1 :
名無しさん:
これを代表する決定論的世界観を考えると、本当に人間は自由意志を持っているのかとか考えてしまいます。すべて決められているのでしょうか。量子論の不確定性原理というのも、ちょっと好きになれないもので
2 :
名無しさん:2000/01/28(金) 12:59
私は、”実は自由意志存在していない”と思っている。
現在の科学を総合して考えると人間の自由意志は存在しない事になる。
いくら不確定性原理を考慮して考えても、その不確定を意思により
コントロールできるのならば自由意志の存在は許されると思うが
そんなことはありえないはず(不確定性原理がなりたたなくなる)
マクロ的現象は、物理学でほぼ予測可能だし量子的現象は不確定性原理で
考えると、ほぼ統計的になら予測可能。
新たな理論が発見されない限り、現在の科学は自由意志の存在を許していないと思う。
んー、、、書いてて自分が存在しているのかわからなくなった。
3 :
名無しさん:2000/01/28(金) 15:11
おもろい。もっと書いて。
4 :
2です:2000/01/28(金) 18:39
更に考えたこと。
1、決定論的世界から考えた自由意志の存在
決定論から考えると、この世界の出来事はすべてビックバンの時に
決められてしまった。
(ラプラスの時代には、まだビックバン理論は無かったと思うが
取り敢えずこう考えられる。)
そのため、すべての出来事はその時点からあらゆる物理・化学法則や
因果律の法則に従って連鎖反応的に進行しているに過ぎない。
この事を踏まえて考えると、人間の自由意志のは入り込むスキは
全く存在しない。
2、不確定性原理から考えた自由意志の存在
不確定性原理と決定論の違いは、量子的現象については予測できない
という点である。
この時点で、ラプラスの魔神は存在できなくなる。
ただし、自由意志が存在できる根拠も見いだすこともできない。
2で書いたように、不確定性原理の場合でも統計的に考えれば
予測可能だからだ。
もし、この不確定な要素から意思(自由意志ではない)が発生すると
考えた場合、あらゆるものに意思の存在をゆるしてしまう事になる。
たとえば、雨が降るといった自然現象も地球大気の意思と考える。
この場合は、量子レベルでの不確定さから発生した現象であるため、
かりに、意思があるとした場合でも自由意志とはいえないはず。
これらの理由により、やはり自由意志の入り込む余地はない。
5 :
4の続き:2000/01/28(金) 18:40
余談として、自由意志は存在しないと考えた場合の人生観を考えてみた。
まず、努力というものは全く無駄である。
あらゆる現象は、なるようにしかならない、かりに努力して成功した場合も
それれは成功したから努力が報われたと思っているだけ、たまたま
そうなっただけ、現に努力しても失敗することもある。
自分の意志で行動したと思っても、実際は行動を事後に自己認識しているだけ。
あらゆる現象は、それぞれ勝手に発生しており人間はそれらをすべて
事後で認識し、自分で行ったと勘違いしているのである。
そもそも、努力しようと思っても行動はおこせないのである。
自分で考えたと思っても、それらは脳内で発生したランダムな現象がたまたま
発現しただけであって、それを事後認識しているわけである。
人間が自由意志だと思っているのは、ランダムに起きた事象を事後認識
しているだけなのである。
なんだか書いててむなしくなるなーーー
6 :
んなの:2000/01/28(金) 18:42
ないです。<自由意志
>意思によりコントロールできるのならば
意志という概念自体錯覚であり、
全ての干渉を取り除くとなにも残らない。
唯心論は寝言
>なんだか書いててむなしくなるなーーー
まあ、どこまで言っても真の自由意志はなく、
こうして書いてること自体、
DNAの配列で形成された人格器に育ってきた環境影響を入れた
産物の行動でしかないが、
こうやって自明とも思えるものを疑えることを、
キャパシティの限界へ挑戦だと思おう。
自由意志を認めると科学は崩壊してしまうんですか。すごい。
でも、こんな風に考えたらどうでしょう。
素粒子等の物性そのものが意志であり、
私たち人間はその意志の総体である。
つまり、光くんなんかも一粒一粒に意志があって
ちょっと曲がってやろうかなんていつも企んでいる。
しかし私たちが見る光はその総体であって、ただの物性の様に見えてしまう。
なんか、利己的遺伝子の物理番みたいけど。
9 :
>4、5:2000/01/29(土) 12:41
非常におもしろいです。世の中の出来事などすべてデタラメや偶然が
からみあってそこには何の意味もないし意志もない。もちろん自由意志
の概念事態がまぼろしのような気がします。ラプラスの悪魔とはただの
デタラメだと思います。このデタラメがビックバンを起こし、生命を
誕生させたんじゃないでしょうか・・・
10 :
名無しさん:2000/01/29(土) 14:05
みなさん、ちゃんと量子力学を学校で学びましたか?
