>>17 無限次元は概念上の存在であって、実在ではないんですよ。
そもそも、一般的な人間の知覚感覚では4次元空間以上は3次元空間への投影としてしか
(つまり断片断面しか)知りえませんが、投影はあくまで投影であって、実在ではありません。
実在とは「ありのままの世界」です。
点は0次元空間、点の無限集合である線は1次元空間、線の無限集合である平面は2次元空間、
平面の無限集合である立体は3次元空間とされています。各次元の拡張の際には、「もとの次元
の外部」へ向かう運動が要求され、これによってもとの次元における「無限」が克服されます。
我々が知覚しうる3次元空間までの各次元からのアナロジーによると、4次元空間とは3次元空間の
「その外部へ」拡張された無限集合ということになり、具体的にはこの拡張が空間の第4次元としての
「1次元時間」になります。4次元時空体では、だから過去・現在・未来の区別は消滅し、それらが
同一視点から全て実在として一望されます。
同様の拡張を続けると、5次元空間は4次元空間における「1次元時間」を2次元時間(=永遠)に
拡張した「永遠の今」がある世界、6次元空間は3次元時間(=全ての可能性の実在並存)を持つ
世界になります。
「そうであった」ものと「そうで有り得た」もの、つまり全ての可能性が実現し永遠に並存する世界である以上、
ここで初めて、本質的な意味で「無限から解放」され、宇宙の実在としての次元はこれにて終了となります。
これがすなわち、我々が一般に「神」と呼んでいるところの「神性」です。
だからn次元空間という概念は、はあくまで3次元空間と4次元空間の間に横たわる「無限」、つまり1次元時間の
無限性を知覚の限界とする我々人間の錯覚の産物であり、また「キリストは7次元の存在」などというのも、
宇宙の実在に即した言明ではなく、あくまで人間の思考から捻り出された「タワゴト」にしか過ぎません。