CCさくら板報道局

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152花火客将棋倒し10人死亡
21日午後8時40分ごろ、兵庫県明石市大蔵海岸通1のJR朝霧駅と大蔵海岸を結ぶ高架式の歩道橋上の海岸側で、「第32回明石市民夏まつり」(明石市など主催)の花火見物の市民ら約百数十人が将棋倒しとなった。神戸市垂水区神陵台2、下村智仁ちゃん(2)ら2歳から10歳の子供9人を含む計10人が体を圧迫されるなどして死亡、4歳の女児が意識不明の重体となるなど少なくとも95人がけがを負った。

明石市消防本部は駅北側ロータリーに緊急の救護所を作ってけが人を手当てし、神戸市や加古川市消防本部などの応援を得て、病院に搬送した。明石市は同日午後11時、事故対策本部を設置した。花火会場には同駅の歩道橋南側にしか出入り口がなく、見物客らが殺到、大惨事となった。

目撃者の話によると、午後8時半ごろから、幅約7メートル、長さ約100メートルの歩道橋が見物客でいっぱいになった。途中で押し合いになり、将棋倒しになったという。

明石署などの調べによると、花火見物から帰る客と海岸に向かう客が、歩道橋上で合流する形で大混雑して押し合いになり、次々と将棋倒しになったらしい。けがをしたのは子供や10代の若者が中心で、事故当時、「助けて」という女性の悲鳴があちこちで聞かれた。

現場にいて左足にけがを負って病院に運ばれた明石市の女性(34)は「花火が終わり、朝霧駅の歩道橋の上で駅に向かう客と朝霧から会場に行く客が押し合いになり、突然、周りの人が押し倒された。周りから悲鳴が聞こえ、靴やかばんが散乱した」と話し、別の児童(13)は「後ろから『早く行け、花火が終わるやろ』と言われ、どんどん後ろから押された」と話していた。

http://www.yomiuri.co.jp/04/20010721it15.htm