★★映画スターライバル批評会★★

日本映画が誕生して一世紀強。様々なスターを生んだ日本映画界。戦後のスターに焦点を絞り
ライバル関係にあった大スターの批評を討論する会です。自由にライバルだったスター関係を
大いに語りましょう。例：三船＝鶴田。錦之助＝橋蔵。千恵蔵＝右太衛門。裕次郎＝旭。
健さん＝文太。勝新＝雷蔵。ショーケン＝優作。

くそ

渡辺謙＝役所広司
英語がしゃべてる謙が＋1点。夫婦のトラブルで謙が−1点。
何にもなくて広司が＋−０。
よって引き分け。

倍賞千恵子＝岩下志麻
松竹の看板女優だが共演は初期を除いて殆どナイのが不思議。
城戸に可愛がられ主演映画・大作に出演して文字通りトップスターだった岩下。
山田洋次に重宝され国民的映画のヒロインを演じ、渥美と共に松竹を支えた倍賞。
華で岩下。実で倍賞。ドッチもドッチか？

萩原健一＝松田優作
テレビ「太陽にほえろ」の刑事役でブレイクした二人だったが、ショーケンは既に知名度はあった。
映画「約束」で岸恵子と共演して役者としてブレイク寸前で太陽出演。
松田は無名の新劇青年。松田も「狼の紋章」で映画出演を果たしたがショーケンとは雲泥の差だった。
ショーケンの後を受けて太陽出演して大ブレイク。
日テレ岡田プロデューサーから日テレ青春モノ主演でお互いスターに成長して映画俳優への道を選択。
昭和５０年代の映画界を彩った。松田・萩原事件を起こしたり離婚もあった。
松田の遺作となった「ブラックレイン」の最終審査で佐藤役を松田がゲット。次点がショーケンだったのは因縁か？
勝敗はつき難いが松田が急逝しなかったら間違いなく世界の松田になっていただろう。

仲代達矢　×　平幹二朗
俳優座出身の重鎮の二人。共演は多いが、
『他人の顔』の絡みでの二人の演技合戦が特に見ごたえあり。
ハムレット・オセロー・原田甲斐等、当り役に共通するものも多い。

役の幅では卑劣漢も上手い平のほうが多いと言えそうだ。

仲代は映画スターとしても大活躍。
森繁久彌・安藤昇・高倉健・加藤剛・渡哲也・西田敏行らと
共に現役でのクレジット序列最強俳優の一人。

宮崎あおいと蒼井優
実力派のふたり

丹波哲郎＝三國連太郎
映画俳優の重鎮。デビューは三國が早かったしスターになったのも三國。
そひてフリーになって松竹〜日活〜東映〜大映〜東宝と各社に出演。
丹波は新東宝からスタートしてテレビでスターになった。丹波もフリー
の俳優として各社に出演。共に役柄が幅広く大物俳優の敵役から助演。
文芸大作主演と競った。共に息子も俳優。邦画界では貴重な大作映画に
欠かさない大物俳優。共演もオールスター物が多かった。
最後の共演作が西田主演の釣りバカ。クレジットでは三國トメ。丹波は
トメ前で連名の扱いだった。又、三國は役柄によって徹底的に追求するタイプ。
反対に丹波はセリフを憶えて来ない事でも有名。対照的だったもの面白い。

市川雷蔵　×　中村錦之介
後世まで間違いなく名を残す雷蔵に若干分あり。
よく雷蔵のライバルに勝新を挙げる声もあるが
お互いが良きライバルと認め合っていたのはこの二人。

阪東妻三郎　×　月形龍之介

七剣聖の二人。
『忠臣蔵』（1938）『無法松の一生』『大江戸五人男』等で共演。
殺陣、所作の素晴らしさと共に重厚な存在感も印象的。

二人の演技には、優しさがあった。

松方　弘樹　×　北大路　欣也

大物時代劇俳優の息子と生まれ「東映城のプリンス」「東映城の暴れん坊」と
期待され東映京都の期待の星だった。先に売れたのが欣也。時代劇衰退後は
テレビ・他社出演して同世代トップ俳優だった。松方は雷蔵死去で大映出張したが
雷蔵の代わりは無理だった。その後東映で戻り実録路線で開花。離婚・スキャンダル
でマスコミの餌食になるがシブトク東映の暴れん坊振りを発揮。欣也はご尊父同様
時代劇俳優の王道を邁進。私生活も対照的な二人。

天津敏×大木実

ヤクザ映画の悪役と言えば
この二人。親分・刺客役は迫力満点。
善人も上手い。天津さんは故人。
大木氏は長老の一人として、
現在も活躍中。

赤木圭一郎　×　本郷功次郎

共に大学（成城・立教）から映画界入り。アイドル的人気で双璧だった。
裕次郎に可愛がれた赤木。雷蔵から可愛がられた本郷。
無国籍アクションに対して時代劇・柔道モノとジャンルが違ったが
新進スターとして次代を担う予備軍だったが赤木が急逝。葬儀に参列した本郷。
会社（日活・大映）が違ったが良きライバルだった。

浅丘ルリ子　×　吉永小百合

共に日活出身の看板スターだった。浅丘は旭・裕次郎・赤木・英樹・渡等の相手役
を勤め日活アクションの看板だった。小百合は文芸路線・青春路線の主役を張り文字
通りトップスターになった。しかし先輩ルリ子との共演は意外に少ない２〜３本。
クレジットでも会社も気を使い互角〜曖昧にした。日活退社後はテレビで一本共演
したのみ。ルリ子・小百合共に古き良き時代の映画スターである。

高倉健　×　菅原文太

任侠映画でスターになり、松竹・東宝でも活躍、現在日本映画の「顔」
とも言うべき人健さん。
『仁義なき戦い』で広能役を大熱演、実録路線のエースとなった文太
兄ィ。宮崎アニメでも芸域の広さを見せる。

二人と映画を作った深作欣二監督は二人の名前から一字ずつもらって、
息子に命名し、その命名はドラマ『傷だらけの天使』の主人公の息子の
設定にも継承された。

二歳違いの同世代の二人は『関東緋桜一家』『山口組三代目』等で共演。
『神戸国際ギャング』以来の二人の激突共演が待たれる。

沢尻エリカ × 戸田恵梨香

役柄の幅が広い沢尻。
清純派美少女の戸田。

小林　　旭　×　加山　雄三

デビューは旭が早かったがスターになったのも旭が早かった。
加山のデビュー作「東から来た男」は旭の渡リ鳥シリーズが下敷きになってる。
勿論加山の売出しは旭の先輩裕次郎を意識したものが多かったが
シリーズ物と主題唄を唄い互いにヒット曲多数ってのも似ている。
俳優業は休息状態で歌手活動専念ってのも似ている。
疑惑？カツラ・身長鯖読みとホント旭・加山は共通点が多い。
銀幕復帰で「渡リ鳥vs若大将大いに唄う」ってのはどうだろう。

山本富士子と若尾文子

日本一の美女お富士さんと妖艶な美女文子さん。
共に大映で活躍

山崎努　×　緒形拳

黒沢作品『天国と地獄』『赤ひげ』などで若き時代から
強烈な存在感と迫力ある演技を鮮やかに示していた山崎。

新国劇で辰巳・島田の二大名優から厳しい指導を受け、
舞台・テレビで活躍し、1960年代、稲垣浩や増村保造の
映画で名演を見せた緒形。

1972年テレビ『新・平家物語』で共演。その年から始ま
った「必殺シリーズ」で緒形は梅安役、山崎は鉄役で入魂の
熱演を見せたが、二人の共演・絡みは無かった。

これ以降も緒形は今村作品、山崎は伊丹作品等で大活躍。

日本アカデミー賞授賞式で一度顔を合わせたが、
その後も共演は無し。

今、最も共演が待たれる名優ふたり。

石原　慎太郎と石原　裕次郎。

裕次郎にとって兄慎太郎は生まれてからのアイバル。父親を亡くしてから兄が親代わり。
兄の小説が芥川賞受賞で映画化権を日活が獲得した。次作を希望する日活に出した条件が
弟を主演にと希望。石原裕次郎誕生の瞬間だった。裕次郎は瞬く間に日本映画トップスター
になった。その裕次郎に苦言を呈したのが兄慎太郎。「商業映画の犠牲になるな」と自社
製作プロ設立して映画製作へ。その障害（五社協定）を救ったのも兄慎太郎だった。
裕次郎の中にいつも存在したのが兄慎太郎の存在だった。その存在に有利な面を
誇示できた時が兄の選挙応援だった。知名度では兄慎太郎を凌いでいたからである。

香川良介　×　志村喬

二人の歩みは、「昭和の映画史」そのものと言ってよいのでは
なかろうか？戦前から数多くの作品に出演し、作品数は数百本
に及ぶ。

若き日の作品では、千恵蔵や嵐寛の主演映画において、渋い名演を
見せる。二人共、この頃から老け役も得意にしていた。

志村は戦後黒沢作品の名作『生きる』『七人の侍』に主演、
堂々たる存在感を見せる。

香川は『薄桜記』の千坂兵部役での重厚さが忘れられない。

加山　雄三　×　宝田　明・佐藤　允・夏木　陽介・久保　明

三船に次ぐ若手スターを模索した東宝。松竹から鶴田・日活から三橋又フランキー
小林桂樹・森繁久弥等を入社させ主演映画で回転させたが自社スター候補は宝田から
久保・佐原・夏木といたにはいたが怪獣モノの主演が精々。一番デビューが遅かった
加山がスター候補生を一気にごぼう抜きして名実共に看板スターと成った。
抜かれたスター候補の中には加山イジメもあったと聞く。

田中絹代×山田五十鈴

無声映画の時代からスターとして
邦画を支える。溝口作品で
情熱的なヒロインを熱演。

渥美　　清×植木　　等

国民的スターとなった寅さんこと渥美清もテレビで人気を得ると
映画界から出演の声がかかり目標としたのが植木等だった。
当時の植木は東宝サラリーマン物で人気爆発した人気スター。
追いつき追い越せで寅さん誕生。その後も渥美は植木を意識してたが
共演の機会がなかったのは残念だった。

進藤英太郎　×　柳永二郎

ずっしりと重い存在感。悪役の憎たらしさも絶品

三浦　友和　×　草刈　正雄

共に東宝で「第二の裕次郎」「第二の若大将」的に売り出されたが失敗に終わった。
それでも三浦は百恵映画の相手役としてスターになった。
草刈には若大将のキャラが合わなかったが角川映画で見事復活。

的外れなのも中にはあるな

中村翫右衛門　×　河原崎長十郎

前進座の名優二人。
『河内山宗俊』『戦国群盗伝』『人情紙風船』『阿部一族』
『箱根風雲録』といった名作に光る二人の名演。

勝　　　新　太　郎　×　若　山　富　三　郎。

大物俳優兄弟だがデビューは弟勝新が早かった。スターになったのも勝新が早かった。
兄若山はスター候補で新東宝からデビューしたが泣かず飛ばず。スターになった勝新
の大映へ移籍するが雷蔵・弟の相手役でやはり泣かず飛ばず状態だった。
若山は東映再移籍で「極道」でスターに遅咲きだった。しかし後半ではそのキャリアを
生かし東映に留まらず各社からオファーが殺到してスキャンダル塗れの弟勝新を凌ぎ
大器晩成の超大物俳優の仲間入り。前半勝新＞若山だったが後半勝新＜若山だった。

片岡千恵蔵　×　市川右太衛門

若き日、千恵蔵は「片岡少年劇」、右太衛門は関西の青年歌舞伎に、
それぞれ参加していた。活動大写真に移って、歌舞伎で鍛え上げた
演技を生かし、共にスターへの道を歩む。

戦後は共に東映の重役スターとして活躍。数多くの作品で火花散る
演技合戦を見せてくれた。

右太さんは『旗本退屈男』が当り役で、無声映画版に始まって、
舞台・テレビでも演じ続けた。主役・若い役に熱いこだわりを
持ち、老け役を嫌い、脇役は少なかった。

千恵さんは主役にはこだわらず、芝居の面白さを求め、助演にも
積極的であった。『宮本武蔵　巌流島の決斗』では長岡佐渡守役。
戦前の稲垣浩版で武蔵役者として主演した彼が、錦兄の若い武蔵を
見守るように重厚に細川家の家老を熱演。
「歴史」を感じる配役であった。

岩下志麻　Ｘ　十朱幸代　（♪水道 完備 ガス 見込み「バス道り裏」で十朱幸代は主役デビュー？　どちらも父親が俳優で
「バス道り裏」に出ていた。岩下志麻も出ていたかも？　そういゆことで売れたのは十朱のほうが早かったはず）

加山雄三+星由里子　Ｘ　浜田光男+吉永小百合　（青春路線の看板スター）
（吉永は文芸物もこなしたが星の文芸物て記憶に無い　　　東宝時代の若い頃よ）
森繁　Ｘ　伴淳　　（喜劇で人気を得てシリアスへと変化　軌跡がだぶる）



あいまいな記憶なのでマチガイあるかも

大友柳太朗×近衛十四郎

殺陣が絶品の二人

市川　雷蔵　×　勝　新太郎

デビューも一緒。年齢も一緒。しかし待遇面では月とスッポン。
雷蔵は期待され最初からスターの座を約束されたエリート。期待通りの活躍で
大映の看板スターになった。勝新は白塗り二枚目路線で泣かず飛ばずだったが
悪役を演じる事で路線変更で大ブレイク。一気にギャラも大映トップ長谷川一夫
雷蔵を抜き大映トップへ映画もヒットシリーズの連発。かつ（勝）ライス（雷）
と呼ばれ大映の二枚看板へ。しかし雷蔵死去で勝一人では大映を支えきれなかった。
勝はギャラ・映画興行でも雷蔵を抜いたが大映序列は雷蔵＞勝新だった。

>一気にギャラも大映トップ長谷川一夫 雷蔵を抜き大映トップへ

なにかの本で長谷川は幹部扱でギャラは常にトップ。
長谷川以外では雷蔵がトップ。
雷蔵の晩年に勝が並んだと書いてあったような。
ギャラアップの直談判で辞令は勝が早いが、すぐに雷蔵に同額の辞令。
そのとき、すでに長谷川は映画から手を引いている。
アップしたギャラを受け取る段階で勝が長谷川、雷蔵を超えたことはない。

中村錦之助　×　東千代之介

『笛吹童子』（1954）では錦兄の清廉な演技、千代之介の気品豊かな
様子が印象的。

共に東映時代劇のスターとして活躍。

『沓掛時次郎　遊侠一匹』（1966）では渡世の義理から三蔵
（千代之介）と戦うことを強制される時次郎（錦之助）。
二人の激突の場面は、観客の心にせつなさをこみあげる。

真田広之×黒埼輝
今や「世界の真田」となった名優広之。
そのライバルと言えばトム・クルーズや
渡辺謙を想像する人も多いと思う。
それらの意見も事実だが、20代前半の
真田のライバルはなんといっても
黒埼だった。

JACで鍛錬したアクションは凄かった。
黒崎は演技も上手かったが、芸能界
を引退した。

東映京都（里見浩太郎）×東映東京（千葉真一）

里見は東映京都のホープとしてひばりの相手役やＢ面の主演俳優で東映時代劇
の新進スターとして活躍。一方の千葉真一は子供向けヒーローとして東映テレビ
で子供には知名度抜群だった。東映東京のスター波島進からバトンを受けた
七色仮面で大ブレイク。波島は特別機動捜査隊に主演以降１５年の長寿番組と
なった。千葉は映画ではパッとしなかったがキイハンターなどテレビで人気俳優
となった。里見は時代劇衰退で映画での出番も減り活路をテレビへ。千葉は
テレビで得た人気を映画主演を張るようになった。里見は波島の当たり役を
継承してテレビで復活。時代劇テレビ俳優として開花。千葉は空手映画・実録路線
で映画でブレイク。千葉もテレビ時代劇に出演する事になった。
二人の系譜は「東映」の系譜でもある。

滝沢修×宇野重吉

劇団民芸の二大名優。
映画でも数多くの作品で演技合戦を展開。

辰巳柳太郎×島田正吾

新国劇の重鎮２大俳優。
映画でも数多くの作品で火花を散らした名優。
時代劇・明治モノ・戦記モノ・ヤクザモノ・現代劇と幅広い。

鶴田浩二　×　丹波哲郎

任侠映画を支えた大スター・名優鶴田浩二。「戦後の人生はお釣り」と
語って、戦死した人々の遺骨収集も懸命に取り組んだ。
『あゝ決戦航空隊』の大西中将役の熱演は凄まじい迫力があった。
彼は上下関係には厳しく、年長の俳優でも後輩の場合は呼び捨てで呼ぶ
ことも多かった。

丹波哲郎は学徒出陣の後、GHQの通訳を経て俳優に。各社で大活躍。
ご存知の通り霊界の宣伝マンを自称していた。

「俺のほうが先輩なのに、なんで丹波に呼び捨てにされなきゃ
いかんのだ？」
とこぼしながらも、鶴さんは丹波さんには心を許し、
呼び捨てで呼び合う「タメ」の付き合いを楽しんでいたようだ。

「霊界では戦争や争いなど無い！」と力強く語っていた丹波さんの
大音声が忘れられない。

天知茂　×　宇津井健

新東宝出身のスター俳優。最初からスター候補で入ってスターになった宇津井。
エキストラからスターになった天知。新東宝倒産で二人共大映へ移籍。
天知は役柄が広く雷蔵・勝新・田宮等の相手役を勤め後々東映からも出演依頼が
あって東映へ移籍。キャリアを生かし東映テレビの顔となった。
宇津井は大映東京で主演を張ったが大映テレビ「ガードマン」が大ブレイクし
やはり大映テレビの顔となった。新東宝スターだった天知と宇津井。昭和４０年
映画衰退の兆しが見えたがいち早くテレビに移行した映画スターのハシリでもあった。

岸田森　×　草野大悟

誕生月が一月違いの同年（1939年生まれ）の二人は私生活
でも親友だった。文学座の同期生でもある。

岸田は知性的なムードで沈着冷静で切れ者のヒーローから
冷酷・残忍な悪役まで鮮やかに演じ分けた。

草野は粘り強い演技で渋く存在感を発揮、暖かいキャラク
ターから粘着質の悪玉まで、幅広く演じた。

二人とも多芸多才であっただけでなく、どのような役柄を
演じても、それぞれの独自性・唯一性を強靭な個性によっ
て実感させてくれた。

岸田は1982年43歳で死去し、草野は1991年51歳で亡くなった。
若く、早すぎる死であった。

岡本喜八や実相寺昭雄の監督作品で活躍した
二人の名演が忘れられない。

原田　芳雄　×　夏八木　勲

俳優座出身のシブイ俳優の二人。
映画・テレビで主演を張り助演もこなし
今でも現役バリバリの硬派な壮年俳優。

関根恵子(高橋惠子) vs 松坂慶子�@

共に大映で期待されていた新スター出身。
但しスタート時点では関根恵子のほうが優遇されてた。

関根恵子はスカウトされて1970年に15才で中学卒業と同時に大映入社、
その夏のデビュー作｢高校生ブルース｣でいきなり主演。
しかも同級生と初体験するシーンでいきなりヌードを披露するわ、
妊娠してしまい相手の同級生に腹を踏みつけさせて堕胎するなど
いまの｢14才の母｣なんかに比べようも無いハードで大胆なシーンを
見事こなし、経営難に苦しむ大映で一躍期待の星に輝いた。
続く｢おさな妻｣でも年上の30男と結婚し、新婚初夜で処女を失うシーンを
未成年者とは思えぬ大人びた艶技でナマナマしく演じきった。
1970年の年末に公開された大映最後の正月映画は、
渥美マリ主演、恵子と八並映子が共演した｢可愛い悪魔いいものあげる｣と、
さらに同時上映は関根恵子主演｢新高校生ブルース｣だった。
いかに恵子が当時の大映の看板女優に一躍踊り出たかを如実に表している。

関根恵子(高橋惠子) vs 松坂慶子�A

一方、関根恵子より3才年上の松坂慶子は子役出身。
1970年の秋に大映入社、八並映子主演｢高校生番長｣シリーズや
｢すっぽん女番長｣に出演したが、大きな役に恵まれず云わば大部屋扱いだった。
関根恵子主演｢樹氷悲歌｣や｢遊び｣でもストーリーに絡まない役。
だが、やがて転機がおとずれる。
大映テレビ室製作｢おくさまは18歳｣でヒロイン岡崎友紀のライバル役に抜擢され、
さらに｢遊び｣の併映作品として製作準備した｢夜の診察室｣が渥美マリの主演降板によって、
慶子がピンチヒッターとして登用され、関根恵子より約1年遅れて初主演をかざった。
しかし慶子の初主演映画｢夜の診察室｣は当時あまり評判にならなかった。
もはや大映映画がどんな作品を作っても客を呼べないほど落ち込んでいたことも理由にある。
｢夜の診察室｣が注目を浴びるようになったのはそれから10年後。
大映倒産により慶子が松竹に移籍してからは映画、TVで大活躍するようになって、
さらに歌手としても｢愛の水中花｣で大ヒットを飛ばした。
人気、実力ともに日本映画界を代表する大女優になった当時、
かつてのお宝映像としてリバイバル公開されたのがきっかけだった。
｢大女優の封印された過去｣｢清純派女優が魅せたハレンチ芝居｣と取り上げられたが、
少女のような天真爛漫さと、メイクを変えることでいきなり妖艶に変貌する美しさ…
映画の出来はともかく、そこには慶子の魅力の原点が見事に盛り込まれていた。
この作品をみると、大映があのまま潰れずにいたら慶子も大映の看板女優になりえたかもしれない、
そんな可能性を見出すことが出来る。

梅宮辰夫　×　山城新伍

『北海の暴れ竜』で共演。『不良番長』シリーズで大活躍。
同シリーズについて山城は「俺、台本読んだことない」と
言う程、アドリブ・ギャグを連発。カポネ団はエネルギッシュ
だった。

『仁義なき戦い　代理戦争』『県警対組織暴力』『資金源強奪』
でも二人の存在感は強烈だった。

梅宮は役柄によって様々な顔を見せてくれる名優。
若い頃は不良性感度の強いキャラクターが多かったが、近年は
初老の役柄でずっしりと重い風格を見せてくれる。

47getよって
大石内蔵助役者を二人
市川右太衛門×長谷川一夫

共に若き日関西歌舞伎で活躍。
映画で成功した右太さんに一夫さんは相談した。
「待て」と右太さんはアドバイス。
後に二人とも映画の世界で大スターに。
主役で若い役を演じ続けたのも
二人の大切な個性であろう。
私生活でも親友だった。
長二郎が浅野、右太が脇坂を演じた
『忠臣蔵』（1937年）は、
短縮版が現存している。

舟木　一夫　×　西郷　輝彦

橋幸夫とともに昭和人気歌手「御三家」と言われた超人気アイドルだったが
中でも舟木と西郷は五社総出演した人気映画スターでもあった。
特にスター不足の日活では二人の主演映画をローテーションに入ってた事もあった。
舟木は共演者に浜田光夫・山内賢・和泉雅子・松原智恵子等日活スターを脇に主演。
又、西郷は高橋英樹・渡哲也・松原智恵子・十朱幸代等を相手に主演。
二人共日活の顔でもあった。映画・歌手でもライバルだった。

高橋英樹　×　杉良太郎

日活映画で活躍。テレビ時代劇・座長公演のヒットで
人気を不動のものに。重鎮になった二人が激突する
時代劇映画を見たい。

舘　ひろし　×　岩城　晃一

共に暴走族クールスから東映で映画主演デビュー。角川大作にも出演し岩城は
鶴田・三船と共演。舘は高倉・三國と共演。新進スターとして期待が高かった。
しかし岩城は挫折。舘は石原プロ製作「西部警察」で一躍全国区人気で石原軍団
入り。岩城は倉本聡ドラマ「北の国から」で新境地を見出しその後トレンディー
ドラマで人気。現在では貴重な二人とも渋いダンディー俳優として君臨。

織田裕二　ｘ　江口洋介

共に湘南爆走族でデビュー。同じ３８歳。その後も東京ラブストーリーで共演。今でもプライベートで飲みに行く
など公私共に仲の良い二人。しかし俳優としては踊る大捜査線などで国民的俳優になった織田裕二が圧倒している。

錦之助×雷蔵

どちらが上？

東野英治郎　×　小沢栄太郎

俳優座創立時のメンバー。年齢も二歳違いの同世代。
東野は重厚で人間味・滋味溢れるムードが印象的。
小沢は憎たらしい悪役で、強烈な存在感を発揮した。

二人の火花散る演技合戦は数多いが、座長（東野）を
興行主（小沢）がネチネチといじめ抜き、座長の養女を
自分の妾にしようとする『浮草日記』が特に鮮烈。

中谷美紀×柴咲コウ

スターダストの先輩後輩。
1991年のデビュー以来、
映画・テレビ・音楽に活躍し
エッセイでも名文を書く中谷。
『壬生義士伝』『ホテルビーナス』で
ヒロインを好演。
今年『嫌われ松子の一生』において
無垢で優しいが故に運命に弄ばれる
女性川尻松子を体当たりで大熱演。

柴咲は深作欣二監督『バトル・ロワイアル』で熱演。
『Go』ではキュートなヒロインを演ずる。
『松子』にも出たが中谷との
本格的な絡みは無かった。
二人の絡みを是非観たい。

そういえば三船敏郎のライバルって誰だ
鶴田浩二とか森雅之あたり？

>>55
同感。
三船　敏郎　　×　　森　　雅之
アクティブ・ダイナミックな三船に対しインテリ・ダンディズムの森。
何もかも好対照な名優。しかしこの二人が共演した「羅生門」は世界に名を広めた。

鶴田と三船は何方か？詳細をキボンヌ。

初代松本白鸚　×　森雅之

白鸚は七代目幸四郎の息子として1910年に生まれ、松本
純蔵の名で初舞台、初代中村吉右衛門に入門、1949年、
八代目松本幸四郎を襲名、主に時代物を得意とした。
映画にも数多く出演。1961年に東宝に移籍、72年フリーに。
81年初代白鸚を襲名、82年死去。

森は1911年有島武郎の息子として生まれた。築地小劇場・劇団
テアトルコメディ・文学座を経て映画でも多くの名演を残す。
成瀬巳喜男作品では『あにいもうと』（1953）で妹思い故に
妹に厳しく当る短気で不器用な兄の石工を熱演。二年後同じ
監督作品『浮雲』では繊細な二枚目を演じ、その傑作演技は
歴史に燦然と輝いている。1973年死去。

白鸚がオセロー、森がイアゴーを演じた『オセロー』（1960、演出
福田恆存）公演の記録したフィルムが現存している。
重厚深遠な松本オセロー、憎たらしいワルで、かつユーモアに溢れ
魅力豊かな森イアゴー。
二人の演技合戦は素晴らしい。

仲間由紀恵×国仲涼子
沖縄生まれの同年の美女二人

木村拓哉×織田裕二

共演はないが映画ヒットがない木村がどこまで興行記録を伸ばすか？
又、織田の新作はどこまで興行記録を伸ばすか？
日本で唯一のマネーメイキングスターの織田も４０歳。
木村も映画に本格参戦出来るか？

山田五十鈴×高峰秀子

五十鈴は無声映画時代からスター。
『瞼の母』では可憐な妹役。
舞台・テレビでも活躍。

デコちゃんこと秀子も子役として活躍。
『綴方教室』『馬』など
山本嘉次郎作品でヒロインを熱演。
1954年の木下恵介の監督の傑作
『二十四の瞳』の大石先生役は
歴史的名演。

日本映画を支え続けた二大女優は
『昨日消えた男』『樋口一葉』
『或る夜の殿様』などで共演。

藤原竜也　×　滝沢秀明

藤原は『BR』『デス・ノート』等のヒットシリーズに
主演。滝沢はNHK大河ドラマ『義経』に主演。

二枚目俳優二人の共演が見たい。

里見　浩太朗　×　杉　　良太郎。

デビューは里見が早いし映画では主役を経験したが路線変更により不遇時代を経験。
一方の杉も日活でデビューしたが日活ではスターに成れなかった。
しかしテレビ時代劇で人気を獲得。水戸黄門の助さん役で大ブレイク。
里見も水戸黄門の杉の後任助さん役でブレイクしてテレビ時代劇の主役で大ブレイク。
共に映画ではダメだったが人気時代劇出演でテレビ時代劇の大御所になった。

