社会福祉公社技術部さくら板支所　第３分室

水縞ニーソックスが乾かないので洗濯が終わらず、ランドリーに籠城する非番のキアーラ。。。。

>>105
楽観的な見通しは大外れでしたね。

COSCA 第十一章　保管しました。
143氏、ありがとうございます。翻訳完走お疲れ様でした！

pink板スレより
＞無断転載倉庫：http://tokyo.cool.ne.jp/gunslinger-girl/
＞は、サーバーのサービス終了に伴い、2011年6月末日をもって消滅する模様です。


現在、保管庫に未転載なのは画像データのみですが
当方画像データの張り方が未だに良く分かりません。
どなたか手順を教えていただけませんでしょうか。よろしくお願いいたします。

どうもwikiの管理人です。
画像の貼り付け方はちょっと難しいかもしれません。

社会福祉公社技術部保管庫というタイトルの下の
「 トップページ　 ページ一覧　 メンバー　 掲示板　 編集」
の編集というリンクを押します。

そうすると出てくる編集画面で
「編集、プレビュー、使い方、全画面モードで編集」の
下の段にあるボタン類の「モナリザの絵に見えるボタン」を押します。
右から7番目、右に絵筆、左に鎖のボタンに挟まれてるボタンです。

そうすると「Wikiに添付されているファイル 」というタブが出てきます。
「画像をアップロードしてウィキに貼り付けられます。」という文の下にある
「参照」ボタンを押すとファイルのアップロードで自分のパソコンの中の
アップロードしたい画像ファイルを選択します。「実行」ボタンを押すと
アップロードされます。

「アップロードしてあるファイルを選んでウィキに貼り付けられます。 」
の下にある画像の大きさを選んで貼り付けます。
大きく貼り付けたい場合は画像下にあるＬをクリックして、小さく貼り付けたいときはSを
クリックしてください。
そうすると、編集画面に画像のリンクが貼り付けられますので、保存を押して編集完了です。

画像を表示するにはアップロード→編集画面に画像のリンクを貼り付けという作業が必要なので
難しく感じるのかもしれません。

わからないかたは
テストページでテストしてください。
http://wiki.livedoor.jp/gunslingergirl_ss/d/%a5%c6%a5%b9%a5%c8

よろしくお願いします。

>>205
管理人さま、丁寧なご説明ありがとうございました！
何とかできそうな気がしてきましたので、もう少し手が空いたら挑戦してみます。
画像データそのものは30個程度のようですから、どうにか頑張ってみようと思います。

SS投稿掲示板
http://58.1.245.142/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=all&all=17050&n=18

これらは保管対象なりや？

>>207
これは個人のSS投稿用の掲示板では？

お久しぶりです>>143でございます
保管サポータ様、お礼が遅れ大変申し訳ありません
お許しくだされ
返す返す返す返す、お忙しいところを本当に本当に本当に最後までありがとうございました！！
なんか自分も長編書きたくなりましたｗｗｗｗｗ

作者のHamdemon氏のお返事もいただいてますので、明日までに訳できたらと思います

最後までお付き合いくださった皆様もありがとうございました！！
もっと感想・質問等あればください
作者様宛に訳しますぜ

>>143ですができました
COSCAの作者Hamdemon氏より皆様へのメッセージと質問への回答です：


皆さん、感想ありがとうございます。
皆さんのコメントが僕に誇りとやる気を与えてくれました。

>>178氏の質問ですが、僕が物語の時期を10巻以降に設定したのは、
「アンジェリカの死」と「トリエラが自分で死期を自覚すること」
この二つの要素が、トリエラの暗殺者としての自信の喪失と共に、
担当官になることへの自信がなかなか持てない理由として重要な役割を果たすからです。
彼女は衰えゆく自分自身に対処するのにもがき苦しみますが、
それがアルヴィーゼ姉妹が投入されることにより中和されます。
一方、双子の無謀さと未熟さは、トリエラの機知と経験により中和されます。
トリエラは暗殺者としての能力を徐々に失いつつも、
アルヴィーゼ姉妹を飼い馴らせる唯一の人物にゆっくりと成長するのです。

>>196の蘇芳氏の質問ですが、僕も氏の懸念は理解しています。
僕はリコのキャラクターが大好きです。それは納得していただければと思います。
リコは心優しく、思いやりがあり、幸せな人物だと僕は信じます。
しかしながら、社会福祉公社で働いているからには、担当官からそう命じられれば
残酷で暴力的な行動をするより他に選択肢がありません。
そのように条件付けもされていますし、これは彼女のせいではありません。
ですから、僕の見解では、リコはジャンに何かをするように命令されると、
短い間ですが別人に変貌します。
その後で、朗らかで屈託のない元の彼女に戻るのだと思います。

143氏お疲れ様でしたー。面白かったです。
自分はオリキャラの入った話は苦手な場合もあるんだけど、COSCAは読めた。
ただ二人がかりでも30人斬りはチートじゃなかろうかｗ完璧なる失敗が完璧すぎてヒルシャー気の毒ｗｗ
けど全体にスピード感があって楽しかったっすｗ
鳥昼組が好きなので氏の書く二人の関係が結構ストライクゾーンに近くて嬉しかった。
これは143氏の訳文の効果も大でした。ありがとうございましたｗ

自分は長くなりそうな話は姑息に話を小分けにして読み切り話のシリーズにしてるが、
長編を書こうと思うと最後までたどり着くのはかなり大変だろうと思う。時間もかかるし。
実際やむを得ず未完で終わってしまう作品も多い中で、完結させた作者さんを尊敬するわ。
よろしくお伝えください。

133 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/06(月) 23:17:38.53 ID:0nx76lHWO
真面目に教習所に通う登場人物たち思い浮かべてわろた

141 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/07(火) 12:34:18.33 ID:ni1ZnOFZO
>>133
教習所通うジョン･ドゥ

142 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/07(火) 19:15:51.38 ID:ghSe9sz7O
教官になったら一番怖そうなのはラバロさんだな

143 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/07(火) 19:28:24.49 ID:NANmB6md0
「縦列駐車が３秒でできるようになるまで帰って来るな」

144 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/07(火) 19:36:09.00 ID:AeKmGTdu0
ひたすら前後の車両に車をぶつけ続けるクラエスであった

145 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/07(火) 20:02:54.59 ID:z6Wp8YDL0
「すみません。まだ１メートルくらい壁にこすっちゃって…」

158 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/08(水) 03:27:41.71 ID:e8qaHl2W0
「この馬鹿が！　路地裏では防衛運転が重要だと教えただろ！
　飛び出しを発見してからブレーキを踏むと決めても遅いんだ。
　今度はためらうなよ？」

「…はい(涙目)」

160 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/08(水) 13:14:32.16 ID:P6xyQug0P
ジャンさんのほうが怖いだろ、グラサンで腕組んで「行け」、
ミスったら顔面に鉄拳

161 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/08(水) 14:00:09.76 ID:hfz9MHqI0
「必要な事は既に教えた筈だ」

164 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/08(水) 18:05:03.58 ID:y3UiBV2P0
クラッチ失敗したら殴られそうだな


148 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/07(火) 21:58:30.70 ID:RyLuMinP0
ジョゼ「説明してみろ」

エッタ「ピアッジョ社のヴェスパLX125ie
エンジンは空冷4ストローク2バルブ SOHC単気筒
排気量は124．00ccでエコですが私の身長では乗れません
　　　　訓練を受けているのはブガッティ・ヴェイロンとロールスロイス・ファントムです」

ジョゼ（高い車ばっか条件付けしやがって・・・）

151 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/07(火) 22:31:17.19 ID:RyLuMinP0
フランコ「さてはお前　交差点で右折できなくて教習所をたらい回しにされたんだろ
　　　　動機は何だ！　素人娘が何を考えてる！」

フランカ「父が一時停止違反で7000円の違反キップを切られたの
　　　　ちゃんとブレーキを踏んだのに15分以上止められて会社に遅刻した！」

フランコ「それで警官になりたいのか？　お嬢さん・・・」

フランカ「理不尽な世の中を変えるわ！」

コランコ「だったら議員になれ」

フランカ「触るな酔っ払い！
　　　　飲酒運転とながらケータイ運転で免許切られたくせして！
　　　　貴方なんかに教わることなんてないわ！！」

153 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/07(火) 22:58:56.13 ID:RyLuMinP0
ビーチェ「再犯の匂いがする・・・」

