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1:
山崎のコスパは本当に高いのか検証してみよう。
先ず山崎12と同等のウイスキーをスコットランドメーカーが作ったとして
そのスコッチは一体いくらするのか考察してみよう。
スコットランドメーカーは確かに経験こそ長けれど、遺憾ながら
日本のサントリーのような技術レベルに達していないのが現状だ。
よって山崎12のような円やかな味わいを、彼らの技術で演出するには
総てのスコットランドの蒸留所の中でも最もレベルの高い設備・モルトを駆使して
且つ最低16年熟成させる必要がある。
そんな商品をもし現地で販売したら市場価格は最低でも70〜80ポンド(≒1万円)は下らないだろう。
当然そうしないと採算が合わなくなるからだ。
さて、それだけならまだいい。それを日本人消費者の手元に届けるにはどうするか。
この単価一万円の割高スコッチに更に高額の輸送費と関税が上乗せされる。
その上で更に輸入業者のリベート分も加算されるのだ。
するとどうなるか。本土で1万円のウイスキーはどんなに安く見積もっても
日本人の手元に届く頃には1万5千円はくだらない、という結果になる。これが現実だ。
山崎12と同等のスコッチを手に入れようとすれば
最低1万5千円程度の出費が必要になる理由がここにある。
571 :
1:2009/08/08(土) 20:19:15
よーく考えてみよう。振り返ればそれと同レベルの商品が国産なら6〜7千円で手に入るのだ。
もう一度言う。
スコッチは輸送費だけでなく、余計な税金・経費が上乗せされ実売価格に反映せれている。
さすればスコッチは当然高価なものになる。
つまり山崎のコスパが特別高いのではなくスコッチのコスパが悪いだけなのだ。
ところが事情をよく知らない日本人は
舶来ウイスキー=高価格 → 高価格=高級 → 高級=旨い
という方程式が脳内に構築されてしまっており、
その高価格ウイスキーをさもありがたりながら、旨そうに飲んでいるだけなのだ。
つまり支払った額の大半はフラシーボ効果となって還元されているに過ぎないのである。
思えばジョニ黒が当時の価格で何と1万円(大卒初任給3か月分)以上で売買され
それをさも有り難がり崇拝さえしていた4〜50年前から、
我々日本人は進歩することを忘れてしまったのだろうか。
割高のスコッチや1週間でぶっ壊れるようなアメ車をあえて買う、
それも選択肢の一つだ、と言ってしまえばそれまでだが
その一時だけの見せ掛けの満足やステータスを得るためだけに大判振る舞いをする。
それが果たして本当に賢い買い物なのか、我々はもっとよく考えてみるべきなのかも知れない。