エベレット解釈派の人に質問

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1名無しさん
それぞれの世界で原子のまわりの電子はどういう状態で
存在しているのかな?
2通りすがり:2000/06/22(木) 03:12
それぞれの世界で矛盾の無いような状態で存在してます。
例えそれが、その中のある一つの世界だけをピックアップした時に、ゼロに近い確率でしか実現されえないような状態が実現されていたとしても、その世界ではそれが真実であり、その世界の中では矛盾は生じません。
っていう事を聞いているわけじゃないのかな?
意味合いがうまく伝わってきていないので、返答を待つよ〜ん。

31:2000/06/22(木) 03:29
かいつまんでいうと一個一個の電子は原子のまわりで
古典的にまわってるわけ?
だとするとかたっぱしから宇宙は消滅するんじゃないの?
まわってなくて他に説明があるとするとどんなやつ?
それぞれの世界に一個の実在として存在するわけだし。
4名無しさん:2000/06/22(木) 10:56
一個一個原始のまわりで回ってるけど、古典的じゃなくて、近接する世界で回ってる電子の干渉を受けてると解釈するんだと思います。
でも、なんで宇宙が消滅するの?
5??3?μ?3:2000/06/22(木) 11:39
観測してないんだったら電子はちゃんと量子状態にいるよ。
エヴェレット解釈は関係無し。多分、多世界の意味を勘違い
してるんだと思う。
6名無しさん:2000/06/22(木) 14:17
量子状態ってのが重ね合わせの状態という意味ならそうだろうけど、
量子状態=位置が確定出来ないっていうのなら、違うと思う。
多世界解釈って、すべての世界で粒子状態になっている物同士が
干渉しあって波動性が現れるって解釈でしょ?
7名無しさん:2000/06/22(木) 15:59
ひとつひとつの世界では粒子で存在してるわけだから、
量子状態になってるというのはおかしい。
それと原子のまわりをまわってるとすれば電子が
原子核に落ちてしまうから宇宙が消滅するんじゃないの。
8名無しさん:2000/06/22(木) 16:56
>それと原子のまわりをまわってるとすれば電子が
>原子核に落ちてしまうから宇宙が消滅するんじゃないの。
なるほど。そういう事か。
確かこれ、「へー、そうなんだ」って理由があったんだけど、忘れた。ゴメン。
見つけたらここにあげるけど、その前に知ってる人が書いてくれそうな予感。
でも、たとえ量子状態になっていても、「落ちる」という確率があるなら、
一緒だと思うけど。
9名無しさん:2000/06/22(木) 17:31
コペンハーゲン解釈だろうがエヴァレット解釈だろうが
見え方はかわらない。現象も変わらない。
10>9:2000/06/23(金) 00:47
いるなあ、こういう意味が理解できてない頭の硬いのが。
115です:2000/06/23(金) 13:14
ここでの解釈とは、「観測」の過程をどう記述するかの解釈
であって、観測しない間はシュレーディンガー方程式で時間発展
するという点では共通なんです。ですから、異なる世界というのは、
異なる観測結果を見た世界であって、異なる世界同志は、
(事実上)もう干渉しません。粒子状態の干渉でどうこうという
話は、ファインマンの経路積分による量子化の話だと思います。
こちらは、解釈問題とは別の話です。
12名無しさん:2000/06/23(金) 14:04
重ね合わせ状態にある被観測系を観測装置と相互作用させると量子相関(エンタングルメント)が生じます。
ここまでは、収縮を認める解釈も収縮の概念のないエベレット解釈も同じです。
その後が違います。
収縮を認める解釈では、測定装置の出す答えがわかった段階で答えと異なる他の分枝は消失します(波束の収縮)。
これは、ある答えが得られたとき他の答えは得られない(排他性)のためです。
これに反して、エベレット解釈では測定装置の出す答えがわかった段階で答えと異なる他の分枝は消失しません。
このとき、ある答えが得られたとき他の答えは得られない(排他性)という問題は、分枝間で相互に通信ができないと仮定することにより回避されています。
この仮定が、多世界解釈または平行宇宙(異なる分枝は互いに関係性をもたない世界または宇宙の同時進行的発展を表す)とよばれるゆえんです。
13名無しさん:2000/06/23(金) 15:45
なんか、多世界解釈を勘違いしてるっぽい。
14名無しさん:2000/06/23(金) 16:05
君が勘違いしているんだよ>13
15名無しさん:2000/06/23(金) 17:43
観測する前から粒子状態にあるってのがエヴァレット解釈の主張したいポイントなんですよね。
それを
>ここまでは、収縮を認める解釈も収縮の概念のないエベレット解釈も同じです。
って断言するのは勘違い以外のなにものでもないと思うけど。
16名無しさん:2000/06/23(金) 19:55
>観測する前から粒子状態にあるってのがエヴァレット解釈の主張したいポイントなんですよね。
そんなこと主張していますか?

重ね合わせ状態にある被観測系を観測装置と相互作用させると量子相関(エンタングルメント)が生じます。
ここまでは、収縮を認める解釈も収縮の概念のないエベレット解釈も同じです。

で何がおかしい?
あなたはエベレット解釈は常に収縮し続けているとでも考えているのか?
エベレット解釈はそういう解釈ではない。そんなこと一言も言っていない。

エベレット解釈は観測過程は量子相関(エンタングルメント)だけで説明
可能という解釈だ。
普通の解釈は量子相関形成の後に波束の収縮が起こるとする。
エベレット解釈の本質は、観測できる確率は条件付き確率だけであって、
アプリオリな確率はないとするものだ。
いわば、確率は相対的なものと主張するもの。
それをどうイメージするかは勝手だが、観測する前から収縮しているなんてことは
エベレット解釈では一言も主張していない。
17名無しさん:2000/06/23(金) 21:16
>あなたはエベレット解釈は常に収縮し続けているとでも考えているのか?

