1 :
この子の名無しのお祝いに:
2 :
この子の名無しのお祝いに:2006/11/13(月) 13:49:26 ID:9W6BgDEZ
,.--'" ``¬ー--、
/ _,.- ''_二ゝヽ
j _,-'_´-''_ニ -一ーヽ、_
r''´ /_,r',.-''" _,. 一'ヾ'"ヽ
! /// _,-'" ヾミミ、ノ
/;; ,-' /// ,.r';ミシ''" _,,,!..._
|V / l// _,-ミシ" __..... -、ニ7 ''" 'l, 'l,
>>1 乙
ヽ |_V___,.='_,,,,===イ ''"'" d ヽー ' V
ヽr'i-ヽ`: : : |  ̄ ノ ヾー"l _
',ヾ:: , i `ー‐'ヘ-ヽ..-ヽ. | __,..--一''" ̄`''ノ
--、_ハヽ__ヽ / __ _. | __,..ィ" - '_,, -'" ̄
ヽ、 Y `\ l '"  ̄ノ / _.... -‐''" `-、
\ ヽ `'、 ヽ,,  ̄ ̄ ノ`ヽ,,,,_,.. -''"/ _ ヽ.
-- = \,.....--ヽ、 __ ,.ヽ_ _,. /_,;-'"/ | `ヽ ,)
シ_ _ ヽ___ \____r-、  ̄_,vノ'"/ :| l `ー、_ノ ̄
/ `ヽ--'' /l  ̄ ̄ ,. -' _ | ヽ、 ,r'''''ー一'''''''ー--’
〈_ - / // / l| / | _,.-'" = ヽ _,..-"
3 :
この子の名無しのお祝いに:2006/11/16(木) 13:28:50 ID:D4TN7D/8
あまり好きじゃなかった「羅生門」
久しぶりに観たらとても面白った
台詞やシーンを注意深くみてると"真実"は何かわかるようになってるのね
ラスト展開と台詞も深い
最近、メメント・シックスセンス・ソウ・呪怨など注意深く観てないとストーリーがわからなくなる映画が増えて
目が肥えて「羅生門」の傑出したすごさがわかるようになった
4 :
この子の名無しのお祝いに:2006/11/16(木) 13:37:13 ID:e9L7VWzb
体が肥えて「七人の侍」の加東の傑出したすごさがわかるようになった
よく走れるぜ、あの体で
歳喰ってきて三船の動きのキレの傑出したすごさがわかるようになった
用心棒以下よく動き回れたぜ、四十過ぎて
プッ
,.--'" ``¬ー--、
/ _,.- ''_二ゝヽ
j _,-'_´-''_ニ -一ーヽ、_
r''´ /_,r',.-''" _,. 一'ヾ'"ヽ
! /// _,-'" ヾミミ、ノ
/;; ,-' /// ,.r';ミシ''" _,,,!..._
|V / l// _,-ミシ" __..... -、ニ7 ''" 'l, 'l, 何を言ってるんだ君達は
ヽ |_V___,.='_,,,,===イ ''"'" d ヽー ' V ちゃんとやりなさい!
ヽr'i-ヽ`: : : |  ̄ ノ ヾー"l _
',ヾ:: , i `ー‐'ヘ-ヽ..-ヽ. | __,..--一''" ̄`''ノ
--、_ハヽ__ヽ / __ _. | __,..ィ" - '_,, -'" ̄
ヽ、 Y `\ l '"  ̄ノ / _.... -‐''" `-、
\ ヽ `'、 ヽ,,  ̄ ̄ ノ`ヽ,,,,_,.. -''"/ _ ヽ.
-- = \,.....--ヽ、 __ ,.ヽ_ _,. /_,;-'"/ | `ヽ ,)
シ_ _ ヽ___ \____r-、  ̄_,vノ'"/ :| l `ー、_ノ ̄
/ `ヽ--'' /l  ̄ ̄ ,. -' _ | ヽ、 ,r'''''ー一'''''''ー--’
〈_ - / // / l| / | _,.-'" = ヽ _,..-"
8 :
この子の名無しのお祝いに:2006/11/21(火) 18:22:33 ID:qLeYdQhP
姿三四郎、続姿三四郎観た
評判悪かったわりに面白かった。
柔道が柔術を駆逐した時代背景とか、
よく描かれている。
駄目なのは
続の方の空手がショボいことくらいでしょう。
キェー!
9 :
この子の名無しのお祝いに:2006/11/21(火) 22:00:30 ID:h9IlJk1T
姿三四郎は、別に評判悪くないけど
この作品で木下恵介とともに監督新人賞もらったわけだし
続の方のフィルムは画面もサウンドもひどいな。
空襲のせいで保存どころじゃなかったんだろうか?
その点「虎の尾を踏む」は進駐軍が出演者を映したカラーフィルムがあるように戦後に完成したから
同年でもプリントきれい。
11 :
この子の名無しのお祝いに:2006/11/23(木) 09:32:29 ID:i2M863FO
続は戦時中にとったの?
正も続も太平洋戦争中。
13 :
この子の名無しのお祝いに:2006/11/23(木) 15:24:50 ID:i2M863FO
戦争中にあんなクオリティ高いものが作れるんだ。
国のバックアップとかあったのかね?
14 :
この子の名無しのお祝いに:2006/11/25(土) 00:45:05 ID:ZjDpAk7B
夢に出てくる水車小屋のお爺さん
なんて俳優ですか?
15 :
この子の名無しのお祝いに:2006/11/25(土) 05:17:05 ID:Rx4vAvAG
16 :
この子の名無しのお祝いに:2006/11/25(土) 11:38:13 ID:fbuZNrz+
夢って世界的評価みたいなのは高いの?
17 :
この子の名無しのお祝いに:2006/11/25(土) 20:00:18 ID:ZjDpAk7B
さんくす
18 :
この子の名無しのお祝いに:2006/11/26(日) 08:33:21 ID:hSEWyq+E
ゴッホのシーンは鳥肌たつくらいよかった
橋本は「幻の池」はどう評価してたの?
そんな映画は存在しないw
22 :
この子の名無しのお祝いに:2006/11/26(日) 20:19:41 ID:hSEWyq+E
「明日を作る人々」て見た人いる?
黒澤作品の中で、唯一レンタル店にないんたけど
23 :
この子の名無しのお祝いに:2006/11/26(日) 20:39:37 ID:HIsogrWa
24 :
この子の名無しのお祝いに:2006/11/26(日) 20:49:39 ID:R+eWn6cm
>>19 自分がプロデューサーなら、雪あらしと赤富士と鬼哭、
特に雪あらしは絶対に切りたいって書いてたな。
>>22 京橋のフィルムセンターでの高峰秀子特集で見ましたよ。
>>22 釣りか。フィルムセンターで上映されたように、「明日を作る人々」を黒澤が封印
した説は都市伝説と聞くな。もちろん黒澤本人は共同監督として自分のフィルモグラフィーから外したが。
やはり出してもコストに見合うだけ売れないから出ないんじゃないの?
27 :
ご隠居:2006/11/26(日) 21:52:22 ID:aLulH9d+
「影武者」ほんまは
影武者と本物を勝新太郎と若山富三郎でやるつもりやったらしい。
この二人でやらせたらおもろかったやろにな。
黒澤は天皇だけに、大物俳優は使いにくかったんやろな。
あれだって、勝新にそのままやらせてた方が絶対ええのんが
できとったよ。中代ではやっぱり、信玄役にしては線が細い。
黒澤ほんまに勝新を怖がってたらしいな。
三船以降、大物俳優は使ってないやろ。
っつーか、影武者は三船じゃだめだったのかなぁ?当時まだ60歳くらいでしょ?
不仲説あったけど、三船がデルスの陣中見舞いにロシアまで行って「ちょい役でもいいから」
って監督に出演交渉自分からするくらいだし。影武者も行けたと思うんだけど。やっぱ60じゃ年取りすぎかな。
>>27 若山は「先生」としてどこにでもお付きをゾロゾロ連れて来るような人なので敬遠したのでは?
主演作では映画・TVの監督の人選にも口出しが出来た。ただ、地味な映画やドラマにも
付き合ってくれる人なので根は真面目な人なんだよね。
勝新はスターになって以降は、監督の頭越しに自分で演出を始める癖があっ
たらしい。勝新をまともに叱れるのは森一生ぐらいだったとも聞く。
(でも例えば「座頭市御用旅」のラストなどは恐らくは完全に勝の意向で通したとしか思えないので、
森も勝のご機嫌はとっていたのだろう)
勝が一席設けて黒澤をご馳走した話も聞いたことはあるので、それなりに
歩み寄る気は少しはあったとは思いますが。
「撮影協力者」となっている宮川一夫が全編を撮る予定だったのが、宮川が体調
を崩して撮れなくなり、それで勝を抑えられなくなったとも・・・。
30 :
ご隠居:2006/11/26(日) 23:22:31 ID:aLulH9d+
>>29 黒澤は絶対俳優に機嫌とったりせんからなあ。
おだてて使うなんて芸当はできんやろ。
話ちゃうけど、「日本アカデミー賞」ってのが
できたとき、確か影武者もノミネートされたけど
黒澤は無視して出てこんかった。
その表彰式の時、テレビ画面の前で丹波が
強烈な黒澤批判をやってたなあ。
31 :
この子の名無しのお祝いに:2006/11/26(日) 23:44:31 ID:u2njp5Kd
>>27-29 野上照代さんが書いていたんだったか、若山は「黒澤さんと勝は絶対モメる。
俺は巻き込まれたくない」と、早々に断ったらしいね。
33 :
この子の名無しのお祝いに:2006/11/27(月) 01:03:23 ID:lHC0GMpL
勝は没にされたアイデアを後に武に語っている。
アヴァンタイトル
3人の信玄シーン
こそ泥はイキナリ有無を言わさずザックと背中を本物信玄に斬られちゃう。
落馬で発覚する時は 疵が新しすぎて ってな展開。
あと
武田軍の大将達が皆で蒸し風呂入ってて
仕草や作法で段々キャラや上下関係が判ってくる って案
ま 如何にも座頭市風味杉だけどね
果てしなくループしている話題だが、「影武者」は勝新の方がよかったと言っている奴は
勝版「影武者」を見て仲代と比較でもしたのか?と問いただしてやりたいものだ。
ま、「影武者」という映画が分かってないからそう言うのだろうが・・・
「KUROSAWA」DVD特典のインタビューで仲代は、これは信玄の悲劇なのだから
面白く演じないで欲しいといわれた、と語っている。
もし、勝新が最後まで演じきっていたとしても、勝新は「影武者」アンチが期待するような
豪放磊落な演技はしていなかったことだろう。
>>33 >>こそ泥はイキナリ有無を言わさずザックと背中を本物信玄に斬られちゃう。
それだと泥棒が信玄の人間の大きさに圧倒される、という冒頭の重要性が掻き消えちゃいますな…
>>30 そういえば、カンヌに出品された「影武者」は短縮版だったとか、
カンヌで「まあだだよ」がオープニング上映されたとき、観客がブーイングの合唱をしたとか
デタラメばかりを書いている人が黒澤スレに一人いるのだが、
アンタかね?
ちなみに、「まあだだよ」はカンヌのオープニング作品ではない
>>28 「影武者」か「乱」か覚えてないが、NHK特集で主役の選定について
問われて「三船は衰えきってますし」って言ってた。
「三船はまだ現役なのに、すごい事言わはるなぁ」と思った。
36 :
ご隠居:2006/11/27(月) 11:03:51 ID:ReC5Hmgl
>>32 すまんすまん。
ノミネートはされてなかった。
けど、丹波が堂々とテレビの前で黒澤批判をやってのけたのには驚いた。
>>34 そんなこたあ、わしゆうとらんぞい。
いいから消えろよバカ
東さんですか?
>>35 それは「乱」について。
あれほどの役をやるには相当の体力が要る、ということを
まず言ってから、「三船は衰弱しきってるし…」と言った
>>36 黒澤批判をしたのは丹波じゃなくて山城新吾
たまには正しいことを言いなされ
>>38 キチガイMOが尻尾をふって出て来るから、そういうことは言っちゃいかん
>黒澤は絶対俳優に機嫌とったりせんからなあ。
おだてて使うなんて芸当はできんやろ。
松村が「まあだだよ」で降板するといったから
松村の好物の菓子差し入れたりして、かなり気を使ってたんだよ。
所ジョージなんてベタぼめで持ち上げてたし。
41 :
ご隠居:2006/11/27(月) 18:34:02 ID:ReC5Hmgl
>>39 確かに新吾は黒澤批判しとった。
丹波がそれに同調したんか知らんけど、
日本アカのレセプションの席で確かに
テレビカメラに向かって「このめでたい席に
出てこんのがおる。黒澤明だ」云々ゆうたのん
覚えとる。
阿佐谷北みたいな奴だな
阿佐ヶ谷北=イラ電=なずな=糞尿=三島ちゃん身近に=仏=罵倒=387=粘着オカ魔
45 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/01(金) 13:12:30 ID:QdiofG0H
前スレで、デルス・ウザーラの質問した者です。
すげーよかった!
黒澤映画の最高傑作だよ
前半で超人的なウザーラが、後半で虎を殺してから調子悪くなってって。
最後は虎に殺されるのかと思いきや、欲深い人間に殺される。
生と死
美しく老いるということ
なんかいろんなテーマがつまってる。
黒澤にとってウザーラは理想の人間なのだろう。
年取ってからだからこそ撮れた、深みのある映画だな。
48 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/01(金) 14:49:28 ID:J2vqZUmu
「デルス・ウザーラ」の鷲の歌は
七人の侍の侍のテーマともよく似てる。
作曲家がロシア民謡(?)の中から選んだらしいけど
意識してたんだろうな。
49 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/02(土) 16:22:58 ID:DLolnfAP
訃報 : 小田切みきさん死去 女優
小田切 みきさん(おだぎり・みき=女優、本名四方美喜=よも・みき)
11月28日午前5時、心臓疾患のため神奈川県鎌倉市の自宅で死去、76歳。東京都出身。関係者で密葬を済ませた。
喪主は夫で俳優の安井昌二本名四方正雄氏。
黒沢明監督の映画「生きる」で抜てき。ほかに「十代の性典」や今井正
監督の「ひめゆりの塔」などに出演した。テレビドラマ「チャコちゃん」シリ
ーズなどで活躍した四方晴美さんの母。
50 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/02(土) 22:25:38 ID:x1kWRDre
>>46 76か、若いなぁ。ご冥福をお祈りします。
奇しくも、今日から町田の映画館で「生きる」の特別上映が始まりましたね。
瑞々しい演技が印象的な女優さんでした。ご冥福をお祈りいたします。
51 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/02(土) 23:30:16 ID:e52bSkkK
>>44 黒澤と三船はともかく
小林正樹好きとは意外だな
イギリス人にとって相当深く日本映画に入らないと小林にはたどり着かないと思うが
「怪談」とか「切腹」とか外国で賞とってるだろ。
53 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/03(日) 01:07:00 ID:4f0n48mm
エリック・クラプトンはマジで日本の格闘技マニアだし
かたせ梨乃を愛人にしてるもんね
>34
勝のアイディアの是非はともかくとして、
刀傷がないのが側室にバレて・・というオリジナルの展開は甘すぎると言われても仕方ないと思うけどな。
いくらなんでも武田家の存亡に関わりかねない影武者作ろうってのにそのくらいのケアはするでしょ。
側室にバレるのが落馬したときってのもよく分からんし(バレるなら寝所でとっくにバレていそう)、
傷がないのに気づいた側室が、考えなしに騒ぎ立てるのもなんだかなあと思う
(これはなにかお家に関わる深いわけがありそうだくらい思いそうなもんだが)。
55 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/03(日) 12:51:35 ID:gjDXtJrt
デルス「カピタン!」
カピタン「デルス!」
56 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/03(日) 13:02:13 ID:7PZ7EEzL
デルス・ウザーラだけレンタルDVDが許可されておらず、DVDの再販も
されていないのは不当だと思う。レンタル店回っても、ぼろいVHSしか
ないし。
57 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/03(日) 13:13:43 ID:gjDXtJrt
なんだ、DVDは許可されてないのか。
私は結局、ボロいVHSで我慢しました
>バレるなら寝所でとっくにバレていそう
これに関しては台詞で処理してたな、忘れてた。
すまん、黒澤。
>>56 IVCから別マスターで発売中だよ。
レンタル可否はわかりません。
60 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/06(水) 22:08:31 ID:gx5wDEjb
高倉健にオファーした作品って何?乱?
61 :
この子の名無しのお祝いに :2006/12/06(水) 22:34:04 ID:lQpj8gyc
高倉健は井川比佐志が演じた鉄役でしたな。
既に当時、高倉健は自分のお気に入りとしか仕事をしないような状態になっていたから
受けるとは思えなかったけれど・・・
「影武者」で勝新が降りた後、原田芳雄の名が挙がったこともあった。
当人がスケジュール的に無理だと即座にコメントを出していたと記憶する。
刀傷がないことを側室が気付いたとしても信玄の側室が
家来がいる前で追求するということはないな。
事情を察知して人がいないところで義理の弟の信廉に事情を説明してもらうと思う。
橋本忍からするとシナリオ的に影武者はダメということになるんだろうけど、
ただ、映画はストーリーだけというものでもないからね。
橋本が指摘するところはもっともだけど、それでも橋本が言うほど影武者は
ダメとは私は思えないな。
橋本が指摘したっていうのは具体的にどういうとこ?
66 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/07(木) 15:05:50 ID:MYvpywGT
>既に当時、高倉健は自分のお気に入りとしか仕事をしないような状態になっていたから
受けるとは思えなかったけれど・・・
結構有名なエピソードだけど。
1、高倉は出るつもりだった。
2、「居酒屋長治」と先に契約してたので
スケジュールがぶつかった。
3、高倉は「乱」とかけもちを黒澤に打診。
4、黒澤「駄目」
ちなみに、高倉本人は「乱」に出てたらその後の俳優人生は大きく変わってたかも
しれないと言ってた。
67 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/07(木) 15:26:57 ID:krIyH/Mx
「乱」は金の問題で撮影開始が遅れて
一度、キャスティングやり直してるから。
寺尾も最初は馬を引く役だったかな。
油井の平山も山崎努がやるはずだった。
あ、そういえば「乱」に関して、まだこの話は出ていないんじゃないかな?
「影武者」以前に黒澤が「乱」製作の話を進めていた時、
主役は三船だったとのこと。
三船は資金繰りにも尽力して、アメリカ経由で製作費を引っ張ってこれるように
努力していたらしい。
結局、製作費の問題で頓挫して、より製作規模が小さい「影武者」が先になったことは
ご存知のとおり
付け加えると、その時点ではタイトルは「乱」では無かったと思う
これに関しては、ちょっと自信が無い・・・
合戦シーンは馬の調達が容易なモンゴルだかで撮影する構想があるというのを
どっかで読んだ記憶あるよ。その記事は三船主演の「乱」って書いてあったような
(うろ覚え)。
「四十七人の刺客」(時代劇という意味で)の高倉健は悪くは無かったけど、滑舌がイマイチで聞き取りにくかった。
影武者でも一部聞き取りみくいところがあったのを考えると、高倉健主役の乱は
字幕スーパーが無いと理解不能だったかもしれない。
そのてん仲代は舞台出身だから聞き取り易い。
72 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/07(木) 16:28:48 ID:xMCHbEvK
たまに見る(名古屋?の)竹石圭佑ってどんな奴だ…
っていうか実在すんのか?20なら成人式に出るのか
>>71 はあ? 健さん主演なんて話は最初からないぞ。
>>72 おまえは首を突っ込むな。
74 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/07(木) 21:40:48 ID:0Dd3tfSe
>>70 俺が読んだのはユーゴスラビア
馬が数千頭調達できるとか
たしか軍が協力してくれるとか
75 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/07(木) 22:50:19 ID:J+/H44k4
健さんが乱に出演できなかったのは
文藝春秋で語ってたね
>>69 『デルス・ウザーラ』の完成(日本公開?)記者会見場で、
「次は三船で『乱』」
と発表したんじゃなかったっけ?
前に中古屋で『七人の侍』のレコード買ったら、その時の新聞の切り抜きが
紛れ込んでいたんだけど、どこしまったかわからん(笑)
見つかったらUPします。
読売新聞に「乱」の企画の記事が最初に出たのは、「影武者」以前ではなかったかな?
当時の読売は、映画記者だった河原畑寧が黒澤シンパだったせいで積極的に黒澤を応援していた。
河原畑がシナリオを最初に見せられた時点で、文化欄で内容を詳細に解説していた。
(あの頃の河原畑の仕事ぶりは素晴らしく、「ゆきゆきて、神軍」も、まだ配給先が決まらないうちに大きく記事にしていた)
島敏光の「黒澤明がいる風景」に
「影武者」が公開された頃には、次回作のプランはもう決まっていた。プランは決まっていたがタイトルが決まっていなかった
という一節がある。
その時、島が黒澤から直接に聞いたというタイトルの第一候補が「鬼哭」
次いで挙げたのが「乱」
これが島敏光の記憶違いでなければ、「影武者」以前に「乱」というタイトルが発表されたというのは
ちょっとおかしいということになってしまう。
「鬼哭」というタイトルはその後「夢」で使ってますね
79 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/08(金) 13:52:21 ID:G/ZkeOgw
乱のDVDの映像特典にシナリオ第一稿の表紙が
出てくる。
「鬼も哭け」だったかな
80 :
76:2006/12/08(金) 23:00:39 ID:+kupDZqj
黒澤ツウの皆さんに質問
「やり直すために年が暮れ、はじまる」って
どの作品の台詞?
82 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/11(月) 10:47:16 ID:YE4kTSKE
醜聞<スキャンダル>。
83 :
81:2006/12/11(月) 12:34:50 ID:NymvMmfq
84 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/12(火) 00:54:27 ID:WBBpUDmZ
「黒澤明vsハリウッド」を読んだ感想を聞かせてよ。
85 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/12(火) 09:36:39 ID:FXiI5n6F
スレ違いだったらスマン。
最近クライテリオンから出直した「七人の侍」買った人いる?
>>84 日米双方をとてもよく調べてて、客観的に書かれている。
黒澤のキチ○イっぷりもちゃんと書いてある。
個人的にはこれまで読んだ黒澤本でナンバー1でした。
ただタイトルをもうちょっと何とかならなかったのかな。
キチガ○っぷりって?俺は黒澤マンセーなので悪口みたいなの載ってるなら買ってみようかな・・・。
88 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/13(水) 01:18:34 ID:8LyDJeod
>キチガ○っぷりって?
異常だと書かれてる内容もわかる人が見れば
さほど変なわけではない。
その辺がこの著者の限界かな。
映画の世界の人じゃないからね。
「トラ・トラ・トラ!」撮影時の黒澤は、東映の人間から見ても明らかに異常だったわけだが。
「東映の人間から見ても」ではなく、
「東映の人間からすると」だろう。
ただ、いつもの黒澤組ではなく、東映の人間がスタッフだったからおかしくなった
という見方もある。
91 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/13(水) 02:51:17 ID:B0lcQJTV
ラストサムライに負けている要素が見つからないけどな。
細かい歴史考証は突っ込まないとしても、大きな歴史考証も滅茶苦茶。
>>91 「硫黄島からの手紙」そんなに凄いのか……。と思って開いてみたらラストサムライの話だった。
いや、あれには負けてねぇよwww
94 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/13(水) 16:56:05 ID:LBbvJg/s
>東映の人間がスタッフだったからおかしくなった
東映のTVのスタッフが大分足ひっぱたらしいね。
いくら、東映でも映画の人ならこんな事しないよという手抜き仕事。
ギャラが安いからTVの人使ったらしいけど
やっぱり某プロデューサーの責任は大きい。
95 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/13(水) 17:07:25 ID:obSM5I/o
ニンジャ(忍者じゃなくて)が出てくる映画に
歴史への大局的な視点を云々するのも馬鹿らしい。
そりゃ 主役級の衣装が一着しか用意されてなかったり、カーテンが卸したてで横に折り目がついていたり、
手紙の束の中にヤクザの果たし状が混じっていたら黒澤でなくても怒るだろうし
助監督、出て行け!と怒鳴ったら本当に出て行った、なんて状況は
素人が考えても異様だわな
>>87 俳優たちにヤクザ姿の任侠物役者を見せたくないから、
フォックスは太秦の半分を買い取りトラトラトラ専用にしろと要求。
身辺の危険を感じて自身にヘルメットとガードマンによる警備を要求。
撮影現場の24時間警備も要求し、本当に警備されているか確かめるため
深夜窓ガラスを割り、警察に自首。
宿泊していた旅館で夜中に泥酔して暴れ、追い出される。
これ以外に撮影現場でスタッフや俳優と揉めたトラブル多数。
太秦での日々を追った部分は読むのがつらくなるよ。
>>97 >>撮影現場の24時間警備も要求し、本当に警備されているか確かめるため
>>深夜窓ガラスを割り、警察に自首
本当にこんなデタラメが書いてあるのか?
それとも
>>97は病的なまでの黒澤アンチなのか?
>>98 12月17日(昭和43年)の項(P279)に書いてある。
同行した松江陽一に命じて割らせた。
デタラメなの?
筆者は、FOX側に残った資料(製作日報、解任時の報告書)や
エルモ・ウイリアムズへのインタビューと、日本側で報じられたことを
照合・分析して明らかになった事実関係の要点をできるだけ正確に辿る、
と書いているが、これもデタラメ?
>>97 >>撮影現場の24時間警備も要求し、本当に警備されているか確かめるため
>>深夜窓ガラスを割り、警察に自首
デタラメというより、どこかで話が曲解されて伝わっているような・・・
実際のところは
考証のために唯一無二の貴重かつ高価な資料や品物をたくさん借り出しており、
それらを陳列している部屋の警備を要求した。 当然のことですな。
ところが、受け入れられたはずの、その要求が実行されていない。
怒った黒澤は、その部屋に入り陳列ケースのガラスを割った。
賊がその気になれば、簡単に侵入でき、貴重な品物を
こんなにも簡単に盗めてしまうではないか、と憤った。
借り出しており じゃなくて 借り入れており、が日本語として正しいですな 失礼失礼
いや、ガラスの件は記者会見で黒澤本人が言っている。
そのくらいのことをやらないと、口で言ってもダメだと思ったんだろう。
黒澤がそういうことをしたから、黒澤がおかしいというより、
周りが黒澤にそこまでさせちゃったんだよ。
103 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/23(土) 13:07:01 ID:JWFwORH8
「羅生門」クイズ
Q 冒頭のシーンで三船が倒れていた理由は?
