小津安二郎の映画

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1この子の名無しのお祝いに
小津関係のスレッドはいくつかあるけど、単独で小津映画を語る
スレが無い。映画人板のほうも停滞してきてるんで、こっちでも
じっくり語りませんか。
2この子の名無しのお祝いに:04/10/17 07:27:23 ID:1FRZpOdM
あっちを使い切ってからにしろよ。
3この子の名無しのお祝いに:04/10/17 07:39:51 ID:8BE8bT1x
DVD第一集ぐらいは、ばら売りしてクレー
4この子の名無しのお祝いに:04/10/17 10:39:32 ID:zlT2LDtU
蓮実の引用とか小難しい理論ばっかしのスレだったらパスだ。
5この子の名無しのお祝いに:04/10/17 11:58:34 ID:lMZvm30A
若き日学生ロマンスに出てくる
松井潤子が可愛くてよかった。
6この子の名無しのお祝いに:04/10/17 19:38:18 ID:iN4tvj26
7この子の名無しのお祝いに:04/10/17 23:57:18 ID:FThVbq9Y
蓮實が
8この子の名無しのお祝いに:04/10/18 00:06:55 ID:BBgGEU2h
言いました
9この子の名無しのお祝いに:04/10/18 15:43:43 ID:1gYw3pTP
テーマがないと語りはじめられんだろ。
最初のテーマ。
「カラーになってからの小津安二郎映画について」

円熟かマンネリか、豪華絢爛か、美男美女が出てくるだけの映画か、傑作の山か。

こんなところからはじめては?
みなさんは、サイレンとや戦前の作品、戦後すぐの傑作群とくらべて、
カラー作品は好きですか?
10この子の名無しのお祝いに:04/10/18 15:45:27 ID:hs51pWsp
好き
カラーになってからの方がいい
11この子の名無しのお祝いに:04/10/18 16:27:38 ID:1gYw3pTP
>>10
もう何年も前に読んだ、高橋治の小津論では、「彼岸花」「秋日和」
といった、カラーでもっともヒットした両作品を
をもっともツマラン脚本で、山本富士子の美しさを楽しんだりする
だけの映画だ、とか、要するに作品としての深みが無い、みたいな
ことを言っていた記憶が。まあこの本は岸恵子を絶賛する一方で、
有馬稲子には妙に冷たいんだが。恨みでもあったのか。
ちなみにカラーのなかでも「秋刀魚の味」は、復調しつつある、と
言ってる。
12この子の名無しのお祝いに:04/10/19 15:21:11 ID:W8sPTX0/
>>11
高橋治は岸ヲタでアンチ有馬だから。
キネ旬で、昔の松竹女優を振り返る対談でも、気持ち悪いほど岸を賛美し、
嫌いな有馬に対しては「自己陶酔に浸ってオツムが留守の人」とクソミソ。
同じ時期に松竹にいたから、何かあったのかもね。
ちなみにこの人はヒッチコックも嫌い。「人間が描けないから」だって、バカみたい。
13この子の名無しのお祝いに:04/10/19 15:54:33 ID:DshmIGWp
岸恵子は高橋治の好みでクローズアップしたみたいで、小津監督の実像とはあまり関係ない感じだね。
『絢爛たる影絵』ってフィクションが混じってるから、映画批評としては全く使い物にならない。
14この子の名無しのお祝いに:04/10/20 00:38:50 ID:E3WKx7Hp
>>12
あなた前にも同じような事書いていたアンチ高橋治でしょう?
15この子の名無しのお祝いに:04/10/20 06:20:27 ID:Pi3r8V2f
「絢爛」は、他の役者は、まあバランスとれてる記述になってるが、
岸・岩を賛美、有馬は異様に低い評価。
晩年の作品の中では「お早よう」については評価してた。
16この子の名無しのお祝いに:04/10/20 06:57:10 ID:Hq2oKNkc
アグファカラー フィルム作品は
いい色出してて小津作品にぴったりだと思うけど。
モノクロ作品でもカラーだったらよかったなと
思う作品もあるくらいだよ。
17この子の名無しのお祝いに:04/10/25 10:12:22 ID:ASEML9hp
「東京の宿」
トーキーと思って観たら、無声だった。
今まで観た中では一番面白くなかった。
18この子の名無しのお祝いに:04/10/27 02:50:19 ID:WiQKkkzR



