パロディ・ラブコメなんでもあり。
要sage進行、荒らし・煽りは無視して進むように。
職人さんの光臨お待ちしてます。
「いっくよー。」
「おい、よせって!待ってれば元にもどるから!」
少年が少女にそう叫びながら両手をあたふたとさせると、少女は頬をピンク色に染めこう答える。
「やだぁ」
少女は助走をはじめ、勢いよく少年に向かってジャンプをした。
「だぁーいすき!」
塔の隙間から朝日が抱き合う二人を優しく、優しく照らし続けた・・・。
────────
静かな少女の部屋に目覚まし時計の音が鳴り響く。
音を鳴り止め、少女を起すぬいぐるみのような生き物。
「さくら〜、さくら〜、あさやで〜。」
「う、ぅうん・・・。おはよぉ・・・ケロちゃん・・・。フワァ・・・。」
眠い目をこすりながら少女は上半身を起こし、その生き物に挨拶をする。
「はう〜・・・さむい〜!でもでも、今日で2学期も終わりだから、がんばって起きなくちゃ・・・!」
そう自分に言い聞かせてパジャマを脱ぎ制服に着替え始める。
『わたし、木之元桜。友枝小学校の6年生。好きな科目は体育と音楽。キライな科目は算数。
とりあえず、元気がとりえの女の子!そして、この子はケロちゃん。ケロちゃんは・・・。』
「・・・ってだれに説明してるんさくら?」
「ほぇ?」
「さくらさ〜ん。朝ごはんできましたよ〜。」
階段の下から優しい男の人の声が聞こえると、着替えが終わったさくらは元気よく部屋を駆け出していった。
「おはよう!お父さん!」
元気よく『父・藤隆』に挨拶をするさくら。
「おはようございます。さくらさん。飲み物は温かいのでいいですか?」
「うん!」
さくらが席に座ると、目の前に座っているまだ眠そうな青年に声をかける。
「おはよう!おにいちゃん!」
「ん〜、おはよう。」
「まだ・・・眠いの?」
「ん〜、なれた。」
今にも眠ってしまいそうな『兄・桃矢』を心配そうに見つめるさくら。
「そっか・・・(お兄ちゃん・・・。歩いてる時、いきなり寝ちゃわないかなぁ・・・)。」
────────
「それじゃ、いってきま〜す!」
「いってらっしゃい、さくらさん。」
走り出したさくらの背中を見送る藤隆。さくらは並木道を走り出しながら空を見上げる。
・・・あれから4ヶ月か〜・・・。小狼くん・・・香港の学校が冬休みになったらこっちに遊びにくるって
昨日の電話でお話したけどいつなのかなぁ・・・。早く会いたいよぅ・・・。大好きな人と会えないって
すっごくすっごく、さみしいよね・・・。
「おはようございます。さくらちゃん。」
長い髪の少女がおしとやかにさくらに挨拶をする。さくらは少女の方を振り向き、笑顔で挨拶を返す。
「あ、おはよ〜知世ちゃん!」
「フフフ、明日から冬休みですわね。李くんはこっちに来られるんですか?」
「うん!いつくるかはまだわかんないんだけど、絶対行くって言ってたよ!
そうだ、知世ちゃん!小狼くんこっちに来たら3人で遊びに行こうよ!ね?」
さくらが知世にそんな話をすると知世はこう答える。
「あら?二人っきりにならなくてもよろしいんですの?」
「ほ、ほぇ・・・。」
知世の突然の一言にさくらは耳まで真っ赤にさせて、まるでトマトのような顔になってしまった。
────────
6
後日談ワクワクヽ(´ー`)ノ
>2-5のつづき
「それじゃあ、知世ちゃん。また電話するね〜!」
「はい、さくらちゃん。また・・・。」
通知表の結果が思ったよりよかったのか、さくらは笑顔で知世に別れを告げ、
家路へと急ぐ。すると、家の前には一人の少年がさくらに気づき、小さく手を振っている。
「あ、あなたは・・・。」
「お久しぶりです。さくらさん。」
「エリオルくん!どうして?いつこっちに?」
驚くさくらをニコニコしながら見つめるエリオル。そしてこう話し出す。
「ちょっと、さくらさんに用がありまして。」
「ほぇ?わたしに??」
「ええ、少し・・・歩きませんか?」
「うん!」
────────
夕暮れ時のペンギン公園。さくらはエリオルより1,2歩前を歩きエリオルの土産話に時々彼の方を振り返りながら笑顔をこぼす。
「・・・それで?わたしにご用ってなに?」
「お願いがあるんです。」
「お・・・ねがい?わたしにできることなら・・・。」
「はい。実は・・・・・・。」
同じ頃、空港では帽子をかぶった一人の少年が日本へ到着する。
「アイツ・・・いきなり行ったら驚くかな・・・。」
ポツリとそう呟きながら、少年は外へと足を向ける。
自分の部屋へと戻ったさくらは、ベッドに身を投げ天井を見つめる。
心配になったケルベロスはゲームの手を止め、さくらの顔の上まで飛び
「どないしたんや?さくらぁ?」
「ほぇ?うん、今日ね、エリオルくんが来てね・・・。」
さくらがエリオルにお願いされたことをケルベロスに話そうとしたとき、鞄の中の携帯が突然音を立てる。
ビックリして飛び起きたさくらは鞄から携帯を取り出し電話に出る。
「もしもし。さくらです。」
「・・・あ、おれだ・・・。」
「小狼くん!?」
「ああ。今・・・家か?」
電話で小狼の声を聞いただけで顔が赤くなるさくら。そんな嬉しそうなさくらの顔を見てケルベロスはTVの前に戻り、再びゲームの電源をいれる。
「うん・・・。ど、どうしたの?」
「窓・・・開けてみて・・・。」
「ほぇ?窓?わかった。ちょっと待ってて・・・。」
さくらは窓際に歩き、窓を開け身をのりだし覗いてみる。
「ほぇぇぇええええ!」
家の外には携帯で今まさに話をしている小狼がさくらを見て笑顔で手を振っている。
それを見たさくらは驚きながらも急いで外に飛び出てくる。
「小狼く〜ん!」
いきなり小狼に抱きつくさくら。小狼は顔を真っ赤にさせてあたふたとしている。
「さ、さくら・・・。」
「小狼くん!小狼くん!どうして?どうして?」
「お、落ち着けって・・・!」
その言葉にハッと我に戻りさくらは小狼から離れる。小狼の顔をじっと見つめて顔を赤くさせるさくら。
「(小狼くん・・・はにゃ〜、ちょっと会ってなかっただけでこんなに小狼くんのこと前よりもっともっと好きになってる・・・。)」
息切れするくらいの鼓動を感じながら、自分の心臓に両手をそえるさくら。
小狼が右手のひとさし指で自分の頬をポリポリしながらさくらにこう答える。
「さ、さくらに・・・早く会いたくって・・・その、学校終わって・・・すぐ・・・来たんだ。」
小狼の照れくさそうに話すその素振りは、いつも電話で話している時とかわらずのぶっきらぼうなしゃべり方。
それでも、自分の気持ちをストレートにさくらに伝えることで、いつもさくらは会えない不安を小狼の声に助けられていた。
「あ、ありがとう・・・。わたしも・・・すっごく小狼くんに・・・会いたかったよ・・・。」
そう言って再び小狼に抱きつくさくら。今度は小狼も慌てず、優しくさくらを抱きしめる。