宝田明　×　美輪あきひろ
釜対決

佐分利信　×　山村聰

佐分利（1909−1982）は戦前『兄とその妹』『戸田家の兄妹』等
で正義感に厚く家族思いの青年を好演。
戦後は『叛乱』等、監督も務めた。『わが愛』では二枚目の中年
男を好演。
山本薩夫作品では『華麗なる一族』『皇帝のいない八月』等に
出演。横溝正史作品においても貫禄豊かに大役を演じたが、
1977年のテレビ『三つ首塔』の上杉誠也役が殊に印象的。
1977-78年中島貞夫監督の超大作『日本の首領』三部作に主演、
関西のやくざの大親分佐倉一誠役を重厚に演じた。
1982年死去。愛妻家としても有名だった。

山村（1910−2000）も芸域の広い名優であった。
『雪夫人絵図』では冷酷な男、監督も兼ねた『蟹工船』では心
に傷を持つ男、『山の音』では44歳の若さで初老の男を好演。
『人間の条件』第一部・第二部では主人公梶の友人沖島を熱演。
山本薩夫監督『傷だらけの山河』（1964）では西北鉄道経営者
有馬を演じた。あらゆる手段を用いて金・女の欲望を満たす有馬
の豪腕を山村は濃厚な演技で鮮やかに表現した。
1972年テレビ『必殺仕掛人』において元締音羽屋半右衛門を風格
たっぷりに表現し、1973-74年映画版でもこの役を演じ、
70年代の代表作にした。
1974年、テレビ『華麗なる一族』で映画版で佐分利が演じた
万俵大介を演じた。
公式サイトには、
「命ある限り悔いなく生きよ」
という彼の言葉が掲げられている。

三船　　敏郎　×　鶴田　　浩二。

デビューは鶴田がチト早くスターになったのも鶴田がチト早かった。
プロダクション設立も鶴田が早かった。演技も役柄の幅も唄も歌う鶴田は三船
より器用だ。しかし三船は巨匠に出会い自らの個性を引出し一躍世界へ進出。
国内需要は鶴田。世界需要は三船。映画共演は東宝で合流。クレジットでは
外様の鶴田に軍配。しかし圧倒的存在感で三船の次位になって鶴田は東映で開花。
東映で大名になった鶴田が三船と最後の共演。トップ三船・トメ鶴田のクレジット。
ともに映画界の重鎮で最後まで大スターだった。

九代目市川團十郎×五代目尾上菊五郎

日本映像史最古の芸能界ライバルは
『紅葉狩』に出演した
この二人であろう。

森繁久彌　×　伴淳三郎

喜劇王二人。
伴淳は二十代から老人役も上手かった。
『飢餓海峡』の弓坂刑事は傑作。

森繁は日本芸能界を支える大御所。
『夫婦善哉』は傑作中の傑作。
『駅前』シリーズを初め、二人の共演は多い。

藤山寛美　×　小島慶四郎

藤山直美は近所のおばさんと↓のような
会話をしたと語っていた。

おばさん「あんたとこ大変やな」
直美「なんでですの？」
おばさん「お父ちゃん、アホやし」
直美「おばちゃん、あれ演技でやってるんですよ」

寛美は純真無垢なアホの男性の役で迫真の演技を見せた。
一方で同じ松竹新喜劇の舞台で『愛の設計図』の石原
監督のような厳しさと暖かさの両面を兼備した男の役も
渋く演じた。
映画でも大活躍。『明治侠客伝　三代目襲名』
（1965、加藤泰監督）では、命を捨ててボンボン
春夫（津川雅彦）を守り抜く侠客仙吉を大熱演。
主演の鶴田浩二は感嘆して
山下耕作監督にその至芸を絶賛した。

慶四郎は新喜劇の舞台で悪役を含めて活躍。映画では
『ポルノ時代劇　忘八武士道』が印象的。
今年NHK朝ドラ『芋たこなんきん』では直美の岳父役を
飄々と好演。

星　由里子　×　浜　　美枝。

東宝の人気若手女優だった。星は若大将シリーズの顔で売った。
浜は植木サラリーマンシリーズの顔で、００７映画でボンドガール
を勤めたウルトラスタイル。東宝以外にも日活・裕次郎映画や
東映・健さん映画にも共に出演。二人共今でも健在なのがスゴイ。

長門裕之×津川雅彦
いわずと知れた日本映画の父マキノを親戚に持ち
子役時代から注目された２人
長門は日活時代から裕次郎　旭を脇で支えながら､津川は松竹で｢木下映画」の脇で活躍
その後も長門はジャンルを問わず脇で華を添える役者として
逆に津川は今では豪放な役どころが多い
芸域の広さは長門＞津川だけど

澤村国太郎×加東大介

兄の国太郎は二枚目役者。
歌舞伎役者を経てマキノ省三に
招かれ映像の世界に入る。
1931年省三の娘智子と結婚。
『丹下左膳百万両の壺』の爽やかな
喜劇的演技は絶品であった。
『闇の影法師』『富士に立つ影』でも
粋や気品を鮮やかに見せてくれた。
弟の大介は善悪・硬軟あらゆる
役柄を自然に演じた天才的名優。
名演は数多いが、『人情紙風船』の
やくざ、『西鶴一代女』でヒロイン
お春に過去をネチネチと問う太三郎、
『七人の侍』の侍の一人七郎次、
『浮雲』の清吉役の切ないムード、
『血槍富士』の源太は特に印象的な
傑作である。

国太郎の色気は息子の津川雅彦に、
大介の豊かな演技力・表現力は甥の
長門裕之に継承されていると言えよう

石原　　裕次郎　×　勝　　　新太郎。

映画会社は日活・大映と違ったが裕次郎はデビュー間もなく日本映画トップスター
へ勝は裕次郎よりデビューは早かったが売れたのが遅かった。しかし豪放磊落な
性格と負けず嫌いの勝は日活裕次郎とタメの付き合い。映画斜陽化で客は来なくなかった
時期に勝はヒットシリーズ三本持って大スターの仲間入り。スタープロ設立して
共に映画で共演。テレビ進出してからも共に出演。映画出身の大物俳優として終生
良きライバル又親友でもあった。裕次郎葬儀上での勝の弔辞。勝の葬儀は石原軍団が
仕切った。

嵐寛寿郎　×　片岡千恵蔵

千恵蔵が「東映」の御大になった時代、ライバルは勿論右太衛門だが、
戦前追いつきたかった存在は寛寿郎であった。歌舞伎役者だった
千恵蔵はマキノ省三に「近く『忠臣蔵』の判官役をやってもらいたい」
と口説かれ、彼も演じたい役だったので1927年4月マキノに入社。
その一日後に入社した嵐和歌太夫改め嵐長三郎は『鞍馬天狗』シリーズ
でスターへの道を歩む。1927年『忠魂義烈　実録忠臣蔵』で監督省三は
かつての口約束を破って浅野内匠頭に諸口十九を起用し、千恵蔵は服部
逸郎役、長三郎は脇坂淡路守役に決定する。この違約を千恵蔵が糾すと
省三は「判官はやらすと言ったが、実録の浅野内匠頭をやらせると言った
覚えはない」と逃げ口上。これを聞いて怒り心頭に達した千恵蔵はマキノ
を退社、独立を決意。

長三郎は寛寿郎と改名し、スター街道を順調に進む。1938年日活の
『忠臣蔵』（監督マキノ正博・池田富保）は、
浅野・立花/片岡千恵蔵、脇坂・清水/嵐寛寿郎、大石/阪東妻三郎
の配役で三者が先頭・中軸・トメをピンクレジットでそれぞれ飾った。
あった。浅野/千恵蔵の配役は父の無礼を詫びる正博の気持ちがあった
のかもしれない。

戦後、千恵蔵は「御大」として東映の重役スターとして貫禄を見せた。
寛寿郎は新東宝の『明治天皇と日露大戦争』で天皇を演じ、作品も
興行的にヒットした。東映では『網走番外地』の鬼寅親分で凄みを
示した。千恵蔵が序列で先頭かトメを維持していたのに対して、
寛寿郎は脇役が多く、数人連名の位置づけであった。
しかし、芸はいぶし銀のような渋さと重厚さと迫力がみなぎっていた。

二人の最後の本格的な激突は『十三人の刺客』であろう。
主演千恵蔵・助演寛寿郎の名演は当時の若手監督工藤栄一のシャープな
演出と共に輝いた。

大川恵子×千原しのぶ

東映城のお姫様女優二人

三田　佳子　×　佐久間　良子。

男性路線の東映で唯一看板女優だった「両よしこ」。
映画では佐久間が軍配か？テレビでも大河で主演を張った二人。
息子の教育では佐久間が軍配か？
いずれにしても現在でも活躍中の二人。

加藤剛　×　山口崇

テレビ『大岡越前』では忠相・吉宗、『風と雲と虹と』では
将門・貞盛の役柄で共演し、熱い演技合戦を展開してくれた。
映画では『雲霧仁左衛門』で共演したが、本格的な絡み・
激突は無かった。

二人が激突しぶつかり合う映画を、是非見たい。

渡　　哲也　×　松方　弘樹。

同年代の映画出身のスター。特に松方は渡の代役が最も多く
「仁義なき戦い」「勝海舟」「県警対組織暴力」「野生の証明」等
渡の代役を勤めた。その渡も松方主演オールスター映画「修羅の群れ」
で松方の息子役に扮し友情出演。二人の本格的共演が待たれる。

渡瀬恒彦　×　伊吹吾郎

同世代の二人。東映で共演が多い。
『現代やくざ　血桜三兄弟』『仁義なき戦い』
といった傑作で激突。
『仁義』の「散髪屋」のシーンは強烈。

『山口組外伝　九州進攻作戦』『あゝ決戦航空隊』
『脱獄広島殺人囚』でも共演しているが本格的な
絡みとは言い難い。

『北陸代理戦争』では撮影中事故にあった
渡瀬の代役を伊吹が務めた。

菅原　文太　×　待田　京介。

共に他社から東映へ移籍してスター候補となったが
文太に軍配。待田は鶴田派。文太は若山派と分れ
共に俊藤プロから可愛がれ最後まで重宝された。
文太ではなく待田が選ばれたら文太の位置に待田が
いたかも？

千葉真一　×　佐藤允

『直撃　地獄拳』シリーズの掛け合いは絶妙。
『宇宙からのメッセージ』『沖縄10年戦争』でも共演。

戸浦六宏×佐藤慶

大島渚作品を始め
数多くの作品で共演。
悪役も絶品

哀川　翔　×　竹内　力。

共にＶシネの看板スター。最近ではそのキャリアを
生かして哀川がテレビへ進出。竹内・哀川とも東映
映画「極道の女たち」にソレゾレ出演した。

伊東美咲 × 佐藤藍子

同年の長身美女二人。
絡みの多い共演を希望。

高橋昌也　×　滝田裕介

共に1930年生まれの名優。知的で風格のある演技は素晴らしい。
高橋は俳優座・劇団四季・文学座等を経て演劇集団円を結成。
映画では『浮草日記』の冷酷なプレイボーイの二枚目役者、
『人間の壁』の校長の職に野心を燃やす教師役が印象的。

滝田は1953年俳優座に入団。声優としても活躍。
映画では、『乳房を抱く娘たち』で酔った勢いで女の子に
セクハラ的にキスしてしまう男仁役が印象的。
『心中天網島』では、妻子がありながら愛人小春（岩下志麻）
との不倫の恋におぼれる治兵衛（中村吉右衛門）を厳しく
暖かく見守る兄孫右衛門を重厚に演じた。

高橋・滝田は『日本沈没』（1973）で共演。
高橋は今年1月フジテレビ『女王蜂』で衣笠智仁役、
滝田は3月TBS『大岡越前』で西尾豊後守役で、
それぞれ、名演を見せてくれた。

このスレは邦画の勉強になる。
ライバルって結構多い事にビックリ。
真田　広之　×　渡辺　　謙。
「ラストサムライ」で共演したが渡辺が準主役。
当時では真田が格上だったが一気に渡辺がライバル
までいったように思える。

二代目中村鴈治郎　×　十三代目片岡仁左衛門

関西歌舞伎の二大名優。年齢も一歳違い。
鴈治郎（1902−1983）は初代中村鴈治郎の息子として大阪に誕生。
本名林好雄。1906年12月、中村好雄の名で南座で初舞台、1910年12月
初代中村翫雀を襲名。1935年2月1日父初代鴈治郎死去。
1941年溝口健二監督、映画『芸道一代男』で父初代鴈治郎を演ずる。
47年二代目中村鴈治郎を襲名。だが、55年松竹に無期休演を申し
入れる。これには当時スターになった鴈治郎の息子二代目扇雀（現・坂田
藤十郎）に対する様々な妨害があって父である彼は歌舞伎界に居づらくなっ
た、と後に語っている。旧知の溝口監督が映画界に誘い、『大坂物語』
への出演が決まるが監督予定の溝口が56年死去し、吉村公三郎が監督を
代行した。以後鴈治郎は映画俳優として大活躍。本人も「映画俳優
になりたい」と決意し、「『成駒屋』（屋号）やなしに本名で呼ん
どくなはれ」と周囲に願い、撮影現場の呼び方も本名の「林さん」となった。
市川崑作品では『炎上』『鍵』、田坂具隆『湖の琴』、今村昌平『エロ事師
たち　人類学入門』の好色な老人役が傑作。
1957年堀川弘通監督『女殺し油地獄』では放蕩息子与兵衛（扇雀）の乱行に苦
悩する律儀な義父徳兵衛を熱演。与兵衛役の息子扇雀との演技合戦は凄い迫力
である。65年大映を離れ、歌舞伎にも本格的に復帰。1983年4月13日死去。

仁左衛門（1903−1994）は東京生まれ。1905年12月南座で本名片岡千代之助
の名で初舞台、29年4月四代目片岡我當を、51年3月十三代目片岡仁左衛門を
襲名。1962年不振にあった上方歌舞伎を活性化するため、自主公演をしたい
と願うが大変な資金がかかるので苦悶する。しかし、妻喜代子の「家を売れば
人さまに迷惑をかけない」という言葉を聞いて、「仁左衛門歌舞伎」旗揚げ
を決意。その時の心境を「必死というものを通りこして決死でした」と回顧
している。公演は大成功で感涙を流す。
1981年『菅原伝授手習鑑』で演じた菅丞相役は「神品」と絶賛された。
劇映画では、『雪之丞変化』（1959）で雪之丞の師匠菊之丞役、『男はつら
いよ　寅次郎あじさいの恋』（1982）で陶芸家加納役をしみじみと好演。
記録映画監督羽田澄子は1987年から仁左衛門最晩年までの94年、彼の舞台・
日常を記録した長編記録映画を演出。『歌舞伎役者　片岡仁左衛門』は
「芸」を記録した歴史的傑作である。94年3月26日仁左衛門は死去。
その上方歌舞伎再興の志は息子我當・秀太郎や二代目鴈治郎の息子
坂田藤十郎によって継承されている。

>>86
その二人って「映画スターライバル」なの？
鴈治郎と並べる役者じゃないと思うけど…

松本　幸四郎（先代）　×　三船　　敏郎。

東宝オールスター映画で必ずトップ・トメの二人。
三船は東宝の看板スターだが顔見世映画でもう一人の
重鎮（幸四郎）が出演。当時森繁も東宝の看板を張ってたが
時代劇・戦争モノでは幸四郎だった。
その森繁が東映で三船と共演したが。

加山　×　宝田
勝負は最初から決まってるんだが、どーも本人の思い込みが・・

丘さとみ　×　入江若葉

内田吐夢監督『宮本武蔵』五部作の
朱実とお通

長門　裕之　×　石原　裕次郎。

長門はライバル視してたが裕次郎はノホホンだった。
錠は裕次郎と初対面で降参。長門は裕次郎のデビュー
作で主演してスターになった事をスターになった裕次郎
に対して互角に思っていた。

芦川いつみ　×　浅丘ルリ子。

共に日活アクション路線・文芸路線で
裕次郎・アキラ・トニー・英樹・渡等を
支えた功労者。

西村晃　×　金子信雄

1923年生まれの名優二人。
西村は1943年学徒動員で横須賀海軍航空隊に入隊。鹿児島の串良基地で
特攻隊員として待機中に終戦。戦後、東京青年劇場を設立、1954年青俳
に加入。映画でも大活躍。名演は数多いが、中でも、『十三人の刺客』
（1963、監督工藤栄一）における剣豪平山役は傑作。翌年の
1964年『五瓣の椿』（監督野村芳太郎）で復讐に燃えるヒロインおしの
（岩下志麻）に協力するが、彼女に言い寄って拒絶され、刺されて落命
する佐吉役の哀れさも忘れられない。1988年『帝都物語』では実父西村
真琴を演じた。1997年死去。

金子は1944年文学座に入団、青俳クラブを経て、映画でも活躍。
『生きる』では志村喬の息子役を好演。『人間の条件』五・六部の悪役も
傑作。『博奕打ち　総長賭博』（1968、脚本笠原和夫、監督山下耕作）で
は私利私欲を充たすために冷酷な策謀を巡らす悪役仙波を熱演。
4年後の1972年東映は『総長賭博』の脚本家笠原和夫が広島やくざの抗争
をリアルに描いたシナリオを深作欣二監督によって『仁義なき戦い』
として映画化することを発表。
老獪な親分山守義雄役に深作は三国連太郎を押すが、岡田茂の意見で金子
に決定。しかし、金子が発熱し、東映は代役に西村晃を考える。これを
聞いた金子が高熱を押して現れ、「私はこの役を降ろされたら、役者とし
て生きていけない」「死んでもやるからやらせてくれ」と笠原らに懇願し、
出演が決定。
翌1973年、作品は公開され、金子の命がけの熱演は絶賛され、以後『広島
死闘編』『代理戦争』『頂上作戦』『完結編』の後続四作及び姉妹編の
『新仁義なき戦い』でもこの役を演じ、当り役にした。
1995年死去。

『幕末太陽伝』等、二人の共演は数多い。

藤村志保 × 中村玉緒

大映のヒロインで
雷蔵・勝新の相手役。

玉緒は勝と結婚、夫を献身的に
支え続けた。

志保は近作『二人日和』で
栗塚旭と初老の夫婦を好演

宍戸　錠　×　二谷　英明。

日活の脇役・主演双方こなす貴重なスター。
錠は旭・トニーの相手役で主にアクション専門。
二谷は裕次郎の相手役でムードアクションでの相手役だった。
双方ともトニー事故死・裕次郎のスキー事故で
日活ダイヤモンドラインの一員になり
日活を支えた。英樹・渡等が看板を張ってから又相手役へ。

>>93
細かいようだが､金子は｢青俳」には最終的に加わっていない

>>96
ご指摘どうも。「青年俳優クラブ」でしたね。失礼しました。

松坂慶子 × 島田陽子（楊子）


1970年代、人気を二分した美人女優。

松坂は華やか。島田は清楚。

松坂は『青春の門』で演出を受けた
深作欣二と恋仲に。同監督の
『道頓堀川』『火宅の人』などで
ヒロイン役として出演。


島田は1976年『犬神家の一族』の
絶世の美女野々宮珠世が当たり役。
『砂の器』『黄金の犬』も印象的。
『将軍』で国際的に有名になる。


今年の『犬神家の一族』で76年版で
島田が演じた珠世の伯母犬神竹子役
を松坂が演じた。

津川　雅彦　×　山崎　　努。

津川は二枚目路線で売ったが直ぐ飽きられ
敵役・悪役路線から性格俳優へ移行。
津川の目標だったのが山崎努。
未だに追いつかず。

大川橋蔵　×　萬屋錦之介

東映黄金期の時代劇二大スター。橋蔵は六代目尾上菊五郎
の妻千代の養子、中村錦之助は三代目中村時蔵の四男。

橋蔵は『若さま侍捕物帳』シリーズや『新吾十番勝負』
等で活躍。葵新吾の気品は素晴らしい。

錦之助は内田吐夢・伊藤大輔・沢島忠・加藤泰・今井正・
・田坂具隆等の巨匠の作品で大活躍。

吐夢監督は、1961−65年、錦之助主演で『宮本武蔵』五部作、
62年橋蔵主演で『恋や恋なすな恋』を演出している。前者は
情熱的な傑作、後者は幻想的な名作であった。

松田定次は、1959年『忠臣蔵』で
浅野内匠頭/錦之助、岡野金右衛門/橋蔵の配役、
同年前述の『新吾十番勝負』、
61年『赤穂浪士』では
浅野内匠頭/橋蔵、脇坂淡路守/錦之助の配役で演出した。

橋蔵は1965年に始まったテレビ『銭形平次』が大ヒット。
歌舞伎座でも公演を行ったが、彼の『鏡獅子』は誰よりも
六代目のそれに似ていたと言われている。

錦之助は71年屋号を萬屋に改め、72年自らも萬屋錦之介と
改名する。

二人の最後の共演は『ちゃんばらグラフィティー　斬る！』
（1981）だが、インタビュー出演で絡みはなし。
橋蔵は1984年12月7日死去。錦之介は1997年3月10日死去。
2007年錦之介の甥信二郎が二代目中村錦之助を襲名する。

高橋　　英樹　×　渡　　　哲也。

英樹と渡　この二人の軌跡は面白い
共に元日活の看板スター　英樹は第二の赤木で　渡は第二の裕次郎で
売り出されたが共にパッとせず　英樹は着流し任侠物「男の紋章」で
開花　渡はサラシに革ジャン・やくざ物「人斬り五郎」で開花
ライバル東映の健さん鶴田に着流し・革ジャンで対抗
しかし日活がロマンポルノへ方向転換　　その後英樹はテレビへ
渡は石原プロへ　再び松竹で合流　その後英樹はテレビ時代劇トップ
スターへ　渡もアクション刑事物でトップスターへ
英樹は賢くバラエティに進出　渡は石原プロ社長として裕次郎遺産で
これまた賢く食いつなぐ　時を得て再び話題のＮＨＫ大河で合流。
　
英樹も渡も映画全盛を知らず斜陽の映画界からデビューし
これといったスキャンダルもなく(渡は再三病気に苦しめられたが)
この魑魅魍魎な芸能界で今なお色あせる事無く大物の存在感
を呈示できるのは大したもの。 二人の激突共演を見てみたい。

野添ひとみ × 中原ひとみ

1955年家城巳代治監督『姉妹』で、
姉妹役でW主演。
野添が演じた姉圭子は上品で真面目、
中原演ずる妹俊子は元気一杯｡

桃井かおり　×　秋吉久美子

1970年代をリードした女優二人。個性的で斬新な発言も
話題を読んだ。存在感は抜群。

桃井は『無花果の顔』を監督。

仲代　　達矢　×　加藤　　　剛。

共に俳優座出身。仲代は松竹「人間の條件」で一躍トップスターに
巨匠からモテモテで三船等と共演して映画界の大スターへ。
一方の加藤は仲代の当たり役「人間の條件」のテレビ版で人気者に
主にテレビスターのイメージだったが松竹・東宝文芸大作に出演。
特に「砂の器」が加藤剛の代表作だろう。
又、仲代・加藤もＮＨＫ大河主演を射止めているのはサスガだ。

石原　裕次郎　×　川口　　浩。

共に昭和三十一年デビュー。太陽族映画で鮮烈なデビューを飾った裕次郎。
その裕次郎を追うべく大映太陽族映画で人気を博した川口浩。当時大映専務
（作家・川口松太郎の長男）方や裕次郎も芥川賞受賞作家の実弟。
慶応大学の現役裕次郎。慶応高校生の川口。共通点も多かった。しかし裕次郎
の圧倒的人気で川口も五年後映画界から引退。二人が亡くなったのが昭和六十二年
（１９８７）。又裕次郎は川口浩の両親（松太郎・三益愛子）に可愛がられ
川口浩と共演はナイが弟恒と妹晶とは映画で共演してる。

オダギリジョー × 安藤政信

昭和50年代生まれの美男俳優二人。
安藤は『BR』の迫力が鮮烈。
オダジョーは『オペレッタ狸御殿』
で貴公子を好演。歌唱力も見事。

ジョーはテレビや舞台にも積極的だが、
政信はここ数年、映画を中心にして
いるようだ。

薬師丸ひろ子 × 萩野目慶子

少女の頃から女優の二人。
薬師丸は角川作品でスターに。
最近は母親役等で名演を見せてくれて
いる。殊に『三丁目の夕日』は傑作。

萩野目は『極門島』の演技が印象的。
話題になった『いつかギラギラする日』
以降、妖艶な役柄が多い

植木　等　×　ハナ　肇。

大映でサラリーマンモノやって大ヒット。東宝から渡辺プロへ密約。
植木を看板スターにしたい。その期待に見事に答えた植木。
松竹からハナ主演映画が企画され大ヒット。ハナも主演数本契約。
不思議な事に植木はこの間他社出演はなかった。東宝専属俳優。
映画の世界ではライバルだったクレージーキャッツの面々。
谷啓も東映と数本契約を結んだ。クレージーの人気の高さの証明だろう。

>>108
＞不思議な事に植木はこの間他社出演はなかった。東宝専属俳優。

藤本真澄と渡辺晋の間で「東宝以外には植木を出さない」という約束があった為。

>>107
○　荻野目
×　萩野目

>>110
荻野目慶子さんだね

誤字ごめん

大河内傳次郎　×　河部五郎

無声映画時代の大スター。
大河内主演、伊藤大輔監督『忠治旅日記』は
短縮版が現存している。
河部主演『清水次郎長』は傑作。
『弥次喜多　尊王の巻』（1927）では、
河部が弥次、大河内が喜多を演じている。

原田　　芳雄　　×　　夏八木　　　勲。

俳優座出身。原田は日活からデビュー。
夏八木は東映からデビュー。
主演映画も数多く現在でも重鎮として
活躍する大物俳優。

浜村純　×　加藤嘉

重厚でリアルな名演を見せてくれた二大名優。
数多くの巨匠の作品で光る至芸。

大後寿々花 × 美山加恋

1990年代生まれの少女俳優ふたり

原田芳雄 × 石橋蓮司

『竜馬暗殺』『浪人街』など
黒木作品で激突共演。

石坂浩二　　×　　田村正和。

松竹・テレビ・映画・テレビの当たり役と
何となく似てる二枚目俳優。
映画金田一耕介は石坂の当たり役。
テレビ古畑は田村の当たり役。
今年正月特番古畑で田村・石坂激突。

田村正和 × 十五代目片岡仁左衛門

テレビ『徳川三国志』では孝夫時代の
仁左衛門が家光、正和が忠長。
二人ともテレビで眠狂四郎を演じた。

正和は『黒薔薇の館』の純真な青年
役が印象的。
仁左衛門は『わるいやつら』でプレイ
ボーイを好演。
共に還暦を越えたが二枚目役者の
位置をキープしていることも凄い。
二人が激突する時代劇映画を見たい。

田村高廣　×　丹波哲郎

2006年に亡くなった二大名優。
1996年『紀ノ川』では兄弟の役。

阪東妻三郎 × 片岡千恵蔵

時代劇の大スター二人。
1938年『忠臣蔵』で妻三郎が大石、
千恵蔵が立花を演じたが、二人の
激突場面は凄い迫力だ。

田宮　二郎　×　本郷功次郎。

デビューは田宮が早かったがスターになったのは本郷だった。
学習院出身の田宮。立教出身の本郷。慶応裕次郎に対抗して
大学卒の俳優が大挙して邦画界入りして頃でもあった。
本郷は主に時代劇。田宮は現代劇。しかし悪名で一躍田宮が
本郷を抜き大映三番手へ。それでも本郷主演で大映オールスター
長谷川・京・雷蔵・山本・勝・若尾等全て出演したが田宮は
出演出来なかった。ラッパは本郷を可愛がったからだろう。

初代市川猿翁（二代目市川猿之助）　×　三代目市川寿海

共に二代目市川左団次の指導を受けた俳優。二代目猿之助
は松竹『大忠臣蔵』で大石内蔵助を貫禄たっぷりに演じた。

「舞台の名優」寿海を「映画スター」と呼ぶかどうかでは
議論が分かれるかもしれないが、本郷功次郎主演の大映
オールスターキャストの『釈迦』（1961）における
ビンビサーラ王役の苦悩の表現と堂々たる口跡は圧巻で
あった。

上戸彩　×　宮�ｱあおい

1985年生まれの美人女優ふたり。
W主演の映画が見たい。

北大路欣也　×　高橋英樹

欣也は東映、英樹は日活で活躍。日活『戦争と人間』
第二部・第三部（1971−73、監督山本薩夫）で欣也は
伍代俊介役、英樹は柘植進太郎役で共演。

テレビ時代劇で数多く共演し、昨日放映の『忠臣蔵　
瑤泉院の陰謀』では、欣也が大石内蔵助、英樹が
柳沢吉保を演じた。

久々の映画での共演を実現して欲しい。

松方弘樹　×　渡　哲也。

松方東映・渡日活。松方がデビューが早かったが
スターになったのは実は渡のお陰。勝海舟渡降板で
松方代役で一躍全国区へ。東映実録路線で文太に次ぐ
スターとなった。一方の渡はデビューからスター候補
で人気は高かった。日活プログラムピクチャーを最後
まで支えた。東映からスカウトが来たが恩人裕次郎の
元へ。代役松方の借りを修羅の群れリメイク出演で松
方の息子役で出演した。二人の本格的共演が観たい。