                ,-、 nn
.r-、 _00           /::::'┴'r'
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、ヽ、 ,ゞ´_::::| l| |「二:::7 .|.l └′/  / /
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     \ ̄  l   ,>ィ''ヾト:r:‐、_
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      / { ゝイ  /.:::::....`丶、.__戈‐
       ! _ | ::|  |::::::::::::::::::::::::::::::;イ:l
      /  `ヾl、 l:::(\____:::::::/ l::|  東京暮色がキネ旬で19位だって!?
.     {     ,ム\\:`‐-‐':/  /:/
     ヽ;:-ィ'´,.、 `?、、 ̄´  /='ィ⌒i
     ! {. ヾ;| l  \  `ヾ='´;: -‐'^'''゛
    ', '、  \\_,,>   ノ::/  } !
      ヽ,\  ヾ;、.__,/∠_   ノ/
        丶丶、ヽ;:::::::;:ィ´  ゙,  /
           `'‐-<.___ノ
19この子の名無しのお祝いに:04/10/27 09:55:22 ID:6IKMqvt8
昨日「長屋紳士録」を観ていたら、妙な顔をハケン
飯田蝶子&吉川満子&子供で写真館に行った時の
写真師のオサンは殿山泰司でっか??
子供を迎えに来る親父は小沢栄太郎でっか??
20この子の名無しのお祝いに:04/10/27 09:58:49 ID:6IKMqvt8
小津映画の出演者は笠智衆以外は「晩春」からは
ガラッと変わったね
21この子の名無しのお祝いに:04/10/27 10:32:24 ID:tDbGUddh
>19迎えにきた親父役は小沢栄太郎だ、若いね。
 殿山は気づかなかった。

>20そう、斎藤達雄も飯田蝶子もさかもっちゃんも使わなくなった
 よ、田中絹代や佐分利信は使ってるが。
22この子の名無しのお祝いに:04/10/27 10:51:05 ID:6IKMqvt8
>>21
やっぱり小沢栄太郎だったか、若いからビクリした。
坂本武も「喜八物」では主演だけど、その他では脇役
やったり、チョイ役だったりで面白い。
斉藤達雄もどう見ても、主役の雰囲気じゃないけど、
主役も結構多いし、脇役やったり、昔の小津映画には
かかせないですね。
それに、これまたあまりスター性のない三井弘次も良く顔を
見ますね。

佐分利信って「晩春」以前に出演していた??

「晩春」から出演者がガラッと変わったのは、
野田高梧と脚本を組むようになった事と関係が
あるんですかね??
23この子の名無しのお祝いに:04/10/27 11:07:10 ID:tDbGUddh
佐分利は「戸田家の兄妹」や「父ありき」に出てたヨ、戸田家の
3男(確か)役はすごく良かった。

小津信者ではないんで、わたすは「晩春」以後の変化の理由はよく
わからないです、とにかく中流以上の家庭が多いでがんす。
24この子の名無しのお祝いに:04/10/27 11:41:02 ID:6IKMqvt8
>>23
そうだ「戸田家の兄妹」を忘れていました。
でも「父ありき」は出演してなかったと思うけど・・・
佐野周二と間違われているんじゃないかと、思ったりして・・・

そう言えば「晩春」以降は中流以上の家庭が多くなったし、
出演者も美男、特に女性は美女の出演が多くなり、主役級は
勿論、脇役にしても有名俳優の出演が多くなったように思いました。
25この子の名無しのお祝いに:04/10/27 13:23:19 ID:AGI4VUye
「父ありき」に佐分利信も佐野周二の同級生役で出ていますよ。セリフはあまり無いですが。
26この子の名無しのお祝いに:04/10/27 14:02:46 ID:6IKMqvt8
>>25
ひえ〜〜「父ありき」に出てましたか、>>23さん大変失礼しますた。
自信満々の知ったかぶり、超恥ずかしいであります。
27この子の名無しのお祝いに:04/10/27 23:26:35 ID:p2ARSoVM
未覚池糖春草夢
28この子の名無しのお祝いに:04/10/27 23:46:31 ID:IImkowZg
>>23
「長屋紳士録」客入んなかったんだよ。これが凄いショックだった。
この年、黒澤は「素晴らしき日曜日」だし、山本薩夫は「戦争と平和」、
吉村公三郎は「安城家の舞踏会」だから焦ったんだね。

それで「風の中の牝鶏」でちょっと変えたけどこの路線も駄目だった。
「東京暮色」でもう一度試すんだけど…

証言が示すように小津は興業成績に非常に敏感だった。
29この子の名無しのお祝いに:04/10/27 23:46:52 ID:IImkowZg
30この子の名無しのお祝いに:04/10/28 08:36:18 ID:KSqg/zuF
じゃアレっすか?小津は古くからの子飼いの役者では客が入らないんで、
見栄えする原節子(好みだったし)、人気の山田五十鈴、有馬稲子(最初
は岸恵子だった)を揃えたってことなのかい?
確かに長屋〜は地味は話で貧乏人の世界を描いてるが自分は好きだなー
笠智衆のルパシカ姿なんてめったに見られん、飯田蝶子と子役の触れ合い
も泣けた・・・こういうのって昔からあった松竹のホームドラマの型だね。
31この子の名無しのお祝いに:04/10/28 09:21:48 ID:GnodzHfd
「長屋紳士録」客が入らなかったのか。
いい映画だと思うけどな。
映画冒頭の音楽もいい。
32この子の名無しのお祝いに:04/10/29 00:10:25 ID:+V/FRou0
かえらじと かねて思えば梓弓
なき数に入る名をぞとどむる
33この子の名無しのお祝いに:04/10/29 01:02:17 ID:vHFwGXnW
去年の小津の命日に筑紫徹也の23の特集で
映画に出た子役二人が50年経って再開ってあったけど
何の映画でだったのでしょうか?
誰か分かる人いますか?