「ああ・・・。」
続きはまたできましたら貼り付けます。
小狼は刺さるような視線を感じて顔をあげる。すると目の前には恐ろしいまでに睨みつける桃矢の姿が・・・。
「ワッ!」
小狼がさくらの身体から手を離すと、さくらも後ろを振り向き絶句する。
「お、お兄ちゃん!?!?!?!?!?!?」
「テメー、ひとんちの前で何やってるんだ?」
いきなり小狼の胸倉を掴みかかる桃矢。いつもはくってかかる小狼も、さすがにこの時は手を出さず桃矢の顔をじっと見つめる。
「ちょ、ちょっとやめてよ!お兄ちゃん!小狼くんに何するのよ!」
制止させようとするさくらを振り切り、桃矢は叫ぶ。
「ウルセー、だいたいコイツは初めて会ったときから気に食わなかったんだ!」
オロオロするさくらは無敵の呪文を桃矢に言い放つ。
「も、もう・・・!雪兎さんに言いつけるよ!」
その一言を聞いてパッと手を離す桃矢。
「・・・チッ、じゃあオレ、バイト行くからな。それと、今日そのまま雪んち泊まるから。」
そう言って桃矢は小狼をもう一度睨み付け、自転車に乗って走り出す。
桃矢の姿が見えなくなると、さくらは小狼の袖をギュッとつかみ
「ごめんね、小狼くん。お兄ちゃんが酷いこと言って・・・。」
小狼は今にも泣きそうなさくらの頭を優しく撫でこう話す。
「・・・いいんだ。あの人の大事なモノをおれは取ったから・・・。」
「ほぇ?」
「い、いや、なんでもない・・・。」
うつむく小狼。少しの沈黙が続いたあと、さくらは小狼に話掛ける。
「ねぇ、小狼くん。いつまでこっちにいるの?」
「ああ、・・・そうだな、しばらくこっちにいると思う・・・。なんでだ?」
その答えにさくらは笑顔になり
「じゃあ、明後日のクリスマス。一緒に過ごせるの・・・?」
「ああ・・・。」
にっこりとさくらに微笑む小狼。
「本当?あ、でも、小狼くんどこに泊まるつもりなの?」
「・・・・・・。」
答えがつまる小狼にさくらは心配そうに問いかける
「どうしたの・・・?」
「・・・考えて・・・なかった・・・。」
「ほぇぇぇぇ!ど、どうするの?」
「い、いや、とりあえず、なんとか・・・なる・・・。」
「ならないよー!・・・うーん、そうだ!うちに泊まって!お兄ちゃん今日帰ってこないし、
お父さんもうすぐ帰ってくるから!ね?」
「ィイッ!・・・で、でも・・・。」
突然の申し出に驚く小狼。しかしさくらはお構いなく話を続ける。
「大丈夫ぅ!お父さん、小狼くんのこと知ってるし、一度会ってみたいって言ってたもん!」
「あ、ああ・・・。」
顔を真っ赤にさせて小狼はさくらにうなずく。
二人は家の中にはいり、小狼は居間でさくらの用意してくれたお茶を飲みながら夕食の仕度をするさくらの後姿を優しい眼差しで見つめていた。
「お料理お料理〜♪今日の晩御飯はあたたか〜いシチュゥ〜♪
小狼くんと一緒に晩御飯〜♪うれしいな〜♪」
鼻歌交じりで夕食の仕度をするさくら。すると後ろから小狼が近寄り声を掛ける。
「なぁ、おれ・・・何か手伝おうか・・・?」
「え〜、いいよ〜。小狼くんは座ってて♪」
「い、いや・・・何か手伝わせてくれ・・・。」
小狼がそう答えると、居間の電話が鳴り響く。
「あ、電話だ〜。じゃあ小狼くん、ちょっとシチュー見ててもらえる?」
そう言っておたまを小狼に渡すと、小狼はコクリとうなずいてシチューの入った鍋の前に立つ。
「もしもし、木之元です。・・・あ、お父さん!どうしたの?・・・ウン、ウン。
ほぇぇぇぇっぇええ!今日帰れなくなっちゃった〜〜??」
さくらの大声にビックリした小狼は台からすべり落ちそうになってしまう。
小狼がさくらの方を振り向くと、少し困った顔をしたさくらが電話の相手と話をしている。
「・・・ウン。え?いいの?・・・ウン、わかった。は〜い。それじゃあお仕事がんばってね!」
受話器を置いたさくらは深く深呼吸をして小狼に話掛ける。
「あ、あのね・・・小狼くん。今日、お父さん帰ってこれなくなっちゃって・・・。」
「・・・ああ、わかった。さ、さすがにおれ達だけじゃまずいからな・・・。」
二人は家の中にはいり、小狼は居間でさくらの用意してくれたお茶を飲みながら夕食の仕度をするさくらの後姿を優しい眼差しで見つめていた。
「お料理お料理〜♪今日の晩御飯はあたたか〜いシチュゥ〜♪
小狼くんと一緒に晩御飯〜♪うれしいな〜♪」
鼻歌交じりで夕食の仕度をするさくら。すると後ろから小狼が近寄り声を掛ける。
「なぁ、おれ・・・何か手伝おうか・・・?」
「え〜、いいよ〜。小狼くんは座ってて♪」
「い、いや・・・何か手伝わせてくれ・・・。」
小狼がそう答えると、居間の電話が鳴り響く。
「あ、電話だ〜。じゃあ小狼くん、ちょっとシチュー見ててもらえる?」
そう言っておたまを小狼に渡すと、小狼はコクリとうなずいてシチューの入った鍋の前に立つ。
「もしもし、木之元です。・・・あ、お父さん!どうしたの?・・・ウン、ウン。
ほぇぇぇぇっぇええ!今日帰れなくなっちゃった〜〜??」
さくらの大声にビックリした小狼は台からすべり落ちそうになってしまう。
小狼がさくらの方を振り向くと、少し困った顔をしたさくらが電話の相手と話をしている。
「・・・ウン。え?いいの?・・・ウン、わかった。は〜い。それじゃあお仕事がんばってね!」
受話器を置いたさくらは深く深呼吸をして小狼に話掛ける。
「あ、あのね・・・小狼くん。今日、お父さん帰ってこれなくなっちゃって・・・。」
「・・・ああ、わかった。さ、さすがにおれ達だけじゃまずいからな・・・。」
小狼はそう言って部屋をあとにしようとすると
「あ、待って!」
突然小狼を呼び止めるさくら。小狼はドアノブに手をかけた所で後ろを振り向くと、顔を真っ赤にさせたさくらが下を向いてこう話す。
「お、お父さんが・・・小狼くんのことお話したら・・・泊まってってもらいなさいって・・・。」
「え?な、な・・・!」
小狼の反応を見たさくらが勢いよく話を続ける。
「あ、でも、明日の朝にはお父さん帰ってくるから、うん・・・。」
「そ、そうか・・・。」
「それに、ケロちゃんもいるし・・・。あ、知世ちゃんも呼んでみんなでお泊りしようか?」
「あ、ああ・・・。そうだな・・・。」
そしてさくらはそのまま知世の家に電話をかけだす。小狼は再び台所に戻り、
シチューが焦げないようにゆっくり、ゆっくりお玉でかき混ぜはじめた。
「・・・あ、もしもし。知世ちゃん?わたし、さくら。・・・。」
後ろの方でさくらの電話をする声を聞きながら、小狼は照れくさそう鍋を見つめている。
────────
「さくらちゃんがお作りになったシチューは超絶においしいですわ〜〜〜♪」
「そ、そんなぁ・・・。大げさだよ〜知世ちゃん〜・・・。」
「いえ、そんなことありませんわ!さくらちゃんをお嫁さんにされる方は
とっっっっっても幸せ者ですもの!ね?李くん?」