収縮という概念が無くて、常に粒子状態になってるっていうのは解ってますか?
粒子状態になる=収縮じゃないって言うことが解ってますか?
エヴァレット解釈では観測自体には特に意味を持たせてないでしょう。
まさか量子相関と、非局所をごっちゃにしてませんよね。
18通りすがり:2000/06/23(金) 21:21
エヴァレット解釈って、波束の収縮を仮定におく必要がないはずだが、どういうことだ?
19名無しさん:2000/06/23(金) 21:28
わかった!エヴァレットってエベレットとは別人なんだ!
常に粒子状態って、そもそも粒子状態なんて常に定義できんのかね。
それを主張してるエヴァレットとは一体何者?
20名無しさん:2000/06/23(金) 21:49
粒子状態の定義は何ですか?粒子数状態のことではありますまい。
想像すると、粒子状態というのはマッハツェンダー干渉系による単光子
干渉実験を参考に、あなたが作り出した造語だと思います。
どちらのパスを通ったかの情報が得られて、干渉しない状態のことですか?
粒子状態と反対の状態は重ね合わせ状態ですか?

>収縮という概念が無くて、常に粒子状態になってるっていうのは解ってますか?
>粒子状態になる=収縮じゃないって言うことが解ってますか?

説明してください。少なくとも私の理解しうる文章ではありません。

>エヴァレット解釈では観測自体には特に意味を持たせてないでしょう。

これも意味不明。
エベレットの論文では、測定結果がメモリに残る観測装置を持ち込んで、メモリに
記録されるパターンの典型的なパターンが観測回数が無限に近づくに連れて分枝の
大多数を占めるようになること、その典型的なパターンは確率解釈の予測するもの
と一致することを述べています。これは大数の法則により証明されます。

>まさか量子相関と、非局所をごっちゃにしてませんよね。

何のことでしょう?量子相関はエンタングルメントで、非局所性と関わりが
ありますが、今の文脈では非局所性は関係ありませんが。

どちらにせよ、物理の専門家の御発言ではないように見受けられますが、
違いますか?
21名無しさん:2000/06/23(金) 21:50
あまりご存じないのであれば、粒子状態などと言う未定義語をふりまわして、
人々を混乱させないでいただきたい。
22名無しさん:2000/06/23(金) 21:57
仰っていることは、ひとつひとつの分枝が測定結果に対応していて、他の分枝の
測定結果は近くできないし、何の関わりも持てないと言うことではないですか?
そのとき、波動関数の分裂はどうやっておきますか?私はその分裂が、

重ね合わせ状態にある被観測系を観測装置と相互作用させると量子相関(エンタングルメント)が生じます。

のようにして起きると言っているわけですが、何かおかしいですか?
23名無しさん:2000/06/23(金) 22:01
近くできない→知覚できない
24>22:2000/06/23(金) 22:11
誰に(どの発言に)対して書いてるのかわかんないです。
20の人と22の人の意見はそんなに対立してないと思う。
25通りすがり:2000/06/23(金) 22:15
いやぁ、エヴァレットは知っているが、エベレットは知らない。
たぶん同一人物だと思って解釈してたのに、実は違う人なのか?
26名無しさん:2000/06/23(金) 22:20
失礼。
20-23は17に対する発言です。
27おでん屋:2000/06/23(金) 23:33
で、誰も訊かねえから俺が代表して訊くが、
コッペパンとエベレストとどういう関係があるんだ?
登山家の非常食か?
28通りすがり:2000/06/23(金) 23:56
>おでん屋さん
コペンハーゲン解釈とエヴァレット解釈(多世界解釈)の関係は、簡単にいうと次のようなものです。
量子力学では、例えば原子の周りを周ってる電子の位置は観測するまで解りません。
解るのは、どの位置にはどのくらいの確率で存在してるかという事です。
コペンハーゲン解釈とエヴァレット解釈の違いは、簡単に言うと観測した時の解釈の違いです。
観測した時、AとBという2つの状態のどちらかに電子が観測されるとします。
コペンハーゲン解釈では、観測した時に「波束の収縮」という現象が起き、どっちかが選ばれるのです。
その選ばれた方を我々は観測してるというのです。
それに対し、エヴァレット解釈では、「波束の収縮」は起こらず、Aが観測された世界とBが観測された世界の両方が存在しているというのです。
かなり語弊がありますが、俺にはこれ以上判りやすい説明ができません。
数学的に説明していくと、まず量子力学を説明しなくてはならなくなるので、こんなもんだと思ってください。
とりあえず、コペンハーゲン解釈は「波束の収縮」という仮定を置かなければ量子力学を定式化出来ませんが、エヴァレット解釈は余計な仮定を踏まえなくても、純粋に数学的に量子力学を定式化できるのです。
どっちが正しいというのは検証できないので(今のところ)、どっちが好みかの話になってしまってます。
判りましたか?