東京物語でしょうか?
34この子の名無しのお祝いに:04/10/29 01:12:15 ID:SirYymhn
>>30>>31
そりゃ「長屋紳士録」はいい映画だけど、時代を考えてみよう。
みんなあの時代は成瀬の「浮雲」の冒頭のような生活だったんだ。
貧乏話じゃほのぼのせずに自分の生活思い出して殺伐とするわけだ。
「晩春」みたいなプチブル映画は労働意欲湧くわけよ。

これは映画の出来とは別の話ね。

「東京暮色」(キネ旬19位)だって有馬の深刻っぷりがイヤだがいい映画だわな。
35この子の名無しのお祝いに:04/10/29 01:19:08 ID:SirYymhn
それから、

>>30
> じゃアレっすか?小津は古くからの子飼いの役者では客が入らないんで、

飯田蝶子とは仲違いがあったみたいだ。
飯田蝶子自身がそう語っている。

平井輝章「実録 日本映画の誕生」だったかな?

36この子の名無しのお祝いに:04/10/29 01:19:39 ID:SirYymhn
>>33
見てないから推測。「お早う」の兄弟。
37この子の名無しのお祝いに:04/10/29 01:22:00 ID:SirYymhn
ああ、50年たってないから駄目か。
「麦秋」の兄弟じゃねーか?
38この子の名無しのお祝いに:04/10/29 03:18:26 ID:i47ODyfI
そう、「麦秋」の兄弟。
食パンを蹴とばして、笠智周に怒られるシーンが好きだ。
で、そのあと家出しちゃうのな。
39この子の名無しのお祝いに:04/10/29 05:36:32 ID:ujL69soI
小津の映画で一応メインで出演した人で
まだ生きてるのって岩下志摩だけ?
40この子の名無しのお祝いに:04/10/29 07:01:48 ID:UTF7VYW4
>>39
縁起でもないw。
司葉子、岡田茉莉子、山本富士子、有馬稲子、久我美子、高峰秀子、
若尾文子、京マチ子、淡島千景、山田五十鈴、岸恵子、そして原節子。

ただ男優では、主演で存命なのは池部良くらいかな?主演ではないが香川京子もいる。
はっきり引退してるのは原節子くらいで、今も活躍中の人ばかり。
高峰は女優はやってない、山田、久我は休業状態だが。
41この子の名無しのお祝いに:04/10/29 07:10:15 ID:qUCITQ4g
>38兄役の人、ロン毛で弟役の人より外見が若かったな。
 歩んできた人生が違うんだろうね、笠父さんの逆ギレに
 プチ家出してみんなが慌てふためくんだっけ。
42この子の名無しのお祝いに:04/10/29 09:39:03 ID:3YwnFOJs
>>40
カラーになって学生、弟役の三上真一郎と、
「小早川家の秋」の鉄工所社長、森繁はダメですか?
43この子の名無しのお祝いに:04/10/29 09:55:45 ID:UTF7VYW4
>>42
私も森繁と宝田明は入れようか迷ったw。ちょい役わき役だけどいい味だしてる。
そういえば三上さんは二本でてるし、小津にも可愛がられていて、小津についての
著書もありますね。
44この子の名無しのお祝いに:04/10/29 09:59:44 ID:UTF7VYW4
それから月丘夢路さんもご存命なんですねえ。「晩春」の。
http://www5e.biglobe.ne.jp/~kff100/kff2004/event.html
45この子の名無しのお祝いに:04/10/29 10:36:27 ID:7lrgOgfl
斉藤達雄・・・吉川満子
坂本 武・・・飯田蝶子

この四人は各同じような雰囲気の役柄で
主役、脇役、チョイ役と良く出ていましたね。
46この子の名無しのお祝いに:04/10/29 11:14:51 ID:SirYymhn
>>44
チョト失礼な言い方じゃないかな。
「もお元気です」とかさ。
47この子の名無しのお祝いに:04/10/29 12:15:55 ID:ujL69soI
>>40
原節子ってまだ生きてたんだ
という事は84歳?
48この子の名無しのお祝いに:04/10/29 12:17:31 ID:ujL69soI
>>40
岸部今日子ってまだ生きてますよね?
4942:04/10/29 12:41:45 ID:7AXx43ns
>>48
岸田今日子だよ。岸部一徳・シローの親戚みたいに聞こえるよw
あの加東大介と笠との阿佐ヶ谷のトリスバーの掛け合いは大好きな
シーンですね。

>>UTF7VYW4
三上さんの本は未読なんですが、どこかで、「不良学生だった自分を
拾い上げて使ってもらった、小津監督には、終生、感謝する」って
言ってました。

ちょい役ついででは、環三千代って女優さんも好きです。
「お早よう」の大泉混と同棲して、いつもガウン姿のるバーホステス。
「小早川の秋」の加東と森繁が原節子と待ち合わせしてるバーのホステス。
「秋刀魚の味」で、高橋トヨの小料理屋に来る北龍二の若い後妻。
小津のタイプだったのかなぁ。