「グッ・・・ック・・・。」
突然の質問にパンを喉に詰まらせる小狼。あわててさくらがコップの中に水を注ぐ。
「しゃ、小狼くんだいじょうぶ?ハイ、お水。」
「ああ、ありがとう・・・。(ングング)・・・フーッ、もう・・・だいじょうぶだ・・・。」
「よかったぁ・・・。」
「おほほほほほ♪」
先ほど知世の言った言葉の意味がようやくわかったさくらは、顔を真っ赤にしてシチューを急いで口に運ぶ。
夕食も済ませ、居間でTVを見ている3人。香港の学校の話や、さくら達の小学校の話に花を咲かせていると、さくらが立ち上がり小狼に話掛ける。
「小狼くん。お風呂わいてるから先に入る?あ、知世ちゃんは?」
「わたくしはお家で入ってきましたので。李くんどうぞ。」
「あ、ああ・・・。」
────────
「ふう・・・。大道寺のやつ・・・絶対おもしろがってるな・・・。」
湯船につかりながら知世の言った言葉を何度も頭の中でリピートされる小狼。すると、脱衣所からさくらの声が
「小狼く〜ん。お兄ちゃんのお古だけどパジャマ、ここに置いとくね〜。」
「あ、ああ。・・・ありがとう。」
しばらく天井を見上げる小狼。そして湯船からあがり、脱衣所でさくらの用意してくれた服に着替える。
────────
「よかったぁ。ピッタリだね!」
「そ、そうか・・・?」
「ウン!」
居間に戻った小狼のパジャマ姿を見てニコニコと喜ぶさくら。
そして小狼はさくらの向かい側のソファーに座る。
「・・・あ、じゃあわたしもお風呂はいってくるね!」
「あ、ああ。そういえば、ケルベロスは?」
「ケロちゃん?さっき見に行ったら寝ちゃってるみたい。ずっとゲームしてるんだもん、ケロちゃん。」
「そうか・・・。相変わらずだな・・・。」
さくらが風呂場に姿を消すと、小狼は先ほどさくらがいれてくれた飲み物を飲みはじめる。
小狼は気がつく。知世の姿がいないことに。
脱衣所の外の廊下から、小狼が中にいるさくらに呼びかける。
「なあ、・・・大道寺は・・・?」
すると、もう浴槽の中にいるさくらの反響した声で返事が返ってくる。
「あ、知世ちゃん・・・急用が出来ちゃったって・・・さっき帰っちゃったの・・・。」
その言葉に本日何度目かの赤面をする小狼。
「・・・そ、そうか・・・。」
そう言うと、小狼は再び居間へと歩き始める。
────────
「ふぅ〜さっぱりした♪」
風呂からあがったさくらはまだ髪が少し濡れていて、小狼はほんのり顔がほてったさくらの顔を見てドキッとする。
「あ・・・さっきウェイに電話して・・・明日はホテルに泊まることになった・・・。」
髪の毛をタオルで拭きながらさくらは小狼の話に耳を傾ける。
「ほんと?そっか・・・。じゃあ、小狼くんお兄ちゃんのベッドで寝てもらうけどいいかな?」
少しガッカリな顔をするさくら。
「あ、ああ・・・。」
そうして小狼はさくらに桃矢の部屋へと案内される。
「さっき、中見てみたけど散らかってなかったし、だいじょうぶだよ。」
「ああ・・・ありがとう・・・。じゃあ・・・おやすみ・・・。」
「うん!おやすみ、小狼くん。」
部屋にはいるなりベッドにうつぶせになるさくら。枕元にいたケルベロスが驚いて目を覚ます。
「ど、どないしたんやぁ?さくら・・・ファア・・・。」
「あ、ケロちゃん・・・起しちゃってごめん・・・。」
「ええんや・・・もう寝られへんし・・・。それより、顔・・・赤いで?」
「うん、小狼くんがお家にお泊りするんだけど・・・。」
「小僧がか?そりゃ、さくらうれしいやろうに。」
「う、うれしいけどぉ・・・。なんか・・・恥ずかしくて寝れないよぉ・・・。」
「ほーかほーか、じゃあわいも起きとるさかい。ねむうなったら寝てええからな?」
「ありがとう・・・ケロちゃん・・・。」
一方となりの部屋の小狼はというと、さくらと一緒で眠れぬ夜を過ごそうとしていた。
「・・・だめだ・・・疲れてるはずなのに・・・寝れない・・・。」
布団から起き上がった小狼は窓際に歩き、星を眺め続ける・・・。
────────
いつのまにか眠っていた小狼。さくらが扉をノックする音で目が覚める。
「小狼く〜ん。起きてる〜?お父さんが朝ごはん作ってくれたんだけど〜。」
「ああ・・・今起きた。」
小狼はそう答えて着替えを済ませ部屋を出る。
「おはよう。小狼くん!」
「ああ。おはよう。」
二人が1階まで行くと、焼きたてのパンの匂いに誘われるように食卓へと足を運ぶ。
「おはようございます、李くん。」
「お、おはようございます。はじめまして、李 小狼です。」
藤隆に挨拶を済ませ、席へと案内される小狼。
「はい、ここに座って。えっと、香港の朝はいつもお粥なのかな?」
「あ、はい。でもおれ・・・パンも好きですから・・・。」
「そうですか、それはよかった。さくらさん、これ李くんの分ですよ。」
「はーい!はい、小狼くん。お父さんのお料理とってもおいしいんだよ♪」
「ああ、ありがとう。」
3人が朝食をはじめると、藤隆がさくらに話掛ける。
「さくらさん、今日はどこか遊びに行くんですか?」
「う〜ん、小狼くん。どこか行く?」
「お、おれは・・・特にないけど、さくらが出掛けるなら・・・。」
小狼がそう言うと、クスッと笑い藤隆がこう話す。
「李くん。うちのさくらさんをよろしくお願いしますね。」
その言葉に顔が赤くなるさくら。小狼はまだ緊張しているのか、藤隆の言葉にこう答える。
「あ、はい。こちらこそ・・・お願いします。」
朝食も終わり、居間のソファーに座っている小狼にさくらが話掛ける。
「小狼くん。今日はお天気もいいし、ケロちゃんと一緒にお散歩しようか!」
「あ、ああ。そうだな。」
「やったー!じゃあわたし、お弁当作るね!」
「あ、おれも手伝うよ。」
「うん!一緒に作ろうか!」
そして二人は台所に行き、料理を作り始める。
────────
「ねぇ。小狼くん、どこにいく?」
「どこでもいい。さくらは?行きたいところないのか?」
「じゃあ、月峰神社に行ってお弁当食べよっか?」
「ああ。」
そんな会話をしながら歩き始めた二人。枯れ木が立ち並ぶ並木道にさしかかった所で、
さくらが足を止めて上を向く。
「そうそう、小狼くん。この道ね、春になると桜がいっぱい咲いてすごく綺麗なんだよ!」
小狼も上を向いてうなずき、さくらにこう答える。
「そうか・・・。」
「うん。でも、小狼くんはまた向こうの学校に帰っちゃうんだよね・・・。」
しょんぼりとするさくら。小狼がそれを見て明るく話掛ける。
「だいじょうぶだ。また・・・いつでも会えるから・・・。な?」
「そ、そうだよね!」
小狼がさくらの肩をポンっと叩くと、さくらも笑顔でそれにこたえる。
「さ〜くら〜、まだつかんのか?」
さくらの持つカバンの中からケルベロスがひょっこり顔を覗かせる。
「ケ、ケロちゃん・・・!まだだめだよ〜!」