このスレッドで、学部で学んだ人がどのくらいいるか
気になる。
11 :
名無しさん:2000/01/29(土) 15:12
僕は物理学に関しては素人なのですが素粒子の位置と速度を同時に計ることができないのは、観測方法の問題ではなく、素粒子の性質としてそういうものがあるらしいのです。また、観測者効果といって人間の心が物質に影響を与えるということがあるそうです。だとすると、心は脳内物質の化学変化だけでは説明できないことになりますよね。要するに肉体と切り離せるんじゃないかと(霊とか)。そうすると物理学だけで世界を説明することはできないわけです。ただ、アインシュタインも量子論には反対だったらしく現在も決着がついたとはいいきれないみたいです。できれば学部生や院生などの意見を聞いてみたいです。
12 :
名無しさん:2000/01/29(土) 15:24
>アインシュタインも量子論には反対だったらしく現在も決着がついたとはいいきれないみたいです
(途中)結論はでているよ。
因果的かつ局所的であるべきだ、というアインシュタインの主張は間違って
いることは証明されている。 (ベルの定理)
13 :
名無しさん:2000/01/29(土) 15:48
決定論的世界観のような、古典力学の範囲では、未来が予測できる。ということになりますが
量子力学以降、不確定性原理が示すように、素粒子の位置、運動量に一定の揺らぎがある以上、未来は、確立でしか予測できないわけですが
我々は、物理的法則にのっとった、世界に住んでいるわけですが
物理学の神様にも未来の予測に揺らぎを持っていて、そのどれになるのかは、「未来になってみないと」わからないわけです。
我々の未来にも可能性の波があるわけで、その揺らぎの範囲内で、そのどれになるかは、努力次第で変わるんじゃないんでしょうか。
14 :
>10:2000/01/29(土) 16:11
実は正式には学んだ事はありません。申し訳ないです。
もし良ければ数式なしで1−10レスを概念的な事も含め正しい答えを
教えて頂きたいのですが・・・
>11
霊を持ち出すのはオカルト板で・・・どうぞ。
15 :
No13:2000/01/29(土) 16:23
ここの、自由意志とは全然かんけいないですが。
にわか熱力学っぽく考えてみました。
我々の宇宙が誕生してから、宇宙の死に至るまでがあったとして
それを、仮にそれぞれΩ1(宇宙の誕生)、Ω2(宇宙の死)として、状態関数と見なしたとき
そこへ至るまでには、いく通りもの経路(歴史)が考えられるわけですが結局最終的にこの宇宙が
Ω1→Ω2 と状態変化するだけで、努力した所で、経路が違うだけで、最終的にはΩ2になる・・・
宇宙を移り住んでかないかぎりいつかは、Ω2になってしまうのか?
そう考えるととてもむなしくなりますね。
それ以前に
人類が滅亡する確立の方が、無限に大きいですが(笑)
・・・むなしくなってくるぞ。
16 :
No13:2000/01/29(土) 16:30
いかん! 古典論である熱力学でかんがえるから
むなしくなるのか・・・
17 :
>14:2000/01/29(土) 16:39
「正しい答え」というのはちょっと怖いですね。絶対に正しいなんて科学に存在しないしね。
でもまぁ面白い話題ではあるね。「うぶめの夏;京極夏彦」にもこんな話題が書いてあったし。
8,11以外は科学的に間違ったことは書いてないと、僕は思います。
量子力学は決定論を打ち破ったけど、別に霊とか自由意志?の存在を許したわけじゃないしね。
意思とか自我とかって結局電気信号や化学物質やらで説明されるものだよ。
と思ふ。
18 :
17>16:2000/01/29(土) 16:41
だから、神は必要なんだよ。
19 :
名無しさん:2000/01/29(土) 21:10
ほとんどが「量子力学は決定論的ではない」っていう文脈だけど
それって本当?
