続きだ。
z軸周りに角速度wzで回転している慣性モーメントIの球を考える。
角運動量成分はLz=I wz。この時の角速度とオイラー角の関係は
(d/dt)ψ= wz
とかだな。ここで、時刻t=0で角運動量(0, Ly, 0)を与えるとする。
押す力はz軸に平行でもx軸に平行でもオッケーだ。押す場所を間違えるな。
初期条件(φ、θ、ψ)=(0,0,0)で方程式を解くと結果はシンプルで
φ=0
tanθ=−Ly/Lz
(d/dt)φ=(d/dt)θ=0
wx'=wy'=0
wz'=(− Ly sinθ+Lz cosθ)/I=(Lz/I)(1/cosθ)
と、こんな解が出ちまった。久々に解いたんで間違ってるかもよ。
この解は
z軸周りにwz(>0)で回転している球の上部をx軸の正の方向に押すと、
回転軸がy軸の正の方向に角度θだけ傾いて止まる。
この時の角速度は始めの(1/cosθ)倍になっている。
ナルホド。
押した方向には傾かないで力と直角に傾くなんて、やっぱり魔法だな。
これ以上の詳細は力学の教科書を見てくれ。