1 :
この子の名無しのお祝いに:
異才の人 木下惠介を語りましょう。
2 :
ルシアン:2006/09/17(日) 07:22:31 ID:KG5O54qy
復活ありがとうございます。先日図書館で「戦場の固き約束」という著書を見つけて読んでみました。
シナリオ自体はピンと来なかったけど、木下氏本人の頭の中に展開していた演出プランはすごかっただろうな、
と惜しまれます。収録されていたエッセイも感傷的でありながら抑制がきいててで見事した。どこかに遺稿をまとめた本があればいいのに。
3 :
この子の名無しのお祝いに:2006/09/17(日) 10:44:10 ID:HsEN05Vh
木下監督、原節子のコンビが「お嬢さん乾杯」の一作だけというのが、
なんとも惜しい。
5 :
ルシアン:2006/09/24(日) 16:30:44 ID:TWCUFMsV
TSUTAYAでレンタルした成瀬巳喜夫の「妻、母、娘」という映画が結構楽しめました。
脚本が松山善三で「妻」が高峰秀子。その夫が森雅之で「娘」を勤めるのが
小姑の原節子。「結婚するしか能がないのよ」と笑って再婚して実家の窮地を
救います。杉本春子演じる姑と折り合い悪く、老人ホームに行かせるはめになる
草笛光子はこないだ「結婚出来ない男」でご自分が高級介護施設に行こうとする
エピソードがあったっけ。木下惠介と小津安二郎をミックスさせたような辛口
ホームドラマでした。「わたおに」ってこれを延々TVでやってるんですね。
前スレは1000行かずして消えたのは何故?
そんなに下がってもいなかったのに。
7 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/01(日) 23:17:38 ID:OzFjN1Ez
>>2 木下恵介の脚本は必要最低限の台詞だけで情景描写などは記されていないから
脚本を読んだだけではおもしろくないと久我美子だかが言っていたね。
吉田喜重もシナリオ書きだけはまったく参考にならなかったと。
木下さんは口述筆記しながらも、頭の中に映像があるけど、
それをシナリオに書き留めるわけじゃないからと。
木下さんのは独自のやり方と言っていた。
しかしそれではなぜ門下から脚本家が育っているのか、なぞ。
けどもしかしたら、せりふの多いが脚本家多いですかね…
9 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/02(月) 14:31:30 ID:/Icfqxp0
>>7 確か吉村なんたらさんの「木下恵介の世界」だったかなぁ、「野菊の如き君なりき」
について
・・・・木下の脚本が原作を超え、・・・
なんて記述があったような気がしたけど。
>前スレは1000行かずして消えたのは何故?
>そんなに下がってもいなかったのに。
最終カキコから時間が経過してれば圧縮時にDat落ちする。
板内部の順位はまったくなんの関係もない。
11 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/05(木) 00:50:53 ID:xXZ4GQlA
>>9 脚本を読まずに映画だけ観て脚本を語る方はよくいるので
その手合いなのでは。
12 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/09(月) 03:18:28 ID:SbMo8gd7
「香華」はやっぱ凄かったなあ。
黒沢もそうだけど、木下の映画って、50年代よりも60年代の作品の方があきらかに技術的には上手くなってるよね。
13 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/09(月) 15:34:48 ID:7v6sirwc
黒澤同様、技術的に完成すると作品としてのエネルギーは薄くなっている。
二人とも技術的完成とは掛け離れた作風だが…
15 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/10(火) 10:42:29 ID:htZR3OVt
木下って姓はやっぱ本名は朴で在日なのかね?
>>16 根拠もないのに「在日認定」するのって実は韓国系メディアが多いって知ってた?
(日本で活躍する人間を噂だけで「同胞」認定する癖がある)
嫌韓厨って、自分たちがいちばん嫌っている人種と同じことをするヘンな奴ら。
木下って姓で純日本人を俺は知らない。そもそも木下という姓は日本人の姓なのか?
20 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/10(火) 14:17:07 ID:sFCuQoiI
豊臣家滅亡後もなど足守木下家、立石木下家などの大名家が複数存続しているし、それらの分家も多数存在するし、
木下長嘯子など武士を辞め文化人として生きた人々の子孫もいる。
明治になってから秀吉にあやかって木下姓にする人も大勢いた。
21 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/10(火) 15:17:48 ID:uc434teU
>>18みたいな日本人として当たり前の歴史常識が欠落したヤツが、「愛国」
とか言っているのを見ると、これはもう笑うしかないな。
22 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/11(水) 06:56:53 ID:KUtkHJy2
ひさしぶりに「夕焼け雲」を観た。やっぱり俺的には最高傑作(地味だけど)
なんべん観ても泣ける。この作品には失われた古き良き昭和30年代がぎっしりと凝縮されている。
主演の田中晋二の瑞々しい演技(地かも知れない)昔はこんな少年ホントに居たなぁと想う。
妹を演じた子役はどういう人は判らないが、この子がホントに泣かせる演技をやってくれて(涙)
「今日はお兄ちゃんと一緒に寝る」と言う台詞がホントにグッと来る。
大坂へ貰われて行く妹。駅迄送る兄。
いったん背中を向けるが叉かけ戻り「兄ちゃんきっと迎えに行くからな」
この場面は滂沱となる。まだ昭和30年代初頭は本当に貧しい子だくさんの家は
口べらしのようなことがあったんだなあ。いくら店の立て直しと病気の親父がいたとは言え。
そうした感じで「三丁目・・・」を観るとただ懐かしいだけの絵空事のような気がしてくる
23 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/12(木) 21:27:05 ID:9cHPs7u1
24 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/13(金) 09:58:14 ID:cPGvxoMk
>>豊子ってひでぇ女だね。でも現代なら、あれがあたりまえなのかも。
それにしても久我さん、よく演っているね。
男同士で肩組んだり、手をつないだり、胸に花を刺しっこしたりウフフなシーンもこの映画の見どころかも。
さすが木下先生。
25 :
ルシアン:2006/10/15(日) 19:10:23 ID:SwB7VUAv
「異才の人 木下惠介」をやっと読みました。レンタルされてない「夕焼け雲」や「遠い雲」見たいなあ。
最近NHKBSで邦画あまり流してくれないしな...。今日は田村氏目当てで「白い巨塔」を
観て来ました。40年前の大阪って結構威勢よさげでっした。里見助教授は微力ながら
志を曲げないところが良く出てて、「女の園」の下田三吉のままでした。
>>25 レンタルしていますよ。置いている店が少ないだけで。
28 :
この子の名無しのお祝いに:2006/11/03(金) 08:05:54 ID:2WqXbUp4
12月15日 午後1時BS2にて「日本の悲劇」放映age
29 :
この子の名無しのお祝いに:2006/11/03(金) 09:25:32 ID:crEPl/qS
「野菊の如き君なりき」を観るたびに泣かされます。
最近の日本映画特有の合成甘味料のようなムカつく甘さではない、
三温糖のような自然の優しい甘さを感じさせる佳作で、私的には
木下恵介作品の中では最高の位置づけです。
ところで、たみさんを演じた有田紀子の娘さんも木下作品に出演している
との話をどこかで聞いた覚えがあるのですが…
お分かりになる方は情報をくださいませ。
30 :
この子の名無しのお祝いに:2006/11/03(金) 12:45:43 ID:y/QhD1u8
31 :
この子の名無しのお祝いに:2006/11/07(火) 10:54:44 ID:dNUjqamp
それ二十四の瞳だけでしょ。
木下の真髄は反戦よりも現代的なニヒリズムにあると思う。
あと一時間弱。
録画予約もしたし楽しみだけど、竜巻の影響も気になる。
気の毒だ…>佐呂間町
34 :
この子の名無しのお祝いに:2006/11/07(火) 22:01:10 ID:I05xWjwL
予定通り放送開始age
35 :
この子の名無しのお祝いに:2006/11/07(火) 22:02:46 ID:pYjoT6LE
最悪の切り口の番組だったな。おかげで今後キノスケが再評価
される可能性はほとんど無くなってしまった。
売国TV局がてめぇの工作活動にキノスケを利用しただけ。
サイアク。まったくサイアク。
監督の平和への願いに感動しました
38 :
この子の名無しのお祝いに:2006/11/07(火) 23:11:00 ID:zZto9+CP
デコとのツーショットが見られただけでもいいや。
39 :
この子の名無しのお祝いに:2006/11/07(火) 23:16:03 ID:pYjoT6LE
デコちゃん、貫禄あって、しゃべりも面白かったな。さすがだ。
もう少し若ければ今のバラエティでも人気出ただろうな。テレビなんて出ないだろうけど。
売国TV局が、映画もマンガも学者もプロパガンダの道具としか見ていない
ことがハッキリわかった。キノスケは二流の映画監督だが、それでも自分
の政治的な主張をするために映画を作り続けるほど、バカでは無かった
はず。こんなアタマの悪い番組を恥ずかしげもなく作っちゃったバカは
今すぐクビくくって死ねよ。
41 :
この子の名無しのお祝いに:2006/11/07(火) 23:24:23 ID:DkrDsSGe
楽しみにしていたのに残業で見損ねた…
>>34-35 スマナイ
リアルで見られず実況で雰囲気だけ掴んでた。
タイトル見る限り作品や監督を映画的観点から語る感じではなさそうだったが、
木下監督がメッセージ性をもって作品を作ってたことを思えば
切り口そのものは的外れじゃないと思うし、
名場面や名優さんを見るだけでも楽しみだが。
俺も想像したよりはよかった。40はたぶん番組観てないよw
切り口とか言ったって実際に木下本人がしゃべってる映像も
たくさんあったから、よくある低能左翼番組とは違うんじゃない?
映画番組じゃないからこんなもんでしょ。
木下恵介の一部分であって全体じゃないから。
ピカソだってゲルニカとかくだらん絵書いてるし。
44 :
この子の名無しのお祝いに:2006/11/08(水) 07:22:29 ID:ytdXyW12
養子をとったといっていたが、出てこなかったような。
真面目なスレに申し訳ないが、オネエぽい喋り方には衝撃を受けた。
46 :
この子の名無しのお祝いに:2006/11/08(水) 17:40:55 ID:yeP28FA2
番組はそれなりによく出来ていたから、興味を持ってくれた人もいるかも。
でも、木下ファンにとっては物足りない出来でしたなぁ。
『衝動殺人 息子よ』と『この子を残して』が“メッセージ”だってんだもの。
メッセージ先行で映画作家を矮小化するなよ、と言いたくなる。
最後の女子高生はまずいだろ。関係なさ杉。
48 :
この子の名無しのお祝いに:2006/11/09(木) 11:02:42 ID:yVTqqmc+
番組作った連中、木下映画あまり見てないというか知識が足りないのと違うか?
マニアを喜ばせる番組作ってたらTVでは生き残れないから。
木下もそれは自分の体験で良く知っているだろう。
こてこての予定調和(平和賛歌を映画に込めるなど)が好まれる。
1940〜60年代の映画界がそうでなかったのが、本当に不思議で貴重なことだった。
50 :
この子の名無しのお祝いに:2006/11/09(木) 13:13:16 ID:KlRwDBZY
吝嗇な奴だと、黒澤が嘆いていた。
確執など出せるわけ無いね ww
>>35 NHKの木下の番組はいい番組でしたね
今まで木下と言えば叙情派、女々しい涙を流させる監督というイメージが強かった
が社会派として再評価されるべのようにも思う。「この子を残して」などは
木下の努力にもかかわらず、不評&不入りだったわけで、こうした社会的な
主張は日本の映画製作者、批評家、観客、2chの幼稚な若者にはいずれも
喜んでくれない。にもかかわらず巨額の製作費をかけて作る訳でそこには
監督の意志がはっきり読み取れる。
「戦場の固き約束」「女たちの戦場」が製作され、うまい演出ができてい
れば木下の評価は社会派、日本の良心といったものに変わっていたかもしれ
ない。彼が松竹というホームドラマを得意とした会社をベースに活動したの
が一つの幸いでもあり不幸でもあった。これが東映なら喜んでつくったんじ
ゃないかな。
木下恵介に関しては結構多くの本があるけど、そうした部分への切り込み
をした研究者はいない。日本の映画研究者はまだまだすべき事があるね。
52 :
この子の名無しのお祝いに:2006/11/09(木) 14:25:46 ID:Ql97iowE
ついでに書くと木下恵介の天皇ぶりにも切り込んだ本て少ない気がする
日本の大監督はいずれもスタジオ内では絶対的な権力を持って自分の意志を
通した訳だが、それを悪いもの、我儘とただ批判するのではなく、芸術家の
気性として肯定的に説明できないと、TVや本の俎上に乗らないね。
黒澤が如何に世間知らずのバカモノだったかは「虎、虎、虎」の製作過程を
追った本で明らかにされちゃったが、木下恵介についてももっといいエピソ
ード、バカばかしさと同時に作品にかける意欲を明らかにする事件は、もっ
とないものか。もう時効だからそうした一種の粗探しもしてもいい時期だと
思うし、それは面白いお話になると思うのだが。
例えば「陸軍」の製作経緯は、見方を変えれば「笑いの大学」のシリアス版
と言える様なものになるだろう。それを政治的視点でやればコスタガブラス
のような映画に、芸術家の思いという視点ならピカソを主人公にした映画の
ようになるのではないか。そうしたネタで誰かその内書いてくれるのを期待する。
53 :
この子の名無しのお祝いに:2006/11/12(日) 02:18:27 ID:GVlod3LY
木下恵介がいかにケチだったかというドラマだったらうけるかな?
54 :
この子の名無しのお祝いに:2006/11/12(日) 15:24:26 ID:i5vSml0k
小林正樹は『怪談』で製作費がつき、木下に一千万円の借金を申込んだところ、
木下は現場状況を確認した上で五千万円貸してくれたそうだ。
56 :
この子の名無しのお祝いに:2006/11/30(木) 20:56:41 ID:CWjsWmSa
58 :
この子の名無しのお祝いに:2007/01/02(火) 04:09:10 ID:UnCbfvrT
松竹以外の映画会社にいたら芽が出なかったような気がする。
東宝でもよかった気はするけどね。
60 :
この子の名無しのお祝いに:2007/01/06(土) 01:14:42 ID:6WYU4otY
スカパーで2夜連続で木下作品を見た。
「カルメン故郷に帰る」は、芸能の本質を追求した作品で、このテーマは
決して古びないと思った。ストリッパーという軽蔑の対象でしかない職業
に羞恥心を持たないイカレ女が「故郷に錦を飾る」つもりで帰郷するが、
父親は恥ずかしくてたまらない。しかし、村の男たちは大喜び。
1950年頃の浅間高原の風景は懐かしいが、人間喜劇は今でも古びない。
「なつかしき笛や太鼓」は、瀬戸内海の小島に赴任した教師が、バレーボール
を通じて投げやりな村人とその子らを改心させ、尊敬を獲得して島を後にするという
物語。去年の佳作「フラガール」と似通った作品だ。ただ、バレーボールの試合の
シーンが長すぎる。
BOX売れたのかな。俺はカルメン故郷に〜がはいってるのだけ買ったが
画質もたいしたことなかった。綺麗な部分もあるが全体的にザラついてて
期待はずれ。ビデオのほうがまだ滑らかさがあった。何本かばら売りされてるが
風前の灯や純情すは出てないしあのジャケットではなあ。
正直もっぺん作り直して欲しい。
62 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/09(金) 22:12:27 ID:7abWAnsV
来週には「喜びも悲しみも幾年月」「日本の悲劇」BS2で放映age
63 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/10(土) 04:02:02 ID:AH4txTJI
木下監督の楢山節考見たけどぶっ飛んでんなコレ
「永遠の人」をビデオで見た。
初めは音質劣化のため字幕スーパーが付いていると思ったが・・・
65 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/11(日) 00:23:47 ID:p2EnfjyE
「喜びも・・」は国会中継のため中止(延期?)になった模様。
「喜びも〜」はこないだやったばかりだし、滅多にやらないのが観たい。
「太陽とバラ」とか。
それもこの前やったよ。CSだけど。
他に面白いのがあるかっていうーとねえ・・。
「風前の灯」とかは大好きだけど。
69 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/13(火) 17:03:51 ID:vZxDDx4R
「善魔」を見たい。
木下の実験的な要素が入った映画が好きだ。
70 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/14(水) 14:28:45 ID:37PytWr8
永遠の人初めて見るけど面白い。音楽が良い。こういう音楽の使い方は木下流の実験的というやつなのですか?
71 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/14(水) 14:43:57 ID:HR2Uc13I
この監督のセックス相手をつとめた男優って誰と誰ですか?
72 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/14(水) 18:24:07 ID:KLy5Qrgs
いっぱい
竹脇無我も含むの?
>>70 「永遠の人」は人間関係の愛憎の錯綜のさせ方が凄まじいな。次男が全学連の活動家になっ
てしまい、母親からカネをもらって悪びれもしない、などというあたりも辛らつ。
活動家でも目端の利く奴は就職してビジネスマン・マスコミ人になったり院進して大学教授に
なったり長じて政治家になったりしたものだが-もちろん、職業活動家になってしまったりブルーワーカー
となり陋巷に死した者も多かった-、あの次男はどうなってしまったのだろう?
結末が呆気ないが、今後も死ぬまであの夫婦は憎み合うだろうが、小さな和解だけは
遂げたということか。木下は「二十四の瞳」のお陰で感動ものの監督のように遇せられているが
実にシニカル。その人間観を接いだのが山田太一なのか。
>>50 >>53 木下はソロバンが弾ける人なのでしょ? もう松竹では自分の撮りたい企画は
通らないと察したので弟子筋を連れてTBSに身売りしてプロダクションを立ててTV進出。
もうTVではやることはないと察したのか飯島敏宏に任せて木下プロのTVドラマ制作から手を引き、
晩年は自分の撮りたい映画を数年おきにポツポツ撮っただけ。
その頃から木下プロはドラマ以外の番組も普通に手掛けるようになり、木下亡き後は
ドリマックスとなり何の変哲もないただの制作会社に。
映画とTVのいちばんいい時代を上手く渡ってきた人という感じ。素もおねえ
言葉で皮肉っぽい人だったようだが、人間観察眼だけは鋭かったな。
周囲がただの感動ものの監督のように扱って誤解を振り撒いているな・・・戦後の反戦
(厭戦)だけは本物だったようだが。心底、軍隊が嫌いなんだろうな。
76 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/14(水) 21:13:05 ID:E1Cm7e3y
わりと 根に持つ人だったらしいね。
俺もそういうシビアさが凄いと思ってたけど
作品にムラがありすぎてなんかのめり込めない人だ。
78 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/15(木) 00:57:59 ID:TdBBuO5R
「永遠の人」のラストは和解というより最も性質の悪い嫌がらせのような…
>>77 演出が即興的で時間をかけないから、
アラが目立つ作品が多いね。
企画、脚本は第一級なのに。
80 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/15(木) 16:45:55 ID:GQlLNJWt
>>62 「日本の悲劇」(53)は、社会の荒廃がいかに人心を苦しめたかというテーマを
真正面から大真面目に描いた力作だが、戦後の新しい教育が始まって、教師が「自分も
騙されていたんだ」と言い抜けてしまうあたりは凄いな。戦前的な体制だけではなく戦後
民主主義の欺瞞までを昭和28年の時点で描いてしまった。
「カルメン純情す」(52)といい、木下が再軍備を本当に嫌がっていて、政治や
知識層に対する憎悪も相当に濃いことがよく分かる。この監督が翌年に運動の陰の悲劇を描く
「女の園」を経て市井の立場からの非戦映画「二十四の瞳」に至るわけか。
木下が戦後民主主義の反戦監督であるかのように扱われるのは、本当は木下にはそれだけでは括れな
いもっと激しい面があるのだが、そこは無いことにしておいた方が世間的には穏当ということなのだろう。
自分の弱さを利用して女の同情を買おうとする上原謙の卑怯さ、桂木洋子が自分の境遇を変えるためにその罠を拒絶
しつつ乗るあたりも強烈だね。「待ちきれなくて来てしまった」とは、「我慢できない、今すぐにキミを抱きたい」と言っているも同様
なわけで、ああいう場面を作れるのは木下が男性心理をよく理解しさらにそれに対する幻想が薄いせいだろうか?
81 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/15(木) 23:48:50 ID:SgHxSddP
「日本の悲劇」望月優子、凄い熱演だった。
どこかのサイトで見たけど当初は絹代さんが主演の予定だったんだって?
ヤミ取締の警官から逃げるシ−ンで足を捻挫したんじゃないかっていうのもあった。
キャスティングよかったと思う。高橋貞二も魅力だった。
82 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/22(木) 23:11:47 ID:kuDLQL0K
「日本の悲劇」は桂木洋子のエピソードが突出していてバランスを欠くのだが、
あの時代にああいう屈折した女性像をリアルに描いたというのは凄いね。
これで田浦正巳もちゃんと描いていればなおよいのだが男の子の描写は本当に下手。
83 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/06(火) 19:44:13 ID:pi34hrn1
「夕やけ雲」毎回泣いてしまう
84 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/27(火) 21:08:18 ID:n/QTNRUz
>>83 今日図書館で借りることができたんだけど、久我美子本当に良いね
85 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/27(火) 22:35:15 ID:7fpyWGBO
今村がテレビで言ってたんだけど
このひとの「美少年好き」がキニナル。。。
誰かそこにターゲット絞って
新藤の溝口伝記映画みたいなの作ってくれないかな
86 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/27(火) 23:17:05 ID:/McRmmUO
「新・喜びも悲しみも幾歳月」の植木さん、ひょうひょうとした
祖父役がよかったよ。合掌。
87 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/28(水) 00:53:34 ID:7lP0OSfg
ジャズギタ−の名手でもありました。また唄もうまかった。
合掌
88 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/07(土) 20:56:36 ID:3yw5cIVO
木下恵介DVD-BOXの廉価版が出るそうな。
35,000円→20,000円に。
在庫があぶれて困っています、ということなんかいな。
DVD-BOX自体売ってるのをほとんど見かけたことがないな。バラは見るが。
スペースとるだけで店頭に置いても売れないから在庫は当然あぶれるだろう。
90 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/29(日) 19:43:35 ID:nusJ3tdb
「日本の悲劇」「遠い雲」「喜びも悲しみも幾年月」…
後年はひどい役しか振られなかった。
嫌われていたんだと思う。
92 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/12(土) 21:57:46 ID:iD6YxSTn
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93 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/13(日) 17:22:26 ID:s5IepBrP
木下に嫌われたら端役にもなれんだろw
「日本の悲劇」なんておいしい役じゃないかな。
>>93 桂木洋子が上原謙の手を自分の胸に押しつけるくだりなどは当時としてはかなり大胆な演出だったと思う。
当初は上原がとにかくヤリたい一心で自分の気弱さを利用して桂木にネチっこく迫っ
ているのに、いつのまにか立場が逆転しまい、桂木が上原を誘う(自分の人生を変えるため
に優柔不断な上原に自分の体を与える)くだりなどは思い返しても本当にドキドキする。
あのあと、どんなに激しく二人で乱れたことだろうと観客に生々しく想像させるものね。
セックスの快楽さえ男女の駆け引きの言い訳である、とここまで突き放して厳しく描ける
演出家は今の日本にはもういない。
95 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/13(日) 20:56:50 ID:0rQT5CqQ
なるほど・・
あの映画の歌子桂木洋子に上原謙だけでなく敵役の高杉早苗もうまくバック
アップしているように感じたな。
96 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/14(月) 22:17:34 ID:3ZBy9Z1g
邦画初心者ですが、木下監督も溝口ほどじゃないにしてもワンカットワンシ−ン
ですね。
>>95 上原謙は田舎で英語塾などをやっている零落した駄目インテリという感じがよく
出ていますよね。天下の二枚目にああいう役をやらせるのが意地の悪いところだが、
上原は戦後はあんな役が多いですね。高杉早苗のツンツンした感じは同年(53)の「妻」の高
峰三枝子に似ているので、可能なら高峰にやらせたかったのかも。
>>96 溝口は現場を統率するために意地でも割りたくないのだろうけど、木下はカット割が出来
るので、長回しのカットは純粋に芝居の流れを断ち切りたくないが故では? スタッフも大変ですが、
何よりも俳優と演出家に相当に力がないと場が綺麗に流れないですよね。
98 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/15(火) 19:43:17 ID:cSAXKpQW
>>97 確かに、カット割、長回しと器用でしかもクセのない画面つくりという感じが
しますね。木下監督は。
野菊の如き君なりきでは風景描写の美しさに感心した。動くモノクロ風景写真と
いう雰囲気でした。
99 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/19(土) 14:41:30 ID:hGbdAHxg
作品によって撮り方を変えますね木下監督は。
モンタージュの上手さでは当時の監督の中ではぴかいちなのでは。
後は撮影に時間をかける気の長さがあればね。
才気の人だったということだから、粘り強さとは両立しないのかもね。
多い年は一年に四本撮ってるね。
自分で脚本も書いている監督でこの本数はすごいよね。
102 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/20(日) 12:06:00 ID:g5v8h1ro
木下だけでなく昔はみんなそんなペースで撮ってる。
黒澤みたいなのが異常。
↑その他のそのペースの監督のほとんどは脚本は別の人。
104 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/14(木) 14:06:39 ID:U0O/WH7n
脚本書くのに一週間かからなかったというからね。すごい。
105 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/15(金) 01:40:56 ID:TJsFQvDe
『破れ太鼓』は、あの魅力的な阪妻の「頑固おやじ」の人生が
ミーハーで騒がしい連中によって踏み躙られてしまうという
痛切な映画であるから、『日本の悲劇』の原型であると言える。
府中グリーンプラザ けやきホール(東京都)
9月20日(木)〜22日(土) 2本立て
楢山節考 10:30/15:30
女の園 12:30/17:30
「日本の悲劇」の母さん、最後のアレは事故だよね?…念のため
自殺だね
木下惠介DVD-BOX 35,000円→20,000円で再発。
余りの叩き売りかしら。
111 :
この子の名無しのお祝いに:2007/08/09(木) 21:42:40 ID:77B+9jwA
単品DVDも山田洋次なみに安売りされている。
それでも全作品DVD化した松竹は偉い。
この調子で渋谷実もお願いしたい。
全集とはいわんから選集で「自由学校」 「やつさもつさ」 「勲章」「青銅の基督」
「正義派」「気違い部落」 「悪女の季節」「酔っぱらい天国」「大根と人参」は必ずよろしく。
楢山節考観たけど、何だか斬新だったなぁ。
初っ端から舞台劇の感覚でセットから何から進行して行った類は初めて。
この映画、広くて良く作られたセットだけでも相当金掛かってんなって思いました。
それにしても田中絹代、あの前歯リアルだったのかよ、なんと言う女優魂!