「ほんっとにケルベロスは食い意地がはってるなぁ・・・。」
「なんやと小僧?もっぺん言うてみぃ!わしのしょkfじゃムググ・・・。」
「いいからまだカバンの中でおとなしくしてて!」
さくらがケルベロスの頭を無理やりカバンの中に押し込めると、ケルベロスもしぶしぶ再びカバンの中へと戻って行く。
────────
「はい、ケロちゃんの分。」
「おー、待ってましたー!いっただっきまーす!!」
勢い欲さくら達の作った弁当を食べ始めるケルベロス。それを横目に小狼が
「やっぱり食い意地はってやがる・・・。」
と小さく呟く。さくらもクスッと笑い小狼に弁当を手渡す。
「はい。小狼くんの分だよ。」
「ああ、ありがとう。」
二人もお互いに作った弁当を食べながら、楽しいひと時を過ごす。
「あ、そういえばね、昨日 小狼くんに会う前にエリオルくんに会ったんだよー。」
「柊沢に?」
「うん。『お願いがあるんです』って言われてね・・・。」
「お、お願いって?」
「そやそや〜さくら、アイツのお願いってなんや?」
もう弁当を食べ終わったのか、ケルベロスも二人の間に入り、さくらの話に耳を傾ける。
「ケロちゃん・・・食べるの早いね・・・。」
「まぁな〜、でもさくら〜、弁当中にはいっとった玉子焼き、ごっつう旨かったで!今迄で一番の出来ちゃうか?」
「え〜、わたし今日玉子焼きは作ってないよ〜?」
「なに?ほなおとさんか?」
不思議な顔をするさくらとケルベロス。静寂を打ち消すかのように小狼が口を開く。
「お、おれが・・・作った・・・。」
頬を染めながら答える小狼に驚くさくらとケルベロス。
「こ、小僧の作ったやつだったんか〜・・・!ま、まあ小僧にしては旨かったで・・・。」
「な、なんだとー?」
さくらは二人のやりとりを見ながら、必死に笑いをこらえる。
「それより、さくら。柊沢の話ってのは・・・?」
「うん、市原侑子って人に会ってほしいって言うの・・・。」
「??だれだ?それは・・・?」
「えっと、クロウさんと同じくらいの魔力を持ってる人なんだって。」
「なんでや?魔力やったらさくらの方がクロウ超えてるやろうに?」
「うーん、なんか、魔力とは違うんだけど、不思議な力があるらしいの。」
<<訂正>>
>26 10行目
×市原侑子
○壱原侑子 です。
いいね!
ある程度投下したらageた方が良くない?
29 :
◆cCsacR6fO. :04/05/24 21:37 ID:v72p30fO
リアル多忙なため、続きになかなか取り組めません。
もし、見てる人がいましたら今しばらくお待ちください。
>28さんのおっしゃるとおりちょっとageちゃえ〜
◆cCsacR6fO.たんGJ!
邪魔しちゃいけないと思って書き込まなかったけど、一段落ついてる
ようなのでコソーリかきこ。続編楽しみにしてます。
はにゃーんヽ(´ー`)ノ
>>26のつづき
「不思議な力・・・?なんやぁそれは・・・?」
「私から詳しく説明した方がいいかな?ケルベロス。」
3人に近寄り、話掛ける少年。そう、エリオルだ。
「エリオルくん・・・。」
「ひ、柊沢!?」
「ク、クロウ!・・・また突然あらわれるヤツやなぁ・・・。で、不思議な力ってなんや?」
驚く3人をクスリと笑い、エリオルは木陰からゆっくりとさくら達に地価より語りはじめる。
「壱原侑子、彼女は次元の魔女と呼ばれている女性です。」
「じ、次元の魔女ぉ?ってことはあれか?タイムみたいな魔法使うっちゅうことか?」
「ケルベロスは頭がいいなぁ・・・。そうですね、たしかに彼女は時を操ったりすることはできますね。」
「他にもあるのか?」
小狼の問いかけにエリオルはコクリとうなづき
「これ以上は一度会ってみた方がいいかもしれないね。一緒に行くかい?」
さくらと小狼、そしてケルベロスはお互いの顔を見てうなづき、エリオルに案内され壱原侑子の下へと連れて行かれる。
────────
「まだか〜?その次元の魔女っちゅうヤツの家は・・・?」
「もう少しですよ。」
4人は川辺の鉄橋の下まで進むと、エリオルがコンクリートの壁に手を当てる。
「・・・ここ、何もないよね?小狼くん。」
「あ、ああ・・・。柊沢、ここにその魔女がいるのか?」
エリオルはにっこりと微笑んで
「いえ、ここには居ません。これからここを通って行くんです。」
そうエリオルが言うと、ケルベロスはカバンから出てきて辺りを見回す。
「ここってどこや?なんもあらへんやないか?」
エリオルの手がかすかに光ると、今までコンクリートであった場所に大きな扉が現れる。
「ほぇぇぇぇぇぇ。」
さくらたちも驚きを隠せない様子でその現れた扉をじっと見上げる。
「さあ、ここを通って行きます。さ、さくらさんどうぞ・・・。」
「う、うん・・・(ゴクリ)・・・。」
さくらが扉を開けようとすると、エリオルがさくらを呼び止めこう話す。
「あ、さくらさん。この扉の中は、アヤカシが出ますから注意してくださいね?」
ピクッとさくらの動きが止まり顔をエリオルの方に向ける。
「ア、アヤカシって・・・?」
さくらの問いにエリオルは極上の笑顔を見せて
「そうですね、幽霊みたいなものですよ♪」
と優しく告げる。
「ほぇぇぇぇぇぇえ!?」
パッとドアノブから手を離すさくら。ペタンと尻餅をつき首を左右に振る。
「ゆ、幽霊はダメ〜〜〜!!・・・・・・・・しゃ、小狼くん、一緒に行こ?ね?」
さくらは必死にすぐ隣に立つ小狼の左手を掴みウルウルと潤んだ瞳でじっと見つめる。
小狼もそれを見て、顔を真っ赤にさせながら
「あ、ああ・・・。わかった、一緒に・・・行こう。」
────────
二人がエリオルの後ろをゆっくりと歩いて行く。ケルベロスもエリオルのすぐ前をフワフワと飛んでおり、
小狼はギュッとさくらに手を握られてギコチなく歩き続ける。
「・・・さくら、だいじょうぶだから・・・。」
「う、うん・・・。」
それでも、さくらは小狼の手を離そうとはせず、ピッタリと身体を小狼にくっつける。
「もう着きますよ。」
そう言ってエリオルが後ろの二人を振り返った瞬間、アッと驚いた顔をして
「さ、さくらさん・・・うしろ・・・。アヤカシが・・・。」
「ほぇぇぇぇぇぇえええ!!???!?!?!?!?!?」
さくらはそう叫び、パニック状態になりつつも後ろは一切振り向かず全力疾走を始める。
もちろん小狼はさくらに手を引っ張られたまま一緒になって走り出す。
「さくら!落ち着け!・・・・・・っく。」
もはや聞く耳持たないさくらは必死に出口と思われる光に向かって走り続ける。
そのはるか後方にたたずむエリオルとケルベロス。ケルベロスがヤレヤレと顔をしてエリオルに
「・・・お前はほんっまに根性まがっとるやっちゃなぁ?」
と言うと、エリオルもニコニコしながら
「そうですか?」
と一言。二人もゆっくりと歩き出し、出口へ向かう。
────────
久々に書けた〜!
