橋げたのたわみ方で大型車両の重さを量る仕組みを国土交通省国土技術政策
総合研究所(茨城県つくば市)が作った。設置費用は200万円ほどと比較的
安価。同研究所は全国で精度を検証し、橋の設計や維持管理に役立てる考えだ。
I字形鋼の橋げたにコンクリート製床板を載せた道路橋などに使える。
例えば、橋の車線ごとにひずみセンサーを床板の両端に1個ずつ、車線数に
応じて設けられている各橋げたの中央部にも1個ずつ付け、アンプでデータを
集約するとパソコンに重さが表示される。
1台だけが通る条件なら、誤差5%程度で測定できた。複数の車が同時に
通ると誤差は20〜50%と大きくなるため、改善の余地があるという。
橋を造る時は、車が通る頻度や重さをおおざっぱに仮定して設計する。この
ため、必要以上に頑丈な橋を造ってしまう場合やその逆があり得る。
こうした無駄や危険をなくすためには、車が橋にかける負担を正しく知る
必要がある。車の重さを量る装置は、道路に穴を掘って埋め込む方式で設置
費用は数千万円。過積載の取り締まりなどに使われることが多い。
同研究所によると、国内には全長15メートル以上の道路橋が14万カ所
ある。
引用
http://www.asahi.com/science/update/0531/001.html