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ゆうちゃん ◆d7qrdPHM :
えーと、今回心して聞いて欲しいんですが、今回の話はすべて実話です。
あー、実のところ、この話は秋葉原にある、とあるゲームセンターのノートに書いてあったものなので、
もしかしたら作り話であるという可能性を否定できるものではありません。
しかし、私はこの話を読んだとき、そのあまりのリアリティーに
「これは事実に違いない」と確信した次第であります。
そう、今回の恐怖のお話は、かつて秋葉原で実際に起こった出来事なのです………。
それでは、その恐怖の出来事を皆さんにお話しすることにしましょう………。
時は日曜日、時間は昼間。
例によって秋葉原は、歩行者天国となった道路じゅうに、
買い物に訪れたオタクとかオタクとかオタクとかでごった返しておりました。
そしてそこには、道を歩いてゆく一人の男の姿がありました。
まあ歳は二十歳前後。高校生か大学生と言った感じの人物です。
そしてその男性の後ろには、だいたい中学生ぐらいの一人の少女が、
ちょうど前を歩いているその男性の後ろをついていくという感じで歩いておりました。
「この二人は兄妹という感じだった」
この事件を目撃した人物は、この二人に対してそのような印象をいだいたそうです。
そして………
そして、この後、ここで恐怖の事件が起こったのです………。
この時、まさかあんな悲惨な事件が起こるなんて、想像できたものはいなかったことでしょう………。
道を歩いてゆく男性とその後ろを追いかけてゆく少女。
やはり歩くスピードには差があるらしく、二人の差は少しずつ開いておりました。
そして、ある程度差が開いたとき、ついに少女は前を歩く男性に向かって呼びかけました。
「待ってよ〜、お兄ちゃ〜ん」
……その声に、前を歩くその兄らしき男性が振り返りました。
まあ、別にそれは何も問題ありません。当然の行動と言えるでしょう。
しかし………
しかし、その直後、恐ろしいことが起こりました………。
なんとその呼び声と同時に、二人とは全く関係のない、近くを歩いていた多数の男たちが、
いっせいに少女の方へ振り返ったのです!!