【そんなことは】砂の器3【決まっとる】

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564この子の名無しのお祝いに
Q:映画「砂の器」は、当時ハンセン病患者団体がクレームをつけてああなった、彼らが望んだ映画と聞いたのですが?

A:当時患者団体からの要望で、最後のテロップがつき、面会者が白衣を着ない設定に変わったそうです。
 しかしこれらの変更は映画の基本的な造りを変えるものではなく、また患者がこういう映画を喜んだ訳でもないので、望んだ映画とは言えないでしょう。更に詳しくは、

@宿命というハンセン病を天罰とするような表現は、映画の筋立てに沿った文学的なものでこの部分は患者の要望ではないでしょう

A「こういう患者はもういない」という文は、当時既にほとんどの患者が療養所に収容されていた事実を述べているだけです。むしろ自由を奪われた恨みがこもっているとも感ぜられます。

Bらい予防法反対などの主張が盛り込まれていないのが不思議に思えますが、既に50年以上も法律が施行されマスコミから忘れられた当時の患者の弱い立場を考えれば、この程度のものがせいぜいだったと思われます。