>>30さま
邪魔なんてとんでもないです!感想とか疑問とかおかしいところとか
教えていただきたいです。
エリオルとケルベロスが現れると、肩で息をするさくらと小狼が周りの風景にあっけにとられているのを見つける。
「エリオルくん・・・ここ・・・?」
「ええ。」
さくら達の前にはビルがジャングルのように立ち並ぶ中、何か異様な雰囲気をかもしだす1軒の古い屋敷がポツンと。
「周りの風景とくらべると、すごい浮いてるな・・・。」
小狼がそう言って屋敷の前に近づくと、誰か人の気配があるわけでもないのに勝手に扉が開く。
「ほぇぇえ!」
驚いて小狼にしがみつくさくら。小狼も恥ずかしそうな顔をしながら、エリオルに問いかける。
「柊沢・・・。これは中に入って来いってことなのか?」
「そうだと思いますよ・・・。さあ、行きましょうか。」
そう言ってエリオルはさくら達より先に屋敷の中に入っていく。小狼もさくらをなだめ、エリオルの後を追うように屋敷の中に入るともの凄い魔力を感じとる。
「これは・・・。すごい魔力を感じる・・・。」
「う、うん・・・。クロウさんとは違うけど・・・それに負けないくらいの魔力・・・。」
「ほんまやな・・・さすがは、次元の魔女と呼ばれ取ることはあるのう・・・。」
そう話しながら、今度は屋敷の玄関までたどり着くと、そこでも自動的に戸が開く。
「・・・自動ドア・・・?かなぁ?」
「いや、魔力で動かしてるんだろう・・・。もう、怖くないのか?」
「う、うん。幽霊は『なんだかよくわからない』から怖いんだけど、魔力で動いてるってわかったら・・・だいじょうぶ!」
さくらは小狼にニッコリ笑ってそう答える。小狼もそれにうなづき、玄関の中に入っていく。
ギシギシと床をきしませ、さくら達は大きな部屋の中にたどり着く。
さくら達が部屋に入ると、ベッドの様な場所でスースーと寝息をたてる女性と、その横に眠る2人の少女が目に入る。
エリオルが近づくと、眠っている女性はパチリと目を覚まし、不適に微笑みこう話す。
「・・・あら、クロウの生まれ変わりじゃないの・・・。」
「さくらさん達をお連れしましたよ。侑子。」
書いといて貼るの忘れてました・・・orz
侑子と呼ばれた女性は上半身を起し、近くに置いてあるテーブルの上の水を飲み、
エリオルの後ろに立つさくらをじっと見つめる。
「いらっしゃい、あなたがさくらちゃんね・・・?」
さくらはその女性のどこかクロウにも似た気配を感じ取る。
「はい。えっと、木之本桜です。」
侑子は次にその横にいる小狼をじっと見つめて
「そして、あなたが小狼くんね?」
小狼は少し警戒しながらも、その問いにコクリとうなづく。
すると、侑子は立ち上がり、二人の下に近づきこう話す。
「小狼くんは何で名前を知ってるんだって顔ね・・・?ふふ・・・わたしはね、別の世界から来たあなた達に会ったことがあるの。」
「・・・???」
さくらと小狼がお互いに顔を見て首をかしげる。侑子はクスクス笑いながら、
「四月一日(ワタヌキ)−ッ!四月一日いないのー?」
と叫ぶと、奥の部屋からパタパタと誰かが急ぎ足でこの部屋に向かってくる。
「はーい、なんですか?侑子さん・・・。あれ?小狼くん・・・それに、さくらさんまで・・・?」
「・・・????」
「でも、前に会った時より・・・縮んでる・・・?」
四月一日が不思議そうに小狼の顔を覗きこむ。そして、さくらが口を開く。
「あ、あの・・・わたし達、今はじめてここに来たんですけど・・・。」
「えぇ?・・・侑子さん、説明してもらえますか??」
侑子は四月一日にうなづき
「わかってるわ・・・その前に、美味しいお菓子とお茶を人数分持ってきてもらえる?」
「は、は〜い・・・。」
四月一日が台所に向かうと、侑子はさくら達ににっこり微笑んで大きなテーブルがある部屋に案内する。
────────
「はい、お待たせしました。」
そう言って四月一日はテーブルの上にお茶とお菓子を置いていく。
さくらはテーブルに置かれたお茶とお菓子と椅子に座っている人の数をかぞえはじめる。
「あ、あの・・・ひとつ多いですよ?」
さくらが四月一日に問いかけると、四月一日はさくらのかばんを指差し
「え?でも、その中にもいるでしょ・・・?」
その一言に驚くさくらと小狼・・・そしてケルベロス。
「ほら、ケルベロスも出ておいで・・・。」
エリオルがそう言うと、ケルベロスはかばんの中からひょこっと顔を出す。
「クロウの言ったとおり隠れてみたけど、やっぱこの小僧も魔力もっとるんか?」
四月一日がビックリした顔をする。
「うっわー、な、何だこいつ!ぬいぐるみがしゃべった!?」
「な、なんや・・・こいつ・・・わかっとたんちゃうんか・・・。」
お互い不思議な顔をさせ警戒していると、侑子が四月一日の頭をコツンと叩き
「ほら、あんた自己紹介しなさい。なんでわたし達がさくらちゃんのこと知ってるかも!」
四月一日は叩かれた頭をスリスリなで、眼鏡をクイっとあげてこう答える。
「わかりましたよ・・・。えっと、僕の名前は四月一日君尋(わたぬききみひろ)。
ここで侑子さんのお仕事を手伝ってるんだ。それで、なんで僕らが君達知ってるかなんだけど・・・えっと信じてもらえるかなぁ・・・侑子さん?」
四月一日は侑子にチラリと視線を移す。すると、侑子はハァとため息を漏らし答える。
「この子達は今までにも信じられないような体験してきたんだから、だいじょうぶよ。」
「そ、そうですか・・・?えっと、今から半年くらい前なんだけど、空から男の子と女の子が降ってきたんだ・・・。僕たちが今いる世界とは違う世界からね・・・。」
そこまで話すと、さくらと小狼はお互いの顔を見合わせる。四月一日は話を続ける。
「・・・で、女の子には今までの記憶が一切なくって、男の子はその女の子の記憶を取り戻すために・・・今はいろんな世界を旅・・・してるんだ・・・。」
そして、さくらと小狼の顔をじっと見つめる・・・。すると、さくらが
「あ、あの・・・その人たちの名前って・・・?」
そう四月一日の顔を見ながら話すと、四月一日はコクリとうなづき
「女の子の名前がさくらさん、男の子は小狼くん・・・そう、君達とは違う世界に住む君達さ。」
「あ、あの・・・その違う世界ってのはどこに・・・!?」
小狼が席を立ち、声をあげて問いかける。
「えっと、それは・・・侑子さんの方が詳しいんじゃないかな・・・?」
と答え、侑子に助けを求めるような顔で見つめる。すると、侑子はヤレヤレとした顔をし
「そうね・・・聞くより見た方が早いわよね・・・モコナー!」
侑子がその名を呼ぶと、黒いフワフワしたぬいぐるみのような生き物がトコトコと歩いてくる。それを見てさくらは
「ほぇぇぇぇえ、かわいーーー!!」
「・・・わいのほうが100万倍かっこええっちゅうに・・・!」
「なにも対抗しなくても・・・。」
「うっさいわい!小僧にわいの魅力がわかってたまるか!」
「わかりたくもないけどな・・・。」
「なんやとー?やるか?小僧??」
「もう、やめてよ二人とも〜・・・。あの、侑子さんこれは・・・?」
黒いぬいぐるみのような生き物を侑子は持ち上げ、テーブルの上に置く。
「モコナ=モドキですね・・・懐かしい・・・。」
エリオルが口を開く。
「モコナ=モドキやと・・・?知っとるんか?クロウ?」
エリオルはコクリとうなづき、話を続ける。
「ええ。クロウ・リードの記憶ですが・・・。侑子、この子は通信用だったね?」
