この記事が面白そうなのでちょっと訳そうかと思ってみたけど、出てきた訳文で
頭痛くなってきたですよ……
Surveys to judge truth of answers: A psychological technique could reveal what people really think
http://www.nature.com/news/2004/041011/full/041011-13.html 人々に真実を語らせる新しい方法のおかげで、選挙結果の予想は黒魔術としてではなく
科学として扱われるようになるかもしれない。この方法を開発した数理心理学者によれ
ば、この方法はビジネスの予測から名作の質まで主観的な判断をひきだすことが出きると
のことだ。
投票や世論調査は評価が難しいことで悪名を響き渡らせている。投票予測を科学的する
選挙学は、過去に悲惨な月日を過ごしてきた。例えば、1992年の英国総選挙では接戦を予
想していたが、実際には予想をあざ笑うかのような保守党の地滑り的大勝に終わった。
質問に対する客観的に正しい答えが存在しないとき、人々は他の人が言いそうなことに
偏向するようだ。例えば、人々自身の信念を正しく反映する答えよりも、多数意見や世間
一般に認められたものの見方と思えるものに合致する答えをする傾向があるということだ。
マサチューセッツ工科大学のDraen Prelecは、この偏向を取り除く方法を考えつき
Science誌に発表した。
彼は、他の人がその質問についてどう言いそうかということを質問するという簡単な2番
目の質問を加えることで、正直に答えている人に高い得点を与えることができた。2番目の
質問に対する答えと平均的な回答を比較することで、人々がどれだけ正直に振る舞ってい
るかどうかを明らかにすることができる。もし嘘をついていれば、その回答者自身が嘘を
ついていると知らなくても得点は低くなる。どのような方法にせよ適当だと見なされれ
ば、回答者は高得点を得る。
この方法は、意見を持つということはその特定の意見がある集団の中でどのくらい一般
的であるかということを教えてくれる貴重なヒントであるという事実を利用している。あ
る意見を持つ人はそうでない人たちよりも、その意見がどれだけ世の中で支持されている
かうまく見積もることができるということはよく知られている。なぜなら、その意見が正
当な信念だと思う人たちは、他の人もそれを支持するだろうと考えるからだ。
Prelecはこの考えを一歩押し進め、限られた情報(つまり、あなたは自分の意見を知っ
ているが、他の人の意見は知らない状態)が与えられた状態では、他の人が思うよりも自
分自身の意見はもっと一般的だと判明するはずだと信じるに足る理由をいつも持っている。
つまり、あなたは自分自身の意見の一般性は高く見積もりがちになり。また、その意見
に賛同する人の数を他の人たちは実際よりも低く見積もるだろうとあなたが思うことに思
いそうなことに気付く。したがって、その集団に対する人々の意見の平均は、比較的低く
見積もられ、あなた自身の(正直な)回答は驚くほど一般的ということになる。
人々が何を考えているかという正しい認識を得るために、Prelecは質問を2つすることを
提案する。もしあなたが、たとえばピカソが偉大な芸術家かどうか人々がどう思っている
かを調べようと思えば、ピカソが偉大かどうかという質問に加え、その集団の何人の人が
その質問にイエス、または、ノーと答えそうかも合わせて質問する。
最初の質問に対する回答が、人々がどうその質問に答えるかということに関する集団全
体の予測と予期しないほど一般的だということが判明した場合、それらの回答者は見返り
を得る。
もちろん、全員がいつも正しいとは限らない。しかし、あなたがあなた自身の意見に関
する情報を正直に答えていれば、高い点数を手にするだろう。
Prelecらは回答者が嘘をつく必要のない調査の分析にこのアイデアをテストし始めたと
ころだ。それぞれのケースで不正直に答えられた回答を全体では低い点数をつける傾向が
みられた。