クラエス「イモビカッターっていってね
　　　　電子キーをハッキングしたり盗難防止システムを解除したり・・・
　　　　通販で簡単に手に入るから重宝するの」

ビーチェ「車を盗むのは楽しい？」

クラエス「そうね・・・
　　　　部品をバラしてジャンクヤードで売りさばいて
　　　　繰り返す流れに固定客も加わる・・・
　　　　生産的で財布が満たされる
　　　　楽しいわ」

ビーチェ「私には分からない
　　　　これまでに楽しいとか感じたことないから
　　　　・・・悲しいとか怖いとか
　　　　捕まるのってそんなに怖い？」

159 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/08(水) 06:25:48.54 ID:ec8im2iLO
「幸せなおちびちゃん
飲酒運転するかどうかは私が決めるのよ」
「……………」

165 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/08(水) 18:29:47.16 ID:i3JG1WdA0
アマデオ「プリンシペッサがたそがれてる・・・」

ジョルジョ「やっぱりあれかね　仮免運転の一件・・・」

アマ「ヒルシャーさんのベンツ凹ましたって？」

ジョル「ヒルシャーは『僕は運転が上手いから必要ない』とか言って
　　　任意保険入ってなかったんだとさ」

アマ「そうだとしても今時自賠責だけってのはありえない
　　今回は同乗なしで練習させたのが悪かったんだろ」

ジョル「天才少女の挫折ねえ・・・
　　　とりあえずコスったとこだけでも黒く塗らせようぜ
　　　あの子　ヒルシャーにバレたら怒られるぞ」

166 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/08(水) 18:43:08.47 ID:i3JG1WdA0
ヒルシャー「悩みを聞いてもらっていいかな
　　　　　例えば車庫入れ
　　　　　バックから入れられないとカッコ悪いとか言って
　　　　　僕の車で練習し続ける彼に
　　　　　周りは何を言うべきなんだろう
　　　　　彼は後ろに誘導者を立たせる他に
　　　　　壁の存在を確認できない
　　　　　フロントから入れろといさめてもそれは練習意欲を煽るだけで
　　　　　これまでかえって車体を傷つけてきた」

ロベルタ「ヘタクソなのね
　　　　まるで私たちのようだわ」

シリアスなんだけど好きな話。エルザスキーな自分は第3章で泣いた。
一期生7人のシリーズらしいが三章で止まっている様子。でもそれぞれ独立してて読める構成。
訳してみたかったけど自分の英語力では無理だoｒｚ 下はYahoo翻訳。
http://www.fanfiction.net/s/6656781/1/Scarborough_Fair

第一章-白薔薇 ：ヘンリエッタ
http://honyaku.yahoofs.jp/url_result?ctw_=sT,een_ja,bT,uaHR0cDovL3d3dy5mYW5maWN0aW9uLm5ldC9zLzY2NTY3ODEvMS9TY2FyYm9yb3VnaF9GYWly,qfor=0
第二章-ひまわり ：リコ
http://honyaku.yahoofs.jp/url_result?ctw_=sT,een_ja,bT,uaHR0cDovL3d3dy5mYW5maWN0aW9uLm5ldC9zLzY2NTY3ODEvMi9TY2FyYm9yb3VnaF9GYWly,qfor=0
第三章-彼岸花 ：エルザ
http://honyaku.yahoofs.jp/url_result?ctw_=sT,een_ja,bT,uaHR0cDovL3d3dy5mYW5maWN0aW9uLm5ldC9zLzY2NTY3ODEvMy9TY2FyYm9yb3VnaF9GYWly,qfor=0

相田裕「GUNSLINGER GIRL」＃86 より

179 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/10(金) 20:46:26.57 ID:/TsAnwsH0
トリエラさんと映画観る事になったんだけど、何が良いか分からない。
助けて。

196 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/10(金) 23:27:12.13 ID:Mh1HYNYT0
ヒルシャー「ごらん、このメカデザインはスタジオぬえが手がけたんだ」
トリエラ「…なにか、チープじゃないですか」
ヒルシャー「はは、それがいいんじゃないか、それに脚本はあの小松左京が手がけたんだよ」
トリエラ「…その人、そんなに凄い人なんですか？」
ヒルシャー「もちろんだよ、ああ、歌もいいなぁ
　　　　　　　　君はとても大きくて、いつも、いつも、輝いていた♪君はとても優しくて、いつも、いつも、微笑んでいた♪」
トリエラ「か、帰らせて頂きます！」
ヒルシャー「……さよならジュピターはお気に召さないか……気難しい娘だ……」

本誌スレはぽんぽんネタが出てくる割にちょっと長文のネタになると怒られるんだよなあ。
こっちで書いてもらったら大歓迎なんだけど。

>>205
管理人様、ありがとうございました。なんとかイラストは転載しました。

FLASHが2本残ってるけどこれは諦めるしかないか…(泣
6月中にできるだけチェックするつもりですが、転載漏れがありましたら御指摘ください。
皆様よろしくお願いいたします。

>>211
感想ありがとうございます！作者様に伝えときますぜ
確かに30人斬りはチートすぎるｗｗｗ
しかしクソ生意気な双子に萌えてしょーがなかったので訳まで買って出ちまった次第です

作者様はＣＯＳＣＡの他にも三部作を連載してます
五共和国派を支援してる外国組織を潰すためにフラテッロがイタリア外で戦う話なんですが

第一部：マルアンジェ＆クラエスがアルジェリアに派遣される話（完結）
第二部：ジャンリコ＆サンペドロが日本に派遣される話（途中まで）
第三部：ジョゼッタ＆トリヒルがロシアに派遣される話（予定）

こちらも面白いんでおすすめです
第二部の連載が終わったら第三部に取り掛かる前に
ＣＯＳＣＡ２を予定してるらしく楽しみでならないｗｗｗｗ


ところで自分も長編に挑戦しようと思ってるんですが小分けって手もいいですね
参考になりますｗ

あえてＥＵ圏外に派遣するのはなぜだろうな？

ここはイタリア以外の支部を書いてみるのも一興か。。。。

>>200
＞いつもより時間をかけて髪を梳かすアンジェリカ
このアンジェって雨で野外訓練が中止になったら仲間やマルコーさんが来てくれるかも
って待ってるのかなと思ったけど、雨の日は悪天候を想定した訓練をするだろうから
やっぱり待ちぼうけなのかなと考えたら切なくなった…
それとも何か違うシチュエーションなのかなあ。

>>218
エルザの章で不覚にも目から汗が・・・・
エピローグ前の落としが上手すぎる

こんなステキな話を紹介してくれたエルザスキーな君に贈りたい一曲がある
思う存分歌詞を深読みしてみてくれ

Avril Lavigne "Losing Grip"
http://www.youtube.com/watch?v=wdt3MfgsaS4

>>225
おおお！ありがとうございます。
ゾクゾクくるわこの曲。エルザMADにしてみたくなるなあ。

相田裕「GUNSLINGER GIRL」＃85より


764 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/05/22(日) 20:53:10.55 ID:WV8kuk33O
ビーチェ……
ベルナルドの妄想でいいから満面の笑顔が見たい

769 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/05/22(日) 21:48:01.21 ID:XlijU1Xc0
>>764
ビーチェ：
「わあ！　面白いですね、ベルナルドさん。ベルナルドさんのお話しは、いつも面白くてためになって、
　私本当にベルナルドさんを尊敬してるんですよ！」
（ベアトリーチェ、満面の笑顔。ベルナルドさん、ちょっと照れて、鼻の頭を掻き掻き照れ笑い）

「へへっ、そ、そうかい？」（まんざらでもない様子）

〜現実〜

ビーチェ：
「私にはわからない。今まで楽しいとか感じた事がないから」


……あんなに喋ってあげたのになあ……ベルナルドさん（涙）

忍法帳のレベルを上げないとまともに転載もできないやorz
職人さんがSS投下しにくくならないといいんだが…

エルザMADつくってみた。>>225氏感謝。

"Losing Grip" - The death of Elsa de Sieca -
http://www.youtube.com/watch?v=RLgX8WDc3Y0

>>231
カッコいいな。
歌詞とすごくあってる。
GJ!

