量子力学は俺に訊け! Part2

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945<3>因果性と共時性:04/08/22 21:13 ID:???

ユングは自ら,モナド論からシンクロニシティの着想を得たと語っている。
彼は,過去から未来へと時間発展する因果性と,同一空間を意味で
折り合わせる共時性との2つの原理から世界は構成されるとしたのだ。

こうした歴史から判断するに,シンクロニシティを変則的因果と見ること
もできる。実際,ホワイトマンは,シンクロニシティを上位の階層における
目的論的因果関係であると解釈している。ブラウディは,ユング自身が
「元型がシンクロニシティを引き起こす」とも述べていることを指摘し,
シンクロニシティは因果的理論であると主張している。

スタンフォードは,適合行動理論を提唱するに当たり,シンクロニシティ
と違って「因果的」理論であるとして,適合行動理論の独自性を主張した。

ところが,シンクロニシティに目的因を見て取れば,適合行動理論の
「傾向性」を,シンクロニシティの「意味」の一部と見なすことで,適合
行動理論がシンクロニシティに包含される。両者は極めて類似した
性格の理論である。
946<4>共時性と場の理論:04/08/22 21:17 ID:???

シンクロニシティにおける「同時」という概念を文字通り取ると,困った
ことが起きる。超心理学においては,予知の説明に不都合が起きる。
予知を行なうという出来事と,予知された現象の出来事とは同時では
ないので,シンクロニシティであると容易には見なせない。

物理学においては,そもそも同時性を絶対的に定義することが不可能
である。(アインシュタインの)相対論的時空間では,同時刻の現象も,
異なる速度で移動する系から捉えれば,異なる時刻になってしまう。

どうも「同時」とは,何か意味論的な概念と捉えるのが良さそうだ。
「同時」を,物理的な「時間軸上の距離がゼロの関係」から脱却し,
「抽象空間上の意味距離がゼロの関係」などとするのが,シンクロニシ
ティの本来の意図を汲んだ解釈なのかも知れない。シンクロニシティは
本来,共鳴理論であるが,多次元空間理論とも,場の理論とも捉える
ことができる。

ロルの汎記憶理論は,記憶が世界に広がっていて,広がった先で関連
したPSI現象を起こすというものであったが,その記憶主体の出来事と,
PSI現象とされる出来事が,記憶の内容を意味的関連にして共起する
と見なせば,シンクロニシティに相当する。長期記憶と集合的無意識
との間に類似性を見つけるのも難しくはない。また,シェルドレイクの
形態形成も,反復性を意味の1つと見なし,同時性を拡大解釈すると,
まさにシンクロニシティであると言えよう。

シンクロニシティは一見突飛な理論に見えるが,深く考えると,超心理学
の諸理論と関係づけられ,理論を整理するうえで有効なものである。
947<4>共時性と場の理論:04/08/22 21:18 ID:???

しかし,理論としての実効性は,あらかじめ「意味」をどう捉えておくかに,
大きく依存している。「意味」が(元型などとして)事前定義されていない
と,逆にシンクロニシティによって意味の定義を見出すようになってしまう。
そうなるとシンクロニシティは,世界を予測する理論ではなく,意味とは
何かを定義する手段となる。偶然の一致から迷信を生み出す手段にも
なるので,注意が必要である。
948:04/08/22 21:25 ID:???

小久保秀之(1995)は日本超心理学会第27回年次大会シンポジウム
「21世紀の超心理学を考える」において、物理学の超心理学に対する
貢献可能性としてカオスと量子力学の研究が注目されると述べている。
すなわち、

『カオスの微小効果の指数関数的時間発展は,超心理学的効果の特徴を
 説明するのに 適当かもしれない。量子力学では従来からある観測問題
 だけでなく,メゾスコピック系の物理が注目されている。また,量子生物学
 や意識の量子力学モデルなどは,急速に研究者の数が増えつつある』

超心理現象に対する量子力学的アプローチは有望であるという印象が
ある。また、小久保(1995)は最近の生物学的研究において、通常の
5感以外にさまざまな方法を使って生物は情報を伝達していることが
わかっていると述べており、理論的には量子力学的効果が生物レベルで
発生していることが検討されるようになってきている。

2001年2月17日から19日、神奈川県葉山町の湘南国際村において、
文部科学省の外郭団体である科学技術振興事業団主催の異分野
研究者 フォーラム「心と精神の関与する科学技術」が開催されている。

文部科学省は、将来的には恒常的な専門教育・研究機関である
「潜在能力科学研究所」や大学院・大学の設置も射程においた、
わが国のニューサイエンスの拠点づくりも構想しているという。
949:04/08/26 06:27 ID:???

(1) 感覚遮断状態での対人遠隔作用実験(そのII)

 「遠当て」と呼ばれる現象では、気功熟練者が非接触で離れた相手を
 激しく後退させる。我々は、両者間の感覚伝達を遮断した
 無作為・盲検実験で、暗示等の心理効果を取り除いた後でも、
 本現象が統計的有意に生起することを、
 第1回生命情報科学シンポジウムで発表した(初報)。

 本報では、本現象に関し、さらに詳細な次の3実験を行い、
 前回の報告を支持する結果を得た。
 未知な情報伝達機構の存在が示唆される。

 実験1)通常の感覚伝達を遮断したビルの1階と4階の2部屋に発気する
  気功師(送信者)と弟子(受信者)を配置し、遠当て時の送信者の
  発気動作時刻と受信者の反応動作時刻を記録した。
  時間差5.5秒以内で両者が一致したものが、
  49試行中16試行あり(期待値 7.88 試行)、
  統計的に高度に有意であった(危険率 0.0008)。

 実験2)遠当てによる通常感覚伝達遮断状態での情報伝達を試み、
  その時の受信者の脳波を測定した。発気動作(送信動作)は、
  1分間内の無作為に選ばれた一瞬において行われる。
  57試行の結果、送信動作時と非送信動作時の受信者脳波の
  α波平均振幅の間に、右前頭部で統計的に有意な差が見られた。
  さらに、遠当てにおける通常感覚伝達遮断状態での情報伝達
  において脳の右前頭部が関与している可能性が示唆された。
950:04/08/26 06:28 ID:???

