三大怪獣 地球最大の決戦

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203どこの誰かは知らないけれど
サルジア公国の王女プリンセス、アン・ドゥ・ミキを乗せた政府公用機はクーデター派の組織によって爆破された。
あくる日、東京渋谷に冥王星人と名乗るプリンセス・ミキによく似た女性が現れた。
『地球人よ。なぜ目覚めない?今、地球に異変がおこっているのです。まず、広島県倉橋島に異変が起こります』
という予言を残して消えた。

倉橋島には多くの観光客が来ていたが、突如、冥王星人が現れた。
『そこに行ってはいけない。そこにはダイゴロウのトイレが埋まっているのです』
『ダ、ダイゴロウ…』
ある観光客Aは恐る恐る近づくと突然、地中に埋まっていった。
いわゆるダイゴロウの排泄物が埋もれている肥だめにハマったのだ。
すると、みなしご怪獣ダイゴロウが海中から現れたのだ!!
冥王星人の予言は当たっていた。

一方、フジテレビの人気番組【あの人は今】では・・・
『坊やは誰に逢いたいのかな?』
『BoA!!』
『あ〜BoAちゃんね〜』
『いいでしょう!坊やの逢いたいBoAちゃんに逢わせましょう!』
BoAがステージに現れた。
『日本のみなさん、久しぶりで〜す。BoAでーす』
『BoAさん、このあとの予定は?』
『このあとは斉州島へ』
すると冥王星人が現れた。
『BoAさん、あなたは斉州島へは行っては行けない!』
『なぜですか?』
『斉州島に異変が起こります…』
BoAは冥王星人の予言を信じて斉州島へ行くのをキャンセルした。

一方、斉州島では岸に上げられた巨大な卵を漁民がチェーンソーを使って壊そうとしていた。
すると卵が割れて中からミニラが現れた。
『ぱぁ〜ぱぁ〜』
ミニラが泣くと、海中から水しぶきを上げてゴジラが姿を現した。

【続く】
204どこの誰かは知らないけれど:2006/12/29(金) 19:56:12 ID:Q1dMAX9C
ゴジラとミニラ親子は帰巣本能により日本へ向かっていた。
一方、ダイゴロウも母の一周忌であることを思い出し、東京へ向かっていた。

冥王星人はBoAにむかって『あなただけは私の言うことを信じてくれた。もう一つ信じてくれますか?』
BoA『なんですかぁ?』
冥王星人『冥王星を滅ぼした宇宙大星獣ゴリアスが地球にやってくるのです。』

しかし、時すでに遅し・・・ゴリアスは東京湾にあらわれ、太陽エネルギーを吸収して東京に猛吹雪を巻き起こしていた。
この危機にインファント島から平和の象徴、小美人マオ・アサダとマイ・アサダが日本にやってきていた。

防衛庁長官『なんとかゴリアスの脅威から世界を守る術はありませんか?』
マオ&マイ『一つだけありますが・・・ただ成功する確率は非常に薄いですが・・・』
防衛庁長官『そんな悠長なことは言ってられません!なんですか!』
マイ&マオ『ゴジラとミニラとダイゴロウが協力すれば、ゴリアスを倒せるかもしれません』
周囲がざわついていた。
防衛庁長官『しかし・・・いったい誰がゴジラやダイゴロウを説得するんですか?』
マオ&マイ『モスラを呼びます!モスラにゴジラ達を説得させてもらいます!』
マオ&マイはモスラ覚醒儀式の歌を歌い始めた。
小美人の歌声で幼虫モスラは目覚めて一路、日本へ向かった。

一方、日本は大寒波に襲われ、寒さで震えるミニラを守るため、ゴジラは動けず、ダイゴロウは折からの空腹に寒さがこたえ、農村の畑を荒らして林檎畑や葡萄畑で食料を貪る始末だった。
そこへモスラが現れた。
モスラはゴジラ、ミニラ、ダイゴロウに語りかけた。
BoA『あなた達、モスラはなんて言ってるの?』
マオ&マイ『三大怪獣に協力してゴリアスから地球を守ろうと説得してますが・・・』
ゴジラ『我々が人間の味方をする義理はない。いつも人間はオレ達を苛めてるじゃないか!』
ミニラ『ボクはガバラにも勝てないのにもっと強いゴリアスに勝てるわけないだろ?』
ダイゴロウ『人間はボクのママを殺したんだ!ボクは人間を憎んでいるんだ!』

三者三様、全く協力しようという気はないようだった。

【続く】
205どこの誰かは知らないけれど:2006/12/29(金) 20:18:54 ID:Q1dMAX9C
そこへダイゴロウの命の恩人、大工の熊さんと発明オジサンが現れた。
熊さん『てやんでぇ!!やい!ダイゴロウ!いつからてめぇはそんな腑抜けになったんだ!』
発明オジサン『確かにお前の母を殺したのは人間だ!しかしこうして今、お前が生きているのもお前の為に税金を払ってくれてる人間のおかげなんだぞ!』

ダイゴロウはその言葉に涙が止まらなかった。
ダイゴロウ『ゴジラくん、ボクは行くよ・・・ゴリアスと戦ってくるよ・・・』

たった一人でゴリアスに向かっていったダイゴロウ・・・
しかし、ゴジラとミニラはまだ躊躇している。
BoA『ゴジラもミニラも行くのよ!!』
ダイゴロウはゴリアスより体も小さく、全く歯が立たない。それを見たゴジラはダイゴロウを哀れに思い、救出に向かった。
ゴジラは放射能を吐くがゴリアスには効かない。
大工の熊さん『おい!ダイゴロウ!お前の母ちゃんも火炎が吐けた!お前も吐けるはずだ!』
ダイゴロウは腹をさすって大きく息を吸い込んだ。
ゴジラの背中も青く光っている。
その瞬間、ゴジラとダイゴロウは放射能と火炎を同時にゴリアスに浴びせた。
ゴリアスの角が折れ、ゴリアスは倒れた。
トドメはミニラのリング放射能だ。
ゴリアスは完全に動きが止まった。

一方、自称冥王星人は寒さで倒れていた。
ダイゴロウは冥王星人の近くに腰を下ろし気張って大量の脱糞をした。
あまりの強烈な匂いに冥王星人は目を覚ました。

冥王星人『わたしはいったい・・・』
BoA『あなたはサルジア公国のプリンセス、ミキ王女なのよ。ジェット機事故のショックであなたの中に潜在してるテレパシー機能がはたらいて冥王星人なんて名乗っていたのよ』
ミキ王女『ありがとう・・・クォン・ボア・・・』

かくしてゴリアスは宇宙ロケットに縛られて宇宙に帰された。

ゴジラ&ミニラはゾルゲル島へ、ダイゴロウは倉橋島に帰っていったのであった。

【終わり】