レスありがとうございましたw エルザ視点で編集してると
段々ラウーロがイケメンに見えてくるから不思議だ。
英語得意な方おかしい所修正お願いします。

義体少女の視点だと条件付けで脳内補正がかかるので自分の担当官だけは常にイケメン

担当官以外の男はカボチャに見えるのかwエッタなんかそんな感じだもんな。
それで行くとエミリオ少年に興味を持ったリコはやっぱり条件付けは少ないのかな。
まあそれでもジャンさんの命令があれば「ごめんね」なわけだが。

クラエス視点だとSIGジャムらせたヘンリエッタは野菜型宇宙人に見えた…のか？

>>231
すげーかっけー！！
こんなん作れちゃうもんなんだな
眼福です

これ見てたらエルザが愛おしくってしょうがなくなったよ
エルザを押しのけたジョゼにムカついちまった

なんかエルザもん書きたくなってきた

クラエス「はっ砂糖大根型宇宙人がラバロさんを襲おうとしてる…！」

メガネに度が必要みたいだなｗｗｗ

間にあった・・・間に合ったよクララ・・・！

すいません、書き込み途中で送信してしまいました。
無断転載倉庫からの転載作業終了しました。
タイムリミットの3分前に完了…もうやらないぞこんな作業…orz

保管サポータです。
連投申し訳ありませんが、無断転載倉庫の管理人様に一言感謝を。
膨大な作品の数々の保管作業をお疲れ様でした。
貴サイトのおかげで自分はこのスレにたどり着きました。
本当に今までありがとうございました。心より御礼申し上げます。

「…この馬鹿が！

甜菜活動じゃ字の腕前よりも書くタイミングだと教えただろ？
タイムリミットが迫ってから字を移すと決めても遅いんだ。
今度移す時は躊躇うなよ」


お疲れさまでした。。。。

ちょwwスパルタ杉です大尉ww一瞬心が折れたわwww
転載作業はずいぶん前に終わってたんだよお。転載漏れの指摘はなかったけど
一応最終チェックしておこうと思って残業終わって帰ってから飯も食わずに頑張ったんだ。
仕事でやってる訳じゃないんだからギリギリでも大目に見てよ(笑)ネタにマジレスしてスマン

「この馬鹿が…！
一晩中、打ち続けたって上達するものか」




ご苦労様でした。
ゆっくり宿舎で食っちゃ寝して今後の英気を養ってくれたまえ。

あとシャワー浴びたら部屋に来るように。

>>241
保管サポーターさま、転載作業ありがとうございます。
期限前に作業完了出来て、良かったです。

思う存分休むがいいわ
もう頑張る作業もないんだから


転載乙です！！

ありがとうございます。できる限り甜菜畑を守っていこうと思ってますので
今後ともスレ住人の皆様のタネ蒔きをよろしくお願いいたしますw
>>245大尉特製コーヒーごちそうさまでした〜c□~


ところで無断転載倉庫の作品で年齢制限板に投下された全年齢対象作品
＝(adult)表記のある健全ものはどうしましょうか？
一応21禁保管庫に転載してありますが。

あとその内さくら板支所の作品もカテゴリ分けしないとなあ。
無断転載倉庫の作品のカテゴリ検索からぽちぽちやっていくつもりですので、
さくら板支所作品の時にはお手数ですが各SSの作者様ご協力をお願いできればと思います。

とりあえず分けずにＨぃのは読んじゃ駄目！って但し書きで１８歳未満は門前払い



年齢の確認に身分証の提示を求めるわけじゃないから実際は意味が無いな

>>237
レスありがとうございました
ジョゼ悪人＜自分も思いました(笑)
エルザＳＳ＜ぜひ！楽しみにしております！

>>249
一応今はそうなってます。
BBS PINKのスレに投下されたSSはHなしでもエロパロ保管庫に転載してあります。
全年齢板に投下されていても15禁(Lime)、18禁(Lemon)のSSは同様で。
あとおまじない程度ですが年齢制限を21禁にして少しハードルを上げてあるのと、
トップページから見えるサイドメニューに検索を入れないようにしてあります。

まあガンスリSSの読者って年齢層高そうだから21禁保管庫のHなしSSも読めるだろうけど。
ただアダルトコンテンツを含むサイトの設定にすると広告がけっこうえげつないんだよね…
それでHなし下ネタなしのSSは全年齢保管庫の方がいいのかなと思ったわけです。

とりあえず21禁保管庫のH有り無し表記を入れるのが先かな。
ま、今度は時間制限ないのでのんびりやりますわ〜。

相田裕「GUNSLINGER GIRL」＃81より転載
拾ったのわすれてた。
段々シャレにならなくなってきてもう(´；ω；｀)

787 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2010/12/05(日) 22:53:43 ID:jVtVivAx0
>>784
リコ「この戦いが終わったらジャンさんにお礼言うの
　　　こんな私を拾ってくれて有難うって」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

ジョゼ山「どうだいヘンリエッタ、ここから見る星達の眺めは」
エッタ「ジョゼさん、今日は北斗七星が良く見えます
　　　　その脇に輝く小さな星まで」

791 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2010/12/05(日) 23:46:13 ID:jVtVivAx0
>>784

クラエス「ハリケーンが近づいているんだわ
　　　　　　花壇や畑は大丈夫かな
　　　　　　そうだわ、用水路の様子を見て来よう」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

トリエラ「ヒルシャーから貰った１２頭のくまにマリオ・ボッシからの１頭
　　　　　 合わせて１３頭か．．．」　　　

七夕の短冊に書く願い事ってなんだろう。

アンジェ
『早く退院できますように』
エッタ
『ジョゼさんと一緒にいられますように』
エルザ
『ラウーロさんのお役にたてますように』
ヒルシャー
『トリエラが長生きできますように』

……涙で曇って星が見えませんドットーレ

リコ
『自由に動かせるほんとうの手足が欲しいです』or
『神様、お願いです。毎朝、うなされる悪夢を見せないでください』

リコ…（つд｀。）

相田裕「GUNSLINGER GIRL」＃82より転載

480 名前： 472 投稿日： 2011/01/21(金) 19:52:34 ID:XcjbvyuE0
ジャン「…いいかリコ、隣の部屋でそいつが減らず口を叩けなくなるまで”高い高い”と持ち上げてやれ。思い切り天井までだ」

481 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/01/21(金) 20:23:41 ID:8GX9aXgT0
落ちて来なかったという

484 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/01/22(土) 00:06:41 ID:TwWmk7yp0
「どうしましょう？…ジャンさん」

「勢い余って天井にめり込んでしまいました。お魚みたいにピクピク痙攣してます。頭蓋が砕けて薄桃色のが
飛び散っています。あとウンコと小便で床が汚れてしまいました。返り血も浴びてすごく臭いです」

「…リコ、どうやら人違いだったらしい。本部に帰るぞ」
「はい、ジャンさん」

相田裕「GUNSLINGER GIRL」＃85より転載
648 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/05/19(木) 00:35:12.87 ID:gSkU2Jh90
担当官エッタ：
「はぁ…最近、ジョゼの相手をするのも疲れました…」

担当官トリエラ：
「なに？　ジョゼが反抗したの？」

担当官エッタ：
「突然暴れ出すんです。��妹�≠ｪっ！　��妹�≠ｪっ！　と叫びだして…」
「それに１年前のクリスマスに一緒に過ごしたのを忘れちゃうし」
「いいお兄さん役をやってもらってましたけど、私のやってきたことが無駄だった気がして…」
「それに近々、ジャコモとの最終決戦が噂されているのに、頭数が減るのは困ります」

担当官トリエラ：
「じゃあベリサリオ先生に頼んで、トラウマの大本を封印してもらったら？」

担当官エッタ：
「…そうですね。相談するだけしてみます…」

〜最終決戦〜

（パパン！）

担当官エッタ：
「これが私の罪…」

…だめだ、やっぱり幸せになれないｗ

654 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/05/19(木) 07:25:28.08 ID:0XpWGebmP
担当官エッタ「リコも義体にプレゼント買ってあげるといいと思うよ、
抱きまくらとか」

担当官クラエス「あんたはベタベタしすぎよ、幸せなおちびちゃん」

659 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/05/19(木) 14:41:50.04 ID:/PeDgevk0
担当官トリエラ
「話を聞くだけだって言ったでしょ！」

義体ヒルシャー
「君が危険だと判断したからだ」

担当官トリエラ
「あなたならもっと穏便にできたでしょう！？
　いい、私の許可なく発砲しないで！」

義体ヒルシャー
「だったらさっさと僕を薬漬けにしたらどうだ」

担当官トリエラ
「うん、そうする」

義体ヒルシャー
（ラシェル、もし彼女が無事に成長できたらこんなドＳになるんだろうね）

685 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/05/20(金) 00:56:33.55 ID:TN9CUu4O0
担当官クラエス
「一つは私の宿舎の鍵よ。これからは自由に私のシャンプーを使っていいわ
　そっちは以前あなたが使っていた帽子よ。今は必要ないから巨人のロゴを阪神に交換したけど」