20 :
2>9@`10:2000/01/29(土) 21:25
>10
さんざん好き勝手なことを書いてしまいましたが、私も正式に学んでいません
だいたいの観念だけの独学です、間違っていたらどんどん指摘してください。
勉強になります。
>9
私のたんなる妄想につきあっていだだいて、どうもありがとうございます。
>ラプラスの悪魔とはただの
>デタラメだと思います。このデタラメがビックバンを起こし、生命を
>誕生させたんじゃないでしょうか・・・
私はこのように考えています。
ラプラスの悪魔とは、
決定論的世界観の考えで現在の物理学では存在自体許されていない。
私も、
ゆらぎによってビックバンが発生し、現在の物理法則や時間が生まれたと考えています。
(ここの"デタラメ"を、私は"ゆらぎ"と解釈しました)
ただし、ビックバン発生前のゆらぎの存在を証明する方法がわかりません
ビックバン発生前には、現在の物理法則そのものが、まだ成り立っていなかったはず。
生命については、
自由意志を認めないのと同じく、生命を特別視して考えること自体が
無意味なような気がします。
現在の科学では、生命と無生命の判断をはっきり下すことができていない。
納得出来る、生命の定義すら決める事が出来ていない。
これは、現在の科学にどこか欠陥があるのか、生命そのものを特別視することが
間違いなのか、どちらかだと思います。
生命を特別視して考えなければ、自由意志の存在をむりやり物理法則の中に
組み入れる必要もなくなりすっきりすると思っています。
21 :
名無しさん:2000/01/30(日) 08:46
1です。思った以上にレスついてますが僕はこう考えました。
自由意思について二通り書きます。まず脳みそが電気信号やら化学変化のみで説明できた場合、それこそ自由意志はありません。
次に脳みそがカオス的振る舞いをすると考えた場合、ランダムで脳みそ状態が変化→意思→行動 となります。ここで重要なのは行動を根源的に支配しているのはあくまでカオス的振る舞いなんです。
とすると、ランダムであるからこそ、逆に「自由」なんてありえないのではないかということです。自分で決められないんだから。
専門家、素人に限らずお考えをお聞きしたいです。僕は素人ですけど。
でもこういう科学哲学も面白いですね。
22 :
名無しさん:2000/01/30(日) 12:10
>ランダムであるからこそ、逆に「自由」なんてありえないのではないかということです
その通りであると思うのですが・・・
しかし人間がランダムとか揺らぎだと表現しているものは真にランダムなんでしょうか?
>カオス的振る舞いをすると考えた場合
カオス的振る舞いの源は不確定性原理なのでしょうか?
わかんない。誰か教えてください。
23 :
ヤジウマ:2000/01/30(日) 15:16
ここに紅と白の饅頭があります。
自由に好きな方を選ぶことのできない人はいますか。
この自由をどう科学で説明するかだけです。
説明できないのは科学が未熟なだけでしょう。
24 :
2>23:2000/01/30(日) 16:17
>自由に好きな方を選ぶことのできない人はいますか。
私なら、白を選びます(*^。^*)
>この自由をどう科学で説明するかだけです。
"この自由"が、本当に自分の自由意志によるものかを、証明するのが
とても難しいと思うのですが?
私には、今のところその証明が出来ないのです。
25 :
おでん屋:2000/01/30(日) 23:47
で、素朴な質問だが、
「ラプラスの悪魔」って、よーするに何?
怖いのか?