遠藤太津朗 × 金田龍之介

1928年生まれの名優二人。
遠藤は京都生まれ。金田は東京
生まれだが、幼少期に大阪に移った。
共に恰幅のいい体格と豊かな声量で
強烈な存在感を発揮した。二人の
悪役は傑作。『大魔神』における
遠藤の憎たらしさ、『座頭市
あばれ火祭り』における金田の貫禄
が忘れられない。
芹沢鴨と言えば遠藤、
阿部頼母と言えば金田。

二人の至芸が銀幕でぶつかり合う
ところを見たい。

高峰三枝子VS木暮実千代

同じ大正7年生れの松竹の看板女優。気品の高峰、妖艶の木暮とキャラクターは対照的だが、
後にワイドショーの司会者となるなど晩年まで映画、テレビ等で活躍。ちなみに亡くなった年
（平成2年）も同じ。
木暮は闘病中「高峰さんより長生きしたいという気持ちで頑張っている」と漏らしていたそうだ。

室田日出男　×　川谷拓三

室田は1937年北海道生まれ、1957年東映ニューフェイスに合格。
劇団青の会や組合の活動にも尽力していた。「組合に取り組む
役者に良い役を付けるな」という会社の命令に対して、
「それとこれとは違うだろ」と室田を大役に起用し続けたのが、
深作欣二監督。『北海の暴れ竜』『脅迫（おどし）』で室田は
作さんの知遇に応えて大熱演。

1941年満州に生まれた川谷は少年時代マーロン・ブランドの『
乱暴者』を見て映画俳優に憧れる。1959年映画デビューを果たし、
沢山の作品で、殺され役・斬られ役を演じた。1973年深作監督『仁義
なき戦い』江波役で注目され、シリーズ第二部『広島死闘編』で
大友勝利（千葉真一）とその舎弟たちにリンチにかけられ、惨殺
される村岡組若衆岩下光男役を体当たりで大熱演。『仁義』五部作
には二役も含め六役を演じた。『県警対組織暴力』では取調室で
刑事久能（菅原文太）・河本（山城新伍）の二人から殴られ蹴られ、
全裸に剥かれて組の秘密を語ってしまう川手組組員松井を演じ、
その役者魂を絶賛される。

室田・川谷に惚れこんだ深作はその後も『資金源強奪』『暴走パ
ニック大激突』等で、二人を準主役で起用し、二人も役者魂を熱く
燃やした。

川谷は1995年12月に死去。室田は2002年6月15日に死去。
室田の葬儀で深作は「あいつが生きがいだった」と語った。

>>128
室田さんは1934年（昭和9年）生まれです。死後、年齢詐称が判明。

入江たか子、夏川静江、伊達里子は文化学院の同級生

岸恵子×有馬稲子×久我美子


にんじんくらぶの三人

倉石　功　×　平泉　征　×　山下旬一郎。

大映ニューフェイス。
残ったのは平泉征のみ。

京マチ子　×　山本富士子
大映の二大看板女優。
京は「羅生門」「雨月物語」「地獄門」の三作でグランプリ女優と呼ばれる。
山本は第一回ミス日本で日本を代表する美女として有名。
永田雅一との確執から早くに映画界を去った山本は惜しいことをした。

乙羽信子 × 殿山泰司

ライバルというより盟友と言うべき
かもしれないが、近代映協作品の
名優二人。
新藤兼人作品を支え続けた。

小杉勇　×　江川宇禮雄

共に内田吐夢監督作品で活躍。

東野英治郎　×　小沢栄太郎

共に劇団俳優座の重鎮にして、数多くの作品に出演した名脇役。
特に憎々しい悪役には定評がある。私生活では艶福家だった
ことでも共通している。

鈴木伝明 × 岡田時彦

二枚目俳優二人。
『路上の霊魂』の鈴木(東郷)、
『滝の白糸』の岡田はかっこいい。

岡田英次　×　木村　功。

二枚目俳優として専属に
ならず名作巨匠作品に出演。
共に現役で最後まで俳優業
を終えたのは立派。

岡田英次　× 三國連太郎

二人は同じ役を何度か演じている。『五瓣の椿』（1964）で
ヒロインの父源次郎を岡田が演じたが、1981年のテレビ版で
この役を演じたのは三國。

1976年映画『犬神家の一族』で、一族の争いを呼び起こす
遺言状を残す佐兵衛翁を三國が重厚に演じたが、翌77年の
テレビ版でこの役を哀感も交えて好演したのが岡田。

奇しくも二つの「父と娘の葛藤のドラマ」で、父親役を
見事に演じたのがこの二人。

吉田輝雄 × 小池朝雄

石井輝男監督の異常性愛路線で活躍
したふたり

山本學（学）　×　山本圭

兄弟俳優。共に叔父山本薩夫監督の作品で活躍。

川地民夫　×　沢本忠雄。

小林旭も含めて日活三悪トリオで売り出すも
旭がスターに川地・沢本はＢ面主演俳優から
脇役へ。川地・沢本は中原早苗・白木マリと
結婚するもお互い離婚した。

池玲子　×　杉本美樹

1970年代、やくざ映画・
アクション映画等でヒロインを熱演。

村田英雄 × 北島三郎

『兄弟仁義』シリーズで共演。
演歌の大スター二人は演技も絶品

谷　隼人　×　渡瀬恒彦。

東映期待のスター候補だったが
谷はテレビキイ・ハンターでスターに
なったが本編ではイマイチ。
渡瀬は着実にスターになっていった。

横山エンタツ × 花菱アチャコ

映画では『青空娘』の至芸が印象的

宍戸錠　×　郷�^治

兄宍戸は「エースのジョー」と呼ばれた日活のスター。
弟郷は映画の劇中でも宍戸の弟役で出演したこともあった。

70年代半ばから共に東映作品の出演が増える。
錠は『仁義なき戦い　完結編』で千葉真一の当り役
大友勝利を継承。

�^治は千葉主演の『直撃　地獄拳』シリーズで活躍。
コミカルな役も素晴らしかった。
『実録外伝　大阪電撃作戦』における平岡銀次役の
凄みは強烈であった。
1992年死去。愛妻家としても有名だった。
妻はちあきなおみ。

菅原文太　×　待田京介。

新東宝〜松竹からの文太。日活〜大映からの待田。
東映任侠路線スター俳優育成の候補として文太・待田
に白羽の矢。文太が選ばれ仁義なき戦いで文字通リ
東映看板スターになった。

小林　旭　×　赤木圭一郎。

日活二枚看板の一人アキラ。
日活第三の男として任命されたトニー。
裕次郎の人気をアキラが追いアキラの
人気をトニーが追い・・
これから逆転してトップに躍り出ようと
した時トニーは事故死。
日活アクションを短命にしたのはトニー。
アキラは著書でも言ってるが
「赤木が生きていたら俺は脇に廻っていた
だろう・・」

原泉 × 浪花千栄子

二人が演じた老婆役の迫力は忘れら
れない。｢怖い｣と感じさせる凄みと
存在感があった。

浪花氏は1973年死去。
原氏は1989年死去。

>>150
具体的な作品を教えて下さい。

>>151
原さんは『人間の条件』三・四部の
厳格な婦長役が強烈。看護婦が叱ら
れるシーンでは観ているこちらまで
怒られているような感覚になってし
まって、ブルっと震えてしまう。
『怪談雪女郎』の巫女役も怖かった。
雪女(藤村志保)の正体を暴こうとする
巫女の役なのだが、｢雪女をいじめ
ないで｣と叫びたくなるほど厳格な
巫女さんであった。

浪花さんは、『夫婦善哉』や
『猫と庄造とふたりのをんな』で
演じた｢おばちゃん｣の役もイイ。
怖い役では黒澤監督の名作『蜘蛛巣城』
の老婆が圧巻。『マクベス』の魔女に
当たる役で静かな演技だから凄みは一層強烈。
婆様の集大成役は恐らく
内田吐夢監督『宮本武蔵』五部作
(1961-65)のお杉役。
息子又八(木村功)を溺愛して、又八の
友武蔵(中村錦之助)と、息子のかつての
許嫁で後に武蔵の恋人となるお通(
入江若葉)を執拗に狙う｢おばば様｣
を熱演されました。
浪花さんの演技はお杉決定版だと
思います。

山田五十鈴 × 初代水谷八重子

『大忠臣蔵』における二人の
演技合戦は素晴らしい。

>>152さん、有難うございます！見てみます。

藤純子　×　安田道代

「仁侠映画大輪の花」と呼ばれ、矢野竜子役で
一時代を築いた藤純子（現・富司純子）。
『明治侠客伝　三代目襲名』
（1965年東映京都、監督加藤泰）
や『博奕打ち　総長賭博』
（1968　東映京都　　監督山下耕作）
は涙無しでは見られない傑作であります。
その藤純子全盛の東映で任侠映画の名作
『博奕打ち　いのち札』（1971　東映京都、監督山下耕作）
でヒロインを演じたのが安田道代（現・大楠道代）。

江波　杏子　×　藤　　純子。

若尾文子の代役で「女の賭場」がヒットして
女賭博師シリーズが誕生した。
任侠路線全盛の東映がその江波の東映版
緋牡丹博徒の主役に藤純子を抜擢して
脇に高倉健・鶴田浩二・若山富三郎の東映
三羽烏を据え結局本家大映女賭博師シリーズ
を凌駕した。

有馬稲子×岡田茉莉子
昭和３０年代の松竹２枚看板女優。非常に仲が悪い。
性格がきつい（特に後者）ことも有名。

原健策 × 山形勲

加藤泰監督『瞼の母』で二人が演じた
悪役は、哀感もあって切なかった。

金子　信雄　×　西村　　晃。

日活始め東映・大映で敵役を熱演。
主人公以上に存在感を醸し出した。

笠智衆 × 志村喬

笠は慈父、志村は厳父のイメージ。
前者は小津映画、後者は黒澤映画を
支え続けた。
『赤ひげ』『男はつらいよ』などで共演

本上まなみ × 国分佐智子

昭和50年代生まれの女優二人。共に
エッセーが上手で、多数発表している。

姿　美千子　×　橘　　和子。

美人姉妹として大映姿・日活橘で青春映画で活躍。
しかし姉妹揃ってプロ野球ファン。大映・日活撮影所
が多摩川近くにあって巨人投手だった倉田誠・高橋一三
とソレゾレ結婚して引退した。
姿は主に倉石功と共演し橘は渡哲也と共演した。

富司純子　×　寺島しのぶ

役者魂を熱く燃やす母子。
映画に賭ける情熱と意欲は、純子の父でしのぶの祖父
俊藤浩滋氏譲りか？

テレビ『琉球の風』映画『待合室』『愛の流刑地』
などで共演。

葉山良二　×　青山恭二。

日活裕次郎・旭等のＡ面映画の添え物でＢ面映画
を担当した。葉山は恋愛・文芸路線。青山は刑事
モノ。錠・二谷は裕次郎・旭等Ａ面俳優の脇役が
主だった。

永瀬正敏 × 浅野忠信

映画を中心に活躍する二人。
『PATY7』などで共演。

青山杉作　×　千田是也

俳優座を創立したメンバーの二人。
重厚な演技は映画にも記録されている。
青山は溝口健二監督『雨月物語』が印象的。

千田の映画出演は数多いが、『地獄門』の平清盛、
『新・平家物語』（溝口健二監督）の藤原頼長、
『宮本武蔵』「一乗寺の決斗」「巌流島の決斗」
（監督内田吐夢）の本阿弥光悦等、歴史上の人物の
演技は殊に素晴らしかった。光悦の文化人の落ち着き
の表現は絶品であった。

松原智恵子　×　梶　芽衣子。

日活では松原が先輩でスターだったが
日活路線変更後東映へ梶は主役。
松原はエース級の共演者。松原はルリ子
と同じで共演者のイメージ。梶は主役を
張れるイメージ。
最近ではテレビ時代劇で共演したりするが
絡みはなくクレジットでも同格扱い。

高橋洋子　×　関根恵子

70年代日本映画を象徴するヒロイン。

島田陽子　×　松坂慶子。

短い期間だったが日本映画界で
トップ女優の座を競った。
昭和５０年代前半〜

栗原小巻　×　吉永小百合
同じ1945年生まれでコマキストとサユリストという信者を持つ。
子役デビューの小百合は60年代のプログラムピクチャー時代に全盛期を迎え
俳優座出身の小巻は大手が映画をあまり作らなくなった70年代が全盛期。
小巻は国際的な映画で活躍するも80年代以降は人気低下。
小百合は70年代以降人気低下し、客が入らなくなったが、
21世紀の今でもタニマチマネーでいまだに主演映画が作られる。

>>167
深作欣二監督『仁義なき戦い』五部作
『新仁義なき戦い』三作を合わせた
計八作品において、女優でピンクレ
ジットを取れたのは、梶・松原の二人
だけだね。東映にとっても大きな
存在だったことが窺える

大竹しのぶ　×　原田美枝子

70年代、少女時代から重厚な存在感と情熱的な演技で、
観客に強烈な印象を与えてきた二人。
2007年の現在、「重鎮」的な年代になりつつあるが、
常に若々しくて、いつも瑞々しい魅力をみせてくれている。

樋口可南子 × 田中美佐子

1980年代ヒロインとして活躍した美女ふたり
樋口の妖艶な魅力と田中の可愛らしさは素晴らしい。
現在、樋口は『明日の記憶』などで活躍。
田中は母親役で渋い演技を見せている

>>171
梶芽衣子も松原智恵子も高倉健・菅原文太とエースと共演した。
女優不足の東映では名のあるスター女優をスター待遇で向かい入れた。

新珠三千代　×　香川京子

戦後日本映画の大女優二人。
新珠（1930−2001）は宝塚歌劇団を経て、成瀬巳喜男や市川崑
といった巨匠の名作に出演。小林正樹監督の大作『人間の条件』
六部作（1959−61）における主人公梶（仲代達矢）の妻美千子役
における優しさの表現は、歴史的な名演だと思う。
『鬼の棲む館』でセクシーな魅力を見せたことに窺えるように、
役柄も多彩だった。

香川は成瀬・小津・溝口・清水・黒沢・山本・豊田等名匠の
名作に出演。『近松物語』の気品と哀感が印象的。

二人は堀川弘通監督『女殺し油地獄』で共演。
2006年、香川はせんぼんよしこ監督『赤い鯨と白い蛇』に主演。

川口浩　×　石原裕次郎　×　高倉健

昭和31年デビューの同期スターとして新人賞を獲った3人。
年齢は高倉＞石原＞川口

昭和30年代の人気は石原>川口>高倉
石原は裕次郎ブームを巻き起こし､
川口は後世に残る名画に多く主演するが､昭和37年に映画界を引退し、TVへ。
高倉が出遅れる。

昭和40年代の人気は高倉>石原
高倉がヤクザ映画ブームを巻き起こし
石原は肥満しすぎ映画では客を呼べなくなり昭和48年にTVへ。

江波杏子×藤純子

二大ヤクザ映画のヒロイン。

安部徹 × 神田隆

悪役で各社の作品で大活躍した名優二人。
憎たらしさ・卑劣さの表現は絶品であった。
政財界の実力者、ヤクザの親分、豪商
といった大物の貫禄が求められる諸役で、
豊かな演技力を見事に発揮。
安部は『明治侠客伝 三代目襲名』
の唐沢役が忘れられない。
神田は『ファンキーハットの快男児』が印象的。

石坂浩二　　×　　渥美清・古谷一行・中尾彬。

金田一シリーズブームで次々に映画化され
金田一役者が次々に演じたが石坂金田一が
圧倒的支持を獲得。最近リメイク版が登場。

>>176
>石原は肥満しすぎ映画では客を呼べなくなり昭和48年にTVへ。
47年だよ。

>>179
金田一は確かに石坂浩二だな。

>>176
＞川口は後世に残る名画に多く主演するが､昭和37年に映画界を引退し、TVへ。

後に探検家へ転身。

>>177
>>156概出。

沢口靖子×南野陽子

昭和四十年代生まれの女優。共に
近畿出身。1980年代はアイドルとし
て人気があり、現在は渋い役柄を
好演している。
沢口はナレーションが素晴らしい。

>>149 小林　旭　×　赤木圭一郎。

日活二枚看板の一人アキラ。
日活第三の男として任命されたトニー。
裕次郎の人気をアキラが追いアキラの
人気をトニーが追い・・
これから逆転してトップに
　　　　　　躍り出ようとした時トニーは事故死。
日活アクションを短命にしたのはトニー。
アキラは著書でも言ってるが
「赤木が生きていたら俺は脇に廻っていた
だろう・・」

「俺は脇に・・・・」のアキラの言のとおり、トニーのライバル役に扮して
　もらいたい。
「シェーン」の焼直し日本版。
　「主人公」シェーンは勿論、トニー。
　殺し屋にアキラ。
　シェーンが一宿一飯の恩義を感じる
　夫妻に二谷英明、芦川いずみ。
　その他、宍戸錠、芦田伸介、西村晃、金子信雄が脇を固める。

　アキラの殺し屋は絶品だろう。

片山明彦　×　大泉滉

名子役と言われた二人は1940年『風の又三郎』で共演。
片山は『又三郎』の二年前の『路傍の石』で吾一少年を
大熱演。戦後も数多くの巨匠の作品に出演するが、殊に
伊藤大輔監督は片山を様々な役に起用している。
『素浪人罷通る』では純情な天一坊、『下郎の首』では
自己保身の為に忠義一途な下郎を裏切る新太郎を演じた。
新太郎は単なる悪役ではなく、哀れさもにじませていたのが
見事。

大泉は喜劇役者として活躍。『西鶴一代女』ではおはるを慕う
番頭文吉を演じたが、序盤は笑わせ、後半は泣かせる名演で
あった。『徳川いれずみ師　責め地獄』『江戸川乱歩全集　
恐怖奇形人間』等、石井輝男の「異常性愛路線」の作品では
由利徹とコメディを演じ、重い題材の中で観客を和ませてくれる
役割を荷った。
1998年4月23日死去。

50年〜79年までの主演映画の興行成績年間トップ10獲得数(キネ旬より）
１位 高倉健27本
２位 石原裕次郎23本
３位 三船敏郎20本
４位 鶴田浩二17本
５位 菅原文太16本
６位 渥美清12本
７位 長谷川一夫10本
７位 植木等10本
７位 山口百恵10本
10位 片岡千恵蔵９本
11位 中村錦之助（萬屋）８本
12位 佐分利信６本
12位 勝新太郎６本
14位 高峰秀子５本
14位 岸惠子５本
14位 佐田敬二５本
17位 山本富士子４本
17位 月形龍之介４本
17位 丹波哲郎４本
17位 仲代達矢４本
17位 ゴジラ４本
17位 吉永小百合４本
17位 大谷友右衞門４本
17位 加山雄三４本
ちなみに自称大スターの小林旭と若山富三郎の興行成績年間トップ10獲得数は1本のみで吉田輝雄と同数。

>>187
高倉健の真のライバルは石原裕次郎か？

人気(長嶋)で抜けなかった王貞治が「記録」で
追い抜こうとした事を思い出した。

黒川弥太郎　×　大友柳太朗

時代劇の大御所二人。
その堂々たる存在感はずっしりと重い。

内田　良平　×　待田　京介。

日活・東映・大映で主に主役の敵役と
して存在感を醸し出す。

安藤昇 × 若山富三郎

強烈な存在感と鋭い迫力で、ヤクザ
映画で活躍した安藤昇。『実録私設
銀座警察』における凄みは、歴史的
名演であると思う。

体を張って危険なアクションを果敢
に演じた若山の役者魂も素晴らしい。
安藤が大親分の役で風格を見せ、
若山が広島やくざ青木の野望と悲劇
を鬼気迫る熱演で見せた『新仁義な
き戦い』(1974深作欣二監督)は｢演
技｣の重さを教えてくれる作品である。

内田良平×山本麟一

リアリティに満ちた演技力でヤクザ
映画や時代劇を盛り上げた。
『ギャング同盟』は名作。

山本　麟一　×　今井　健二。

明治出身。健さんの先輩・後輩。
健さん映画に関わりを持った二人。
山本は良き先輩役。今井は同僚役。(初期)
健さんが売れてきた頃は二人束ねて
網走シリーズで二人競うように悪役振り。

関山　耕司　×　潮　　健児。

東映大泉の性格俳優・悪役俳優。
個性的なマスクで子供向け番組
の悪役までやった貴重な
バイ・プレイヤーだった。

西田良 × 唐沢民賢

東映京都の時代劇・任侠路線・実録
路線で大活躍した名優二人。
西田はやくざの幹部役が上手い。
唐沢は時代劇では同心、現代劇では
刑事・医師・新聞記者などの諸役で
偉大な名演をみせてくれた。
『仁義なき戦い』シリーズを始め
共演も多い。

原建策×加賀邦男
東映時代劇のなくてはならないバイプレーヤー。
以前は主役を張った、ともになかなかの二枚目。
原は軽妙で粋、加賀は重厚で誠実。
原は宮本武蔵の本位伝又八、忠臣蔵の片岡源吾衛門、
加賀は水戸黄門の格さん、赤穂浪士の小林平八郎が印象に残っている。

曽根晴美　×　志賀勝

東映やくざ映画の二大名優。凄みと迫力は、強烈。
曽根は1961年『風来坊探偵』では千葉真一とW主演。
その後も深作欣二監督作品『白昼の無頼漢』『ギャング
対Gメン』『ギャング同盟』『博徒外人部隊』等に出演。
そして『仁義なき戦い』五部作で三役えを好演。

志賀は名優加賀邦男の息子。時代劇や任侠映画に数多く
出演。『仁義』シリーズで重厚な存在感を表現。
特に第四部「頂上作戦」における「あんたら、見とった
通りや」の台詞回しの凄みは、怖かった。
2006年は『フラガール』に出演。

二人とも芸域は広い。

>>189=>>197
(笑)東映悪役俳優ライバル批評会だな。それだけ「俳優層」がアッタって事か？
そこで
鶴田　浩二　×　高倉　　健。
二人共「任侠路線東映」の全盛期を支えた両雄。
大スターだった鶴田を鶴田を東宝からスカウトした俊藤浩滋。
その手腕を買われ東映プロデューサーに抜擢され落ち目の
時代劇に変わって新路線を鶴田・俊藤コンビで確立。
東映東京で伸び悩んでいた高倉健も一気にスターダムへ昇格。
スターに成った高倉健は名実共に東映の看板へ躍り出るが
鶴田の上にはどうしてもイケナカッタ。俊藤が終始抑えた。
やがて任侠路線も下火に成って菅原文太が二人に変わって
トップスターに成る。東映での序列も微妙に変化していくが
文太の映画には高倉健は脇での出演を拒んだ。鶴田は脇でも
出演。俊藤・鶴田の絆の深さを感じるエピソードだ。
元々嫌気がさしていた東映(俊藤＝鶴田)を退社した高倉が独自
の映画出演を他社で展開。その後鶴田とは共演が一度も無かった。
又、俊藤さんと袂を分かつ格好となった高倉は結果正解だった。
俳優生命を延命出来たのは大きい。
東映時代鶴田は高倉の事を「健坊」と呼び終始子供扱いだった。

高倉が東映を辞めたのに俊藤鶴田は関係ない。
実録路線にはこの二人も乗り遅れたんだからな。

高倉が同じような役ばかりやらせないでくれと文句をいったら
泉ピン子を犯す役をやらされたせいもあるがｗ

>>199
散々東映に尽して客が入らんと成ったら今度は「実録路線」で文太中心体制。
その頃、他社からオファーが殺到してたが俊藤さんが抑えてた。しかし俊藤
さんの盟友ボンノ氏を映画化してその映画の中でのセックスシーンに健さん
が反発したが結果健さんの意を無視する形になって俊藤さんと袂を分かつ事
に成った。東映を退社した背景には「健さん企画」がワンパターンだったの
が一番の理由だろう。永田プロ「君よ憤怒の河を渉れ」東宝「八甲田山」
松竹「幸福の黄色いハンカチ」と次々に他社出演してテレビ連続ドラマまで
出演とこの頃の健さんは脱・東映色で目一杯だった。東映退社後健さん自ら
倉本聡脚本を東映に持ち込み俊藤プロデュースで東映復帰した「冬の華」が
俊藤・高倉映画の最後と成った。

白木マリ（万里）　×　中原早苗

共に1950年代後半から1960年代にかけて日活アクション映画の悪女役として活躍。中原は後に深作欣二夫人となり、
白木は必殺シリーズの中村主水の妻りつ役が当たり役となる。

>>201
>>142
元旦那もライバル。中原は川地と離婚後、深作監督と再婚。その深作映画に川地が出演するのも因縁？

フランキー堺　×　三木　のり平。

東宝社長シリーズで怪しい外国人と
適当宴会部長を競うように好演。
堅物・実直な小林桂樹・加東大介等
と好対照なキャラクターが実に良かった。

五味龍太郎　×　木村元

大映時代劇で主に悪役として活躍。
『大魔神』を始め共演は数多い。

須賀不二男　×　二本柳　寛。

共に戦前は二枚目現代劇スターとして活躍。
戦後、東映・日活で強面のボス役で好演した。

　↑
須賀不二男は、大映じゃねえか？

内田朝雄 × 中村錦司

大物を演じさせたら絶品の二人

松橋登 × 堀内正美

繊細な役柄が上手い二枚目俳優二人。
悪役でも見事な演技力を発揮。
『わが道』で共演

深江　喜章　×　高品　　格。

日活映画に欠かせない個性豊かな
悪役俳優。しかし悪役ぶりが効いて
善人役だった時妙に印象深い。

汐路章　×　林彰太郎

時代劇・やくざ映画の名脇役。
『県警対組織暴力』のやりとりは傑作。

菅原謙次 × 根上淳

大映の二枚目役者

高橋英樹　　×　　山内　賢。

日活青春スターで浜田光夫を加え
グリーンラインを結成。
浜田は小百合共演で一番手。
二番手を担ったのが英樹と山内。
共演者も和泉雅子が定番。
男の紋章と悪太郎シリーズで
双方、Ｂ面主演として活躍。

>>211
菅原謙次 × 根上淳

大映の二枚目役者

菅原謙次は、錦之助、千代之介や裕次郎が出てくる前、
平凡の人気投票で、 5位以内に定着していた。
柔道ものを中心に、硬派の二枚目として、
先輩の三船、後輩の高倉と似たタイプであった。
相手役の若尾文子が人気NO1だったことも幸いした。
　根上淳は、どちらかといえば軟派の二枚目。
アメリカのトニー・カーティスに似た甘いマスク。
今で言うチョイワルのチンピラに扮してで女性フアンを魅了した。
後輩の赤木圭一郎が似たタイプで同じような役柄に演じた。

松方弘樹　×　北大路欣也

　東映時代劇黄金時代、もっとも若い、というより少年のスター候補生だった。
　もはや還暦を過ぎた。
　「修羅の群れ」は松方が主演、北大路が脇を固めるなど、
　芸達者の松方がリードしていたが、最近は北大路が役に恵まれ、
　大御所に近づいてきた感がある。
　

田村正和　×　田村亮

スター性と華では兄正和、演技力の豊かさでは弟亮。
舞台・テレビではダブルキャストや兄弟リレー配役、
及び共演は多いが、何故か劇映画での激突共演は
少ないような気がする。

劇映画での兄弟激突共演希望。

池部　　良　×　三橋　達也。

東宝の二枚目スター。東映ヤクザ映画ブームで
東宝からそのキャリアを買われ健さん映画の
相手役として往年のスター振りを発揮した。

長渕強し　×　北野たけし

ヤクザを演じさせたら右に出るモノなしの個性派俳優
喧嘩や歩き方など、仕草一つ一つみても本職の匂いが漂う本格派。
役に完全に入り込んでしまうため共演者もその絶対的なオーラに圧倒され容易に近づけないほど
この大物どうしの競演はいつか実現するのであろうか？

泉谷しげる × ビートたけし

迫力に富む演技を見せてくれる
二人が激突するやくざ映画を希望

石山健二郎　×　上田吉二郎

新国劇出身の名優二人。
石山は1903年、上田は1904年の生まれで同世代。

石山は誠実・篤実な役柄で豊かな存在感を見せてくれた。
『天国と地獄』の刑事役は重厚。『関東緋桜一家』での
哀感も忘れられない。1976年死去。

上田は『羅生門』が印象的。悪役・敵役の憎たらしさ・
卑劣さは強烈。『残酷・異常・虐待物語　元禄女系図』
（1968）の好色老人も素晴らしかった。異常性愛路線
でも活躍。1972年死去。