誰かもっと解り易く、語弊無く説明してくれー!
29名無しさん:2000/06/24(土) 00:19
エバレット解釈は、世界が両立していても観測結果が両立しないという仮定
として、異なる世界を知覚できない(情報のやりとりはない)という仮定が
されています。
ですから、仮定が経済的になるわけではありません。
仮定の位置を移動させたと言うべきか。
30おでん屋:2000/06/24(土) 00:32
そうか。
じゃあ、節約性ってことから言うと、エベレストが有利だってことになりそうだが、
そーゆー問題でもなさそうだな。
31名無しさん:2000/06/24(土) 00:34
エバレット解釈は、世界が両立していても観測結果が両立しないという仮定
として、異なる世界を知覚できない(情報のやりとりはない)という仮定が
されています。
ですから、仮定が経済的になるわけではありません。
仮定の位置を移動させたと言うべきか。
32通りすがり:2000/06/24(土) 00:54
>29・31
知覚出来ないという仮定は置いてないはず。
ただ単に、線型性ということからお互いが知覚出来ないだけだったはずだ?
全て互いに直交しているなら、知覚の仕様が無いのではないか?
つーか、数学的に出てきたもののはずで、人為的な仮定を踏まえてないのではないか?
33名無しさん:2000/06/24(土) 01:20
線形性→知覚できない

という論理は理解できない。

互いに直交した分枝は知覚できない

というのがそもそも仮定ではないのか?私はそれを仮定と言っている。
Peresの教科書ではそれは仮定だと指摘している。
あなたの主張と同じ主張をしている文献は見たことがない。

私はエベレット解釈は従来の解釈に比べて仮定が節約されているとは
思わない。一見すっきりしている様に見えるが、普通の解釈に比べて
優れているところは見いだせないと思う。
34名無しさん:2000/06/24(土) 01:33
観測理論の問題とする点は、被観測系が2つの状態の重ね合わせであっても、
測定から得られる答えは常にひとつという点を説明することにある。

普通の理論では、波束の収縮により、得られた答えに対応するただひとつの
分枝が生き残ると考える。
エベレット解釈では、分枝は全て残っている。この分枝の内ただひとつだけが
現実に起こることに対応しており、別の分枝に対応する事象は知覚できない
と仮定する。
35エベエヴァエバ:2000/06/24(土) 01:43
>エヴァレット解釈では、「波束の収縮」は起こらず、Aが観測された
世界とBが観測された世界の両方が存在している。
「シュレーディンガーの猫」の生死を観測した瞬間、猫が生きている
宇宙と死んでいる宇宙にそれぞれ観測者が分裂して存在する。
それぞれの世界は情報のやり取りをしない仮定になってるから、
観測者は自分が引き裂かれた事に気づかない。
マクロに当てはめるとこういうこと。さて、半死半生=量子状態の
猫、すなわちコペンハーゲン解釈と比べてどっちが正しい?
36名無しさん:2000/06/24(土) 03:07
>35

>さて、半死半生=量子状態の
>猫、すなわちコペンハーゲン解釈と比べてどっちが正しい?

君が猫の代わりに箱に入ってみてくれ。
無事でてきたら、話を聞かせてくれ。
37>36:2000/06/24(土) 03:23
じゃ箱作ってくれよ(爆)
38名無しさん:2000/06/24(土) 03:38
エバレット解釈はひとつひとつの世界では決定論的だから
自由意思が存在しないことになる。
39名無しさん:2000/06/24(土) 03:41
>37
どうぞ、お使いください。
     ∧_∧____ 
    /(*゚д゚)/)/\
  /| ̄∪∪ ̄|\/
    |  しぃ  |/
     ̄ ̄ ̄ ̄
40>39 :2000/06/24(土) 03:49
よそでやれ、ボケ!
41>:2000/06/24(土) 04:18
並行世界どうしでは他枝の世界を知覚し得ないという仮定は
波動の収縮と同じく節約性という点で余計に思えるのですが。
42名無しさん:2000/06/24(土) 04:56
電子が、狭い領域で雲のようになっているのが、平行世界
同士の干渉と言うのはなんとなくわかるのですが、
たとえば宝くじに当たった自分と、当たらなかった自分と
いうほどの、大きな不確定性があるとは思えないのですが、
そのあたりはどうなんですか?
つまり、小さな不確定性はわかるのですが、大きな不確定性
は観測(というか実感)できないのですか?
なんか、感覚的な質問で申し訳ないのですが・・・。
43名無しさん:2000/06/24(土) 09:42
>41
波束の収縮という仮定を
並行世界どうしでは他枝の世界を知覚し得ないという仮定に
置き換えたわけだから、節約にも浪費にもなっていない。
44名無しさん:2000/06/24(土) 09:48
>42
同じ系をたくさん用意して観測する場合、サンプル数が増えるにつれてある事象の
観測頻度=(ある事象を観測した数)/(全観測事象数)が量子力学の予想する
確率と等しい分枝の数がほとんどの場合を占めるようになることが大数の法則に
より証明できる。
従って、量子力学の予測から大きくはずれるような現象が観測される可能性は観測回数
を増やせば増やすほど、ほとんどなくなる。
直観に反しない。
45名無しさん:2000/06/24(土) 10:19
>44
ちょっと質問を変えます。
電子が、原子核の周りで平行世界と干渉しているのはわかります。
しかし、人間ほどの大きさのものにも同じように適用しても
いいのですか?
シュレディンガーの猫に例えると
1:実際に、生きている猫と死んでいる猫が干渉しあっている。
2:各々の平行世界の状況は、量子レベルの違い程度の差が最大値
で、死んでいるなら死んでいて、生きているなら生きている。
死んでいる場所が量子レベルだけずれているとか、その程度の
差は、平行世界同士にある。
ほんの少しの差でも、その後の世界はかなり違ったものになる
ことがあるが、それが起こらない程度のごく小さな差でしかない。

このどちらでしょう?また、どちらでもないのでしょうか?
あほっぽい質問ですみません。
46>45:2000/06/24(土) 13:18
44を読めばなんとなくわかると思うけど。。。
47>43@`45:2000/06/24(土) 13:19
世界どうしが干渉という表現はやめたほうがいいと思う。
エバレット解釈では干渉しない(という仮定)なのだし、
そもそも干渉してたら「世界」という呼び方はふさわしくないと
感じる。世界の定義も一意でなくなるし。あるいは、「干渉」
の言葉の意味が違うのかも。異なる世界どうしが、確定した位相
での重ね合わせになっているというのと、干渉しているというのは、
通常は違う意味である。