50この子の名無しのお祝いに:04/10/29 13:02:05 ID:UTF7VYW4
>>49
「巨匠とチンピラ 小津安二郎との日々」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163573801/qid%3D1099022211/250-5013102-4198623

「秋刀魚の味」のおかげで、環三千代って私も気になってましたが、
消息スレではずっと前に亡くなっているとされていたが、よくわかりません。

>>47
まあ何十年も前に引退、隠遁生活に入ってますから。
何年か前にフォーカスした雑誌があったけど・・・

>>46
「いまもご活躍なんですねえ」、としておきましょう。

51この子の名無しのお祝いに:04/10/29 13:24:24 ID:7lrgOgfl
>>49
>あの加東大介と笠との阿佐ヶ谷のトリスバーの掛け合いは大好きな
シーンですね。
良いシーンだった。岸田今日子が銭湯帰りか風呂桶持って、髪には
ネットみたいなん被って加東大介「いつもの、かけます」とか何とか
言って、海軍式の敬礼をしてましたね。

>「お早よう」の大泉滉と同棲して、いつもガウン姿のるバーホステス。
それは泉京子じゃなかったかな??

5249:04/10/29 13:25:50 ID:7AXx43ns
>>50
すいません。間違えました。
「お早よう」のジャズミュージシャン大泉晃のホステス風奥さん役の女優は
松竹グラマー路線の泉京子でした。環三千代と似た雰囲気だったので。
「秋刀魚の味」の後に引退結婚したとか。
5349:04/10/29 13:36:53 ID:7AXx43ns
>>51
ほぼ同時にカキコしてたようで。ご指摘ありがとうございました。
さっき書き込んでから、あれって思い、jmdb見たら、泉京子だった。

岸田今日子と加東大介のバーのシーン、すごく良いのだけど
フジかなんかのリメイクで、宇津井健が笠の役をやって、
岸田の役を、片平なぎさがやって、銀座のルパンjでロケしてたのを
2年ほど前に正月番組で見ましたが、軍艦マーチのエピソードが、
三波春雄の万博音頭になって、設定もキャラも、ダメダメでした。
戦争の影と男たちの思い出したくないこともあるが、
軍隊生活に対するそこはかなる郷愁というアンビバレントさが
出てないとね。
54この子の名無しのお祝いに:04/10/29 14:38:28 ID:7lrgOgfl
>>49
「秋刀魚の味」のリメイクは知らなかったです。
「東京物語」のテレビリメイクで同じく宇津井健&八千草薫主演を
観ましたが、あまり面白くなかったです。

高橋トヨ(とよ、豊、豊子)はよく料亭の女将役で出ていましたね。
それもいつも料亭の名前は「若松」じゃなかった??
「秋刀魚の味」「麦秋」「秋日和」・・・他はなかったですか??

それから気になっていたのが「秋刀魚の味」では東野英治郎を囲む
同窓会のメンバーで他の映画では、飲み屋の隅で酒飲んでいる役の多い
菅原通斉、小津映画以外では観た記憶がないんですが・・・
55この子の名無しのお祝いに:04/10/29 14:40:50 ID:UTF7VYW4
>>53
どっかのインタビューで、まさに三上さんが、「軍艦マーチをいれないようじゃあ、
別物ですね」、と、やはりドラマについて批判的なことを述べていた。

>戦争の影と男たちの思い出したくないこともあるが、
>軍隊生活に対するそこはかなる郷愁というアンビバレントさが

「秋刀魚」「彼岸花」「早春」「お茶漬」、みんなそうですね、戦争はこりごりだが、
なぜだか楽しい思い出も・・・という感じのテーマ。

ところで「秋刀魚の味」のリメイクって財前直美だそうだけど、「秋刀魚の味」
の岩下って、実年齢二十歳くらい、設定も24くらいだったはず・・・。
晩婚化の現代を意識したのかもしれないが、ちょっと年いきすぎてないか・・・。
リメイクといえば「東京物語」も松たか子でリメークされて(原節子の役を・・)、
「晩春」は、これは市川崑が去年ドラマにしたけど、どうなんだろう。
56この子の名無しのお祝いに:04/10/29 14:53:25 ID:UTF7VYW4
>>54
そもそも役者じゃないからね、菅原さんは。小津とは大船撮影所の土地問題だか
なんかをきっかけに知り合ったというが、政財界のフィクサーで、小津の芸術院賞
受章に奔走したとか。以下のページをご覧ください。

http://www.dokokyo.or.jp/ce/kikanshi9905/tokushu/02.htm
一方、土木懇話会は設立時の申し合わせにより、昭和二十三年九月に土木工業協会に発展解消し、
社団法人の許可申請を東京都知事に提出し、昭和二十四年四月二十八日に社団法人の許可を受けたのです。
社団法人土木工業協会の誕生は、戦後の混乱の中から土木業界の秩序が再生し、相互に競い、
切瑳拓磨しながらも復興事業を遂行する大きな力が全国的に一つに組織化されたことを意味しており、
今日がちょうど社団法人日本土木工業協会の、記念すべき半世紀目の誕生の日にあたるわけであります。
以来、わが国の国土づくりへの貢献、建設業の社会的理解の促進、入札・契約制度の改善などを
果たしてきた歳月の経過を考えると感慨無量のものがあります。