 実験3)送信者と受信者が同室にいる場合と別室にいる場合について
  実験した。送信者と受信者の遠当て時の脳波を同時に測定し、
  両者の脳波の遠当て前後にわたる意識変化を
  複数の指標を用いて推定した。
  両者とも安静時より遠当て時の方がリラックスしている場合と同様の、
  また遠当て時にはイメージ想起を行っている場合と同様の、
  指標傾向が見られた。さらに、遠当て時のβ波平均振幅トポグラフ
  に両者間においてパターン類似性がみられた。

(2)感覚外情報伝達に関する脳波測定実験(そのII)
 情報送信者と情報受信者を感覚伝達を遮断した2部屋に配置し、
 感覚外情報伝達を試み、その時の両者の脳波を測定した。
 感覚外情報送信は継続した2分間の内の
 無作為に選ばれた前半または後半において行い、
 受信者はその送信時間帯と送信内容を推測する。
 20回の試行の結果、受信者は送信時間帯を
 統計的に有意に推測することができなかったが、
 感覚外情報送信時と非送信時の脳波のα波平均振幅の間には
 統計的に有意な差がみられ、下意識における感覚外情報伝達の
 存在が示唆された。その感覚外情報伝達は、送信者の脳での
 反応直後に完了するものではなく、受信者の脳で、まず、
 後頭野から頭頂野にかけての反応があり、
 次に、右前頭野での反応が起こるという経過を経て構成される。
951:04/08/26 06:31 ID:???

1) 山本 : 応用物理学会放射線分科会 第8回「放射線夏の学校」 テキスト, 25-38, 1996.
2) Hirasawa M, Yamamoto M, Kawano K, Yasuda N, Furukawa A :
  J Int SocLife Info Sci, 14, 185-195, 1996.
3) Yamamoto M, Hirasawa M, Kawano K, Yasuda N, Furukawa A :
  J Int SocLife Info Sci, 14, 228-248, 1996.
4) Yamauchi M, Saito T, Yamamoto M, Hirasawa M :
  J Int Soc Life InfoSci, 14,266-277, 1996.
5) Yamamoto M, Hirasawa M , Kokubo H, Yasuda N, Furukawa A,
  Furukawa M Yamauchi M, Matsumoto T, Fukuda N , Kurano M,
  Kokado T, Nishikawa M, KawanoK, Machi Y, Hirata T :
  The 3rd World Conf. on Medical Qigong (Abstract of presentations),
  115-116,Beijing, 1996.9.
6) Yamamoto M, Hirasawa M, Kawano K, Yasuda N, Furukawa A :
  Proc. of the 6th Int.Symp. on Qigong, 114-117, Shanghai, 1996.9.
7) 山本, 平澤, 河野 , 小久保 , 古川, 安田, 古川, 福田, 蔵野 , 古角, 西川, 平田 :
  人体科学会第6回大会研究発表抄録集, 37-38,1996.
952:04/08/26 06:33 ID:???

8) 山本 : アジア気功科学研究会, 大宮, 1996.12.
9) 小久保, 山本, 平澤, 河野, 古角, 平田, 安田, 古川 :
  日本超心理学会第29回大会発表論文集, 20-23, 1996.
10) Yamamoto M, Hirasawa M, Kokubo H, Kawano K, Kokado T, Hirata T, Yasuda N :
  J Int Soc Life Info Sci, 15, 88-96, 1997.
11) Kokubo H, Hirata T, Hirasawa M, Hirafuji M, Ohta T, Ito S, Kokado T, Yamamoto M :
  J Int Soc Life Info Sci, 15, 97-108, 1997.
12) Kawano K, Yamamoto M, Hirasawa M, Kokubo H, Yasuda N :
  J Int Soc Life Info Sci, 15,109-114, 1997.
13) Kokubo H, Furukawa A, Yamamoto M : J Int Soc Life Info Sci, 15, 115-118, 1997.
14) Yamamoto M, Machi Y, Kawano K, Obitsu R : J Int Soc Life Info Sci, 15, 167, 1997.
15) Hirasawa M, Furukawa A, Yamamoto M : J Int Soc Life Info Sci, 15, 252-258, 1997.
16) 山本 幹男, 平澤 雅彦, 河野 貴美子, 古川 章, 安田 仲宏 :
  第44回応用物理学関係連合講演会講演予稿集1, 378, 1997.3
17) 小久保 秀之, 山本 幹男, 平澤 雅彦, 河野 貴美子, 古角 智子,
  安田 仲宏, 古川 章, 福田 信男, 平田 剛 :
  第44回応用物理学関係連合講演会講演予稿集1, 379, 199

(文部科学省所管)独立行政法人 放射線医学総合研究所(NIRS)
山本生体放射研究室
953:04/08/26 07:34 ID:???

第二回 意識・新医療・新エネルギー国際シンポジウム
(1998年11月 早稲田大学)

 オープニングレクチャー
 「超常現象とプラトン世界」
 (ノーベル賞物理学者 ブライアン・ジョセフソン)


オープニング・レクチャーをさせていただきまして、ありがとうございます。
このシンポジウム組織委員会の皆さんに感謝いたします。

私はケンブリッジ大学物理学科にいる普通の科学者です。由緒ある組織
ですが、私の興味はそれほど皆さんには理解されているものではないと
思います。

私は思っているほど科学者は世界を理解しているわけではないという
ことがだんだんわかってきました。いろいろ研究しているというわけでは
ありませんが、私は物の働きを理解しようとしています。

しかし、超常現象に全く出会ったことがないというわけではありません。
まず私の個人的な関わりから説明したいと思います。
954量子と超常現象:04/08/26 07:39 ID:???

ケンブリッジ大学トリニティカレッジの同僚ジョージ・オーウェンは遺伝学
を勉強していました。しかし彼はポルターガイスト現象、幽霊屋敷、超常
現象に大変関心があり、自分の時間にそれらを研究していたのです。
彼は私に超常現象について話してくれまして、それで私はそれらのもつ
可能性にとても興味をもったのです。

とても興味深いのは超常現象は量子の世界に共通する点です。そして
これらの超常現象は必ずしも非科学的ではないと思いました。科学者も
かなり変わったことを発見していたのです。

ジョージ・オーウェンはその後トロントに移り、数学の博士になりました。
トロントのサイコ・リサーチ学会の長になりまして、彼は私をサイコキネ
シスの学会に呼んでくれました。そこではサイコキネシスの学会論文の
他、様々なデモンストレーションが行われまして、マシュー・マニングは
いろいろな変わったことを見せてくれました。

彼がコンパスの針を手にかざすと、コンパスの針は動き始めました。
もしかしたら磁石を使っていたのかもわかりませんが、私は彼を信頼の
おける人物で物を動かす力をもっているのではないかと思いました。
彼の説明によると、身体の中にエネルギーを集め、そのエネルギーを
指の先に集中させて、動かしたい物の上に手をかざすだけで動かすこと
ができ、また金属も曲げることができるというのです。彼は私の持って
いた鍵を曲げました。その鍵をしばらく手の中に持ち、机に置くと、曲がり
始めました。

これはトリックではできるものではないと思いました。私の鍵はとても
頑丈な物だったので、トリックで曲げるにはとても難しかったと思います。
信じられない人もいるでしょうが、私はこれらの能力は実際あると確信
しました。
955超常現象は実在するのか?:04/08/26 07:42 ID:???

