明治維新政府の宗教政策、神仏分離令(廃仏毀釈)ほど日本人の精神や文化を切り裂いてしまった事はありません。
神仏分離とは、神道を我が国の宗教とするという名目の宗教政策でした。
本来は、お寺と神社を分けることが大義名分でしたが、実際には仏教弾圧でした。
日本中で取り返しのつかない悲劇が一部の国学者や神職の指導のもとに行われたのです。
あの奈良の興福寺という屈指の大寺も、あっという間に叩き壊され、今は国宝となっている五重塔もわずか五円で叩き売られましたが、
解体するのに三十円かかるとの事で壊されずに残ったのです。
梅原猛氏によれば、「明治の廃仏毀釈が無ければ現在の国宝といわれるものは優に3倍はあっただろう」と考察しています。
如何に日本の文化を無残にも破壊されたのかが伺われます。
あのイスラム原理主義タリバンが、世界遺産に登録されていたバーミャンの巨大石仏を破壊しましたが、
日本では約130年前にもっと大規模な蛮行がなされていたのです。
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