26 :
2:2000/01/31(月) 09:02
おでん屋さんへ
ラプラスの悪魔とは、
決定論的世界において、ある瞬間の宇宙の全ての原子(素粒子?)の位置と
運動量がわかり、無限の計算能力を持つものが存在すれば、宇宙の未来は
すべて予測可能になる。その者をラプラスの悪魔と呼ぶ。
確かこんなだったと思う。
だから、おでん屋さんの明日のネタの仕込みまですべて知っている
とんでもない奴なんです。
でも、ラプラスの悪魔自身が予測しようとする系内に存在していては
自分自身の行動や考えを自分自身で予測しなければならなくなり
合わせ鏡のような無限ループに入って、予測不可能何ならないのかなぁ?
27 :
>21:2000/01/31(月) 10:25
1さんへ
脳みそが電気信号やら化学変化のみで説明できたとしても、
脳みそが脳の動き全てを予測出来る時は来ません。パソコンが
ハードディスクの容量以上の事を記録出来ないのと同じです。
将来、コンピュータの処理能力が上がり、人工知能が実用化され
た場合、その人工知能は、知能と自由意志について まず悩むの
かもしれませんね。
しかし、そんな事で悩む事が出来るという自由は少なくてもある
ようにプログラムされているのですから、自由意志はあるという
事でしょう。
28 :
名無しさん:2000/01/31(月) 11:43
現在、知られている物理法則の外、又は、全く別の体系に
自由意志はある。
それの自由意志は未知、既知の物理法則に影響(制限)を受ける。
って考えたいなぁ。
やっぱり、神の存在は必要だよ。
29 :
>28:2000/01/31(月) 16:17
ここで、神を持ち出すんだったら
神とはこうゆう者だって、定義できないかなぁ
30 :
おでん屋:2000/02/01(火) 00:00
>26
さっそくすまねえな。
やっぱり怖ろしいやつだったか。
競馬や株の予想は訊いてみたいが。
ところで、
ラプラスがいるからには、ラマイナスってのもいるのか?
それとも、シプラスとかドプラス?
31 :
>おでん屋さん:2000/02/01(火) 00:23
ビックバンは置いといて真面目な意見聞かせて下さい。
32 :
2:2000/02/01(火) 09:14
やっぱり、自由意志を説明しようとすると神や霊を引っ張り
出してこないと説明できなくなるのかなぁ
まぁ、実生活において(マクロ的現象)は不確定性原理や相対論等を
常に意識して生活する必要が無いのと同じく、自由意志は実際に
存在していなくても、さまざまな現象の絡み合いで自由意志らしきものが
存在しているように見えるのなら、その現象を自由意志として
認めることはできます。
ただし、超越的存在を必要とする自由意志は科学的ではないと思います。
33 :
確率的にしか:2000/02/01(火) 09:28
決まらない事象が存在する以上、決定論的世界観は幻。
それはマクロでもミクロでも同じだ。
自由意志というのがなんなのかいまいちよく分からんのだが、
「自由意志が存在しない」という事が、
「自分がこれから何をするのか決まってしまっている」
という意味であればそれは間違い、ということになる。
34 :
名無しさん:2000/02/01(火) 09:44
「自分がこれから何をするのか決まっていない」が
自由意志はない。選択する自由はないと思うのですが。
35 :
名無しさん:2000/02/01(火) 09:53
ここで、神を持ち出している方。宗教にでも行ってくれ。
それか、物理を勉強してから。
物理法則もろくに学ばずに観念や信念だけで語っている人がいるみたい
ですが、そういうのは哲学板か宗教板じゃないのか?
そもそも古典論の時代が終わって以降、ラプラスの悪魔はないんだから
33の方が言っている様に決定論は古典論の時代で終わったんだよ。
なんでこんな古い話が出てくるのが疑問だ。
君らの言う自由意志の定義は何なんだ?
36 :
↑:2000/02/01(火) 10:33
物理化学現象をきっかけとせず自分の意志により、自由に行動する。
37 :
名無しさん:2000/02/01(火) 12:07
自由意志の形成は物理化学現象にほかならない
38 :
名無しさん:2000/02/01(火) 12:44
自由意志というのは、意識に上がってこない部分で物理法則に
従っている、というのはどうかな。
我々は自分の意識の表層しか認識できないので、自由に選択している
つもりでいる。
しかし、無意識の中ではある法則が働いていて、実はいつのまにか
法則に従っている。
そもそも、無意識が我々に禁じていることって、たくさんあると思う。
本当に自由なら、いますぐ路上で全裸になって踊るという行動を
選択したっていいはず。でも、私たちは、めったにそんなことしないでしょ?