義体ラバロ
「どうしてこれを？」

担当官クラエス
「これまであなたをフサフサにしようと試してきたけど・・・・
　最近のてっぺんを見て不安になってきた
　カツラというのはよく考えて被らなきゃいけない
　抱かれたくない男ランキングでどれだけハゲが上位に来るにしろ
　秋冬以外であんなムレるものを被ってはいけないの

　この帽子を被っているときは気にしないラバロでいてほしい
　生え変え可能なアデランスじゃない
　血の通った毛根よ
　Hai capito?」

義体ラバロ
「Si, ho capito」

担当官クラエス
「いい子ね」

（連投規制と容量の関係から、２、３日に分けて転載します）


72．名無し - 11/07/11 23:44:04 - ID:McgbsuJHmA
さくら板現行スレ>>231氏のエルザMADに触発されて
長々と書いちゃった次第です

作中にどうしても彼岸花使いたかったんですが
イタリアにはない花だと聞き涙・・・
タイトルにだけ使用させていただきました

お楽しみいただければ幸いです

（転載上の不都合が生じたため、転載作業を一時中断します。
作者様と相談の上再開します。申し訳ありません）

　ヘンリエッタから銃を取り上げた時に擦った右頬が今更のように疼き、ピエトロ・フェルミは、意図的に深酒しているのにちっとも酔えていない自分に気が付いた。
潰れるには早い、まだ何か残ってるぞ――義体のためについた傷がそう訴えかけてくる。
　エレノラとジョゼはもう既に仕事の話をやめ、帰りに飯を食うならどのレストランがいいか、
夏のタオルミーナに来るならどのワイナリーで何を飲むべきかという、薄っぺらながらも余程楽しい話題に移っていた。
朗らかに笑いながらメモを取る同僚に対して、本気で観光ガイドにでも転職した方がおまえの人生は愉快になるんだろうなと思いつつ、
フェルミは感覚が色褪せないうちに話をまぜ返すことにした。
「なあ」　ウィスキー後のシメのつもりで、マルサラ酒に手を伸ばす。
「義体は優秀な戦闘員だが思春期のガキで、愛してくれなきゃあなたを撃ちますってくらい思い詰めるヤツもいるってことは分かった。だが、皆最初からそうなのか？」
　ジョゼとエレノラはぴたりと観光トークをやめ、フェルミに向き直った。
「最初からそうなのかって、何が？」
「いろんな不安定要素があってなお、最初からスーパー兵士なのかってってことさ。条件付けの究極は要するに、あの子らをSF映画ばりの忠実なロボット兵器にすることだろ？　
でもあんたはヘンリエッタに、敢えて不安因子を残してでも人間であることを望んでる。そんな調子で、どうやってあの子をいっぱしの暗殺者に鍛え上げたんだ？」
　ジョゼは愚問だとばかりにふっと笑い、ウィスキーを煽った。「その辺は訓練がものを言うのさ。それは人間も義体も変わらない。
特に元健常者の義体は義肢に慣れるまで時間がかかるから、軍事訓練以外の身体活動も平行してやらせて馴染ませなければならないんだ。
その過程で思考能力や精神力も同時に養ってる。例えば、ヘンリエッタにはヴァイオリンを習わせてるし、トリエラは外国語の書き取りなんかをやってるよ」
　疑問がまた増えた。「そういった活動には専属のトレーナーをつける？」
「いや、もちろん担当官が自分でやる」
「なるほどね」　フェルミは一つ一つの事項を奥歯で噛み砕きながら頷いた。「エルザのそういった慣らし活動も、全部ラウーロが付きっきりで担当した？」

　エレノラがはっとしたような表情になった。ラウーロ・エルザ組は優秀なフラテッロだったという。
仕事以外ではまともに義体に取り合わなかったらしいラウーロが、どうやって一からエルザ鍛え、優秀な戦闘員にまで育て上げたのか？　
フェルミに酒が回らない理由は、この辺のつかえが取れないからだ。
「なんだ、こりごりだとか言っといてやっぱりいいとこ突くんだな」
「俺は9杯目がいちばん冴えるんだ。素面の時の俺なんか仮初めさ」
「アル中の言い訳みたいに聞こえるぞ」
「俺の血管もローマに通じてるんだよ。なあジョゼ、俺は課長に内緒で来てるんだ。全部オフレコにするし、あんたの兄貴にだって黙っといてやる。
だからもう少し教えてくれ――どうやってエルザは、ネグレクトが基本の担当官の元でそこまで優秀になれた？」



　どうして自分が社会福祉公社にいるのかエルザは知らない。
目覚めたらここにいて、組織に忠誠を誓っていて、銃の使い方を知っていて、ラウーロという男が担当官だった。
それらが何故かは分からないが、その理由がちっとも重要でないことだけは理解していた。彼女の意識からは“どうして”を求める部分だけが欠落している。
知らなければいけないのは“どうやって”だけだ。
　目覚めてすぐは義肢を動かすことさえままならなかった。射撃は少しも上達せず、障害物コースのタイムも常人以下で、CQBでもヘマばかり、その都度ラウーロになじられた。
叱責後に時折、彼がエルザの目の前で、わざと見せ付けるように上司に突っかかっていた。
「こんな不公平な話があるかよ？　あんたのリコはそこまで機敏に動けるってのに、なんで俺にだけ鈍くさい義体を押し付けやがったんだ？　
こんな木偶の坊は燃えないゴミにでも出して、さっさと別の奴と組ませて欲しいね」
「焦ったって結果は出ないぞ、もっと根気よくやれ。射撃よりまず自分の身体に慣れさせろ。なんでもいいから体の動かし方を覚えさせるんだ」
「毎日ひたすら走らせてるよ、なのにちっともまともに動けるようになりやがらねえ。慣らしたくらいじゃどうにもならないくらい、こいつには元々素質も才能もなかったんだ」

「素質も才能も既に補われている。それを生かす土壌が育っていないだけだ。ラウーロ、お前はエルザにかけた莫大な予算と労力を無駄にする気か？　
この先作戦二課でやっていきたいと思うなら、義体の能力を最大限に引き出せるようちゃんと訓練しろ」
　ちっ、とラウーロが舌打ちするのが聞こえたが、エルザはその時何とも思わなかった――ラウーロに申し訳ないとも、彼の言い草に傷ついたとも、何とも。
義体が義体でいるのを嫌がることができないように、担当官も担当官でいることを拒否できるとは考えなかった。ラウーロがどれだけエルザを邪険に扱おうが
意に介すべきではないことは分かっている。彼女はただ、次に下される命令に従えばいいだけだ。
「ようヒルシャー、いいとこに来た。なあ、頼みがあるんだけどさ、座学で出す宿題、エルザの分だけ倍にしてくれねえか。
ジャンさんは義肢慣らしに楽器演奏やら書き取りやらもやらせてみろって言うんだが、俺だって他に仕事があるんだし、そんなのいちいち付き合いきれねえよ。
だから、いつもやらせてることを生かそうと思ってさ。脳みそにカビの生えた元軍人さんらと違って、整合性大好きドイツ人のおまえはその辺の要領くらい弁えてるよな？」
「別に構わないがラウーロ、もちろん君が後でチェックを入れるんだろうな？　エルザの世話を僕に丸投げするつもりじゃないなら請け負ってもいいが、
そのつもりがある場合はお断りだ」
「チェックなんか必要あるかよ、頭で思った通りに体を動かせるようになりゃいいだけだろ。とにかくあいつを課題責めにしといてくれ、俺からの命令だっつってな。
おまえもいちいち採点しなくていいぜ、ただ何かやらせときゃいいんだからな」
　エルザはラウーロの同僚が気の毒そうな表情で彼女を見ていることに気が付いた。確かにその日から学科の宿題が倍になったが、ラウーロの命令ならそれをこなすだけだ。

「じゃあ、ラウーロはトリエラの担当官に義肢慣らしの面倒を見させてた？」
「面倒を見させてたって程じゃないが、ヒルシャーの方はエルザが書いてきたジャーナルの添削を毎回まめにしてやってたみたいだな。
よく彼からラウーロの愚痴を聞かされたよ。せっかくコピーを取ってファイルにまとめてやってるのにちっとも目を通そうとしないとか」
「彼のところに行けばエルザが書いた文書がある？」
「捨ててはいないだろう。頼めば見せてくれるかもしれない」



