176 :
対談:
●いかに貪欲を抑えるか
・池田SGI会長
大乗仏教―その中でも法華経の哲学―では、
欲望の消滅を 目指すのではなく、宇宙と自我との調和・融合を説き、
そこに人生における理想的な幸福があると説いたのです。
・トインビー博士
貪欲性は、“小我”が自らの目的のために
宇宙を利用しよう という欲望です。 貪欲の反対が慈悲です。
この慈悲を実践することによって、“小我”は現実において
“大我”になることができるのです。
・池田SGI会長
仏法では、慈悲は“抜苦与楽”を意味するとされています。
“抜苦”は“同苦”(苦しみを同じくする)の上に成り立つものです。
私は、このような“同苦”が根底にあってこそ、人間における
連帯も成り立つのではないかと思うのです。