>>111 > 単品DVDも山田洋次なみに安売りされている。
上映当時チケット代も同じ価格だから。
映画って本来そういうもの。
114 :
この子の名無しのお祝いに:2007/09/19(水) 18:49:11 ID:YWxd5CkM
『笛吹川』もすごいな。
高峰秀子の婆ちゃんぶりには感動した。
115 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/02(火) 22:18:31 ID:bsV4Cm+j
『女』って映画はあんまり話題にならないけど面白かったよ
あの映画、高峰秀子が、「怖い」と言っていた。
117 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/22(月) 20:58:18 ID:5zaFPvsY
「我が恋しき乙女」は雰囲気のいい映画ですね。原保美氏はともかく、井川邦子さんは
女優としては意外と旬が短かったような。クリヤ−なモノクロ画面に映える人だな。
木下監督は主演クラスには他社の役者をあまり使わないですね。五社協定に忠実だったのか。
118 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/22(月) 21:18:44 ID:RNzp39Ca
枕に応じなかった俳優も使わなかった
119 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/28(水) 00:39:30 ID:jLKecueK
「太陽とバラ」はゴールデングローブ賞の外国語映画賞を取っているんだね。
ビデオ化されていないせいか話題にならないけど、結構スゴイ映画。
甘いのか辛いのか分からない木下らしい映画だよな。
ホモっぽそうなタイトル
122 :
この子の名無しのお祝いに:2007/12/19(水) 22:11:50 ID:36m6mV3A
女の園
犬神家の一族を3,4回見た俺は 真犯人が高峰三枝子に見えて仕方がなかった・・・・・・
これ 古臭いし暗い話だけど 高峰秀子 岸恵子 久我美子 と俺の好みの3人がそろっていたため
大変面白く見れた いいなあ
123 :
この子の名無しのお祝いに:2008/01/04(金) 01:41:50 ID:WJf8nw1S
正月映画もたくさん作ったりしてたんだよなぁ。
124 :
この子の名無しのお祝いに:2008/01/05(土) 09:33:04 ID:cuCzF2Ij
便所行ったら中二のかわいい娘の太い大便があった
流れないって恥ずかしそうにいうので菜箸でほぐして流した
菜箸はよく洗わないと使えそうにないな
昨日食いに行った焼肉の焼き野菜のコーンが入ってた
かわいい顔して、彼氏までいるくせに 糞はやっぱくせーな!
しっかし、背だけでなく糞の太さまで抜かれちまったな
娘の成長に微笑 複雑な微笑
>124
これ貼り付けてる奴アク禁にできないかな。
126 :
この子の名無しのお祝いに:2008/01/31(木) 01:18:30 ID:JzZeIhpg
あげてみるか
127 :
この子の名無しのお祝いに:2008/02/02(土) 13:30:18 ID:d7dCTD4w
「海の花火」のラストで三國と抱き合う弟分の少年の図がホモみたいだった
128 :
この子の名無しのお祝いに:2008/02/02(土) 23:51:50 ID:8HCy/dOR
こいつの映画はどれ見ても面白くない。
山田洋次もこの人くらい才能があればな・・・望みすぎか
130 :
1:2008/02/18(月) 17:00:18 ID:NS+sc/hG
128
お前のレスがいちばん面白くない
131 :
この子の名無しのお祝いに:2008/02/18(月) 18:52:30 ID:nOC2KANM
>>130 今後はレベルが高いと思われる者だけに反応すべし。
その逆は時間の無駄と思え。
132 :
1:2008/02/18(月) 19:32:12 ID:NS+sc/hG
I return to the Carmen hometown はサイコーにノレてガンガンに行けてるぜ!
だろ?
兄弟〜♪
24 eyesはwetだ!ツッキー夢ジの歌声は思いっきりeyeからSoup seasoned with salt
が出るぜ!
>>132 おうっ!確かにI return to the Carmen hometown はイケテルぜ!
カラフルな布。FROM TAKASIMAYAバリバリだぜ!ベイビー
トゥーシィー小林とディーコ高嶋がTAKASIMAYA in Clothesで練り歩く姿は日本初カラー
で良かったぜ!!
137 :
この子の名無しのお祝いに:2008/02/18(月) 23:22:07 ID:kw/NUibn
確かにこいつの映画ってクソ面白くないな。
138 :
137:2008/02/19(火) 01:00:21 ID:fWACdjfO
すまん。
実はチャチャ入れて欲しくて上のレスしたのだが、構ってくれそうもないな・・・
本当は名監督と思っている。
139 :
この子の名無しのお祝いに:2008/02/19(火) 02:24:41 ID:9aI+7Rw2
確かに木下の映画って面白くないね。
140 :
139:2008/02/19(火) 09:22:05 ID:KVsQ/drF
さて私は1〜138の間の誰でしょう。
自分で思っているほどお前に注目している人間はいない。
142 :
141:2008/02/19(火) 15:37:12 ID:7V5XVnoH
とーぜん俺に注目している人間はいないが。
143 :
この子の名無しのお祝いに:2008/02/28(木) 20:39:56 ID:hFK5dPE3
「陸軍」のラストシーンで流れている行進ラッパの曲名って何ですか?
144 :
この子の名無しのお祝いに:2008/03/06(木) 23:19:07 ID:qnyl3ulc
「陸軍」のラストシーンは私もすきです。あそこで使われている帝国陸軍の
出征シーンの行進で使われている音楽のレコードを探しましたが、分かりま
せんでした。私も曲名とか知りたいです。
浜松の記念館に行けばビデオ見れるんだな
今度行ってみようかな
146 :
この子の名無しのお祝いに:2008/03/13(木) 01:36:03 ID:ZUnQygeB
4月から神保町シアターで特集上映をやるそうな。
147 :
この子の名無しのお祝いに:2008/03/14(金) 20:34:48 ID:Bag52Q/W
二十四の瞳観たけど、
高峰秀子の演技はすごいと思った。
最初の若々しさと、後半の人生に疲れた様子まで、激動の時代を生きた
一人の女性の18年間をここまで演じるとは。
前半と後半の大石先生が同一人物とは思えなかった。
148 :
この子の名無しのお祝いに:2008/03/16(日) 03:42:41 ID:WbEoWCME
木下ってつまんない作品ばかり作ってるな。
テレビでやってるのを見て最後まで見れたものがないね。
レンタル店なんかしょっちゅう行くけど、こいつの作品なんて
全然借りられていないw
そうだね。
カルメンとか風前の灯みたいなちょっと変わったコメディが面白いね。
社会や人を見る目のクールさはすごい。でも映画作りはなんか適当。
映像美みたいなものは興味ない人だったのかな。
日本の悲劇はすごかった。
冷徹で陰惨で救いがなさすぎて、見た夜寝つきが悪かったよ。
映像についても、あの作品に関しては適当というより、直感的、感覚的で
じかに無意識に働きかけてくる感じでコワかった。
153 :
この子の名無しのお祝いに:2008/03/23(日) 01:40:11 ID:WkrMv/ZW
来月、神保町シアターで特集上映が恥じまるぞ。
>>150 「楢山節考」や「笛吹川」「野菊の如き君なりき」を見たことないの?
木下は、映像の美しさ、演出テクニックについて、人一倍こだわりを持っていた監督だよ。
今村昌平は木下版「楢山節考」について、映像美だけで中身スカスカの映画、というような批判をしていた。
>>151 そう、木下の映画はコワイ。
「女の園」「死闘の伝説」「笛吹川」が木下コワイ映画my best3。
そしてこの三本は、木下の反ファシズム映画top3でもある。
155 :
この子の名無しのお祝いに:2008/03/23(日) 02:23:57 ID:wtWap9H8
>>144 冒頭の捧げ銃は「国の鎮め」なんですけどね。
最後の行進ラッパは調べても分かりませんでした。
156 :
この子の名無しのお祝いに:2008/03/23(日) 03:30:51 ID:x+D7wSBX
>>154 >木下は、映像の美しさ、演出テクニックについて、人一倍こだわりを持っていた監督だよ。
こだわりもっててもセンスがないんだからどうしようもない。
ありきたりな映像美はないね。実験精神はあったと思うけど。
どれもこれも失敗してる気がするが。
しかし今村は>154こんなこと言えた柄かね。
楢山節考で一番よかったのはテレビアニメの日本昔話のが一番マシだった。
>>150 映像美に興味はあったんだけど、人一倍せっかちで、
撮影時に作り込むことが性格的に困難だったというのが真相。
159 :
この子の名無しのお祝いに:2008/03/23(日) 21:08:12 ID:x+D7wSBX
センスがないだけ。
160 :
この子の名無しのお祝いに:2008/03/31(月) 14:36:41 ID:VvxuFWIU
観る側にね。
161 :
この子の名無しのお祝いに:2008/03/31(月) 20:42:56 ID:3dzmHeOQ
作る側にね。
162 :
この子の名無しのお祝いに:2008/03/31(月) 21:25:23 ID:GvxGZmm2
,. -―-- 、_
/::::::::::::::::::::::::`丶、
,「l^! /:::::::彡'〜ー''"`L:::::::ヽ
l| | | r; /:::::::::l -―- ,-‐-ミ:::::::', センス
l| l |/ | '::::::::::/ -=, 〈-== |::::::::| /)
|^´ {. l:::::::::::! r, ,)、 |::::::::| r;//)
', ! ヾ:r、::| ,.ェェェュ、 |:::::ノ r 、 ////
! | `'ーi、 `== '′/'"´ ゙! `' /
人 ノ、 {l{`丶、 / | l|
/。/` '‐ 〉_,. -―;イミ≧=`三彡}-、__ '、 l|、
. / / /、___|6。ミ三三彡イ、__,.二ニ-; (ヽ_j_}、
/ / / ヽ | `ヾ8。三三8゚l \ |ノ{ | |
. /`' ! ヽ! ヾ8o。。o8| \ |/^ヽ. | |
. , ' / | >=、=< ヽ、 | ゝ、_j |
,′ ! `ー―----ゝ、___,. -‐'´ ,!,. -‐彡シ' |
! | \ 「 }彡'/ |
まぁ、あれだ、ピカソの絵も観客にセンスがなきゃ落書きじゃん?
そういうことだよ。
164 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/02(水) 01:55:20 ID:U6e8d5MT
165 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/02(水) 04:07:09 ID:gsuI8Gjr
こいつの映画で最後まで見れたものって1つもないね。
監督としてのセンスがゼロ。
コメディのセンスが絶対的に不足してるね。
「お嬢さん乾杯」「カルメン故郷に帰る」役者が良いだけに、もっとテンポ良く演出してたらと悔やまれる。
167 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/03(木) 15:14:58 ID:zPozgRjJ
当時はあのテンポでドンピシャだったんだよ。
それでも、木下の映画は今見ると、コメディ作品の方が面白いように思う。
『風前の灯』なんて唖然としたもんな。
テンポで観るものじゃないものにテンポを求めても意味ない
テンポが悪いとは思わないけどなあ
今の感覚でも、TV画面とスクリーンとではテンポが違って見えるから
DVDで見ただけでは何とも言えない
それに、カルメンに限って言えば、あれはコメディというよりブラックユーモア、社会風刺だし
そもそも設定からして、あの絶妙の間延び加減が重要だと思うし
個人的にはシュールで気持ち悪くて好きだな
170 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/05(土) 19:14:28 ID:LaeRr0NS
なんだかんだで何が一番名作なの?
二十四の瞳
「日本の悲劇」だろ。
「二十四の瞳」はこうすれば観客は泣くんですよ、映画なんて簡単ですよ、
みたいなのを通り越して、でも映画というのはそれでいいんだと納得
させる凄さがある、というようなことを佐藤忠男が言ってたように思う。
173 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/05(土) 22:45:23 ID:LBvPuTTA
ゲイだったから、女性を見る目は辛辣だった。女性を描くのがうまいというよりキツイだけなんだね。
「惜春鳥」は邦画史上初のゲイフィルムだよ。
174 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/06(日) 00:31:17 ID:x0gqCwoz
俺は「香華」だな。
代表作は「日本の悲劇」「女の園」だと思うが、
題材が暗すぎるから、あまり人気作ではないな。
これに「二十四の瞳」を合わせて三作が評価が高いでしょ。
代表作は人気、評価共に備えた二十四の瞳だよ。
自分は「永遠の人」と「笛吹川」だな。
前者は彼の本質の一部である粘着気質がモロに顔を出したもの。
後者は冷徹さでは「日本の悲劇」「女の園」と双璧だと思う。
クロサワは「笛吹川」のラストを「影武者」のラストにそのまま使ってるね。
神保町シアターにて、デビュー作の『花咲く港』。今回の特集のために焼いたニュープリントということだが、
元のフィルムがこの程度なのか、終始キズ目立ち、雑音も入る状態。 小沢栄太郎、またやってらァのキャラ
が立つ前とはいえ、やはりアヤしい。ハナから悪人になれないと分かる上原謙が、唯一出された条件という共
演の水戸光子ともども、よい。登場するなり本日の場内からクスクスされてしまう笠智衆も小津キャラ以前で
存分に活躍。展開そのものは、わりと序盤から読めてしまうとはいえ、ストーリーテリングは巧みで、叙情性
も端々に感じさせる。かなり後半まで想起させない(とわたしには思われた)「時局」が出てくると、せっか
くこれから畳み掛けてくるのに、という流れが腰砕けになるのが、仕方ないとはいえ、非常に惜しまれる。
神保町シアターにて『楢山節考』。カラー松竹グランドスコープ、悪くないが、時にキズが目立つコンディション。
圧巻。 歌舞伎とか長唄、浄瑠璃の心得がないと・・・、と一瞬考えたが、そんなの全然、関係ねえ。
1枚のスチール写真から、長年、モノクロスタンダードの端正な舞台劇と思い込んでいたのだが、野心的な色彩演出、
36杯も作ってしまったセット、照明、書割り幕の振り落とし、ワイプでなく引き道具などなど、そこに謡をピタリは
め込んで、見せ物としてのレベルが異様に高い。 田中絹代はこういった役だと、ああやっぱりすごいなあと思わせる。
白萩さまがっつく望月優子と瞬時にして親子の情が通じる場面なんかもよかった。終盤のおまいりには、ただただ息を
呑んで見詰める。 この深い感銘がどこから来るのか、もちろん原作のテーマ性とか、監督の大勝負における大勝利と
か、役者の演技とか、まだまだいろいろ考え続けている。
続いて『大曾根家の朝』。モノクロスタンダード16ミリプリント、画面キズのみならず、しばしハレーションだが、
それよりも終始聞こえた雑音が酷いらしく、音声を絞ったとのことで、時に台詞が聞き取れないほど。
占領下の日本映画の一作品で、後半の東京大空襲のシーンのカットとともに、長男思想犯解放のシーンをラストに
くっつけろと命令されて、不本意ながら足したらしいが、ここがいかにもというのか、開き直り的なベタベタ演出
で妙にオカシイというのか、監督、やるじゃん。 小沢栄太郎の軍人も徹底的に悪く描くように要求されたらしい
が、人間そんなに悪いヒトはいないんですよ、という人間観が作品によく反映されていて、『陸軍』で睨まれた憤
怒を戦後第一作に叩き付けた、といった従来からある本作の位置づけは、ちょっと違うんじゃないかを感ずる。
杉村春子も、役柄がニンに合っていないと思われ、終盤の大演説ともども生彩を欠く。
楢山節考の、戻ってきた高橋貞二を追い返す時の田中絹代の表情は大画面でないとわからない。
DVDではなく、ぜひスクリーンで観てほしい。
日本初の国産カラー映画という歴史的位置づけとか、主演の高峰秀子があまりにもその記述の前後で監督像を
活写しているという背景もあって、実際の作品はいかがかと思いながら時が流れた『カルメン故郷に帰る』を
神保町シアターにて、ようやく。カラースタンダード、キズはあるが、カラーの発色は鮮やか(富士フィルム
がカネをかけて3原色分解で保存していたかららしい)。序盤、裸足の小学生とか観ると、何だか終戦直後の
ニッポンを撮影した米軍フィルム風。そのカラー演出は、衣装ともども、高峰秀子が強烈。佐藤忠男先生が「
なんといっても素晴らしいのは、大自然のなかでパンティとブラジャーだけになって存分に歌い踊る」と熱く
語る興奮そのままに、わたくしも感受させていただいた。 三井弘次もノリノリだが、何と言っても笠智衆が
ハジケまくって、渋谷実の映画で不完全燃焼に思われた側面をカバーしてくれた。佐野周二も役得ながら、よ
かった。 序盤、ロングで踊るカルメンのショットで、パンしておとっつあん、といったハッとさせるあたり
も初めてのカラー撮影ゆえの悪条件を逆手にとった意欲的な演出らしい。 ほのぼのと見せて必ずしもそうで
もなく、それでもラストにオルガンが還ってきたりと、結局悪人がいなくなるあたり、やはり人間そんなに悪
いヒトはいないんですよ、にまた、浅間山の風景ともども、気持ちよく観終える。
続いて続編の『カルメン純情す』。モノクロスタンダードのプリント状態は良好。
何だか画面が左右にやたら傾くので、終始こっちもそれに身体の傾きを合わせて観てたら、結構疲れた。
いつ面白くなるのか、いつ面白くなるのか、ってずっと待っていたが、あんまり笑えずに終わった感。
長部日出雄の著作にある、大宅壮一、長谷川如是閑といった当時のインテリ連中(あと淀長サンも)に
ウケた呼吸がわたしにはよく分からなかった(本日の観客でも結構笑っているヒトはいたが)。
「逆コース」って、今日から見たら、どうなんですかね。 小林トシ子が終始メソメソしているのが嫌
だった。原爆おばさん東山千栄子の衣装もオカシイが、ちょっとクドい。三好栄子はチラシアオリ通り
一見の価値。斎藤達雄、淡島千景の登場が嬉しく、ずっとツンツンしている北原三枝も貴重な映像。
小嵐のなか、神保町シアターにて『この天の虹』。カラー松竹グランドスコープ、ほぼニュープリント
が嬉しい。 冒頭15分程度、へー鉄ってこうしてできるんだァな教育産業映画そのまま。その後もまる
でこの八幡製鉄のリクルートビデオそのままな福利厚生の紹介に木下ドラマが乗っかっている感じで、
ちょっと不思議。昭和33年芸術祭参加だが、製鉄所からカネが出たのか、さらなるオトナな事情があっ
たのか、勘ぐりたくなる。それでも本作がデビューな、ボクちゃん川津祐介は可愛くって可愛くってど
うしようもない。ふしだら下宿奥さんな小林トシ子の描写もナカナカ。久我美子は悪いほう(が多いが)
のパターン。狭い世界で女取り合って、振られてやんの、ヤーイだが、高橋貞二は労働者のプライドを
堂々感じさせてもらえる。一人息子に甘く接することしかできない笠&田中絹代の両親もいいが、久我
父親役の織田政雄も絶品だと思う。
ネットに載っかっていた川本三郎の「木下映画に見る涙」(キネ旬99.3上)を読んでから、ここ2〜3年
で最も観たい映画の1本になっていた『日本の悲劇』を神保町シアターにて。モノクロスタンダード、プ
リントはキズ少々で、たいへん良好な状態。
何だかスゴい作品をみてしまった。やはり「もう一度みたいとは思わせない傑作」という存在がありうる
のか。残酷描写は監督の十八番とはいえ、いくらなんでもこれは辛すぎる。終映後のシアター内も極めて
重苦しい空気に支配される。桂木洋子と上原妻(高杉早苗)とのカラミなんかも見ていて居たたまれない。
小津が日記で酷評(すの入りたる大根)していたという事実には妄想を爆発させてしまう。現在のストー
リー展開に時折挿入される過去とのカットバックの呼吸、その自在な往還が見事。最後の湯河原駅ホーム
でのシークエンスにも、ああ結末を知っていなければと後悔する。ランボー板前な高橋貞二は終盤改心。
辛い辛いこの作品世界で、ひとり流しの佐田啓二が、天使。
そういえば、ラストに佇むふたりとも自動車事故で若くして亡くなったんだな、とぼんやり考えつつ、
本日は『二人で歩いた幾春秋』。モノクロシネスコ、ほぼニュープリント。
幸い私は『喜びも〜』をこれから観るんで、本作も存分に堪能。スタッフ・キャストクレジットが流
れるオープニングから、もうキテしまう。熊本弁フラメンコ同様、木下忠司作詞作曲のテーマ音楽(?)
が何か変でありながらハマる。ストーリーを先導する道路工夫のうたも、微妙にみつを臭がしながら、
全体として『わが谷は緑なりき』風な労働倫理(職業差別の問題は残るが)で、まあ何とか許せる。
倒れて不具になった工夫の先輩をリアカーに乗っけて花見に出かけるアタリは泣ける。一人息子の高校
入学式のシーンですすり泣くヒト複数。 久我美子はまた微妙ながら、デコさんは妻にして善し、母で
あってなお善し。佐田啓二もチラシどおり、素晴らしい。
188 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/25(金) 13:45:16 ID:4NlPZZQa
『二人で歩いた幾春秋』はまったく新味のない、
得意芸をまとめてみました的な安易さで感心しないが、
「スーツと晴れ着がないから」と学校に入らず、囲いの外から入学式を見守る
佐田&高峰夫婦のところへ、息子が駆けつけ、
「かまわないから来てよ!」と言われた二人が囲いを乗り越えるところは、
やはりジーンとさせられてしまう。ズルイな、とわかっていてもね。
たとえマンネリでも、佐田と凸は味のある名コンビ。
息子役はまあまあだったが、山本豊三ってマイナーな役者?
