1 :
この子の名無しのお祝いに:
昨日痴人の愛観たのでage
ついでに2ゲト
3 :
この子の名無しのお祝いに:2007/09/19(水) 14:26:48 ID:SWz5ICOA
「痴人の愛」もそうですが、増村映画のオープニングが好き。本編で使わない技法を敢えて使うところが。
写真(ストップモーション)→痴人の愛、大悪党、盲獣、セックスチェック
コラージュ→巨人と玩具
顔のクロースアップ→妻は告白する
4 :
この子の名無しのお祝いに:2007/09/19(水) 21:46:05 ID:DG20VYBG
「青空娘」で崖の上から海に向かって叫ぶというベタの
定番みたいな事やってるけど、こういうのって増村が
初めなのかな?
どっちにしろ、ああいう初期のストレートな青春ものって
好きだわ。
増村とか川島は滅多にBSで放送してくれないので
なかなか観られないなあ
6 :
この子の名無しのお祝いに:2007/09/20(木) 02:48:30 ID:pLPvgEwP
>>4 映画的な演技は約束事なので何をやってもいいという割り切りがあったのでは
ないでしょうかね? 俳優は照れてはいけないわけです。
「青空娘」はストーリーはどうということもないですが映画はとてもいい。
この人の作品は(というより往年のプログラムピクチャーは)商業映画の枠内
でどこまで許されるかの実験に全ての労力が費やされた。
>>5 なぜかその辺は余り放送しませんねえ。NHKで流すにはちょっと異形なので取り上げにくいのでしょうか?
「遊び」しか見てないけど異質な監督だと思った。
ストーリーはよくある青春逃避行ものなんだけどね。
>>5 終戦記念日頃に甘っちょろい反戦映画流すより、いっそ地上波で「赤い天使」でも放映すればいいのにね。
大反響間違いなし。
増村と川島がBSで流さないのは、大映(が多い)であることは
何か理由になっているんだろうか
眠り狂四郎みたいな例外はあるが、大映は比較的BSでは少ないような印象がある?
10 :
この子の名無しのお祝いに:2007/09/21(金) 19:16:16 ID:sS+dwVCk
池袋・新文芸坐の特集が、今年に入ってからだけでも
増村・雷蔵・勝新・溝口と大映(角川)攻めなんだけど
何か関係があるのかな?
11 :
この子の名無しのお祝いに:2007/09/25(火) 22:49:19 ID:2YUhuEra
>7
「遊び」にしろ「盲獣」にしろ、作風はちがうにしても、せっぱつまったものを感じた。
そのあと、「でんきくらげ」にしても「しびれくらげ」にしても題名だけで
観客を集めようとする魂胆が丸見え。しかし、どれも、増村作品だ。
大映倒産直前か、直後か、忘れたが、自分の主張をこれだけまっすぐに
表現した監督はほかに知らない。
当時は市川こんと、比べるべくもない、大量生産する監督だとおもわれていたと
おもうけど、今はすっかり評価が逆転してしまった。
12 :
この子の名無しのお祝いに:2007/09/29(土) 18:34:44 ID:j72vatb+
からっかぜ野郎はどうよ?
エスカレーターのラストシーンはカッコいいな
三島の演技は・・
微笑ましいというかなんというか
15 :
この子の名無しのお祝いに:2007/09/30(日) 03:41:41 ID:Wi+ajSTj
>14
とっくに逆転している。何が証拠か、ときかれそうだが、てじかなところでは、
この2ちゃんの板でそうだし、2ちゃんなか、信用できないなら、
とりわけ、フランスのimdbとそっくりなデータベースがあるので、見てみたら?
お節介かと思うが、わかりやすいように、url を貼っておく。
http://www.allocine.fr/personne/fichepersonne_gen_cpersonne=8149.html 「卍」「清作の妻」「刺青」「盲獣」「赤い天使」などが、
刻々と上映されつつある。評価は、評論家の4つ星(最高)が多い。
長らく見ていない、「大地の子守唄」は、シネマテークでやったみたいだが、
日本にいると、かえって見られない。
市川は古い「ビルマの竪琴」あたりは注目されているが、70年以降は
まったく無視されている。
まあ、外国の1サイトの評価に過ぎないかもしれないんだが。
「野火」と「雪の丞変化」あたりが、ほんのひとにぎりの人たちに支持されている
みたいだが、評価がひとりじゃ、ちょっと問題にならない気がする。
16 :
この子の名無しのお祝いに:2007/09/30(日) 07:01:11 ID:lYwHv8yW
>>15 コンコンは長生きしたばかりに自分の作風の縮小再生産に陥ったことが不利に
働いている。まあどっちも偉大な人ということでいいんじゃないかねえ?
あんまり「××に比べてどうこう」という議論に実りはないよ。
17 :
この子の名無しのお祝いに:2007/09/30(日) 07:21:52 ID:Wi+ajSTj
>16
14だけど、同感ですね。長生きも人によりけりってことですか。
90歳台の新藤兼人は、「午後の遺言状」でやめておくべきでした。
たまたま見た「ふくろう」はまさに老害以外の何ものでもなかったし。
じ・・・実り・・・
19 :
この子の名無しのお祝いに:2007/09/30(日) 09:32:03 ID:5DfGQo3/
ギャオで、初めて「赤い天使」を見たけど、グロテスクと言うか不謹慎ではないの?
公開された時代は、許容される空気だったのかな
で結局、反戦を謳っているんだろうか?
わかんねぇ、さっぱりわんねぇ
エログロナンセンス?
20 :
この子の名無しのお祝いに:2007/09/30(日) 09:40:04 ID:5DfGQo3/
川津祐介って、ガードマンのときには、五体満足だったぞ!!
どうして撮ったんだろう、あの時代に?
>19
グロテスクと言うか不謹慎ではないの? 公開された時代は、許容される空気
だったのかな
お前みたいなのがいるから日本の映画(に限らないが)は貧しくなる一方だ。
あれをグロテスクと感じるなら、まさに戦争そのものがグロテスクということなんだよ。
人間の在り方を不謹慎に堕落させるのが戦場。
正義と英雄の戦争映画ならハリウッド製で十分だ。
しかし当時人気絶頂の若尾文子にあの役をやらせたのはすごいね。
今の女優にできるだろうか。
24 :
この子の名無しのお祝いに:2007/09/30(日) 20:25:10 ID:MOBn8JmW
木下・市川・増村・岡本・深作あたりは重厚・骨太なものから軽快・軽妙なものまで幅広く傑作や秀作や佳作を撮ってるな
>>20 今でも五体満足だよw
>>21 そんな怒らなくても…特に糾弾口調ってわけでもないんだし。
26 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/01(月) 10:44:50 ID:AR6HrdyE
赤い天使、見ようかな
27 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/02(火) 19:07:55 ID:Xm01zWDJ
赤い天使を見て、レビューを書いたのに、まだレビューはありませんだと
なんでだ?ショック!
この人の暴行シーンが好きだなぁ。
「くちづけ」の川口浩の喧嘩から「スチュワーデス物語」の
事あるごとに義父に張り飛ばされる堀ちえみのリアクションまで、
いいのがいっぱいある。
増村本に載ってる当時の助監督達のインタビューによると、
増村保造自身喧嘩強かったそうだ。
29 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/02(火) 22:13:10 ID:bsV4Cm+j
>>24 そーいう監督はいなくなっちゃったねぇ・・・・、市川は存命だけど
30 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/02(火) 23:19:09 ID:Uk/xyk+B
前にフランスでの増村の評価について書いたものですが、
さらに、「氾濫」「親不孝通り」まで、やっているところがある。
「親不孝通り」は、ぼくもまだ見ていない。
31 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/02(火) 23:23:42 ID:Uk/xyk+B
もうひとこと。
「赤い天使」は、アメリカでDVDで、でている。
ぼくは、歳でリアルタイムで見ているが、増村がすきなんていうのは、
恐ろしく個人的趣味かとおもっていたら、みごとにその考えがあさかったことを
知らされた。
32 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/03(水) 10:04:02 ID:8ab6ymdF
レッドエンジェルっていうタイトル?
>>31 昨夜、「赤い天使」と、成瀬の「稲妻」を借りてきたけど、
後者はサンダーっていうのかな
レッドエンジェル&サンダーじゃ、なんか他の映画みたいw
31じゃないけど「盲獣」と2本立て上映で
レッド・エンジェル&ブラインド・ビースト
というのは欧米の名画座の定番だったりする。
34 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/03(水) 18:48:11 ID:8ab6ymdF
どう考えてもB級バイオレンスアクション風の題だよな
カタカナで表記すると
36 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/03(水) 20:54:18 ID:8ab6ymdF
サンクス
37 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/06(土) 03:59:59 ID:+z3TxAMD
レッドエンジェル、見ました
「青空娘」のポスターは色といい構図といい素晴らしいね
39 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/06(土) 20:45:20 ID:IJ5J+0NI
よく言われていることだけど、増村はどうしようもない愚作は絶対にとらなかった。
「空っ風野郎」を最初に見たときは、これは初めての愚作だとおもった。
ところが、見返すと、三島由紀夫の描き方が微妙で、
なかば、喜劇になってるね。
再度のエスカレーターのうえで、よこたわって、がたがた振動するシーン、
前にはどうってことは、なかったんだが、やはり面白いよ。
あれは、当然、意図してのものだね。
>>38 まさに日本のゴダール
ってか、あれゴダールよりずっと早いんだよな
三島の演技は下手だけど、あのキャラクターには合ってる
>>39 増村映画は40本位みたけど、駄作だと思ったのはないね
ただ、詰まらないと思ったのは「濡れた二人」
面白いけど意味わからんのが「セックスチェック第二の性」
(政治的に)疑問を感じたのが「偽大学生」と「陸軍中野学校」
脚本がおかしいと思ったのが「刺青」
43 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/07(日) 14:43:34 ID:L16wLdTw
かなり打率高いね
俺は十本しか見てないけど
たしかに退屈した作品は無いな
小津や成瀬でさえ、一本くらいあるのに
>>41 俺もあの三島は好きだ。いい映画だと思う。
>>42 「セックスチェック第二の性」は、確かに風変わりな作品だね。
エロ風味で売ろうとする会社と、コーチの執念への増村の愛着が、
この企画を推進したのだろう。
>>7 逃避行が始まってから俄然増村っぽくなるね。
意外とああいう緩急のテンポもうまいね。
増村映画って娯楽作品としても面白いんだけど、実際みてて元気が出るところが好きなんだよね。
やたらエネルギーに充ちたやり過ぎ人間たちをみてると、「ああ、そこまでやっていいんだ」「そんな生き方もあるんだ」って勇気付けられる。
たとえ結末が破滅であっても気持ちがネガティヴにならない。
日本映画に稀有な作品群だと思う。
>>40 ぢゃ、若尾文子は日本のアンナ・カリーナだなw
彼女は、最終的にゴダールをコケにしたわけだが、
若尾文子は、増村保造に対して、どうだったのか?
48 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/08(月) 20:39:25 ID:2v81Xnhn
増村のつまらなかった作品を見つけようとしても、ほとんどない。
本人みずから、遺作となった「この子の七つのお祝いに」は、自分に合わない、
といっていたみたいだが、あのどうしようもない横溝正史賞第一作の
映画化としては、どこが愚作なんだ、という気持ちになる。
見事、増村の特徴のよくでた作品になっていたね。
この板のスレもあるくらいで。
で、じゃあ,何がつまらなかったかな、と、考えていたら、
ATGでとった「音楽」のことを思い出した。
この作品は、誰からも無視され、言及したものがまったくないが、
本当に愚作かどうか、最初に一回みただけなので、自信がない。
70年代にはいっての作品だよね。70年代はもう多作しないで丹念に
映画作りをしていた時期だ。実際、このころの作品は全部傑作といって
いいぐらい。ただ、「音楽」だけがひっかかる。
49 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/08(月) 20:45:28 ID:2v81Xnhn
>40
ゴダールなんかにくらべたら、増村に失礼になる、
なんて、思ってしまう。
ゴダールは頭で作りすぎてる感じであんま好きじゃない
増村はエネルギーというか活力というかなんかそんな感じの体当たりぽいものがある
力技って感じはするんだけど滞らずにザクザク進行していく
からっ風でのバナナの唄だっけ?あの撮り方なんか上手いなあ
>>47 ゴダールから次々女が離れていったのを見ると
どうみてもあれはゴダに問題がありそうだな
増村はMMKだったのか?
>>47 『増村保造の世界』でのインタビューの最後の方で
「タイトなものの見方がだんだん狭まってきたけれど
そのうち驚くような変化が見られるんじゃないかと期待した」
とおっしゃっています。
確かに後年の『曾根崎心中』なんかは『妻は告白する』から
増村の主張だけ抽出したような、突っ走った映画ですよね。
>>48 『音楽』で一番びっくりしたのは、主人公が見る悪夢のシーンに
巨大なハサミが出てきて、それがホントに大きく作ってあったこと。
大映という美術が一流の会社で撮った作品と比較すると、
演出力だけではいかんともしがたいものを感じてしまいました。
>>48 増村の映画はどれも丹念に作られているんじゃないかな。
たとえば上でオープニングに触れている人がいるけど、
増村にはオープニング・クレジットの前に本編が始まる
ものが結構ある。こういうスタイルは本当にしっかりキメる
必要があると思うんだ。ヘタにやると流れが止まってシラケて
しまう。俺も全部観たわけじゃないんだけど。
あと、この人は大映のあと本数は減ったけど、巨匠風に悠々と
撮っていた訳ではなく、表には出ないが凄い量の仕事をしていた
らしいよ。
>>52 それは結局「音楽」がすごかったということ?それとも逆?
黒シリーズとか登場人物に延々と状況説明させたり、野暮ったい演出がおおい
55 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/09(火) 08:25:41 ID:CwNg5VJ5
「音楽」は三島の原作は読んだな
で、北海道に住んでた頃に深夜に、どこかで聞いた話だな、と
ある映画のことを思いながら見てたら、「音楽」だった。
あれは増村だったのか
56 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/09(火) 08:26:25 ID:CwNg5VJ5
↑深夜にテレビでね
>>53 >表には出ないが凄い量の仕事をしていた
大映テレビでしょう? テレビ・ドラマのマニアの人なんかで、
語れる人は多いんだけど、こっちと接点が少ないんだよね。
増村保造に限らず、木下恵介なんかでも、そこが問題になる。
映画が本職の人って事で、
こっちでTVでの増村の話もしていいように俺は思うけど、
あっちに増村単独のスレを立てるという手もあるし、
ローカルルールともその方が整合性があるよな。
>>54 テクニックで説明するのではなく、直球で押した方が良いという考え方。
>>57-58 ドラマオタは映画の増村・木下をほとんど観ていないので語ることが出来ないのだろう。
増村さんが大映テレビで何をしていたかについての資料はほとんどない。
「監督」「脚本」に名前が出ているものは少ないが、名前が出ていない部分でのストーリー構成
や監修といった役割だったようですね。だから他人の目に見えない部分でとても忙しい。
大映倒産前の大映テレビ室時代からの関わりなので、本人は既に映画に飽きていた部分もあったんですよ。
頭がいい人なので、視聴率という数字がすぐに出てくるTVで視聴者と勝負することが
快感だったみたいですね。他の映画人のような映画絶対主義ではない。このあたりは
むしろプロデューサー的な感覚なんでしょうね。
>59
増村保造がテレビドラマに残した功績についての文献が
あまり見当たらないのはすごく残念です。
>他の映画人のような映画絶対主義ではない
四騎の会を旗揚げした同志なのに、テレビドラマでスタッフを食わせていた
木下恵介を裏切り者と呼んだ黒澤明とはやはり一世代違うというところですか。
師のひとりである市川崑もCMや紋次郎やってましたしね。
世代が違うというより、
黒澤さんはちょっと短絡なところがある人だから…
62 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/09(火) 21:58:13 ID:SHSGg4dR
>>28 『赤い激突』の第一話の家族ぐるぐるの喧嘩シーン、第二話での有名な
宇津井健の手術室前のバレーを踊るシーン、『赤い激流』での緒方拳と
水谷豊の親子喧嘩シーン、水谷豊と竹下景子のラブシーンなどは
秀逸です!
>>57 そうなんだよね。最近、増村ファンになった若い映画ファンでも
『赤いシリーズ』や『スチュワーデス物語』『少女に何が起こったか』
の功績を知らないもんだから「何?それ」って感じで面白くないんだよね。
若い増村ファンにはこれらのテレビドラマ作品も見てほしい。
(ちなみに『赤い激突』『少女に何が起こったか』は現在、CSスカパー
TBSチャンネルで放映中!)
え〜と、ゴダールが後にソプラノズを作ったようなもんですか?
>>60 >>62 研究者・ライターさん・一般観客のいずれも、
映画の増村さんが好きな人→TVドラマをほとんど観ていない。
大映テレビが好きな人→増村映画はほとんど観ていない。
この断層を埋めることは難しい。単に量が多過ぎて見切れへんこともあるし。
木下恵介ドラマも同様。木下さんは79年にはTV制作からは身を退いて飯島敏
宏に後を任せる形となった。飯島は金妻などの新路線を開拓。
市川崑は新しいことは何でもやりたい人なので・・・TVに使われずに自分
からTVを使った人って少ないんですよね。大半の人は使われて終わったから。
黒澤さんも使われる恐怖をチラッと感じたのかもしれませんね。TVは早く撮らないと
いけないしお金もないから。
>TVは早く撮らないといけないしお金もない
あと、TVは局・制作会社のプロデューサーが全て決めてしまうので、監督発の企画が通ら
ないんだよね。それも監督たちにTVに使われて消耗したとブーブー言う原因。
「四騎の会」のシリーズも続かなかった。視聴率とお金に拘束される世界で監督
のワガママを通すのも難しかったのだろう。
>>62 惜しむらくは、そういった増村さんの手法は大映テレビマニアや一般視聴者にはキッチュと受け止め
られるだけに終わってしまったことでしょうか。だからギャグとしてしか見てもらえない。
>>63 ゴダールもTV作品を作っているけど、ああいうのはフランスでは巨匠の実験的
作品として大衆にお見せする、みたいな感じで作られるのではないかと思う。
NHKのBSがたまに有名監督・ディレクターにドキュメンタリーやドラマを作らせるようなもの。
もともと増村さんの映画の手法がテレビドラマに向いていた、というのはありますね。
曖昧さを排して人間関係をはっきり提示する。それは滑稽なほどに。
増村さんはテレビドラマに関しては、映画以上に意図的にこういう手法をとったみたいですね。視聴者が片手間にみているテレビドラマではこれがいいんだ、みたいな事も書いてます。
彼の映画の人間の描き方が図式的に過ぎる、という批判に対して「図式の何が悪いんだ」と言ってた人ですから。
>>62 >>65 バレエのシーンは有名だよね。多くの人はギャグとしての
関心しか持っていないようだけど。でも増村さんは人間が追い詰め
られた時にどういう行動をとるか、という事に常に関心を持って
いたのだと思う。状況は様々で、ジリジリと、の時もあれば、
突発的の時もある。居ても立っても居られなくなった時、ダンサー
は踊る、スプリンターはダッシュする、と考えていたんでしょう。
たしかに笑える気持も理解できるけど。
>>62 『ザ・ガードマン』も追加してちょ。増村脚本の話はどれも面白い!
例の分厚い本によれば、帰りの電車でポケミス読んで勉強してたとか。
そうそう、ポケット・ミステリーね。
撮影所での仕事が終った後、車には乗らずに
電車で帰った。理由はポケミスを読みたいから、
とか書いてあったね。
>>66 「黒」「兵隊やくざ」「陸軍中野学校」などはシリーズ化されたものの、増村さん
の映画は興行的には当たらないことが多く、異色の娯楽作や芸術作を撮る監督
として永田さんとの信頼関係の中で監督を続けることが出来た。
一方で視聴率という結果がすぐに出てくるTVは面白いと感じたのではないだろうか。
>>68-69 「刺青」や「華岡青洲の妻」の撮影中も京都の宿に帰ればTVの脚本直しをしていたという。
それでもあれだけの映画が撮れてしまう。
大映倒産後に撮った映画が9本。自主企画が3本で、後は頼まれた仕事が6本。
ATGで撮るぐらいだから映画への執着はまだあったのだろうが、この頃はむしろTV
の面白さに夢中だったのではないだろうか。早死にするはず。
>>70 映画であたらないという監督が、テレビの視聴率を気にするという構図は
なかなか面白いですね
>>66 それから、「台詞でやる面白さ」というのも、テレビ向きですよね。
木下恵介にしても、技巧派に見えて、究極的には「台詞の人」だし。
逆に、鈴木清順みたいに、「絵の面白さ」で勝負するタイプの人は、
せっかくTVドラマを撮っても、お蔵入りになってしまうわけでw
多分ここ見てる人達は皆、物心付いた時にはすでにテレビが
あって、映画とテレビを分離して考える事に違和感はないと
思うんだけど、テレビ以前を知る人達とはやっぱりこのメディア
に対する感覚はすこし違うのかな? 増村保造に限らず、さらには
邦洋に限らず、50、60年代に活躍した映画人達はテレビの仕事
した人多いし、テレビの仕事を好んだ人も結構いる。
>>71 映画なんか外れても「でも批評家の評判はいい」とか言い訳できるからまだ全然楽な世界だよ。
TVは今も昔も視聴率絶対主義。だからTVでは少数の脚本家と監督(ディレクター)を除き作家然と活動
できた人はほとんど出てこなかった。大半の映画人は雇われで使い潰されたからTVの悪口を言う。
>>73 アメリカの事情は不明だけど、昔の日本の映画人でTVの仕事をした人は「TVの実験性に積極的な
意味を見出した人」「単に映画で食えないからそっちの仕事もした人」となる。
80年代まではTV映画(TVドラマ)の本数が異常に多く、また視聴率も取れた。今は視聴率が
取れないから日本ではTVドラマというジャンルそのものが滅びつつある。
今の日本の視聴者はケータイやネットをカチカチやりながら見る人が多いからドラマのように目を離すと
起承転結が分からなくなる番組は見てくれない。バラエティの方が視聴率が高い。
今の日本のTVはまともな番組作りが出来る環境にもうほとんどない。
代わりに本編絶対主義も崩壊してきたので、TVディレクター出身監督は珍しくなくなった。
>>74 なるほどね。
もっといろいろ話を展開させたいけど、
もうスレ違いになるのでやめとくわ。ありがとう。
76 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/11(木) 22:40:00 ID:q3RKiK7V
「岸辺のアルバム」「早春スケッチブック」「傷だらけの天使」とか
放送時の視聴率がイマイチでも後に高く評価される作品もあるけど、数字の縛りはきついらしいね。
>>72 あの「叩き付けるような棒読み」で生涯押し切ったのは凄いなぁ。
棒読みでもちゃんと巧い人と下手な人はわかる、ってのも教えてくれた。
徹頭徹尾、客観的視点だからねぇ。
登場人物に感情移入させるとかは一切考えて
いなかったでしょう。
78 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/17(水) 04:42:06 ID:Jrzg/l4r
「女体」はDVDにならんのかな?好きなんだけどなあ。
増村作品のDVD化はとりあえず一段落なのかね。
大映以降のものも早くなんとかしてほしいな。
79 :
758:2007/10/17(水) 05:50:25 ID:ayYssgTg
>>78 DVD化されないのは「パンドラの箱」のパクリだからかな?
あそこまでそっくりだと、ちょっとまずい。
他スレの名前欄が残ってた。
「パンドラの箱」はPabstのやつ?
それならあまりにも有名で後回しにしてて観てないな。
今度観てみよう。
「この子の七つのお祝いに」も早くDVD化してちょうだい
83 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/17(水) 17:52:16 ID:1JsXyRCf
衛星劇場でかみそり半蔵地獄責めDVD録画
オープニングタイトル何度見ても笑える
>>79 元ネタがパブストだというのは知らなかった。増村さんはイタリア留学中に欧
米のサイレント映画を沢山観たらしいから、そこからの発想なのかも。
85 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/20(土) 21:15:20 ID:qFTqvHkd
>>78です。「パンドラの箱」観ました。ちょっとまずいパクリだと云う事で
あからさまな模倣があるのかと考えていましたが、そういう訳では
ないのですね。増村先生上手いじゃないですか。浅丘ルリ子の
着せ替え人形的魅力はまさしくルルですな。原作周りは参照してるのかな?
それにしても
>>79さんはこの二作品の関係をご自分で見抜かれたので
しょうか、鋭いですね。
86 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/20(土) 21:20:18 ID:qFTqvHkd
「かみそり半蔵地獄責め」も観たいな。
87 :
79:2007/10/20(土) 22:07:42 ID:4EwydUgj
>>85 人間関係はまったく同じだし、主人公が小悪魔女に翻弄される推移も同じだし、
けっこう露骨なパクリだと思うんだけどなあ。
しかし、この点を指摘した評論というのは確かにこれまで読んだことがなかったのだった。
「女体」は見とらんけど、レズと切り裂きジャックは出て来るの?
いやいや、ストーリーがそのままということはない。
骨子だけ抜き出して再構成したような感じ。
90 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/20(土) 23:39:19 ID:qFTqvHkd
「盲獣」にしてもそうだけど、この時期はそういう"チョット拝借"的
ノリが増村さん周辺にはあったのかもね。
新解釈って感じなんだと思う。
特に人間の性格付けについて。
まず自分の納得できる人間にして、
それに従ってドラマを再構築していると思う。
増村にとって合理的と思える人間像じゃないと、
ノれないんだと思う。
92 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/21(日) 01:55:45 ID:vcHf1ihZ
大映倒産直前の増村作品は、トンでも題名をつけられて、
どんな際物かと、思って、見たことをおぼえている。
「盲獣」とか「でんきくらげ」とか「しびれくらげ」とか、どうなっちゃったんだろう、と、
思ったものだ。
しかし、一切、妥協がない映画作りには、心底、驚嘆した。
いささか、つきつめたものは、感じるけど。「盲獣」は、海外でも、傑作だとみなされて
いる。
93 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/21(日) 10:16:11 ID:ZSl2bgvK
『盲獣』は緑魔子・船越英二・千石規子のトライアングルが強烈過ぎる、3人とも本当に良いなぁ。
船越英二はどの作品でも良い、増村が絶大な信頼を寄せていたのも頷ける。
94 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/23(火) 04:49:42 ID:MMrMvPnB
千石規子の「殺してやるぅ〜、お前なんか死ねぇ〜」はすごかったな。
増村作品のように最初から最後まで高いテンションを保っているものは他に
あまり無いんじゃないかと考えて見たんだけど、こういう点では結構ヒッチコック
に近いものがあるんじゃないか?ヒッチコック作品もかなりテンションが高い。
俺は英語は字幕無しでも大丈夫なんだけど、字幕ではちょっと集中力落ちるかな?
「めまい」のジェームズ・スチュワートは増村っぽい。
「第二の性セックス・チェック」の緒方拳みたいだ。
「泥棒成金」なんかはセリフは早いけど、
普通のウェルメイド風に仕上げてあると思うが。
以前あったレトロスペクティブでみた口なんだけど、当時ひまだったもんで毎日5本ずつ増村作品漬け
テンションの高さに疲れ果てながらも中毒症のように上映に通ってたよ
97 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/23(火) 20:46:23 ID:lXC7qqcv
>96
あのレトロスペクティブが、きっかけでしたっけ。増村が一般的に話題になる
ようになったのは。そのまえに、ワイズ出版の分厚い「増村保造の世界」という
国宝級の本が出版されていましたよね。
もちろん、映画評論家の目にはずっと注目の的だったんですが(そうじゃない、
とんでもない評論家もいましたが)、実際の作品が見られない、という飢餓状態が
つづきました。いまでも、まだ、「大地の子守唄」が見られなくて、いらいらしています。
'80は、評論家よりファンの方が熱かったな。
パソ通あたりで。
>>92 「盲獣」のタイトルは原作どおりなのだが。
内容も、原作は後に乱歩自身が貶すほどグロテスクシーンの羅列が続くもの
だったのを、映画ではそういうのはバッサリ切って触覚芸術だけに焦点を
搾り、うまく構成している。キワモノとして作られた映画とは思えない。
企画意図に関わらず、いつでも全力投球な人だしね。
101 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/26(金) 16:36:52 ID:D33nIOiy
来月のメモリーズ・オブ・若尾文子、いよいよ本人インタビュー
「改造されたみたいなもんですよアタシ、増村さんに」(予告より)
102 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/27(土) 05:33:08 ID:TlcYjnMY
ちょっとヒッチコックの話にもどって悪いけど、俺が増村とヒッチコックに
似たような緊張感を感じるのは、この二人が人間関係に法廷的要素を持ち込む
事が多い様に思うと云うのが原因の一つかな。もちろん、その語法は二人の間で
全然違うし、他にも多くの要因があるけど、「めまい」は増村っぽいけど「泥棒成金」
はそうでもないと云うのはその辺じゃないかと思う。あとこれは余談だけど、
ヒッチコックは絶対キャメラを覗かなかったそうだけど、反対に増村は絶対覗いた
らしい、だから宮川一夫のような人と組んだ時は、覗かせて貰えず大変だったそうだ。
>>101 増村作品の放映は「からっ風野郎」だけだったっけ?
