1 :
この子の名無しのお祝いに:
2 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/07(日) 18:13:31 ID:qr54pYzw
2Get!
今、BS2で黒沢明特集やっているが、本多監督も関わった、後期作品を見てみたい。
4 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/08(月) 20:17:12 ID:j564heGs
5 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/11(木) 23:39:08 ID:cDSWIrgM
DVDにて「サンダ対ガイラ」を観た。
侵攻してくるガイラに対して、思わず発砲してしまう隊員とか、
(桐野洋雄の「何処の命令で発砲してるんだ!!」の台詞もイイ!)
サンダ出現の時、あおりをくらって転げてくる隊員の描写とか、細かい演出がよい。
本多監督の映画に観られるリアリズムと、黒澤監督の演出とでは、何が違うのだろう...?
本多作品が、ブルーレイになるのも近いかな。
7 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/14(日) 10:49:51 ID:3TMSWrC+
70年代の本多監督は、円谷プロの「帰ってきたウルトラマン」、「ミラーマン」などの
特撮テレビシリーズの演出をしていたが、シリーズのカラーを決める第1話、2話を
担当している割には、シリーズのメイン監督と言う訳ではないみたいだね...。
「帰ってきたウルトラマン」などは、怪獣をめぐる大規模な前後編のエピソードが多いので、
本多監督が演出してもよさそうなのに...。
ギャラの問題なのだろうか?
「ミラーマン」でも、何気ない日常で、何か異常な事態が進行しているという、
シリーズ初期の暗いふいんきがよくでていたので、もっと本多監督を登用してほしかった。
「ミラーマン」第1話のインベーダーが、アイアンに変身するところなんか、
本編での立ち回りのシーンのあと、ミニチュアセットに人物を合成するなど、
繋ぎ方が上手だと感じる。
8 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/14(日) 12:17:24 ID:tn+E2Cbh
この人の葬儀に「バナナシュート裁判」のおっさんが来てたけど、故人とはどう言う関係かな?
9 :
釈迦厨:2008/09/15(月) 10:00:08 ID:YZ0bNnWv
>>5 ガイラが上陸して非難する主婦が子供に対して
「〜ちゃん、何やってんの!グズグズしないで」とか叱咤する
セリフとかが何気なく入れられてて芸が細かいんだよなあ。
ああいうのが真のリアリズム演出だろw。
10 :
釈迦厨:2008/09/15(月) 10:02:00 ID:YZ0bNnWv
>>7 脚本を担当した上原正三が帰マン一話の監督が本多先生と聞いて腰を抜かしたそうだね。
何しろ雲の上の人だから。
11 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/15(月) 11:29:48 ID:aUkg5GT+
「帰ってきたウルトラマン」は、最終回も本多監督の演出だったが、
いかにも、「もう予算使い果たしました...」みたいなふいんきがよくでてたね。
予算については、本多監督もどうしようもなかったのだろうか...。
12 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/15(月) 11:43:55 ID:bl9pqCXl
そして「サンダーマスク」や「10-4-10-10」に。
13 :
釈迦厨:2008/09/15(月) 12:03:55 ID:YZ0bNnWv
流星人間ゾーンもな。
本多先生自体怪獣映画の監督ってイメージが強いから特撮の仕事しか回って来なかったんだろう。
14 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/15(月) 12:58:30 ID:fNuXgOuZ
アマチュア連合特撮大会でパンフにサイン貰った。
隣にいた平田昭彦さんと連名で。
誰も知らんか、特撮大会なんて。
15 :
釈迦厨:2008/09/15(月) 12:59:09 ID:YZ0bNnWv
俺知ってるよ
16 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/15(月) 20:20:31 ID:kLYaOsKH
>>8 本多さんは晩年黒澤組に監督補佐?だかで参加してたから、油井さんとも旧知でしょ。
そういえば所ジョージが何かの番組で
黒澤と本多と3人でラーメン屋行った話してた
ことあったな。
伊福部昭 SF特撮映画音楽の夕べの時に、ゲスト出演に来て、けっして舞台中央に行こうとしないんだよね。
平田昭彦がひっしによんでるのに(笑)、本多監督らしいなぁって今にして思うよ。
18 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/16(火) 22:31:28 ID:eVq69Cfx
遺作が「メカゴジラの逆襲」なんだが、実質的な昭和のゴジラシリーズの終焉を、
本多監督が演出したというのも、縁(えにし)というものか...。
「メカゴジラの逆襲」の劇中で、チタノザウルスの横須賀襲撃の際、横須賀市役所の
広報車が避難を呼び掛けていたり、武装した自衛隊員が警戒していたり、機動隊員が、
避難誘導していたりと、宇宙人が出て来る荒唐無稽なお話のようでも、細かい演出を
しているのが印象的だった。
ただ、惜しむらくは、中野特技監督の特技演出が浮いていたことかな...。
有川特技監督であれば、もっと違った印象だったかも...。
ところで、1984年のゴジラ復活まで、いろんな検討稿が出ていたようだが、
本多監督へのオファーは無かったのだろうか?
84年ゴジラを含め当然あったが、熟考の末断った
プロジェクトのプレッシャーがあまりに大きく
もし失敗したら、それまでの栄光に泥を塗ることになる
本人もさることながら、周囲がそう反対した
>>19 というか、東宝が本多に対してやった仕打ちを考えれば
何を今さらという感じだったんだろう。
黒澤が本多を黒澤プロの重役に迎えたのは
経済的に困らないようにという配慮からだった。
本多が断ったのは(そんな仕事無理して引き受けなくとも)
生活できたからだよ。
>>18 >実質的な昭和のゴジラシリーズの終焉を、
>本多監督が演出したというのも、縁(えにし)というものか
田中友幸としては、恐らくシリーズもこれで終わりだろうから、
死に水をとらせる意味で、本多に好きにとらせたんでしょう。
>>20 >東宝が本多に対してやった仕打ちを考えれば
どんなこと?
>黒澤が本多を黒澤プロの重役に迎えたのは
重役だったの?
あなたとはもう契約更新しませんと
一方的に通知してくび。
1984年のゴジラの橋本幸治が東宝映画の常務取締役の席まで
あてがってもらったのと対称的だろう。
23 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/17(水) 19:53:21 ID:TZUkpcAy
>>21 60年代半ば、東宝は監督陣の中で真っ先に本多を契約解除(事実上のクビ)にした。
その後も年一本ペースで監督作品はあるけど、契約解除になっているので毎月の給料は当然支払われず。
黒澤プロの重役だったかどうかは知らない。
84ゴジラの時は黒澤が『乱』を準備して撮影目前だった時期なので、それも受けなかった要因のひとつかも。
奥さんも反対したっておっしゃってるしな
25 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/17(水) 23:42:20 ID:dJJCb7aZ
「グッドモーニング ゴジラ」という本に書いてあったね。
森岩雄から、「もう君とは契約しません」と言われたとか。
理由は定かではないが、あまりにも、特撮は本多と言われたので、
他の監督達のなかにも、何か思う人がいたのでは無いか、とか書かれていたね。
いずれにしても、一方的に契約解除を言い渡された本多監督の心中はどのようなものだったのだろうか...?
あと、本多監督の「今日も我大空にあり」という企画が、いつの間にか、
本多監督も知らないうちに外されていたと言う話を聞いたことがあるが、
その時もどんな気持ちだったのかな...?
なんで、東宝は、そんなこと平気でやるの...?
やっぱり円谷英二が亡くなったから、本多監督ももう必要ないってことになったのかな・・・
>>22 その代わり橋本は2本撮ったきりで監督業辞めざるを得なかったよね。
>>25 東宝に限らずどこの会社も社員監督の立場ってそんなもんだったののでは。
ちなみに大映の場合、自分の企画で好きに撮れるのは山本薩夫と市川昆だけだったそうな
(増村保造もかな?)
28 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/18(木) 03:19:22 ID:YJVQMC9I
>>22 橋本幸治は84『ゴジラ』の興行が目標額に達しなかったことで
自ら監督職を辞めて編成部に移ったんだよ。常務取締役まで
上り詰めたのは、編成部での仕事振りがすぐれてたからで
『ゴジラ』の監督してたこととは関係ないと思うよ。
>橋本幸治は84『ゴジラ』の興行が目標額に達しなかったことで
自ら監督職を辞めて編成部に移ったんだよ。
ゴジラの後も、何かのメイキングやってたはずだけど。
あの橋本さんがメイキングの監督なんかやらされて可愛そうと
思ったのでよく覚えてるよ。
ゴジラの後なのに「君は僕をスキになる」のスクリプターまでやってるんだよな。
>自ら監督職を辞めて編成部に移ったんだよ。
東宝は
本人が移りたいといったら移らしてくれるのかねw
「ひめゆりの塔」「八つ墓村」の製作担当だったね、この人。
2本とも話題作だった割に、ヒット作というわけでもないし
プロデューサーとして特に評価されるような仕事をしてるわけでも
ないようですが。
>>27 >東宝に限らずどこの会社も社員監督の立場ってそんなもんだったののでは。
まあ、確かにそうだよね。邦画斜陽の中で各社とも合理化を推進した中で、
東宝も監督や技術者の専属契約を解除した。ヒットメーカーであり、キャリアから
いっても相当高額なギャラに達していただろうから、真っ先に本多との専属が見直されたのも無理はない。
ただ、すでに黒澤は東宝から独立させられていたし、この時期、鈴木英夫や千葉泰樹のように、
映画の専属を解除されて東宝テレビ部に移籍させられて人もいる。
その後、監督や技術者、俳優たちも続々と契約解除になった。それが60年代後半から70年代はじめという時代。
「一方的に解除」「仕打ち」とか、あたかも本多だけが悲劇の被害者であるかのような見方はヘンだとは思う。
>>30 本多の東宝への貢献を考えれば「仕打ち」という表現で
間違いではないだろう。
>キャリアから
いっても相当高額なギャラに達していただろうから
いや、それはない。
日本の映画監督のギャラは安いよ。
そもそも、そんなギャラもらってたら
本多は大金持ちだろ。
32 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/18(木) 20:58:17 ID:4JuQU5jk
本多監督が契約解除になったのは鈴木英夫や杉江敏男が解除になる前、まだ円谷も元気な頃の話だよ。
ただ、その後の仕事ぶりや世間的評価を考えると、杉江監督らに比べれば本多さんは恵まれているけどね。
33 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/18(木) 21:28:34 ID:QpZWTmgd
円谷英二自身もフリーになってたからな、まあこれは本人が望んでの事らしいけど。
34 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/19(金) 23:49:39 ID:8jjC2IrD
本多監督の演出したSF映画には自衛隊の登場シーンが多々ありますが、
昭和の自衛隊が使用していた装備品の映像資料とも言えるのではないでしょうか...?
「地球防衛軍」なんか、米軍のM1ヘルメットに保安隊時代からの戦闘服、M1ガーランド小銃に、
M2重機関銃、M1919機関銃等など...。
その他の映画でも、戦車のM41やM4E8、M24、ネプチューン哨戒機なんかも出てましたね。
社会党なんかが、一営利企業に協力しているのでけしからん、と国会で問題にしたために、
自衛隊の協力が得られなくなったと言う話を聞いたことがありますが、本多監督ほど、
戦後日本で日陰者扱い去れてきた自衛隊という組織を、凛々しく描いた映画監督も居ないのではないでしょうかね。
避難民の流れと逆行して、前線に赴く隊員たち、迫る脅威を前にして自分の職務を全うする隊員の描写とか、
本多監督の戦争体験が投影されているんでしょうか...?
中国の農村を襲撃した体験とかはちょっと語っておられますね。
平和で牧歌的な村が、あっという間に戦火に包まれていったとかなんとか
なにげにレパートリー広い監督さんだよね
37 :
この子の名無しのお祝いに:2008/10/09(木) 00:34:23 ID:Lj7M6j+4
本多監督の戦争体験を映画にしたものがあってもよかったかもしれないね。
本多監督自身の企画に、戦争をテーマとしたものがあったみたいだが...。
38 :
この子の名無しのお祝いに:2008/10/28(火) 23:58:13 ID:14wDYlre
「空の大怪獣ラドン」って、本多監督の演出した怪獣映画の中でも、何気ない日常に
異様な異物が現れる雰囲気が良く出ていると思います。
単発の怪獣映画では、「ゴジラ」とも違う異色なお話のような気がするのですが...。
特に、炭坑での殺人事件に突如として、メガヌロンが出現して、一気に炭坑町が騒然となるシーンが
印象的です。
炭坑の描写、殺人容疑者の兄を待つ白川由実や、おかみさん達のやり取りが、一瞬、
この映画が怪獣映画であることを忘れさせます。
畳とか襖とか浴衣とか、日常のファクターが濃いんだよね
40 :
この子の名無しのお祝いに:2008/11/02(日) 00:03:38 ID:XwxK4x+N
「空の大怪獣ラドン」については、舞台が北九州、超兵器が出て来る訳でも無く、
通常戦力で、怪獣を迎撃しているところなども、他の怪獣映画とは一線を画しているね。
無常感のあるラストシーンもよい。
「キングコングの逆襲」の、メカニコングが地面に激突する瞬間、
群集が「オーッ!」と歓声を上げるシーン、見てるこっちも身を乗り出しちゃうよ
「大怪獣バラン」については、舞台が東北、羽田、超兵器が出て来る訳でも無く、
通常戦力で、怪獣を迎撃しているところなども、他の怪獣映画とは一線を画しているね。
無常感のあるラストシーンもよい。
ラドンもバランも切ないラストがぐっとくるねえ
44 :
この子の名無しのお祝いに:2008/11/02(日) 23:09:02 ID:365Z1JIl
怪獣総進撃久しぶりに見た!
キラアク星人役の愛京子の映画出演と言えば、特撮以外にピンク映画に数本出ているのだが、
その事について何か情報があればよろしく…
>>31 東映に無茶苦茶貢献した松田定次なんかも似たような時期に切られたし、
時代の流れでしょう。
今夜のオール怪獣に、マジ心洗われてしまった。
47 :
この子の名無しのお祝いに:2008/11/04(火) 02:00:53 ID:iTSXMBgT
>オール怪獣
あの使いまわしばかりの低予算作品を、
「とても楽しんで撮った」とにこやかに語る監督の
ポジティブシンキングに心底驚愕した記憶が。
しかし考えてみれば、もともとSFとかスペクタクルよりも、
人間的な世界を描きたいと思ってた人なんだよね。
田中友幸さんも、「僕がゴジラばかりやらせていなかったら、
彼は成瀬巳喜男のような監督になっていたかもしれない」と言っていたし。
本来の資質にあっていた題材なのだろうな。
そういう視点でこの間見返したら、
列車をはさんでの親子の会話とか、
怪獣島のセットにはほとんど金をかけないで
廃墟のセットを丁寧に作りこんでるところとか、
新しい発見がたくさんあった。
テレビドラマじゃなくて、ちゃんと「映画」になってるんだよな。
オール怪獣のハリウッドリメイクが「ホームアローン」
白人の金持ち息子がマイノリティーいじめるような映画と一緒にしないでくれ
50 :
この子の名無しのお祝いに:2008/11/05(水) 18:17:42 ID:rzbzAmap
出動する自衛隊の描写とか、群集シーンが上手ですね。
他の監督には真似のできない、本多監督一代の演出だと思います。
撮影技術も、一代限りの円谷英二との出会いも必然だったような気がします。
金子修助や、手塚昌明なんかは、リアルを求めつつ、ケレン味のある演出ですが、
本多監督は、淡々と撮影している感じですね。
淡々とし過ぎて逆に作品世界に感情移入できない場合もあるのが本多演出の弱点か。
ただ昭和30年代後半以降になると多少本多演出も初期の真面目一本槍でなく多少のケレン味も
出て来た様な気ガス。
52 :
この子の名無しのお祝いに:2008/11/10(月) 18:09:55 ID:bTEDGiYC
>51
まあ、でもそういった演出が、特撮映画というジャンルで、ドキュメンタリックな映像を
造っていたのも事実だね。
「サンダ対ガイラ」なんか、「東京湾は護衛艦隊により封鎖の体制を整えつつあり」とか、
L作戦での、幕僚の司令への報告、無線連絡などで、ガイラの侵攻に対する部隊の展開が、
説明されていて、非常にかっこよい。
メーサー車という架空の兵器にリアリティを与えるには
ああいう淡々としながらも堅実な演出の積み重ねが必要なんだろうな
54 :
釈迦厨:2008/11/11(火) 21:57:43 ID:6F41pqy9
>>53 胴衣です。
憲法とか持ち出せばリアリテイが出ると思ってる香具師は阿呆www.
自衛隊とか登場人物が、ゴジラに妙な思い入れを持ってるのが平成シリーズ。
本多監督作品の登場人物は、自然災害に対する姿勢って感じだな。
56 :
この子の名無しのお祝いに:2008/11/15(土) 23:09:15 ID:o4Y03NrH
平成ゴジラシリーズの登場人物達は、ゴジラを人類の敵、或いはゴジラとの戦いで戦死した仲間の仇と
認識しているが、本多監督の映画では、ゴジラもまた自然界の一部として認識されているような気がする。
(ゴジラの出自は兎も角)
毎年のように報道される台風などの自然災害を見る度に、ゴジラを思い出す。
災害が身近な時代だったし、観客にも、銀幕で大災害を楽しむ気風があったんだろうね
58 :
この子の名無しのお祝いに:2008/11/16(日) 01:18:00 ID:ELrvrJCV
公式サイト海外版記念あげ。
ほとんど日本語版の翻訳ですが、
ファンメールコーナーで海外の方の感想が読めます。
三人ともシロウトではないね
日本映画の評論家と怪獣マニア
60 :
この子の名無しのお祝いに:2008/11/17(月) 23:25:44 ID:z5C3w6G+
「地球防衛軍」って、タイトルバックから無気味な旋律のテーマ曲がかかって、
ミステリアンの宇宙基地が地球に向かうシーンが出て来るが、得体のしれないものが
地球に迫りつつあるのに、地球(日本)では、盆踊りに興じているというシーンが
なんとも良いですね。
ジョン カーペンターの「光る眼」という映画の冒頭で、日の出の頃、まだ皆が
眠っている最中、街の上空を何かの陰が過って行くというシーンを思い出した。
「地球防衛軍」の前半、モゲラ出現までのシーンは、何かが怒りつつあるという、
不安な感じが良く出ていると思います。
陥没した村で、調査隊の自衛官が言う、「ミキサーで掻き回したようだ」という台詞とか、
地面に落ちているガラガラや浅間神社の鳥居とか。
本多監督の堅実な演出が、モゲラ出現や、異星人との戦争という異常事態を際立たせていると思います。
61 :
この子の名無しのお祝いに:2008/11/26(水) 20:21:46 ID:q8X2tTaM
本多監督の「マタンゴ」なんかは、閉鎖された環境での絶望感がよくでているな。
あんがい、閉鎖された状況でのサスペンス劇なんか撮影したら、手堅くまとめるひとだったのではないか...。
63 :
この子の名無しのお祝いに:2008/11/28(金) 00:01:50 ID:xxP2aFA7
>62
「トンネル」って、黒澤監督の「夢」の一エピソードだよね。
たしか、前スレでも実は本多監督が演出したという書き込みがあったね。
ホントにそうだとしたら、幽霊とは言え、あの軍隊の描写なんかは、そうかもな...。
ところで、1975年以降のゴジラ不在の時期にも、色々特撮映画の企画はあったみたいだが、
海野十三の「火星兵団」なんか、本多監督の演出で観てみたかった。
「ゴジラ対アスカ要塞」はどうだろう?
