◎高校生が定理覆す大発見? 偶然、永久磁石で鉄球浮遊
私立岩手高校(盛岡市)の佐々木修一教諭らの研究グループが、固定した永久磁石を
使って鉄球を浮遊させることに成功、岩手県庁で24日、成果発表の記者会見と実演を
行った。超電導物質による浮遊は知られているが、1842年に発表された
「アーンショウの定理」で、固定した永久磁石で鉄球などを安定して浮かせることは
できないとされていた。グループは「現時点で定理は完全には崩れないが、電磁気学の
根本を揺るがす大発見」としており、来年2月に米国の学術誌に論文を発表する。
実演では、約20個のパチンコ玉(鉄製、直径1センチ、重さ4グラム)を入れた
プラスチックの箱の上部にリング状の強力な永久磁石を置いた。すると5つの玉が
一列に並び磁石に吸い付き、その下約3ミリ離れた中空で別の一つが静止、浮遊した。
磁石の磁力と5つの玉の反発力のバランスがちょうどつり合ったとみられる。
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/topics/2003dec/25/K20031225MKC1Z100000011.html