まあどっちにろインタビューも見れないだろうから、またレポ待ってます。
ハリウッドでは、撮影監督さえ、あまりカメラを覗きません。
それは、カメラを操作するのは、カメラオペレータの仕事だから。
さらに、ヒッチコックは事前に完璧なコンテを考え、
(ちなみに絵コンテ・ライターという専門職もあります)
「ショットは私が決める」と断言していました。
つまり一部撮影監督の領域を犯している状態です。
役者がアップを要求したりすると激怒しました。
>>102 >宮川一夫のような人と組んだ時は、覗かせて貰えず大変だったそうだ
『刺青』がそうだよね。
だから、あの作品は映像が美し過ぎて増村「らしく」ない。文芸作品っぽい香りがする。
一般には増村監督の代表作に挙げる人も多いんだろうけど、その辺がちょっと不満なんだな。
あと、「刺青」は物語的に少し中途半端になってしまったのが残念だった。
そうだなあ、俺も
>>104の言っていることよりも、ちょっと話に乗れないなあ。
後、若尾は喋っている時が一番いいから、ああいう役もなんかね。
若尾文子のしゃべりは微妙というか絶妙というか、舌足らずで言葉が
不明瞭になりそうなんだけどならない、というなんか変な魅力があるね。
声色もすごくいいけど。
「刺青」の新藤兼人の脚本は、谷崎の「刺青」と「お艶殺し」を継ぎ合わせてる為にちょっと筋にぎごちないところがあるんだよね。
最後の刺青師のことば「この女郎蜘蛛だけは許せねえ」に必然性がない。
「お艶殺し」だけで本来話しは完結してるんで、脚本上「刺青」は余計なんだよ。
「刺青」は若尾文子の相手役に華がなさすぎるよね。
「妻告(勝手に略)」の小沢栄太郎、川口浩や「清妻(勝手に略)」の
田村高廣のように、文子の夫になるような役者にも魅力がなくちゃ。
まあ「刺青」の場合は山本学の刺青師がそれにあたるのかもしれませんが。
>>108 「お艶殺し」だけじゃ、客が入らないから、
「刺青」でエロ風味の見せ物にしようという企画だろうね。
大映のスタッフは真面目だから、
>>104な感じになってちぐはぐなのかな。
111 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/30(火) 06:15:14 ID:ewawk6sK
>>110 それは全く逆だよ、新藤兼人自身もインタビューで語ってる。ちょっと引用。
「刺青」だけでは劇にならないんで、「お艶殺し」を入れたいと、ぼくは提案しまして。
それで彼(増村)は、どうしてこの二つが一緒になるんだっていうことを言ったんだけどね。
まあ、任せましょうってことになって。この映画も、ぼくはよかったと思いますよ。
原作「刺青」を読んだことがない人は、一度本屋でも図書館でも行って見てみるといいよ。
本当に短かいものだから。ちなみに「刺青」は谷崎潤一郎の処女作とされているもの。
俺は未見だけど、新藤兼人は後にテレビでも「刺青」をやっていて、こちらは短編「秘密」
と一緒にしてあるらしい。映画化も他に数本あるけど、すべて未見。すべて現代劇に
翻案されているらしい。監督は、曽根中生(1984)、佐藤寿保(2005)、瀬々敬久(2007)。
112 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/30(火) 07:39:36 ID:ewawk6sK
連投して悪いけど、
>>108が言うのは、あの映画の場合、後半部分では
「刺青」の物語はもはや余計だった、ということでしょう。
113 :
◆6nllMDCboA :2007/10/31(水) 01:43:41 ID:gOZWG3TB
赤い激突はちゃっかり始めと終わりだけ担当だったな
114 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/05(月) 11:50:14 ID:mg7hVJ6Z
Gyao昭和TVで関根恵子主演の「遊び」やってるわよ♪
115 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/06(火) 22:48:47 ID:RZwPuINK
『卍』のジャケもナチの女囚モノみたいだね
これは国内とほとんど一緒だけど、卍の字が(たぶん)ガイジンさんの手書きだねw
へー向こうでもDVD出てるんだ
やっぱりマスムラってのが注目されてきてるのかな
フランスはやたら早かった。
近年イギリスが追いついた。
121 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/11(日) 08:28:47 ID:zuvecB9f
増村保造は画で押していくタイプじゃないから、海外で幅広い人気を得るのは
難しいかもね。もちろん、遺作からすでに20年以上経っているのだから、人気が
出るものならとっくに出てるだろうけど。日本でも似たようなもんかな?でも
日本人なら、いくら古いものでも、ある程度は直接的に感取できる部分が
あるからなぁ。まあ大まかな印象として、アメリカ人よりもヨーロッパ人の
ほうが受けが良いような感じがする。そういえば、俺は「エデンの園」見たこと
ないけど、やっぱり他の作品と同様な感じなのかしらん?
エデンの園
見たことはないけどパンフレットは持ってる
撮影のマリオ・ブルピアーニが、
増村とは全然合わないな。
124 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/11(日) 16:04:48 ID:YICUjd5B
市川雷蔵主演の『好色一代男』
村娘役の若き日の中村玉緒が乱暴されるシーンでワンカットだけど胸が肌蹴て、ワンカットだけど乳房が見えるシーンがある。
ほんのわずかだけど、公開当時、カットされなかったみたい。
あと、主人公が遊郭で遊興にふけるシーン、映画だと写っていないけど、当時のスチール写真だと女たちが上半身裸のまま、
踊るシーンが写っている。
当時としては、上半身裸のシーンは(映倫で規制?)カットされたのかもしれない。
125 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/11(日) 17:09:19 ID:HJ4Bcdh2
↑DVDで観たけど、タマヲのビーチク一瞬だけど見えてるよ
126 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/12(月) 06:08:07 ID:Pl/xl8hq
正直言って、エデンの園は、増村の最低の作品だと思う。
画面構成からして、まったく、普通の増村作品とは異質。
クレジット見ると、あとは全員イタリア人スタッフみたいだから、しょうがないのかな。
ただし、最後に、自分の恋人がはいっている監獄のそとから、
「いつまでも待っているわ」と、女主人公が叫ぶところが、唯一、増村らしいところ。
マリオ・ブルピアーニという人はどんなことやってるのか、ちょっと調べて
見たんだけども、池田満寿夫のヤツなんか撮っているんだね。「エーゲ海に捧ぐ」
は製作が「エデンの園」と同じく熊田朝男さんだからスタッフはその関係か?
でも、撮影した作品リストの中に「東風」なんか入ってて、ちょっとわろた。
128 :
123:2007/11/12(月) 10:26:04 ID:APQQLCfL
どっちかというとゆったりとしたショットに定評のある人。
増村向きのカメラマンじゃない。
>>126 あそこはちょっとした閉鎖空間みたいだからね。
129 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/12(月) 20:37:02 ID:dbPNu7Bx
緒形拳が勝新と話してるとき増村の話になったら勝新は「ああ・・」とだけ答え特に何も言わなかったらしい。
勝新の演出プランや他の役者の演技に口をはさむ行為は増村も手こずらされたみたいだがあの二人は割合相性が良かったんでしょう?
勝プロ作品にも呼んでいる訳だし。
たぶん、若尾文子が述懐しているように、
勝新も理論派の増村に何もかも説得されてしまったのではないでしょうか。
若尾は一度だけ増村さんに勝ったと表現していたけど。
>>129 増村がどう思っていたかは分らんけど、勝新は増村を慕っていたみたいだよ。
自作品に増村を呼んだのも、大映が倒産して映画を作る機会が減った増村を
助けてあげたい、という気持があったんじゃないかな?
増村「もう少し俺の言うことを聞けば、勝はもっといい役者になれるのに」
勝新「保さんももう少し俺の言うことを聞けば、すごい監督になれるのに」
お互いこんなことを言っていたそうです。
勝新のは冗談混じりだと思うけど。
133 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/14(水) 09:31:02 ID:MJwvMea4
大抵の監督が、勝新の思いつき提案に振り回されるのだが、
増村だけは振り回されるイメージがまるでない。勝新が根気負しそう。
134 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/14(水) 10:57:44 ID:Ys7IF+yJ
エデンの園 は完成直後に主演女優が事故死しており
公開時既にこの世に居なかった と聞いた記憶があるが・・・
「やくざ絶唱」
増村と勝新ががっぷり四つに組み合った作品だ。
137 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/15(木) 04:49:33 ID:1XgywX7B
>136
しかし、この作品、おそろしく屈折しているのな。
兄の妹への愛が、かなりやばいところまでいっていて、
題名でつられたひとは、何のことかさっぱりわからなかったんじゃないかと
思える。
138 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/15(木) 20:19:43 ID:ucW2Muta
勝のワンマンぶりは宮川一夫も批判的だったしな
批判的というより残念&苦言&後悔(自分が現場にいれば)ってかんじ。
じゃあ「御用牙 かみそり半蔵地獄責め」の撮影現場は想像しただけで恐しいな。
製作・主演...勝新太郎
監督.................増村保造
撮影.................宮川一夫
141 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/16(金) 19:39:13 ID:ArAdrASj
雷蔵が「インするまではゴネまくりが、インしてからは全くゴネない」
勝新は「インするまではゴネないが、インしてからはゴネまくり」と田中徳三が述懐してた。
雷蔵は増村にもインするまでは色々言ったんだろうか?
溝口に「やかまし言うな〜い!」と言い放った奴だからな、雷蔵は。
若尾文子は増村の現場と正反対だったのは川島雄三の現場だと言ってたね。
「とても楽しかった」と回想してた、ただ「どっちが良いも悪いもないですね、私にとっては両方重要」とも。
「ALWAYS 三丁目の夕日」正・続を観て
「昔は良かった。夢があって」という輩に見せたい映画。
「巨人と玩具」。
スピード感、心が蝕まれていく人たちの描写、風俗描写の見事さ。
傑作だと思う。
三丁目ファンにこれ見せるのか
変な映画としか思われないだろうな
「巨人と玩具」は苦手だ。
増村の映画馬鹿的流行センスのなさが炸裂している。
オシリがかゆくなる。
145 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/18(日) 01:15:09 ID:isdihKNs
>144
だけど、何だかわからないけど、あの登場人物のギラギラした迫力は
引き込まれてしまった。
同じ傾向の作品「氾濫」より、こっちのほうがすごい。
「三丁目の夕日」は見てないからなんとも言えないけれども、
「巨人と玩具」は距離の取り方がすこしまずかったんじゃないかと思う。
そのためにやや冗長に感じる部分がある。たとえば、会社のサインを重ねて
競争を表現している部分など。まあ、巨大な渦に翻弄されている個人を
描いたものだけど、距離感が不安定だと思う。
>>141 雷蔵先生はそんなにうるさい人だったの?そんなイメージないけどな。
増村 VS 雷蔵 は聞いたことないなぁ。
増村 VS 伊藤雄之助 はあったみたいだけど。
伊藤雄之助は待っていた用心棒でスポンサーと対立して自ら降板
「巨人と玩具」は実に増村的な登場人物、高松英夫がいいね。
いつもイライラしてて主人公を振り回す役柄。
ライターの火がなかなか点かなくてイライラしながら流れるように描かれる演出も効果的だ。
149 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/18(日) 19:21:33 ID:mSjH9I5e
巨根の玩具とな?
笑うのよ・・・
151 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/20(火) 16:12:14 ID:R+/QX3XB
>>101 増村について特に目新しいエピソードはなし。
面白かったのは、今平から「にっぽん昆虫記」と「楢山節考」で
オファーが来て断ったが、前者はやっておくべきだったとしきりに
後悔していたところ。
あと、「春の雪」の行定が現場でムダに粘るのには心底辟易したと
バッサリ切り捨てていて実に痛快だった。
ちなみに聞き手はマイク水野www
152 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/20(火) 17:39:56 ID:wDsn9fls
水野はインタビュアーとしては一流だよ。
聞く俳優の出演作は殆どフォローしてるし、話題にする作品・演技の幅と的確さは大したもの。
俳優からすれば自分の仕事をちゃんとフォローしてくれるのは嬉しいだろう。
淡島千景が『シベリア超特急』に出たのはそこら辺の信頼感だろう、一度呼んでみるといいよ。
153 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/20(火) 19:07:03 ID:zY69Wen+
今更だけど、この板では、増村保造がきちんと評価されていて、うれしい。
ぼくが、はまったのは、「巨人と玩具」からなんだが、どシリアスの重厚な
画面の連続で、息が詰まるかと思った。
そのあと、題名もエロ路線まっしぐらにすすんでいるような作品がつづいたが、
見るたびに心がうたれた。
それから、何十年かたち、この板をのぞいたら、増村の作品のスレの多いことに
驚いた。
いまは、全世界的に評価され始めるという思ってもみなかった傾向にまで展開してきた。
CSでやってる「ザ・ガードマン」、よく拝見しております。
大人になって見てみて、やっと内容が分かるようになりました。
「華岡青洲の妻」「陸軍中野学校」も好きです。
「青洲の里」は私の母の実家の近くだったりする(w
155 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/20(火) 21:56:39 ID:9FcLESXB
最近恥ずかしながら見逃していた『青空娘』と『最高殊勲夫人』を立て続けに見たがいい、実にいい。
若尾文子は後年の情念の化身も良いが、両作品の快活な女も良い(コメディエンヌっぽいし)。
後期増村は女の情念ものやスリラーや時代劇などは作ったが、快活な女路線も映画で見たかった気がする。
それとも自分が見逃してるだけかな、まだ全作品制覇していないし。
156 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/20(火) 23:43:16 ID:uhLaYQLB
>155
全作品制覇は、かなり難しいですよ。
ぼくは、「エデンの園」「音楽」「大地の子守歌」が見れないので、
ちょっとイライラしているところ。
とりたわけ、「大地の子守歌」は、公開当時でも、傑作だという意見が主流でした。
原田三枝子の演技も、演技というより、体当たり的なものでしたが、
あれからもう30年たってしまった。
ほかの作品が見やすくなっただけでもよろこばなければいけないのでしょうが、
「大地の子守歌」は、なぜか、フランスでやっていました。
フランスでDVDでも発売になればいいんですが。
157 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/21(水) 00:52:46 ID:7UczdcTP
158 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/21(水) 10:11:10 ID:lDKepoEH
フランソワ・オゾンは増村を知らなかったみたいだね。
菊池凛子との対談で言ってた。
まあ、あまりシネフィルな監督じゃないみたいだし、しょうがないけど。
もっと知名度が上がればいい。
>>155 >>156 「大地の子守歌」はチャンスがあるのなら何度でも見たい。
ビデオは持ってるけど、劣化は免れないだろうし。
DVDどこでもいいから出てほしいよね。
スクリーンなら言うことないけど、なぜか上映の機会が薄い。
なぜ?
>>156 スカパーで観られるじゃん。
「エデンの園」もスカパーでやったはずだけど。昔はTVで良く放送してましたが。
>>159 製作がマイナーなところだから、
フィルム貸し出し業務が巧く回転してないんだと思われ。
>>156の観れない三作も全部マイナーなとこだよね。
スカパー放送は、あまりそういう垣根がないんだけど。
一度貸し出せば、あとはテレシネしたのを使い廻すだけだし、
番組の方が積極的にアプローチするから。
「大地の子守歌」は好きな作品だけど、初めてみたときは以前の増村作品には無いところがあって、あれっと思った。
四国山地や瀬戸内の海などの自然を美しく撮っているところ。
あと、タイトルになっているクライマックスシーン。おりんが、あの大地の声を聞くところ。
現実に存在しない心の内を直接表現するのは他作品には殆ど無かった気がする。
増村さんの晩年の作品は、手法の拘りも少し薄れて良い意味で一般受けするようになったかな。曾根崎心中なんかも、そう。
162 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/22(木) 20:47:56 ID:VMAdJs6g
そういや黒澤は『大地の子守歌』を見て印象に残ったから原田美枝子を『乱』に起用したんだってね。
「映画監督増村保造の世界」には溝口・黒澤・市川についての作家・作品論が載ってるけど
特に溝口・黒澤についてはまるで自分の事を語っているみたいだった、面白かったよ。
市川があんなに現場で気に入らない人物を徹底的に排除するなんて意外だったが。
163 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/26(月) 10:43:08 ID:+fjMjhgl
>>161 確かにあの様な、内面の直接的描写は珍しいね。
"現実に存在しない"と云うのは、ちょっと違うと思うけど。
それと、俺はよく分らんのだけど、「曾根崎心中」なんかは
一般受けする様な物なのかな?
164 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/26(月) 21:18:10 ID:B7AKfXqk
70年代の増村は、量産から手を引き、丁寧にとっているね。
かといって、前のがいい加減というわけでは、けっしてない。
ただ、1時間半というわくのなかで、きっちり仕事をしていた。
それが、70年代になると、そういうしがらみがなくなり、2時間以上の
作品がでてきた。
あんまり、評判にはならなかったが、「悪名・縄張荒らし」とか、この板に
スレがある「動脈列島」そうして極め付きの「大地の子守歌」「曽根崎心中」と
比較的ながい作品を撮っている。
60年代の1年3作の作品もいいし、70年代の長めの作品もいい。
終生、青春のまっただなかにいたこのような監督は、もう2度と現れないんじゃ
ないだろうか。
>>163 一般受けしないと思う。
正直「なにこれ?」って感じだと思う。特に役者のセリフが。
166 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/29(木) 00:03:31 ID:0/cnGKSq
「曽根崎心中」は、公開当時には"宇崎竜童のサングラスを外した素顔にちょんまげ"
という事に、少しは話題性があったのかな?
今となっては、そんな事、面白くもないけどね。
でも、増村保造は、新人やあまり目立たなかった役者を使うのが上手かったね。
三島由紀夫なんかも、下手だけどそれなりに作品世界にハマってる。
そういえば、三島の企画は当初、"インテリの役は絶対にやらない、
ヤクザとか競馬の騎手とか、そういう役をやりたい。"と三島自身から注文があって、
競馬の騎手の話を考えたのだけど、ボツになったそうだ。三島の騎手というのは
すごく似合うと思う。で、「からっ風野郎」になったのだけど、これがもともと
裕次郎の為に書かれていたもので、主人公が颯爽としていて格好いいので、増村が
それはおかしいと書き直したのだそうだ。"この改訂のやり方は、さすが増村演出
と思わせるうまさでした。"と、藤井浩明氏がインタビューで語ってた。
あの三島はいい。
川地民夫や浜田光夫みたいな雰囲気がある。
168 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/29(木) 01:02:26 ID:JCoftKUX
>167
4,5年前にパリで増村特集が組まれ、満員盛況だった。
そのなかに「からっ風野郎」がはいっていて、あの愚作をなんでまた、
とおもったら、ぼくの認識の甘さを後悔するほど、おもしろかった。
最初に、いわゆる文化人がでてきて、これはあの三島由紀夫主演の映画で
たいへん貴重です。とのたまい、作品の質についてはいっさいふれなかったが、
最後のエスカレーターのうえに倒れするシーンまでみんな息をつめて
見ていた。フランスで増村の評価が高まったのは、これがきっかけかもしれない。
このスレで出ていないけれど、
『大悪党』は以前深夜放送した時に録画しながら、
後で録画したのを観ようと考えてなんとなく観ていたところ、
つい引き込まれて最後まで付き合ってしまったのを覚えています。
>>168 俺もあの最後のシーンは好きだよ。
三島のことは別に好きじゃないんだが、
「三島、頑張れ」と思わず心で叫んでしまうな。
フランスのみんなも三島のことを見守る気持ちだったのかな。
>>169 増村の作品の中で好きなのを挙げろと言われれば、
「大悪党」はかなり後ろの順番なんだけど、けどああいうのは好きだ。
ああいう映画ばっかり撮っている増村ってのも面白そうだ。
「大悪党」の緑魔子はかわいい
うぶな洋裁学校の生徒?プッ、どこが?と思ってしまうけど
173 :
この子の名無しのお祝いに:2007/12/05(水) 17:48:47 ID:50MSrGKL
「最高殊勲夫人」また見たい
174 :
この子の名無しのお祝いに:2007/12/06(木) 00:32:15 ID://giqsWd
>170
なにしろ、フランスじゃ、三島の作品は日本の文庫本にあたるものに
入っているぐらいだからね。
とっくに、東洋のエキゾチックという領域から外れていて、
一般の人が読むものの中にはいっている。
あとは、村上春樹、ミステリーの桐野夏生がそうだ。
175 :
この子の名無しのお祝いに:2007/12/06(木) 21:18:50 ID:E/JLeoDw
176 :
この子の名無しのお祝いに:2007/12/06(木) 22:11:40 ID:Iu2mhbSW
まあ一般客はともかく、批評家筋に対する受けは海外でも良い様だからね。
そういうタイプの映画人なら好む人もいるでしょ。
といっても、俺はデプレシャンはあまり良く知らんのだけど。
増村は、1955年まで、チネチッタのCSCに在籍していたそうだけど、
同じ年に、若き日のガルシア=マルケスが、CSCに入学しているはずだ。
会ってたら面白いんだけど、増村のほうでは、何か言ってないのかね。
増村さんって自分のこと以外に関心あるんですかね。
179 :
この子の名無しのお祝いに:2007/12/08(土) 18:43:33 ID:ICpdDVWQ
>>177 同時期の映画実験センターには、どんな面子が揃っていたんだろうね。
増村による当時の回想には特に個人名は出て来ないけど、センターの他にも
映画サークルなんかに出入りしてたみたいだから、いろんな奴と同席はしてた
かもね。
イタリアでは、なによりもまず、映画に対する史的観点の獲得が大きかった
みたいだね。
180 :
この子の名無しのお祝いに:2007/12/08(土) 23:58:35 ID:CjH9PGA0
「からっ風野郎」観た。
三島由紀夫は醜い小男ってかんじで、スクリーンで見ると違和感を感じたが、
みったもない役を精一杯かっこつけて演じているところが妙に面白く、
理想が現実に飲み込まれてしまうかのようなラストは物悲しく、少し感動した。
増村の計算なのか、三島の抵抗なのかよくわからないが変な映画だった。
三島と増村の熱気がぶつかり合って出来た映画だと思ってる。
>>179 キューバの革命映画の連中とも、会っていてもおかしくないんだけど・・・
そうか、増村自身は、同級生の名前は出してないのか。 ちょっと残念だな。
昔観た「偽大学生」にフランス語字幕がついていたのを思い出した。
184 :
この子の名無しのお祝いに:2007/12/09(日) 18:49:06 ID:GdUvmxzH
>183
ということは、フランス語の字幕版が存在するということですね。
この映画、もう見れなくなった(事情は大江の横槍らしい)と、悲観して
いたんですが、フランスでDVDでも出してくれたらいいな。
パリのシネマテークあたりに保存されてないだろうか。
186 :
この子の名無しのお祝いに:2007/12/10(月) 07:57:48 ID:4twWfGrP
8月から10月にかけて、シネマテーク・フランセーズで行われた増村特集には、
「偽大学生」も入っていたみたいだよ。
日本でも、劇場で上映するのは別に問題なかったんじゃないか?
上映権は売っているからね。
VHS時代に頒布権は拒否したので、ビデオ/DVD化ができない。
上映権と頒布権は別の権利なので別途契約が必要。
188 :
この子の名無しのお祝いに:2007/12/14(金) 17:54:18 ID:kj3XS2rQ
増村は山田五十鈴と仕事してほしかったね、田中絹代とも全編出てくるような作品で組んでほしかった。
189 :
この子の名無しのお祝いに:2007/12/16(日) 01:57:07 ID:CO9O3PgK
女優について書いた文章の中で、増村は、自分が使って納得した人達として、
若尾文子、岸田今日子、叶順子、関根恵子、原田美枝子、梶芽衣子たちの名を
あげ、彼女たち以外に使いたかった人として、ただ一人、マリリン・モンロー
を使えたら、思い切って演出して見たかった、と言ってる。
山田五十鈴とは、もしかすると何か出来たかもしれない、と思うけど、
田中絹代は、ちょっと合わないように思う。どうかな。
いや俺も合うと思う。> 絹代
増村はなんだかんだいって、会社都合を飲み込む人だから、
大映の役者中心でしょ。少なくとも撮影所時代は。
191 :
( ^ω^)b:2007/12/16(日) 16:48:35 ID:GqkjEvgW
>>11 AV作で『シコシコくらげ』ちぅのがあるYO♪
192 :
この子の名無しのお祝いに:2007/12/16(日) 22:34:08 ID:CO9O3PgK
そうか…。
じゃあ監督が増村、主演女優あるいは主演女優達の中の一人が田中で
いくとして、どういう内容のものが良いだろう?
193 :
この子の名無しのお祝いに:2007/12/17(月) 04:38:18 ID:JMeT928P
>192
コンコンの『おとうと』における陰鬱した役なんて、岸田キョンキョンとは
また違っていていいゾ。
ともかくサディスティックにやってほしい。
あ、田宮二郎とは言わぬが、主役とのカラミは無理だなw
194 :
この子の名無しのお祝いに:2007/12/17(月) 04:46:04 ID:JMeT928P
↑今の美人とは感覚違うんだから、平手打ち&階段落ち、夜鷹など
耐えるマゾ的な女が絹代には似合うなぁ。
けして成瀬『おかあさん』や小津『彼岸花』のイメージじゃない。
195 :
この子の名無しのお祝いに:2007/12/19(水) 17:44:48 ID:9hec8+Iy
どうせなら田中&山田W主演で『何がジェーンにおこったか』『ふるえて眠れ』みたいな映画がいいな。
実現すれば『華岡青洲の妻』を超える二大女優激突映画になるだろう。
196 :
この子の名無しのお祝いに:2007/12/19(水) 21:52:06 ID:uD2mJGkg
それだ!(笑
「何がジェーンにおこったか?」を翻案しよう。
スポンサーの意向で、「八月の鯨」になってしまうかも。
198 :
この子の名無しのお祝いに:2007/12/22(土) 18:20:09 ID:56p42y5x
>>141 「映画監督増村保造の世界」での増村組助監督の発言だと意見交換はしていたが揉めてはいなかったようだ。
「雷蔵、雷蔵を語る」では若き日の雷蔵が東京に来るとよく何人か連れたって若尾文子邸に遊びに行っていて
そこに当時助監督だった増村もよく来ていてみんなで遊んだり議論したりして楽しかったと書いている。
増村って雷蔵・勝新・川口浩・田宮二郎・船越英二と大映を代表する男性スターの代表作を撮っているね。
こんだけの面子の代表作撮ってるのは増村くらいじゃない?
勝新なんかはかなり遅れてきたスターだから、
「代表作」って制約付けると、前の世代の監督は入らないし、
大映はあまり名監督を輩出しなかった映画会社だし。
あと、時代劇はあまりやらない役者いるから、
東京撮影所の監督の方が幅広くやるよね。
200 :
この子の名無しのお祝いに:2007/12/24(月) 17:12:31 ID:thQIqXOY
200げっと
漫画家の、ますむらひろしとは親類?
201 :
この子の名無しのお祝いに:2008/01/11(金) 21:08:06 ID:66sdfrl2
「積木の箱」は苦手だなあ
もっとオブラートに包んでほしいし、制限された中でエロやセックスを描いて欲しかった
増村の真骨頂なのかもしれんが
火傷した子供の手は治らないよね?
202 :
この子の名無しのお祝いに:2008/01/12(土) 02:38:29 ID:2OftjNbV
いま、Gyaoの唱和TVで、増村の作品をずっとやっていて、うれしい。
このまえは「遊び」、いまは「赤い天使」。
ただどうしても画像がよくないのが残念。
203 :
この子の名無しのお祝いに:2008/01/12(土) 19:09:35 ID:HCUkoWrv
映画秘宝2月号のオールタイム・ベスト・アクトレス第一位が
なぜか若尾文子
204 :
この子の名無しのお祝いに:2008/01/14(月) 19:12:49 ID:GP200GyQ
渋谷のシネマヴェーラで「偽大学生」がかかるみたいよ。
2月からの特集で。
>>202は、大映作品をそんなもんで見て面白いのか?
変な奴w
>>204 ジェリー藤尾だな。
渋谷のユーロスペースだったかで見た。
面白かった。
208 :
この子の名無しのお祝いに:2008/02/08(金) 20:27:29 ID:AOy57POq
偽大学生が念願で見れる
見たことある人どんな作品か教えてください
見に行くのなら、予備知識なしで観た方がいいと思うが。
ラストに度肝を抜かれること必至。
それ予備知識やん
「日本の夜と霧」は全学連による共産党批判の映画だったが、
「偽大学生」ではその全学連までもが否定される。
この二本、そして更に篠田の「乾いた湖」を続けて見れば頭がグシャグシャになること請け合い。
誰も信じられなくなる。
「偽大学生」一本だけでも衝撃力は相当なもの。
黒澤の「乱」の中に、「狂ったこの世の中では狂った人こそ正気だ」というセリフがあるが、
「偽大学生」のラストの狂気の描き方もまさにそれ。
紛れもない傑作。
悪魔のような妖しさとブルトーザーのような力強さが同居している。
安易に映画化権を渡してしまった大江が後に後悔したのは何故か、
この映画自体を見れば誰だってわかるだろう。
怪優・ジェリー藤尾の最高傑作!