倍賞千恵子はすごく可愛かった。
太陽とバラはストーリーが好きになれないが、実況付きで見てみたい。
ラストの追いかけっこでの撮影がなかなか見応えあると思う。
北原三枝は木下が名付け親で、NDTでは小林トシ子の後輩、松竹期待の星だったが
日活に引き抜かれた。裕次郎夫人になるけど女優としては松竹にとどまっていたら
どうだったのか・・・
山本豊三、小坂一也、三上真一郎を三代目三羽烏として売り出すが全く成功しなかった。
193 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/26(土) 22:18:02 ID:81rIoPQD
不細工揃いだもん。売れるわけないよw
『この天の虹』を見て思ったけど、
高千穂ひづるは久我美子よりも華やかな美人だ。
いままではそれほど美人とは思わなかったけど。
『野菊の如き君なりき』はモノクロスタンダード、キズ少々目立つが、それ以上に雑音が気になる。
2つ年上で17歳な民サンは、たまらん。周囲の親戚、近所の人びとの嫉妬攻撃がナカナカえげつない。
楕円形のフレームが、わたしの感じるところでは過度な感情移入を拒絶するかの如き感じられ、淡々と
したストーリー展開ということもあってか、全体の3分の2を経過したあたりで、昼飯のほうが気にな
ってしまった。長部本で言及されている、中学校に行くが故に別れる渡し場の霧にけぶるショット、な
らびにロングで満月を捉える嫁入りシーンなど、圧倒的に素晴らしいのに、もったいない。
役得だが、杉村よりも浦辺がよく、また主演ふたりの棒読みも淡々としたストーリー展開にハマる。
笠智衆が回想するのは、意外かつチト微妙か。
>>193 顔の良くてすでにスターだった津川雅彦もロクに扱えなかったし、
当時の松竹の男優の扱い方に問題があったような。
続いて本日は『今日もまたかくてありなん』。芸術祭参加作品、カラーシネスコ、ニュープリントは
嬉しいが、作品としては珍作テイスト。戦後の精神の自由化の副作用として跋扈するヤクザ、与太者
への監督の怒りが、なんだかクロサワの原爆への恐怖からくる強迫観念とオーバーラップ。
何よりも勘三郎の台詞回しなのか顔面がデカ過ぎるがゆえなのか、スクリーンで違和感たっぷり。
久我美子はラストの長台詞と大芝居を忘れれば、わりと良いほうのパターンか。本作ではランボー亭
主でありながらリーマンの階層構造には卑屈な高橋貞二がいい味。三国連太郎とか田村高広が全く生
きていない。そもそも勘三郎のワガママがいかんのだろうが、木下監督は基本的に松竹Loveなのか?
竹脇無我がスターになるきっかけを作ったのが
木下恵介だったんだよなあ
TVドラマの三人家族って奴か
お正月映画で“新松竹調喜劇”を担わされたという『春の夢』を神保町シアターで観る。カラーシネスコ、
ニュープリントながら、スタッフ・キャストのオープニングから嫌な予感があった通り、序盤の小沢栄
太郎が空転しまくっているのをみて、この後80分をどうするべえとの大不安に陥る。それでも役得とは
いえよいパターンの久我美子、頼りの岡田茉莉子、ほぼ反則な川津祐介(場内大ウケ)の存在で何とか。
十朱幸代は女中役あたりがズバリ似合うのではないかと感じつつ、何しろオールドミスの「ちょうど」
が30なんで、時代のギャップを感じざるを得ない。あとこの日はメーデーだったんだが、お話しのク
ライマックスのバックにデモの歓声とシュプレヒコールがかぶったりとか、ストライキ、デモ、組合が
らみのギャグが、監督の立ち位置不安定というのか、どうにもわたしは笑えなかった(終始ウケまくる
観客もアリ)。
レポ乙
沸点高い人ってたまにいるよねw
続いて、ようやく、あの主題歌の、『喜びも悲しみも幾歳月』に辿り着く。松竹イーストマンカラー、
スタンダード、時にキズ目立つが、たいへん発色のよいプリント。場内盛況。 初めの高峰秀子の見事
に初ういしい新妻姿にポーっとしているとキチガイ女出現→またまた桂木洋子ヒドい役→三井弘次激シ
ブにて、以下怒濤の展開かと思っていたら、意外にストーリーは淡々と続く(相変わらず軟弱なんで、
やや長尺を感じてしまった)。各地灯台フル、登場人物も収めたロングショットの画が印象に残る。
灯台フェチというのか、灯台守という今日では失われた職業を半永久的に封じ込めただけでも、本作の
意義は極めて高いだろう。本土空襲で、何人もの方が殉職したなんて、全然知らんかった。
昼行灯ふう田村高廣もよいが、この理想の夫婦像って、相変わらず妻にして善し母であってなお善しの
高峰と佐田啓二ならでは、だよなあ。スクリーン映えから遠い、十人並以下の善男善女には、まず無理。
『今年の恋』も、お正月映画。神保町シアターにて、モノクロシネスコ、ニュープリント。
若き正和のショボイ喧嘩シーンから始まる序盤の展開にまたまた大不安に陥るが、頼りの岡田茉莉子
(6月には『秋津温泉』)が登場してからは、安心してサクサク観ていられる。新東宝から流れてき
た吉田輝雄も悪くないが、全体的に彼女の力ゆえの佳作。看板娘を勤める料理屋2階での、吉田が一
目惚れするシークエンスは文句なく面白い。その父親の四代目円遊が、おいしい役回りとはいえ素晴
らしい。その奥さん浪花千栄子は控えめ。音楽はちょっとベタだったか。面白いが、水準作に止まる
不満がなくもなかったかな。
さらに神保町シアターにて『惜春鳥』。松竹グランドスコープ、イーストマンカラー、キズは少々
あったが、全体的には良好なプリント。 確かに、冒頭と後半のお風呂場ショットはなかなか刺激
が強いが、ゲイフィルムと定義しちゃうのは、どうなんかな。有馬稲子もはじめは何でお前居るん
だよ的ながら、川津の正体を見抜くあたりでは堂々たる風格。デビューの十朱はキャンキャン五月
蝿いだけで、悩める美青年・津川雅彦がなぜ惚れているのかよく分からん。冷徹美青年な石浜朗も
よかったが、風邪ひき男な佐田啓二はさらに別格でセクスィ。白虎隊の悲話がベースになっていて、
ラストもグッとくるが、小坂と足の悪い奴は、バカ。
残るオオモノ、『女の園』を神保町シアターにて。モノクロスタンダード、終始キズあり。ブチブチ切れている
部分も散見され、上映時間マイナス3分くらいか? 場内は最前列を除き、ほぼ満席。
フィジカルなキャットファイトよりもはるかにオモロい、それぞれの女どもの全存在を賭けた精神的なバトルの
絢爛。もっとヤレー、もっとヤレー、の声援をこころの中で送ってしまう。久我美子あたりは最悪のパターンで、
本当に嫌な奴だが、本作においては極めて有効に作用。戦前からの大物女優、高峰三枝子にあの役をやらせるの
も素晴らしいし、観客の扇情に存分に応えてくれる。一方で鈍な役をやる高峰秀子もまた上手くて、田村高廣と
延々と海岸沿いを歩くローポジションからの移動撮影とか、その音楽効果とともにトリュフォーもハダシで逃げ
出さんばかりに哀しい愛がピークに達する姫路城城壁でのシーンなんかが圧巻。その後続発した学園紛争を予見
する歴史的価値もまだ有効だと思うが、それ以外のエンターテイメントとしての部分がとにかく面白い。佐藤忠
男先生の指摘のとおり、山本和子(党員)が一気にアオリモードに転換する呼吸、全身がクソ生意気な岸恵子の
男子学生を小馬鹿にしたキスシーンとか、この時代からすると本当に凄いと思う。
続いて昨日札止め食らった『遠い雲』。慎重に上映6時間前にチケットGETも、入りは50人程度か。
モノクロスタンダード、終始雨降り、キズ、時にモアレのオンボロプリント。所々でブチブチ切れて
おり、主役ふたりがジャズコンサートスルーしての長い橋を歩く重要な夜のシーンが飛び飛びなのが
痛恨。妻にして善し母であってなお善し、未亡人になってさらに善しな高峰秀子だが、プリントの状
態が悪かったこともあるが、全体からすればラストの行動が唐突に感じてしまう。兄ぞっこん萌な高
廣妹役の女性がよかった。雅楽ちっくな音楽がチト過剰。序盤では大店の面食い単細胞跡取り息子風
な高橋貞二が終盤けっこう頼りになって嬉しい。しかし、チラシアオリの成瀬ファン必見というのは
よく分からんかった。タイトルに「雲」ってあるだけじゃねえか? このプリントでは、「傑作」と
は思わない。佐田啓二の清潔感は突出していると思ったが。
はっきり言って「遠い雲」より、「死闘の伝説」の方が面白かった。
「死闘の伝説」面白いね
あの「ビョンビョンビョン」っていう音楽(?)が耳について離れない
それにしても加藤嘉のゴルゴ13並の活躍にはびっくり。ほとんど主役だった
田中絹代、上原謙の「四谷怪談」を観た。
「四谷怪談」が苦手な自分には木下版はどぎつくなくて品があって
かえってよかった。
上原謙が優柔不断で妙に憎めない。
「お嬢さん乾杯」のDVD購入。
お洒落で面白い映画だわ。
1949年当時の最先端を詰め込んだ、という意味でも価値がある。
210 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/23(金) 23:13:20 ID:ynq3pla3
『お嬢さん乾杯』はいろいろなワイプが登場するが、
アレ当時はオシャレだったんだろうなぁ。
『お嬢さん乾杯』はラストも洒落ている。
原節子が佐野周二に会いにいこうと決意するシーンで終わる。
二人の再会で終わらせないのが粋。
この方のファンって左翼やフェミが多そう
213 :
この子の名無しのお祝いに:2008/06/11(水) 13:48:11 ID:JusaMdkR
カルメン故郷に帰る、何てことない話だねw
佐野周二の歌と凸の踊りは良かったが。
214 :
この子の名無しのお祝いに:2008/06/11(水) 14:09:36 ID:MLP/tD3c
きつねも幻の作品ですよね?どうして、再上映やCSですら放送しないのかな
?
215 :
この子の名無しのお祝いに:2008/06/20(金) 02:03:27 ID:vhrE+JEn
木下恵介って完全に忘れ去られた人なんでしょうか?
それとも黒澤小津溝口とは同列に扱われてないだけで普通にそれに次ぐ評価はされてるの?
清水宏や五所や衣笠や今井や稲垣なんかとは完全に別格あつかい?
それとも上記の人間と同じ扱い?
絵で見せるような監督じゃないから評価は微妙だね。
稲垣とタイプは似てるんじゃないか?
傑作があるものの、微妙なのが多くて、全体の評価が低くなるタイプ。
218 :
この子の名無しのお祝いに:2008/06/20(金) 19:36:49 ID:eaGJUtBr
木下の評価って黒澤小津溝口と比べて扱いが少ないだけで
十分にそれに次ぐ評価されてると思うがな
書籍も数年に一度出てるし
稲垣なんかと比べて特集上映も頻繁に行なわれてるし
219 :
この子の名無しのお祝いに:2008/06/20(金) 20:52:03 ID:5O/0NCmg
木下で忘れられた存在になるなら、黒澤・小津・溝口以外はみんな忘れられた存在になるよ。
黒澤・小津・溝口は海外での評価もあるからね、その辺語りやすい面もあるから。
>>218氏が言うように同業者や評論家には十分評価されてる、蓮實みたいなアンチもいるけど。
ただ映画好きで熱心なファンみたいな人は少ない印象だな、そういう点は損してるかも。
木下の場合、他と比べて評価が低いというより、
暴落ぶりが凄いんでないかい。
そういやBS2で木下のドキュメントやってたけど完全に反戦番組になってたなw
あれだけ見れば確かに暴落だわ。リアルタイム世代じゃないからテレビで仕事
してた時の話とかしてほしかったのに。
最近古い邦画にはまってしまって小津溝口成瀬と観てるんだけど
どうもこの人の良さがわからない
リアルタイムでの評価が飛びぬけて高いことから考えて
こちらの鑑賞態度に問題が有るのかと考え込んでしまう
「二十四の瞳」と「カルメン故郷に帰る」しか観てないんだけど
どこが面白いのかさっぱりわからないんだよなぁ
こんな俺にこの監督の鑑賞方法を教えてくれる優しい人求む
気分を変えて、お嬢さん乾杯、太陽とバラでも見たら?
コメディなら「風前の灯」
ドラマなら「日本の悲劇」「陸軍」がオヌヌメ。
有名な「二十四の瞳」や「野菊〜」はスピルバーグの「カラーパープル」や
「シンドラーのリスト」みたいなもので本領じゃない。
木下の特徴はシビアな現実認識にあると思う。
>>220 暴落という点では今井正もすごいね。
成瀬は一時期は忘れられていた存在なのに完全復活。
今や小津溝口黒澤に並ぶ四番手の扱い。
226 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/01(金) 00:05:26 ID:2Tqb85+9
『女』、『女の園』、『楢山節考』、『笛吹川』、『永遠の人』あたりの作品を観ても、
まだ良さがわからないのなら、もうあきらめて小津や成瀬で満足するしかないな。
>>222 基本的に映画の「鑑賞方法」とやらを人に伝えるのは難しい。
映画を見て、どう感じるのかは個人差が大きいし、好みは人
それぞれなので「ここをこう見てこう感じなさい」と言っても、
映画に何を求めるかによっても、意味合いは変わってくる。
木下恵介作品が、なぜ当時の日本社会になぜあれほどまでに
支持されたのか、その高評価の要因はどこにあるのか、
自分の意見を以下に述べてみる。
「二十四の瞳」と「カルメン故郷に帰る」しか見ていなくて、
世間では傑作と評価されているこの2作品の面白さが分からない
とのことだが、まず「二十四の瞳」から。
「二十四の瞳」は戦前から戦中、戦後までの激動の時代を
離れ小島で過ごした女教師の年代記ものだが、たしかに現在の
視点のみで見ると、少々退屈かもしれない。
ただ、「二十四の瞳」の公開後にこの映画の影響を受けた映画や
テレビ作品は、数え切れないくらいあり、「二十四の瞳」が女性
年代記ものの映像表現のひとつの型を作ったという映画史的
側面を考慮してみるといいだろう。
「二十四の瞳」の物語自体は波乱に富んだ女性の半生を描いて
いるが、木下監督は素人の子役たちも含めて登場人物に大げさな
演技をあえてさせていない。
つまり観客に対して「お涙頂戴」の演出をしていない、という点が
大きな特色として挙げられる。
俳優に抑えた演技をさせていることで、我々は、物語に自然に同化
できて、作り物ではない本物の感動を得ることができる。
離れ小島の美しくのどかな風景と、純粋で素朴な子供たち。そして
その生徒たちと、理想に燃える若い女性教師との心と心のふれあい。
本来、幸せで喜びあふれるべき空間が、戦争という時代の波にのまれて
残酷で悲しい現実に黒く塗りつぶされていく悲惨さが、真に迫って
描かれており、暗い時代における日本の地方の雰囲気も、よく表現
されている。
つまり「二十四の瞳」は、戦後の日本映画において、映像表現技法に
ひとつのスタンダードを作ったという功績が大きいだけでなく、時代背景を、
ドラマにどうからませどう表現すると、観客に感動を与えることができるのか、
という点を念頭に置いて見ると、また違った見方ができるように思う。
女の園は放映当時は七人の侍よりもランキングが上だったのに・・・
俺の好みだと、女の園と七人の侍なら今でもその通り。
ただ木下は即興早撮りで絵作りを丁寧にやってこなかったのが、
今の評価低に繋がっていると思う。
今は昔と違って、映画は高級品で何度も繰り返してみるもの、特に旧作は。
正反対なのが成瀬。成瀬も早撮りだけど、木下の直感的即興でなく、
職人的な技芸による早撮り。
>>227-228の言っていることは正しいが、
ではなぜ木下の評価が現実に下がっているのか、
そこのところの検討が抜けているから、現状理解と言うより、
こうやって楽しみましょうという提案になっていて、
スレの流れとしては屈曲している。
なにをもって評価が下がってると言ってるのか。
「カルメン故郷に帰る」は、本邦初の国産カラー作品として有名だが、
主演の高峰秀子の自伝によれば、製作には大変な艱難労苦を伴っており、
製作期間・制作費ともに当時としては最長・最高レベルの映画でもある。
日本の映画史の大きな転換期となった記念碑的映画ともいえるだろう。
製作時の裏話を知って見ると面白く見れるが、そういう話題抜きで単純に
コメディー映画として鑑賞してみても、十分に楽しめる作品になっている。
晴天時の太陽光でないと感光しない当時の低感度カラーフィルムの特性に
より、全編を野外ロケで撮らねばならないという条件下で、どういう映画を
作るかを考えたとき、雄大な自然を背景に頭の弱いストリッパーを主人公
にしたドタバタコメディーでいて、最後はほろりとさせる、底抜けに明るく
面白いドラマを考えだした、その企画力がまず素晴しい。
そして、日本映画史に残るであろう記念すべき大作に、当時は(今も?)
白眼視されていたストリッパーを主役に持ってきて、しかもそれを国民的
アイドル女優に演じさせるという冒険(?)に挑んだ松竹映画の英断と、
これを興行的大成功に導いたスタッフのエネルギーは敬服に値する。
世間では白い眼で見られて誤解されている人物が、最後は立派にことを
成し遂げて去っていくというストーリーは、古今東西数多くあるが、全編ロケで
これだけ面白く作られた映画というのは、そう多くはない。
破天荒で能天気な主人公とその女友達二人組を「陽」とし、戦争で視力を
失い唯一の生きがいだったオルガンも手放してしまった男と献身的な妻の
夫婦を「陰」として対比させ、これに地元の強圧的実力者を「悪役」としてからめ、
さらに戦争で地に堕ちた家父長制・男尊女卑の地方社会の因習を、裸で蹴飛ばす
ウーマン・パワーという新時代の息吹を、雄大な浅間山の麓の草原を背景に
描くという、およそ誰もが考えつかないストーリーを、爆発的エネルギーを
持って実現したからこそ、当時の観客は度肝を抜かれ、なおかつ拍手に喝采を
送ったのだろう。
その他、場面展開がテンポよく、主題歌や挿入歌を挟むタイミングがうまいとか、
俳優の演技と自然の背景とがうまく融合しているとか、クライマックスからラスト
のトロッコ列車までの流れの持って行き方が新鮮だとか、今の視点でみても
さすがと思わせるところは多いが、高峰をはじめとして、主演から脇役にいたる
まで、実にのびのびと最高の演技で監督と観客の期待に応えている。
木下恵介の評価が下降しているとの意見があり、自分は必ずしもそうは
思わないが、仮にそうではあっても、それはあくまで一時的なものに過ぎず、
あれだけ数多くの傑作・秀作を世に出した不世出の映画作家の評価が、また
近い将来に大いに高まることは間違いないと思う。
木下恵介が、世界に誇るべき大監督の一人であることに疑いはない。
蓮實重彦は、
木下恵介や今井正なんかが評価されるような状況を変えるために映画評論家になった
と言っていたという話を読んだ覚えがある。
木下の批評で面白いのを読んだことがない。
>>232,233を含めて。ひたすら退屈。
木下恵介は、多作の割には駄作が少ない監督だと思う。
それと、コメディからシリアスものまで、ジャンルの幅が広い。
「破れ太鼓」「カルメン故郷に帰る」と「笛吹川」「楢山節考」が
同じ監督の作品とは、とても思えない上にどれもが水準以上
の出来ばえというのも賞賛に値する。
作品群の特長として、叙情的な映像と、詩情あふれる物語性の
質の高さが挙げられると思う。
それと「二十四の瞳」「喜びも悲しみも幾年月」などにみられる
一代記・年代記ものの構成が実にうまい。
「カルメン」2作や時代ものでは、実験的映像に挑んで成功
させており、カラー作品では、その美術的センスの高尚さを
みせている。
それでいて、どの映画でも観客目線を忘れないサービス精神
をきっちり発揮している。
多作系監督としては稀有な存在だと思う。
“似たようなもの”を撮り続けているほうが作家としては評価されやすいのだが。
実験的映画の「笛吹川」の方は着色画面がそれほど成功したとは
いえないが、「楢山節考」の歌舞伎調演出は今でも十分鑑賞に堪える。
木下の意向としては、歌舞伎様式を劇場映画に大胆に取り入れたら
どうなるかという実験的興味があったのだろうが、当時の観客に
この暗くて重い題材を見せるには、リアリズムより歌舞伎の様式が
受け入れられやすいとの判断があったのだと思う。
そのアイデアにOKを出した松竹もさすがだが、これを成功させると
会社を説得できた木下の先見性に敬服する。
楢山節考の制作は城戸四郎が反対してたけど、大谷竹次郎が一時期
城戸から映画部門トップの座を取り上げた時に、
大谷に好きに作ることを許されたんじゃなかったかな。
「楢山節考」を撮る条件として映画を一本ヒットさせるよう言われて作ったのが
「喜びも悲しみも幾歳月」。
狙い通りに大ヒットさせたから会社も文句が言えなかった。
当たり前の話だが、「狙い通りに大ヒット」がまた難しい。
「幾歳月」は木下監督ならではというか、他の監督だったら、
ただのお涙頂戴映画になりかねない題材。
ある意味、「楢山」のような実験的映画を作る以上に困難な
テーマといえるだろう。
「幾歳月」は、主演の二人の演技力が光るが、脇役の人物
描写が実にうまい。
いずれも灯台という職業に関わるがゆえに起こる悲劇を、
美しい風景ともに流れるように描いていく映像が、叙情的で
自然な感動を与えてくれる。
木下監督でしか持ち得ない感性のなせる業、としかいいよう
がない。
褒め殺しスレですか?
244 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/10(水) 12:02:24 ID:4EDa3ks+
この程度では殺せぬ。
ゲイだからネチっこい。ただじゃ転ばんぞいw
近年、黒澤溝口小津らに比較して、あまりにも
低評価すぎるので、いくらほめても足りない位。
247 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/16(火) 03:44:03 ID:j9gDoL6x
こんなとこでいくらほめても評価が上がることはまずないから
無駄なことだよw
ぐぐってたどり着くヒトもいるだろうから無駄じゃないよ。
大事なのは書かれた場所でなく書いてある内容。
249 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/17(水) 03:55:03 ID:2zOk/D7B
ぐぐってたどり着いてもこんなクソスレ見る人いないから無駄だよw
250 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/19(金) 14:59:40 ID:MV5a9zwI
251 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/20(土) 17:27:27 ID:wSr9SjCB
小津や黒澤のように普遍性のあるテーマではなく木下はその時代を描いた作品が
多くその当時の匂いを知らない世代にはわからない、面白くないというのは理解
できます。残念ですね。
根本的なテーマは普遍性があると思うよ。今でも十分通じる。
ただその正義感や偽善に対する嫌悪が何に向けられるかというとごく普通の
庶民の人に対してなんだよ。普通は権力者や犯罪者だったりするんだけどね。
悪の根源はどこにでも誰にでもあるという世界観。
だからといってペシミスティックにならずあくまで楽天性に貫かれているのが
この人の素晴らしさ。
テレビの「木下恵介アワー」の影響もあるんじゃないかな。
あれで知名度はアップした代りに、なにか通俗作家という
イメージが固定してしまった感じは否めない。
つまり、海外で評価されて巨匠というイメージが固定化した
溝口や黒澤は大物だが、木下はワンランク落ちるという感じ。
今井正も評価低いというか、一般人はほとんど「誰?」
という感じだよな。まだ木下恵介の方が有名。
実績は黒澤に匹敵するのに。
成瀬巳喜男は再評価されたが、今井正はいかに?
256 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/26(金) 03:22:06 ID:3O+pUXYj
成瀬はもともと実力のある監督だから再評価されたのは当然だけど、
木下なんてもともと実力なんか大してなく、
上手く時流に乗って評価されたタイプの監督だから
今後再評価されることなんかまずないね。今井なんかも同じ。
まあ木下監督についてはともかく、自分も今井の再評価はないという気がする。
山本薩夫みたいな山師的なところ、娯楽性も希薄だしね。
258 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/27(土) 09:05:33 ID:zZMnGYnq
テレビの「木下恵介アワー」は良かったな。
「二人の世界」、もう一度見てみたい。
この人は、「木下恵介アワー」>映画作品 だよ。
259 :
この子の名無しのお祝いに:2008/10/27(月) 17:00:49 ID:vpWJklWS
『日本の悲劇』と『楢山節考』と『永遠の人』を撮っただけでも世界に冠たる巨匠だろ。
「1953年は様々な名作があったが、後世に残るのは東京物語と日本の悲劇と雨月物語の三つだろう」
ってなことを高橋治が書いてたが、結局残ったのは東京物語と雨月物語の二つだったな。
261 :
この子の名無しのお祝いに:2008/10/27(月) 22:24:07 ID:CdZqvR6O
>>260 1953年に限って括るのも変な話だな
翌年の「二十四の瞳」翌々年の「野菊の如き君なりき」なんかは後世に残るだろう
時流に乗った作品じゃないし
>>260 東京物語について書いてた話の流れだったから。
264 :
この子の名無しのお祝いに:2008/10/27(月) 23:42:38 ID:uFZ8h3Qi
世界にスルーはされても、多くの日本人の心に残ってれば、それはそれでいいじゃないか。
何の問題があるのかね。木下の作品1、2本観た位で(或は全く観ていないか)、
偉そうにムダ口叩くんじゃねえよ。糞尿
265 :
この子の名無しのお祝いに:2008/10/27(月) 23:45:20 ID:uFZ8h3Qi
>>263 『絢爛たる影絵 小津安二郎』に書かれていた話かな?
