1 :
ご冗談でしょう?名無しさん:
2 :
1:2009/10/08(木) 03:39:46 ID:???
では、取りあえず書評や評価をお願いしたい参考書を列挙しておきます。
アマゾンにもレビューのなさそうなマイナーなのが中心です。(順不同)
(1)グリーン 『ハイゼンベルク形式の量子力学』、講談社。
(2)アイシャム 『量子論』、吉岡書店。
(3)Umezawa 『場の量子論 - ミクロ、マクロ、そして熱物理学の最前線』、培風館。
(4)Merzbacher 『量子力学』(上・下)、講談社。
(5)パウリ 『量子力学の一般原理』、講談社。
(6)パウリ 『量子力学』(パウリ物理学講座 5)、講談社。
(7)パウリ 『場の量子論』(パウリ物理学講座 6)、講談社。
(8)カンパニエーツ 『量子力学』(1,2)、東京図書。
(9)プロヒンツェフ 『量子力学』(1,2)、東京図書。
(10)ダビドフ 『量子力学』(1,2,3)、宇野書店。
(11)河原林 『量子力学』(岩波講座 現代の物理学)、岩波書店。
3 :
1:2009/10/08(木) 03:42:04 ID:???
>>2の訂正です。
(9)の著者名は「プロヒンツェフ」でなくて「ブロヒンツェフ」ですね。お詫びして訂正しておきます。
クソすれ?
タイトルからすると
前期量子論と思ってしまう。
過疎板でそんなマイナーな本の書評なんかする奴いねーよ馬鹿
少しは考えろよ
目子筋論の教科書・参考書の酷評スレ
売ってないし読む価値も余り無さそうなのばかりだな
9 :
ご冗談でしょう?名無しさん:2009/10/08(木) 16:18:55 ID:qvrs4ZlS
そのリストに挙がってる本を選んだのはなぜなの?
物理の素人っぽさが感じられる。
>>2 > (7)パウリ 『場の量子論』(パウリ物理学講座 6)、講談社
この本に限らないが、場の量子論に関しては1960〜1980年位でも
基礎事項の発展が多くあったので、あまり古い本は読まない方が良いよ
現代から見て殆ど必須の基本事項が欠けてたりするから
11 :
1:2009/10/09(金) 12:50:27 ID:???
レス有難うございました。昨日はネットにアクセスできなかったんでレスできず失礼しました。
変な本ばかり選んだのは、有名な本や定番本はあっちこっちにレビューが出てたり評価を聞いたりできるからです。
例えば猪木・川合とかは定番だし、今は簡単に手に入らないんで図書室で借りて読む(それも人数分はとても足りないから借りれない)のが難点だけど、
入門だと砂川のとか、アドバンストなんだとサクライとかランダウ・リフシッツとかは誰もが薦めてくれるし、新井の何冊かは量子力学や場の理論の
数学的基礎をちゃんと勉強するんだったら必要だけど量子力学で具体的な問題を解くには必要なさそうだというのぐらいは分かるからです。
ランダウ・リフシッツの相対論的量子力学は「難あり」という人と「普通に良書でしょ」という人に分かれるみたいですが。
だから、それらの本についてはここでレビューをお願いする必要もないかなってのが正直なところです。
で、参考書中毒スレで、どうやら古典的名著みたいな感じで名前があげられてたりする古い本ってどうなんだろう?ってのがそれらの本を選んだ理由です。
Umezawaの1冊だけはかなり新しいけれど、図書室でパラパラっと見たら個性的みたいだけど良く分からないからお尋ねしちゃおうと考えたんです。
個人的には、量子力学に限らず、古い本って何か惹かれるものはあるんです。というのは、新しい本は説明は整理されてて勉強するには効率が良いのは
確かなんですが、考え方とか解き方の発想というか流れなんかは古い「ゆったりした感じ」の本の方が良く理解できる気がする事が多いんですよね。
もちろん、古さにも限度があるのは当然なんですが。
あと、ミーハーと言えばミーハーなんですが、偉大な研究者が書いたものって切り口とか説明の発想が違うと感じる事も多いんで、パウリなんかをお尋ねした
次第です。
だから、
>>10みたいなレスを頂けるととても参考になります。
12 :
ご冗談でしょう?名無しさん:2009/10/10(土) 04:54:45 ID:vdumeSLD
ここでどこの誰だかわからないやつに聞くよりも、自分の通う大学の先生に尋ねた方が
何倍も親切に役に立つアドバイスをくれると思うが。
てか、そんなに何冊も読んでも仕方ない。切り口うんぬん抜かさずに、授業に出て定番の本を読みなよ。
量子論の本を読み比べても無駄じゃないか?