全く同意
>>たしか、前スレでも実は本多監督が演出したという書き込みがあったね。
行軍の訓練は本多にやってもらったと黒澤は言ってるけど。
演出まで本多にやってもらったとはいってない。
偉大な黒澤が本多みたいな三流元監督に演出をまかせるわけないよなw
前スレにいた電波か
68 :
この子の名無しのお祝いに:2008/11/29(土) 15:42:46 ID:7SKjiLgR
本多監督のフィルモグラフィーって、特撮映画に片寄りがちな感じであるが、
実際、それらの映画を観てみると、いろんなジャンルの映画が詰まっている、という感じだな...。
アクション、恋愛、サラリーマン喜劇、戦争、人情ものなど。
でも、それでも一本の映画としてまとまっているんだよね。
69 :
この子の名無しのお祝いに:2008/11/29(土) 23:14:50 ID:8gD/GfxP
>>68 それは東宝の会社のカラーだろうね。とりあえず色々撮らせて、一番その監督が
うまくつくれる作品をその後ずっと作らせる、という主義だったみたいだから。
植木等映画の古澤監督ですら戦争映画撮ってるからなぁ。
70 :
釈迦厨:2008/11/29(土) 23:15:00 ID:7+wSN4ZG
黒澤みたいな芸術家じゃないけど手堅い職人監督です、本多センセは。
71 :
この子の名無しのお祝いに:2008/11/30(日) 12:23:17 ID:u6NQvJUe
古澤の勢いある演出はアクション向きだろう。
別に不思議じゃない。
>>69 あの人は右翼だから喜んで撮ったんじゃないか。
本多はバリバリのサヨだよなw
だから黒澤ともウマがあっったんだよな。
黒澤は日本共産党シンパの山田幼児と井上ひさしとも
仲良かったし。
スクリプターの野上照代の親父は真っ赤かの人だったし。
右の人間は大抵新東宝に行ったわけだし。古澤は帰ってきたけど。
古澤センセ新東宝に逝ったの?
松林和尚が一時新東宝で撮ってたからそれについて行ったのかな?
渡辺邦男の命令で反共産党活動をした後、東宝争議で新東宝に行って、
市川崑にくっついて東宝に帰ってきた。
78 :
この子の名無しのお祝いに:2008/11/30(日) 23:59:07 ID:u6NQvJUe
>渡辺邦男の命令で反共産党活動
マジかよ。
79 :
この子の名無しのお祝いに:2008/12/02(火) 03:35:51 ID:2us9c874
古澤ってかなりの基地外だったらしいなw
80 :
この子の名無しのお祝いに:2008/12/06(土) 15:43:09 ID:05etSD64
本多監督の「ガス人間第一号」をDVDで視聴したんだが、冒頭の東宝マークから、
タイトルバック、スタッフ、キャストのクレジットの一連の展開がかっこよいね。
観客側に向かって拳銃を発射する男、一斉に手を挙げる銀行員達、ひとりでに開いて行く
金庫、歩道を足早に歩いて行く男の足、それを着実に追い詰めて行くような警官たちの足。
そして、パトカーでの追跡シーンに至る。
81 :
この子の名無しのお祝いに:2008/12/07(日) 21:44:34 ID:5m+7e7M/
「ガス人間」その筋には有名な映画だったから
あらすじもオチも全部知ってたんだけど、
あの冒頭で一気に引き込まれて、
気がつけばラストシーンで号泣。
あれから洋邦実写特撮問わずいろんな映画を観たけれど、
日本映画ではこれがベストです。
82 :
この子の名無しのお祝いに:2008/12/28(日) 20:08:08 ID:ua87a+uJ
>>70 単なる職人監督という評価は間違ってるな
わかるかバカ厨
83 :
この子の名無しのお祝いに:2008/12/28(日) 22:21:34 ID:+I2ubC/V
>>82 俺は70じゃないが、よく読め。
70は「手堅い」と言ってる。
「単なる」という修飾語はお前の創作。
暇だったので調べてみた。
木村武(=馬渕薫)と関沢新一が執筆した東宝特撮映画(怪獣・SF・戦争・
ファンタジー)は、それぞれ18本。※「大盗賊」は木村と関沢の合作。
しかもその35本のうち、本多監督がコンビを組んだ本数もそれぞれ11本。
まったくの偶然とはいえ面白いな。
86 :
釈迦厨:2008/12/30(火) 11:01:53 ID:iYPtsI6r
http://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2009-1/kaisetsu.html 東宝=円谷英二による特撮映画の金字塔、『ゴジラ』が公開されたのは日本映画が産業として
ピークを迎えつつあった1954年のこと。
それまで戦争映画などを通して培われてきた日本の特殊技術の力が、
いよいよ空想の世界で最大限に発揮されたのでした。
以来、日本の特撮映画は、次々とユニークな怪獣を生み出し、
また近未来戦争や科学犯罪、スーパーヒーローの活躍など様々な分野を開拓しながら、
日本映画のユニークなジャンルとして定着してゆくことになります。
ブームの最盛期となった1967年には東宝や新東宝、大映、東映に加え、
新たに松竹や日活も怪獣映画の製作に乗り出すほどの活況を呈し、
また日本製怪獣・SF映画の多くが海外にも輸出され根強いファンを生み出してゆきました。
「日本映画史横断」の第3回目となる本企画では、
『ゴジラ』以前に円谷英二が特殊技術を担当した1949年の『透明人間現わる』から
1968年の『怪獣総進撃』まで、第1次ブームと呼ばれる時代の作品44本(42プログラム)の上映を通して、
日本が誇る偉大な遺産を回顧します。
87 :
この子の名無しのお祝いに:2009/02/14(土) 17:43:10 ID:fGVmfOpi
本多さんが瀧口修造の助手だったってのはちょっとびっくりした
人に歴史あり
89 :
この子の名無しのお祝いに:2009/02/15(日) 18:55:38 ID:Nxc2qX9j
フィルムセンター、行ってる?
誰も行かなかったようだね。
東京人はうらやましいね
92 :
この子の名無しのお祝いに:2009/03/03(火) 22:41:09 ID:fcbRtXOr
俺、行ったよ。バランとゴラスとドゴラとキングコングの逆襲観たよ。
最近、「原子怪獣現る」のDVDを購入して視聴したのだが、全体的な演出はともかく、
リドザウルス上陸の際、街全体にパニックが伝播していくシーンとか、特に盲目の男が
何も知らずに歩いていて、逃げる群衆に巻き込まれて倒れるシーンとかが、本多監督の
演出とかぶって興味深かった。
といっても、この映画の方が、制作は「ゴジラ」より先なんだけれどね・・・。
本多監督は、この映画観たのだろうか。
釣りをするならせめて目欄に釣りのサインくらい仕込んでおくものですよ。
95 :
釈迦厨:2009/03/09(月) 22:32:49 ID:09CUOOix
だなw
本多監督って、プログラムピクチャーの職人監督というふうに言われることが多いようだが、
ほんとは、大作系の監督だったのではないだろうか。
同意。 しかし昭和30年代当時の映画は密度が濃いなあ。1時間半、見せ場もたっぷりだし
「キングコング対ゴジラ」を観たんだが、有島一郎の演技を観ていると、
「ゴジラ対若大将」もあながち実現可能だったのではないかという気がする。
続いて、「ガス人間第1号」を視聴・・・。
水野の回想で、佐野博士の研究室のアングルが微妙に傾いているのが不気味だった。
佐野博士の狂気を現すのと同時に、夢破れ、仕事にも恵まれず、鬱屈した日々を送る水野の前に現れたチャンスという名の罠。
そして、危険な予感を抱きながら、今までの日々からの脱却できるかもという
水野の大きな不安と小さい期待を表しているような気がする。
ミサイル発射の際の日本国民って、なんだか「妖星ゴラス」で沢村いき雄が演じていた
タクシー運転手の台詞に現されていたような気がする。
私自身は、明らかな戦時下のつもりでいましたが・・・。
ということで、チラシの裏はこれくらいにして、「妖星ゴラス」って、どうしても
南極計画の描写なんかで「さよならジュピター」を思い出してしまう。
本多監督だったら小松左京とも製作者としていい関係で、イメージと映画としての表現とか
うまく処理できたと思うのだが・・・。
そういえば、「さよならジュピター」クランクアップ?のパーティで小松左京と一緒に写っている
本多監督の写真を見たことがある。
1990年代のゴジラシリーズって、大森一樹、川北紘一、大河原孝夫に私物化されていたような気がするのだが・・・。
エンターティメント性とかにとらわれすぎて、わざわざ連続シリーズにしなくてもよかったのに、無理して続けていたような感じがする。
そもそもなんであんなに大河原孝夫が起用されていたのか理解できない。
「ゴジラ2000」の際、発売されたムックで、佐野四郎が監督が投げやりだと苦言を呈していた。
2000年代に入ってからのように、もっと、ほかの本編監督、特技監督を起用して、多様な映画を製作するべきだった思う。
そうすれば、尻すぼみに終わることもなかったのではないかと考えてしまう。
本多監督が演出していた昭和のゴジラシリーズとは明らかに画面の密度が違う。
まぁ、制作環境や予算の違いもあろうが、昭和のシリーズにあって、90年代のゴジラシリーズにはないものってなんなのか?
>>100 >そもそもなんであんなに大河原孝夫が起用されていたのか理解できない。
東宝にとって使いやすい人だったんでしょう。
佐野四郎のいう投げやりな部分も含めてw
そういえば大森一樹が黒澤組で撮影助手やってたキャメラマンに
(大森の指示に対し)「恥ずかしい、恥ずかしい。
(黒澤組ではこんなことしない)」
と嫌味をいわれたそうだけど。
103 :
この子の名無しのお祝いに:2009/04/09(木) 10:08:07 ID:9LC5C4Xx
フィルムセンターでまたまたSF怪獣映画特集、いいですねぇ。
ゴジラを使ったストーリーはもうネタ切れしているんだから、
新作に多くを望むこと自体が無理でしょ。
どう作ったって、ゴジラが出てくる以上、焼き直しにしかならない。
平成ガメラみたいな思い切った設定の再解釈をしない、という前提ならそうかも知れんがね。
>>102 いくら黒澤組出身だったからって、監督の意図に対して嫌味を言うなんて間違ってるんじゃね?
土屋嘉男の本なんか読むとなんだか和気藹々とした組だったように思えるが、
かえって黒澤組に就いていた誇り?みたいなのが鼻につく・・・。
そういえば、本多組の小泉カメラマンってどんな人だったのかね?
本多監督との関係はどんなものだったのだろう・・・。
>>105 思い切った設定、ということで言えば、金子修介監督の「大怪獣総攻撃」は評価したい。
惜しむらくは、検討稿のとおり、バラゴン、バラン、アンギラスが出ていればよかった。
そういう意味では、富山プロデューサーも戦犯の一人ということか・・・。
大森とか大河原監督の登場人物って手持無沙汰な感じの描写が多いんだよな
なんかその他大勢になっちゃってて、役者を使いきれてないような
>>106 偉い巨匠についてると、自分まで偉いと錯覚する人も多いんだろう。
>>108 宮川一夫はこいつは無能だと思った監督の
言う事は聞かないよ。
今井正の指示に
「そうですか。でも私はそんな撮り方しませんから。」
映画の職人さんは結構意地悪だよw
>>109 宮川一夫自身が偉い巨匠だから、「巨匠についてるから自分も偉い」って話とは関係ないよ。
大森演出がそれだけひどかったんだろ。モブシーンとか見てりゃなんとなくわかる希ガス
>>107 大河原孝夫は、「ゴジラVSモスラ」公開当時、久方の撮影所出身監督とか言われてたのを読んだ記憶がある。
それにしては、映画のできは、演出、脚本、特撮ともに??という感じだった。
東宝出版の書籍で、本多監督が映画の根幹にしっかりと問題意識があってよかったとコメントを
寄せていたが、問題意識にしても、「私たちの地球はどうなってしまうの?」とか、
「オゾン層の破壊による地球温暖化がどうたら・・・」とか中学生の弁論大会のテーマみたいだった。
なにより怪獣映画で夫婦や親子の絆の再生なんて観なくてもいい。
同じ撮影所出身でも、本多監督みたいに戦前から昭和20年代、30年代を経て、70年代にかけての斜陽期を
経てきた人と、60年代くらいから、助監督としてキャリアを積んだ人とでは、経験の差が違うのだろうか・・・?
また、フリーで仕事してきた手塚監督や、金子監督はまた違った感じですね。
思い入れもあるのかもしれませんが。
>>105 ゴジラの一作目と最初のガメラシリーズの出来が同じくらいならそうも言えるだろうけど、
あのゴジラをゴジラで超えるのは無理でしょ。
というか、平成ガメラだって、怪獣映画の範疇を超えているわけでもないじゃん。
細部の細かさと映像の斬新さが最大のウリであって、
それ以前の怪獣物を古くしたかといえば、そうとは言えないんじゃないかなあ。
>>112 大河原孝夫が東宝に入社したのは、1973年。
大森の演出・脚本は「よそ見しすぎ」って感じがする。
>>114 訂正どうもありがとう。
>>115 脚本に、いろいろ詰め込みすぎなような気がする。
「ゴジラVSビオランテ」の時も、ゴジラ細胞の争奪戦と平行して、ゴジラが自衛隊と戦いながら列島を縦断、
若狭湾で桐嶋とSSS9が格闘しているところにゴジラの足が、というプロットを出して、
「ロードムービーだった・・・」と言っていた。
「ゴジラVSデストロイア」も、せっかく昭和29年のゴジラ襲撃にかかわった登場人物を出していながら、
結局、物語に旨く関わらせることができなかったり・・・。
ところで、「決戦!南海の大怪獣」を観たのだが、佐原健二の尊い犠牲で宇宙生物をやっつけた一同が
沖の船に手を振っているシーンで、手を振りながら不気味な笑いを浮かべる土屋嘉男のアップで"終"の文字だったら
よかったとおもた。
117 :
この子の名無しのお祝いに:2009/04/14(火) 01:57:20 ID:Sm+JEJmR
>>116 山田正紀の「謀殺のチェスゲーム」を意識したとか
なんとか言ってたような。
>>117 「VSビオランテ」までは、地に足の着いた感じのお話だったのに、その後は・・・。
金子こそは撮影所出身の監督だね
その金子がにっかつを離れた年に
入れ替わりに入社したのが、いわゆる特撮作品はないが、中田秀夫
ここらへんが、最後の撮影所出身になるのかな
本多監督って、確か大林宣彦の「異人たちとの夏」っていう映画に出演していましたよね。
あと、「漂流教室」にも、出演していたような気がするのですが・・・。
林泰文が、尾美としのりに首を絞められて、母親に助けを求めるシーンで、
夢から覚めた母親役の三田佳子が、バットをもって居間に駆け込むと、そのなかに
本多監督がいるように見えます。
一瞬しか映らないのですが。
>>102 「ゴジラ」撮影時、成瀬組の玉井正夫が、本編、特撮の軋轢をなくすために、
撮影監督としてイニシアチブをとることを条件に参加したという話を聞いたが、
本多監督と、撮影監督という立場のカメラマンとのパワーバランスがいまいちよくわからない・・・。
本多監督が、映画制作の全体に関して責任を持ち統括するというのはわかるのですが。
>>121 その「撮影監督」というのは一般的な意味での
「撮影監督」じゃないだろ。
特撮の「撮影」にも口出させろという意味では?
フィギュア王のゴジラ特集で、ゴジラ復活に向けての富山プロデューサーのインタビューが掲載されているが、
オファーしたい監督は?との問いに、世界中の監督が対象・・・、みたいにコメントしているが、
本多監督が存命中に起用できたじゃないか・・・、などと思ってしまた。
ところで、「続・三丁目の夕日」の冒頭を観ていると、今の時代の方こそ、本多監督が構想していた映画が撮れたのでは?
と考えてしまう。
有川さんいわく、「ゴジラ」時ではまだ特撮班は立場的に弱く、
特撮班が本編班へ進行状況の伺いに行く感じだったらしいね
>>123 >本多監督が存命中に起用できたじゃないか・・・、などと思ってしまた。
本多氏にはオファーがあったが辞退した
>>121 どっちの画調にあわせるかとかそういうことじゃね?
>>125 大映の「大魔神」シリーズも、本編と特撮の撮影を同一のカメラマンが行って、
色調を統一したと聞いたことがあるが、そういうことなんだろうね。
本多監督の海外での評価はどのようなものなのだろうか。
黒澤明の「夢」撮影時に来日した、マーティン・スコセッシは東宝本社で、
本多監督の所在を確認して、すぐに会いに行ったらしいが・・・。
日本では、「ゴジラ」を監督したとはいうものの円谷英二の影に隠れがちで、
監督としてはあまりまともな評価を得ていないような気もするが、つい最近、
アメリカでオリジナルの「ゴジラ」が公開されたということなので、海外での
評価が気になる。
海外でもバートンみたいなオタに人気がある程度
バートンゆうたらかなり大物でないの
コッポラが「地獄の黙示録」の撮影中に行き詰ると、黒澤の「七人の侍」を観たと言う話を聞いたことがあるが、
そんな風に、映画作りの教科書?として、あるいはオマージュ、影響を受けたという海外の監督はいないものか・・・。
そんなに気になる?
>>131 特異な映画監督ではあるが、その為にまともな評価をされていない監督であるような感じがする。
役者の土屋嘉男や中島春雄など、東宝特撮に縁のある人たちが、海外のコンベンションに呼ばれていたりするので、
海外での批評や評価がどのようなものかやっぱり気になるね・・・。
>>133 フィルモグラフィーで、1955年のクライベイビーってなんだろうと思ったが、
どうやら「おえんさん」らしいな・・・。
「地球防衛軍」の前半、モゲラが富士市に出現した直後の警察署の演出が非常によいですね。
「円谷英二の映像世界」という書籍でも言及されていたが、日常に突如出現した異物に戸惑う様子がよく出ている。
そのなかでも、市街に避難命令を発令する警察署長や、自衛隊到着まで、遅滞行動をとりつつ避難民を安全地帯まで
誘導する警察官など、公安関係者が職責を全うする姿がきっちり描かれている・・・。
非常事態の発生を描いたようなポリティカルフィクションなんかを演出したら、山本薩夫とはまた違った映画を本多監督はつくったと思います。
「妖星ゴラス」は、ポリティカルフィクションぽいな・・・。
>誘導する警察官など、公安関係者が職責を全うする姿が
きっちり描かれている・・・。
それは「公安関係者」だからじゃないと思うよ。
俳優の中丸忠雄の訃報が新聞に掲載されていてびっくりした。
本多監督の映画では、「地球防衛軍」の陸自士官と「メカゴジラの逆襲」のICPO幹部かな。
いずれにしてもご冥福をお祈りいたします。
>>136 東宝争議の時にびびって皆逃げても
最後まで残ってたのが、黒澤と本多。
そういう性格が演出にも反映されてると
見るのが自然。
ワイズ出版の中野特技監督の本に、「緯度0大作戦」の製作において、合作上のトラブルが多かったなかで、
映画を完成させたのは、本多監督の手腕によるものだと書いてあったが、そういった製作現場をまとめるのは
本多監督の人徳によるものが大だったのだろうか?