市川春代 × 宮城千賀子

市川春代は気品と美貌でヒロイン役
として活躍。『独眼龍政宗』の清楚
な姫役が印象的。戦後も母親役を好演。

宮城千賀子は片岡千恵蔵主演『宮本
武蔵』でお通役。少年時代、彼女に
憧れていたのが鈴木清順。1981年、
その監督作品『陽炎座』に宮城は出演

加東　大介　×　小林　桂樹。

東宝映画でお馴染の名優二人。
サラリーマンモノ・喜劇・黒澤映画と
東宝の番線を支えたが、怪獣映画には
出演しなかった。

小池朝雄 × 小松方正

図太くしたたかな悪役で名演技を見
せてくれた名優二人。
小池はシェークスピア劇・東映任侠
路線・異常性愛路線などで大活躍。
小松は大島渚作品で重い存在感を表現。

『日本の首領』など共演も多い。

田中　邦衛　×　成田三樹夫。

俳優座出身で若大将シリーズで一躍スターに
なった邦衛。大映出身で勝新・雷蔵・田宮の
相手役を得てスターになった成田。
この二人が「仁義なき戦い」で強かな金子信雄
親分の子分役を好演。名作「仁義なき戦い」
はこの二人の好演を抜きにしては語れない。

小林稔侍　×　福本清三

東映時代劇・やくざ映画で長く斬られ役やチンピラ役で
出演する。福本は出演した舞台・映画・テレビは約二万本
と言われている。二人は中年以降に有名になり、その渋い
芸に沢山の人々が注目するようになった。

稔侍は、『日本暴力団組長』『現代やくざ　人斬り与太』など
で若きやくざを体当たりで演じた。『人斬り与太　狂犬三兄弟』
で普段は負けん気が強いが、正念場で気が弱くなって組織に利用
されて命を落とす哀れなチンピラを熱演して観客の涙を呼ぶ。
『実録　私設銀座警察』『新　仁義なき戦い　組長の首』
などで迫力ある演技を見せる。お茶の間の人気を獲得した
のはNHK朝ドラ『はね駒』の父親役。これ以降スターへの道を
歩む。近年良き父親・上司といった役柄が増加して、若き日の
荒々しい野生味を表現する機会がほとんど無くなってしまった
のはちょっとさびしい。

福本が『仁義なき戦い』シリーズで表わしたやくざの凄みは、
怖い。『山口組外伝　九州進攻作戦』の名演は傑作。
『ラストサムライ』で海外にも知られるようになった。
六十代になって殺陣・アクションはますます磨きがかかり、
斬られ役の至芸はますます輝いている。
ファンは彼を「先生」と呼ぶ。

稔侍・清三は『やくざの墓場　くちなしの花』を始め共演は多い。
久々に二人が強烈な凄みを表わすような役柄で激突共演すること
を熱く期待している。

>>221
小林桂樹は東宝映画最盛期こそ怪獣映画に出たことなかったけど、
1984年版｢ゴジラ｣には総理大臣役で出演を果たしたわよ。

>>225
加山雄三「エスパイ」
森繁久弥「大冒険」
三船敏郎「日本誕生」
特撮大作と怪獣モノはニュアンスが違う。
怪獣モノ専属スターは宝田明・高島忠夫の二人。

宝田明　×　平田昭彦

特撮映画の名優二人。『ゴジラ』で共演。
平田はテレビ『ウルトラシリーズ』でも
大活躍。1984年、56歳の若さで死去。

宝田は多様な役柄を鮮やかに演じている。

野川由美子 × 松尾嘉代

体当たりの熱演で光る女優二人。
『肉体の門』で共演

水野久美　×　小林哲子。

東宝特撮シリーズの２大女優。
水野は怪獣映画の女王だった。
小林は「海底軍艦」の一作のみ
の出演だがインパクトがハンパ
じゃなかった。

大滝秀治　×　鈴木瑞穂

1920年代生まれの名優二人。共に劇団民藝で滝沢修の
指導を受けた。

大滝は現在、同劇団の重鎮。若き日に「役者に向いて
いない、演出に行くように」と命じられたこともあった
という。ある俳優の代役で演技者に復帰、その後どんな
小さな役でも全力を挙げて熱演することで、存在感を
発揮。『証人の椅子』『顔役』の鋭い演技が印象的。
『犬神家の一族』『お葬式』『鑓の権三』『どら平太』
などの様々なジャンルの作品で重厚さと軽妙さを鮮やか
表わす。現在日本芸能界の大御所名優の一人。

鈴木は『夜明け前』で滝沢を助演。『仁義なき戦い』
シリーズでは警察官やマスコミの人間を好演。語りでも
至芸を聞かせてくれる。煙草を沢山吸って声を渋くして、
『ゴッドファーザー』のマーロン・ブランドの声を吹替
を担当したという。演技に燃える役者魂は凄い。

千葉真一 × 倉田保昭

拳法の素晴らしさ・強靱な肉体、
ダイナミックな演技。
サニーと倉田は世界のスター。
『直撃 地獄拳』を始め共演は多い。

草笛光子 × 司葉子

重鎮の女優二人。『忠臣蔵』で共演

杉　良太郎　×　里見浩太朗。

映画からデビューしたが映画では開花出来なかったが
テレビ時代劇水戸黄門も助さん・格さん役でブレイク。
その後はテレビ時代劇大御所にまで開花。

宮口精二　×　岩田直二

温厚で誠実な人物の役で名演を見せてくれた名優二人。
宮口は『生きる』の凄み、『七人の侍』の迫力が
印象的。『人間の条件』の王役もしみじみと感動的で
あった。『最高殊勲夫人』の父親役も良かった。

岩田は『忘れられた子等』の教師役が忘れられない。

天津　敏　×　山本麟一。

元はハンサムで体格も申し分なしの
東映任侠路線で悪役非道を演じた。
網走シリーズでの山麟・冬の華の
天津は絶品だった。

室田日出男　×　八名信夫

東映やくざ映画で悪役として活躍。
『狼と豚と人間』『日本暴力団　組長』
『現代やくざ　人斬り与太』『仁義なき戦い　広島死闘編』
『新仁義なき戦い　組長の首』等で共演。その全身挙げての
名演の強烈な迫力と存在感は、観客に「怖さ」を心底実感さ
せる程凄かった。1970年代代貸役で多くの傑作を見せてくれた。

室田は2002年死去。

八名は前記『広島死闘編』で大友勝利（千葉真一）の舎弟
浅野卓也の凄みが特に印象的。悪役俳優の集団「悪役商会」
を結成。後進の役者を暖かく指導することでも有名。
2006年NHKの朝ドラ『純情きらり』では、四人の孫を厳しさ
と優しさを兼ね備えた愛情で見守る、明治生まれの
味噌職人・沖田徳治郎を熱演し、絶賛される。
孫娘の一人を演じたのは、若き日の八名が大活躍した東映
やくざ映画の大物プロデューサー俊藤浩滋の孫娘・
寺島しのぶであった。

荒木忍 × 清水元

時代劇の名優二人。芝居は重厚で、
古武士のような風格があった。
渡辺邦男版『忠臣蔵』などで共演

柳瀬志郎　×　榎木兵衛。

日活アクション路線を支えた名脇役。
裕次郎映画のタイトルクレジットで
必ず連名に混じってた。

藤　　竜也　×　原田　芳雄。

髭をはやしサングラスにジーパン姿の
ニューヤクザを最後の日活アクション
で共に引っ張った。
今でも存在感抜群の貴重な俳優さん。

横山運平　×　高堂国典

老人役で至芸を見せてくれた偉大な名優二人。
横山は1881年生まれ。『血槍富士』『下郎の首』
等で重厚な演技を見せてくれた。温厚篤実な老人
役にはリアリティーが溢れていた。1967年死去。

一方、高堂は激しく熱い老人役で強烈な印象を
与えてくれた。誕生年は1887年と1888年の二説が
ある。『姿三四郎』では藤田進の三四郎の師匠の
和尚、『七人の侍』では百姓達に「やるべし！」
と力強く語る村長儀作の名演は傑作。小津の『麦秋』
の老人役も忘れられない。1960年死去。

横山・高堂は『明治一代女』『下郎の首』で共演

鈴木康弘 × 岩尾正隆

東映作品において、やくざの幹部役で重い演技で
存在感を示した二人。観客の心に｢怖い｣
という感覚を演技の力で与えた名優。

月形　龍之介　×　辰巳　柳太朗。

共に時代劇の重鎮。月形は映画スター。
辰巳は新国劇の看板の一人。
時代劇の東映が任侠・ヤクザ路線で
黒幕的存在の大物悪役で初期は月形。
後半は辰巳。で、鶴田飛車角に吉良常
役で好演した名優二人。

河原崎長一郎　×　江原真二郎

『宮本武蔵』五部作で「般若坂の決斗」「二刀流開眼」
「一乗寺の決斗」で林吉次郎・吉岡清十郎で激突共演。
厳しい課題を背負わされた二代目清十郎の悲哀と、彼を
見守る誠実な門弟林を二人は懸命に演じきった。長一郎は
第五部「巌流島の決斗」にも出演。

今井正『武士道残酷物語』では江原はサディストの殿様、
長一郎は殿様に嬲られる純朴な農民の役で共演。

高橋英樹 × 田宮二郎

加藤泰監督『人生劇場』では飛車角・吉良常、
『宮本武蔵』では武蔵・小次郎。

高倉　　健　×　菅原　文太。

東映任侠路線と東映実録路線のエース。
昭和４０年から昭和５５年までの１５年間
東映映画館に最も客を呼んだ看板スター。
高倉健は東映離脱後、日本最高俳優の道へ。
菅原文太は映画・テレビ・Ｖシネ・声優と
次々にチャレンジ精神旺盛な大物俳優へ。

細川ちか子　×　北林谷栄

劇団民藝の二大女優。
北林氏は現在、日本芸能界の大御所。

萩原健一 × 沢田研二

1970年代、歌と演技で時代を象徴する存在に。
『カポネ大いに泣く』テレビ『琉球の風』
などで共演

水谷　豊　×　柴田　恭平。

共に日テレ「太陽にほえろ」の犯人役
で出演した。先に売れたのが水谷。
日テレの先生役で大ブレイク。恭平も
あぶデカが大ブレイクしてスターになった。
しかし映画では恭平に方に歩があるか？

宇津井　健　×　丹波　哲郎。

新東宝出身で、宇津井は大映へ
丹波はフリーで活躍。豪放磊落な
丹波に対し、誠実実直な宇津井。
宇津井・丹波はテレビで一躍大スター
へ「ザ・ガードマン」「キイ・ハンター」
は当たり役。終生現役で存在感を最後まで
出した丹波。宇津井は尚現役で活躍中。
キャラは違うが共に大物俳優である事に
変わりない。

>>248
｢柴田恭平｣表記のクレジットもあったが、
基本的には｢柴田恭兵｣

寺田農　×　秋野太作

昭和10年代生まれの名優二人。
善悪の役、共にうまい

蟹江敬三　　×　　石橋連司。

映画・テレビ・舞台と何でもこなす
名優。ガードマンでの悪役が記憶に
残る。今では貴重な重鎮へと出世？

神山繁 × 日下武史

舞台・映画・テレビに活躍する名優。
時代劇・現代劇・・シェイクスピア劇・
やくざ映画・ホームドラマ・ミステリーなど、
様々な分野の作品で重厚な演技を見せて
くれている。役柄も冷酷な悪玉から
人の良い老人まで、と幅が広い

>>253
神山さんて良い俳優さんだな。
歳がガードマンの頃とあまり
変わっていない印象を受ける。

高橋幸治 × 林与一

『必殺仕掛人』の剣客西村左内をテレビ版
では与一、映画版では幸治が演じた。
同時期のNHK『新・平家物語』ではライバル
の従兄弟同士、源頼朝・木曽義仲の役柄

内田朝雄 × 名和宏

時代劇の悪役で大活躍。憎たらしさと冷たさ
の演技は絶品。やくざ映画でも親分の風格が
素晴らしい。『仁義なき戦い』シリーズでは、
名和は土居・村岡親分、内田は大久保親分を熱演。
内田は宮沢賢治の研究家としても知られる。
名和は『古事記』の一節をアドリブで暗唱
したり、ハニー・レーヌとフランス
語で会話もする博学な映画人

山城新伍　×　八名信夫。

テレビでスターになったが
本編では脇役一筋。
山城は一時期テレビ人気司会者。
八名は悪役商会で活躍。
白馬童子と紅孔雀が懐かしい。

渡部篤郎 × 北村一輝

1960年代生まれの男優二人。豊かな演技力で
観客に強烈な印象を与えてくれる。

菊地凛子 × 栗山千明

ハリウッド作品に出演した、1980
年代生まれの女優ふたり

高倉　健　×　鶴田　浩二。

任侠映画ブームを支えた両雄。
大スターだった鶴田が
大スター健さんを生んだ。
任侠映画終焉の頃は鶴田を
超えた健さん。

石黒達弥 × 河野秋武

時代劇の渋い名脇役

遠藤太津朗　×　天津　　敏。

大柄で迫力満点の悪役俳優。

志村けん　×　Bたけし

お笑いと俳優を起用に両立させる男

高倉健との競演あり

ぽっぽ屋　で
ああ志村はＴＶの人だなあ
映画向いてないなあ　と思ったよ。

中尾彬 × 清水糸宏治

映画・テレビで悪役として大活躍

郷　　瑛治　×　深江　　章喜。

日活アクションで長身・鋭い眼光で
悪役を好演したがどこか憎めない
微妙なキャラクターも持ち味だった。

伊原剛志 × 加藤雅也

1960年代生まれで近畿出身の二人。
スケールの大きい演技と語学力で
国際的にも活躍

宮内洋× 伴大介(直弥)

過去の栄光である特撮ヒーロー役にしがみついてて悲惨

>>267
硫黄島からの手紙での伊原はコチコチでダメ。
とてもスケールの大きい演技とは言えない。

中村　雅俊　×　松田　優作。

文学座出身。日テレでデビューして
刑事役と先生役で大ブレイク。
キャラクターが違うが中村の現夫人
を中村がゲットして優作フラレル・・
中村は無意識だったが松田はかなり
意識していた。

>>267
加藤雅也はナンノカンノシブトク残った。

小沢昭一　×　藤村有弘。

日活アクションで無国籍を醸し出した
名脇役を好演。中国人役は秀逸だった。

藤原釜足　×　花沢徳衛

一徹で頑固な父親・祖父の役や師匠の役で
重厚でリアリティー溢れる名演を見せてくれた
名優二人。芝居にはしじみと人情味が溢れ、
観客の涙を呼んだ。

橘ますみ × 賀川雪絵(ゆき絵)

東映異常性愛路線の二大ヒロイン

美空ひばり　×　江利チエミ　×　雪村いづみ

昭和の日本芸能界を支えた三人娘

工藤　明子　×　松尾　嘉代。

東映鶴田浩二主演映画ヒロインで競った。

原節子　×　京マチ子

日本映画史を支えた大女優二人

伊達三郎　×　木村元

コンビで漫才でもやって欲しかった。

南利明 × 由利徹

東映作品でも鮮烈に存在感を発揮

>>279
この二人は既存の映画俳優にはナイ味があった。
健さん網走シリーズでの健さんとの絡みは絶品だった。

六本木お吉　×　砂塚秀夫。

網走シリーズで「オカマ役」を好演。
貴重なバイプレイヤー。

二代目水谷八重子 × 波乃久里子

新派の大黒柱の二人。映画でも激突して欲しい

栗島すみ子 × 田中絹代 ×
山田五十鈴 ×高峰秀子

日本映画の四大女優。『流れる』で共演

鶴田浩二×高倉健×若山富三郎×菅原文太


東映任侠路線の四天王。一輪の花藤純子は
勿論だがこの五人で任侠映画を回転した。

萬屋錦之介　×　中村嘉葎雄

戦後日本時代劇を支えた一代のスター・名優
中村錦之助。

東映時代劇スターとしてのライバルでは大川橋蔵・東千代之介、
同世代時代劇スターのライバルでは、市川雷蔵・勝新太郎、
戦後スターのライバルで三船敏郎・石原裕次郎、親友スターでは
美空ひばり・高倉健、「俳優」としての良きライバルでは
田村高広・仲代達矢が居た訳だが、最大のライバルは
弟賀津雄であったと思う。

嘉葎雄は現在重鎮の名優とて大活躍。
今日は錦之介没後十年の日。
錦兄は偉大な役者だった。

>>285
考えた事がなかったが錦之助のライバルは確かに弟カツオだったかもな・・

錦之助は昭和三十年代の紛れも無く時代劇トップスター！

いや、錦之介のライバルはやっぱり橋蔵や雷蔵でしょう。
賀津雄のライバルが兄錦之介。

橋蔵　×　錦之助　×　雷蔵　×　勝新。

前半錦之助・雷蔵・橋蔵。後半勝新が加わり
時代劇スターを昭和三十年代独走だった。

中村錦之助　×　木村功

内田吐夢監督『宮本武蔵』五部作では武蔵・又八。
山下耕作監督『関の弥太ッぺ』では弥太郎・森介。

錦兄の時代劇で木村功は重要な役柄で共演して、
熱い演技合戦を見せてくれた。

菅原　文太　×　安藤　　昇。

松竹から東映へ移籍して東映スターの
仲間入り。当初は安藤優位だったが
実録路線からは文太が追い抜く。

田中邦衛 × 三谷昇

菅原文太主演の傑作『人斬り与太
狂犬三兄弟』で文太と共に狂犬を熱演

川谷拓三 × 野口貴史

共に鶴田浩二の弟子で若き日師の映画で
斬られ役・悪役で多数出演。
『仁義なき戦い』シリーズで活躍
。
川谷は体を張って危険なシーンを熱く演じ、
野口は抑えた渋い芝居で、文太の広能を
支える舎弟岩見を当たり役にした。
｢拓ちゃんと、よう、映画観に行きましたわ｣
とインタビューで野口は
青春の日々を回顧している。

八名　信夫　×　室田日出男。

東映健さん定番網走シリーズの顔だった二人。
長身で健さんよりも背が高く室田は看守役。
八名は悪役。スクリーンの中で主役健さん
より長身だったのが印象的で厚みを与えた。

川谷　拓三　×　室田　日出男。

ピラニア軍団の顔だった二人。この二人
酒が入るとわれ忘れ主役俳優・監督の絡むのは
至極当然で喧嘩もハンパじゃなかった。
室田は酒が原因でスターに成り遅れた。
川谷は東映下積みでは出世組だろう。

東野英治郎　×　小沢栄太郎。

俳優座の重鎮。日活映画で渋い
老人役を好演。実際は見た目より
若かったが、日活スターを
より引き足させた。

左幸子　×　左時枝

情熱的な演技で強烈な印象を残す姉妹。
『荷車の歌』では主人公夫妻（三国連太郎・望月優子）
の娘役の子供時代を時枝、青春期以降を幸子が演じた。
『飢餓海峡』では三國の犬飼に対して、幸子はヒロイン
八重役を熱演。観客の心に感銘を与えた。

小泉今日子　×　中山美穂

共に10代、20代のトップアイドル時代は歌手業と女優業を見事に両立させ、
同性からの支持も高い。
30代となり女優業中心になってからもヒット作に多く出演。
プライベートでは仲が良いらしく、
小泉の元亭主、永瀬正敏は中山の友人でもある。

仲村　トオル　×　清水　宏次朗。

東映「ビーバップ・ハイスクール」の初代トオルとヒロシ。
仲村は一時期スター候補だったが演技派俳優へ転進。
清水はＶシネで主役を張ったがその後パッとしない。
明暗が分かれた印象だ。

反町隆史 × 松山ケンイチ

『男たちの大和』『蒼き狼』なと゛
21世紀の角川映画で共演。

山谷初男　×　奥田英二

中井貴一　×　佐藤浩市

ともに２世の実力派
佐藤の映画デビューは「青春の門」
中井の映画デビューは「連合艦隊」
くしくも同じ1981年に映画デビューしている。

佐藤はどちらかというと不良的＆屈折した若者のイメージ
中井はドラマ「ふぞろい」などのボッちゃん的なイメージで人気を得る
その後、中年になり渋さを増した二人は「壬生義士伝」で本格的な共演を果たす。

佐田啓二　×　三國連太郎

二枚目名優佐田と偉大な怪優三國。
1964年、佐田は交通事故で37歳の若さで亡くなった。
三國は現在、長老の大御所として活躍。
二人は『本日休診』で共演。

佐田　　啓二　×　高橋　　貞二。

共に松竹男性看板スター。
しかし不運にも交通事故で亡くなった。

丹波さん亡き今は三国の連ちゃんが大重鎮だね

伊藤雄之助　×　三國連太郎

戦後邦画を支えた怪優二人。
山本薩夫監督『にっぽん泥棒物語』
でがっぷり四つの共演。

沢村宗之助　×　伊藤雄之助　

兄の宗之助は東映や大映で憎たらしい悪役として活躍。
弟の雄之助は善悪硬軟、多様な役柄を変幻自在の演技
力で表現。傑作演技は数多いが『五瓣の椿』の好色な
医師海野得石役が殊に印象的。

三國連太郎　×　仲代　達矢。

現役最古参の名優。丹波なき後の
時代劇・現代劇何でもこなす名優。

滝沢修　×　小沢栄太郎

劇団民藝・俳優座の大御所。映画・テレビでも活躍した
重鎮の二人。私生活でも友人だった。
悪役の上手さは共に天才的で、滝沢は剛、小沢は柔の
個性で憎たらしさと嫌らしさを濃厚に表わした。

吉良上野介を当り役にしたふたり。
滝沢は映画で二度、NHK大河ドラマ『赤穂浪士』（長谷川
一夫版）で吉良を演じた。
小沢は大河ドラマ『元禄太平記』、萬屋錦之介版
『赤穂浪士』等で吉良を熱演。
二人の共演も多いが、滝沢の吉良、小沢の千坂兵部に
よる1958年『忠臣蔵』の演技合戦は白眉。

本日3月27日は小沢氏の誕生日。

>>308
この二人は日活アクションでの悪役が印象に残る。
滝沢は裕次郎に合った。小沢はトニー映画に合った。

小沢栄太郎　×　加藤嘉

リアリティー溢れる演技で作品の緊張感を
盛り上げた二大名優。小沢は既出の通り
卑怯で狡猾な悪役に傑作が多い。加藤は
変幻自在に、優しいおじいちゃんから凄みの
あるワルのボスまで演じ分けた。

共演も多いが、『忠臣蔵』（1959）では
小沢が多門、加藤が荘田で、前者が善玉、後者が
悪役を演じるという配役で珍しかったが、この
時に二人の名演が素晴らしかった。

田宮二郎主演『白い巨塔』では映画版・テレビ版を
通じて、鵜飼/小沢、大河内/加藤の配役が実現した。

お二人は、「演技の神様」だと思う。

小沢栄太郎さんはホント役者だった。
この方のお陰で日活アクションがどれだけ助かった事か？

伊藤雄之助　×　西村晃

『忍びの者』の演技合戦、見応えあり

金子　信雄　×　西村　　晃。

日活アクションで悪役を洒落た感じで演じた。

金子　信雄　×　田中邦衛

『仁義なき戦い』シリーズの
山守義雄・槇原政吉コンビは最強

金子信雄　×　加藤武

『仁義なき戦い』シリーズのズルい親分山守義雄役を熱演した金子。
第三部「代理戦争」、第四部「頂上作戦」で打本昇役で参加した加藤武。
山守が狡猾な泣き落とし作戦で政治力を拡大していのに対して、打本は
根回しが裏目に出て失敗続き。しかし、セコい根性としぶとさで危機を
突破してしぶとく立ち回るという役柄。

脚本の笠原和夫は「加藤さんが金子さんに対抗意識を燃やしていた」
と分析している。館内を爆笑で包んだ金子の名演に、ライバル心を
掻きたてられたという洞察は鋭く、そうだったと思う。

「代理戦争」で山守が打本をからかっていじめ抜き、打本が悔し涙を
流すシーンは、「演技の戦」が最も熱くなった場面の一つ、と確信
している。

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加藤武　×　小沢昭一

大ヴェテランの名優二人は親友どうし。
今村昌平作品で大活躍。

小沢昭一　×　三國連太郎

『越後つついし親不知』で共演、ドラマを盛り上げた。

北林谷栄　×　ミヤコ蝶々

『にっぽんのお婆あちゃん』(1962)にW主演。
女性の年齢の話題は失礼と承知の上で言う。公開当時
二人とも決して高齢ではなかったのだが、老婆に見える
演技力は凄い。

堺駿二　×　堺正章

名優父子。コメディ・シリアス共に上手い。

二宮和也　×　松本潤　

二宮はクリント・イーストウッド監督の傑作
『硫黄島からの手紙』でパン屋主人だった兵士
西郷を熱演。戦場における兵隊の苦悩を鮮やかに
表わした。

松本は『僕は妹に恋をする』で実の妹に恋を
してしまう兄の切ない心を繊細に演じきった。

1980年代生まれのアイドルの中で、豊かな
演技力を見せてくれる二人。
『黄色い涙』での激突が楽しみ。

中島美嘉　×　土屋アンナ

「現代の歌姫」と呼ばれる中島。2005年、矢沢あいの人気
漫画『NANA』のヒロインの歌手ナナ役を演じ当り役に。
映画も大ヒット。2006年では続編『NANA2』でもナナを演じた。

『下妻物語』で活躍した土屋。テレビアニメ版『NANA』では
ナナの歌唱部分のキャストを担当。本年『さくらん』で豪華な
助演陣を得て堂々の主演。

共演が待たれるふたり。

>>322
全然懐かしくないじゃん

小林　　旭　×　赤木圭一郎。

日活マイトガイと日活第三の男トニー。
実は年齢が一つ違いでトニーは日活女優から
モテモテで旭からの嫉妬をかっていた。
旭が唯一ライバル視したのがトニーだった。

笠智衆　×　村上冬樹

前者は『日本のいちばん長い日』、
後者は『あゝ決戦航空隊』で
鈴木貫太郎を好演した。

高倉　　健　×　石原　裕次郎。

日本映画界の金字塔。ドチラも甲乙つけ難い
大スター。デビュー・身長・六大学出身と
共通点も多く、この二人を目標に映画界入り
した後輩俳優も多い。

上原謙　×　佐野周二

「松竹三羽烏」の二人。二枚目俳優。上原は『愛染かつら』、
佐野は『父ありき』等で活躍。上原は戦後では『夜の河』が
印象的。佐野は伊藤大輔監督『反逆児』（1961）の家康役の
複雑な人物像が素晴らしかった。

南原宏治　×　成田三樹夫

悪役で天才的な演技力を発揮した名優二人。
南原は『網走番外地』『殺しの烙印』の怪演が
傑作。山本薩夫や石井輝男の作品には欠かせない名優。

成田も名演は数多いが、『仁義なき戦い』シリーズの
松永弘役が殊に素晴らしい。第二部「広島死闘編」では
凄みと貫禄、第三部「代理戦争」では迷いと苦渋を演じ
切り、一人の人物の内面の多様な世界を深く現した。
深作監督『柳生一族の陰謀』で、「ホホホ」と微笑みな
がら敵を斬る剣の達人の公家・烏丸少将の名演で絶賛
され、テレビでもこの役を演じた。

『蘇る金狼』等二人の共演作はあるが、意外に二人が
長時間にわたって演技合戦を繰り広げた映画は少ない
ように思われる。熱い激突が見たかった。

浜田　光夫　×　山内　　賢。

日活青春スター。年齢も一緒で
小百合に浜田・和泉に山内。
日活番宣を担った二人。

村田　　英雄　×　北島　　三郎。

東映任侠路線を支えた大物歌手二人。

松山英太郎　×　松山政路

前進座の女形五代目河原崎国太郎の息子達。
兄英太郎は『幕末』の好演が印象的。テレビ時代劇で大活躍し、
『大岡越前』の猿の三次が当り役。1990年10月父国太郎が死去。
その三ヶ月後の1991年1月11日、48歳の若さで死去。