48名無しさん:2000/06/24(土) 17:47
平行世界は干渉しあわないのですけど。干渉しない、知覚しないから、平行です。
49名無しさん:2000/06/24(土) 17:50
分枝がmixingするとき干渉するわけですが、、、、そのような方法はないと
いうことだと思います。
50名無しさん:2000/06/25(日) 01:39
並行世界が干渉しあわないというのは
違うねー。ダブルスリットの実験で光子を
1個ずつ通しても結局干渉縞ができるのは
他世界からの干渉があるからだよ
51名無しさん:2000/06/25(日) 02:23
>45
>しかし、人間ほどの大きさのものにも同じように適用しても
>いいのですか?
適用していいんだよ。残念だろうけど。
52名無しさん:2000/06/25(日) 06:05
シュレディンガー方程式は線型の方程式です。
例えば、波はフーリエ展開出来ます。
我々は、ある波を、いくつかの波の重ね合わせだと解釈できます。
しかし、元の波そのものは(オカルティックになってしまうが、波が人格を持っていたとして)、他のいくつかの波の重ね合わせで自分が出来ているとは知覚出来ないのではないでしょうか?
それと同様に、線形性に支配された世界では、他の世界は知覚できないというのは原理になってしまうのではないでしょうか?
だから、エバレット解釈は仮定を節約しているのではないですか?
53名無しさん:2000/06/25(日) 08:35
>50

その話とエベレット解釈の話とは違うのです。
マッハツェンダーでは各分枝は測定行為と無関係です。
合波ビームスプリッターで干渉するとき、それぞれのパスで測定を行った話
ではありません。
エベレット解釈はそれぞれのパスで測定を行った場合の話を重ね合わせで記述
しています。

マッハツェンダーの合波ハーフミラーのようなようなものはないでしょう。
54名無しさん:2000/06/25(日) 08:37
>52

だからいくら何を言おうと、知覚できるできないなんていうことは証明不可能ですって。
だから仮定なんです。証明できないものは仮定。
55名無しさん:2000/06/25(日) 09:56
>52
もっとオペレーショナルなセンスで知覚できるできないを証明できますか?
あるいは証明しているものを知っていますか?
56名無しさん:2000/06/25(日) 17:16
>53
50の話しって多世界解釈の説明の時に良く出てくるぐらい
関係した話なんだけど。
57名無しさん:2000/06/25(日) 17:57
同一の個別事象を繰り返し測定すると干渉性が見えるというのは、多世界の干渉のせいでは
ありません。
エベレット解釈はそのようなことを言っていません。
エベレット解釈の言っているのは、そのような干渉縞が形成される世界が大多数を占めるように
なるということだけです。
各世界は全く干渉していません。
58名無しさん:2000/06/25(日) 20:19
既出でときどきでてますが、一度
http://www.threeweb.ad.jp/~qm/index_jap.html
を見てください。
あなたの意見は「勘違いしてる学者」の代表的な意見です。
自分で勝手に信じ込んでる分にはいいんですが、それをさも
正しいように露出されるのは問題です。

59名無しさん:2000/06/25(日) 20:50
違います。
それでは彼に私の言っていることが正しいかどうか聞いてみてください。
そういう断定はちゃんと彼に聞いてから言って下さいね。
ぜひぜひ報告お願いしますよ。
60名無しさん:2000/06/25(日) 20:51
58さんにはもうひとつ確認しておきたいのですが、あなたはエベレットの
原論文や、上の彼の論文はちゃんと読んでいますか?
61名無しさん>54:2000/06/25(日) 21:03
じゃあ、原理と呼ばれるものは証明不能なのだから、全ての原理は仮定であると言えるようになってしまう。
それはおかしいでしょ。
原理は仮定ではなく、自然がそのように出来ているとしたものでしょ。
62名無しさん:2000/06/25(日) 21:43
おかしくありませんよ。
原理、公理は、それが実験結果と矛盾する結果をもたらす場合には捨てるべき
ものです。
原理とは、証明不能で証明なしに受け入れるべき仮定のことです。
物理の原理は、実験結果と矛盾しない形で、最も簡明、経済的に選ばれるべき
ものです。
例えば量子力学の線形性などがそうでしょう。非線形で無いという証明はない
と思います。ワインバーグか誰かが過去に非線形な量子力学を提唱しましたよね?
#でも非線形だと、特殊相対論や熱力学にコンフリクトすると思われます。

しかし、52さんの線形性から他の世界の存在を知覚できないという事実が導
かれるという話は、なんとなく理解しました。
記憶の底からサルベージしてきました。おそらくオペレーショナルに知覚する
方法がないことが、線形性から証明できると思います。
63名無しさん:2000/06/26(月) 04:07
>57
じゃ、なんで一個ずつの投入で干渉縞ができていくのか
教えてくれ、知ったか君。
64名無しさん:2000/06/26(月) 09:36
エベレット解釈によると、繰り返し数N無限の極限で、干渉縞ができている
世界が大多数になるでしょ?
エベレット解釈はN無限で収縮あり確率解釈の量子力学と同じ結果になるこ
とが証明されていますよ。
エベレットの論文読んでいますか?
65名無しさん:2000/06/26(月) 09:40
例えば統計力学では、エルゴード定理といって、
同一系のアンサンブルにおいて系の数Nが無限大の極限における系の状態と
一つの系が無限時間の間にとりうる状態
を同一視するでしょう?それと同じようなことなんだけどな。大数の法則です。