中野監督の言葉によれば、他の監督だったら皆降板してた、とのことだが。
アメリカ側が偉そうに映画論のご高説から入ってきたらしいね。本多監督は怒りもせず、
それならそちらのおっしゃるやり方でやってみましょうという姿勢だった。
結局日本式の撮り方のほうが合理的ってんで、しまいに向こうも折れたと
アメリカでの撮影方法と、日本式の撮影方法ではどのように違うのでしょうか?
「緯度0大作戦」については、なんだかジョセフ・コットンが、撮影の空き時間になると、
セットの隅っこで、背を向けて座り込んでいたとかいう話を聞いた・・・。
舞台演技のように、一貫した流れで役者が演技し、複数のキャメラでこれを追うのがアメリカ式で、
フィルムを潤沢に使えるハリウッドならではの手法。日本はカットを撮り重ねて全体の流れを作る。
黒澤の場合は日本のシングルカムをマルチカムに拡大したような
黒澤独自のマルチカムだな。
玉突き(ビリヤード)の達人みたい
>>142 教えてくれてありがとうございます。
アメリカはなんでも物量が豊富なのですね。
でも、アメリカ側をまず立てて、その方法でやってみようとするあたり、温厚な本多監督らしいですね。
カメラ一台しかないのに
どうやってマルチカム?
6月20日(土)山形市のシベールアリーナにおいて、「ゴジラを撮った男 映画監督本多猪四郎特集」が開催されるそうです。
毎年開催されている、山形国際ドキュメンタリー映画際のプレイベントとして、「空の大怪獣ラドン」、「妖星ゴラス」、
「ガス人間第1号」、「マタンゴ」の4作品の上映と井上ひさしの「ゴジラと僕と山形と」(仮)と題された講演もあります。
山形市の映画館に行ったら、チラシがおいてあったよ・・・。
また、2011年の生誕100年を見据えて、本多監督の全作品上映を企画しているとのことです。
一つ気になるのが、「ガス人間第1号」の紹介文のところに"リメイクの噂も"とあるのだが、
そんな企画が水面下であるのだろうか・・・。もしかして樋口監督か・・・。
「空の大怪獣ラドン」は、炭鉱の町のディティールが非常に細かい・・・。
白川由美が兄と二人で暮らす長屋とか。
そういうところに、唐突に出てくるメガヌロンが非常に恐ろしい。
現実の生活観そのままの場所に、突如、非日常の得体の知れないものが現れるという
唐突さが出色ですね。
警官隊が畳の上に土足で上がってるのが、あたりまえだけどすごくリアルに感じる
この時期の東宝の特撮映画の登場人物は、池田憲章も言ってたけど怪獣相手に先入観がないんだよね
警官隊が踏み込む場面で、白い作業服を着てピッケル?のようなものを持った人たちがいるが、
あの人たちは炭鉱作業員の自警団みたいな人たちなのかな・・・?
街全体が次第に騒然となっていくなかで、「どうしたの?どうしたの?」といった住人の声が聞こえるのも細かい。
「地球防衛軍」の富士市での警察署での演出もそうですね。
昭和30年代に、黒澤明がゴジラ映画を演出するという企画があったとかいう真偽不明の話を
聞いたことがある・・・。なんでも実物大のゴジラを製作しなければならないので、頓挫したとか・・・。
そんなことになったらどんな映画になっていたのだろうか。
橋本忍脚本のゴジラ映画も観てみたかったような気もするが、本多監督の演出した映画に比べて、
なんかちぐはぐした映画になりそう・・・。
黒澤は東宝が「連合艦隊」(だったかな?)を製作すると聞いて、
「1隻の戦艦も使えないのに彼らは何を撮るつもりなんだろう?」と言ったらしいからね。
「巨大な船が波を蹴立てて邁進するから映画になるんじゃないか」だそうだ。
この考え方だと実物大どころか本物のゴジラが使えないと撮らなかったんじゃないかねぇ。
>>151 本多監督とは特殊撮影に関する考え方がまるっきり違う感じですね・・・。
とはいっても、「夢」という映画で、「赤富士」というエピソードを撮影しているわけですが。
そのときは「富士山が大爆発して、溶岩が一気に流れ出してくるから映画になるんじゃないか」とは言わなかったのか。
考え方が変わったんだろう。
ついでに、「蜘蛛巣城」撮影時、草木をつけて偽装した軍勢が、蜘蛛巣城に迫ってくるシーンで、
黒澤明が円谷英二を嫌っていたため、スタッフがこっそり特殊撮影を頼みに行ったという話を聞いたことがあるが、
ほんとなの
http://gimpo.2ch.net/rmovie/かな・・・。
「東宝特撮映画全史」という書籍に、霧の中で木々が揺れているシーンを撮影している写真が掲載されているが、
もっと効果的な使い方があったように思うのだが。
>>146 亀レスになってしまったが、こういう地方での再上映は嬉しい。
DVDでもどうしても限界はあるからね。
「ゴラス」は4chステレオでの上映かな
山形新聞などで、山形ドキュメンタリー映画祭のプレイベントの記事が、何回か掲載されていた。
しかし、もっと早くこういったイベントが地元で行われなかったのは何故か。
生誕100周年という区切の時だからかもしれないが、世界に通用する映画監督として、
再評価されるべきだとおもうが・・・。
>>156 同意。
生誕100周年イベントは全国規模でやっても良いと思う。
数々の名作がDVD、CSなどでしか見られないのは間違っている。
全部東宝が悪い
ルーカスやスピルバーグにはヘコヘコするくせに
6月8日の山形新聞夕刊 「熱く面白く」に、『リアリズム追求本多監督 "人間ドラマ"が真骨頂』
との見出しで、本多監督の記事が。
内容は、「ゴジラ」製作時の『この作品をまじめに捉えることのできない人は、今すぐやめてください』との言葉から
円谷英二特技監督との緊密な映画制作といったおなじみのお話を経て、プレイベントでの上映作品「ガス人間第1号」
の紹介。
『現実離れしたファンタジーでも9、本多はリアリズムを追求した。』
『作品自体は、現場にかかわった人々の意気込みと叡智が結集されたのだろう、一班映画としても極上の出来栄えとなった。』
『意外な結末に思わず目がにじむ。本多監督のケレン味のない静謐な演出に唸らされることは請け合いである。』
との言葉も。
そして最後に、
『特撮映画だけではない、知られざる本多が山形で復活する。2011年には生誕100周年を迎える。
本多猪四郎再評価のうねりを故郷山形から起こしたい。』
との言葉で締めくくられています。
本多監督が他界されてから十数年、遅すぎた!とは敢えて言わないでおこう・・・。
今回のイベントが、本格的な本多監督再評価に繋がればいいな・・・。
AK100の記念イベントで何故か
XJAPANのHIDEの展覧会か何かやるらしいけど。
そんなことやるなら本多さんを取り上げればいいのに。
TVブロスだったか、かなり前に、ジャズだかの名盤を紹介するコラムに、
「美女と液体人間」のサントラが紹介されていた。
キャバレー ホムラで、警察がギャングの手入れをするシーンで、バンドの演奏と
警察がギャングを逮捕していくシーンがカットバックで描かれ、劇伴と併せて緊迫感のある
シーンになっていると評価されていた。
SF怪獣映画のなかの、一般映画的なシーンの演出とかはもっと評価されてほしい・・・。
この前テレビで本多監督が特集されてたけど見た人居る?
>>162 どこのチャンネルですか?
是非、観たかった・・・。
「いのしろう」ではなく「いしろう」だと知ってから久しい。
特撮好きという事もあって、自分に息子が出来たら
本多監督に肖るという意味もあって「威士郎」と命名したかった。
(「翔太」とか、そんなありふれた名前、今更付けられるか!)
本多監督の特撮映画については、関沢新一より、木村武の脚本の方が、本多監督の作風に
合っていたような気がするのだが・・・。
「空の大怪獣ラドン」で、迎撃に上がった空自の戦闘機隊のパイロットたちが、
飛行するラドンの姿を目で追うなど演技が細かくてよい・・・。
ミニチュアと実機、そして役者のカットバックで、自然に映像に集中できるというか、そんな感じがする。
90年代のゴジラ映画に欠けているもののひとつだな。
ところで、山形の本多監督のイベント行った人いるのかな?
>>166 俺は行った。
井上ひさしが、「本多監督作品の怪獣は嫌らしくない」と言ったのが特に印象深かった。
しかしメガヌロンやマタンゴの効果音は劇場だと半端じゃないくらい怖い。
マタンゴの船室とか階段とか、カットの切り方がすごい怖いよね
公式サイトの更新遅いですね・・・。
>>168 本多監督の持ち味は、「マタンゴ」みたいな映画でこそ十分発揮されているようなきがする。
「出演俳優が浮つかないこと」という本多監督の演出方針を見習ってほしい特撮映画は多いよな・・・
平成期のはほとんどがそう・・・
本日付の山形新聞に、山形国際ドキュメンタリー映画祭の記事が掲載され、
記事の一部に本多監督の記述が。
6月のプレイベントで講演した井上ひさしの言葉で、
「どうして当時の評論家たちに評価されなかったのか」
「日本人はいつも、自分たちの持っているものを正統に評価できずにいる」
と落胆をあらわにした、とのこと。
もともと、ドキュメンタリー志望の本多監督の出身地で、国際的なドキュメンタリー
映画祭が開催されているというのも、なにか因縁のようなものを感ぜずにはいられないという感じか。
BS11で、「ガメラ特集」ということで、ギャオス、バイラスが放送されていた。
ゴジラとガメラでは、方向性が違うかもしれないが、どうしても本編演出、特撮演出も
本多監督や、東宝特撮と比べてしまうな・・・。
もっともガメラシリーズは、それはそれで好きなんだが。
ガメラシリーズって、独力で特撮をやったってのが偉いとおも
>>173 大映は、本編に対しての映像効果としての特撮はともかく、怪獣映画のような特撮主体の
映画だと、粗が出てくるような気がする。
ガメラシリーズの特撮に関しては、湯浅監督よりも築地米三郎監督の方がよかったのでは・・・?
本多監督が特撮にも部分的に関わったのは、「オール怪獣大進撃」でしたか。
松林宗恵監督が亡くなったそうですね。
ご冥福をお祈りします。
以前、何かで読んだが、円谷プロで撮影した「勝利者たち」という映画で、
東宝の松林組のスタッフに比べて、あまりに助監督をはじめとするスタッフが使えないので、
映画の撮影がイヤになってしまった、とか言っていた・・・。
スレ違いスマソ。
>>166 この人のすごいのは
特撮と役者の演技の融合を考えて演出ができること。
3丁目の夕日にゴジラがちょっと出てくるが
あれは何ですか?
ゲソラが村とか人を襲う時の演出の上手さは下を巻く
「南海の大怪獣」は、なかなかの佳作だと思います。
当銀長太郎が襲われるシーンや、セルジオ島の集落をゲゾラが襲うシーンは、
本編と実物大のモデル、ミニチュア、合成をうまく編集して一つに融合させているので、
すんなり映像に入っていける感じがする。
特撮演出については、中野監督よりも、有川監督の方が、本多監督にはあっていたと思う。
まあ才能が、有川>>>>>>>>>>>>>>>>>中野だから。
助監督出身の中野さんと、撮影技師の有川さんとではいろいろ差が出るのかな
「サンダ対ガイラ」などで描かれる自衛隊の怪獣迎撃作戦・・・。
自衛隊からみたら、戦略や戦術などどうみえるんだろうか・・・。
ああいった描写は、本多監督が脚本の改稿の段階から手をいれていたのかな。
本多監督の戦争体験なんかもあるかもしれないね。
182 :
この子の名無しのお祝いに:2009/09/13(日) 22:56:11 ID:+53JBtIp
久しぶりに「大怪獣バラン」をDVDで観て、ふと気づいたんだが。
北上川上流で珍しい蝶が発見されたことがきっかけでこの物語は始まるが、
「ウルトラQ」の「変身」も、モルフォ蝶が出てくる・・・。
しかも、同じく出演しているのは野村浩三・・・。
園田あゆみと松尾文人も、「ウルトラQ」の3人に見えなくも無い。
ところで、映画制作時の東北の寒村なんて、あんなイメージだったのか?
そうだ。嫁は飯食う時も座敷に上げてもらえず土間で食う。
キネマ旬報の9月下旬号(東宝特撮・ブルーレイ発売記念特集)で
石上三昇志と樋口真嗣の対談が載ってるんだけど、石上て未だに
初代ゴジラが大嫌いなんだな…。
「戦争の悲惨さと怪獣SFを無理に重ね合わせないでほしかった」とか、
「ゴジラの逆襲の方がずっと面白い」だとか。
「これからお父様のところに行くのよ、の場面は本多監督の持ち味じゃない」
って、いくらなんでも酷すぎないか?
間違えた。石上三昇志→石上三登志。
石上って今70歳って、意外と若いんだな。ゴジラの昭和29年は15歳か。
爺になってもまだ中坊の感覚のまま評論してるってある意味すごいじゃん
嫌いなゴジラの権威者ぶって原稿料もらっちゃう図太い感覚はオトナ。
石上の、上から目線で偉そうな物言い(間違った知識も多い)は、唐沢俊一や
岡田斗司夫が受け継いでる感じだ。
あ〜、いえるいえる。
190 :
この子の名無しのお祝いに:2009/09/14(月) 22:30:41 ID:bABt3IHE
>>184 樋口シンジは、それに対してどう答えていたのかなぁ・・・。
それにしても、「ゴジラ」という映画をどうみたら、そういう思考にいたるのか・・・。
双葉十三郎(だったかな)が、「ゴジラ」封切り時の映画評で、「空想を空想として楽しめず、
薄暗い嫌な後味がのこる」と評していたのと同じようなものか。
アメリカ占領軍の文化に比べて、彼らには日本の文化はすべて薄暗くて貧乏くさく見えるんでしょう。
水木しげるは封切りで観て大興奮し、ゴジラが貧乏を吹き飛ばしてくれそうに感じたと語ってるな。
当時の人には戦争の記憶がまだ色濃く残ってたから顔をしかめるのも無理からず
ってとこじゃないすかね
それだけ初代をリアルに感じたというのも、しかし凄いことだ
193 :
この子の名無しのお祝いに:2009/09/15(火) 09:54:27 ID:QCSv/liS
石上某が何を言おうが、「ゴジラ」が日本映画の傑作であることや本多監督が偉大だと言うことは
疑いようの無い事実であるとおもうが。
それに、本多監督としては、批評家が何を言おうが、劇場やビデオで本多作品を観た無名の批評家の意見のほうが
うれしいのではないだろうか・・・。
>>179 ところで、今さらながら、有川特技監督が、東宝を離れて国際放映に移籍したのはどういう理由があってなんだろうか。
特撮パニック映画はともかく、怪獣映画での中野監督の合成や特技演出はなんだか大雑把な感じがするのだが。
他の監督なら中野監督でも、本多監督には有川特技監督の方があっていた。
それなら、「メカゴジラの逆襲」ももっとよくなっていたはず、という気がする。
特技課が解散し、オヤジも亡くなって、東宝にいても仕方がないって気持ちになったっておっしゃってる。
国際放映に行ったのは、東宝から「今度レインボーマンってのをやるんで、
ひとつ国際放映のTVの現場で働いてくれないか」って請われてのことだそうだ。
レインボーマンのDVDで語っておられます
>>190 樋口はおべんちゃらに終始してる。
「これからは何かあったら石上さんに相談すればいいことが判りました」とか。
196 :
この子の名無しのお祝いに:2009/09/16(水) 11:52:43 ID:RW5DMUPr
>>194 師匠である、円谷英二が死んだことが、一つの転機となったという感じですかね。
他の監督はともかく、本多監督の映画には、特技監督として参加していて欲しかったな・・・。
御教授どうもありがとうございました。
>>195 何故、そこで石上某を論破せんか〜、樋口!という感じだなぁ・・・。
>「これからは何かあったら石上さんに相談すればいいことが判りました」
これはへつらってるように見せかけながら明らかにバカにしてるだろw
198 :
この子の名無しのお祝いに:2009/09/17(木) 20:18:44 ID:489htlLI
何故だか、ふと何度も「宇宙大戦争」を観てしまう・・・。
地球圏に接近してくるナタールに対して、軌道上で事前に哨戒部隊が警戒しているのがなんだかかこよい。
特撮に対しては、雲霞のごとく侵攻してくるナタールみたいな映像が観たかったが。
それに対して、技術的には劣勢な地球軍が戦うわけだが、ナタール戦役の軌道上会戦においてエースパイロットが出たんだろうな・・・
などと考えるのも楽しい。
ピクトリアルスケッチにあるような、なにかヘンな植物があると思ったら、実は異星人だったという映像も観たかった。
本多監督の演出で、小松左京の「見知らぬ明日」も観てみたかった。
>>184 「ゴジラの逆襲」だって、第一作と同じ第二次大戦トラウマ映画なんだけど、
石上は、一作目については、その(主人公が自らの)トラウマと無理心中してしまうところが気に入らなかったのかな。
>>190が書いている「双葉十三郎の批判」、
>>191が書いている「水木しげるの賞賛」と、
石上の批判は、実は根っこがまったく同じような気がする。
水木しげるは評論家のことを漫画でボロカスに描いてるな
>>199 水木は鬱戦争漫画の第一人者で、戦争のトラウマにこだわり続けてる作家だよ。
石上のような脳天気と一緒にしては失礼。
「鬼太郎のベトナム戦記」とか読んでみると、石上とは真逆であることが判るはず。
>>201 本多監督自身も、8年以上も軍人として戦地に行き、水木しげるも一兵卒として
軍隊、戦争というものを体験(しかも負傷)したわけで、軍隊、戦争の理不尽さを
ストレートに表現できたということか。
前に、木村功主演の「真空地帯」を観たことがあったが、本多監督も、ああいったものを
体験してきたのだろうか。
水木先生は南方の玉砕部隊の生き残りだからな。本多先生は中国戦線出征兵だし
あらら、被っちゃった。石上は戦場へ行ってない人間、
本多先生や水木先生は戦場で実際に殺し合いをしてきた体験者、
スタンスが違うのは当たり前かもね
細菌兵器の部隊にいたのでは、と疑われている某巨匠監督もいますな。
>>202 大戦中の本多監督は、立場としては、「真空地帯」の木村功じゃなくて、
「拝啓天皇陛下様」における長門裕之のようなものだったんじゃないかな。
そういえば、合計8年以上も軍隊にいたので、終いにはいっぱしの下士官になっていた、とある書籍のなかで言われていた。
初年兵なんかへの教育でも、上官から理不尽に殴られたりしないように、軍隊の要領を教えていたとか。
「宇宙大戦争」なんか、アンノ某とか、ヒグチ某とかがリメイクしたら、
やたらマニアックな映画になりそうだが・・・。
オリジナルは、「地球防衛軍」」の姉妹編みたいだが、映画の完成度からいえば、
「地球防衛軍」のほうが上だね。
でも、「ゴジラ画報」でも指摘されていたが、なぜ、月のナタール基地への攻撃隊が、
全員科学者なんだろ?てか普通は軍人が行くべきなんじゃないかな・・・。
科学者達が帰還したあと、世界の人たちが、地球防衛のため演説しているシーンで、
いつもほのぼのしてしまう。(ビラ撒いてる人もいる)
ところで、怪獣大戦争で宇宙局を攻撃した後、統制官が「ン?」って首を傾げるけど、
あれってどういう演出なのかな。未だにちょっと違和感がある。
テレビで観た時、あのあとのシーンが絶対カットされたんだと思った。
前後のシーンは忘れたが、確かにそんなシーンあったな。
確か、コンピューター(電子計算機か?)が、計画通りと答えたのに対してだったと思うが・・・。
なにか直感で、統制官自身が、コンピューターの予測に対して違和感を感じたということではないかな。
確かそのとき、地球軍は「神に祈りましょう」って言ってたから。
そういうことなんだろうけど、その後のフォローが無いので変な感じなんだよね
>>211 波川女史による裏切りが完璧な計画に齟齬を生じさせ、それがコンピューターでさえ予測不可能な、
まだ見ぬ未来への脱出につながるという伏線となっているのではないかな。
それにしても、映画の最後で、X星を徹底的に調査する、みたいなことを言っているが、
X星人への対抗手段を手に入れた地球人は、どんなふうにX星を調査するのかなぁ・・・。
水野久美そっくりの顔を持つX星人の女を捕まえて・・・。
もし言うことを聞かなければ、レデェガードの音波で・・・、ゲフゲフッ!!