39 :
38:2000/02/01(火) 12:53
それから、私も断言できるわけではないんだが、
量子力学だって、決定論的なんじゃないの?
物理的状態の時間発展は法則に従って決まっているんじゃ
なかったかな?
それに、極限において古典的であるということをどう考えます?
そんなに決定論的予測から外れた未来なんてこないと思う。
カオスと決定論が矛盾しないことは言うに及ばず。
40 :
>39:2000/02/01(火) 13:00
そうすると、自由意志なんて存在できないわけ?
41 :
38:2000/02/01(火) 13:10
そうですねえ、、、自由意志はあると思います。
ただ、自由意志の存在とそれが物理法則に従っていることとの間に
矛盾を感じる必要はないんじゃないか、と思うんです。
42 :
名無しさん:2000/02/01(火) 14:00
んっー、自由意志は物理法則に束縛されている。
??...じゃあ、自由ってナニ
43 :
名無しさん:2000/02/01(火) 16:31
1です。色々調べた結果、素粒子の動きは完全にランダムで予測は不可能なんだそうです。でもカオスってのは原理的に期待されている動きとは違う動きをするという意味(バタフライ効果など)で、これは決定論的だそうです。
言いたかったのは、まあそれだけです。
44 :
名無しさん:2000/02/18(金) 00:01
「確率的にしか決まらない事象」ってのがどうも良くわからんのだが。
これは、同じ状況でも違う結果が生じうるって意味でしょ?
でも、そもそも「同じ状況」なんて、厳密に考えれば絶対にあり得ないじゃない。
ここん所を誰か説明してくれないか?
ついでにもう一つ。
今現在のこの宇宙全体を、『どっか』にそっくりコピーしたとすると、
俺達の宇宙の100年後と、『どっか』の100年後は全く同じ世界に
なるのだろうか?
俺は全く同じになると思うのだが、これを認めると、未来は厳密に決まっ
ているということにならないのか。(人間が予測できるかどうかは別)
45 :
>44:2000/02/18(金) 11:34
完全に、コピー出来ればという条件だけど、完全にコピー出来ない事は明らか
人間というかこの世の物には、たとえ原子1個の状態でも完全にコピーする事は出来ない。
46 :
>44:2000/02/18(金) 14:38
私も素人なんで、入門書の読み囓りですが。
不確定性原理については、「どの状態にあるかを100%の確率で『予測』することができない」という風に理解してます。
つまり、二つ以上の「同じ状況」を比較したものではなく、ある単一の状況における予測の精度について論じたもので
はないでしょうか。これはどの物理法則でも同じことだと思いますが。
#言い換えれば「同じ状況でも違う結果が生じる」ということにはなると思いますが、「実際に、厳密に『同じ状況』
が存在し得るかどうか」というのは、全く別の設問でしょう。
「宇宙のコピー」問題については、マクロにはイエス、ミクロにはノーだと思います。
つまり、太陽や地球の物理的位置についてはかなりの精度で同じだと思いますが、例えば私の子孫にどんなのが居るか
(そもそも居るのかどうか)については同じになるとは思いません。
というのも、物理における決定論や不確定性原理の議論を、生物レベルや人間の意識レベルに敷衍するのは、結構無理
があると思っているからです。むろん、自由意思が存在することも証明されてはおりませんが、かといって人間の行動
を現存の物理法則や化学法則でもってかなりの精度で予測できる、という実績もない訳で。「人間には自由意思が存在
する」という仮説の下で、色々コンティンジェンシーを考えるという方が、実際に生きていく上で有効かなとか思います。
むろん、物理的経済的社会的心理的制約がつきまとうので、ある行動の幅をある程度の精度をもって想定することは可能
ですが、「決定論」と呼ぶほどの確実さは無いと思ってます。
それに生物進化のレベルでも、偶然の果たす役割を重視する仮説の方が説得力を持っているように思いますし。
確かにアインシュタインは「神はサイコロ遊びをなさらない」(これは不確定性原理の展開によって論破されましたが)
と言いましたが、それも物理法則の話であって、生物や人間の意識のレベルのことにまで言及したものではないでしょう。
47 :
名無しさん:2000/05/21(日) 08:23
人間は部分系なので、決定論的に決まらないよ。
48 :
名無しさん:2000/05/21(日) 13:38
ミクロなレベルの不確定性が、マクロな人間の自由意思に影響を与える
かといえばノーでしょう。逆に人間の自由意思は、ミクロな観測結果に
影響を与えることはある。これが不確定性原理だと思います。
49 :
名無しさん:2000/05/21(日) 14:42
え?