212 :
この子の名無しのお祝いに:2008/02/08(金) 22:29:49 ID:AOy57POq
うーん楽しみ
ていうかまずタイトルがいいよね
ワロタ
大江があの映画の放送やビデオ化を許さないのは、案外自分の原作より
完成度の高いラストが追加されちゃったのを疎んだからだったりして。
そういえば、原作の「偽証の時」も現行の大江の書籍には収録されてないな。
大昔に出た大江全集くらいにしか収録されてないのでは。
>>211 ところが面白いのは、増村監督自身が「これは全学連肯定映画です」と言っているところ。
韜晦ではなく、本気で言ってるようですね。「日本には、決然として悪を行う力強い人間像が必要なんだ」と。
増村映画の「悪人」の魅力的な扱い(氾濫、闇を横切れ、夫が見た、曽根崎心中など)は、個人の野望レベルなら成功してると思うけど、この映画に関しては疑問符が三つくらい付くかな。
政治的題材を扱うと、問題作になりやすい(個人的には、陸軍中野学校も)。そのへんは増村さんの政治的ポジションに起因しているのだと思う。
そこが、戦後近代化論争の中では攻撃対象になった訳だけど。
215 :
この子の名無しのお祝いに:2008/02/09(土) 23:53:21 ID:YZPmUM3C
職場のリアル全共闘世代のおっちゃん、
変におつむはいいんだが、狡猾いだけで年甲斐もなくエロとギャンブル三昧。
自己中で職場の台風の目=自分は動かず周りを振り回す。
絵に描いたような俗物で、こいつらが日本をダメにしたのだとよくわかる。
全共闘世代はどの会社でも管理職クラスだから自分で動かずに人を動かすのは当たり前だし、
「全共闘世代のおっちゃん」が
>>215の会社ではその人一人しかいないような書き方だが、だとしたら可哀想なくらいの零細企業だし、
第一、「偽大学生」は全共闘ではなくて全学連時代の映画なんだがねえ。
全学連と全共闘の区別がつかないくらい日本現代史に無知な人が就職できるのは、そういう可哀想なくらいの零細企業だけ、ということか。
あれは60年安保前のブント全学連だな
共産党から分裂したあと
「偽大学生」ってそんな小難しい映画かなあ。
監督の意図はどうか知らないが、当時の学生運動について全然知らない俺でも
楽しめたけどな。
>>220 お前がなんで熱くなってるのか知らんが、全学連という言葉は70年の時も
使ってたよ。
本でしか知らないのか?
そりゃ今に至るまで分裂していても全学連だから当たり前だけど、
>>216にそう言うのは何故なの?
「偽大学生」は全共闘の映画じゃない。
だから
>>215の話は少しずれてる。それは
>>217の通り。
>>216はそれを指摘しているのに、
>>218「70年安保も全学連と呼んでいたよ。」じゃ意味不明だろ?
70年安保の話はしてない。
なぜってただ単に70年の方も全学連と呼んでいたということだけだが、
>>215がなぜ全共闘世代の話をしたか知らん。それこそ団塊を嫌ってる
ってことだけじゃないのか?
>>216はご丁寧に全共闘ではなくて全学連
と言い直しているから指摘したまでだ。
だいいち全共闘とか全学連の話をしたければそういう板へ逝け。
「偽大学生」が全学連の映画かどうかも決まってないしな。
全学連の映画だと思う、と言うなら別にいいけど。
お前ひとりが決めるもんじゃないだろ?
伊丹十三が演じてた全学連(映画では全学同)委員長、雰囲気が当時の島成郎共産同書記長にそっくりだった。モデルにしてるね。
そんなとこ、こだわるからね。増村さんは。
227 :
この子の名無しのお祝いに:2008/02/11(月) 08:15:33 ID:m0j4pQKF
昨晩の醜いオヤジの闘争はもう終ったの?
229 :
この子の名無しのお祝いに:2008/02/13(水) 00:07:38 ID:tdliE6Pb
「この子の七つのお祝いに」は、増村自身がだめな作品だといっていたというが、
ここの匿名のメッセージは明らかにあれをもじっているし、
単独スレまであるし、岸田今日子は怖いオーラを全開だし、
増村作品のいわゆるプログラムピクチャーの単独スレも多いね。
こんな時代がくるとは思わなかった。
>>213 大江は「からっ風野郎」を見ていなくて、「偽大学生」が完成してから、増村と三島の関係も知ったのかも。
で、不快感を抱いて、「偽大学生」のソフト化を拒否しているのかも。
さすがにそんなせこい理由では・・・
しかし、昔若尾文子がなんかの記事で防衛大学生と談笑してたら、若尾に
この記事の発言は本当かとチマチマ問い詰めた人だしな・・・。
>>229 確かに亡くなった頃には扱いが低かったしね。
>>231 大江はちょっと頭おかしいから、どんなことでもあり得るよw
作家としては偉い人だと思うけれども。
「からっ風野郎」ツマンネ
つ 三島のアイドル映画=ファン以外には何のこっちゃわからん
虚勢を張ったチンピラヤクザで、かっこ悪く死ぬ役なのに何がアイドル映画だよ
増さん、師匠がそちらに逝きましたよ。
237 :
この子の名無しのお祝いに:2008/02/16(土) 12:18:52 ID:a8VTG4HN
やめろそういう虫酸が走るような言い回し
238 :
この子の名無しのお祝いに:2008/02/20(水) 20:59:41 ID:vvKtyAzL
「最高殊勲婦人」が今でも好き
239 :
この子の名無しのお祝いに:2008/02/21(木) 19:06:45 ID:w1NsSfJf
やけにこむずかしいことしゃべりあってんだな
でなおしてくらあ
240 :
この子の名無しのお祝いに:2008/02/24(日) 21:37:18 ID:B78mRiLO
ワールドキャラメル
ワッ ワッ ワッ
増造が好きになって幾年月・・・
やっと来月「現代インチキ物語 騙し屋」が劇場で見られる。
それまでは生きてたい。
242 :
この子の名無しのお祝いに:2008/02/26(火) 06:05:52 ID:vH8j+TZh
増村は生前はまるで一般的には評価されなかったが、
死後、海外も含めて、評価の機運がたかい。
大映の彼と同じ時期に活躍した市川は長生きしたせいか、評判がおちる一方だ。
正直、量産される増村の作品がこんなにも評価されるときがこようとは
思ってもみなかった。「清作の妻」は公開当時、見落としていて、数年前に
フランスでみたが、おわっても、ズシンとくるものがあって、席がたてなかった。
243 :
この子の名無しのお祝いに:2008/02/26(火) 20:52:46 ID:rdu/A4/a
オレ個人的には「清作の妻」が増村ナンバーワンだと思ってるよ
244 :
この子の名無しのお祝いに:2008/02/26(火) 21:16:43 ID:P5mdWaSC
おれ視覚的にも楽しめないとダメなんだ…
だから増村No.1は盲獣なんだ
でもまだ4本しか見てないんだ
でも多分盲獣より好きになるのはないと思うんだ
245 :
この子の名無しのお祝いに:2008/02/26(火) 22:49:21 ID:DVZg/uKi
>244
ということは、あと50本は未見なんだね。
「盲獣」もいいけど、もっといいのがある可能性がたかいよ。
>>244 視覚なんて無くていいよ。
その分、他の感覚が研ぎ澄まされて快感が増すむら。
船越さん乙。
248 :
この子の名無しのお祝いに:2008/02/27(水) 08:12:20 ID:meDQAurU
「妻は告白する」もなー
>>242 生前評価されてないって・・・
いくつも賞とってるし、大映の柱の一人だっただろうに。
251 :
この子の名無しのお祝いに:2008/03/01(土) 04:29:40 ID:YGo5lM5T
>249
いや、いわゆる大衆による評価では、市川と増村はまったく比較にもならなかった。
大映倒産のころ、きわものめいた題名で、増村はたくさんの映画を作った。
「盲獣」「でんきくらげ」「しびれくらげ」、その他一連のシリーズもの、
この板で単独スレになっているものが多い。
しかし、見てみると、あまりの一途な心情の描写に胸をうたれた。
だから、そのあと大映をはなれ、「動脈列島」「大地の子守唄」「曽根崎心中」と、
まえのペースとは、くらべものにならないくらい、丁寧な仕事をして、驚いた。
この増村がていねいな仕事をしているときに、市川は一連のくず映画、
横溝シリーズを量産した。個人的には両者の位置関係が逆転するのを感じた。
そうして、現在では、ヨーロッパを中心に、増村のみが評価され、市川は話題にも
のぼらない。かつては、安井昌二の「ビルマの竪琴」では、話題になったが、
長生きしすぎて、つくらなければいいのに、と思うような作品を垂れ流し。
70年前後の状態をいまでもおぼえているけど、市川は増村にむかって、
「本編がとれないな」みたいなふざけたことを言い放ったらしい。
ふたりをライバル視したひとがどれだけいたか疑問だ。
252 :
この子の名無しのお祝いに:2008/03/01(土) 10:13:54 ID:Eo+nkMQh
スレの最初の頃に市川と増村を比較してた奴だろ、文体がそっくりだもん。
誰かを褒める為に当て馬にした誰かを貶すなんて実りがある議論にならんと言われていただろ。
俺は両方好きだぞ。
長生きした人はどうも過小評価されるんだよな
崑を超えたなんてどの口が言うんだろう
255 :
この子の名無しのお祝いに:2008/03/01(土) 22:13:45 ID:PVNMd6Zk
スカパーで「曽根崎心中」観てまあ面白かったんだけど、
これってさあ、出演者の中でやっぱ一番凄いのは
梶芽衣子や宇崎竜童じゃなくて、橋本功じゃない?
はっきり言って狙ってるというか、あのはじけた演技はどう見ても爆笑モノだよw
別にヨーロッパで評価にならなくたって全然かまわないと思うけどね
マキノとかの無声出身の監督なんかそれこそあっちで話題になってないけどすごいに決まってるんだし
連中はたいして見てないでしょ、全盛期の日本映画自体が過小評価されすぎてる
>>255 あれこそが増村版「曾根崎」の真骨頂でしょう。
リアリティのある悪役だったら、お初と徳兵衛の「死ぬ理由」が観客たちに簡単に納得されてしまう。
ああいうゲスのクソのクズ男に騙されたというのが原因だからこそ、
二人の自死の空しさが浮き彫りになっている。
歌舞伎版でのあの役の方が、ずっとリアリティがある。
だから、歌舞伎の「曾根崎心中」は、「よくできたメロドラマ」になっている。
増村の映画とはまったく違う。
あのハジケ方というのは、中川信夫の「地獄」の、登場人物たちの死に方のアホらしさと同じ意味があるんじゃないかな。
ところで、前から気になっていたんだけど、
宇崎竜童がプロデュースした浄瑠璃+ロックの舞台版「曾根崎心中」を見た人はいる?
増村の映画とどの程度つながりがあるんだろう?
増村版「曾根崎」は、製作まで紆余曲折があったらしいね。
宇崎と梶が意気投合して、映画を作ろうという話になったものの、
私立探偵の話だの、エロティックなメロドラマだの、いろいろと企画が挙がっては潰れ、
どうにもならなくなって梶が増村に相談したら、
増村が前からやりたがっていた曾根崎心中の企画を二人に当てはめることになったのだとか。
製作開始当初の宇崎のインタビューを覚えているけど、
言葉の端々に「こんな映画に出るつもりじゃなかったんだけどなー」というニュアンスが漂っていた。
259 :
この子の名無しのお祝いに:2008/03/02(日) 03:15:51 ID:Lb4zeyNz
橋本功はこの前年の「八つ墓村」でもはしゃぎながら落ち武者を惨殺して、
あげく自分で自分の首を切り落とすという離れ技を演じてたなw
はじけた芝居させたら右に出る者はいない役者だ。
今でも新橋演舞場あたりにたまに出てるみたいだから
元気なうちに一度観に行ってみるか。
>>251 増村作品のどこが好きかと言えば、あのいびつでストレートな登場人物。
監督としては不本意かもしれないけど、女の欲望がどうのこうのって理屈は大して面白くないのに、
実際映画を見ると女優の演技から目が離せなくなるから不思議。
でもそういうのは、小津溝口成瀬みたいな王道じゃないことも確か。
だからヨーロッパでの増村作品の評価のされ方って、日本では奇抜すぎるゴテっとした漆器が
妙に高く評価されてるみたいで、ちょっと恥ずかしい。
261 :
この子の名無しのお祝いに:2008/03/04(火) 17:02:01 ID:Q82I/kK5
今月
necoで千羽鶴
衛星劇場で女経
262 :
この子の名無しのお祝いに:2008/03/10(月) 15:35:33 ID:uU/xC2b9
と〜く〜べぇ〜(W
264 :
ユンケル様:2008/03/17(月) 06:42:55 ID:AEqI8VVB
ビデオ DVDになっていない「親不孝通り」「偽学生」がみたい。「巨人と玩具」を見たけど よかった。
「巨人と玩具」とか「黒の試走車」で描かれる殺伐としたサラリーマン社会は
現代よりシビアな感じだね。高度成長の時代に暗躍した産業スパイって何かかっこいい。
266 :
ユンケル様:2008/03/19(水) 22:17:09 ID:ZZ9rk/Do
↑そうだね。川口平社員が「こんな生き方より もっと人間らしい生活があります!」高松宣伝部長「文句は日本に言ってくれ この日本で人間らしく生きるなんて無理だ とにかくがむしゃらに働かなければ生きてゆけないんだ この日本は!」と返す。
267 :
この子の名無しのお祝いに:2008/03/19(水) 23:19:10 ID:Ecxzvs2Q
テレビ朝日系・「土曜ワイド劇場」
『花嫁のさけび』
(原作)泡坂妻夫「花嫁のさけび」(講談社刊)
(脚本)篠崎好
(監督)池広一夫
(出演)松原伊津子…浅野ゆう子
北岡早馬…西岡コ馬
北岡貴緒…多岐川裕美
荒垣佐起枝…冨士眞奈美
大和田山遊…西田健
三栗達樹(三栗哲也)…布川敏和
北岡順一郎…内藤武敏
風見警部…中野雅也
樋口刑事…竜川剛
滝岸雄…藤田宗久
渋川祐吉…桂小金治
(放送日時)2008年4月5日(土)夜21:00〜22:51
(制作)/tv asahi
大映テレビ
池広一夫、まだ生きてたのか!(失礼!)
増村や三隅や田中徳三と同世代でしょう。
よくやるな。凄い。
しかし期待できない俳優陣だな。
可哀想…
>>268 池広さんは、二時間ドラマで、ちょくちょく名前を見るよ。
>>267 なんか予告編見たら西田健がカツラかぶってなくて衝撃的だったw
273 :
ユンケル様:2008/03/20(木) 19:31:10 ID:C9NH6n5M
池広一夫監督かあー。この人の作る映画はイマイチ乗れないなぁ 池広監督の撮った「座頭市 海を渡る」も演出がどうも…「からっ風野郎」見た。良かった 三島先生は上手くないけど 存在感あるし。増村は怒鳴りちらして 演出してたらしいですね
消えろカス
275 :
ユンケル様:2008/03/21(金) 08:34:57 ID:F0KtXAJj
↑お言葉だね 映画見てんなら もっとキチンと反駁したら ガキだよ。馬鹿は馬鹿だけど。
276 :
城戸カラー:2008/03/26(水) 18:07:19 ID:9QVTBbWI
「黒の報告書」「黒の超特急」面白かった
277 :
ガルダス:2008/03/26(水) 18:24:43 ID:IaB+EoMl
自主制作で、モーションコントロールカメラ使ったり、
サンダーバードみたいな、模型のコマ撮り(内容はガンダム・・かな)
してる、ニコニコ動画じゃ叩かれっぱなしだが、購入者の意見聞くと
DVD特典のメイキング褒めてる人はいる。ま、人それぞれだ、「ガルダス」
↓
http://gurudass.xxxxxxxx.jp/
278 :
この子の名無しのお祝いに:2008/03/27(木) 18:11:27 ID:OyHX639w
増村好きの人と友達になりたいんだけど、リアルではなかなかいないもんなんだよな。
オフ会でもあるといいんだけど。
懐かし邦画板でオフ会とかって開催されたことあるのかな?
死ねキチガイ
糞スレ次々立てやがって
280 :
城戸カラー:2008/03/27(木) 23:42:15 ID:xSJAGDCC
↑「死ね 〇〇〇〇」か…。なんで増村先生のスレにこんな人が紛れ込んだのかな まあいいや 僕もオフ会賛成♪ 今日は「黒の試走車」見た。面白い!
281 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/11(金) 00:33:53 ID:khTvGJ7q
オフ会、ちと楽しそうかも‥
「清作の妻」で泣いてしまった。
若尾文子さんが本当に美しくて、見入ってしまいました。
282 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/11(金) 04:05:52 ID:TJVKxZvr
あの下らん大映ドラマの基礎を作ったのってこいつなんだってな。
どうりでこいつの映画も下らんわけだな。
283 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/11(金) 07:59:35 ID:riO3NyWA
はいはい。
そうでちゅね。
よくできました〜。
284 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/11(金) 09:37:57 ID:WpjWrjWq
「第二の性」ものすごく良かった。
狂気というより情熱を感じた。
285 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/11(金) 14:12:51 ID:khTvGJ7q
「第二の性」あまり見る気しなかったけど、良かったんですね!
私も見てみよう
あと、若尾文子さん出演でお薦めがあれば知りたいです。
286 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/11(金) 18:06:18 ID:y/vOo9aS
増村若尾コンビのベスト3は
「夫が見た」
「赤い天使」
「華岡清州の妻」
じゃないかな。
287 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/12(土) 00:23:49 ID:i60SDKJM
情報ありがとうございます。
「夫が見た」をまだ見てないので、さっそくチェックしたいと思います。「赤い天使」は何となく「ジョニーは戦場へ行った」を思い出してしまいます‥チンコ処理の部分‥
「第二の性」は、到底好きになれないような二人が主人公なのに、
なんか感情移入させられちゃうんだな。負けたって気がする映画。
大体映画になるような題材じゃないだろw
>>286 そうね、いいセレクトだね。
それはハズした三本で「妻は告白する」「卍」「清作の妻」(ちょっと相似形)
290 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/13(日) 02:10:11 ID:zc3vay0r
俺は「濡れた二人」を入れたい。
291 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/13(日) 02:39:20 ID:u4byv9KR
「濡れた二人」パッケージを見たら、髪の長い若尾文子さんだ。
あまり見たことない文子さんなので、とても気になる!見てみよう♪
292 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/13(日) 06:41:09 ID:jSvMx7MM
>>285-6 >>289 おすすめの増村最強「人妻」シリーズ
「清作の妻」「妻は告白する」「華岡清州の妻」
すべてハズレなし♪
293 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/13(日) 09:42:40 ID:u4byv9KR
私も人妻シリーズ大好きです。あとは卍かな
「清作の妻」の兵助、ただのアンポンタンかと思いきや、とても良い人でしたね。
「赤い天使」、大学生の頃見ていい映画だと思ったけど、青二才にはまだわからん
世界だなと思った。劇中の芦田伸介の年くらいになると、良さがわかってくるんだろうな。
軍服着てふざける若尾文子がすごくかわいかった。
295 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/14(月) 00:33:24 ID:p5Ulwrsj
増村と言えば、やはり「盲獣」ははずせない!
297 :
城戸カラー:2008/04/14(月) 06:03:06 ID:Pd3TiJKt
僕は「氾濫」「巨人と玩具」がいいですね 「偽大学生」「親不孝通り」とか見たいけどDVD化はするのだろうか?
「偽大学生」は過去ログでも何度も語られてるけど、原作者の大江健三郎が
生きてる限りDVD化は無理。大江が許可しないからCS放送もできなかった。
「爛れ」も嫉妬に狂う若尾さんがいい
300 :
城戸カラー:2008/04/14(月) 21:16:08 ID:Pd3TiJKt
>298
あーそういう事情だったんですか 増村作品の新しいDVD化は 当分ないのかなあ 今 「遊び」を再見中。
コテハン使うのは止めた方がいい。
うざがられるよ。
逆だろ
ウザいと思うヤツはNGにすりゃいいんだから
303 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/15(火) 07:22:02 ID:/OcsB4cG
増村作品は 現実・人間の醜さ どうしようもなさを描いている。しかし見ていて目を背けたり、嫌な気持ちにならない。これは才能だと思う。「追悼のざわめき」を見たけど 露悪的かつグロテスク。増村監督は凄い!
増村作品上映情報です。
池袋・新文芸坐で、
4月20日(日)『大悪党』『妻は告白する』
23日(水)『黒の試走車』『黒の報告書』
5月17日(土)江戸川乱歩オールナイト一本目で
『盲獣』やります。
新文芸座は27日にも増村作品があったと思うが
306 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/17(木) 03:32:27 ID:/fKWaYrS
ぼくが邦画に夢中になったとき、増村は1年に3本もとっていた。
ポスターなんか安っぽくて、いかにもB級作品だといわんばかりだったが、
どの作品も異様なほど牽引力があって、増村の名前があったら、
とりあえずかけつけた。
当時は2本立て、いや3本立てが普通だったから、増村の作品が見られるまでに
本当に最低の作品もみなければならなかった。
今思えばなつかしい。
時代変わって、現在では一般的に評価がたかまり、パリとかロンドンとかの
アートシアターで上映するようになった。
早すぎた映画作家といわれればそのとおりなんだが、
個人的に大好きだったのが、こんなふうに公になるのも、自分ひとりの宝にしておき
たい、そんなわがままな気持ちにさせる監督でもある。
そういう気持ちって理解できないな。
独占欲の強い人なのかな。
308 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/17(木) 15:11:29 ID:J+MFP0+q
「遊び」を見た。役者は皆、大芝居だが嫌みではない。増村の世界に引き込まれてしまう。悲劇でもなんかパワフルで暗くならない。元気になるのがいいなー。
大門正明演じる情けないチンピラが良いですね。
DVDの解説によれば、増村自身が彼を抜擢したようで。
310 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/17(木) 17:46:08 ID:J+MFP0+q
↑ そして大門は 四年後 「ゴジラ対メカゴジラ」に出演するのだった。
さらに後には電脳警察の鬼隊長に・・
312 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/17(木) 18:14:39 ID:KUHcmzDq
>>307 306じゃないけど、独占欲の問題じゃないよ。
普通の娯楽映画だと思って映画館に入ったのに、思わぬ問題作だったという衝撃は、昔の大手邦画封切には時々あった。
俺は306よりずっと年下だけど、日活ロマンポルノで何度かそういう経験をした。
現在の大手邦画ではそういう作品はないし、もしあっても情報誌で公開前から内容が知られてしまうから衝撃はない。
そういう時代の変化の寂しさを、306は言いたいんだと思うよ。
313 :
この子の名無しのお祝いに :2008/04/17(木) 21:50:08 ID:J+MFP0+q
あー。高校生の時 「獣たちの熱い眠り」を見に行ったが退屈した。全然期待してない併映の「ガキ帝国 悪たれ戦争」は面白かったな♪
314 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/18(金) 06:12:42 ID:eywtF1/e
「遊び」 蟹江敬三のやくざ よかった。蟹江怖い。
315 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/18(金) 17:08:25 ID:5qCngWsp
船越英二がいい
316 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/18(金) 19:12:13 ID:eywtF1/e
船越は増村作品の常連。この人がでると、なんか ホッとする。話し変わるけど 増村は山田洋次の映画は 駄目らしい。「あんな日本なんて あるわけない」と発言してた。作家として資質は水と油だから 合う訳ないですね。
317 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/18(金) 21:46:29 ID:U/hsVOak
>316
ぼくがそうだから、みんなもそうだとは言えないけど、増村が好きな人は山田洋次は
だめでしょう。逆もまた真だ、とおもいます。
そのくせ、山田のほうがなぜか国内では人気がたかくて、ぼくもほとんど全作品を
見ていますが、これだ、という作品はありません。「幸福の黄色いハンカチ」でしたっけ、あれは、その年のあらゆる賞を総なめにしましたが、ぼくには会いませんでした。
新機軸の時代劇「たそがれ」と「鬼の爪」まではみましたが、
はっきりいって、「武士の一分」には手を出していません。
外国のことを話題にすると、嫌がる人が多いとおもいますが、
「たそがれ」では、ベルリンまで山田自身がのりこんでいったのに、
賞をとれなかったのは、当然という気がします。
私もそうです。
319 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/18(金) 21:51:35 ID:uq1U7nye
皆さん周知の通り、徹底的に日本的情緒を排除してきた監督ですからね。
最近CSで「曽根崎心中」は凄い。こちらが考える間もなく破滅へまっしぐら。
篠田正浩の「心中天網島」と比べれば、その独自性が際立ちます。
山田洋次は大昔の映画は面白いぞ。
「馬鹿が戦車でやってくる」なんか最近しょぼい人情ものばっか
撮ってる監督が作った映画とは思えないブラックコメディの傑作だ。
321 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/18(金) 21:57:57 ID:eywtF1/e
増村監督は「人間の恥部をはっきり見せた方が 人間って安心するんじゃないかな」と「監督の椅子」で発言してました。 黒澤監督の弟子の小泉たかし監督は 人間の恥部・醜悪さを描くのが 苦手なのでは。そこが物足りなく感じます まあそれぞれ得手不得手がありますが。
>>317 ファム・ファタールを描いた『霧の旗』なんか、面白く見たけどね。
山田の作品では、増村の世界に最も近いが、肌触りが違うかな。
323 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/19(土) 01:05:42 ID:OKSB/eK/
山田洋次が描いた強欲 金貸しバァさんは 興味深かった。山田監督もやれば かなり残酷な映画は撮れると思う。本人は絶対撮らないと思うが。
324 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/19(土) 01:13:11 ID:OKSB/eK/
死んだけど田山力也っていう映画評論家がいた。アル中で どんなに力を持ってる監督にも噛み付いたね そういう骨のある映画評論家なんて ほとんど皆無ですね 擦れ違いすみません
>>324 『トゥナイト2』で大島渚監督とよく言い争っていて、評論自体も好きでした。
ジェーン・フォンダの大ファンでしたね。
増村版『霧の旗』が見てみたかった。
327 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/19(土) 10:44:04 ID:OKSB/eK/
田山ネタで申し訳ないが。昔 テレビタックルの「映画評論家なんていらない」という回に たった一人出た 評論家は田山力也さんだけ…無謀というか 糞度胸があるというか。この事だけでも田山さんを 買ってますよ 自分は。 大島、子分の崔に吊るし上げになってた…
328 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/19(土) 12:51:02 ID:USZikrqU
田山は「3−4x10月」をたけしの目の前で批判した。
たけしは「これはテレビだぜ?俺にそういう態度とると損するのに」という顔をしながらろくに言い返せずじまい。
そこまでは別にいいのだが、「キッズリターン」で評価を改めた田山に対してたけしが死後ぼろくそに言っている。
別に作品は作品で各自評価するものなので「態度をころっと変えやがって!」などと言う事もないのだが。
329 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/19(土) 13:47:00 ID:OKSB/eK/
この人の本は自慢話も結構入ってるけど 無心な人だから 厭味ではない。ピーコに悪口を言われていると知ると 「あまり俺を意識するなよ レベルが違い過ぎるのだから」と自分の連載に書く オチャメな人だった(笑)
330 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/20(日) 00:31:09 ID:ygt3ANvJ
>>329 この人の場合はそれを言っても、
下手な勘違い野郎じゃないと言える何かがあるな。
「市川雷蔵かげろうの死」はかなり面白かったな。版元の社会思想社が潰れたとき、あわてて本屋に
買いに行った。
つうか田山スレになってきてるな。
田山力也の女優の趣味は酷い。
全史シリーズは若い頃はお世話になったが。
333 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/20(日) 07:19:58 ID:Se8DZjhj
増村の資料本って絶望的にないですね ワイズ出版から分厚い増村本が出てました 撮影風景の写真とか満載で欲しかった…
334 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/20(日) 18:10:44 ID:Se8DZjhj
日本映画俳優全史 今でもボロボロの奴を寝しなに見てる(笑) 上山草人と江川宇礼雄 の記事は笑えた♪ 世界映画俳優全史は買ったか
335 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/20(日) 21:28:00 ID:VzRoWEep
丹阿弥谷津子さん(桃子)、巨乳
336 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/20(日) 21:31:06 ID:Se8DZjhj
故金子信雄の嫁
すっかり自演スレになってしまいました…
338 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/23(水) 00:45:03 ID:rg/m+X23
>333
あれが出たときは、ぼくは狂喜乱舞しました。
いわゆる、批評の本ではなく、客観的な事実が並べてあるという印象でした。
増村のそれまでは名ばかりの映画論を読むことができてうれしかった。
でも、もう買えないのですか?
339 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/23(水) 06:44:58 ID:g0tGgyQ5
版元に在庫は あるかも。絶版だと思う。
340 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/23(水) 18:37:46 ID:Ff4wS6S8
DVD化されていない「「女の小箱」より 夫が見た」が、もうすぐ新文芸坐でやるんだよな。
この映画観に行く価値あり?
341 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/23(水) 20:26:33 ID:g0tGgyQ5
あれ?DVD化はされてないの?
>>340 あるよ。
田宮二郎のよさと増村の特徴が一番良くマッチした作品。
俺は二人のコンビでは一番好き。
しかも若尾と岸田と川崎も凄く役にマッチしている。
343 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/24(木) 20:57:48 ID:GSB85iF5
田宮良いですな♪「氾濫」の川崎も良かった♪自分としては川口浩ですね 所謂 青春スターで一番 好きなのは川口浩 自分はホモじゃないすが 高校の先輩に川口みたいな 人がいたら良かった…毒舌で乱暴だけど 思いやりのあるタイプ…こういう先輩は案外いるよね♪
344 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/25(金) 08:27:32 ID:2OH5Cnzh
勝新「やくざ絶唱」も良かった。「悪名 縄張り荒らし」「兵隊やくざ」は未見。
345 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/25(金) 14:54:51 ID:Fn4rt5YU
勝新は格好良い!