1、落馬
2、病気
3、京マチ子に刺されてケガをしていた
4、森に刺されてケガをしていた
Q 森を殺したのは誰?
1、三船
2、京マチ子
3、森(自殺)
4、志村喬
2問とも映画をきちんと観てればわかりますよ
2、病気 1、三船 ちゃうのか?
105 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/24(日) 18:04:32 ID:PHQ54bFU
清川虹子の「みんな死んじゃった」
山本嘉次郎監督や助監督時代の黒澤の話が面白い
106 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/24(日) 18:14:15 ID:0v2Go+Ct
>>84 クリント・イーストウッドが「『硫黄島からの手紙』は黒澤に撮って欲しかった」と言ってたが
「黒澤明VSハリウッド」を読むと上手くいかないのではないかと思うんだが
>>103 落馬じゃなかったかな?
役人がそんなこと言ってたし、コケてるシーンあったし。
誰が殺したか分からないのがこの話の核心・・・でいいのか?
当然、落馬でしょ
落馬したことを恥じて、飲んだ水にあたった、と嘘をつくわけで・・・
>>103 Q2のような問題を出してしまえるキミは、
「羅生門」という映画を分かっていないことを告白しているようなものだぞ
森雅之を殺したのは京マチ子。セリフを吟味すればわかる。
110 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/29(金) 09:17:06 ID:J9VStqSb
少し書き込みが減っている。話題を変えまっせ。
韓国から逆輸入の黒澤DVDが、1500円前後で出ている。「羅生門」と「七人の侍」
を買って見た。結構キレイな画面だ。
ただし、ハングルの字幕が、「羅生門」は消せるが「侍」では消せない。
なお「羅生門」では英語の字幕にも切り替わる。
店には、他にも「野良犬」「姿三四郎」などが置いてあった。
韓国版DVDは数種類ある。俺が買った「七人の侍」は字幕ON/OFF可能だったよ。
他に「白痴」も買った。
しかし、韓国版は海賊版なんだってさ。
>しかし、韓国版は海賊版なんだってさ。
東宝から権利を買った正規版ですよ
「生きる」以前の作品は既にパブリックドメインとなっているので
海賊版という概念は当てはまらなかったりもする。
「七人」は法改正されてギリギリ守られたけどタイミング的にあの法改正は
「七人の侍」と「ゴジラ」を守るために東宝が政治力を働かせたとしか思えん。
俺も韓国のは正規版だと聞いてたけど、懐かし洋画板の廉価版スレでその話題が出た時に
複数の人に海賊版だと反論された。どっちが本当なんだ?
>>114 東宝製作の特典映像付いてたでしょう。
海賊版ならわざわざそんな物付けないよ。
>>115 東宝版をまるごとリッピングしてるから
特典映像もそのまま入ってるってこっちゃねーの?
ン?なんか俺、ズレた事言ってる?
俺が買った韓国版は、映像特典は予告編とハングル文字の解説文章だけだった。
東宝作品も大映作品も松竹作品も韓国では同じ会社から出ているというのは変。
韓国版は何種類あるようだけど、東宝も大映も松竹もみな韓国の複数の会社と契約したと?
ジャケットが日本国内版と似ている(赤背景に黒字タイトル)のは一社のだけで、他はまったく違う。
単に、韓国版にも正規品と海賊版とがあるって話じゃないのか。
>>117 ジャケットが日本国内版と似ている韓国盤は東宝盤と同じ特典付きですか?
詳しいことは知らないけれど、海賊版かどうかはビットレートで分かるんじゃないの?
韓国の黒澤正規盤は「生きる」と「七人の侍」だけじゃないの?
角川が出してるのは
海賊版?
,.--'" ``¬ー--、
/ _,.- ''_二ゝヽ
j _,-'_´-''_ニ -一ーヽ、_
r''´ /_,r',.-''" _,. 一'ヾ'"ヽ
! /// _,-'" ヾミミ、ノ
/;; ,-' /// ,.r';ミシ''" _,,,!..._
|V / l// _,-ミシ" __..... -、ニ7 ''" 'l, 'l, 俺のDVDは高過ぎる なんとかしろ!
ヽ |_V___,.='_,,,,===イ ''"'" d ヽー ' V
ヽr'i-ヽ`: : : |  ̄ ノ ヾー"l _
',ヾ:: , i `ー‐'ヘ-ヽ..-ヽ. | __,..--一''" ̄`''ノ
--、_ハヽ__ヽ / __ _. | __,..ィ" - '_,, -'" ̄
ヽ、 Y `\ l '"  ̄ノ / _.... -‐''" `-、
\ ヽ `'、 ヽ,,  ̄ ̄ ノ`ヽ,,,,_,.. -''"/ _ ヽ.
-- = \,.....--ヽ、 __ ,.ヽ_ _,. /_,;-'"/ | `ヽ ,)
シ_ _ ヽ___ \____r-、  ̄_,vノ'"/ :| l `ー、_ノ ̄
/ `ヽ--'' /l  ̄ ̄ ,. -' _ | ヽ、 ,r'''''ー一'''''''ー--’
〈_ - / // / l| / | _,.-'" = ヽ _,..-"
七人の侍が500円で観れるようになるにはあと何年だ?
124 :
この子の名無しのお祝いに:2007/01/04(木) 19:03:38 ID:Ewy6l6ov
>123
レンタルなら100円くらいだろ。
今すぐ観られるぞ!!!!!
「七人」がパブリックドメインになるのは2024年。あと18年待て!
そしたら海賊版も作り放題だぞ。
126 :
この子の名無しのお祝いに:2007/01/08(月) 05:19:35 ID:QuwtjRLt
東宝もちっとは値段下げるとかしろよな。なんか出してほったらかしじゃん。
129 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/12(金) 01:16:16 ID:DuNbSZV8
130 :
この子の名無しのお祝いに:2007/01/13(土) 10:15:01 ID:ysMEXbUk
そんな小っちゃい連中とクロサワを一緒にしねえでもらいてえもんだ。
131 :
この子の名無しのお祝いに:2007/01/13(土) 14:48:24 ID:Yt/tzuhe
ジャンルは違えど新しいジャンルを開拓した者のヲタ同士仲良くしろ
132 :
この子の名無しのお祝いに:2007/01/14(日) 09:14:15 ID:5aqfYZDt
で、おまえはどっち派のヲタだ?
133 :
この子の名無しのお祝いに:2007/01/14(日) 13:32:33 ID:PLRos9tG
>>94 映画畑のスタッフでも結果は変わらないと思う
そもそも、主要キャストに素人を揃えたのが大きな誤りだった
134 :
この子の名無しのお祝いに:2007/01/15(月) 19:52:29 ID:7W0urRv0
「トラ・トラ・トラ!」に関しては、黒澤の見通しが甘かったとしか思えん
青柳は色々問題のある人物だが、そんな男にあんな重要な役割を任せたのは黒澤自身
人員整理をした東映京都で撮影すること、あの題材なのに素人を主要キャストに起用したこと
頼りにすべきエルモ・ウィリアムズをあからさまに格下扱いしたこと、その他もろもろ
『暴走機関車』のドタキャンと合わせると、あれじゃあアメリカ映画界で仕事できんだろ
>青柳は色々問題のある人物だが、そんな男にあんな重要な役割を任せたのは黒澤自身
「乱」
16才、高一です
先日「生きる」を見ました。泣きました。
こんな工房に次に見るべき黒澤作品を教へて下さい
137 :
この子の名無しのお祝いに:2007/01/16(火) 18:06:47 ID:YX169bQZ
貸し付け(The Godfather)を 作ったプランシース フォード コポルラ(Francis Ford Coppola)がインタビューする内容には
(from:貸し付け一代記)で現代暴力の映画のお父さんがすぐ 黒沢明(Kurosawa Akira)と言う
実際に九老者との影響を受けたハリウッド映画たちを見れば一様に暴力的な映画たちだ
日本 伝統歴史,文化の代表的な 証人九老者と
コポルラが映画で暴力によって悟る絶望,人間性喪失を扱ったことと ダリ
九老者とは暴力を正当化するということがところで差異
2次大戦,ベトナムや中東戦争で起こった暴力,殺人,人間性の抹殺を責める映画たちがアメリカで
数もなく 作られる のとは違い
むしろ自分たちの無惨な暴力を正当化する 日本マンガ,歴史捏造,映画を見れば忽ち分かる部分
仮装(家長) 悲劇的なことは 日本のこのような卑怯で暴力的でエロチックな文化が違う国にまで
影響を及ぼすというのだ
まるで血が血を呼ぶように.
日本のように文化,歴史的に 鬼,悪魔を崇拜して実生活にそれが 染みこんだ 国は此の世に存在しない
138 :
この子の名無しのお祝いに:2007/01/16(火) 18:09:14 ID:hHTU26QC
>>136 七人の侍→用心棒→椿三十郎→天国と地獄→赤ひげ
の順で見るのがオススメ。
139 :
136:2007/01/16(火) 18:42:38 ID:fczb1EkL
>>138 ありがとうございます。ツタヤにいってきます。
青柳だけでなく菊島隆三も完全に仲違いしたってのが気になる
乱の裏切り者家臣二人のモデルは
青柳と菊島なんだよね。
最後は槍で突き殺されるとw
信じちゃいそうだな
菊島さんとはどうして絶交状態になったんだろ?
stgenya.exblog.jp/3634457/
145 :
この子の名無しのお祝いに:2007/01/17(水) 17:06:31 ID:Iy3rTdS7
>菊島さんとはどうして絶交状態になったんだろ?
黒澤プロの金の使い込み?
146 :
この子の名無しのお祝いに:2007/01/17(水) 20:23:56 ID:y49BYQPJ
東映京都のスタッフのいじめが黒澤をおかしくした要因のひとつ、と言われていたが
撮影日誌から判断すると、不手際や就労拒否はあったがいじめと言われることはないと思う。
それともFOX側が把握できなかったのか?
>>143 青柳側にいたんでしょう。
本当に青柳が悪いのかしらんけど。
148 :
この子の名無しのお祝いに:2007/01/18(木) 11:01:46 ID:Nmgz+cp2
『暴走機関車』の脚本はとても出来がいいらしいけど、読んだ人いますか?
全集 黒澤明5巻に収録されてるやつでしょ。何回か読んでるな。
あのシナリオのまま本人が撮ってたら素晴らしい映画になったろうにな。
150 :
この子の名無しのお祝いに:2007/01/18(木) 14:40:50 ID:1MDkkdd7
>不手際や就労拒否はあったがいじめと言われることはないと思う。
あったとしても
そんな事公式資料に書いてあるわけないだろ。
>>148 隠し砦のあの二人組がまた登場しております
なんであれ映画化しなかった/できなかったんだろ
>>148 すごいよ!
読んでるだけで夢中になった。興奮した。
>>149 これはほんとに実現して欲しかった。
153 :
この子の名無しのお祝いに:2007/01/18(木) 16:35:51 ID:Nmgz+cp2
>>149,151,152
どうもありがとう、そんなに出来がいいんだ
知り合いの黒澤ファンが「脚本だけなら黒澤作品でベスト」と言ってたもんで
岩波の全集・黒澤明を捜してみようかなぁ
「虎!虎!虎!」を出版しないかなあ
155 :
この子の名無しのお祝いに:2007/01/19(金) 23:37:31 ID:EWLM/CRb
「トラ!トラ!トラ!」黒澤版の脚本を読んだことある人いる?
156 :
この子の名無しのお祝いに:2007/01/20(土) 01:18:07 ID:RtRYQRkl
「トラ!トラ!トラ!」黒澤版の脚本は出版されてるよ(キネマ旬報の増刊だったかな)オリジナルキャストも載ってた筈。うろ覚えで書くが東野(南雲長官)は黒澤版でも同じ役だったはずで三橋の演じた源田は黒澤版では山崎努だった。
157 :
この子の名無しのお祝いに:2007/01/20(土) 01:55:21 ID:Tcv9q3cX
出版されてんの?
キネ旬の黒澤関係の三冊の別冊は後に箱入りセットで復刊されたのがよく矢口書店に出てるけど、あれには収録されていない。
撮影台本が某図書館にあるという話ならば聞いたことがあったけど。
別冊じゃなくて増刊号だった。
159 :
この子の名無しのお祝いに:2007/01/20(土) 10:30:06 ID:AQmjv4Sf
去年出版された『黒澤明vs.ハリウッド―『トラ・トラ・トラ!』その謎のすべて』(文藝春秋社刊)
には「トラ…」の撮影前後の興味深いトピック満載だ。
ずぶの素人ばかりで撮影してた「クロサワ版トラ…」も観たい気がする。
クロサワの精神的破綻も詳述されてるぜ。
このミクロ野郎!
貴様なんかと一緒に仕事できねーんだよ!!
一生ケチャップ飯食ってやがれ!!!
しかしクレジットされてないとはいえ、完成版の日本部分の台詞はいかにも黒澤的だね。
161 :
この子の名無しのお祝いに:2007/01/20(土) 17:30:12 ID:OwWGi4YQ
>ずぶの素人ばかりで撮影してた
誤解してる人多いけど
プロの役者も使ってるけどね
山崎努とか・・・
久米明は黒澤がキャスティングして
黒澤が降板して自分も止めるつもりだったぐらいだから
はっきり「やる気なかった」と。
162 :
この子の名無しのお祝いに:2007/01/22(月) 22:13:21 ID:syAgseI3
黒澤もパブリックドメインの分、インチキ廉価版で出てるんだね。
姿三四郎から生きる迄、全部有った。
ただ500円じゃなく、1980円だったけど。
2枚で2900円。
買ってないから、画質などは分からんけど。
あとは衣笠禎之助の地獄門もあった。
163 :
この子の名無しのお祝いに:2007/01/26(金) 09:25:40 ID:aY73QG3d
クライテリオンは用心棒と椿三十郎の後も新盤出すんだろうか
>>162 パブリックドメインなんだからインチキ廉価版じゃないだろー。
ただの廉価版だろー。
「七人の侍」韓国盤のうち、赤字に黒い文字のみのジャケットのものは
音声がモノラルのみなんだね
何をマスターにしてんだかw
野上さんは某プロデューサーの事をどう思ってるんだろう?
今でもインタビューで「てっちゃん」とか親しげにいってるけど
一方で「トラトラトラ」の頃はてっちゃんに黒澤さんが何故か
ベタぼれでとか、その能力を疑問視してるところもあるような。
『黒澤明vs.ハリウッド―『トラ・トラ・トラ!』その謎のすべて』
この著者もてっちゃんと呼んでる。
てっちゃんはなかなかの食わせ物だな。
168 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/01(木) 00:50:48 ID:IGT3WDdL
芸術家気質というと聞こえが良いが、黒澤明という人間はあまりにも子供すぎるな。その強運には並外れたものを感じるよ。
>>164 パブリック・ドメインだからこそ、てきとうなフィルムをどこからか探して来てDVDにしているんで、画質は悪い。
パブリック・ドメイン映画を無料放出しているアメリカのサイトがあるけど、画質がひどいのが多いよ。
170 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/01(木) 12:22:14 ID:5FxCswgT
>>167 出版後直後に著者と野上女史の対談があってその中でも二人とも青柳Pとも
いまだに親交がありトラ3降板事件後も「このまま黙っているとあなただけ
が悪者になる!何か言いたい事があるんじゃないの?」聞いたらしい。
著者は「もし本を出すなら協力する。」とまで言うもしばらくして断って
きた。そして一言「黒沢さんの家に金をいれるのは大変んんだよ。」と
・・・・・・・・・・
この本の中にも降板事件のレポートしたキネマ旬報の連載が青柳Pの不透明な
金の流れを手繰ると黒沢夫人にたどり着いてしまい「カミさんに迷惑掛けたく
ないと」と打ち切りになった。ただこの連載はゲラの段階で黒沢側の弁護士
の手が入っているので中立とは言えない。
堀川監督の黒沢本の中にも"野良犬"を再映画化を企画した大映が脚色料の
支払いが少し遅れると黒沢夫人から矢のような催促があって驚いたと言う
話やスタッフの振舞う高級ステーキ代がかなりの高額で申告時に税務署
と揉めたと言う話もあるが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
171 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/01(木) 14:03:06 ID:seieq5SA
黒沢夫人のエピソードは案外少ないね。
元女優だから大人しい人では無かったのかもしれん。
ココ掘り下げると違う角度から黒沢が見えそうだ。
乱撮影中に亡くなったんだっけ。
>>170 『トラ・トラ・トラ!』事件は青柳さんの背信のように言われることが多いが、
実際は黒澤家を支えるためだったとすれば・・・。
黒澤久雄も会社としての黒澤プロを支えるために芸能マネージメントとかTV番組・VP制
作とか色々と事業をしていたようなことも聞いたことがあるしな。今のイエローキャブも
野田義治が黒澤久雄から譲り受けて始めたもの。
黒澤スタジオもCM用のレンタルスタジオとして建てたわけで。「影武者」「乱」の頃も映画の中身には
お金を掛けるがギャラはケチりスタッフはケチケチ生活をしながら頑張ったというイマヘイ
組並の話があるようだし、黒澤家を支えるためにみな苦労したんだねえ。
173 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/01(木) 16:51:09 ID:30pz+tWa
>『トラ・トラ・トラ!』事件は青柳さんの背信のように言われることが多いが、
実際は黒澤家を支えるためだったとすれば・・・。
善意に解釈すれば、本当の事を言えば黒澤は話を受けないから
隠していたという事なんだろうけど
契約内容を黒澤監督本人にきちんと
伝えてなかった事は非難されて当然だろう。
「乱」で秀虎を裏切る家臣のモデルは
彼らしい
(シナリオ初稿では、もっとはっきりわかるように描かれてたらしいけど)
結局関係者にインタビューしたところで
「羅生門」になっちゃうからな。
人間は自分にとって都合の良いことを
真実だと信じ込みたい。
何が本当なのか
さっぱりわからないよ。
まあ、ここは捨て子を育てることでハッピーエンドちゅうことで
176 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/02(金) 09:02:34 ID:vOc3l9A8
青柳氏は、本木荘二郎、菊島隆三、加藤泰ら、黒澤の一方的判断で袂を分かった人たちと同属だと思うね。
偏執的人格傾向の黒澤大将の御機嫌をとりながらバックアップするのは、さぞかし難行苦行だっただろうな。
>>170 事件の核に女ありということ?
ますますもって「乱」の世界だな
178 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/02(金) 10:24:41 ID:ujg5FigS
>>159 この本の中で長年言われていた事と違う事があり驚いた。
FOXが経費節減で東映京撮を使用したために"黒沢天皇"のやり方に慣れない
スタッフとの軋轢を生んだとあったが黒沢は当時、東宝との関係が悪化して
東宝を使いたくなかった。黒沢プロ設立時の東宝との契約条件が"搾取"に
近く我慢していたが「赤ひげ」でついに切れてしまった。三船プロの
方が条件が良かったとか。
>>178 それほどまでに東宝との関係が悪化していたなら、
次の「どですかでん」を東宝が配給したのはおかしくないかい?
当時の東宝と東映ではレンタル料の違いが歴然としていたらしい
>青柳氏は、本木荘二郎、菊島隆三、加藤泰ら、黒澤の一方的判断で袂を分かった人たちと同属だと思うね。
本木と加藤は事情が違うでしょう。
本木は東宝追放されたし
加藤は自分から辞めたんでしょ。
>事件の核に女ありということ?
奥さんが黒澤に仕事させて稼がせたかったというのはあるでしょう。
イエローキャブの社長が堀江しのぶを「乱」に出演させてもらうのに
彼女を入院中の奥さんに見舞いに行かせたぐらいだから。
「影武者」で黒澤の甥っ子が医者の小物役で出てるけど
あれも、最初はポール大河とコンビのコメディリリーフ役のはずが
奥さんにもっとちゃんとした役やらせろと文句言われたかららしい。
181 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/03(土) 14:10:16 ID:JGrl/odq
ttp://www.jiji.com/jc/c?g=obt_30&k=2007020201026 2007/02/02-20:15 女優の関京子さん死去
関 京子さん(せき・きょうこ=女優、劇団東京芸術座代表)
1日午後3時10分、心不全のため東京都大田区の病院で死去、82歳。東京都出身。
葬儀は近親者で行い、後日お別れの会を開く。喪主は妹博子(ひろこ)さん。
59年東京芸術座結成に参加。97年から代表を務めた。
出演作に舞台「国定忠治」「八月の鯨」、映画「生きる」など。(了)
自宅住所は非公表
182 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/03(土) 20:50:53 ID:w2w/751/
>>178>>179 海外進出をはかっていたせいもあるが"赤ひげ"から"どですかでん"まで
5年近くブランクがあるのはそのせいか?
"隠し砦の三悪人"の製作日数、予算超過に懲りた東宝は財務は黒沢側で
管理させる事にしたが全て予定通りに収まれば東宝は儲かりオーバー
すれば損失は黒沢側と言う条件だったらしい。"トラ!3"も同じ条件だった
が。
"影武者"でも東宝と制作費で揉めて企画が流れかけている。
"トラ!3"のスタジオの選択権は日本側製作担当の黒沢プロに主導権が
あった。記者会見で「慣れた東宝で無くて大丈夫か?」と問われ
「どこで撮るのもいっしょ。」と強気に答えていたが・・・・・・・
東宝は終戦直後の大争議(鎮圧に米軍の戦車が出動。来なかったのは
戦闘機だけともまで言われる。)で勝ち取った好条件は超過金手当、
撮影代休日等の好条件が東宝黒沢組にも酷使されてもその条件は維持
されてたが東映に社外スタッフも多くその好条件は差があった。
「どですかでん」以前のブランクは、「トラ!トラ!トラ!」事件のトラウマが最大の要因でしょうね。
東宝と製作費の件でもめたのは「乱」でしょう?
それで、「乱」製作開始までの間つなぎとして、「影武者」を先に製作することになった。
東宝争議について言われた言葉は、「来なかったのは‘軍艦’だけ」。
威嚇の為に撮影所上空を戦闘機が旋回したたんじゃなかったっけ? それで、そういう言葉が残ることになったと。
>東宝と製作費の件でもめたのは「乱」でしょう?
「乱」には東宝は出資してない。配給しただけ。
「影武者」は東宝の提示した予算と2億ほど差があった。
コッポラとルーカスが海外版製作を引き受けて
20世紀FOXが海外配給権を2億出す事で決着だったかな。
「影武者」はロードショー公開が2週間ほど遅れて
東宝を怒らせ、東宝との関係は決定的に悪くなる。
「乱」はそういう事情もあって、黒澤側としては
最初から東宝と組むつもりはなかったでしょう。
黒澤は東宝との間で放映権料や「七人の侍」の著作権めぐって裁判もやってるし
東宝の社長が黒澤の「お別れの会」で美辞麗句ちりばめた
弔辞で黒澤持ち上げてたので、両者の関係を知ってる参列者は苦笑してたぞ。
VFXは黒澤向きであったな。
エキストラまでもCGにすれば黒澤は何本も映画を撮れたろうに;
黒澤は東宝に育てられたのだけれど、歳を取るにしたがって
自意識が肥大し過ぎていったのだね。
会社の経営層にとっては制御不可能の因子は、「リスク」として
切り捨てるのは当然の経営判断だと思うよ。
それを怠った大映は倒産しちゃったしね。
そういや黒澤は重役になれなったものな。
188 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/04(日) 03:37:13 ID:KboiUN7U
>黒澤は東宝に育てられたのだけれど、歳を取るにしたがって
自意識が肥大し過ぎていったのだね。
「七人の侍」の予算超過ほどひどいことは
さすがに、それ以後やってないな。
独立させられるきっかけになった「隠し砦の三悪人」の予算超過なんて
「七人の侍」に比べたら可愛いもんだよ。
「七人の侍」の時は許してもらえた
わがままが通らなくなる。
>会社の経営層にとっては制御不可能の因子は、「リスク」として
切り捨てるのは当然の経営判断だと思うよ。
制御可能な因子だった本多も切り捨てられたけどね。
東宝にとっては、その世代の監督達は、昭和40年代初頭には
「お役ごめん」扱いのステージに入ったのかも。
たまに会社のプレステージを高める作品をまかす程度の、脇に
追いやられた感が濃厚。
>>186 大映は監督やスタッフのギャラ自体は抑えていたし、当時としても制作日数が極端
に多いわけでもなかった。お金の掛かる巨匠監督は溝口が亡くなった後は衣笠や市川ぐらいしかいない。
三隅などが多少のバカをやっても早撮りの森一生が穴埋めするような按配。
ただし、映画の中身である照明や美術などだけはケチらなかった。
大映は制御不可能因子がいたので潰れたのではなく、むしろ興行網とスターの弱さ
故に潰れた・・・そもそも永田本人が最大の制御不可能因子だったので・・・。
>>185 なまじVFXが進化したために、佛田洋は「男たちの大和/YAMATO」で佐藤純彌に「こうい
うことも出来ない?」とねだられて困ったとか・・・。
予算と日数の中で出来ることと出来ないことをひとつひとつ仕分けして納得してもらったようで・・・。
「三丁目の夕日」でも白組のスタッフは白組の外のプロデューサーに責められたらしい・・・
幸い監督の山崎貴がVFX兼任なので出来ないことは出来ないという見極めが出来て何とか映画が収まった。
それこそハリウッド資本でILMやアンブリンに現場を丸抱えしてもらわないと
黒澤の望むようなVFXなんか出来ないと思う。
192 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/04(日) 08:48:13 ID:DDcTvAQk
>>189 その頃は東宝は改革期で特撮専用ステージはボウリング場に(現在の日曜
大工センター)になったり大部屋俳優を全員解雇したり(後に東宝の記念
イベントに招待状が来るも反発した人も多かったらしい。)
関係部門の分社化やスタジオの完全レンタル化等かなりの改革案が練られて
いる。
>>186 大映の場合は永田自身が制御不可能の因子のような気がする。
松竹は老害の城戸四郎、東映は大川ジュニア、日活は堀久作が制御不可能の因子。
東宝が一番マシだな。
>>191 ハリウッド資本でやれば良かったのではまいか?
