>>369 「導き出される」っていうのとはチト違うけど、
非相対論な古典力学でスピンを記述することは出来る。
SO(3)群の表現よりはSU(2)群の表現と見做すべきスピノールという量を用いて。
これは360°回転しても元に戻らず。マイナスの符合が出る奇妙なものだけど、
電荷密度やエネルギー運動量テンソルなどの観測量はスピノールの双一次で書けるので
問題ない。
スピノールはもともと4次元ローレンツ群の2重被覆群の表現として
ディラックによって見い出されたが、被覆群云々の部分はローレンツ群の部分群である
回転群の所から来ている。
ただ、自然がスピンを要求している事を見る為には、
相対論的場の量子論まで行かなくては行けない。
この枠内では、ある粒子がフェルミーディラック統計に従うなら
(我々の構成要素がボースーアインシュタイン統計に従ってたらエライ事だ)、
その粒子は奇数スピンを持たなくてはならないことがいえる(特にゼロスピン=スカラーは排除される。)。