1 :
呑んべぇさん:
ひそかに人気のある日本酒「剣菱」について、だれか語るやつはおらんか?
ファンもアンチも大歓迎だ。
剣菱はコマーシャルをしない。
なんでも初代の社長が「味で勝負するんや」と言って以来、今に至るまでずっとそれを守っている。
でも、「味で勝負する」と言っている割には一度味が悪くなって倒産寸前になったのは業界でも有名な話だし、コマーシャルしないわりにはテレビでは最近ちょくちょく剣菱を見る。
三増酒全盛のころ
ナショナルブランド全盛の頃
先代の社長はお上の規制を潜り抜け、山田錦を買い占めた。そして
当時では考えられない現在の「本醸造」を作り続けた。
当時としてはとても良心的で、かつ、美味しいお酒だったのだろう。
しかし、各蔵の醸造技術に優劣を付けにくくなり、良質な好適米の
入手が容易になった今は剣菱といえども普通の蔵になってしまった
のだろう。
>>3 とはいえ、酒屋から聞く話によれば、剣菱は今でもしっかりと「手作り」で酒造りをしているらしい。
でもその反面、人手不足のせいかどうなのだが、総生産石高の約五割を他の中小の蔵から買い叩いているとのこと。しかし、約八割を桶買いでまかなっていた昔に比べたらまだいい方かも。
どちらにせよ、僕としては今の味をキープしつづけてくれたらオッケー。ていうか、個人的に潰れてほしくない酒蔵の一つでもある。(つまり愛があるって事)(自嘲)
あ、「剣菱はNG」という人もどんどん書き込んでって〜。
あと、「剣菱は葬式用だコノヤロー」とかいう人も。
5 :
呑んべぇさん:2001/02/23(金) 01:16
剣菱は、ある程度の年齢の方には絶大なる信頼があるみたいで、
うまいと言われている最近有名な蔵のものより、剣菱の方が、断然喜ばれます。
そういった意味で、お葬式でも法事でも、使用用途によっては剣菱は絶大なる効果を発揮してくれます。
こんな便利な酒はないと思う。(相手が限定されちゃうけど)
6 :
呑んべぇさん:2001/02/23(金) 11:21
普通の本醸造としては、かなり美味いんだけど
人から「美味しい酒を持ってきたから!」と勢い良く剣菱をだされると萎える
確かに美味いのだけど、あくまでもスタンダートな酒だと思うよ
こっちは、美味しい酒=大吟醸クラスを予想しているだけに...
7 :
半可通:2001/02/23(金) 15:42
へえ!
おれの聞いてる話とはずいぶん違うもんだね。
おれの年代(40代なかば)以上の酒飲みでおれの周りの人で剣菱を評価する人
にお目にかかったことはないよ。
不思議だねえ。
8 :
呑んべぇさん:2001/02/23(金) 16:03
白い箱に入った3,000円くらいの特別本醸造はよいと思う。
べたべたしないきれいな甘みがある。こういう酒は貴重だと思う。
9 :
呑んべぇさん:2001/02/23(金) 16:30
>>5 >ある程度の年齢の方には絶大なる信頼
これどの程度の年齢の人だろう。
私も7さんと近い年齢だけど、剣菱はむしろ、桶買いの悪辣銘柄
としかイメージできませんね。
いまの現状はしりませんが、剣菱を誉める人は日本酒党には少な
いんじゃないでしょうか。
昭和40年くらいまでは銘酒ということだったのかもしれませんが。
もちろん、贈答用などもってのほかです。
とにかく、5さんのはなしは不思議ですね。
70歳以上の方への贈答でしょうか。
10 :
1:2001/02/23(金) 20:16
>>9 >桶買いの悪辣銘柄
ついに出ましたね。この言葉。なんせかつてはワーストワンでしたからねぇ。
でも桶買い自体はどこの大手銘柄もやってることだし、剣菱も過去をきちんと反省して、品質管理を徹底している様です(いや、それでも五割も他の蔵に作らせてるのはどうかと思うけど)。
そういえば、「黒松」という銘柄の酒が剣菱から出ていたそうです(「黒松剣菱」にあらず)。だれか、飲んだことある人います?