VFX影武者なんて考えれば、すごい長篠の合戦が撮れるよ。
197 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/04(日) 15:14:25 ID:d8cZF+Ux
>VFX影武者なんて考えれば、すごい長篠の合戦が撮れるよ。
現在の技術レベルでも
本物との差は歴然とわかる。
よほど目が悪ければ別だが。
ちなみに影武者の「馬屍累々」は
画コンテには「合成」との指示がある。
198 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/04(日) 15:24:21 ID:IxNyQZqU
本多は奥さんには自分から辞めたみたいに
いってたみたいね。
悲しいなあ。
>>197 年寄りだからわからないよ。CGも実写も見分けがつかないよ。
淀川さんもわかってなかった。
200 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/04(日) 22:41:10 ID:DDcTvAQk
>>198 "グッドモーニングゴジラ"の中では「きっちり予算と日数を守りヒット
させた優良監督」を簡単に切ったのはおかしいとあったね。
東宝のドル箱だった特撮映画を支え政治力のあった円谷英二でさえ
「円谷さんの東宝との契約がもすぐ切れるらしい・・・」という噂が流れ
主要スタッフの離散が相次いだらしい。縮小傾向にある映画界よりも自分
の製作プロがTV進出で成功していたから身の置き所はあったんだろうけど。
黒澤監督も、最後は数少ない親友の一人だった本多監督と
いっしょに映画が作れて、お互いに幸せだったんだろうな
>>200 円谷英二が死んで、すぐに特技課が廃止された。
黒澤の独立時もそうだが、社内になぜあいつだけ特別視するんだ、
という空気はあったんだろう。
初代「ゴジラ」の中の人は
「七人の侍」で野武士も演じてるけど
黒澤のせいで
こんな怪獣の中に入るような仕事やらされると
当時はぶーたれてたのに
今は、自慢の種にしてる。
(多分、七人の侍も)
人間て嫌だね。
「黒澤のせいで怪獣役」って理屈がわからん。
「ゴジラ」のキャスティングと黒沢は関係あるのか?
> "グッドモーニングゴジラ"の中では「きっちり予算と日数を守りヒット
> させた優良監督」を簡単に切ったのはおかしいとあったね。
別に映画産業に限ったことではなく、経営者にとっては経営が苦しく
なったときには企画や製作部門を縮小、または廃止するというのは
定石なんだよ。
物を売って金を稼いでくる営業部門(映画の場合は興行部門=番線か。)は
温存する。
ソフトなんてのはどこか外部に発注するか買い付けて調達すれば良い。
最近では生産拠点(工場)を、人件費の安い中国や諸外国に移設して、
国内の営業活動は販売のみに注力している企業も珍しくないよね。
映画産業の子供(鬼っ子)ともいえるTV産業も、映画のすぐ後から
自社製作を縮小し、外部製作の体制に切り替えてる。
東宝は昭和40年代初頭に急激にその改革を行った。
当時の経営陣は相当の辣腕でやり手だったと思う。
企業の使命は身を切り刻んでも過去から未来への「存在の継承」だからね。
(全体が消滅するより「生き延びる」ことの方が大事。)
撮影所で長年「良い映画だけを作っていれば良い」と、映画産業黄金期の
ぬるま湯に浸っていたスタッフにはそういう現実の厳しさは到底理解出来な
かったんじゃないかな。
ぬるま湯
>>203 中島の春さんのこと?
「当時はぶーたれてたのに」のとこだけは、組合の闘士でもあったという
手塚の勝さんの方では?
>TV産業も、映画のすぐ後から
自社製作を縮小し、外部製作の体制に切り替えてる。
その究極の成果が納豆ダイエット捏造と
>ぬるま湯に
日本映画黄金期でも映画の現場の人で
ぬるま湯につかってた人なんていないでしょう。
ぬるま湯につかってたのは
むしろリストラされなかったような人達だよね。
何処の会社でもまず立場の弱い人間から切られるのは
同じでしょう。
>205は東宝社員と確定しました。
>>205はごく普通の経営論なのだが、
皆さんはそういう事は知らないの?
212 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/06(火) 22:19:47 ID:3Op2nYl8
>>205 その当時の藤本真澄名の東宝合理化案の文書を見た事があるが
娯楽の多様化やTVの台頭に対して思い切った生き残り策
を示していてかなり冷静の分析していて「もう"沖縄決戦"の
ような大作はつくれないかもしれない・・・・」と言う位の危機感
が感じられていた。
今で言う製作委員会方式や資金力のあるスポンサーを募るとか海外の
との合作とかなんて案も出されていた。
とても黒沢が"天皇"として映画を撮れる状況ではなかった。
>>212 昭和33年に映画観客11億人突破してから、わずか7年後の
昭和40年には年間観客数約2億人割れだっけ。
たったの7年間で映画産業を取り巻くパラダイム(枠組み)は
大幅にTVや他のレジャー産業にシフトして行ってしまった時代
だったんだね。
やたら東宝の経営者をほめあげてる人がいるけど
アメリカも日本同様、映画の観客は大きく落ち込んだけど
日本ほどは減らなかったんだよね。
東宝の経営者はやはり無能だったと。
そのアメリカの映画会社に虎×3で解任されてしまった
黒澤も哀れ‥
東宝も無能だし、黒澤プロとして、その東宝の映画製作の
下請けでご飯を食べていた黒澤も無能・・・・orz
映画監督なんだからしょうがないだろ。
よくもそんなに無能無能言えるな。
無能といえば、丹波さんは黒澤映画の出演はなかったよね?
あれは無能じゃなくて死能だが
白痴の監督だからね。
220 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/07(水) 23:02:46 ID:/WSbFUnN
このスレに
東宝の社員が潜伏中です。
黒澤明はどですかでんだな
222 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/08(木) 01:39:53 ID:3mvQ5TiN
日映で「静かなる決闘」を見たのですが、配役のうち
「骨董屋」「係長」「労働者」「みいちゃん」「事務員」
が分からなかったです。骨董屋なんて出てきましたっけ?
223 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/08(木) 09:34:34 ID:6+u4ozPk
>>204 "ラドン"の脚本を読んだ黒沢が読みいろいろアドバイスした。
「日本映画は季節感が無いから入れた方がいい。」とか
ラドンとメガヌロン、人間との大きさの対比とか。田中Pがとても
参考になったと語っていた。
224 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/08(木) 14:31:48 ID:ts0iqQxO
>>204 「七人の侍」で予算何度も使い尽くすような
ことするから、自分にこんな閑職が回ってくるという意味。
>>204じゃないけど、ますます意味が分からない。
「七人の侍」が予算超過しなくても、それとは関係なく、ゴジラの着ぐるみの中には誰かが入らなくちゃならないだろうに。
それに、着ぐるみの中の仕事は「閑職」じゃないし、その仕事の依頼を中島氏は二つ返事で承諾したという逸話がある。
>>224は文献読んでも全く何もわかっちゃいないただのバカ
つまり、金喰い虫黒澤がいなければゴジラの制作費がもっと上がって
着ぐるみじゃない方式でゴジラを動かせただろう、ってこと?
傑作も多いけど、駄作も多いよな。これが一人の監督から出てきたのかってくらい・・・
駄作かどうかは別にして
同じ監督が撮ってるのがわからんとしたら
君はメクラだよ。
僕はオシだから
>>228 黒澤の傑作率はチャップリン(初期短編は除く)や
キューブリック並に高いと思うが・・・
「多くの巨匠はただ数本の傑作で名を残したが、クロサワは7本も8本もの名作で世界に知られている」
フランシス・コッポラ
コッポラちゃんも2作だけだったもんね・・・
「映画を学んでいた学生のグループがノーベル賞事務局に手紙を書き、
映画をノーベル文学賞の対象に加え、黒澤明に賞を贈ろうと訴えた。私もその一人だった。」
フランシス・コッポラ
>>234 愚かな振る舞いをするよなぁ・・・
熱気に駆られた若い人間のすることは本当に恥かしい
コッポラ、どうせヤクでキメていた時の出来事ではないのか?
>>235 自分のためではなく、尊敬するアーティストのために
一文の得にもならないことをする情熱は
オマエのような人間には分かるはずも無い
かわいそうな奴・・・
手順を無視していきなり直訴というのは、しょせん「クレーマー」タイプの
人種の取る行為。
ちゃーんと自国の大使館を動かしてでもやりゃいいのに。
でもそのバカっぽさも笑えるが微笑ましい。
結果は勿論却下だったろうけれど。
238 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/13(火) 18:29:19 ID:R+yEXpew
黒澤映画の白黒画面が古すぎて付いていけない
コッポラは「地獄の黙示録」撮った常軌を逸したところの
ある人間だから仕方ないとも思うが、かといってそれが
良い事だとも思えない。
かえって逆効果だったのでは?
映画ってのは共同作業だし、金銭の問題が関わり過ぎる。
ノーベル賞の対象には向かない。
242 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/14(水) 08:42:08 ID:DewAnFq/
>>240 良悪関わらず、学生の嘆願書なんかの効果はゼロ
243 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/14(水) 14:25:41 ID:uoCrD332
既に何度も指摘されてるんだろうけど、「ロスト・イン・トランスレーション」でビル・マーレーが演じた役は、
フランシス・コッポラがモデルだよね。
ヒロインは監督のソフィア・コッポラ自身だろうから、父子相姦的なニュアンスがある。
「ロスト・イン・トランスレーション」を紹介しているアメリカのサイトを発見したら、
あっちの人もちゃんと分かっているみたいで、
フランシス・コッポラと黒澤が共演したサントリーのCMの画像を掲載して、関連性を指摘していた。
一度、ソフィア・コッポラに黒澤のことを語ってもらいたいもんだ。
あのCMの撮影の際に父にくっ付いて来日したソフィアは、当然、黒澤に会っているだろう。
当時まだ子供だった彼女の目に、黒澤はどう見えたんだろうか。
ソフィアって才能あんの?イタリア系アメリカ人は、親族の仕事を公私混同するのが
当たり前だから、コッポラがほとんどプロデュ−スしてるんだろうし、監督の範疇
まで口出してるんじゃねえか?宮崎吾郎ちゃんよりはマシだろうが・・・
>>244 ソフィアの監督としての才能はしばしば批判されるが、既にそれなりに名声を
得ているので監督としての地位は確保している。
コッポラは現場には口出ししない。プリプレ・ポスプロではアドバイス
するのかもしれないが。
246 :
243:2007/02/14(水) 23:40:36 ID:uoCrD332
「ロスト・イン・トランスレーション」を見ていない人には理解不能の書き方をしてしまっていた。
あの映画は、コッポラがサントリーのCMに(黒澤と一緒に)出演する為に日本に滞在し、
娘ソフィアが同伴していた期間の出来事が、ストーリーの下地になっている。
>>246 おう、そう補完してくれると良く解る
>>243だけ読んでると、頭ん中がトーフになりそうだ。
248 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/15(木) 23:35:00 ID:+rITPeIX
249 :
248:2007/02/15(木) 23:35:32 ID:+rITPeIX
誤爆したごめん
おうおう、スゲー誤爆だなw
クロサワ脚本、森一生監督、ミフネ主演の
「荒木又右衛門・決闘鍵屋の辻」を観ました。
いや、85分であの情報量・・・・
「用心棒」の10年も前にリアルな立ち回りを試みていたのも興味深いですね。
ミフネに目張り入れさせて、
既存時代劇のパロディをやるシーンに笑った。
>251
日本刀はそもそも何人も斬れるものなのか、という根本的な疑問から書かれた
脚本。七人の侍の原点。つーか俺観たことないけど。
観たい・・・・・。
黒澤明「監督」作品はどこのビデオ屋にもあるし名画座でもよく上映されるけど、
黒澤明「脚本」作品はほとんど無視されてるよな
脚本作品だってあれだけ膨大な量あるんだから、ちゃんと評価し直して、観られる状況にしてほしいぜ
同意
>>254それあまり知らないねえ。「雨あがる」以外にどんなのがあんの?
257 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/19(月) 10:22:02 ID:Fn7Kxkd5
>254
>名画座でもよく上映されるけど
どこの地域?私、福岡だけど名画座は壊滅したよ。
スクリーンで古い映画見たいよ。
それと25年ほど前まで自主上映の興行打っていたけど
黒澤映画ってフィルム借りるの高いんだよ!!
258 :
254:2007/02/19(月) 13:55:50 ID:O4LAlewW
>>258 有難う。よく調べてくれた。しかしこれだけの本数書いてたんだな。やっぱ天才だな。
260 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/20(火) 03:35:23 ID:EKVmdvrD
昨日テレビ放送したメル・ギブソンの「ボディーガード」、「用心棒」出てたな、映画の中主人公が好きな映画として。
黒澤へのオマージュらしい。
>メル・ギブソンの「ボディーガード」
ケビンコスナーだよ。
あれはシナリオライターがKUROSAWAマニアらしいから
ナイフなげの練習してたり
犯行理由が「天国と地獄」ぽかったり
「七人の侍」「野良犬」も入ってたりする。
戸田奈津子が字幕で
「二匹の侍ね」とかやってたのに萎えた。
「三匹の侍」に引っ掛けた洒落のつもりだろうが
黒澤オマージュに満ちたこの映画なら
当然「二人の侍」で決まりだろ。
ボケが。
ナっちを悪く言わないでッ!
263 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/20(火) 18:08:40 ID:s/KVdPtz
>>261 しょせん、女に男のロマンは分からんさw
アメリカ映画をみるとき最後の最後に血の気が引くことがある。
字幕 戸田奈津子
ドイツ映画を?
267 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/21(水) 02:21:25 ID:8Agmd4qV BE:74274645-2BP(3131)
268 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/21(水) 11:30:37 ID:cvtoLNkq
パフューム ある人殺しの物語
設定フランス 全編英語 ドイツ映画 翻訳なっち
戸田奈津子は黒澤のパーティに
リチャードギア連れて行った時に
通訳してたらしいけど・・・
「シャルウイダンス」の時のギアの会見のひどい
通訳見ると、ちゃんと意思疎通できてたのかなあ。
ハリウッド版はオリジナルに比べて
夫婦関係によりディープなフォーカスをとか。
日本語になってないぞw
271 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/22(木) 17:11:09 ID:0097lEpf
>>260-261を見て、久しぶりに「用心棒」見たよ。
場面場面がすごく面白いな。こりゃ傑作だよ、間違いなく。子供の頃に見て以来だから色んな発見があった。
ほとんどの登場人物を道化のように描いてる点や、100m×20mくらいの辻と周囲の家だけを舞台設定して映画自体を劇場化してる点など、さすがだと思ったな。
>>268 こいてない
ビム・ヴェンダース監督「リスボン物語」
ドイツ・ポルトガル制作
言語:英語 ポルトガル語 ドイツ語
字幕:戸田奈津子
英語字幕からの翻訳なんだろうな
ちゃんとドイツ語できる字幕翻訳家だっているのに、なんで、
そこまでして戸田に頼みたがるのかねぇ。
>>273 ドイツ語できる人を別に雇うと金が余分にかかる。
映画配給会社にとっては正確な字幕付ける事より
自社の利益が優先するのは当然でしょう。
戸田奈津子に翻訳家としての良心があるなら
英語からの重訳じゃ責任もてないから
原語わかる人にやってもらってぐらい
言うだろうけどね。
275 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/24(土) 17:02:12 ID:EZkvz0nr
>274
>ドイツ語できる人を別に雇うと金が余分にかかる。
別に養護する訳じゃないけれど、それだけじゃないよ。
本の翻訳は出来る人でも、映画の翻訳は難しいってことだろ。
いちばんの問題は文字数制限。
本の翻訳専門じゃないドイツ語映画の字幕ができる字幕翻訳家もいるって話だろ
そいつ一人雇えば済む話しじゃないか
それでもなっちを頼まなきゃいけない大人の事情があるんだろ?
なっちはヴェンダースとかジャームッシュとかけっこうやってるんだよね
そういえば黒澤とヴェンダースの対談はワラタ
ジャームッシュは黒澤について発言したことはあるのだろうか
>ジャームッシュは黒澤について発言したことはあるのだろうか
DVDの解説。
280 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/25(日) 04:07:54 ID:M6i7Tnss
281 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/25(日) 12:00:32 ID:1O6pU+vM
なっちに盗作の疑いなんてかけないで!
あの〜、チャップリンは黒澤明について、何か言及してたんでしょうか?
天ぷらおいしいって言ってたよ
日本人は下僕で十分って言っていたよ
来年没後10年だからこれを機に廉価版DVD発売キボン
286 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/26(月) 14:37:26 ID:Hsle19fP
早いなぁ。もう10年か・・・無くなったのがつい先日のことのように。
俺もオッサンになるわけだ・・・orz
288 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/01(木) 18:45:01 ID:dgzpoih5
最近、クロサワにハマった30過ぎのオヤジだが、みんながクロサワに目覚めたのって何歳頃?
10代〜20代には、全く観る気も起きなかったんだけど・・・
それが先月、突然思い立って「羅生門」観たらその面白さに気がついてしまった。
今はもっと早く観ていればと後悔している。
289 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/01(木) 19:15:03 ID:GLJJB3yj
精子の時からクロヲタ
>>288 大学2年(一昨年)頃。レンタルビデオ店のオススメの邦画コーナーで紹介されてて、
丁度その時、レンタル半額期間中だったから軽い気持ちで椿三十郎を借りたのがきっかけ。
その後DVDとかグッズとか関連書籍買い漁った。
今では立派な黒澤信者です、本当にありがとうございました。
291 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/02(金) 05:26:06 ID:MOhg1tQ/
292 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/02(金) 09:33:25 ID:xeWqKd9x
>291
テロップで「RAN」とでてるが?
293 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/02(金) 09:36:35 ID:xeWqKd9x
292です
すまん途中で送信してしまった。
そのときに撮ったメイキングじゃないのか?
「メイキング・オブ・乱」か『AK』
字幕からすると、「メイキング・オブ・乱」の本編に使われなかった
ビデオ素材のようだね。
持ち主は当時撮影に携わったスタッフで、全部で150時間あったうちの
70時間分だけが自分の手元にあると言っている。
そしてこれを世に出すための資金協力を呼びかけている
(スピルバーグでも誰でもいいから協力してほすいと)。
>>294 この人、かなり電波入ってるね。
(他にアップしてある変な動画)
おまけにkurosawaのスペル間違ってるしw
296 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/03(土) 10:02:21 ID:fGCdvgd3
「用心棒」観た
この手の痛快アクション物って生き生きしてていいな
ぐだぐだ云わずに楽しんで観て映画館出るとき肩を怒らせてるっていいじゃまいか
297 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/03(土) 10:21:05 ID:m8uMWO5J
298 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/03(土) 13:05:56 ID:fGCdvgd3
「椿三十郎」観た
これも面白い、黒澤って芸域広いんだな
「椿三十郎」観た
但し、織田&森田版の予告編。もう死ねよって感じ。
300 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/04(日) 08:54:30 ID:e61LMaeN
「野良犬」観た
「楽しいわ、とっても楽しいわ、まるで夢見たい」
うーん、さすがにちょっと引いたw
後、この映画にも説教臭いセリフ出てくるんだけど
黒澤が実際にそう思ってたのかどうかは疑問
登場人物の一人にそう言わせて観客に「ほんとそう思う?」って聞いてるのかも・・・
影武者に親父がエキストラとして出ている事実を最近聞かされた。
影武者のDVDを親父にプレゼントした。
一緒に見ていて黒澤作品にどっぷり漬かってしまったよ・・・
302 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/04(日) 22:28:39 ID:6czI7tIb
黒澤作品いずれ次世代DVD化するんだろうな。
LD→DVDと大枚はたいて損した気分。
なんでー?
その時々でちゃんと黒澤作品を観れるんだから問題ないと思うけどな。
>>303 私のアパートから見上げるとあなたの家は天国に見えましたよ。
正真正銘の畜生乙
306 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/05(月) 11:20:27 ID:LhdC7qEz
赤ひげはじめて観ました。
面白いんだけど、物凄い既視感を覚えた。
クロサワて”七人”だけじゃないのね。
昨日「生きる」の公園見てきた
308 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/05(月) 12:49:02 ID:5LrJ9nB5
黒澤の容貌といえば晩年のガマデブタイプしか知らなかったけれども
若い頃の黒澤って落合博満似でけっこうハンサムだったのですね。
ぜんぜん面影が無いので驚いたです
,.--'" ``¬ー--、
/ _,.- ''_二ゝヽ
j _,-'_´-''_ニ -一ーヽ、_
r''´ /_,r',.-''" _,. 一'ヾ'"ヽ
! /// _,-'" ヾミミ、ノ
/;; ,-' /// ,.r';ミシ''" _,,,!..._
|V / l// _,-ミシ" __..... -、ニ7 ''" 'l, 'l, 照れるなあ
ヽ |_V___,.='_,,,,===イ ''"'" d ヽー ' V
ヽr'i-ヽ`: : : |  ̄ ノ ヾー"l _
',ヾ:: , i `ー‐'ヘ-ヽ..-ヽ. | __,..--一''" ̄`''ノ
--、_ハヽ__ヽ / __ _. | __,..ィ" - '_,, -'" ̄
ヽ、 Y `\ l '"  ̄ノ / _.... -‐''" `-、
\ ヽ `'、 ヽ,,  ̄ ̄ ノ`ヽ,,,,_,.. -''"/ _ ヽ.
-- = \,.....--ヽ、 __ ,.ヽ_ _,. /_,;-'"/ | `ヽ ,)
シ_ _ ヽ___ \____r-、  ̄_,vノ'"/ :| l `ー、_ノ ̄
/ `ヽ--'' /l  ̄ ̄ ,. -' _ | ヽ、 ,r'''''ー一'''''''ー--’
〈_ - / // / l| / | _,.-'" = ヽ _,..-"
308>自分も若い頃の写真何枚か見たが
確かに整っててけっこうハンサム!
若くして亡くなったお姉さんも美人なんだよね
「男はつらいよ」シリーズにマドンナも含めて黒澤組の役者が
結構ゲスト出演してるんだけど山田洋次って黒澤フリークなの?
志村喬、宮口精二、三船敏郎、香川京子、京マチ子、東野英治郎・・・
たそがれ、隠し剣、武士の一分の衣装は黒澤和子
>>312 知らなかった。左卜全も出てた回あったな。男は〜
>>311 それは黒澤中心に見過ぎているな。
挙がった名前の人は、各社で色々な監督の映画に出ている人ばかり。
重なることもあるだろう。
>山田洋次って黒澤フリークなの
山田洋次に娘をよろしく
と頼んでたらしいから。
武の「座頭市」の衣装が娘なのも
同じ理由。
東京国際映画祭で黒澤明賞もらった時に
「黒澤を敬愛する気持ちは誰にも負けない」
晩年の作品の撮影現場では、山田洋次がよく、「見学」(というか「表敬訪問」)していたね。
そういう時は、ワイドショーやスポーツ新聞の芸能面で必ず取り上げられていた。
ということは、「その日、山田洋次が撮影現場へ行く」ということが記者たちにリークされていたということで、
山田側としても「自分の名前が宣伝のプラスになれば」という思いやりもあったんだろう。
311です。情報ありがとうございます。
黒澤明と山田洋次にはそういう信頼関係があったんですね。
黒澤組の役者を使うとき、役柄や台詞などに黒澤映画へのリスペクトを
何となく感じていました。松竹の大先輩である小津さんよりも黒澤明を
敬愛し続けていたんでしょうね。
黒澤映画の影響を受けた作品
「キング・アーサー」(戦術・燃える民家・泥まみれの戦闘→「七人の侍」)
「13ウォーリアーズ」(戦術・土砂降り戦闘・剣を墓に突き刺す→「七人の侍」最後の戦闘で戦う13人の野武士)
「アンドレイ・ルブリョフ」(タタール人の豪雨の中の襲撃・泣いている子供をルブリョフが抱きかかえる→「七人の侍」)
「コナン・ザ・グレート」(村に軍隊が押し寄せる・敵のアジトに進入後仲間が殺される・最後の決戦での戦い方→「七人の侍」)
「マッドマックス2」(一匹狼・対立するグループ・用心棒稼業・犬・顔の傷メイク・瀕死⇒復活⇒復讐・人質を使い誘き出す→「用心棒」)
「スターウォーズシリーズ」「ワイルド・アット・ハート」「仁義なき戦い」「もののけ姫」(腕切断→「用心棒」)
「ダイハード3」「007シリーズ」(主人公を苦しめる大男→「用心棒」羅生門綱五郎)
「ボディガード」(シンガーの用心棒・「用心棒」を観に行くコスナーとホイットニー→「用心棒」)
「レイダース/失われたアーク」(主人公が後ろ姿だけで顔を見せない冒頭→「用心棒」)
「ザ・エージェント」(喫茶店のシーンのバックに一瞬ハッピー・バースデイが流れる→「生きる」)
「ET」(ひとりでに動くブランコ→「生きる」予告編)
「マトリックス リローデッド」(モーフィアスの殺陣→「椿三十郎」三十郎の殺陣)
「千年女優」(糸車を回す妖婆・火矢・壁のシミ→「蜘蛛巣城」)
「デリンジャー」(俳優に実弾を飛ばす→「蜘蛛巣城」俳優に弓矢を飛ばす)
「未知との遭遇」「SWEP1」(砂嵐の中からジープが現れる・霧の中からグンガン族が現れる→「蜘蛛巣城」)
「スターウォーズ」( ストーリー設定・キャラクター設定・場面転換ワイプ→「隠し砦の三悪人」)
「清朝皇帝」「風とライオン」「スターウォーズEP6」(疾走する馬上の殺陣・スピーダーバイクチェイスシーン→「隠し砦の三悪人」)
「ダーティハリー」「リーサル・ウェポン」「セブン」「ノーウェアー」(新人刑事&ベテラン刑事→「野良犬」)
「スターウォーズEP2」(熟練若手コンビ・逃げる女を追跡・雨の中の一騎打ち→「野良犬」)
「ゴッドファーザー」 (結婚式パーティ・ウェディングケーキ・シークエンス→「悪い奴ほどよく眠る」)
「ゴッドファーザーPARTV」(眼鏡のモダン刺して血しぶき→「椿三十郎」)
「暴行」「戦火の勇気」「JSA」「閉ざされた森」(食い違う証言内容→「羅生門」)
「処女の泉」(ストーリー設定・森の描写・泉のモンタージュ→「羅生門」)
「フレンチコネクション」(高架線路下でのカーチェイスシーン→「天国と地獄」特急こだま)
「身代金」(主人公は成り上がりの金持ち・FBIが変装して家を訪れる→「天国と地獄」)
「踊る大捜査線」 (色の付いた煙突の煙→「天国と地獄」)
「シンドラーのリスト」(コートにパートカラー→「天国と地獄」)
「天と地と」(軍旗の色分け・鹿狩り・様式美・戦闘→「乱」)
「プライベートライアン」(戦闘シーンでの残酷描写→「乱」三の城攻防の地獄絵巻)
「スターウォーズEP1」(ドロイド軍団vsグンガン族→「乱」次郎軍vs三郎軍)
「英雄」(一斉に放たれる弓矢・様式美・衣装デザイン→「乱」三の城攻防・ワダエミ)
パートカラーなんか昔のピンク映画じゃ当たり前ですが。
「踊る大捜査線」は劇中で天国と地獄だってモロに言ってるし、
「シンドラーのリスト」はスピルバーグが明言してるし…
映画に詳しくないやつに限って、昔のピンク映画はとか知ったかぶりをしたがるから困る
>>319 >>321 自分の知らないことに、無知ゆえの知ったかぶりで口を挟むと
バカにされるってことだよ
分かれよ
>>322 馬鹿にしたつもりだったのか。
バカの言うことは理解しがたいな。
さしもの黒澤も、ミリアスと会ったときの熱狂ぶりにはひいたというエピソードは
笑わせるが、このエピソードってきちんとしたソースあるの?
