>>7 ユゴス月 サクラノーシュ日(宇宙的恐怖に心冷える日)
あの本を読んでから、毎晩夢の中に「ネクロノミコン」が出るようになっちゃったの。
すっごい怖い夢なんだけど、どうしても気になるから、またお父さんの書庫に入っちゃった。
今度は勇気を出して「ネクロノミコン」を開いたんだけど、中から出てきたのはカード?
クロウさんの本みたいだよね。
ちょっと安心してカードを見たら、すごく怖いおばけさんみたいなカードばっかり。
とりあえず一番上にあるカードを調べたら、カードさんの名前…かな?
「イ…、イ…タ…」「イ・タ・カ」
ってよんだところで、突然の突風!
今まで聞いたこともないような怖い悲鳴と一緒にカードさんたちが風に巻かれて飛んでいっちゃった!
あんまり怖くておしっこもらしちゃった…、はうぅ〜恥ずかしいよう。
部屋に戻ってケロちゃんにカードのことを訪ねてみたら、すごくびっくりして
「イタカ! そりゃ『イタカ・ザ・ウェンディゴ』、風に乗る者のカードや!
なしてそないなもんが地下室にあるんや? まさか他のカードも…」
っていうから、
「飛んでっちゃった」
って答えたら
「なんやて〜! あんな強力なカードたちが世に出たらとんでもないことになるで〜!
旧支配者やろ…、偉大なる神々やろ…、外なる神々やろ…、そして数々の奉仕種族!
どないせーっちゅうねん!」
って怒りだすんだもん! そんなのさくら知らないよ。
ケロちゃんたら
「あー、どないしょどないしょ、どないしょどないしょ…」
って自分の世界で悩んでるから、さくら一人で寝ちゃった。
またカード集めなんて話になったら面倒だもんね。
まぁ…、そのうちなんとかなるよ、たぶん大丈夫だよ〜。
はぁ、おやすみ。