弟政路（省二）はテレビ『怪奇大作戦』や『男はつらいよ　
望郷編』などで好演。声優としても多彩な役柄を演じている。

中村梅之助　×　嵐圭史

前進座の重鎮二人。梅之助は映画俳優としてのキャリ
アも古く、子役時代『元禄忠臣蔵』に出ている。
映画では『風林火山』の好演が印象的。

圭史は『たそがれ清兵衛』での演技が、渋かった。

山口百恵　×　桜田淳子　×　森昌子

花の中三トリオ。70年代の人気は凄かった。
百恵は神話的存在、桜田は東宝の作品が印象的。
森は現役で歌手・女優で活躍中。

植木　　等　×　ハナ　　肇。

クレージーキャッツのメンバーだが
映画では植木は東宝専属。ハナは松竹専属。
互いに競いハナは渥美寅さんの原型「馬鹿まるだし」
で山田洋次と出会う。喜劇俳優から性格俳優へ転進。
植木は日本一シリーズで東宝の看板ドル箱スターへ
谷啓も一時期東映と専属契約。それだけクレージーの
当時の人気の凄まじさが伺える。

森雅之　×　芥川比呂志

有島武郎の息子森（1911−1973）、
芥川龍之介の息子比呂志（1920−1981）。
知的なムードと豊かな気品が演技に光っていた。

森は一方で『座頭市　あばれ火祭り』の盲目の
やくざの親分の凄みも強烈であった。
芥川は『鴈』の哀感が良かった。

連投ごめん

『鴈』→『雁』

清水　健太郎　×　織田　あきら。

双方とも映画界の新人エース的存在
だったが共に映画界から消えた・・

>>335
森は一方で『座頭市　あばれ火祭り』の盲目の
やくざの親分の凄みも強烈であった。

森　　雅之の凄みある悪役ぶりは秀逸。
勝新のプロデューサー感覚が光った。

勝新太郎　×　仲代達矢

スター勝新と名優仲代。『人斬り』『座頭市　あばれ火祭り』
『いのちぼうにふろう』で熱く激突共演。
黒澤明監督『影武者』での信玄・影武者二役を勝降板後、
仲代が代役。

田村高広　×　藤田まこと

阪妻の長男高広（1928−2006）は、自身も時代劇で名演を
残した。『忍者狩り』の会沢土佐役の鋭い演技と存在感は
凄かった。

藤田まことはテレビ「必殺シリーズ」の中村主水役が当り役。
舞台化・映画化もされ、テレビでは今年新作も製作される。

高広主演のテレビ『助け人走る』に藤田が主水役でゲスト
出演し、絡みの共演。二人の激突共演はテレビが多かった
ように思う。

高倉　　健　×　菅原　文太。

東映任侠路線のエース高倉。東映実録路線のエース菅原。
この二人で１５年間東映看板と興収を支えた。
健さんは東映離脱後、日本映画界のエースへ・・
文太さんは主演・助演・テレビ主演・助演と存在感を呈示。

鶴田浩二　×　若山富三郎。

２大東映任侠スター。
この二人は私生活では仲が悪かったが
映画共演では五分の力で名作・傑作を
数多く残した。任侠ブームが去っても
映画・テレビで数々の名作・名演を
残した大物名優。

渡哲也　×　渡瀬恒彦

喧嘩も勉強も弟の勝ち。はたして演技のほうは・・

元キティフィルム社員だかが書いてたよね。

文太と飲みに逝って健サンの事聞いたら
あのオ○マ野郎・・・って荒れだしたとか。

鹿賀丈史　×　滝田栄

劇団四季で活躍した二人。舞台では『レ・ミゼラブル』の
ジャン・バルジャン、シャベール役が絶賛される。
NHK大河ドラマ『徳川家康』で、滝田は家康役で主演、
鹿賀は三成役で激突共演。
映画で二人の本格的な激突が未だなのは残念であり、是非
見たい。

>>344
え、マジで？かなりショッキング・任侠系の俳優達にとって健さんはアイドルのような存在だと思っていたのに。

映画だけでなくどの世界においてもスターにはライバルが存在する。
石原裕次郎には小林旭。高倉健には鶴田浩二。
織田裕二には江口洋介。反町隆史には竹野内豊。

菅原文太　×　梅宮辰夫　

東映任侠映画に数多く出演。既出の通り、
『仁義なき戦い』で文太は実録路線を代表する大スターと
なった訳だが、そこで梅宮の良き助演を得たことも大きか
った。年齢は文太五歳上だが、『仁義』第一作や『山口組
外伝　九州侵攻作戦』では、梅宮が兄貴分の役を演じた。

文太は「梅宮」、梅宮は「文ちゃん」と呼ぶ。

ウメタツは文太って呼び捨ての方が多い

河津清三郎　×　水島道太郎

助演でいぶし銀の名演を見せて、作品の奥行きを深めた名優二人。

河津（1908−1983）は『浪人街』（1957、監督マキノ雅弘）の赤牛
弥五右衛門役の複雑な味わいが傑作。時代劇・任侠映画の悪役の憎
たらしさも忘れられない。一方で『日侠客伝　血斗神田祭り』（1966、監督
マキノ雅弘、脚本笠原和夫）における火消しの鳶頭金六の優しさも印象的。

水島（1912−1999）も戦前から活躍。日活や東映のやくざ映画で
「善い人に見えて、実はワルだった」という重層的な役柄で無類の上手さを
見せた。『博奕打ち　いのち札』（1971、脚本笠原和夫、監督山下耕作）では
愛する女房（安田道代）が、服役中の舎弟（鶴田浩二）の昔の彼女だったと知
って、苦悩する親分岩井東五郎を熱演。
遺作は1990年版『浪人街』（総監修マキノ雅広、脚本笠原和夫、監督黒木和雄
）の太兵衛役。

滝沢修　×　芦田伸介

劇団民藝の名優二人。『戦争と人間』三部作（1970−1973）の
伍代由介・喬介兄弟の重厚な至芸は圧巻であった。

風吹ジュン　×　中島ゆたか

1970年代のヒロイン。セクシーな魅力も豊かだった。

夏樹　陽子　　×　　中島ゆたか。

東映映画で千葉真一・菅原文太・松田優作
岩城晃一・舘ひろし相手に活躍したセクシー女優。

渚まゆみ　×　片桐夕子

1970年代を象徴するヒロイン二人。大胆な濡れ場も
果敢に演じたが、それ以上に演技に対する気迫が凄
かった。

東映やくざ映画や70年代テレビ時代劇で二人が見せた
情念や優しさの表現は、時代を超えて感動を呼ぶ。

鈴木瑞穂　×　内藤武敏

共に劇団民藝出身で滝沢修に師事。渋い声と知的な風貌で
弁護士、官僚、政治家、大学教授などインテリ役を得意とする。
ナレーターとしても定評がある。

滝沢修　×　清水将夫

民藝の名優二人。『安城家の舞踏会』をはじめ、
共演も数多い。

みんな詳しいね

清川虹子　×　三益愛子

山本嘉次郎監督『綴方教室』（1938）で20代の清川は、
既に母親役を好演している。戦後も迫真の演技で映画の
重みを増してくれた人だった。『緋牡丹博徒』（1968）
や『シルクハットの大親分』（1970）における「姐さ
ん」の貫禄と凄みは絶品であった。

三益愛子は川口松太郎夫人で、浩・恒・晶らの母。渋い
演技で、昭和の母親役女優の一人と呼ばれている。
『日本暗殺秘録』（1969）における主人公小沼正（千葉真
一）の母親役は特に素晴らしかった。

神山繁　×　仲谷昇

文学座、劇団雲、演劇集団円と行動を共にした同志。官僚、学者など知的エリート役、
冷徹な悪役を得意とするなど共通点も多い。私生活でも神山は文野朋子、仲谷は岸田今日子（後に離婚）
と同じ劇団の女優を妻とした。

小林　　旭　×　加山　雄三。

デビューは旭が早かったが加山も東宝では
看板スターに育った。旭の上には裕次郎が
加山の上には三船が・・しかし二人共歌って
ヒットシリーズを持っていて日活・東宝の
屋台骨を支える。唄では共に紅白出場して
現在でもリサイタルを公演する元気な６８歳。
映画に出ないのが淋しい限りだが。

北村和夫　×　加藤武

文学座の名優二人。今村昌平作品をはじめ、数多くの映画に出演。

既出の通り、加藤は『豚と軍艦』『キューポラのある街』『けんか
えれじい』といった名匠の名作で鋭い存在感を発揮。『仁義なき戦い』
シリーズの打本役や市川崑監督の金田一耕助シリーズの警部役は歴史的
名演。

北村和夫主演の『密約』は熱き社会派ドラマの秀作。『次郎長青春篇
つっぱり清水港』における北村・加藤のベテランの味わいが忘れられ
ない。2005年の『忍　SHINOBI』で北村は徳川家康を演じたが、こ
の時の老練・枯淡の味わいが素晴らしかった。本日5月6日死去。
葬儀委員長を加藤が務める。

>>361
この二人は昭和三十年代映画全盛期から現在まで活躍したのは凄い。
特に北村さんは日活映画での印象が強い。加藤さんは仁義なき戦いの
気弱な組長を好演し、犬神家では等々力警部役がはまり役。

片岡千恵蔵　×　内田良平

1963年東映製作、集団抗争時代劇の傑作『十三人の刺客』で
対立する二つのグループのそれぞれのリーダーを演じたのが
この二人。大スターで長老になりつつあった千恵蔵御大に対
して、気鋭の演技派内田良平。世代の異なる二人が激突する
クライマックスは熱い昂揚と緊張を観客にもたらす。

5月6日に亡くなった池上金男の緻密な脚本、工藤栄一の重厚
深遠な演出と共に二人の名演は歴史的傑作として邦画史上に
輝いている。

>>363
映画の中でのライバル批評で千恵蔵と良平ってのはシブイ！！

小池朝雄　×　菅貫太郎

菅は集団抗争時代劇（工藤栄一作品）、
小池は異常性愛路線（石井輝男作品）で
暴虐の限りを尽くす残忍な殿様を熱演。

小林　旭・赤木圭一郎　×　宍戸　　錠。

日活アクション「渡り鳥」「拳銃無頼帖」シリーズで
旭・トニーに立ちはだかった宍戸　錠のライバル役が
忘れられない。。

丹波　　哲郎　×　鶴田　　浩二。

東映ヤクザ映画で敵・味方双方で２大俳優
の見せ場は迫力あったし、相性も良かった。

森川信　×　松村達雄　×　下條正巳

『男はつらいよ』シリーズ
おいちゃん三代

東山千栄子　×　浦辺粂子

東山（1890−1980）は日本新劇界の大御所。外交官の妻で、夫とロシア
で暮らしていたが十月革命で帰国。女優を目指して小山内薫の門を叩く。
堂々とした体躯とおだやかな笑顔は、母性の優しさを豊かに表現し、観
客に安らぎと感銘を与えた。
1943年、木下恵介の処女作『花咲く港』では小沢栄・東野英治郎らと人
情喜劇を鮮やかに演じ、翌44年俳優座の創立に参加。小津監督の代表作
『東京物語』におけるヒロイン平山とみ役は歴史的な当り役。
1964年内田吐夢の傑作『宮本武蔵　一乗寺の決斗』では、武蔵（中村錦
之助）に「血の匂い」を感じて怯える妙秀尼を熱演。

浦辺（1902−1989）はサイレント期から活躍。早くから老け役を演じ、
戦後「おばあちゃん」役で数多くの名演を見せた。成瀬巳喜男『あにい
もうと』、伊藤大輔『下郎の首』、深作欣二『ジャコ萬と鉄』等で母性
を強烈に表現。市川崑『私は二歳』の熱いおばあちゃん役は傑作。
1989年10月25日料理中の事故で大火傷を負い、翌26日死去。

東山が貴族的な気品のあるおばあちゃんだったのに対し、浦辺は家庭的
なおばあちゃんだった。この二人の個性を鮮やかに顕した激突共演が、
1962年今井正監督『にっぽんのお婆あちゃん』で実現した。

ここの住人はスゴスギ！

徳川夢声　×　丸山定夫

弁士・漫才師・放送タレント・随筆家・対談家・司会業と様々な肩書き
を持った徳川夢声（1894−1971）だが、偉大な映画俳優でもあった。

新劇の名優丸山定夫は1901年生まれ。映画でも大活躍。妻と別居して
愛人と暮す中年男を『妻よ薔薇のやうに』（1935年、成瀬巳喜男監督）
で渋く演じたが、この時30代前半だった。その演技の奥の深さは凄い。
1944年8月6日広島で被爆し、16日に四十四歳の若さで亡くなった。

夢声・定夫は『彦六大いに笑ふ』（1936年、木村荘十二監督）で父子
役で共演。

望月優子　×　岸輝子

リアリティー溢れる演技とズッシリと重い存在感を
見せてくれた二大女優。『荷車の歌』で共演。

戸田恵子　×　中尾隆聖

『それいけ！アンパンマン』シリーズのテレビ版・映画版を
通じて、宿命のライバル、アンパンマン・ばいきんまんの声
を当り役にしている二人。

1989年に始まった映画版は今夏も新作が製作される。

中谷一郎　×　井川比佐志

堅実で渋く重い演技が印象的な名優二人。

中谷一郎（1930−2004）は愛称ミンクさん。
『浮草日記』『乳房を抱く娘たち』等
山本薩夫作品で、悪玉・善玉共に鮮やかに演じた。
テレビ版・映画版を通じて『水戸黄門』風車の弥七は当り役。
岡本喜八作品には欠かせない名優だった。声優としても活躍。

井川は1936年生まれ。『おとし穴』で命を奪われた青年が幽霊
となって無念の思いを語る演技が凄絶であった。山本薩夫・黒澤
明・山田洋次・深作欣二等様々な巨匠の作品で活躍。
2001年『ホタル』、2005年『男たちの大和　YAMATO』等、戦争と
平和を問う作品での存在感は重厚かつ深遠。

飯田蝶子　×　吉川満子

飯田（1897−1972）は「おばあちゃん」「おばちゃん」というムードで
吉川（1901−1991）は「叔母様」の雰囲気だった。

吉川は、小津監督作品では、『生れてはみたけれど』（1932）の母親役
の気品が忘れられない。古風で上品な仕種や動作では、明治生まれの人
は凄い。戦後は中年女性のいじめ役でネチネチとした嫌味を濃厚に演じ
ていた。

飯田の小津作品の傑作は、『一人息子』（1936）。息子を包み、励まし、
時には厳しく叱る母を熱演。愛情には優しさと厳しさの両面が共にある
ことを教えてくれる。ラストはしみじみと泣かされる。戦後もおばあさ
ん役で大活躍。

吉川・飯田は喜劇『或る夜の殿様』（1946、監督衣笠貞之助）で共演、
大いに笑わせてくれたが、笑いの奥に人生の哀感があり、観客の心に
共感を呼んだ。

赤木春恵　×　鈴木光枝

大正生まれの二大女優。

赤木さんは若き日から老け役を得意にして渋い演技
を東映時代劇等で見せてくれた。
吉川英治原作、内田吐夢監督『宮本武蔵』（1961）
『宮本武蔵　般若坂の決斗』（1962）でお通（入江
若葉）を助け優しく見守る竹細工屋女房の暖かさは
素晴らしかった。テレビドラマでおばあさん役・姑役
で存在感を発揮。現役の重鎮・大御所女優の一人。

鈴木光枝さんは劇団文化座を結成して、たくましく
生きる女性を力強く演じ続けた。映画では『白蛇抄』
等に出演。1984年吉川英治原作NHKドラマ『宮本武蔵』
でお杉婆を熱演。本日2007年5月22日死去。

このスレ渋すぎ！！

奥田瑛二　×　渡辺謙

1986年熊井啓監督『海と毒薬』で医学部の研究生役でW主演。
その後NHK大河ドラマ『独眼龍政宗』『北条時宗』で激突。
渡辺は『ラストサムライ』『硫黄島からの手紙』の演技で、
奥田は『長い散歩』の演出で世界的な映画人となった。

夏八木勲×地井武男×村井国夫×竜崎勝×高橋長英

俳優座「花の15期」出身。
『必殺仕掛人　春雪仕掛針』（1974、監督貞永方久）で共演。

早川雪洲　×　上山草人

国際的映画スターとしてハリウッドでも活躍した雪洲
（1889−1973）。

ダグラス・フェアバンクス主演『バクダッドの盗賊』
で王子役を演じて国際的に有名になった草人（1884−
1954）。伊丹万作監督『赤西蠣太』（1936）では
「私は口が硬うございます」が口癖だがお喋りの
按摩安甲を熱演。

二人が切り開いた地平は、国際的な舞台に、日本人
俳優の演技の凄さを刻み付けるものとなった

小林　　稔侍　×　川谷　　拓三。

元、東映のバイプレイヤー。
この二人深作仁義で台頭してきて、
その後脇役から共演者へのし上り
遂には主役の座へ(川谷)
稔侍もテレビで人気者へ。
川谷は亡くなったが稔侍の活躍を
見るたび東映脇役俳優の意地を見る。

高倉健　×　クリント・イーストウッド

共に７０歳を過ぎてなおも客を呼べる真の映画スター
競演に期待

山本富士子×若尾文子
大映看板女優対決。
今の評価は若干若尾が上かも。
増村監督って人気があるのに、どういうわけか「日本映画のトップ１００」とかには1本も選出されない。

有馬稲子×岡田茉莉子
元東宝、松竹看板女優対決。
ゴテネコとゴテマリ。
映画女優としてのキャリアは茉莉子の方がずっと長い。

香川京子×久我美子
各社の傑作に出演してる二人。
最近今井正の評価が落ちぎみなんで、一応香川の勝ち。
二人とも２０代前半に代表作が集中してるね。

岸恵子×司葉子
岸恵子ってライバルいないんじゃないかな？
あっ、司葉子も・・・・ってことで、ライバルいない同士の対決。
二人とも小津安二郎監督のお気に入り。
岸恵子で新しいキャラクターを試みたけど、この路線はイマイチ成功しなかったみたい。
司葉子は王道を歩んで、『小早川家の秋』では「紀子」を襲名。

竹脇無我×津川雅彦は？

松方弘樹　×　目黒祐樹

『実録外伝　大阪電撃作戦』
（1976、東映京都、監督中島貞夫）
で兄弟共演

石浜朗 ×　川津祐介　

共に1935年生まれ。小林正樹監督の大作『人間の条件』六部作
では、一・二部で石浜が陳、三・四・五・六部では川津が寺田を
好演した。主人公梶（仲代達矢）は二人を弟のように可愛がるが、
彼らを救えず、苦悩する。
戦争の時代における青春の悲劇を石浜・川津は見事に表現した。

石浜は同じく小林監督、仲代主演の『切腹』では、生活苦から切腹
騒動をネタに金を儲けようとするが失敗して、自害されられる若者
の悲哀を見事に演じた。『怪談　雪女郎』『元禄女系図』等で二枚
目を好演。

川津は各社の作品に活躍。大島渚の傑作『青春残酷物語』では 主人
公を熱演。増村監督『卍』、深作監督『黒薔薇の館』では、危険な
愛の世界にのめりこんでいく若者役で絶妙の上手さを見せた。

川地　民夫　×　和田　浩治。

日活映画でデビューから主演スターと
期待されたがいつのまにか脇役俳優へ転進。
日活出身スターとして川地は東映「まむしの兄弟」
で当たった。和田はテレビ時代劇でシフト。
しかし和田・川地はイメージがどこまでも日活
出身スターのイメージが強い。
川地は裕次郎の幼友達。和田はジャズピアニスト
和田肇のご子息。

藤原　紀香　×　松嶋奈々子。

スタイル抜群の女優。旦那が芸人・俳優。
映画では松嶋が一歩リードか？

テレビでも松嶋の方が上

加藤嘉　×　小沢栄太郎

加藤嘉は劇団民藝の創立メンバー。小沢は俳優座の重鎮。
ともに舞台で鳴らした演技で、憎たらしい悪役から善良な男まで
幅広い演技ができる大物名脇役として活躍。
どちらかというと、役者としての後年は
加藤の方が年齢以上の老け役を演じるお爺ちゃん俳優となったが
小沢の方は若い頃に増して悪役演技に磨きをあげ、
政治家や経済界の大物といった役柄を得意とした。

また、御両人とも顔に似合わず（といったら失礼だが）
プレイボーイとして有名
加藤嘉は山田五十鈴と結婚していたこともあるし
小沢栄は山口淑子をはじめ、数々の美人女優との交際を噂されていた
そして二人とも相当に年を召してから、
自分の娘ぐらいの年の女性と再婚して話題になった

小沢栄太郎　×　遠野英治郎

　　　　　声が同じｗ

前田吟　×　石立鉄男

1970年深作欣二監督の青春映画の名作『君が若者なら』
にW主演し、青春の屈曲・哀しみを好演。

前田は『男はつらいよ』の博役が当り役。
『パッチギ！』やテレビ『功名が辻』等でも活躍。
還暦を越えたがいつも若々しい。

石立は1970−1980年代、テレビで活躍。
2007年6月1日死去。64歳の早すぎる死だった。

確かに石立鉄男は１９７０〜８０年代はテレビでは圧倒的存在だった。
松方弘樹と同級で松方の作品で良く出ていたのが記憶に新しい。合掌！

曽我廼家明蝶　×　原健策

山下耕作監督の仁侠映画の歴史的傑作『博奕打ち　総長賭博』
（1968年）において親分役で貫禄を見せた名優二人。

原は1905年4月23日生まれ。新民衆劇学校で演技を学ぶ。
映画も戦前から数多く作品に出演。善悪ともに上手かった。
マキノ光雄プロデューサー、加藤泰監督といった演技・演
出に厳しいカツドウ屋達が、原の博学・芸熱心に瞠目した、
というエピソードも語られている。

明蝶は1908年6月3日生まれ。松竹新喜劇を経て東映作品にも
多数出演。『総長賭博』では、主人公中井（鶴田浩二）に
筋を通すことの大切さを説く西尾親分役。温厚な表情で
厳しさを語るところが特に渋い。

原は天龍一家六人衆岩倉親分役。台詞も少ないのだが、
大詰めの場面で、中井を見つめ、詫びるような、慰めるよう
な感情を視線で表現していたのが忘れられない。

明蝶はテレビ『白い巨塔』（1978）で財前五郎（田宮二郎）の岳父
又一を粘り強く演じ、当り役にした。1999年死去。

原は2002年死去。

四代目坂田藤十郎　×　五代目中村富十郎

藤十郎は1931年12月31日生まれ。富十郎は1929年6月4日生まれ。
同世代の歌舞伎役者で親友・ライバルの関係。藤十郎が中村扇雀、
富十郎が坂東鶴之助の時代、「扇鶴時代」と称された。

藤十郎の劇映画の代表作は『女殺し油地獄』（1957）。
富十郎は『柳生一族の陰謀』（1978）、『写楽』（1995）
『学校�U』（1996）等に出演。

二人とも70代後半だが、舞台は若々しい。女性によくモテること
でも有名。
数多くの舞台や記録映画での共演があるが、劇映画での共演が中々
見られないのは残念。是非銀幕でも激突して欲しい。

松本幸四郎　×　中村吉右衛門。

映画で主演を経験して東宝・松竹・大映で活躍。
主演映画ではなかったが1本共演映画があった。

十五代目片岡仁左衛門　×　二代目中村吉右衛門

共に1944年生まれ。松王丸・熊谷直実・大星由良之助等
時代物の当り役で共通するものも多い。
舞台や記録映画・テレビでの共演は多いが、劇映画での
本格的激突はまだ。

ライバル二人の火花散る共演を是非、時代劇で見たい。

緒形　拳　×　松方　弘樹。

一時期邦画の主演俳優として
数々の映画に出演。
この名優二人の共演映画が
「激突」の1本ってのも
珍しい気もする。

北野たけし　×　長淵剛

俳優は副業だが共に個性派。ヤクザモンを演じれば本職顔負けの迫力

淡島千景　×　淡路恵子

宝塚を経て各社の映画で活躍し、戦後の日本映画界を
支えた女優淡島千景。
粋で素敵な色気があって品が良い。そうした役柄で存
在感を発揮した。
『夫婦善哉』（1955）で、森繁久彌の柳吉が淡島の
蝶子の肩を叩いて語る「頼りにしてまっせ、おばはん」
は名台詞。男が頼りたくなる母性の表現が暖かい。

その淡島を「お姉ちゃま」と尊敬しているのが淡路恵子。
「淡路」の「淡」は、「淡島」から貰ったもの。
『切られ与三郎』では市川雷蔵、『忠臣蔵』（1962）では森繁久彌、
『男はつらいよ　知床慕情』では三船敏郎と共演。
役柄も姐さんや女将役等で重く渋い演技を見せてくれた。

淡島・淡路は『駅前旅館』等で共演。現役の重鎮女優二人。

千葉真一　×　松方弘樹

『沖縄やくざ戦争』『柳生一族の陰謀』『沖縄10年戦争』
等で激突。テレビ・Vシネマでも共演は数多い。

観世栄夫　×　矢野宣

『おとし穴』等、勅使河原宏作品で共演。
強烈な存在感を見せてくれた。

能楽師観世は演劇・映画・テレビで大活躍。悪役の
凄みも絶品だった。声優としても名演を残している。
2007年6月8日死去。

薬師丸ひろ子　×　原田知世　×　渡辺典子

角川三人娘。1980年代の人気は絶大であった。

植木　等　×　ハナ　肇　×　谷　　啓。

クレージーキャッツの面々だがそれぞれ各社で
主演を張り名脇役として映画界に存在を示した。

高橋幸治　×　加藤剛

高橋幸治は1935年6月10日生まれ、文学座を経て映画・テレビで活躍。
加藤剛は1938年2月4日生まれ。俳優座の名優。

山本薩夫監督『戦争と人間』第一部・第二部（1970−1971）では、
戦争の荒波が押し寄せる時代にあって、なんとか良心を貫こうと
する青年を共に好演した。

1981年1月TBSの大作ドラマ『関ヶ原』では、加藤は主人公石田三成、
高橋は大谷吉継を演じた。豊臣家を守る為に挙兵した友三成の忠義
の心に感動し、友の為に命を捧げて協力する吉継。
加藤・高橋の演技には、計算や打算を超えて、「義」に生きる人の
魂があった。

勝野洋　×　沖雅也

勝野は1949年7月27日生まれ。大学時代、柔道部に在籍。
テレビ『太陽にほえろ！』でテキサス刑事役で絶大な人気を
得る。1978年、富田常雄の名作小説のテレビ化『姿三四郎』
で主演、柔道部時代の鍛錬が見事に開花し、直向で精悍な
三四郎は当り役になった。
2005年、『男たちの大和　YAMATO』では森下信衛艦長を風格
豊かに演じた。

沖は1952年6月12日、大分県生まれ。1968年日活でデビュー。
1970年渡哲也主演『斬り込み』でチンピラを好演。
1973年松竹・朝日放送『必殺仕置人』で主人公の熱い仕置人
棺桶の錠を大熱演、75年には『必殺仕置屋稼業』では錠と
正反対のクールなキャラクター市松を好演し、芸域の広さを
見せる。1976年、『太陽にほえろ！』で勝野洋の後任でスコ
ッチ役を演ずる。前記『姿三四郎』では勝野の三四郎に対し
て、宿命のライバル檜垣源之助を力強く演じた。
1980年『地球（テラ）へ・・・』では陰影のあるキャラクター、
キース・アニアンを好演し、声優としても充実した演技力を
発揮した。
1983年6月28日投身自殺、未だ31歳の若さであった。

沖　雅也残念な事したね。
太陽・必殺と当たり役があっただけに残念だった。
ショーケン・優作とは違った持ち味もあった。

>>407
山根貞男氏が深作欣二監督にインタビューした書
『映画監督　深作欣二』で作さん、
「『仁義なき戦い　完結編』のチンピラ役で、
　ショーケン・優作・水谷豊・沖雅也に声かけときゃ良かったな」
と語ってたね。

見たかったなあ、この顔合わせ。

太陽にほえろスター組と日テレ青春主演組。
勝野洋・中村雅俊・渡辺徹・神田正輝・水谷豊・柴田恭平・舘ひろし等・・
今でも主演・脇役を張れる存在感を示す。
映画でも全員主演した。

坂口良子　×　関根恵子（高橋恵子）

1970年代の青春スターでヒロイン役女優。共に1955年生まれ。

関根は既出の通り、「おさな妻」等で十代の頃から大胆な演技と豊かな
表現力で時代を象徴する存在となった。1974年南こうせつとかぐや姫の
名曲「神田川」の映画版に草刈正雄と共に主演。情感豊かな演技は素晴
らしかった。1982年『TATOO　刺青　あり』でヒロインを演じ、監督の
高橋伴明と結婚し、高橋姓となった。

坂口はテレビで大きな人気を獲得し、『犬神家の一族』『獄門島』等、市川
崑監督の金田一耕助シリーズでのキュートな探偵助手の女性の役が当り役。

高橋はテレビ『大陽にほえろ！』で萩原健一・松田優作の相手役を演じ、
坂口はテレビ『傷だらけの天使』では萩原・水谷豊と、『大奥』では沖雅也
の家光を相手役にして、本理院を演じた。