ところで、新文芸坐で「夫がみた」上映するって本当?電話問い合わせしたら、その予定はありません‥と言われたんだが。
346 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/25(金) 15:09:09 ID:Fn4rt5YU
連続ですみません。
新文芸坐にもう一度問い合せたら、やはり上映するとか。何だ?
にしても、申し訳ありませんでした。
347 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/25(金) 16:30:33 ID:TBGG0wUq
新文芸座のHPには載ってるけど?
あさって27日観にいこうかな♪「猟人日記」と二本立てみたいだけど、
「猟人日記」って面白いのかな?
来月はオールナイトで「盲獣」もやるようです。
>>343 川口浩 イカス!しびれる!
「妻は告白する」「最高殊勲夫人」大好き!
348 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/25(金) 17:18:22 ID:Fn4rt5YU
最初からHPで調べるべきでした(マヌケ)
「妻は告白する」私も好きです。これも上映されたんですよね。
一度、でかいスクリーンで増村ワールドと若尾文子さんを堪能したい!
349 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/25(金) 18:30:06 ID:TBGG0wUq
わしも。ではあさって会いましょう(*^_^*)
350 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/25(金) 18:41:50 ID:gbexHAvT
俺が最初に見た増村作品が「夫が見た」。
題名からしてベタなメロドラマかと思ってたんで大衝撃!
帰り道ずっと頭クラクラしてたよ。
351 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/25(金) 20:08:18 ID:DRyDk2wS
「夫が見た」ってちょっと増村的に完璧と言うか端正で逆にあまり何度も観たいと思わない。
「卍」とか「爛」もそうだな。
俺的に何度も観たいのは「妻告」や「濡れた二人」。
352 :
340:2008/04/27(日) 02:43:46 ID:Itxi++Dk
レスありがとう。
今日「夫が見た」観に行って見ます!
皆さんお会いしましょうw
>>341 私が知る限り、DVD化はまだされていないようです。
353 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/27(日) 09:41:48 ID:vII4Fi7y
「夫が見た」DVD化されてますよ TSUTAYAにいけばレンタルできます。
354 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/27(日) 22:07:49 ID:3S7pPpQ2
「夫が見た」見てきたけど、終盤からの展開は強烈だな。
岸田今日子恐すぎ。
それにしても、産婦人科医のキャラクターが「からっ風野郎」と全く同じなのにはワラタ
若尾文子は悪魔だよな。
田宮&若尾の細かい芝居が面白かった。
例えば、岸田が話している時の若尾の目、
跪いた若尾が無理難題言っている時の俯瞰で捉えた田宮など。
秋野友宏さんの撮影もいいねえ。
356 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/28(月) 03:10:06 ID:7iVJbO6g
「夫がみた」面白そうですね。DVD化されてるとは初耳だ
新文芸坐は混んでましたか?行けなかったので、残念
357 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/28(月) 07:48:52 ID:N0oSLn1W
「夫が見た」DVD化してないみたいです m(__)m
>>356 最終前の上映は五割くらいだった。
田宮はうまいねえ。
359 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/28(月) 12:57:45 ID:v8QHDerx
私も最終 観にいきました。
田宮二郎かっこいい!でもなぜか純愛は似合わないような・・・。
岸田今日子はあの頃から岸田今日子・・
一緒に行った友人は古い邦画には興味なく、きっと「三丁目の夕日」のような
清く貧しく美しく・・みたいなものだろうと思っていたようで、かなり衝撃を
受けていた。
来月は神保町シアターで「氷壁」「清作の妻」「赤い天使」「痴人の愛」「遊び」
をやります。
「でんきくらげ」と「濡れた二人」を観たが、若い頃の平泉征(現・成)の
顔って凶暴すぎるよ。
タイトルの「夫は見た」というのは何のことをさしているの?
川崎が若尾が若い男に惹かれているところを「見た」
車で送って貰って「楽しかった」といわれて無言で微笑み返すところ、
何も言わずに家に入っていくかと思ったら振り返ってって微笑むところを、
カーテンから覗いて見ていたでしょ。
宣材が張ってあったけど、若尾がよろめくってことを強調して売れとあった。
その営業ラインと「妻は〜」のラインに沿ったタイトルでしょう。
内容とはちょっと合ってないよね。
363 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/30(水) 00:43:15 ID:G2+p0qfI
「夫が見た」、観て来ました。
田宮二郎の若尾文子と結ばれた後に言った
「生きているということを感じるんだ・・!」という言葉などなど、
いやはや随所に増村節が炸裂した作品で、行って良かったと思える作品でした!
相変わらず主人公の心の変化に関してはかなり唐突な描き方で、
まぁこのスピードも増村作品ならではなのかな。
「親不孝通り」を観た時、ストーリー自体は陳腐な話なのにそれはそれはいい映画で驚いた記憶がある。
もう一回観て何がそんなに良かったのか確かめたいが、滅多にかからないのが残念。
365 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/01(木) 21:00:52 ID:PYWTL3uc
>>363 > 相変わらず主人公の心の変化に関してはかなり唐突な描き方で、
『氷壁』はまさにこの通り!何年か前初めて見て、菅原謙二の告白に
「ええぇーっ!?」って思ったもん。でもそれからずっと忘れられない
映画ってことは、すでに保造の術中にハマったってことですかね。
366 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/02(金) 15:26:45 ID:DhCOVtWi
「親不孝通り」みたいなあー 増村の作品は当分 新しくDVD化しないのかなあ 「偽大学生」も見たいですね
367 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/03(土) 00:19:39 ID:vU8kzmAl
「妻は告白する」の山のロケがすごいな。
どこで撮ったんだろう。
小沢栄太郎が落っこちて
死体を検分した地元の警官が
目をそむけたぐらいだからね
369 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/04(日) 01:34:27 ID:beUxWXZZ
>>366 >「偽大学生」も見たいですね
ラピュタ阿佐ヶ谷で次にやる特集「脚本家・白坂依志夫特集」で上映予定ですよ。
スクリーンで観られるチャンスです。
たしか数ヶ月前にシネマヴェーラ渋谷でも上映されましたね。
DVD化されないのでこうして頻繁に上映されるとありがたいな
371 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/05(月) 17:40:00 ID:e2hf7RYT
うち(岐阜市)の小屋は のきなみ閉館です 東宝劇場 松竹 豊富東映 ピカデリー 聚楽70ミリ 自由劇場 今は無し。小洒落たシネコンの新作なんて 見たくないし…
372 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/06(火) 06:56:18 ID:3+5Y6zD0
ずいぶん昔のことになりますが、70年代ではまだ彼は評価が低かった。
いや、一部の評論家はべつです。
で、一般的にB級監督として見られていて、重要な作品を見る機会がまったく
なかったんです。「妻は告白する」を見たのは、やっと5本立てオールナイトで
一回やったきりでした。
それにくらべると、いまはDVDもあるし、名画座がほとんどなくなってきていますが、
よく見られるほうなんですね。
>>372 主に大映末期〜ダイニチの作品群を、頭の硬い評論家連中が
「あの増村もエログロ路線に走ったか」と、ろくに本篇を観もしないで
貶めたので、70年代に一番評価を落としたという感じじゃないでしょうか。
同様に石井輝男も叩かれたみたいですけど、近年名画座系に足を運ぶ人が
何を観たがっているのか考えると、再評価も当然という気がします。
374 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/07(水) 10:31:12 ID:coGGyKyw
>>367 DVDのメニューに「ギャラリー」というのがあって、撮影時の写真
がいくつか見られるのだけど、山のシーンは殆どセットだった
みたいです。
もちろん山は本物を映したんでしょうけど、登山シーンはセット
みたいです。
でも、よく撮れてますよね。
ほとんどセットだったのか!
てっきり、アップのシーンも山の安全な場所に移って撮ってるのかと思ったよ。
しかしよくできてたなあ・・・。
376 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/12(月) 15:33:01 ID:NNWvkFAH
TSUTAYAで「夫は見た」は DVDで貸し出されているのに、販売はされてないんですね…増村の「動脈列島」DVDで出して欲しいなぁ♪
377 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/12(月) 15:49:29 ID:2HbPRbiK
「西が勝ちました。」
「音楽」って70年代初期の作品だけど細川俊之&森次晃嗣の
組み合わせが80年代2時間ドラマの雰囲気を醸し出しているねぇ。そんなタルい2時間ドラマ的な雰囲気の中に実験映画的なシーンとエロシーンが頻繁に出てくるから観ていて妙な気分になるし
頭もクラクラする。
379 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/13(火) 19:01:40 ID:uHdqKKL3
「音楽」は あまり増村監督の体質に合わなかった気がしますね 僕個人の感想ですが…意欲作かなあ。 図太い生命力をエネルギッシュに 描きたい作家ですよね 理屈っぽい題材は向かないような……
黒沢のり子(?)とかいう女優があんまりあれなもので
381 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/14(水) 02:45:23 ID:xyU6ML/H
増村の映画に出てくる人々って、いわゆる今で言うKYな人達満載だよね。
そして、そんな人間達がもの凄く生き生きと人間味を帯びて描かれている。
KYなんて言葉は馬鹿らしいと思っている自分にとっては、そこが凄く魅力だ。
382 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/14(水) 13:27:17 ID:ZXgp/jDo
「でんきくらげ」とか「しびれくらげ」ってどうなんですか?面白い?
383 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/14(水) 14:57:44 ID:GFEpN3AE
>>382 いまいちです。駄作ではないけど、あまりお勧めできません。
384 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/14(水) 17:01:13 ID:ZXgp/jDo
なんだかなあ、このやりとり……。
386 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/14(水) 19:28:23 ID:IfuCKLPD
増村監督は 底辺にいる人間 地面にはいつくばって生きている人間のバイタリティに惹かれてると思う。超インテリの増村監督は 自分と同じエリートには興味がないのだろうな
消えろよ、糞尿。増村作品一本も見たことないんだろ。
388 :
糞尿:2008/05/14(水) 22:13:17 ID:M8pIBWfs
10本は見てるよ。
特に好きなのは「遊び」「曽根崎心中」「セックスチェック第二の性」あたりかな。
「音楽」と「からっ風野郎」は糞尿的にはつまらなかった。
389 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/14(水) 22:21:51 ID:qfzaQEDA
>384
「しびれくらげ」はともかく、「でんきくらげ」は好きだけどなあ。
見事、小娘が自立していく過程をかたっている。最後のシーンなんか感動的だ。
題名が大映末期、倒産寸前なので、客をあつめるためか、えらくエロっぽい
B級作品の典型的なものになっているが、いつもの増村作品だよ。
390 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/15(木) 02:54:18 ID:2Ri2NIDz
391 :
384:2008/05/15(木) 14:38:36 ID:HS2T9bZE
>>389 増村作品は「清作の妻」とか「妻は告白する」とか「赤い天使」の
ような若尾さんものや、黒の〜シリーズのようなものが好きです。
「でんきくらげ」や「しびれくらげ」はなんとなくタイトルとジャケット
で、ピンク映画(死語?)のようなイメージがあって、観るのをためらって
いました。今まで増村作品を観て、ハズレがなかったのもで、どこかで
ガッカリしたくないと思っているのかも・・・。
でも、みてみようかなぁ。
392 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/15(木) 14:44:57 ID:2Ri2NIDz
「でんきくらげ」「しびれくらげ」見ましたよ。特に傑作とは 思いませんでしたが 普通に面白い作品でしたよ。渥美マリにたかる 駄目親父の玉川良一が良かった。これを見て 失望するとは 思えないけど。個人的には「濡れた二人」がイマイチだったな
連日昼間からDVD見ようか見るまいかぐちゃぐちゃ言ってるくらいなら
さっさと見るか仕事探すとか何かしろよ
394 :
384:2008/05/15(木) 16:30:05 ID:HS2T9bZE
ごめんね。しつこくって(´・ω・`)
でも、仕事はしてるから心配しないでね。
395 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/15(木) 17:22:58 ID:2Ri2NIDz
ここは増村映画について 語るスレなり。説教は教会でやるべし
396 :
369:2008/05/15(木) 22:31:22 ID:onE850fL
ラピュタ阿佐ヶ谷で次にやる特集「脚本家・白坂依志夫特集」の中で「巨人と玩具」
「氾濫」「偽大学生」「黒の超特急」「動脈列島」「嘘」「暖流」「最高殊勲夫人」
「好色一代男」「盲獣」「うるさい妹たち」「大地の子守歌」が上映予定ですよ。
この特集(5/18〜7/5)で上映される全28作品中12作品も増村監督作品が入ってる、
多いね。(「嘘」は3話オムニバスのうち1話のみ増村監督)
他の監督作品も面白そうだしちょっと楽しみ。
余計なお節介だったらごめんなさい。
「盲獣」しかそそられるものがない…
なんて打率の低い組み合わせ。
398 :
396:2008/05/15(木) 23:05:39 ID:onE850fL
>>397 「盲獣」は今週末に新文芸坐のAN『日本推理サスペンス映画大全』番外編
江戸川乱歩傑作選でも上映されますよ。
近年新文芸坐で増村作品の上映が多いね。
今やってる特集『日本推理サスペンス映画大全』でも「妻は告白する」「大悪党」
「黒の報告書」「黒の試走車」「夫が見た」が上映されたばかりだし...。
>>397 この組み合わせで打率が低いなんて言ってるのなら、どういう組み合わせなら満足なんだ。
>>384 少々しつこいくらいが増村ファンっぽくてよろし。
401 :
:2008/05/16(金) 00:22:03 ID:pgzJnyet
>>391 流れから見て糞尿とは、まあキミのことなんだろうねェ・・・。
まともなレスを理由もなく糞尿呼ばわりするのも、増村的バイタリティなのかも知れぬ。
>>386 確かに増村作品は良識に逆らうことを生命としているかのように見える。
自分の中の知的な部分への反逆を楽しんでいるのかもね。
402 :
401 :2008/05/16(金) 00:25:09 ID:pgzJnyet
403 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/16(金) 08:27:07 ID:ZrjjwkAo
増村映画の常連 船越英二は とぼけたキャラでいいなぁ それでいて弱くない。ショーケンが増村映画に出てたら どうなってたか?エキセントリックな役者が益々…
増村の映画にコントロールされてないエキセントリックはない。
昔の映画はみんなそうだけど。
日本はショーケンが元祖(ただしTVドラマ)みたいなところがあるからね。
ラピタには行きたくないけど
大地の子守歌だけは見たいな
406 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/17(土) 12:23:41 ID:cmMFy3G3
エデンの園でも借りてヌキまくるとするか。まだあの店置いてるかなあ―ねえだろな
407 :
398:2008/05/17(土) 17:20:12 ID:x0CvbvVh
いま神保町シアターでやっている「大映の女優たち」という特集の中で増村作品が
上映28作品中5作品入っているね。
その5作品は「氷壁」「清作の妻」「赤い天使」「痴人の愛」「遊び」です。
(毎度ウザかったらごめんなさい)
それにしても、ここ二ヶ月くらいの間に新文芸坐、ラピュタ阿佐ヶ谷、神保町
シアターと3ヶ所合計で22作品も上映されるなんてビックリ。
スクリーンで観られて嬉しいです。(観に行けない方、ごめんなさい)
408 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/18(日) 03:26:36 ID:do9hwLGj
>>396 ラピュタとか神保町とかって料金が高いからいまだに行った事無いなあ
各回完全入れ替え制は集客も少ないんじゃねえか?
ラピュタは会員になれば入場料800円だぞ。5回くらいごとにタダ券もらえるし。
410 :
396:2008/05/19(月) 00:23:37 ID:gLHiRCv8
>>408 >各回完全入れ替え制は集客も少ないんじゃねえか?
ラピュタに関して言えばプログラムによっては平日でも結構混んでいる時があります。
特にトークショーがある回は満員札止めになることも。(小さい映画館ですからね)
今回の白坂特集は今日始ったばかりでどのくらい人気があるか分からないけど,土日
はそこそこ混むのでは?
あとは他の似たような趣向の映画館(新文芸坐、ヴェーラ、アートン、NFCなど)が
同時期に何の特集をしているかによりますよね。他が魅力ある特集をやれば空くだろ
うし..。(客がカブってますよね。同じ顔を各館で見掛けます)
料金に関して言えば409さんが言うように会員になった方が得だと思います。
たしか入会時に招待券が2枚貰えて、一般入場料\1200が会員だと\800。
さらにスタンプカードが貰えて5回観るとと招待券1枚、ある一定回数を超えると
4回で1枚貰える。年間5〜6回観れば会費の元は取れると思います。
今回の白坂特集で増村作品が12本上映されますが半分以上観るのであれば入会した
方が得だと思います。入会(個人情報提供)が嫌なら3回券\2700がいいかも。
ただし特集期間のみ有効だったと思うので特集内で使い切らなくて余らせると損です。
あとは水曜日がサービスデーで\1000だよ。(会員特典、3回券などは利用する前にラピ
ュタに確認してね。自分が間違えていたらいけないので...。)
神保町シアターはまだ行ったことがないし料金体系を調べていないのでどうすれば得か
わかりません。(長文すみません)
411 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/19(月) 09:40:56 ID:n0DMNmun
昨日ラピュタ阿佐ヶ谷行ってきました。
年がばれるけど、学生時代阿佐ヶ谷に住んでいて芝居小屋みたいな
映画館が駅前にあったのを覚えていて、受付の人に聞いたらやっぱり
それを建て直したらしい。(確か阿佐ヶ谷オデオン座とか・・)
先週は神保町シアターも行ったけど、昔は三本立て800円なんていうのが
あったのに、今は確かに高いよ。交通費もバカにならないから、回数券とか
買うのも考えちゃうし・・。
映画一般版へ行け。
413 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/19(月) 11:13:16 ID:n0DMNmun
なんで?昨日観たのは「巨人と玩具」だよ。
増村映画をたくさん観るために、情報交換して何が悪いの?
414 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/19(月) 13:19:16 ID:nSqfiy1X
415 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/19(月) 13:36:56 ID:JLO+HvI3
>>413 「巨人」は好きっす 凄い慌ただしい展開 会話量で ちと疲れるが。
416 :
うんこまん:2008/05/19(月) 15:58:31 ID:nSqfiy1X
417 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/19(月) 18:12:33 ID:n0DMNmun
「巨人と玩具」はまあまあでしたね。
そういう時代だったんだろうな〜という感じ。
個人的には「遊び」が後味が悪くて嫌でした。
爽やかな青春純愛映画みたいに言う人もいるけど、あの後あの二人
どうなったんだろう?きっと蟹江に・・とか考えただけで暗くなる。
トラウマになりそうな映画。
418 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/19(月) 18:26:21 ID:OupP2hvV
私のお勧めは「黒の超特急」
魔子「増村監督は早すぎた」
「巨人と玩具」の川口浩の同級生役がプロゴルファーの丸山しげきに似ている
「積木の箱」の松尾嘉代も悪くて大胆でいいねぇ。
422 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/20(火) 22:34:04 ID:l5vP/Tr2
「御用牙 かみそり半蔵地獄責め」を浅草で見てきた。
面白かったが、どういう経緯で増村がこの映画を撮ることになったのかが謎だ。
あの当時、旧大映のスタッフや役者たちは東宝に流れて行ってたんだよ。
日活がポルノに路線変更した後、石原プロも東宝に移った。
石原プロ以外の日活陣は東映に移った。移ったというか拾ってもらったというか。
424 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/21(水) 12:10:53 ID:BYexiz5J
>>415 セリフの量でいちばんに驚かされるのは「暖流」。
看護婦たちが噂話をしていると、噂されている当の本人の船越英二が現れる、という場面は凄い。
あまりのスピーディさのせいで看護婦たちが何を喋っているのか一言一句までは到底聞き取れない。
そこに船越が現れると、看護婦たちはそそくさと去る。その間、十数秒しかない。
普通の監督だったら3分くらいはかけてしまう場面だろう。
当時の映画雑誌を読んだら、脚本の白坂依志夫がエッセイで、
「“映画は映像で見せるものだからセリフは極力削るべき”などという考え方は古い」
と書いていたんでビックリした。
セリフで説明するのは古い、というのが常識的な考え方なんだろうけど、まるで逆のことを言っている。
しかし考えてみれば、映画は無声映画から始まったんだから、「映像で説明する」ことの方が古いのは確か。
この考え方に沿って、白坂脚本&増村監督の作品の登場人物たちは喋る喋る。
時には主人公が「つらい」だの「苦しい」だのと、自分の気持ちをセリフで直接言ってしまう。
TVの2時間ドラマでも有り得ないダイレクトさ。
TVの2時間ドラマでは主人公のつらさ苦しさを描けばそれでおしまいだけど、増村作品ではそれは通過点に過ぎない。
だから主人公は「つらい」「苦しい」というセリフもさっさと喋って、
物語は、そのつらさ苦しさのさらに奥底にあるものへと突き進んでいく。
>>424 「イクのが」か、もしくは「生まれてくるのが」かのどちらかだろうけど、後者だろうね。
しかし、増村は、いつの時代に生まれても「生まれてくるのが早すぎた鬼才」と呼ばれたと思うよ。
427 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/21(水) 17:32:46 ID:BYexiz5J
「イクのが」って「逝くのが」ってことですか?
>>422 プロデューサーでもある勝新が増村を買ってたんだよ。
「兵隊やくざ」の縁ですかね。
増村はずっと大映の監督やってたわりに勝新の作品は少ないな。
430 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/22(木) 15:14:29 ID:bt1EXnx7
明日は神保町に「氷壁」を来週は阿佐ヶ谷に「偽大学生」を
観にいく予定 o(^−^)oワクワク
若尾文子さんが「妻は告白する」DVDの特典映像で、
増村監督との印象的な作品は「妻は〜」と「清作の妻」だったと云ってた。
両方ともこちらの好きな作品でもあって、なんか嬉しい。
また上映情報です。ご存知だったらごめんなさい。
シネマアートン下北沢で31日から始る『ふるえるほどの愛シネマ』という特集で
増村作品が上映されるようです。
第1週 5/31(土)〜6/6(金)の各日15:50から「妻二人」
第3週 6/14(土)〜6/20(金)の各日16:00から「女体」
観に行かれる方は念のため上映日時を御自分で劇場に確認をお願いします。
それにしてもあっちこっちで上映されますね>増村作品
433 :
この子の名無しのお祝いに:2008/06/03(火) 11:12:40 ID:CLhBQBhx
>>431 私も。特に「清作の妻」は何度観ても泣ける(T_T)
外国では「赤い天使」とかが人気らしいけど、私はぜひ清作を見て欲しい。
外国人に「おかね」の取った行動はどううつるのだろうか?
434 :
この子の名無しのお祝いに:2008/06/03(火) 12:31:02 ID:6DeEDNUz
>433
フランスでは、清作の妻は一般公開されていて、最上級の賛辞をうけています。
この5、6年の間にいくつか上映されましたが、この作品と「盲獣」の評価が
とくに高いです。
435 :
この子の名無しのお祝いに:2008/06/03(火) 17:39:35 ID:0YDb+qdt
谷崎文学の「刺青」見ましたが…
語り部の彫師の変わりに話を進めるのが、だめんずなのがどうも… ヒロインもトウが立ちすぎ。
437 :
この子の名無しのお祝いに:2008/06/03(火) 18:47:24 ID:CLhBQBhx
>>434 ありがとうございます。
増村映画が外国で評価されているのは嬉しいな。
国民性とか全然分からないけど、フランス人はなんかオドロオドロシイ
のが好きそうだ。
438 :
この子の名無しのお祝いに:2008/06/03(火) 21:38:12 ID:ZKAiiYvL
>437
それと、意外なことにロンドンの国立なんとかセンターでは、
かなりしょっちゅう増村特集をくんでいて、日本では見ることができそうもない
「偽大学生」が入っていることが多いです。イギリスは僕はあまり好きな国では
ないから、ロンドンには3日間しかいたことがないけど、増村ブームですね。
ぼくはリアルタイムで見ていて、大映倒産直前の扇情的な題名の一連の
作品はかなり周囲の目を気にしてみたのをおぼえています。
「しびれくらげ」なんて、タイトルでもうエロ映画扱いされてもしょうがない。
フランス、イギリスはそんな事情をしらないから、完全に作品そのものを見ていますね。反対にアメリカでは、無視されているけど、しょうがないんでしょうね。
アメ公はステーキ喰ってりゃ満足なアホ揃い
>>438 >日本では見ることができそうもない「偽大学生」が入っていることが多いです。
今日(6/3)までラピュタ阿佐ヶ谷で上映してたぞ。
数ヶ月前(?)にはシネマヴェーラ渋谷でも上映されたし...。
池袋の新文芸座でも1、2年前に上映してたな。
しかし、地方だと滅多に見られない作品かと。
増村スレでは何度も話題になっているように、原作者の許可がおりないからテレビ放映や
映像ソフト化は成されていない作品だから。
大阪に扇町ミュージアムスクエアっていうミニシアターがあったんだけど、
閉館時のさよなら上映企画の一作品が「偽大学生」だったのを思い出す。
442 :
この子の名無しのお祝いに:2008/06/04(水) 19:36:54 ID:6U/Vqp/L
しかし、亡くなってから30年近くたっているのに、名画座の数が激減しているのに、
よくまあ、増村の作品は比較的ひんぱんに上映されているのには
ある種の感慨をおぼえます。
彼の追悼特集など、キネ旬が数ページのお粗末な特集ともいえないような
シロモノしか見たことがありません。
「曽根崎心中」をとって、おおむね好評だったときだというのに。
そうして、なぜかこの板では人気が高い(?)「この子の7つのお祝いに」が
遺作になったわけですが、この子については彼自身なかばなげて撮影していたと
きいています。
ぼくは好きですけどね。
2000年を境にしてあっという間に沸き起こった人気。
それも海外まで進出している。一生孤独だった用に見える彼には知らせてやりたい
なんて思うほどです。そんなことを知らせされても、「だからどうなの?」と
いうことはわかっているつもりです。
443 :
この子の名無しのお祝いに:2008/06/04(水) 20:08:11 ID:+NgwQH0c
大井武蔵野館は増村保造で行くか、石井輝男で行くか、当初迷ったらしいな。
まあ増村はほっといてもあちこちで盛り上がってるから、
日本映画界のためには後者で正解だったな。
>>438 NFTの3年前の特集に合わせて、「赤い天使」と「盲獣」が、DVDで出て、
それが、B級に強いレーベルだったので、ファン層が広がったようですね。
445 :
この子の名無しのお祝いに:2008/06/06(金) 02:30:00 ID:vHpR8/oY
この際だから、連続書き込みしてしまいます。
岩下志麻は、あの大監督小津安二郎と今ブームになりつつある増村保造の
最後の作品に偶然出ていますね。
小津はもちろん「秋刀魚の味」、増村は「この子の七つのお祝いに」ですが。
彼女いわく、このふたりの演出法は基本的に同じだったそうです。
簡単に言ってしまうと、俳優に自由に演技させない、ひどいときは、一挙一投足を
厳密に指示し、そこからちょっとでもはみ出ようものなら、完全に撮りなおしだった、
そうです。
小津の場合は有名で、どの本にも書いてありますが、増村がおなじ手法をとった
というのは、ちょっと意外でした。しかし、思い当たるところがあるのも事実です。
だから、増村作品では、せりふの言い回しがどの俳優がしゃべろうと同じになる
ケースが多い。妙に早口で、自分の主張を過剰なまでに述べ立てる。
そのほか、画面構成では、登場人物が3人の場合は、多少無理してでも3人とも
画面におさまっている。それから、妙に舞台が密室であり、そこに俳優の顔だけ
が浮かび上がる。ごめんなさい、後半は増村の特徴ですが。
ぼくは、表面的には天と地ほどちがう二人の監督の作品をみるたびに、何か共通
したゅのを感じていました。もちろん、作品の基調はちがいます。
しかし、画面のリゴリズムには共通するものをずっと感じていました。
で、岩下は大胆にも、「ふたりは同じタイプの監督だ」と言い放っていました。
岩下の分析は凄いですね。
そう言い放っていたのは、雑誌のインタビューか何かでのことですか?
