625 :
この子の名無しのお祝いに:
松竹は2005年に「砂の器」のデジタルリマスター版を作成上映した。デジタルリマスター版のDVDには特別製作されたドキュメンタリーなどが収められているが、ハンセン病についての情報、映画での扱いについての断りなどはない。
これでいいのだろうか、なんらかの説明をつけるべきなのではないか?
(参考:日本映画専門チャンネルでの例)
ハンセン病患者の療養所収容を扱った「小島の春」を2005年に放映した、この時映画の冒頭および直後には次のような説明字幕が入った。
『本作品は1940年7月に公開され、また原作となった「小島の春」は1938年に発行されました。当時ハンセン病はらい病と呼ばれ感染力も強く遺伝病であると誤って認識されておりました。
その後医学の発展とともの当時の認識は間違いであった事が証明され1996年国は全国ハンセン病患者協議会に対し全面的に謝罪し患者の隔離を奨励した「らい予防法」は廃止されました。
誠に遺憾ながら当時のそういった誤った認識に影響を受けて本作品は製作されたため、結果本編中にはハンセン病患者・元患者の方々ハンセン病療養所入所者の方々の人権をそこなうような表現及び現代においては不適切な表現がございます。
日本映画専門チャンネルといたしましては協議の結果
@本作品が訴えているのは「人間愛」であり患者及び元患者の方々を貶めたりハンセン病に対する誤解を増長させたりするものではない。
A本作品は豊田監督の代表作の一つであり豊田監督の特集を組む上でその足跡をたどり偉業を見直すのには外せない作品である。
このように判断し「小島の春」を現存する放送素材のままお送りいたします。』