66名無しさん:2000/06/26(月) 09:45
パリティの2000/4号に和田純夫さんが多世界解釈の紹介をされています。
私はこの説明は問題ない(くだんの彼の言う勘違いはない)と思いますので
読んでみて下さい。
そこに、
「重ね合わせであっても実際には干渉しないので、複数の互いに独立な世界
が共存することになる。」
と書いてあります。
67名無しさん:2000/06/26(月) 09:47
エベレット解釈で通常の確率解釈以上の踏み込んだ説明ができると
思ったら間違いですよ。個々の事象が予測できないことは変わらない
です。
68名無しさん:2000/06/26(月) 11:02
干渉する=2つの分枝がミキシングする
という見方はありますが、その場合の分枝はエベレット解釈のブランチングによって
生じる世界とはちょっと異なるものです。
エベレット解釈では観測によって世界がブランチングし、以降世界は干渉すること
はありません。
エベレット解釈では、ダブルスリットの実験はダブルスリットによるユニタリ変換
過程と感光板上の記録をひとつの観測装置とみなして議論すると思います。
69名無しさん:2000/06/27(火) 00:01
で、誰も確率の話なんか聞いてなくて
なんで干渉縞ができるんだよ?
逃げずに答えろや(ワラ
70通りすがりpart2:2000/06/27(火) 00:53
|ψ1+ψ2|^2 を計算すると、干渉項がでてくるでしょ。 波動の話。
確率化するのは、波束が収縮するときの話。
そもそも、ψ1とψ2に分かれるのは、広がった波束のうちスリットの壁に
ぶつかって、通りぬけるのがその二つになるだけの話(あとの場合は壁で収縮)
71名無しさん:2000/06/27(火) 02:40
>エベレット解釈では観測によって世界がブランチング
この解釈は違う気がするなあ。
世界が分かれるのではなくて、観測できるのが今の状態ってこと
じゃないかな?
つまりシュレディンガーの猫で説明すれば
観測前:生きた猫+死んだ猫 の重ね合わせ
観測後:生きた猫と生きた猫を見る観測者+死んだ猫と死んだ猫を見る観測者 の重ね合わせ
ってことになる。
干渉縞はつまり、観測前の生きた猫と死んだ猫が同時に見えている
状態のことになる。
しかし、電子の状態を観測してしまうと、観測者自体が、その系に
所属してしまうので、干渉縞は見えない。
観測前:スリットAをとおる電子+スリットBをとおる電子
(ここで計算すると干渉項がでる)
観測後:スリットAをとおる電子とそれを見る観測者+スリットBをとおる電子とその観測者
(ここで計算すると干渉項がない)
72名無しさん:2000/06/27(火) 06:55
では、以下に簡単のためマッハツェンダーにおける光路1,2での光子所在検出と
干渉縞の有無をエベレット解釈と通常解釈で書きます。
光子の所在を確認する直前は、
|前>=|光子>|検出器0>=(|1>+|2>)|検出器0>
確認後は
|後>=|1>|1で検出>+|2>|2で検出>
干渉縞(の可視度)は、
V=|1><2|+|2><1|
という演算子に比例します。|後>に対してこれを計算すると、
<後|V|後>=<1で検出|2で検出>+<2で検出|1で検出>
もし検出器が光路1と2の光子検出を見分けられるならば、
上で検出したときと下で検出したときの検出器の状態は直交します。したがって
<後|V|後>=0
となり、干渉縞は消失します。しかし、状態は重ね合わせの状態のままです。

なお、この議論は別の掲示板の別の方の説明を参考にさせていただきました。
73名無しさん:2000/06/27(火) 07:00
で、なんで光子一個一個の投入で干渉縞ができるわけ?
74名無しさん:2000/06/27(火) 07:00
同じコトを従来の量子力学で説明すると以下の通りになります。
確認後は
|後>=|1>|1で検出>+|2>|2で検出>
収縮のある量子力学では、
ρ=tr_検出器|後><後|
 =|1><1|+|2><2|+<1で検出|2で検出>|1><2|+<2で検出|1で検出>|2><1|
<上で検出|下で検出>=<下で検出|上で検出>=0ならば、
ρ=|上><上|+|下><下|
従って干渉項は消えたことになり、
Visibility=tr dρ=0
となって干渉縞が消えるわけです。

以上の説明において、光子がどちらの光路にいるか区別できない場合には、
<上で検出|下で検出>=<下で検出|上で検出>=1
なので、どちらにせよ干渉縞は消えずに見えます。
75名無しさん:2000/06/27(火) 07:04
光子の干渉(ミキシング)は
V=|1><2|+|2><1|
という演算子に表現されています。
この演算子が干渉系の出口のハーフミラーのユニタリ変換(干渉)と
光子検出をひとまとめにして表しています。
76名無しさん:2000/06/27(火) 07:07
以上、結局簡単な数式で説明しましたが、これを言葉で説明するのは私には困難です。
理解したければ、自分のレベルアップを願います。
#数式を出すと、自分の頭の悪さを棚に上げて、説明ではないとかみつくバカが一人いる、
77名無しさん:2000/06/27(火) 07:08
訂正:
74で、
ρ=|上><上|+|下><下|

ρ=|1><1|+|2><2|
78>76:2000/06/27(火) 07:08
おまえの負け。
79名無しさん:2000/06/27(火) 07:11
ごめん、74を書き直す。

同じコトを従来の量子力学で説明すると以下の通りになります。
確認後は
|後>=|1>|1で検出>+|2>|2で検出>
収縮のある量子力学では、
ρ=tr_検出器|後><後|
 =|1><1|+|2><2|+<1で検出|2で検出>|1><2|+<2で検出|1で検出>|2><1|
<1で検出|2で検出>=<2で検出|1で検出>=0ならば、
ρ=|1><1|+|2><2|
従って干渉項は消えたことになり、
Visibility=tr Vρ=0
となって干渉縞が消えるわけです。

以上の説明において、光子がどちらの光路にいるか区別できない場合には、
<1で検出|2で検出>=<2で検出|1で検出>=1
なので、どちらにせよ干渉縞は消えずに見えます。
80名無しさん:2000/06/27(火) 07:11
ちゃんと説明してみろ。
ひたすら逃げてないで。