黒澤を批判する人もいるかもしれないけどやっぱり歴史に残る監督なのは確かだよ
蜘蛛巣城みたいな全編が力感と妖気に満ちた狂ったような映画って他に知らないな
黒澤を批判している奴らは、
黒澤が歴史に残る監督だから批判してるんだってば。
黒澤が歴史に残るという前提が気に入らないから批判しているんだろ・・・
俺も最初はそうだった・・・なんだこのオヤジ、天皇とかほざきやがってと・・・
渋々一作観た。ふうんと思った・・・、次の作品を観た。虜になった。
いまではガチガチの黒澤原理主義者になりまった。
>>325 初めて聞いたが、
脚本やったダーティー・ハリー2のDVDのインタビューで、
授かり受けたというマグナム44を嬉しそうに持つジョン・ミリアスを観た私としては、
然も有りなんと思う。あの人はちょっとヲタ入っている。
>>329 その作品が何か言わないと、単なる自分語りレスじゃんw
>なんだこのオヤジ、天皇とかほざきやがってと・・・
「天皇」と陰口叩かれていたわけで、
自認しているわけでも、スタッフが本人に対して言うわけでもないぞ。
334 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/15(木) 02:30:41 ID:PTuDRbwH
>325
でもミリアスが黒澤の影響を受けたという場面、
まるでニュアンスが違うんだよね。
ハリー・キャラハンと新米刑事の関係とか
クロリス・リーチマンが尋問される場面とか
オーソンが市民ケーンでお蔵入りにした撮影技法を
10年後、羅生門で恥ずかしげもなく使った黒澤w
市民ケーンと羅生門を見比べればいかに黒澤が矮小かわかる。
>お蔵入りにした撮影技法
それなら誰も知らないだから使ったって構わないだろう。
335はお蔵入りの意味を知らないw
>>335 そもそも「お蔵入りにした撮影技法」とやらを
どうしてオマエみたいな厨臭い奴が知ってるんだw
それよりオマエ、「お蔵入りにした撮影技法」って何のことを言ってんだ
書いてみw
理解力ないな。誰もパクったなんていってないだろ。
オーソンがボツにした技法を10年遅れて完ぺき主義の黒澤が使ったという事実。
俺がいいたいのはここだ。この二人の差だ。
だから、その技法は何なのか言ってみろや
恥ずかしげもなく、と言っておきながら
誰もパクったなんていってないと来た。
ウェルズはボツにしてるしている上に、その時点で市民ケーンは日本公開もされてない。
どこが恥ずかしげもなくなんだ?
俺は粘着バカだと告白したかっただけかよ。
お蔵入りにした撮影技法って何だろう?
「市民ケーン」の撮影技法で一番有名なのはパンフォーカスだけど、お蔵入りしてないからなぁ。
343 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/15(木) 19:15:54 ID:sN6VCQn6
最近立て続けに黒澤映画見てるけど、今ではテレビで流せない不適切なセリフが一杯出てくるな
言葉狩りが始る前の日本映画はよかったね
そもそもパンフォーカスは、ウェルズ以前に
宮川一夫がやってるという事実は既に映画ファンなら知ってるしね
345 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/15(木) 19:45:36 ID:5z/1J3iT
ウェルズ以前はワイラーだよ
北海の漁火あたりから試みている
調べてみたが、「漁り火」はトーランドではないんだね
ワイラーとトーランドは36年あたりからいっしょにやってる
するとワイラーのイメージをトーランドがさらに具体化してウェルズに持ち込んだというところなのかな
技法が誰が最初というのは難しい場合が多いよね
ジャンプカットは「風と共に去りぬ」でとっくにやってるが
だからといって「勝手にしやがれ」が先駆じゃないなんていう人もいない
349 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/15(木) 22:09:47 ID:5z/1J3iT
>>346 「嵐ヶ丘」の頃のトーランドは少光量での撮影を研究してたので、
パンフォーカスをやりたいワイラーとは衝突したらしいけどね
「市民ケーン」はパンフォーカス初の完成形と考えれば間違いじゃないだろうね
回想形式?
>>348 「シベリア超特急」は淡島千景とか出ていて、
観なきゃいかんと思っているのに、まだ観てないんだけど、
「超特急なのに、列車が動いてない!」っていうのは、
「シベリア超特急」に列車が走っているカットがないということ?
335必死だなw
>>352 >お蔵入りにした撮影技法
についてはウィキペディアに書いてないけど、結局何だったの?
羅生門の撮影技法
黒澤ファンのお前らが知らないはずないだろう・・・
え、まさか?そんなはずないよな??
>>355 そんなのですでもいからさ。
>お蔵入りにした撮影技法
ってのを教えてよ。
>wikiのくせに見事に書いてあるから
自分の言葉で説明できないんだな
仮にお蔵入りした手法を真似していても
羅生門(というか黒澤明)の偉大さが損なわれるとも思えんが・・・
黒澤とはチョトずれるかもしんないけど(スマソね)、マルチカメラって黒澤の考案てことになってるよね
そのマルチカメラとは違うんだけど、テレビ収録の基本である三カメ形式は
カール・フロイントがアメリカ時代の最晩年に「アイラブルーシー」で考案したんだってね
メトロポリスのカメラマンが最後まで進取を忘れなかったってのはうれしいね
「市民ケーン」を傑作と呼ぶことに抵抗は感じないけれど
アレをウェルズの最高作だと本気で思っている奴は
映画初心者の最たるものだ
ここで必死な厨も、どこぞの選出で「市民ケーン」が
映画史上のベストワンに選ばれているのを見て
一生懸命、持ち上げて「通」のフリしてるだけなのが丸分かりで・・・
実にイタイ
>マルチカメラって黒澤の考案てことになってるよね
マルチカメラ自体を黒澤が考え出したわけではない。
黒澤が独特なのはその使い方。
KUROSAWAというドキュメンタリーに付いてるおまけインタビュー集の中では
MovingMultipleCamera と表現している。
それに黒澤は3台どころか
5台とか
「室内シーン」の撮影で使う。
しかも望遠レンズでな。
「七人の侍」を傑作と呼ぶことに抵抗は感じないけれど
アレを黒澤の最高作だと本気で思っている奴は
映画初心者の最たるものだ
ここで必死な厨も、どこぞの選出で「七人の侍」が
日本映画史上のベストワンに選ばれているのを見て
一生懸命、持ち上げて「通」のフリしてるだけなのが丸分かりで・・・
実にイタイ
------
と置き換えると、
>>360の文章のすばらしさがよくわかるな。
365 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/17(土) 05:11:25 ID:OaPhLamJ
「わが青春に悔なし」観た
占領下の映画らしく戦争否定だけど赤じゃないポチ様映画
自由と農民の組み合わせが米民主党の占領政策なのね
右か左かよくわからない戦後の混乱がよく出ている
原節子は美しい
今頃見て、平成視点でアレコレ言ってもね。
368 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/17(土) 18:54:40 ID:TJ/fDEgG
黒澤のどこが凄いンだよ
>>368 オマエも大人になれば・・・
いや、オマエには無理
370 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/17(土) 20:14:04 ID:OaPhLamJ
「酔いどれ天使」観た
これとか「野良犬」のギラギラした三船って面白いな
なんか太陽がいっぱいのアラン・ドロンみたいだって思って
調べてみたらこっちのほうがずいぶん古いんだなw
で、洗濯物の中で虫けらのように死んでいく三船を観て
灰とダイヤモンドのチブルスキーを連想した
そしたらこれまたこっちのほうが古いんだよw
「羅生門」以前の作品はなんとなくちょっと落ちると思って敬遠してたけど
全体として今いちな所は有るけど部分部分でやっぱすごいな
太陽がいっぱいも灰とダイヤモンドも若い時に観たのに
この作品は観てなかった
邦画はだめだって言われまくってる時に大人になったせいか
邦画を過小評価し過ぎてたと最近反省してる
ところでよく指摘されたりする「説教臭いセリフ」なんだけど
一方的に断罪してるように見えて、実はそうは出来ない人々を描きたかったんじゃないかな
「どですかでん」とか観た後で初期の作品を観ると特にそう思う
「お前はどう思うよ?」って問いかけられたような気がする
小津や溝口は大人にならなきゃわからんだろうが、
黒澤は中学生でもわかると思うが。
中学生にもわかる映画が一生わからない368
望遠といえば、「七人の侍」で侍を品定めするシーン
「醜聞」スキャンダル観た
うーん、これはちょっと俺にはいまいちかな
俺にはってゆーのは映画の技術的な側面ってほとんどわかんないから
カメラワークとかなんとなく斬新なような気がするんだけどどの程度歴史的価値が有るかなんてのはまったくわかんないんだよね
プロットとかメッセージとかは平凡なものだと思うし単線的でコクがない
ちょっとがっかりだった
>>374 おれも同じような感想だった、
結論としては「松竹だから」。
376 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/18(日) 19:43:48 ID:89CW32uL
オーゾンに比べれば黒澤なんてただの小物
「醜聞」は当初の配役通り、ヒロインが高峰秀子だったら、もう少し面白かったかもね。
378 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/18(日) 21:24:07 ID:OSR0u4Og
あの映画の李香蘭は美しい、可憐だ。
そして、満映時代よりも色気が増している。
それだけでも見る価値はある。
映画としては、黒澤作品中の最低駄作。
俺は好きだよ「醜聞」
かわいいから
>>379 ああ、かわいい。「醜聞」はかわいい映画だよ。
「螢の光」のシーンが好き。
381 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/19(月) 23:25:54 ID:bebolr4d
高峰秀子のエッセイによれば、単にスケジュールが合わなかったかららしいけどね。
383 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/20(火) 01:08:45 ID:ducYFP2U
どうだろ。黒澤がいやがったんじゃないの?
あんなことがあった女とまた仕事するなんて。
高峰とはその後もいろいろあったって聞くけどね。
トラ×3の後の自殺劇の影には実は高峰との関係もあったって噂もあるし。
なんといっても、松山善三はあっちの人だしなぁ。
木下恵介のお気に入りだったくらいだから。
>>383 黒澤の承諾なく主役をオファーするわけないだろ。
組合管理時代ならともかく。そもそも松竹だし。
木下@松竹の「破れ太鼓」のオファーがあったのもその頃。(これも頓挫)
直後に高峰秀子はフリー→渡仏。
キネ旬の「黒澤明を求めて」っていうムック、パラパラと見て買っちゃったんだけど、
対談形式で黒澤からいろんな監督との交流やエピソードが語られているようなので。
この本の評価ってどんなもん?
387 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/22(木) 22:02:59 ID:MTgoopg4
「静かなる決闘」観た
羅生門以前の作品で女々しい三船の演技にびっくり
三船って世間で言われてるほど大根じゃないよね
野良犬なんかと似たテイストで悪くない
初期の名作と言ってもいいんじゃないかな
千石さんはこれが一番キレイかもね
なぜ恋人に打ち明けられないのか、彼女を信頼してないんじゃないか、という疑問がまとわりついて
物語に入り込めなかったよ。
そもそも、黒澤らしからぬ題材だろう。
>>388 映画では打ち明ければ彼女は5年でも10年でも待つという人であり
それは彼女の幸せを奪うことに繋がるとしてたな、一応筋は通っている
プロと青二才の師弟って構図は黒澤にはよくあるけど
三船が最初青二才役やってたって知らなかったな
そのころの黒澤には自分自身青二才って意識があったんじゃないの。
「静かなる決闘」
観念的な理想論を追求するあまり、現実的な一般客から見ると
「はぁ?」となってしまうところが、黒澤らしい失敗作だと思うよ。
ブレーキがきかないというか、青臭い中学生的な理想論を
愚直なまでに真っ正直に語ってしまうところが嫌いじゃない。
似た印象の作品としては「醜聞」「白痴」「生きものの記録」など。
原作戯曲では最後発狂してしまうほど症状が進んでいたのに、
GHQに駄目出し受けて現行の様なラストになったんだよね。
393 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/23(金) 21:10:01 ID:prMSAsns
「素晴らしき日曜日」観た
敗戦後のうじうじした日本の男の雰囲気がよく出てる
部屋に連れ込んだらすぐやれよと思うのだが・・・
語る夢とかも平凡で古臭いけどまぁ見れないってほどじゃない
黒澤マニアならかなり楽しめるだろうな
戦後の物価とかもわかるし、日曜日に暇でデートの相手が居ないならこれでも見ようw
394 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/24(土) 04:46:33 ID:DLOUhfk/
「素晴らしき日曜日」
観てないな・・ デートする相手いないからちゃんと観とくわ。
しかし、黒澤映画の三船、志村両氏はもちろんだが、左ト全の演技の上手さには感心する。
あんな役者が今もいれば良いんだけどな〜。
藤原釜足と千秋実もいいぞ。
百姓演じたら、藤原の右に出るものはいない。
396 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/24(土) 06:48:43 ID:YdfMMoe8
「黒澤明VSハリウッド」
この「トラトラトラ」の製作過程の本は面白いな。
その本、すでに大佛次郎賞とか文部科学大臣賞とか色々受賞してんだよね。
願わくば、翻訳して海外にもどんどん発信して欲しいよ。
398 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/24(土) 12:59:49 ID:jlsrZcw8
百姓役なら左卜全もいい味出してるぞ。
黒澤映画って、脇役が非常に魅力的なんだよな。
「ごろうろっぷ」と言わせたら、釜足の右に出るものはいない!
左卜全のキチガイ演技ワロタw
401 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/25(日) 02:56:07 ID:VF+0le43
ちなみに、俺の物まねレパートリーには、「ごろうろっぷ」の釜足と、生きるの「い、いや!やれば出来る!!」の志村たかし、
「村さけえるべよ・・」の左卜全があるのは誰も知らないとこだな。
俺の物まねレパートリーは「どですかでん」の芥川比呂志。
まばたきをしないのと、頬をすぼめるのがポイントだね。
嫌な上司に怒られる時にやると効果的。
気味悪がって上司のテンションが下がっていくのがわかる。
403 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/25(日) 16:22:09 ID:uUILhYPs
>>402 その発想はなかったわ・・ でも、俺も今後使わせてもらうよw
404 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/25(日) 23:34:16 ID:fKuZys/8
韓国版のDVDが売ってた。なんとツタヤに、だよ。
「羅生門」「生きる」「醜聞」「七人の侍」「我が青春に悔いなし」「白痴」…etc.
今までホコテンの露天で見かけて「野良犬」を買ったことあるけど、
こんなメジャーな店で堂々と売ってるとは驚いた。
韓国ってリージョンコードが3なんじゃないのか?
>>406 そうなの?
「野良犬」「七人の侍」とも、パッケージ見たけどリージョンについて何も書いてないし、
リージョンフリー化も何もしてないウチのDVDレコーダーで普通に観れたよ。
説明文がハングル文字が印刷されてるし、もしかして北の外貨獲得のための海賊版なのかな?
普通に観れてるからぜんぜん気にしないけど。
ちなみに両方とも1480円ですた。
東宝がどう出るのか楽しみだな
「シェーン」判決を受けてのことなのだろう
あれ?「七人の侍」もあるのか
じゃ違うな
じゃ、東宝が黙ってないと思うが
日本版でもcosmo contents Co.Ltdって会社から
姿三四郎、我が青春に悔いなし、野良犬、静かなる決闘、羅生門、生きるが
出てるよ。(\1,029)
先日露店で手にとってみたけど買わなかった。
>>410 自分
>>409ですが、そちらのスレの書き込みの方とは別人です。
最近一気に売り出しをかけてるようですね。
>>407だけど、「入ってないはず」もなにも、ハングル文字パッケージのヤツがウチにあるんだもん。
ツタヤでディスプレイされて売ってたんだもん。w
じゃあやっぱり海賊版紛いの違法版なんだね。でも俺には全く関係ない。観れればOK。
改めてパッケージを見たけど、カラーコピーじゃなくてちゃんと印刷されてるよ。絵柄は東宝とはまるで違うけど。
ちなみに東宝版は2枚組だけど、このハングル版は1枚だからディスクのかけ替え手間がなくて鬱陶しくなくてイイ!
今度行ったときには「生きる」買ってこよっと。
「生きる」(1953)は残るだろうけど、
「七人の侍」(1954)は、なくなる可能性があるね。
国内だと、フィルム貸し出しの時のライセンス契約で、
複製を禁じていて、著作権が切れている作品でも、
DVDを勝手に売り出せないから、
・昔、映画館に売っていた頃のフィルムを使う。(かなり昔)
・海外に売ったフィルムを使う。(結構最近もルーズだった)
ってことで韓国製なのかもしれない。
複製を禁じていてって言うけど、
著作権っていうのはある意味独占複製権という意味合いがあって
著作権が切れたって事は複製をしても問題ないということなんだが。
>>414 >著作権が切れている作品でも、DVDを勝手に売り出せないから、
? 変だぞそれ。
417 :
414:2007/03/30(金) 01:09:46 ID:5s0kmgX6
全然変じゃないぞ。
映画会社と映画館がそういう契約でフィルムを貸し出している。
つまりフィルム貸し出しのライセンス契約になっている。
法律上は、本当に複製を作成していけないかどうか、判例がないので分からないが、
映画会社は、守らない映画館にフィルムを貸し出さなくなるので、
このライセンス契約で事実上ソースの流出を禁じられることになる。
実際そうなっているから。
いちいちフィルムから起こさなくても
DVDソフトから直接ソースをリップすれば複製なんて作れるがな。
著作権が切れている以上、複製しても問題はねーよ。
419 :
414:2007/03/30(金) 07:37:42 ID:5s0kmgX6
DVDなんかは、デジタル化、画質改善等の(編集)著作権が
新たに発生していると考えられている/主張している。
それが著作に相当するかどうかの判例はまだないはず。
小説を現代仮名遣いに改めたり、当て字をなくしたりする場合は判例があったはず。
とりあえずその「七人の侍」DVDはなくなる可能性があるので、
欲しい人は早めに買っておいた方がいいかも知れない。
ま「七人の侍」はまだ著作権の保護下にあるからな。
つか黒澤ファンなら東宝版買えよ。
「生きる」以前の作品はパブリックドメインになってるから
DVDを勝手に売っても問題はないけどね。
>>420 >つか黒澤ファンなら東宝版買えよ。
CC買いましたが、何か?
PD作品は他のソフトを複製してDVDを作ってもいいなどと滅茶苦茶なことを言う人がいるが
勿論そんなことが出来るはずも無い。
ちょっと考えてみ。
膨大な数のPDの日本映画のVHSソフトがある。
複製しての販売が許されるのなら、何故それらがDVDで出ない?
PD作品のフィルムを供給している会社が、ほぼ洋画専門だから
日本映画のPD・DVDは黒澤くらいしか出ていないのが実情。
423 :
409:2007/03/31(土) 12:37:38 ID:lZfQaQ+B
>>412 あーそれですね。
自分は黒澤は東宝のDVDを持っているので、それは買わずに同じシリーズ・日本映画名作集の
No.13(青い山脈)、14(また逢う日まで)、15(地獄門)買いましたけど
>>422 >膨大な数のPDの日本映画のVHSソフトがある。
>複製しての販売が許されるのなら、何故それらがDVDで出ない?
答えは自分でも言っている。
>DVDは黒澤くらいしか出ていないのが実情
黒澤くらいしか商売にならないからさ。
昔から黒澤スレにはテメエの勝手な思い込みを執拗に真実だと主張したがる厨が
張り付くのはどうしたわけか?
第一弾
黒澤は同性愛者で「影武者」撮影中に小姓役の男優に迫った
(黒澤は異性愛者です)
第二段
カンヌで上映された「影武者」は短縮版だった
(3時間版です)
第三弾
カンヌで「まあだだよ」がオープニング上映された際、ブーイングの嵐だった
(「まあだだよ」がコンペ外で出品された時のオープニングはアンドレ・テシネ作品)
第四段
パブリックドメイン映画は他のソフトを複製してDVD化しても問題はねーよ
(アホか)
黒澤作品に関しては、PDのDVDを買うよりレストアされたマスターのBSでの放映を
DVD録画した方がマシだと思うが、ま、買いたい人もいるのかな?
買った人は画質・音質のレポよろしく
426 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/01(日) 07:32:55 ID:VRDhAYW0
「一番美しく」見た
音声が小さ過ぎて聞き取りにくいのでまいった
戦中の国策映画なんだけど、黒澤の嫁が主役級で出てくるのが興味深かった
画面がわりとキレイなことぐらいしか取り柄が見つからないなぁ
マニア向けかな
これで黒澤29本見た、最後は「續姿三四郎」なんだけどあんまり気が進まない
427 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/01(日) 09:21:00 ID:j3OUKSEh
↑そこで君のベスト3を聞かせてもらえるかい?
>>428のような、いらぬ敵対心を持つ
糞尿厨も消えてもらいたいw
430 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/01(日) 10:56:47 ID:j3OUKSEh
ちなみにオレのベスト3は
野良犬
三十郎
天国と地獄
順不同でいいや
431 :
409:2007/04/01(日) 10:57:13 ID:EQl4i1TL
>>425 > 買った人は画質・音質のレポよろしく
>>423でも書いたとおり、黒澤版は買ってないけど、購入した3本は画質と音質は
充分鑑賞に耐えるクオリティだと思う。
但し、
・冒頭の製作会社(東宝、大映)のマークはカットされている
・チャプターが付加されていない
・画面右上に、うざい"BS"マークと似た、変なデザインのマークがうっすらとつく
と言った点が不満といえば不満かな。
廉価版で本で言うなら単行本に対する文庫本のような感じで、これから映画を
研究しようと志す所持金の少ない若い人達にとっては、うってつけの勉強材料
かもね。
いい時代になったもんだ・・・
432 :
409:2007/04/01(日) 12:40:37 ID:jmDinYhJ
スマソ
>>431の書き方訂正
・チャプターが付加されていない
↓
・チャプターはあるが、メニューがないのでそこの内容がわからず不便
>>425 パブリックドメイン映画は他のソフトを複製してDVD化して問題あるなら、
その法的根拠を具体的に明示してくれ。
>>433 パブリックドメイン映画が他のソフトを複製してDVD化して堂々と販売している、
その実際例を具体的に明示してくれ。
バカはバカなりに少しは検索して多少の知識は身につけてからレスしろや
オマエ、そんなじゃ 社会に出てから通用しないぞ
435 :
409:2007/04/01(日) 14:15:14 ID:vxfvBfZV
436 :
414:2007/04/01(日) 20:53:52 ID:Z1WKOmFN
>>433 著作隣接権
デジタル化は、「著作物の伝達に重要な役割を果たして」おり、
ゆえに行った者は著作隣接権を有してます。50年有効です。
437 :
www.sakutv.com:2007/04/02(月) 01:14:55 ID:kkrTfnsS
438 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/02(月) 02:55:26 ID:4doNB64C
「續姿三四郎」観た
これで黒澤監督映画全30本制覇
三四郎は正編がかなりきつかったので續も気が進まなかったんだけど
こっちはボクシングと戦ったり異種格闘技っぽくてまずまず面白かった
でもよく考えると戦後のプロレスブームよりずっと前にこの映画作られてるんだよなぁ
猪木vsアリなんかこれのパクリなんだなw
さて、黒澤映画のベストってことだけど
世評よりお気に入りなのは「どですかでん」「デルス・ウザーラ」「赤ひげ」かな
この3本は泣かされた
楽しめたのは「用心棒」「椿三十郎」「隠し砦」「どん底」「蜘蛛の巣城」なんかの時代劇
「影武者」「乱」も評判悪いけど嫌いじゃない
「七人の侍」「生きる」「天国と地獄」あたりは評判どおり面白かったけど嫌味な部分も多かったかな
「羅生門」以前では「野良犬」「酔いどれ天使」の三船がぎらぎらしてていいけど
それ以外は全部見るって決めたから義務として見てるって感じになってしまったw
ところどころ印象的なシーンは有るけどね
がっかりしたのは「スキャンダル」と「白痴」かな
びっくりしたのは「八月のラプソディー」の雨にうたれる村瀬婆さん
で、ベストは何かと聞かれたら・・・「どん底」かな
何から何までケチの付け所の無い奇跡の一本だと思うよ
「どん底」は公開当時、観客からブーイング喰らったらしいね。
黒澤の時代劇ってことでチャンバラを期待していた観客たちは、暗い画面の中で
ゴニョゴニョと動く三船たちに「もっと暴れろ」とヤジを飛ばしたとか。
>>439 「まあだだよ」がカンヌのオープニング上映で観客からブーイング喰らったと
マヌケなウソを書いていたのはオマエかww
ま、当時の観客だってゴーリキー原作がチャンバラにならないことくらいは知っていただろうし
そもそも、それ以前に黒澤は、いわゆる「チャンバラ時代劇」など一本も撮っていない。
黒澤スレでデマを書くなら少しはお勉強しようなw
それにしても粘着歴だけは長いな、キチガイ(爆w)
441 :
439:2007/04/02(月) 03:34:49 ID:7nrpe2du
いや、それ、人違いなんだけど。
ブーイングの話は高橋治のエッセイの中にあった。
しかし、なんで興奮してるんだろう。
おぉ〜 午前3時台だというのに、こんなに早くレスが帰った来たw
で、その高橋治のエッセイ 正しく引用してみな
443 :
439:2007/04/02(月) 04:13:46 ID:7nrpe2du
ごめん。手元にはない。映画に関しての連載エッセイをまとめた本だよ。
しかし、何が理由があってこんな夜中にそんなに興奮してるの??
