シングルモルトは山崎だけで必要にして十分だという現実をいいかげん認めたらどうだ
山崎のコスパは本当に高いのか検証してみよう。
先ず山崎12と同等のウイスキーをスコットランドメーカーが作ったとして
そのスコッチは一体いくらするのか考察してみよう。
スコットランドメーカーは確かに経験こそ長けれど、遺憾ながら
日本のサントリーのような技術レベルに達していないのが現状だ。
よって山崎12のような円やかな味わいを、彼らの技術で演出するには
総てのスコットランドの蒸留所の中でも最もレベルの高い設備・原酒を駆使して
且つ最低16年熟成させる必要がある。
そんな商品をもし現地で販売したら市場価格は最低でも70〜80ポンド(≒1万円)程度にはなるだろう。
当然そうしないと採算が合わなくなるからだ。
さて、それだけならまだいい。それを日本人の手元に届けるにはどうするか。
この単価一万円の割高スコッチに更に高額の輸送費と関税が上乗せされる。
その上で更に輸入業者の利益分も加算されるのだ。
するとどうなるか。本土で1万円のウイスキーはどんなに安く見積もっても
日本人の手元に届く頃には1万5千円はくだらない、という結果になる。これが現実だ。
山崎12と同等のスコッチを手に入れようとすれば
最低1万5千円程度の出費が必要になる理由がここにある。