読んでみたい。
>>432 「女体(じょたい)」突然上映中止になったよん
448 :
432:2008/06/07(土) 00:52:42 ID:7zSIIqVb
>>447 そうですね。
シネマアートン下北沢が突然の廃館決定で上映中だった特集も6/3(?)が最後で
あとは6/6の最終日までレイトショーのみだったみたい。
ですから「妻二人」も日程途中までで打ち切りだったようです。
小さいながらも味のあるプログラムを組んだりしていて好きな映画館だったので
残念です。
>>435 それも是非DVD化を望む。
昔テレビで録画したものと、渋谷のユーロスペースで見たが壮絶。
岸田今日子がキーウーマンだな。
450 :
この子の名無しのお祝いに:2008/06/08(日) 11:49:41 ID:79RDO7M3
>>445 大楠道代は岩下と同じような感想だったね、「役者の自由にやらせるのが鈴木清順さんで型にはめ込むのが増村さん」と言ってた。
ただ、船越英二は「増村さんが型にはめ込む監督なんて絶対に嘘です」なんて言ってるんだよね。
若尾文子は大楠に似た印象を受けたみたいだけど、「でも増村さん違うと思ったら変えますからね、溝口先生と同じ」と言ってる。
若尾は「増村さんは自分の理想像を役者に押しつけすぎる」とも言ってるけど。
役者によって対応が変わるのは当然なんだろうけど、人によって感じ方は違うんだなぁと思った。
>>450 船越さんはかなり特殊なケースかと。うますぎるんで。
高峰秀子と小津のケースみたいに。
>>450 >>425を書いた者だけど、その船越の言葉には嘘があるな。
船越は「役者を型にはめ込むのは悪いことだとみんなは思っている」と思って、
増村をかばうつもりで言ったんじゃないか。
「暖流」のあの場面など、絶対に、執拗にリハーサルを繰り返したはず。
役者の動きやセリフのスピードは、見事に計算され尽くされている。
左幸子が「妾でも二号でもいいから待ってるわ!」と叫ぶ有名な場面も、
彼女の走るスピードとカメラの動きの合致ぶりや、パタッと止まってセリフを叫ぶタイミングなど、見事過ぎる。
OKが出るまで左幸子は同じ場所を何度も走らされたに違いない。
「暖流」は増村の企画だしね。
454 :
この子の名無しのお祝いに:2008/06/10(火) 20:08:08 ID:tnALpfeW
船越は本当に巧いからなぁ、役柄もバラエティに富んでいるし。
455 :
:2008/06/10(火) 22:19:20 ID:fxvYxq7C
息子も上手い
456 :
この子の名無しのお祝いに:2008/06/11(水) 20:28:57 ID:sViTRnC4
>>452 増村は基本的にテストやリハーサルを繰り返す監督だけど、船越英二や岸田今日子あたりにはあんまりしなかったらしい。
船越は自分の考えてきたアイディアを採用してくれる事が多かったと述懐してたしウマも合っていた、船越の主観では
型にはめられたという意識はなかったのかも知れない。
457 :
どこの誰かは知らないけれど:2008/06/12(木) 18:39:24 ID:CsoCRLv7
本「監督の椅子」によると「妻二人」の高橋幸治の演技指導は 凄かったみたいですね 「何だ お前は!それでも役者か!そうじゃない そうじゃない馬鹿!」という感じだったと白井佳夫氏は 述懐しています
458 :
この子の名無しのお祝いに:2008/06/12(木) 21:54:12 ID:PI/KPD9D
『女の小箱』より夫が見た
むか〜し、地元の岐阜テレビの深夜に放送されたんです。しかもノーカットで。
夏だったせいもあるけど、本当に汗が出た。初めから終わりまで、息つくひまがない…一気に見れた。
岸田今日子が強烈!! ビデオが出た時、即買いました。
ちなみに…
若尾文子さんのヌードは代わりの人がやっているのは分かるけど、
田宮二郎さんの体は本物なの? すごく腹筋が割れてムキムキなんだけど。
しまった、書き忘れた。
「あにいもうと」を三船の兄と森の学生の恋人でどうだろう。
森の兄もすごくうまいんだけど、ちょっと粗野な感じが弱いかな。
考え抜いている感じに見えちゃう。
しまった、成瀬スレの誤爆。すまん。
>>458 田宮さん、実際、すごく鍛えてる。
完璧主義だから自殺しちゃったんだと思う。
461 :
458:2008/06/12(木) 23:31:42 ID:PI/KPD9D
カラーがすごくどぎついせいか、すごく濃密な感じがした。
岸田今日子さんの「暴行、流産、顔切る…何でも喜んでやる人間がごーろごろ」というセリフが怖くて…
その当時、ビデオが無くてその分集中して見てた。初見の時はただ、次はどうなる?っていう感じで、ストーリーの面白さだけで見てたけど、ビデオで改めて見直すと、脇の人たちが面白さを倍増させているのに気がついた。
岸田さんもそうだけど、特に川崎敬三さん扮する卑怯な夫! 「氾濫」とかでもそうだけど、卑怯な役がうまい〜。
やっぱり、実際の田宮さんの体なんだ…すごいねー。
462 :
この子の名無しのお祝いに:2008/06/13(金) 11:49:53 ID:7pfQ+7sB
田宮の身体はしびれるよね〜。
「赤い天使」でも芦田伸介が「かっこ悪い身体を見せたくない。」と現場でも
鍛えていたそうだけど(あれでも)男は大変だよね。
佐分利信とか小沢栄太郎とか脱ぐの嫌だっただろうな〜。
463 :
名無しさん@お腹いっぱい:2008/06/13(金) 16:13:28 ID:ElxHy9/7
あの頃のフィルムは 油絵のような色がだせたのかな フィルムの経年変化もあると思うけど。川叉昂というカメラマンが得意な絵ですね 「太陽」の鈴木達夫は ファナティックなところがないシャープな絵が得意なのとは対照的。
464 :
458:2008/06/13(金) 21:43:16 ID:OPpq+ATo
ところでここに書かれている方は、いつ増村保造監督を知りましたか?
自分は12歳くらいの時、よくTVで放送していた時に見てたんですけど。
(その当時から、古いもの好きの変わった小学生でした…)
暖流 氷壁 巨人と玩具 氾濫 夫が見た 第二の性 積木の箱 濡れた二人 女体 でんきくらげ やくざ絶唱 この子の七つのお祝いに…
くらいでしょうか、TVで見た作品は。
当然その当時は、その作品が増村保造監督とも何にも知りませんでした。
ただ、子供ながらも面白いと思うと同時に、腹が立ったり、割り切れない思いが残った映画が多かったように思います。
やな小学生だな。
466 :
この子の名無しのお祝いに:2008/06/14(土) 01:17:44 ID:Ia5FG8SC
何ともこまっしゃくれたガキだったんですねぇ〜同級生と話合わなかったのでは? 何ともこまっしゃくれたガキンチョだったんですねぇ〜同級生とも話合わなかったのでは?
467 :
この子の名無しのお祝いに:2008/06/14(土) 01:20:21 ID:Ia5FG8SC
↑↑
あれれ?すいません!一度消して打ち直したつもりが‥
私が増村作品と出会ったのは30になってからです。
>>464 東京では平成に入ってすぐに深夜放送でだいぶやりました。
87年にビデオを買ったのでかなり録画しました。
嘘(91年7月)、夫が見た女の小箱(91年8.30)、卍、痴人の愛、千羽鶴など。
469 :
この子の名無しのお祝いに:2008/06/15(日) 12:33:05 ID:j7eaYOiQ
>>461 田宮二郎は、学習院大の空手部出身の有段者
80年代大井武蔵館の増村作品連続上映を観てからだな。
471 :
この子の名無しのお祝いに:2008/06/16(月) 12:10:02 ID:QCYw/3sO
小学生で増村ファンとはすごい。
私は最近ハマって観まくったけど、「卍」と「刺青」は
訳が分からなかった。「痴人の愛」も好きじゃない。
谷崎文学が合わないということなのかなぁ。
由美かおると愛人の火野正平が愛し合っていたら、由美かおるの夫の大和田伸也が怒り、
火野を殺して埋めたところ、そこの土に蝶が群がるというドラマを消防の頃に見た。
後年ワイズ出版の増村本の巻末の監督作品一覧に、上のキャストが出てる
土曜ワイド劇場「原色の蝶は見ていた」を見つけた。
あれをもう一度見てみたい。
473 :
この子の名無しのお祝いに:2008/06/16(月) 16:24:50 ID:MCBSsC31
>471
確かに、この2本はちょっといつもと違う特徴がある。
「刺青」はひたすら耽美的。卍は喜劇みたいだ。記憶がぼけてしまっているが、
「千羽鶴」も、かなりぎょっとするシーンがあった。
卍は確かに笑えるところはあるが情念を感じる。
船越英二と岸田今日子が揃ってうなずくところはみんな笑っていると思う。
千羽鶴は若尾の情念、身体が弱っていくぐらいのものすごい女の性。
ただし千羽鶴は長いこと見ていないので是非とも見たい。
「卍」は川津=綿貫の粘着振りが最高に笑える。
「赤い天使」の両腕のない軍人も、彼が演じるとどうにも変態っぽい。
綿貫=荒し
谷崎の話はマゾ傾向のある人間が重要な役割を担うことが多いけど、
その人間の解釈が増村さんは独自で、ちょっと合わないところがある。
それでも「卍」は傑作だと思う。かなり話の主旨が変ってきているが。
477 :
この子の名無しのお祝いに:2008/06/17(火) 18:36:11 ID:ZPVcbBTh
3本位連続で、若尾文子がうつむいてやおら上目遣いで(なぜか右向きが多い)
「ねぇぇ〜ん、あたしのこと、そんなに信じられないのぉ?・・・あぁぁ〜ん・・」という
のを観て、ちょっと食傷気味。当分いい。
あれが増村のお気に入りなんだろうか?
曽根崎心中がDVD出るようですね
「黒の試走車」での叶順子の冷感症的演技がよかった。
叶順子さんのファンなんですが、増村監督で主役はないですね。
主役級はあるんだけど。(闇を横切れ、女の一生、黒の〜)
そろそろという頃に引退することになって残念です。
481 :
この子の名無しのお祝いに:2008/06/23(月) 10:03:38 ID:xiAfZiIw
叶順子きれい!色っぽい!田宮と結婚した女優さんはあんまり演技が上手く
なかったような気がする。
482 :
この子の名無しのお祝いに:2008/06/23(月) 19:01:51 ID:7crv2u0a
>>481 自分では奔放な女性のつもりが田宮に弄ばれて妊娠しても堕ろせと言われた役
ありましたね、叶順子。
483 :
この子の名無しのお祝いに:2008/06/23(月) 21:15:10 ID:0q7hS82U
叶順子は好きな女優だったが、増村のヒロインには向かない気がした。
若尾文子みたいなに、これ全身、意志のかたまりにはなれなかった。
叶は、出ている映画は少なくないとおもうのに、代表作ってなにか思いつかないんだよね。
案外、監督は忘れたが、「細雪」の男にだまされる役なんかが最高だったりする。
後期大映はなかなかいい作品に抜擢しないからね。
若尾さんだって七年目の「美貌に罪あり」までは、
溝口作品除けば代表作と言えるものはほとんどない。
叶さんは6年目で力作の主役をつとめ始めた頃に引退。
あと、責任転嫁するようだが、本郷功次郎、藤巻潤などの
相手役もイマイチだったのでは?
「暖流」の左幸子、メチャクチャかわいいな。
五所平之助特集で見た「鶏はふたたび泣く」「大阪の宿」の左幸子もかわいかった。
「女中っ子」も。あれだけ年齢相応の役を演じ続けた女優は珍しいと思う。
おばヒロインなんて絶対にやらなかったし。
母親役やった「五辨の椿」はコワイ。
増村保造&左幸子2本立て「暖流」「曾根崎心中」
・・・なんてのはやらない方がいいな。
左幸子が「曾根崎心中」に出たのは、お付き合い、ボランティアみたいなものだったんだろうけど、
(多分、ノー・ギャラ)
あのエゲツない婆さんキャラは強烈。何の救いもない。
あんな役、よほど増村を慕ってる人でないと引き受けないよね。
489 :
この子の名無しのお祝いに:2008/07/07(月) 10:04:19 ID:ZDJpe1sZ
以前「でんきくらげ」や「しびれくらげ」って面白い?と聞いた者ですが、
やっと観ました。
観てよかったです。増村さんの映画って女性が皆自分の意思を持っている
ので好きです。
自分は女性なので、レイプされたり男にひどい目に遭わされて泣き寝入り
みたいなのは見たくないのですが、渥美マリはすんでのところでいつも助かって、
しかもやり返しているし、田村亮はヤクザとは思えぬ好青年だし・・・。
増村さんってフェミニストなのかしら?
でも「遊び」を観た時も思ったんだけど、あの棒読みのようなセリフ回しは
わざとなんでしょうか?
つ 恐妻家
>>489 『大悪党』の緑魔子も大逆転が痛快あばれはっちゃくですよ。
「黒の超特急」めちゃめちゃ面白かった。
494 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/09(土) 23:37:03 ID:0O4mEyDi
田宮二郎が抜群に良いね。
495 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/10(日) 12:19:12 ID:gYSS4cCd
作家の半藤一利って、増村監督に似てないですか?
496 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/11(月) 01:01:04 ID:KAIZRYG/
話題そらしてしまって、悪いんだけど、増村の作品のほとんどが
いわゆる小説の映画化なんだね。
それはいいとしても、彼ほど、話の筋は同じでも、中身が違うものをつくることが
できた監督はほかにいないんじゃないか?
谷崎の小説の映画化は彼によってかなりたくさんつくられたけど、
たいてい、「うわっ」というシーンが何気なくでてきて、あとは完全に増す村流に
なってしまっている。そのくせ、ストーリーはほぼ同じだから、とんでもない
映画作家だと思うよ。
遺作の「この子の7つのお祝いに」なんか、なんであんなものを増村が作るんだ、
と思ったら、換骨奪胎もはなはだしい。岸田今日子の怨念のこもった表情は
今でも、夢に見るくらいだ。いっしょに封切られたのが、「蒲田行進曲」だったから、
コントラストが強すぎた。大江が怒ったりしたのも、作家としてはわかるな。
おとなげないとは思うけど。
497 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/23(土) 21:05:17 ID:MmgX2aBv
出演した映画の本数も多いしご存命なのに、関連本でも
川津祐介さんへのインタビューがない。なんでだろう?
野添和子にインタビューしてほしいな
499 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/24(日) 20:48:49 ID:o3dphJrm
野添和子さんというと…
今日ビデオで「暖流」を見たけど、主要キャストの4人(根上・野添・左・船越)
全て故人になってしまったんですね…
美輪明宏は元気だけど。
500 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/25(月) 11:51:43 ID:yg0p1VYR
増村映画を見ての正直な感想。
よくいえば迫真のリアリズム作品群。
悪くいえばアクが強すぎて品がない。
リアリズムタッチはいんだが、映像に
もっと美しさが欲しい。
501 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/25(月) 12:06:27 ID:o2aw6riX
俺が増村の作品から感じるのは、
美しい虚構の世界だから正反対だね。
502 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/25(月) 17:58:31 ID:yg0p1VYR
いやいや。観念的な美の世界というのは分からんでもないんだよ。
実際、どの映画も水準以上で、それなりに面白い。
ただ、アクの強さやどきつい描写が、ちょっと鼻につくところがあるのよ。
例えていえばフェリーニとパゾリーニの違いかな。
まあ、あれで映像美まで注文どおりなら師匠の溝口どころではない
大映画作家として讃えられていただろうが。
増村のリアリズムは、初期はイタリアっぽくドライだったが
段々クドさが増して来て、70年代に入るとアクしか残らなくなった印象がある。
504 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/29(金) 13:07:32 ID:N9VYpgdL
「遊び」面白かった。
いざやる時になると男の方が怖気づいて、女の方が「フン、知ってたわ」と堂々とするのがいいね。
生理や処女の血やラストいきなり下着姿になるのも、度肝を抜かれた。
あれは当時も衝撃的だったのかな。
あれ、大筋は陳腐な話なんだけど、
随所にハッとさせられるところがあるよね。
「そんなこと知っていたわよ!」のところは前後含めて凄くいい。
陳腐な話なのに、ぐいぐい惹き付けられる。
506 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/29(金) 20:15:25 ID:Z4RKF2+Z
どうでもいいことかもしれないが、関根恵子はいまだに魅力的なのに、
相手役の大門正明(っていったけ?)は、見る影もなく、汚い親父になってしまっていて、なかなか見分けがつかないほどだった。
507 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/29(金) 20:30:11 ID:N9VYpgdL
自分も大門を検索して今の姿にがっかりした。
劇中で批判してた汚いサラリーマンの親父みたいだった。
30年以上前だからしょうがないのだけれど。
蟹江や平泉は良い感じに年を取っていると思う。
508 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/29(金) 21:16:01 ID:pJ5aOyC1
平泉成さんって、今は普通のおじさんっぽいけど、「濡れた二人」ではギラギラした若者役でしたね。
「やくざ絶唱」のラストで上半身裸で映っていたけど、すごいムキムキでびっくりした。
あと、最初「盲獣」の主役は船越さんじゃなくて、平泉さんだったとか…
Wikipediaで出演作を見て、
「でんきくらげ」「しびれくらげ」は分かるけど、「遊び」ではどこに出てたっけ?
509 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/30(土) 08:05:11 ID:6LyXDKuE
「遊び」は蟹江の子分のチンピラの一人
少年がエッチしている時に鏡を見て我に返る所もいい
510 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/30(土) 21:40:16 ID:+i3oPH9T
チンピラ役ですか…
「でんきくらげ」もチンピラ役で渥美マリの裸を見て、
「いい体してますぜ」って言ってたっけ。
511 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/31(日) 21:58:45 ID:EF2r8pwC
>>497 川津祐介さんは宗教ぽいのにはまっているね
平泉さんの「濡れた二人」は凄かったね
欲情していきなりレイプとかギラギラしてた
鈴木清順のムックではインタビューに応えてたから、宗教云々は関係ないかと
まあ、増村関係者にインタビューし始めたら、
普通、川津祐介さんにたどり着くまでに力尽きるかと。
得難い役者であるのはもちろんだけども。
>川津祐介
少し前、衛星劇場の「男優伝説」って特集番組でもインタビューに応えていたけど
増村映画に関する言及が一切なくて残念。松竹に偏っているのかと思ったら
三隅、鈴木(清順)監督の話はちょこっとだけあったので、やはり残念。
515 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/02(火) 21:36:48 ID:wLzflnND
「大地の子守唄」はあの少年との初体験は未遂だったの?
アニメのケロロ軍曹スレから失礼します
8/30に放送されたケロロ軍曹の第227話が、増村監督の「盲獣」が
モデルになっていると話題になってまして、こちらのスレを覗かせて頂きました
上記の話はようつべ等にうPされてますので興味を持たれた方
いらっしゃいましたら観てみて下さい
部外者が長文失礼しました
>>514 「白ブリーフいっちょの間男」みたいな役ばかり与えられて
実は恨みに思ってたりして(笑)
519 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/03(水) 22:02:05 ID:Xg9FIxFk
緒方拳は「積木の箱」ははっきり駄作だと言ってたね
結構面白いのに
「盲獣」は子供がみる映画じゃないからなぁ。。。
知らなくてもいいような気がするけど。
521 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/04(木) 09:36:31 ID:EnKNb0fK
l
522 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/04(木) 11:44:56 ID:6RHvmQ0W
ぼくは、「セックスチェック・第2の性」をみて、ショックをうけた。
もちろん、増村のことは、多少知ってはいたが、映画の看板の
いかにもキワモノという印象はまぬかれなかった。
ところが、見ていて胸がいたくなるような、画面の連続。
つくづく一生懸命なひとだな、とおもった。
ぼくのうちは母親が映画好きで、中学の頃からひとりで映画に行くことは問題が
なかったが、切符を買うとき、おもわず回りをみまわした。
523 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/04(木) 21:13:35 ID:07QZNfmR
小説「すぷりんたあ」が映画になると「セックスチェック 第二の性」だもんね
524 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/04(木) 21:15:51 ID:eX6HdePR
>>519 「積木の箱」昔TVで見たけど、自分も面白いと思ったよ。(話は陰惨だけどね)
ただ、緒形拳にとっては確かにつまらない役だったと思う。主役の少年をただ見守ってるだけの役だから。
>>502 “アクの強さやどきつい描写が、ちょっと鼻につく”
「積木の箱」の原作を読んだんだけど、
原作では―
主人公の少年と父親の愛人とは関係しないし、盗んだ下着を嗅ぐ描写もありません…
こういう風に話を変えるところが鼻につくんでしょうね。
>>523 雛形あきこ主演で「仮面の女」というドラマもあった
コーチ役が石田純一で、斉藤慶子がスチュワーデス物語の片平なぎさ的な役どころを怪演
増村保造が演出した回の「スチュワーデス物語」って、見る価値ある?
連ドラは見るからには全部見ないとなぁ。
脚本を担当したガードマンは見る価値がある。
全部いいとは言えないが50作以上ある内、
36話「醜聞」109話「忘れられない顔」117話「おしゃべりは死を招く」
121話「魔性の女」123話「現代牡丹灯籠」149話「雪女」などは好きな回。
529 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/12(金) 12:48:15 ID:v6/Pc0Zb
セックスチェックはヒロインよりも緒形拳の方が強烈だ
増村映画では珍しいよね
530 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/12(金) 15:27:41 ID:K0oQI44h
「セックスチェック 第二の性」の原作者、寺内大吉が亡くなったね。
増村の映画はクローズアップやロングはあまりなく、
バストサイズの画を多用するのが、暑苦しさを増すんかなあ。
531 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/12(金) 17:18:46 ID:EVtqJrLg
「美貌に罪あり」のラストの方で杉村春子と山本富士子が踊る、盆踊りが
いいね。
映画の内容も穏やかで落ち着いて観れるし。
532 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/16(火) 23:15:25 ID:Cb0WdkN7
増村作品というと、女性自立映画という認識が完全にかたまっていて、
それはいいのだけど、まえにも、書いたんだが、男性中心の作品もかなり
多く手がけていて、意外に無視されているのが、ちょっと不当かな、という気が
します。
市川雷蔵主演の「好色一代男」なんか、女から女へわたりあるき、
ひたすら優しい。まあ、これも女性中心映画ともいえなくもない。
だけど、ちょっと前にここで話題になった「積み木の箱」は、まさしく少年が
自立してゆく過程がほんとうに自然に取れていると思いますが、あんまり話題には
ならないんですね。
増村はもっと多面的に見られてもいい、と思っています。
まあ、ちょっと前までは名監督とすらも認識されなかったわけですから、
そのことを考えると、今はすごくいいんですが。
533 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/17(水) 21:54:36 ID:AWanKXiy
「兵隊やくざ」や「陸軍中野学校」も男の映画だね
「痴人の愛」や「盲獣」のスチール写真って誰が撮っているの?
凄くかっこいいよね
534 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/17(水) 22:02:51 ID:bFm4n3VW
>533
もちろん、田宮二郎の黒シリーズもね。
いまでも、すごく人気があるのに。
ゴジラを撮ってほしかったなあ、と思う。
勝新がパズーカ砲かついで、「オラオラオラーッ」と叫びながら有楽町通りを走って、
ゴジラと真っ向勝負したり。
>>535 怪獣映画ねぇ。ダラダラした進行の作品観る位なら、増村の豪速球演出で観たかった気もする。
539 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/18(木) 14:03:59 ID:Xdtw0vie
でも、後期に東宝配給作品は何本も撮ってるんだし。
特に「動脈列島」は東宝子会社の東京映画製作だから、れっきとした「東宝映画」だ。
「ガメラ」「大魔神」だと増村らしくはないね。
特に「大魔神」。ああいう土俗的な因習の世界は、増村が大嫌いだったものでしょう。
七人の侍が出てこない「七人の侍」みたいなもので。
増村は、侍たちの方にこそ興味を持つ人だった。
「大魔神」は、木下恵介が撮ったら面白いものができたかも。
「笛吹川」「死闘の伝説」のように、スペクタクルやアクションの演出も巧みな人だったんだから。
540 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/18(木) 14:11:21 ID:WzHVH7oT
「マタンゴ」みたいなホラーもいいな
前半の人間ドラマがドロドロしそう
「痴人の愛」はセットが3つくらいとロケが殆ど無い
お金掛かってないけど、あれだけの愛の映画を作るのはさすがだね
今の低予算の映画だってあのレベル作って欲しい
ホラー映画はいいね。というか、なぜ怪談映画を一本も撮らなかったのかと思う。
「マタンゴ」は実質的には密室映画だということで、増村の個性に合致してるな。
グロテスクな風景も、「盲獣」と共通している。
しかし、あれほどまでにイヤな奴ばかり出てくる物語というものに、増村が食指を動かすかどうか。
怪獣なんかより、ふつうの人間の方がよっぽどコワいというのが
増村映画だろ。
つ 宇宙人東京
パイラ人の変身した美女は、緑魔子でおながいします
宇宙人東京に現る
冒頭シーンの駅は井の頭線高井戸駅ですよ。
545 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/24(水) 08:30:38 ID:aau0XNU9
野添は全くダメ。下手。
安田は納得する前に大映倒産ってところじゃないかな。
なんか光るところはあるんだけど、まだうまくないからね。
ただ原田とそんなに差はない気がするんだが。
緑魔子は「女優」とは別ジャンルなんでしょう。
>>546 増村作品の野添ひとみが全くダメって
何を見て言ってるの?「暖流」?
「くちづけ」と「巨人と玩具」の正反対の役が
演じわけられるだけでもそうとう上手いと思うんだけど。
「くちづけ」はいいけど、うまいからいいわけじゃない。
「暖流」、「氷壁」、「巨人と玩具」、「不敵な男」、「親不幸通り」
全部他の人だったらなと思う。
「美貌に罪あり」
は辛うじてこういうのもありかなとは思う。
増村じゃないが「地上」の野添もいいと思いますが、
これもうまいからじゃなくて、役がピッタリ合っています。
549 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/25(木) 19:58:22 ID:a9xw5Osf
好みはあるにしても、野添ひとみは演技上手いだろ
野添ひとみは演技が上手いかどうかより、存在感が乏しい。
どうしても彼女じゃなきゃ面白くない、という女優じゃないんじゃない?
実人生の薄幸な印象も重なるし。
551 :
この子の名無しのお祝いに:2008/10/02(木) 21:52:40 ID:9MMAJEQY
小沢昭一にも語って欲しいね
しかし小沢昭一の話は難しいからねえ。
聞きたいことは話してくれないだろw
「赤い天使」「青空娘」「最高殊勲夫人」のビデオ三巻セットが「まんだらけ」で
ショーケースに入っているにもかかわらず1000円で売られていた(状態良)
世間一般的には増村保造作品は価値がないのかな。
「まんだらけ」は世間じゃないしw
まあ今時ビデオなんて大した値はつかないだろう。
スカパーとDVD以来、VHSは大暴落です。
権利関係で放送、発売が難しい作品、
VHS再生機しかないお年より向けの作品(時代劇スター映画など)
以外そんなものですよ。
556 :
この子の名無しのお祝いに:2008/10/04(土) 14:55:45 ID:/ZMfQdST
「大地の子守唄」の漁師の少年の髪型が気になる
まるでブローしたてで、見る度に鋏で切りたくなる
70年代の若者の髪型そのまんまで、増村は文句言わなかったのかな
助監督の仕事だけどね。
増村さんに若者の髪型のことが分かるとは思えないし…
下手すりゃもともとああいう髪型と思っているかも知れない。
558 :
この子の名無しのお祝いに:2008/10/05(日) 00:57:01 ID:B+OxDKsM
>556
あれ、ひょっとして佐藤祐一じゃなかたっけ。
あのころ、こやくでよく出ていたが、そのあと急にばたっとでなくなった。
いま、何歳なんだろう?
560 :
この子の名無しのお祝いに:2008/10/06(月) 09:38:50 ID:fSIiMiWA
>559
まさにその通りだった。ごめん。
大昔だけど、「恋は緑の風のなか」にもでていたよね。
ここで単独スレができている「パーマネント・ブルー・真夏の恋」にも。
違ったっけ。
561 :
この子の名無しのお祝いに:2008/10/06(月) 09:44:29 ID:fSIiMiWA
>560
照れ隠しで、記憶の確かさを見せようとしたけど、リンク貼ってあって
それをみると、一目瞭然。またもや、ごめん。
562 :
この子の名無しのお祝いに:2008/10/06(月) 21:13:16 ID:pHqaF5Xk
一時人気があったねぇ…(70年代中ごろ)
資生堂のCMで、図書館で綺麗な年上の女の人を見つめる少年…
っていうのが印象に残ってる。
その後、何かの映画で見たけど、大分ふくよかになられて…
563 :
この子の名無しのお祝いに:2008/10/08(水) 20:49:30 ID:t9oufvkc
緒形拳さんが亡くなられたね
セックスチェック見直そうかな
「痴人の愛」のラストのナオミの台詞「ジョージさん私にはあなたしかいないのよ」
って原作にはないよね
原作だとナオミは悪女のままだけど、映画だと仲良く暮らしていきそうな感じ
たぶん気のせい。> 仲よく暮す
565 :
この子の名無しのお祝いに:2008/10/15(水) 16:46:39 ID:DOjZ2dWT
「セックスチェック 第二の性」観ました!