侑子はクスっと笑い
「そう。よく覚えてたわね?・・・これを見てちょうだい・・・。」
侑子がモコナ=モドキに触れると、モコナ=モドキは目を光らせて壁に絵を映し出す。
そこに映し出されたものは、さくらの隣に座る小狼とは違い、もっと成長した・・・恐らく14,5歳くらいの小狼ソックリの少年が、眠っているのだろう、さくらソックリだが、少し大きくなった少女を抱きかかえながらここにいる侑子が話をしている。
「・・・その子の記憶をすべて取り戻したとしても、その子の中にあなたに関する過去の記憶だけは決して戻らない・・・。それがあなたの対価。・・・それでも?」
雨にうたれながら少年はコクリとうなづき
「・・・行きます・・・!さくらは絶対・・・死なせない!」
そして、しばらくの会話のあと、黒いモコナ=モドキとはそっくりで色が真っ白なモコナ=モドキから大きな背中が現れ、そこにいた4人を光で包み、自らも消えていった・・・。
「あの・・・これは・・・?」
小狼が尋ねる。
「これは、この子の一番最初に記憶した場面(シーン)よ。そして、今映っていた男の子が、異世界のあなた・・・小狼くんよ。」
「あれが・・・オレ・・・?あの、それで・・・オレ達はどうすれば・・・?」
侑子あ四月一日の入れたお茶を飲み干し、ニッコリと笑いさくらと小狼、そしてエリオルの顔を見てうなづき口を開く。
祝☆『xxxHOLIC』2005年アニメ映画化♪
41 :
CC名無したん:04/06/29 13:36 ID:xbYQq+ub
良スレage
「さくらちゃん。」
「は、はい。」
「『さくらカード』は持ってる?」
「え、あ・・・はい・・・。」
「も、持ってるのか?・・・いつも?」
小狼が驚き、さくらに問いかける。さくらは鞄をごそごそと探りながら小狼にコクリとうなづく。
「えっと・・・でも、わたしの魔法は対象物がないと出来ないんですけど・・・?」
侑子は真面目な顔をして、黒いモコナ=モドキを指差す。
「あの子がさっき映し出した場面に、寝ている女の子が映ってたわよね?」
「はい・・・あれが、異世界のわたし・・・ですよね?」
侑子はうなづき、話を続ける。
「そうよ。あの子に『夢(ドリーム)』をかけて欲しいの。」
その場にいたエリオル以外の全員は、侑子の言葉に驚いた。
「で、できるんですか?」
さくらが侑子に問いかける。それもそのはず、今までさくらは『目の前にいるモノ』に対してしか『さくらカード』を使ったことしかなかったのだから・・・。
「大丈夫よ。あの子と異世界にいるもうひとつのモコナは繋がってるの。
だから、あなたの魔法は異世界のさくらちゃんに届くわ。」
侑子は答える。さくらは不思議に安堵感を感じ、一歩前足を踏み出す。
「は、はい・・・。それじゃあ、はじめます・・・。」
全員が息を飲んでさくらを見守る。さくらは、一呼吸置き、呪文を唱える。
「星の力を秘めし鍵よ!真の姿を我の前に示せ・・・契約のもとさくらが命じる・・・
封印解除(レリーズ)」
その呪文とともに、首からかけていた鍵の形をしたペンダントが光り輝き、さくらの足元には魔方陣が浮かび上がる。
「こ、これが・・・魔法・・・?」
四月一日が驚きを隠せない顔でさくらを見つめる。
光り輝いたペンダントはやがて先端は星の形をし、その両端に羽根が生えた杖へと変わる。
その杖をクルクルと回し、条件反射のようにポーズを決めるさくら。
「じゃあ、さくらちゃん・・・いくわよ?」
「はい!」
侑子が黒いモコナ=モドキに何か念じると、黒いモコナ=モドキは大きく口を開ける。
それを見てさくらは夢(ドリーム)のカードを頭の上に飛ばす。
「眠りつく彼のものに、その想いを宿す夢を見せよ・・・夢(ドリーム)!」
さくらの杖でカードに触れるか触れないかの間隔を残して呪文を唱えると、
カードは光り輝き、大きく口を開けた黒いモコナ=モドキの口に吸い込まれていくように光が流れる。
すべてが終わると、さくらは杖をペンダントに戻し、ふうと息を整える。
「あの・・・これでいいんですか・・・?」
「ええ。」
小狼が侑子に話掛ける。
「い、今ので一体どうなるんですか・・・?」
「夢を見てもらうのよ・・・四月一日〜、お茶おかわり!」
侑子がカップを四月一日に差し出し、四月一日はふてくされた顔でそのカップを受け取り、部屋をあとにする。
「ゆ・・・め・・・?」
「そうよ、異世界のさくらちゃんは今は眠っているの。自分の意思とは関係なくね・・・。
だから、その間だけでもいい夢を見てもらいたくってね・・・。」
「侑子さんって・・・優しいんですね・・・。」
さくらが侑子に笑顔を見せて、そう答えると侑子は少し頬を赤くしてさくら達に背中を向ける。
「お、大人をからかうんじゃありません!・・・ありがとうね・・・さくらちゃん。」
「いえ・・・。異世界のわたし達・・・いろいろ大変だと思いますけど・・・がんばってくれるといいですね。」
侑子はクスっと笑い、さくら達の方を振り向く。
「じゃあ、さくらちゃんの『無敵の呪文』をあの子たちに届けましょうk?」
「はい・・・!小狼くんも・・・ね?」
「ぇぇ?オ、オレもするのか・・・?」
「もちろん!ケロちゃんも、エリオルくんもね?」
「はいはい・・・。」
「わかりました。」
ちょうど、四月一日がお茶のおかわりを持って部屋に訪れる。
「あ、四月一日、あんたもやりなさい。」
「え?何をですか?」
「『無敵のじゅ・も・ん』よ!前に教えたげたでしょ?」
「は、はぁ・・・。」
侑子が右手を天井に突き上げ、合図をする。
「じゃ、いくわよー?」
「おー!」
「せーのー・・・、
『絶対、だいじょうぶだよ!』
大声で叫ぶ一同。
ふと、青年が後ろを向き空を見上げる。
「どうしたの〜小狼くん?」
男がニヘラと笑って問いかける。
「あ、ファイさん・・・いえ、何か聞こえませんでしたか・・・?」
ファイは耳に手をあて空に向けてみるが、何も聞こえはしなかった。
「何にも〜。ねね、黒リンは?何か聞こえた?」
がたいのいい男が振り返りファイに叫ぶ。
「おれは黒鋼だっつってんだろ!何もきこえねぇよ!」
「そうですか・・・。」
小狼は前を向いて歩き出す。
「ねね、なんて聞こえたの?気になるな〜?黒ピッピも気になるよね?」
二人も揃って歩き出す。
「別に・・・ってか、変な名前で呼ぶんじゃねえ!・・・で、小僧、なんて聞こえたんだ?」
「やっぱり気になってるじゃ〜ん♪」
「うるせぇ!」
小狼は立ち止まり、再び空を見上げる。
「絶対・・・だいじょうぶ・・・だよって・・・。」
ファイと黒鋼はお互い顔を見合わせて首を傾げる。
「なんだぁ、それは?」
「でも、なんか元気になってこない?ね?小狼くん?」
「・・・はい・・・!」
FIN
SSってーと、ナチの親衛隊ですよね。
47 :
さくらたん:05/03/08 09:59:46 ID:AOf5+DfL0
変態大使館は、今後、さくらの中の人を一般公募する予定。
応募条件は、
慎重150センチ以下、
体重90キロ以上、
汗っかきで脂肪たっぷり、
できれば包茎・童貞・ひきこもりでニキビ肌の人がいい。
ともよ役はすでに、蜜裏やすこさんにきまっているが、
ケロちゃん役はあいている。
募集要項・・。
体重・身長の規定はないが、
酒飲みで二日酔い体質・しょっちゅうげろを吐いている人物が好ましい。
応募よろしく!!