50 :
名無しさん:2000/05/21(日) 16:32
>48
それはもちろん物理的な過程ではありません。
人間がどういう部分系に着目しているかに依存すると言うことです。
51 :
今、:2000/05/21(日) 16:37
外で子供達がむじゃきに笑ってかけまわっていま〜す。
52 :
名無しさん:2000/05/21(日) 23:58
自由をあらゆるものから解き放たれた状態…
っとすれば物理法則に縛られている以上
自由意思など入り込む余地はないですな。
それと、「人間の自由意思」って
物理学の領域なんですか?
そのあたり知らないのですけど…
良かったら教えてもらえませんか?
53 :
名無しさん:2000/05/22(月) 01:31
アインシュタインがいつ論破されたって?
最後までアインシュタインを論破しきった人は、確かいなかった記憶があるが。(量子力学との論争においての話)
ましてや、根本に有るパラドックスに対する答えは未だに出されていないんじゃないの?
・・・でも最近の事知らんから、出されたのかな?
自由意志の話になると、どうして人間も含め生き物を特別扱いするのだろう?
それは慣性系を特別扱いしていたのと同じじゃないか?
意思というものが脳内の電気信号で作られているのなら、やはり物理法則に従うはず。
それならば決定論的に行動していると考えるのが自然だろう。
ただ、それを支配している方程式が複雑だから、現在の数学・物理学etcの範疇を超えているんじゃないか?
そのうち全てが明らかになるかもしれないよ。
神が与えた方程式が。
でも、もちろん明らかにならんかもしれない。
だから、こういう問いに対する現在の答えは解らないが妥当だと思う。
有るって言ってる方も、無いって言ってる方も論拠が無いんだから。
54 :
行列:2000/05/22(月) 04:11
物理学ではミクロレベルでは確率にしか従わない。
しかし、その確率は「シュレデインガーの波動方程式」によって明確に完成されています。
だから、インテルはコンピュータチップを安心して製造しています。
ところが、その意味する「哲学的意味」は100人の物理学者がいれば細かい点では100の意見がある、と言われています。
それでも、似通った意見の最大派閥(小渕派似)は伝統ある「コペンハーゲン派」の意見、
「不思議でもなんでもない。だって、自然とはそういうものだから」という貴重な意見が支配していました。
この「コペンハーゲン派」に果敢に挑んだのがアインシュタインであり、ローゼンバーグでしたが、「ベルの不等式」が
「アスぺの実験」によって証明されました。(ただし、アインシュタインが「敗れたり」と思ったかどうかは判りません。
けっこう「隠れた変数」にこだわったそうですから)
「コペンハーゲン派」以外の意見は百花繚乱、魑魅魍魎でありますが、面白いのは「観測によって、波動関数が収束する度に
この宇宙は分裂する」というパラレルワールド観です。
面白いし、説得力(辻褄)もありますが「理論的に絶対、検証できない」という致命的な欠陥があります。
脳内の電気信号と量子力学についてはペンローズ(米国の数理物理学者)が数学的手法を用いて、人間の判断と量子力学の関係
に言及しています。彼の結論は「人の判断は脳内の活動に依存し、脳内活動は量子力学に依存する。」であります。
「脳は大きし、細胞も大きいし、シナプスも大きいが、意思を決定するシナプスの電気信号はミクロだ」
とのことです。
55 :
>53:2000/05/22(月) 14:32
逆だろ。アインシュタインがボーア等のコペンハーゲン学派を
論破できなかったんじゃなかったか。
56 :
名無しさん:2000/05/22(月) 15:02
問題は、なぜ人間が波動関数のノルムしか認識できず、位相(方向)を認識
できないかということではないでしょうか?
