時間について考える

このエントリーをはてなブックマークに追加
161金銭絡みの科学とは無縁な探求は “ 個人の道楽で行う “
.
.
今科学の話題は小保方捏造論文疑惑だが、特に生物系再生医療関係のアノ方面は莫大な税金が絡むので、
理研が、国民の税金を湯水のように使える日本政府承認の研究機関に格上げされようとしていた時期でもあり、
STAP細胞はESマウスとTSマウスの細胞混合の可能性もあり、組織的な科学犯罪の可能性さえある。

以下に投稿する、人間の死生観を完全に覆す可能性などといった哲学的テーマになると、
利潤追求ばかりしている企業などの、目先の利益には全く結びつかないので、研究援助どころか
バカにされるのがオチであり、本当にこんなテーマの探求は “ 個人の道楽で行う “ しかない。
.
.
162量子力学探求は人間の死生観を完全に覆す可能性がある.1:2014/06/07(土) 15:31:25.54 ID:/WNV1ePu
.
.
.    *** 量子力学の核心は、実現可能性のための複合実体が潜在する ***

“ 量子力学の核心 “ を説明するなら、皆が知っているシュレーディンガーの猫が相応しい。
この思考実験では猫の生死が確率1/2で決定するのだが、主に何の作用が、猫の生死を確定するのかという問題と、
実験開始から猫の生死が確定する迄は、猫はどのような状態で存在するのかという点が問題になる。

上記二つの問題はマクロな物質的決定性での議論なら確定は、崩壊確率1/2から起因する粒子放出の可否であり、
確定する迄はそれに応じた常識である。 しかしこの思考実験はミクロ領域での量子力学に基づく議論であり、
ミクロ粒子の集合体である猫の生死は、量子力学に基づく知見の応用では、人間による観測以前では生死混在の
非決定状態であり、人間による観測によって猫は生死混在から単一状態へと遷移する、のだろうと考えられている。

それでは何故ミクロ領域では、このような不可解さが存在するのだろうか。 これは投稿者がかなり以前から指摘して
いることだが、結論から言えば、ミクロ領域においてこのような複合する実体性が存在するのは、
宇宙全体の全存在物に対して特にマクロ構造であっても、小規模構造には多様性を生み出す起因になるからと思える。
.
.
163量子力学探求は人間の死生観を完全に覆す可能性がある.2:2014/06/07(土) 15:34:56.15 ID:/WNV1ePu
.
.
さらに究極の問題はシュレーディンガーの指摘のように、猫の生死は人間の観測の瞬間に状態が一意に収束するのか、
という点である。  それはその実験場にいた “ 一人の観測者 “ によって、自然が形成されたと言ってもよい。

しかし物質の微細レベルでは量子力学によって、従来の決定論的唯物性とは異なる様相が示された。 それは二重スリットを
通過する微細粒子が、スリットの一方に通過検出器を置くか否かという人間の行為によって、運動する微細粒子の行動が
明らかに異なるという事実である。  これは物質の微細レベルでは
マクロ構造のような、各存在物が明確な占有領域を持って独立に存在するという様相ではないことを示している。

これはマクロな実験場所であっても、ミクロ対象物とそれを観測する “ 観測者の意識行為 “ は、その時点において、
もはやマクロな一人の観測者の行為ではなく、ミクロ領域の特徴である汎一体性あるいは汎連動性を持つ、と考えるべきだ。
さらに人間の主体意識や自由意志は、いやそれ以前の夢知覚でさえ、唯物論的決定性では全く説明のできない事象であり、

そして人間が思考する自由な想像はどのように生起するのか。 この実体の無い想像あるいは心像は、前記したように、
ミクロ領域における実体可能性という実体準備性がなければ説明できないだろう。 これは人間の主体意識も同じく
汎一体性からの産物であるかも知れず、そうであるなら、人間の死生観を完全に書き換えることになる。
.
.
164量子力学探求は人間の死生観を完全に覆す可能性がある.3:2014/06/07(土) 15:38:26.76 ID:/WNV1ePu
.
.
.    *** ミクロ領域の複合実体は、マクロな決定性に拮抗する ***