11 :
のんべ:2001/02/23(金) 23:19
剣菱だけは蔵の中に入っても腐造の匂いがまったくしなかった。
桶買いで買ってくる酒を混ぜると帰ってまずくなる唯一の蔵だと
お年よりの大学の教授が言っていました。
・・・けど、やっぱりちょっと信仰に近くない?って思ってしまいました。
12 :
呑んべぇさん:2001/02/23(金) 23:56
どなたか
11さんの書き込みを分かり易い日本語にしていただけませんか。
うちのジイちゃん90過ぎだけどボケるまで剣菱愛飲してたな、そういや。
14 :
呑んべぇさん:2001/02/24(土) 09:44
>>12 11の発言は解釈不能です。
ゴチバトルの岡○の叫びの方がまだ何とか。
15 :
1:2001/02/24(土) 09:56
>>11 なんせ赤穂義士が討ち入り前に蕎麦屋の2階で飲んだという話もありますし、国学者・頼山陽の愛飲酒(でも一説によれば「白雪」だという話も・・・)と言われてますからね。その流れというのは考えられます。
「じゃあ桶買いでない剣菱は飲めないのか?」と言う人のために。
瑞祥黒松剣菱という純米の大古酒(作ってから3年以上寝かせたもの)があります。しかし年末の限定生産のため、今からだとほぼ入手不可能だし、たとえ年末になっても地方では入手できないかもしれないと思われます。
いくらなんでもコレまで桶買いでまかなってるとは思えないんですが・・・。
16 :
9:2001/02/24(土) 10:17
剣菱が昔、大ブランドであったことはわかるよ。
で?
「灘の生一本」と謳ってさんざん儲けた剣菱を許して、みんなで飲みましょう
ってこと?
おれは新潟にいくらでもいい酒があるからそっちを飲むね。
「前科者」を差別するわけではないけれど(してるか)いまさらとりつくろったって
ねえ。
17 :
呑んべぇさん:2001/02/24(土) 18:39
酒にうるさそうな人への贈り物に剣菱はよしたほうが無難、ということで、
この場はひとつ。
18 :
1:2001/02/25(日) 09:34
いい具合にレスついてまんな。
やっぱり悪い評判がおおいですね。かの雪印みたく、失った信用は簡単には取り戻せないということでしょうか?
19 :
1:2001/02/27(火) 19:24
しかし、「剣菱がマズくなった」のはいいにしても、どうまずかったんだろ? なんせその頃はまだ子供だったから、その時の剣菱の味は体験してないもんで(^^:)
やっぱりビンごとに味がバラけたんだろうか・・・・?
20 :
米麹:2001/03/01(木) 02:45
私の剣菱の好きな理由の一つは、こだわり。
他社がいくつものブランドや品種を作りつづける中、
剣菱はたった4つの品種だけを作りつづけていること。
そして上撰から瑞祥まで味わいが一貫していること。
私の剣菱デビューは極上黒松であったが
あの複雑で奥深い味わいはまさに衝撃であった。
一言で言うと剣菱の味わいはヘーゼルナッツ。
あの独特な味わいは剣菱以外には無い。
その他の酒は似通った点が多いが剣菱の味わいに
似ている酒に出会ったことは無い。
個人的には極上黒松が一番良いバランスで瑞祥は
やりすぎ、黒松と上撰は弱すぎである。
いずれにせよ、剣菱の酒は日本を誇るものであるといっても
全然言い過ぎでは無い。これだけは自信を持って言えることである。
21 :
米麹:2001/03/01(木) 02:51
ちなみに私は21歳です。
おっさんぢゃあ無いけど剣菱最高だと
思ってます。
消費者に媚売ってない姿勢があるように
見えるので好きだ、ってのもありますね。
22 :
呑んべぇさん:2001/03/01(木) 08:16
剣菱は販売戦略を切り替えたようだね。
♪戦争を知らない子どもたちさ〜
23 :
呑んべぇさん:2001/03/01(木) 17:35
>>4 >あと、「剣菱は葬式用だコノヤロー」とかいう人も。
あはは、イメージはそのとおりだなあ。
土産でもってくるやつがいたらちょっと神経疑うだろうね。
上のほうの方がいってたけど「悪辣」っていうと、剣菱だとか白雪、月桂冠
なんてのも、そういうイメージだから、もらっても白けるだろうな。
今はまじめにやりだしたわけね。
自分で買っては呑まないけど、もらいものなら呑んでもいいかな。
よそへやるわけにはいかないからね。
あたしの大学時代の恩師が、学生時代からの剣菱ファンだった。
その先生は今50近いけど、どうも学生運動をやってた人たちが
ヨロコんで飲んでたというイメージを、私は持っている。
ああ、xx先生、元気かなあ…。ちょっと好きだったのになあ。
25 :
1:2001/03/04(日) 00:27
>>22 販売戦略を変えた、というと?
僕が今まで見て来た古い資料(なんせ新しいやつで80年代)によると、桶買い云々の他にせいぜい「営業の部署がない」ということしか・・・。
宣伝でも始めるんでしょうか? ・・・まさか。でもやったらやったで売れまくるだろうなぁ。なんせあのマークだし。
26 :
1:2001/03/04(日) 00:33
>>20 おっしゃる通り。日本酒大手で独自の味の酒を醸しているのは剣菱とキクマサと櫻正宗くらいに思うのですが、いかがなもんでしょう?
