【東條】プライド 運命の瞬間【英機】

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24この子の名無しのお祝いに
年末恒例の書庫整理をしていて、「昭和天皇独白録」が目に入って、メシを喰いながら読み返してるところなんだが、
http://www.amazon.co.jp/dp/4167198037/
やはり、この本は凄い。読み返す度に新発見がある。

どきっとしたのは、P.98、戦時中に「戦意鼓舞の為の詔書を出して欲しい」と東條などから要請があったことについての部分。
昭和天皇は、こう述べている。
「出すとなると、速かに平和に還れとも云へぬからどうしても、戦争を謳歌し、侵略に賛成する言葉しか使へない、
そうなると皇室の伝統に反する事になるから断り続けた」

独白録において天皇は一貫して言葉を選んでいるが、この箇所で唯一、
先の戦争を‘侵略’という言葉で表現してしまっている。
これがやはり、天皇の本音だったろう。
自分はうっかりしていて、この部分を読み流してしまっていた。
ついさっき初めて‘発見’して、どきっとした。