 初代会長には鉄道工業会長だった菅原通済(すがわらみちなり)氏が就任されましたが、
余談になりますがこの方は、菅原恒覧氏のご子息であるだけでなく、芦田内閣の支援者であったり、
三悪追放キャンペーンで名を成したり、映画俳優になったり、国宝・古美術の収集で有名な
常磐山文庫(ときわやまぶんこ)を開設したり、と波乱に満ちた生涯を送られた、希代の風雲児でありました。

5749:04/10/29 15:12:33 ID:7AXx43ns
>>54
宇津井版「東京物語」も観ましたってゆーか
DVD買ってしもた(汗。 ガッカリでした。  
「若松」はとんかつ屋の名にも
使ってますよ。原節子と司葉子がビール飲みながら食してる。
通斉はUTF7VYW4さんがが指摘してる通りのシロウト。

>>UTF7VYW4さん、
あのトリスバーのシーンは、戦後15−6年経って、駆逐艦の機関兵曹上がりで、
自称「ポンコツ屋」を経営している加東が、「今頃、戦争に勝ってたら、艦長、
ニューヨークですよ、ニューヨーク。」「眼の青い連中が、こう髷なんか結って、
三味線とか弾いてますよ。」とけしかけると、笠がたしなめて、
「戦争に負けて無茶にいばる奴がいなくなったのはいいよな。」と納得して、
軍艦マーチをまたかけた銭湯帰りの岸田今日子の敬礼のマネに、
海軍式は脇を閉じるのをジェスチャーで教えながら、店内を行進するところが、
いつもジワーっと感動します。 祖父も、父も戦争行ってたので。


58この子の名無しのお祝いに:04/10/29 15:23:38 ID:7lrgOgfl
>>56
そうですか、始め見た時に何か記憶のある顔だと思ったけど、
俺がまだ小っこい時に日曜日の早朝にテレビでやっていた「時事放談」
みたいな番組に出ていなかったですかね??そんな事解らんですね。

全然関係ないが好きな場面
「麦秋」
冒頭で、朝食の場面
原節子「イサムちゃん、顔洗ってらっしゃい」
イサム「洗ったよ」
原「まだでしょ、早く洗ってらっしゃい」
イサム、洗面所に行ってタオルだけを濡らすして帰ってくる
イサム「洗ったよ」
原ニコッと微笑む、カメラは洗面所のタオルを映す、もう少し台詞が
あったように思うけど、大体こんな感じだった。

祖父菅井一郎とイサムに庭先での場面
菅井「イサム、お爺ちゃん好きか?」
イサム「スキ」
菅井、菓子缶から煎餅を一枚イサムに
菅井「お爺ちゃん、大好きか?」
イサム「大好き」
菅井もう一枚煎餅をあげる
イサム「大好き、大好き」
菅井もう一枚あげると、イサム廊下に出て
イサム「好きじゃないよ、大嫌いだよ」

後、大仏さんの前で高堂国典が紙ごと
キャラメル食べる場面も良かった。
59この子の名無しのお祝いに:04/10/29 15:34:27 ID:qUCITQ4g
ここ小津板にしては非アカデミックでいいスレだね。
60この子の名無しのお祝いに:04/10/29 15:40:51 ID:UTF7VYW4
今日は大学の授業がないのでなんか昼間っから書き込みまくってますが(笑)。

>>57
そうでしたか。小津安二郎も、戦線では随分苦労したらしいが、戦地で佐野周二と
2人で笑ってる写真(佐野は凄い鬼軍曹だったらしいが)を見たり、シンガポールで
捕虜になって、アメリカ映画ばっかり見てたとかいう話を聞くと、戦時中にたいする
アンビバレントな思いがあったのだろうと思います。
そういえばトリスバーの加東大介も、戦争時代の記録を「南の島に雪が降る」という文章にして、
映画にもなってますよね。「早春」でも戦友の役でした。

>>58
いや、政財界の大物だから、そういう番組に出てた可能性は高いですw。
出演作→ http://www.jmdb.ne.jp/person/p0211380.htm
「麦秋」はいいですね。小津の最高傑作かもしれません。
61この子の名無しのお祝いに:04/10/29 15:54:31 ID:CRPPjbZL
劇団若草の島津雅彦君て今いくつくらいになったんだろう。
「お早よう」では愛くるしかったけど「天国と地獄」では大分手足が伸びてましたよね。
6249:04/10/29 15:56:35 ID:7AXx43ns
>>UTF7VYW4さん
こちらは、ヒマな会社で個人ブースから書き込んでますが(笑)
お年の割には、大分お詳しい。頭が下がります。
加東大介は大好きなので「南の島に雪が降る」も先日文庫で
やっと読みました。「小早川家の秋」での森繁との掛け合いも
最高ですよ。「気にいったら(原節子を)、サイン送りますわ」大阪弁。

