公開当時はグレンと波川のカップルが注目を浴びて、いまだにマニアの間では人気が高い。
しかし、今回、あらためて観たら、鳥井哲男とハルノのカップルの方に好感をもてたな。
鳥井哲男は、草食系男子で、気が弱く、くだらん発明の開発に没頭し、安下宿住まいで
うだつがあがらず、下宿のおばさんにも変人扱いされている。ところが、ちゃっかり恋人は
いて、これが超美人というニクい男。リメイクするとすれば、鳥井哲男が主人公だろうな。
X星人撃退の決め手になったのは、鳥井の発明したレディ・ガードだし。
主役の宝田明は、恋人がいない分、目立たなかった。90分の映画だと、両親や妻・恋人が
いないキャラは分が悪いな。妹の結婚に反対する嫌な兄ちゃんの役だし。結婚を応援する
グレンにいいとこどりをされた。日米合作の作品は、アメリカの男優に日本の女優をあてがう
パターンが多い。しかもあてがわれるのは、いつも水野久美。サンガイの佐原健二も、これで
沈没した。統制官役の土屋嘉男と桜井博士役の田崎潤は、いつもながら見事です。
モスゴジではコミカルな県会議員役だった田武謙三の芸の幅の広さも驚きだった。