「ラウーロさん」
　エルザは前を歩く担当官に声をかけたが、彼は振り返りもしなければペースを落としもしなかった。
　彼の耳に声が届いたか定かでなかったので、もう一度呼びかけた。「ラウーロさん」
　舌打ちが返ってきた。「聞こえてるよ。何度も呼ぶな、鬱陶しい」
　聞こえていたならそれでいい。「フランス語の作文、上達しつつあるとヒルシャーさんに褒められました。
ラウーロさんに見ていただくように言われたので、持ってきたのですが」
「先生がよくできましたって言うんならそうなんだろ。俺が見る必要なんかねえよ」
「でも、見ていただくように言われました。必ずそうしろと念を押されたんです」
　ラウーロは面倒臭そうに振り返り、エルザが両手で差し出しているファイルフォルダを一瞥した。
　そして、それを手に取ることなく再び前を向いて歩き出した。「ちゃんとやってんのは分かったよ。次はもっと頑張れ」
「……はい」　返事が一瞬遅れたのは、初めて体験する奇妙な感覚に襲われたからだ。
　ちゃんとやってんのは分かったよ。次はもっと頑張れ。
成果事態は見てもらえなかったが、成果が上がったことは認めてくれた。あのラウーロが――ちゃんとやってんのは分かったよ。
　添削した教官は、「動詞活用で間違えなくなったのは進歩だ、君はよくやってる」と言った。彼も認めてはくれたのだろう、しかしその言葉には何も感じなかった。
ラウーロの一言は違う。まるで心臓に突き刺さるようだった。人工の血が沸騰したように熱くなった――ちゃんとやってんのは分かったよ。
「はい、ラウーロさん」　エルザは、彼女を置き去りにするペースで歩き出した担当官の背中に向かい、彼にもらった言葉を胸中で反芻した。「私、次はもっとがんばります」

（一時転載終了）

「――ここまではいいか？　要するに、古代ローマ初期の文学はギリシャ文学の模倣から始まり、直接の影響を受けた上で方向性が反転したものと考えていい。
この辺は前回説明した通りだが、ギリシャではディオニソス神の祭りで演劇を上演することが制度化された、だから舞台技術が発達し、
最優秀悲劇詩人を投票で決めるため悲劇のジャンルが伸びた。これがローマ期に入ると――」
　フェルミとエレノラが入室すると、黒板に文字を書きながら喋っていた黒髪の二課員が振り返り、一旦言葉を区切った。
面識はないが見覚えはある――以前、南部マフィアの件でちょくちょく作戦一課のオフィスを訪れていたドイツ人だ。
他の課からの頼まれ仕事といい、ラウーロからの押し付け仕事といい、ねだれば案外何でもやってくれる男なのかもしれない
――ラウーロ・エルザ事件の黒幕は五共和国派ということで片付けられた今でも。
　階段状の講堂にまばらに座っている義体たちも一斉にフェルミたちに注目し、2人が最後列に着席するまでの動作を目で追った。
ほとんどがただの興味本位、動いているものがあったから見ていただけ、という理由もへったくれもなさそうな彼女たちの視線だが、
リコの隣に立っているトリエラの目だけは分かりやすかった――「まだ納得できないことが残ってるの？」　
ついこの間までエルザもこの中に混じって授業を受けていたのかと思うと、ここにいる少女たちもすぐに一人、また一人と消えてゆくであろう錯覚を覚える。
演壇の向こうにいる、ねだれば意外と何でもやってくれそうなトリエラの担当官は、一瞬の間を置いた後、何事もなかったかのように淡々と続けた。
「ローマ期に入ると喜劇が主流になった。もう誰も悲劇なんか見たくないというわけだ。ここからまたパンとサーカスの影響で割とすぐに演劇は廃れる。
現存するギリシャ悲劇に対してローマ喜劇が圧倒的に少ないのはこのせいだな。
そこで今日の課題なんだが、今黒板に書いたギリシャ悲劇とローマ喜劇の著者、彼らをそれぞれのカテゴリから一人ずつ選び、
さらにその著作の中から好きなものをそれぞれ一本ずつ選んで、感想文を対比論文形式にして来週のこの時間までに提出するように。
質問がなければ今日はこれで終わりにするが、次回は民主制と共和制についてディスカッションするから予習を忘れずに」

　義体たちが席を立ち、他愛もないお喋りをしながらぞろぞろと退室し始めた――相変わらず宿題が難しいだのお願いクラエス手伝ってだの何だの。
もうフェルミとエレノラに注意を払う少女は誰もいない。トリエラが黒板消しでボードの掃除を始めたので、消される前にフェルミは、ヒルシャーが書いた文字を読み取った
――ローマ喜劇：プロータス、テレンティウス。ギリシャ悲劇：ソフォクレス、アイスキュロス、エウリピデス。
「あんまり子供向けのラインナップじゃないな。特にギリシャの最後のやつ、“愛はビョーキ”がテーマの、
怖い女がトチ狂って肉親殺しになる話を義体に読ませるのはさすがにどうかと思うぞ」
　ヒルシャーが階段を上ってきた。「彼の著作は『メデイア』だけじゃありませんよ。それに、義体だって創作は創作と割り切ることくらいできます。
エルザ事件は五共和国派の仕業ということでクローズしたはずですが、捜査班の方が僕に何の用ですか？」
　エレノラが立ち上がったので、フェルミも一応立ち上がって手を差し出した。「作戦一課のピエトロ・フェルミとエレノラ・ガブリエリだ。
まだ少し気になることが残っててな、エルザをよく知ってるだろうあんたに話を聞ければと思ったんだが」
　ヒルシャーは2人の手を無視した。「二課が事件を第三者のせいにしたのが納得できない、違いますか？」
　エレノラが気まずそうに手を引っ込め、フェルミはその手で胸ポケットの煙草を掴んだ。
「話が早そうだが、事情は複雑そうだな。あんたは事件の真相を知らされて尚且つ、それを隠蔽するようにロレンツォ課長やらおっかないジャンやらに釘を刺されてるのか？」
「僕が知らされた真相は、義体と担当官をまとめて殺害できるほどの凄腕が五共和国派にいるということだけです。だから用心しろと。
あなた方がどんな答えを導き出したいにしろ、憶測できる材料はもうこれ以外に残っていないでしょう」
　ヒルシャーは本やノートを重ねた荷物の中から一冊のファイルを取り出し、フェルミの前に置いた。煙草を引っ込めて表紙をめくってみると、
一番上はたどたどしい筆跡のイタリア語で書かれたレポートだった。『イタリア以外の半島国家における南北格差について』　エルザ・デ・シーカ。

「いくらなんでも話が早すぎる。隠蔽工作の一端で偽物を掴ませてるって風にしか取れないぞ」
「真実を突き止めたいのは僕も一緒です。ただの仮説ですが、エルザはラウーロと無理心中を図ったのではないですか？　
あなた方が証明したい答えはそんなところではないかと思って、ここに来るのを待っていました」



　エルザは、励んだ。ラウーロにもう一度認めてもらうためなら何でもやるつもりだったし、そのための活力が際限なく湧いてきた。
ちゃんとやってんのは分かったよ。次はもっと頑張れ。彼のその声、その言葉を思い出すだけで体が軽くなり、射撃の精度も身体の反応速度も見違えるほどに飛躍した。
見てください、ラウーロさん、私、もっとがんばれるんです。あなたの言った通りにできるんです――そうして励むうちに、いつしか彼女はリコに次ぐ優秀なスナイパーになり、
接近戦でもトリエラに引けを取らないくらいの強力なファイターになっていた。もちろん、勉強面でもトリエラやクラエスに負けていない。
他の義体たちはグループで教え合いながら学習するので、たった一人でも学力を伸ばせるエルザは自分を誇ると同時に、群れることしかできない彼女たちを見下していた。
　エルザの中には他の義体と競い合うという概念こそなかったが、ラウーロの注目を求めれば求めるほど、彼が他の少女に目を向けることが許せなくなった。
ラウーロが他の担当官と話すときに、相手の義体の名前を口に出すことにさえ、激しい憎しみを覚える。ある日、ラウーロがマルコーと話している時、
とうとう彼女の怒りが爆発した。
「なあマルコー、あんたのアンジェリカは最近忘れっぽいらしいが、それがかえって羨ましいよ。一応断っとくが、嫌がらせで言ってるんじゃないからな？　
些細なことまで何でもかんでも覚えてられてさ、『ラウーロさん、私あなたが頑張れって言ったから頑張りました』とか聞かされながら四六時中付き纏われてみろよ。
最近それでちょっとノイローゼ気味だ」
　マルコーがラウーロに軽蔑的な睥睨を投げかけるのが分かった。「そりゃ気の毒に。ここの技術部棟にいい医者がいるから、どぎつい向精神薬をたっぷりもらってくるんだな。
毎日服用してればそんな悩みとは一生無縁のおつむが手に入るぞ」