書誌学かよ
14 :
ご冗談でしょう?名無しさん:2009/10/11(日) 08:47:51 ID:ocQ3ePtw
自力で実験する金がない。
アインシュタインのごとくつぎつぎと思考実験を思いつく知力もない。
我等凡人はいろいろな人の知見を読み比べることでしか研究を進められないんじゃない。
というわけで、wheelerのquantum theory and measurementを復刊して欲しいです。
アマゾンコムで売ってるし
16 :
ご冗談でしょう?名無しさん:2009/10/12(月) 14:31:16 ID:cq0E+YJv
>>15 ありがとうございます。
しかし800ページのペーパーバックの中古がウン万円というのはいただけません。
17 :
9:2009/10/12(月) 15:48:00 ID:???
>>14 図書館で借りたら?
マジレスするけどさ、もし16が1と同じ人ならあまりパウリとかWheelerとかの偉大な研究者にかぶれずに、
もっと地道に物理の勉強を続けることをお勧めするよ。
12が言ってる「授業に出て定番の本を読」むっていうのが「我等凡人」が研究を進める最短で最良の方法だと思う。
授業には出なくても良いかもしれないけど、みんなが知っていてみんなが使える道具を使えるようにするのがまずは大事。
EinsteinもFermiもFeymanもみな当時のオーソドックスな物理を完璧に理解した上で独自の分野を切り開いていった。
論文選集みたいな感じだった
Quantum Mechanics
Albert Messiah ってどうなんですか?
分厚い専門書にしては可成りやすいですよね。
20 :
1:2009/10/13(火) 00:42:57 ID:???
>>14,16
その本は観測問題・隠れた変数理論・量子測定なんかに関する古典的な論文を集めた選集だから発行部数も少なくて古書の値段が高いんじゃないのかな。
少なくとも、14のWheeler編のは全部読むべき単行本や教科書じゃないから、図書室に1冊あれば必要な部分だけコピーすれば済む
自分で持つ必要のない類の本だと思うけど。
寧ろそっち方面で復刊して欲しいというのなら、多世界解釈の原点のエベレットの学位論文+αをDe WittとGrahamが編集して出版した
The Many-Worlds Interpretation ... の方だと思うけどなあ。こっちは必要とする人は1冊全部読む必要があるし。
まあでも普通の研究者には全く必要ないから復刊もされないだろうけど。
21 :
1:2009/10/13(火) 00:47:47 ID:???
>>19 そうそう、復刊して欲しいと言えば、Messiahの東京図書から出てた翻訳を復刊して欲しいですね。
私自身はかつて大枚をはたいて明○館で3冊セットを買いましたが、あれは翻訳も読みやすいし
説明も丁寧で分かりやすい良い教科書だと思うので、ずっと品切れ状態なのはとても残念だと思います。
まあ、本格的な入門は砂川で、その先の話題に関してはSakuraiでやれば、Messiahの訳本は無くても良いのかも知れませんが。
その砂川もずっと品切れですが、岩波だからそのうちに復刊するんでしょうが。ただ岩波の復刊は値段がかなり高くなるのが難点。
22 :
ご冗談でしょう?名無しさん:2009/10/13(火) 02:36:25 ID:QW7/aB3j
おそらくは、次に挙げるような本の中から
>>1 の選考が行われるはずだ。
まず、日本語1冊目の3枠はほぼ確定。清水、猪木、猪木川合の3冊で行くことになるだろう。
ただ、江沢がこの中に割って入る可能性はある。