俺は黒澤オタクで「どん底」は大好きだし(「まあだだよ」はもっと好きでDVDを持っている)、
高橋治も「どん底」は黒澤作品中の傑作のひとつに数えているんだが。
なんだ、引用できないのか
そうだと思ったよ(笑)
黒澤厨はこういうの多いんだ。
廉価版DVDを東宝が訴えたみたいだね。
映画の著作権消滅のカウントが黒澤監督の死去からスタートするからという
ある意味トンデモ理論だったのはビックリした。
どん底 これから観るのが楽しみになってきた
451 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/02(月) 19:12:45 ID:4doNB64C
「どん底」は黒澤らしくないんじゃないか?
説教臭くないし押し付けがましくないしわざとらしくない
黒澤映画の特徴が何一つない
まるで成瀬や溝口のような映画だ
この映画を黒澤映画の代表作とするのは間違っている
………
……
…誰も代表作だとは言っていませんが
453 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/02(月) 21:59:34 ID:zH92QVpS
>説教臭くないし押し付けがましくないしわざとらしくない
雨月物語は十分に説教くさいですが。
まるで用心棒みたいな
真面目に働こうみたいな
メッセージつき
黒澤明VSハリウッド、略してクロハリ読んだ
読み易かったし内容も評判通り面白かった
たしかにあれじゃあハリウッド映画完成させるのは無理だったろう
逆に、本多猪四郎がハリウッドで70年代に特撮映画を造ってたらどうだったろうと考えたよ
>>454 いやそれなら、東宝でなく黒澤プロが提訴するはず。
>>455 確かに本多猪四郎ならある程度成功したかもね。
ただ「トラ!〜」は日米開戦の話だから、日本の役者を使うわけで、
その辺りの案配が難しいだろうね。米人を演出できるかどうか。
>>456 アナタ、二つの返レスでふたつとも根本的な見当違いをしているよ。
七人の侍も、もしあれがハリウッド映画だったら、間違いなく途中で監督交替だったしね
小津のシャシンは戦前はあまり儲けが出なかったが、城戸が擁護したと聞いている
溝口の制作費とか期日に対する感覚ってどうだったんだろ
溝口の有名なエピソードだが、かなり大きなロケセットを作り、いざ本番という段になってから
セットを全て一間前に出せ、注文をつけた。 大ロケセットを移動させるのだから半日仕事。
その日は撮影中止。 そして翌日、撮影となったら、今度はセットを一間下げろと言った。
つまり元に戻せ、ということになる。
演出プランが固まっていないので、セットにケチをつけて撮影を中止にしたというわけだ。
溝口は、とにかく監督の体面に拘る人だったらしい。
勿論あれほどの天才なのだから、このエピソードで溝口の人柄を批判することは馬鹿げているけれど
もし、黒澤が同じシチュエーションに置かれたら、「すまん、演出プランが決まらないので今日は中止」と
サラッと言ってのけるだろうな
460 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/05(木) 11:26:20 ID:EYasEs6h
>459
美術の木村さんだったけかな。
赤ひげの撮影のとき花街を俯瞰で撮りたいと言ったので
日数は忘れたが(半日だったかもしれない)
どのような撮影にも耐えられるような大きな櫓を造って
カメラを乗せ準備万端。
監督がカメラを覗いて「やっぱりだめだ」と言われたらしいよ。
ふつうだったら愚痴の一つも出てきそうだが、
「櫓を造ったからこそだこの角度からの撮影はだめだと解ったんだ」
だから無駄じゃないんだよ。と語っていたから
溝口監督の対面と言うより時間はかかったが
元の方が良かったんじゃないの?
それと監督が
「すまん、演出プランが決まらないので今日は中止」
なんて言っちゃスタッフついてこないんじゃないの?
いや、みんなそれを知っていた。> 時間かせぎ
>>459のは少し違っていて、
道の両脇にセットがあったが、それを片側だけ道を狭める方向に移動させた。
次の日に逆側を道を広げる方向に移動させた。
当時既にロケの現場は交通が激しくて、浅の二時間しか撮影許可が降りなかった。
で、助監督がぶち切れて帰ったので、有名な逸話として残っている。
「『溝口一代記』という手記を雑誌に発表します」
…
「ちょっと待ちたまえ」(田んぼの畦道を追いかける)
> 「すまん、演出プランが決まらないので今日は中止」
> なんて言っちゃスタッフついてこないんじゃないの?
ダダこねるのをかなわんと思いながらも、溝口に付いていった。
やはり作品に力があるのと、あまりにも子どもっぽいので。
スタッフは影で「ミゾケン」と呼んでいて、本人もそれを知っていて、気に入っていた。
少なくとも元スタッフの溝口を語る口調は、黒澤のよりも優しい。
それから山田洋次がスタッフの前で、一人で黙って長考始めるタイプ。
ああまた始まったと放置して休憩したり、他の仕事を始めたりするらしい。
人間なんで色々なタイプがいるかと。
>>459で
>>もし、黒澤が同じシチュエーションに置かれたら、「すまん、演出プランが決まらないので今日は中止」と
>>サラッと言ってのけるだろうな
と書いたのは
黒澤が現場で演出プランが決まらずその日の撮影を中止にしたい場合に見舞われたと仮定しての話だよ。
黒澤ファンには言う迄も無い話だけど、黒澤の場合は絵コンテはもとより、登場人物のスケッチや裏設定まで事前に決め
撮影に入る前にリハーサルにリハーサルを重ね、撮影現場には脚本を持ってこないほどなので
演出が決まらず撮影中止にしたい、なんてことは有り得なかっただろう。
ちなみに、しばらく前に出た黒澤食玩のフィギュアで黒澤は脚本を持っているが
あれは間違い、ということになります
463 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/05(木) 20:04:31 ID:YDzB1Cjg
>撮影現場には脚本を持ってこないほどなので
手元になくともスクリプターが持ってるから
必要な時はそれを見てるよw
役者が持ってくるのは嫌がるのは確かだけど。
それと混同してる。
>元スタッフの溝口を語る口調は、黒澤のよりも優しい。
元スタッフの講演会で直接聞いたけど
別に優しくなかったぞ。
それに木村大作の黒澤のついてのエピソードなんか
聞いてもそう思うの?
黒澤にはエロが足りない。
辛うじて見られるエロは赤ひげだけ(´・ω・`)
そうか?足りないくらいがちょうど良いと思うが。
466 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/08(日) 02:30:18 ID:AL9dzToa
そもそも黒澤にエロを求めるのが見当違いだと思うんだが。
つ隠し砦の三悪人の太股
「八月のラプソディー」の村瀬お姉さまが雨にうたれる場面で3回抜いた
羅生門の京マチ子とか欲情してエロエロやん。
「赤ひげ」の麻酔無し手術シーン。エエやん。
ttp://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20070412ij22.htm 大宅壮一ノンフィクション賞に佐藤優氏、田草川弘氏
第38回大宅壮一ノンフィクション賞(日本文学振興会主催)は12日の選考会で、
佐藤優さん(47)の「自壊する帝国」(新潮社刊)と、田草川(たそがわ)弘さん(73)の
「黒澤明●ハリウッド」(文芸春秋刊)に決まった。(●は1文字分で「vs.」)
佐藤さんの作品は新潮ドキュメント賞とのダブル受賞、
田草川さんの作品は大佛次郎賞、講談社ノンフィクション賞、芸術選奨文部科学大臣賞と合わせて4冠。
正賞100万円。贈呈式は6月25日午後6時、東京・内幸町の帝国ホテルで。
(2007年4月12日20時52分 読売新聞)
472 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/12(木) 22:39:28 ID:yVUVdKYr
ここでの評価もダテじゃなかったってことかね。
映画関係書では初だよね、確か。
以前、軍司 貞則の「滅びのチター師」が最終選考まで残ったけど、惜しくも落選した。
黒澤組関係者以外の黒澤の関連本て、駄本が多いイメージだな。これは読んでないけど。
橋本忍氏の「複眼の映像-私と黒澤明-」は素晴らしかった。
田草川さんは黒澤組関係者です。
黒澤明対ハリウッドは今の時代にあれだけ取材したのだからたいしたものだ。
ハリウッドの大物プロデューサーが黒澤さんに対して敬意を払いながらも、最後に黒澤さんをスパッときるところに男気を感じたね。
黒澤宛の手紙には誠意があった。
脚本も完成して撮影開始まで行ったのだから、黒澤さんも踏ん張って最後まで行って欲しかったが
あのころは久しぶりの撮影やら素人俳優の演技がうまくいかないやらで情緒不安定になっていたのかね。
しかし、元海軍の素人俳優で撮影するとは思い切ったことをしたな。
黒澤監督のギャラのすごさにも驚いたが。
現在の青柳に話を聞けてたらもっとよかったけど
きっと墓場まで持っていくんだろうね、青柳氏は。
>>475 これまでのいろんな話を総合すると、
撮影前に情緒不安定になるのはいつものことだが、
東映にほぼ単身での乗り込み、素人俳優起用、
初ハリウッドという要素が拍車をかけたということみたいだね。
>これまでのいろんな話を総合すると、
撮影前に情緒不安定になるのはいつものことだが
撮影中もだよ。
『七人の侍』撮影中に黒澤家に居候してた土屋氏が
深夜に布団から抜け出して廊下でじっと座りこんでる所を目撃してる。
明日撮るカットが決まらない・・・
>田草川さんは黒澤組関係者です。
トラトラトラでちょっと関係したぐらいの人。
基本的には外部の人です。
>>478 >東映にほぼ単身での乗り込み、素人俳優起用、
>初ハリウッドという要素が拍車をかけた
三つのうち、二つは自分が選んだことだがね
全部じゃん
482 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/15(日) 13:27:32 ID:I10sA5Sr
これワロタ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E6%BE%A4%E6%98%8E >技術的には例えばサム・ペキンパー監督が得意として他のアクション映画でも多用される
>アクションシーンのスローモーション撮影は、元はといえば黒澤明の手法であったし、
>また、雨や風、水といった自然描写の巧みさはアンドレイ・タルコフスキーのような
>芸術映画監督を感嘆させて影響を与えたし、
>最近でも「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」(ピーター・ジャクソン監督)の合戦シーンで、
>「七人の侍」の雨の中で弓を引く勘兵衛のショットがそのまま引用されていたし、
>東宝の同僚である本多猪四郎とは無二の親友であったし、
この、〜たし って表現が妙に鼻に付くwwww 鼻に付きすぎて笑えてくるwwwwwwwwwwwwwwwwww
>東映にほぼ単身での乗り込み
「羅生門」「白痴」「静かなる決闘」「デルス・ウザーラ」もほぼ単身での乗り込みでしたが何か?
これらもトラブル皆無じゃなかったにしろ作品は完成した。
この差は何?
やはり東映京都がry
「デルス・ウザーラ」は初ソ連映画でした。
トラブルもあったけど完成しました。
「トラ・トラ・トラ」は何故ダメになったの?
やはりハリウッドがry
>ハリウッドの大物プロデューサーが黒澤さんに対して敬意を払いながらも、最後に黒澤さんをスパッときるところに男気を感じたね。
「羅生門」で三船が森の健闘を称える独白思い出した。
森に敬意を表しているようにみえて、実は三船の自慢話。
ファイルの中に1983年2月の出来事について記したメモがあった。
以下のメモで、K氏というのは黒澤さん、S氏はシルバーマン、N氏は野上さん、O氏は大橋さん、
P氏はピカールのことである。
「乱」の製作については、最初から問題があった。
それはK氏とS氏が共に強烈な個性の持ち主であり果して協調してやっていけるかにつき
疑問があったからだった。
N氏、O氏と1ヶ月程前に話をした時には両氏ともこの企画が成功するとは思っておらず、
いずれ契約解除、訴訟という展開になる可能性が大であると言っていた。
私もその時は同感であった。
映画「乱」製作秘話
http://www.iijnet.or.jp/NORI/documentary/hiwa.html
黒澤監督からは国際的な映画なのでオーケストラはロンドン交響楽団にしたい、と強いご希望があり、
北海道の札幌交響楽団が候補に挙がったことが既にご不満だったようです。
楽団に挨拶する気はさらさら無く、ぷい、と調整室に入りかけました。
さすがに、とりまきの人が気を遣って「かんとく、一言」と促され、
黒澤さんは途中から引き返して指揮台に上り
「8年かけて作った映画です。よろしく…」と一言、
ろくに楽団員の顔も見ないで再び調整室に入り、どっかと
椅子にかけてたばこを咥えました。
午前中の音入れは終わりました。モニター・スピーカーで、
調整室からミキサーが「OKです。ご苦労さまでした。
昼食にしてください」と、ステージからは助手が
「オーケストラ解散します」とその時、黒澤監督は大きな声で
「ちょっと解散を待って」といきなり調整室から駆け出して
ステージへ向かい、指揮台に駆け上がり、深々と頭を下げて
「みなさんありがとう、千歳まで来て良かったです」
としばらく顔を上げられませんでした。
会報「札響くらぶ」第6号
http://members3.jcom.home.ne.jp/sakkyoclub/photograph/kaiho/kaiho006/kaiho006.html
その時黒澤組のスタッフは九州でロケハンをしており、ピカールもそれについて行った。
どのような問題が起こったかは正確には覚えていないが、ピカールのフランス流のやりかたと、
黒澤組の伝統的なやりかたが対立し、ピカールがロケハンをサボタージュしている、
ということだったと思う。
電話の向こう側にいたのは、多分大橋さんで、黒澤さんに指示を仰いでいた。
話をしているうちに黒澤さんの息遣いが荒くなるのが分かり、声が1オクターブ高くなった。
みるみる顔が紅潮し、大きな手で受話器を壊すのではないかと思う程強く握り締め、怒鳴った。
すごい迫力だなと思ったのを覚えている。
映画「乱」製作秘話
http://www.iijnet.or.jp/NORI/documentary/hiwa.html
488 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/15(日) 20:30:04 ID:Peolrls+
>>483 そりゃ、「トラ・トラ・トラ」で大失敗した学習効果だろうな。
先に、「デルス」やっとけば、「トラ」も完成できたかもな。
489 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/22(日) 00:46:15 ID:MTDuGiEK
490 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/22(日) 00:51:49 ID:F+VpfnnA
老いらくの恋?だったらお断りよ。
黒パンさんが61才だというのが驚きだ。親父さんでいうと、自殺未遂騒ぎを起こした頃の年齢だ。
このまま著作権管理と貸しスタジオ経営だけで一生を終えてしまうのかな。
それで問題あるか?
宮崎吾郎みたいになることを期待しているわけ?
わ・・わしは・・・つまり、つまり・・そのお・・・・
494 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/22(日) 18:44:39 ID:dcQPEg1d
鬼はゲーム会社と喧嘩して
企画流れたんだよな。
なーにやってんだか
ヤフオクに初期の17作品がboxセットで100円で出てるけどどうなんだろう?
メーカーも出品者も中国人みたい。リージョンALLだって。
スレを読め。
今度その話題出したら叩っ斬るぞ!!
>>497 このスレに出てくる激安ものとはまた違うものだと思うけど、おれもわからん。
誰か買った人いる?
そういえば17作品とか20作品のボックスを買ったっていうレポはさすがに無いな。
だれか人柱にならないか?
オレは断る
502 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/24(火) 17:39:44 ID:Jam2gaFS
黒澤が逝ってた
「酔っ払うと大通り真ん中に立ち走行中の都電ボディーを舌で舐める」
という電撃ネットワーク並の芸披露する黒澤組スタッフって誰?
503 :
この子の名無しのお呪いに:2007/04/24(火) 18:14:53 ID:TtmkMQw3
3つ目のサイン画像に何故か見覚えがあるんだけど・・・
いずれにしても、入手経路について根掘り葉掘り質問もせずに
直筆サインと称するものに数万円の入札をする人の気持ちが知れない
出品者当人は映画関係者ではないらしいし…
505 :
この子の名無しのお呪いに:2007/04/24(火) 18:51:21 ID:TtmkMQw3
やっぱ出所を質問した方がよいですね。
506 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/25(水) 00:52:38 ID:WlNCowlE
プレスシートでしょ。
マスコミ向けの配布資料。
でもこの人その言葉も知らない素人だと思う。
ちょっと笑ってしまった
>>503の3つめの直筆サインの出品ページに以下の文面が加わった
【追加】
適切な用語を知りませんでしたが、
マスコミ向けの配布資料の「プレスシート」というものです。
なんのことは無い。
>>503は出品者自身の宣伝レスだったんじゃないかww
教えといてあげるよ。
あれはマスコミ向けでもプレスシートでもない。
当時、上映の会場、および通販で普通に買えた冊子だ。
早く訂正しないと出品物の説明に事実ではないことを書いたことになるぞ。
508 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/26(木) 21:00:04 ID:R7tnkX7C
夢のスコセッシが出て来る話しの時に流れてる曲はなんて曲ですか?
今手元に「どん底」と「どですかでん」のDVDがあるとしたら、
どっちが見て“おもしろい”ですか。
どちらも未見です。やっぱ三船の出てるどん底かな。
どっちも見と毛。
どん底オヌヌメ
>>508 ショパンの「24の前奏曲」の第15番。
通称「雨だれ」。
>>508 ショパンの「24の前奏曲」の第15番。
通称「雨だれ」。
>>507 「乱」のは俺も持ってるけど、なかなかいいよ。
撮影日誌が詳細で、資料として貴重。なんで書店で発売しなかったのか不思議なくらい。
プレスシートじゃないね。
>>509 俺は「どですかでん」を推す。
「どん底」は、地味だし、セリフは聞き取りにくいし、DVD向きじゃない。
映画館でじっくり見ないと。
「どですかでん」だって、初見は映画館でというのが望ましいよ。
アヒャ 連投しちまった 失礼
どん底にしました。
ドヤ街の群像劇。左卜全がこんなに重要な役なんて驚愕。
知恵とある意味開き直りにも似た勇気のもらえる映画でした。
見ていてクルーゾーの「恐怖の報酬」を思い出して赤面。
三船&東野と千秋実&左卜全のツーペアと三船モンタンのイロに香川京子でまんまいけそうやん。
駄文スマソ
516 :
この子の名無しのお呪いに:2007/04/27(金) 00:35:27 ID:2p+MmpAn
>>507 どうもどうも503です。
残念ながら、私は出品者ではないです。
素朴な質問でしたが、結果的に宣伝になってしまいました。
今後気をつけます。
>>496 >>501 黒澤明映画の世界、ヤフオクで買った。
初期の17作品の20枚セットのボックス。(七人の侍、赤ひげ、悪い奴ほど…が2枚組)
全部チェックはしていないが、画質はよろしくない。元になったフィルムはなんなんだろう。
中国産だから東宝から出てるものと比べるのもどうかという話だが、まあ、ひどい。
特に「隠し砦の三悪人」の画質のひどさは冗談かと思うくらい。画面にギザギザが出ている。
質の悪いビデオテープの画像のようだ。
売国奴age
生きるリメイクってどうなったの?トム・ハンクス主演とかほざいてたけど
白痴のビデオの説明で批判家が大絶賛したってほんと?
絶賛したら批判家とは言わないんじゃないか?
批評家かな?
523 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/28(土) 03:03:03 ID:53TkbTWA
夢のトンネルのエピソード
つげ義春っぽかったね。
文献によるとあの場面全部1カットで撮影したらしいね。
524 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/30(月) 20:57:15 ID:77AB1LJB
唐沢俊一は本多猪四郎監督が「監督補」として『影武者』以降の作品についたのは
自分が防護壁になって黒澤監督の名誉を守ろうとしたのでは?と書いてた
黒澤監督と本多監督の長年に渡る友情と本多監督の人柄から考えるとあり得る話だと思う
何からの防護壁なんだろう?
>「監督補」として『影武者』以降の作品についたのは
そもそも誘ったのは、黒澤のほうからだし
本多に対する経済的援助の意味もあってのこと。
生臭い話をすれば、本多監督にも経済的メリットがあった。
もちろん、それだけが理由じゃないが
人間はかすみを食って生きていくわけにはいかないんだよ。
本多が黒澤プロの重役だったことを
知らない人も多いんだろうね。
本多監督だって、別に手間と責任がやたらな負担になる黒澤の手伝いよりも
テレビで金を稼ぐことだってできたのでは?
>>527 クイズ番組のゲスト回答者なんかやるより
映画の現場にいた方が楽しい。
大変だからこそ楽しいんだよ
わかる?
>>527が言っている「テレビ」というのは、クイズ番組の回答者役のことではなくて演出の仕事のことだと思うが。
本多監督はTVでは「帰ってきたウルトラマン」や「ミラーマン」などを演出してるね。
そもそも本多監督がクイズ番組のゲスト回答者で
テレビ出た事なんてないだろ?
たぶん一番わかってないのは
>>528
このスレと本多スレで、一所懸命本多監督を貶めようとしてるのがいるけど
何がやりたいんだろう?
>>528は、本多監督とカジさんを混同してるんジャマイカw
まさかとは思うけど
>>530 たとえ話が理解できない人ですか?
晩年の本多監督がテレビで金稼ごうとしたら
クイズ番組のゲスト回答者ぐらいしか仕事はなかっただろう
という意味だよ。
晩年の本多監督がテレビで金稼ごうとしたら
特撮番組撮るんじゃない?
>>533 たとえ話も何も、アンタ現実つーか事実も知らないじゃん
>たとえ話も何も、アンタ現実つーか事実も知らないじゃん
じゃあ、あんたは
本多があるパーティで「なぜ黒澤の助監督なんかやってるのか?」
と聞かれて
「お前なんかにはわからないよ」と食ってかかられた
エピソードを知ってるのか?
温厚な本多が腹をたてたので、聞いたそいつは
驚いたらしいが。
特ヲタの中では抜群の知名度でも、
一般の中では本多監督は知名度ゼロだよ。残念ながら。
黒澤や円谷の100分の1以下。
もちろんそれは監督の能力とは無関係だが、
テレビ的にはキャスティングするわけないじゃん。
538 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/05(土) 23:00:26 ID:OFban5el
そんなことはない。亡くなった時は、スポーツ新聞の芸能面ほぼ一頁を使って大々的に追悼された。
死後、「知ってるつもり?!」でも取り上げられた。
540 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/05(土) 23:20:18 ID:OFban5el
だって、俺のまわりの(さして映画ファンでもない)人たちも、実際に本多監督の名前を知ってるんだから。
ムダ話の中で本多監督の名前を出しても、「それ、誰だっけ?」とは言われたことがない。
東宝チャンピォンまつりの影響力を見くびってはいけないよ。
知名度ゼロの人が知ってるつもりで特集されはしないな
それに本多の名は知らなくとも、「ゴジラの監督の」とつければ
テレビ的なキャスティングとやらも可能じゃないのかな
542 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/06(日) 00:43:23 ID:yk1boCxx
>>536 >本多があるパーティで「なぜ黒澤の助監督なんかやってるのか?」
>と聞かれて
>「お前なんかにはわからないよ」と食ってかかられた
だから、おまえはバカで事実を知らないんだよ
食ってかかったわけでもない
梶田氏に失礼だぞ バカ
>>540 君の周りの基準にされても・・・
>>541 「で、それで数字取れるの?」って聞かれたときに
説得出来るだけの根拠がないとキャスティングなんて無理無理。
事実として井筒はキャスティングされても
本多監督がタレントとして扱われたことはないし。
本人も望んでいなかったんじゃない?
数字も取れないのに知ってるつもりで特集されるのか
たいした慈善事業だな
タレントとして出演するのと
「ゴジラの監督」としての生涯が紹介されるのとでは意味合いが違うのよ。
547 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/06(日) 14:56:24 ID:KQZGXeWH
つーか「知ってるつもり」は一般的な知名度に乏しい人でもたくさん取り上げられてるよ
「ゴジラの生みの親」や「黒澤明の盟友」と知らない人にもアピールできる要素があるし
取り上げられたとしても全く不思議はない
70〜93年は今ほど視聴率なんて気にしてないし、主演ドラマとか冠番組って訳じゃない
今の井筒みたいな出演者の一人みたいな立場なら本人がやろうと思えば出来たと思うが
「数字が取れない」なんて完全に今の価値観だろ
井筒だってキャスティングされてるのはあのキャラクターだから
だいたい知名度が上がったのはテレビに頻繁に出てからだし
おまえらまとめて特撮板でやれ
>>546 まさにその通り。
>>548 >70〜93年は今ほど視聴率なんて気にしてないし
何を根拠に? 多胡部長をご存じ?
