★ なげやりな さくらの1日 ★ 3rd story

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49ちょびっちゅ
風はただ流れ空白の昔日 さくらの天気はいつも晴れ

最近さくらは元気がない、だって一日のつかの間の安心、
雪兎さんと会えない日々が続くんだ。
いつもなら3人で学校へ登校するのに、
シスコンの兄とだけの登校が続く。
「今日も、雪兎さんは学校にきてないの?」
そう追求してもお兄ちゃんは目を背けるばかり。
何かおかしい。何があったの?雪兎さん?
何とか言えよこのロリコンが、
とローラーブレードで馬鹿兄の足を蹴ってうさ晴らし。
はぁ、今日も鬱だよ、雪兎さん・・・・・・

思い切って、電話をかけてみた。
「もしもし・・・・?」
はにゃーん雪兎さんだ、久しぶりのお声、
でもどこか元気がない。
バックミュージックに何かの音楽が聴こえる。
「今ちょっと忙しいんだ。」
そう言って電話を切るまでわずか5秒。
さくら一言も喋れなかったよ?
50ちょびっちゅ:2000/12/24(日) 18:41
その5秒後にまた電話が、雪兎さん?
「もしもし、え?知世ちゃん?」
「大変ですわ。さくらちゃん、あのミュージックはときめきメモリアルですわ。」
なんで・・・会話を知ってるの、盗聴器?
「電話回線を傍受しとるんとちゃうか?」
いつのまにいたんだ?ケロ?
「ついでにいうと、桃矢も聞き耳たたてるで。」
さくらのプライバシーが変態達に蹂躙されてるよ・・・・・

「そんな事より、トキメモですわ!キャラ設定が固定したアニメで、
突然変わった態度になるという事は!!」
「ま、まさかクロウカード??」
「間違いありませんわ、さしづめ『ひきこもり』のカードって所ですわね。」
「雪兎って人の6倍も食う奴が毎日部屋でゴロゴロしとったら・・・・」
ケロちゃんそれ以上言うな、事は一刻を争う、出動よ!
「あっ、待ってください、さくらちゃん今回もコスチュームがありますわ♪」
51ちょびっちゅ:2000/12/24(日) 18:42
「これですの♪」
そう言って差し出された手には・・・何もない・・・・・
「知世ちゃん・・・・一体?」
「バカには見えないコスチュームですわ♪え?まさか、見えないなんていいませんわよね?」
おまえがバカだ知世。
「ほ〜、これはなかなか、ええ代物やなー。」
ひっかかるなよケロ。
「知世ちゃん・・・・見えないのは良いとして(良くないけど)触る事もできないんだけど。」
「え?それは不思議ですわね。」
「触れないもしないものを、『着る』事ができるとでも?」
「さ、さぁ、そんな事より!今は雪兎さんですわ、
 いそがないと『バスジャック』のカードも呼びかねませんわ。」
本当に知世ちゃんは困ったもんだ。
52ちょびっちゅ:2000/12/24(日) 18:42
雪兎さんの家に強制侵攻。
「ほえ?雪兎さんがいないよ?」
「さくら、雪兎やったら・・・・」
「一体どこにいるの?」
「さくらちゃん、ですから、あそこに・・・・」
知らない、見えない、あそこにいる、白ブタ眼鏡が雪兎さんのわけない〜
「どうやら時すでに遅しだったみたいやな。」
「はううううう!!雪兎さんは死んだ、あの白ブタを殺してさくらも死ぬ〜」
「はやまったらアカンさくら、全国のロリヲタが泣くで!」
泣きたいのはこっちだよ・・・・これも仕事、
「・・・・・・・レリーズ。」
こんな悲劇は起こしたくない、泣く泣くカードを封印した。

53ちょびっちゅ:2000/12/24(日) 18:43
そしたら、雪兎さんの体が元通りに・・・
「あれ?僕は・・・・さくらちゃん?」
「どうやら、あの体型はカードの副作用だったみたいですわね。」
そう言って知世ちゃんスマイル。
良かったよ〜本当に良かったよ〜

後日
「あれ?さくらちゃん、今日桃矢は?」
「なんだか、学校いきたくないんだって♪」
雪兎さんと二人で一緒に通学、うれしいな♪
やっぱりカードは有効利用に限るよね。
今日もさくらは元気です♪