この学会で皆さんに披露するのは私のものの見方です。超常現象に
批判的な科学誌「ネイチャー」のような現状維持の人たちは、名前を
挙げるならば、スティーヴン・ワインバーグなどが思いつくのですが、
彼なんかはテレパシーに関する論文など読もうともしません。

私の研究についてもう少しお話しますと、私自身こういう超常現象を
起こすことができたことがあります。

この分野にはかなり否定的なリチャード・ワイズマンが学生の前で
テレパシー実験のデモンストレーションをしました。彼は学生たちに、
一人の学生にしか見えない絵をテレパシーで当てさせようとしました。
私はその学生の心に統合しようとしたのです。するとその瞬間、頭の
中に一瞬絵がよぎったのです。いくつかの線と壁の絵でした。講演者
がいくつかの絵を見せたのですが、その絵の一つは私が見た絵と
似ていました。講演者が私たちにその学生が見ていたのはどの絵
なのかと尋ねたので、私は一枚の絵に手を挙げたのです。講演者は
OHPの透明シートを逆に向けていましたので、実際に学生が見ていた
絵は私が一瞬脳裏で見たものと同じものでした。私は自分が特に
テレパシーがあると思ってはいませんが、このような実験でテレパシー
が実在することを実感したのです。

私自身に起こった不思議な体験、他の人たちが体験したことなどは、
超常現象の実在を私に実感させるには十分でした。超常現象が
ナンセンスだという人も多いのですが、現在は説明できなくとも、
将来的に科学がこういったものを証明することになるでしょう。
956ネイチャー誌と超常現象:04/08/26 07:48 ID:???

実験によって出た証拠をいくつかお見せしたいと思います。これはこの
道の権威の方々によって行われた実験なのですけれども、テレパシー
実験の結果です。

一つ難しいことは、サイコキネシスというのは統計的なものが多い。
つまり実験を何回も行わなければ実証することはできないということ
です。かなり多くの実験を積み重ねなければ、データが集まりません。
でもこの現象を信じない人はそういう実験をしたがらないのです。

成功例は偶然に過ぎないということも多いのですが、積み重ねられた
結果はただの偶然では説明がつきません。つまりテレパシー実験の
結果はテレパシーの存在をかなり証明するものです。

これはサイコキネシスの同じような実験結果なのですが、サイコキネ
シスは精神を使ってものごとを早めたり、遅らせたりすることなんです。
超常現象における科学的実証はこういった実験例においてなされて
いるのです。

このような証拠で科学者も超常現象を真実だと認めるのではないか
と思うのですが、残念ながらこのような結果を科学的に認めていただく
のは難しいようです。私がお見せした二つのスライドは、ディーン・
ラディン先生の著書「意識する宇宙」(The Conscious Universe)から
抜粋したものです。

これはかなり学術的な研究に基づく本で、超常現象を実証する確固
たる研究なのですが、ほとんどの学術誌に無視されております。
957ネイチャー誌と超常現象:04/08/26 07:53 ID:???

ネイチャー誌は無視はしませんが、その代わりに欠点を見つけ、この
本が間違っているということを記事にして出版しようという結論に達し
ました。ネイチャー誌は以前、ホメオパシーに関してもこのような否定
的な結論を出したのですが、今回はディーン・ラディンの著書に決定
的な欠点があると批判しました。統計分析の権威I・J・グッドに頼んで
ラディンの本の書評を書かせたのです。

著者が3300という結果に到達し、書評者グッドが13とか8という数字
であるべきだといったとすると、この数字は都合のよい結果だけ出した
ことになります。ラディンの結果を間違っていると証明したといっても、
実は書評者が意味をわかっていなかっただけかもしれません。

ネイチャー誌はグッドが間違っていれば、その訂正記事を載せなくては
ならないのですが、不思議にもネイチャーの編集者はその訂正記事を
出さずに、ラディンの本に決定的な欠陥があると読者に思わせ続けた
のです。編集者はなぜその訂正を行わなかったのか? それはわから
ないのですけれども、その後かなり時間がたって訂正が行われました。
958ネイチャー誌と超常現象:04/08/26 07:54 ID:???

ネイチャー誌の犯した間違いについて、私そして私以外の人たちも含め
論じた結果、ようやく訂正記事が出ました。ネイチャー誌はそろそろ訂正
を出そうと思っていたんだというふうにいいましたが、ラディン博士による
手紙の他、書評者グッドの手紙も掲載しています。

グッドは科学的ではないコメントをたくさん述べ、ラディンを激しく攻撃し
ました。ラディンは本の中でそうとうわかりにくいことを述べ、そしていくつ
かの点を故意に抜かしていたと攻撃したのです。ネイチャー誌は最後
までこのラディンの本が適切なものではないと読者に思わせたかった
のでしょう。

近い将来、私のいくつかの論文を掲載してくれたハイエデュケーショナル
・サプリメント誌にネイチャー誌とラディン博士とのこれらの経緯を発表
します。

正統派科学が否定することが実在すると出版されると、たとえばネイチャ
ー誌はこのように行動するんだという経緯を公表する記事が間もなく
出るというわけです。
959超常現象と非局所性:04/08/26 07:59 ID:???

科学の変化について話を移したいと思います。初めに述べましたように、
科学でも様々な変化が起こっていまして、いずれ超常現象について
科学的な説明がなされるのではないかという希望が見えてきました。

私が当初超常現象に興味をもったのは、トリニティでジョージ・オーウェン
氏と夕食をとりながら話していたとき、量子力学で起こっている不思議な
現象にかなり似ていると思ったことに始まります。

量子力学は二つの全く同じシステムが全く同じであり、全く違うといった
性質をもっています。普通の世界では全く同じというものはありません。
かなり近いものはありますが、そしてかなり違うものはありますが、量子
力学では二つのものは全く同じというようにいえます。原子スペクトルで
いくつかの線が抜けているということもありますが、私が当初興味をもっ
たのはそのようなところにあったのです。
960超常現象と非局所性:04/08/26 08:00 ID:???

超常現象でよくいわれるのが非局所性(non locality)です。量子論に
よくこの言葉が出てきます。

学生の講義ではG、H、Z(グリーンバーグ、ホーン、ゼイリンガ)という
三人の名前のイニシャルがついた実験のことを話します。一つの粒子
が非局所的作用をもつということが仮定されないと説明がつかないこと
になるわけです。

ジョン・ベルは1964年に量子論には通常の物理学では説明のできない
ものがあると証明しています。すなわち何らかの関係が遠隔地において
作用していることが保証されたというのです。これはいってみれば超常
現象的なものなわけで、これが科学の分野から出てきたのです。それが
古典的な物理では全くないということは非常に驚くべきことではないか
と思います。アインシュタイン他二名の研究者が、一つの系が二つに
分岐するところで奇妙なことが起こっていると報告しております。

通常の場合にはノイズが存在し、従ってものを見ることができなくなる
可能性があるのですが、別の形では自然の振る舞いが全く異なって
しまって、通常のものとは違う現象が生ずることがあり得るという説明が
可能になるわけです。
961量子テレポーテーション:04/08/26 08:03 ID:???