ところで、今日の山形新聞に、山形ドキュメンタリー映画祭に関連して、本多監督の記事がでていたが、
そこに、息子の本多隆司氏の写真が・・・。
結構なお年なんだね。
山形って、何気に中島春雄さんが同郷ですな
214 :
この子の名無しのお祝いに:2009/10/07(水) 18:12:46 ID:7rMdY6sh
>>214 水野久美さんが出てる!
でもどうせハッピーエンディングになっちまうのさ。そうさ。きっとそうさ。
公式サイト、久しぶりに更新されてますね。
「空の大怪獣ラドン」のページの、襖の向こうにのぞく巨大なはさみの絵コンテが
なんだか妙に怖いのは何故だろう・・・。
「ガス人間第1号」の演出の後藤ひろひとって、本多監督と同じ山形県出身なのですね。
そういえば、山形国際ドキュメンタリー映画祭において、本多隆司氏と、飛び入り参加の
金子修介監督がトークショーをやっていたが、2011年の生誕100周年になにか特別企画を
やりたいということだった。
どんなことするんだろ?
219 :
この子の名無しのお祝いに:2009/10/18(日) 21:27:40 ID:eCMvchOy
220 :
この子の名無しのお祝いに:2009/10/18(日) 23:21:34 ID:rDXKUgMq
>>216 お前きっとラストに肝潰すよ。座布団三枚上げても良いラストだったよ。
もち映画と違うんだが。
「お嫁においで」って、前に衛星劇場で放送していたのを見逃したことあったな〜。
もう解約してしまったが、いまでもたまに放送されたりしているんだろうか。
この映画は「サンダ対ガイラ」の頃だったかな。
本多監督には、もっとこういった感じの映画も撮ってもらいたかったな。
>222
「お嫁においで」はVHSが発売されてて、
でかいレンタル屋に行くとたまに見かけますね。
「鉄腕投手稲尾物語」もキネマ倶楽部からVHSが出てたけど、
こちらはレンタル禁止だったこともあって滅多にお目にかかれないです。
そういえば金子修介監督のブログで、山形で上映された
「夜間中学」のストーリーが紹介されてました。
これは本多監督の一般映画の中でもかなり評価が高い作品のようですが、
観る機会が少ないのが残念です。
224 :
この子の名無しのお祝いに:2009/10/28(水) 22:28:05 ID:/lHvnUZf
久々にDVDでモスラ観たけど、いい作品だな。
小泉さんのオーディオコメンタリー聞きながらだったんだが、
幻のラストシーンがあったって話。
俺は知らなかったんだが、マニアの間では有名なのかな?
そっちのほうを観たかった様な気がする。
ニューカークシティのセットはやけくそで作った感じがある。
コロンビア映画との約束とは言えどなぁ・・・
>>223 「鉄腕投手稲尾物語」って、「本多猪四郎全仕事」っていう本でスチール見たことある。
実際の野球試合の映像と、本編撮影した映像を編集してあるそうで、"本多監督の編集テクニックに注目"
みたいなキャプションがついていた。
「夜間中学」は、日大の芸術学部の学生がスタッフとして参加して、
大映が安く買い上げて公開したので、本多監督としては、ほとんど無報酬だったとか、
本で読んだことある。
>>224 ほんとは阿蘇山?だったかでネルソン一味がモスラにやっつけられて終わりだったみたいだね。
東宝出版の特撮SFシリーズにスチールが載ってたよ。
ニューカークシティのエキストラは、横田基地だかの軍人さんが出演したとか聞いたことがある。
あと警官役で、「ドゴラ」のダン・ユマがいるよね?
226 :
この子の名無しのお祝いに:2009/10/29(木) 07:02:36 ID:A5cgsJRl
>>225 wikiによると
「小美人を連れて南九州、高千穂峰まで逃げていたネルソン一行が
モスラの追撃に遭い、そこでネルソンが死んで大団円となる」とあった。
実際鹿児島でロケが行われている。調査隊を船で見送るシーンでは桜島が
出てきている。
「こだまは呼んでいる」観てきた。
・特撮映画だった。
バスが山の中を走るだけでものすごいスペクタクルな画になるのは流石。
・本多作品の池部良はいつもツンデレだと思った。むしろクーデレなのか。
・とにかく脇を固める大部屋役者のかけあいが絶妙。
後年の関沢脚本の作品群を濃縮したような芝居。
・年代を調べてみたら丁度「美女と液体人間」と「ガス人間」、
「バラン」と「モスラ」の間の年に作られている。
本多さんのコメディセンスが爆発し始めたのはこのあたりじゃないか、と勘ぐってみる。
・詳細はネタバレになるので伏せるが、ドラマの根底にある問題意識に、
「お嫁においで」と通じるものが見受けられた。
・金持ちの家で人形のように座らされている貧乏娘が、
つい動き回って仕事をしてしまう、という様子を見て、
奥さんが語っていた本多さんの様子にそっくりだと思った。
「年中働いている人で、じっとしていられない人だった。
落ち着かないから座っていてくれ、って言っても、「俺は立ってるほうが楽なんだ」」
・自然との闘いがあり、ギャグのつるべうちがあり、ストイックな三角関係があり、
竜神様の踊るお祭りがあり、饒舌で男勝りのヒロインがあり、特撮があり、
人命救助を最優先するプロフェッショナルの姿があり、
本当に本多作品らしい本多作品だった。
それにしても「夜間中学」はやたら評判がいいなあ。
そもそも観る機会の少ない作品だから感想を目にする機会というものがさらに少ないのだけれど、
たまに感想を見かけると軒並み絶賛だし、監督本人の愛着も強い作品だし。
山形に行きたかった…
228 :
この子の名無しのお祝いに:2009/11/09(月) 00:17:35 ID:Oiv7f8zR
229 :
227:2009/11/09(月) 02:16:44 ID:US6N42ua
すまん。
個人用にメモっといたものだったんだが、
鑑賞の機会が少ない作品だからなんかの参考になればと
全文コピってしまった。
「サンダ対ガイラ」のDVDを久しぶりに観てしまった・・・。
迎撃作戦を展開する自衛隊の描写なんかで、小銃を構えて周辺警戒している隊員とか、
画面の端っこに映っている隊員までしっかりと職務を遂行している様子がわかって
とてもかっこいい。
メーサーが展開するシーンでも、ブルーバックで隊員を合成したりして、
ミニチュアであっても、実際に人間が操縦していることが自然に認識できたりする。
サンダが現れるところなんかも、山の上から隊員が転がってきたりして、演出が緻密ですね。
平成時代の「VSモスラ」や「VSメカゴジラ」だと、ミニチュアだけで、兵器のなかで操縦している
パイロットや兵士の描写がないので、なんだか緊迫感がない感じがする。
特に「VSモスラ」のメーサー攻撃機が出てくるとこなんか、あまりにも薄っぺらいんじゃないだろうか。
画コンテには、パイロットの描写もあったみたいだが。
そういうところがハリウッド映画を意識した割には?はずした感じがこっ恥ずかしい平成VSシリーズを好きになれない理由の一つ。
231 :
この子の名無しのお祝いに:2009/11/12(木) 23:18:28 ID:rwezgKNa
>>230 群集シーンをやらせたら本多監督の右に出る者はいない。
>>230 その手のシーンで一番好きなのが、「ガス人間」の
新聞社に水野が自首してくるシーンですね。
さっき確認したら、あのシーン、かなり細かくカットを割ってるんですが、
芝居の進行にあわせて、モブキャラ全員、別々の芝居をしてました。
特に「僕ですよ」の次のカットで将棋版を囲んでる新聞記者が、
あまりの事態に全員違う方向を向いて違う表情をするのが、何回観ても素晴らしいです。
233 :
232:2009/11/13(金) 06:52:37 ID:AcPTMq9z
間違えた。
×新聞社→○警視庁の記者クラブ
234 :
この子の名無しのお祝いに:2009/11/17(火) 22:10:01 ID:rSNc+a6v
SF作家の小松左京の小説に、第2次大戦で本土決戦に突入した日本と、ゲリラとなって戦う少年兵を描いた小説で
「地には平和を」というのがあります。
自身の戦争体験を踏まえて書かれたものですが、自身が体験した戦争というものを文学で表現しようとすると、
あまりにもテーマが大きすぎて表現が難しくなるが、SFならばエンターティメントとして読ませることが出来る、
戦争が無かったらSF作家にはなっていなかっただろう、とかいうことを自伝で書いていた。
本多監督自身、演出したSF映画のなかで、未知の巨大生物の襲来や、異星人との攻防に、自身の戦争体験を反映させた
とかはなかったのだろうか?
「サンダ対ガイラ」で、ガイラ接近に際して、勇み足で発砲してしまう自衛隊員。
(その後の、幕僚役の桐野洋雄の「どこの命令で発砲してるんだ!!」との台詞もイイ)
「モスラ対ゴジラ」での司令部移動の際、撤収作業の間、小銃を構えて警備する自衛隊員。
「怪獣大戦争」で、竜神湖から円盤が出現した時の、「撃ちますか、撃ちますか?」と指揮官に確認する副官。
このような、細かい描写が、リアリティを高めるんだろうね・・・。
本多監督のゴジラ映画(「怪獣総進撃」くらいまでか)とか、「フランケンシュタイン対地底怪獣」と「サンダ対ガイラ」、
「地球防衛軍」と「宇宙大戦争」など、微妙に前作とのつながりを示唆する台詞や描写があるが、確実に前作と共通の世界観とはしていない。
観た人の考えによって、いろんな解釈が出来るようにしているのだろうか。
また、厳密な続き物とすると、作劇上の制約とかも出てくるからかもしれないが。
90年代のVSシリーズが、連続した世界観にこだわった理由がいまいちよくわからん。
23世紀から未来の人間がやって来るわ、地球の先住民が出てくるわ、宇宙怪獣は来るわ、
巨大ロボットで、火星軌道まで行っちゃうわ・・・。
しかも、未来人の提案で1954年のゴジラ東京襲撃が無くなったことになっているはず(?)なのに、
山根恵美子には芹沢博士の記憶がしっかりあったり・・・。
1954年、1984年からの時系列で見ると、すさまじいことになっているな。
土屋嘉男ももっと出てほしかったのになあ。連続ドラマにしたせいで、
一回限りの出演になったのかと勘ぐっちまうな。
>>239 土屋嘉男は、もっとゴジラ映画に出演して欲しかった。
佐原健二と共演なんかしたらよかったのにね。
以前、フィギュア王のゴジラ特集で、水野久美と一緒に対談していたが、元気そうだったので、
また出演して欲しい。
もし、本多監督の生涯で、戦前の助監督時代、戦時中の軍隊時代、戦後のゴジラ映画の演出から、
晩年の黒澤監督の補佐までを映画化(あるいはドラマ化?)したら、晩年の本多監督は、佐原健二が
演じればいい。そして黒澤監督役は土屋嘉男が演じるのはどうか。
佐原健二はケン坊、ケン坊って可愛がられたってね
佐原氏も、監督に似て真面目な方だからねぇ。
出番は少ないが、オール怪獣の佐原さんはいいな〜
オール怪獣ではほんとに機関車運転したってね
そうそう、最初と最後にしか出ないんだが子供思いのいいお父さんって感じがにじみ出ててさ、あの佐原さんはいいんだよね。
オール怪獣自体 本多監督のリリシズム全開みたいで心和むんだ。
とにかくリアリズムに徹した反応を指導されたってね。
いきなり怪獣を見てビックリするんじゃなくて、最初は「ハァ?」ってなるもんだ、と。
対する佐原健二も記憶喪失の「上の空」の演技を自ら提案して演じたり、
役者のアイディアは喜んでとり入れる監督だったらしいね。
>>246 確かに、怪獣みたいなものが現れたら、まず驚くよりも、「なんだ、あれ?」ってなるだろうね。
「空の大怪獣ラドン」での、阿蘇山の火口を見物に行ったカップルのシーンでも、女性が、空の一点を
みて、みるみる恐怖の表情になっていくシーンがありますね。
(その後、男の方が、女をおいて我先に逃げ出すシーンもよい)
「ラドン」は、奇妙な飛行物体に遭遇、墜落した戦闘機、阿蘇山火口で消息を絶ったカップル、そして、
写真機のフィルムに映っていた"何か"の影と、徐々に怪獣の輪郭が現れてくる演出がいいですね。
ラドンの卵が割れるシーンの佐原健二の表情とか、
対策本部に突っ込んでくるラドンから猛ダッシュで逃げる防衛隊とか、
福岡上空を見上げる群衆とか、見てると面白いな。
>>248 救出された佐原健二が、炭鉱の事務所に来るシーンもいいですね。
放心したような、空虚な表情を湛えた佐原健二と、「完璧な記憶喪失です」との台詞に、
「・・・え?」という山田巳之助の演技とか。
泣き崩れる白川由美のシーンにかかる音楽もいい。
本多監督以外にも、特撮怪獣・SF映画の演出をした人はいるが、たとえば、大映の「宇宙人東京に現る」の島耕二とか、
べつにいい加減な演出をしているわけではないのに、本多監督の演出よりもあまり印象に残らないのは何故なんだろう。
やっぱり監督本人のセンスとか、脚本、あとそれぞれの会社のカラーとかにもよるのだろうか。
センスがどうこうというのとは違うのかもしれないが、「地球防衛軍」と同じ頃(?)の、新東宝の「スーパージャイアンツ」を
観たことがあるが(確かカピア人とかいうのが攻撃してくる「地球滅亡寸前」というタイトルだった)、地球攻撃に対して、
カピアの大魔術とやらを使ったりして、やっぱり監督自身のセンスなのか、と思ったり。
でも石井輝男の演出はいかにも娯楽映画という感じで楽しかったが。
謎なのは、どの役者さんに聞いても「NGが少ない、一発OKの人だった」
という話が共通してるんだけど、
役者さんが素晴らしい演技をしてる作品が多いんだよね。
その役者さんの代表作と言える作品もすごく多いし。
役者を怒鳴ったことは一度もなかったって言うもんな。それは珍しいことらしいし
2010年2月26日(金)22:30〜
NHK教育テレビ「劇場への招待」
『ガス人間第1号』舞台版放送
オリジナル版をテープが擦り切れるまで観続けてきた俺にとっては神リメイクだった。
水野久美さんのファンも必見。
本多演出に対するリスペクトやオマージュ的なものがあったってこと?
255 :
253:2009/12/25(金) 21:19:50 ID:4h+s70/0
本多演出に対するリスペクト…と断言していいかはわからないが、
オリジナル版「ガス人間」への愛と
数ある本多作品へのオマージュはありあまるほどあったと思う。
双葉十三郎さんが亡くなりましたな。一作目の時、ゴジラの事をくさしてたような
>>256 「空想を空想として楽しめず、薄暗い嫌な後味が残る」とか評してたそうですね。
でも、その生々しい戦争の記憶を想起させる"薄暗い嫌な後味"こそが、本多監督の目論んだことなのではないか、
と思ったり・・・。
その双葉の論評に対して、「おおかた、煎餅でもかじりながら見てたのではないのか」と
ケイブンシャの図鑑が皮肉ってたね。
>>257 黒澤がこういう批評に対し
ひとが青い色で描いた絵を見て、「俺は青は嫌い、赤が好きだ」と言われても
困る。青い色の塗り方について批判されるならわかるが、自分の好き嫌いだけ
いわれても、そんなものは批評でもなんでもない。批評するなら同じ土俵の上に上がってやれ。
とか言ってた記憶がある。
今日の、BS11「帰ってきたウルトラマン」は、本多監督演出の「怪獣レインボー作戦」。
オーソドックスな演出ながらも、怪獣と、攻撃開始するマットアロー、そしてコックピットの主人公との
カットバックは、さすがに本多監督といったところか。
本多監督はメイン監督として、もっと多くのエピソードを演出していてもよさそうなものなのだが。
ギャラの問題かな・・・?
既に還暦前後だから体力的な問題もありそう
>>261 体力的な問題は確かにあるかもしれませんね。
円谷プロのテレビ映画では、「帰ってきたウルトラマン」、「ミラーマン」、
「緊急指令10−4−10−10」とかを演出してますが、とくに、
「帰ってきたウルトラマン」と、「ミラーマン」は、第1、2話を演出されていて、
シリーズのイメージを設定してますね。
「ミラーマン」初期のミステリアスなムードが出色だと思います。
テレビの現場は10日で一本だから、映画畑の監督さんはつらいかもねえ。
「メカゴジラの逆襲」も2〜3週間のスケジュールだったっていうし、黄金期より10日は少ない。
それであんな重厚なドラマ撮っておられるんだから、やっぱり力量はすごいよ。
>>260 「同じ東宝出身の、筧正典監督をメインにした方が人件費が安い」
という製作サイドの意向はあったと思われる。
第1話と2話でかなりの赤字が出てしまい(ウルトラマンの模様変更による
撮り直しとか)、その後まもなくMATシュートが光線(作画)から弾丸
(火薬)に変わったりしてるし。
>>264 なぜ、筧監督の方が人件費が安価だったのでしょうか?
撮るのが早いんじゃないの?
早撮りの監督は、テレビ特撮には重宝されるかもしれないですね。
本多監督は、テレビと言えど、こだわりを持って演出しているからかな・・・?
