日本 酒イコール純米酒Part18

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52呑んべぇさん
●木香様臭(きがようしゅう)の原因(3/3)
[3]アルコール添加で酵母の活性が失われる

純米酒造りの場合は、
アルコールの蓄積とともに自然と酵母の活性は弱くなりますが、
そのころにはピルビン酸も減少しているので、アセトアルデヒドの蓄積はなく、
木香様臭が出る心配はほとんどありません。

一方、アルコールを添加する場合は、
先に説明をした通り日本酒度との関係から、まだ発酵が盛んな若い醪にアルコールを添加することとなります。
アルコールを添加すると、
醪のアルコール度数は一気に高くなり、酵母は強いダメージを受けてその活性はなくなり、酵母の自己消化が始まります。
しかも、まだ発酵が盛んな若い醪ですから、
ピルビン酸は充分減らないまま、アセトアルデヒドが蓄積され、木香様臭の原因となります。