昨日のこの番組を見た人は、誰もいないのか?
http://pid.nhk.or.jp/pid04/ProgramIntro/Show.do?pkey=001-20110521-10-25435 何の予備知識もないままノンビリと見始め、アキラの歌いっぷり、カッコ良さに惚れ惚れとして見入っているうちに、
歌の間のトークショーのコーナーに何と! ルリ子が登場したので我が目を疑った。
互に見つめ合い、懐かし話をしている光景だけでも胸いっぱいになってしまったのだが、
何とアキラとルリ子が二人で口を揃えて「当時は相思相愛だった」とまで言ってしまったのにはビックリ仰天。
「でも、いろいろと問題があって、結局、一緒にはなれなかったんだけど・・」と、ルリ子。
何ということ!
日本映画史上のタブーのひとつが、こんなにもあっさりと当人の口から告白され、明らかにされるとは。
いや、あっさりというわけではなかったのかもしれない。
その後の歌のコーナーで、アキラが「さすらい」を歌うと、
2−ラス目をルリ子が引き継ぎ、歌詞を朗読。
3コーラス目をまたアキラが歌うという構成で、歌いながらアキラが、かたわらの(セットの)ベンチに座るルリ子の肩に手をのせると、
思わずルリ子が泣き出してしまっていた。
見ているこちらも、思わず涙。
これが泣かずにいられようか。
この信じがたいほど感動的な場面で泣かない者がいたら、そいつは日活ファンじゃない。
ルリ子の胸に去来した思いとはどんなものだったのか。
「日活アクション映画」という、17年間にも及ぶ一大長編映画の素晴らしいラスト・シーンを見たような気がした。
まさに、日本映画史に残る番組だった。
木曜日に再放送されるらしいので、未見の方はお見逃しなく。