今日の、BS11「帰ってきたウルトラマン」でも、MATアローの整備工場のシーンで、
実際の航空会社でのロケ?と特撮を旨く繋いでいましたね。
>>263 「メカゴジラの逆襲」って、タイトルこそ、メカゴジラとなっているが、真船親子の復讐って感じだね・・・。
どちらかと言うと、メカゴジラよりチタノザウルス大暴れの印象があるのはそのせいか。
劇中に、幼い頃の真船桂と母親の写真があったりするのが細かい。
あとエキストラなんかも結構多く出演してますね。
沢村いき雄が、一言も喋らないのが印象深く、ICPOの内田勝正と中丸忠雄は心強い・・・。
そういえば、チタノザウルスのソフビがバンダイより発売されたときに、うれしくて2個買っちゃたのはいい思い出。
黒澤とはホモ関係だったんでしょう、この人w
270 :
この子の名無しのお祝いに:2010/02/24(水) 04:44:32 ID:ZG5lyKFB
アホかお前は。
二人ともちゃんとカミさんいるだろうが。
「ゴジラ」は当初、本多監督ではなく、谷口千吉監督が演出するはずだったとか聞いたことがあるが、
もし谷口監督だったらどんな映画になっていたのだろうか・・・?
272 :
この子の名無しのお祝いに:2010/02/24(水) 23:00:02 ID:ZADqLI24
戦国時代、戦場には女を連れていけないから
男同士で性欲処理する必要があった。
衆道くらい、誰だって知ってる。
知らないのは、あんただけだ。
衆道はそもそも、修行僧たちの間から誕生したものだよ。
知識がないならないで、何も書かなければいいだろう。
黒澤の「性欲」については、尾形敏郎の「巨人と少年」で赤裸々に分析されている。
ホモであったはずがない。
この本は、キネ旬読者賞を受賞した連載の書籍化で、映画ファンはたいてい読んでる。
衆道も知らず「巨人と少年」も知らず、その他のことも何も知らず、
今後も知る気はないんだろうから、死ぬまで口をつぐんでなさい。
>>274 もちろんクロサワさんはゲイじゃない。クロサワさんはバイ。「影武者」撮影
時にクロサワがある重要な役で出ていた(NHKの影武者ドキュメンタリー
にも出てくる)若い素人俳優にチョッカイを出したゴシップは有名。
但しもちろん、それがストレートに本多氏が「黒澤とはホモ関係だった」事に繋がる
わけではない。実際、それはさすがに無いと思うけど・・・。
うせろよ、知恵遅れ野郎
277 :
この子の名無しのお祝いに:2010/02/25(木) 08:34:37 ID:SwVZwwcf
ゲイは木下恵介だけで十分。
「〜は有名」って言い回しは明確なソースを提示できない場合の定番逃げ
キノスケがゲイって話はよく聞くが、明確なソースはあるんだろうか?
古本屋でトマス・ピンチョン「ヴァインランド」の脚注をみていたら、
「猪四郎」というのがあった。
訳者によると、本文は「inoshiro」だがゴジラその他のオマージュに関するところなので、
本多猪四郎と判断してそう訳したとのこと。
海外の資料だと本多監督のことを「inoshiro」と書くことが多いらしい。
ピンチョンが東宝特撮映画までカバーしていることに驚いた。
高島忠夫はいのしろうと言ってたな。
むしろ翻訳者が猪四郎を「いしろう」と読むと知ってたのに驚いた
283 :
この子の名無しのお祝いに:2010/03/04(木) 03:42:17 ID:sqx1KEmq
>>280 奥さんもインタビューで
「いのしろう」といってたがなw
284 :
この子の名無しのお祝いに:2010/03/04(木) 13:39:23 ID:fGe0vAvU
木下と黒澤がシナリオ作成だかで同宿する事になり
周囲が「黒サン大丈夫?あの人と」と聞くと
「大丈夫さ!
もしケツなんかにに入れてきやがったら
ウンコぶっこいて押し戻してやるさ!」と。
木下は 入れてくれしゃぶらせてくれ の人だから
そういう事も判らんかった黒澤はホモでは無いな。
構ってもらいたがるにしても何で映画ファンに構ってもらいたがるのか分からん。
新宿二丁目のトイレに行けばいいんじゃないか?
あそこならパンツ脱げば誰でも人気者になれる。
海外版ゴジラのポスター表記は"Inoshiro Honda"だったと思う。
で、正しいのはどっちよ?
いしろう だろ
空の大怪獣ラドンの予告編ナレーションではいしろう
田中プロデューサーはゆうこう
いしろう が、正しい読み方だろ? 本多さん自身言っていた記事読んだ記憶がある
「いしろう」が正解だよ。新聞の訃報記事でも「本多猪四郎(いしろう)」と記載されていた。
ただ、イノシロウと発音してる人に間違いだと言うのも野暮。
吉田喜重だって、吉田キジューでいいんだし。
松本清張も、本当はキヨハルなのに、みんながセイチョーと呼ぶんで、作家としてはセイチョーという読みなんだということになってしまったらしい。
大林宣彦がマンダムのCM演出の仕事でアメリカでしばらく暮らした時、
あちらのスタッフたちと話をしたら本多監督の名前が有名なんで驚いたそうだけど、
彼らもinoshiroと読んでいたそうだ。
http://www.moviecovers.com/film/titre_GODZILLA%20(1955).html
こういうのを見ると確かにishiroと記載されているんだけど、大林はエッセイで確かにそう書いていた。
292 :
この子の名無しのお祝いに:2010/03/06(土) 17:41:14 ID:ibBYj7qj
本田さんの従軍体験を記した本って、出てないのかな?
中国の戦線に従軍してたらしいけど、どの戦闘に参加してたのかな?
293 :
この子の名無しのお祝いに:2010/03/06(土) 22:05:17 ID:Zkh693mP
大森一樹はいのしろうって言ってたな。
>>265 本多監督本人は、TV映画の予算とスケジュールを守って仕事を進める。
しかし特撮班の連中が「あの本多監督に撮っていただくんだから、チャチな
特撮では済まされない!」と頑張り過ぎちゃうそうな。
高野宏一(新マン)も川北紘一(流星人間ゾーン)も同じようなコメントしてる。
永年の盟友、黒澤監督は「いのさん」と呼んでいたよね。
だから、本名が「いしろう」で、通称は「いのしろう」という感じではないかな。
もしくは、普段の呼び名としては「いしろう」でも「いのしろう」でもどちらでも可、とか。
昔の人って本名とは別に通称を名乗っている人が少なくなかったしね。
只単に、猪という字だから、あだなが 「いのさん」 だったんじゃねのか
>>295 黒澤の父親と奥さんも戸籍上の本名と違う名前名乗ってたんだよねw
奥さんが喜代を喜代子に変えてたのは、いかにも
「下女」みたいな名前で嫌だったんだろう。
親に付けられた名前を勝手に変えるなんて
昔の人は今より、ずっとリベラルだ。
「メカゴジラの逆襲」は、予算的にも厳しかったのではないかと推測されるが、
同時期のゴジラ映画に比べて、小道具とかエキストラとか、往年の雰囲気がある。
福田監督の場合と本多監督の場合では、予算のつき方が違ったりしていたのかな・・・。
あと、どうでもいい話だが、「ゴジラVSモスラ」の、冒頭のNASAのシーンで、
外国人俳優が演技している後ろの壁に、"NASA"と書いてある、あまりの安っぽさに
唖然としたことがある。
>>298 メカゴジは
伊福部先生を起用しているだけでも、予算にかなり違いがあるでしょ
メカゴジラ1のおもちゃは爆発的に売れて、東宝は大儲けだったらしいからな。
逆襲も興行的にはいまいちかも知れんが超合金とかはかなり売れたんでないかい
>>299 佐藤勝と伊福部昭でギャラに差が付いたりしないと思うよ。
そんなにキャリアに差があるわけでもないし、
今みたいに伊福部昭に特別人気があったわけでもなし。
>>301 オーケストラの編成の大きさの問題のことだよ
佐藤勝のオケ編成って別に小さくないと思うぞ。
音作りがポップな方向なので勘違いしてないか?
総制作費が合計いくら、ってきちんと出てる資料ってないものだろうか
(平成ゴジラの時は宣伝も兼ねて十億とか十五億とか
そういう数字を頻繁に見かけた気がするのだが)
>>304 観客動員数とかは、わりとよく書籍に掲載されていますが、制作費とかは、
あまり見かけないかもしれませんね・・・。
話は変わるが、デアゴのDVDコレクションの「ゴジラ」を購入して観たんだが、
尾形、恵美子などの出演シーン以外を編集したら、
「"ゴジラ"と呼称される巨大生物による東京襲撃事件」
といった感じの擬似ドキュメンタリーに出来るんじゃないかと思った・・・。
ところで、いつも思うのだが、どうしてポスターやスチール写真にゼロ戦がいるの?
当時の日本人はあれ見て勇ましい気持ちを思い起こさされたんだよ
昭和29年という時代を考えると、そんなものなのだろうか。
ところで、DVDだと芹沢博士の顔の傷跡がはっきりと見えた。
芹沢博士って、旧東京帝国大学卒業、戦時中も理学系ということで徴兵されず、
(でも軍関係の機関で研究者として徴用されていた?)
同じく科学者だった父親が、山根博士と懇意で、小さい頃から山根恵美子と面識があった、ってところだろうか。
前に書籍で、若き日の芹沢博士と恵美子が、原っぱで戯れているスチールを見かけたことがあったな・・・。
戦争で、心身ともに傷を負ったというところは、本多監督の分身というかメタファーといった感じとは言えないかな。
昭和50年ごろまで、商店街なんかで傷痍軍人の人たちがよくいたし、
まして当時はそういう想いは本多監督だけじゃなかったろうね
>>308 あ〜、確かにお祭りなんか行くと、傷痍軍人がいましたね。
戦闘帽に白い着物?見たいなのを着て、音質の悪いスピーカーから軍歌を流しながら、
募金箱を首からさげた義手、義足のおじいさん達が立っているのをみたことがあります。
一緒にいた祖父(大戦での兵役経験者)が、あからさまに顔をしかめたのを覚えています。
スレ違い失礼。
>>298-299 「メカゴジラの逆襲」のシナリオは、公募で選ばれたものだった。
それだけでも、この時、東宝に「やる気」があったことがわかる。
高山由紀子がゴジラを手掛けたのがこれ一作だけだったのは残念だな。
本人は「メカゴジラの逆襲」に愛着があるみたいだから、平成になってからも彼女に書かせてみればよかったのに。
「地球防衛軍」で、侵攻してくるモゲラに対して出動してくる自衛隊のシーンがカッコいい。
不気味な旋律の音楽が、そのシーンで勇壮な曲に変化してくるのもいい。
自衛隊のPRに貢献した本多監督に対して、防衛省は感謝状などを出してもいいのでは?
「サンダ対ガイラ」のL作戦展開、「キングコング対ゴジラ」での輸送作戦、「ゴジラ」での品川での防御線構築など、
全くの架空の出来事なのだが、実際の記録映像を見ているような錯覚を覚える演出の秘密とは何だろうか・・・。
「モスラ」でも司令部のテーブルに電話機がずらりと並んでいて、それぞれに伝令の兵が立っているシーンとか、
非常にドキュメンタリックな映像になっている。
金子修介監督のガメラシリーズや「大怪獣総攻撃」とか、手塚昌明監督の「ゴジラ×メカゴジラ」などは、
シュミレーション的な面白さはあっても、本多監督の演出のように、"リアル"という訳ではないようだ。
映画の予算、製作環境などいろんな要素はあるのだとは思うが・・・。
でも本多監督が言うには田崎潤とかがよくやってる野外作戦本部の描写なんかは、
実際の現場なんかだともっと砕けたもんなんだそうだ。映画的な魔術なんだろう
リアルとリアリティは違うってことだ。
黒澤映画でもそうだもんな。
>実際の現場なんかだともっと砕けたもんなんだそうだ
亀井文夫の「たたかふ兵隊」(日中戦争のドキュメンタリー)に
まさにそういうシーンがあって、本多監督の言うとおりでびっくりした。
軍人が作戦会議をしてる、というよりも、
公務員が事務処理をするみたいな雰囲気なんだよね。
318 :
この子の名無しのお祝いに:2010/04/30(金) 13:18:51 ID:2PX2U4cr
>>314 そいつらは戦争行ったこともないし、人殺した経験もないからな。
本多も中国人を相当殺してるはず。
おまえもいっぺん殺してもらえ。
>>315 ああいう描写は、それ以前からの時代劇映画の「幕府(幕で囲った作戦本部)の中の作戦会議」
の描写パターンをそのまま踏襲してるんだよ。
稲垣浩の「風林火山」とかを思い出してみるといい。
(「風林火山」は、パターンが完成した後の作品だけど)
金子修介の平成「ガメラ」第一作はわざと先祖返りしていて、あえて時代劇そっくりそのままの演出にしていていた。
まあカメラの前に一列に並んでるほうが見やすいし、シネスコ画面に映えるからな。
食卓のシーンでちゃぶ台のこっち側に誰もいないのと同じで
>>318 お詫びに、お前が中国人に殺されてこいよww
本多監督の受賞、本当に喜ばしいことだと思います。
生前に、この特異な才能がもっと評価されていたら、と、どうしても考えてしまいます。
ところで、この前DVDで「モスラ」を観たが、人間と小美人とのカットバックの自然さには
いつも驚かされる・・・。
「モスラ」で、洋上を侵攻してくるモスラに対して、爆撃機仕様にした、C―47?で攻撃するシーンがある。
その際、機長が、「各機、爆撃侵入!」と指令を出すが、こんな何気ないシーンがなぜか印象に残ったりする。
出演者にクレジットされている役者さんなのかわからないが。
本多監督の再評価、および研究に対して、「獣人雪男」はどのようになるのだろうか・・・?
「ゴジラ 東宝特撮未発表資料アーカイブ」購入して読んでいる・・・。
70年代後半から、80年代初頭にかけてのゴジラ復活にかけてのプロット、
眉村卓、光瀬龍、荒巻義雄などのSF作家のプロットなど非常に興味深い。
あと、R・A・ハインラインの「宇宙の戦士」の企画があったことも驚き。
強化防護服(パワード・スーツ)とか、どんな風に映像化するつもりだったんだろ?
演出に本多監督が予定されていた「空飛ぶ戦艦」なんか、観てみたかったな。
「地球防衛軍」の台湾版DVDのジャケットには監督の肖像としてなぜか井上ひさしの写真が載ってるそうだ。
「本多猪四郎監督の作品を堪能 4本上映、井上ひさしさんが魅力語る」という新聞記事の井上の写真を本多監督と間違えたようだ。
DV男の写真を自分の肖像としてのっけられた監督はかわいそう。
一番好きな映画監督だ。
ハインラインの「宇宙の戦士」がもし映画化されていたら・・・?
監督 本多猪四郎、特殊技術 円谷英二、音楽 伊福部昭。
出演者は、ジュリアン・リコ(久保明)、カルメンシータ・イバエェス(若林映子)、
カール(平田昭彦)、ズイム軍曹(三船敏郎)、エース(佐原健二)、デラドリア大尉(水野久美)、
ブラックストーン大尉(土屋嘉男)ってなところだろうか・・・?
本多監督による、宇宙戦争における軍隊描写なんて観てみたかったかも。
>>332 加山雄三の主演作品が、続々とDVD化されてる流れ。
そういう流れらしいですね。
でも嬉しい!!!
「フランケンシュタイン対地底怪獣」の冒頭での一連のシーンが、何度観てもいいな・・・。
フランケンシュタインの心臓を引き渡した後の博士が、研究資材を破壊するのを無言で一瞥して、
ドアを閉めるドイツ軍人とか、海軍の軍人達が、ちゃんとドイツ語喋っているのとか・・・。
外国人俳優なんかに演技つけるときに、本多監督はどんな感じで接してたのかな・・・。
蜘蛛巣城って元々本多さんが撮る予定だったのか
デアゴの「怪獣総進撃」を購入して、久々に観た。
劇中、沢村いき雄演じる農夫が、川で奇妙な石を見つけ、駐在に持っていくシーンで、
空を飛んでいるSY3号を見つけて、「家の〜は、今月に行っている」といった台詞があるが、
なんだか、田舎の爺さん、婆さんが、自分の孫が海外に留学していると自慢するのと似てるな〜。
20世紀の終わり、月面に恒久基地を建設して、宇宙港がある時代に、農村では、変わらず昔ながらの
生活がある、っていうギャップ(?)がなかなかよい。
ところで、「怪獣総進撃」のSY3号の乗組員って、統合防衛軍(それとも国連軍を統合運用するための上級司令部なのか?)の
軍人たちで(所属はおそらく空軍か)、軍から国連科学委員会に出向している、ということでいいのだろうか。
4大怪獣東京襲撃の際の、司令部要員や幕僚の描写、地下鉄に避難する一般市民と合成されたセットの都市、そして実景の
カットバックは、本多監督ならでは、といったところでは。
本多監督の「妖星ゴラス」を観ると、小松左京の描くSFを思い浮かべてしまう。
ある種の大きな災厄、危機に際して、大掛かりな計画が提唱され、数々の困難を
乗り越え、実行される、といったところが。
「さよならジュピター」なんか、本多監督が演出すれば、溢れんばかりの小松左京の
イマジネーションと、映画で描ける限界とをうまく調整して、もっとしっかりした
つくりになったかもしれない、と考える・・・。
ところで、小松左京が、「潜望鏡で宇宙を見るような映画は作りたくない」とか発言したそうだが、
「妖星ゴラス」のことなのか?
東宝は、SFマガジンの「SFコンテスト」の賞金を出したりしていたから、
怪獣路線以外のSF路線が定着すれば、もっと、SF作家原作の映画も製作されたかもしれない。
「ゴジラ」のDVD観てて、初めて気がついたのだが、勝鬨橋を破壊して、東京湾に出て行くゴジラに、
航空自衛隊のF86が攻撃をかけるシーン。
都心の上空で攻撃しては、避難民や家屋に被害が出るから、ゴジラが海上にでたところで、攻撃をかけたのだろうか。
「ガメラ」シリーズで、市街地上空での戦闘の許可が出ない、というシーンがあったが、「ゴジラ」ではもうすでに、
そういった描写があったのですね。
「怪獣人生 元祖ゴジラ俳優 中島春雄」という書籍が出版されるようですね。
本多監督とのエピソードなど、いろいろ書かれてあるようですね。
ゴジラ自体の動きの演出には、本多監督はタッチしていないよ。
>>342 でも、中島春雄は、本編にも出演しているから、そのときのエピソードとか、書いてあるんじゃね?
8月29日(日)、千葉県市川市の生涯学習センターで行われている
「脚本家・水木洋子 生誕100年フェスティバル」の一本として、
本多監督の『夜間中学』を上映します。定員200名、要事前申込!
「サンダ対ガイラ」のDVD観た。
何度観ても、L作戦展開のシーンが素晴しい・・・。
怪獣映画で、これを超えるシーンがあるだろうか、と考えてしまう。
ところで、サンダが現れるシーンで、直接サンダが何処から、どんな風にして現れたのか、
直接映像で見せず、山の斜面を自衛隊員が転げてくるシーンを入れるあたり、見せ方が
上手だな〜と思う。
映画の演出技法とか全くわからないが。
兵員の配置展開とかの動きがやっぱりリアルなんだよな
347 :
この子の名無しのお祝いに:2010/08/23(月) 21:56:53 ID:0LQVoCsV
デアゴで、「メカゴジラの逆襲」が発売されたね。
真船博士役の平田昭彦って、深い闇を抱えた科学者役が似合うな・・・。
佐原健二の著書に、本多監督は、平田昭彦を"陰"、佐原健二を"陽"と見ていたという
話が出ていたが、確かにその通りだと感じる。
そういえば、平田昭彦は、陸軍幼年学校から士官学校に進んだエリートで、
本多監督は、一兵卒から下士官として、戦争を戦った人だが、そういう立場の違いとかを
意識することはなかったのだろうか・・・。
>>346 進撃してくるガイラを迎撃する自衛隊員が、ジープのボンネットの上で、
ちゃんと64式小銃の2脚を立てて射撃していて、感心した。
射撃している
サンダ対ガイラの自衛隊員は全員東宝の役者だから、動きが映画的にこなれてるんだよな
田崎潤、藤田進・・・、自衛隊の司令官やらせたらこの人!って感じだけど、
今そういう俳優がいるかと考えてみたら・・・一人もいない!