あの本の中では木下恵介の評価も高かった。高橋治を含めた
松竹ヌーベルバーグの助監督たちは「小津の松竹」ではなく
「木下の松竹」に来たみたいなことが書いてあったな。
大島渚も木下作品が好きだと
あちこちで発言したり本で書いたりしてるな。
小津のキャメラマンだった厚田さんが持ち上げられていた時、
大島は下の者に暴力をふるうので撮影所で嫌われていたと発言してたw
小津組と他所の組では全然態度が違ったらしいね。
そのせいか、大庭秀雄にはいびられたそうだけど。
で、その大庭組にいる大島に暴力を振るったのかな。
大庭さんがそんなんことを許すはずがない。
昔のスタッフなんて暴力とか当たり前じゃないの?
当たり前だとしても、振われた方はいい気はしないよ。
山田太一が、大島さん達のおかげで撮影所の封建的な雰囲気が
かなり改善されて感謝してると語っていたよ。
そういえば山田太一も木下恵介門下なんだよな。
後継者としてはこの人が一番監督の精神を受け継いでいるんじゃないか。
70〜80年代に書かれたテレビドラマは衝撃的なものばかりだった。
275 :
この子の名無しのお祝いに:2008/11/01(土) 19:23:59 ID:+1C6Kc4V
今月の衛星劇場で木下特集
>273
そのかわり映画はつまんなくなったね(^^)
三丁目の夕日の監督なんか「偉い人は怒らない」とか言ってバカかと。
277 :
この子の名無しのお祝いに:2008/11/09(日) 19:55:50 ID:0XVqbNW/
本木克英も木下門下だ。
278 :
この子の名無しのお祝いに:2008/11/09(日) 21:14:29 ID:Neq6CLYw
近所のCDショップに「日本の悲劇」「破れ太鼓」のDVDが
安売りされていた。
買うべきだろうか。
安売りってのがいくらかしらんけど松竹の正規版なら買いだろ。
>>278 まさか同じところではないと思うがその二枚だけ980円で売られていて先週買った
在庫過多なんだろうか
281 :
この子の名無しのお祝いに:2008/11/13(木) 09:23:30 ID:DkFMci9g
買う奴少ないから大分売れ残ってんだろう。
人気のない証拠だな。
「日本の悲劇」は重くてDVDで何度も観たい話じゃないなあ。
救いが無さ過ぎ
>>274 今度のNHK-BS2「お宝TVデラックス」で山田太一の「岸辺のアルバム」を大きく取り上げるそうだよ。
284 :
もしもの為の名無しさん:2008/11/15(土) 12:38:46 ID:coKltvI+
「カルメン故郷に帰る」なら何度でも観たいな
285 :
この子の名無しのお祝いに:2008/11/15(土) 15:33:46 ID:oJzOJ/j6
>>276 厚田氏は本当に嫌な人だったらしいよ。
カメラマンとしての腕はともかく。
286 :
この子の名無しのお祝いに:2008/11/15(土) 15:36:25 ID:oJzOJ/j6
カメラのパン棒で殴られた助手や助監督の話は結構聞くよ。
とにかく手の早い人だったらしい。
戦前はそんな人ばっかりみたいだったけど、
厚田さんだけ語り継がれるのにはそれなりの理由があるんでしょうね。
カルメンは意外と画質良くなかったなあ。なんかザラザラしててあれだったら
ビデオの方がソフトフォーカスかかって見やすい。
289 :
この子の名無しのお祝いに:2008/11/16(日) 22:29:27 ID:WxssLXu9
俺の師匠は助監督時代、岡崎宏三にパン棒で眉間を割られたと言ってたな。
映画ってのは「観る」もんだなw
昔の日本ではよくあること
んだんだ
監督って現場監督って意味だからね。
昔の職人の世界と一緒。口の前に手。
48 :名無シネマさん:2008/12/19(金) 01:45:38 ID:UDNCG2F8
>>21 有名な話だったらすんません
正月に松竹の映画監督が集まって会が催された
若手の篠田は吉田喜重と一緒に隅っこで座っていた
篠田いわく松竹のゴッドファーザー小津が酔っ払って、吉田の前にやってきて『吉田「さん」』と挨拶した
その後小津は木下恵介らの名前を挙げて、「みんな大好きだ。だが吉田喜重は大嫌いだ」と発言
雑誌で吉田が小津の作品を批判したことが原因らしい
場の空気がいっぺんに凍る
それを見ていた木下恵介あわてて駆けつけて小津を後ろから抱きしめる
すると小津は「俺は木下が大好きだ」となんとその場で木下にキスをした
その半年後小津はガンで亡くなった
木下は、篠田は箱根駅伝のランナーだったのでゲイかと期待していたら
ノーマルだとわかって寂しそうだったらしい
他にも色々あったが、小津と木下の崇高なイメージを良い意味でぶち壊してくれた
自分はノーマルだが二人により親しみが持てた
ゲイネタは2ちゃんねるでおなじみだからスゲー笑えたけど
新文芸座の客層を考えると他のお客さんは引いていたと思う
笑いが起きなかったもの
栗塚旭主演の作品を作ってほしかった
>その半年後小津はガンで亡くなった
ここでワロタ
どうせ創作するなら日付もちゃんと考証すればいいのに…
それとも出鱈目であることが分かるようにとの良心なのか?
298 :
この子の名無しのお祝いに:2009/01/22(木) 16:01:38 ID:gVcW+CHn
ときおり無性に『お嬢さん乾杯』が観たくなるんだ。
この前、ツタヤで「二十四の瞳」をかりてきて
先ほどみた。
なに、これ、涙止まらない・・・。
こんなに涙流したの久しぶり。
終盤は泣き死ぬかと思ったwww
次は「日本の悲劇」みてみる
300 :
この子の名無しのお祝いに:2009/02/06(金) 22:00:32 ID:ust2X8yI
「日本の悲劇」、ツタヤにあるの?
俺の近くにはないぜ。
「女の園」も。
ちなみに福岡市。
裏山鹿。
新宿で見たような…
そりゃないぜ。
まさか博多からわざわざ江戸まではいけんぜよ。
福岡市近郊で置いてるとこ教えて欲しいバイ。
>302
何でも人に聞いてないでTSUTAYA DISCASで検索しろ。
とりあえず福岡市中央区のTSUTAYA 福岡天神店には在庫あり。
新文芸坐
松竹大船の天才 木下惠介
2/13(金)〜2/21(土)
305 :
この子の名無しのお祝いに:2009/03/15(日) 01:28:07 ID:ppOPR+2/
『風花』は面白かったなぁ。
306 :
この子の名無しのお祝いに:2009/04/25(土) 12:43:28 ID:BUuZPob+
浮上あげ
307 :
この子の名無しのお祝いに:2009/05/13(水) 00:27:09 ID:9syh9mSF
新・喜びも悲しみの幾年月っていうシナリオ本図書館で読んで泣いた。
映画はもっと泣けるの?
すごい雰囲気伝わってきたけど。
308 :
この子の名無しのお祝いに:2009/05/22(金) 20:10:35 ID:jrmMcDvC
「父よ母よ!」をついにデジタル保存!
衛星劇場、ありがとう!
309 :
この子の名無しのお祝いに:2009/05/23(土) 23:59:07 ID:ZTvHb8Hb
>>307 映画しか観てないけど、シナリオは泣けるの?
オリジナル版の方がまだ泣かせると思ったけど……
310 :
この子の名無しのお祝いに:2009/05/25(月) 17:21:47 ID:u1+AOmQL
307=309wwwwwwwwww
311 :
この子の名無しのお祝いに:2009/06/19(金) 02:57:07 ID:i0MjpuI+
『太陽とバラ』で太陽族をまったく同調できないバカどもと描いているのがすごいな。
しかも典型的な貧者イジメ&若者暴走の話なのにかなり話が面白いね。
キャスティングがいいので引き込まれる。
最後の悲惨な結末もバランスがいい。
大島の「愛と希望の街」に大きく影響を与えていると思う。
木下は太陽族が大嫌いだったんだよね?
妹役の有田紀子がいい
314 :
この子の名無しのお祝いに:2009/06/28(日) 20:06:19 ID:mu93vmEa
木下や黒澤や野村が晩年映画が撮れなくなった理由って何なの?
もう晩年は工業的に失敗作続きで正直相手にされなかったの?
アマゾンで、コスモコンテンツの廉価版・木下作品が売ってるな。
でも・・・1800円って高すぎないか?
>>307 変な映画。植木等がすごい死に方をする。
317 :
この子の名無しのお祝いに:2009/07/07(火) 03:17:51 ID:xWmih1VT
楠田浩之とのコンビを解消したのはどういう訳なんだろ?
>>315 店頭に行けば、1000円で売ってるヨ。
319 :
この子の名無しのお祝いに:2009/07/11(土) 00:21:42 ID:sQhtoDmO
売り出したばかりで演技もできない郷ひろみを「顔がきれいだから」という理由で
自分のTVドラマに出演させたんだよね。
320 :
この子の名無しのお祝いに:2009/07/11(土) 03:08:46 ID:pz5Le/+q
それってすごい目利きだってことだな。
実際綺麗な顔だったろうし本能の赴くままのキャスティングだろ。
目利きってほどでもないよ。
すいませんが、どなたか懐かしドラマ板に「人間の歌シリーズ」スレを立てて頂けませんでしょうか?
323 :
この子の名無しのお祝いに:2009/07/24(金) 22:07:51 ID:MPJ1PT2G
養子にしたのも長身、爽やか系のハンサム君だったらしいね。
324 :
この子の名無しのお祝いに:2009/07/28(火) 02:24:08 ID:6HvpZj6o
ホテルのボーイかなんかの苦学生だったんだよね、養子さん。
325 :
この子の名無しのお祝いに:2009/09/06(日) 14:09:24 ID:OMLoraoS
>>314 木下は『戦場の固き約束』が企画通らなくて、松竹に見切りをつけてテレビに行った。
TBSに出資してもらった『衝動殺人息子よ』が好評で映画に復帰できたけど、『女たちの戦場』とか『戦場の固き約束』とか、
自分が本当にやりたかった企画はできなかったみたい。
黒澤は『デルス・ウザーラ』以降の企画がいずれも予算かかりすぎで実現困難だから、
なかなか成立しなかった。息子が製作に加わってからはわりとスムーズだったみたいだけど、
『夢』も『まあだだよ』も大赤字だったのだから、企画が通りづらいのはしかたがないかも。
「陸軍」初めて見た。
これは凄い。素晴しい。
どんなほめ言葉を使っても足りないくらいの傑作。
映画を見てこれほど感動したのは久方ぶり。
戦時中にこれだけの「反戦映画」を作っていたとは…
327 :
この子の名無しのお祝いに:2009/09/23(水) 03:33:33 ID:67nq8qKW
『陸軍』の田中絹代、好きだなぁ
「陸軍」てラストだけ見てればいい映画じゃね?
「巴里のアメリカ人」みたいに。
昨日の中日新聞に木下忠司(93)さんの小特集があった。
93才の今でもメロディが自然に湧いてくるらしい。
『破れ太鼓』の次男も93歳か……長寿でめでたいことだ。
フィルムセンターにて『不死鳥』。はじめの巻は音量マックスにしてないと台詞が聞き取れないのか、
雑音も酷い。画面は悪くない。中盤、音声改善も雨降りキツかったり、終盤また逆などありつつ、全
体として鑑賞に支障なし。 終盤の田中絹代の大芝居、『大曽根家〜』の杉村春子に通ずるものがあっ
たが、ここに至ってようやく本作のテーマは今日的にはイマイチぴんと来ない、戦前の封建的な家家間
に縛られない自由恋愛の延長にある個々人の意思によるどれあい結婚に、当時の未亡人モノを重ねて作
品なんだろうかと、わりと薄い客入りの中を思う。小杉勇による「花とをじさん」のモンタージュもナ
イス。 それにしても、生硬さを残しつつ、すでにスターな存在のデビュー作・佐田啓二の美青年ぶり
は見事。長部日出雄が肯定した、絹代37歳の女学生コスプレはキツかったが、24時間限定デイトにおけ
る、例のごとくの溢るる愛の描写なんかは絶好調。 「嗚呼玉杯〜」がまた、眩しい。
332 :
この子の名無しのお祝いに:2009/11/08(日) 12:49:09 ID:uEK0AeZD
ゲイ
333 :
この子の名無しのお祝いに:2009/11/09(月) 22:15:11 ID:L6hjC3WD
「陸軍」はその名の通り陸軍の命令で製作した国威発揚映画を意図したのものだが、
ラストシーンで田中絹代が、出征して行く自分の息子を人波掻き分けて追いかけるシーンが
当局から問題視され、2度と製作の依頼が来なくなったという作品ですなぁ。
334 :
この子の名無しのお祝いに:2009/11/14(土) 01:49:30 ID:JC2mQL7I
>>333 それいつも思うんだけどなんで検閲でカットしなかったの?
あるいはいったん認めても、再度カットするとか。
そこに至るまではただの戦意高揚映画で問題ないんだし、
本人がどうしても嫌って言うのだったら
そこだけ本人の許可なしで無理やりカットすればよかったんじゃないの?
別になくてもそれほど映画に影響があるわけではないし
そもそもわけのわからん新人監督なわけだし
別に恐れる事はないと思うが
ヒットしたからじゃないの?
役人はともかく軍人には映画好きも多かったらしいし。
336 :
この子の名無しのお祝いに:2009/11/15(日) 00:17:46 ID:s1BFs7iJ
あれカットしたら映画が成立しないだろ。
337 :
この子の名無しのお祝いに:2009/11/15(日) 02:49:40 ID:JAtzyOQN
別に見送るシーンを大幅カットしても内容的にもほとんど影響がない気がするが
少なくとも当局の意図は別れのシーンに行くつくまでが重要なわけで
陸軍省情報局後援の国民映画で、脚本も検閲をパスしている映画
だから、完成した映像のカットととなると、誰かがその責任をとらねば
ならない。出征する息子を見送る母の涙が女々しいから、という理由
だけでは、いかに戦時下とはいえ情報局の責任者の首を切るわけには
いかなかったのだろう。
それに映画自体は軍国主義を否定する内容ではない。
ただし、権力者がラストシーンに反戦の意図を嗅ぎとったのは確かで、
木下もある程度の覚悟を持って作ったことは間違いない。
軍人が「おかあさーん!」と叫んで死ぬ国だからねえ。
吉村公三郎もなんか文句言われたけど、
同じ絹代の「花」の監督だというと、
あれは自分が一番好きな映画だということで好きに撮らせてくれたらしい。
340 :
この子の名無しのお祝いに:2009/11/26(木) 23:15:48 ID:Yz4RzZQg
俺、『カルメン故郷に帰る』と『楢山節考』の二本しか観たことないけど、どっちも合わなかったね。
>340
その2本ではちょっとね・・。楢山はクソ確定映画だし。
342 :
この子の名無しのお祝いに:2009/11/27(金) 22:39:07 ID:O0fQw/EV
テレビドラマですが、これ↓も木下作品です
南美川洋子 主演
TBS『椿の散るとき』(1970) (12回連続時代劇)
嫌な男に金で買われて初体験する場面、 今風にハダカになるわけじゃないけど、
ナントもエロクて痛々しい・・・(興奮)
最終回の思いもよらないドンテン返しは印象的。
343 :
とか:2009/11/27(金) 22:59:22 ID:XuOMovep
QE
344 :
この子の名無しのお祝いに:2009/11/28(土) 01:10:55 ID:3dslVMYE
小豆島の遺跡
345 :
この子の名無しのお祝いに:2009/12/14(月) 16:07:02 ID:xeux2E0P
「この子を残して」やっと見た
被爆シーン、まったく期待してなかったけど結構健闘してますな
346 :
この子の名無しのお祝いに:2009/12/19(土) 00:41:24 ID:dniviDSG
スリランカの愛と別れは異色な佳作って感じでお気に入りなんだけど木下を語る時ほとんど抹殺されてて寂しい・・・
347 :
この子の名無しのお祝いに:2009/12/19(土) 11:21:59 ID:1F1V64IM
木下恵介って面白い?
348 :
この子の名無しのお祝いに:2009/12/19(土) 11:23:14 ID:1F1V64IM
面白いのかって聞いてるんだ。
349 :
この子の名無しのお祝いに:2009/12/19(土) 11:24:22 ID:1F1V64IM
答えないか
350 :
この子の名無しのお祝いに:2009/12/20(日) 19:57:38 ID:9C/ix/YO
ひょうきんで面白い人だよ。
Gay of Gays
「日本の悲劇」を見た
年をまたいで見るもんじゃないな
ここまでやりきれない作品だとは……
やりきれない映画ではあるが、後味は悪くないのが
木下作品の特長。
救いようのない悲劇だが、木下独特の持ち味である、
映像の抒情性が、不思議な余韻を生んでいる。
こういう映像表現ができる映画作家って少ないと思う。
「太陽とバラ」の終り方もすごいよな。
356 :
この子の名無しのお祝いに:2010/03/17(水) 23:41:39 ID:UCYBwz+d
文芸坐にて『この天の虹』『惜春鳥』『風花』『女の園』上映age
「女の園」で女の子たちがコブシを振り上げて合唱する歌が大好きなんだけど、他で聞いたことがない。
あれは、どういう歌なんだろう。
ソウル・フラワー・ユニオンに歌って欲しい。
358 :
この子の名無しのお祝いに:2010/03/18(木) 07:53:23 ID:DWwBYi5e
惜春鳥
なぜ男同士が男女がするように手を握り合ったり
男と女が抱き合うようにして男どうしで抱き合ったりするシーンが多いの?
>358
このスレ最初から読めばわかるよ。
>>357 昔、退学になった学生が作った曲で校内で歌うのは禁止って設定じゃなかったか
>>360 かもね。しかし、木下忠司には似合わず勇壮果敢な曲調なんだよな。
>>361 は?
「インターナショナル」や「ワルシャワ労働歌」のような既成曲かどうか気になってる、という意味なんだけど。
読んでわかんないかね。
いけねえ、とんでもないバカにレスしちまったぜ。
『あれは、どういう歌なんだろう。ソウル・フラワー・ユニオンに歌って欲しい。』
この時点でおかしいとは思ったがな。
映画の中で退学になった学生が作った曲だって言ってるんだから
映画の内容に合わせて作ってある曲と考えるのが普通。
それを、『「インターナショナル」や「ワルシャワ労働歌」のような既成曲かどうか気になってる』
とか笑わせてくれる。
364 :
この子の名無しのお祝いに:2010/03/20(土) 00:11:05 ID:AQ3mLk6t
文芸座で風花をみてきた。
最後のほう、川津祐介が久我美子を抱くんじゃなくて、久我美子が川津佑介をだきしめるシーンが
切なかったな。
>>363 あーっ、俺がボケてた。ごめん。鉄鎚で頭を叩いて正気に戻るよ。
>>364 「風花」は、冒頭、うずくまる岸恵子にカメラがぐぐーっと寄って行くカットがまず鳥肌モノ。
木下作品中、映像と、役者の所作の流麗さではいちばんじゃないか。
366 :
この子の名無しのお祝いに:2010/03/21(日) 15:01:36 ID:dol2aJIi
もう誰か書いてるだろうが゛、
『カルメン故郷に帰る』がいい。
この映画、『泥の河』の映画に出てこなかった?
勘違いかな。
音楽といえば「陸軍」でラストにかかる音楽もいいね。
あれも弟さん作曲なのかな?
「香華」を観た。
長いけど芸達者ばかりなので観ている間は退屈しない(特に乙羽信子のだらしない
母親役の演技は絶品)。
ただ母親に苦労させられる主演の岡田茉莉子も妙に愚痴っぽいのであまり共感
できなかった。
またパトロンが居ながらの軍人との純愛もちょっと感情移入しにくい。
というわけで、面白かったけど観終って特に感銘はなかったな。
あと文芸映画の中での関東大震災の特撮と戦後の焼跡風景は印象的だった。
369 :
この子の名無しのお祝いに:2010/03/27(土) 12:10:30 ID:Q8+3OMSv
『香華』は同時期の『赤ひげ』、『怪談』、『飢餓海峡』に並ぶ大作だけど、
木下は超大作だと器用にまとめすぎて味が薄くなるみたいだ。
明日のNHK総合、夜10時からの新番組のゲストである三國連太郎が木下恵介を
語るらしいね。
>NHK総合、夜10時
観た。
大陸浪人から俳優になった経緯とかやってたね。
弟のキノチューさんが元気そうだった。
てs
373 :
この子の名無しのお祝いに:2010/05/01(土) 13:01:33 ID:bRyNurm7
『戦場の固き約束』観たかったなぁ。
374 :
この子の名無しのお祝いに:2010/05/09(日) 12:39:40 ID:vXKx2RZO
『日本の悲劇』はホラー映画かと思うほど恐ろしかった
375 :
カルメン:2010/05/15(土) 18:51:33 ID:oT7jOXBc
浜松市で、木下恵介映画祭があるようです。どんな作品を上映しているんですか?
376 :
この子の名無しのお祝いに:2010/05/17(月) 22:34:06 ID:dM0dDO10
肖像見た。
377 :
この子の名無しのお祝いに:2010/05/26(水) 01:25:56 ID:lkKZu5qG
この人の楢山節考は今村のより100倍よかった。
>>375 はままつ映画祭のこと?公式サイトを見る限り微妙な感じ。
破れ太鼓だったか、若かりし青年宇野重吉の笑顔と雰囲気がすんばらしくて・・・
ピュアで驚いた
380 :
カルメン:2010/06/17(木) 17:13:48 ID:FUW3KkKu
>>378 はままつ映画祭ですね。木下恵介記念館もありました。
館内でビデオ?DVD?の上映会もあるようです。
10月?11月?の映画祭でも、毎年木下作品を上映するそうです。
上映作品は未定のようです。
木下恵介作詞の歌は「惜春鳥」とジュリーのアルバム曲の他に何かあったっけ?
382 :
この子の名無しのお祝いに:2010/07/17(土) 11:22:54 ID:5s6GNptP
昔、ある脇役俳優(良く見ると顔がかわいい系でいま60代で
コメディも得意、最近バラエティにもたまに出る)が、
話してた。
映画の主役に大抜擢されて監督の家に呼ばれたんだけど、
夜布団に入ってきて触りだすからびっくりして
逃げ帰った、と。当然その映画の話は無くなったって。
脇役の道を選んだ俳優の彼は偉いと思うけど、男同士の枕営業を
強いる監督ってどうかと思う。まあ異才ではあるか。
ドラマで再三起用していたあおい輝彦なんかはやっぱりオキニだったんだろうなあ。
ちなみに佐藤重臣によると、木下と交際していた松竹の助監督が結婚を機に別離を
告げた際、木下は「あんなオンナに一生を捧げるほど、あなたは愚かなんですか」と
言って泣き出し、ガラス瓶を割っていきなり自分の手首を切るという思い切った行動
に出たらしい。
何か性質の悪いオカマだな。
385 :
この子の名無しのお祝いに:2010/08/06(金) 17:34:35 ID:k6lfFMdQ
>383
それデマカセだよ。
神保町シアターにて『なつかしき笛や太鼓』。カラーシネスコ、キズ少々も
全体の状態は良好。 冒頭からスタッフ、キャストクレジットをダラダラ流
しているアタリから嫌な予感がしたが、2時間弱の映画で最後の40分近くが
延々とバレーボールの試合(決勝まで3試合)、その分、あって当然と思わ
れるストーリー描写は大胆に省略(?)。島の少年少女、素人子役が個とし
ても集団としてもそれまで見せ場がないので、試合をじっくり見せられても
盛り上がらない。 シャガールの晩年の作品に、かつての自作の数々をコラ
ージュした衰弱を感じさせるものがあったが。 数人の子飼いスタッフと宝
塚映画に乗り込んだものの、思うような画が撮れなかったということ。
DVDBOXって今後安くなる可能性ってあるの?
木下恵介「ならないわよ!」
389 :
この子の名無しのお祝いに:2010/11/02(火) 11:10:54 ID:wyRasE3+
『スリランカの愛と別れ』を観てみたい。
観ないでいいかも…
けど最後の辺りはいいね。
大阪ローカルなんですけど
「三人家族」やってます。
続いて来週から「二人の世界」です。
393 :
この子の名無しのお祝いに:2010/11/23(火) 15:38:48 ID:qnrRbpyf
テレビドラマの世界で果たした功績もすごいよね、この人。
394 :
この子の名無しのお祝いに:2010/12/30(木) 02:28:47 ID:im4pKUjt
この人がかって松竹の正月映画の顔だったんだよなぁ。
395 :
この子の名無しのお祝いに:2010/12/30(木) 21:59:55 ID:psusfobv
松竹の正月映画の顔って言ったら山田洋次だろ。
396 :
この子の名無しのお祝いに:2011/01/01(土) 05:08:40 ID:6vNTdKAg
山田洋次が出てくる前の時代だよ。
397 :
この子の名無しのお祝いに:2011/01/04(火) 14:15:01 ID:lZa6+Czs
二十四の瞳で号泣したシーン
生徒 「親が倒れて働かなくちゃいけないんです」
高峰 「そう・・・・」
この映画の主題はここにある。
398 :
この子の名無しのお祝いに:2011/01/19(水) 02:33:00 ID:roci/gP8
リバイバルするんだっけ? 『二十四の瞳』。
399 :
この子の名無しのお祝いに:2011/02/17(木) 17:19:55 ID:G1xDo1Se
リバイバルするんだっけ?と聞いてるんだ。
リメイクじゃなくて?