すごい映画だったけど、緒形さんの「復讐するは我にあり」
と一緒に観たからインパクトが弱かったというか、緒形さん
のイメージが変わったというか・・・なんというか凄すぎる。
緒形さんってリアルでも狂ってたんじゃないかと思えてくる。
セックスチェックで一番印象的だったのが、犯された小川真由美が
緒形の所に家出してきて、「ずっとあなたが好きだったって
あの時分かったの。主人とは全然違う。」というところ。
すごく気持ちが分かる。お金持ちのお医者さんの奥様でもHが
不満じゃね・・・・。
566 :
この子の名無しのお祝いに:2008/10/15(水) 22:59:34 ID:5g8pQdzh
>565
ぼくがこの映画を見たのは、中学生かなんかで、(記憶があいまい)
とにかく、エロいポスターと題名にめげずに切符を手にして、映画館まではいれた、
という安心感をおぼえています。切符売りのおばちゃんが今にも、鬼のような顔を
して、「子供の見る映画じゃない」といわれそうでそれだけが心配だった。
しかし、そんな心配も映画が始まると、完全に目を奪われ、些細なことにおもえたもん
です。
567 :
この子の名無しのお祝いに:2008/10/16(木) 19:03:16 ID:16ozf0Vj
緒形さんは小川真由美のレイプシーンで勃起したと言ってた
あの医者は可哀想だよね
緒形と安田は目の前でセックスを始めるバカップルだし
でも、自分の妻が犯されても怒らない様な人物が、増村は一番嫌いなのかも
応接間ファック
569 :
この子の名無しのお祝いに:2008/10/17(金) 13:30:39 ID:x3+LK9z+
「からっ風野郎」観たけど、そんなに酷評されるほど三島の演技はひどくないと思うけど。
とても東大卒には見えなくて、小卒のアンポンタンに見えるし。
でも、事実かどうかは知らないけど、本当の性癖を知っているので
女たらしには見えない。
演技指導のたまものだよ。
怒鳴られ通しでプライドはずたずた、泣きそうになってたという話だよ。
>>569>>570 そうね。頑張ってる。
そもそも、本人が三島-頭の良さ=へたれチンピラってところがあるから、
役もピッタリ。
( ´・∀・`) ヘェー
573 :
この子の名無しのお祝いに:2008/10/19(日) 14:57:07 ID:R/c0XUxS
>>567 “自分の妻が犯されても怒らない様な人物が、増村は一番嫌い”
「濡れた二人」でも似たようなシーンがある。
574 :
570:2008/10/19(日) 17:19:57 ID:2be8QO62
俺は自分の彼女を、目の前で知り合いに犯させたことが二回ある。
でも、大の増村ファンだ。
だからどうしたと言われれば、それまでだが。
そこまで行くと、表裏一体。
表裏一体という言葉をどんな意味だと勘違いしていたんだろう。
>>574 うん。だからどうしたの?
てゆ―か鬼畜野郎?
ごめん ネタだったね
578 :
この子の名無しのお祝いに:2008/10/27(月) 18:25:28 ID://nBbpWv
からっ風野郎の遊園地のシーンが好き。
579 :
この子の名無しのお祝いに:2008/10/30(木) 13:24:21 ID:raWg/NAO
田村三兄弟出ているね
長男が一番いいけど
「でんきくらげ」「しびれくらげ」の渥見マリは棒読み無表情だけど、魅力がある
脱いでも手を組んで胸を隠したり、シーツの上からブラを着たりする
脱ぎ仕事本当は嫌で仕方なかったから、すぐ引退したのかな
580 :
この子の名無しのお祝いに:2008/10/30(木) 13:55:16 ID:JQcu3TX0
正和様、昔はお茶目だったのね。
いつからあんな風になったんだろう。
演技はダントツ高広さんだね。
581 :
続けてすみません:2008/10/30(木) 18:05:08 ID:JQcu3TX0
「セックスチェック 第二の性」で、「どうだった?」「女だよ、けど、…誤解されやすいな」
ってどういう形状なのか分かる人いますか?
九里が長くてデカイんだろ。
>>579 白坂さんの著書にちょっと書いてあるよ、渥見さんのこと。
白坂の野郎は中田視したのかよ!
サントラが音源化(CD・レコード)されている作品
真鍋理一郎 「妻は告白する」「うるさい妹たち」
池野 成 「爛」「黒の試走車」「ぐれん隊純情派」「赤い天使」
山本直純 「兵隊やくざ」
山内 正 「陸軍中野学校」
林 光 「華岡青洲の妻」「やくざ絶唱」「動脈列島」
冨田 勲 「御用牙 かみそり半蔵地獄責め」「悪名 縄張荒らし」
宇崎竜童 「曽根崎心中」
ステルビオ・チプリアーニ 「エデンの園」
この他にありますか?
586 :
この子の名無しのお祝いに:2008/11/02(日) 17:22:13 ID:95U8U6nN
「遊び」で主人公二人が見るヤクザ映画の題名分かりますか
587 :
この子の名無しのお祝いに:2008/11/07(金) 16:34:10 ID:MnC6G3ah
「遊び」の原作読んだけれど、映画と随分違う
布団の上での演説は原作に無かった(当たり前か)
少女も主体性が無くて、少年に引きずられている感じ
断然増村版のほうがいい
588 :
この子の名無しのお祝いに:2008/11/23(日) 12:46:12 ID:iZWBh/Iq
「曽根崎心中」を見たこと無いが、ようつべのだけでも凄い。
橋本功はこれぞ増村節全開
589 :
この子の名無しのお祝いに:2008/11/28(金) 19:44:13 ID:Thqa/8wW
映画もテレビもツマラン話ばっかり
>>588 あの人、同時期にテレビドラマで人情派刑事の役をやってて、あまりのキャラの違いに驚いた。
591 :
この子の名無しのお祝いに:2008/12/01(月) 19:08:20 ID:7Vd5QKoo
面白いって言ってる奴らの気が知れねえな
「御用牙」はいろんな意味で面白かった。
増村監督の二作目しか見てないけど、他のも見たくなった。
>>569-571 同じ三島出演作
カツシンの「人斬り」と見比べると、映画一本分ちゃんと演技できてるのは増村保造の力だとつくづく思う。
「人斬り」の方は、チャンバラと切腹シーンはさまになっているけど、喋ると素人が喋っているようにしか見えん。
三島は「からっ風野郎」の後、自分の作品にやたらヒステリックにキイキイ怒鳴る演出家というキャラクターを私怨をこめて登場させ、
これが増村に対するあてつけらしい。
当てつけでもあるのかも知れないけれど、
それだけインパクトがあったんでしょうね。
違うタイプの演出家を描こうとしても、
リアリティを持てなくなってしまったのでは?
595 :
この子の名無しのお祝いに:2008/12/05(金) 20:23:41 ID:C6zCuahZ
大映を倒産させたのは永田とコイツ
>>595 こうまでトンチンカンだと呆れるのを通り越して笑ってしまうな。
荒らしになっていない。邪魔なだけ。
邪魔だから嫌がられているんだと気付けよ。
放っておこう
大映を倒産させたのは永田
いいえ、若尾文子が大映を・・・。
600 :
この子の名無しのお祝いに:2008/12/08(月) 18:48:39 ID:nGOsz6FM
クドイ演出と大根女優の大げさ演技のせいで全てがぶちこわし
601 :
この子の名無しのお祝いに:2008/12/09(火) 04:13:04 ID:fzJ/Uwcq
こいつってあの下らない大映ドラマを作った奴だろ。
602 :
この子の名無しのお祝いに:2008/12/09(火) 17:42:49 ID:aNG2lGWo
所詮は市川昆の足元にも及ばない
「からっ風野郎」体験がしんどかったのは確かだろうけど
小説での戯画化は悪意より三島の茶目っ気みたいな感じで可愛らしいな
605 :
この子の名無しのお祝いに:2008/12/10(水) 06:37:42 ID:HUl1c/5r
大映ドラマなんて作ったおかげで
それ以降下らないドラマが量産されたんだよ。
大映ドラマを作ってくれたおかげで
それ以降素晴らしいドラマが量産されたんだよ。
小堺一機とMIEが主演で、クレイマークレイマーの日本版みたいな二時間ドラマがあって
奥さんに捨てられた男が子供と一緒にいられる仕事を探した結果、マンションの住み込み管理人になるんだが、
これの脚本が増村だった。もう一回見たい。
608 :
この子の名無しのお祝いに:2008/12/11(木) 11:32:51 ID:y2NB4w00
こいつってあの下らない大映ドラマを作った奴だろ。
【ワシントン=貞広貴志】米国の中央情報局(CIA)など16情報機関で構成する国家情報会議(NIC)は20日、世界情勢を予測した報告書「世界潮流2025」を公表した。
中国、インドの興隆により、富と経済力が「西から東」へと動くことから、世界は多極化へと移行。一方で、米国は支配力を減じ、「西側同盟の影響力は低下する恐れがある」と警告した。
報告書は、約20年後の未来をほぼ5年ごとに示すもので、これが4回目。
報告書は、技術拡散により、生物・化学兵器といった「大量破壊兵器を用いたテロ攻撃が起きる恐れが高まる」と指摘。多極化も世界の不安定化に拍車をかけると予測した。
610 :
この子の名無しのお祝いに:2008/12/15(月) 18:51:46 ID:knLNDVl3
増○及び若○オタども、荒らしはこの辺でカンベンしといたるわ!
ベストナイン
投手 岩隈 久志 (東北楽天)
捕手 細川 亨 (埼玉西武)
一塁手 A.カブレラ (オリックス)
二塁手 片岡 易之 (埼玉西武)
三塁手 中村 剛也 (埼玉西武)
遊撃手 中島 裕之 (埼玉西武)
外野手 稲葉 篤紀 (北海道日本ハム)
外野手 栗山 巧 (埼玉西武)
外野手 リック (東北楽天)
DH T.ローズ (オリックス)最優秀選手 A.ラミレス (読売)
>>607 確か「マンションの鍵貸します」でしたね。
小堺が珍しく大映で主演したドラマなので覚えてるけど結局予告編しか見てない。
烏丸せつこが久し振りに出てましたよね。
あれ増村保造の脚本だったんですか。
「セックス・チェック 第二の性」は今なら無料でGYAOで観られるけどな
あの陰気な色調の映画をスクリーンで観るのもまた一興w
「セックス・チェック 第二の性」は、
大映ドラマの原点みたいな作品だね。
617 :
この子の名無しのお祝いに:2008/12/29(月) 13:36:34 ID:2Hvuyk20
来月の衛星劇場・日本映画脚本家列伝に白坂依志夫登場!
白坂セレクションの増村作品は「巨人と玩具」と「大地の子守唄」
>>616 のちに大映ドラマで「仮面の女」としてリメイクされたよね。
ビデオ撮影だしショボい配役でサイテーな出来だったけどww
622 :
この子の名無しのお祝いに:2009/01/07(水) 23:00:09 ID:N1DBWtOv
ツタヤ行ったら「曽根崎心中」のDVDがあって嬉しかった
DVD化したの知らなかった
初めて見たけど上で出ている橋本功はもちろんの事、梶や宇崎も憑依している様だった
特に梶はさそりや修羅雪姫とは違う演技で、画面から溢れ出しそうな感じ
もっとこういう作品に恵まれていて欲しかった
>>259 橋本さんは2000年に亡くなられているが・・
623 :
この子の名無しのお祝いに:2009/01/20(火) 00:43:42 ID:UVYfpXRl
角川新宿シネマの増村特集初日に行ってきた。
「積木の箱」19時からの回で満員(多分)。
624 :
この子の名無しのお祝いに:2009/01/20(火) 20:40:06 ID:gK5iARqt
いいなー東京は
でも56席か… スクリーン小さいだろうな
特集上映されるたびに思うんだけど、
もうちょっと大きめな劇場でやってもお客が来るんじゃない?
でっかいスクリーンで見たい!
625 :
この子の名無しのお祝いに:2009/01/20(火) 22:42:35 ID:1/nX8vc/
角川新宿のスクリーンは確かにかなり小さかった。
「積木の箱」はかなりドロドロした話だった。
はつらつとした中学教師役の緒形拳、中学生を誘惑する
松尾嘉代がいい味。
626 :
この子の名無しのお祝いに:2009/01/21(水) 20:32:40 ID:E0rlIIV9
ギラギラしていた頃の緒形拳だったら
少年の父親役がぴったりだったと思う。
627 :
この子の名無しのお祝いに:2009/01/21(水) 20:59:59 ID:IAVeTnfs
あれ緒形拳だから、この教師も裏があっていつ本性を出すかとハラハラする
628 :
この子の名無しのお祝いに:2009/01/22(木) 20:09:03 ID:xV4g3Ori
「女体」は浅丘ルリ子より
渥美マリがやればよかったのに…
いや、ダメだよ。渥美マリは体からしてイヤラシイ。
コントで言うところの「出落ち」になってしまう。
630 :
この子の名無しのお祝いに:2009/01/23(金) 23:50:52 ID:TYRmxbrB
浅丘ルリ子は下着姿で岡田英次を誘惑するシーンがあったけど、鶏ガラ
みたいな身体だったな。
ルリ子暴走が凄まじい映画だったが、岡田英次も良かった。
小沢栄太郎に土下座しろと迫られるシーンでの返答がかっこいい。
631 :
この子の名無しのお祝いに:2009/01/24(土) 08:14:32 ID:jpxDWkzj
「大地の子守唄」の岡田英次も良かった
632 :
この子の名無しのお祝いに:2009/01/24(土) 09:43:32 ID:EKNj1Y6y
>>630 「(私が)グラマーじゃないからお気に召さないんだわ」っていうセリフがあったような…
浅岡ルリ子は、頑張って演じてますって感じになってしまっていて、
増村とはまったく合わない女優さんだなと思いました。
634 :
この子の名無しのお祝いに:2009/01/25(日) 02:12:35 ID:IkcoYzWu
>>632 あったあった。
「私に魅力がないからなのね!」みたいな台詞だった。
映画館で見てて、そのガリガリ体型は実際魅力ないよと内心つっこんだ。
635 :
この子の名無しのお祝いに:2009/02/01(日) 00:11:31 ID:a6/lS4Ox
新宿「でんきくらげ」17時の回、ほぼ満員。
渥美マリより母親役の女優の強烈な個性が印象に残った。
636 :
この子の名無しのお祝いに:2009/02/01(日) 11:06:16 ID:KOI+ed2D
↑根岸明美さん
「しびれくらげ」では敵役にまわってるね。
637 :
この子の名無しのお祝いに:2009/02/01(日) 14:17:25 ID:8Vi1tdqH
衛星劇場の白坂ロングインタビュー面白かった
滑舌は悪いけど、70代とは思えない若々しいルックスに驚く
女優遍歴を綴った本はもう入手不可能なのかな
渥美マリも食っちゃったとか
根岸明美は「遊び」のどうしようもない母親役も強烈だったな。
639 :
この子の名無しのお祝いに:2009/02/03(火) 17:49:36 ID:obHYY4BX
>>636 「でんきくらげ」と「しびれくらげ」で
渥美マリに絡む主要キャストを逆にしてるよね
「でんき〜」の後に「しびれ〜」をやったら
「しびれ〜」で玉川良一が出てきたとき場内爆笑だった
641 :
この子の名無しのお祝いに:2009/02/04(水) 15:29:43 ID:XXXMumj2
>>639 大映は永田が増村を大事にしすぎて
他に力量のある若手が育たなかったと話してた
本屋で川端康成が表紙の雑誌をパラパラと見ていたら、映画化された
川端作品のリストに増村保造監督「眠れる美女」があった。
観た人いますか?
643 :
この子の名無しのお祝いに:2009/02/04(水) 18:07:50 ID:m0gnzU6H
>>641 大映テレビの監督たちも増村の影響力が強すぎて
これといった人が出てないな
644 :
この子の名無しのお祝いに:2009/02/05(木) 01:03:22 ID:YsAfwkIz
>>640 昔の映画ってそういう楽しさあるよね。
えっお前かよ
またお前かよ
そういやお前だったね
とか。
646 :
この子の名無しのお祝いに:2009/02/05(木) 21:07:08 ID:Qkj7VqHE
金子修介の「プライド」が大映テレビしてて結構楽しめた
キムラ緑子演じる酔っ払いのダメな母親が根岸明美直系www
原作が大映テレビっぽいし。
>>647 原作者の一条ゆかりは新派メロドラマが好きらしいよ。
インタビューで泉鏡花について話してたのを読んだことがある。
昔、「りぼん」で「砂の城」が連載されていた頃に、
たまたま、大映の「みだれ髪」を見て、「一条ゆかりみたいだ!」と思ったことがあったんで、
後に彼女のインタビューを読んで納得した。
そして、大映は新派の影響下にあった映画会社。
一方に、
泉鏡花→一条ゆかり→映画「プライド」
という流れがあり、
また一方で、
泉鏡花→久保田万太郎→川口松太郎→大映映画→大映テレビ
という流れがあった。
結果として両者のテイストが似るのは当然。
649 :
この子の名無しのお祝いに:2009/02/06(金) 00:21:50 ID:Lihy2TD0
なるほど伝統的なわけね。
650 :
この子の名無しのお祝いに:2009/02/06(金) 22:18:05 ID:nUiA1Gq6
今日で上映の終了した角川新宿増村特集のスタンプラリー景品は
増村作品のポストカード1枚でした。
5回見てポストカード1枚ってのはちょっとしょぼすぎる。
次からはもうちょっと豪華な景品にしてほしい…。
一回で潰れるw
>>650 オレは「盲獣」だった。
フロントで売ってたDVDについてくる大映ボールペンよりは
いいと思ってたからちょっとがっくり。角川セコイね・・・
653 :
この子の名無しのお祝いに:2009/02/08(日) 15:25:46 ID:iLYsBvM6
しょーがない。
不況だもん…
654 :
650:2009/02/09(月) 22:28:40 ID:8FRib8Pe
>>652 俺も「盲獣」だったよ。
人体模型の上の緑魔子の服が赤く着色されてる写真。
窓口でのDVD購入特典はボールペンかクリアファイルかで選べるんじゃなかったっけ。
どちらにせよ、それよりしょぼいとはなあ…。
>吉村、横山の間違いなんじゃないの?
あらためて雑誌のリストを見たら「眠れる美女」は確かに吉村、横山でした。
増村の映画化した川端作品は1969年の「千羽鶴」でした。
656 :
この子の名無しのお祝いに:2009/02/23(月) 00:55:22 ID:Xc2JSnI/
「エデンの園」はもうビデオでしか見られないのかね・・・
657 :
この子の名無しのお祝いに:2009/03/02(月) 12:51:54 ID:nHTs+BlU
やくざ絶唱を見た
勝新に感情移入して見るから、大谷の天然悪女で勝新を追い詰めていく様は悲しいね
自分の感情や欲望に素直ないつもの増村ヒロインだけれど、若尾だったら女目線だけれど大谷は男目線
だから余計に悲しい
しかしやり捨て去れる川津祐介はこんな役ばっかw
いくら可愛い子が浴衣で訪ねてきても、即効でヤル教師は人としてどうなの
田中徳三が「勝チャンは、(座頭市は別として)一人よりコンビの方が
いい。」と言っていたけど、御用牙とか観るとたしかにそうだな、と思う。
やっぱ喋る相手がいた方がね。
だまって雰囲気出すタイプじゃないから。
佐分利信じゃないんだから。
いまさっき曾根崎心中を見たがなんだこれは・・・笑ってしまった
清作の妻や赤い天使は好きなんだけど、そのあとに見た増村作品は自分的にハズレばかりだ
661 :
この子の名無しのお祝いに:2009/03/11(水) 22:15:09 ID:UskUHwAp
曾根崎心中で笑う所あったっけ?
過剰な演劇的な演技の所かな
最初観た時、「盲獣」の様に改変されたラストになるかと思ってた
増村作品でハズレな作品はないなあ
あえて挙げれば「この子の七つのお祝いに」は乗れなかったけど
662 :
この子の名無しのお祝いに:2009/03/12(木) 09:19:07 ID:OCdCsx6y
曽根崎心中の橋本功はあきらかに笑い狙ってるだろw
そうだね。停滞を許さないが故のハイスピード、ハイテンションな演出。
何もそこまで…そう言いたくなる過剰演技。増村作品は嫌いじゃないが、
時におかしくて仕方ない事があるよ。
休暇使って大阪来た。
明日は曽根崎行ってきますw
そねざき
けいさつ
くらげ2作は玉川良一がいいね
しびれでの痛がるリアクションは最高
酔っぱらう演技は演技じゃないみたいだ
女子を舐め回す目線とかも凄い
667 :
この子の名無しのお祝いに:2009/03/25(水) 21:24:26 ID:ge21RLEF
俺も先週「曽根崎心中」観たけど橋本功の強烈な演技は笑った。
あれは助演男優賞ものだろ。
あと、宇崎竜童が梶芽衣子の着物の中に隠れて女郎屋に入る
場面でもちょっと笑いが起こってた。
前に映画館で曽根崎見たとき、やっぱり笑いが起こってたな。
終盤、九平次が殴られるシーンが長すぎw どんだけ殴るんだよと。
「セックスチェック」も映画館では爆笑が起きてた。
こういう天然笑いも増村の魅力だな。
669 :
この子の名無しのお祝いに:2009/03/28(土) 21:29:40 ID:LMK7WyZr
橋本功に引き連れられて宇崎竜童をボコボコにする「お町衆」とかいう奴ら、
なんであんな不気味なロボットみたいなの?
あれも笑えるんだが、やっぱ増村が狙ってたのか。
増村はまじめに浄瑠璃を勉強して
その成果をつぎ込んだんだと思う。
遊びを見た
関根恵子のボデーがエロかった
しかし上になる大門のかぶりつくような動作が激しく痛そうで可哀想
蟹江さん若い!
リメイクできそうな映画だがしないで欲しいな
672 :
この子の名無しのお祝いに:2009/04/01(水) 19:50:40 ID:IHWe2iT+
「動脈列島」の関根はさらにエロい
「遊び」の大門はウザい
しかしあれこそが増村演出
『遊び』の中で
スケコマシって言葉が出て来て
スケをコマシてますと活用。
スケコマシってたんなるナンパ師かと思っていたが
ヤクザの隠語だったのか!?
「氾濫」を見た。いやーいいね!
佐分利信や中村伸郎が小津で表を
増村で裏の世界を演じてるって感じ。
映画の醍醐味だね。
川崎敬三のハレンチさも増村ならではだね。
>>674 いてこますのこます
基本的に上方の言葉だから、
あの頃の関東のやくざが使ったかどうか不明。
677 :
この子の名無しのお祝いに:2009/04/05(日) 18:08:31 ID:cqCYOZvc
「遊び」は一番好きかも
大門はその後の「修羅雪姫」に出てたけど、若いのに太ってたなあ
「氾濫」の叶順子は美人なのにこういう役多いよね
「鍵」でもブスな役だった
「くちづけ」を見た。
川口隊長も野添さんも50代で亡くなったのか・・・
>>677 叶順子って、容姿そのものが捉えどころのない女だから、
増村みたいな人とは相性が悪いんじゃないか、と思える。
「清作の妻」を見た。
感動した。
エンディングで畑を耕す者と
見守る者が逆転しているところがいい
「からっ風野郎」を見たが三島の美学が鼻についてだめだね。
肉体をここぞとばかりに晒すし。死に方も。革ジャンがぶかぶか。
せっかくの若尾文子が生きてない。
せっかくの志村喬出演、しかしイレズミ者もなんだかなぁ。
「遊び」と田中重雄監督の「永すぎた春」ならサンテレビで見たことがある
「赤い天使」を見た。
モノクロで助かった。
プライベートライアンは増村の影響あるよな。
性と死、戦場のエロスは増村らしい。
いやしかしグロかった。。。
『妻は告白する』を見た。
若尾さんが断然すばらしい。
演技容姿とも最後の見せ場は最高だ。
「黒の報告書」を見た。
善悪なにもかもが反転してて新鮮だった。
真の被害者が若い検察ということも。
ザ・ガードマンの面々が懐かしい。
間抜けで正義感の強い宇津井健が老獪な小沢栄太郎に敗れるという
見た目そのまますぎるストーリーが逆に新鮮だよな。
687 :
この子の名無しのお祝いに:2009/04/16(木) 23:58:02 ID:nyjOF8Uu
見たとかいちいち言わなくていいよ
日記でやれ
こんど『巨人と玩具』を見る予定。
見たら報告するよ。
>>687 お前はお前の鑑賞日記見ておけよw
>>687 別にいいじゃん。ミもフタもない事いうなよ。
>>685 裁判で有罪に出来なかった後、
ボロアパートで殿山泰司演じる老刑事津田さんと
すき焼きかなんかつついてグチるシーンが最高に好きだ
なんとなく増村監督の映画には無駄が無さ過ぎる気もする。
俺はまったく逆の印象。
凄く単純な話をくどくどと描いている感じ。
巨人と玩具を見たよ。
疲れる内容の映画だった。
伊藤雄之助はゲイの華道家やら変態写真家と芸達者だ。
血反吐を吐いて競争競争
こちらまで気分が悪くなる
血圧が上がる映画だった
野添も脇役の娘もブサだしorz
695 :
この子の名無しのお祝いに:2009/04/23(木) 02:11:51 ID:DeV8p33D
あのブサイクって長谷川一夫の娘なんだって?
あの顔で女優ってやっぱり親の七光りか。
野添を引き立たせるためにはブサイクである必要があったのかな??
いやむしろ美人であるべきだよな。
ブリキの玩具たちは鑑定団に出したら凄い値が付きそうだな。
青空娘のあとに刺青を見た。
すごいギャップで基地外になりそうだ。
青空娘。
ミヤコ蝶々と魚屋が効いてるな。
刺青は山本學だ。しかし色っぺーぜ若尾さん。
おれも妾にしてぇさ。
699 :
sage:2009/04/26(日) 09:48:52 ID:EDMzdS0o
「巨人と玩具」ビデオ発売記念イベントの時、
ゲストで野添さんが来てた。
質問コーナーで
Q.「くちづけ」のラブシーンが結構すごかったですが
当時話題になったんじゃないんですか
A.当時は次から次へと公開されていたのでそれほど…とか
川口浩さんとは最初あまり会話がなかった…とか
話してたのを覚えてる。
『妻二人』の若尾文子が25歳の設定!
おれもベッドの中で「抱いて」と言われたい。
701 :
この子の名無しのお祝いに:2009/05/02(土) 02:38:23 ID:JI7xRW8O
企業物では「巨人と玩具」よりも「黒の試走車」だな。個人的には。
あの終盤に出てくるクレーマーのオッサンが増村的トンデモワールド全開だな。
あんな奴いるかよw
>>693 >>694 オマエら、本当の広告業界を知らないな。甘ちゃんだなwww
あんなもんで血圧あげてたら、広告業界では生きていけない。
オレなんか、うっかり足を踏み入れてしまったばっかりに胃潰瘍の手術2回、
脳梗塞1回、パニック障害が持病。
「巨人と玩具」を初めて観たときも、「あー、昔の広告業界はのんびりしてたんだなー」と
羨ましくなったよ。
作品的には、「巨人と玩具」はリアリティーあふれる傑作だと思うよ。
とくに、山茶花究扮する関西弁をしゃべるオッサン。
ああいうクライアント、マジでいるんだよ。
某関西系の家電メーカーの宣伝部なんかにな。
靴をなめさせられたこともあるよ。
ひきこもりでニートのオマエらにはわからんだろうがなwww
一度氏んで人生やりなおせよな。
>>702 血圧があがる
知りたくもないわい
ボクは若尾文子様とベッドインし
「抱いて」と言われるほうがいいのだ
ぼくにもパッションがある
705 :
この子の名無しのお祝いに:2009/05/04(月) 21:14:48 ID:zQmSv8mk
702は自分の業界が風刺されちゃって
面白くないんだろうな。
694はともかく693にまで噛みついてるのが意味不明だな。
というか、単に俺様は業界人だぞと言いたかっただけだろうな。
708 :
この子の名無しのお祝いに:2009/05/13(水) 18:10:29 ID:6rbj2rMt
恋は刺青(いれずみ) 作詞・増村保造
初恋 初恋 初恋って何さ
それはさ 刺青 刺青 刺青なのさ
素肌を深く 突き刺して
血潮が噴き出し ほとばしり
女はうめいて 死んで行く
文子様に「抱いて」と言われたい
「夫が見た」のDVDだけ出してくれたら他は何もいらん
711 :
この子の名無しのお祝いに:2009/05/14(木) 20:20:18 ID:jf/u22I8
〃〃∩ _, ,_
⊂⌒( `Д´) < ヤダヤダ!
`ヽ_つ ⊂ノ
ジタバタ
_, ,_
〃〃(`Д´ ∩ < 増村の「女体」出してくれなきゃヤダヤダヤダ
⊂ (
ヽ∩ つ ジタバタ
〃〃∩ _, ,_
⊂⌒( つД´) < 浅丘ルリ子の悪女が堪能できなきゃヤダー
`ヽ_ ノ ⊂ノ
ジタバタ
∩
⊂⌒( _, ,_) < DVDでホスィ…
`ヽ_つ ⊂ノ
ヒック...ヒック...
∩
⊂⌒( _, ,_)
`ヽ_つ ⊂ノ zzz…
この人は本当に、5分に1回づつ「みんなで無視してるんだよ」と言ってもらわないと、無視されてるとは理解できないんだろうか。
それほどの馬鹿がこの世に存在するんだろうか。
>712
You Talk to Me ?
714 :
この子の名無しのお祝いに:2009/05/15(金) 16:24:24 ID:zTiaQEFM
素肌を深く 染め上げて
青くれないの 花が咲き
女はあえいで 行きかえる
素肌に深く しみ通り
悔み泣いても 消えないで
女を死ぬまで はなさない
715 :
この子の名無しのお祝いに:2009/05/16(土) 20:01:53 ID:zQSF7J/p
ブルドック
717 :
この子の名無しのお祝いに:2009/05/19(火) 16:03:00 ID:voIDna+H
hot wax vol.2
文子さまに
「雨戸を開けて待ってるから 来て」
なんて言われた日にゃ
欣也さんはよくあの様を見て我慢できたな
俺なら庭でまずアヤニィーして部屋へ特攻だ
爛に出て来る浦和のうなぎ屋さんを教えてください。
行ってみますので。
華岡青洲での猫虐待は許せんな。
吐きそうになった。
無理矢理薬飲ませたり
寝てるとこを刃物で突いたりとか許せねえ。
死んでる猫はリアルに殺したんだろ!