小津は確かシンガポールで抑留中に「風と共に去りぬ」を観て愕然としたとのことです。

「時事放談」ですが、細川隆元と藤原弘達の対談で、通常ゲストは
いなかったと思います。父が毎日曜日観てましたから。
63この子の名無しのお祝いに:04/10/29 16:03:07 ID:7lrgOgfl
>>60
俺は客が来なくて仕事が暇で暇で、仕方ないのでパソコンに
へばりついて・・・トホホホ、情けない。

加東大介「早春」では池部良の戦友役。
戦友の集まりがあって、その帰りに三井弘次と三人で
池部良の家に深夜に行くんでした。嫁の淡島千景は怒って
池部に「あんたも二階で寝なさいよ」とか言われて、蒲団を
運んで三人で雑魚寝、そんな感じだったと思うけど・・・

俺は殆どの作品が甲乙付け難く、最高傑作だと思っています。
64この子の名無しのお祝いに:04/10/29 16:18:28 ID:3MR7HFZB
淑女は何を忘れたか は評価低そう
65この子の名無しのお祝いに:04/10/29 16:20:50 ID:7lrgOgfl
>>62
「時事放談」の細川隆元と藤原弘達の対談は憶えていたんですが、
似たような番組に出演していたような記憶が微かにあったもんで・・・

こんなレスしていると次から次から色んな事を思い出しますよ。

「淑女は何を忘れたか」の栗島すみ子が凄く印象的でした。
全然時代が違うのに、一瞬「松竹新喜劇」の酒井光子かと勘違いしましたよ。
桑野道子の大阪弁は大阪人からするチョイト不自然でした。
上流夫人の吉川満子&飯田蝶子は吉川満子はまだしも、飯田蝶子は
どう見ても長屋のおばはんにしか見えなかった。その旦那が坂本武で
これもゴルフなんぞをしてましたが、どう見ても長屋のおっさんにしか
見えなかったのが辛いところです。
6649:04/10/29 16:29:56 ID:7AXx43ns
質問ですが、どなたか,渋谷実の「大根と人参」を観た方は
いらっしゃいますか?小津映画出演者大分登場してますが:
http://www.jmdb.ne.jp/1965/co000040.htm

小津作品へのオマージュとして城戸が企画製作したとの
ことだが、渋谷が自分の色を出そうとして駄作になったと
どこかで読みましたが。
67この子の名無しのお祝いに:04/10/29 16:42:21 ID:7lrgOgfl
>>66
「大根と人参」は未見なんですが、同じ渋谷実監督の
「好人好日」は観ました。出演は笠智衆、淡島千景、岩下志麻
高峰三枝子、乙羽信子ETCでしたが、俺はあまり面白くなかったです。
この映画の後に「大根と人参」を観る予定にしていましたが止めました。

自分勝手な感想なので悪しからず
68この子の名無しのお祝いに:04/10/29 16:58:58 ID:7AXx43ns
>>65
リロード漏れで返事遅れました。
隆元がいつも和服で、弘達が背広着てましたが、
菅原通斉のイメージが、あのころ(多分35年くらい前)の記憶
としてあるのでしたら、正直スゴイですね。

こちらもご健在の役者、もう一人思い出しました。
桜むつ子、「東京物語」から全部6本出てますね。
いつも、バーのマダムとかおでん屋の女将とかで、本人は
キャスティングに不満だったとか。松竹専属だったのに、
大映で京マチ子欲しさに撮った「浮草」にも出てるし、
小津の水商売筋配役のお好みだったのかも。
近作の「スィング・ガールズ」にまで出てるとはw
http://www.jmdb.ne.jp/person/p0134800.htm
芸歴むちゃくちゃ長い、現役では森繁、森光子並み一歩手前。
確か、戦後すぐの浅草額縁ショーあたりからのストリップ嬢経験
からの松竹入りのはずです。
69この子の名無しのお祝いに:04/10/29 17:19:32 ID:7lrgOgfl
>>68
40年位前だと思っていました。まだ小学生高学年か中学の頃
の記憶にあるんです。

桜むつ子の出演作はどれがどの役だったか思い出せない。
愛想もくそもない飲み屋の女将で、酔っ払った東野英治郎に
「看板だから、お帰りよ、ったっく」と毒づいていた映画と
岡田茉莉子の親父の後妻でおでん屋の女将、この時は優しげな
雰囲気でしたよ。
70この子の名無しのお祝いに:04/10/29 17:29:00 ID:UTF7VYW4
>>61
「手足が延びて」って表現に笑ってしまいました。劇団出身だったのか。

>>66 >>67
「大根と人参」は見たのですが、たとえば小津安二郎の特集なんかのおまけとして
上映されている事が多いのですけど、小津映画のつもりでみるとずっこけます。
ただ、最近渋谷実の特集で何本か彼の映画を観たのですが、彼のカラーだと
思えば、腹も立たないのかもしれません。笠智衆のキャラからして、小津の笠、
とは全然違う。
ただ、渋谷映画としても傑作とは言いがたいなあ。