81名無しさん:2000/06/27(火) 07:13
どこがわからないかもわからないのなら、でてこなきゃ?>78
バカを宣伝してうれしい?
82名無しさん:2000/06/27(火) 07:16
72はオレの説明ではなく、他人の説明を借りたんだが、
オレは72の説明をみたとき、よくわかったよ。
ちゃんとした説明だね。わからないのがかわいそうだね。
83>80:2000/06/27(火) 07:18
同感。
答えにはなってません。
84名無しさん:2000/06/27(火) 07:19
論争はいらないから
なぜ干渉縞ができるのか
概念的に説明してみたら。
85名無しさん:2000/06/27(火) 07:20
干渉縞は、1と2の光路を通った波動関数が干渉するからおこるんでしょ?
それ以上の言葉の説明はないね。
エベレット解釈でも通常の量子力学でも、干渉縞に関して同じ結果を得ると
言うことだ。
何が疑問なんだろう?何の疑問もないけど。
86>85:2000/06/27(火) 07:25
ハイ消えた!
87名無しさん:2000/06/27(火) 07:28
72はよく考えるとエベレット解釈ではないな。
ちょっと考え直す。
88名無しさん:2000/06/27(火) 09:16
出口ポートのハーフミラー+検出器は|1>+|2>が入射すると1の光路にあるAの検出器が
|1>−|2>が入射すると2の光路にあるBの検出器がファイアするようなものだ。従って、
(|1>+|2>)|0>→|1>|A>
(|1>−|2>)|0>→|2>|B>
(|0>は検出器の初期状態)
ここに|1>+e~iθ|2>の状態の光が入射すると、
(|1>+e~iθ|2>)|0>→(1+e~iθ)|1>|A>+(1-e~iθ)|2>|B>
N個の光子が入射すると、入射時の初期状態は、
(|1>+e~iθ|2>)^N|0>^N
このような初期状態が出力ポートに入射して検知器がファイアすることにより世界のブランチが起きる。
Nが無限大の極限では、分枝はほとんどAがN|1+e~iθ|^2〜Ncos^2(θ/2)起き、
BがN|1-e~iθ|^2〜Nsin^2(θ/2)起きるようなものしかなくなる。

以上、正しいエベレット解釈。
89名無しさん:2000/06/27(火) 09:22
エベレット解釈は、単一事象の波動関数が
a|1>|A>+b|2>|B>
と書けるとき、N事象繰り返すと、Nが無限大の極限では
Aが起きる頻度がN|a|^2、Bが起きる頻度がN|b|^2であるような世界
が大多数を占めるようになり、それ以外の頻度を記録する世界の数は0に近づく
というものです。
正しいサイコロをふるとき、ふる回数を増やしていけばそれぞれの目のでる確率
は1/6に近づくでしょ?それとにたような話です。
頻度が、振幅の2乗に比例しているので、結局確率解釈と同じ結果が得られます。
90名無しさん:2000/06/27(火) 09:42
1個のサイコロをN回振るとN無限の極限で1(2,3,...)がでる
頻度はN/6に近づく。
N個の全く同じサイコロを次々振っていくと、N無限の極限で1
(2,3,...)がでたサイコロの個数はN/6に近づく。
エルゴード仮説ですな。
91名無しさん:2000/06/27(火) 14:02
>世界のブランチ
だからこれ違うって。
世界は分かれない。世界は1つ。ただ、波動関数の重ねあわせが
あるのみ。

観測は、相関とでしか認識できないので、相関したとたんに観測者
と観測物は同じ波動関数の系に入ってしまう。
だから、観測すると干渉縞がなくなる。
92名無しさん:2000/06/27(火) 14:10
>89
よく判らんぞ?
エヴァレット解釈は、分岐の数だけ世界が存在するってことじゃないのか?
その論法の部分はコペンハーゲン解釈と変わらん気がするのだが、気のせいか?
いっぱいある世界は重ね合わせになっているってことだろ。
でも、多世界解釈と呼ばれる所以は、全ての状況が実現されていて、そのそれぞれの世界ではつじつまが合っているってことだろ。
混乱してきたぞ。
結局
http://www.threeweb.ad.jp/~qm/index_jap.html
これは正しいのか?
正しいなら、ここに書き込んでいる人たちは、これに矛盾しないのか?
矛盾しているように見えるぞ。
93名無しさん:2000/06/27(火) 15:00
91の言っていることはわかるよ。
でも、N個の重ね合わせ状態に準備した同一系に関するN回の測定の結果
(結果がYes/Noふたつとしたら)として、2^Nのブランチ(分枝)からなる
重ね合わせができるよね。
重ね合わせを構成しているひとつひとつのブランチ(分枝)を世界とよぶのが
通例だ。
エベレット解釈ではN回の測定を考えないとダメだよ。1回の測定の話では
何も予測できるものはない。
94名無しさん:2000/06/27(火) 15:06
>92
分岐の数だけ世界が存在します。と考える人が多い。
#エベレットはそういったかどうか?多分言っていない。

その論法とはどの論法かわからんが、確率解釈と同じ結果になるから等価な
理論なわけだ。でも、エベレット解釈は確率解釈はせずに、同じ結果が得ら
れている。
上にも書いたが、エベレット解釈ではN回の測定を考えないとダメだ。
http://www.threeweb.ad.jp/~qm/index_jap.html
は正しい理解だと思うし、私はそう信じる。
でも、エベレット解釈については人によってかなり理解が分散しているので、
よくはわからない。
私の理解と彼の理解は一致しているはず。
95名無しさん:2000/06/27(火) 15:47
ただし、彼の理解がベストかどうかはしらん。
彼の主張はかなり手前味噌だと思うし。
エベレット解釈には、

