【そんなことは】砂の器3【決まっとる】

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513この子の名無しのお祝いに
(3)まとめ
以上の調査により、この映画が名作であることは間違いなく、
それがハンセン病による差別による主人公の悲しい行動への同情、そういう人生を映画を通じて知った点であることも決定的ですね。

以上、証明終り。

付け加えるべきなのは、皆がハンセン病患者への差別は病気により自然に起こったもの、そして自分とはおよそ関係ないものと見てることね。
500で書かれてるような、ハンセン病患者への差別が病気自体よりむしろ、らい予防法という法律が大きく関係してるとは、見てないようですね。(そう見てる人もmomokasuteraさん1人いますが。)

(4)感想
「砂の器」についての130本以上の他人の感想を読んで感じた事、
・1人を除きこの人たちはらい予防法が廃止されたことも、ましてやそれが医学的には根拠のないものだったことを知らない気がする。
ハンセン病患者が差別されるのは可哀そうだけど、なぜそうなったかという想像力は働いていない。
・ハンセン病患者が放浪する村々で苛められるのは、はっきり差別だと見てるけど、
加藤嘉のように療養所に収容される事自体が、彼らにとって大きな問題がある(例えば結婚できない)という事だとは見ていない。
・成人した主人公、加藤剛が「自分の父親がハンセン病患者だと知られると差別される」と考える事への言及がない。
つまり映画は74年時点の日本社会それも東京に、ハンセン病への差別があると言っていることに関心を持つ人はいない。
・この人たちは、表面的にはハンセン病患者に同情したような事を書いてるが、1人を除いて主人公の身になって考えているように思えない。
というか映画が主人公の側ではなく、外から描いていることには気がついてない。
主人公の側に立てば、昔の恩人さえ尋ねてこなければ殺人を犯さずに済んだ、むしろ被害者だという見方はない。
宿命つまり主人公が前世から親を殺すような運命だった、などと彼を悪人だと見てる。

以上、疲れびた