本多監督も幸せな時代に演出の腕をふるえたんだなあ
てか当時は戦後からさほど経ってなかった為でしょうが、号令をかけるのが上手い役者&
スタッフと、号令を掛けられるのが上手い役者さんも多かったとか。
東宝の戦争映画だと1981年の「連合艦隊」あたりでも
まだ藤田進さん出てるんだよな。
司令官じゃなくて海軍大臣役だけど。
352 :
この子の名無しのお祝いに:2010/09/09(木) 01:11:17 ID:p3q4NYEv
田崎潤って、軍人役の印象があるが、科学者役も意外とあっていると思うが・・・。
「怪獣総進撃」の吉田博士とか。
「20年前の台風情報と同じだ」という台詞が、いかにも近未来という感じでよい。
デアゴの「メカゴジラの逆襲」を観ているが、街に進撃してくる怪獣の合成が雑だとか、
怪獣の動きが擬人的すぎるとか、ゴジラに投げ飛ばされるメカゴジラがへろへろ飛んでいくとことか、
特撮に不満点があるものの、好きな映画だ。
おかしな言い方かもしれないが、特撮の尺や予算を少なくしても、本多監督の本編演出を観たかった。
デアゴの解説書に書いてある、決定稿と改訂稿の差異が興味深い。
ゴジラに偽装したメカゴジラが街を破壊するのをみて、少年が涙を流すと、本物のゴジラが現れるという
シーンは、恐竜を観に行くアホな子供よりも是非観たかった。
脚本や、絵コンテでは、印象的なシーンだったりするのに、尺や予算の都合か、オミットされてしまうシーンが
あるのは残念だな。
「ゴジラVSスペースゴジラ」のラストシーンとか。
アップになった桂の目が青く光るとことか、雰囲気がミステリアスでいいよな
「メカゴジラの逆襲」の、真鶴の漁師の奥さん役って、「ゴジラ」の電車の中で
ぼやいたり、遊覧船のダンスパーティで、ゴジラを目撃する女優さん(東静子)だったと初めて
気がついた・・・。
いずれにしても、平田昭彦、佐原健二、中丸忠雄らとか、沢村いき雄、小川安三とかが出演していて、
実質的な昭和最後の"ゴジラ映画"だったな・・・。
ところで、チタノザウルスが横須賀に上陸してきたときに、藍とも子と沢村いき雄が貨車の傍で、
消えるシーンがあるのだが、アレは演出なんだよね。
(内田勝正ひきいるICPOの若い衆がきょろきょろしているので)
>>345 本多監督は、斜面の演出がとてもいいんだよ
「ゴジラ」の大戸島の登場シーン
「ラドン」の地下坑道
「モスラ」で小美人と役者が走っていくインファント島の斜面
画面の緊張感がなんともいえず美しい
356 :
この子の名無しのお祝いに:2010/10/03(日) 23:34:09 ID:daLHp8Nn
357 :
この子の名無しのお祝いに:2010/10/03(日) 23:39:46 ID:daLHp8Nn
↑「生誕百周年記念番組 こちら!本多猪四郎研究所」
コミュニティFM各局で放送ちう。
>>339 今でもソユーズの船長は潜望鏡でISSとのドッキングを目視確認してる。
もちろん、船内にはビデオモニターも用意されてるし、ドッキング自体は
コンピュータによる自動処理なんだけど。
359 :
この子の名無しのお祝いに:2010/10/13(水) 22:09:25 ID:WTEatJMk
サンダ対ガイラで羽田襲撃の後駆けつけた佐原に管制官が「あれです!」
と双眼鏡を渡すシーン。さすがの演出だなと今でも思う。
異常事態に直面した人間たちの描写を丁寧に演出しているんだね。
主役のみならず、エキストラひとりひとりの演技が映像を引き締めているという感じか。
「怪獣総進撃」のカッシーニ噴火口へ向かうムーンライト内で、
久保明の読みあげに合わせて軌道がキーボードで打ち込まれてく描写も
緊迫感あってかっちょえー!!
伊福部昭の音楽と相まって、高揚感のあるシーンになっているね。
ところで、SY3号が、カッシーニ火口に突入したあと、月基地が、地球との通信を
一方的に打ち切ったので、地球の統合防衛司令部では、作戦の成否がわからなくなっていたが、
せめて、状況報告くらいは、定期的にしておいた方がよかったのではないだろうか。
363 :
この子の名無しのお祝いに:2011/01/08(土) 20:38:18 ID:XgaESjjj
デアから発売されたDVDで購入したのはキングコングの逆襲のみ
チャンピオン祭りで子供だった俺がガツンとやられた作品
別スレや本で書かれているが乱の合戦シーンの集団落馬シーンは本多先生が
お撮りになったらしいが、さすがの迫力
365 :
この子の名無しのお祝いに:2011/01/18(火) 17:30:22 ID:LxqXEZjn
366 :
この子の名無しのお祝いに:2011/01/24(月) 19:33:11 ID:FpIgiLz0
関西住みの本多先生のファンだから東京が羨ましいよ
368 :
この子の名無しのお祝いに:2011/03/21(月) 19:56:35.44 ID:0KwhSR5t
369 :
この子の名無しのお祝いに:2011/04/11(月) 11:58:23.45 ID:AFvDm7ap
今回の地震では津波から避難するよう市民を誘導していて
自分は亡くなった警官がいるな。本多先生の描写を思い出した。
370 :
この子の名無しのお祝いに:2011/04/18(月) 22:34:20.23 ID:TWlTwKZi
最近例の「未発表資料アーカイブ」読み直してるけど「空飛ぶ戦艦」は是非
映画化して欲しかったなぁ。
この作品のヒロインの藤堂かつみは女優の美しさを引き出すのがうまい
本多監督のことだからさぞ魅力的なヒロインになったと思う。問題は66年だと
誰が演じたかな?
372 :
この子の名無しのお祝いに:2011/04/22(金) 13:02:00.57 ID:p1gYzZPy
韓国では評価が低い監督
373 :
この子の名無しのお祝いに:2011/04/22(金) 13:15:59.36 ID:IXhdNpUu
「グッドモーニング ゴジラ」再刊されるんだね
>>369 一方で脱走したり、派遣されるのが嫌で
下半身露出した自衛官が出現。
明日は生誕百周年 一足早くお誕生日おめでとうございます
グッドモーニング、ゴジラ 監督本多猪四郎と撮影所の時代15日かな復刊
メカ逆の特撮部分も結構好きなんだけど、やっぱり駄目なのかな?確かに本編とちょっと相性悪い気はしたけど、70年代怪獣特撮としては最も出来がいいと感じたんだよね。
379 :
この子の名無しのお祝いに:2011/08/18(木) 22:40:19.65 ID:YRevvbRq
>>378 「南海の大怪獣」のほうが、本多監督の本編演出とよく合っていて、出来がいいと思いますが…。
でも、「メカゴジラの逆襲」は、大規模な都市破壊シーンが出てくるからね。
アメリカ映画の「2012」で、避難民が収容されているホワイトハウスで、手当てをしていた女性兵士が、
廊下を歩いてきた大統領に気付いて敬礼するシーンがあったが、本多監督の映画でも、名もなき自衛隊員とか、
結構、いい演技している人が多いな・・・。
DVDなんかで、そういった画面の隅とか、エキストラとか観察するのが楽しい。
>>379 レスが付いてた、ありがとう。メカ逆はシリーズでもかなり好きな方だからややひいき目で見てたかも。
メカ逆の場合、本編とややミスマッチでそこが完成度を下げてる感はあるかな。
381 :
この子の名無しのお祝いに:2011/10/02(日) 22:36:23.32 ID:M92iUybs
>>380 「メカゴジラの逆襲」は、特撮の合成シーンがちぐはぐだったり、ゴジラやチタノザウウルスの動きが擬人化されていたりと、
本編映像に合わせて演出してほしかったというのはありますね。
とはいっても、私も、メカ逆は好きな映画の一つです。
一言もしゃべらない沢村いき雄とか、「お前たち親子を突き動かすものは何だ?」
「憎しみと復讐…」(だったかな)といった台詞とか、昏い雰囲気がよいです。
382 :
この子の名無しのお祝いに:2011/10/03(月) 22:27:07.16 ID:Cl36f8oi
今年の山形ドキュメンタリー映画祭では、本多監督特集として、「空の大怪獣ラドン」、
「南国の肌」が上映されるそうです。
行ってみようかな…。
383 :
この子の名無しのお祝いに:2011/10/09(日) 01:12:09.97 ID:oQq5Q+bl
「南国の肌」観てきた。
フィルムのせいか、台詞が聞き取りずらい箇所もあったが、ゴジラ以前の特撮映画として、興味深く観れた。
384 :
この子の名無しのお祝いに:2011/10/09(日) 01:14:42.62 ID:oQq5Q+bl
ところで、「空の大怪獣ラドン」上映の際、所々で、失笑する観客がいたのは何故?
385 :
この子の名無しのお祝いに:2011/10/10(月) 23:24:07.53 ID:ng1LnTuu
「南国の肌」のクライマックス、山津波が起こるかもしれないので、住民が、家財道具をもって
避難していくところなんか、のちの「ゴジラ」を彷彿とさせる演出だった。
家々が押し流されていくところなんかは、なかなかの特撮シーンだったが、円谷英二が演出したのかね?
農村の朴訥な青年役の山本廉とか、堤康久、ちょっとインテリ崩れみたいな堺左千夫なんかも出てた。
いずれにしても、あんまり視聴する機会のない映画だったので、観ることができてよかったと思うよ。
それと、「ラドン」上映後に、ご子息の本多隆司氏と、大森一樹監督、中島伸介氏のトークショーがあったが、
大森監督が、自分が演出したとき、会議のシーンを減らせ、と言われたが、本多監督の映画は、対策会議のシーンも、
緊張感が持続して観れるので、さすが、みたいなことを言っていたのが印象的だったね。
386 :
sage:2011/10/11(火) 09:39:03.33 ID:h8gJrvFQ
ラピュタ阿佐ヶ谷で「この二人に幸あれ」鑑賞。
素晴らしかった。
田中友幸の「特撮ものばかり撮らせていなければ成瀬巳喜男のような監督になっていたかもしれない」
という言葉も納得の出来栄え。
大事件が起こるような映画ではなくて「娘が結婚した」とか「夫婦喧嘩して仲直りした」とか
それだけのエピソードの連なりなんだけど、細かい人間描写が丁寧で素直に泣ける。
音楽もシナリオも美術も、俳優陣も軒並み充実。
これはほんと名作なので、もう少し鑑賞の機会が増えてくれると嬉しい。
387 :
sage:2011/10/12(水) 03:15:16.58 ID:uzilaeHI
録画したのを見ました。2月公開作品だったらしく、春を待つという感じの映画ですね。
エノケンの敵役、如月寛多さんがよかった。
しかし小泉博のお母さん役の英百合子さんがなぜ結婚を反対し、
式を見ることもなく嫁さんの両親の所へ行き、謝った後どんな話しをしたのか、
もっと見せてくれてもよかったと思う。
388 :
この子の名無しのお祝いに:2011/10/12(水) 07:31:52.21 ID:TnsXnghi
生誕100年なんだから青い真珠見せろ矢>東宝
本多監督の特撮以外の一般作も、もっと視聴できるようになってほしいですね…。
山形国際ドキュメンタリー映画祭で、「わが映画人生」という1990年収録のVTR(インタビュアー板野義光)を観たが、
映画の製作に関わっているということが何よりも楽しく幸せ、と言っているときの嬉々とした表情が印象的だった。
390 :
この子の名無しのお祝いに:2011/12/01(木) 12:07:39.82 ID:E6WUkM6S
http://blogos.com/article/25808/ 日本が誇る怪獣映画「ゴジラ」の関連商品の著作権をめぐって、
裁判闘争に突入したことが11月30日に明らかになった。ニューギンが2010年に
発売したパチンコ台「CRゴジラ〜破壊神降臨〜」のCMに対して、1954年の
初代「ゴジラ」を監督した故・本多猪四郎氏の遺族が、1億2700万円の損害賠償を求めて、
ニューギンや映画会社「東宝」など4社を10月13日、東京地裁に訴えた。
東宝の映画では、黒澤明監督の「羅生門」などの作品は“監督の著作物”と
最高裁で認められている。これまで「ゴジラ」の映画やキャラクターの著作権は
東宝が一括して管理してきたが、本多監督の遺族らは「初代ゴジラ映画は本多監督の著作物だから、
商品化を東宝が勝手に許諾するのは違法」と主張しており、怪獣ゴジラの無断利用を許さない構えだ。
ゴジラの著作権を巡って裁判闘争になったことで、ゴジラのキャラクターを使った
商品展開に重大な影響を与える可能性が出てきた。「放射能の恐怖」をテーマに
作られた映画作品が、くしくも福島第一原発の事故が発生した年に
著作権トラブルが表面化することになった。30日に開かれた第一回口頭弁論は、
わずか5分ほどで終了。争点整理のための弁論準備手続きに入ることになった。
本多監督の遺族側と東宝側の主張は平行線を辿っており、泥沼化が懸念される事態になっている。
391 :
この子の名無しのお祝いに:2011/12/02(金) 09:27:10.44 ID:udDPWIuh
本当に本多の息子は馬鹿野郎だと思うよ。
「生きる」みたいに黒澤が原案から立ち会った作品と「ゴジラ」みたいに押しつけられた映画は違うだろ。
本多猪四郎の公式サイトでやたら恭しく切通理作の文章うpしてるけど、
あの文章自体円谷のやったことと田中のやったことと本多のやったことの区別もつかない
恐ろしく混乱した文章じゃん。
製作者の一人としてゴジラがパチになることは許せないって言うならわかる。
そういうことをする時には監督遺族にも発言権があって然るべきだって言うなら真っ当。
しかし、ゴジラ第一作は本多猪四郎に全部著作権が帰属する映画なわけないだろ。
こいつら親父の書いた本読んでないのかよ。本当にダメな息子だ。
俺が東宝の代理になって日本映画史を捻じ曲げる本多の息子の無知蒙昧を訴えてやりたいよw
392 :
この子の名無しのお祝いに:2011/12/02(金) 11:13:23.20 ID:GgfbTAx7
↑全く同感
確かに本多の遺族は大馬鹿だけど、遺族に影響を与えてしまった先の黒澤DVD裁判の判決からして大馬鹿だった。
映画の著作権者が監督だなんてアホな判例を作ってしまった。
あのバカ判決を下した裁判官こそ、真の責任者だ。
これからも、こういう事態はきっと起こる。
あのアホ判例を作ってしまった裁判官こそが、責任をとるべきだ。
かつて、自分が書いたモノ。
http://unkar.org/r/movie/1189371084/98
ここに香山滋と円谷英二の相続人が加わり、地球最大の決戦が始まるのであった。
アニメやウルトラマンをパチにするのは気に食わないんだけど、
今回ばかりはどう見たって本多の遺族がイチャモンつけてるだけ。
そんならさ、ハリウッドゴジラで原作が田中とTOHOになってた時に何故訴えなかったの。
あんまり親の生誕100年で親の顔に泥塗るなよ。
396 :
この子の名無しのお祝いに:2011/12/02(金) 23:22:00.05 ID:vNK2Wmo8
誰かが入れ知恵してるな。
>>395 東宝と本多家の関係が今迄もずっと上手くいってなかったんじゃないの?
東宝は60〜70年代にリストラで専属監督たちを切り捨ててるから、その頃からの
確執があると見た。
しかしパチンコにまでキャラクターを売るとは・・・東宝もカネが無いのかなあ?
日曜大工センターも他社に事業譲渡したらしいしねえ。
399 :
この子の名無しのお祝いに:2011/12/03(土) 03:31:16.41 ID:Go6Dd7e0
鳥山明、藤子F、ジャニーズ、宝塚歌劇、NPB、Jリーグ、ジブリ…
パチンコに口説かれても「NO!」と言えるやつは少ないね。
>>399 単純にパチンコメーカーはカネ出してくれるから。「こんだけ出します」とポン
と積まれてそれを断れる権利者なんかいないでしょ?
よくタレントが怪しげな企業のCMやイメージキャラクターやイベントに出てて「なんであんなのに?」
と思うけど、やっぱタレント(事務所)もカネ欲しいってことでしょ?
パチンコメーカーもオリジナルのキャラものを作るよりは既に世界観が出来上がってる
キャラものの方が何かと都合がいいから既存のキャラクターものに飛びつくし、
権利者はカネになるならパチでもいいしと。
不況でどこも取り敢えず現金が欲しいのだと思います。
監督が権利者だというなら、野長瀬三摩地の孫とかまで「ウルトラマン」フィギアの収益の一部を請求しかねないよ。
最高裁はムチャクチャな判例を作りやがった。
黒澤DVD裁判の際に裁判長を口八丁手八丁で丸め込んで、著作権保護期間を強引に延長させた東宝が、
同じ強引な理屈で今度は自分が取り立てを喰らう側に回らされたワケだ。
‘主張は平行線を辿っており、’って、当たり前だよ。
本多遺族がいま言い張っていることは、そもそも東宝が言い出したのと同じことなんだから。
さっそく東宝にツケが回ってきたということだ。
ザマアミロと言う他にない。
というか、黒澤裁判の際に、東宝側の理屈のムチャクチャさを批判しなかった法曹界とマスコミにも責任がある。
402 :
この子の名無しのお祝いに:2011/12/03(土) 21:10:32.99 ID:+6P/Hz3p
>>401 著作権関係の権利や金銭なんて当事者以外の人には何の関係もない。
当事者でもないのに他人の権利や金銭についてここまで言うかね。
著作権保護期間の延長があなたとどういう利害関係があるの?
>監督が権利者だというなら、野長瀬三摩地の孫とかまで「ウルトラマン」フィギアの収益の一部を請求しかねないよ。
実際にそういう話があったならともかく、勝手に個人の名前を使い、ありもしない話を例に持ち出すなんて
名誉毀損で訴えられてもしょうがないレベル。
403 :
この子の名無しのお祝いに:2011/12/04(日) 00:25:32.73 ID:TX7WoGHf
内山まもる先生、荒木作画監督が続けて亡くなって、ただでさえヲタの心は寂しいのじゃ!
変な騒ぎを起こすのは止めろ!
