>>578 この記事は「橋本忍の世界」の著者村井淳志の取材を、報じたものですが
本には「歓迎された」という記述はありません。
本では、当初患者団体が映画製作そのものに反対し、交渉の結果字幕を入れることになった経緯がより詳しく説明されています。
当時社会復帰をしつつあった退院患者のために患者団体は、ハンセン病患者が映画に取り上げられる事自体に反対だった、又病気になるのが宿命だという取り上げ方も問題としています。
結果として、患者の姿はほとんど画面に映されなかったし、映画に患者も涙したのであって、患者の中にはやはり認めるべきではないという人もいたことが記されています。
こうした状況を、著者は「歓迎された」とまとめた訳で、著者の主観的判断が入った記述に見えます。これはこの本を読めば、その独断的な雰囲気から感ぜられる所だと思います。