あとは人体切り刻んだりとか必要なのかね?
リアリズムだかなんだか知らないが
こんな残酷なディテールにこだわらなくていいだろ!
ちょっと変質者というか精神的におかしいところがこの監督にはある。
猫馬鹿のヒステリー開陳ですね
ああ悪夢を見たわ
ほんと基地外だこの監督は
なんだルネサンス以前の中世人が来たのか
イタリアで変態に磨きをかけてきたんだろうな
727 :
この子の名無しのお祝いに:2009/06/08(月) 16:49:07 ID:RdP5Zqf6
動物虐待とかエログロ変態ばかり撮っているから
サブカルB級監督で日の目を見ずに終わったんだな
雷蔵も37で癌と呪われたかのようだ
>>723 おまえは何も感じないのか?
平気で猫を殺せそうな態度だな
残念だよ
映画ですから。
ほんと池沼監督だよな。
どうでもいい細部にリアリズムを導入して
映画を成立させようとしている。
分裂症的な執着癖。
名物キチガイじいさんは何が楽しくて生きてるの?
生まれてからこれまで何も楽しいことなかったでしょ?
増村保造の映画を見たら生きる希望が湧いてきて、今の人生の惨めさから解放されるかもよ。
とりあえず、「華岡清州の妻」なんかどうかな?
でもその前に日本語の勉強しないと、セリフが理解できないだろうね。
「赤い天使」のカラー版が見てみたいな
そんなの見たら吐く
やはり保造はイタリアンホラー好きなんだな
生きていたら『呪怨』をお願いしたい
734 :
この子の名無しのお祝いに:2009/06/09(火) 15:37:00 ID:mmmmQ4cj
エロはいいがグロはだめだな
「華岡清州の妻」と「赤い天使」は2大グロ
2ちゃんを叩き潰すのが目的なのか?
736 :
この子の名無しのお祝いに:2009/06/10(水) 13:27:00 ID:+8VgQzZp
人体実験で死んだりめくらになったりというのもキツいなぁ。
原作がエキセントリックな作家だからかなぁ。
昔、お堀端にあったフェアモント・ホテルのラウンジで、有吉佐和子が原稿用紙を広げているのを目撃したことがあった。
周囲の目をまったく気にせず、テーブルにかがみ込むような姿勢で原稿を書きながら、「あーっ」とか「うーん」とか呟いていた。
不気味なオーラがあって、サインをお願いしたくてもお願いできる雰囲気ではなかった。
一昨年若尾文子には遭遇した
年をとっても「抱いて」と言われたいと思った
>>736 そこは史実じゃん。動物実験も。
嫁姑の競争心ってところが小説のオリジナルで。
綺麗事で偉人扱いするより、今では問題になるようなことをやって
偉業を成し遂げたことははっきり書いた方がいいと思うよ。
華岡青州はかなり過剰な人だからね。
そう、史実に基づいて描いているだけで残虐趣味でやっている訳じゃない。
「赤い天使」だってグロが目的じゃないし。
しかしビジュアルはどちらも悪趣味大黒なので残念だ。
史実だからきっちり動物は殺しましたは稚拙。
自分の生理的嫌悪感だけで映画の巧拙語る方がよっぽど稚拙だよ。
増村の映像表現は稚拙だからいい。
バランス感覚が欠如している「え?何これ」的な所がたまらない。
何もかも完璧な黒澤は大衆の評価を得て世界の黒澤に、
欲望に正直な増村はカルトの王になれた。
動物殺しは行き過ぎだとは思うがな。
あそこはぬいぐるみでおkだった。
監督のパーソナリティだが
ファンにも変態が多そうだ
>>744 そういう感想は全然問題なし。
それで監督やファンを非難している人間はどうかと思うけれども。
>>743 どっちかというと黒澤と増村は同じカテゴリの過剰派だけどな。
若尾文子がいなかったらと思うと恐ろしい
増村にはかかせなかった鳥肌ものの貴重な女優だ
増村の分身ともいえよう
そうだねえ。
まさに支え合っている感じ。
これが邦画界最後のコンビじゃないかな。
大映がそろそろ別の女優を使えと別れさせたのか?
それとも文子の加齢・・・・
まあ、あまり長いとマンネリ化するからね。
「妻は告白する」で文子が増村越えしたと言うがあの辺がピークかい?
品川隆二も本で増村とは合わないと言っていたな
市川や加藤泰ともあわないと言ってたし。王道の撮り方が好きな人なんだろう。
鈴木清順の作品に出てたとしたら、やっぱりあってなかったんだろうな。
田宮二郎&緑魔子&佐藤慶出演の中古DVDが売ってたけど面白い?
>>751 焼津の半次以前は二枚目俳優だったな
だからうなずけなくもない
>>752 と言うような事をここで聞くようでは
やめておいたほうがいい
近くの数件のTSUTAYA置いてあるの全部同じだなあ
違うの観たいなあ
>>754 いや、キャストの3人に惹かれてね。
でもここでも映画関係の記事でも話題になったのを見たことないから、
一体どんな映画だろうと。
悪い訳がない思うよ
>>756 『大悪党』かな?
このスレでも少し出ていますよ。
劇場で「足にさわった女」見て来たけど
DVDVHSになってますでしょうか?
文子さまに茶室で「だ い て」と言われたい
千羽鶴の文子さまの登場もだえの演技で笑いが起きた@劇場
保造が文子さまに求めていたのがこういう役回りだったのか
あの悶えというかハアハアはたまらんよな
親父の愛人でも抱きたくなるワ
763 :
この子の名無しのお祝いに:2009/07/06(月) 19:36:39 ID:UuLf37Tn
ファンの皆には悪いが、オレはあの声が嫌い!
764 :
この子の名無しのお祝いに:2009/07/06(月) 21:59:21 ID:0su/yJ82
>>761 そうそう。自分も笑った。
あそこまでいくともうコメディ。
保造との最後の作品だけに集大成の演技
あれをできるのは若尾文子しかいないぜ
黒いシリーズの叶順子。
こんなアンニュイな雰囲気の女優さんも今はいないよな〜。
桃井かおりの作り物のアンニュイ演技とはくらぶべくもない。
>>766 ライトで目を痛めなければ、
若尾文子の次のポジションで活躍しただろうにね。
若尾文子よりドライな役が合うから住み分け出来ただろうし。
叶順子はもったいないけど、痴人の愛(叶版観たい!)がよほどショックだったんだろうね。
黒シリーズなら、『黒の超特急』の藤由紀子もかなりおすすめ。
769 :
この子の名無しのお祝いに:2009/07/09(木) 21:55:43 ID:kqUutrjL
“眼を痛めて”説と“大映が与えた役柄に抵抗→干されて嫌気”説
どっちが引退の原因なんだろう…
叶さんもそうだけど、渥美マリ・梓英子・南美川洋子…
今、どうされてるんでしょう。
むか〜し、叶版“痴人”を見たけど淡々とした映画だったよ。
“痴人”もショックだったかもしれないけど、「氾濫」もヒドい役だった。
>>769 梓英子はキネ旬の人名事典によれば70年代にテレビ朝日社員と結婚して引退したそうだけど
今もお元気だろうか
771 :
この子の名無しのお祝いに:2009/07/10(金) 12:41:44 ID:+/zQjMu+
「足にさわった女」見たけど、
ピークはオープニングからタイトルバックまででしたw
あれだけは増村にしか撮れない!
本編は、なんだかなあ〜な出来。
増村が黒蜥蜴撮ってたらあのタイトルバックの世界観だったかもね
>>771 そうかな!?
あんな贅沢なコメディはないよ
おれは楽しめた
DVDにして欲しいよ
>>769 両方なんじゃないの
引退後全く出てこないよね
「足に〜」の杉村がおかしいw
>>775 同意
「わたしゃまだ処女なのよ!」
で大爆笑だったwww
777 :
西岡徳馬書店:2009/07/15(水) 23:39:00 ID:ZD527OOd
あの石井輝男が「盲獣」をやった時に「増村の野郎!先に乱歩の名作をやりやがって」と悔しがったそうだね。
6ヵ月後に「恐怖奇形人間」を作ったんだよね。
359 名無シネマ@上映中 2009/07/15(水) 23:02:27 ID:7hfAdpwm
こんな映画は知らんし興味もないが、糞尿はあちこちのスレで他人のブログをコピペしてその映画に詳しいように見せかけようと必死になるのはやめろ
瘋癲じいさんのように文子さまに唾をたらされたい
首もとにしゃぶりつきたいね
780 :
この子の名無しのお祝いに:2009/07/19(日) 19:17:25 ID:Ih2mC/KO
「大地の子守歌」観たけど、
これも原田美枝子の裸で児童ポルノ法案アウトだよなあ。
DVD化はもう無理か・・・
原田美枝子はそんなのばかりだな
保造ってけっきょくスケベったー
だったんだな
783 :
この子の名無しのお祝いに:2009/07/21(火) 21:22:36 ID:wTTPkm7E
勝新が言ってたけど「兵隊やくざ」のラブシーンで吹き替えの女性が前張りをしていなかったらしい
勝新は可哀想に思って局部を隠そうと思ったけど、増村監督はやめろと言った
この人はそれが仕事できているのだからみたいな
増村監督の映画観てもいやらしいシーンて全くないと思う
ラブシーンやヌードも多いけど、他のシーンと力の入れようが代わらないし
うん、変な盛り上げ方はしてないね。
そのままゴロリと裸がある感じ。
保造が私生活でラブした女優はだれですか?
787 :
この子の名無しのお祝いに:2009/07/26(日) 21:09:46 ID:u2i+oMJm
外人女の裸堪能したいと理由だけで「エデンの園」撮ったって説もあるからな。
>>784とは逆のことを言っといて「〜からな。」とは何?
馬鹿ですか。
しかし
>>784の表現はうまいなあ。短い言葉なのに説得力がある。
評論家になれるよ。
助監督には「俺に(性交シーン)撮らせると上手いぞ〜」とか言ってたらしいけど、
大映時代はハードコアな描写はできない時代だろうし、若尾文子主演じゃ裸すら代替。
大映倒産後にポルノ撮らないかという話は来なかったのかな?
AV監督やらせたかった
792 :
この子の名無しのお祝いに:2009/07/31(金) 03:30:22 ID:1xCrA9Sx
増村の作品で評価の高い作品って何?
キチガイは出てくんな
赤い天使は良かったよ
あとは盲獣
>>792 デビュー作の『くちづけ』いいよー
驚異の新人あらわると話題になったらしい
796 :
この子の名無しのお祝いに:2009/07/31(金) 21:34:47 ID:1xCrA9Sx
>>794-795 サンクス。
増村は多作何で取り敢えず、評価の高い作品を一通り見たかったんで参考にします。
ちなみに盲獣と赤い天使とからっ風野郎と清作は見ました。
797 :
この子の名無しのお祝いに:2009/07/31(金) 22:12:18 ID:cYqMM6hP
猫殺しで評判悪いが、
やっぱ完成度では「華岡青州の妻」だろ。
『妻は告白する』がいいと思う
若尾文子さまが出てるものは間違いなくいい
見なくてもいいに決まってる
見なくていいなら見ないことにします。
時間を無駄にせずに済みました。ありがとうございました。
>>797 後半ちょっとダレませんか?
前半の完成度はただ事ではないが。
802 :
この子の名無しのお祝いに:2009/08/01(土) 08:04:19 ID:Gk7n2kyh
黒シリーズは見た方がいいかな?
803 :
この子の名無しのお祝いに:2009/08/01(土) 08:16:49 ID:Z72hWD8V
「黒の超特急」ビデオで見たけど
冒頭の田宮二郎と加東大介の会話のところで
カットされているところがあるけど、どうして?
『美貌に罪あり』はなかなかのドラマで泣けた
野添さんが激キャワ
普通に『兵隊やくざ』の一作目は傑作だと思う。
807 :
この子の名無しのお祝いに:2009/08/02(日) 13:39:35 ID:Qwcd7ts7
「兵隊やくざ」とか「陸軍中野学校」とか「黒」シリーズとか、
増村がまず傑作獲って、そのあと他の監督の駄作が続くシリーズ多いな。
ちゃんと最後まで責任取れよw
北野スレでの独り言に集中しろ
寄り道するな
『美貌に罪あり』で川口浩隊長が履いているジーンズはどこの?
810 :
この子の名無しのお祝いに:2009/08/02(日) 16:13:14 ID:pP5/gR+M
>>807 黒シリーズのラスト作は良かったジャマイカ。
ベストは「赤い天使」。
犯される度に強くなっていく若尾。これこそルネッサンスだ。
とにかく若尾文子が出てればいいに決まってる。
『夫が見た』は相当いいな。
冒頭から若尾文子にノックアウト!
岸田今日子は蜘蛛女みたいだし
田宮二郎は壮絶だし。最高だぜ。
文子さまに「あたなの夢を取るか私を取るか」言われたい
814 :
この子の名無しのお祝いに:2009/08/05(水) 01:37:13 ID:GoGw+3iu
女の小箱より〜夫は見た。
俺もかなり好き。
この時の田宮二郎はカッコ良い。
ラストも陰惨で好き。
もう一度DVDで見直したい。
『夫が見た』
冒頭の若尾文子の入浴シーンに萌える
吹き替えとは分かりながらオッパイ見えるし
田宮二郎の肉体も凄い事になっていたし
岸田今日子は「傷だらけの天使」の匂いはここからか
816 :
この子の名無しのお祝いに:2009/08/05(水) 21:31:04 ID:hXe+60Wq
第二の性は出来がよくないね
俳優も魅力ない
「いそぎんちゃく」を渋谷で上映するようだが
軟体動物シリーズとしての完成度はどうなの?
第二の性はその後の大映ドラマの系譜
阿呆すぎる
820 :
この子の名無しのお祝いに:2009/08/22(土) 11:48:53 ID:P9g9JmCm
今の世界陸上でも話題になっているね
しかし、セックスの力で女にするのは可能なのか
映画は無茶して欲しいから、リアリティなどどうでもいいけど
821 :
この子の名無しのお祝いに:2009/09/01(火) 14:55:53 ID:WmkKVxVS
今月の衛星劇場で「この子の七つのお祝いに」放映
822 :
この子の名無しのお祝いに:2009/09/07(月) 00:00:04 ID:Ep6ii4dd
黒の試走車最高
824 :
この子の名無しのお祝いに:2009/09/21(月) 15:47:10 ID:+xcITNy7
買い逃してたシナリオ別冊「脚本家・白坂依志夫の世界」やっと読む
増村が緑魔子とデキてたって話、俄かには信じがたい
文子さまとはどうだったの?
826 :
この子の名無しのお祝いに:2009/09/23(水) 17:18:46 ID:+PqYpz0f
若尾文子も江波杏子も
当時は増村のことを陰でボロクソに言ってたらしい
827 :
この子の名無しのお祝いに:2009/09/23(水) 18:08:15 ID:BIa848Sq
渥美清子現る、か。
828 :
この子の名無しのお祝いに:2009/09/24(木) 23:15:38 ID:vK6X8vvT
大分前にNHK教育で増村特集をやった時
若尾「増村さんは私のこと、こーんな風に(手を低くして)見てたから」と…
それほど、増村監督は頭が良かったってことでしょう
( ´д)チワ(´д`)チワ(д` )
そういうのが怪しいねーーー
830 :
江波杏子:2009/09/25(金) 16:17:37 ID:/s+y6fAz
チャンと、その日は生理だからって、助監督にいっておいたのに…
本番になったら、あの監督、足の股をいっぱいに開いて!っていうのよ。
大キライ!
スケベじゃなきゃあんな映画は撮れないよな
832 :
この子の名無しのお祝いに:2009/09/25(金) 20:52:48 ID:eBkws4Gx
>>830 「夫が見た」
あんなひどい殺され方じゃあ、嫌うわな。
833 :
この子の名無しのお祝いに:2009/10/11(日) 01:46:19 ID:mlb8ehYF
>>809 昨日、文芸座で見たけれどパッチを確認したらPRADAと自分には見えた。
でも、小作人の子がプラダを着られる事はないかと思うので自信がない。
そもそも50年前からプラダにジーンズのラインってあったの?
そういえば昔、ラジオでスチュワーデス物語の堀ちえみと白石まるみが
増村監督のことを小うるさかったが増村の演出した回は出来がよかったと
言ってたな。
mass
mura
yasu
838 :
この子の名無しのお祝いに:2009/10/29(木) 19:52:21 ID:xE0q5q8K
―増村保造監督の「大悪党」も評判になりました。
佐藤慶 わりとおもしろかったね。緑魔子さんの下着をバーッと破くシーンがあるんだけど、
衣装合わせの時に、衣装部のシミーズを全部持って来させて破るテストやらされたね(笑)。
わりと好きだったけど、すぐ怒るんだ。その日はワンカットで済むからっていうんで、
朝まで飲んで行ったわけよ。セリフもないし、恐い顔していりゃいいと思ったの。
「ハイ、もうちょっと寄って」って言うから、「俺、もういいですよ」ってつい
言っちゃった(笑)。そしたら、「必要があるから撮るんです!」って、増村さん、
地団駄踏んで、湯気立てて怒った(笑)。
映画秘宝 09年12月号より
839 :
この子の名無しのお祝いに:2009/10/31(土) 18:55:48 ID:Z+ep6zTX
藤井浩明Pと増村と私は、藤井Pのオフィスに集まって
梶芽衣子の役を深夜まで考えた。
梶芽衣子は年中、陣中見舞いに来てくれた。
「宇崎かあ、素人二人も使うのかあ」と増村監督。
「素人?」と、梶芽衣子が目をむいた。自尊心が傷ついたらしい。
あわてた藤井Pが
「『偽大学生』の時、ジェリー藤尾をうまく使ってたじゃないの」
と話をうまくそらす。
「白坂依志夫の続・人間万華鏡」
映画芸術 429号
840 :
この子の名無しのお祝いに:2009/11/02(月) 23:45:03 ID:uXzQ4dcP
「濡れた二人」で他の男と関係を持っても
“一時の気まぐれとして、愛しているから許してやろう”と我慢して許す夫と
“本当に自分のことを愛していたら、殴って怒るはず”と思う妻
やっぱり女性は妻のほうに共感するのかな?
感想を聞いてみたい。
お前しかいないスレで何言ってんだか。
ああ、文子さま不足です
文子さま、あややと呼んでいいですか?
抱いてもいいですか?
70過ぎたあややでもぼくは足指から頭のてっぺんまで
舐めて舐めて愛撫して揉んでさすって奉仕します
あややのおまんこを舐めたいね
劇中とはいえあややを犯した山本聡や西村晃がうらやましい
文子さまが28日にドラマに出るね!
録画しなきゃ
「偽大学生」観てくっか。
そういえば阿佐ヶ谷で朝一限定で
文子さま特集をやるんだよ
>>846 電車の中に中づりがあって欲しい
銀座で撮影中にギャラリーが写真を撮るのを制したスタッフに
「私は写真はOKですよww」とファンに優しかったそうだ
文子さんのドラマ見たけど相変わらずお美しい
70代とは思えないわ
ボクを抱いて欲しい
千羽鶴のように文子さまに縋られたい
852 :
この子の名無しのお祝いに:2009/12/10(木) 18:13:30 ID:x9CA/bYN
大映京都製作の映画『妻二人』は、せっかくの私と若尾さんとの共演だったが、
ふたりが直接絡む芝居が少なく、惜しい気持ちがした。
個性的な監督と伺っていた増村さんも、私の演技になにもおっしゃらず、ただ一度、
「岡田さんは可愛い方ですが、それをもっと強調して、首を少しかたむけて演技して
みてください」と、いわれただけだった。
おそらく増村さんは、形で演出するタイプの監督だったのだろう。
『女優 岡田茉莉子』より
853 :
この子の名無しのお祝いに:2009/12/10(木) 20:33:10 ID:ACgDZecB
この作品ってなんかミステリーともいえない中途半端な作品だったな。
同じ競演作品なら「不信のとき」のほうが面白かった。
そだね。
「惜しい気持ちがした」ってのがよく分かる。俺も思った。
「不信のとき」は茉莉子がおっかない
「妻二人」は茉莉子萌えでこっちの方が好き
>>852を読むとオレは増村演出にまんまとはまったみたいだ
856 :
452:2009/12/11(金) 03:18:45 ID:P6UOWJmT
>>825の内容は、
>>445や
>>450の言っていることと見事につながるな。
しかし、岩下や岡田の観察眼は凄い。
この点が、この二人と小山明子(大島渚ベッタリで他の監督との仕事はオマケ)との違いなんだろう。
857 :
452:2009/12/11(金) 03:19:49 ID:P6UOWJmT
861 :
この子の名無しのお祝いに:2010/01/04(月) 14:20:47 ID:sb0Nh3M8
862 :
この子の名無しのお祝いに:2010/01/04(月) 18:54:41 ID:QqZiow6l
「足にさわった女」
「青空娘」
「でんきくらげ」
「夜の・・流れ」
・・・俺 昔の車が大好きで見たくて古い邦画好んで見ていたのだが、
この人の作品は、映画の良し悪しが、監督で決まることを俺に教えてくれたな。
古い車なんか、出なくても純粋に、楽しませて(引き込まれる)くれる。
>>862 昔の車が好きなあなたにぜひ見ていただきたい「黒の試走車(テストカー)」
姿形もよくわからないけど
864 :
この子の名無しのお祝いに:2010/01/05(火) 20:00:05 ID:IEemG3h6
>>863 有難うございます。勿論 タイガー自動車と大和自動車の新車開発競争の
(白黒作品)映画は、昔見ました。
他に、子供の頃 増村作品じゃないかも知れないのですが、この作品と類似(リメイク?)
で(カラー作品)の「あの試走車を追え!」?とか云う映画を観た記憶があるのですが、
何かご存知な事は、ないですか?
後、やはり 「青空娘」のリメイクで、「わたしは、負けない」と云う作品があるのですが、
コイツは、CS放送で録画時間を抜かり全部録画出来ず、悔しい思いをしました。
最高殊勲婦人は酷いね
不倫旅行の旅館での船越さんのリアクション芸は凄かったが
866 :
この子の名無しのお祝いに:2010/01/05(火) 21:36:37 ID:Nnkhqe6F
>>864 「あの試走車を追え」同じ田宮二郎主演作ですね。
昔テレビで見たことがあります。
「私は負けない」はそのCS放送で見ました。
セリフがほとんど変わってないのに、出来は…って感じでした。
867 :
この子の名無しのお祝いに:2010/01/06(水) 17:17:43 ID:ugFqpzrh
>>866 奉公先?の父親宅の餓鬼(腹違い兄弟)は、やはり時節柄
サイケ風?それともVAN?車はホンダNとか・・・(当方関心なし)ですか?
青空娘は、そういう面でも興味深いのですが・・・
868 :
この子の名無しのお祝いに:2010/01/06(水) 22:17:57 ID:IT1Za9IN
舞台
'57版・東京から
'66版・大阪に
長男の趣味
'57版・ジャズバンドから
'66版・当時流行っていたGSバンドに
冒頭のヒロインの友達のセリフ
'57版・(体のサイズが)「ソフィア・ローレンと同じサイズよ」
'66版・「アン・マーグレットと同じサイズよ」
思いついたのはこれくらいかな
時代に合わせて変えてあった
積木の箱見たけど最高に悪趣味ですな
そこが増村らしくていいんだけど
やけどの子供のケロイドはどうなんだろう
あのグロはいるんかね
緒方拳がインタビューで増村作品は1作のみ(第二の性)ですと
積木の箱をなかった事(闇歴史)にしてるのも分かるw
積木の箱は大映ドラマのプロトタイプを見るようです
妾の役を文子さまに
教師を船越さんにやってもらいたかった
そうすれば完璧。
緒形拳ファンだけど、自分がつまらないと思った作品はまったく認めない方でしたね。
「セックス・チェック〜」に比べて自分が主役じゃないから好きじゃないんでしょう。
>870氏のおっしゃる通り、大映ドラマの原型と見ると面白いし、
松尾嘉代の熱演が楽しめればOKな気がします。
873 :
この子の名無しのお祝いに:2010/01/07(木) 20:34:52 ID:+CTMk4b/
やけどのくだりは原作通りなんだけど
(はっきり見せるのがいかにも増村監督らしい)
松尾と関係するってのは映画のオリジナル
そこまで話を進めなくてはいけなかったんだろうか
874 :
この子の名無しのお祝いに:2010/01/07(木) 20:50:16 ID:1HjlFfq0
教師が緒形拳だから、この教師は裏があるんだと見ている間ずっと思ってた
主人公の姉にいつ襲い掛かるかと不安でしょうがなかったよ
緒形拳がいつエロ事師になるのかとワクワクしていたが
結局いい人で終わってしまった
あの映画で善良なキャラは少ないよなw
876 :
この子の名無しのお祝いに:2010/01/09(土) 16:13:30 ID:egokUkqS
877 :
この子の名無しのお祝いに:2010/01/09(土) 16:13:32 ID:egokUkqS
878 :
この子の名無しのお祝いに:2010/01/15(金) 23:54:42 ID:VEvos+RF
最高殊勲婦人ひどすぎるぞw
若尾ちゃんが可愛いだけの映画じゃないか。
879 :
この子の名無しのお祝いに:2010/01/16(土) 16:11:28 ID:zQb2yENf
『大悪党』ヤフオクに出てるけど高い。レンタルしてるんだっけ?
「大悪党」
ラストが、
「それでは皆さん、また来週。タ〜イムショック!」みたいな終わり方だった
ので気が抜けた。
881 :
この子の名無しのお祝いに:2010/02/09(火) 18:58:41 ID:Xtqbe0k0
でも、どう思う?僕らって、食べたい放題飲みたい放題、
すごく面白い映画観まくり、刺激的AV観まくり、
クラシックとかロックンロールとか音楽聴きまくり、
美術とか旅行とかもろもろの見物しまくり、
つまり食いたいものを食い、とてつもなく
エキサイティングなものを含めて観たいものを観て、
聴きたいものを聴いて、・・・・ってやってきたわけだ。
そういうことって、でも、縄文時代以来の僕らの先祖、
まあたいていは農民だか下級武士だか町人だかと思うが、
全然経験してないわけだ。はるかに素朴で、同じことの
繰り返しっぽい質素な人生を送ってきたはずだ。だよね?
ポストモダンな高度資本主義国家(サブカルチャーやエロ文化
が隆盛を極める)である現代日本に生きる僕らの世代ってさ、
先祖の誰も経験していない、想像も出来なかったような
エキサイティングな経験を、日常的にしている。何十年もそれを
やって、死ぬまでに。それを考えると・・・・すごくない?
882 :
この子の名無しのお祝いに:2010/02/20(土) 18:22:42 ID:2ODMih0V
品川隆二は増村をボロクソに評していたなあ
883 :
この子の名無しのお祝いに:2010/02/20(土) 22:28:02 ID:3QxFQK7i
たかだか、焼津のはんじにボロクソではちと寂しいな。
増村や市川みたいな当時の最先端の演出があわなかったってだけの話だから
>>864 >>866 源氏鶏太の「青空娘」は72年秋に連続ドラマ化もされてますね。『夏に来た娘』という
タイトルで。主演は新人の水沢あき子(アキ)で、♪どこへ行くの、夏に来た娘〜という
主題歌を青い三角定規が歌ってました。
886 :
この子の名無しのお祝いに:2010/03/05(金) 07:33:50 ID:6q+7+FwP
今日のスタジオパークは若尾文子!
887 :
この子の名無しのお祝いに:2010/03/27(土) 20:36:40 ID:3+n6O7LT
何処に行くあてもないし、今年のGWは文芸坐で増村×若尾観よーかな。
いま、「チューボーですよ」とかいう番組に若尾さんが出てるんだが・・・、何やってるんだ。
こんなレベルの番組に出るなんて。
ここのところ若尾さんのTV露出が増えてるが、何か理由があるんだろうか。
889 :
この子の名無しのお祝いに:2010/03/28(日) 00:18:19 ID:kpr/lM1Z
秀才のつもりで東大行ったら同級生の三島由紀夫と話してビックリ
ところがその三島上回るマシーンみたいな
化け物揃いですっかりいじけて講義はもっぱら
隅っこで息潜めてた
>>888 自分は何年か前にテレビショッピングでハンディクリーナーの吸引力にビックリ
している岡田茉莉子を見てしまったことがありますが、アレに比べたらまだ救いが
あるのではないでしょうか。
>>890 岡田茉莉子はダンナがアレだから仕方ないけど、若尾文子さんは亡夫の遺産が相当にある。
ところで、「チューボーですよ」に彼女が出演していたのは、新作舞台の宣伝の為だった。
しかし、宣伝の為にバラエティ番組に出るとは、そこらのタレントと同じだよなあ。
宣伝だからしょうがないだろ
ラーメンも食べた事がない
電車も50年ぶりに乗ったという文子さまだぜ!