変な質問します。91さん、103さんたちの表記にある
|ψ1>=|A>|あった>+|B>|なかった>

|ψ1>=|A+B>|あった+なかった>
+|A−B>|あった−なかった>
と書き換えたときに、世界はどう分岐されたと
解釈すればよいのでしょうか。ちなみに
|A+B>=(|A>+|B>)/√2 、etc.
です。

という質問に対してまともに答えられない弱点があるのではないか?
この説明の時だけ、環境との相互作用による超選択則を持ち出して回避
していないか?
環境との相互作用を考えて説明するのだったら、波束の収縮だって説明
できてしまうのだから。
オレはエベレット解釈が優れているとは思っていない。それは、オレは
宇宙論などをテーマとしていないと言うこともひとつにある。
96名無しさん:2000/06/27(火) 16:16
1個の粒子を照射するとそれがダブルスリットの
片方をあくまでも粒子として通り抜けてしまう。
別にスリットに検知装置をつけてもかまわない。
そしてスクリーンに1個のスポットが残るだけ。
ところが数を打つと干渉縞ができてしまう。
なぜでしょう?。
97>96:2000/06/27(火) 16:45
スリットだけならたとえ1個でも干渉縞の暗の部分には
光子のスポットは出来ないことが予言できて、実験すれば
この予言は否定されないだろう。
一方、検知装置があると、そのような予言は外れる可能性
がある。
98名無しさん:2000/06/27(火) 16:47
ダブルスリットの片方を通っていない。
状態としてはそれぞれのスリットを通る状態の重ね合わせになっているよ。
波動なのだから干渉縞になっても良さそうなのに点になるほうが不思議じゃ
ないのかい?
99>98:2000/06/27(火) 17:33
不思議かどうかは個人の主観。
点になるのはそういう測定法を選んだから。
ある明暗の干渉縞なのか、明暗がちょうど逆の干渉縞
なのかを判別する測定法だって選ぶことができる。
100名無しさん:2000/06/27(火) 18:48
>99
98はちっとも不思議と思ってないよ。
不思議というヤツのほうが不思議に思えるんだが。。。
101>99:2000/06/28(水) 04:03

確かに測定法によってどちらかのスリットを
粒子として通ったことになりますね。
へたな言い逃れが出来なくなります。
102名無しさん:2000/06/28(水) 10:13
どちらのスリットを通ったかわかるような測定を行うと、干渉縞は
現れませんよ。
103名無しさん:2000/06/28(水) 12:55
言い逃れって何のこと?
誰も言い逃れなどしていないのに。アタマワル。
104名無しさん:2000/06/28(水) 18:58
今、ドイチの「世界の究極理論は存在するか」を見直してみました。
彼は多宇宙理論の信奉者とされています。また、エベレット解釈も引き合い
に出しています。
この本を見ると、彼は多宇宙論を50さんと同じセンスで考えています。
でも、私は彼の考える多宇宙論はエベレット解釈と全く異なるものだと思う。
私の解釈は、47さんと同じ物です。多世界は干渉しません。
おそらくhttp://www.threeweb.ad.jp/~qm/index_jap.html と同じ理解と思います。
ドイチがエベレット解釈を誤解しているらしいことに初めて気づきました。
105名無しさん:2000/06/28(水) 19:06
エベレット解釈で言う世界のブランチ(分裂)は、観測によって生じます。
観測によって生じた各ブランチ間の干渉はありません。
観測する前に重ね合わせ状態になっていたとしても、それを構成する各状態
(経路積分で言う経路)はエベレット解釈で言う世界ではありません。
でもドイチは、後者のことを世界と読んでいるように思えます。
これはエベレット解釈に対する誤解だと思います。
106名無しさん:2000/06/29(木) 11:39
波動関数の絶対値の二乗を(確率ではなく)測度として解釈するということは、つまり、観測前でも測度に従った密度で実際に電子なら電子が存在し、いわゆる確率存在な状態じゃないんですよね。
また、世界の分岐後(観測者にとってという意味だと思うのですが)でも、世界間の量子的干渉は続くんですよね。
107名無しさん:2000/06/29(木) 14:42
測度に比例して世界が分岐するということと等価なような。
確率解釈とそんなに違いますか?
P=TrρΠ
のような公式は使わなくて済むけど。
分岐後も重ね合わせ状態が続くということで、干渉が続くという言い方は
よくないと思う。
干渉は世界間のミキシングがないと起こらないでしょう。そんなものはないと
考えている。
108名無しさん:2000/06/29(木) 16:58
ちなみに、我々自身が分岐したことに気づかないのは、
状態ベクトルの時間発展が線形だからです。
すべての観測者(分身)が重ね合わせの状態で共存しているにもかかわらず、
互いに相手の存在に気づかないのも、この線形性からきています。
異なる世界間で量子的干渉が無くなるから(このような勘違いをしている人達も大勢います)ではありません。
だそうです。
http://www.threeweb.ad.jp/~qm/brain.html
によると。
109名無しさん:2000/06/29(木) 17:21
この文章では、説明になっていませんね。
線形性からなぜそう結論できるか、説明が必要でしょう。
110名無しさん:2000/06/29(木) 17:30
詳しい説明はページで見て下さい。
っていうか、リンクはってあるんだから、見ればいいのに。
111>110:2000/06/29(木) 17:54
そのリンクにも説明が見当たらないよ。
さがし方が下手なのかな俺。
どこの部分?
112名無しさん:2000/06/29(木) 18:15
見た上で、説明になっていないと書いたのですが。
線形性により気が付かないと書いてあるが、なぜそういえるかどこかに
書いてありますか?
私はその問いに対する模範答案は頭にはありますが。
113名無しさん:2000/06/29(木) 19:36
じゃー、ページ書いた人に聞いたら?
114名無しさん:2000/06/29(木) 19:49
>詳しい説明はページで見て下さい。
>っていうか、リンクはってあるんだから、見ればいいのに。