ただ、小津映画のスター総出演で、「あ、あの人が出てる」みたいな楽しみ方は
できます。笠が失踪する映画なのですが(笑)、その最中、司葉子、有馬稲子、
岡田茉莉子といった小津映画のスター(にくわえて加賀まり子、乙羽信子、池部良)
が一同に会するシーンが壮観でした。(じっさいそれを観た長門裕之の「壮観だなぁ!」
というセリフがあります。)
71この子の名無しのお祝いに:04/10/29 17:29:02 ID:7AXx43ns
>>69
後者の桜むつこのそれって、「秋日和」ですよ。
おでん屋ではなく、目黒あたりのお寿司屋さん。
岡田茉莉子が原節子と司葉子の縁談話をこじらせた謝罪代わりに
例の三巨頭におごらせた上、だまして、自宅の寿司屋まで連れてくる。
桜むつ子が「あら、お帰りなさい」とか言うと、佐分利信が「なんだ、
ここ君の家かぁ?」って答えるシーンですよ。
72この子の名無しのお祝いに:04/10/29 18:00:26 ID:7lrgOgfl
>>71
そうか「秋日和」でしたか。
例の三巨頭は佐分利信、中村伸郎、北竜二グループと
笠智衆、中村伸郎、北竜二グループの二通りでしたか?

「東京物語」はレオ・マッケリー監督の「明日は来たらず」からヒントを
得たような事を以前に読んだ事があるのですが、むしろ
「戸田家の兄妹」の方が「明日は来たらず」に良く似ているように
思いますが・・・

後閉店まで一時間、もう少し付き合って下さい。スンマヘン
73この子の名無しのお祝いに:04/10/29 18:13:54 ID:1PLZUQYP
『彼岸花』の、蒲郡でのクラス会のシーンが好きです。
あそこで合唱される歌は何という曲ですか?
74この子の名無しのお祝いに:04/10/29 18:16:17 ID:7AXx43ns
>>72
三巨頭は佐分利信、中村伸郎、北竜二です。
確か「こんな目黒の場末かぁ」とか、中村が言うと
岡田茉莉子が「場末で悪かったわね。お酒ジャンジャン持ってきて!」
カウンターに通斉がいて、「ハマグリは初手かぁ」とか「チュチュータコかいな」とか
独り言を言ってるようなシーンであった記憶が。

「明日は来たらず」は生憎観てないです(悲

市川崑の「娘の結婚」を今度探してみようかなと思ってます。
75この子の名無しのお祝いに:04/10/29 18:23:34 ID:7AXx43ns
>>73
蒲郡プリンスのとこの旅館でロケしたシーンですね。
曲までは覚えていないんなぁ。旧制高校のクラス会でしょうね。
自分は、佐分利信、浪速千栄子と山本富士子の京都の旅館のシーン
が好きです。「おかあちゃん、今日は先繰り先繰り、いい考え出てくるなぁ。」
「当たり前や。ここが違う!」っていうあたりの掛け合い、佐分利の
広島行きを説得するところ。
76この子の名無しのお祝いに:04/10/29 18:35:26 ID:7lrgOgfl
>>75
「彼岸花」、その場面の浪花千栄子は絶妙でしたね。
「小早川家の秋」では全然持ち味が発揮されていない様に
思いましたが、「彼岸花」では、主演場面場面で持ち味全開
「悪名」の因島の女親分に匹敵する位印象に残っています。

「明日は来たらず」機会があれば是非ともご覧下さい。
77この子の名無しのお祝いに:04/10/29 18:48:08 ID:7AXx43ns
>>76
「小早川」は中村雁治郎の映画ですからねぇ。
団玲子との掛け合い「おとうちゃん、いつ毛皮こうてくれるん?」
「おう、きつねか、まだそんな陽気ではないやろ。」みたいな
カンジでin京都弁(?)のシーンが好きです。
東京出身なので、きれいな浪速千栄子のような関西弁を聞くと
なんだかいい気持ちになります。
治郎も自分の実の娘ではないのを知らずか、知ってるのか?
未見なんですが、「女系家族」が死ぬほど観たいです。
スレ違いすいません。
78この子の名無しのお祝いに:04/10/29 18:54:02 ID:7AXx43ns
>>76
ググったら、↓が出てきました。
http://www.rikkyo.ne.jp/grp/ias/ras/20/review.html
79この子の名無しのお祝いに:04/10/29 18:56:26 ID:7lrgOgfl
確か「宗方姉妹」「小早川家の秋」は東宝で、
「浮草」が大映でしたね。「宗方姉妹」は出演者が
小津映画常連組が多いのでさほど感じませんが、
「小早川家の秋」「浮草」は出演者がガラッと違う所為か
松竹の小津映画とは別物のような気がしてなりません。
80この子の名無しのお祝いに:04/10/29 18:59:38 ID:7lrgOgfl
>>78
ありがとさん
81この子の名無しのお祝いに:04/10/29 19:00:07 ID:7AXx43ns
>>79
他社で撮ったカラーフィルムはアグファだったかわかりませんが、
カメラマンと美術が変わるし、「あ、それもう少し鎌倉「に寄せて」
とかもないでしょうし。「小早川」の最初のバーなんて
スチールだったら「社長」シリーズって言ってもわからない筈w
82この子の名無しのお祝いに:04/10/29 19:02:30 ID:7lrgOgfl
>>81
カラーの事は全然解りません。本日はこれにて帰ります。
サイナラ〜
83この子の名無しのお祝いに:04/10/29 19:13:51 ID:UTF7VYW4
>>73
青葉茂れる桜井の〜♪
ttp://www5f.biglobe.ne.jp/~futakoz/versoj/v-senzenkayou/sakurainowakare.htm

