【そんなことは】砂の器3【決まっとる】

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532この子の名無しのお祝いに
(今の観客にとっての映画)
2006年現在、この映画を見るには基本的に500のような知識がないと、とんでもない恥をかくことになるように思われる。
映画が当然の事と描いたことが、その後の社会変化で大きく変わったからだ。

今見る観客がそれぞれの見方で楽しんだり、感動することは自由にだが、上記のような知識があれば、
こういう法律を放置した国とそれを見過ごした自分たちに、直接の責任は感じないかもしれないが、
うしろめたさやある程度の責任を感じるのが通常の感覚なのではないだろうか。

なぜなら今この映画を見る人間で、1996年のらい予防法廃止に努力した人間はほとんどいないと思われるからだ。

従って、この映画を手放しで誉める人間は、差別や人権侵害ということに対して本当の所どうなのか?どうも怪しく思われる。

あと数年たてば、自分が生まれた時には既にらい予防法は廃止されていたという、後ろめたさとは無縁の人種が現れるだろう。
そのためにも今一度確認しておきたいものだ。