池部良の自伝らしきものを読むと木下監督の話し方が完全に女口調になっている。
「〜いるのよ」
「〜なのよ」
「〜じゃないの」
他の人の回想録で語られる木下さんとの会話はごく普通なんだけどw
池部さん、容赦ないな
池部さんじゃないけど「・・だわ」「・・じゃないわよ」というのを
読んだことがある。
>>401 > 他の人の回想録で語られる木下さんとの会話はごく普通なんだけどw
そうかね?
誰だったか失念したが、木下のモノマネがうまいという映画人のモノマネは、
完全におねえ言葉だったということだが。
養子が三人くらいいたらしいですね。
最期の10年は映画・TV関係者との交流も一切断ってしまったようですが
何かトラブルでもあったのでしょうか?
晩年は病気で倒れて外出もできなくなって隠遁生活だったはず。
407 :
391:2011/03/19(土) 09:02:16.04 ID:J7lXke4/
>大阪ローカルなんですけど
「三人家族」やってます。
続いて来週から「二人の世界」です。
さらに「たんとんとん」「兄弟」と続いて今は「太陽の涙」を放送してます。
木下恵介アワーいつまで続くんだろ。すっかりハマってますw
テレビ大阪じゃないのね?どこ?
関西はテレビ大阪でやってるよ
411 :
この子の名無しのお祝いに:2011/03/30(水) 01:34:19.62 ID:24I9n7Og
なぜか、はまった木下恵介アワー。地味だけど良いんだよね。
だけど4月から主人の転勤で関東へ引っ越しする事に…(泣)
これからの『太陽の涙』のあらすじを簡単に書いてもらえませんか?
412 :
この子の名無しのお祝いに:2011/04/03(日) 02:21:54.17 ID:h/5n43bp
BSでデジタルリマスター版『二十四の瞳』放送するね。
「二十四の瞳」のスタッフ・キャストの筆文字は、
もしかして小津安二郎?
CSで『今年の恋』やってた
…田村正和、芝居の才能があるとはとても思えないって感じのレベル
415 :
この子の名無しのお祝いに:2011/05/04(水) 14:41:34.44 ID:/w+W7mxz
『永遠の人』のマサカズさまも、一瞬わかんないぐらい若いし素人。
正和は不思議とスクリーンでは映えなかったねぇ。
台詞回しが舌足らずで演技力も兄貴にかなり劣っていた。
ところがテレビではこれがまた不思議なことにその欠点が魅力に
見えて女性ファンを獲得し大スターになった。
多くの銀幕のスターたちが映画界の斜陽とともに消えていったが
正和は映画で伸び悩みテレビで成功したまれなケース。
80年代中頃、こういう体験をした。
新宿の映画館のオールナイト上映で増村保造特集があり、夜9時過ぎに、
チケットを買ってテケツを通ろうとしたら、オバサン二人組みが支配人に何か抗議している。
聞き耳を立ててみると、上映順序について事前に電話で問い合わせたのと、
実際のタイムテーブルが違っているのに怒っているらしい。
オバサン二人は、田村正和目当てで「やくざ絶唱」を見に来て、
一回目の上映だと教えられていたので、「それなら『やくざ絶唱』一本だけ見て終電に乗れば帰れる」
と思って楽しみにして来たのに、実際は二本目以降の上映だった、ということらしい。
支配人は、「一本目のフィルムをもう映写機にセットしていて、いまから入れ替えると時間が掛かるし、
一本目の作品を入れ替えるとまた別の問題が起こるかも。
問い合わせ電話に間違いを伝えてしまったのはスミマセン」と、ひたすら謝っていた。
オバサン二人組みが、やたらと「マサカズさん、マサカズさん」と言っていたのが印象的だった。
田村正和でも田村さんでもなく、「マサカズさん」。
田村には、こういうファン層がいる。
田村が既に映画界から離れていて、TVではそれほど目立った活躍をしていなかった時期なので、
こういうファンこそが、彼を支えていたんだろう。
>>416 兄貴のセリフ回しも相当ひどかった。舌足らずで。
10年くらいでうまくなったけど。
>映画で伸び悩みテレビで成功した
無我とか杉良とか里見
田村兄は「兵隊やくざ」で完全に一皮むけた感じだったね。
里見浩太郎は映画では杉良よりはるかに格上だったが、
テレビでは逆転というところも面白いね。
映画で芽が出ずテレビで成功という俳優なら栗塚旭も。
そういえば松竹の「女の一生」で正和と栗塚が共演している。
親子役だけど両人がからんだシーンはなし。
二人とも掛け値なしのダメ男役という点が興味深い。
兵隊やくざは良かったねえ。> 兄
父親も得意そうな役だ。メイン扱いじゃないとやらないだろうけどw
>>418 そういえば田村高廣のデビュー作は「女の園」だったね。
セリフが棒読みで素人同然だったけど、それがかえって主人公を
思いやるやさしい大学生という雰囲気にマッチしていて良かった。
台詞回しの下手さ加減が同じでも、兄貴のは人柄がにじみ出ているが
正和のは、なんかキザで鼻につくんだよな。
女性ファンにはそこが良かったんだろうが、あれでは映画館の
大スクリーンで主役を張ることは確かに難しかったろう。
423 :
418:2011/05/08(日) 22:10:49.34 ID:tZI5314+
凸を全く支えられない感じも出てたわな。
>>416 竹脇無我もそのパターンだな
うつ病で没落したが
いや、無我は正和より演技力はだいぶ上だったよ。
うん、スター扱いがおかしいだけで、いい役者だった。
>>426 田村よりもスター性はあるだろ
顔も父親譲りの美声も正和にはないぞ
でもある年齢で役者としての成長が止まってしまった。
演技が平板なんだよね。
ふむ
431 :
この子の名無しのお祝いに:2011/05/27(金) 21:46:17.29 ID:Fe6U8srq
韓国では特に評価が低い監督
韓国ではこの程度では一流監督とよばれない
どこでも無視されてるからって、こんなところにも現れやがった。
日活ロマンポルノのスレッドじゃ、ひとりで延々と喋ってるだろ。
監督のスレッドが幾つもいっぺんに上がってると思ったら、
あちこちでカマッテコールを響かせてるんだな。
カントの「道徳論」ってどこの本屋で入手できるの?
カントの「道徳論」ってどこの本屋で入手できるの?
カントの「道徳論」ってどこの本屋で入手できるの?
カントの「道徳論」ってどこの本屋で入手できるの?
カントの「道徳論」ってどこの本屋で入手できるの?
カントの「道徳論」ってどこの本屋で入手できるの?
カントの「道徳論」ってどこの本屋で入手できるの?
カントの「道徳論」ってどこの本屋で入手できるの?
カントの「道徳論」ってどこの本屋で入手できるの?
435 :
この子の名無しのお祝いに:2011/08/21(日) 00:05:49.25 ID:+ogBD5db
木下は、弟子が小林正樹とか松山とか山田とか、いいの育成したよな。
その辺は、堀川や森川など育てた黒澤と差があるな
森川じゃなくて、森谷(司郎)でしょ?
黒澤だって、堀川や森谷、それに橋本忍や野上照代を育てたんだから、かなりの育成能力があったよ。
木下の弟子と言えば、吉田キジューもだね。
437 :
この子の名無しのお祝いに:2011/08/21(日) 21:02:23.07 ID:FgyUcawc
まあ、橋本さんはねえ〜元は伊丹の弟子だったわけだけどね・・・
黒澤は脚本が菊島・小国などでほんとドリームチームだったな
木下恵介は小津安二郎に「あなたは若い者たちを見守る気持ちがないと思う。
まったく監督を育てなかったじゃないですか。」と言ったらしいね。
竹脇無我を何で主役に抜擢しなかったの?
無理言うな
>>438 さらに、女にだらしなくて小津が嫌いそうな原研吉が
弟子の中ではあなたに似てるとダメ押し。
三島:チャップリンでは「殺人狂時代」が好きだ。「ライムライト」は大嫌い。
荻:三島さんはやはり濡れたのが嫌いなんだ。
三島:大嫌い。
荻:「しのび泣き」(ジャン・ドラノワ)なんてのは濡れたところと乾いたところの境目みたいなものだけれども。
三島:ああいうものは許容できる。ガイガー検査器をあてると、許容量のリミットだね。
荻:映画というものがすぐセンチメンタルに湿ってくるということ、これも考えなければならない問題でね。
三島:「二十四の瞳」は困った映画ですね。木下恵介さんのああいう傾向は買えないな。
荻:あの人は一歩退いて自分をいじめることができる作家だ。乾かすこともできる。湿らすことも……。
三島:だけど日本人の平均的感受性に訴えて、その上で高いテーマを盛ろうというのは、芸術ではなくて政治だよ。
荻:しかし映画はそのポリシーが……。
三島:あるのだね。(中略)国民の平均的感受性に訴えるという、そういうものは信じない。進歩派が
「二十四の瞳」を買うのはただ政治ですよ。
444 :
この子の名無しのお祝いに:2011/09/25(日) 03:51:24.72 ID:iGhjqcIi
『新釈四谷怪談』DVD買ったけど、あんがい面白いな。
>443
三島由紀夫?
20 :見ろ!名無しがゴミのようだ!:2011/09/16(金) 19:39:50.88 ID:rdukHnpo
Twitterより
新雑誌『For Everyman』の作業、ようやく終わりが見えてきました。
山田太一さんと原恵一監督による4万字超に渡る長ロング対談
「いま木下恵介が復活するetc10月上旬発刊予定。
たしかにアニメ雑誌よりこういった雑誌に載るほうがふさわしいという
気がする。
それにしても「永遠の人」レンタルがないから木下恵介BOX買うしか
観る方法がないんだよなー(涙)。
447 :
この子の名無しのお祝いに:2011/09/26(月) 23:19:52.21 ID:sizIHrWt
「笛吹き川」を見たけど、よかったです。
ちゃんと「映画」のレベルに達していました。
なぜか、最近の邦画を見ているとハラハラしてしまう。
ちゃんと映画になっているかどうか心配で。
その点昔の邦画は安心感があるな。
448 :
この子の名無しのお祝いに:2011/09/27(火) 21:45:47.78 ID:0CQfQPKZ
あげ
【喜びも悲しみも幾年月】と【新・喜びも悲しみも幾年月】の2作しか見ていない。
でもどちらも素晴らしい映画体験だった。
450 :
この子の名無しのお祝いに:2011/10/05(水) 18:13:08.82 ID:2jIymKZe
あげとかないと見失う
451 :
この子の名無しのお祝いに:2011/10/12(水) 03:57:44.53 ID:d8kKbBv9
来年は生誕100年だからレトロスペクティヴやるかな?
>451
フィルムセンターは当然やりそう。
東京フィルメックスで「お嬢さん乾杯!」上映するね。
来年は特集やるみたいだ。
「女の園」って題材もそうだが、カット割りが昔の映画にしてはかなり斬新だね。
会話を途中でぶった切って別のシーンに転換するのは今では当たり前の技法だが、
この当時の邦画ではあまり見られないテクニックだと思う。
下手にやると見るも無残な結果になるが、この映画で見事な効果を挙げている。
それと「女の園」を「二十四の瞳」もタイトルとスタッフ・キャスト等の筆文字は、
小津安二郎じゃないかな?
あの、決して下手じゃないけど格別に上手くもないという独特の筆跡は、
間違いなく小津のものだと思うけど。
455 :
この子の名無しのお祝いに:2011/11/09(水) 11:41:05.43 ID:8NUJ8nhx
この雑誌、ようやく出たみたいだな。
ttp://d.hatena.ne.jp/bakuhatugoro/20111023 ●特集1 「いま、木下恵介が復活する」山田太一×原恵一 4万字超ロング対談
「日本の社会はある時期から、木下作品を自然に受け止めることができにくい世界に
入ってしまったのではないでしょうか。しかし、人間の弱さ、その弱さが持つ美しさ、
運命や宿命への畏怖、社会の理不尽に対する怒り、そうしたものに対していつまでも
日本人が無関心でいられるはずがありません。ある時、木下作品の一作一作が
みるみる燦然と輝きはじめ、今まで目を向けてこなかったことを多くの人が
いぶかしむような時代がきっとまた来るように思います」山田太一『弔辞』より
震災を経験し、バラバラな個人が貧困の影に怯えるいま、
「近代個人の淋しさを人々に味あわせるに忍びない感受性を持ちつつ、
自身はその孤独を敢えて引き受けて明晰な個人であろうとした」通俗を恐れない巨匠が、
最良の後継者お二人の語りの中に蘇る。
教えて
458 :
この子の名無しのお祝いに:2011/11/15(火) 11:12:00.36 ID:0vXbo6M6
459 :
この子の名無しのお祝いに:2011/11/18(金) 20:27:43.49 ID:tGr66vnN
「いま、木下恵介が復活する」
ないだろうw
何作品は残るだろうけど。
評価が逆輸入されないと褒めない後追いのヘタレばっかだからね
日本の自称シネフィルはw
462 :
この子の名無しのお祝いに:2011/11/24(木) 13:04:30.81 ID:zbwirp3C
今度の日曜BSで「楢山節考」やるね
来年の喜劇50本には「お嬢さん乾杯!」「カルメン故郷に帰る」が入るらしい
>>460-461 いいから出て行け。自称シネフィルなんてのが一体どこにいるっていうんだ。
映画に何の興味も持っていないのはあんただけだが、「映画好きは偉い」と思っているのもあんただけだ。
>>462 木下のコメディっていうのは、コミカルではあっても笑えないんで、「喜劇」と呼んで良いかは疑問だな。
木下っていう人は、ギャグの分類などの研究をした形跡もないし、
そもそもコメディにはあまり興味がなかったんだろうと思う。
「お嬢さん乾杯!」「カルメン故郷に帰る」が秀作であることは疑いないが、
楽しくはあってもまったく笑えない。
黒澤明も、そう。
「虎の尾を踏む男たち」「どですかでん」などは当人はコメディのつもりで撮ったのかも知れないが、
ギャグの仕掛けがひとつもない。
日本では、山田洋次と井原高忠と井上ひさしと小林信彦の以前には、
真剣にギャグを研究した人はいなかったんじゃないか。
>462
うちの19インチブラウン管TVでは見るに耐えなかった。
あれは絶対に大画面で見ないと駄目だね。
465 :
この子の名無しのお祝いに:2011/12/20(火) 23:36:49.34 ID:40H+yuCQ
神保町シアター、岡田特集にて、『香華』上映age
TV「水戸黄門」の音楽が、最後まで木下忠司の名義になっていたのは、とういうことなんだろう。
先日の最終回でも、どー考えてもこの人が作曲したとは思えないシンセ打ち込みのアップテンポの曲が流れていたんだが。
「兄弟」に出てた秋山ゆりって最高だな
先週末ポイント目当てでやってるネットアンケートで
色々設問があるうち下記の作品がDVDで出たら購入しますか?等々5択選択する項目あって
『兄弟』『今年の恋』『おやじ太鼓』『三人家族』『二人の世界』他
木下恵介アワー作品を含む懐かしドラマ人気リサーチに心踊った
木下監督ドラマの他に『男はつらいよ』フジ?TVドラマも入ってたから
松竹関連作品なのかな
うろ覚えだけど10作品位あったような
ソフト実現化期待大だなぁ〜
下記の俳優誰が好きですか?他2択もあって
自分は無我さん剛さん小巻さんを選んだ。
(他は新藤栄太郎、あおい輝彦、渥見清とか、かなりうろ覚え)
470 :
この子の名無しのお祝いに:2012/03/04(日) 01:26:33.67 ID:9ihNLSdI
いいCMだね
特別な木下ファンじゃないから何が使われてるかはよくわからんけど
472 :
この子の名無しのお祝いに:2012/03/06(火) 02:09:56.27 ID:OdZNvixx
これはすごい凝ったCMだな。
473 :
この子の名無しのお祝いに:2012/03/16(金) 00:21:07.77 ID:gWM9Cn+U
>>473 10月クランクインとは言いながら、まだ企画も監督も決まってないのはどういうことか。
結局は、栗山富夫監督作品「大船行進曲」なんて作品が出来上がることになるんじゃないか。
475 :
この子の名無しのお祝いに:2012/03/16(金) 02:29:12.02 ID:gWM9Cn+U
全作品とこ見て改めて思ったが70年代以降が寂しいな
作品のことではなく作品数が
黒澤ほど金掛かるわけじゃないんだからもっと撮れなかったもんだろうか
「スリランカの愛と別れ」とか一体何がやりたかったんだかさっぱりわからん。
デコもただ義理で出演したみたいだし。
あれは、スリランカ観光局の方から話が持ちかけられて、金になるからって引き受けたんじゃなかったっけ。
黒木和雄の「キューバの恋人」も、そういう経緯でしょ。
吉田喜重の「さらば夏の光」も、ATG映画のくせに製作費はJALから出てたって話だ。
洋画のシネマスコープを観て「俺もあのでかい画面の映画を撮りたい」と決意し
松竹に掛け合ったが「予算がない」で突っぱねられて「なら小さい画面で撮る」
で作られたのが「野菊の如き君なりき」
確か淀川さんの本で読んだ覚えがある
「女の園」って面白いですか?
大傑作だと思う。自分にとっては日本映画史上のベストワン。
もちろん欠点はあるが(例えばデコと田村高広のデートの場面が感傷的すぎて浮いて見えることとか)、
それについても「何故こういう描き方をしたりか」はすべて納得できる。
大島渚にとっても、きっとベストワンだろう。
左翼運動史の基礎知識がない人だったら、先に、せめて大島の「体験的戦後映像論」くらいは読んでおいた方がいいかも。
>481
ありがとう。
神保町シアターで今週上映されるので、では観に行くことにします。
以前NHKBSで観ておもしろかったのを5本選ぶと
お嬢さん乾杯
少年期
カルメン純情す
喜びも悲しみも幾歳月
永遠の人
予想通りDVDboxが安くなって再発
485 :
この子の名無しのお祝いに:2012/05/15(火) 00:32:19.60 ID:qapFWr2F
>>475が少しずつ更新されてるが、メッセージを送っている人が豪華で面白い
デジタルリマスターの楢山節考楽しみだなあ
恥ずかしながら仲代達矢が木下作品出てたの知らなかった
夕焼け雲dvd化うれしす
新しく発売されるブルーレイのジャケット変更したほうがいいと思うw
「香華」有吉作で一番好きだけど、まあスターや若い男優ばかり撮ってた
から、綺麗にまとめるのかと思ったら・・男狂いの母、厚く白塗りし、皺で崩れ落ちそうな
太夫姿、女の卑しさにゾクっとした。今の映画女優でこんな豪華な布陣は
先ず出来ないだろうな。舞台は大女優さんが演じられてるね。
破壊とか楢山節考とか、後でリメイクされたものが評価高くなって、
結果、低く見られてしまう気の毒な監督
この子を残しての後に、黒い雨とか…今村昌平は恨みでもあるのか?
木下恵介アワーついにDVD化されますね
492 :
この子の名無しのお祝いに:2012/06/25(月) 19:18:01.23 ID:d/p9TeK5
木下ゲイ介
7月から9月にかけて、大阪九条にあるシネ・ヌーヴォで、
木下恵介監督全作品上映決定!
494 :
この子の名無しのお祝いに:2012/06/27(水) 21:25:41.69 ID:zHyfx38m
そうだ、あげとこ。
495 :
この子の名無しのお祝いに:2012/06/27(水) 21:47:27.80 ID:lLFIbTBj
東京でもやってほしい
「父よ母よ!」を観たいんだけど
シネヌーヴォ、平日の昼間に集中してて無理っぽい…
DVDって、バラ売りしてるかな?
谷口千吉も特集してたのか。大阪羨ましいな
池袋文芸坐で、なにか特集上映してくんないかな?
あと、監督の地元、静岡浜松が何もやんないって事は、
ないよね。
499 :
この子の名無しのお祝いに:2012/06/29(金) 22:44:00.21 ID:9x8iZf5l
フィルムセンターで全部やる
「善魔」観た。
これって…30分くらいに、まとめられね?
大の大人の男女が、三國 連太郎に怒鳴られたくらいで、
「僕たち、もう会うのやめようね」とか、なんなんだ…
501 :
この子の名無しのお祝いに:2012/07/05(木) 16:36:45.26 ID:E5qcZXrb
「太陽とバラ」、初見の余韻に浸りつつカキコ
うーーーーーーーーーーーーーーーーーむ、衝撃でした
沢村貞子を筆頭に出演者の演技に引き込まれた
特にサングラスの与太者の兄貴分の人はよかった
ああいうラストとは思わなかった
爆笑問題のラジオで特集
芸だったのには触れるのかな
文芸坐…今平なんか特集してる場合じゃないだろ
そりゃたしかに、豚と軍艦は素晴らしかったが…
504 :
この子の名無しのお祝いに:2012/07/14(土) 21:10:44.97 ID:h4hfdDzc
ツタヤで今日日本の悲劇を借りたぞ!
借りんなや。
506 :
この子の名無しのお祝いに:2012/07/17(火) 21:01:46.91 ID:qZyWv4s/
野菊借りた。
無断で借りんなや。
508 :
この子の名無しのお祝いに:2012/07/18(水) 17:28:25.71 ID:hFssums9
菊を貸した
今日もまたかくてありなん
鬱々とした家庭ドラマとヤクザ物が合体した不思議な映画だった
カルメン借りた。
爆笑ラジオ 山田洋二、山田太一、忠司が録音でコメント、生ゲストが
長部日出雄と何気に豪華だった
100年記念サイトもいろいろ豪華になっているぞ
豪華にすんなや。
日曜サンデーは全国で聞けるだろ
関東だけだろ
tbsラジオ
木下恵介の特集があった27人の証言までは東京以外でもやってるよ
木下忠司がまだ元気そうで安心した
関西ではやってない。
なんで「父」が遺作になっちゃったのかね?
520 :
この子の名無しのお祝いに:2012/07/20(金) 23:09:03.08 ID:scCf7oGJ
ゲイのためなら女房はいらぬ〜♪
「父」の頃もう既にやる気なくしてるように思えたな。
あれは松竹からの頼まれ仕事だったんだし。
やる気まんまんだったのは、「衝動殺人・息子よ」までじゃないか。
「太陽とバラ」観てきた。
編集がブツ切れしまくってる気がする。
太陽族を描いたというよりも、放蕩息子を描いたという感じ。
監督には悪いが、こんな映画作って、誰が喜ぶのかと
思ってしまった。
ただ、クライマックス、監督のいい意味での、いかれた感じは
堪能できた。
523 :
この子の名無しのお祝いに:2012/07/24(火) 18:57:08.85 ID:yil8v2v6
おかまの木下監督、お気に入りの男優は誰?
524 :
この子の名無しのお祝いに:2012/07/26(木) 01:17:59.22 ID:UnUrZmMx
『父』はスゴかったなー。ジェロみたいなのが歌ってたもんな。
個人的には『カルメン純情す』が好きだな。
あおい輝彦
「風花」鑑賞。
序盤はともかく、その後は誰も不幸になったり、死んだりしない展開は、
この監督にしては珍しいような…
母親も前向きになれて、清々しいラストが良かったです。
鑑賞すんなや
キノケイ
遠い雲観た。なんでこの人の映画はこんなに面白いんだ?
キノケイ
531 :
この子の名無しのお祝いに:2012/08/07(火) 19:14:03.17 ID:CHQcHmOq
キノスケ
婚約指輪
三船がいいなァ
それと宇野重吉は若い頃はイケメン扱いだったのだろうか
カルメン故郷へ帰る
前半、死ぬほどつまらなくて、後半、滅茶苦茶おもしろい。
キノケイ
この人の遺伝子を脳に移植したいです。
キノケイ
キノチュウ
キノケイ
キノケイ
四谷怪談っておもしろいですか?