>>546を読んで理解できないなら、それ以上はなにも言わん。
550 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/07(月) 21:21:28 ID:WmBJI4oz
551 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/08(火) 18:15:31 ID:WO3liH1r
今日、こいつの七人の侍レンタルして見た
ああ、まったくつまらん映画だった
こんなくだらないの、よく撮るよな
途中からマジ眠かったし。長すぎだろ
最後の決戦もすごいすごい言われてたけど全然凄いと思わないし
撮り方も下手。話もつまらん
厨房が考えたようなストーリーだし役者はみんな薄汚いし
のうみんもキモイし醜い。こんな映画が海外で評価高いなんて、
海外じゃ日本人はキモくて醜い生物って印象もたれちゃうよ
あ、黒澤はひょっとしたらそれが目的だったのかもな。
日本を貶めようとする非国民だな
死ねば?糞尿じいさん
6/7(木)姿三四郎/白痴/蜘蛛巣城
ここ行くかも
ダラダラと書き込む時間を、面白い映画を見つけることに使えばいいのに・・・・
>>550 当時の雰囲気を味わいたくて、全部行きたいんだけど、
3週間連荘なんだよな…。週1でもいいから映画休みが欲しいわ。
七人の侍の休憩時間を味わいたい。昔の人ってどんな気持ちで
スクリーンに向かってたんだろうと思うとわくわくする。
DVDにまで「休憩」って出るのワラッタ
「バック・トゥ・ザ・フューチャー1」は、
「用心棒」をリスペクトした作品だと当時、思ったものでした。
火の見櫓と時計台
かんぬき(羅生門綱五郎)とビフ
気を失っていた三十郎とマーティの寝姿 等
すごく似ているように思いましたが、
皆さんはいかがですか?
part2やpart3で「荒野の用心棒」が扱われたりしたことで、
やはりそうだったのかと思いましたが。
「BTTF」に出て来た「塔と雷」のイメージはゼメキスのデビュー作、
「抱きしめたい」にすでにある。
この人はカメラポジションを人物の腹の高さに据えた構図が多いね。
そこら辺が独特の印象を生んでるのかな。
560 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/10(木) 06:35:48 ID:kOI99nuD
>>560 これはオリジナルの脚本(黒澤明・橋本忍・小国英雄)のTV化権をテレ朝で買
ったということなの? そりゃ久雄が「いいよ」と言えば、橋本忍も小国さんの遺
族もOKせざるを得ない罠。
黒澤プロは本当にお金がないんだねえ・・・。今回の監督・脚本家は誰なんだろう?
562 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/10(木) 15:06:18 ID:00IKs0jj
橋本忍・小国英雄も著作権管理は黒澤プロに委託してるからな。
映画もそうだけど、ルーカス、コッポラのアドバイスでかなり金かけて
作った黒澤フィルムスタジオで
相当借金したらしいからな。
>>562 黒澤スタジオのサイトってあるんだよね。
ttp://www.kurosawafilmstudio.com/info.html 今はスタジオ・機材のレンタル業務が主のようだ。スタジオを建てたのは、小なりといえど撮影・
仕上げの拠点が欲しかったからだろうが、ここでも天皇がルーカスフィルム並の
機材を要求するので大変なことになったというのでしょう?
ググって知ったのだが、横浜スタジオの第1ステージ・第2ステージが仕切りを開ければL字型ステー
ジとして使えるのは「乱」でそういうセットを組む必要があったためらしい。
ここは黒澤映画以外の本編・ドラマで使ったとは余り聞いたことがない。CM・
PVではよく使っているようだが。高いのかもね。
「生きる」ですが、TVに脚本を売っても実際はそんなに高くは売れないと思うんですよ。
(有名原作者でも実額を聞くと原作料自体は意外とそんなに高くなかったりする)
テレ朝が破格の高値をつけたのか、「椿三十郎」など日本・アメリカで企画されているリ
メイクものの宣伝の一環なのか(ちなみに「椿三十郎」にはテレ朝も出資)
他スレでは江口洋介版「赤ひげ」の視聴率が悪くて他局はもうやる気がないともあったが事実か?
黒澤監督のお別れ式が黒澤スタジオだったね。
あの日の弔問の人出は凄かった。
黒澤スタジオはCMの撮影でよく使われているよ。
もう30年以上も状況としての現代は、映画人が苦労して集めた資金で
撮影された本編(映画)よりも、CMに最高の資本投下と最新映像技術の
開発と投入がされている時代なんだから。
ふーん
569 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/11(金) 00:35:19 ID:290+ucIU
秒あたりの単価でいえば
邦画なんかよりCMの方が金かけてる。
それから黒澤フィルムスタジオは元々CM撮影用スタジオだよ。
「乱」で使ったのはイレギュラーなんだから。
>>569 その頃は黒澤プロ(黒澤スタジオ)でCMの下請けとかもやっていたのでは? スタッフは黒澤
組を集めれば撮影できる。つか本編のギャラだけではキツいので仕事も作ってやらなくちゃいかんだろうし。
高級な機材・設備を揃えても本編・ドラマに貸したのでは元が取れない→CMやPVに
貸してどんどん回転させんと、カネ払いもいいだろうしな ってことですかね?
黒澤プロが実際は明の待望する本編以外での事業で維持されていたというのが皮肉なんだけどね。
ある日のこと、黒沢特集でまだ見たことのない作品「素晴らしき日曜日」を見るために、並木座へ行った。
その作品は、敗戦から二年しかたっていない焼け跡の見える東京の街で、二人の男女がある日曜日に
デートをする話である。
デートと言っても彼らは戦争のため結婚できずに、しがないデートをするだけなのだ。
貧しい生活環境の中で明るく、そして力強く生きていこうとする若者を描いた作品だった。
その映画のラストのシーンで、主人公の男性が、荒れ果てた野外音楽堂でオーケストラの指揮者になった気分で、
見えないオーケストラを指揮するシーンがある。
観客席に座っていた恋人には、彼が指揮する音楽が聞こえていたのだ。
そして、その演奏が終わると女性がステージに上がり、誰もいない観客席に拍手を求めたのだ。
しかもそのシーンは、その女性が実際に映画として見ているお客さんのほうへ、
カメラ目線で拍手を求めて訴えるというびっくりする演出だった。
僕は一瞬どきっとした。なぜならこんなシーンを今まで見たことがなかったからだ。
画面いっぱいに広がっている女性の表情は、悲しさでも、同情でもなく、明るくにこやかに笑って、
拍手を求めていた。
しかし、見ているお客さんの中で手を叩く人なんているのだろうか、
この様な冷めた時代にいるのだろうかと思っていたその時、なんと僕のとなりに座っている
白髪の老人が、ゆっくりと手を叩き始めたのだ。
そう、拍手を始めたのだ。僕もつられて拍手をすると、
館内にいた約二十数名のお客さん達も拍手を送った。
一瞬、小さな映画館にいるはずが野外音楽堂にいるかのような不思議な錯覚を覚えた。
「素晴らしき日曜日」が終演して、次の作品まで十分の休憩があった。その時間に、さっきの老人に話しかけてみた。
「おじいさんは、よく並木座に来られるんですか?」
「そうじゃよ。私ももう七十になるでの。そんないつもいつもと言うわけにはいかんがの。」
「そうですか。特に何っていうわけではないんですが・・・その・・・さっき拍手を・・・」
「ああ、さっきの拍手かい?わしにも少し、思い入れがあってのう。わしも、映画に出てきた若者のように、
戦後の東京で、一生懸命に生きていたことを思い出したんだよ。
あの頃は、日本が戦争に負けたという悲しみで日本が暗かった。
それでも、いつまでもくよくよしてはいられなかったから、
ただ、一生懸命に生きていこうと、ただそれだけを考えて生きていた。」
「それであの映画の男を見たときに、自分の思い出を重ねて励ますために拍手を・・・。」
「そうじゃ。そなたさんも一生懸命に生きとるか?ハ、ハ、ハ。突然、そういってもピンとこんじゃろうな。」
「・・・・・」
僕には、返す言葉が無かった。ただ、楽しいだけで目指すものもなく、
平凡な毎日を過ごしていただけだった。
怠けていた。そのせいか、老人の言葉を思い出すたび、何だか心に引っかかるものが、
ズキズキと痛み始めるような、そんな感覚を覚えた。
映画上演後、入り口のところで僕が老人に軽く会釈をして帰ろうとすると、その老人は、
老眼鏡の奥に黒々と光る瞳でじっと僕のことを見つめながら、
「そなたさん・・・しっかり生きるんだよ。」
と声をかけてくれ、立ち去った。
この言葉だけとると、何でも無いセリフだが、その時の僕には、とてもすごい言葉に感じた。
上京して浮かれていた僕の心に忘れていた何かをよみがえらせてくれたのだ。
帰りの電車から見る都会の夕焼けは、僕にとっての「ある素晴らしい日」を
いつも以上にまぶしく演出してくれた。
それと同時に、東京に出て一生懸命に生きることを心に決めた、
あの佐賀を旅立つ日をも思い出させた。
http://homepage3.nifty.com/nakajun/ttc/ttc7.htm
>>571-573 つまらない話だ。地方新聞の投書欄みたいだ。つまらないというより、寒気がしてきた。
黒澤だったら、こういう老人を軽蔑するんじゃないかね。
更新していなかったんだが、
>>574もあったのか。もう読む気もしない。
並木座は最高によかったなー
あそこで昔の映画3本立てとか観れて本当によかった
いま往年の巨匠を見るって言ったら各回入れ換え制しかないもんな
並木座、2本立てだったでしょ?
一本は小屋の中にある柱のことだろ。
>>558 過去に「塔と雷」のイメージがあろうと、
それに関係なく新たな気持ちで見れば、解かると思うのだが。。。
581 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/11(金) 12:13:16 ID:JYkRXcfA
「塔と雷」のイメージなんて、大昔のハマー・プロのホラー映画(フランケンシュタインとか)以来の定番じゃん。
ゼメキスは、それをもじったんでしょ。
BTTFに登場する時計台は、わざとらしくも古めかしいゴシック調建築だし。
まぁ、なんでも黒澤起源にしたい奴が多くて困るな。
>>582 ではBTTF・1は、黒澤の用心棒を全く意識せずに作られたと?
( ゚д゚)ポカーン
( ゚д゚)ポカーン
>>581 ゼメキスはダークキャッスル・エンタテインメントを設立するようなオタク。
バック・トゥ・ザ・フューチャー三部作やフォレスト・ガンプなどで商業的に成功したが、
合間にロジャー・ラビットやホワット・ライズ・ビニースのようなオタク趣味丸出
しの作品を監督したり、製作(製作総指揮)に名前を出して他人に撮らせたりしている。
ハマーとかも好きでしょ? SFなどの元々はマイナーだったジャンルを堂々とハリウッド大作に仕上げて
商業的に成功させるのがスピルバーグやルーカスの周辺にいる才能たちだしね。
>>583 体育館でも演奏シーンは
「素晴らしき日曜日」へのオマージュなのは有名な話だね。
IIIに出て来た記者が「どですかでん」のオマージュってのも常識。
でも「用心棒」だけは意識しなかったとゼメキスは言ってたよ。
BTTF2以降は「荒野の用心棒」が絡んでくるので、
やはり何らかの意図はあっただろう・・
589 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/13(日) 10:28:23 ID:xbwvKkxY
テアトル新宿の特集では「デルス・ウザーラ」と「夢」がない。
東京の三鷹市芸術文化センターでも全作品上映をやっているが
白黒作品は昨日の「赤ひげ」で終わり。
6月16日 「どですかでん」 「デルス・ウザーラ」
二本立て 1,000円 全席指定 残りわずか
『夢』の上映可能なプリントが、国内ではフィルムセンター所有分しかないので、
めったに上映できないじゃないかなぁ。
夢はちょっと観たいんだよな
何かの間違いで浅草名画座あたりでかからないかな
「デルス」「夢」は国内では配給権切れ。
「夢」のDVDはワーナーの廉価セール定番商品で、何度も980円に値下げされてる。
「黒澤明vsハリウッド」を読んで初めて知って大いに驚いたのだけど
三船敏郎は「風林火山」の記者会見のとき「今後、黒澤作品には出ない」と発言していたんですな。
どうして、記者会見でのこれほどの発言が広く知られていないのか???
黒澤の「洋画」は、デルス、乱、夢の三つって理解でおk?
>>595 痴話喧嘩のようなものだから、大きく取り上げるのも大人気無い。
三船を黒澤のカラー作品で見たいかどうかは意見が分かれるだろうな。
599 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/15(火) 22:40:55 ID:JFXQbIGw
乱のDVDの特典映像の原田三枝子のインタビュー
露出度の高いドレスからのぞいて見える豊満な胸のせいで
話の内容全然憶えられなかったよ。
>>599 サントリーのコマーシャルが目に焼き付いている香具師って40歳以上?
香具師って久しぶりに見た
602 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/17(木) 07:01:46 ID:Z973uzI1
赤ひげ時点で三船の芝居が鼻につくのは俺だけ?
うん、君だけだと思う
604 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/17(木) 11:48:24 ID:FoYPhHeS
>602
オレも鼻につくよ。
特に「フン!」と言う所。
フン、君たちだけだと思う
>>602 いや、もっと初期の時点から、黒澤の映画では少し鼻につく演技だけれど、
それを黒澤の力で捩じ伏せているのが、黒澤+三船の映画だと思う。
三船も黒澤の力を信じて弾けているのだろう。
他の監督の作品じゃそんなこと思わないんだけどね。
607 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/18(金) 00:30:25 ID:ZBzqDHRw
俺はさぁ、黒澤&三船ってスコセッシ&デ・ニーロみたいなイメージあんのよな。
天才が自分のことを天才と自覚し始めてダメになってくっつーか。
608 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/18(金) 03:10:28 ID:lFPI8nuv
デ・ニーロは
三船は黒澤に出会えて幸福だった とか逝ってたような。
こいつの映画4,5本見たけどまぁ驚くほど才能ないな
610 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/20(日) 01:37:50 ID:KAcix6KT
かまって欲しいのか
611 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/21(月) 16:29:32 ID:fvb/rQHU
>>589 一本1300円か
三本立てだから見たら一回隠れてまた始まる前に戻るしかないな
黒澤明の94%は乙女心で出来ています
黒澤明の6%は知恵で出来ています
613 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/21(月) 20:49:52 ID:MmRmXuwC
>>610 でもその五本が
まあだだよ、夢、白痴、どですかでん、八月のラプソディなら
わかる気がする
まあだだよは、年寄りになってから面白さがわかるらしい。
「白痴」が分からない奴って、ミジメだな
616 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/22(火) 01:43:15 ID:mIJWJiNR
「夢」は「雪あらし」と「トンネル」は少なくとも傑作だと思うんだがな。
「どですかでん」嫌いな人多いね。好きだけどなぁ。
ラプソディは本当にツマラナイと心から思った。
617 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/22(火) 02:11:02 ID:3c1/D6Mh
「どですかでん」は太田光、ジョビジョバのマギー、リリーフランキーが絶賛しているし、
宮藤官九郎なんか日本映画最高傑作と評価している。
サブカルの人ばっかり
「夢」で出来がいいのは「日照り雨」と「桃畑」と「水車のある村」だろ。
封切りのときに見てあまり美しいので涙が出た。
620 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/22(火) 06:26:01 ID:mIJWJiNR
>>619 そうか。俺はその3作品がつまらないと感じたなぁ。煽りじゃなく。
どれも画は美しいと思うんだけどね。やっぱり枯れたテイストがあると思う。
ラプソディの面白さがまるで分からない。
1回だけかなり我慢しながら最後までしっかり見たんだけど、ちっとも面白くなかった。
映像的に良かったと思うところも、とくに無かったと思う。もう一回見ると違うのかな。
とにかく子役の会話がなぁ。全然リアリティを感じなかった。あんな喋り方するガキなんているのか?
>>620 黒澤にチャンバラやアクションを期待しているんじゃないんだろうな。
優しい眼差しと美しい画こそ晩年の黒澤の真骨頂だ。
それが分からんと8月のラプソディはつまらないだろうな。
>>621 いや、確かに七人の侍や用心棒なんかも大好きなんだけど、
「どん底」「生きる」「どですかでん」は絶対に外せないと思っている。最高傑作。
また、チャンバラやアクションでも、影武者と乱はいまいちピンとこない。
カラーでハッキリと面白いと思えたのは「どですかでん」だけ。
どうも晩年の作品は苦手なようです。
水車のある村は本当に美しいけど
笠さんに何もかも喋らせすぎじゃないかと思った
影武者と乱はチャンバラアクション映画ではない。
625 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/22(火) 13:06:17 ID:RILPx6rP
>>613 いや、まあなんだ。
ハリウッドのお子様向け映画でも
一生見て、「感動しました」とか言ってればいいと思う。
>>624 確かに。間違えた。訂正。
黒澤作品にチャンバラアクションは無いね。
熊井啓監督が亡くなりましたね。
ご冥福をお祈りします。
熊井さんが存在を確認したという「白痴」完全版は
これでもう陽の目を見ることは無いのかな。
ああ、その件結局どうなったんだろう?
和子が兄が所有者と交渉してるけど
うまくいってない
と講演会で言ってたよ。
>>630 ありがとう。
生駒の爺さんみたいにホラじゃなかったらいいのになぁ。
生駒千里?
>>631 >生駒の爺さん
けっきょくあそこからは何一つ出て来なかったのか?
634 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/25(金) 16:44:03 ID:1F8gXAmn
来週のたけしの誰でもピカソは黒澤特集やるらしいよ
おお!マジか。
情報ありがとう!
>>633 自宅にあったフィルムはほとんどが記録映画だったと記事が出てたはず。
>>634 黒澤特集というわけではないでしょ。
世界のキタノ流
絶対おもしろい 映画のルーツ
2007.6.1 O.A.
「夢」って改めてみると面白いね。
よくわからないままこの映画を褒めるブーム来ないかな。
時計仕掛けのオレンジみたいな。
>>602 「赤ひげ」は三船の役作りとして、禁煙すべきではなかったかと思っている。
健康を気遣う医者の役を、ヘビースモーカーが演じるのはいかがなものかと。
笑った時に見せた歯が、何ともヤニっぽく感じたものだ。
それとも禁煙すれば、禁断症状が出て演技に集中できなかったかな?
>>639 「夢」は後期の作品で、
黒澤ファン以外からの支持が一番高い作品じゃないか?
夢は自然破壊とかあーいうのはチープになんだよね。
キツネの嫁入り、トンネルあたりはほんとうにすばらしいと思うよ。
643 :
641:2007/05/27(日) 09:29:38 ID:XOiqZ2O/
そうだなあ。
俺は黒澤はとりわけ好きな映画監督ってわけでもない。
それはちょっと好きになれない部分があるからだけど、
「夢」は自分の好きな挿話だけ好きになればいいから、
だから「夢」が好きなのかな。
好きになれない挿話は俺の中ではないことになってるわw
644 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/27(日) 13:19:29 ID:m4V/+Y9z
>>623 確かに爺さん喋りすぎだと思う
何も喋らなくても、あの写真を見ればみんな分かるよ
あんな映像撮れる人世界でもいない
645 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/27(日) 14:16:25 ID:FW++AxYQ
ユーチューブのデルスウザーラの予告見ると
配給あのロジャー・コーマンなんだねえ
今まで知らなんだ・・・
>>644 封切り時には笠智衆があの歳(86歳か)であの長セリフをしゃべれるのか
というのが観客の興味だったと思う。
それより撮影途中に死んじゃうのではと心配したもんだ。
だから、映画見て、さすが役者と驚いた。
647 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/27(日) 15:05:57 ID:mIc5ofSf
>>645 ベルイマン作品、ゴダール作品もアメリカ配給はコーマンの会社だよ。
黒澤が長いことカラーを撮らなかったから、「白黒の魔術師」のように
思われているのは損だよね。
ヒッチコックみたいに早期に移行できなかったのかなあ。
ヒッチやジョン・フォードはカラー初期でも名作多いよね。
>>648 黒澤がカラーは劇場のプリントの色が褪せることを極度に恐れたのが痛かった。
他の監督はそういうやむを得ない点には目をつぶって気にしなかったのに。
ただカラーだと照明・衣装・美術にまたお金が掛かるので出来なかったのも事実かも。
>>649 パンフォーカスにこだわったのが
移行が遅れた最大の理由。
>>650 パナンフォーカスについてお勉強してから出直せ
黒澤が現場で見ていてぞっとしたという蜘蛛巣城の血のぬめりをカラーで見たかったな
三鷹市芸術文化センター
6月16日 土 どですかでん デルス・ウザーラ 2本立て
7月21日 土 影武者
8月25日 土 乱 八月の狂詩曲 2本立て
9月29日 土 夢 まあだだよ 2本立て
用心棒なんてカラーだときついだろうね。
ジェリー藤尾が腕を切られたところなんて
きっついと思うよ。
技術的にまだ日本独自の色が出せないからカラーでは撮らないなんて黒澤の難しい話何かで読んだな。
赤ひげなんかもあの頃のカラーよりも白黒で良かったって思うよね。
>>651の突っ込みが意味不明なんですが、誰か解説を。
パナンフォーカスというのはどういう技術なの?
パンフォーカスなんてたいしてやってない。
望遠に拘ったんだろ。
つまり、パンフォーカスがどういうものか知らない厨が知ったかぶりで
>>650 >>パンフォーカスにこだわったのが
>>移行が遅れた最大の理由。
などと書いたのが嘲笑されたってだけの話だろ
黒澤作品の望遠レンズの使用は、一般的にパンフォーカスと呼ばれることは無いのだけれど
ワイドレンズを多用した「市民ケーン」より遥かに困難なことをやっているわけで
勿論、その撮影方は言う迄も無くカラー作品でも受け継がれている。
技術的なことを知らなくても画面を見れば一目瞭然だけど
>>650はカラーの黒澤作品を見たことが無いのかもね
>>659 >黒澤作品の望遠レンズの使用は、一般的にパンフォーカスと呼ばれることは無いのだけれど
黒澤作品がパンフォーカスってのは、たしかスタッフの誰かが言い始めたんジャマイカ?
なんだ、パナンフォーカスってのはただのタイプミスかよ
くだらねえな
>>659 知ったか君に大爆笑です。
パンフォーカスにこだわったのが
カラーに移行しなかった理由というのは
カメラマンの斉藤孝雄氏。
214 :この子の名無しのお祝いに :2006/04/16(日) 21:11:07 ID:UHA6miHc
俺なんかが書くまでもないけど、この映画は昭和38年(1963年)の公開。
もっとも製作されたのは前年の秋頃らしいとはいえ、モノクロ映画だと
いうのは当時としてはどうなんですかね。やや遅いのか普通なのか。
映画界の事情なんかには詳しくない者としては、東宝のしかも黒澤作品なら
他に先駆けてでもカラーをおごってよさそうな気もするんですが。たとえば
本作品とならんで俺の好きな『拝啓天皇陛下様』(松竹・野村監督作品)も
昭和38年の公開。ひょっとしてこっちは年末に公開されたのかもしれない
し、制作時期が1年近く違うかもしれませんが・・・
この板にはそういうエピソードなんかに詳しい人もけっこう居るようです
から、なんか教えてくださいな。
>>214 主な理由は、黒澤組のカメラマン、照明係の方の証言によると、次の2つのようです。
理由1
今では信じられないかもしれないけど、60年代はカラーフィルムは自然な発色が出来ていなかったんですよ。
それが黒澤の気に入らなかった。
理由2
当時、白黒フィルムは真っ黒から真っ白までの間に、大変豊かな表現が可能になっていた。
しかも「黒澤がパンフォーカスを使用→カメラの絞りを絞り込む→照明をガンガンに焚く→それでも露出が足りない
→増感現像」という流れが白黒フィルムでは完成されつつああったんです。
ところが、カラーフィルムでは普通現像でも発色が良くないのに、増感現像をすると
もっと発色バランスが悪くなるので、黒澤の撮影現場では使い物にならなかったんだそうです。
小津はその不自然なカラーでも満足した
二流監督
つまり、パンフォーカスがどういうものか知らない厨が知ったかぶりで
>>650 >>パンフォーカスにこだわったのが
>>移行が遅れた最大の理由。
などと書いたのが嘲笑されたってだけの話だろ
黒澤作品の望遠レンズの使用は、一般的にパンフォーカスと呼ばれることは無いのだけれど
ワイドレンズを多用した「市民ケーン」より遥かに困難なことをやっているわけで
勿論、その撮影方は言う迄も無くカラー作品でも受け継がれている。
技術的なことを知らなくても画面を見れば一目瞭然だけど
>>650はカラーの黒澤作品を見たことが無いのかもね
つまり、パンフォーカスがどういうものか知らない厨が知ったかぶりで
>>650 >>パンフォーカスにこだわったのが
>>移行が遅れた最大の理由。
などと書いたのが嘲笑されたってだけの話だろ
黒澤作品の望遠レンズの使用は、一般的にパンフォーカスと呼ばれることは無いのだけれど
ワイドレンズを多用した「市民ケーン」より遥かに困難なことをやっているわけで
勿論、その撮影方は言う迄も無くカラー作品でも受け継がれている。
技術的なことを知らなくても画面を見れば一目瞭然だけど
>>650はカラーの黒澤作品を見たことが無いのかもね
>>665 主な理由は以下の2つ
1.初期のカラーは感度が低く望遠レンズを多用できなかったこと
2.好みの色が出なかったこと
>>670 >ワイドレンズを多用した「市民ケーン」より遥かに困難なことをやっている
具体的には?