科学者がこの理論を理解することができれば、もしかしたら実際に超常
現象を取り出すことができるかもしれません。この分野は急速に発展して
おりまして、量子情報という考え方が出て参りました。理解することので
きない状況についても説明されるようになってきました。計算して、その
効果を取り出し、実験で確認できるのです。

この中でちょっと奇妙なことをお話ししましょう。それは量子テレポーテー
ションです。テレポーテーションは物を一つの場所からもう一つの場所に
移動させることですが、お借りした知人の講義資料によりますと、物を
一つの場所からもう一つの場所へと実際に運ぶことなく、移動することが
できることを示しています。

FAXですと、読みとった信号を別のところに伝達して、そこのプリンター
が同じものをコピーして、プリントアウトするわけです。これを私たちは
実際に使っています。この場合は一枚の紙でやっていますが、たとえば
電子を一ヶ所から別の場所に移動させ、完全なコピーをしたいとしましょ
う。FAXの方法論ですと、うまくいきません。紙に書かれている情報は
読みとれても、電子という粒子の状態を正確に読みとることはできない
のです。従って電子の移動は同じ方法論ではできないということになり
ます。

チャールス・フェネット他数人の科学者が非常に奇妙なやり方ですけれ
ども、電子の移動の方法を考えました。一つの系を二つに分けて、観察
結果の情報を移動させる。量子力学の非局所性を使って移動させた
観察結果の情報をもとの系に復元させるというわけです。

こういった量子力学の方法は実験室で検証されてきていまして、これは
神秘主義的な現象であって、超常現象的なものに関わりがあるのでは
ないかと思われます。この量子情報についてはより理解を深めていく
必要があります。
962量子論と心の場:04/08/26 08:07 ID:???

それではちょっと別の観点、カリフォルニア大学バークレー校のヘンリー
・スタップの提唱する量子論の考え方を見ていきたいと思います。

スタップによりますと、量子は「心」の状態に関わり、見る度にその状態
が変わるのは量子の状態変化が実際に「心」の作用で引き起こされて
いるからだというのです。

つまり古典的な物理学では「心」の入るべき場所はないのですけれども、
量子論の場合はそうではないと主張しています。量子論は物理学である
けれども、「心」を入れることのできる全く新しいものであるというのです。

そして知識というのは自然の不可欠の宇宙部分であり、量子論の知識
は自然の不可欠の構成要素ということを私たちに伝えるものであると
いう提起をしているのです。
963複雑系:04/08/26 08:11 ID:???

量子論はそれくらいにしまして、それ以外の科学の分野における最近の
展開について少しご紹介したいと思います。それは最近展開をみた分野で、
超常現象に関わり合いのある複雑系(complexity)と呼ばれるものです。

現在その理解は深まってきていますが、必ずしも全ての科学者が理解
しているわけではありません。科学は非常に大きな分野ですから、一人
の専門科学者が他の分野に通じているわけではないので、複雑系という
考え方について知らない科学者も多くいると思います。

その提唱されている一般的な考え方というのは、非常に複雑な系がある
ときにはこれまでとは異なる科学的体系が必要なのではないかという
ことです。それではこの説明を少ししてみたいと思います。

科学がどう機能するかをみますと、研究したい系について科学的な記述
を行う必要があります。光については電気と磁気で、物質については
電子とか核といった観点から記述することになります。そして数学的記述
を使って、理論を創っていきます。それに基づいて予測をしていきます。
簡単に申し上げますと、これが基本的な科学の在り方となるわけです。

しかしロバート・ローゼンは「ライフ・イットセルフ」という本の中でこのよう
に述べています。「一つの自然を研究するような方法論は特に複雑系を
対象にしている限りうまくいかない可能性がある!」と。そしていろいろな
方法で記述する可能性があるということを指摘しています。

ということは実際にどの記述を使うのが適切なのかわからない場合が
あるということです。単純系では曖昧性はありませんが、複雑系は
基本的には非常に曖昧なものです。
964複雑系:04/08/26 08:16 ID:???

カオスという考え方もあり、バタフライ効果はよく知られております。蝶の
羽ばたきのような微小な変化が非常に大きな影響を及ぼす可能性が
あり、予測がしがたいことを意味します。

複雑系においても予測はなかなか難しく、何らかの現象が起こる可能性
があります。全く予想外のことになる可能性がありますが、それは科学に
反することではなく、私たちの科学的方法に疑問を投げかけているので
す。すなわち複雑系は様々な形で語ることができるものなのです。

複雑系の理解には組織化あるいは関連性といった、また違った観点を
もつ必要があります。いわゆる普通の古典的な原則は適用されないと
いうことです。

たとえばゲノム解読プロジェクトがありますが、これはもしかしたら人間
が予想しているほど成功をおさめないかもしれません。

つまり生命体というのは非常に複雑であって、遺伝子の観点で完全に
理解できてしまうような対象では全くない、ということが明らかになるか
もしれないからです。
965ガイア:04/08/26 08:20 ID:???

複雑系の一つとしてガイアという考え方があります。ガイアとは地球を
一つの有機体ととらえる考え方です。この考え方の基礎にあるものは、
その対象が生命体だということだけではなくて、環境の中における生命
体について思考する必要があると提唱することです。

生命体は単に環境を一時的に占拠するものではなくて、さらには環境
を変化させ、その生命体にとってよりよいものへと変化させうる力をもつ
ものであるというのです。

ジェームズ・ラブロックはこのように提唱していますが、実際に生命体が
環境に影響を与える実証的事実があるのです。たとえば海洋生物が
大気の成分を変え、気候を変動させる可能性があることは実証されて
います。これは単に偶然によって起こるわけではなく、生命体が進化し、
その過程でどういったことが好ましいかということについて学習してゆく
わけです。このような理論は馬鹿げているといわれましたが、今では
受け入れられるようになってきています。

これは通常の科学の方法論には矛盾するものです。私たちはものを
分断することによって研究するわけですから、ガイアのようにむしろ
全体を対象にしたもののとらえ方は全くアプローチが違うのです。

似てはいますが、もう一つの別の考え方が非常に重要なある本の中で
説明されています。これはあまり注目を浴びてきませんでしたが、大変
重要な本だと私は思っております。

ルシャンの著書「クレアヴォイアント・リアリティ」(透視的現実)です。
このルシャンの考え方は大変面白いものです。

科学者は現実に対してあるものの見方をしていまして、私自身研究して
きてよくわかっています。しかし神秘家や超能力者は現実の考え方が
全く異なっているということをいうのです。

科学は部分と部分が相互作用をもつと考えていますが、これに対して
より大きな全体像があると想定する考え方もあります。これは科学者が
通常考えてきたものではありませんが、複雑系の理論を考えますと、
もしかすると実際に自然の作用しているその在り方というのは、この
全体論的なものかもしれないと考えざるを得ない。

すなわち全体というものがあるのですが、私たちはそれについて知ら
ないだけなのかもしれません。何らかの統御する単位があって、そこで
統御されているものが実際に私たちの目にとまるだけなのかもしれない
のです。

従って、科学の進むべき道、そしてルシャンのいう神秘家の世界には
共通するものがあると思うのです。
967プラトン世界:04/08/26 08:31 ID:???