出演者が豪華なんで見る価値はある、と思う
キノケイ
「永遠の人」ノーマークだったけど、脚本すごい。
1時間48分全くだれないし、終わりの出るタイミングも理想的。
夫婦の台詞の能密度も半端ないし、今のところ最高傑作。
あ、濃密の間違いでした…
衛星劇場で歌え若人たち何月頃放送されるか知ってる人いたら教えて
キノケイ
なんだ。全作単品で売らないのかよ。売れよ
シネヌーヴォで、「春の夢」と「風前の灯」観たけど
この人のコメディは、俺には合わないな…
なんとなく、殺伐とした橋田壽賀子ドラマみたいな印象
きのけいの辛口なとこ大好きだけどなあ。
風前の灯は特に観たいんだよなあ・・・春の夢も観たいけど
「破れ太鼓」とか、こんどBSでやる「お嬢さん乾杯」とかは
とてもロマンチックなコメディーなんじゃないかな。自分は大好きだけど
>>549 「お嬢さん乾杯」今度、宝塚シネ・ピピアでやるみたいなので観てみます
上記2作よりも、甘めテイストっぽいので期待出来そう
551 :
この子の名無しのお祝いに:2012/09/06(木) 07:58:16.71 ID:otL74gSx
9/11
BS103放映予定
552 :
この子の名無しのお祝いに:2012/09/06(木) 13:10:21.09 ID:ckm7MMu1
「風前の灯」大好き。ものすごいブラックだけどね。
若い人には合わんかな。
ここでの凸なんか俺には滅茶苦茶セクシーに思えるんだがたぶん少数派だろうなw
佐田啓二や南原伸二もいい。
そういや一昔前のワイドショーなんか鬼嫁VS鬼姑みたいなのばっかだったなあ。
キノケイ
554 :
この子の名無しのお祝いに:2012/09/09(日) 22:01:48.54 ID:eSXfUWD5
NHK-BSで山本薩夫の生誕100年特集をやっていたが、木下はやらないのかな。
以前やったことある?ちなみに、誕生日は12月5日。
山本薩夫の時も誕生月にやってたからやるとしたら12月じゃない
山本薩夫のみたいに特集番組を作って欲しい
556 :
この子の名無しのお祝いに:2012/09/10(月) 08:28:10.21 ID:ORQHBEPN
インケイ
東京でもようやっとやるね、10〜20作品だけど・・・
偽善っぽい
木下は、偽善とか言う以前に、そもそも「善」というモノを描いてないんだが、いったい何言ってんの?
560 :
この子の名無しのお祝いに:2012/09/11(火) 07:20:43.80 ID:faK4GIoE
それが偽善だろ
単にこないだ覚えた偽善って言葉を使いたかったんだろう。
口語体と文語体がごっちゃですが。
では「ごっちゃ」は?
もし「善を描いてる」って意見に対してなら「あんなのは善ではない。偽善だ」だったら意味は
わかる
また、「そもそも善を描いてない。」に対して「それは偽悪だ」と応じたのなら、まあちょっと
説明が足らないけど矛盾はないから、言いたいことはわかる
でも、「そも善を描いてない。」→「それが偽善」って全く意味が通じないよ
頭の中では繋がってるんだろうけど、飛躍が過ぎる。説明不足にも程がある
フィルムセンターでは30日からやるんだね
キノケイ
↑
キチガイ
カルメン純情す
恋で去勢されたカルメンなんて見てもつまらんなぁ…
キノケイ
ああ、破れ太鼓のNHKバージョンが観たいってのに・・・・
「アタック25」のラスト問題になってたね
回答者、全く知らないって言ってたな
う〜む
どんな問題だった?
いつどこで生まれたとか経歴とかを説明して、さて誰でしょう?って感じのクイズ
経歴に作品とかも出た?
と言ってもまあ、自分も知ったの最近だしなあ・・・知らないってのも解らないではないけども・・・・
576 :
この子の名無しのお祝いに:2012/09/21(金) 21:49:56.40 ID:1Gd2RMaQ
スレ見てきたw
こりゃイカン・・・イカン気がする・・・
2ちゃんにいる人ってそういうレベルだよ
実況とかニュース系とか世代板とか
教養ない人の寄り合い所だから
お盆に遊びに来た親戚の高校生、山田洋次はおろか寅さんも知らなかったからなあ。
成績結構優秀な子なんだが、親に映画館へ連れて行ってもらったこと2回しか無いって
言ってたな、親が映画館は高いから少し待ってDVDレンタルで見るのが当たり前
って思ってる。映画監督はスピルバーグと三谷幸喜とたけしは知っていたw
580 :
この子の名無しのお祝いに:2012/09/22(土) 23:52:36.87 ID:wcyw+E/J
まあ自分で興味持たない限り木下恵介は知ることできないよな
北野、三谷に黒澤、小津辺りは興味なくても知るだろうけど
>>579は、ネタ臭い。
高校生が「男はつらいよ」を知らないのは当たり前だし、スピルバーグだって普通は知らないよ。
第一、スピルバーグって、フツーの人にとって「二時代前の人気監督」だ。
普通で知らないというのがやっぱ日本の残念な所
映画ナメすぎ
ネット時代ならスピルバーグの名前ぐらいは目にするんじゃないの
作品もテレビで放送してるはずだし
いつまでも「ネット時代」にいる引きこもりは、そのままタイムマシンの中にこもってろ。
間違った。
そのままタイムカプセルの中にこもってろ。
パソコンさえ時代遅れの遺物になりつつあるこの時代に、一体何言ってるんだ。
PCはそうかもしれんけどネット自体が特別廃れてるわけじゃないだろ
何をカリカリしているのか知らんが
>>588 廃れカプセルの中にこもって、それをそのまま棺桶にしろ。
二時代前って何?
「父」観た。
コメディではなく家族のいい話だな。
坂東英二、もっとうざいかと思ったら
意外とソフトな感じでよかった。
キノケイ
大阪じゃ全作やったってのに
東京じゃセレクション上映とかふざけてんね
595 :
この子の名無しのお祝いに:2012/09/28(金) 12:02:40.94 ID:1QU82HXT
原恵一ってのは、10年早く生まれてたら大船に入ってポスト山田のエースになってそうな人だもんな。
なんかアニメ界の人という匂いがしない。古き良き日本映画の最後の衣鉢を継いでる感じ。
BSの家族編で日本の悲劇を選ばない山田なんて・・・
598 :
この子の名無しのお祝いに:2012/10/04(木) 19:27:17.19 ID:9x/n6hne
宝塚市のシネ・ピピアで木下恵介特集やるよー
講演会もあるよー
599 :
この子の名無しのお祝いに:2012/10/15(月) 21:17:30.19 ID:YUoNV8cC
age
キノケイ
せやね
602 :
この子の名無しのお祝いに:2012/10/29(月) 13:46:28.48 ID:T46+fBel
徹子で映像が流れたわ
603 :
この子の名無しのお祝いに:2012/10/31(水) 06:38:06.31 ID:Fu0AO+9Y
男色家だった噂があるが、やっぱり若い映画関係者例えば助監督、脚本家、俳優、大道具とかが相手だったのかね?
田村高廣さ
ちょw
ところでなんで田村高廣のスレないんかな?立てようかな・・・
>>603 この分野に関してあなたは部外者です
「門外漢」ではありません「部外者」です
違いが分かりますか?
この世界で食っている「大人」であれば誰もが知っていて当然の、
学生さんが学校で習う程度の常識も知らない
あなたはこの世界では「学生さん」以下の子どもです
基礎的な常識を身に付けようとする努力もなく専門知識の事ばかり質問しても
せっかく説明してくれている事を全く理解できなくて当然なんです
専門知識というものは美味しい所だけ都合よくつまみ食いできるほど甘いものではありません
質問者のそのような態度・姿勢は、答える側の人間に対して失礼です
607 :
この子の名無しのお祝いに:2012/11/01(木) 22:18:35.13 ID:TpEcP43V
>>606 高尚ぶってお前何が言いたいの?バカじゃね?
ホモ下恵介
609 :
この子の名無しのお祝いに:2012/11/03(土) 20:12:47.37 ID:bTMdnPNC
松竹がかなり頑張って、再評価の機運を高めようとしてくれてるね。
山田太一とか随分前から再評価を訴えてるが、どうも盛り上がらない。
何かのキッカケで急に注目されるようなフックがあったり
存在がニッチだったりするわけじゃないから、分が悪いな。
611 :
この子の名無しのお祝いに:2012/11/04(日) 23:37:49.43 ID:9kxZs57A
昔のシナなんかには黒澤オズ溝口より影響与えていたね
雰囲気がソフトだから
山田は韓国ドラマは木下さんのを勉強して作ってるとか言ってたな
シナ人は何も学んでないが
「男の友達と女の友達、どっちがいいかな」
「そりゃ、男だよ」
(・∀・)ニヤニヤ
「不死鳥」観た。
ベタな悲恋話だが、恋人が死ぬエピソードをカットする
パターン破りは凄い。
615 :
この子の名無しのお祝いに:2012/11/15(木) 11:41:45.43 ID:wQiDy9NU
ホモ下ゲイ介
616 :
この子の名無しのお祝いに:2012/11/17(土) 19:01:26.46 ID:CYYSPXnx
「香華」観た
ラストがいまいちだな…
原作そのままでやってみたら、余韻が上手く表現出来なかったとか?
キノK
618 :
この子の名無しのお祝いに:2012/12/01(土) 11:46:36.54 ID:3lAf4ESq
高峰秀子、「永遠の人」の台本を「かなり出来が悪い」と思ったそうだ
(キネ旬ムック高峰秀子 参照)
まあ、こんなのありえないとか無理があるとか思う人もいるだろうが、
そこを大目に見ると、これほど台詞のやりとりの密度が濃く
終始高いテンションで、退屈する暇がない作品はあまりないと思うんだけどなぁ
でも出来上がりを見ると傑作だったということか。
音楽がすごいし、加藤嘉のお父さんがよかった。
永遠の人はわしも好かん
>>620 木下恵介を、「二十四の瞳」「喜びも悲しみも幾年月」の監督だというイメージを持ってる人だと、
「永遠の人」とか「女の園」なんか、見ただけでビックリするみたい。うちの父がそうだった。
622 :
この子の名無しのお祝いに:2012/12/01(土) 19:48:36.63 ID:Hi5uq5ry
佐田啓二、田村高広、高橋貞二、石浜朗、小坂一也、川津祐介、加藤剛
このあたりはだいたいやられてる?
木下監督の損なところでしょうね。「太陽とバラ」とか「今日もまたかくてありなん」
とか「死闘の伝説」なんかはあんまり語られないもんね。
自分も「永遠の人」よりは47年の「結婚」の方が好きだけど。
>>621 「永遠の人」を「女の園」と並べちゃいかんわ
>>623 「死闘の伝説」がいちばん、木下恵介のダークサイドが如実に出ている作品だね。
日本映画に無知な外国人に「二十四の瞳」との二本立てで見せたら、同じ監督の作品だと言っても信じてもらえないかも。
若松孝二あたりにリメイクさせたら面白かったかも。いまだったら、園子温かな。
>>624 「二十四の瞳」みたいな‘学校で上映しても違和感のない’作品と、内容もムードも違う例、として並べて出した。
『はじまりのみち』って先月の9日にインして29日にアップしたらしい。
で、同じ松竹製作の山田洋次の次回作は3月1日インして5月31日にアップ予定とあった。
比べるのもなんだけど、大変だなあ
627 :
この子の名無しのお祝いに:2012/12/02(日) 12:23:47.87 ID:RQ/ioyD9
悪の教典見に行ったら楢山節考とカルメン故郷に帰るの予告篇が流れた。
少しでも見てくれる人ばいればいいが
>>625 624ですがそうゆうことでしたか。失礼しますた。
「永遠の人」は1961年の米アカデミー賞外国語映画賞にノミネート
TBSラジオ「今晩は 吉永小百合です」放送中age
結局NHKで特集はなしか
633 :
この子の名無しのお祝いに:2012/12/11(火) 13:23:26.37 ID:39xwVZ0o
田村正和にも手を出さずにはいられなかっただろうな
女人平家も楽しみ
キノケイ
昨日系
638 :
この子の名無しのお祝いに:2012/12/26(水) 16:41:06.41 ID:5McSltQM
あおい輝彦は木下とジャニー喜多川の寵愛を受けてたんだな
639 :
この子の名無しのお祝いに:2012/12/26(水) 23:15:26.22 ID:hLvaP+la
一体何人の男と性交したんだろ(-o-)y-~
放置されてるんだってことくらいは気付いてるんだろうけど、それでも同じこと続けるって何の意味があるんだ?
641 :
この子の名無しのお祝いに:2012/12/30(日) 22:48:55.09 ID:JM9V6qQM
「衝動殺人 息子よ」って、父と息子の近親相姦ホモの話だって本当ですか?
なかなか見る機会がないんですけど。
642 :
この子の名無しのお祝いに:2012/12/31(月) 00:56:52.41 ID:ZDGSeolW
なわけねーだろボケ
643 :
この子の名無しのお祝いに:2012/12/31(月) 13:33:54.26 ID:fVLSoAYJ
北鎌倉円覚寺の小津安二郎に何度か行った事があります。
いつも酒や花が飾られていて手入れが行き届いています。
小津の墓から5メートル程のところに木下恵介の墓が
ありますが、こちらは常に荒れ放題で誰も墓参りをした
形跡がありません。
645 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/12(土) 21:21:32.18 ID:M07i44qq
坂東のせいで「父」封印されないよね?
646 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/16(水) 22:01:38.62 ID:xJUxWIZm
クローズアップ現代
2013年1月17日(木)放送
弱く、美しき者たちへ〜今、世界が注目 映画監督・木下惠介〜
出演者: 山田 太一 さん (脚本家)
>>645 脱税くらいで、、、、
ちゃんと修正申告して払ってるし
二十四の瞳ね。落とし穴に落ちた先生に子ども達が駆け寄って劇中とも知らず本当に大泣きしてしまうシーン。
とにかく子ども達がかわいかった。
クローズアップ現代見たら、若者たちまで木下さんの映画に真剣に感動してというのに、
なんでこのスレはふざけたホモネタばっかなんですか?
651 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/17(木) 23:30:07.72 ID:axVFu1WW
なんで大島渚じゃないんだ?
というのが世間一般の反応だろうな…
652 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/18(金) 01:49:29.19 ID:LSX6fvBt
そういや橋口亮輔もホモなんだよな
653 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/18(金) 08:41:27.82 ID:u8YwE+Wf
654 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/18(金) 09:07:30.13 ID:KhY84Mdv
TVで秋野太作が「大昔ホモ監督に目つけられて・・・」
とオイシイ話振ったのだが
司会のさんまは東映系しか知らないのでスルーだったな。
秋野は木下惠介アワーの「兄弟」に出てたから、そこで狙われてたのかw
ちなみに弟役はあおい輝彦w
656 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/18(金) 10:56:07.18 ID:KhY84Mdv
木下をば語る山田太一も彼がホモだった事は触れないよな。
とても大きな事なんだがな。
657 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/18(金) 11:00:46.63 ID:VKyoBdA8
そんなこと言ったら、黒沢先生だってホモだろw
>>651 「愛のコリーダ」はNHKでは流せないだろうなあ
>>651 100周年企画の事を知らん人が多いんだろ
>>655 あの頃の秋野はイケメンだったなあ・・・
世界の3大映画祭で上映されて快挙!とかいわれても
別に賞とったわけじゃないし…
662 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/18(金) 21:58:32.19 ID:zHlndH8m
香華が好き
初めて見たのもう結構前なんだけどずっと心に残ってる
日本の悲劇も悲惨なのに好きだな
秋野太作が伸び悩んだのは、ホモのお誘い蹴ったため、干されたから?
665 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/19(土) 11:40:18.25 ID:FK44iSIH
黒沢のように善人・悪人のはっきり分かれた映画ではなく、
毒のある映画を撮れた監督だな。日本映画には珍しい才能だ。
クローズアップ現代
寺のイベントで二十四の瞳なんか見てたけど
べつに家で一人で見ればいいだろ
寄り集まって一緒に泣かなきゃ気が済まないのか?
秋野太作と寺田農がときどきごっちゃになる
勝新太郎も、黒澤監督のホモのお誘いを断って、「影武者」を降板したんだよな
川津祐介やピーターは受け入れたって、噂の真相に書いてあった
あと、サッカーのトルシエ監督もホモで、あるお気に入りの選手にホモ行為を断られて
「あいつは一生リーダーになれない人間、コミュニケーション能力がない」と罵倒して代表から外したとか
中村俊輔は顔が好みでなかったので、代表に呼ばなかったりとか
つまんね
>>667晩年の木下の前に素っ裸で土下座して「先生の極太ミサイルで僕チンの菊門をほじくり回してください!」
と懇願し、木下にあっさりと「やだよーっだ。てめえは勝手に自分の尻のアナに生きたままのウナギでも出し入れしてろ」と断られたんだと思う。
その時の悲しみがトラウマになっていて、いまでも粘着しているんだろう。
つーか木下は女役、ネコだろ。
自分がしゃぶる、突っ込まれる方だろ。
NHk見たけど、素人が感動してた映画は全部1960年以前の映画だった
ここにも、例のバールうんこが。
673 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/20(日) 16:53:00.16 ID:6/EiYl6J
そりゃあんたm、どの監督でも若い頃の方がよくて、衰えるとしょぼくなるのは常識でしょ。
「野菊の如き君なりき」なんぞ、明らかに原作を超えてたしな。
野菊ってのはホモ青姦の隠語だろ?
675 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/21(月) 17:47:16.49 ID:M//FfBde
おやじ 涅槃で まってる
676 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/22(火) 00:34:19.04 ID:UYl2JYOC
>>673 確かに。
「お前たちのことは わしが覚えていてやるからな」などというセリフは深すぎる。
677 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/22(火) 11:55:00.95 ID:BQbvfRQM
678 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/22(火) 19:27:17.12 ID:K0u3wkQ6
加藤剛も田村正和も木下先生のお誘いもし蹴ってたら、
今の地位は築いてないだろうな。
679 :
この子の名無しのお祝いに:2013/01/22(火) 20:37:34.84 ID:0xQsHsT+
お前の妄想はどうでもいい。
キノケイ
>>678 竹脇無我は蹴ったのだろうなあ
木下映画の主演がないし・・・
682 :
この子の名無しのお祝いに:2013/02/05(火) 01:23:22.34 ID:4pmS6Gsh
「陸軍」の田中絹代のあのシーンの演技はすばらしいが、
おそらく木下先生は自分自身が絹代になったつもりで撮っていたのではないかと。
683 :
この子の名無しのお祝いに:2013/02/05(火) 09:15:53.57 ID:4nWTwvfu
男心はわからないけど女心はわかるからね
684 :
この子の名無しのお祝いに:2013/02/05(火) 22:10:54.47 ID:7Uq7vwL1
「兄弟」初めて見た
良かった…
見てるほうが恥ずかしくなるくらい純粋な恋愛だった
>>684 通い大工の陰湿な感じがチョット怖かった
686 :
この子の名無しのお祝いに:2013/02/08(金) 22:55:00.75 ID:I4sgjZvy
恋をしている姿が一生懸命
今の時代から見ると決してカッコ良くないが
変わったり、はたいたりしない真っ向勝負の相撲
かつて貴花田が千代の富士に向かっていった相撲を見ているよう…
この感覚分かってくれますか
明日から「二人の世界」
ウェイトレスは内藤洋子にしてもらいたかった
688 :
この子の名無しのお祝いに:2013/02/10(日) 23:16:18.19 ID:MpE+uXHD
タコ社長登場
「男はつらいよ」とキャラそっくり
689 :
この子の名無しのお祝いに:2013/02/17(日) 23:13:21.55 ID:YD4VAC9A
二人の世界が終了
三島がいい味出してたな
690 :
この子の名無しのお祝いに:2013/02/18(月) 20:13:15.09 ID:spjhQSwe
二十四の瞳は、これまで観た映画で一番好きな映画です。
高峰秀子の大ファンになりました。
笠さんもいい味出してたし・・・
銀チャンのキノケイシリーズ終了?
太陽の涙が見たかったなぁ
深沢七郎が好きなんで
楢山節考と笛吹川見た
24の瞳とか喜びも悲しみもとかのヌルい映画の人だと思ってたのが吹っ飛んだ
凄いんだけど見るのにエネルギーいるからちょっと冷却期間置いてから
永遠の人を今日見終えたけどこれも超弩級の映画だなぁ
深沢原作2作と違ってラストに希望がほのかにあるのもありだなと思った
監督作で他にオススメありますか?
日本の悲劇は次見ようと思ってます
超ド級が好きなら、「女の園」「死闘の伝説」だな。
>>693 レスありがとう
まずはレンタル屋探してみます
涙が溢れでた…押さえきれん…
抑えることならできるんじゃね?
死闘の伝説はボックスセット買わないと見れないんだな
いつか機会があればいいんだが
698 :
この子の名無しのお祝いに:2013/03/02(土) 14:19:55.48 ID:AXn22XlC
巨匠 キノケイ
699 :
この子の名無しのお祝いに:2013/03/04(月) 23:36:26.65 ID:Y8lL5pye
>>692 野菊の如き君なりき
明らかに原作を超えてる。
木下恵介カマ
K.K.K.
701 :
692:2013/03/15(金) 22:38:09.16 ID:fSQtc1Ob
日本の悲劇を観ようと思ってたんだけど
近くのレンタル屋は行くたび貸し出し中なんで
陸軍見た
笠智衆と東野英二郎の掛け合いがブラックユーモア的で良いなぁ
ラストの田中絹代のシーケンスは凄い
こんな戦意高揚映画は無いね
監督の反骨精神を感じます
それにしても当時の情報局はよくこれを許可したなぁ
>>699 ありがとう
それならどこでもあるし次観てみます
702 :
この子の名無しのお祝いに:2013/03/15(金) 22:44:24.31 ID:TsD35Qva
不覚にも涙がボロボロでてしまった → 野菊の如き君なりき
703 :
この子の名無しのお祝いに:2013/03/15(金) 22:56:05.68 ID:zK1w6n0F
巨匠 キノケイ
704 :
この子の名無しのお祝いに:2013/03/23(土) 23:59:51.08 ID:DVxfEFda
巨匠 キノケイ
705 :
この子の名無しのお祝いに:2013/03/24(日) 14:21:03.85 ID:Yxt49eui
706 :
この子の名無しのお祝いに:2013/03/25(月) 00:46:49.84 ID:3mhl1ba8
日本の悲劇とカルメン故郷に帰る借りてきた
カルメンは音質が悪くて聞き取りにくい上
現代にも通じる映画にはなってない
良かったねプァ〜みたいな印象
次の日本の悲劇に期待しよう
カルメンの続編ってここの住人的にどうなの?
>>706 「蛇足」だね。パッチギ!2とかNANA2みたいなモンだ。
「カルメン故郷に帰る」は好きだけどな。
ソフトの音質は、確かに悪い。VHSの時から悪かった。
ノイズが入ってるし、女性の高い声だけキンキンと響く感じだったように記憶している。
「日本の悲劇」は、文句の付けようがない傑作だと思う。
ただし、かなりヘビーな内容なので、覚悟しておくように。
カルメンは故郷に帰るは余興。
カルメン純情すが本編。こっちのが断然面白い。
709 :
707:2013/03/25(月) 03:31:42.52 ID:qmYvXkmx
>>708 あれ、そうだったかな。
正直言うと「純情す」は高校時代以来見てなくて、当時「無理して尺伸ばししてるなー」と思った記憶がある。
機会あったら見直してみるよ。
710 :
この子の名無しのお祝いに:2013/03/25(月) 15:59:15.93 ID:tkPS/baJ
巨匠 キノケイ
純情すの方がはっちゃけててお気に入り
712 :
この子の名無しのお祝いに:2013/03/26(火) 16:48:20.05 ID:nqbDjBkP
巨匠 キノケイ
「女嫌いの作家」という評論を読んだ事があるんだけど
『破れ太鼓』みたいに「男って馬鹿だよな」と突き放した作品もあるから一概にそう思えないなあ。
『香華』もタフな母娘に男達はただ振り回されるだけだし。
714 :
この子の名無しのお祝いに:2013/03/28(木) 11:08:33.64 ID:59Q8e/yt
加藤剛の実年齢からすると、『香華』のあの役はかなり無理があると思うんだよな。
やっぱ木下先生に特別に気に入られて特別待遇だったか。
>>713 「香華」の場合、あのラストに見られるように全編があの母娘に対する同情
でなくてなんのかと思うね。
まああそこまで花柳界の女性を突き放して描くのが「冷徹=女嫌い」という
ことなんでしょうけどね。
香華はつまんなくて内容すら忘れた。
「二十四の瞳」に関しても
「女子供の視点から描かれていない被害者意識に甘えた作品」という批判があったなあ。
木下さんは女嫌いという訳じゃなくて、女性の気持ちが分かりやすいだけなんろうな。
718 :
717:2013/03/28(木) 21:14:32.54 ID:AuGXMWAU
女子供の視点から→女子供の視点からしか
>>714 加藤剛の息子が田村正和ってのもおかしい。
おそらく二人とも体を提供した見返りでの抜擢だったのだろうな。
720 :
この子の名無しのお祝いに:2013/03/29(金) 07:04:10.59 ID:HY5U22Gp
↑
なんでこんなアホばっかりいるんだろ?
