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ウルトラマンコスモス ◆EMCMZI/dsA :
人間に対する害意が明確な星人が登場する話は、比較的、気軽に見ることが出来る気
がする。しかし、バルタン星人の場合を見ても、マンの大虐殺とそれに対するリベンジ
を描いたものとして見ると、(つまり、バルタン星人に憑依した気分で、軽くあの独自の
「マタンゴ」から流用された笑い声なども真似しながら)、暗澹たる気分になる。
この点につき、最初に指摘したのは竹内義和氏であった。
彼らは、なぜR惑星という新天地を発見しながら、その後も地球への攻撃を繰り返す
のか、地球人とのファーストコンタクト時における、ミクロ化された仲間に対する
ジェノサイド、これへのリベンジゆえなのである。
特に、「セブン」における宇宙都市ペガッサ攻撃の時にモロボシダンが示す躊躇さえ無く、問答無用でマンがバルタンの宇宙船を破壊している点は、
いまだにひっかかるものを感じるのは、ひとり私だけではないであろう。