>>402 今回の本多サイドの言い分はこう。
>「キャラクターの著作権」は撤回
>ただし、今回の裁判では「ゴジラのキャラクター権」そのものは争われて
>いない。提訴直前の今年10月、本多フィルムは「ゴジラのキャラクターに
>関する著作権」の主張は撤回しているからだ。同社は、主に以下の2点に
>絞って著作権を主張し、パチンコ台のCMをめぐる裁判を戦うことになった。
>A.1954年公開の映画「ゴジラ」の映像著作権
>(この映画は、脚本家及び監督として最も主要な役割を果たした本多監督
>の著作物である)
>B.1954年公開の映画「ゴジラ」に使われた着ぐるみの著作権
>(ゴジラのぬいぐるみに対して、本多監督は脚本家及び監督として決定的
>な関与をしている)
>これらを根拠にして「パチンコ台のCM」に無許可で使われたゴジラの利用
>は違法だと訴えた。1億2700万円の損害賠償を求める根拠となっている。
ttp://blogos.com/article/25808/?axis=&p=3 はっきり言えば「無理筋は承知だがこっちにも分け前を寄越せ」ってことかな?
たぶん根底には本多家と東宝の長年の確執があるんだろうな。昔から本多家は
東宝をよく思ってなかったんだと思う。
個人的には映画監督に著作権そのものを認めると大変なことになると思ってるけど。
シナリオ(ストーリー)には実体としての著作物「シナリオ」が一応はあるから、
脚本家には「著作権」があることになっている。
だが「演出」に「著作権」を認めてしまうと「あの映画のあの演出はオレが作り出した固有の著作物」
と言い出す基地外が必ず出てくるから、それはやっぱり認められないだろう。
代わりに監督(演出家)には「二次使用料の支払い」「著作者人格権(同一性保持権など)」と
関連の権利を認める事で前進してきた経緯がある。
日本映画監督協会などはこういう経緯を知りつつポーズとして「監督にも著作権を
与えよ」と無理筋な運動を長年続けているけどな。
今回も適当に和解して適当に東宝が本多家にカネ払って終わりじゃないの、これ?
これむしろ「あの東宝もパチにキャラクターを売るのか?」「この本多フィルムってのは
なんだ?」と背後のドロドロの方が気になるのだけれど・・・。
個人的には本多監督を余り大袈裟に持ち上げるの自体が好きじゃない。本多監督も
東宝戦記ものの松林和尚も結局は「予算内で手堅い(大作の予算管理が得意)」「特撮ものに慣れている」
だけで結果的に特撮もの・戦記ものが多くなっただけの監督。強いて言えば和尚は「軍隊
経験者で考証に詳しい」本多監督も「軍隊経験故に軍事描写が丁寧」といった
辺りが特色で作家性にはなっているけど・・・。
本多監督の特撮以外の映画も何本か観てはいるけど、まあ悪くはないけど当時の撮影所映画としては
「水準」の監督だったしね。例えば樋口尚文もその辺は微妙な書き方になって
た記憶があるな(というか樋口氏も本気で誉める気がないなら関わらなきゃいいのに・・・)
こうやって特定の監督を無理して持ちあげるのって何だか危ないな、と思っていたら、案の定・・・。
本多監督を持ちあげるのに「無理する」必要はないぞ。
その他の主張はあんたの言うとおり
>>406 >>386に、
>田中友幸の「特撮ものばかり撮らせていなければ成瀬巳喜男のような監督になっていたかもしれない」
>という言葉
とあるけど、「ゴジラ」(1954)とかもいま観るとドラマ部分が妙に渋いしね。
実際、スタッフも、撮影=玉井正夫、照明=石井長四郎、美術=中古智といった成瀬組。
本多監督が特撮ものを撮っていなければ「千葉泰樹」とか「杉江敏男」とか「谷口千吉」とか「福田純」とか、
たぶんそういう水準ですよね。悪くはないけどあくまで当時の撮影所映画としては「普通」の水準。
それを伝説的な特撮ものを撮ったばかりに大袈裟に持ち上げられてヘンなのがくっついて
きちゃったのかなあ、と思う。
本多監督御自身は全然野心とかない人だったのだがなあ。晩年も尊敬する友人である
黒澤明の監督補(相談相手、B班監督)に徹することで満足されてたんだよ。
そんな、普通はなかなか出来ないことですよ。
千葉泰樹はプログラムピクチャーに甘んじちゃったけど、何か変なオーラがあったな。
やっぱ「めし」を撮れなかったのが、千葉泰樹の人生を決定づけちゃったよね。
千葉泰樹の映画を見るとそういう無念は感じる。
本多猪四郎は割り切って「水準」の映画を作っていたかも知れないけれど、
『おえんさん』『上役・下役・ご同役』『ゴジラ対メカゴジラ』は微妙に負のオーラを感じた。
今更著作権のことで揉めてるけど、映画監督に著作権を与えるべきだって最初に提起したのは
小田基義だったんだよね。何か皮肉だなぁ。
409 :
この子の名無しのお祝いに:2011/12/04(日) 04:28:53.79 ID:K3w+MXr+
>>404、
>>405、
>>407 >監督が権利者だというなら、野長瀬三摩地の孫とかまで「ウルトラマン」フィギアの収益の一部を請求しかねないよ。
この失礼な例え話についてはどうなんだ?
それだけの長文書いておきながら完全無視か?
いい根性してるな
両方できるのが上って馬鹿みたいな理屈だなw
今やその「水準」の映画をきちんと作れる監督が邦画には少なくなってるからなあ。
だから今本多監督の映画を見ると凄く見えちゃう事もあると思う。
本多家と東宝との確執、というが、夫人のきみさんは旦那と同様に温厚なひとだったんじゃないの。
結局、息子が幾ばくかの分け前を寄越せと無理やり提訴してるんじゃ。
「上役・下役・ご同役」は面白いよ。
田島義文が準主役で特撮以外の映画ってこれ以外にあまりないんじゃないかな。
そこはかとなく悲哀をこめていて、加東大介との共演も楽しかったです。
やっぱりね、大森一樹のゴジラもの見てると、特撮映画の監督には資質ってものが必要だなって
つくづく痛感するわ。普通の映画撮るよりトクサツ撮るのは段違いに難しいんだよ。
ハリウッドの映画人はそのへんよくわかってるよ。あっちじゃ「マイスター・ホンダ」で通ってるでしょ
>>415 まあ大森の頃は撮影所システムが機能しなくなってるからね。
彼のせいだけじゃない。
そうも思うがごちゃごちゃ詰め込み過ぎてる感じがしてな。
本多監督の演出って無駄が無いよ 見事なまでに
418 :
401:2011/12/05(月) 04:16:01.85 ID:K4DK/zE9
>>404 そいつにまじめにレスしちゃ駄目だ。つけあがるから。
>>409 404も405も407も、どれも俺じゃないよ。
っていうか、あんた、「名誉毀損」ってのをどういう意味だと勘違いしてるの?
「名誉」なんてのは小学校か中学校で教わる言葉だし、「毀損」だってさして難しい言葉じゃない。
義務教育で教わるはずの言葉の意味すら理解できないでいるほどの馬鹿が、
いっちょまえに人に話しかけるんじゃないよ。
とにかく、あんたは、「俺は知恵遅れなんだ。何を書いても必ず支離滅裂なんだ」と自覚してなきゃ駄目だよ。
>>407 「普通の水準」とか「大袈裟に持ち上げられて」という部分にはある程度は同意するけど、
それでもやっぱり、‘伝説的な特撮ものを撮った’のは、
本多監督が、伝説的な特撮ものを撮るだけの手腕があった人だからだよ。
それに、千葉泰樹だって杉江敏男だって谷口千吉だって福田純だって、水準は‘普通’であってもそれぞれに個性を持った監督たちだった。
杉江、谷口、福田はそれぞれ「国際秘密警察」のシリーズを撮っているけど、
これが何というかもう、同じシリーズとはいっても各監督ごとにまったく違うタッチになっていて、
それぞれの個性の違いがはっきりと出ている。
ヒトカラゲにしてしまうのは間違っていると思う。
>>408 本多作品に漂う‘負のオーラ’は、‘微妙に’というような程度じゃない。
(「ゴジラ対メカゴジラ」と書いてるけど、「メカゴジラの逆襲」の間違いだよ)
「ゴジラ」第一作、「マタンゴ」などの変身人間モノ、それに「メカゴジラの逆襲」には、
現世のすべてに対するドス黒い怨念のような暗い情熱が充満している。
「ラドン」前半の炭鉱と炭鉱町の、どこにも逃げ場がないような息苦しい閉鎖性にも、そういった個性が滲み出ている。
ドス黒い怨念、暗い情熱という点では、東映チンピラ映画に近いような雰囲気さえある。
「キングコング対ゴジラ」での一転してムチャクチャにバカ陽気なナンセンス・タッチは、
そういった暗い情熱を思いきり反転させてムチャクチャなアナーキー世界を作り出そうとしたものだろう。
「ゴジラ」第一作と「キンゴジ」との関係は、
東映における「仁義なき戦い」と「不良番長」との関係と同じ意味があるんじゃないか。
>‘負のオーラ’は、‘微妙に’というような程度じゃない
>現世のすべてに対するドス黒い怨念のような暗い情熱が充満している。
>どこにも逃げ場がないような息苦しい閉鎖性
>ドス黒い怨念、暗い情熱
自分語りでしょうか?
>>420 ごめん。その文章読んでてちょっと恥ずかしい。
間違ってはいないけど、好きだからそういう風に感じるのと事実として顕著に出ているのは違うから。
423 :
この子の名無しのお祝いに:2012/04/27(金) 23:05:31.06 ID:0NDw3sao
いま日本映画専門チャンネルで
「キングコングの逆襲」
ファイナル・ジャッジメントは楽しい内容だよ!?♪。
425 :
この子の名無しのお祝いに:2012/04/28(土) 06:09:46.20 ID:pzIpaump
いつまでも『獣人雪男』が観れないのか?
グラマー根岸明美の勇姿が観たい!
426 :
この子の名無しのお祝いに:2012/04/29(日) 14:55:36.62 ID:Fi8GSv4n
「キングコングの逆襲」久々に見た。
以前誰かが
「声が吹替えの外人女優をアレだけ魅力的に見せられるのは凄い」
見たいな事を言っていたのを思い出した。
ドクター・フー関連や2台の実物大61式戦車なんかのセットや
俳優の衣装や小道具(潜水艦にあった銀色の銃は何でしょうか?)も
興味深い。
あんまり日本映画を見ないせいか、未だに本多監督の映画が鑑賞作品数で最も多い気がするw
モスラ初見。やっぱ円谷−本多コンビは最高だね。でも原住民がかつら落としたのをカット
してないのはちょっとw
監督 本多猪四郎
未だにこのテロップを見るとちょっと居住いを正してしまう
430 :
この子の名無しのお祝いに:2012/09/19(水) 11:01:47.18 ID:LF1Ic46l
以前某アニメ雑誌の対談で、富野嘉幸は東宝で監督任される様な
エリートが、怪獣映画なんて子供じみた物に真剣に取り組むはずがない
と、本多監督の事ボロカスに批判してたけどね
431 :
この子の名無しのお祝いに:2012/09/19(水) 16:47:22.86 ID:I4fsvMpq
本場アメリカでも国立大出のエリートがよってたかって真剣に怪物映画やSF作品に取り組んでいる
冨野はなんでもボロカスにけなすし、自慢話が多いよな
433 :
この子の名無しのお祝いに:2012/12/15(土) 16:11:24.82 ID:CyIn4wQk
12月20
BSプレミアム黒澤明と本多猪四郎の知られざる絆
434 :
この子の名無しのお祝いに:2012/12/15(土) 16:27:29.03 ID:Zvizd1AC
平成ゴジラ撮影中の大森一樹が同じ撮影所で「夢」を撮影中の黒澤明と本多猪四郎が並んで歩いてるのを見かけて
「日本映画の歴史が歩いてる!『七人の侍』と『ゴジラ』が並んでいる!」
とえらく興奮しちゃったそうな
435 :
この子の名無しのお祝いに:2012/12/24(月) 00:08:45.72 ID:Ph+DMIXr
>>433 NHKBS「イノさんのトランク」良かったですねぇ。
貴重な映像満載で涙が出ました。
436 :
この子の名無しのお祝いに:2012/12/24(月) 16:54:14.26 ID:zYdDEbNW
>>433-
>>435 黒澤・本多両監督作品の数少ない常連俳優・土屋嘉男さんがインタビューに応えていたね。
厳しい演出の黒澤監督とは、対照的に本多監督は常に温和な監督だったらしいね。
戦前にまったく軍隊経験のなかった黒澤監督が非常に厳しく、
軍隊経験のある本多監督が温和というのも何か不思議な感じだ。
437 :
この子の名無しのお祝いに:2012/12/24(月) 18:02:12.78 ID:ZnVK8TYT
読売新聞にも本多と黒澤の友情が記事になってた ジャンル違うし意外だが親友だったんだな 黒澤が戦地の本多に出した手紙が出てた
438 :
この子の名無しのお祝いに:2012/12/24(月) 23:48:18.20 ID:ZnVK8TYT
読売の記事とNHKの本多と黒澤の番組良かった。尊大芸術家肌の黒澤と本多が終生の親友というのは意外。黒澤はフルコース、本多は重箱弁当とか、何かで読んだ。やぁイノさん、おぅクロさんか。
439 :
この子の名無しのお祝いに:2012/12/25(火) 00:38:10.86 ID:OTfxTXQA
>>436 下士官として支那大陸に2年以上赴任、戦闘で敵兵を殺した経験も何回もあったと本多氏以上に過酷な軍生活を送った小津安二郎監督にいたっては
激しいアクションとは全く無縁の静かな作品しか作ってません
440 :
この子の名無しのお祝いに:2012/12/25(火) 09:19:21.20 ID:47oK5ozM
疑問なんだが同世代でも戦争行った人と行かなかった人がいるのは何故? 例えば佐分利や山村、池部、黒澤は兵隊行ってない、佐野周二や小林桂樹、本多、小津は行ってる。
池部良は何年間か戦争行ってるよ
しかも幹部候補生で第一線を転々として死にかけたり、戦後もしばらく抑留されたり
山村聡も戦争末期に応召されてる
442 :
この子の名無しのお祝いに:2012/12/25(火) 12:48:36.62 ID:OTfxTXQA
軍隊も無制限に徴兵を受け入れる事が出来たわけではないので定員一杯になったらそれ以上はお断りしてたのではないかと
徴兵に取られる取られないは半分運だったのかと
戦場体験のない奴ほど無神経に勇ましい事を言いたがる
タカ派で鳴らした中曽根康弘も海軍出身だが
実際は主計課で銭数えてばかり、実戦経験は皆無
黒澤は自伝でそのあたり詳しく書いてたな
445 :
この子の名無しのお祝いに:2012/12/26(水) 00:18:57.59 ID:hLvaP+la
中曽根は東大法科出で高等文官パス組のエリートだからいきなり主計大尉 二等兵三等兵で戦火交えた人とは大違い それより黒澤と本多って友人らしいけど対等な友人関係だったのかな? どうにもわからんが
446 :
この子の名無しのお祝いに:2012/12/26(水) 23:29:22.78 ID:hLvaP+la
よくよく考えたら三船を使い大作次々撮って国内外で巨匠と評価された黒澤と、怪獣映画や特撮物撮って晩年黒澤の補助した本多が親友なのがおかしい 黒澤のあの横柄で毒な性格、黒澤は旧ソ連の戦争と平和を駄作と評したらしいし。本多と仲良しは違和感ある。
どういう理論だ
448 :
この子の名無しのお祝いに:2012/12/27(木) 07:14:21.16 ID:qrF3zpr8
本多猪四朗と黒澤明は戦前戦中の東宝スター監督の山本嘉次郎の元で助監督をしていた、
兄弟弟子であり監督になる以前からの同僚同士(本多の方が先輩)
何をもって対等の友人同士にするかは判らないが気が合わないのなら何時か疎遠になってたはずで
調子の良い時期落ち目の時期関係なく何十年も付き合い続けた事自体が親友同士だった証でしょう
特撮好きの間では有名だが本多作品「空の大怪獣ラドン」のメガヌロンは黒澤のアイデアを基に作られたキャラクター
449 :
この子の名無しのお祝いに:2012/12/27(木) 12:08:56.63 ID:iwuXSTGd
あの戦地の本多への黒澤の手紙見てないのか?
共に助監督になりそれから50年も友人だったんだからそれでわかるだろ クロさんイノさんの仲だぞ
クロさん、イノさん、センちゃん。
センちゃん、コウジ、ブチ
452 :
この子の名無しのお祝いに:2012/12/27(木) 19:07:09.23 ID:iwuXSTGd
本多木目守様…自らの活躍を誓い遠い戦地の友を気遣う長い手紙…後年、家も近くなり やぁイノさんいるかい おぅクロさんお上がり 映画やゴルフの話で盛り上がる 微笑ましい光景だ
453 :
この子の名無しのお祝いに:2012/12/29(土) 06:35:43.53 ID:osTL/e+z
ああ 無性に監督の特撮映画と新マン第1,2話借りて観たくなった。ミラーマンや流星人間、スペクトルマンも何話か監督してたな。さ 怪獣大戦争だ!
454 :
この子の名無しのお祝いに:2012/12/29(土) 12:54:08.94 ID:bxMm1ZKi
イノさん未亡人が95で御元気な事!
クロさんはねー と普通に言っていた。
「黒澤がお風呂借りに来る」「ついでにイノさん娘と混浴」「飲んでね、と配給ビール半分残す」
総て今では考えられない事。
455 :
この子の名無しのお祝いに:2012/12/30(日) 01:55:16.67 ID:M/8uSql0
検索すると必ず互いの名前が出てくる。土屋嘉男は特撮映画には出るなと黒澤に云われたが本多の映画だけは許されたらしい。佐原は車の件で黒澤に説教される所を、佐原が本多に可愛がられてると聞いて、「じゃ いいよ」笑える。
456 :
この子の名無しのお祝いに:2012/12/30(日) 06:17:09.20 ID:57RqFbtU
本多夫妻を直接知ってる人達によればキミ夫人は本多特撮作品のヒロインそのままの人だそうな、明るく口が達者で行動的
自分の嫁がモデルのキャラを自作品に出してたのね…
>>455 本多組常連だった平田昭彦は「椿三十郎」の時に黒澤にボロクソに貶され、
撮影以外の時でも黒澤に嫌われてたという話もあるけどね。
共演者の加山雄三と江原達怡が後年「椿」の撮影を振り返って、「あの時は平田さんが可哀想だった」。
458 :
この子の名無しのお祝いに:2012/12/30(日) 16:54:16.18 ID:rSEw+fNF
イノさんのトランク
イノさんは噂以上に実直なイノさんだった。
イノさん未亡人 90半ばにしてあの元気さスゲーw
インタビュー中さりげなく「黒サン」と呼んでいて 存命中の人間で「黒サン」って言える人
彼女だけだろう。
黒澤自殺未遂時 皆が見舞いに行くのにイノさんだけは行かず
「こういう時は 来られる方が辛いんだ」
と言う気遣いの素ン晴らしさ。
459 :
この子の名無しのお祝いに:2012/12/30(日) 17:15:39.77 ID:M/8uSql0
ゴジラのトランク届いたので読んだ。本多と奥さんと黒澤の50数年の付き合い、本多と黒澤はあれはもうマジ大親友だな。いい話しだ。奥さん95でお元気だが癌宣告されてるそうで、心配。
>>458 橋本忍もクロさんて呼んでたんじゃね?まだ生きてるし。
461 :
この子の名無しのお祝いに:2012/12/31(月) 01:51:41.79 ID:jR7z3Icd
本は夫人が著者で、戦前から本多が亡くなってから迄、ほぼ内容通りなんでしょう。読む限り本多と黒澤の関係は友人超えてるなw 傲慢や我が儘の黒澤のイメージが、こと本多に対しては払拭される。優しさ 信頼しかないよな。
462 :
この子の名無しのお祝いに:2012/12/31(月) 13:04:03.60 ID:/bS7Mm4M
黒澤は 作品第一主義 で結構周囲を不幸に追い込んでるもんな。
本木もそうだし 森谷も危なかった。
イノさんクロさんは会わない時はプッツリ10数年途切れてるんだっけ。
そういうアッサリした部分も面白いな。
俺関西人で東京在住なんだが中学ン時仲良かった奴が
交流30年途切れてンだが 俺のマンション目の前の病院の院長だとさっき知った。
年明けに再会してみよう。
463 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/01(火) 00:18:36.76 ID:1A5C5mck
半世紀以上、きみさんも交えての長い付き合い。二人は親友を超えてるわw 動と静、激と穏 対照的だが似た部分もあったから付き合え続けたんだろう。途中付き合い途絶えたが10年して復活。あの黒澤が本多には実に優しい。
464 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/02(水) 02:04:18.79 ID:a0x9WD2+
黒澤が、自殺未遂後約十年を経て本多に一緒に両監督で映画を撮ろうといって本多は監督補で死ぬ迄仕事したが、黒澤が勝新に、監督は二人いらない 君には降りてもらうと切ったのは矛盾してね?
