【本醸造】美味い本醸造酒【本丸越え】

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108呑んべぇさん
長いこと旨い日本酒を研究してきた私が出した結論を聞いて欲しい。
なぜ本丸がこうも抜きんでてうまいのか。私自身長い間本丸を超える酒を探してきた。
そしてひとつの答えを見いだした。言ってしまえば実に明快かつ単純な結論であった。
答えは「造り」。本丸を含め十四代シリーズは全て吟醸若しくは大吟醸造りで造られているのである。
普通の蔵元は規格に応じて造りを変える。手間こそ最大のコスト要素だからだ。
だから「うまい」には枕詞として「本醸造の割には」「純米吟醸の割には」が付く。
この背景には日本の特定名称酒の基準がある。
端的に言えば65%精米の酒はどんなに手間をかけ良い酒にしても「吟醸」を名乗れない。
ラベルに「吟醸」と入れるか入れないかは売れ行きを大きく左右する死活問題だ。
だから蔵元は規格内での勝負をしがちとなる。規格を越えて醸してもメリットが少ない市場だからだ。
結果、暗黙の了解で規格毎に現在のような最低価格が形成されているわけだ。
前説が長くなったが、つまり、だ。
本丸を超える酒を探すなら「規格を越えた造り」をしている蔵元を捜すのが大きな鍵となる。
本醸造で大吟醸の造り、純米酒で純米大吟醸の造りをしている蔵元にこそ本丸に匹敵する酒である「可能性」が存在する。
これはあくまで「可能性」に過ぎない。そう、そこには当然だが蔵元の技術が加わるためだ。
高木酒造の高い技術が本丸を本丸たらしめているもうひとつの由縁であることは疑いようがない。

私はこうした考えで日本酒を飲み歩いているのだが、皆々様のご意見を拝聴したい。