48 :
CC名無したん:2005/05/28(土) 05:57:51 ID:bUerfvnT0
ぬるぽ
49 :
CC名無したん:2005/07/01(金) 15:14:15 ID:pJmbaJn+0
ガッ
50 :
ミラクル:2005/07/16(土) 10:15:13 ID:nUpckCrL0
★カードキャプターさくら★
〜もう一つの心〜
作者、ミラクル
「彼の者を捕らえる檻となれ! ウィンディー!」
解き放たれた風の精霊が、目標を包み込むように展開する。
そのまま球状の風壁となって目標を閉じ込めた。
それを確かめると、さくらは新たなカードを手にした。
「炎よ邪なる物を焼き尽くせ! ファイアリー!」
魔力を杖からカードに移し、火の精霊を解き放つ。
風に捕らわれた目標に、燃え盛る炎を纏って火の精が一直線に走った。
目標を一瞬で焼く尽くし、火の精と風の精がさくらの元へ帰ってくる。
使命を終えた精霊は再びカードへと戻った。
51 :
ミラクル:2005/07/16(土) 10:16:22 ID:nUpckCrL0
「…う〜ん。 おかしな話しやなぁ。 最近、多過ぎるで〜」
さくらの横でふわふわと浮いていたケルベロスが首を傾げる。
多過ぎるとは、ここ最近で頻発している怪異の事だろう。
最後の騒ぎから3年経ち、その間静かな日々が続いていたからだ。
少し前、さくらが中学の入学を終えた頃から、少し魔力が強い人を狙って魔力を奪う事件が多発していた。
「でも、友枝町付近からは魔力は感じひんしなぁ〜」
「うん。 私もなにも感じないよ? 近隣の町からもおかしな気配は無いし…」
少し、不安げな表情でさくらはそう答えた。
成長するに従い、さくらの魔力はかなり成長している。
カードも色々な使い方が出来るようになっていた。
その力でも探れないとなると、かなり厄介な相手なのかもしれない。
52 :
ミラクル:2005/07/16(土) 10:17:24 ID:nUpckCrL0
「な〜に。 大丈夫や! 今のさくらやったら少々の強い相手でも負ける事は無いで!」
さくらを不安にさせまいと、ケルベロスはそう明るく答える。
ここら辺は何年経っても変わらなかった。
「うん。 そうだね! 私だって成長してるし頑張るよ!」
そう言って、グッと力瘤を作る真似をする。
勿論、割りと華奢に育ったさくらに瘤など出来はしなかったが。
だが、その雰囲気が場を明るくさせる。
さっきまでの暗い表情を仕舞って、しばらくお互い笑い合っていた…。
…時は流れて3度目の春。
桜が咲く頃の出来事。
53 :
ミラクル:2005/07/16(土) 10:18:08 ID:nUpckCrL0
…シャー…シャー…。
進学の時にお祝いとして貰った、新しいローラーブレードが軽快な音を立てる。
少し前までと違い、一人きりの登校だ。
兄の桃矢は、少し離れた大学へと電車で通っているので、出る時間が変わってしまったのだ。
少し寂しい気もするが、慣れてしまえば何時しか気に為らなくなったようだ。
あれから少し伸ばした髪を風になびかせながら角を曲がる。
「…あ、知世ちゃ〜ん!」
その前方に親友の姿を見付けると、手を元気に振り声を掛ける。
さくらに気付いた知世が、柔らかい笑顔を向けてきた。
そして、小さく胸元で手を振る。
成長するに従い、知世は元来の容姿に合わせるかのように、
大和撫子的な振る舞いが、自然と身に付いてきたようだ。
54 :
ミラクル:2005/07/16(土) 10:18:53 ID:nUpckCrL0
「おはようございます。 さくらちゃん」
しかし、変わる事の無い笑顔でそう挨拶をしてくる。
相変わらず、撮影好きなのも変わっていない。
クラスは同じ二組だ。
あれからずっと同じクラスで一緒に過ごしている。
さくらは気付いていないが、知世が大道寺の力で同じクラスにしているのは内緒だった。
ここら辺は流石と言うべきか。
「おはよう! 知世ちゃん!」
そんな事には全く気付かないさくらは、何時もの元気良さでそう挨拶を返す。
クラスが同じになって、純粋に運が良いと喜ぶさくらだった。
55 :
ミラクル:2005/07/16(土) 10:19:57 ID:nUpckCrL0
「そうそう、昨日は残念でしたわ〜。 さくらちゃんの勇姿が見れなかったですもの」
「ほ、ほぇ?!」
知世の発言に相変わらず慌てるさくら。
こちらもここら辺は変わっていないようだ。
「新しいコスチュームも着ていただきたいですし。 次は必ず呼んでくださいね?」
さくらの手をがしっと掴むと、表情を輝かせて力強くそう言いきる。
「う、うん。 昨日は急だったけど、次からは必ず連絡するね」
照れて赤くなったさくらは、その迫力に少し後ずさりながらそう返事をする。
知世との仲は年を重ねる毎に深くなっている。
成長するに従い色々な事が有ったが、何時もそばに居て支えてくれていた。
母親を無くしているさくらにとって、知世は大切な相談相手となっていた。
知世に薦められ、初めてブラを買いに行った時は、かなり恥ずかしかったようだ。
次から次へと試着させられ、目を回していた。
当然、記念ですわ!と言って撮影までさせられていた。
56 :
ミラクル:2005/07/16(土) 10:22:27 ID:nUpckCrL0
「それにしても、今度の事は何が原因なんでしょうか? さくらちゃんにも分かりませんの?」
「うん…。 ケロちゃんと探ってみたけど全然分からないの」
「そうですか…。 気を落とさないで下さいね? きっとさくらちゃんなら解決できますから」
優しい笑顔でそう言う知世に、コクリと頷くとさくらは笑顔を返す。
この知世の励ましに、何度も力を貰っている。
さくらは、暖かい気持ちが心に広がるのを感じた。
そして二人は、何故か繋ぐようになった手を合わせて歩き始めた…。
57 :
ミラクル:2005/07/16(土) 10:23:28 ID:nUpckCrL0
「…どや? ユエもやっぱりなんも感じへんか?」
さくらが登校した後、集まったケロベロスとユエは今回の怪異に付いて話し合っていた。
二人とも本来の姿に戻って魔力探索を行なっている。
ユエは声を掛けられ、集中していた力を抜いた。
零れ出て輝いていた魔力が霧散する。
「あぁ…。 私にも捕らえられない。 魔力を消しているか、我々より強い魔力の持ち主なのかもしれないな」
「しかしなぁ…。 さくらの力も強くなっとるし、それでも感知できひんとなると相当の相手やで?」
腑に落ちないのかしきりに首を傾げる。
「さくらはクロウリードに選ばれたほどの魔力の持ち主や。 この時代にそれだけの魔力を持つものなんか
そうはおらへん。 おかしな話しやで?」
「…確かに今の主の力はクロウに近づいている。 だが、居ないと言い切れる物ではないだろう」
58 :
ミラクル:2005/07/16(土) 10:37:52 ID:nUpckCrL0
