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78:
「やめて!!やめて!!いやだよぅ!!!!お願い許して!!」
嫌がるさくらたんを無理やり透明の衣装ケースに入れようとする。
しかし衣装ケースは思ったより小さく、このままでは入らない。
「足をこっちに曲げて無理やり入れれば入るな」
そう言いながら、さくらたんの足を曲がるはずの無い方向に曲げていく。
「痛い!!痛いよぅ!!やめて!!」
「騒ぐんじゃねぇ!!!!」
そう言って、一発殴ると、さくらたんは素直に従い、声を出さなくなった。
しかし容赦せず、そのまま足を曲げ、衣装ケースに無理やり押し込めていく。
必死に声を出さないよう顔をしかめて激痛に耐えるさくらたん。
しかしついに、あまりの痛さに耐えきれず、
必死に声をこらえる今にも泣き叫びそうな顔から、
普段のさくらたんの声からは想像できないような声がかすかに漏れてきた。ものすごく痛そうだ。
そしてさらに奥まで押し込み、蓋が閉められることを確認しようとしたその時、
耐えきれなくなったさくらたんが大声を出して泣き叫び出した。
しかしもう何を言ってるのか分からない。顔も声も普段のさくらたんではない。
無理やり押し込めているので、プラスチックの衣装ケースは変形し、
さくらたんは自力で出られない状態。今ものすごい痛みに耐えている。
「今からもっと酷い目に合わしてやるからな」
そう言って、用意しておいたバケツ10杯分の氷水を持ってきた。
その瞬間、何をされるか悟ったさくらたんは、痛みに耐えながらも、何とか出ようとする。
出しきれる全ての力を出しても衣装ケースに詰まった状態からは抜け出せない。
必死に何か言おうとしているが痛みに負けて、上手く発音することが出来ない。
ただ、さくらたんのわめき声だけが響き渡る。
それから、バケツの水を一杯ずつ入れていく。
82 :
78:03/09/23 01:24 ID:5tgH7Biq
一杯目。
水を入れた瞬間、さくらたんの顔色が変わった。
水が冷たいのだ。全身に一気に鳥肌が立ち、震え出すさくらたん。
しかし依然顔だけは真っ赤で、必死に出ようとしている。
そして2杯目、3杯目。
4杯目を入れたところで、さくらたんの顔のところまで水面が上がってきた。
痛みと冷たさに耐えながら、震えた、発音もままならない涙声で、何かを叫んでいる。
良く聞くと、「やめて、やめて」と言っているようだ。
「ほら、もう次行くぞ」
そう言って、5杯目のバケツを持ち上げたとき、さくらたんは最後の抵抗を始めた。
心では必死にもがいているのだろうが、動くことが出来ないため、あまり必死さが伝わってこない。
ただ、表情と、声だけは想像もつかないような凄まじい状態だ。
ついに5杯目を入れた。顔が沈んでしまうと、それからは一緒なので、10杯全部いれ、
水で満たされ変形した衣装ケースに無理やり蓋をし、横から眺める。
………………素晴らしい光景である。
まだいれてから30秒ほどしか経ってないが、顔を必死にしかめ、耐えている。
動くことが出来ないから、もがいて、苦しみと痛みを紛らわせることも出来ない。
しかも超低温の水はさくらたんの肺の中の酸素の消費を早める。
よ〜く耳をすまして聞いてみると、ケースの中から、
「ン〜〜〜!!」と言う、声が聞こえてくる。苦しみを声を出すことで紛らわせようとしているのだろうか。
そうこうしているうちに、1分が経った。普通人は1分くらいなら平気だが、
低温状態、興奮状態、極限状態、にあるさくらたんは心拍数もあがり、酸素の消費も早い。
もう本当に苦しそうな顔をしている。歯を食いしばって耐えているのが分かる。
たぶん考えられないくらいものすごい苦しみだろう。痛みだろう。寒さだろう。
今、さくらたんは何を考えてもがいているのだろうか。物を考えることも出来ない状態なのだろうか。
水中になびく美しい髪の毛と、それとはかけ離れた顔の表情との対比が非常に良い。
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78:03/09/23 01:24 ID:5tgH7Biq
その姿に見惚れ、興奮しているうちに、さくらたんの様子がおかしくなってきた。
もがき声がしだいに聞こえなくなり、ケース越しからでも顔色が青くなっていくのが良く分かる。
しだいに表情の変化がなくなり、目が半開きになっていく。ついに口から空気の泡を吐いて、動かなくなった。
空気の泡。口から出てきてはケースの上部に溜まっていく。
このわずかな空気の泡を肺に収め、そこから出来る限りの酸素を吸い尽くしたさくらたん。
このさくらたんの二酸化炭素でいっぱいの泡を直接吸ってみたい。
そしてそのさくらたんはもう動かない。
ケースを開け、中に手を入れる。とても冷たい。
このバケツ10杯分の冷水に、さくらたんはどれだけ苦しめられたのだろうか。おもわずその水を飲んでしまった。
そして動かなくなったさくらたんを取り出す。あれだけもがいても出られなかっただけに、なかなか取り出せない。
仕方なく力をこめて一心に引きずり出した。足の付け根のあたりから、ボキッ!!と音がした。
何が起こったのだろうか。普通の人間ならここで激痛を感じるはずだが、意識を失ったさくらたんはびくともしない。
そして水から取りだし、横にして寝かせる。
水だけが入った衣装ケース。それにしても小さい。
この小さな空間で、さくらたんが感じた苦しみは計り知れないだろう。
そして床に横たわるさくらたん。
真っ直ぐ上を向いてまったく動かない。触るととても冷たい。
全身寒さで真っ青、まるで人形のようだ。表情もなく、目は半開きのままだ。
先ほどまであれほどの表情の変化をなしていたものと同じものとは考えられない。面影も無い。
極限状態に置かれていたさくらたんの体が今、目の前に横たわっている………
………………………
さあ、今から蘇生させてどんな思いをしたのか聞かせてもらうとするか。
しかし、あの声と表情を見て、さくらたんのイメージはすっかり変わってしまったなぁ。