拝めるだけで感謝しろ
オレも文子さまに「家にいらっしゃる?」と聞かれたい
しかしお美しかった
ぜんぜん抱ける
まちゃあきは何気に数多く肩や腕にタッチしていたな
許せん
894 :
この子の名無しのお祝いに:2010/03/28(日) 05:10:52 ID:fXYoMOKQ
ポチたまにもびびる大木と一緒にゲストで出てたね。
あれも何かの宣伝だったのかな。
>>887 やるんだよね〜 増村×若尾
帰省するから観られないけど・・・。
あそこジジイばっかりで加齢臭がするんだよな〜>新文芸座
つ 鼻セン
>>895 ま、臭くない名画座なんてないから(苦笑)。
肉体の衰えからくる加齢臭+それしか持ってないのか毎日同じ服。あれじゃあね。
だけど、近年は毎日のように都内名画座のどこかで増村作品が観られる状況が続いてるし
足を運んだ以上は同じ観客としておつきあいしてますよ。
>>897 そういうお前もチリソースのような匂いなわけだが
ウリはキムチ臭いニダ
卍をみた。
なんか二人が好き合うまでが急ピッチすぎて、もうちっと心の機微を描いてほしかった。
あと服を盗まれたから姐さんに電話して助けを求めてたけど、
お付きのお梅さんに家の着替えを持ってきてもらえば済むことのように思えた。
>>897 加齢臭よりチリ臭や生乾き臭のほうが最悪
902 :
895:2010/04/02(金) 10:09:16 ID:I12iXuJe
私は30代♀だけど、若くても女性でも、昔の映画が好きだという人はいるはず。
でも、人に言うと変人扱いされるし、大抵の名画座は老人も多いけど、
一人でブツブツ言ってたり、ホームレス風だったり、おかしい人が多いのはなぜ?
こないだ隣に座ったオヤジは臭いわ、頭ポリポリかくわ、鼻はズルズルいうわ最悪だった。
>>902 空いているのに近くに来る場合は変態ですから要注意ですよ
904 :
この子の名無しのお祝いに:2010/04/09(金) 21:17:18 ID:ZMdRqC8X
>>900 あれはわざと岸田今日子に見せ付けたかったから
905 :
この子の名無しのお祝いに:2010/04/10(土) 23:37:37 ID:zoXtoHNh
動脈列島
6月にDVD化!
906 :
この子の名無しのお祝いに:2010/04/11(日) 01:32:52 ID:Sb+/10L6
若尾の最高傑作はなんだろう。
「妻は告白する」か「赤い天使」か
それとも「雁の寺」か。
赤線地帯
女系家族
「女の小箱」より 夫が見た
卍
祇園囃子の可憐さも捨てがたい。
909 :
この子の名無しのお祝いに:2010/04/12(月) 00:12:36 ID:ITFnibzT
あれもいいけど、ちょっと下手だから代表作にはなりがたいな。
910 :
この子の名無しのお祝いに:2010/04/12(月) 09:25:54 ID:TGY1sE3v
良い映画、好きな映画にも二種類あって、
何度でも観たいって思うのと、すごく感動したけど
一度でお腹一杯(もう一度観る勇気がない)っていうのがある。
前者は「妻告」「女系」等で後者が「赤い天使」「清作の妻」
です。私の場合。
>>907、
>>910 女系家族は三隅研次の傑作
女体〈じょたい〉はルリ子
赤い天使ってヘヴィーな映画だけど、
芦田伸介に惚れてる若尾文子が萌えるんだよね
今度池袋で再確認してこよーっと
おれは「千羽鶴」だな
死ぬなよと思った
あとは「越前竹人形」だ。
西村晃にレイプされるシーンはマジやばい。
913 :
この子の名無しのお祝いに:2010/04/13(火) 09:55:34 ID:AigEC4N3
今、西村晃とか小沢栄太郎とか金子信夫みたいな
エロっぽいジジイがいないね。
ジジイまで草食系か。
山村聡も佐藤慶もエロジジイだった
915 :
この子の名無しのお祝いに:2010/04/16(金) 16:10:59 ID:mVxJq8fD
法則 増村保蔵+若尾文子に外れなし
どれもいいけど強いてあげれば「濡れた二人」だな。
北大路欣也ががっしり脇抱えてる。
916 :
この子の名無しのお祝いに:2010/04/19(月) 00:08:44 ID:S6hFcuI/
ソフトバンクの例のCMだけど、
犬の姿とは言え、北大路が若尾の息子という設定になってるな。
なんか違和感がある。
>>916 違和感まったくなし!
オマエの感性が腐っているのだ
死ね!
犬のお父さん、可愛くて大好き!!!
くだらないCM。
いい年した女優がセーラー服着たり、犬に学生服着せたり。
919 :
この子の名無しのお祝いに:2010/04/20(火) 04:35:46 ID:j+xUMAVx
そもそもお父さんが犬ってどういう発想だ?
見るたびに首をかしげる。
介護施設の段和室から聞こえてくる老人の繰り言のようだ
921 :
この子の名無しのお祝いに:2010/04/29(木) 03:09:48 ID:RdOyQWbj
増村の「兵隊やくざ」(シリーズ第1作)は
エンタに徹して、シリーズ中で一番の出来。
案外、隠れた代表作といえるのではないか。
特に風呂場の乱闘シーンは映画史に残る名場面だと思う。
偽大学生は
基地外をテーマにしてるからほぼ封印されているのか
テレビでは完全NGだな
ジェリー藤尾は気が弱い、お人好しな性格だけではないのか?
「動脈列島」のDVDが出るね
925 :
この子の名無しのお祝いに:2010/05/06(木) 22:51:10 ID:v4M2AxfQ
映画館の深夜興行で、増村保造5本立てを見たことがある
「大悪党」「セックスチェック第二の性」「でんきくらげ」と続けて観て、
みんな同じ話なのに、感動したな
「でんきくらげ」のラスト、渥美マリが歩いているシーンは、日本映画史に残る
名場面と思っているけれど、オレだけですか
頼むから消えてくれ。
927 :
この子の名無しのお祝いに:2010/05/11(火) 18:20:44 ID:QpsOs9Pm
大江ケンザブロウか
増村は溝口と黒澤については何度か批評文を書いているけど愛憎半ばって印象で
自分の事を語っているようだった、この2人を乗り越えたいとも感じられたな。
木下恵介や今井正を貶していたらしいけど、センチメンタルな部分が気に入らなかったの?
930 :
この子の名無しのお祝いに:2010/05/17(月) 20:15:28 ID:cpeTqjq+
センチメンタル→自虐的で負け犬→戦わない人間 だからじゃないの。
若尾文子主演のほぼ同時期の作品で、
松竹の「涙」(センチメンタルでべったべた)と
増村の「青空娘」(こちらも話はセンチだけど、実際見たらドライ)があるけど、
自分は絶対「青空娘」のほうがいい。
932 :
この子の名無しのお祝いに:2010/05/18(火) 02:40:12 ID:9GeHEldP
大学の授業関連で戦後イタリアの映画に興味を持ち、
それなら日本映画は増村保造だと薦められたのですが
オススメありますか?『くちづけ』は観ました。
主演が市川崑監督の『おとうと』にも出てる方なんですね。
そう川口探検隊長です。
934 :
この子の名無しのお祝いに:2010/05/18(火) 05:40:54 ID:KqS3pT/F
>>932 『おとうと』はついこないだ観たばっかりのニワカだけど
ストーリーが反戦的というのであれば
なにより『赤い天使』、次いで『清作の妻』がおすすめ
>>932 60年代のは全部みたらどうでしょうか。
後期は大映ドラマのようなトンデモ感が激しくなえます。
932さんが『くちづけ』をどう見たのかにもよるね
アラフォーのおっさん(私)は超のつく傑作だと思うけど、
若い人はモノクロ映画ってだけで退いちゃうのかな
増村が戦後イタリア、ネオレアリズモをどう思っていたのかは
ワイズ出版から出た『映画監督 増村保造の世界』に増村自身が書いています
937 :
この子の名無しのお祝いに:2010/05/20(木) 01:16:52 ID:/Q11BTU1
おれは「くちづけ」はつまんねえなと思う。
増村は変な人描くのはうまいけど…
938 :
この子の名無しのお祝いに:2010/05/22(土) 17:54:38 ID:7WWAFqF2
甲府市の西銀座通りにある「マスムラ時計」さんが増村保造の生家です。
今は、増村保造の従姉妹の方に経営が移っています。
毎年、増村監督の研究者や生前親交のあった映画関係者が訪ねてこられるそうです。
戦後まもない頃のお店の写真を見せてもらいましたが、しゃれた店構えでした
。
近くには映画館がいまでも数多くあり、かつて甲府で一番の繁華街だった
場所です。
好色一代男、中村玉緒のすごい腕毛で色っぽい雰囲気ぶちこわし。
ボーボーだったなw
941 :
この子の名無しのお祝いに:2010/06/02(水) 21:38:05 ID:C+AYGu28
>>936 大学生ですけどモノクロ映画好きですよ。
座頭市物語とか。
増村監督の映画は清作の妻や赤い天使がインパクトあった。
942 :
この子の名無しのお祝いに:2010/06/03(木) 10:04:28 ID:fdE5cocI
「くちづけ」、特に!とは思わないけど、高田純次さんが誉めてたな。
【両手切断】御意見無用【赤い天使】
『赤い天使』
若尾文子さん自身は、あんまり好きじゃないとコメントしてんだよね。
残念。
あややはきもいと言っていたな。
>>943 べつに残念がることもないと思う。
出演作への思い入れの濃淡はあって当然だからね。
そのことと作品の総合的評価とは関係ないし。
そうだよ。あややもプロとして演じてるんだもん
とくに思い入れのある作品ではないってだけだよ
芦田伸介や川津祐介の評価も訊いてみたかったな
「増村さんは自分の意見を役者に押しつけすぎる」
「増村さんはロングショットがなさすぎるんです、あれでもう少しあれば作品の印象も変わるのに」
「元々物事をタイトに見る方でしたね、それが年々狭まっていく感じ。だからある時パッと変化してね。
みんな驚くような変身を遂げるのを期待してましたけど、そうなる前に亡くなってしまって・・・」
若尾の増村評の一部、同じようなことは助監督も指摘してた。
「増村さんはロングショットがなさすぎるんです、あれでもう少しあれば作品の印象も変わるのに」
思わず笑ってしまった。それじゃ、増村映画でなくなってしまうってば。
「元々物事をタイトに見る方でしたね、それが年々狭まっていく感じ」
これはわかるな。「動脈列島」「エデンの園」「この子の七つのお祝いに」と続けて見ると、視野が年々狭まってきて、
周囲の声を聞かなくなって、でも自分でもどうしたらいいかわからなくて、もがいてる感じが年々強まってるように思える。
黒澤も晩年そうだったけれど、もがいた末に、「乱」「夢」「まあだだよ」などのキチガイ映画路線を確立した。
増村の場合、脚本を書いた「スチュワーデス物語」が、実は黒澤におけるキチガイ映画路線と同じ意味を持っていたんじゃないかという気がしていた。
みんなは「さすが増村節」とか言いながら笑ってみていたけど、実は当人は苦しんでたんじゃないか。
舞踏病の患者の動きが、他人には滑稽に見えてしまうのと同じで。
やはり歳を取ると創造力に限界がある
頭で考えた事を現実に置き換えることができなくなる
身体的にもきついと脳も固くなる
間違っていても切り替えることもできなくなる
これでいいと思ったところにブレが生じていても気がつかない
増村のピークはどこだったんだろう
60年代ですでにピーク来ていたのでは
やはり60年代がピークでしょう。
渥美マリ主演作の時点で、会社企画のお色気路線への妥協が始まっている。
それ以降、増村自身の企画作品は数えるほどしかない。
ATGで新規まき直しを狙った「音楽」は明らかに失敗だったし、「大地の子守唄」は小粒だったし、
また更に新規まき直しを計ったイタリア映画「エデンの園」は更にひどい失敗作で、どんどん袋小路に入って行く。
「この子の七つのお祝いに」は開き直ってヤケッパチで撮った映画なんだと思う。
952 :
この子の名無しのお祝いに:2010/06/05(土) 06:50:27 ID:H36l7NEa
>>948 >「乱」「夢」「まあだだよ」などのキチガイ映画路線を確立した。
勝手にキチガイ映画にするなよボケ
なんだよ黒澤がキチガイ映画路線を確立したって
偏った脳内映画史で巨匠を貶めるなよ
954 :
この子の名無しのお祝いに:2010/06/05(土) 19:28:05 ID:kizF9Hvw
「音楽」はどうして撮ろうと思ったんだろうなあ…
「音楽」好きだけどw 珍品としてね。
増村は62歳で亡くなってるけど、過労死みたいなもの?
957 :
この子の名無しのお祝いに:2010/06/05(土) 22:55:06 ID:CMAfYzvM
デルス・ウザーラの頃からキチガイ路線ですた
>>954 大映が倒産してしまったんで、まず何か自分のカラーを打ち出せるモノを撮って、
映画界に自分をアピールしておかないと、という焦りがあったんだと思うね。
新天地で頑張る友人へのはなむけにと、三島が原作をプレゼントしたんだろう。
(ATG映画の通常の製作費の枠で考えると、三島に映画化権料を払えたとは思えない)
しかし、何でよりによって「音楽」だったのか。
究極の理詰め小説で、増村らしいパッショネイトなところがまったくない。
一種のミステリーなわけだけど、増村にミステリーは似合わない。
やたらと多い説明セリフの応酬の間、役者はもっと体を動かしたくてウズウズしているようだ。
増村だって、脚本の段階では納得してたんだろうが、いざ現場にはいったら、
役者をもっと動かしたくてウズウズしたはずだ。
役者の体はあまり動いてないのに、セリフはいつもの増村作品と同じく、
怒鳴るように、吐き出すように語られるものだから、奇妙な雰囲気が漂っている。
だから、
>>955が言うように「珍品」になってしまっている。
959 :
この子の名無しのお祝いに:2010/06/06(日) 00:17:17 ID:/3SXs+1l
【エデンの園】御意見無用【ヘラルド】
「盲獣」なんて脚本(原作とは別作品と言ってもいい)、三人のキャスト、撮影、美術が全部凄いもんなあ。
周囲がある程度のレベルに達していないと、増村演出も空回りしたのかもしれない。
そうそう。映画の「盲獣」を見た後で原作を読んだら、全然違うんで驚いた。
原作は一応、ミステリー小説になってるんだよね。
あのまま映画化したら、「音楽」以上の珍作になっていただろう。
面白くはならなかっただろうけど、それもまた見てみたかった気がする。
しかし、あなたは他のスレッドでもそうだけど、一行目は、いわゆる‘コテハン’ってものなんですか?
ない方がいいと思いますが。よけいなお世話だけど。
961 :
この子の名無しのお祝いに:2010/06/06(日) 00:59:20 ID:/3SXs+1l
【雪の下北】御意見無用【はぐれ鳥】
いやいや、先日、鈴木則文監督のエッセイ集「トラック野郎風雲録」を読んだばかりなんでね。影響を受けているだけ。あと二、三日もすれば、飽きるでしょう。
ま、星桃次郎の台詞を借りてあなたにお返事するならば、「君には、(意見を)聞いとらんよ」というところでしょう。
>>958 >新天地で頑張る友人へのはなむけにと、三島が原作をプレゼントしたんだろう。
三島が亡くなったのが1970年、大映倒産が1971年、映画「音楽」公開は1972年、その推理は変。
たぶんプロデューサーの藤井浩明氏が以前から押さえていた原作があって(あるいは懇意の三島未亡人
の好意で三島の死後に原作を貰って)、とりあえずATGの予算内で作れるものという事で
「音楽」が出てきた、程度に考えた方が妥当と思う。そんなに深い経緯はないだろう。
藤井氏は三島の「憂国」の事実上のプロデューサーだったり独特の人脈があった。
増村自身は大映末期には「もう映画は飽きた」みたいなインタビューも残していて、
実際、その頃には大映テレビの脚本や実質的な監修の仕事を始めている。
視聴率や局への反響でダイレクトに大衆の反応が分かるテレビ仕事は本人も望むところだったと思う。
ギャグとマジのスレスレの線を狙う作風も本人は大映時代から自覚的だったと思うし。
まさか死後に大映テレビがここまでギャグとして受け止められるとは予想外だったろうけど。
TV仕事に精力を傾けて合間に映画を撮って、過労死っつったら過労死だろうね。
死後に高額の遺産(貯金)があって周囲はビックリしたとか。まあ変人だね。
あ、三島の死から「音楽」までの時系列は確認してなかった。ごめん。
以前から何となく、「映画化権料が払えるわけないよなあ」と思ってたもんで。
>>963 あと、日本の映画・TVドラマが原作者に払う映像化権料って、実際はそんなに高いも
んじゃないよ。もちろん1960年代までの相場はまた違うかもしれんがね。
自分は実額を聞いた(読んだ)事があるが、ベストセラーでも「え、その程度?」とビックリ
するほど「安かった」よ。具体的な数字を書くとそれが独り歩きしてしまうから、書かないけどね。
ああいうのはむしろ、
・原作者が「安い」けどお金が入るならまあいいか、と売る。
・人気作家の場合、映像化権料の実額よりも映像化自体が作家の名前や原作の宣伝に
なる事が目当てだったりする。例えばTVで「西村京太郎サスペンス」とか付くとそれだけで「西村京太郎」
の名前の宣伝になるでしょ? 西村の膨大な著作の中からそのドラマの「原作」をわざ
わざ特定して探して読む人は殆どいないけど、「西村京太郎」の宣伝にはなる。
・値段の高低よりもプロデューサーや監督との信頼関係で売る。あと作家は意外とみんな
ミーハーだから、映像化絡みで出演俳優と会えたりするのが楽しいとか。男性作家
だと明らかに女優さん目当ての人も昔から多いしね。
・・・こんな感じだと思うよ。日本も話題小説の映像化権は常に取り合いだけど、
ただアメリカみたいにベストセラーは映像化権の値段自体が釣り上がって・・・
とかそういう世界じゃないと思う。
増村に話を戻すと、あの人はただの偏屈な変人でいいと思うw 大映時代から自分の方法論
(ギャグとマジのスレスレを狙う)には自覚的だった筈だし、あんまり神格化するよ
うな人でもない。TVが好きだったのも「TVは大衆の反響がこんなにダイレクトに
来るのか?」という驚きというか、知的好奇心が強かったのだろう。
あの人は頭がいいから他の映画屋みたいにTVを蔑視して映画を神聖視するような
発想も無かったみたいだしね。どうせ見世物じゃないか、みたいなね。
確かに「赤い」シリーズなんか、今観るとまんま増村テイストで笑ってしまう。
放映当時からヘンなドラマだなぁとは思ってたが。
増村の助監督やってた人たちに言わせるとワーカホリック&偏食が原因じゃないかと<早死
増村はトンカツが好きで撮影中は毎日昼はトンカツ、昼夜共にトンカツ食べてる時もあったらしいし。
まあ偏食の映画人は結構多いんだが、黒澤や市川も偏食だったが長生きしたけど。
黒澤の偏食は、かつてビートたけしがネタにしてたな。
「僕は偏食じゃないよ。いろいろ食べるよ。ロース、カルビ、レバー・・・」
「肉しか喰わないんじゃないか!」
968 :
この子の名無しのお祝いに:2010/06/06(日) 15:43:41 ID:+hKW+irS
大映はテレビ室ってのがあって、最後の方はそこだけ黒字だった。
最後は本体から独立して、黒字を守りきった。
>>962 >まさか死後に大映テレビがここまでギャグとして受け止められるとは予想外だったろうけど。
放映当時も、ギャグだと思われてたよ。
>>966 この話は前にも出たかもしれないが、大映末期、白坂依志夫が撮影所からの帰りに
「一緒に車で帰りましょうよ」と誘ったら、「いや、車だと本が読めない。電車で帰る」
と断ったとか。電車の中でTVドラマの脚本の下敷きに使うポケミスを読んでいたそうだ。
また京都で「華岡青洲の妻」を撮っていた頃も旅館に帰るとTVのホン直しを
していたとか。その他、直接に名前が出る出ないに関わらず大映テレビの作品に相当に深く関わっていたらしい。
>>969 そりゃスチュワーデス物語(83)とか大映テレビの研究(86)が出た頃でしょ?
テレビ探偵団で赤いシリーズが取り上げられたりしていた頃。
その前は演技過剰をギャグとして観る人もいただろうけど、完全な主流ではなかったと思うよ。
単にネタドラマとして観る人メインでは20〜30%も視聴率は取れないよ。
増村調は「人間は真剣になるほど滑稽にも見えてしまう」という面を誇張する作風だから、
笑うのはいいけど完全にギャグにしてしまうのも違うんだけどね。ギャグ面しか
見ない人の方が多くなった時点、「マジ」部分も理解していた増村が亡くなりただの「ベタ」「ギャグ」ド
ラマしか作れなくなった時点で大映ドラマは実質的な終焉となったのだろうな。
971 :
この子の名無しのお祝いに:2010/06/06(日) 21:01:07 ID:+hKW+irS
宇津井健がピアノ弾いたり、バレエ踊ったりする奴から、完全ネタ扱いだった。
「スチワーデス物語」からなんて感度が鈍すぎる。どんな田舎学校だったんだ?
>>943-946 若尾さんの評価する自分の映画って、
監督さんと対峙出来たものばかりでしょ。
>>971 その辺は見解の相違だろうが、宇津井健は「人間は真剣になるとああいう
行動に出る事もあるんじゃないですか?」と真面目にやってたんだけどねえ。
そうやって「ネタ」としか観てくれない視聴者たちが増村保造を殺したんだろうねえ。
あくまでマスコミの次元で言うと赤いシリーズ放送当時はドラマを揶揄したコラムとか
批評とかは同時進行ではなかったと思う。
スチュワーデスの頃はもうそういう視点で書いている人がいた。
視聴者の真剣度にも温度差があった。
でなければ山口百恵が当時神格化されるわけがないw
ネタとしてみるのも一つの見方なんではないかな
何の話題にもならなかったのならともかく、なんにしろ当時人気を博したのだから、
決して増村を殺したってことにはならないはず
975 :
948:2010/06/07(月) 01:28:44 ID:ORjqLr6H
「赤い」シリーズや「スチュワーデス物語」はTVだから有り得たのであって、あれを映画でやったら、
「時代遅れ」「大映の60年代作品の再現に過ぎない」と否定された思うな。
実際、自分は中学生の時に封切で「曾根崎心中」を見て、それが初の増村体験だったんで大感動したんだけど、
当時の大学生や20代の映画ファンは見向きもしてなかった。
(あの前後、話題になっていたのは「狂い咲きサンダーロード」「太陽を盗んだ男」、同じATGでも「サード」などだった)
既に、増村は時代遅れの存在だった。
確かに「曾根崎心中」は評論家たちの評価は高かったけど、それは、
「昔からの作風の一貫ぶりは素晴らしい」「正調マスムラ節の復活!」といったようなニュアンスだった。
自分だって、あの当時、大学生だったら「曾根崎心中」に感動したかどうか。
時代は、バブルで、軽薄短小という言葉が(侮蔑表現ではなく)時代を象徴する流行語になっていた。
増村の持つパワーは凄まじいから、「スチュワーデス物語」にだって誰もが圧倒されてたけど、
それを真正面から受け止めることは時代のムードとは合致していなかった。
だから、ネタ扱いされてしまったんだろう。
>>962が言っている「ギャグとマジのスレスレの線を狙う作風も本人は大映時代から自覚的だったと思う」は、
自分には疑問。
増村は飽くまでも大真面目だったと思うね。
だから、
>>972が言っている「『ネタ』としか観てくれない視聴者たちが増村保造を殺したんだろう」に同感。
もがいてももがいてもネタ扱いされて、苦しかっただろう。
しかし、殺されるべくして殺されたんだと思う。
いや、死ぬべくして死んだんだよ。
それは、作家の宿命というものだ。
遺族には申し訳ないが、「曾根崎心中」の時点で死んでいれば、いちばんかっこ良かった。
大真面目にギャグとマジのスレスレの線を狙う作風だったのだよ
自分の作風(相対的な意味で)に無自覚だったとしたら、晩年まで監督として
やってこれてないでしょう
977 :
975:2010/06/07(月) 01:48:55 ID:ORjqLr6H
>>976 あなたの言いたいことのニュアンスは、何となくわかった。
(ネットだと、言葉の上だけでコミュニケーションをとらなくてはならないから難しいね)
978 :
この子の名無しのお祝いに:2010/06/07(月) 01:54:36 ID:tqLJ2aEb
映画とテレビの違いは大きいと思う
全然違う
チャンネル変えるとか途中で観るのやめるとか
映画にはない
映画のロードショウで途中から観るという人は昔もいたが
休憩挟んで繋げていたものだ
「切り取られる」恐怖に耐えられない監督はテレビを拒否した
堀ちえみが語る、
片手に火のついたタバコを持ちながらカメラを覗き、そのタバコの煙が
カメラに写っているのに「誰だ!煙を焚いてるのは!」とスタッフ怒る
増村監督のエピソードが好きです。
ゆっくりしゃべる棒読みのようなセリフ廻しはわざとなの?
あれは何の意味があるの?
渥美マリの喋りがおなじでんきくらげでも増村と他ではぜんぜん違うんで笑った
981 :
この子の名無しのお祝いに:2010/06/07(月) 20:56:25 ID:Mem5LKxm
ゆっくり喋る棒読み調は
主人公の強く生きていく主張とか、
ドラマの力強さ(ダイナミックさ)を出すためじゃないの?
982 :
この子の名無しのお祝いに:2010/06/07(月) 21:36:09 ID:suGsfpf3
HALTANっていう全身ルサンチマンのキモい40代のオッサンが、
きょうは2chで議論した、とかブログでいちいち報告してて痛いことこの上ない。
「ゆっくりしゃべる棒読みのようなセリフ廻し」は、
>>477さんがうまく文字化している。
わざとかと言ったら、当然わざとだよね。小津映画のセリフ棒読みと同じ。
(小津と増村の相似性については、
>>445に出ている岩下志麻の指摘が面白い)
あれは、どの作品から始まったんだろう。
初期の増村映画の特徴は、逆に、恐ろしいほど猛スヒードのセリフ廻しだったんだが。
>>425 「氾濫」から、だろうか。
小林信彦は「中平・増村時代というのが短期間だがあった」とか書いてたけど
中平は割合早く息切れしてしまった感があるが、増村は結構息長くやってたと思うけどなあ
「中平・増村時代」というのは、
‘明日の日本映画界を担うホープとして中平と増村の2人が飛び抜けて注目されていた時代’
という意味だよ。つまり、50年代末の短期間。
60年代に入ると、松竹ヌーベルパーグが始まるし、岡本喜八や沢島忠も話題になって、
批評家たちの関心の中心はそちらの方に移って行った。
・・・と、小林氏は書いているわけで、それは間違っていないと思う。
>>984 それもファン、これもファン、色んな観方をする人がいたっていいじゃないか
現に増村作品はそうとられても一向におかしくない作風なのだからw
気を悪くしたんだったら「ゴメン」という他ないけど・・・。
うーん。
増村ファンの中に「大映テレビドラマをネタとして楽しんでいた人」がいるとは思わなかった。
>>984 竹内義和はもともと特撮マニアとして同人活動してたんだけど、その分野でも正直言って
ヌルい人だった。『大映テレビの研究』シリーズは自分も読んだけど、確か『2』巻末の泉麻人
との対談で「増村監督ってもともと映画畑の人ですよね」とか発言してて、この人は根本
的にダメだと思った。他にも「竹下景子は歌手としてデビューした」などデタラメな記述が
満載。
増村は早くからテレビの仕事に積極的だった(58年に発行された『テレビ大鑑』の映画監督への
アンケートでも新藤某の「テレビの仕事は暇があればやってみてもいいと思います」など
否定的なコメントが並ぶ中、市川と増村はテレビの可能性にいち早く注目するコメントを
寄せていた)けど、デビュー当時にライバルとして並び称せられた中平はテレビを軽んじて
いたそうで、ああいう状況に陥ってもなおテレビの仕事には消極的だったらしいね。変な
プライドを最後まで捨て切れなかったのも中平の敗因のひとつだったのかも。
特撮マニアとしても、どうもニセモノっぽい。
知識を詰め込みたがるのがオタクってものだと思うけど、この人は怪獣映画についての知識もロクになくて、
だから、朝日ソノラマ系の特撮雑誌からもハジかれてた。
オタク文化コメンテーターとしての役割も、のちに岡田斗司夫のようなホンモノが現われたら、直ぐにとって代わられた。
どうも信用できない人だと思うね。
991 :
この子の名無しのお祝いに:2010/06/08(火) 02:34:44 ID:G5wj+kI6
age
でも『大映テレビの研究』は実際、コッソリ大映テレビ内で教科書として
使われていたんですよ。
>>973 増村が関わった赤いシリーズは衝撃、激流、激突。百恵主演は衝撃だけ。
>>993 『赤い嵐』『赤い死線』にもタッチしている。というか、安本莞二によると増村は野添
和子Pの「赤い」シリーズには毎回名前が出るわけではないものの「脚本監修」という
立場でずっと関わっていたそうなので、『赤い疑惑』にもタッチしていた可能性が高い。
疑惑と放送時期がかぶる夜明けの刑事の方に参加してたので、
名前が一切出てない疑惑には関わってないだろう。
安本莞二によると、夜明けの刑事みたいな一話完結ものでも
脚本全部の監修してたらしいし。