位相情報はエネルギーを運ばないということが本質ではないかと思っていま
す。
57 :
>55:2000/05/22(月) 20:04
つーか、ボーアの相補性による説明が哲学的になっていって、アインシュタインとの
議論が噛み合わなくなった、という感じだったんじゃない? (ソルベー会議は)
もっとも、歴史的にはボーアが正しいような方向に進んできていているわけだよね。
隠れた変数というのは面白いとは思うんだけど、同時に非局所性を要求されるなら
ボーアの考え方のほうが楽だよね。
58 :
53:2000/05/23(火) 04:46
>55
う〜ん・・・どっちもなんだよね。
だから、どっちが論破されたとかされなかったの話じゃないと思う。
57の言うように、噛み合わなくなってしまったんじゃないかな。
>54
波動関数が収束するっていうのは、波束の収縮の事かな?
たぶんパラレルワールド観っていうのは、エヴァレット解釈(多世界解釈)の事だと思うんだが(違ってたらゴメン)、もしそうなら根本的にエヴァレット解釈では波束の収縮は起きない。
というか、波束の収縮を仮定しなければ成立しない解釈がコペンハーゲン解釈。
エヴァレット解釈では、よけいな過程を踏まえなくても量子力学を定式化できている。
また、宇宙が分裂するわけじゃなく、全ての状態が起きており各々がパラレルワールドになる。
お互いを認識できないのは線形性のため。
こっちの解釈なら、アインシュタインも納得していたかもしれん。(詳しくは
http://www.threeweb.ad.jp/~qm/index_jap.html に行って見て)
ちなみに誤解の無いように書いておくけど、私はそのサイトの管理人ではありません。
一切無関係の人です。
ボーアたちの意見は矛盾しないけど完全に説明できない。
間違っているわけじゃないだろうけど、やはりもっと完全な理論があるのではないだろうか?
と思ってしまう今日この頃。
59 :
fff:2000/05/25(木) 13:00
ここの問題を整理すると、
1 自由意志の定義
2 因果の定義
というのを厳密化したほうがいいんじゃないの?
ラプラスの悪魔は自分自身をどう認識するのか、
ということから始めてみれば?
因果って原因と結果の連絡だろうけど、
それは単に人間の認識様式であり、実在とは限らない、
と考えるとまた別の地平が見えてくるかもね。
60 :
哲学者の卵:2000/06/07(水) 13:45
ええと、直接的にはここの話題に関係ないことかもしれないけれど
「心」を想定する際に、「身体と切り離せるものだ」って考えるの
やめない?
そういった古い二元論的「心」観の破綻はもう
ずっと前に指摘されたんだからさ。
心は身体の中にあるの。って言うか身体こそ心なの。
「自由意志」は誰かに強制されたと思われないような状態で
発揮された意志のことをさすの。
でも「誰かに強制されていない」ってどうして解るんだろう?
極端な話、自分が誰かに洗脳されていないなんて
どうやって証明できるんだろう?
だから、心が物理法則に支配されていようがいまいが
余り「自由意志」の自由性に影響はないと思うけれど?
ラプラスの悪魔は自分自身を認識するか?
もしラプラスの悪魔なんてものが存在するとすれば
よりメタな次元に存在する、我々にはその存在証明が
不可能なものなのでは?
我々にはそんな悪魔は想定することしかできないんじゃないの?
ヴィトゲンシュタインがそんな事を言っていたような気がする。
だから、きっと悪魔は我々が考えるような「認識」という
行為は行わない。
その行為主体となる人格そのものを悪魔は有さない。
悪魔について、我々は一方的な思いを馳せるのが関の山では?
61 :
>60:2000/06/07(水) 17:40
tetugakutte nanndesuka?
62 :
名無しさん:2000/06/08(木) 03:40
>60
何を言い出しているのだ?