721 :
この子の名無しのお祝いに:2013/03/29(金) 22:19:26.89 ID:2JCK0Wfj
*←ゲイ介の一番敏感なところ
722 :
この子の名無しのお祝いに:2013/03/30(土) 12:50:50.97 ID:drvBICTP
巨匠 キノケイ
日本の悲劇観おえた
人物造形とか時制とか凄くテクニカルかつ深い読みをさせる映画
ヘビーだなというより感服したし感動した
やっぱ凄いなぁ〜 って途中何度も舌を巻いたよ
724 :
この子の名無しのお祝いに:2013/04/02(火) 16:13:42.89 ID:SX24c5tf
巨匠 キノケイ
725 :
この子の名無しのお祝いに:2013/04/09(火) 23:46:47.53 ID:vgHlAi1U
木下の映画には日本人監督には希な毒がある。稀有な才能。
はじまりのみちの予告見るけど、原恵一の起用は当たりな感じがする
>>726 「小津、木下の系譜に連なる映画作家」とも言われているからね。
これまでの原作品を観てきた側としては戸惑いもあるけど、注目作ではあるな。
>>727 小津、木下って同じ系統で語られてましたっけ・・・
旧大船の人達は注目されるためなら、なんでも大船一家の括りでいくみたいですよ。
山田も大船撮影所なくなってからは小津を利用しまくりだし。完全無視に近かったのに。
730 :
この子の名無しのお祝いに:2013/04/16(火) 00:30:58.60 ID:VIy54w8S
木下監督に愛された男優の一人・三國連太郎さんが亡くなりましたね。合掌。
三国連太郎は徴兵から逃亡したヘタレ
そのヘタレの母親が憲兵にちくって
三國は拘束された
そしてその事で母が死んでも許すことができなかったそうな
木下が好みそうなエピソードだ
733 :
この子の名無しのお祝いに:2013/04/16(火) 16:24:01.12 ID:VeHSXPbP
age
あおい輝彦さんも愛されました
来月、福岡市総合図書館映像ホールで木下監督特集
「花咲く港」「歓呼の町」「女」「破れ太鼓」「破戒」「婚約指輪」「善魔」
「遠い雲」「太陽とバラ」「海の花火」「風花」「香華」「永遠の人」「衝動殺人 息子よ」
破れ太鼓以外観てないな
三國さん追悼で善魔でもみるか
>>731 母親を死んでも許さないなんて、木下が気に入るかなあ。
三國さんも木下監督に体を提供したのか。
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742 :
この子の名無しのお祝いに:2013/05/03(金) 15:39:22.87 ID:aR/PP8e4
巨匠 キノケイ
743 :
この子の名無しのお祝いに:2013/05/09(木) 15:15:07.50 ID:M4I+Gli3
744 :
この子の名無しのお祝いに:2013/05/21(火) 09:41:09.76 ID:U6ZqiR84
うちの近所の『はじまりのみち』上映館で、6月1日の初日前日までの1週間、
『二十四の瞳』が1日2回上映されるみたい
(デジタル上映。上映時間が全部で165分になってるので、木下版で間違いないと思う)。
もしかすると他の地域でも、同じような形で木下作品の上映があるかもしれない。
永遠のキノケイ
746 :
この子の名無しのお祝いに:2013/05/22(水) 21:23:37.88 ID:+5ZLSbev
「陸軍」ラストシーンの主題歌は何度見ても鳥肌ものだな。
音楽も歌詞も神だ。カラオケで歌いたいくらいだっw
それにしても、なぜこの曲は作詞も作曲も歌手も不詳なんだ??
いくらでも調べる方法はあったろうに。
最新の木下忠司CDにも記載なしだった・・
747 :
この子の名無しのお祝いに:2013/05/23(木) 19:53:20.47 ID:yjHDGuF6
新文芸坐。通いつめたいけど時間帯が微妙
死んでも尚松竹に利用されるキノケイ
松竹と決裂したのに。
751 :
この子の名無しのお祝いに:2013/05/26(日) 03:37:31.66 ID:Y9Yq2niU
巨匠 キノケイ
『はじまりのみち』は「木下恵介入門」でもあって、
物語の重要な要素である『陸軍』のラストがほぼ全編挿入されているほか、
最後に木下作品の名場面集もあるそうなので、
日本版『ニュー・シネマ・パラダイス』のような印象を受けた、という人もいる。
主人公も作った人も深く映画を愛している、ということが、よく伝わってくるのだと。
その最後の名場面集が、本編のあちこちのシーンとうまくリンクしていて、
観終わった後「あぁ、そういうことか!」となるのだとか。
>>746 伊藤久男が歌っている、と書いているサイトがあった
753 :
この子の名無しのお祝いに:2013/05/27(月) 19:12:26.92 ID:vM8rG5PC
>>752 伊藤久男説は俺も聞いたことあるけど、伊藤氏の軍歌は聞いたこと
ないので真偽は不明。。それより、陸軍の挿入歌は旋律がどうにも
木下忠司にしか聞こえないんだよなぁ・・
本人は出征中だったというんだけど、穿った見方すれば軍歌(もどき)
を作曲したことを隠したいのかなぁ、という気もするし、
もし本当に忠司氏の作曲でないとしたら、逆にこの曲が
彼にかなりの影響を与えたのかもしれない。
「水戸黄門」の旋律と酷似しているよね。
754 :
この子の名無しのお祝いに:2013/05/27(月) 20:42:09.43 ID:MYGXABWP
木下gay介? 色んな若手俳優を食べた? 川津祐介は超御気に入りだったとか?
>>750 決裂といっても後年はまた松竹で撮ってるから結局は和解してる。
>>748 全然盛り上がってねえよw
>>752 結局は木下恵介ファン向け映画でしょ?
好きな人には悪いけどそんなの誰が観るんだ、って感じ。
756 :
この子の名無しのお祝いに:2013/05/28(火) 05:19:24.32 ID:5Fbj4mhC
>>755 興味ないなら何故ここにいて書き込むんだ?
しかも盛り上がってない等と事実に反した中傷までして。失せろ
757 :
755:2013/05/28(火) 06:00:41.80 ID:BJtPX7JJ
>>756 >しかも盛り上がってない等と事実に反した中傷までして。
申し訳ないけど興行的には最悪のタマだよ。今さら木下恵介とか一般的に
当たる要素が全くない。
監督の原恵一も低予算で撮らされて苦労したみたい。
原恵一は「他の監督が撮って駄目になるくらいなら」と敢えて自分で引き受けた
んだろうけど、そんな条件しか用意できないからこんな企画は立てるべきじゃなかった。
松竹はやはりいまだに「木下恵介」の名前を利用しているんだろう。
ついでに原恵一まで利用してる。
本当に木下恵介や原恵一が好きならこんな中途半端な企画にはむしろ怒っていいと思う。
永遠のキノケイ
当てる気がないから低予算で作ったんだろ。
それでそこそこ評判がよくて、木下恵介入門になれば充分だと思うし、原恵一も満足だろ。
くすくす
誰かと思ったらアニメの人か
巨匠 キノケイ
>>761 原恵一は、他にもいろいろ観たけど木下恵介Love、ということで知られた人。
今回もはじめは「脚本だけ」ということで受けたものの、書いてる途中で
「他の人にこれをダメにされるぐらいだったら、自分でやった方がいい」
と思って監督にも挙手した、というお話。
早くこないかな土曜日!
陸軍!陸軍!24!
この映画の企画が出た時、山田太一が原恵一を推薦したんだね
山田太一もクレしん映画とか見たんだろうか
>>765 そりゃ観てるか、観てないまでも噂はきいてただろうね。
その後の『河童のクゥと夏休み』『カラフル』あたりは観てると思う。
どんどん、往年の邦画からの影響が濃厚に出るようになってた。
ただ、このまま行くと原恵一という人は「別に実写でもいいようなアニメ作る人」に
なってしまう危険性があったので、いっぺん実写を撮ってみる、という、
今回のは、いろんな意味でいい機会になったんじゃないかな。
興味ないしほとんどスレチ
>>767 別にあんたに迷惑はかけてねぇだろ。
俺は
>>765に向けたレスで、木下監督を敬愛していて折りに触れそう発言してきた、
『はじまりのみち』を撮った監督のことを書いただけだ。
もしこれまでの原恵一監督作品を観て、山田太一が何かを感じてくれていたとすれば
うれしいことだ。
傲慢だね
770 :
この子の名無しのお祝いに:2013/05/31(金) 08:46:55.15 ID:uoHaFSDI
はじまりのみちがスレ違い、というのが理解出来ない。現時点の木下恵介に関する最もホットな話題だし、そもそも木下監督が主人公なのに。
アニメヲタは生暖かく見守るほうが得策。
>>765-766 企画が立ち上がるよりずっと前の時点で、山田と原は、木下作品をテーマにした対談を雑誌でやってるよ。
原が木下ファンだというのは前から知られていたんで、山田の話の聞き役として呼ばれたような形だった。
773 :
この子の名無しのお祝いに:2013/06/01(土) 10:52:38.32 ID:En+jsPvJ
陸軍のあのシーンキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
774 :
この子の名無しのお祝いに:2013/06/02(日) 02:02:56.18 ID:iOlbTtBs
陸軍で出征する息子を熱演した星野和正という謎の俳優なんだが、
消息不明なのだろうか。
戦後の出演歴がないということは、行軍した本物の兵士とともに
出征して戦士をされたのか?
インタビューするなら年齢的にも最後のチャンスなのに
冬の華を語ろうよ
>>775 それだと倉本が脚本書いた、健さんのヤクザ映画になっちゃうよ。
『木下恵介・人間の歌シリーズ』の「冬の旅」じゃなくて?
>>774 小津作品の名子役たちも消息が分からない人が多いからなあ…
>>776 TBSチャンネルが土日に集中放送していたあおいさんが出ていた「冬の華」だよ
>>778 懐ドラ板に、木下系スレってなかったっけ?
もしあれば、そっちでやった方が人も集まりやすいと思うけど。
けっこう大量にDVDで安く出たけど、それでもまだ単品のないものはあるんだな。
一応、高いBOXで買えばコンプリートはできるっぽいけどね。
晩年作、特に『この子を残して』あたり、若い世代にも観てもらいたい。
>>779 なくなったみたい。
どなたかスレたててください。
私の能力ではたてられないんです。お願いします。
>>781 ごめんなさい。
お役に立とうと試みたんですが、俺も無理でした。
下にテンプレ案を貼っとくので、懐かしドラマ板にスレを立てる方、
もしこれでいいと思ったらご利用ください。
【3人家族】木下恵介のドラマを語る 1【冬の旅】
『木下恵介劇場』〜『木下恵介アワー』
『木下恵介・人間の歌シリーズ』などの一連の作品群について、
どしどし語ってください。
※それ以外の、木下プロ制作のドラマについてもどうぞ。
懐ドラ板へ木下スレを立てました。
複数の人の尽力によって立てられた
>>785のスレに、結局誰も来てない件
せめて
>>781だけでもいいから、行って一言書いてけば?
すでに懐ドラ板には木下スレ立ってるよ
でもノーセンスな奴がスレタイ付けたから検索しにくいけど
【栗原小巻】 3 人 家 族 【竹脇無我】
バカみたいにスペース入れるなっての
>>787 あー、そら見つからんわ。
だみだこりゃ。
789 :
この子の名無しのお祝いに:2013/06/18(火) 14:03:49.41 ID:jhTcSpqg
床屋で偶然見た今日のスポニチ、加賀まりこの連載コラムが
ちょうど『死闘の伝説』の時の話で、読みごたえあった。
浜村淳システム=ほんのちょっとだけ、かいつまんで紹介すると、
・都会育ちの私には、北海道の山奥での50日間のロケは精神的にキツかった
・木下監督は私には優しかったけど、いじめ役の菅原文太に追いかけられ、
岩下志麻と一緒に逃げるシーンの撮影中、岩下志麻がコケてしまい、
自分から「NG、NGです」と言って芝居を止めたところ、監督が
「高峰秀子だったら、転んだことをうまく芝居にしてやるんだ。
なぜ勝手に自分でNGと決めるんだ!」と大激怒したことがあった
・50年経って改めて東劇で観て、若かった自分との再会もだけど、
木下監督が作品に込めた“反戦”の思いが伝わってきて、涙が出た
今からでも買える/読める方は、ぜひ。
自分のイマジネーションがスパークしてるうちに撮り終える早撮りを
妨げる人間には激怒したみたいだね。「この愚図!」って。
準備してると「もういい、自分で撮る」ってカメラ回し始めたり。
せっかちカマ
先週の週刊文春でも「永遠の人」について熱いコラムが載ってた
『はじまりのみち』スレが、なんだか妙な雰囲気になってきたので早々に退散。
>>792 6日発売号の文春では、シネマチャートで『はじまりのみち』、
となりのページでは『日本の悲劇』と、見開きで木下恵介プチまつり状態だったのは
確認したけど、その他にもあったのか!
日本の悲劇がセンチとか記者の盲目っぷりはやばいな
>>795 記者じゃなくて、たぶんライター。
これは文春に連載されてるコラムの転載。
「たぶん」じゃないな。映画関連のライター。
『仲代達矢が語る…』などが近刊。
ライターを記者・筆者・著者・文筆家・作家・ジャーナリストと言ってもいいんだよ
間違った指摘とはいえレスありがとう
>>798 もうちょっとましな言い方はなかったのか?
面と向かっての会話だったら、喧嘩になってるぞ
>>799 若干いやみっぽく見えるカキコだったかもしれん
別に他意はないよ
しかし、レスの内容はリンク先見たら誰でもわかるでしょう
それに面と向かってだともう少し柔らかく反応しますよ
同じ木下芸術に興味を持つ者同士だし書き方がまずかったかな
すいませんでした
この記者の感想文は他の映画のも見たけど
かなり酷いね
春日太一の文春のコラムは個人的な感想を織り交ぜてるのがちょっと残念だけど
「天才・勝新太郎」とかおもしろいぜ
802 :
この子の名無しのお祝いに:2013/07/14(日) NY:AN:NY.AN ID:5ZXW1dD8
浜崎あゆみが再ブレイクするんだってね
TUBEなんてきてるやつまだいる?
>>800-801 あ〜それにしたってこれはちょっと・・・そこまで自分の個人的な事情を
明かさなくてもいいのに、春日さん・・・。
>母はもうすぐ、70歳。いつまでも一緒にいられるわけではないのに、
>自分は相変わらず親不孝を続けている。お母さん、ごめんなさい――
>また涙が止まらなくなってきた。
まあ半分は冗談なのは分かるんだけどね・・・。
木下もどこまで本気かわからない人。
ぽ
日本の悲劇を母親と見てしまった
母親は欝気質なので
「最後に母が死んだのは、弱い人は死んだほうがいい」
と言い
落ち込んでいった
木下さん 世の中にはそういう人もいるんだよ
俺も悪かったけど
>>806 ダメだよー、地雷踏んじゃ!
そういう場合ならなおさら、下調べなどして見せていいか否か、慎重にならなきゃ。
木下のせいじゃない。
木下は母親礼賛者で、母親が犠牲になって、
家族や日本を支えてるってことを言いたかったんだと、
説得するのはお前の役目。他にやる者はいない。
809 :
この子の名無しのお祝いに:2013/07/31(水) NY:AN:NY.AN ID:870SkXER
>>807 下調べはしてなかったw
が日本の悲劇で木下が伝えたかった事はそうではないんだけどな
>>808 俺の母親の受け取り方が欝だからそうなるんだよな
冒頭の安保や労働争議の映像がこの映画を読み解くヒントになる筈だが
読めない人はしょうがない
ヘルツォークの世界最古の洞窟壁画を見せたら
感動していたが鑑賞後の感想は
「私の人生に価値は無い」だったんでびっくりしたよ
自民大勝で落ち込んではいたが・・・
新藤兼人の「生きている限り生き抜く」という言葉
遺作になった手紙の後にも原爆の映画の構想があったらしい
原発事故があって最後の映画をもう一本とろうと思った
新藤監督は無念だったろうな〜という話をしたら
少し元気が出てきたようだった
>>809 そういう人に、あんまり考えないで映画(特に邦画。トラウマものが多いから)とか
観せちゃいかんのよね、やっぱり。
どう気を遣っても、明るい方向にとってくれないこともあるかもしんないけど。
少なくとも「ラストで人が死ぬ」系のは、止めといた方がいいね。
母親礼賛者の一言で片付ける風潮が気持ち悪い
実際そうなのに何が気持ち悪いの?
映画の見え方感じ方なんて人それぞれ。
それを判で押したように木下はこうだから、皆で同じような感想を持たなきゃいけないというのは実に気持の悪い事だと思う。
814 :
この子の名無しのお祝いに:2013/08/02(金) NY:AN:NY.AN ID:jSm/dlgQ
う〜んむずかしんだよな
楢山節考は大丈夫だったんだよな
本人の精神状態によるんだろうが
木下映画では超弩級ののしかかってくる作品が好きなんだよ
しかもそういう映画のほうが見て感動も深いし逆に人生にやる気が出てくるんだよな
今夜9時・ドラマスペシャル『二十四の瞳』
http://www.tv-asahi.co.jp/hitomi/ 無関係かっつーと、そういうわけでもないらしい。
松竹制作だし、番組表みると「生誕100年記念」の文字もある。
『はじまりのみち』で便利屋を好演した濱田岳も、成長した磯吉役で出る。
>「戦争に行くのは怖い」と久子に本音をもらし、出兵する。
ってのが、ちょっとどうなのかとも思うけど。
松下奈緒は今更だがでかいな…
玉鉄の旦那がいい感じでした
この作品が生誕100年記念の最後のタマか?
なんにしろよく頑張った松竹さん
その成果があったかどうかは、もう少し時間がたたないとわからんが
817 :
この子の名無しのお祝いに:2013/08/05(月) NY:AN:NY.AN ID:yA7kjBXI
>>816 あの身長は当時は有り得ない。。
あと、演出も平板で現代のスタッフが木下組に遠く及ばないのと、オリジナルは木下忠司の音楽があってこそ、という事もよく分かった。
うまくアレンジしてある部分も、あることはあった。
ただ、泣かせるとこへ持って行くのが、ものすごくヘタだったな。
「さぁ、ここで泣いてちょーだい」と言わんばかりの演出。
松下奈緒がやたらと泣くんだけど、こっちは置いてけぼり。
でも「泣けた」って意見も多かったから、今はあんなレベルの出来でもいいのか。
吉永小百合が『あゝひめゆりの塔』の撮影時のことを書いていた中で
撮影中はみんな役に入り込んで、泣いて泣いてそりゃもう大変だったけど
完成品を観てみると、その感じがほとんど伝わってこなかった、ってのがあった。
内輪だけで盛り上がってもそれだけじゃダメ、ってことかな。
濱田岳(成長した磯吉)とか鏑木海智くん(成長した久子の長男)とか
脇で好演してた人もけっこういたんだけど。
なんか、残念。
何年か前の黒木瞳版も「ババアすぎるw」と評判悪かったけどなw
見逃した
名前は大石なのに小柄だから小石先生って渾名の件はどうなってた?
>>820 「おてんば先生」に言い換え、じゃなかったかな。
結局、原作に立ち戻ろうとしても中途半端だから、木下版を基にするしかない。
それにしても、もう死ぬはずのコトエが、はちきれんばかりにプクプクしててワロタw
822 :
この:2013/08/05(月) NY:AN:NY.AN ID:C6Z9jtWe
子供が可愛いかったんで良しとしよう。人物配置が松竹調だったね
奈緒さんも頑張ってたよ
結局、デコ版が凄すぎてイメージが強いんで、
あえてイメージの違う女優使ってリメイクしてるんだと思うけど、
むしろオリジナルに忠実に蒼井優あたりでいいと思うんだけどな。
824 :
この子の名無しのお祝いに:2013/08/05(月) NY:AN:NY.AN ID:3KGvbqeW
>>823 はじまりのみちの、あの人ではダメなんでしょうか?
>>824 ダメってことはないよね。
むしろ、いい。
高峰版より田中版の方が好きな俺がいる
脚本が同じならやっぱカラーでしょ
同じ理由で、ビルマの竪琴もリメイク版の方がいい
色付きに騙される底の浅い奴、戦争を知ってる世代の名優の凄みが
理解できない奴だと笑えば笑え
でも椿三十郎だけは同じ脚本でもすまんかった
あれは色付き程度ではどうにもならんわ
木下は引いたショットの叙情で話を持たせてるから、
リメイクは厳しいんじゃないかな。
脚本のベタさとのバランスが難しいし、
その上スタッフ、キャストの力量が違いすぎる。
黒沢、木下はちょっと特殊だよね。
自分が撮るのが前提の脚本になってる。
二人とも他の人に提供する脚本が書けない人ではないけど。
黒沢の脚本は長いシーンが続くことが多いけど、
黒澤の編集力でたたみかけるように緊張感を持続させてる。
どうせなら剛力でリメイクすれば良かったのに
どこかでワイズ監督のサウンド・オブ・ミュージックは
木下版「二十四の瞳」を見て製作されたとあったけどホント?
時期的には合うけど
反戦映画はやっぱり2〜30年代の多量に作られたフィルム時代が良かったね。
ドラマ板の松下さんも良かったが。玉鉄の静かな芝居が
いいね。小津さんが召集令状貰った時「一寸戦争へ行ってくるよ」的な父親役。
敗戦国だから戦争映画と言っても日活の自決ばかりの「沖縄の民」より松竹沖縄地上戦映画の
ほうがアイドル俳優石浜朗主演(沖縄健児隊?)、後年県知事になった方がモデルで
石浜自身沖縄で大歓待を受けたそうだね。見たい作品。
ラストで死を感じる和製「ミスタア・ロバーツ」の日活「零戦黒雲一家」や
東宝「南の島に雪が降る」とか、ドラマ化もあってもいいが。負けたが前提の湿っぽい日本特有
戦争感情ではリメイクも駄目だな。木下クオリティ・・「陸軍」や「二十四」だな。
>>829 『二十四の瞳』は1955年にゴールデン・グローブ賞を受賞してるので(外国語映画賞)、
ロバート・ワイズ監督や関係者が観てた可能性は大きい、とだけ言っとく
二十四の瞳って、怖い映画かと思ってたw
怪談一つ目地蔵、夜は千の目を持つ、百万の眼を持つ刺客とか怖そうじゃん、
どれも見てないけど。
二十三とか奇数だったら怖いかもしれないが・・・・
夕やけ雲がめちゃくちゃ良かった
と言ってもその半分くらいが久我美子が良かったからという理由からだけど
実はこの映画、雑誌で大根仁監督が紹介してて役柄のちょっとした説明と一緒に久我美子の役を真木よう子にやって欲しい
みたいに言ってたのでそれで気になって見た
でもこの映画の名前その雑誌で初めて見たな、知名度低い気がする
>>833 筋小の曲に「23の瞳」ってのがあって、片目の少年が主人公の歌詞。
「24の瞳」って書く人も多いけど、それだとジャック・バウアーが大暴れしそうだw
小豆島を舞台にしたノンストップ・サスペンス!
声はもちろん小山力也で。
>>835 ×筋小
○筋少
だった。本当に済まないと思っている。
今だと「筋少 」でもわからない人、結構いるだろうなあ
わからん以前につまらん
おじいちゃん、あんたの人生がつまらんのだよ
>>839 悪かったな。ハナタレw
>>835と同一人物かなw
>>835 大槻ケンヂの伯父さんで映画監督だった大槻 義一は
木下の「二十四の瞳」に出演していて配役にも名前が出ている人だよ。
初監督の脚本は木下が書いている。
大槻 義一はケンヂの家によく遊びに来ていたが、酔っぱらったケンヂの父親に
「兄貴はどうして黒澤明みたいな映画を撮らないんだい?」
と言われてたらしい。
ケンヂには、こう言っていた。
「ケン坊。伯父さんが映画を撮るとね、人間の本質を描いて
とっても怖い映画になるんだ。だから撮らないんだよ。」
てか、歌詞読んだら片目じゃないじゃんw
「暗い目をした僕いるから 瞳は23しかない」
遠い雲の石津圭三とお嬢さん乾杯の石津圭三は同一人物の設定なの?
>>841 好みの名前をまた使った、ってとこじゃないかな?