「おいおい怒るなよ、単純に羨ましいだけなんだって。忘れっぽいのを差し引いても、アンジェリカは爽やかなもんだろ？
　一緒にいるとこっちまで陰気になるような義体、俺に選択権があったら絶対に選ばなかったよ。やっぱりジャンの野郎に一杯食わされたのは間違いじゃなかったんだ、畜生め」
　エルザは素早く周囲を見回した。すると、向かい側の通路を通り過ぎていくアンジェリカが目に入った。トリエラの押す車椅子に乗り、クラエスを傍らに歩かせて、
3人で楽しげにお喋りしながらどこかに向かっている。
　エルザは自分でも驚くほどの速さで中庭を突っ切り、アンジェリカの前に立ちはだかった。3人がぴたりと歩みを止め、何の用かとばかりに一斉に彼女に注目した。
　エルザは、ありったけの憎悪を込めてアンジェリカを睨みつけた。「……ラウーロさんの前から消えなさい」
　アンジェリカはわけが分からないといった風にエルザを見つめ、硬直した。
「聞こえなかったの？　二度とラウーロさんの視界に入らないで。ラウーロさんは、あなたなんかにかかずらってるほどお暇じゃないのよ」
「……あの……？　ええと……」
　低脳なアンジェリカ。これだけで何も言い返せなくなるなんて、なんて出来の悪い義体だろう。私はもっと優秀なのに、
ラウーロさんはこの子のどこがそんなに羨ましいって仰るの？　ただのがらくたのくせに。自分の担当官にすら相手にされていない、ごみのくせに。
　トリエラがアンジェリカを庇うように間に入った。「ちょっとエルザ、よく分からない言いがかりをつけてアンジェをいじめるのはやめなよ。何があったか知らないけど――」
「あなたには関係ないわ。いちいち口を挟んでこないで」
　目障りなトリエラ。この独善的な目立ちたがりはいつもいつも何様のつもりなのだろう？　担当官に逆らうような欠陥品のくせに、
自分が一番有能だから他の義体の面倒を見るのは当然という態度をどんな時でも崩さない。この女ばかりがもてはやされるせいで、
ラウーロさんはなかなか私を見てくださらないのかもしれない。こんな女がいるせいで。

　クラエスがトリエラの肩に手を置いた。「トリエラ、言わせておきなさいよ。きっとエルザは何か勘違いしてるんでしょ。全部吐いてすっきりしたら、
我に返ってそこをどいてくれるはずだわ」
　存在自体が無意味なクラエス。彼女がまだ生きているのが信じられない――担当官なしの義体の人生に何の意味があるっていうの？　
無意味な絵を描き、無意味な音を鳴らし、無意味な畑を耕す、ただそれだけの馬鹿げた毎日に。義体は担当官のためにいるのに、
どうして担当官と一緒に死なないのかがさっぱり理解できない。私ならそうするのに。ラウーロさんのためだけに存在している私なら、そうしないはずがないのに。
「とにかく、あなたには自分の担当官がいるんだから、今後一切ラウーロさんに近づかないで。今度ラウーロさんを煩わせたら、私があなたを殺すわよ」
　きょとんとこちらを見つめるアンジェリカを尻目に、エルザは踵を返して再び中庭を横切り始めた。もう既にラウーロの姿は見えなくなっていて、彼女は舌打ちした
――あんなジャンクどもに関わっていなければ。
　彼女の強化された聴覚に、再び前進を始めたジャンクどもの会話が引っかかってきた。
「アンジェ、気にしちゃだめだよ。エルザは本当に何か勘違いしてたみたい。きっと、担当官のことでむしゃくしゃしてたんだろうね。八つ当たりの的にされちゃって、
とんだ貧乏くじだったね」
「さっきの子、エルザっていうんだね。トリエラとクラエスはよく知ってるの？」
「うん、まあ……　知ってるけど、そんなによくは、ってかんじかな。実は、私もそこまでたくさん話したことないんだ。あんなに喋ってるあの子を見たの、今日が初めてだしね」

　ファイルは分厚い。一つのジャーナルは長くてもレポート用紙2枚程度だが、ラウーロが休みの日もエルザは毎日書いていたのか、
日付に穴がまったくない――彼女の死の前日まで。
　最初はたどたどしいながらも学術的な記述が大半を占める。イタリア語、ドイツ語、フランス語、英語、スペイン語。国内の社会問題、
欧州の政策、中東情勢、アフリカの内情、世界経済。読み進めるうちに筆跡が流麗になり、赤インクで正された綴りや文法ミスが減っていく。
上達が驚くほど早く、これだけでエルザがどれほど呑み込みの早い生徒だったかが分かる。
「教室ではいつも一人で座っていました。基礎学力にバラつきがあるので、授業中はトリエラにTAの役目を任せているのですが、
エルザが彼女に助けを借りているところは見たことがありませんでしたね」
　エレノラがメモを取りながら尋ねた。「その時点で、エルザが複数での任務に向かないことが明確だったんですね。そのことについてラウーロにアドバイスしましたか？」
　ヒルシャーは溜息をついて頷いた。その様子が、トリエラが「馬鹿言わないで」と言っていた時の仕草に似ていて、
なんとなく彼女の方が彼を真似ているのだという印象をフェルミは受けた。
「何度も指摘しました。一度も取り合ってもらえませんでしたが。彼はエルザのことについて話すのを嫌がっていました。他のことは何でも陽気に話す男でしたし、
いつもの礼と称して何度も飲みに誘ってくるほどざっくばらんな性格でしたが、義体はただの武器であればいいという考えは生涯揺るがなかったようです」
　フェルミは、先を急いで読み進めた。まだまだ枚数がある。読んでいくうちに、最初はレプブリカ紙の社説みたいだったがちがちに堅い小論文が、
だんだん夢見る乙女の妄想日記みたいなエッセイを含んで緩やかになり始めた。
序盤を脱したと思ったのは、英語で書かれた読書感想文を見つけた時だ――『“オセロ”はなぜ悲劇と呼ばれるか』

『私は“オセロ”を悲劇だとは思いません。デズデモーナを殺したオセロは自害し、結局彼女と一緒になれるのですから幸せです。
そうなるように奸計を弄したイアーゴーは悪役ではないと思いますが、妻エミリアを刺して自分は生き延びたので可哀想な人です。
全体的に幸せな雰囲気に包まれた喜劇的作品だと思いますが、もし悲劇的要素があるとすれば、オセロが最後までデズデモーナを信じられなかったことでしょう。
私なら、愛する人を疑うことなんて考えられません』
「なあヒルシャー、さっきあんた、義体だってフィクションと現実の区別くらいはつけられるとか言ってなかったか？」
「この時点では変に捻じ曲がった共感を抱いていただけと解釈しました。凄まじいのはもう少し先です」
　フェルミは、特に気にならないページを適当に飛ばした。すると、どんな言語を用いても達者だった今までの筆跡が荒れ始めた――『ラウーロさんについて』
『今日はラウーロさんがアンジェリカに多大な迷惑をかけられました。私が殺すわよって注意してあげても、彼女は少しも反省しているようには見えませんでした。
なんて傲慢な義体でしょう、彼女みたいな子は即刻廃棄処分にすべきです。でもラウーロさんはお優しいから、私がその出来事について話したら
、「おまえの言ってることの何もかもがさっぱりだ。壁に向かって話し方を練習しろ」と仰って、アンジェリカをお許しになりました。
ラウーロさんは神様よりも寛容で、空よりもお心が澄み切り、海を渡る風のように真っ直ぐで、磨きたてのSIGみたいに清廉な方です。彼のためなら、私は壁とでも話せます』

sage

　その辺からはもう学術的な小論文はなく、ラウーロのことについて詳細に記したストーカーの妄執ポエムみたいな怪文書ばかりになった。
筆跡が正常に戻った日、特に美しい日、荒れ放題で読むことさえままならない日など、同じ人物が書いたと思えないほど起伏の振り幅が毎日大きい。
涙ぐましいことに、赤インクの修正は毎回律儀に入れてあった。『もう少し実のある内容を書くように』と文末にコメントが載った次の日など、
レポート用紙いっぱいに大きな文字でこう書き殴ってあった。『ラウーロさんのこと以上に実のある内容なんてないわ！！』
　フェルミは労わるつもりで深々と嘆息した。「こんなのに毎日付き合ってやったのか？」
　当時の様子を思い出したのだろう、ヒルシャーがうんざりした表情で頷いた。「エルザは絶対にそのうち何かやらかすだろうと思っていたので、様子見目的で続けました。
かなり初期の変調の頃からラウーロに知らせてはいたんですが、当然の如く彼は耳を貸さなかった。
彼の態度に諦めず、条件付けがあるからと油断もしないで上に進言していれば、或いはあんなことにならなかったのかもしれません」
「そうか」　フェルミは確信をもってヒルシャーの目を見た。「後悔してるから協力してくれるのか」
　ヒルシャーは目を伏せた。「腹立たしいこともありましたが、ラウーロは決して悪い人間ではありませんでした。エルザには冷淡でしたが、それが彼のやり方だったんです」

sage　

(一時転載終了)