いまや吟醸酒でさえ、味の均一化が進んでしまっているような気がするんですが、気のせいでしょうか? その点剣菱は、純米古酒の瑞祥を除いた全てが本醸造酒。・・・まっっったく媚びてないですねぇ。
27 :
1:2001/03/06(火) 22:44
突然ですが。
誰か阪急百貨店の「賀茂鶴・剣菱」セットを送った/貰った人っています?
賀茂鶴の特等酒と黒松剣菱が入っているのは分かるんだけど。
「ナエナエ〜」とか「ベリベリグッ!」とか、感想あれば是非どうぞ。
ちなみに僕は若輩なため、そんなもの送って貰えません。
28 :
呑んべぇさん:2001/03/07(水) 23:24
50歳です。学生時代は剣菱の名前にあこがれみたいなものが有りました。
一人前の大人が指名して飲む酒のような感じでした。
でもイメージだけで、味の方は記憶が無い。社会人になったらオールドの
水割りばっかりで、日本酒を自らは飲まなくなっていました。
吟醸酒ブームで日本酒も呑んだが剣菱の存在は無かった。
29 :
呑んべぇさん:2001/03/08(木) 22:59
15年ほど前、明治大学生田合気道部の指定銘柄はこの「剣菱」だった。先輩に死ぬほど飲まされた。甘ったるくゲロを誘うティストだった。昨日久々に飲んでみた。やはり変わってなかった。所詮、伝説に過ぎない。逝ってよし、剣菱。
コンビニでも売ってますね。1680円だったかな。
31 :
1:2001/03/10(土) 09:26
32 :
Insider:2001/03/10(土) 15:53
>>10 >でも桶買い自体はどこの大手銘柄もやってることだし
私はある大手メーカーの人間ですが、今時桶買いなんてほとんどしてませんよ。
自社で作った方がよっぽど安くつくのに。
なぜ、ほとんどかというと今手を引いたら倒産しそうで引くに引けない数社が
残っているだけっす。
でも、清酒業界では剣菱はほとんど自社で作っていないというのが定説っすね。
あの、蔵の大きさと出荷量があっていないし・・
剣菱は質実剛健って感じでいいですよねぇ
でも本醸造増えすぎたからありがたみあんまり無いな…
ディスカウントストア行けば純米吟醸のほうが
安売りしてたりするし。
でも無くなって欲しくないお酒ですねぇ
どうでもいいじゃねえか剣菱なんて。
いつまでやってんの、このスレ。
36 :
1:2001/03/11(日) 22:11
>>35 んだんだ。
メーカーの人も見てるみたいなのであえて名前は伏せますが、他の大手でも結構邪道な造り方をしているところもあるみたいですしね。
といって、「だから桶買いしてる剣菱は悪くない」なんて言う気はないですけどね。まぁ五十歩百歩といったところですか。あるいはそれも一つの時代の流れなんだとも言えますが。
>>34 まま、そう邪険にしなくても。マターリいきませう。
37 :
田舎の高卒:2001/03/13(火) 14:05
剣菱の樽の味はビン詰めのものと全く違う。うまかった。
38 :
1:2001/03/13(火) 19:38
>>37 東京の方とか行くと、樽の剣菱が振る舞われてますよね。僕も正月の時に神戸の弓弦羽神社(漢字あってるかな?)で振る舞われて田やつを飲んだのですがあれはおいしかった。
>>32 そうそう。大手メーカーの方と言うことなんで、それを見込んで聞きたいことが。
剣菱の数ある蔵の中で一番新しい浜蔵(深江浜町にある)で生産される酒の量は、3トン強ということらしいです(年間か月間かはわからないんですが)
あの建物の大きさで、この量は少ないんでしょうか?