ちょっとプラトンの世界にも触れたいと思います。プラトンの世界とは
何でしょう?プラトンによれば、私たちが目に見ることのできない形態を
この真の世界はもっているというわけです。

ロジャー・ペンローズは最近、私たちは数学的な真理にどのように到達
するのかという関連で論文を書いています。プラトンのように、ペンロー
ズは別の異なる世界との接触によって数学的な真理を知るのだと考え、
実証しようとしたのです。新しい過程を創ることなしに数学的仮説を証明
することができるといったのですが、いろいろな人がその方法が間違っ
ているといいました。しかし私は、その方法論は分かりませんけれども、
結論は正しいのではないかと思っています。

実際に数学がどのような作用をもっているかを考えますと、私たちは
過ちを犯す存在でもあるということを忘れてはいけないわけで、真理との
接触がある中で、精神を正しい適切な状態におくことができなかった故に
ミスを犯すと思うわけです。つまり真理に関連した特定の特性を得るため
には、特定の精神状態に自分をおかなければならないということになると
思います。
968プラトン世界:04/08/26 08:34 ID:???

この数学の問題は音楽との関連で解決することができるのではないか
と思います。そこで私は音楽の専門家との話し合いを始めたわけです。

簡単にエッセンスだけを申しあげます。心理学者の使っているような理論
では音楽を説明することができません。音楽は非常に根本的なところに
触れるものがあり、基本的には非常に基礎的な言語であって、プラトン的
な世界がこの言語に反応するのだろうと思うわけです。

私たちはおそらく第一歩として、音楽とは何かという理論を構築し、展開
することができるはずだと思うのです。プラトン的な世界で音楽が精製
されるとする聖アウグスチヌスに反対する理論も最近出てきております。

この会議は科学者が通常拒絶しがちな考え方をテーマにしておりますが、
科学の向かう方向性を見ますと、おそらくはこういった考え方もとらなく
てはならないというところにきていると思います。

数年の間に科学と超常現象との橋かけができてくるのではないかと
期待しております。

以上です。ありがとうございました。
969:04/08/26 08:39 ID:???

ブライアン・ジョセフソン (Brian D. Josephson)

ケンブリッジ大学物理学科教授。同キャベンディッシュ研究所
濃縮物質理論グループ・精神-物質統合プロジェクト所長。

ジョセフソン効果(薄い絶縁体膜を挟んでサンドイッチ構造にした
超伝導体における電子対のトンネル効果)を理論的に予言したことで、
(『理科年表』「物理学上のおもな発明および発見」1962年)
30代でノーベル物理学賞を受賞。その後、デヴィッド・ボーム
(ロンドン大学教授)らと共に、意識と科学の問題を研究。
1990年以降、電圧標準と抵抗標準はそれぞれジョセフソン効果と
量子ホール効果を用いて表現されている。
970ご冗談でしょう?名無しさん:04/08/27 15:20 ID:UEpKVXZx
当方、大学生です。前期期末で解けなかった問題を質問させてください。
無限に深い量子井戸では境界条件より固有エネルギーが離散で、
有限の場合は干渉効果が起きない限り、離散的ではなく連続的だと理解しています。
この理解だけでは前期の期末で
「多重量子井戸では固有エネルギーはどのように変化するか?」 という問題に答えられませんでした。

有限井戸をトンネル効果によってただ電子がつぎつぎに抜けてくイメージしかできず、
エネルギーに何か制限がつくとは思えないのです。
それとも井戸と井戸の間のポテンシャル障壁の長さを波長の整数倍に調節して、
干渉効果で離散的にさせるのを多重量子井戸というのでしょうか?
ご教授ください
971ご冗談でしょう?名無しさん:04/08/27 15:44 ID:???
3行目以降すべて却下
972ご冗談でしょう?名無しさん:04/08/28 12:26 ID:Od7UcG7t
age
973:04/08/29 05:16 ID:???

「金属曲げ(メタル・ペンディング)」について「金属学的立場(破面,組織
変化など)から検討した論文」は、いくつかあります。

金属曲げについて研究していた日本超心理学会のチームには、博士号
を持った金属材料の研究者が入っていましたし、電気通信大学で金属
曲げや念写を研究していた佐々木茂美先生(現在、東海大学)も金属
材料がご専門だと思います。(ついでながら、仙台の福来研究所所長の
白川教授も、東北大学金属材料研究所の所長でした。)

佐々木先生のグループが『日本PS学会誌』(現日本サイ科学会誌)に
その方面の論文をいくつか出していると思います。また、ロンドン大学の
ハステッド教授も、Journal of the Society for Psychical Research に
若干の論文を発表しています。C.Panati 編の The Geller Papers にも
たぶん誰かの論文が収録されているでしょう。

『心霊研究』(技術出版)に収録されているジュリアン・アイザックスの
論文にもその方面の研究が少し紹介されています(167-8ページ)。
974:04/08/29 05:17 ID:???

佐々木氏らの論文は、下記のものなどがあります。

佐々木茂美,小林明,小林正幸,越智保雄,伊藤文雄:
非金属材料に及ぼすPKの影響(単純梁式支持の竹材と木材の場合),1976,サイ科学,1(3),15-20

佐々木茂美,越智保雄:
PKによる金属材料の変形現象について,1976,サイ科学,1(2),8-15

佐々木茂美,越智保雄,高岡哲久:
念力によって破断した金属破面の走査形電子顕微鏡による観察,1977,サイ科学,2(2),15-19

佐々木茂美,越智保雄,丸田一雄,高岡哲久
アルミニウム板の硬さに及ぼすPKの影響,1978,サイ科学,3(1),3-9

小川雄二,佐々木茂美:
念写過程で暗缶内に発生した念場の物理的特性(波形分析 その1),1979,サイ科学,4(1),2-9

小川雄二,佐々木茂美:
念写過程で暗缶内に発生した念場の物理的特性(波形分析、その3),1981,サイ科学,5(3),41-43
975:04/08/29 05:18 ID:???

