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この子の名無しのお祝いに:
そして時代を経て、1996年のらい予防法廃止で、患者への人権侵害の過ちが明るみになった時、
公開当時にこの映画を見た人たちも、自分たちが映画に感動していたその時にも、患者は悪法に苦しんでいたことに気づいたはずだ。
もし本当にハンセン病患者に同情したならば、そこに後ろめたさを感じるのが普通だろう。
いやそれどころか、学校では差別はいけないと教えられ自分でもそう思っていたにも関わらず、自分の知らない(あるいは知っているのに見過ごしてる)部分で、
自分が間接的に差別を維持してきたことが判明してしまった訳で、一部の人にはかなりショックだったなのではないだろうか。
そして冷静に考えれば、それが映画が誘導した偽りの情報による誤った判断からきている、と思い当たるだろう。