39 :
呑んべぇさん:2001/03/14(水) 23:22
>>38 剣菱の新しい蔵がどの程度か解らんが、3トンは余りに少ない。
40 :
呑んべぇさん:2001/03/17(土) 09:43
>>38 自分で質問しておいてなんだか心配になって来た。ひょっとして、一日に造る量なのかな?<3トン
でも、実は剣菱の蔵と一口に言っても実は灘のあちこちに点在してるんですよね。8ケ所ぐらいあるって言ってたかな? 結局全部合わせてさていくら、という計算になるから、決して「剣菱は3トンしか造ってない」という意味ではないです。誤解なきよう。
ところで、灘は魚崎郷にある大きな酒屋さん「濱田屋」のホームページ(www.jizakeya.co.jp/)によれば、剣菱は造りに際して全然機械を使ってないそうな。ひょっとしたら、未だに桶買いにたよっている理由はそこにあるのかもしれない。
41 :
呑んべぇさん:2001/03/18(日) 08:15
学生運動の方や合気道をやっておられたかた、
果ては頼山陽から赤穂浪士まで愛飲されていたようですが、
私も某大学応援団出身ですが、やはり剣菱指定でした。
特に、年配のOBはなにがなんでも「剣菱」って感じでした。
42 :
呑んべぇさん:2001/03/18(日) 08:40
43 :
Insider:2001/03/18(日) 12:01
>>38 私も新しい剣菱の新しい蔵は見たこと無いんですが、
おそらく3tというのは一日の生産量じゃないでしょうか?
大体一升瓶1600本分にあたるので年間584000本、つまり
5840石の蔵ということになります。
剣菱の年間総出荷量が約11万石と言われていますので、
それでも少ないくらいですよ。
44 :
Insider:2001/03/18(日) 12:09
>>38 それから、機械を全く使わずに11万石の酒を作るのは
無理でしょう。一石=一升瓶100本なんで、剣菱は
手造りで11000000本の酒を造っていることになります。
それから、大手メーカーでも機械化された蔵というのは移動や攪拌、
温度計測等が機械化されているのであって、最終判断は
人がやってますよ。すべて、コンピュータ制御というのはなかなか
難しいらしいっす。結局は人の舌が決めることだからだそうです。
45 :
呑んべぇさん:2001/03/18(日) 14:54
>15、41
頼山陽が愛飲していたのは、やはり「白雪」でした。
46 :
1:2001/03/19(月) 03:00
>>44 そっすよね(・・)
キクマサやハクツルが持ってるような蔵つくっといて年間3トンじゃなにやっとんじゃってなかんじですもんね。
>>45 諸説あるようです。<頼山陽の愛飲酒
しかし、極上黒松剣菱のパッケージに書いてある漢詩もある以上、愛飲とまでいかなくても彼は剣菱を飲んでいたと思われます。
本当のところ、彼は「伊丹の酒」が好きだったと見たほうがいいのかもしれません。
なお、赤穂浪士の件は歌舞伎の「忠臣蔵」において「剣菱持て」という台詞があるそうで、これも「史実に基づいているなら」飲んでいたのは本当であるととれます。
しかしどちらも情報伝達が今ほどに成熟していない江戸時代の話ですし、もともと剣菱に関する資料はほとんど現存していないので、どちらも本当のところは疑わしいものです。ひょっとしたら、後々に剣菱の蔵(今の、じゃない)が宣伝効果を狙って過去の事実をねじ曲げた、というのも考えられますしね。
47 :
1:2001/03/19(月) 03:07
上で「(今の、じゃない)」と書きましたが、これは剣菱が日本最古の銘柄であるにも関わらず、実際は数々の蔵に継承されていたらしいからです。(由来がはっきりしない剣菱ですが、文献上最古であることは証明されています。ちなみに、終始同じ蔵で造られた銘柄で最古なのは「白雪」です)
ちなみに現在の剣菱は、継承した灘の酒造家が昭和4年に始めたものだそうです。
48 :
杉玉:2001/03/21(水) 23:40
現在の剣菱はオーナーが不動産業者になっているようですよ。
だから酒造業にあまり関心がなく、神戸地震で被害を受けた際、
やる気をなくしたこともあったとさ。
いいかげん赤穂浪士はやめてくれ。討入りは別々に集まって、
吉良邸前にて集合したのである。討入り後直ちに泉岳寺に向かい、
その後各大名に引き取られている。
49 :
1:2001/03/23(金) 08:28
>>48 TVタックルでもとある映画監督(名前忘れた。たけしじゃない)が「忠臣蔵なんか、作る気もしない」とか言ってましたね。
しっかしオーナーさん不動産やってるのかぁ。不景気とはいえ、ずいぶん儲けてるんだろうなぁ。関心がないということだけど、でもかの「百万両」みたいな運命は辿ってほしくないなぁ。
50 :
呑んべぇさん:2001/03/25(日) 19:00
51 :
呑んべぇさん:2001/03/25(日) 19:05
幕末ごろ近衛家が天皇に献上したそうです。
それまでの天皇は逼迫する財政の関係で水で薄められた酒を
飲まされていたそうです。
52 :
呑んべぇさん:2001/03/26(月) 16:50
のみてー。
53 :
1:2001/03/28(水) 07:24
>>50 なるほど、「瀧水」って酒の名前なのね・・・
54 :
呑んべぇさん:
age