あのトーランドのキャメラより難しいこととは何ですか
>>667 小津も、カラーも、トーキーも
世間一般に比べるとかなり採用が遅く、保守的だよ。
結局、いつの時代も「悪い奴ほどよく眠る」ってコトか
IDを変えてまで必死にキチガイっぷりを晒す受け売り厨のうろたえぶりを楽しみましょうやww
で、キチガイ本人はこのレスのIDに注目しろや
パンフォーカス撮影は通常広角レンズで行う。
なぜなら、広角レンズは元々被写界深度(ピントがあう範囲)が深い(広い)
そのため、絞りをさほど絞り込まなくても(絞ると被写界深度は深くなる)
近くから無限遠までピントの合ったパンフォーカス撮影が可能だからだ。
絞りを絞り込めば、光量不足となるから、この広角の絞りをさほど絞らなくても
パンフォーカスが可能というのは非常に有難い特性なのだ。
これに対し、望遠レンズは元々被写界深度が浅いから、パンフォーカスで撮影しようと
すると、ずっと絞りを絞る必要があるから、光量不足の度合いは広角の比ではない。
つまり黒澤は本来、パンフォーカスには不向きな望遠レンズで
パンフォーカス撮影を強行するという気違いじみた手法を採用したのである。
結果黒澤組では、光量不足を補うために通常の何倍もの照明が必要となり
俳優は、照明の熱と、そのセッティングのための待ち時間に耐えなければならないという
地獄を味わう事になるのである。
「市民ケーン」で広角レンズが使われたのは
パンフォーカス撮影実現のための、便宜的な選択に過ぎない。
広角レンズを使いたかったから、使ったわけではない。
他に選択肢がない(と考えた)からである。
黒澤はまず望遠レンズを選択し(その独特の撮影効果を狙って)
その上で(望遠レンズでは困難な)パンフォーカス撮影を行った。
680 :
sun10ro:2007/05/29(火) 02:46:32 ID:HS8Bjink
http://tokyowebtv.at.webry.info/ 『黒澤映画ゼミナール』というビデオブログで、
配給会社の予算切れで
廃棄された、『乱』の撮影記録ビデオ150時間分の一部を
無料公開しています。(原版ビデオが膨大な量で、保管料がもったいなくて廃棄したという事情があった)
『影武者』オーディション合格者が『乱』『夢』の現場で活躍しながら黒澤組を支え、
『まあだだよ』で初めて役らしい役をもらえた、内田門下生達だったという
裏話をビデオにしたものもありますから、是非ご覧下さい。
>>665 増感現像で発色が更に悪くなるというのが、答えのようですね。
勉強になりました。
カラーの自然な発色の話は怪しいと思うよ。
冬に夏のシーンを撮ったり、晴れや曇りの日に連続するシーンを撮ったりするのは
撮影では常識的な話。
それをピッタシ合わせるのが現像所の腕なわけで、素人写真を自動で現像するのとは
わけが違う。
>晴れや曇りの日に連続するシーンを撮ったりするのは
撮影では常識的な話。
低予算の映画ならそうせざるを得ないでしょうね。
「乱」のロケ撮影で
プロデューサーの命令で
曇天で撮影強行したが、翌日からピーカン続きで
曇天の撮影分とのつながりがおかしくなるので
日の高い時間の撮影ができなくなり
かえって、撮影期間が延びることになり
大変だったそうです。
>カラーの自然な発色の話は怪しいと思うよ。
若い人には信じられないでしょうね。
>>683 予算が多くても同じだよ。
映画ってシーンの順番に撮るわけじゃないのは知ってるよね。
「乱」のときは黒澤が天気待ちしなかったのでみんな驚いたんだろ。
自然な発色をしなくたって自然に見せるのが現像屋の腕なのよ。
若い人は関係ない。
>自然な発色をしなくたって自然に見せるのが現像屋の腕なのよ。
望遠でパンフォーカス撮影やったことないでしょ
お宅
「オタク」の起源キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
煽りあいがすげえwww
みんないい年してるんじゃないのか
>>684 おいおい、もともとはカラー撮影が始まったばかりの話だろ。
ノウハウなし、フィルム感度なしの時代の話だよ。
光量が足りないとすぐに色のバランスが崩れる時代。
>>683 >プロデューサーの命令で曇天で撮影強行したが
シルベルマンとは契約に行き着くまでかなり揉めたけど、
日数の延長とか予算超過に関して、その都度話し合いを持つとか
で合意したらしいね。
でもあからさまに、「曇りでGO!」だと黒澤さんは怒ってしまうんじゃないかな!?
芸術上は口出しできないようになっていたから。。。
>>692 >でもあからさまに、「曇りでGO!」だと黒澤さんは怒ってしまうんじゃないかな!?
怒ったろうけど、さすがに「トラトラトラ」の一件で少しは懲りてたんじゃね
そこに群集が攻め入るシーンの撮影前日、黒澤はスタッフに
こう注文しました。
「明日の群集は、900人」。「900人!?」。
当初500人程度を予想していたスタッフは、急遽追加のエキストラを
プロダクションに発注。しかしそれだけでは間に合わず、スタッフ全員の
友人や親戚にも声をかけ、その日の深夜に何台もの車で、
東京からエキストラをピストン輸送し、群集の数を増やしたそうです。
そして迎えた撮影当日…。
「監督、どうにか700人集めました。」
その返事を聞いた黒澤は「200人足りないな」と呟いて
その日の撮影を中止し、帰ってしまったのです。
SmaSTATION-5
http://www.tv-asahi.co.jp/ss/181/special/top.html
そんなもの都市伝説だよ。
完全主義者なんて言われているがウソだな。
影武者では公開時に姫路城の全景が映ったときに避雷針がバッチリ映ってたし(その後カット)
七人の侍では菊千代が寝ていた焚き火の傍の石の山が一瞬のうちに薪の山になってしまう。
その程度の完全主義さ。
696 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/31(木) 22:06:15 ID:zjzX+pwa
>>695 黒澤本人が自分で言ってたよ
「僕のことを完璧主義者って、ジャーナリストが書くんだけど僕が本当に完璧主義だったら
僕の映画はいつまでたっても完成しませんよ。」
うろ覚えだが、こんな発言だった。
>影武者では公開時に姫路城の全景が映ったときに避雷針がバッチリ映ってたし
「乱」でも写ってるよw
お前の目もせいぜいその程度だから。
夢の雛人形は全員男?
はあ? 「夢」見てないのかよ。
何の意味がある質問なんだ。
701 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/01(金) 01:31:29 ID:EkLbdIyp
「夢」のDVD持ってないんで確かめられないんだが
笠さんの村の行進曲って、イッポリートイワノフの「カフカスの風景」の第四曲なのか、それとも池辺の曲なのか
>>694 影武者が馬に乗って兵士を閲兵するシーンでエキストラが足りないから
引きで撮れなくて、なんどもカットで繋いで兵士がたくさんいるようにごまかしていた。
見ていて痛々しかったな。
ルーカスはター・ウォーズでエキストラと合成で閲兵シーンを作った。
後でルーカスがエキストラは50人と聞いたとき、25人でよかったね、
と言ったという話の方がよっぽどスマートだ。
黒澤明程度を完全主義者と呼んでしまう時点で日本の映画製作環境の貧弱さを表してるような気がしないでもない
ねばってねばって極力自分のイメージが実現できるまで我を通したっていう
意味では完全主義者と言っていいんじゃないの。
もちろんそうは行かなくて、いつも妥協に妥協を重ねるわけだが。
主義ってのは結果の問題じゃなくて、志向の問題だろ。
>>703 とりあえず撮っといて編集で繋ぐってのはいかにも黒澤らしい手法。
>>696 完全主義者であるがゆえに、自分が完全主義者であることを否定するとも言えるね。
「七人の侍」で仲代達矢が5秒歩くのに、6時間ねばった。
「乱」にも仲代の演技に同じ完璧さを求めたら、
完成までに100年くらいかかりそう。
>>707 もともと優劣つける話をしてるつもりはないけど。
どう読むとそう取れるのかな。
スマートは話としてカッコいいという程度の意味です。
694でスタッフ900人の話が出てていたので、
実際の黒澤の撮りかたはそのレベルだということで、
900人は宣伝用のネタだろうと言いたかったわけですよ。
蜘蛛の巣城の頃の方がスケール感はありましたね。
影武者で最後の合戦のシーンを撮らなかったのも
実はカネがなかったからと邪推しているわけです。
>>710 オマエのレスって、いつもテメエの勝手な妄想と思い込みばかりで
何の価値も無いし、あおりとしての面白みも無い
>>709 百年かかったら仲代が老けすぎて違和感ありまくり
若いとき中年老人いろいろ混ざっておもしろそうだけど
最後の二行は既知の事実だけど、
「邪推」ってことで良くしらんわけね。
>>714 既知の事実か。知らんかったね。どっかにソースでもあるのかい。
企画段階でどのシーンに幾らくらいかけるかは見積もるし、
途中の合戦シーンはそこそこ金かけているから、
撮らなかったのはいろいろ屁理屈付けたんだろうと思ってるわけよ。
>713
それなんてロシアの兵器?
>途中の合戦シーンはそこそこ金かけているから
黒澤もそう思ってもらえれば満足だろうな。
実際は逆なんだが
エキストラや馬の数は
高天神城のほうが少ないよw
隠し砦のモブシーンはどれくらいのエキストラで撮ってるの
>>703 「生きる」のダンスホールのシーン
の撮影なんか有名でしょ。
スタジオの地面にチョークで○書いて
ここから、絶対出るな。
それを望遠レンズで撮ると
大した人数でなくとも大人数に見える。
合成で増やすのより、こっちの方が
スマートだよ。
720 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/01(金) 20:59:03 ID:8QFxnsmj
「夢」見た。人生の苦しみを散々描ききった後、最後に風車村の話を持ってくるあたり、
天才たる所以なのかなぁと。
でもこの映画中二病っぽい幼稚さがあるよね?
722 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/01(金) 21:15:07 ID:8QFxnsmj
>>721 スレ立てたことなんてないよ。視野の狭い信者って嫌い
>>720 >中二病っぽい幼稚さ
その通りだと思う。これはずして黒澤は語れんちゅうか。
前の2行は意味不明だが。
その中二病的内容でも納得させる演出力が凄いんじゃないのか
演出/編集力の剛腕で捩じ伏せてるからな。
脚本と表裏一体だよな。
橋本忍も小国に「剛腕で捩じ伏せる脚本」と言われていたらしいが。
726 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/03(日) 01:58:04 ID:52OyKxOJ
中二病っぽいって思ってるのが自分だけじゃなくてホッとしたよ。
>>723 生きてるのが辛いっていうのは人間の気取りだ 実際生きてるのは楽しいものだよ っておじいさんが言うよね
賑やかな葬式と美しい村の絵もあって説得力があるっていうか、7話まで語ってきたしんどい内容を上手く着地させたなぁって思った。ちょっと言葉で語らせ過ぎな気もするけど。
その後のエンドロールの映像で心が洗われるっていうか。
洋画見飽きてまず「乱」「夢」を見たんだが、ガキにもわかる黒澤作品教えて
白黒作品
隠し砦の三悪人 椿三十郎 用心棒 野良犬 赤ひげ
カラー作品
八月の狂詩曲 影武者 デルス・ウザーラ
リメイクされる椿三十郎、用心棒がいいんじゃね?
>>728 用心棒はキャラが少ないから三船じゃないと持たん。
椿はたくさんいるからごまかせる。
どうしてそういうレスが付くのかわからんが、答えておく。
自分は全く逆の考えで、用心棒はアクション活劇、
味のない演出でも、動きをたくさんつければごまかしやすいと思う。
椿三十郎であのおかしさを出すには、
編集と役者の力がかなり要求される。すべると酷い有り様になるはず。
>>730 俺は時代劇専門番組で予告見てるからだけど、織田は
細いし強そうに見えないからアクション活劇は無理だと
思った。
中学教師w
>用心棒はアクション活劇
アクションシーンなんて大してないよw
重要なのはアクションにいたるまでの部分。
そうだよな。アクションシーンは案外少ないんだよ。
ただその数少ないアクションシーンは物凄いのだけれども。
アクションに至るまでの部分がとっても重要で、
そこをしっかり丁寧に見ていれば格段に面白くなる。
>>726 >ガキにもわかる黒澤作品教えて
なら、「白痴」を見なさい。
>>726 洋画見てたんなら「天国と地獄」あたりがいいかもな。
マジぶっとぶそ。日本にもこんな凄いサスペンス映画があったんだって。
「後半ダルい」と言い出すこと必定
738 :
726 :2007/06/04(月) 02:21:43 ID:udqSe5CQ
ありがとう
取り合えず「用心棒」「天国と地獄」をTUTAYAディスカスでレンタルしたよ
いい選択だと思う。
>>731 「天国と地獄」「七人の侍」は後半ダルい。
前者は推理物としてのオチや面白みがなかったからだし、
後者は菊千代の「きやがった、きやがった」以降は長い戦闘だけで
なんらヒネリがなかった。
「荒野の七人」でもそこには気づいたらしく、
その辺のシナリオは練り直されていたが。
>>741 オマエの場合は単に90分以上の映画を見る能力が無いだけだと思うぞw
743 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/04(月) 14:49:24 ID:J6cZG6Or
>>741 「七人の侍」では、やんと「休憩」取ったか?
いや、俺も
>>741と同じで、「七人の侍」はちょっとだるい。
後半だけじゃなくて、侍集めるところの宿(?)での話のシーンや
村に行くところを菊千代が付いていくところ。
なんつーか会話がクドイ。
黒澤が子供のころ親しんだ講談調なのかな?
もちろん面白い映画だと思うけれど。
いらんところ編集したら?
>>745 テレビ時代劇なら一時間で終わるからそれ見てろ。
七人の侍見るのはあと20年位してからだ。
こういう排他的なオタは黒澤の名前をおとしめるだけ。
>>746 やるなら、たぶん千秋実のセリフをほとんどカットする。
ただ歩いて、ただ眺めているだけで十分説得力のある風貌。
実際昭和29年の秋にリバイバル公開(同年のGWに初公開した直後)
した時は、黒澤もクドイと思われるそこらのシーンをカットした2時間半版
だったんだよ。
>黒澤もクドイと思われるそこらのシーンをカットした2時間半版
だったんだよ。
海外映画祭の出品基準に合わせるための
再編集版。
黒澤がどうおもってたかも
発言があるから、調べてみたら。
「黒澤もクドイと思われる」というのは
大嘘。
752 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/04(月) 23:21:45 ID:lfZOoXXd
いや、黒澤自身も「前半はちょっと間延びしている。映画祭用につめたのはスピーディになった」
と発言してるよ。
カットしたのが「海外映画祭の出品基準に合わせるため」というのは初めて聞いた。
>前半はちょっと間延びしている。
嘘はいけないよ。
「あの映画は前半の方がよく出来てる」
自信満々にシラジラしいウソを言う黒澤スレ名物の例のキチガイが
また出てきたようだなw
俺は『用心棒』が好きだな
60年代では「天国と地獄」だな
列車シーンの撮影と編集が凄い
俺も「七人の侍」は失敗作だと思う。
しかし黒澤のエラい所は、その後の作品で成長の跡が見られるところ。
オマエは成長の跡が皆無だな
759 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/05(火) 16:42:17 ID:t6wFbaBz
>752
原田のインタビュー
もう一度よく読んでみることだな。
今日新宿テアトルで虎の尾と羅生門見てきた。
やっぱり音声が辛いね。
初めて羅生門を今回の上映で見た人とか、音声聴き取り辛くて分かんなかったんじゃないかな。
>>757 七人の侍が失敗作、その後に成長が見られた、か…。
一体あんたはどんな映画を評価してるの?何があんたにとって傑作?
761 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/06(水) 02:00:54 ID:kunLTLST
「八月の狂詩曲」と「まぁだだよ」
俺が呼んだ黒沢のインタビューでは、「映画祭のために前半きったけど、
あの映画は前半がよくできてるんだよ」って感じだったぞ。
>>741 >「七人の侍」は後半ダルい。
なるほど。
764 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/08(金) 17:19:47 ID:O9T/YDRd
七人の侍おもしろいが、あんまり思い出せない
あれは、七人集めるまでの過程が実に奥深いと思う。
>765
それは誰でも。
菊千代が油断して眠りに落ちるところは深みをましてるね
菊千代が、農民なんて泥棒で人殺しなんだって涙にくれるとこも
若いやつは何を観ても後半ダルイからなw
早送りでAVでも観てろよwwwww
予告入れたら四時間弱だからな
予告の椿の織田の服がきれいすぎて、萎えた。もう少しくたびれてもいいじゃないか
東映時代劇へのオマージュ
影武者っておもしろいの?
あんまり人気あるようには見えないが
>>768 _, ._
w ( ・ω・ ) お前も草むしれよ
(~)、 / i ) バカタレ
\ ` |_/ /|
`ー_( __ノ |
( `( 、ノ
wwwww_ノ`i__ノ
>>760 俺も昨晩「白痴」を見てきたが「羅生門」より音声は悪かったね。
それより、近くにいたおじさんが高堂国典登場シーン他で
いちいち大笑いしてたのが気になったよ。
>771
つまらん。フランスで受けただけ。
俺もつまらんとは思うが、フランスという国名がどこから出てくるんだろ。
>>774 歳くっててもバカには「影武者」はダルイからなw
早送りでマイケル・ベイでも観てろよwwwww
>775
ハァ?カンヌ取っただろうが。
用心棒は客の入りが良くなかった
やっぱ音声がつらかったな(黒澤の白黒は全部そうだが)
所々コマ落ちしてるのは元々なの?
それとも切れる度にフィルム繋いだせいでそうなったの?
用心棒観に行く予定なのに
一回ビデオで観て台詞聞き返してから劇場に行ったほうが良いな
ああ、あと五本劇場で初めて観るのに
>>778 俺も同じことを思った。コマ落ち多過ぎじゃね?「天国と地獄」でもちょくちょくあったな。
DVDにはちゃんと収録されてるってことは、
完全なフィルムも残ってるってことだよね?
高い金出して観に来てるんだから、ちゃんとしたフィルム探して来いと言いたい。
清兵衛の息子が「オッカー」って戻ってくるシーンが切れてたのは勿体無いと思った。
>>768 オマエ、映画に批判的意見は禁句の、マンセー・トピにしたいのか?
アンチでなくても、あそこのシーンは腑に落ちないとか意見はあるぞ。
映画館での上映はペイしないから、新たにプリントしない。
デジタルリマスターは行う。儲かるから。Blu-ray版に期待。
>>781 ここはオマエのような映画初心者が来る場所じゃないぞ
身の程をわきまえろ
>>783 ファシズムだな。
それでも黒澤ファンか?キミは。
どこの監督スレにもそういうのはいるよ。
自分に自信がないから、黒澤愛の大きさを誇示することだけが、慰みなんだよ。
>>783 お前ごとき精神未熟人間が頭が高い!
控えおろ!w
787 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/09(土) 15:07:34 ID:iKSgJYad
>>782 デジタルリマスターする時は
新たにプリントやきます。
久蔵が清蔵にしか聞こえない
用心棒観たら日本酒が飲みたくなったぜ。
買ってこよ。
俺はお茶漬け
「一番美しく」を見たら工場で働きたくなったぜ。
ハローワークに逝ってこよ。
792 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/09(土) 20:57:46 ID:gSaj1XkL
>>791 あのイメージに近いのは自動車工場の期間工
本田の鈴鹿工場の社員食堂のカレーうまかったよ
地方ならいくらでもあるが。ほとんど野麦峠。
794 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/09(土) 21:30:22 ID:Enau6vh4
俺は事務机の引き出しを入れる仕事した時はモロに「モダンタイムス」だと感じた。
一日中、ベルトコンベアに乗って流れてくる机に引き出しを入れるだけの仕事。
俺は上から二番目の引き出し担当だった。
黒澤信者って気持ち悪い。
wikiとか酷すぎる。信者色丸出し
おまえにふさわしい永遠のナンバー2だな
アンチも信者もどっちも要りません
フツウの会話をさせてほしいものですね
昨日「用心棒」をテアトル新宿で観てきたが、DVDで観るより断然いいね。
まだ「七人の侍」や「椿三十郎」を劇場で観てないけど、
用心棒は他とはもう別格という感じがする。あの痛快感は凄過ぎるよ。
>>798 昨日はお客さん一杯で良かったわ。 続けて三十郎見れば良かったのに。
客一杯の中でああいう面白い映画を見るのはいいもんだな
笑うところは笑うし
パヤオ「黒澤さんは椿三十郎らへんからもうやめたほうがよかったですね。」
>>799 いや、私が行ったのは金曜日なので、椿は無かったです。
今日の(厳密には日付け変わって「昨日の」)椿も見たかったですけどね。
椿がある日は全部予定が入ってて行けません。
それにしても、織田裕二版の椿の予告編が毎回流されて、いい加減ウンザリです。
よくもまああそこまでの大根を使ったものだ。あの三十郎は最悪です。最悪。
気持ちはわかるが、まだ見ていないものをどうこう言うのはどうか。
804 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/10(日) 08:28:55 ID:ob+gkOgm
>>803 おめぇめ○らか?! 三船のは虎だが織田のは・・・(ry
さて、悠々と椿を観に行きますか
807 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/10(日) 09:17:51 ID:g0ygUv7p
>>802 >>804 2ちゃんねらーじゃなくて映画ファン三船ファンならそんな言い方はしちゃだめだよ
まあ織田三十郎のおかげで、職人さんが
食っていけるんだから、良しとしようではないか。
809 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/10(日) 12:07:09 ID:cn1Xcv79
昨日、隠し砦と椿三十郎を見た。結構笑えた。家だと声を出して笑うことはないたろうし、やっぱり映画館はいいな。
810 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/10(日) 12:17:06 ID:JGyd9Yot
中国の黒沢明BOX20作品セットを2500円で買いました。
>>804 猫かw
でも三船敏郎みたいな迫力とか存在感のある役者はそうはいない訳だから、
四十前後で話題になりそうな役者で開き直って、織田裕二でいいんじゃ?
812 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/10(日) 16:39:24 ID:J8qEvB1B
>>794 まずい飯でも噛んでるうちに味が出てくる。
つまらない単純作業だと思ってやるから
つまらないんだけど。
そういうマニュアルどおりの単純作業にも
実は創造性を発揮できる余地は十分ある。
そういう事に気付けない人は不幸だよ。
日本のものづくりの強みは
まさにそういう所にあるわけで。
チャップリンはそういう意味でお馬鹿さんだと思う。
工場労働というものに対する考え方が根本的に間違ってる。
チャップリンは芸術家
芸術家は基本的に自分マンセー
総ては自分の表現のための素材にすぎないわけで
芸術家の社会批判ほどあてにならないものはない
>>812 やったことあんの?
ベルトの作業なんて酷い環境だったぞ。
みんなムスッとしてやってたしね。
でも、俺はリメイクで柴咲コウが雪姫やったら観に行っちゃうな 絶対 (´・ω・`)
>>814 あるよ。
>みんなムスッとして
やってたしね。
普通はそう。
自分の頭の使い方知らない人は
そうなるね。
ネジ一本締める
作業でさえ実に奥深い物があるよ。
単純作業に感動を見出せない奴はクズ
って言ってる段階で五十歩百歩じゃねえのかな
>816
それはそういうことが求められてる仕事場でしょ。職人仕事とか。
流れ作業では意味ないよー。それで褒められたり給料上がることないもんね。
>815
柴咲コウより沢尻エリカでぜひ
結果、椿は立ち見になっちまった
>818
流れ作業だよ。
単純作業も職人仕事なんだよ。
>それで褒められたり給料上がることないもんね。
なるほどね。
そういう考えの人は
何処へ行ってもつまらない
仕事しか見つからないよ。
中国でわるい業者に騙され、朝から深夜までコキ使われて
パン一切れしかもらえず奴隷のように扱われてた連中が居たそうだけど
その奴隷生活の中に奥深い物を見出せなかった彼らこそが真の敗者ということだよね
それがわからなきゃ自由になってもつまらない人生を送るよね
どんな仕事でも一生懸命やるべきだよ。一生懸命やれば面白くなるって。
>823
でもね、一生懸命やらせてもらえないんだよ。この気持ちわかる?
825 :
794:2007/06/11(月) 01:07:34 ID:Quoj+IzK
>>812 >>816 >>821 単純肉体労働を経験したことないね。嘘ばっかり。
ベルト作業でネジ締めなんて殆どないよ。映画の見過ぎ。
というか、チャップリンだって嘘を承知で誇張してやっていた。
観客だって嘘とわかっていたからこそ笑った。
真に受けて知ったかぶりして、底の浅い建前だらけの屁理屈をこねるのは単なる馬鹿。
朝日新聞の社説みたいだ。
織田椿はですね、予告編見る限りだと、作品的に駄作ではなさそうなんですよ。
というか、予告編で駄作か佳作かなんて分からないです。
オリジナルに比べて、少なくともそこまでヒドい作りにはなってなさそうだな、とは思いました。
でも、織田の演技は全くダメです。
予告編しか見ずに判断するなと言われそうですが、
織田の演技は、
要所要所の見どころばかりをある程度集めて流しているはずの予告編で、
ハッキリと「演技がダメ」と思われるほどヒドいです。
あくまで私の個人的見解に過ぎませんが。
>>812 >>816 >>821の言葉は含蓄がありますな・・。黒澤氏みたいだ・・
>>823は某年表によると91年4月11日に朝日ホールで開催された「黒澤明と若者たちとの対話」
の中での黒澤明による若者に向けたメッセージの言葉です。
検索したら娘の和子さんが解釈した文章が「回想黒澤明」って本の80pあたりにあるみたい。
俺は怠け者だから突っ込まないように・・ あばよぉ〜
>>827 自作自演で気まずさを誤魔化そうとするだけならまだしも、そこで黒澤を引き合いに出すのはいけない。
黒澤に対する冒涜だ。
やれやれ 織田のはレンタルで旧作になったら見ようかな じゃあおやすみ〜
830 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/11(月) 17:03:02 ID:5X07StKj
>>826 >オリジナルに比べて、少なくともそこまでヒドい作りにはなってなさそうだな、とは思いました。
>でも、織田の演技は全くダメです。
どうすればよいのか?w
>>827 理想はわかるが現実は酷いもんだよ。
そういった現場に手伝いとして3ヶ月ほど行ったがおかしくなりそうだった。
長年やっている人とも話したが、やらなきゃ食っていけないから仕方なく、
といった感じで諦めてた。休憩時間だけが救いだとも言ってたね。
ごく稀に活気のあるとこもあるかもしれないけど。
832 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/11(月) 21:37:07 ID:7Azp1q59
カンボジアで一日百円稼ぐために人体売買で金持ち日本人に体売ってエイズになる十代の少女も甘いよなwww
意味を見いだせない、思考のとまった人間www
ってことですよね
貧乏を知らんくせに偉そうなことぬかすな。
金持ちの意見だよね
貧乏人は黙って働いて脳内で幸せ掴んでろよってさ
835 :
黒澤明:2007/06/11(月) 22:52:00 ID:D1jJWtob
だったらいいんだよ。ボクのファンを辞めてくれて。
836 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/12(火) 00:32:47 ID:4Bz/qhTv
まるで、「生きる」の通夜のシーンみたいですね
黒澤監督
839 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/12(火) 02:28:17 ID:6TBgCK7B
はいはい。それで満足したな
841 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/12(火) 16:20:22 ID:phivXkYd
左卜全「助役とはっきり言え!!」
だから言っただによぉぉ〜
おら、見てただによぉ〜
844 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/12(火) 17:58:22 ID:7IIvBXi8
ベルトコンベアーによる流れ作業が非人間的というのは軽薄な感想だな
チャップリンは元々軽薄だから仕方ない
独裁者のフーセンにしても中学生みたいじゃないか
なにその軽薄な感想
「壁にへえって、みてたによ〜〜」だっけ?