なんて不平を言うから聞いたんでしょ?
結局書いてないっていうことね。
115名無しさん:2000/06/29(木) 20:16
粘着質だね。
あれが、不平に読めるってのは被害者妄想も入ってるんですね。
116名無しさん:2000/06/29(木) 21:27
粘着質でなければ、研究者はつとまりません。
君自身、良く読んでいないのにサイテーションするからいけなんでしょ?
落ち度を認めれないのから、あれこれいわれるんだよ。
117>:2000/06/29(木) 23:03
ストーップ!
物理の話に戻りましょうよ。
112さんその模範回答予想を書いて
貰えると嬉しいんですがどうでしょう?
118名無しさん:2000/06/30(金) 18:48
|0>+|1>という状態に対して0か1かの測定を行います。

(|0>+|1>)|>→|0>|0検出>+|1>|1検出>

次にこの系に別の測定器を相互作用させ、測定を行います。|0>|0検出>と|1>|1検出>は直交しているので、

(|0>|0検出>+|1>|1検出>)|>→α|0>|0検出>|A>+β|1>|1検出>|B>

となるような直交する状態|A>、|B>を必ず見つけることができます(relative state)。
このことは、2番目の実験が何かを確実に見分ける実験であるならば、結果Aは一番目の
実験で0検出したときのみ起こり、結果Bは一番目の実験で1検出したときのみ起こること
になります。
3番目以降の実験も同じです。

従って、2番目以降の実験は1番目の実験と相関してしまうことがわかります。


119名無しさん:2000/06/30(金) 19:03
このような特性がある限り、2番目以降の実験結果は1番目の実験結果と
矛盾しない結果を出すだけです。
2番目以降の実験結果は1番目の実験結果に依存するだけで、別の分子の
結果にはまったく依存しません。
ですから、別の分枝のことを知覚することはできません。
ある分枝の2番目以降の実験結果が、別の分枝の実験結果に依存するような
実験を考えることはできません。
120名無しさん:2000/06/30(金) 19:05
(|0>|0検出>+|1>|1検出>)|>→α|0>|0検出>|A>+β|1>|1検出>|B>

となるような直交する状態|A>、|B>を必ず見つけることができます(relative state)。

というか、2番目の測定器の測定後の状状態|A>、|B>が直交するならば、必ず上のような
もつれ合い状態になります。
121>:2000/06/30(金) 19:37
ありがとう。よければ質問させて下さい。

118の「この系に」というのは、一回目の検出結果を保持
している系を含みますか?

あと、120の「必ず」というのは無条件では成り立たない
ですよね。暗黙の仮定はなんでしょうか?
122名無しさん:2000/06/30(金) 22:22
>118の「この系に」というのは、一回目の検出結果を保持している系を含みますか?

含みません。被測定系のみです。

>あと、120の「必ず」というのは無条件では成り立たないですよね。暗黙の仮定はなんでしょうか?

純粋状態について無条件で成り立ちます。シュミット分解定理という数学的定理です。
エベレット解釈は純粋状態しかないので、無条件になります。

何かを白か黒か判定できる測定を行うと、それは一回目の測定結果と相関してしまう
と思います。
線形性のため、他の世界の測定結果に影響を受けるような実験はできないのではないか
というのが趣旨です。

独自に考えたことなので、間違っているかもしれません。
123名無しさん:2000/07/01(土) 15:30
線形性により互いの分枝は交流できないというか、
シュレーディンガー方程式による時間発展が線形性を
保つから当然各分枝は独立である。
って、単純に思ってたんだけど、だめなのか。
124名無しさん:2000/07/01(土) 18:50
独立だから、測定できない。
2つの世界に同時に存在する測定器がないかぎりは。
オペレーショナルに不可能である。
125名無しさん:2000/07/01(土) 21:22
「観測」ってことに重点がおかれているが、観測ってどういうこと
なんだろう?
人間が見るとか、測定器が検出するとか言っているが、究極的には
量子が量子と相互作用を起こすとき、ってことだろう。
126名無しさん:2000/07/01(土) 22:18
量子と量子が相互作用を起こすとエンタングルします。
でも、それだけでは測定ではありません。ディスエンタングルさせるユニタリ
変換は可能で、元に戻すことができます。
エンタングルしても測定しなければ、元に戻すことができます。

測定はどの時点で起こるか?
明確なセンを引くのは難しいですが、測定で古典情報を得るために、エンタングルメント
に載っている情報を捨てなければなりません。
この情報の(環境への)廃棄がおこる時点で不可逆な非ユニタリ変換が起こります。
その時点が観測したといえる時点でしょう。
127>122:2000/07/02(日) 02:25
120の、「見つけることができる」については
よいのですが、「必ず」こうなるというのは一意性
ですよね。シュミット分解は一意ではないですよね?
私の疑問はそこです。
128名無しさん:2000/07/02(日) 10:40
ローカルなユニタリ変換で移れる状態の自由度がありますね。
エベレットの理論はシュミット分解の理論ですが、上の説明では不十分
な気がしてきました。
何か前提が足りないなぁ。測定装置は|0>と、あるいは|1>と相関する
のであって、|0>+|1>や|0>−|1>と相関しないということを言う必要が
あるのかな?
129名無しさん:2000/07/03(月) 10:28
ズレクの指摘によると、やはりこのこと↑を言わないと不十分なようですね。
130名無しさん:2000/07/03(月) 14:05
その指摘の文献を御存じでしたら
教えて下さい。
131名無しさん
パリティ1992年5月号パリティ1992年5月号

何を言うために何を証明すべきか、論理的に難しいですね。