次に洋書の8枠。確実と思われるのは、Bransden、Greiner、Gasiorowicz、Griffiths、Shankarの5冊だ。
その中にFeynman、Chester、Zettili が入る可能性が高そうだが、DuiやMerzbacherという選択肢も否定はできない。
さらにT.D.LeeやBohm 、Ishamが絡んでくる可能性もあるだろう。
そして、Landau-Lifshitz の復刊という可能性も視野に入れておく必要がありそうだ。
続いて2冊目。こちらは6〜7枠になると予想される。当確はCohen-Tannouji、JJ Sakurai、Peskin、Ryder、Valentineの5冊か。
これにWeinbergとKugoが続く形だろう。それに加えて、ZeeとMattuckがコンディション次第で絡んでくる。
ただ、2冊目では波乱も起きそうだ。Itzykson Zuber、Bjorken Drell、Mandl、Schwabl、Srednickiなどの選択肢もあることから、
>>1は頭を悩ませるだろう。
最後に古典的名著。本棚との兼ね合いになるが、こちらは5〜6枠となる。朝永振一郎、Paulingはほぼ確定。
復刻版が出たvon Neumannもほぼ間違いないとみていい。Feynman, Hibbs がこれに続く形で、濃厚と考えてよさそうだ。
その下に小出、原島、砂川が構えるが、アウトサイダーの動きにも注意しなければいけない。
Schiffの紙質向上やDiracの新字体化があれば、状況は大きく変わる。それに加えて、Messiahの日本語版復刊や、
Pauli のコンディションも気になるところだ。
>>1が本棚に入れる本は何になるのか。書籍間での戦いはすでに始まっている。
これはキモいw
>>22 完全に参考書中毒スレあたりのノリだなw
せめて各々の特徴つか長所・短所でも書いてやらんと
>>1も本選びで途方にくれるんじゃないのかw
小出って古典的名著な扱いだったのか
26 :
ご冗談でしょう?名無しさん:2009/10/13(火) 19:10:02 ID:AmWy5Tix
量子論で正しい訳語になるのかな?
>その下に小出、原島、砂川が構えるが、
はぁ?
センスねーな
つーか読んでないだろお前
なんで、その三人が
並ぶんだよ
さすがにこれ全部読むのは許してやれよw
「大変です Schiff様!
>>1 が Gasiorowicz を読破したそうです!!」
「ククク… Gasiorowicz は途中式をあまり省いておらず我々の中では一番の易書!
>>1 ごときに読破されるとは量子力学書の面汚しよ・・・
猪木&川合、お主らの出番じゃ!7章の角運動量で
>>1 に引導を渡すのじゃ!」
「仰せのままに…」
角運動量の2冊目は Sakurai なのは常識だろう。
球面調和関数とかゴチャゴチャした漸化式、規格化定数、昇降演算子
こういう基本はゴリゴリと一度は手計算でこなすのは宿命。
31 :
ご冗談でしょう?名無しさん:2009/10/27(火) 16:57:18 ID:13E2Dngo
猪木&川合読むくらいなら、図書館から借りてくることになるけど、湯川読むほうがいいとおもう。
似たような感じで湯川のほうがくわしいから。
湯川って湯川が編集&執筆した前の岩波講座『現代物理学の基礎』の量子力学の全2巻(第1版だと全3巻だよね)って事ですか?
あれはやっぱり全2巻と量が少なくなった第2版の方がいいのでしょうか?
それとも元の全3巻の第1版の方がベターなんですか?
現代の物理学の「量子力学」河原林研は出版された時に見て
ベルの不等式とGHZ実験の話にページが割いてあるのが
おおと思った覚えがあるな
猪木の(基礎量子力学)の角運動量の記述も難しいまんまじゃん。
何故に普通に書けない?