また、研究発表では、次のようなものもあります。

大谷宗司 他:
念力により変形したスプ−ンの材料工学的検査,1983,日本超心理学会第16回大会発表プリント集

呂芳一:
金属曲げ現象における変形および破断過程,1986,日本超心理学会第19回大会発表論文抄録集

呂芳一:
金属曲げ現象における変形および破壊について(その2),1987,日本超心理学会第20大会発表論文集

「Failure analysis of a spoon broken by a parapsychic person」
W.J.D.Shaw:Microstruct Sci.,18(1990),517.
976:04/08/29 05:26 ID:???

金属の硬度の変化は、PKによる金属曲げに特徴的ですが、この他に、
「球電」に伴って、一時的に金属の展延性が著しく増加する現象が観察・
報告されています。ファイアーボール(火の玉)現象は、ある種の電磁
現象、プラズマであると考えられます。列車にファイアーボールが出現し
て、窓ガラスなどが破損した事例では、

 「割れたガラスの破片を2人の乗客がアルミニウムの枠から取り除こうと
  しているときに、その太い枠が柔らかくなっているのに気がつきびっく
  りした。それは温かく、指1本でも変形できるくらいだった。その状態
  はしばらく続いたが、数時間後、‥‥‥、再び硬くなり、いくら力を込
  めても変形できなくなった。」
  エゲリ・ジョルジ『謎の発光体 球電』丸善 p.166

というように、特殊な効果が一時的に観察されています。とりあえず、
ある種の電磁現象に伴って、金属の硬度の変化が起こるようです。
PKによる金属材料の変形では、弾性の減少は極めて短時間で、また、
その効果の範囲も限定されています。PKは人間が起こしている現象
ですから、自然現象に比べてパワーが小さくなっていると考えれば、
PKと球電現象に、何らかの共通するメカニズムの存在を仮定できます。
977乱数発生器実験:04/08/29 05:57 ID:???

乱数発生器を用いたPK実験は,わずかな物理効果を厳密に検出する
のに向いており,PSI研究の物理的アプローチの主流となっている。

乱数発生器(以下RNG)を製作し,PSI実験に活用し始めたのはボーイ
ング社の物理学者ヘルムート・シュミットであった。彼は1969年にライン
のFRNMに異動し,初期のRNG実験は主にそこで行なわれた(1972年
からはマインド・サイエンス財団へ異動し実験を続けた)。

彼の初期の研究では,プラス/マイナスの2値出力のRNGを用いて,
その出力に応じて円状に配列した9個の電球を点滅させる実験システム
を作成した。9個の電球のうち1つだけが点灯しているのであるが,RNG
からプラスが出力されると点灯位置が1つだけ時計回りに移動し,マイ
ナスが出力されると逆方向に移動する。被験者はどちらかの方向に
電球の点灯が回転移動するよう念力をかける。

15人の被験者について実験し,Z=3.33の有意に偏った結果を得た。
しかし,この実験はESPとの判別がつかない設定であった。というのは,
所定の方向に点灯が移動するタイミングをESPで察知して,実験を開始
している可能性があったからである。
978乱数発生器実験:04/08/29 05:58 ID:???

そこで彼は,PKとESPとを区別する実験を行なった(それでも完全では
なかったが)。

4つの電球が横に並び,その下に4つのボタンが並んだボックスを作成
し,1〜4の4値出力のRNGに接続した。被験者には,4つのボタンのうち
いずれかを押し,その上の電球が点灯したら当たりであると言うが,
内部の仕組みは,ESPモードとPKモードで異なっていた。ESPモードでは,
RNGの出力が1であれば一番左の電球がつき,4であれば一番右の
電球がつくようになっていた。PKモードであるとRNGの出力が4のとき,
被験者が押したボタンの上の電球がつき,1〜3のときはそれ以外の
電球がつくようになっていた。PKモードのときは,RNGが4をたくさん
出さねば有意な結果が得られない。

この比較実験では,どちらのモードでも,同様に有意な結果が得られた。
シュミットは,PSIは対象物の仕組みによらずに,結果に直接働くのでは
ないかと考えるようになる。
979乱数発生器実験:04/08/29 06:02 ID:???

次に彼は,低速RNGと高速RNGを比較実験した。

低速RNGは1秒間に30個の2値出力を発生し,高速RNGは1秒間に300
個を発生する。被験者は,その出力によって得られるクリック音を聞き
ながら念力をかけるか,またはペンレコーダーが描くグラフを見て念力を
かける。10人の被験者による実験の結果,クリック音を聞いての実験も,
グラフを見ての実験も同様に,高速RNG(ヒット率=50.4%)よりも低速RNG
(ヒット率=51.6%)のほうが,平均(50.0%)からの偏りが大きかった(ただし,
高速RNGのほうがデータを多くとれるので,統計的有意性を示すには,
高速RNGのほうが短時間で効率のよい実験が行なえる可能性がある)。

彼はさらに,単純RNG(ストロンチウム90による2値出力RNG)と複雑
RNG(電子雑音RNGによる2値出力を100回ほど行なってその結果を
多数決で最終2値出力にするもの)をも比較した。

被験者にも実験者にも分からないように両者は切り替えられた。35人
の訪問者が被験者になったが,結果は,単純RNGではp<0.00001,
複雑RNGではp<0.001となり,単純RNGのほうが効果が大きかった。
だがシュミットは,複雑RNGでも問題なく効果が出たことに注目し,
複雑さはPSIの妨げにならないと結論した。

こうした初期のシュミットの成功に対して,懐疑論者のハンセルは,
「シュミットはいつも独りで実験している」と,シュミットが不正を働いて
いる可能性をほのめかした。懐疑論者のオルコックは,事前に実験の
長さが決められておらず,調子がよくなったら実験が開始されて,調子
のいい間に実験が打ち切られたのでないかという疑いを表明した。

シュミットは,こうした批判を受けて,より厳格な実験を行なっていくの
である。
980過去遡及的PK実験:04/08/29 06:06 ID:???

シュミットは1976年,PKの効果が過去のターゲットにも及ぶ可能性を
示す実験を行なった。

この実験では被験者が知らない間に,一部のRNGターゲットが,すでに
事前に生成・記録されてあった乱数に入換えられていた。ところが,
それでもPKの効果が出るのである(ときには事前生成の乱数を使った
ほうがスコアが良かった)。このPK効果は,被験者がPKをかける「前」
に実験者が記録された乱数を閲覧すると現われなくなる。驚くべきこと
に,RNGの乱数でなく,コンピュータの乱数発生ソフトウェアを用いた
擬似乱数でも(最初の種数が決まれば将来に渡って乱数が「決定」
されているにもかかわらず),同様に過去遡及的PKが起きることを
示した。またその際には,実験者が事前に乱数発生手順と種数とを
知っていても,問題なく過去遡及的PKが起きるという。

シュミットは,この現象を「観測理論」で説明しようとした。
981過去遡及的PK実験:04/08/29 06:08 ID:???