高岡蒼甫　×　井坂俊哉

井筒和幸監督の『パッチギ!』『パッチギ!LOVE＆PEACE』
でアンソン役を演じた二人。若さと元気の良さが印象的。
邦画界のニューヒーローとして期待される二人。

高田浩吉・俊藤浩滋　×　鶴田浩二

戦前からスターとして活躍した高田浩吉（1911−1998）。
『残菊物語』等の芸も印象的。戦後『きさらぎ無双剣』
の渋い助演も良かった。
1938年高田の内弟子となったのが、鶴田浩二（1924−1987）。
肺炎にかかり入院。学業を経て戦争の時代となり、戦後高田
と再会、1947年高田の劇団に研究生として入る。「高田」の
「高」を「鷹」と見立てて、「鶴田」を芸名の姓として、
「浩吉」の「浩」の一字を貰って「浩二」を名とした。
　
鶴田の人気を決定的にした東映任侠路線の大物プロデュ
ーサーが俊藤浩滋（1916−2001）。
カメオ出演だが、『あゝ決戦航空隊』『総長の首』等、
鶴田出演作に役者としても出ていた。

昭和を象徴する偉大なスター鶴田浩二は1987年6月16日死去。
本日は二十一回忌の命日に当る。

岡田　茂(元東映社長)×俊藤　浩滋。

東大出身の東映生え抜きエリートの岡田。
神戸バラケツ出身で数々の職業を転々と最後は東映の稼ぎ頭の大プロデューサーに
昇りつめた俊藤。
鶴田浩二東映引き抜きに一役カッテ東映入りした俊藤。岡田のアドバイスの下任侠路線
を確立して東映大川社長の跡目候補までのし上ったが結果岡田が社長に就任。
一時期は反目した二人だが東急五島昇の仲介で和解。
俊藤の葬儀委員長を勤めた岡田。時代劇衰退以降の東映をこの二人が引っ張ったのは
陰の大功労者だろう。映画作りの基本が「娯楽に徹し、暴力・裸・実録とテレビでは
実現不能の企画を立てた」事に尽きる。

そうですねー

なんかいってー

有島一郎　×　松村達雄　

共に大正生まれ。老人役の枯淡の境地・渋い風格が忘れ
られない。多くを語らずとも、視線で豊かに表現する力
があった。

有島一郎は1916年生まれ。青春時代に様々な劇団に参加。
『若大将』シリーズ等の好演によって喜劇役者としての
位置を確立。1966年、山田洋次『なつかしい風来坊』に
おいてしみじみとした名演を見せる。1971年テレビ『大
忠臣蔵』、1975年『元禄太平記』では堀部弥兵衛を演じた。
1974年中村登監督『三婆』では個性的な三人の老女を見
守る重助老人を演じ、老いの哀感と繊細な優しさを表した。
1987年7月20日死去。

松村達雄は1914年生まれ。『男はつらいよ』シリーズでは
二代目おいちゃん。
1991年今井正監督『戦争と青春』の真面目な老人役も印象的。
1993年黒澤明の遺作となった『まあだだよ』に主演。
1994年市川崑監督『四十七人の刺客』では堀部弥兵衛を貫
禄豊かに演じた。2005年6月18日死去。

張本勲　×　小林繁

張本は1940年6月19日生まれ、
小林は1952年11月14日生まれ。
共に元プロ野球の名選手。

山下耕作監督『修羅の群れ』でヤクザを演じた。
演技に関しては素人なので、巧拙はさておき、
その存在感は強烈であった。

八代目市川中車　×　二代目市川小太夫

二代目市川段四郎の二・三男。二人の兄が初代市川猿翁。
中車は1896年11月2日生まれ。1953年八代目中車を襲名。
1962年稲垣浩監督、東宝オールスターの超大作『忠臣蔵』
で吉良上野介を大熱演。加山雄三の浅野内匠頭を執拗に
いじめ抜く演技の憎たらしさ・嫌らしさは強烈であった。
1963年市川崑監督『雪之丞変化』で菊之丞を演じた。

小太夫は1902年1月26日生まれ。1918年小太夫を襲名。
『番町皿屋敷　お菊と播磨』（1954）『明治一代女』
（1955）等、伊藤大輔監督作品での渋い演技が印象的。
推理作家名は小納戸容。

1971年、三船プロはテレビドラマ『大忠臣蔵』を製作。
主役大石内蔵助に三船敏郎、吉良に中車の配役。演劇・
映画・テレビの各界から、スター・名優が集結した超
大作であった。
その放映中の同年6月20日に中車が急死。
吉良役は小太夫が継承した。
小太夫は1976年1月9日死去。

兄弟共に、粘り強く渋い演技で、作品の重厚さを
深めた名優であった。

勝新太郎　×　王羽

戦後の日本映画界を代表するスターであり、豊かな演技力を持つ名優
であり、独創的な映画を作る監督・脚本家でもあった勝新太郎。
1931年11月29日生まれ。生涯の当り役であった『座頭市』シリーズは
26本製作された。

その『座頭市』シリーズ22作目『新　座頭市　破れ！唐人剣』に
出演したのが香港映画界のスター王羽（ジミー・ウォング）。
ジミーは1943年3月18日中国生まれ。17歳で香港に移住。
『片腕ドラゴン』等で大活躍。「天皇巨星」と呼ばれたスターで
ある。1980年代以降は台湾に移住し、プロデューサーとして活動
している。1991年『極東黒社会』に出演。

時代劇の名手安田公義が演出した『新　座頭市　破れ！唐人剣』
は名作。勝新太郎は1997年6月21日死去。

夏八木勲　×　寺田農　×　小林稔侍　×　峰岸徹。

東映「冬の華」で健さんを取り巻く子分役の四人。
この四人の火花散る演技が忘れられない。

長門　裕之　×　藤山　寛美。

東映ヤクザ映画で共に三枚目を競った
演技派の芸達者。

藤山寛美　×　山城新伍

東映やくざ映画で喜劇的場面で大活躍。アドリブも絶妙。
共演者も二人の絶妙の芸に笑いをこらえていたのも窺え
る程。共に若旦那・ボンボン役は絶品だった。

『関東緋桜一家』での二人の会話は観客の爆笑を呼ぶ
素晴らしさ。

若山富三郎　×　安藤　　昇。

東映ヤクザ映画の主役の二人だが、
健さん主演「網走」シリーズでは
健さんの助っ人として存在感を
タップリ示した。

花園ひろみ　×　三島ゆり子

1960年代東映時代劇で、娘役で活躍。
後に渋い演技派に。

花園は『酒と女と槍』、三島は『宮本武蔵　
巌流島の決斗』の好演が印象的。

南田　洋子　×　渡辺美佐子　×　楠　侑子。

日活アクション全盛期でボスの情婦役や訳ありのママ役
など一気に引き受けた感のある貴重な脇役女優の座を競った
三人の女優。

菅井きん　×　荒木雅子

大ヴェテランの女優二人。

菅井は『生きる』（1952）の頃から「おばさん」役を好演。
黒澤作品を初め、成瀬・浦山・野村・加藤泰等の巨匠の作
品で活躍。老婆役・女将役のリアリティーは迫真。深作欣
二監督作品の『人斬り与太　狂犬三兄弟』『新仁義なき戦
い』『やくざの墓場　くちなしの花』では、やくざの母親
役をしみじみと好演。

荒木雅子は名優荒木忍の娘。『仁義なき戦い』シリーズの
「代理戦争」では倉元（渡瀬恒彦）、「頂上作戦」では野
崎（小倉一郎）の母親役。やくざになった息子達が出会っ
た悲劇に涙する母を熱演。


深作作品で、「母親役」と言えば、この二人。

皆良く知ってるな。
荒木一郎の母親の荒木道子さんも渋い女優さんだったな。
荒木雅子さんとどうしても被る。

荒木道子　×　南美江

厳格で知的な中年女性や老年女性役で
渋い存在感を発揮した名女優二人。

『地獄門』で共演。
南さんはご健在、現役の重鎮女優の一人。

白木マリ　×　中原早苗。

元日活女優。白木は沢本忠雄と結婚離婚。
中原早苗は川地民夫と結婚離婚後、東映故・深作欣二監督と結婚。
日活アクションではヒロインに次ぐ二番手役で競った。
白木は必殺シリーズでブレイク。

木村俊恵　×　中原早苗

『仁義なき戦い』『仁義なき戦い　広島死闘編』
『仁義なき戦い　代理戦争』『仁義なき戦い　頂上作戦』
で老獪な親分山守義雄（金子信雄）の妻利香役を好演した
木村俊恵。夫と共に、「泣き落とし」に参加したり、女好
きの夫を叱りつける「姐さん」を貫禄豊かに演じた。
1974年、急死された。

『仁義なき戦い』（舞台版）、『新仁義なき戦い』で利香役
を継承したのが、演出家・監督深作欣二の妻中原早苗。

木村俊恵さんて故・中谷一郎さんの奥さん？

>>431

yes

梅宮　辰夫　×　小林　　旭。

東映実録路線で菅原文太の相手役として
競った同年のスター俳優。
旭は古巣日活渡り鳥シリーズで裕次郎と
並び看板だった。そのキャリアを生かして
東映入り。
梅宮は不良番長シリーズで大ブレイク。
旭と初共演した「仁義なき戦い・代理戦争」
では主演の文太に次ぐ旭を封じてトメを張った。

加藤善博　×　山田辰夫

遅ればせながら加藤善博が今年の四月に亡くなったことを知った
加藤のライバルを考えたら山田辰夫が浮かんだ
共に八十年代に頭角を現した同世代の監督達との作品群が印象に残る
加藤はテレビの悪役、いやみな役でも忘れがたい
ご冥福をお祈りします

知らなかったな・・加藤善博氏に合掌！
チョロの悪上司役は忘れられない。

菅原　　文太×待田　　京介。

新東宝〜松竹から移籍の文太。日活〜大映から移籍の待田。
東映任侠路線で貴重な脇役から主演スター候補として競った
二人だが文太に軍配。文太は若富の子分だったが一気に
東映の看板スターに成長。待田は終始鶴田の子分として
東映のキャリアを終えた。俊藤プロデューサーの最後の作品
「修羅の群れ」リメイク版で再び共演した。

大木　実　×　池部　良。

東映任侠路線ブレイクの際他社から
の助っ人として任侠ブームを支えた。
東宝の二枚目スターの池部。松竹から
やはり二枚目スターの大木。
池部は主に健さん。大木は若山・鶴田が
相手役だった。

山内　賢×浜田光夫。

共に日活青春スターで１８年生まれの同年。
浜田は小百合主演映画の相手役で目玉のカラー作品。
一方の山内は添え物でモノクロ作品主演で相手役が和泉雅子。
一時期はこの二人は日活青春路線の２大スターだった。
キャラが爽やか過ぎて男性路線には馴染まなかったが
浜田はそれでもチンピラ役が絶品だった。

舟木　一夫　×　西郷　輝彦。

人気絶頂期の御三家の二人は日活映画で主演映画を連発。
相手役に松原智恵子・和泉雅子を従えて、プロパーの
渡哲也・高橋英樹・浜田光夫等を共演者にして一時期とは
いえスター不足の日活を支えた。

柳永二郎　×　三島雅夫

時代劇・現代劇共に、大物の悪役で強烈な存在感を示した
名優。各社の映画やテレビで大活躍。恰幅のいい体格を以
て表現される演技の重量感は凄かった。善人役も上手い。

蟹江敬三　×　石橋蓮司。

昔狂人役・悪役が定番だったが
最近では善人役が多い苦労人劇団
出身のベテラン名優。

笠智衆×天本英世

天本英世　×　三谷昇

芸達者な怪優ふたり。
『宇宙からのメッセージ』で共に母親役を演じた。

久我美子×殿山泰司

梅津　栄　×　三谷　昇。

東映ヤクザ映画で独特のテイストを醸し出す。
芸達者なベテラン俳優。

市川雷蔵　×　城健三朗（若山富三郎）

傑出した演技力と見事な殺陣で若くして名優となった人雷蔵。
大映を支え、『眠狂四郎』『ある殺し屋』『若親分』『陸軍
中野学校』などのシリーズで大活躍。
1969年7月17日、37歳の若さで癌で亡くなったのは惜しまれる。

弟勝新太郎は雷蔵の生涯のライバルであったが、兄城健三朗（
若山富三郎）も数多くの作品で雷蔵と演技合戦の火花を散らした。
『新選組始末記』『眠狂四郎殺法帖』『続・忍びの者』におけ
る激突はその白眉である。

新東宝七人衆
嵐　寛寿郎「東映へ移り健さん映画や任侠路線で貴重な脇役として活躍」
若山富三郎「東映〜大映とパッとしなかったが再度東映へ移り極道シリーズでスターの仲間入り」
丹波　哲郎「新東宝では脇役だったがフリーに成ってから各社で主役の相手役として開花」
宇津井　健「大映で移って主に大映テレビの看板スターに成長。悪役は皆無」
天知　　茂「大映で主役の相手役から東映でも同様。テレビで人気スターと成った」
高島　忠夫「東宝に移籍して怪獣映画等主演。テレビでは名司会者として一世を風靡」
菅原　文太「松竹ではパッとしなかったが東映移籍後仁義なき戦いで東映看板スターに成った出世組」

新東宝はこの他にも吉田輝雄・高宮敬二・寺島達夫等男性スターを流出したが
上記七人が映画界・テレビ界を圧倒的存在感で牛耳った。

>>447
高島兄弟の親父が新東宝出身の映画俳優だったとは驚いた。

宇津井健　×　天知　茂。

大映テレビと東映テレビでの大スターだった。
宇津井はガードマンで国民的人気俳優へ
天知は非情のライセンスや明智小五郎シリーズで人気。

万里　昌代　×　三原　葉子。

新東宝の肉体派女優だったが万里は大映へ
三原は東映へ三原は特に石井輝男監督作品
に重宝された。

吉永　小百合　×　和泉　雅子　×　松原智恵子。

日活出身の青春スターだった。
今では日本を代表する大女優と成った小百合だが
日活時代でのライバルは和泉と松原だった。
和泉と松原は高橋英樹や渡哲也の相手役だった
為主演映画が少なかったが松原はテレビで大ブレイク。
一時期は松原がテレビでは小百合以上の人気を誇った。
和泉も映画では小百合と競った。和泉は最後まで
日活に残り小林旭の相手役まで勤めたのはエライ。

荒木一郎　×　内田裕也

ミュージシャン出身の異能俳優二人
はっきり言ってあんまり上手くないんだが既成の俳優には無い存在感で
ポルノや独立系を問わず活躍。私生活のスキャンダラスなイメージも共通か
この二人の演技を特徴づけるのはある種の「無表情さ」だと思う

小坂一也　×　内田裕也

ミュージシャンとしても活躍した役者二人。
小坂は演技派、裕也は存在感が持ち味。
『不連続殺人事件』で激突共演。

橘正晃×坪野鎌之

高島礼子　×　かたせ梨乃

高島礼子は1964年7月25日生まれ。
かたせ梨乃は1957年5月8日生まれ。

共に『極道の妻たち』シリーズで活躍。

藤田　まこと　×　宇津井　　健。

映画・テレビで現在でも活躍中の７５歳の
現役バリバリの俳優さん。

梶　　芽衣子　×　白　木　　マリ。

元日活女優。梶は東映入りして「さそり」で
スターの仲間入り。白木は日活二番手女優と
して活躍。その後、必殺シリーズでは藤田まこと
扮する中村主水の奥方役でブレイク。
梶も時代劇の貴重な女優として活躍。

山本　麟一×八名　信夫×今井　健二。

高倉健主演「網走番外地シリーズ」で
敵役を競った健さん同様明治大学出身
の明大トリオ。

東映男優ライバル関係
片岡　千恵蔵　×　市川右太衛門　文字通り東映重役俳優。御大と呼ばれた大俳優。
中村　錦之助　×　大川　橋蔵　　東映時代劇若手人気俳優の座を争った。
大友　柳太朗　×　月形　龍之介　シリーズ物を抱えたベテラン主演俳優。
東　千代之介　×　伏見　扇太郎　二枚目時代劇スターとして貢献。
里見　浩太郎　×　山城　新伍　　若手時代劇スターだったがＢ面を担当。
北大路　欣也　×　松方　弘樹　　時代劇スターを父に持つサラブレッド。
鶴田　浩二　　×　高　倉　　健　任侠路線の二枚看板。
梅宮　辰夫　　×　千葉　真一　　東映東京の若手スターとして活躍。
若山　富三郎　×　菅原　文太　　外様だが任侠路線の一翼を担った。
渡瀬　恒彦　　×　伊吹　吾郎　　若手東映スターとしてヤクザ・実録に大車輪。
小林　稔侍　　×　八名　信夫　　脇役からタイプが違うが大器晩成。
川谷　拓三　　×　室田　日出男　脇役からピラニア軍団結成。

薄田研二　×　佐々木孝丸

共に1898年生まれの名優。戦前、日本新劇を支えた大御所名優。
映画にも数多く出演。

薄田は頬骨が出て、渋い口跡で強烈な存在感を示し、
時代劇で老けの悪役で名演を数多く残した。
片岡千恵蔵版『宮本武蔵』（1940）では柳生宗矩、
中村錦之助版『宮本武蔵』（1963）では柳生石舟斎、
と息子→父の役柄リレーで剣豪二代を名演で表現した。
特に石舟斎の静かで奥深い至芸は、花鳥風月を友
として生きる偉大な名人の心境を静謐に描いたもので、
忘れられない。


佐々木は任侠映画の右翼の大ボスの役が絶品。
『博奕打ち　総長賭博』（1968）の右翼の大物役は、
静かな演技の中を通して強烈な凄みと威圧感を示した
傑作演技である。　

内田　朝雄　×　志村　　喬。

任侠路線でボス役を好演。
悪役の内田。善人役の志村。

佐藤　浩市　×　中井　貴一。

二世俳優の中でも大物の域に達した人気俳優。
年齢・役柄・時代劇・現代劇何でもこなす芸達者。

中井貴恵×森下愛子

大胆なラブシーンばかり話題になるが、
『人生劇場』の中井貴恵は表情や情感が
あって良かった。新規地開拓に成功したが、
童話作家への道を選び、女優が休みの状態
になった事は、本人の決定なのでやむを得ない。


『人生劇場』に出演していた森下はこの
映画を始め数多くの作品で永島敏行と共演。
森下・永島コンビは70年代後半から80年代
前半の青春映画の象徴と言えよう。

浅野温子　×　田中美佐子

それなりに嘱望された二人同時期に山崎努の相手役を勤めた
が結局未完の大器で終わったとこも似てる

ルリ子と小百合はライバルじゃなかったのかしら？？

浅丘ルリ子×吉永小百合

渡哲也争奪戦に小百合が勝利。
渡と結婚寸前の関係になるが、小百合の父に反対で流れる。

浅丘ルリ子×吉永小百合

『戦争と人間』三部作では姉妹役

>>465
小巻

>>467
14 ：この子の名無しのお祝いに：2006/11/21(火) 08:29:23 ID:iOZfI0BM
浅丘ルリ子　×　吉永小百合

共に日活出身の看板スターだった。浅丘は旭・裕次郎・赤木・英樹・渡等の相手役
を勤め日活アクションの看板だった。小百合は文芸路線・青春路線の主役を張り文字
通りトップスターになった。しかし先輩ルリ子との共演は意外に少ない２〜３本。
クレジットでも会社も気を使い互角〜曖昧にした。日活退社後はテレビで一本共演
したのみ。ルリ子・小百合共に古き良き時代の映画スターである。

ルリ子×小百合。

日活デビューが錠に次いで二番目のルリ子。
裕次郎出現でアクション路線のヒロインに成ったルリ子。
アクションが下火に成ってから日活青春路線のトップに成った小百合。
日活内での序列がこの二人の場合困難だったろう。
映画全盛期には良くある話じゃないか？
東映の鶴田も生え抜きの高倉健に最後は追い抜かれた。それ以降
共演はナカッタ。ルリ子・小百合も日活退社後は映画共演は１本もナイ。

鶴田浩二　×　天津敏

東映任侠映画全盛期。

大スター鶴田浩二が主演・助演した数
多くの作品で悪役を熱演した天津敏。
同世代の敏ちゃんが出ると激突シーンで
鶴さんも燃えているのがはっきりと銀幕
から窺える。


『日本侠客伝　血斗神田祭り』（1966）や
『博奕打ち　いのち札』（1971）における
二人の火花散る共演シーンは、凄い迫力だ。

奥崎謙三　×　遠藤誠

『ゆきゆきて、神軍』で共演。
過激な平和運動家奥崎。
怪物弁護士と呼ばれた遠藤。

名和　宏　×　大木　実。

元二枚目スターだった二人だが
東映任侠路線では善人・悪役と
主人公の脇を勤め競った。

菅原文太　×　松方弘樹

本日74歳の誕生日を迎えた菅原文太。
東映実録路線を代表するスターとして
日本映画界を引っ張ってきた名優である。

『仁義なき戦い』『県警対組織暴力』を
始め、松方との演技合戦は特に迫力豊か
であった。

菅原　　文太　×　小　　林　　旭。

東映実録路線のエース菅原文太と
元日活マイトガイの小林旭の激突
は見応えあった。

菅原文太　×　若山富三郎

文太にとって兄貴分でありよき先輩であったのが
富三郎。共演も数多いが、『新　仁義なき戦い』
（1974）が白眉。

役柄でも兄弟分の対決の設定であったが、演技合戦
でも、文太が兄貴富三郎に思いっきりぶつかってい
るのが窺える。

若山富三郎　×　大木実

富三郎映画に欠かせない名脇役が大木であった。
「重厚」という言葉は、二人の演技合戦を語る
ためにある、と申したい。

天津敏　×　八名信夫

仁侠映画の悪役名優ふたり。
天津は師範学校卒業後、教員を経て戦時中は海軍に。
八名は元プロ野球投手。
鍛え上げられた体格を以て表現される凄みは圧巻である。

天津が大将、八名が副将格の悪役コンビは絶品であった。

郷　瑛治　×　深江章喜。

日活出身の悪役スター。
長身を生かし迫力あるマスクは
東映でも発揮された。
郷はコミカルな演技に加え
善人役も出来た好漢。
深江のご子息は石原軍団に所属。

安藤　昇　×　池部　良。

タイプは異なるが東映任侠路線で
重要な引立て役を好演した。
安藤は裏社会から映画界入り。
池部は東宝の大スター。
池部は健さん映画で大ブレイク。
安藤は任侠・ヤクザ・実録路線
で鶴田・健さん・文太等をサポート。

黒田　剛　×　柳瀬志郎。

日活アクションの名バイプレイヤー。
黒田は裕次郎映画。柳瀬は旭映画に
良く出ていた。黒田は私生活でも
裕次郎と一緒だった。
日活アクションを陰で支えた名脇役。

内田　良平×待田　京介。

日活〜東映で持ち前のマスクを
生かして主人公の脇を存在感
溢れる演技で圧倒する名脇役。

内田良平　×　成田三樹夫

1972年の石原裕次郎製作・主演の時代劇『影狩り』で
良平は明るい準主人公日光を好演し、芸域の広さを見せた。
三樹夫はもう一人の準主人公月光役で、ニヒルなキャラクタ
ーを完璧に演じきった。

成田　三樹夫×天知　　茂。

大映映画でニヒルな主人公相手役として
活躍。雷蔵・勝新・田宮映画での
共演が多かった。その後東映でも活躍。

>>484
どちらもヅラである

待田　京介×成田　三樹夫。

大映テレビ製作ドラマでソレゾレ
主役ドラマをレギュラーで請け負った。
双方とも本編(映画)では脇役が多かったが
待田は東映で文太と主役候補までいったが
文太に軍配。成田は仁義シリーズで文太と
共演。

西村晃　×　成田三樹夫

既出の通り、数多くの名演と芸域の広さで映画
ファンに感動を与え続けた名優二人。

ある時は凶悪で凶暴な悪役で凄みを出し、
ある時は繊細で臆病な役柄で人間臭さを感じさせ、
又、ある時は剣豪役で無類のかっこ良さを見せてくれた。

山岡荘八原作、『徳川家康』で今川義元役を演じたのが
この二人。
西村は1965年映画版、成田は1983年大河ドラマ版。
「御所様」と呼ばれ、公家文化に通暁していた大名の気品
が絶品だった。公家風でいて権力者の冷厳な威圧感も鮮や
かに出していた。

西村・成田の激突共演で印象的なのは、
『新　仁義なき戦い組長の首』（1975）。
西村が親分大和田役、成田が跡目を狙う野心家の幹部の相原役。

西村　晃　×　小沢　昭一。

日活アクションで中国人ボス役を競演
した芸達者な二人。

小沢　昭一×岡田　真澄。

東映映画「冬の華」で
小沢は健さん贔屓の中国人役を好演。
岡田は健さん敵方の幹部役(二世ッポイ？)を好演。
共に日活キャリアを生かしたキャスティングだった。

青山恭二×沢本忠雄。

日活裕次郎・旭映画のＢ面を担当した
主役俳優。しかしアクション映画に
陰りが出てきた頃には失速して
青山は引退。沢本はテレビ「判決」
でブレイク。

二代目中村鴈治郎　×　山茶花究

『大阪物語』（1957）における二人の大阪弁での
やり取りは絶妙。

南利明　×　由利徹。

網走番外地シリーズで
笑わせてくれた名脇役の二人。
ある意味シリーズの顔でもあった。

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新田昌玄　×　伊藤孝雄

劇団民藝の名優二人。山本薩夫監督作品における鋭い演技が印象的。

田中　邦衛　×　成田　三樹夫。

「仁義なき戦い」での二人の名演技が忘れられない。
この二人に金子信雄が加わったのはシリーズの売りの一つに
数えられるだろう。

既出？姉妹が多いので一応
吉村実子　×　吉村真理

あと松竹三羽烏
佐田、高橋、大木とか山本豊三、石浜明、小坂一也(津川は除外)

↑朗

松竹三羽烏三代

初代　　佐分利　　信×上原　　謙×佐野　　周二。

二代目　佐田　　啓二×高橋　　貞二×大木　　実。(一時期鶴田浩二)

三代目　山本　　豊三×三上　真一郎×小坂　一也。

真野響子　×　眞野あずさ

映画での共演希望

渡哲也　×　渡瀬恒彦。

映画での共演希望

坂田藤十郎　×　中村玉緒

映画での共演希望

中谷美紀　×　菅野美穂

昭和50年代生まれ。
役に体当たりで熱演する演技派美人女優のふたり。
ともにインドのヨガに関心を寄せている。

梅宮辰夫　×　高橋英樹。

共にプログラム・ピクチャーの主演俳優だった。
現在一人娘の良き父親でバラエティータレントの
大御所的存在。

伏見扇太郎　×　里見浩太朗

共にプログラム・ピクチャーの主演俳優だったが末路は対照的

夏目雅子　×　池上季実子

昭和邦画界に咲いた大輪の花夏目雅子。
27歳の若さで1985年9月11日に亡くなった。
当時日本は悲しみで包まれた。

1982年宮尾登美子原作、五社英雄監督
『鬼龍院花子の生涯』における啖呵
「なめたらいかんぜよ」は流行語にもなった。

翌年原作宮尾、監督五社コンビによって作られた
『陽輝楼』でヒロインを熱演したのが池上季実子。

NHK大河ドラマでは『おんな太閤記』（1981）では、
夏目がお市の方、池上が茶々。
『徳川家康』（1983）では池上が築山殿、夏目が茶々
という配役であった。

豊かな気品と輝く美しさは素晴らしい。

池上は現在、ドラマ・舞台を中心に活躍している。

仲代　達矢　×　丹波　哲郎。

オールスター映画には欠かせない大俳優。
共演も多かったがオーバーな演技も
魅力の一つだった。

佐野浅夫　×　西村晃　×　東野英治郎。

日活アクションで悪役やら善人役やら脇役で
裕次郎・旭・トニー等を支えてから
テレビでは水戸黄門を演じた。

波島　進　×　大瀬康一。

映画俳優ではイマイチだったが
「月光仮面」「七色仮面」で
大ブレイク。波島は「特別機動捜査隊」
大瀬は「隠密剣士」と人気シリーズを
持ちながら双方とも引退して実業家へ
転進した。

