1 :
この子の名無しのお祝いに:
主に邦画関係の面白い本教えてください。
高峰秀子の「わたしの渡世日記」
池部良の「心残りは」
は面白かった。
2 :
この子の名無しのお祝いに:2006/04/22(土) 09:02:33 ID:HC9wOIPE
マキノ雅弘「映画渡世」…定番ですね
笠原和夫「昭和の劇」…映画以外の内容も多いがそれが深い
犬塚稔「映画は陽炎の如く」…どこまで事実か分からんが面白い
「映画監督山下耕作」…仁侠好きならぜひ
「成瀬巳喜男演出術」…蓮実や山根の寝言より当事者の証言がよほどリアル
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4 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/11(木) 14:59:07 ID:x1oU+zLZ
竹中労『日本映画縦断』シリーズ 渡辺武信『ヒーローの夢と死』
加藤泰『遊侠一匹、加藤泰の世界』 北冬書房『殲滅、中島貞夫の世界』
荒地出版『任侠映画の世界』
竹書房『東映任侠映画』『日活アクション』 大判の写真集
このへんの本が欲しいんですが、中々入手できず。
『日本映画縦断』シリーズは文庫化されそうなので、何年も待っているのですが…。
カバー破れ、中割れ等の悪条件で6000円程度の値段でした。
渡辺本はY書店で一万三千円程度の値段を表のウィンドウで見たのみ。
5 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/19(金) 04:07:41 ID:lSxO1ZpT
映画演劇誌『浪漫工房』(『浪漫工房京都』)
買ってた方いますか?
6 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/19(金) 05:16:53 ID:9+RTruWx
最近のだと「黒澤明VSハリウッド」が読みごたえあった。
7 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/29(月) 21:41:41 ID:w5sYMNPw
80年代に中川信夫の高価な本が出ていたと思うんですが
見ないですね。
「「お葬式」日記」(伊丹十三)
「「マルサの女」日記」(伊丹十三)
「新人監督日記」(和田誠)
9 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/30(火) 20:20:36 ID:+dxLIhYu
三上真一郎「巨匠とチンピラ」
10 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/30(火) 20:28:44 ID:OOHbZwnW
小津関連の本は異様に多いな
たぶん監督ではダントツだと思う
11 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/30(火) 21:38:12 ID:Wwy435NS
黒澤じゃね?
小津は生誕100年以降腐るほど出てるな
成瀬も昨年いろいろ出たし、今年は溝口(没後50年)かな
「何が映画か―「七人の侍」と「まあだだよ」をめぐって」
(Amazonより)
93年5月に日本テレビで放映された
「映画に恋して愛して生きて」と題した黒沢・宮崎両監督の対談と、
宮崎監督へのインタヴューをまとめたもの。
宮崎のインタビューの中で
「黒澤監督に「実写映画を撮ったら?」と言われた。
社交辞令だとは思うが、もしそうでなかったら失礼な話だ」
みたいなことが書かれていた。
13 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/31(水) 00:29:47 ID:mfC9EKqT
ワイズ出版が奮闘していると思います。
ラインナップ初期の石井輝男と西河克巳のインタビュー本は特に傑作でした。
14 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/31(水) 02:44:49 ID:Oh9Yk1FV
映画そのものとはちょっと外れる部分もあるが、殿山泰司の著書全般
15 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/31(水) 12:37:46 ID:sBWre6jI
ワイズ出版は出来不出来が激しい。
それにしてもなんであんなに本出せてんのか。
>>15 ワイズは個人会社なので、プロの編集者はいないに等しい。いつも著者や協力者に丸投げ。
外から持ち込まれてくる企画や原稿で社長の気に入ったものだけ出している。
(つまり、どこの出版社でもそうだが、ワイズに断られた企画や原稿も沢山ある)
出版点数がなぜ多いかというと、あそこは自費も引き受けている為らしい。
>>15 出来不出来が激しいのは、専門の書籍編集者がいない+自費の場合は”こっちは気
に入らないけど、持ち込んだ方でお金を出すんならいいよ”
ということで原稿のチェックが甘くなるんでしょ。点数は多いけど、その代わりに一
冊あたりの出版部数は抑えているみたいだしね。具体的な数字は忘れたけど、以前聞いた印象では驚くほど少なかった。
まあ、出版業界の事情はどこも似たようなもんでしょ? あの業界は映画業界と
同じで個人商店や同族経営が多いし。素人にはお薦めできない(苦笑)
>>13 石井本・西河本は、オール福間さんと権藤さんの手柄ですね。とくに西河さんの本は凄い。
スタジオシステム時代は、西河さんみたいに常にアベレージを出せる名匠がゴロゴロいたんだよなあ。
18 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/02(金) 02:25:13 ID:KeN4pu5v
深作欣二と笠原和夫のインタビュー本は、ほぼ同時期に似通った構成、装丁で
出版されたけれど、かなり出来に差がありますね。
両者の映画人としての実力は互角といえると思うので、いろいろ考えさせられる結果です。
笠原本が話題を映画内に限定せずに、近現代史を前面に出した事が成功したと思います。
笠原さんの近現代史の関係者への取材で得た独自情報や
様々な事件への言及で自己の立場を語っている迫力に押されます。
荒井さん単独ではなく、鮭さんと二人の聞き手にした事で、近現代史の話題が膨らんだように感じました。
深作本の山根さんは、荒井、鮭両氏に比べると、素材の面白さを引き出す工夫が無いというか、
型通りの安全地帯を一歩も出ないような姿勢で、残念でした。
19 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/04(日) 20:41:01 ID:h9bikpJw
ワイズは印税も刷り部数でなく実売部数で払うんだってね。
その辺もあれだけ刊行できる理由でしょう。
実売部数なんて著者にはわからんだろうし
>>19 それに、ワ○ズは「著者」以外の協力者は(一応は本人も事前に了解しているとはいえ)
タダで使ってるでしょ? 削れるところは最大限に削っているようだ。
ただ、無い袖は振れないとはいえ、ああいう業界は他人の善意に頼り過ぎなんだよな。
払おうにもお金がないのは分かるんだけど。
映芸みたいに堂々と「カネなら払えん」と言い切るのも潔いけどな。
まあ、映画の為ならタダ同然で協力する馬鹿が世間には多過ぎるってことだろうな。
映画学関係の院生とか研究者とか、あの手合いを使ってもいいしな。
筑摩書房のリュミエール叢書はどう?
