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この子の名無しのお祝いに:
Q:「砂の器」はハンセン病に関する差別を実際に描いている。なぜそれがそれが非難の対象になるの?
A:映画にはハンセン病患者が放浪するシーンしかなく、しかも差別の実態について何も具体的に説明していません。ですので映画を見て法律に起因する人権侵害があったと思う人はいないと思われるからです。
ハンセン病患者が問題にしている療養所への強制収用という甚大な人権侵害、断種や療養所内での監禁という迫害、病気が治っているにも関わらず社会復帰の制度がないことなどが、まったくわかりません。これでは差別を描いているとは言えないからです。
むしろ、映画のテロップや雰囲気が事件を過去のこととする事で、そういった事実を隠す効果を果たしたとも思われます。