そう言うとユエは壁にもたれると目を閉じた。
それを見て、ケルベロスもやれやれと言うように身体を落として伏せた。
「…なんにしても現況が分からないとどうしようもないな。 一度、捕らえた魔物を魔力探査してみたらどうだ?」
「せやな。 もしかしたら何か分かるかも知れへんな! 流石はユエやで」
「…お前が単純なだけだ…」
「あらら…」
ガクッと顔を落とすケルベロス。
少しは柔らかく為ったユエだったが、口調は相変わらずなようだった。
そして用は終わったとばかりに、ユエは出て行った。
「相変わらずなやっちゃなぁ〜。 もう少し愛想良くできんのか?」
そう言ってケルベロスは、しばらく愚痴を漏らしていた。
59 :
ミラクル:2005/07/16(土) 10:39:08 ID:nUpckCrL0
「ちゅー訳や。 今夜にでも知世と待ち合わせて探ってみるか?」
その晩、さっそくさくらにユエとの話しを伝えると、ケルベルスはそう提案する。
時刻は8時を少し回った所だ。
「…う〜ん。 そうだね! このままだと解決出来そうも無いしやってみる!」
不安なのか、少し考えた後そう元気を出して返事をする。
そして新調したポシェットにカードを入れると知世に連絡をした。
待ち合わせは八時半に友枝小学校前。
何故か、その付近で事件が多いいからだ。
そして、部屋を出る前に3年前から置かれた写真立てに声を掛けた。
「…行ってきます。 小狼くん…」
少し寂しげな表情で写真を見つめると、さくらはそっと窓から出た…。
―続く―
60 :
CC名無したん:2005/07/16(土) 23:56:01 ID:BPoBrjQWO
SSってーと
サンデーサイレンスの事だよな?
61 :
CC名無したん:2005/07/17(日) 00:01:20 ID:23q2PzRS0
SSと言ったらさくら×小狼のことだろ?チガウノ?(´・ω・`)
62 :
CC名無したん:2005/07/17(日) 23:34:53 ID:Yj3MYSJb0
63 :
CC名無したん:2005/07/18(月) 01:19:38 ID:IN+/r4S30
んーーーマジ萌え〜〜〜〜〜〜キモイ!!!!
64 :
CC名無したん:2005/07/19(火) 15:56:50 ID:OzJ7x2t70
桜たんと旦那さんのはにゃーんプレイも書いておくれ。
65 :
CC名無したん:2005/08/15(月) 09:50:16 ID:lDVIroaD0
元の文章の改行なら根気があれば出来るわなw
みんなみたいに
赤色エレジー【知世ちゃんと僕の同棲生活】
訳あって知世ちゃんと同棲生活を送ることになった。
知世ちゃんの実家も大変なことになっているが、今はそのことについては触れたくない。
給料手取り十万以下の僕では汚らしいアパートを借りるのがやっとである。
四畳半、風呂なし、共同便所と共同炊事場。炊事場のガスコンロは小銭を入れて使用するタイプだ。
せこい。
週末に行く銭湯を知世ちゃんも楽しみにしている。
白いタオルをマフラー代わりに巻く僕たち・・・
生活は苦しい。
でも、明日になれば、朝が来れば・・・苦しいことなんか忘れられる。
_| ̄|○ 昨日もそう思った・・・
僕たちの朝は早い。
知世ちゃんがお味噌汁を作り、僕は御飯を炊く。
「やっぱり炊飯器買わないと駄目かな。お鍋で御飯炊くと、どうしても焦げちゃうよ」
木製の丸い卓袱台に御飯の入った鍋を置きながら言うと、知世ちゃんはにっこりと笑いながら答えた。
「でも、お焦げの部分が好きなんでしょう?」
「うん。まーね」
朝に炊いた御飯は、朝食と昼食に食べる御握りの分だ。
朝食が済むと毎日二人でお互いの御握りを作る。
僕も知世ちゃんも小食なので小さい御握りを二つ。これが僕たちの昼食。
中身はペースト状の海苔。
知世ちゃんの作ってくれる御握りは美味しいし、知世ちゃんも僕の作った御握りを美味しいと言ってくれる。
狭くて住みづらい四畳半の我が家だけど、狭いから二人で身を寄せ合って暮らしていける。
それはそれで幸せなのかもしれない。微笑む知世ちゃんの顔を見ながら僕はそう思った。
68 :
CC名無したん:2006/01/19(木) 23:30:18 ID:8I44gTt5o
スレッド終端直前に荒らされた「ミラーのお留守番」は、どうなつた?
69 :
CC名無したん:2006/01/20(金) 00:16:40 ID:F3iffshF0
どうなった、も何も
次スレは立ってないってだけですが。
70 :
CC名無したん:2006/03/12(日) 09:15:48 ID:+TQOdFbF0
71 :
CC名無したん:2006/03/13(月) 01:30:08 ID:NnuHzbpoO
「さくら、結婚しよう。な?」
「…小狼くん…!嬉しい…。でもでも、さくら中国語話せないよぅ。小狼くんの親戚さんと話通じないよ。」
「バカだな、お前は…。俺たち李家はな、みんな英才教育受けてるんだ。英語で話せるだろ。」
「…私英語の成績3以上取った事無いの…。」
「そうか…。」
二人は静かに空を渡る鳥たちを眺めた。
今二人の考えている事は同じだ。
"日本の教育には、何かが足りない。"
72 :
CC名無したん:2006/03/13(月) 20:49:51 ID:JNSNOKsp0
>>71 中国語はベットで小狼が教えてるだろうから心配ありません。
73 :
CC名無したん:2006/03/14(火) 07:05:45 ID:BfG73G7gO
「死了」と言うんだっけ
75 :
CC名無したん:2006/03/14(火) 21:59:36 ID:BfG73G7gO
「小狼く〜ん」
「何だ?」
「見て見て見て、美味しそうなキノコ。」
「……。(明らかに毒があるぞ…)」
「食べちゃえ〜パクッ」
「!!!コラ馬鹿ッ!」
「は…ぅ…変な気持ち…。あぅ…」
「!!!!!何脱いでるんだお前っ!?」
「だって…ハァ、ハァ、あん…何か…あっ…。」
「わっちょ待て…ぅわ」
「…あ…いや…あぁん…」
76 :
CC名無したん:2006/05/02(火) 15:47:05 ID:lR2zcugG0
Age
>>68 「ミラーのお留守番」
良かったよね。
いつか、再開できると良いな。
77 :
CC名無したん:2006/05/04(木) 21:02:03 ID:4xsgyHMd0
>>68 > スレッド終端直前に荒らされた「ミラーのお留守番」は、どうなつた?
あまりにも低レベルなレスが続くので削除されました(マジ)
78 :
CC名無したん:2006/05/04(木) 21:17:58 ID:acjQphtp0
>>77 埋め荒らしにやられて1000までいっちゃったんだよ
79 :
CC名無したん:
>>78 あまりにも低レベルなレスが続くので削除されました(マジ)