監督や脚本家ごとに、好みの名前とか、あったりするよ。
山田信夫の場合だと、典子(と書いて、テンコと呼ばせる)とか。
夕やけ雲
山田五十鈴と中村伸郎の使い方が贅沢だと思った
そんだけ
陸軍ってやっと見た
あんまり「おもいろい」とは思わなかったなあ正直
846 :
この子の名無しのお祝いに:2013/08/18(日) NY:AN:NY.AN ID:i2tvjc2B
>>845 最後の神シーン、神主題歌でも感動できませんでしたか?
泣ける
面白いっていうか、笑えるとこはある。
笠智衆のケンカ友だちみたいな東野英治郎が、けっこう笑いをとる。
あと、上原謙が友情出演みたいな感じで、ものすごく地味に出てる。
まぁ、ラストはディスプレイやモニターじゃなく、スクリーンで観ないと
本当の感動は伝わらないかもしれないけど。
俺もスクリーンでは『はじまりのみち』の中で観たにすぎないけど、
田中絹代の涙の意味は、劇場で観てようやくわかった気がした。
『はじまりのみち』テヘペロ
暑い
ビール
仕事だろ
852 :
この子の名無しのお祝いに:2013/09/01(日) 22:15:35.19 ID:0V7Evczk
ゲイのはじまり?
12月5日、7タイトルが「はじまりのみち」と同時発売。
定価・各2940円、NEWパッケージ
「わが恋せし乙女」「女」「善魔」「今年の恋」「死闘の伝説」
「この子を残して」「新・喜びも悲しみも幾歳月」
過疎スレでステマとか間抜けだな
855 :
この子の名無しのお祝いに:2013/09/03(火) 14:21:16.52 ID:4sWUSsXP
BOXだけでは、ひと握りのマニアが手に入れ満足するだけで終わってしまう。
BOXではなく単品で出ることの意義は、レンタルも開始されることにより
より広い層にその作品を観てもらえる可能性が広がること
(これまで100周年で単品リリースされた他の作品も、レンタルされている)。
特に『新・喜びも悲しみも幾歳月』と『この子を残して』の単品発売は喜ばしい。
とりわけ『この子を残して』は原爆投下直後の長崎の地獄を再現しており(特撮は成田亨)、
『はだしのゲン』などと並んで、子どもたちにぜひ観てほしい作品なのだ。
仕事
ビールうまい
ドライブするように
この天虹を早く単品化してくれ
858 :
この子の名無しのお祝いに:2013/09/21(土) 10:39:40.02 ID:TNVJj5fr
とりあえずうまいBEER
中生DRIVE
お前ら前ら
仕事ワーカー
859 :
この子の名無しのお祝いに:2013/09/21(土) 23:05:05.21 ID:JiUoPLo9
>>857 あれは問題作だよねえ。木下ファンだけど、あれは許せない。
予備知識ナシで見たんで、びっくりした。
見たのが20代後半で良かった。10代半ばだったら洗脳されてしまっていたかも。
木下は大真面目で撮ったんだろうとは思う。人間関係の描き方など、まさに木下節と言う他ない。
「札束で頬を叩かれて仕方なく撮った作品」じゃないだろう。
だからこそ、木下ファンとしては複雑な気持ちになる。
木下信者だった大島渚は、あの作品をどう見たんだろう。
篠田は、吉田は、小林正樹はどう受け取ったんだろうか。
俺も許さない死んでも許さない。
とりあえず腐女子好みのやつを何本か見つくろって、特集上映でもやったらいいと思うよ
風前の灯がなぜDVD化されない。あれのデコちゃんとサダケイが最高なんだよ。
太陽とバラ、これもDVD化おねがい! 封切りの時映画館で観て以来です。
木下の当時騒がれた太陽族への批判映画、
一応、全作DVDにはなってるんだっけか?
単品で出てるタイトルが限られてるだけで
(12月に追加リリースあるけど、それで打ち止めの可能性もあるな)。
もう往年の木下作品のような映画は見れないのかと思っていたら、
なんとアニメ映画「風立ちぬ」を見て心底驚いた。
木下恵介がアニメ映画を監督したら、あのような作品になるのではなかろうか。
「風立ちぬ」は、余計なセリフや大げさな演技を極力そぎ落として斬新な映像表現で
観客を魅了する、まさに木下・小津・成瀬など日本映画の秀作群に通じる傑作。
特に、あの美しい叙情性はまさに全盛期の木下映画そのものという感じだった。
868 :
この子の名無しのお祝いに:2013/10/07(月) 21:08:46.69 ID:qCdnJLmm
この人の才気
TV木下恵介劇場(fc2動画に投稿)
3人家族
二人の世界
竹脇無我さんと栗原小巻さんのコンビが素晴らしい
永遠の人、初めて観たけど、凄いなこれ・・・
成瀬の浮雲や、溝口の近松物語も最近観たけど、
情念の濃密度では勝るとも劣らないと思う
この二作は成瀬と溝口の代表作の一つになってるのに、
永遠の人は、木下作品の中じゃマイナー格扱いなのが信じられない
これ、原作があるのか?
もし完全オリジナルなら脱帽も脱帽
870 :
この子の名無しのお祝いに:2013/10/09(水) 22:25:08.82 ID:TugbA2XH
三人家族もいいが
おかめが半分以上出ているのが気に食わない
大体栗原小巻とおかめが姉妹なんて信じられない
あと賀原夏子が母親なんてのもどうなの?
スカパーで3人家族、兄弟と続けて見ているけど3人家族のほうが引きこまれたし、ほのぼのしていて好きだったな〜
>>869 俺も永遠の人が一番凄いと思うが
世間は24とか幾年月の人という扱いだから
しょうがないが
キノケイファンなら凄さはわかってるんじゃにかな
永遠の人は、それこそ浮雲や近松みたく、高峰と仲代、どっちかが死ぬか、
両方死ぬかすれば、もっと高く評価されてたかも・・・
基本的に愛憎ものって、和解エンドより、悲劇エンドの方が高く評価されがちだから
いや、だからって、そうしてほしかったなんて露ほども思わないけど
もし和解エンドのせいで評価を落としてるのなら、実に嘆かわしいぐらい
「さよなら渓谷」が「永遠の人」のパクりで驚いたぜ。
875 :
この子の名無しのお祝いに:2013/10/11(金) 14:02:40.98 ID:j+B9pITB
木下ゲイスケなんて山田幼児と同じで
ハスミ先生から全く相手にされてない三流以下の監督だろwww
ハスミンはともかく同じモーホーの淀川さんも無視してるな。
まああの人らはホームドラマぽいのは嫌いみたいだから。キャプラとかね。
877 :
この子の名無しのお祝いに:2013/10/14(月) 23:25:26.52 ID:BzQicMhU
三島:チャップリンでは「殺人狂時代」が好きだ。「ライムライト」は大嫌い。
荻:三島さんはやはり濡れたのが嫌いなんだ。
三島:大嫌い。
荻:「しのび泣き」(ジャン・ドラノワ)なんてのは濡れたところと乾いたところの境目みたいなものだけれども。
三島:ああいうものは許容できる。ガイガー検査器をあてると、許容量のリミットだね。
荻:映画というものがすぐセンチメンタルに湿ってくるということ、これも考えなければならない問題でね。
三島:「二十四の瞳」は困った映画ですね。木下恵介さんのああいう傾向は買えないな。
荻:あの人は一歩退いて自分をいじめることができる作家だ。乾かすこともできる。湿らすことも……。
三島:だけど日本人の平均的感受性に訴えて、その上で高いテーマを盛ろうというのは、芸術ではなくて政治だよ。
荻:しかし映画はそのポリシーが……。
三島:あるのだね。(中略)国民の平均的感受性に訴えるという、そういうものは信じない。進歩派が
「二十四の瞳」を買うのはただ政治ですよ。
三島由紀夫
荻昌弘との対談「映画・芸術の周辺」より
三島よりも深沢七郎のが好きだな
二四は俺も好きではないが
厨2作家が言ってもなんだかなぁ
879 :
この子の名無しのお祝いに:2013/10/21(月) 11:50:16.06 ID:Ua/tWFsh
「・・故郷に帰る」と「・・純情す」が同一人物の手とはとても思えない
スカパーで二人の世界やってるね
竹脇無我さんと栗原小巻さんてやはりベストカップルだな〜
絵になるわ。二人が見つめあって笑っているところを見てるだけでアドレナリンが流れるのわかるぅ〜
881 :
この子の名無しのお祝いに:2013/11/03(日) 23:24:58.94 ID:/zMbrHT8
882 :
この子の名無しのお祝いに:2013/11/05(火) 22:07:32.70 ID:CVCS8Csc
883 :
この子の名無しのお祝いに:2013/11/09(土) 19:23:18.97 ID:Isxfkc4J
子役の成長を、顔が似た兄弟を使って表現するっていうアイデアは
興味深い。
レンタルDVDで観た『永遠の人』が、凄すぎた。
『はじまりのみち』の原恵一監督のイチ押しなんだけど、
これは、本当に凄い。
地元の記念館で「息子よ」を観てからほかの作品の購入を考えているのですが、
「二十四の瞳」は日本でブルーレイ出ていますが、クライテリオン版はどうでしょう?
また「笛吹川」「カルメン故郷へ帰る」はブルーレイは出る予定はないのでしょうか?
>>885 あれ?
カルメン、日本盤ブルーレイ出てるよ?
>>886 そうでしたか。自分の調査不足でした調べ直してみます
>>877 三島雅夫もずいぶん偏屈なこと言うんだな
と思ったら由紀夫だったw
>>884 過去にも書いたけど
永遠の人は超弩級だよな
木下のマイベストかもしれん
といいつつ野菊のごとく君なりきも好きなんだよなww
セットで見るといいかも
文芸坐での特集上映が
生誕100周年プロジェクトのファイナルだそうで
お疲れ様です
「永遠の人」は、テーマと状況設定が「遠い雲」に似ている。。
ただ、「遠い雲」は脚本がこなれていなかったせいか、ちょっと散漫な印象だった。
「永遠の人」は、「遠い雲」の欠点を取り払って作られた傑作。
この映画の凄いところは、仲代の大げさ過ぎる演技を、高峰が見事に受け止めて、
演技のくどさをうまく削っている点。
改めて、女優・高峰秀子の非凡さを実感させられた名作中の名作。
前も書いたが、永遠の人は、成瀬の浮雲、溝口の近松(もしくは西鶴)と
並ぶぐらい評価されてもいいと思うんだな
保存状態が良好だったのか、DVDでも十分美しいんだけど、
『永遠の人』こそ、まずブルーレイで出すべきだったとも思うのよね。
若い役者の老けメイクって点で、生きものの記録の三船ほど有名じゃないけど、
永遠の人の仲代も凄いと思う。デコのババアメイクより凄い。
実は20代だもんな
津田
大友
秋月
長屋
飯村
896 :
この子の名無しのお祝いに:2013/12/02(月) 10:57:01.98 ID:Q8QDIbFo
美形の若手男優はだいたい食われたとみていい?
赤ん坊の取り違え事件がずいぶん話題になってるけど、
木下恵介アワーにも取り違え親子の話あったな。
片っ方の親は加藤剛だったかな?
つーか映画「そして父になる」って木下ドラマぱくってねーか?
二十四の瞳映画村に行ってきたんだけど、
二十四の瞳が上映している映画館では、高峰版だけってのが切なかった
せめて3回に1回は田中版を上映してやればいいのに
村内にあるオープンセットは田中裕子版のものが残してあるんだから
ちなみに個人的には、オリジナルにはもちろん及ばないが、
田中版が駄作だとか、リメイク失敗とかは全然思わない。あれはあれでいい。
899 :
この子の名無しのお祝いに:2013/12/06(金) 02:55:25.15 ID:V8k5Kjsp
俺はオリジナルより田中版のほうが良いと思ったな
901 :
この子の名無しのお祝いに:2013/12/06(金) 08:55:46.19 ID:SugPyMCj
何故おねえ言葉を使うの?
902 :
この子の名無しのお祝いに:2013/12/06(金) 12:46:05.74 ID:vHOACpo6
でもやっぱりホモだろ 若い頃の山田も食われた1人
まぁ、人によってはまんざらでもない場合もあっただろうから、
本人同士がよきゃ、その辺はいいんじゃね?
家族やなんかを巻き込んで、ドロドロになるのはダメだけど。
若い同僚やなんかをつまみ食いしてた、うちの親父みたいに……。
904 :
この子の名無しのお祝いに:2013/12/10(火) 17:09:54.44 ID:OnNkpha8
しっかし、『異才の人 木下惠介』って高いなぁー、今。
版元からは、定価で直販でまだ買えるかもしれない(?)みたいだけど
(「パンドラ」のブログに書いてあった。もう在庫ないかもしれないが)、
基本的には古本しかなくて、まず3000円ぐらいから。
amazonなんかみると、複数の業者が吹っかけてるし。
さすがに18000円では買わないな……。
今こそ、新品で買える状態であって欲しいと思うんだけどね。
906 :
この子の名無しのお祝いに:2013/12/28(土) 15:21:21.20 ID:gpx2uADG
そもそもあんた、長編49本全部観たのかと。
何より、名前間違っちゃ失礼だろ。
「圭介」て。
>>908 一応、書いてみた。
何もしないよりはマシだろう。
うむ、それで良し!
父よ母よ!は気概を感じたけどこの子はもう耄碌してる感じがしたよ。そして父は酷かった。
新・喜び〜は残念に思うのが怖くて見れない。
デコちゃんだが、同じ年に撮った、二十四の瞳の女教師よりも、
女の園の女学生の方が似合う。30歳なのに
>>911 「父よ母よ!」「この子」「父」「新・喜び〜」って
ちゃんと「」つけないと、タイトルが文の中に埋没してしまって
木下作品をわかってる人が読んでもパッと見、意味不明になるよ。
特に妙なことになってるのが、このあたり。
>この子はもう耄碌してる感じがしたよ。そして父は酷かった。
911だけど正直すまんかったw
女の園、ちょいと特典映像だけ見ようと思ったらなくて
本編をちらりと見るつもりが最後まで一気に見入ってしまった。
望月優子と浪速千栄子のいいおばさんっぷりに癒されつつ。
見る側の想像があれこれ膨らむ余地を残しておくのってやっぱりいいね。
本当に凄い、凄い監督さんだよ〜って見るたび思う。
外部の共産党員と関係のある女学生の顔が、静かな狂気に満ちていて怖かったな。
信じ込んでいる思想が絶対正しい、と疑わないあの感じ。
あの娘も、事業家である親への反発心を、アカ側に利用されたんだろうな。
どこにでもあるような、よくある揉め事や不幸に、
仲間の顔して参加してきては勝手に揉め事を大きな問題に広げていって、
そこに偽左翼の権力闘争思考を持ち込んだり、新興宗教に勧誘する手口。
現実に、このやり方で日本が侵食されてきたんだから恐ろしい。
917 :
この子の名無しのお祝いに:2014/01/09(木) 20:32:26.72 ID:lCgDTAnK
>>916 一行目は確かにその通りだけど、その後を読み進めると本当にあの映画を見たのか?と疑問に思ってしまうな。
あの映画は、共産党とは距離を置きながらも決して否定はしてない。
ラスト近く、久我美子との和解を示す場面もちゃんとあるじゃないか。
俺自身は日共が大嫌いだが、あんたの見方もネジ曲がってるよ。
和解というより、初めから目をつけて試していたのでは?
久我美子の反抗精神を煽って、より強固な駒に仕上げるために。
人間、一度見下げられた人に認められると、さらに励むようになるもの。
共産党の否定とか、監督の思想がどうかとか、そういう話ではなくて、
心の小さな隙間、人間関係の歪みがそういった覇権を握ろうとする勢力に
利用されやすいってこと。
岸恵子の台詞の通り。
見た人の受け止め方次第だから、別に色んな意見があっていいと思うけど。
919 :
この子の名無しのお祝いに:2014/01/09(木) 21:17:56.08 ID:lCgDTAnK
>>918 何が強固な駒だよ。おまえ、共産党を意識し過ぎだ。
しかも、自分が色眼鏡を掛けてることも自覚してないし。
笛吹川、初めて観た・・・打ちのめされた
自分の中では永遠の人や楢山節考を越えたかも
うかつにも木下作品はこれまであまり観てなかったが、
黒澤や溝口や成瀬の重厚系の名作に勝るとも劣らない作品を
この人は何本も撮ってるなあ。
30代ではなく、もっと早くに出会いたかった
ここのレス読んで永遠の人見たけど、なんという重さ…
終わり方に一応救いがあったけど個人的には日本の悲劇より重かった
>>919 いやそこまで色眼鏡で見ているとは思えないなあ。
この映画の元になった事件の当事者に大島渚がいる。
当時府学連の委員長だったので。
大島渚は当時から共産党主導の学生自治運動に疑いの目を持っていて、
それが後の「日本の夜と霧」という作品になってる。
大島渚はこの自作を世界で最初のスターリン主義批判映画と呼んでるくらい。
その大島渚が「女の園」を見て感動して映画の仕事をやっていいと思ったと語ってる。
「女の園」は共産党主導を批判する視点があるから、
当時の大島渚のようなコテコテの反代々木主義者も共感できたのだと思う。
キノケイ
俺的木下恵介ベスト13
1、永遠の人
2、女の園
2、野菊の如き君なりき
2、日本の悲劇
2、二十四の瞳
6、カルメン故郷に帰る
6、楢山節考
8、喜びも悲しみも幾年月
8、笛吹川
8、陸軍
11、夕焼け雲
11、陸軍
11、おやじ太鼓
ベストテンを選ぼうと思ったが、結局13本になってしまった。
時代劇からコメディからシリアスものから社会派ドラマ、そして恋愛ものに至るまで、
実に幅広いジャンルばかりで、原作なしのオリジナル脚本作品が多く、そのほとんどが
一級品という映画監督も他に見当たらない。
比肩しうる監督は、強いていえば今井正くらいか。
ごめん。タイプミス。
11の陸軍は「お嬢さん、乾杯!」の間違いです。
「香華」が入っとらんじゃないか。
おやじ太鼓て・・
では私も…
1、永遠の人
2、二十四の瞳
3、死闘の伝説
4、笛吹川
5、破戒
6、衝動殺人、息子よ
7、女の園
8、野菊の如き君なりき
9、陸軍
10、風花
この人のコメディは自分には合わない
楢山は今村版を先に観てしまったので、迫力で負けてる気がしてしまう
「永遠の人」は、あの音楽に最初はギョッとさせられたが、
鑑賞していくうちに、アクの強い物語に実によくハマった音楽だと思った。
熊本弁フラメンコなんて、当時は大冒険だったはずで、失敗したら
きっと物笑いの種になっていたはず。
企画した木下兄弟も凄いが、承諾した松竹の幹部もたいしたもの。
「カルメン純情す」の「傾斜画面」とか「笛吹川」の「パートカラー」とか
「楢山節考の「歌舞伎調演出」などなど、木下は実験的映像の作品を
かなり作っている。
この当時、邦画界では一番のヒットメーカーだった大監督だからこそ
やれたのかもしれないが、大御所になってなお、新しい映像表現を
探求し続けた監督・木下恵介に心から敬服する。
>>774 亀レススマソ。
昭和5年生まれだからまだ生存しているのでは?
ググると戦後も端役で何本か映画に出演している。
劇団民芸に所属していたらしいから舞台俳優だったのかな。
それより1944年当時は14歳で陸軍兵士役をしていたことに驚いた。
931 :
もう今晩です!:2014/02/22(土) 00:27:48.94 ID:+1IdlvjO
*ヽ(゚▽゚*) 山田太一ドラマスペシャル (*゚▽゚)ノ*
『時は立ちどまらない』
2月22日(土)夜9時〜 テレビ朝日 (中井貴一主演)
「テレビの脚本家山田太一を育てたことは、テレビ界への最大の
貢献だと思います」(木下恵介先生談)
「お嬢さん乾杯!」ふんわりと朗らかで良い作品ですね。
ワルツが耳に残ってCDが欲しくなります。
佐田さんが涙を拭いてあげる時に使っていた、コテ?のようなものは何だろう・・?
木下恵介は打ちのめすよなぁ
溝口や成瀬より破壊力が上
黒澤はまったく別ベクトルでぶちかましてくるが打ちのめされない
やっぱみんな永遠の人好きなんだな
俺もあれが一番木下映画の凄みが出てる超名作だと思うよ
笛吹川や日本の悲劇も凄すぎるし
野菊も視聴者のノスタルジアやピュアさに訴えかけさせるものが凄まじい
>>916はどんな見方してもいいけど
反共の色眼鏡をはずして見た方がいい映画体験できると思うよ
一人ひとり色眼鏡が違うから面白い
935 :
この子の名無しのお祝いに:2014/02/25(火) 11:30:15.48 ID:/5N7pABQ
おかまだから確かに普通ではないわな
独身のオカマに仲人頼む非常識人
しかし、結婚式に仲人3人というのも異様だよな。
つーか、木下サンも断れよ。
「ボクは独身なんで、遠慮しとくよ」といえば済む話だろうに。
高峰・松山にとっては大恩ある監督サンだから、一応顔を立てて
頼んだのだろうが、まさか本当に引き受けるとは思ってなかったのでは?
高峰の本では「3人仲人で、三益愛子さんの居場所がなくて気の毒だった」
という意味の記述があるから、内心では監督が仲人を快諾したと聞いて
驚いたのではなかろうか?
4月から衛星劇場で木下監督特集が始まるようですね!
4月は花咲く港・生きてゐる孫六・歓呼の町・陸軍
嬉しいな〜。
939 :
この子の名無しのお祝いに:2014/03/08(土) 09:33:18.99 ID:YeOUQTwH
>>930 星野和正さんって、昭和5年生まれ!!??
ちなみにソースは?
確かに当時は「東童」だったからなぁ。実際兵士の最年少は15歳
だったのだから、満更メチャな配役でもないんだな・・
940 :
この子の名無しのお祝いに:2014/03/09(日) 13:08:41.26 ID:q9dtuiW/
陸軍の星野和正さんについての情報判明。
昨年発刊の「我らに光を 蜷川幸雄の挑戦」(徳永京子著)
によると、劇団東童⇒劇団人間座⇒劇団民藝⇒病没 との事で
残念ながら故人との事でした。
星野さんの出身旧制中学で3つ下の俳優のインタビューとして
取り上げられていました。劇団民藝の出演記録は1974年が最後
なのでこの頃亡くなられたのかもしれません。
いずれにしろ、これで「陸軍」出演者は全員故人と判明・・
941 :
この子の名無しのお祝いに:2014/03/22(土) 17:29:37.95 ID:lR+8ruo6
>「カルメン純情す」
純情す
って
じゅんじょうす
と読むの?????
先輩方よろしく。
943 :
この子の名無しのお祝いに:2014/03/23(日) 13:40:28.72 ID:ARO2zIko
945 :
932:2014/03/24(月) 18:05:34.93 ID:RQ8x5/aF
>>942 なるほど!「ここは笑う所だろうなあ・・」と思いながらモヤモヤしてましたので
分かってすっきりしました。ありがとうございます。
確かにこれならうんと涙も拭いてあげられますね(笑)。
>>944 >かるめんじゅんじょうす」
じゅんじょうす
は
じゅんじょうする
の文語体ですか?
さもなくば
木下は日本語が不自由なのか?
947 :
この子の名無しのお祝いに:2014/03/25(火) 16:23:04.95 ID:EDfW3yGC
言葉遊びやろ
>そもそも「純情」て動詞ちゃうし
純情すの”す”
は助詞?
しかし、そんな助詞はない。
方言か?
何々です
を
何々す
というのは
会話口語ではあるね。
「誰よりも君を愛す」 とかね
950 :
この子の名無しのお祝いに:2014/03/29(土) 07:35:47.39 ID:yom9CJAL
>「カルメン純情す」
ツタヤで借りて見たけど
低劣だった。
「純情す」は「故郷に帰る」より面白かった。
市川崑の「プーさん」や「足にさわった女」に似たテイストの作品。
952 :
この子の名無しのお祝いに:2014/04/01(火) 09:47:14.02 ID:Tzo7ALBt
笛吹川のパートカラーは貧乏臭いな、無い方がずっとすっきりするのにな。
953 :
この子の名無しのお祝いに:2014/04/01(火) 21:19:10.67 ID:k6bJEc++
偽善に満ちている。
やらない善よりやる偽善
955 :
この子の名無しのお祝いに:2014/04/03(木) 20:08:07.41 ID:5kfa4eXZ
満子 雲子 珍子
善意の鬼★キノケイ
957 :
この子の名無しのお祝いに:2014/05/03(土) 15:23:48.93 ID:EwhGfPkl
「風花」って岸恵子と有馬稲子の大根っぷりを晒しただけじゃないの?
評判いいの?
958 :
この子の名無しのお祝いに:
WOWOWで木下恵介特集やってるよ