転がってる車輪がなぜ倒れないのかわかりません。

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247ふうみん萌え
まだ続いていたのね。
しかし、自分が理解できないからって、何も新しい物理法則を
ヒネリ出すことはないだろ...完全に間違ってるし。こーゆー
のが「トンデモ」化の始まりなんだろうなぁ。

ってことだけじゃ、アレなんで、ミンナが知りたい「コマ」な話。

「コマは何故倒れないか」の原因は二つに分けて考えるんだ。
直立して回っている場合と歳差運動している場合。前者はこれ
までに説明してきた「ジャイロ効果」。回転軸をずらすのには
力が必要だから、外力が働かない限り安定だ。後者は回転軸が
傾いているときで、重心に下向きの重力が加わり続けているの
に倒れないから不思議なわけね。簡単に言ってしまうと、回転
しているコマが発する「魔力」の為に鉛直下向きの重力が軸の
水平面内の回転運動の向心力に化けさせられてしまっているの
よ。「魔力」を知りたい人は次レスに進め。理解するのは難し
いぞ。ハリー・ポッターでもダメかもな。

車輪でもコマと同じことができるぞ。回転している車輪の車軸
を両手で軽く支える。強く握らない。で、片方の手を離すんだ。
そーすると、車輪はゴトンと下に落ちる、ことなく残った手を
中心にして水平面内を回り出すぞ。中世ヨーロッパで披露したら
確実に魔女裁判だな。
248ふうみん萌え:2001/03/07(水) 14:44
一般に角運動量ベクトルをL、力のモーメントのベクトルを
Nとすると運動方程式は
(d/dt)L = N
ここで多少天下り的だがN=A×Lの場合を考えることにする。
Aはある方向を向いたベクトルで、×はベクトルの外積を表す。
外積なのでこのNとLは直交する。Lの大きさはL・Lのルート
であるが、その時間変化は
(d/dt)L・L=2L・(d/dt)L=2L・N=0
となりLの大きさは時間変化しない。向きは変わるけどね。

成分表示を簡単にするために、Aベクトルの方向にz軸をとる。
各ベクトルの成分をL=(Lx,Ly,Lz)、A=(0,0,a) と表示すると
運動方程式の各成分は
(d/dt)Lx = - a Ly
(d/dt)Ly = a Lx
(d/dt)Lz = 0
Lx、Lyの式をもう一度時間で微分すると
(d/dt)^2 Lx = - a (d/dt)Ly = - a^2 Lx
(d/dt)^2 Ly = a (d/dt)Lx = - a^2 Ly
これはおなじみの単振動の式だ。x-y平面上の円運動を各軸に射影
すると単振動になるのは知ってるよね。Lzは一定ね。つまり

 角運動量ベクトルLに力のモーメントA×Lが加わると
 LはA方向の周りに角速度|A|で回転する

わけ。

これを歳差運動しているコマのケースに当てはめると、歳差運動の
角運動量が無視できるくらいコマの軸周り角運動量が大きい、すなわち
コマが十分高速で回っているときは角運動量ベクトルLと回転軸の方向
が同じであると考えてオッケー。回転軸の接地点を原点、重心の位置ベ
クトルをH、重力のベクトルをFとすると、重力による力のモーメントは
H×F=|H|L/|L|×F=−|H|F/|L|×L
で、F=(0,0,-mg) とすれば、上記のA×Lで
a = mgH/L
としたことに相当するんだ。H、Lはそれぞれのベクトルの大きさね。
つまり、回転軸は角速度 mgH/L で水平面内を回転するわけで、これが
歳差運動。

説明力は無しか?