　エルザは筆を置いた。最後のジャーナルは満足のいく出来だ。今回は提出するつもりはない。最後の最後なのに、口うるさい教官に無粋なけちをつけられたくない。
　誤字・脱字・表現ミスがないかどうか確かめるために、もう一度彼女は文章に目を走らせた。フランス語で書いたのは、最初にラウーロに認めてもらった思い出の言語だからだ。
『ラウーロさんに担当官になっていただいたことは、私の人生で最良の出来事でした。あの日以来私の働きをお認めいただくこともできなかったし、
トスカーナでは失望させてしまったけれど、それでもラウーロさんへの愛情は揺らぎません。むしろ、ますます強くなりました。
私をここまで絶望に追い込むことも、たった一言で幸せの絶頂に押し上げることも、ラウーロさんにしかできないことだと分かったからです』
　涙が溢れて文字が霞んだ。エルザは目元を乱暴に拭い、読み進めた。時間がない。
『最初にラウーロさんと出会った時は、自分がこんなに人間的な感情を持つことができるとは思いませんでした。
義体はただの人形で、ただ戦っていればいいだけだと目覚めた時から思い込んでいたからです。でも、私は愛することを知りました。
喜ぶことも、怒ることも、悲しむことも、何もかも。すべてラウーロさんのおかげです。ラウーロさんと一緒にいる限り、私はただのサイボーグではなく、ラウーロさんと同じ人間でいられるのです。
永遠に一緒にいればきっと、ラウーロさんもいつか私のことを理解してくださって、もう一度「ちゃんとやってんのは分かったよ、次はもっと頑張れ」とお声をかけてくださるかもしれません。
永劫の時を一緒に過ごせば、必ずその時が訪れると私は信じます』
　涙は止まった。冷静になってみると、満足のいく出来とはどうしても思えなくなった。どうしてこんなに不幸な筆致になってしまったのだろう？　
自分はこれから幸せになりに行くのに。それを思うだけで、誰よりも幸せなはずなのに。
　やはりこのジャーナルは途中で捨てていこう。そう考え、エルザはレポート用紙をくしゃくしゃに丸めてポケットに突っ込んだ。
　もう行かなくちゃ。銃弾は2発。愛するラウーロとの待ち合わせまで、あと5分。

　修道院跡の入り口で偶然、ヘンリエッタと鉢合わせした。可憐な姿の殺し屋は、今日はその小さな手に銃でなく数本の切り花を持っていた。
ラッピングはされていないので市販品ではないだろうが、その辺から適当に摘んできたとも思えない、珍しい花だ。少なくとも、
フェルミは見たことがない――細く長い棘みたいな緋色の花弁が何本も、空に向かって放射状に突き出た形は炎そのもので、
美しいといえば美しいが、死者に手向けるにはあまりにも業火に似すぎている気がした。
　何にしろ、こうして花を持っている方が、硝煙の臭いなんかを振りまくよりはずっといいとフェルミは思った。
少女に花。モッツァレラチーズにプロシュートかというくらいの王道な組み合わせだ。
　王道を地でいく今日のヘンリエッタは、フェルミの隣でエレノラが抱える豪華な花束を見て、さっと顔を赤らめた。
「あの……　きれいですね。私、その……　もっとすてきなお花にしたかったんですけど、冬だから外に何も咲いてなくって、
それを検査の時に話したら、技術部の人がこれをくれて……」
　エレノラが身を乗り出し、花に鼻を近づけた。「へえ、彼岸花ね。技術部の温室、完成したんだ。ちょっと待ってね、
確かこれを栽培してる製薬課の友達から聞いた話のメモがあったな……」
　彼女はポケットからお得意の手帳を取り出し、片手で器用にページを繰り始めた。
「あった。ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草、リコリスとも呼ばれる。原産地は中国で、主に東洋に分布。
有毒性で、毒成分の一つであるガランタミンはアルツハイマー病の治療薬として利用されている。
花言葉は……　まあ、いろいろね。綺麗な花には毒があるって本当みたいよ、ヘンリエッタ」

　アルツハイマーの治療薬ね、とフェルミは皮肉な思いを噛み締めた。子供の気後れを紛らわすためにウィンクしてみせている同僚は気付いているのか分からないが、
要するに技術部の職員は、条件付けだか何だかに使う、義体の中枢神経をいじる成分のためにわざわざ輸入した研究用植物をヘンリエッタにくれてやったということだ。
条件付けがなければ今も生きていたであろう、年端もいかない少女の墓を飾るために。
「エレノラ、やっぱりそこに俺のナニのサイズまで書いてあるんだろ。ちょっと見せてみろ」
「霊前で下ネタは控えてくださいフェルミさん、子供の前でもあるんですよ」
　2人のやりとりを見て、ヘンリエッタがくすくすと笑い出した。その笑顔にフェルミは、まあ何でもいいか、と気を取り直した――どんな花を供えたって、
エルザはきっと嫌がりも喜びもしないだろう。彼女の感情を動かせるのはラウーロだけだ。ラウーロが好きだと言えばエルザはその花を愛でるだろうし、
何も言わなければエルザにとって何の価値もない。
　フェルミはヘンリエッタの肩をぽんと叩いてやった。「花なんてものは何だっていいんだ、気持ちがあれば。エルザの墓参りに行くんだろう？」
「はい」
「俺たちもそうなんだ、案内してくれ」
　ヘンリエッタはにっこり笑って頷き、フェルミたちを先導して歩き出した。回廊型の館内の壁際に彫られた、膨大な数の死者たちの名前が行き過ぎる。
生ける3人の傍らで、過去の遺物たちが瞬間ごとにすり替わる現在の背後に取り残されてゆく。

　誰も注意を払わないような部屋の片隅で、ヘンリエッタが足を止めた。聖母子像が見守るタイル大の石碑の一枚に、目当ての名前があった――エルザ・デ・シーカ。
　生年月日はない。没年も記されていない。十字架も、“安らかに眠れ”といった銘文もなければ、“愛に生きた少女”だの、“触ると怪我する危険なワルキューレ”だのといった、
人目を引きそうな気の利いた文句も刻まれてない。ラウーロにもらった彼女の財産だけがそこにある。
　隣にラウーロのフルネームがあった。こちらには生年月日と没年も彫り込まれているが、“もう少し優しければ死ななくて済んだ男”だの、
“諜報上がりの割食い野郎”などといった文言はやはりない。普通に生きていれば大半の人間の墓に刻まれるであろう、“なにがしの息子”も、
“誰それの最愛の――”もない。この不運な男のことも、隣に眠る哀れな少女のことも、半年後には誰も思い出さなくなるのだろう。闇の中で生きるということは、
そういうことだ。
　ヘンリエッタは枯れた花を取り除き、彼岸花をエルザの墓の下に置いた。水には挿さない。この燃え盛るように激しい花も、すぐに枯れ果てる運命にある。
「少しだけ、エルザを羨ましいって思っちゃうんです」
　エレノラがぎょっとしてヘンリエッタを見つめた。「どうしてそんなこと思うの？」