それは宇宙全体の推移において、マクロ領域での決定論的収束運動だけでは、それによる運動単調化によって全体構造
は均質平衡に至り、宇宙躍動の動因や律動は失われる。  このマクロな決定論的運動に “ 拮抗する “ ミクロ領域
の非決定性あるいは多様な実現可能性が存在するからこそ、
宇宙の運動には惑星軌道などの自律性が生じて、なおかつ無機質構造の中にも “ 内的自律性 “ を持つ生物が進化した。

明らかに、マクロ構造による決定論的運動だけでは “ 自然に調和した多様性 “ は生じない。 それはマクロ領域内
では各存在物は独立して離散しているが、それでもマクロ域内全体に動因起因をもたらしかつ自律調和を生じさせる必要
がある。 このためイリヤ・プリゴジンは、マクロ構造だけで説明を付けるべく散逸構造というアイデアを提出した。

そのアイデアは、熱対流から発生する熱流動や乱流などの簡単な構造の中にも、自己組織的な自律化が生じている可能性
を論じてノーベル賞を受けた。 その後このアイデアからカオス論が派生して複雑系科学として発展した。
特にカオス論では気象予測困難の理由として、初期観測値の変動の増幅がその後の予測を困難にするとした。

しかし散逸構造論にしても複雑系科学にしても現在は、これらの理論が指摘する “ 自発的自律性らしさ “ にしても、
限定された自然の一部についてであるようで、
特に生物については、その生物的自律性の “ 兆候すら “ 人工的マクロ構造は出現させることはできない。
.
.
165量子力学探求は人間の死生観を完全に覆す可能性がある.4:2014/06/07(土) 15:41:50.98 ID:/WNV1ePu
.
.
.    *** 今現在という時間概念や世界の同時性は、マクロ離散構造で成立可能か? ***

古代の哲学者は時間概念について、人々はそれを知ってはいるが、それを詳しく説明することは出来ない、と言った。
人が宇宙遠くの星空を眺める時、この世界と私は同時に存在する “ 世界の同時性 “ という素朴な感覚を持ったことが
あるだろう。 あるいは過去 ・ 現在 ・ 未来という時間概念の、この今現在についてその世界範囲は限りない、

という素朴感覚もあるだろう。  しかし自然のマクロ構造は離散している。 そこに “ 世界の同時性 “ という
素朴感覚が成立するのは、自然の構造のどこかに “ 非局所的な汎連動性 “ がなければならない。 

.    *** 決定論的物理作用だけの人工知能に、時間概念が生じるだろうか ***

人間や人工知能に時間概念が生じるには、” この瞬間の今という事実 “ が認識され実感されねばならない。
それでは人間は何を基にして ” この瞬間の今 “ を特定するのか。
そして ” この瞬間の今 “ が特定されることで、過去 ・ 現在 ・ 未来という時間順序に成る。

それは微細レベルでの汎連続的様相が、“ 人間の思考意識成立に参加する “ から可能になるのではないか。
何故なら時間とはマクロな観測対象全般の “ 変化 “ によって成立すると思われるが、その時点での観測対象の
変化を検出する思考担体が、マクロな対象外界と同様の唯物的物質構造を持った検知装置であるとしたら、
そのような物質的構成の人工知能が、自発的に “ 異質様相 “ な時間概念を持つだろうか、ということだ。 
.
.
166量子力学探求は人間の死生観を完全に覆す可能性がある.5:2014/06/07(土) 15:45:40.95 ID:/WNV1ePu
.
.
ミクロ構造に “ 非局所的な汎連動性 “ が在ると仮定すれば、マクロな時間変化とは明らかに異質であるだろう。
それは “ 無時間 “ かも知れない。 さらに外界変化を検出する装置自体あるいは変化検知部分が、
マクロな外界の決定論的物理作用とは異質の様相を帯びていなければ、そのような異質性は検出できないと思われる。
恐らく人工知能は ” この瞬間の今 “ と、過去とを何で区分するのか悩むことだろう。

.    *** 時間概念の成立と、自己という “ 自 “ の起原について ***

この、人間と観測対象相互とのミクロ構造レベルにおいて、何らかの “ 非局所的な汎連動性 “ が在るのだと
仮定することは、時間概念の成立と共に、自己という “ 自 “ の起原についての解明の端緒を与える。