無限小回転、対称性とか難しいこといらんから、
昇降演算子と角運動量の合成だけ書いておけばいいやん。
36 :
ご冗談でしょう?名無しさん:2009/11/25(水) 01:17:44 ID:OgF/+53g
砂川さんの本が絶版だよね。
失望した。
>>36 > 砂川さんの本が絶版だよね。
>
> 失望した。
2ちゃんなんかでも砂川さんの本は絶賛されてる事が多いので、少し前にヤフオクで何とか落札して読み始めてるんだけど、本当に良い本だね。
式変形は懇切丁寧だし、説明も痒い所に手が届くというか、量子力学の初歩を超えたレベルを自習するには非常に良い教科書だと感じてる。
岩波は、なぜ砂川さんの『量子力学』を定期的に復刊しないんだろうかと不思議に思うよ。
だって、別に大学院クラスで非常に専門的で特化した内容じゃなくて、量子力学の教科書としては学部上級レベルの一般性のある内容でしょう。
あの内容ならば一定数の需要は確実にあるから、少なくともランダウ=リフシッツの『統計物理学』と同じぐらいの頻度で復刊すれば良いのに。
あぼーん
40 :
ご冗談でしょう?名無しさん:2009/12/27(日) 08:45:25 ID:WcQ4xE52
ニ−ルセンの量子情報の本と清水の量子論の基礎を読めば、量子論の形式はだいたい分かると思う。
41 :
ご冗談でしょう?名無しさん:2009/12/31(木) 21:18:58 ID:6VKSn/oX
Shankarいいねぇ。
図書館から今借りてるのは改訂第二版の第一刷で印刷ミスが目立つけど、
今売られてるのは訂正3刷までされてシュプリンガー出版になってるから買おうか知らん。
42 :
ご冗談でしょう?名無しさん:2010/01/02(土) 04:59:20 ID:vgMMhsW7
>>37-39 つ tp://www.iwanami.co.jp/aidoku/index4.html
44 :
ご冗談でしょう?名無しさん:2010/01/30(土) 17:41:57 ID:mWVsX99c
「まじめなとんでもない世界 宇宙に広がる意識のさざなみ」奥健夫 著
素人ですが面白く読みました。(というかよくわかってないけど…)
スピリチュアル系というか…。
真面目な本だと思いますが物理畑の人の目にはどう映るのでしょうか?
45 :
ご冗談でしょう?名無しさん:2010/01/30(土) 17:50:45 ID:UYNxnLdX
ハ,,ハ
( ゚ω゚ ) 宗教ネタはお断りします
/ \
((⊂ ) ノ\つ))
(_⌒ヽ
ヽ ヘ }
ε≡Ξ ノノ `J
46 :
ご冗談でしょう?名無しさん:2010/03/23(火) 01:56:59 ID:VaIz6G1c
川合・猪木の「基礎量子力学」これは最悪だな。どこが初学者向けなんだか…。
T・Uと内容変わらない。確実に商業用だな。
川合・猪木の本って有名な割には大した本じゃないんだよな。
川合・猪木ならT・Uの方を選ぶべき
俺はあれは十分初学者向きだと思うけどな・・・少なくとも俺は最初の本がアレ
個人的には読みやすかった
7章がイマイチだったけどな
グライナーもいいと思うけどね
対称性や角運動量の合成あたりはやはりSakuraiがいい
量子力学はあんま古臭いの選ぶと前期量子論がごちゃごちゃ書かれすぎてたりして、本筋に入る前にくたびれてしまう
朝永なんかはとても読んでられなかった
意味とか考えずに計算さえ出来るようになれば良いという考え方だね
違います。とりあえず単位が取れれば良いという考え方です。
量子力学の意味ねぇ、まあ最低限のことは大抵の教科書に書いてあるだろ
観測問題とか深入りしていくと論文読んでいくことになるからな
量子論基礎研究でもやるならともかく学部レベルでそこまでやらんでもいい
工学部2年の者です。
清水氏の量子論の基礎読み終わりそうなんですが
次に読むべき本を探してます。
日本人の研究者が書いた量子力学の本で
「これは良かった」っていうの何かありますか?
日本人なら朝永だなあ。
未完だけどすっきりと整理されててすげえ見通しが良かった記憶がある
サクライも一応日本人扱いでいいのか?
だったらサクライもオススメ
53 :
ご冗談でしょう?名無しさん:2010/03/24(水) 14:33:55 ID:l91G94PD
工学系なら、上田正仁「現代量子物理学、基礎と応用」がお勧め
前半に、量子力学の基礎が要領よくまとまってるし
後半は、量子現象の実験であり、量子情報まで書いてある
粒子数表示(場の量子論)まで書いてあるので、論理がすっきりしてる。
そうかなあ?朝永は前置き長すぎだろ
もうちょっとさっくりシュレーディンガー方程式あたりに入らないと
シッフの副読本に簡単な奴欲しいんだけど
川合・猪木で問題ないよね?
>>51 小野寺さんの「演習で学ぶ...」が良い。清水さんの本に欠けているものが得られるだろう。
さっくりやってしまってもどこかで居心地悪くならない人は研究者に向いてない。
歴史的な経緯にも興味があるなら、朝永とか高林「量子論の発展史」。
上田さんのは良書だけどすっきりしすぎて面白味に欠ける。