ラプラスの悪魔っていう名前になっているが、悪魔そのものとは関係ない。
この話は根本的に、悪魔が存在するとかしないとかではないと思うのだが・・・。
「自由意志」は、「誰かに強要されたと思われないような意思」であるとする。
すると、もし心が物理法則に支配されているのであれば、相互作用などの影響が出る。
その影響は、ある種の強要と言える。(人が与えているか、空間や物質が与えているかは場合によるが)
つまり「自由意志」の自由性に影響が出る。
だから物理法則に支配されているかどうかは重要な問題だと思うぞ。
ラプラスの悪魔と言われる事が真実なら、全ては宇宙が始まった時に決定されていることになるのだから。
「心」と「身体」を切り離していると言うが、切り離していないからこその議論だと思うぞ。
切り離して考えているなら、こんな議論自体意味をなさない。
「心」というものをオカルティックに捉える事になってしまうから。
63 :
名無し:2000/06/08(木) 22:05
精神ってさー簡単な「熱力学第一法則」でも証明できる?
できないなら、物理と関係ないんとちゃう?
それについやすエネルギーは、関係ないとして。
考えついた事とか。どーなんでショー?
64 :
名無しさん:2000/06/09(金) 05:28
熱力学第一法則で証明できないと物理と関係ない
ってどういうこと?
65 :
62:2000/06/10(土) 00:22
>63
別に「熱力の第1法則」で証明出来ないからって物理と関係無いは言い過ぎ。
他の理論だってあるし、なにより今説明できないからって関係無いと言ってしまったら何も発展しない。
ついでに、脳内の電気信号が精神だと考えられてるのなら物理と関係大有り。
そっちの方(脳内の話)は詳しく知らんけどね。
66 :
名無しさん:2000/06/10(土) 03:17
第二法則の間違いじゃないの?
ラプラスの魔に関係するのは。
67 :
ALL:2000/06/10(土) 13:52
人の未来がきまってんなら、生きたくない。
68 :
名無しさん:2000/06/10(土) 21:42
-未来は決まっていて、予測可能である
-未来は決まっているが、予測不可能である (世界に住むものにとって、有限の時間で)
この2番目は、「未来は決まっていない」とどれくらい差があるんだろう?
age
70 :
教祖:2000/07/18(火) 22:26
>>67 あなたがそう思うことも あらかじめ決まっていたのです
71 :
名無しさん:2000/07/18(火) 22:39
いつから決まっていたのですか。
72 :
名無しさん:2000/07/19(水) 20:56
>71
原初からです。
73 :
名無しさん:2000/07/19(水) 21:12
原初に決まることができて、
今決まることができない理由は何ですか。
また、原初とはビッグバンのことですか。
74 :
4年:2000/07/20(木) 08:47
あまり関係ないかもしれないけど、
今週のJOJO読んだ?
フレッド・ホイルっていう人については詳しく知らないが
すごい考えだと思った。
「知性」!
重力のように(?)粒子単位では観測できないが細胞単位まで
集まると観測可能になる力っていう解釈はできないのだろうか?
5番目の力。
粒子の組み合わせによって
「知性」は無機レベルであったり生物レベルだったりして、
無機レベルであってもたくさん集まると
意識のようなものを持ち出し、それが地球。
もちろんミクロでみると弱すぎるため不確定性原理を否定しない。
知性ポテンシャルの非常に高い結合をしたものが人の遺伝子であると。
だめかなー、こんな考え。おれはすごく感動したのだが。
これを否定する根拠のある人はお願いします。
そういや似た感じの短編(夢枕獏だっけか?)があったな。
石は下に”行こう”と思うから落ちて
風船は上に”昇ろう”とするから舞い上がる
その話を聞いて感心するのが若いころのアインシュタイン、
みたいな小説(かなり適当です)。
うーん、どうなんだろ。
75 :
名無しさん:2000/07/20(木) 18:26
>4年
その"知性"ってどうやって計測するの?
76 :
4年:
まあ、無理か。
あくまで理論上。
でもグラビトンだって実験的には観測されてないよ。
”知性”を想定すると意識やら自我などの説明がつくかなーって思った。