影武者は黒澤単独監督作品だけど、勝新は自分の納得する画を撮ろうと
演出にも口を出したからね 「両監督で撮ろう」というのと状況が全然違う
466 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/02(水) 22:22:12.75 ID:Vf8Ee0KE
影武者・乱 Part2
981 名前:この子の名無しのお祝いに[] 投稿日:2013/01/02(水) 19:57:38.19 ID:a0x9WD2+
さっきTBSで勝新が黒澤に影武者降板させられた真相をやってたが、やっぱり黒澤の方が悪いな。尊大で頑固な二人がぶつかった結果。
467 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/03(木) 00:31:13.98 ID:NOMharsy
影武者で黒澤が勝を切った真相は実際わからんよ。まぁ黒澤の気に食わなかったんだろうが両者共に言葉足らずだな。本多は黒澤に頼まれ補佐役に徹したが黒澤は一度も文句なしだったらしい(ゴジラのトランク)ま 親友だしな。
単純な話で、マルチカメラで死角の殆どない現場の中で
ド素人のカメラがウロウロされたら撮影できないから止めてくれってだけ
やめてくれってのは至極まっとうな要求であって
それを下らない見栄と意地で受け入れなかった勝が悪いよ、やっぱり
469 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/03(木) 21:18:07.94 ID:6cyrZfNI
その通りだね
そんな自分勝手な理由で現場放り出した勝が悪いよな
470 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/03(木) 21:26:54.48 ID:NOMharsy
黒澤にとって本多はどんな相手だったんかな 助監督では本多が先輩、監督じゃ黒澤が先陣 本多の奥さんの本読むとマジ親友って感じだけど…どうなんかな…
黒澤との親友といえば、本多よりも谷口千吉の方が付き合いが深いだろうけど。
脚本黒澤=監督谷口のコンビによる作品も何本かあるし、
東宝争議の後に一緒に東宝を辞めて行動を共にしていた。
黒澤・谷口が東宝を離れていた頃、東宝に残っていた本多はようやく監督に昇進。
でもやっぱり影武者は勝新で観たかったわ つくづくおしい
473 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/05(土) 06:20:14.61 ID:fWaqed5S
そうなんだ?じゃあNHK BSや本多の妻きよさんのゴジラのトランクでの黒澤 本多=無二の親友ってのはどうなのかねえ
474 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/05(土) 10:49:02.42 ID:+tYv2brN
「ゴジラのトランク」読んでみた
影武者以降の黒澤作品で本多氏が本来の演出補佐以外にやってたことは
黒澤氏に怒鳴られたキャストスタッフを慰め力づける、あまり怒鳴るなと黒澤氏をたしなめる、腹を立て現場から出て行った黒澤氏の機嫌を直させ現場に連れ戻す等々
監督補佐って黒澤明を監督監視するのが仕事だったのね…
475 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/05(土) 10:57:50.27 ID:fWaqed5S
特撮の巨匠本多さんも性格が温厚すぎて黒澤の使いっ端か…爺さんになって黒澤爺さんにいいように利用されたともいえる。可哀想だな本多さん。
476 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/05(土) 11:53:46.04 ID:TMWYrMvX
赤ひげ
二木てるみが高校通える様にイノさんが緻密にスケ切ったのに
中退しちゃえ!とクロさん。
本多は黒澤といっしょに現場に立てることだけで楽しかっただろうし、充実していたと思うよ。
478 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/06(日) 00:14:25.07 ID:sYOLFPVv
そうでしょうか
モスラも言ってます!
>>479 そこは「ラドンも『そうだ、そうだ』と言っています」だ!
481 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/06(日) 20:39:11.58 ID:sYOLFPVv
黒澤は本多にも「このデコスケが!!」とかいったのかな!?
毛沢東と周恩来みたいな感じじゃね?
483 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/07(月) 08:14:07.03 ID:VXqFN3m2
じゃあ全然親友でもなんでもないな
484 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/07(月) 22:12:46.45 ID:VXqFN3m2
毛と周か よう考えたらそうかもな。激情型毛皇帝、穏健でインテリ内外に親しまれた周。NHK BSや本で友情やらやっとるが皇帝黒澤が本多を親友とは思わんだろう。性格的にも合う筈ないし。
485 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/08(火) 08:55:12.29 ID:kmUK+uUe
黒澤の部下みたいなものだもんな。親友とか友情とか片腹痛いわw
妙な粘着が居着いてしまったな。
初代スレの頃からいるぞ。本多スレなのに本多sageの粘着
年末年始はどこでもヘンなのが湧くからほとんどスルーされてるよ
まあいいから本多監督の話をしようや。監督の『真紅の男』に主演した佐藤允が亡くなった。合掌。
本多監督はこういうアクションものもそつなく撮れる人だったな。
490 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/09(水) 05:24:00.93 ID:fZUz5blw
え!?佐藤死んだの?どんどん昭和の名優が亡くなるなあ
本多さんはとかく特撮が目立つが歌謡映画や恋愛物も撮っているんだよな。
491 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/10(木) 20:31:58.85 ID://x+MEy+
料理で例えられてたな。本多は定食屋かおでん屋(凄腕の技巧)だから懐石かフルコースに例えられた黒澤が見込んで利用した訳や。
佐藤允は美女と液体人間も出てるね
あの頃はまだ脇役のギャング役だった
493 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/11(金) 22:13:39.74 ID:eDT2zmKS
料理の例えは映画雑誌かで見た記憶があるけど、本多夫人インタビューやNHKBS番組、あの手紙、見る限り、本当に仲良しで、利用する、しないという感じではないと思うが。
494 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/12(土) 04:52:47.86 ID:jzvZoe4f
お前どんだけお人好しバカなんだ?w
こいつはもう、何でもいいからとにかく人を馬鹿にしたいってだけになっちゃって、
言ってることの内容も言い方も、必死過ぎの破れかぶれだな。
亡くなってる人をひたすら思い込みだけで叩くってのもなあ
497 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/13(日) 10:15:59.89 ID:hDtzChU9
本多と黒澤が仲が良かったことを必死に否定しようとしてる奴がいるけど
仲が良かったら何か都合が悪いことでもあるのか?
自分に友達いないんだろうw
499 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/13(日) 22:24:48.98 ID:XOloeOI4
BSの特集番組を見て、ゴジラのトランクを読んだらわかるだろう。
アタイ阻止
501 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/15(火) 00:41:13.44 ID:20E3Ylfl
●●
502 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/27(日) 08:02:25.70 ID:bVFbsPTV
今朝の「読売」に、きみさんとゴジラのトランク出てたな。きみさん96歳 お元気でいて頂きたい。
503 :
この子の名無しのお祝いに:2013/09/20(金) 07:26:43.30 ID:lUcdfSm6
パシフィック・リムで名前出してもらえてよかったね。
504 :
この子の名無しのお祝いに:2013/09/20(金) 21:47:41.57 ID:+N7KLsr+
帰ってきたウルトラマンの初回と最終回、ミラーマン、サンダーマスクとかの監督やったんだよな。映画斜陽でテレビ特撮へ。それで監督やめてしまい後に黒澤に声かけられて黒澤作品に参加…さてDVD借りてこよう。
505 :
この子の名無しのお祝いに:2013/09/20(金) 22:22:29.04 ID:w4Rv8ndp
やっぱりコジラの著作権利者は本多監督だ!!
506 :
この子の名無しのお祝いに:2013/09/21(土) 09:51:17.25 ID:OUWX1CUU
507 :
この子の名無しのお祝いに:2013/09/25(水) 11:56:47.56 ID:NetPsYuT
バイト
びーるうまい
中生ドライブ
仕事オマエラ
508 :
この子の名無しのお祝いに:2013/09/25(水) 20:07:53.00 ID:7176MZy1
黒澤とは山本嘉次郎の下で同じ助監督で終生の友人だったらしい。本読むと、動と静、陽と陰、激情と温和、作品分野どれとっても正反対だが。
>>508 そんな情報、ここに来る人間はみんな知ってることだが
510 :
この子の名無しのお祝いに:2013/09/26(木) 11:00:10.58 ID:ND3OLOSd
だからどうした
なぁ、知ってるか?実は砂糖って舐めると凄く甘い味がするんだぜ? (ドヤッ!
こうですか?わかりません(><)
なんだこれは! 氷砂糖じゃないか!
513 :
この子の名無しのお祝いに:2013/11/17(日) 10:16:18.51 ID:M3VnXTVU
本多と黒澤って本当に仲良しだったの??
少なくとも、本多が兵役に就いてる間の留守宅をいきなり訪問した黒澤から
食糧難のご時世にも関わらず「ビールを飲ませろ」と言われた本多妻が
当たり前のようにビールとツマミを出した、っていう程度には仲良し
515 :
この子の名無しのお祝いに:2013/11/18(月) 03:53:26.13 ID:ndwqJlwd
ワロタw
でも晩年はずっと黒澤プロで給料出してたんじゃない?
黒澤監督の息子は借金で大変みたいだけど。
本多監督の息子も多摩霊園にあった墓を黒澤とは仕事でも私事でも
思い出の多い富士山の見える霊園に移したと言ってる。
516 :
この子の名無しのお祝いに:2013/11/18(月) 22:58:11.40 ID:DkqG2e/j
全然仲良しじゃねえじゃんか
517 :
この子の名無しのお祝いに:2013/11/20(水) 00:36:40.59 ID:e2fXUnkU
本多が監督を辞めた晩年、自分の映画作りの為に本多を利用した 俺は世界のクロサワだ 使ってやるだけ光栄と思えって感じネ 本多もお人好し過ぎるわ
518 :
この子の名無しのお祝いに:2013/11/23(土) 09:05:18.50 ID:+w5Ourq9
まったくだな でもそれでよしと思ってたんだろう
>>517-518 というか本多さんも撮らなくなって寂しそうにしてるから自分の現場に呼んで
相談相手にしたってことでは?
クロサワも東宝スタジオ時代とは勝手が違って現場でも本当に対等な立場で相談相手になる
ような人は誰もいなかったみたいだし・・・
520 :
この子の名無しのお祝いに:2013/11/24(日) 01:34:05.98 ID:nAKMmBR8
さあどうだかね 黒澤、本多が終生の友云々て本や番組でやってたが多分に美化誇張されてるんじゃないかな
521 :
この子の名無しのお祝いに:2013/11/24(日) 01:46:09.23 ID:j4KRgLi6
所ジョージがイノさんと黒澤は爺さん同士でホントに仲良かったと言ってたな。
俺達ラーメン喰うから所君も来い、と言われ3人でラーメン喰ったらしい。
523 :
この子の名無しのお祝いに:2013/11/25(月) 00:14:32.18 ID:pl286d72
「まあだだよ」の所ジョージは奔放な役柄だから
萎縮しない様にこうやって別格扱いされてたんだよな。
黒澤に「俺達は味噌喰うが、所君は何にするかね・・・」
と聞かれ、所は味噌大嫌いなんだが、「同じでイイです・・・」と言ったらしい。
別格にしつつ、コントロール下に置く・・・老獪なジジイ二人だ。
くまのメイクやりすぎなんじゃない
【特撮】ゴジラのデザインは本多監督の遺族に無断で東宝が利用するのは不当など、著作権をめぐる裁判が和解、新作公開の支障なくなる
1 :べがすφ ★:2013/11/26(火) 23:22:53.21 ID:???
"ゴジラ裁判が和解、新作公開の支障なくなる 本多猪四郎監督の遺族と東宝など4社"
日本が誇る怪獣映画『ゴジラ』の著作権をめぐる裁判が和解していたことが、
11月26日までにわかった。デビュー作である映画『ゴジラ』(1954年)の監督を務めた
故・本多猪四郎氏の遺族が、2011年以降、映画会社の「東宝」など4社に対して損害賠償請求をしていた。
和解内容は明らかにされていないが、法廷闘争に終止符がついたことで、
2014年5月に公開されるハリウッド版ゴジラの権利問題がクリアになった格好だ。
この裁判は、東宝が許諾して、パチンコメーカーの「ニューギン」が2010年に発売した
パチンコ台「CRゴジラ〜破壊神降臨〜」のCMをめぐる物。本多監督の長男である本多隆司氏らが、
東宝やニューギンなど4社を相手に2011年10月、東京地裁に訴えた。
損害賠償や差止請求の費用として、東宝やニューギンなど4社に対して計1億2700万円の支払いを求めていた。
遺族側は「ゴジラの映像や着ぐるみのデザインには本多監督が関与しており、
遺族に無断で東宝がキャラクター利用をすることは不当」と主張。
東宝は「ゴジラのキャラクターは、プロデューサーの田中友幸氏が発案し、東宝が著作権を継承している」
として、真っ向から対立していた。
問題となったパチンコ台のCMのみならず、ゴジラというキャラクターの著作権が
誰に帰属するかをめぐって泥沼の裁判となった。
映画製作から60年近くたっており、当時を知る人もほとんどが故人だ。
裁判の長期化が予想されていたが、今年6月21日に突然の和解に至った。
肝心の和解条項については、東宝側から「営業秘密の保護のための閲覧制限」の申し立てがなされていて、
内容を確認できなかった。
東宝の法務部の担当者はハフィントンポストの取材に対し、
「守秘義務があるので和解したという内容以上のことは答えられない」と回答。
本多隆司氏も「裁判内容に関しては答えられない」と話しており、どんな和解をしたのかは判明していない。
ただ、特撮業界に詳しい映画関係者は、
「来年にハリウッド版2作目となるゴジラ映画が控えているので、それまでに東宝としても
決着をつけたかったのだろう。裁判になっていたことで、ゴジラの映像使用許可が下りづらいなど
メディアミックスにも支障が出ていたが、和解したことでゴジラの露出も今後増えていくのではないか」
と話しており、ゴジラのメディアミックスに関しては朗報となりそうだ。
本多息子は和解でいくら手にするのだろうか。ゴネ得だな。
528 :
この子の名無しのお祝いに:2013/11/27(水) 20:21:39.47 ID:7qcbYO/9
息子はアメリカで働いてたんだよな もう70歳位だろ 本多監督の夫人 きみさんはお元気なのかなあ?もう96歳で去年ゴジラのトランク出した時、癌とか…監督や親友だった黒沢明は苦々しく思ってんじゃないか
529 :
この子の名無しのお祝いに:2013/11/28(木) 00:40:44.64 ID:LnX36lVh
人様が手にする金についてとやかく言うヤツは賎しいヤツと相場はきまってる。
こういうのに限って自分が貰える立場だったら当然の権利と主張する。
そもそも和解内容は公表しないのだから和解金の有無すら不明
言えることは今後は東宝と本多遺族でゴジラの権利をめぐって同じ訴えを起こせないこと
531 :
この子の名無しのお祝いに:2013/11/29(金) 21:37:23.16 ID:x1ffXWFP
本多さんはよくあの激情傲岸な黒澤明と付き合えたな 天皇とさえ呼ばれた黒澤をどう思ってたのか 真に二人は親友だったのだろうか
晩年、よく2人で散歩してたらしいよ
533 :
この子の名無しのお祝いに:2013/11/30(土) 19:40:34.23 ID:75n+ATuC
黒澤の自殺未遂後、数年毎日のように黒澤が本多を訪ねて、風呂入ってテレビ見てゴルフやって散歩して…仲良しのお爺さん二人(本多きみ談) なんか微笑ましい。それから黒澤の映画作りを手伝うようになったんだな。
534 :
この子の名無しのお祝いに:2013/11/30(土) 20:01:35.08 ID:LvjZOqDJ
自殺未遂後、見舞い客が続々来るんだが
ィノさんだけは行かなかった。
「こういう理由の時は 来て欲しく無いもんなんだよ・・・」と。
535 :
この子の名無しのお祝いに:2013/11/30(土) 22:09:01.02 ID:75n+ATuC
ゴジラのトランクに書いてあったな 黒澤の自殺未遂に、夫人「あなた 行かないんですか」本多「行かない あいつそんな弱虫とは思わなかった 俺だって辛いのに…今はあいつと会いたくない」暫くして黒澤との付き合いが復活するんだよな
ゴジラの足もとの小さなドラマ 監督・本多猪四郎の陽だまり
2014年4月6日(日)〜6月7日(土)連日10:30より
【上映日程】
『若い樹』…4月6日(日)〜12日(土)
『恋化粧』…4月13日(日)〜19日(土)
『おえんさん』…4月20日(日)〜26日(土)
『この二人に幸あれ』…4月27日(日)〜5月3日(土)
『花嫁三重奏』…5月4日(日)〜10日(土)
『東京の人さようなら』…5月11日(日)〜17日(土)
『こだまは呼んでいる』…5月18日(日)〜24日(土)
『鉄腕投手 稲尾物語』…5月25日(日)〜31日(土)
『上役・下役・ご同役』…6月1日(日)〜7日(土)
537 :
この子の名無しのお祝いに:2014/03/15(土) 07:13:58.29 ID:sQU+GqjA
おいおい、いい加減「青い真珠」焼けよ。
ゴジラのデジタルリマスター行った人いないのか?
どうですかね
>>538 とりあえず劇場へ行け。
大画面で見ておかないと後悔するぞ。
音は高音の抜けが良くなったが、(劇場によるかもしれないが)ちょっとキンキンしていたように思える。
神保町でお嫁においでを観た。内田裕也の誕生日パーティーに参加してるパツキンの女性は、テレスドンの回の科特隊パリ支部のアンヌ隊員だよね。もっともウルトラ警備隊のアンヌ隊員も出てたけど。
541 :
この子の名無しのお祝いに:2014/09/30(火) 22:38:57.11 ID:aaqxerV5
ひじきごはん
ひじきごはん
ひじきごはん
切通理作の書いた本多監督の本が出るそうだ。