23 :
ご冗談でしょう?名無しさん:
NHK出版はトンデモ多いよ。
奇跡の詩人www
26 :
ご冗談でしょう?名無しさん:04/10/03 06:23:24 ID:NuWfzKFx
何が間違っているか教えて。
本屋で見てきたよ。結論から言うと、正真正銘のトンデモ本だった。
まず、原子時計を飛行機に乗せて世界を一周させたハーフェル・キーティングの
実験が捏造だった、という話が出てくる (そういう論文があるらしい)。
これが正しいのかどうかはわからんが、正しいとしても30年以上前の実験を一つ
否定したところで何がどうなるものでもない。
で、例によって「双子のパラドクス」とかの話が出てくるのだが、もうその説明
だけで、著者が何も理解していないことがバレてしまう。
>>29 P.77 から引用
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ロケットから見ると、動くのは地球になるわけですから、地球が等速運動して
いる間の時間は、「動く時計の遅れ」によってロケット上での時間より小さくな
りますが、その値は、ロケットがどこでUターンするかに依存します。
つまり、地球から遠くなるにつれて、地球上の時間とロケット上の時間とのズ
レは大きくなるのです。このズレは、ロケットのUターン時の加速運動が引き
起こすとされる地球上の時計の進みと相殺されますが、加速運動自体は地
球からの距離に左右されるものではありません。加速はロケット自身のエンジ
ンの力で行うもので、地球の存在とは関係ないからです。
しかし、この時間の進みの原因とされるロケットの加速運動が地球からの距離
に関係ないにもかかわらず、その結果として起きる地球上の時間の進みの大
きさは、この距離に依存します。そうでないと、等速運動している間に生じた地
球上の時計の遅れを相殺することができなくなるからです。この遅れは等速運
動している間の時間に比例し、したがって、地球からロケットまでの距離に比例
して大きくなる点に注意してください。このように、同じ原因が異なる結果を生む
という理不尽なことになっています。
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このおっさんはなんにもわかってない。
買ってきて(w)読んでるのだが、トンデモ記述のオンパレードだ。
一番酷いのが P.136 からの以下の一節
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剛体の概念が相対論では許されないとするもう1つの議論は、この概念が超光速に結
びつくとする考え方です。剛体でつくられた棒は伸び縮みしないので、この棒の端を押
すと、その瞬間にもう一方の端が動くように思われます。つまり、棒の端に加えられた
作用が瞬時にして他端に届くわけですから、この作用は無限大の速さで端から端へと
伝わったことになり、光速度が情報伝播の上限であるとする相対論に矛盾するという
ものです。
この一見もつともらしい考え方はかなりひろく受け入れられているものですが、実は、
力学(ニュートンの古典力学) の基本を無視した考え方です。つまり、物体は力を加
えてもすぐには動き出さないのです。棒の端を押した効果が、他端の移動となってあ
らわれるには有限な時間、つまりある一定の時間が必要であり、決して超光速で作
用が伝播することにはならないのです。物体に力を加えてもすぐに動くのではないこ
とは、次の例を考えるとよくわかると思います。強度の異なる2本の糸をおもりの上下
に結びつけて、弱いほうの糸の一端を天井などに固定し、強いほうの糸を垂らしてお
きます。そして、この垂れ下がった強い糸の瑞をもって勢いよく下に引っ張ると、ちぎ
れるのは、意外なことに、この強いほうの糸なのです。
(続く)
(続き)
これは、強いほうの糸を引っ張っておもりに力を加えても、おもりはすぐには動けない
ので、おもりをつるしている弱いほうの糸には、この余分に加えた力が伝わりません。
そのため弱いほうの糸はちぎれませんが、下側の強い糸は、この力に耐えられなくなっ
てちぎれてしまうのです。つまり、下側の強い糸に加えた力が上側の弱い糸に伝わる
ことは、おもりの位置が変わることによって初めて可能になるわけですが、おもりが動
く前に下の強い糸のほうが先に切れてしまうのです。ちょっと信じがたいと思う人も多
いに違いありませんが、一度実験してみることをお勧めします。
物体のこのような性質はごく一般的なもので、「慣性抵抗」ということに関係しています。
これは、物体には力を加えなくても動き続ける性質があるし、動く速さを変えるには力
が必要だということをあらわしたものですが、いまの例の場合、次のように理解するこ
とができます。速さは、厳密には、v=dx/dt で定義されます。これは、dx=v*dt と書くこ
ともできます。この式は、時刻tのときvという速さをもつ物体が、tから t+dt までの時間
dt の間に移動する距離が dx であることをあらわしています。静止している物体に力
を加えたときを t=0 とすると、そのときは v=0 です。したがって、t=0 から t=dt までの
間に物体の移動した距離は、dx=v×dt=0よりゼロとなります。これは、物体に力を加
えた直後には、物体は動かずにいる、ということを示すものです。このように、通常考
えられているのとは違って、棒を押しても、棒は決してすぐに動くのではないことが、よ
くおわかりいただけたと思います。
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原子核物理が専門の元大学教授・現名誉教授 (と著者略歴に書いてある) が、ニュー
トン力学の初歩すら理解してないってどういう事よ?
ああ、それから、ハーフェル・キーティングの実験の捏造を指摘した論文だが、まあ真偽は不明だ。
(こんなトンデモ本での記述から、元の論文の正否など判断できたものではない)
ただし、掲載紙が Physics Essays であることは留意するべきだろうw
>>33 >ただし、掲載紙が Physics Essays であることは留意するべきだろうw
ああ! 「あの」Physics Essaysね。(w
著者自身の論文も大半が Physics Essays に掲載されているようだ。
もっとも、「慣性系ごとに物理量の単位も違う」という著者の論文は Physics Essays で
も当初 Reject されて掲載に3年掛かったそうだが。