【エヴェレット】二つの世界【多世界解釈】

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949>>948続き ◆hMEhbRPKcw
>>938
 で、同時にもう一つ疑問が湧く。
 以下、演算子はハイゼンベルグ表示で表す。
貴方が言ってるのは例えば、異なる時刻における実験装置の表示に
相当する物理量たちが全て確定するような分解をしろと言うことだよね。
 ところが、これは次のように単純にモデル化してしまうとうまく行かない。
実験装置の表示器の巨視的状態に相当する演算子を R(t) としよう。
k 回目の実験結果が表示されている時刻を t_k として、
R(t_1), R(t_2), R(t_3), ... が全て確定するように直和分解したいところだが、
普通これらの演算子は交換してくれないので、それはできない。
 むろん、「巨視的状態に相当する演算子」の
モデリングには任意性があるから、
交換するように選ぶことは可能かもしれない。
多世界解釈で>>937のような異時刻の観測量を扱う場合は、
それらが交換するようにモデル化することを記述者に要求すると思ってよいのかな。
それとも、単に同時固有空間に分解するのではない計算方法が用意されているのか。

 ここで、誤差を問題にしてるんじゃない。
# 交換関係は0ではないが非常に小さくて、それによる誤差は
# 実験で達成できる精度の限界をはるかに下回るだろうから、
# 誤差があろうがなかろうが経験と矛盾することにはならない。

 聞きたいのは、>>930 とかにも言ってるんだけど、
理論の形、あるいは責任範囲とでも言うべきもの。
どこまでが理論の枠組みなのか。どこから先は使う人の責任で判断すべきことなのか。
これでわかりにくければ、postulate と言ってもよいかな。
 それが明確でなければ、
使う人はどう使ってよいのかわからないし、
その理論に対する評価や検証もできないし、
理論の適用範囲や精度の議論もできないはず。
950949 ◆hMEhbRPKcw :2008/05/15(木) 22:29:15 ID:???
>普通これらの演算子は交換してくれない
こう書くと少し語弊があるか。
微視的なモデル化だとたぶん交換しない。
ある種のモデル化ではその限りではないかもしれないが。

交換関係は0ではないが → 交換関係は0ではないにしても