>>137 できるよ。
清酒は米削っているから、ほとんどできないけど、葡萄のようにペクチンを
含むものを発酵させると、ペクチンが分解してメタノールができます。
ちなみに糖の水酸基にメタノールがくっついたのがペクチンね。
アルコール収得量を多くしようとして、ブランデーなんかつくる場合、人工的
にペクチン分解酵素を大量投入するので、食品衛生法で記載されている1%を
越えてメタノールを含むブランデーができることもあります。
毎年、保健所が抜き取り検査して、ひっかかったヤツは回収されています。
清酒の場合は、さすがに1%の大台に乗ることはないけれど、0.01%くら
いの桁で生成します。
醸造用アルコールの場合、この値がさらに二桁低くなる。
ちなみに合成清酒が悪酔いするのは、アルコール分子が水分子で水和され
きっておらず半ば裸の状態で存在するため、胃での吸収が早く、瞬間的に
アセトアルデヒドが生成するためです。
生成したアセトアルデヒドの量よりもある瞬間の最大値が悪酔いの程度を
ケテーするので、吸収速度が勝敗を決します。