人間が時間概念を持つのは、微細レベルでの汎連続的様相が “ 人間の思考成立に参加する “ からであり、
その微細レベルでの汎連続的一体様相という、マクロ構造とは違う異質性によって、人間と世界との一体感覚である
“ 世界の同時性 “ が感知される。 そしてこの “ 世界の同時性は、この瞬間の今 “ と同意味である。

さらに自己という “ 自 “ の起原とは、微細レベルでの “ 無時間かつ変化しない “ 汎連続的一体様相が、
人間の思考成立に参加してその核となることで、自己という “ 自 “ の感覚あるいは主体意識になると思える。
その自己感覚あるいは主体意識は、マクロな外界影響に “ 拮抗し調律して “ 一人の人間個体を支配する意識動因に
なると思える。
.
.
167量子力学探求は人間の死生観を完全に覆す.6 【重要】__:2014/06/07(土) 15:49:23.04 ID:/WNV1ePu
.
.
微細レベルでの “ 無時間かつ変化しない “ 汎連続的一体様相が、自己という “ 自 “ の感覚あるいは
主体意識になると思える。 ← この指摘は、以下の事実によってその傍証となるかも知れない。
.
.         *** 私という主体感覚の、連続的同一性についての疑問 ***

物質的脳が行為立案を行う時、例として “ 水を飲むためにコップを取る “ という行為を物質脳が行なう
場合、“ 脳の物質的属性として意識が成立する “ のであれば、脳内では立案から実行に至るまで物質的
な変化によるから、その変化によって生じる主体意識も “ そのつどの主体 “ が成立していることになる。

物質的属性とした場合の主体意識の “ 連続性と同一性 “ は、変化しない記憶と独立した身体性によって
成立すると主張するなら、固定維持された記憶がそれを担うのであれば、回想される記憶は類似した内容でも
そこに時間・空間の “ 差異 “ を認め得るなら、その時点で成立した主体も当然差異が生じる筈だ。

意識は脳の物質的属性であるなら、成長による身体変化でも、属性としての主体の同一性が維持されるのは、
“ 記憶 “ が変化しないからだ、と主張するなら、物質的な脳の記憶領域及び記憶担体は、
全ての “ 決定論的被影響 “ から、独立している必要があるのではないか。

子供時代に体験した過去の記憶が想起される時、記憶内容は変化せずにある程度保持されながら、それを認識する
主体意識の方が “ そのつどの主体 “ として変化するなら、それが過去の記憶だとどうして分かるのか。
.
.
168量子力学探求は人間の死生観を完全に覆す可能性がある.7:2014/06/07(土) 15:54:07.61 ID:/WNV1ePu
.
.
.     *** 人間の主体意志成立は、自然に元々潜在している自律性の反映 ***

では、マクロな決定性と “ 拮抗して調律する自律性 “ は、自然の中でどのような構造であるのが最も最適なのか。
それは自然の中で “ 特定の位置 “ を占有せず、自然全体の中でミクロ構造の “ 非局所的な汎連動性 “
として潜在するのが最適ではないのか。
無機物でも生物でも自律性がマクロな自然の中で局在した直接作用であれば混沌を招くが、
人間の主体意識を考える時、それは万能ではないが、理性や道徳観が生来的で普遍的であるように思える。

.     *** 主体意識はミクロ領域の、個別に分割されない一体的作用 ***

自律性が自然の中でミクロ構造の全体に潜在して起因するなら、それは強い自律性とは成らず、自然全体の傾向
として機能するのではないか。 つまり、その弱い自律性は物質的決定性と拮抗するが万能ではない。 しかし
生物個体の自由意志と共にその全体律動は、理性的反省や共同社会参加を促し、人間社会として進化するのだと思える。

Q.人間の主体意識がミクロ構造の非局所性から起因するとして、人間の死によりその主体意識はどうなるのか
A.人間の死によりマクロな生体や脳神経は崩壊するが、主体意識がミクロ領域の “ 非局所的な汎連動性 “
であるなら、それは個別に分割されない一体的作用だから、現に存在する各々の他者の主体意識も同じである。

量子力学探求は人間の死生観を完全に覆す可能性がある.1〜7  投稿者 : eig35153
.
.