吉田輝雄×菅原文太。

新東宝のハンサムタワーズ。
松竹〜東映へ移籍したが
東映で文太がブレイクした。

中尾　彬×古谷一行。

金田一耕介役を好演し、本家石坂浩二と違った
持ち味を発揮した。
又、女優との濡れ場もこの二人はピカイチ。

中村錦之助　×　萬屋錦之介。

中村時代は超人気アイドル的大スター。
萬屋時代はベテラン超大物大御所的存在だった。

中村賀津雄　×　中村嘉葎雄

賀津雄時代は、紅顔の美少年役者、繊細な二枚目俳優
嘉葎雄時代は、ネチネチとした性格の中年男や風格ある古老を
　　　　　　　渋く演ずる重鎮名優

中村錦之助　×　高倉健

昭和４０年の『宮本武蔵・巌流島の決斗』では、錦之助武蔵が健さんの小次郎に勝つが、
皮肉にも時代劇衰退により３年後錦之助は東映を去り、ヤクザ映画が当たった高倉健の時代となった。

前年、東映任侠路線の発端となった『日本侠客伝』では二人共演している。
これも元々は錦之助が主演だったが、舞台公演が重なったことで本人の口から高倉に譲ることに。
私生活では二人とも終生の友人。年齢的には健さんの方が一つ年上。

【番外篇】　萬屋錦之介　×　深作欣二

深作は昭和５年、錦之介は昭和７年の生まれ

錦之介が昭和３０年代、俳優として東映時代劇黄金時代を築いていったのに対し
深作は娯楽時代劇にも着流し任侠映画にも距離を置き
ニュー東映で敢えてギャング映画やＢ級アクションものを手掛けていく

昭和４０年代、時代劇衰退により錦之介が東映を去ると
深作は『人斬り与太』、『仁義なき戦い』で菅原文太を起用し、頭角を現す

昭和５０年代、実録ヤクザ路線も終焉を迎えると
東映は『柳生一族の陰謀』で時代劇復興をめざし
「深作監督・錦之介主演」といった従来ありえなかった��競演�≠ｪ実現する

深作が千葉真一を起用してこれまでの時代劇にはない型破りの忍者アクションを採用したのに対し
錦之介は正統な時代劇の復興を真剣に志していた
群像劇を得意とする深作作品の中で、錦之介の大演技は明らかに浮いていた
しかし映画は話題性も加わって大ヒット

翌年このコンビで忠臣蔵を企画し『赤穂城断絶』上映
深作は元禄版『仁義なき戦い』を、
錦之介は飽くまでオーソドックスな忠臣蔵の大作をめざして再び衝突
両者中途半端に妥協した結果、共倒れとなる

撮影後二人はよく酒を飲んだ
「あなたと一緒に仕事するより、こうして飲むほうが楽しいな」
　　（萬屋錦之介『わが人生悔いなくおごりなく』より）



　
　

菅原文太 X 松方弘樹

面白いね。
萬屋と深作か。
>>513
は東映時代劇衰退期と任侠路線スタート時期。錦之助と健さんの交代期。
>>514
は健さんも居なくなった文太と深作が東映エース時期に舞い戻った錦之介。

健さんは映画１本に拘っていったが
鶴田・文太・錦之介はＮＨＫ大河出演したり俊藤任侠映画にもその後
出演したな。又、鶴田もなし得なかった御大(千恵蔵)をクレジットで
封じた錦之介。(時代劇・真田幸村の謀略」その錦之介を封じてトメた
鶴田(任侠・最後の博徒)
東映のスターとスター監督の歴史を感じる。

>>513, >>514です。コメント深謝

東映任侠路線の生みの親・俊藤浩滋はこう洩らしていたそうです。
「もし『日本侠客伝』を錦ちゃんが主演で演じていたら、
　錦之助の俳優としての運命は変わっていたやろな。
　鶴田同様に着流しやくざをみごとに演じ、
　十年は錦之助の時代が延びていたろうな…」
　　（大下英治『小説東映・映画三国志』）

確か鶴田と錦之介は『最後の博徒』で共演しているはずだが
錦之介×文太の組み合わせがついに観られなかったのが残念

萬屋錦之介　×　菅原文太

時代劇の大スター錦之介。やくざ映画のスターで実録路線
で強烈な演技力を示して一時代を築いた文太。

年齢も一歳違いの東映映画の二大スターは、映画で大活躍
した時代が前後したため、絡みの激突は残念ながら実現しな
かった。

ＮＨＫ『武蔵坊弁慶』で共演はあったが、
役柄が藤原秀衡×源頼朝であったため、設定上二人の絡み
シーンが描写出来なかった。

>>518

『武蔵坊弁慶』のとき、自分はまだ中学生で
こんなエライ俳優が出ていることすら意識しませんでした
その後テレビ東京で『宮本武蔵』全５部作放映。すっかりファンになりました

因みに「錦之介芸能生活５０周年記念」の祝賀会のときには
文太兄いが鏡割りに参加。カメラの前でかくコメントしていました

「（芸能界で）５年や１０年もっても、これだけのキャリアを残せる人はなかなかいない」

　…率直にオマージュを隠せなかったようでした

中村錦之助　×　城健三朗

時代劇の名優スター二人。この名跡の時期に共に織田信長を熱演、
当り役にした。

錦之助は太陽のごとく明朗な若武者、健三朗は鬼のような冷酷な
権力者で、それぞれの芸風の違いを表わしていた。



萬屋錦之介　×　若山富三郎

富三郎は映画で、錦之介はテレビで、『子連れ狼』の主役拝一刀
を当り役にした。
又、共に深作欣二監督の映画で柳生宗矩役を重厚に演じている。

テレビ『雲霧仁左衛門』で共演。

中村錦之助　×　高倉　　健。

錦ちゃんは東映時代劇のトップスター。
方や健さんは東映東京のスター候補生。
年は一歳上の健さんだが実直な性格が
錦ちゃんから慕われ「錦兄ィ」と呼んだ。
トップスターだった錦ちゃんから
東映京都へお呼びがかかり宮本武蔵の
ライバル役佐々木小次郎役に大抜擢。
又、錦ちゃん主演映画に健さんが代役。
錦ちゃんも出演して立場が逆転していく。

高倉　　健　×　萬屋錦之介。

健さんは日本映画のトップスターへ。
萬屋錦ちゃんはベテラン大物俳優として
後輩主演映画やテレビで後輩の指導に廻った。
萬屋錦之介と高倉健の共演はナカッタ。

中村錦之助（萬屋錦之介）　×　三船敏郎

「錦兄」「世界の三船」と呼ばれた二大スター。
五社協定の厳しい制約があった邦画界。ファンは
「夢の共演」を希望していた。

二人は石原裕次郎・勝新太郎と共にその期待に
応えようと奮闘した。

『祇園祭』『風林火山』『幕末』『待ち伏せ』
『柳生一族の陰謀』などで、錦之助（錦之介）
・三船の共演が実現。テレビでも『大忠臣蔵』
を初めいくつかの作品で、二人の顔合わせが
成り立った。

『赤穂城断絶』を経て二人の最後の共演は、
『千利休　本覚坊遺文』（1989）。
有楽/萬屋、利休/三船の配役で、本格的な激突・
絡みは無かったが、二人の重厚な演技が光って
いた。

共に1997年に死去。今年は没後10年に当る。

>>520
「子連れ狼」は映画版の方が２年ほど早かった
日テレが錦之介主演でテレビドラマ化を企画すると
若山は少々不快に思ったらしい
勝プロへの配慮として日テレは、五社英雄原作の劇画作品に若山を出演させる
その名も「唖侍鬼一法眼」（スゴイ題だ…。）熊谷庸一『実録テレビ時代劇史』参照

二人の殺陣について鞍馬天狗の嵐寛寿郎は、
「若手で上手かったのは一に萬屋錦之介、二に若山（と勝）で以下は無い」としている。（「ウィキペディア」）

錦之介主演の『雲霧仁左右衛門』はＤＶＤ化されてないらしい。
受験生の年で見逃してしまった。悔しい…。没後十年、ぜひ再放送を！

>>521
高倉健は、燕返しの長刀を背中の鞘から一気に抜き出す稽古を前もって積み
内田吐夢監督を大いに喜ばせた

個人的には、錦之助武蔵×東千代之介の佐々木小次郎も観たかった。
東映時代劇の終幕を飾る記念碑としても、充分絵になる巌流島になったに違いない。

大映がその後も「座頭市」や「眠狂四郎」といった時代劇作品を撮り続けたことを念頭に置くと、
東映がヤクザ映画に絞ったことは、興行上の理由とはいえ錦之助にとってもファンにとっても痛手だった
ただこの路線で健さんに花を持たせたことは、邦画史にとって大きな収穫を残したことは間違いない

高倉　　健　×　仲代達矢。

映画では共演は１本もないがドチラも日本を代表する超大物俳優。
しかし二人には因縁がある。>>524氏じゃないが佐々木小次郎役は
実は仲代がキャスティングされていた。黒澤作品に出演中でスケジュール
が会わなく代役に錦之助の推薦で健さんに決定。
又、後年「青春の門」の重蔵役「道」の主演「二百三高地」の乃木役
や最近では「男たちの大和」等は全て仲代が代役。
共に映画歴５０年の大ベテランだが共演が１本もないのも不思議だ。
一度、任侠路線真っ只中仲代がヤクザ役を東宝で主演「出所祝い」と
東映「昭和残侠伝・吼えろ唐獅子」で同時公開されたが健さん圧勝に
終わった。

市川雷蔵　×　仲代達矢

『炎上』で激突共演。

吉川英治原作『新・平家物語』の主人公平清盛役を
雷蔵は映画版で、達矢はNHK大河ドラマ版で、それ
ぞれ熱演している。

市川雷蔵　×　中村錦之助。

昭和三十年代の時代劇トップスター。
大映・東映の若手人気俳優として活躍。
勝新・橋蔵は二番手だった。
又、雷蔵死去の為、錦之助が代役を
勤めた映画が勝新共演で実現。

小林旭　　×　　田宮二郎・吉田輝雄・天知茂・池部良・三橋達也等

東映任侠路線全盛期に他社から助演で大物スターが大挙出演したが
主演を複数張ったのはマイトガイ旭だけ。
唯一「日本ダービー・勝負」でオールスター(高倉・若山・藤・梅宮・文太)
映画で主演した三橋達也。但し１本のみ。
黒沢年男も数本助演して１本主演してる。
助演なしで東映で主演したのは高橋英樹・渡哲也・吉永小百合・藤竜也の日活組。

藤　竜也　×　原田芳雄。

日活ニューアクションのヒーロー。
ジーパンにサングラスのヤクザが誕生した。
藤は日活在籍８年目にして初主演。
原田も俳優座から日活末期を主演で飾った。

佐藤友美　×　三田和代

共に1940年代生まれで同世代。
知的で気品豊かなムードが特徴的。

佐藤は『恐喝こそわが人生』の可愛いヒロインが印象的。
三田は伊丹作品などにも出ているが、舞台が本領と思われる。

テレビ『樅ノ木は残った』（1970）で共演

中谷一郎　×　露口　茂。

映画・テレビで曲者をやらしたら天下一品。
悪役も多かったがテレビでは
「風車の弥七」「山さん」と超人気ドラマの
当たり役もあった。

石原　慎太郎　×　三島　由紀夫。

著名は大作家だが映画出演・主演も
張った。映画俳優としては
三島が一歩リードか？
勝新・仲代・裕次郎と当代の大スター
と競演を果たした「人斬り」
石原も東宝「危険な英雄」で
東宝人気スター宝田明・司葉子に
三船敏郎・仲代達矢等を脇にして
主演した。

>>532
三島由紀夫は若尾文子とキスシーンを演じ美輪明宏ともキスシーンを演じた。

丹波哲郎×宇津井健×波島進×天知茂×石原裕次郎×二谷英明。

映画スターからテレビアクションシリーズでヒット(高視聴率)を獲得した。

斉藤由貴　×　南野陽子

ミスマガジングランプリ84年(斉藤)と85年(南野)
85年同期歌手デビュー
スケバン刑事の初代と二代目
NEC(斉藤)　VS　富士通(南野)　パソコンCM
87年暮れには「さよならの女たち（東宝）」「はいからさんが通る（東映）」
現在は3児のママでコメディエンヌとしてドラマで活躍中の斉藤さんと
当時とあまり変わらない容姿を保ち最近熱愛報道された南野さん
そろそろ共演しないかな

>>535
大森一樹監督辺りに映画撮って欲しいね。

>>535
この二人　元恋人もミュージシャンってのが興味深い。

最近の松方弘樹　×　北大路欣也。

東映時代はライバル。
仁義なき戦いで役者として開花。
紆余曲折を得て一時期松方は失速したが
最近肩の力が抜け欣也もそうだが
テレビで重宝される存在に成ってきた感。

>>538
二人共に父親は時代劇スターだったのが興味深い。

>>539
北大路は今年『徹子の部屋』に出て松方親子について語ってたね。
松方父はうちの父のスタジオの出身で〜って。

松方は欣也に強く　小さい頃から兄弟の様な関係だったとか？

渡　哲也　×　北大路欣也・松方　弘樹。

同世代のスターだが
渡の代役にこの二人が何故か？多いのも不思議だ。
渡→松方「仁義なき戦い」「勝海舟」「野生の証明」
渡→北大路「八甲田山」「冬の華」「華麗なる一族」

萬屋錦之介　×　緒形拳

映画・舞台で織田信長を当り役にした中村錦之助。
テレビ・舞台で豊臣秀吉を当り役にした緒形拳。

『風林火山』では、錦之助が武田晴信、緒形が畑中
武平で共に主演の三船敏郎を支えた。

1972年テレビ池波正太郎原作『必殺仕掛人』で緒形は
藤枝梅安役を熱演し当り役に。映画版にも同役で二本
主演した。

1981年萬屋錦之介（中村錦之助）は『仕掛人梅安』に
主演。

1997年テレビ『毛利元就』において錦之介は尼子経久役
で出演予定があったが、病気のため降板。緒形が代役した。
この年の3月10日、錦之介は64歳で亡くなった。

萬屋・緒形の銀幕での本格的な激突が見たかった。

緒形　拳　×　千葉　真一。

東映第二次時代劇で競った名優二人。
今年大河ドラマで貫禄ある演技で競演。

>>642
欣也は代役が多いな。驚いた・・

>>543
萬屋・緒形の銀幕での本格的な激突が見たかった。

同感。勝新とは共演の多かった緒形だが錦ちゃんとは１本もナイのが不思議！

菅原文太　×　緒形拳

1972年深作欣二監督は、東映東京において、菅原文太主演で
『現代やくざ　人斬り与太』『人斬り与太　狂犬三兄弟』の
二本を発表。強烈な暴力描写と切ないドラマで観客の感動を
呼び、新しいやくざ映画の「表現」を打ち出した。
翌年、深作・文太コンビは『仁義なき戦い』シリーズで
日本映画界を荷う存在となる。

さて、『人斬り与太』シリーズの同年、深作はテレビで
『必殺仕掛人』の演出を担当。主役の藤枝梅安を演じた
緒形拳の気迫に満ちた名演も素晴らしかった。緒形も
後に邦画界を代表する男優の一人となる。

深作と組んで一時代を築いた、文太と拳。
何故か本格的な激突共演が、まだ、ない。

緒形拳は映画というよりテレビだろ　もちろんいい作品（映画の）も
あるが、、、文太は完全な銀幕のスター。

>>543
世代が違うのでライバルという感じはしないが、
ともに宮本武蔵、深作時代劇の剣豪役を演じたね。
二つの武蔵は作品世界的にはつながっているとも言われる。

>>549
『魔界転生』（1981）で緒形拳の武蔵が若き日を回想する場面で、
使用されている画像は、アップの緒形武蔵（巌流島）以外は
中村錦之助版『宮本武蔵』五部作（1961−65）の画像だと思う。

「我、事において後悔せず」は吉川英治の原作『宮本武蔵』でも
印象的な言葉だが、錦兄は内田吐夢版で、緒形は『魔界転生』で
語ったね。

>>533
知らなかった…

代役シリーズに追加しよう。
大河ドラマ「炎立つ」の藤原秀衡。当初、北大路欣也だったが、病気で降板。
渡瀬恒彦が演じた。

仲間由紀恵　×　チャン・ツィイー

日中の美人スター。共に1979年生まれの28歳。
チャンは2月9日、由紀恵は本日10月30日が誕生日。

共に映画でオダギリジョーの相手役を演じている。

欣也ちゃん、病気になった事あるんですか？

>>542
>>554
渡→欣也→渡瀬つながりか？

欣也のやった頭取の役も渡だったな。

千葉真一　×　北大路欣也

『日本暗殺秘録』（1969　東映　脚本笠原和夫、監督中島貞夫）で
小沼正を熱演した千葉。同じ笠原脚本、深作欣二監督『仁義なき戦い
広島死闘編』（1973）で主人公のやくざ山中正治役のオファーを受け
る。

この作品で山中をリンチにかけて苛め抜き、後にライバルとなるテキ
ヤの暴れん坊大友勝利役に北大路欣也が選ばれる。シナリオを読んだ
欣也は自身が山中、千葉が大友に適していると判断、役柄の交代を申
し出て、スタッフに了承される。

「主役を取られた」と千葉が嘆くが、深作は「これは面白い役だ」と
アドバイス。サングラスをかけ、木刀を振り回す勝利役のイメージは
強烈で、その存在感は見る者に忘れられない印象を残す。日本映画史
上、もっとも怖い悪役の一人、と言っても過言ではないと思われる。

千葉にとって生涯の当り役となった。

千葉真一　×　小林　旭。

日活アクションスターの元祖旭。
方や東映唯一のアクションスター千葉真一。
二人共共演はなかったがスタントを使わない
アクションを逸早く自身で体現した旭。
スタント以上にアクロバットアクションを
体現した千葉。日活から東映へ移籍した旭は
御大十八番「多羅尾伴内」を熱演。
千葉は健さんの次く「ゴルゴ１３」を熱演。

萬屋錦之介　×　若山富三郎。

チャンバラ活劇での殺陣のウマさは
甲乙つけがたい二人。
子連れ狼の当たり役もあった。

千葉真一　×　梅宮辰夫。

東映東京の新進スター。
テレビで人気の千葉に対して
梅宮は映画に拘って準主演・主演映画
を連発。現在では梅宮はテレビ。
千葉は映画に拘りを見せる。

佐分利信と山村聡は典型的なライバルじゃないか　世代も同じ　数々の映画
に出演し、監督にも手を出した　また共演もしている　あの世代にしては相当な
体格なのも、政財界のドン、重鎮等キャラも被る。ライバル意識はあったろう。
（二人に交友関係があったかは不明だが）　映画「彼岸花」で佐分利が重役室で
執務しているときの横顔体つきが山村そっくりなのには吹いたｗ

阪東妻三郎　×　辰巳柳太郎

伊藤大輔の名作『王将』（1948）で坂田三吉を熱演した阪妻。
『王将一代』も妻三郎主演で企画されたが、彼の体調不良で
実現せず。

1955年、伊藤は舞台で三吉を当り役にしていた、辰巳に依頼。
辰巳も流石の貫禄を見せる。大坂人の役柄なので、兵庫生ま
れの辰巳の鮮やかな関西弁が、特に印象的であった。

>>561
映画「華麗なる一族」は佐分利。
テレビ版は山村聡。
東映映画「日本の首領」のキャスティングで
最終的に佐分利信が決定したが山村聡も候補の
一人だった。

>>563
松本幸四郎・三船敏郎・佐分利信・山村聡・鶴田浩二の中から佐分利信に決定。

三船　敏郎×鶴田　浩二。「東宝の生え抜きと移籍した人気スター」
石原裕次郎×小林　　旭。「日活アクション二枚看板。タフガイとマイトガイ」
市川　雷蔵×勝　新太郎。「大映のカツライスと言われた二枚看板」
中村錦之助×大川　橋蔵。「東映時代劇の二枚看板」
鶴田　浩二×高倉　　健。「東映任侠路線の二枚看板」
北大路欣也×松方　弘樹。「東映二世スター」
高橋　英樹×渡　　哲也。「男の紋章と無頼」
高倉　　健×菅原　文太。「東映エース二人」
萩原　健一×松田　優作。「テレビでスターに成って映画でも競った」

藤純子×江波杏子

東映、大映の女侠客スター

藤は東映任侠映画の功労者・俊藤浩滋プロデューサーの愛娘
芸名の名付け親は、大監督マキノ雅弘というサラブレット
当初は少し伸び悩んだが、緋牡丹シリーズで一躍、東映看板スター女優に。
人気絶頂の際に歌舞伎スター尾上菊之助と結婚・引退
その後、ＴＶ司会業を経て、
80年代後半に「あ・うん」で女優業を再開した。
娘の寺島しのぶも女優として活躍している。

一方の江波杏子は
大部屋扱いの「その他女優」からスタート
東映の緋牡丹シリーズに影響を受けて製作された
女賭博師シリーズでブレイク
その後、斎藤耕一の「津軽じょんがら節」等の
ＡＴＧ作品に出演し新境地を開いた。
現在は姑役なのでＣＭ・ドラマで活躍。

>>566
東映の緋牡丹シリーズに影響を受けて製作された
女賭博師シリーズでブレイク

逆でしょ！大映版に影響して出来たのが「緋牡丹博徒」
で、藤純子が一躍東映看板女優に成った。

津川　雅彦　×　小林　　旭。

「狂った果実」のキャスティングは
当初三國連太郎(兄役)石原裕次郎(弟役)だったが
三國がイメージと違う事で兄役が裕次郎で
弟役が小林旭だった。しかし最終的に長門の弟
津川に決定。津川が波に乗り兄貴を凌ぐ存在に成った。
しかし兄が反発して津川は松竹へ。津川企画進行中の
代役に旭が指名(絶唱)さえ後々スターと成った。

萬屋錦之介　×　仲代達矢

共に1932年生まれの同年で、錦之介は11月20日、
達矢は12月13日が誕生日。

東映で時代劇を支え続けた初代中村錦之助（後に萬屋錦之介）。
小林正樹や黒澤明の作品で活躍し豊かな演技力を見せた仲代。

錦之介が制作にも尽力し、主演した『祇園祭』（1968）には
仲代がパンフレットに寄稿している。

映画では『御用金』（1969、監督五社英雄）『幕末』（1970、
監督伊藤大輔）などで激突共演。特に後者では、龍馬/錦之助、
慎太郎/仲代の顔合わせで、大詰めの国家をめぐる激論シーン
は両者の熱演の白眉である。

尚、五社監督は、1966年映画『丹下左膳　飛燕居合い斬り』を
中村錦之助主演で、1982年テレビで『丹下左膳　剣風！百万
両の壺』を仲代達矢主演で演出している。

佐分利信×山村聡

映画デビューは佐分利が古いが、出演映画数はほぼ互角。佐分利が「広場の孤独」
「慟哭」「悪徳」で監督すると、山村も同時期に「蟹工船」「黒い潮」等監督。
華麗なる一族を佐分利は映画、山村はＴＶで演じた。また、佐分利は「日本の首領」
、山村は「トラトラトラ」で堂々たる演技。共に重厚壮老俳優としての地位確立。
また、両者とも明治世代にしてあの堂々たる体格。まさにライバルだろう。

ちなみに、佐分利は自分の監督作品「女性対男性」に山村を出し、また、「帰郷」
「自由学校」で共演しており、人間関係はあったでしょう。

>>569
錦之助が助演して仲代が主演したのが五社英雄監督「御用金」ってのがあったね。

>>569
錦之助ＶＳ仲代の演技合戦といえば
何といっても昭和４４年の東宝作品『地獄変』でしょう。

錦之助が堀川の大殿を憎々しく演じ
それに復讐する絵師良秀を仲代が扮している

すでに時代劇は衰退期でチャンバラシーンもないが
壮年期にさしかかった二人が純粋な藝術作品で堂々たる存在感を示した

>>572
仲代と錦之介。
実はこの二人内田吐夢監督「宮本武蔵」で共演予定だった。
仲代のスケジュールが合わなく仲代の代役が高倉健。
錦之介の推薦だった。

高倉健　　×　　仲代達矢。

現在現役映画俳優の最高峰の二人だが
共演は1本もナイ。
しかし因縁はある。映画デビューも一緒の昭和３１年。
「宮本武蔵」の小次郎役(仲代→高倉)
「二百三高地」乃木役(高倉→仲代)
「道」(高倉→仲代)
唯一共演が実現寸前までいったのが
一昨年公開「男たちの大和」だったが
高倉の代役に渡哲也だった。

二人の世紀の共演が実現すればだが・・・

山内　賢　×　舟木一夫。

日活舟木映画の定番だった山内賢。
又、和泉雅子も二人の共演者として
最適だった。

深江　章喜　×　高品　　格。

日活アクションの悪役の両雄。
しかし後期のニューアクションでは
善人役も好演。

【トニ−】　と　【ジョ−】

いくら俺だって、いい加減にしねえとぶっ放すぜ

そいつを待ってたんだ

映画の中のライバルと言う点では
トニーとジョーが一番か？
旭よりトニーが錠と合っていた。

>>578
旭の「渡り鳥」のライバル役は当初水島道太郎だった。
水島は断った為急遽浮上したのが日活所属の宍戸錠。
結果、錠は当たり役に成ってトニー映画にもライバル役
で出演。水島もトニー映画には数本出演した。
トニーは水島等べテラン俳優から可愛がられた。

青山　恭二　×　沢本　忠雄。

日活Ｂ面（ＳＰ）専門主演俳優。
裕次郎・旭・赤木・和田等のダイヤモンドラインの
裏面を担当した若手スターだった。

浅丘ルリ子　×　芦川いつみ。

日活映画のヒロイン役として数々の裕次郎・旭男性スターに花を添えた。
映画歴は裕次郎・旭よりも古くルリ子は１９５５年デビュー。
芦川も１９５３年松竹からデビュー。
裕次郎・旭・錠・二谷・葉山・長門・川地・赤木・英樹・渡まで
日活映画史には欠かせないヒロイン役を二人で競った。

夏木　陽介×宝田　　明。

東宝の二枚目スターだったが
加山雄三程売れなかった。
怪獣映画や青春映画で主役を
張って夏木は青春モノで大ブレイク。
宝田はそれでも現役俳優として健在。

内藤洋子　×　酒井和歌子。

東宝清純派スターとして売り出させて
ライバルだった。
だが、早々と引退して結婚して米国移住した
内藤に対して現在でも独身で現役女優として
活躍する酒井。

喜多嶋舞　×　夏川結衣

共に石井隆映画でヒロインを好演

>>584
喜多嶋舞　×　夏川結衣

この石井作品での脱ぎっぷりが潔くて好感が持てる。

喜多嶋舞のお母さんが内藤洋子ってのが面白い。
夏川結衣は「存在感のある女優」へ邁進中。

夏川結衣　×　羽田美智子

共に1968年生まれの美人女優二人。
夏川は存在感、羽田は華麗さで魅せる。

森口　瑤子　×　床嶋　佳子。

美人女優で映画よりもテレビ二時間モノ
で活躍。清楚な人妻役は共に絶品。

森口　瑤子　×　羽田美智子。

サラリーマン金太郎でライバル役だった。
羽田は奥さん役。森口は浮気相手役。

ネタがなくなってきたからか随分小粒になってきたな
羽田とか森口とか映画殆ど関係ないからなあ

高橋　英樹×渡　　哲也。

元日活のスターだが
現在でも主演を張れる大物俳優として君臨。
一昨年「義経」で競演したが絡みは無かった。
もう一度共演して欲しい両雄。

渡哲の方が後輩だよ

>>592
＞渡哲の方が後輩だよ

ベテラン俳優には間違いないが渡よりデビューの早かった映画出身スター

宇津井健（新東宝・５３年デビュー）現在でもバリバリの現役。
宍戸錠（日活・５４年デビュー）最近あまり見かけない。
高倉健（東映・５６年デビュー）最新作から２年。日本映画界トップスター。
小林旭（日活・５６年デビュー）かつての映画スターから大物歌手？
里見浩太朗（東映・５６年デビュー）時代劇俳優大御所的存在。
北大路欣也（東映・５９年デビュー）子役時代は除くがキャリアが長い。
梅宮辰夫（東映・５９年デビュー）アンナパパとして有名。
千葉真一（東映・５９年デビュー）ＳＳソニー千葉と改名。
松方弘樹（東映・６０年デビュー）映画・Ｖシネ・テレビとシブトク活躍。
加山雄三（東映・６０年デビュー）旭同様、俳優業より歌手活動中心。
田村正和（松竹・６０年デビュー）映画ではダメだったがテレビで大ブレイク。
竹脇無我（松竹・６０年デビュー）かつての松竹御曹司も現在では・・
高橋英樹（日活・６１年デビュー）映画からテレビ時代劇で開花。今ではマルチタレント。
藤竜也（日活・６２年デビュー）日活大部屋からシブイ中年スターへ。
黒沢年雄（東宝・６４年デビュー）三船・加山に次ぐ東宝期待の新人から現在では好々爺然としたタレントへ。
藤岡弘（松竹・６４年デビュー）デビューは松竹だったがテレビ仮面ライダーで大ブレイク。
渡哲也（日活・６５年デビュー）大スター（映画）に成れる逸材だったがチャンスを恩人（裕次郎）に奪われた。しかし二代目を襲名。
杉良太郎（日活・６６年デビュー）テレビ時代劇大物スターも日活大部屋だった。
・・・