さらに彼は,この過去遡及的PKを,PSIの存在を証明する厳格な実験
設定に利用した。

その一連の実験では,部外者(ときにはPSIに懐疑的な人物)に実験
監視者になってもらい,次の仕事をお願いするのである。実験者は,
2値出力RNG(あるいは乱数発生ソフトウェア)によってあらかじめ発生
した乱数系列のプリントアウトをコピーして,(本人を含めて)誰も見ない
ように封をしたまま実験監視者に送る。実験監視者はその封筒を受け
取ったら,実験を構成する複数のセッションごとに,プラスをターゲットに
するかマイナスをターゲットにするかを,それぞれ無作為に指定し,
実験者に伝える(封筒は開封せずに厳重に管理する)。実験者は,
その指定されたターゲットに応じたPK実験を,記録されている乱数を
用いて被験者に対して行なう。実験結果が集計されたら(この時点で
PKが働いたかどうかが分かる),実験監視者に結果を送付する。実験
監視者は,事前に受け取っていた封筒を開封し,事前に決まっていた
乱数によって実験が行なわれていたことを確かめる。

シュミットは,この種の実験を1986年から1993年に渡って5回行ない,
その結果を総計すると,Z=3.67(p値にして約8000分の1)で極めて有意
になることを示した。

実験監視者が信用のおける人物であれば,この種の実験は極めて
厳格にPSIの存在を示すことになる。
982メタ分析:04/08/29 06:12 ID:???

シュミットは,注意深く実験設定を工夫し,被験者も精選して実験を進め
る方法をとった。

一方で1980年代には,RNGを作成して大規模に実験をする研究者が
次々に現われた。なかでも代表的なのは,プリンストン大学工学部の
PEARプロジェクトで,ロバート・ジャンらが行なったものである。彼らは,
大勢の協力者を被験者に使って,多数回のRNG実験を,12年間に
渡って積み重ねた。

彼らは1秒間に100〜1000個の2値乱数を発生する高速RNGを用いて,
乱数の累積値をプラスに偏らせる,マイナスに偏らせる,何もしないと
いう3つの条件でPK実験を行なった。彼らの実験の概要は次の文献で
日本語で読める。

 ジャンほか著 『実在の境界領域』 笠原敏雄訳(技術出版)

ジャンらは7800万回のPK試行全体で,50.02%のヒットを得て,p値は
0.0003で有意であった。この結果はシュミットのヒット率である50.53%
に比べれば,かなり低い。

懐疑論者のオルコックは,PEARの有意な結果が一部の被験者に集中
しているのを見て,そこでは「事後的」に,プラスに偏らせるか,マイナス
に偏らせるかを決めるインチキがなされたとか,実験者グループの人物
が被験者になっているとして,暗に実験者による不正があったとかと
批判した。
983メタ分析:04/08/29 06:15 ID:???

RNG実験全体のメタ分析は,ラディンとネルソンによって,1989年および
2000年に発表された(1989年の論文は基礎物理学分野の論文誌に
掲載された)。

1959年から2000年までの215の報告(91の異なる研究者による515の
実験)に渡って分析したところ,エフェクトサイズは0.007と小さいが,
Z=16.1と,p値にして10の50乗分の1の有意性となった。

これらの実験が,不成功に終わった実験が隠されることで有意になって
いるにすぎない(引出し効果)と仮定すると,報告されない5240の実験が
存在したことになる。これは,研究者と実験設備の数からして現実離れ
した数字である。

またラディンとネルソンは,懐疑論者が指摘するような実験上の欠陥を
16箇所あげ,実験がもつ欠陥の数と実験結果の有意性との相関を調べ
たが,無相関であることがわかった。

懐疑論者は,実験上の欠陥がゆえに有意な結果が出ていると批判する
が,そういった欠陥を取り除いた最近の実験でも,同じように有意な結果
が得られているし,過去の実験であっても,欠陥があるからといって有意
な結果になっているわけではないことが示された。

この報告は,次のWEBサイトに公開されている。

http://www.boundaryinstitute.org/articles/rngma.pdf
984RNGの地球規模ネットワーク:04/08/29 06:27 ID:???

何かイベントがあると,そこのフィールド乱数に偏りが生じるのなら,
それを地球規模で行なったらどうであろうか。そうした発想でラディンら
が始めたのが,地球意識プロジェクト(GCP)である。GCPは,世界各地
にRNGを設置して乱数を記録し,その偏りと地球規模の出来事との
対応関係を見ようというものである。

プロジェクトリーダーは,プリンストン大学工学部のロジャー・ネルソン
教授である。RNGを設置したサイトでは,毎秒200ビットのRNGの出力を
記録し,自動的にプリンストン大学へデータを送付する。プリンストン
大学では収集されたデータを随時公開し,誰でもが解析できるように
なっている。次のWEBサイトを参照されたい。

http://noosphere.princeton.edu/

GCPが本格的にスタートしたのは1999年であり,以来,サイトも次第に
全世界に広がって,今や50か所以上になっている。明治大学では情報
科学センターにおいて,2002年1月よりGCPに協力し,RNGサイトを運営
している。現在のところ,日本で唯一のサイトである。
985RNGの地球規模ネットワーク:04/08/29 06:28 ID:???

これまでも,オリンピックやニューイヤーなどの世界的なイベントがある
と,たびたび乱数が偏るという観測結果が報告されている。

なかでも2001年9月11日のテロ事件の日には,極端な変動が観測され
た。第1に,全RNGの変動の相関が1年中でその日がもっとも高かった。
第2に,累積変動がテロの時刻から極端にプラス方向に振れ,その後
マイナス方向に落ち込んだ。この変動は標準偏差の6.5倍にも及んだ。
第3に,テロ時刻付近に移動平均のピークが観測され,この偶然に対する
比は,1千万分の1であった。これらの結果は,6人の統計学者によって
独立に解析されて一致した結論が得られていると言う。

RNGの地球規模の偏りがどのようなメカニズムで起きるかについては,
これまでのところ具体的な仮説は立てられていない。詩的な表現を好む
人は,「地球(ガイア)の息吹」が偏りとして現われるのだという。

一方,超心理学者の多くは,この乱数の偏りも実験者効果だろうと推測
している。それに対してネルソンは,世界中で多くの実験者がかかわっ
ているので,特定の実験者の効果とは言えないのではないか,と答え
ている。
986動物PSI実験:04/08/29 06:49 ID:???