俺もリメイク版の予告編を見たが、
無理して三船のような声を出そうとしてる織田は痛々しいな。
チャップリンのあのベルトコンベアー一連のインスピレーションは
中原中也の、月給取の午休(ひるやす)み、ぷらりぷらりと手を振つて、あとからあとから出てくるわ、出てくるわ出てくるわ
みたいだな
月給取になった事もない、なれもしない癖にわかったような嘲笑的態度をとる
騙せるヤシだけ騙そうという詐欺師的態度だな
まあ映画監督とか詩人になるような人があんな仕事できるわけないからな。
ただこういう発想が戦後の左翼思想に利用されて社畜だの奴隷だの、労働者を
徹底的に自己嫌悪に陥らせ、現在の日本の惨状を招いたのは事実。
850 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/12(火) 22:33:13 ID:FouuG1Wy
野麦峠なんてのも
確かに労働条件とか
ひどかったにせよ
否定的側面だけ強調しすぎ。
>>849 「左翼思想に利用されて」も何もチャップリン自身が左翼だし、チャップリン初期長編作品は戦後の日本では封印されていて、
一般の人が「街の灯」や「モダンタイムス」を見る機会はなく、長い間、半ば忘れられていたんで、
「戦後の左翼思想に利用されて」というのは変だし、
(「独裁者」に至っては日本初公開は昭和30年)
ホームレスが餓死することのなくてニートが平然と生きていられる世界唯一の国・日本のこの状態を「惨状」というのは更に変だ。
>>850 明日から製糸工場で働け。
>>848 工場で休みもなしにキチガイみたいに働かされるのは
社会全体に人間性が失われてきているよということを言うためのデフォルメだろ。
そのまんま受け取ってどうするのか。
もうちょっと人間らしく働こう、その為にちょっとは努力もしてみよう
ただその道は厳しいけどね
…ってことだろ。
失われゆく人間性を風刺したって、とこだな。
>>852 流れ作業を一日10時間くらいやったって人間性なんか失われはしない
いやかえって人間性は回復されるくらいだ
そんな事もわからないから独裁者みたいな噴飯物の説教臭い映画撮るんだなチャプリンは
軽薄というより一種の説教キチガイだろ、このバカチンが
>>854 君、相当頭弱ってるみたい。カワイソ杉〜
糞尿はまず、日によって時によって言うことをころころと変えることの恥ずかしさを知れ。
いや、それより前に言うことをころころと変えているということを自覚しろ。
857 :
黒澤明:2007/06/14(木) 01:21:57 ID:ySozaoox
各人がいい言葉だけ選んで感じ取ればそれでいいと思うんだよ。
人間不信になったらボクの「羅生門」を見てもらっていい。この映画は外国の監督たちが絶賛してくれてるよ。
858 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/14(木) 01:53:20 ID:5A6R7Kk2
椿で神社にいた椿があばよって立ち去ろうとするけど、なんで夜中に立ち去ろうとするんだよwww
朝までそこで過ごす気だったのにwww
お金もらったから食い物と酒を調達
860 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/14(木) 08:15:44 ID:0YPqJMgi
____
/ \
/ _ノ ヽ、_ \
/ o゚⌒ ⌒゚o \ 今日もまた、刺身の上にタンポポのせる仕事が始まるお…
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
黒澤の脚本のセリフってテンポのよさがないよな。
あのセンセイは逃げたぜ。昼逃げだ!
>>859 この時代には、夜間OKのコンビニはなかった。
864 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/14(木) 11:02:53 ID:h6HJWSvC
>858
オープニングの所?
そう
「この男を片付けるにはたいぶ手間がかかるぞ」の少しあとくらいに、これからどうする気だ?ってきいて「なかなか聞き分けがいいな。いい子だ」のとき
>>858 そりゃ、神社に誰もいないと思わせるためだろ
バカばっか
なーに、一杯やって飯が食えりゃいい
木村大作、監督やるんだな。
明日こそ悠々と椿を観れるはず
872 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/16(土) 01:51:47 ID:WL40Lk/g
新宿で「野良犬」と「天国と地獄」を続けて観たけど
より古い「野良犬」のほうが、画面がシャープなのはどうしてなんだろう
「天国と地獄」は黒が滲んだようになっていた
873 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/16(土) 05:53:10 ID:UGcsTRkW
イザワのれきしほんみて羅生門みてみた
確かに門は汚かった
羅生門は黒澤にしては失敗作の部類だな
三船でもってるけど
おいおい、フィルムは汚いけど、
宮川の撮影が光った最高のデキだよ。
娯楽作品ではないけどな。
>>874 内容が理解できなかっただけじゃないの?当時の某映画会社の社長のように
普通、人ってのはウソをつくときには自分が悪く取られないためにつくものだ。
だけど、「羅生門」では現場の連中全員が「私が殺した」と言い張る。
それを羅生門の下で伝える目撃者だった志村喬は「ぜんぶうそだ!」というが
その彼が実は一番自分に都合のよいウソをついていた。
自分にとって都合のいいウソをついていた彼は捨て子を拾い育てる決心をする。
これらはなぜか、よく考えながらもう1回見れば
人間とは何か、「羅生門」の奥深さがわかってくる。
羅生門のセットにはビビったな。
人間の恐ろしさに鬼が逃げ出したという末世を、完璧に体現している。
あの映画の中で一番秀逸な点はどこかと言えば、
いろいろあるにせよ、私はやっぱりあの門のセットだと思いますね。
>普通、人ってのはウソをつくときには自分が悪く取られないためにつくものだ。
だけど、「羅生門」では現場の連中全員が「私が殺した」と言い張る。
「私が殺した」だけど
自分を美化するために嘘をついてる。
プライドのための嘘。
>それを羅生門の下で伝える目撃者だった志村喬は「ぜんぶうそだ!」というが
その彼が実は一番自分に都合のよいウソをついていた。
生きるための嘘
880 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/16(土) 19:04:57 ID:KtT4jYMb
天国と地獄は最高でしょ
前半が
881 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/16(土) 20:44:55 ID:rBUawnTC
来週の誰でもピカソは勝新特集
「影武者」降板の真相とかやってほしいね
>>880 前半は権藤邸の中だけで、長回しだしまるで舞台での芝居を見ているようだ。
「天国と地獄」は舞台向けかも。
禿武者
勝新は座頭市でも脚本そっちのけでその場の思いつきで自分で演出したがった。
そこでは監督も勝新のわかままを聞くしかなかったが
さすがに完ぺき主義の”天皇”黒澤は、そんな勝新のわがままを許すわけもなく
現場でふたりが、うまくいくわけがないのは見えてた。
どですけでん、面白いと思うけどなあ。
黒澤がオトナなら勝新を使いこなすことは出来たはず。
勝新がやっていたら影武者は間違いなく名作になっていた。
仲代は演技がミエミエで興醒め。
けど勝新は「やらない」からね。監督の言う通りには。
ラッパがあやまかしすぎたね。
>>877 けど、蛇足が多いよね、「羅生門」は。説明しすぎが。
黒澤がオトナなら…というが
そのオトナというのは他の監督のように
勝新に好き勝手やらせて自分を殺すことを言うのかな
>勝新がやっていたら影武者は間違いなく名作になっていた。
そうかねえ。そう言う奴が多いけど、誰がやってもあまり変わらなかったんじゃないかねえ。
あのシナリオと、あの撮り方じゃねえ。
勝新がやっていたら黒澤の方が降りただろうな
じっさい座頭市でも監督のほうが降りたことが何度も
しかも勝新がやっていたら脚本もぜんぶ書き換えられてしまうよ
いまさら言っても仕方がないけど
いっそ勝新が監督主演での影武者も黒澤作品とは別個に作ればよかったのにな
893 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/17(日) 17:32:52 ID:gnagYSQA
>勝新は座頭市でも脚本そっちのけでその場の思いつきで自分で演出したがった。
そのせいで、勝が監督した「座頭市」で殺陣が殺人になっちゃったw
他人のアイデアと金に便乗して好き放題やろうとしただけ
撮影が始まっても勝は舞台をやったりして(たぶん借金のせい)
なかなか撮影に参加しなかった
予算もスケジュールもギリギリだからワガママが通るとあまくみた
だが、黒澤が本当に撮りたかったのは乱
乱を撮るためにはなんとしても影武者を成功させなければならなかった
外国では信玄なんて知らないんだから、いざとなれば勝にこだわる必要はない
勝も日本人も黒澤の信玄の絵コンテに惑わされすぎ
そうそう。
集団の中における「驕れる平家久しからず」という力学が作動しただけ。
黒澤もある時にはそういうものにやられてるわけだが。
勝の演技うまいらしいけど
つまんないんだよな三船なんかに比べると
テレビの座等がもたなかったのもその為だし
三船の素浪人は毎週見れても
勝はすぐ食傷しちゃうんだよな
イクラまわりがおだてても
勝も馬鹿じゃないからそれはよくわかってたんだな
「素晴らしき日曜日」で拍手が起こるか楽しみだ
東京国際映画祭での追悼上映の時は拍手が起こったよ。
前後何回か劇場で見たけど、あれ1回だけだったなぁ。
蜘蛛巣城あんまりだったな
寝てる奴いたし
誰か一人拍手すれば釣られそうだなあ
といって自分ひとりだけってのも恥ずかしいし
半端に拍手起こるかもな
ぱらぱらと
前そうだった
拍手って、上映後に?テアトル新宿で?用心棒でさえ拍手なしだったよ。
今日上映の3作品、全てチケット取ってたのに、風邪ひいてしまって断念。残念。
今日七人の侍見てきた
劇場で見るのは初めてなんで最高だったw
上映中後ろの奴が敵が来るたびにキター!って言ったり
女との絡みのシーンで笑ってたりしてたんで
どこの厨房だよ・・・って思ってたら20代後半ぐらいの女・・・
上映後は盛大な拍手でよかったな〜常連の空気が漂っててワロタw
25年ほど前に飯田橋の佳作座で「隠し砦の三悪人」を見ました。
ラスト、六郎太(三船)が馬上へ女をかっさらうところでは「オーッ!」という歓声が、
「裏切御免!」で笑い声と拍手が、終了でひときわ大きな拍手がわきおこりました(立ち上がって
拍手している人も大勢いました)。
あんなに楽しかった映画体験は後にも先にもこれっきりです。
904さんがうらやましくなりました。
今日の七人の侍は三時にきたときにすでに立ち見の注意書きあったな
相当混んでたんだろうな
七人の侍は今、劇場で観るとスランダードサイズなので
画面が小さく感じなかったかい?
あと所々、音声が聞き取りにくかったり画面が暗すぎて見えなかったり。
とくに平八の死までのシークエンス。
訂正
ス「タ」ンダード
素晴らしき日曜日とか我が青春に悔いなしとかは見てて
恥ずかしくなるような場面台詞がちりばめられていて
見終わって拍手するなんてありえないだろ
信者にしてもさ
七人の侍も封切り当時から評判の悪かった、あのどっちらけの『勝ったのは百姓だ』の
台詞さえなければ拍手できるかもしれないけど
うわっ コイツまだ粘着してやがる
>>905 俺は人間が細かいから、「裏切り御免」のシーンを観るたびに、
あの後、一族郎党全員皆殺しなんだろうな、と暗くなる。
痛快娯楽時代劇ですから
>>874 原作はともかく、映画「羅生門」は、
文学というより推理小説だと思っています。
犯人は誰か?
容疑者は自分が犯人だという。
映画の最後に真犯人は見つかるが、
通常、推理小説では、犯罪者は逮捕されるか、
死ぬかして罪から逃れることは出来ない。
だが真犯人は逮捕されるわけでもなく、死ぬわけでもない。
その代わり、赤ん坊を育てるといった役目を背負うことになる。
それで彼の罪は償われるのだと思う。
>>914 > 映画の最後に真犯人は見つかるが、
見つからないぜ?
刃物を盗んだだけだったか。
わるいわるい。
>>874 >羅生門は黒澤にしては失敗作の部類だな
羅生門を見て何にも理解できなかったんじゃないか?
>>912 間違いないよね
それを全部放り投げての「裏切り御免」じゃないと重みもないし…
でもまぁ力量とでもいいましょうか
映像表現の力強さはたいしたもんだな
あんな脚本をあそこまで見せるんだからたいしたもんだよ
芥川のいってみれば陳腐な原作を映画化しようと思い立つだけでも
たいしたもんだけど
ぽつんと立つ羅生門がなにか不思議な形而上的象徴に見えてこなくもない
意味ありげな映像でっち上げて非才を暴露するベルイマンなんかに比べれば
立派なもんですよ
ここで羅生門について書き込んでいるヤシの何人が映画館でみてるんだろう
100インチ位の画面じゃ何もわからんよ。
隠し砦で三船が馬上で青眼に構えて走り来たり走り去る
あそこ見る為だけに何度も通ったアクション映画ファンもいるんだよな
ハリウッドの何百億かけた大作もあの一場面に及ばないって事はあるんだな、
923 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/18(月) 23:52:41 ID:fBgv6irH
今回、俺が見た
用心棒
椿三十郎
隠し砦の三悪人
天国と地獄
生きる
赤ひげ
ぜんぶ、拍手あったよ。
まぁ、割れんばかり、というほどでもなかったがw
今回、俺が見た
用心棒
天国と地獄
虎の尾を踏む男達
羅生門
隠し砦の三悪人
どん底
ぜんぶ、拍手なかったよ。
俺は拍手するテンションだったけど、周りが全然。
用心棒と隠し砦は、観客の反応は良かったんだけど。
今回、私が見た
七人の侍
生きる二回
生きものの記録
椿三十郎二回
酔いどれ天使
蜘蛛巣城
用心棒
学生だからお金が痛い
>>920 > 映像表現の力強さはたいしたもんだな
> 芥川のいってみれば陳腐な原作
芥川の文章表現の力を理解する頭はないらしい。
>>920は、いつもの気色悪い奴だよ
相手にしない方がいい
ま、
>>920を見ると、このキチガイも笑いを取れる程度には成長したみたいだがw
拍手の意味、解ってんのかな?
「素晴らしき日曜日」はアラン・レネが最も好きな黒澤映画
それで・・・「素晴らしき日曜日」では拍手があったの?
拍手をオネガイシマス!
え〜〜〜 拍手だってよ こっぱずかしい 誰かしたら俺もしようっと
933 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/20(水) 06:16:03 ID:e7D5tTDa
>>920 どこでも嫌われ者なんだね。中身の無い(君の頭と同じだね)話をかっこつけられてもね。
937 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/21(木) 15:56:15 ID:605krolK
それで・・・「素晴らしき日曜日」では拍手があったのか?
明日で終わっちゃうな。
今回のテアトル新宿みたいに、
黒澤作品特集みたいなのって、年に1回くらいどこかでやってるもんですかね?
去年の年末に「まちえい」@町田でやったよ
閉館記念にorz
小津のDVD借りてたまたま音声言語2にしたらなんか映画みながら裏話みたいのしてる音声が入ってたんだが、黒澤もなんかあるの?
黒澤はたしか3まであった気が
>>939 レスありがとうございます。
またどこかでやってくれないかなぁ。七人の侍を見逃したのが痛過ぎる。
>>940 大映BOXの3作品は確か副音声もあったはずです。
確か野上照代とかが喋ってたような。
羅生門はイタコ呼んで黒澤を呼び出してきてコメンタリーさせればよかったのにな。
で、スタッフの証言が全部食い違うと。
943 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/22(金) 14:53:37 ID:vTZWBQQL
真・三國無双の黒澤映画版を出してほしい
使用キャラ
菊千代 勘兵衛 久蔵 七郎次 勝四郎 平八 五郎兵衛 三十郎 真壁六郎太
田所兵衛 雪姫 鷲津武時 多襄丸 かんぬき 卯之助 亥之吉 本間先生 室戸半兵衛
若侍九人 新出去定 武田信玄 武田信廉 信玄の影武者 山県正景 織田信長
一文字秀虎 一文字太郎 一文字次郎 一文字三郎 鉄修理 畠山小彌太
そんなかで一番強いキャラはだれ?
三十郎と久蔵はどっちが強い?
ちなみに個人的には雪姫が最強
サブキャラとして
強力(エノケン)、与平(左卜全)、長老儀作(高堂国典)
権爺(東野英治郎)、ジェリー藤尾なんかもお願い。
あと、役者(藤原釜足)なんかもいいな。ゴローロップ!
>>943 その中に亀田欽司と六ちゃんを入れて頂けませんか?
平等を期するためにみんな最初は素手
刀や鎧、弓を拾わなきゃいけない
そうなると、赤ひげが最強
ただ刀拾われたらやられちゃう
渡辺課長は毒役。触ったら胃癌になって時間制限かかっちゃう
素手なら姿三四郎
本間先生は昼逃げ
「生きる」の志村喬が最強ってことでおながいします
「どですかでん」の知恵遅れのしんちゃんが最強だろ。
殺し合いの戦場の中を「どですかでん」言いながら往復。
射撃で最強なのはデルス・ウザーラ。ただし虎を見ると弱体化。
一回クリアしたら勝新がゲストキャラとして使える
>>937 結局、このスレの誰も見に行かなかったわけか。
>>947 生きるの志村に触ったら、うさぎのおもちゃ拾わないとな
赤ひげは回復だろ
>>946 実はその二人が最強。
いや、芥川比呂志かな。
黙って見つめるだけでジェリー藤尾を黙らせるんだから。
958 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/25(月) 20:02:44 ID:pNJ9HYeg
959 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/25(月) 22:58:36 ID:YNpZeyMs
7人の侍や他の作品みてもなんとも思わなかったけど
酔いどれ天使だけは違った。面白い。感動した。
960 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/25(月) 23:16:29 ID:o9zFET7H
酔いどれ天使は三船の切れ味が凄いな
あんな役者他にいないわ
七人の侍を観て何とも思わないなんて信じられない。
まあ、いろんな奴がいるだろ。荒れるからいちいちかみつくなよ。
侍はすごく長いからな
どのくらい長いかわかって見れば楽しめるだろう
黒澤さんがグランプリで認められてからの作品と、
それ以前の作品に分けることもできるよね。
ハングリーな作品はそれはそれで味わいがある。
965 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/26(火) 14:58:19 ID:CJXQH7U5
dvdボックスレビューないんですが
いいですか?
966 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/26(火) 17:34:36 ID:gk3b9ZoH
>>961 七人の侍を万人が面白いと思わなければいけないのか?
百姓の出の人間には七人の侍はたぶん面白くもないだろうな
”血”という意味でな。
昔、映画評論家の某氏が七人の侍での百姓の描き方を貶しているのがあったが
それもまあ似たような理由だろう。
通りで袈裟貸すシーンで泣いたわけだ
これも血か
俺は正直百姓の出だがたしかにあの映画の農民の描き方には不満がある。
とくに与平が米盗まれたあと泣きべそかいて米粒拾うシーン。
いかにも卑屈で観るに耐えない女々しい弱者のような描き方。
んで金持ちのボンボンに恵んでもらうわけだが、黒澤としてはそれを見越して
わざと目の前で泣いた=百姓は狡猾でしたたかと言いたいのだろう。
>いかにも卑屈で観るに耐えない女々しい弱者
だと思ってるのは黒澤じゃなく君(と佐藤忠男)だろう。
>わざと目の前で泣いた=百姓は狡猾でしたたかと言いたいのだろう
そういう意図なら与平が勝四郎がいる事を認識してるカットが必要だろ。
で、狡猾でしたたかなのは悪い事なのですか?
狡猾でしたたかな百姓は侍より劣った存在だと
この映画では描かれてるわけですか?
五郎兵衛の
「百姓の苦衷を思うおぬしの気持ちもわからんではないが
わしはどちらかというと、おぬしの人柄に引かれて付いてまいるのでな」
という台詞。
「可哀想なお百姓さんを助けてあげましょう」
「可哀想な人は必ず良い人」
みたいな偽善的スタンスから遠く離れたリアリズム。
これこそ「七人の侍」の醍醐味。
面白いな。
狡猾でずるいのが悪いとするのは侍のたてまえの道徳だけど
佐藤忠男は
自分は百姓の生まれだからと
いってるくせに
実は侍の道徳観念からの批判なんだよな。
佐藤忠男って中卒が売りだからね
いま確認したら、佐藤先生、新潟工業高校卒だって。
その後、上京して、国鉄で働きながら鉄道員向けの技術学校にも通ってたという話も読んだことあるな。
学歴の低さを「売り」したような文章は読んだことがない。何の根拠がある?
確認しておくと、佐藤先生は、
「実際の百姓はあんなにひ弱ではなった」
「ヨソから来た侍たちに指揮権を預けるというのはありそうにないことだ」
という意味の批判をしたんだからね。
そこのところは間違えないように。
>>971の書き方は、ちょっと紛らわしい。
百姓一揆は誰にも止められないぜ
哀れな奴はでえっ嫌いだ!
めそめそしやがるとたたっ斬るぞ!
俺はああいう奴には弱い
ひざまづいたりしやがって!
>>977 あれ聞いて「ああ、三十郎は哀れな奴が嫌いなんだな」と素直に受け取っちゃう人が
最近は存在するみたいですね
>>979 菊千代は表面上は百姓を徹底的に馬鹿にしてるから
佐藤忠男が反発したのもそういう部分に対する感情的反発。
>「実際の百姓はあんなにひ弱ではなった」
「ヨソから来た侍たちに指揮権を預けるというのはありそうにないことだ」
そりゃ、後付の理屈だよ。
佐藤が初公開時からそんな時代考証上の問題点を気にしてたとも
思えないが(笑)
「あそこは、僕は乗れないね。(中略)雄造は殴られてもぶっ倒れても、インチキなダフ屋たちを
ぶった押さなけりゃ。こんな、虫けらみたいにへたばるなんて」
怒りの顔で言った。怒り方が異様だった。
私は弱者を本能的に嫌う黒澤の本質を見た気がした。負けを知らぬ姿三四郎=黒澤明としては、
雄造のような惨めな主人公の生き方に、我慢がならなかったのだ。
佐藤忠男って、二十四の瞳を評して「加害者としての日本を描いてない」
と馬鹿なこと言ってる人か。
>>982 佐藤忠男・著「木下恵介の映画」より。
「戦争はきれいごとではない。彼ら(注:大石先生の生徒たち)もひどいめにあっただろうが、彼らの中にはあるいは、
現地の住民を無差別に殺傷したり、女を強姦したりした者もいたかも知れない。
小豆島のような美しい島に育ち、大石先生のような心の美しい先生に教えられたものはそんなことはしない、
と思いたいところなのだけれど、さあ、どうだろうか。
ただ、この映画では、男の教え子たちの、そうであったかもしれない側面はいっさい省略されている。(後略)」
以後、「この映画は一種のユートピア映画なのだ」というような文脈につながってゆく。
>>982が言うような馬鹿な批判はしていない。
うろ覚えの記憶で人を中傷してはいけない。
ん?
その部分だけだと結局
「加害者としての日本を描いてない、こりゃユートピア映画だ」ってことじゃね?
結局、監督や制作者サイドが何を描きたかったかということでしょう。
一つの対象でも、見る側面が違えば、出来上がる作品も変わってくる。
二十四の瞳はちゃんと見てないから何とも言えないけど、
この作品も描きたい部分だけ描いただけで、テーマではない部分は省いたりしたってことではないの?
出来上がった"ユートピア映画"を好むか否かは人それぞれ。
嫌いなら嫌いで構わんと思うが、「描いていない側面」を取り上げて批判するのは筋違いって感じがする。
一つの作品にいろんな側面をそう何でもかんでも詰め込まなきゃならんってのはおかしい。ドキュメンタリーじゃあるまいし。
いや、だから、そもそも、佐藤忠男は別に「二十四の瞳」を批判していないんだってば。
なるほど。指摘してるだけで批判はしてないってことなのね。
佐藤忠男・著「木下恵介の映画」より。
「この映画を見たとき、当時のわれわれ日本人は、十五年戦争で手ひどく心身を汚していながら、
あたかも小学校一年生の純真さのままで十五年戦争を通りすぎてきたかのような甘くてもの悲しい気分にひたれたのかもしれない。
感傷に浸っている人間は、その干渉を共有していない人間の眼には滑稽に見えるが、
本人にしてみればそれは痛切な救いであり、精神の危機の回避なのである。
『二十四の瞳』が出たころ、そうした救いの要求が国民的な規模で存在し、それに見事に答えたのが木下恵介であったと言える。
しかしそれは、その危機をより高い次元で解決すべきと考える少数の人(注:庶民の戦争責任を追及したがる人々)にとっては、
度し難い感傷として否定されることになる。
私もこの否定意見を理解するが、私自身、泣きにないて快い救いを感じたので、とくとくと批判などしてもおかしなことになってしまう。
私にはこの映画は必要だった。」
つまり、佐藤先生は逆に、-『二十四の瞳』を評して「加害者としての日本を描いてない」と馬鹿なこと言ってる人-をやんわりと批判している。
>>982の言っていることは、まるで正反対。
「俺はあんなの人間として認めないね。おれだって弱者には同情するよ。
だが弱い奴は強くなろうとしないという罪を犯している。だから強い奴に餌にされるんだ。
自分の女を盗られて売払われて、まだ、そいつにくっついているなんて、肝心な点がダメになっている証拠だ、歪んでるんだ」
>>982の言っていることは、まるで正反対。
正反対とはいえない。
確かに
>>982はかなり佐藤の見解をゆがめて解釈してるが
佐藤は「加害者としての日本を描いてない」という意見には
理解するといってるからね。
そういう意見を言ってる人を
佐藤はけして「馬鹿なこと言ってる人」とは思ってないだろうね。
そういう立場も理解しうると。
というより佐藤自身がそういう批判的視点も含めた批評を
(これは、公開時ではなく後年になってからのものだが)
書いてるわけだから。
この点でやはり、佐藤先生はお馬鹿さんだと思う。
佐藤先生は映画は「政治的にも正しい」事を求めておられるようです。
>>988さんは佐藤先生と自分は同意見だと思ってるようだが
論争したら、間違いなく喧嘩になるでしょう。
こんな批判は、ほとんどの優れた反戦映画にもあてはまってしまう。
「ジョニーは戦場へ行った」はどうなんだろう。
ジョニーの加害者の側面が描かれていないからといって
これはユートピア映画だと佐藤先生は批判するのだろうか?
今井正の「戦争と青春」は
「政治的にも正しい」映画ですから
興味があれば見てみるといい。
どうしても佐藤忠男が批判してるってことにしたい人がいるようだが、本当に批判してたのか?
実際どうなのよ?