>>638 この映画ではハンセン病はただの一要素にすぎないという意見を、よく見かけますがはたしてそうでしょうか?
断りの字幕を入れることで、この映画でのハンセン病患者の意味がはっきりする気がします。
『本編中にはハンセン病患者の方々の人権をそこなう事が、当然であるというような表現がございます』
この断りを読んでから最後のシーンを見たらなんと感じますか。脚本家が計算したような「ただ可哀そうな人」という一方的な感情は生まれず、法律による差別を当然としている映画への疑問が同時に湧くでしょう。
お断りの字幕で、せっかくの感動が台無しじゃないか!
こう辿ればハンセン病患者への視聴者の意識のあり方が、この映画の価値にとって決定的だという事が判るし、映画会社が断りの字幕を入れない理由も判る気がします。