行方不明になったペットの犬や猫が,遠く離れた元の飼い主のところに
現われたという話が多くある。またペットたちは,大好きなご主人の帰宅
が事前に分かるとも言われる。最近では,ルパート・シェルドレイクらが
特定の犬と飼い主のペアの実験で,肯定的な結果を出している。また,
そのデータについてラディンが,地球物理学的指標との相関を調べて
いる。

こうした動物(アニマル)の発揮するPSIを,特別に「ANPSI」と呼ぶ。
ANPSIは,動物が「発揮する」PSIであり,動物をPSIの「対象とする」
生体効果と区別する必要がある。しかし,ご主人の帰宅が事前に
分かるといっても,犬のPSIではなく,ご主人のPSIである可能性も
考えられ,両者を区別できない場合も多くある。

ANPSIに関する厳密な実験は,次に示すように,乱数発生器(以下
RNG)を用いて行なわれている。
987シュミットのANPSI実験:04/08/29 06:52 ID:???

RNGを開発したヘルムート・シュミットは,1970年代にANPSIの実験装置
を作成して,多くの実験を行なった。

彼の実験装置は,動物を入れるオリが二等分されており,それぞれの
区画に電流が流せるようになっている。オリの中の動物は2つの区画を
自由に行き来できるが,あるタイミングでRNGが動作し,どちらから一方
の区画に無作為に電流が流れる。もし電流が流された区画に動物が
いたら,電気ショックを受ける。電流が流された区画と,そのとき動物が
いた区画は,コンピュータで自動記録される。動物にとって電気ショック
が不快であり,かつ動物にPSIがあるならば,予知(またはPK)を働か
せて,電気ショックを避けるというのである。

シュミットは,ハムスター,テンジクネズミ,アレチネズミ,ドブネズミ,
そしてオオエビなどを被験動物にして実験したところ,それぞれについて
統計的に有意に電気ショックを避けたと報告した。

同じころワトキンスも,トカゲを被験動物にして,無作為に一方の区画を
白熱灯で照明する実験を行なった。トカゲは,実験室の気圧や湿度の
状況によって,白熱灯を必要とするときは白熱灯が点灯する区画にいる
ことが多く,逆のときは点灯しない区画にいることが多かったという。
シュミットも,猫を使った白熱灯実験で肯定的な結果を残している。

さらにシャウテンは,ネズミに明るい円の下のバーを押すと餌がもらえる
のを条件学習させ,隠れた明るい円をターゲットにしたANPSI実験に成功
している。
988ロボットを追うヒヨコたち:04/08/29 06:56 ID:???

より最近のANPSI実験で際立った成果を上げているのは,フランスの
ルネ・ピオックが1980年から取り組んでいるヒヨコを用いた実験である。

この実験では,ピエール・ジャニンが1977年に設計した自律走行型
ロボット「タイコスコープ」を使用している。タイコスコープはネズミ程度の
大きさの円筒形の物体であり,RNG(電子雑音式)の出力に従って
ランダムな方向にランダムな距離だけ動く。

彼は,ヒヨコたちをタイコスコープが母親であるかのように「刷り込み」
した(生まれてすぐにタイコスコープを動かして見せる)うえで,オリに
入れておく。その脇にタイコスコープを動作状態でおいておくと,初期
の実験では,タイコスコープはオリが空の状態のよりも,2.5倍もの
時間接近していたという。

一方で,刷り込みをしていないヒヨコの場合は,偶然平均であった。
989ロボットを追うヒヨコたち:04/08/29 07:00 ID:???

また1986年にレミー・ショーバンは,タイコスコープを使ったネズミの
ANPSI実験を報告している。こちらでは,ネズミがタイコスコープを
恐れるので,タイコスコープはオリから遠ざかる傾向が見られている。

ピオックらは,第二世代のタイコスコープとして,RNGを本体から切り
離して,データを自動記録するコンピュータに入れ,そこからタイコ
スコープの動作を無線制御するシステムを作成した。さらにヒヨコの
誘引性を上げるために,タイコスコープの上にロウソクを灯し,部屋を
暗くして実験した。ヒヨコ15匹を80組に分けて(総計1200匹)実験した
ところ,71%の場合に,タイコスコープはオリに近いところにより多くの
時間滞在した(p<0.01)。

なお,RGと呼ばれる「人間の」被験者は,刷り込みされたヒヨコと同様
に,タイコスコープの存在位置を偏らせることに成功したという。
990ご冗談でしょう?名無しさん:04/08/30 01:08 ID:uADAtGMx
990ゲト−
991ご冗談でしょう?名無しさん:04/08/30 04:07 ID:I2RlEK0x

(文部科学省所管)独立行政法人 放射線医学総合研究所(NIRS)
山本生体放射研究室
http://wwwsoc.nii.ac.jp/islis/belabo/belaboJ.htm

●科学技術庁の5ヶ年プロジェクトの結果

 科学技術庁 放射線医学総合研究所において、1995年9月より、
 科学技術振興費(5年間で1億円)による5ヶ年プロジェクト、
 官民特定共同研究「多様同時計測による生体機能解析法の研究」
 を行い、多くの実験を行いました。

 1.感覚遮断状態での対人遠隔作用実験
 2.感覚外情報伝達に関する脳波測定実験
 3.下意識に於ける未知情報伝達に関する聴覚誘発電位実験
 4.感覚外情報伝達に関する脳波測定実験(そのII)
 5.感覚遮断状態での対人遠隔作用実験(そのII)
 6.動物培養細胞に対するヒトの非接触作用効果検出実験系の検討

●多様計測による特殊生体機能に関する研究
  (2000年6月1日より開始)

 平成12年度より、科学技術庁交付金に基づく
 「試行的研究プログラム−新パラダイム創成に向けて−」
 がスタートしました。

 この研究の課題
 「潜在能力の物理生理学による実証的研究」のうち、
 当研究室では、
 「多様計測による特殊生体機能に関する研究」をテーマに
 研究を開始しました。
992:04/08/30 04:08 ID:I2RlEK0x

●量子脳理論と意識
 ハメロフ教授来日記念講演会
 http://wwwsoc.nii.ac.jp/islis/belabo/semi98J2.htm

 共催: 文部科学省
 場所: 文部科学省 放射線医学総合研究所
 講師: スチュアート・ハメロフ教授、アリゾナ大学医学部教授

 ハメロフ教授は、25年間、ニューロンをはじめとする生細胞の中で
 蛋白質高分子のネットワークがいかにして情報を処理し、活動を
 制御するかを研究してこられた。特に、ニューロンの中の微小管が
 脳の活動の中で重要な役割を果たしていると考え、ロジャー・ペン
 ローズ教授(オックスフォード大学数学教授)と共に、微小管におけ
 る量子干渉の重ねあわせ状態が自己収縮を起こし、我々の意識の
 流れを作っているというPenrose-Hameroffモデルを提唱している。


●メタ超心理学研究室(石川幹人・明治大学教授)
 www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/index.htm

●笠原敏雄(超心理学研究家・心理療法家)
 www.02.246.ne.jp/~kasahara/
993ご冗談でしょう?名無しさん:04/08/30 09:43 ID:???
sage
994ご冗談でしょう?名無しさん
さて、埋めるか