「ハリウッド映画史講義」と「映画監督に著作権はない」しか読んでないけど。
そんなに文量多くないわりに内容は濃いし読みやすいし。
22 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/05(月) 22:15:08 ID:SP2wpCiw
双葉十三郎の「日本映画300選」みたいな新書はどうでつか?文春新書の
やつ。
23 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/05(月) 22:25:12 ID:TITxUzM+
>>18 >型通りの安全地帯を一歩も出ないような姿勢
山根の批評活動そのものだな。
こいつらハスミ一派は何にでも首突っ込むから嫌だ
24 :
22:2006/06/06(火) 15:48:48 ID:TSLu5W3l
双葉十三郎の本、本屋で立ち読みしてきたけど、
300タイトルくらいだと、ほとんど有名どころばかりであまり参考に
なりそうもないので買わんかった。
まあ20代くらいの若い衆向けだな。
戦後以降の邦画で、ちょっとしたコメント付きの使える邦画便覧
みたいな本ないですかねぇ
25 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/07(水) 12:12:09 ID:fvfUDErq
>24
ぴあシネマクラブ
27 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/12(月) 22:00:38 ID:1LYa/mR8
「黒澤明VSハリウッド」、面白い!
28 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/17(土) 14:46:16 ID:alvvJlhr
「映画は陽炎の如く」読んだ。
八雲恵美子ってあんな清楚な顔して情熱的な女なんだな〜。
それだかけが頭に焼きついた。
柏木隆法の「千本組始末記」
古本屋で見かけたら不憫なので買うようにしている。
30 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/25(日) 23:54:47 ID:RkM7ZAN0
周防正行の「『Shall we ダンス?』アメリカを行く」かなぁ。
良い映画監督は良い批評家でもあると納得。
村上春樹が他の作家の小説を批評したときにも思ったなぁ。
31 :
この子の名無しのお祝いに:2006/09/09(土) 18:29:29 ID:24xpe6Ax
>>26 映画監督ベスト101 日本篇
はなぜか勅使河原宏が載ってないのが気にいらない。
>>27 トラトラトラ見た人限定だね。
図書館で借りて読んだけど厚すぎ!
読みきれず途中で返した。
なんという壮大な実験・・・
わたくしミスラも見ただけでワクワクしてしまった
このスレは間違いなく伸びる
∧__∧
/ ヽ
| ^o^ |
\_/
33 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/02(月) 05:42:14 ID:JCJFL1vV
洋画だけどゴールドウィンの評伝は映画ファン必読
34 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/02(月) 09:56:38 ID:PYDwUmG6
小林信彦「映画を夢見て」
始めて読み通したとき、「俺が生まれる前からこんなことをされていたら
かなわない」と(筆者がマルクス兄弟について語った言葉を引いて)
ため息ついたものだった。寺山修二らを罵倒した論文などを見ると、
当時の物書きが「その場しのぎの書き散らし」を許されない状況と
覚悟を有していたことに感嘆する。
いまは文庫にもなったし、映画に関心を持ち始めた世代の人はぜひ
読んで欲しい。
あ、長部日出雄の「紙ヒコーキ通信」もぜひ。各論に流れない絶好の
入門書です。
35 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/02(月) 20:34:41 ID:yfliNOVS
>>35 >盗作するは変節するはのテキトーな寺山修司像
寺山の本質は才気ある俗物でしょ。信者はここを誤魔化す奴が多いね。
37 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/02(月) 22:18:57 ID:mhe+GPd+
>白坂依志夫のエッセイ(匿名だが一見して白坂が書いたと分かる)
大笑いした。昔はいろんな意味でいい時代だったなあw
38 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/11(木) 23:56:38 ID:z91ySziN
なんという壮大な実験・・・
わたくしミスラも見ただけでワクワクしてしまった
このスレは間違いなく伸びる
∧__∧
/ ヽ
| ^o^ |
\_/
>>31 >トラトラトラ見た人限定だね。
>図書館で借りて読んだけど厚すぎ!
>読みきれず途中で返した。
私も本編は見てないけど面白かったぞ
あれが厚すぎ!とは不憫だな
正直に漢字が難しかったと書けよ