勿論現在でも活躍中の仲代・三國等もデビュー５０年以上だが。。

>藤竜也（日活・６２年デビュー）日活大部屋からシブイ中年スターへ。

細かいことだが藤竜也はいわゆる大部屋俳優出身ではない

山本嘉一　×　三桝豊

戦前『忠臣蔵』の吉良様役者二人

山谷初男　×　常田富士男

かつては若松作品で活躍した山谷。
近年は温厚な老人役で渋さを発揮。

『まんが日本昔ばなし』などで
絶妙の語りを聞かせてくれる常田。
彼もおじいさん役で滋味溢れる
芝居を見せてくれている。

伏見直江　×　伏見信子

姉妹共に時代劇で活躍

新藤兼人　×　鈴木清順

名作『けんかえれじい』（1966）の脚本家・監督
の巨匠二人だが、近年は老名優としても活躍。

三上真一郎　×　山本紀彦

多彩な演技力で70年代に活躍

阪東妻三郎　×　長谷川一夫（林長二郎）

日本映画史を代表する二大スター。
一人は深く重く暖かい演技派、もう一人は
永遠の二枚目。

『忠臣蔵』（1932）で長二郎は浅野長矩を演じた。
この映画のポスター・チラシのクレジットに阪妻
の名が掲載されているものがある。

だが、現今の『忠臣蔵』（1932年版）は短縮版で、
阪妻出演は確認できない。

二人の本格的な激突共演を実現して欲しかった。

岡田嘉子　×　田中絹代

『忠臣蔵』（1937年、松竹、監督衣笠貞之助）で
運命に翻弄される姉妹を演じた。岡田演ずる姉
るいは吉良家家老千坂兵部（藤野秀夫）の部下、
絹代演ずる妹八重は赤穂浪士吉田忠左衛門（林
長二郎）の恋人。

この年12月27日、岡田は、恋人杉本良吉と出国し、
翌1938年1月ソビエト連邦に入国し、話題を呼ぶ。
だが二人の仲は引き裂かれ、1939年、杉本はソ連
当局に射殺される。

岡田はソビエトでアナウンサーを勤め、後に滝口
新太郎と結婚した。


1972年、岡田は亡くなった滝口の遺骨を抱いて
日本に帰国。

帰国した岡田を迎える会に絹代も出席した。

片岡千恵蔵　×　月形龍之介

七剣聖の二人。年齢も一歳違い。サイレント
時代から数多くの作品で激突共演。

稲垣浩監督『宮本武蔵』では、武蔵/千恵蔵、
小次郎/月形の配役。

内田吐夢監督『大菩薩峠』シリーズでは、
机龍之助/千恵蔵、裏宿の七兵衛/月形で
重厚な演技合戦を展開。

工藤栄一監督『十三人の刺客』では、息子
夫婦のいのちを暴君に奪われた武士牧野の
悲しみを月形が熱演。牧野の涙ながらの悲
しみの声を聞く主人公島田新左衛門（千恵
蔵）の表情が忘れられない。

市川雷蔵　×　天知茂

ともに昭和6年生まれ。スターとしての格は勿論雷蔵が上。
ただ大映に移籍した天知は三隅研次監督に可愛がられ
「眠狂四郎無頼剣」ではあまりに目立つ天知に主役の雷蔵が嫉妬したとか。
天知は「雷蔵が生きていたら『非情のライセンス』とかやっていたのでは」と言っている。

役所広司　×　隆大介

役所は1956年1月1日生まれ、隆は1957年2月14日
生まれ。同世代で共に仲代達矢・宮崎恭子の
無名塾に学ぶ。

1980年黒澤明監督『影武者』の織田信長役で隆
は凄みのある演技が注目される。1982年『遠野
物語』では隆が主役、役所はいじめ役であった。

1983年大河ドラマ『徳川家康』の織田信長役で
役所はその豪快・雄渾の演技を絶賛される。
以後今村昌平・周防正行等様々な監督の作品で
多彩な役柄を演じ、現在世界的にも活躍して
いる。

久々に役所・隆の激突を時代劇映画で見たい。

天海祐希　×　和央ようか

宝塚で鍛えた演技力と存在感で
東映映画で堂々の主役を演ずる

阪東寿三郎（三代目）　×　嵐徳三郎（六代目）

上方歌舞伎の重鎮名優二人。映画においても重
厚な演技を見せてくれた。大きな風格、豊かな
貫禄、 奥行きの深い至芸は、「これぞ時代劇」
の感覚を 実感させてくれる。

寿三郎は『忠臣蔵』（1932年、監督衣笠貞之助）で、
徳三郎は『土屋主税』（1937年、監督犬塚稔）で、
それぞれ、大石内蔵助を演じている

渡瀬恒彦　×　北大路欣也。

デビューは圧倒的に欣也が早かったが
東映出身・早稲田大学出身・年齢もほぼ一緒。
キャリアの長いべテラン大物俳優として
俳優道１本の処も似ているし未だに主演も張る。
映画・テレビで共演の無かった二人だが
正月時代劇「天と地と」で競演。
東映カレンダーの男優三人衆（もう一人は稔侍）
のここ二十年の常連。５月欣也１２月渡瀬。

高島礼子　×　鈴木京香。

映画・テレビ双方に主演・助演何でも
通用するスター女優。
互いに路線が違うが京香の極妻も観てみたい。
映画女優の雰囲気を醸し出す貴重な存在。

岩下志麻　×　司葉子　×　佐久間良子　×　吉永小百合　×　若尾文子

邦画全盛期の五社看板女優。会社から常に守られ男優スター共演では相手役が
大物でも必ず優遇された。

実現できそうで出来なかったもの

阪妻出演のカラー作品
雷蔵のＴＶ出演
平成に入ってからの錦之介の東映作品

そしてこの３スタアによる個々の組み合わせの共演

ユセフ・トルコ　×　ユセフ・オスマン（オスマン・ユセフ）

兄弟共に日本映画、殊に東映作品で
強烈な存在感を発揮した。

オスマンは『徳川いれずみ師　責め地獄』に
おけるクレイトン役で、残忍で冷酷な人物だ
が、自分の娘には優しい、という複雑なキャ
ラクターを濃密に演じきった。


トルコは『日本の首領　野望編』のアナンタ
役が印象的。

マキノ智子　×　マキノ雅広（正唯・正博・雅弘・雅裕）

二人の父は「日本映画の父」牧野省三。
サイレント時代、共に俳優として、父の
映画で活躍。

智子は『勝鬨』（1926）が印象的。この
映画で共演した月形龍之介と恋におちて
駆け落ちしたこともある。後に沢村国太郎
と結婚、1934年晃夫（後の長門裕之）、40
年雅彦（後の津川雅彦）を出産。

雅広は正博時代、美男俳優であった。父の
超大作『忠魂義烈　実録忠臣蔵』（1928）
では主税役。

後に監督となって二百本以上の作品を演出。
父譲りの娯楽の精神を大切にして、観客を
喜ばせる壺を押さえた演出は喝采を浴びた。
「長屋民主主義」で大衆に愛された演出家。
マキノの精神は、長門・津川に継承されて
いる。

>>611
話は変わるが・・

マイク・ダーニンてアメリカの俳優さんが
いたが昭和３０年代の日活・東映各社のアクション映画
の出まくってた印象がある。

三船敏郎　×　勝新太郎

戦後の邦画界を支えてきた二大スター。
共にプロダクションを立ち上げて、互い
に協力し合う。

1970年映画『座頭市と用心棒』（監督岡
本喜八）で、共演し、夢の顔合わせが実
現する。勝の主演シリーズに、三船が黒
澤映画で演じたキャラクターを彷彿とさ
せる「用心棒」役で登場した。

製作過程で「市と用心棒、どちらが勝つ
のか？」は話題になった。

同年稲垣浩監督『待ち伏せ』でも共演。

翌年民放初と言われる大河ドラマ『大忠
臣蔵』を三船プロ・NETが製作したが、
第42話「槍の俵星玄蕃」において二人の
激突共演が実現した。

主役の大石内蔵助には勿論三船。槍の達人
玄蕃に勝新。

野獣の如き迫力と重い存在感が絶大であっ
た二人。絡み共演の醍醐味も凄まじかった。

1997年6月21日、勝新太郎死去。
半年後の12月24日に三船敏郎が亡くなった。

松竹の歴代のライバル女優たち

田中絹代×川崎弘子
桑野通子×高杉早苗
高峰三枝子×木暮実千代
有馬稲子×岡田茉莉子
岩下志麻×倍賞千恵子

東宝の歴代のライバル女優たち

杉葉子×久我美子
有馬稲子×岡田茉莉子
司葉子×白川由美
星由里子×浜美枝
酒井和歌子×内藤洋子

加藤剛　×　田村正和

二枚目俳優二人。共に時代劇で活躍したが、現代劇の
出演も多い。

加藤は1938年2月4日生まれ。正和は1943年8月1日生まれ。
『香華』では父子の役を演じた。

1974年映画『砂の器』で加藤は主人公を和賀を演じ、
3年後のテレビ版では田村がこの役を演じた。

瑳川哲朗　×　栗塚旭

時代劇の名優二人。1960−70年代、
テレビ時代劇、特に幕末もので大活躍。

共に1937年生まれ。瑳川は1月22日、
栗塚は5月9日が誕生日。

瑳川はテレビ『鞍馬天狗』（1969−1970）で近藤勇役。
『大江戸捜査網』『花神』にも出演。渋い芸風で江戸
時代の「男」の存在感を貫禄豊かに示した。
『ウルトラマンA』の竜隊長役も素晴らしい名演であっ
た。映画『不連続殺人事件』では、時代劇のヒーロー
像とは全く違ったキャラクターを力演、芸域は広い。
近年は蜷川幸雄作品の舞台に多数出演。

栗塚は劇団くるみ座で毛利菊枝に演劇を学ぶ。
テレビ『新選組血風録』（1965）で土方歳三を
熱演。厳格で一徹な侍土方は生涯の当たり役に
なり、以後映画・舞台でも「歳さん」を主演で
演じ、「土方と言えば栗塚」と言われるように
なる。

2004年『二人日和』では藤村志保と京都の老夫婦
をしみじみと演じ、絶賛された。

2003年の大河ドラマ『新選組！』では、瑳川は小
野川親方、栗塚は土方為次郎（歳三の兄）を重厚に
演じた。

瑳峨三智子(嵯峨美智子) 　×　　太地喜和子

瑳峨は1935年生まれ。山田五十鈴と月田一郎の娘。
深い演技力と妖艶なムードで時代劇において強烈
な存在感を発揮した。
伊藤大輔監督の傑作『下郎の首』（1955）で悲劇
美を極めた熱演は、特に印象的。1962年内田吐夢
監督『恋や恋なすな恋』では幻想的な作品に呼応
する気品を見事に出した。

太地は1943年生まれ。文学座で杉村春子に演劇を
学ぶ。
『顔役』（1971、勝新太郎）『資金源強奪』（1975、
深作欣二）などで魅惑的なヒロインを熱演。
テレビ版『白い巨塔』（1978）で、野望に燃える医師
財前五郎（田宮二郎）を支える愛人花森ケイ子を情感
豊かに演じた。

瑳峨・太地共に数多くの男優とのロマンスも囁かれ、
「恋多き女」としても有名だった。


瑳峨は1992年8月19日死去。
太地は1992年10月13日事故死。

河原崎次郎　×　河原崎建三

兄弟共に名優

小沢栄太郎　×　中村敦夫

俳優座の先輩後輩。

小沢（1909年3月27日−1988年4月23日）新劇界の
大御所で、俳優座を創設したメンバーの一人で
もある。映画にも数多く出演し、悪役で大活躍。
1976年市川崑監督『犬神家の一族』では弁護士
古館恭三をしみじみと好演している。善人役で
も無類の上手さを見せた。


中村敦夫は1940年2月18日生まれ。
俳優座時代に首脳部と対立、退団の後、市川崑
監修のテレビドラマ『木枯し紋次郎』に主演。
渡世人の孤独を鮮やかに演じ、生涯の当り役に
する。
国会議員時代には、環境問題に尽力した。
市川崑監督の最後の長編となった、2006年の
『犬神家の一族』では、かつて小沢が当り役
にした古館恭三を演じた。

金子　信雄×芦田　伸介。

日活アクション常連の悪役俳優。
存在感抜群で裕次郎・旭・トニー
映画には欠かせない悪役名優だった。

スレッドのテーマと外れてしまいますが、逆にライバルが存在しなかったのは、
高峰秀子や香川京子かな？
二人とも早くからフリーになられたので、孤高の道を歩まれた感がします。

前者は原節子、後者は津島恵子がライバル

高峰のライバルは原節子しか思いつかない
小津、木下、成瀬、黒澤と共通点も多いし

高峰三枝子と高峰秀子ってライバルかと思っていた？

>>623
尾上松之助は、「活動大写真」を代表
するスターでライバルが居なかった存
在だと思う。

主演映画千本の記録は、歴史的大記録。
今後も破られることはない、と思われ
る。

加藤嘉　×　千葉真一

深作欣二監督の初期作品『ファンキーハットの
快男児』（1961）シリーズは若き日の千葉真一
のアクションが光る快作である。この二本で悪
役と刑事役という異なった役柄において、それ
ぞれ渋い名演を見せてくれたのが名優加藤嘉。

12年後、深作監督の代表作のひとつ『仁義なき
戦い　広島死闘編』（1973）では、加藤と千葉
は大友長次・勝利父子役で共演。

仁義や筋を重視する長次に対して、己の欲望を
成就するためなら、手段を選ばず、暴力に生き
る勝利。

加藤の風格と千葉の体当たりの大熱演で、世代
間の対立と父子葛藤のドラマが鮮やかに現れた。

1978年『沖縄10年戦争』における二人の共演も
印象的。

加藤は1988年3月1日死去。
本日2008年3月1日は没後二十年の命日に当る。

このスレはもうネタ切れだな。
何か少しでも関わりがあれば無理矢理ライバル扱いしてる

千葉敏郎　×　伊達三郎

共に大映作品に数多く出演。
時代劇の名脇役。

少しずつ期間がずれているけれど、戦後大映の女優では、
京マチ子　×　山本富士子　×　若尾文子　が三つ巴のライバル関係

林成年　×　松本錦四郎　

大映時代劇で活躍

西田敏行　×　武田鉄矢

俳優・歌手として、1970年代からスター
として活躍。テレビにも数多く出演し、
ホットで親しみのある芸風で、お茶の間
の人気も絶大。二人は私生活でも親友同士。


西田は1947年生まれ。青年座を経て、数
多くの映像作品に出演。『釣りバカ日誌』
がヒットシリーズ。

武田は1949年生まれ。司馬遼太郎『竜馬が
ゆく』に決定的な影響を受け、後に俳優と
して映画・テレビで坂本竜馬を演じている。
「海援隊」のバンド名にも、竜馬へのオマ
ージュ・敬意が窺える。
『刑事物語』シリーズやテレビ『3年B組金八
先生』がヒットシリーズ。

西田・武田はテレビでの共演は数多い。
映画では『刑事物語』で絡みの共演がある。

渡瀬恒彦　×　北大路欣也。

共に東映出身の大スター。
デビューは遥かに北大路が早く、御大（市川右太衛門」
のご子息で東映時代劇では将来を約束された東映御曹司的
存在だった。しかし時代劇ブームが去り北大路もテレビ
他社へシフトチェンジ。
一方の渡瀬は日活スター渡哲也の実弟で、サラリーマン
生活から東映主演スターとしてデビュー。
ヤクザ映画の脇役だったが実録路線から頭角を表し
共演はなかったが北大路と「仁義なき戦い」で注目される。
渡瀬も東映離脱後、松竹・東宝で次々に主演して
邦画界の若手エースと成った。
そして現在テレビでは６０歳を過ぎて主演を張り俳優道
１本っていえるのは数少ない。渡瀬も欣也も早稲田出身。
その二人が今年テレビ「天と地と」で共演。
大物俳優が次々テレビバラエティー出演する中
頑な姿勢で主演をこなす俳優渡瀬と北大路。
東映カレンダーでは北大路が５月渡瀬が１２月。
二人とも専属ではないが現在でも「東映スター」

>>634
渡瀬・北大路が数多く渡哲也の代役を勤めた。
渡瀬「忍法かげろう斬り」「皇帝のいない八月」「首都消失」
北大路「八甲田山」「冬の華」「華麗なる一族」

白井滋郎　×　司裕介

『仁義なき戦い』シリーズで活躍

稲葉義男　×　田島義文

リアリティに満ちた名演が印象的な名優二人。
稲葉（1920−1998）は何と言っても『七人の侍』
の五郎兵衛の重厚な至芸が強烈。

田島は俳優座を経て、各社の作品に活躍、特に
東宝で多数の名演技を見せてくれた。現役では、
長老俳優の一人。

『日本海大海戦』などで共演。

原田　芳雄　×　夏八木　勲。

俳優座出身。映画デビュー。今でも俳優１本。
なんとなく似てる強面な俳優さん。

★★映画スターライバル批評会★★in懐洋
http://bubble6.2ch.net/test/read.cgi/kinema/1207203302/

高橋英樹×北大路欣也×渡瀬恒彦×渡哲也×田村正和×石坂浩二×里見浩太朗×松方弘樹
　
映画出身で現在でも主役（テレビが主だが・・）を張れる壮年俳優。

高田稔　×　中野英治

共に戦前に、二枚目スターとして活躍。
戦後は脇役で重厚な演技を見せてくれた。

>>640
高橋英樹×北大路欣也×渡瀬恒彦×渡哲也×田村正和×石坂浩二×里見浩太朗×松方弘樹

このメンツに黒沢年雄・藤岡弘を加えたいところだが・・後竹脇無我か？

無我はもう？

木村拓哉　×　反町隆史

木村は１９７２年、反町は１９７３年の生まれ。
１９８８年、ジャニーズ事務所・光ＧＥＮＪＩの後輩として
木村はスケートボーイズ（後のＳＭＡＰ）、反町は平家派のメンバーとしてデビュー。
その後反町はジャニーズを離れるが、木村はＳＭＡＰの中心メンバーとしての活動を今なお継続中。

１９９０年代中盤から、木村・反町ともにドラマの主演俳優として活躍し始める。
９６年に木村は「ロング・バケーション」、９７年に反町は「ビーチ・ボーイズ」に初主演。
ともにフジテレビ”月９ドラマ”で高視聴率を獲得。

音楽活動では木村はＳＭＡＰの一員として「夜空ノムコウ」や「世界にひとつだけの花」などのヒットを飛ばし
反町はドラマの主題歌となった「ＦＯＲＥＶＥＲ」や「Ｐｏｉｓｏｎ」をヒットさせ、作詞もすべて自ら手がけている

ドラマの劇場化としては、９９年に反町は『ＧＴＯ』、２００７年に木村は『ＨＥＲＯ』に出演。
２００１年に反町は『フルタイム・キラー』、２００４年に木村は『２０４６』と香港映画での出演を果たしている。
木村は２００６年に山田洋次監督の『武士の一分』に出演し、時代劇でも高い評価を得た。
一方反町は、２００４年に『男たちの大和』、２００７年に『蒼き狼』と、歴史大作に挑んでいる。

人気実力共にテレビや他のメディアでの木村の活躍がめざましいが、
『１３階段』で新境地を開いた映画俳優としての反町の実績も見逃せない。
意外にもこの二人は９５年の『君を忘れない』で最初で最後の共演（？）も実現させている。

２０００年に木村は工藤静香と、２００１年に反町は松嶋菜々子と結婚。共に娘が二人いる。

642 名前：この子の名無しのお祝いに ：2008/04/23(水) 08:26:49 ID:QN+dzXPI
>>640
＞高橋英樹×北大路欣也×渡瀬恒彦×渡哲也×田村正和×石坂浩二×里見浩太朗×松方弘樹

＞このメンツに黒沢年雄・藤岡弘を加えたいところだが・・後竹脇無我か？

>>643
黒沢、藤岡も主役は無理だと　オモフ・・・

近藤宏　×　田口計

近藤宏は1925年生まれ。日本大学卒業後、
東宝・日活・東映の作品で悪役として活
躍。強烈な凄みは今も鮮烈である。その
一方で臆病な役柄でも無類の巧さを見せた。
1992年死去。

田口計は1933年生まれ。東京大学卒業後、
数多くの作品に出演。エリートの悪役は
絶品。傲慢で冷酷なキャラクターの演技
は素晴らしい。時代劇でも悪徳商人役に
傑作が多い。声優としても活躍。

近藤・田口は、佐藤純彌監督の1973年の
傑作『実録　私設銀座警察』で共演。

土方巽　×　麿赤児

暗黒舞踏を樹立し、時代に大きな風を吹き
込んだ舞踏家土方巽（1928−1986）は、映
画俳優としても強烈な個性を発揮した。


石井輝男監督の傑作『江戸川乱歩全集　恐怖
奇形人間』（1969）の怨念の表現は凄まじか
った。

麿赤児・唐十郎・田中泯など、数多くのアー
ティスト表現者・名優が、彼の影響を受けて
いる。

麿は1943年生まれ。早稲田大学を経て、土方
に師事し、状況劇場設立に参加。「大駱駝艦」
を旗揚げ。暗黒舞踏の巨匠として活躍。

数多くの映像作品にも出演。『ツィゴイネル
ワイゼン』（1980）の先達役が特に強烈。

加賀まりこ　×　緑魔子

「小悪魔」と言えば、このふたり。

演技力・存在感も抜群

蟹江敬三×石橋蓮司。

劇団出身の苦労人で若い頃は
チンピラ役や残忍な悪役だったが
今では善人役がお似合いの
超ベテラン俳優。

藤田進　×　田崎潤

大御所役が似合う二人

大友柳太朗　×　大川橋蔵

既出の通り、東映黄金時代、時代劇スター
として共に大活躍。

大友が十七歳年上ということもあり、親子の
役柄もあった。

『新吾十番勝負』では、徳川吉宗の若き日・
新吾の二役を橋蔵、吉宗後半の時代を大友
が演じた。

共に殺陣と起居振舞が絶品で、時代劇の風格
を感じさせてくれた。

成瀬昌彦　×　森塚敏

劇団青年座の名優二人。
成瀬は1924年生まれ。『武士道残酷物語』の殿様の
冷酷な演技は絶品。

森塚（1926−2006）は青年座座長として活躍、
西田敏行・津嘉山正種・高畑淳子らを育てた。
映画・テレビにも数多く出演。

山本廉　×　灰地順

共に増村保造作品で活躍。

笠智衆　×　徳大寺伸

戦前から邦画界を支えた重鎮の名優。
私生活でも仲が良かった。

『花籠の歌』(1937）などで共演。

東野英治郎　×　千田是也

俳優座の大御所名優二人。
映画でも重厚な存在感を見せてくれた。

『宮本武蔵　一乗寺の決斗』（1964）では、
東野は灰屋紹由役、千田は本阿弥光悦役で
出演。

文化人の粋なムードは絶品であった。

東野の渋さ、千田の知性。

それぞれの魅力と個性が濃密に表れた
競演であると思われる。

矢吹二朗　×　宮内洋

矢吹二朗は1949年生まれ。1969年
千葉治郎の芸名でデビュー。1971
年、テレビ『仮面ライダー』の滝
役で注目を浴びる。以後も数多く
の映画・テレビに出演。

『柳生一族の陰謀』（1978）等、
実兄千葉真一との共演も多い。

宮内は1947年生まれ。学生時代から
丹波哲郎に師事する。
1973年『仮面ライダーＶ3』に主演、
人気を不動のものとする。

千葉真一から学んだアクションは
絶品であった。

1977年映画『姿三四郎』で矢吹・宮内
は兄弟の役で激突共演。

ジョー山中　×　ケン・サンダース

ケンは『893愚連隊』における青春の苦悩が
素晴らしかった。現在、声優として数多くの
作品に出演。



ジョーは歌手。1960年代城アキラの芸名の頃
から、映像でも強烈な個性を見せた。

1968年『恐喝こそわが人生』における輝きは
殊に鮮烈。

萬屋錦之介　×　山村聰

東映時代劇で一時代を築いた錦之介
（1932−1999）。
『蟹工船』の演出・主演等、幅広く活躍
した名優山村（1910−2000）。

1971年NHK大河ドラマ『春の坂道』で、
萬屋（当時初代中村錦之助）は柳生
宗矩役で主演。山村は宗矩の師・主人
である徳川家康役。


7年後、映画『柳生一族の陰謀』において
錦之介は『春の坂道』とは全く印象的な
冷酷な策士としての宗矩を熱演。

同年1978年テレビ版『柳生一族の陰謀』で
は、山村が宗矩を重厚に演じた。

1979年テレビ『赤穂浪士』では、
大石内蔵助に錦之介、千坂兵部に山村の配役。

緒形拳　×　辰巳柳太郎・島田正吾

10月5日に亡くなった名優緒形拳。

三船敏郎・勝新太郎・若山富三郎・仲代達矢・
高橋幸治・林与一・田村高廣・藤田まこと・
松方弘樹・千葉真一・西田敏行・フランキー堺・
岩下志麻・小川真由美・三國連太郎・津川雅彦
といった諸名優との火花散る激突競演は、強
烈な印象を与えてくれる。

上記の名優達の他にも、ライバルは数多い。

だが、緒形本人にとって、常に「越えたい」と
目標にしていたのは、生涯の師、島田正吾・辰巳
柳太郎の二人であった。

「辰巳山」「島田山」を目指し、芸道を歩み、
ひとつの時代を築いた名優緒形拳。

熱き役者魂は、これからも観客の心に、
感動を与え続けることは間違いない。

小林旭　×　菅原文太

日活・東映の大スター二人。

旭は1938年11月3日生まれ。
文太は1933年8月16日生まれ。

文太が主役広能昌三を演ずる『仁義なき戦い』
シリーズに旭は「代理戦争」「頂上作戦」「完結編」
に武田明役で助演。

ホットな文太とクールな旭の激突が、作品を盛り上げた。

「頂上作戦」のラストで、二人が静かに語り合うシーン
は、歴史的名場面である。

江藤潤　×　永島敏行

1970年代後期の青春映画のスター2人。
数多くの作品で、若者の苦悩を熱演。

『帰らざる日々』でW主演。

萩本欽一　×　坂上二郎

コント55号で一時代を築いた二人だが、
1960−70年代、映画にも多数出演。

『人斬り』『人生劇場』テレビ『大忠臣蔵』
など、二人の絶妙の間、会話術が光る。

鈴木康弘　×　芦田鉄雄

東映やくざ映画で活躍した二人。

鈴木はやくざの親分・幹部役が絶品。

芦田は刑事役で、重厚でリアルな名演を
見せてくれた。

『仁義なき戦い　頂上作戦』では、二人の
至芸が光る。

波多野博　×　有川正治

東映作品で存在感が光る脇役名優二人

四代目井上八千代　×　武原はん

四世井上八千代（後に井上愛子、1905−2004）は、
井上流家元で、京舞の大家。記録映画『京舞　四世井上八千代』
（1978）には、芸談も記録されている。

武原はん（1903−1998）は上方舞の大家。
ダニエル・シュミット監督『書かれた顔』（1995）に出演。

中村翫右衛門　×　滝沢修

昭和の演劇界を支えた二大名優。

三代目中村翫右衛門（1901−1982）は、五代目中村歌右衛門
に入門、歌舞伎界の体質に反発を感じ、1931年、四代目河原
崎長十郎、五代目河原崎国太郎らと前身座を設立、中心俳優
として活躍。

『河内山宗俊』『人情紙風船』『戦国群盗伝』『箱根風雲録
』といった傑作で、長十郎とがっぷり四つの競演を見せた。

翫右衛門・滝沢・宇野は、舞台『もう一人のヒト』で共演。

映画では、『怪談』において、滝沢は作者役と語り、
翫右衛門は「茶碗の中」で関内役で出演。

1977年テレビ『獄門島』で、翫右衛門は了然和尚、
滝沢は鬼頭嘉右衛門役で競演。

滝沢修（1906−2000）は、築地小劇場で小山内薫の指導を受ける。
1947年、宇野重吉と民衆芸術劇場（後の劇団民藝）設立。
大滝秀治・鈴木瑞穂・奈良岡朋子・米倉斉加年といった
名優を育てた。

加山雄三　×　田中邦衛

若大将　　×　青大将

白川和子　×　伊佐山ひろ子

日活ロマンポルノの二大女優。
数多くの映画で名脇役として、渋い存在感を見せる。