>>577 映画「愛する」がハンセン病患者にも歓迎されたなんてまさにネットのデマだ。
ttp://www.sankei.co.jp/mov/review/97b/1008aisuru 産経新聞 97.10.8 「愛」問いかける感動作渇いた心に潤い与える
この記事では患者は、映画化に最初は反対したが出来たものを見て感謝したとなっているが、これは「砂の器」が歓迎されたという朝日新聞の記事と同じような映画の宣伝のための軽い?(しかし重大な)ウソをついているとしか見えない。
実はこの映画には患者周辺からはっきり反対の声が上げられている
・らい予防法が廃止されてもハンセン病に対する認識は一向に変わっていないそれを象徴する映画である(藤野豊「多磨」97年9月号)
・端的に言ってこの映画は公開されるべきではない、なぜならハンセン病に対する偏見を助長する以外何物でもないからである(牧野正直光明園園長「日活株式会社への抗議文」6月25日)
・宣伝文などを読むとハンセン病差別への告発をした仕事ということになっているが、ミイラ取りがミイラになりかねない危惧を覚える(武田徹「読書人」10月17日号)
・真実を追ってストーリーを展開させるのではなく、らい予防法の歴史、療養所に残された人達、いまなおハンセン病に対する差別や偏見が根強く残る、
そういう知識をもとにした作り物の世界に過去の事実をはめ込み、お涙頂戴の商業主義で作り上げたのがこの映画だ(多磨全生園の入所者)
共通するのはらい予防法が廃止されたこの50年間の療養所の変化を無視したことへの怒りであり、患者を拘束した悪法への告発がなされていないことへの反発である。