　少女は瞬きもせず、エルザの名前をじっと眺めていた。「私はジョゼさんに対して、そこまで思い切ることができませんから。ジョゼさんのためになら何でもできますけど、
それでジョゼさんを幸せにできる自信があるかって聞かれたら、そうじゃありません。エルザは、ずっと2人でいられればいつか2人とも幸せになれるって信じてたから、
一緒に死んだんだと思うんです。ジョゼさんは、もし、私と一緒に死んでも……　幸せだと感じてくださるでしょうか」
　フェルミはエレノラから花束を受け取り、彼岸花の隣に置いた。花瓶はないが水は含ませてある。パステルカラーのバラやユリをまとめたこちらの花は、
炎の形をした毒草に比べれば束になっても大人しいものだが、すぐに燃え尽きる宿命を背負った隣人よりは、もう少し長持ちするだろう。
「さあな、死んだ奴の考えることは生きてる奴には分からんよ。他の誰かを幸せにしたいなら、生きてるうちにしといた方がいいぞ。天国だって地獄だって広いんだ、
同じ所に行けるとは限らないんだからな」
　ヘンリエッタが、そうですよね、と微笑みながら呟くのを見て、改めてフェルミは、本当に義体はもうこりごりだ、と胸に刻み込んだ。
　エルザ・デ・シーカが最愛の担当官から与えられたものは、名前と、写真と、もう一つ。感情――機械仕掛けのコラムニストが、
狂気じみた愛の言葉しか綴れなくなるほどの。それこそが彼女の心を温め、優秀な兵士に育て上げたことは事実だろう。しかし、
同時に何よりも大事な人間と彼女自身を焼き尽くして灰にした。元々貧乏な人間が宝くじに当たって億万長者になると一瞬で破産するのと一緒だ
――金を持ったことがないから、使い方が分からないのと。こんな感覚の中で当たり前に生きてる義体なんかと一緒にいたら、俺なんかじゃ一日も神経がもたねえよ。
やっぱり一課をクビになったって、二課だけは絶対にお断りだ、と胸中で独りごち、フェルミは隣のエレノラに笑いかけた。
「しかし、寂しい墓だな。課長に内緒で一課の経費使って、こいつらの碑面に何か彫ってやろうぜ。ラウーロには“死ぬほど愛された男”、エルザには……　何がいい？　エレノラ、おまえが考えろ」



-la fine-

…テンポが良くて丁寧だ。が、詰め込み過ぎの感もある。
漫画のネームをそのまま読んでるような？

作中の時系列だとシチリアの休暇を終えて年明け早々じゃないのか。
ナタレ以降の季節の描写も欲しいところだ。

あとは誰の視点から見ているのか軸がブレてなければ…

GJ！
PCモニターで読むにはもっと改行がこまかい方が読みやすいかな。
でも印刷したり縦書きエディターとかで読むとそんなに違和感ないと思う。

>>285
基本的にフェルミ視点とエルザ視点が交互にきてるのでは。
スレだと分かりにくいけど保管庫ので見ると分かりやすいよ。

できればフェルミとエレノラが交互に語るのが良いと思うが？

故人の内面は残された文書から類推するしかないにしても
義体に接した１課課員の視点だとどのように映るのかが
描けてれば文句無しだったんだが。。。。

生前の文書だけじゃ死者の気持ちは結局わからんよ。
エッタ組との共同作戦あたりから変調し出したのか、
それ以前から無理心中の兆候はあったのか
担当官による『義体監督日誌』でもあれば別だが。
技術部関連ならアンキ先生の問診記録を２週間分ごとに調べるとか
他にもやりようはあるだろう。

二次創作者はあれこれでっち上げるのが仕事だが、
原作者と同じ立場じゃないから補完するにしても
映像化されていない、セリフが無い箇所は想像になるのは仕方ないな。

ドットーレ・ビアンキな

エルザSSを書いた者ですが規制やっと解けました；；
転載職人様、感想をくださった皆さん、ありがとうございます
今後の参考にさせていただきます
読みやすさを追求せんと・・・

規制解除おつです。

無断倉庫からの転載作品のジャンル別検索ページを作り始めました。
いずれはさくら板支所の作品もジャンル別検索ができるようにしたいと考えています。
ただ全てのテンプレに書き加えるのは無理なので、
各作品ページのテンプレにのみ書き加える形をとるつもりです。

基本は無断倉庫に準じた5つのジャンルになります。
Humor(ユーモア、ギャグ)
Romance(恋愛物)
Action(アクション)
Suspense(サスペンス。推理、ホラー含)
General(それ以外。一般)

これに新たに下記２つのジャンルを追加したいと考えてますがいかがでしょうか？
General表記でこの手の話を読んでものすごいダメージを受けたことがあったので…orz
Darkの方はジャンルと言うより、Lemon,Lime(性表現あり)と同様の"注意表記"に入るかもしれませんが。

Serious
シリアス。登場人物の悩み、苦しみがメインテーマの話(＝Angst）。
Dark
物理的・精神的な暴力的な描写あり。バッドエンド。暴力によるメインキャラクターの死、鬱展開などを含む。



あと、エロパロ保管庫で申し訳ないんですが以前ちょっと話題に上がったSS書きの雑談スレを立ててみました。
ttp://wiki.livedoor.jp/gunsringergirl_pink/bbs/3303/l50

乙。
「良い仕事とは単純な作業の堅実な積み重ね」

地味な編纂作業は手際良く片付けないとならないが
裏方の労苦はこれからも報われるのかのう？


オリジナルキャラを出すのはどこに含まれるんで？
サンドロの母ちゃんとかラバロ大尉の娘さんとか

保管する作品がこれからも増えてくだされば苦労する甲斐もあるというものですのう。

＞オリキャラ
ジャンル（内容に関するカテゴリー）に加えて、背景（世界設定に関するカテゴリー）というのがあるので、
ジャンル+背景+注意表記（Humor,OC,Limeなど）でカテゴライズしていただく形でしょうか。

＜背景＞
Clossorver　
クロスオーバー。 「ガンスリンガー・ガール」以外の作品に言及されていれば、
それがネタであってもクロスオーバーとしている。
別の原作のキャラクターとの競演作品、別作品の世界を舞台とする、などがある。
OC　
オリジナルキャラクターが主要登場人物として活躍する。
それが他の創作作品の登場人物であれば、Crossoverに分類される。
AU　
設定無視。 CrossoverやOC以外に限定される。
CrossoverやOC以外の、原作設定を無視したもの。パラレルワールド物。
Cont　
続編。「ガンスリンガー・ガール」完結後の世界を舞台としている。 作者がそう宣言している場合。

＜その他の注意表記＞
萌可　萌えBBSにて批評、感想が可能
Lime　間接的な性描写。 下ネタも含む。
Lemon　直接的な性描写。



本当は作者さん御本人にカテゴライズしていただくのが一番いいと思うんですよね。
他人が分類するとジャンル分けなどは特に微妙に誤解が生じそうな気がしてならないんです。
なので各SSの作者様、よろしければ御協力をおねがいいたします。
このスレでも保管庫内の「保管・編集作業に関する連絡用スレッド」でも良いのでどうか御連絡ください。

>>291さんはすごい人ね
お疲れの色が透けて見えるようだわ


SeriousとDarkの表記賛成です
読む方としてはあれば非常に助かります
同じダメージを受けたことが過去にありまして・・・；；

鳥蛭ペアが「あんな事」になってるんで創作は難しいんですが、ドイツ国外では
初のシュタイフ社の公式ミュージアム＆ショップらしいですよ。
新千歳に彼らが絡む設定で一本書きたいんですが・・・地元なんで何時か取材
してきます。
シュタイフネイチャーワールド　ttp://www.shinchitose-entame.jp/ja/steiff/

北海道かよ！！
東京来てくれ

おお、シュタイフはやっぱりかわいいなあ。
地元とはうらやましい。

>>293
お疲れ様です！

さっそく掲載していただいた捨子花なんですが、
いまいち自分でもジャンルが分かってません＞＜
Seriousってほどシリアスではない気がしますし・・・
半分フェルミだし・・・Generalでいけますかね？
ジャンルを考えて書かないと分けるのが難しいですね

>>298
RomanceでSeriousかと思ってた(笑)主観によってかなり異なるし、
個人的には複数表記はありだと思うんですけどね。


web辞書でちょこっと調べてみたところ、シリアスとangstはこんな感じ。
本来意味は大分違うけれど、Angstという単語はあまり一般的でないのでSeriousでどうかなと思うのですが。
無断転載倉庫ではDark、Serious系をサスペンス(Suspense)で分類していたのかなあ。

・シリアス - きわめてまじめなさま、本格的なさま、事態などの深刻なさま等の意味。
・angst　不安，苦悩.　

・サスペンス [suspense]不安感。特に映画・小説などで、危機的な場面に観客・読者が覚える、はらはらする感情。
・サスペンス【suspense】 《未解決・不安・気がかりの意》小説・ドラマ・映画などで、筋の展開や状況設定などによって、読者や観客に与える不安感や緊張感。また、その小説・ドラマ・映画など。

ActonとDark（暴力表現あり）は、全年齢向けとPG-12の差でしょうかね。
・アクション‐ドラマ 《(和)action＋drama》格闘や立ち回りなどの動きを中心にした劇・映画。活劇。
・アクション映画とは、観客が映画を見る立場から、作品の主体をアクションとしてとらえた映画を指す。

>>293
異議無し。

>>298
作中で語られていない空隙を埋めるのなら続編と呼ぶにはちと無理がありそうですが。
二次創作者によるパラレルに分類しても良いのでは？

それとも新たに「隙間埋め」というジャンルが派生するのか…。
スリットとか？