同窓会で中村伸郎が歌いだして合唱になる曲、末尾でも電車で佐分利信が
口ずさむきょくなら、「桜井の訣別(わかれ)」です。
84この子の名無しのお祝いに:04/10/29 19:22:31 ID:UTF7VYW4
>>81
なんたって加東&森繁ですからねぇ。
あのバーの雰囲気も、他の小津映画の雰囲気とちょっと違う気がしました。
セットの構造はどうだったか忘れたけど・・・。
85この子の名無しのお祝いに:04/10/29 19:53:52 ID:jeqmJc+S
>>79
「宗方姉妹」は新東宝。

>>81 >>84
「浮草」「小早川家の秋」もアグファ・カラー。

「小早川家の秋」のときは、撮影が黒澤組の中井朝一、照明が成瀬組の石井長四郎と、
東宝としては一流のスタッフをつけているが、美術だけは「宗方姉妹」「浮草」でも組んだ
下河原友雄を連れてきた。あと、編集も東宝のベテラン、岩下広一が最初は繋いだが、
小津が気に入らなくて、いつもやっている松竹の浜村義康に繋ぎ直させたとか。
86この子の名無しのお祝いに:04/10/29 21:16:14 ID:3YwnFOJs
>>84
森繁が原節子に名刺渡して自己紹介するシークエンスで、
加東に原が気に入ったと伝えるために、鼻を触るサインを出す。
加東があまりに早い森繁の反応に驚いて眼を剥く。
スチールだったら絶対に社長シリーズ。
87この子の名無しのお祝いに:04/10/29 21:24:22 ID:3YwnFOJs
君、オーケー、オーケーや。大オーケーや。ま飲みいな、いこいこ、祝杯や。
88この子の名無しのお祝いに:04/10/29 21:28:08 ID:UTF7VYW4
シュボッ(ライターの大きな火)
89この子の名無しのお祝いに:04/10/30 01:31:28 ID:DuTrKRTe
「小早川の秋」で、藤木悠をまいたと思って安心して
浪花千栄子に経緯を話すと、「だんはん、一本つけまひょか?」と箱膳挟んで、
真夏にキャビアをつまみに燗酒を差しつ差されつ。
一度やってみたいな。
90この子の名無しのお祝いに:04/10/30 09:11:15 ID:eJrFx3kU
>>85
「宗方姉妹」は新東宝でしたか

小津監督が誰かと共同で脚本書いて、田中絹代が監督した
映画あったでしょ、タイトルが喉チンコまで来ているけど出てこない、
エット、エット解らんですか?
それと里見クが何か絡んでいて、中村登が監督した岩下志麻が
主演する映画、ホレあったでしょ、何だったかな???
レンタル屋さんでいつもタイトルが出てこず、イライラ
91この子の名無しのお祝いに:04/10/30 09:14:32 ID:x4FtYfVf
月は上りぬ
暖春
92この子の名無しのお祝いに:04/10/30 11:38:38 ID:eJrFx3kU
>>91
ありがとさん、コレ、コレ、これですよ。
また直ぐに忘れてしまいそうですが・・・

今日も暇なので、また好きな場面を思い出して
「戸田家の兄妹」
父の一周忌、遅れてやって来た次男佐分利信が会食の席で
長男夫婦、斉藤達雄、三宅邦子や長女吉川満子の母、末妹に
対する不人情をきつく批判する。次に妹の坪内美子を呼ぶ場面
佐分利「おい綾子、ここに来い」坪内美子おずおずと佐分利の前に座る
佐分利「何故お母さんが別荘に住んでいるんだ」
坪内「それは、お母様がお決めになった事」
母「そうなんだよ、私が決めた事なんだよ」
佐分利「お母さんは黙っていて下さい」
佐分利「たとえお母さんがそう言っても、頼んででも来て頂く
べきじゃないのか」
そこへ、佐分利の隣の座っていた坪内の夫が口を出す
佐分利「お前は、黙れ」
そうして次女夫婦、長男夫婦、長女と退席する。
こんな感じでしたかね

93この子の名無しのお祝いに:04/10/30 12:26:42 ID:DuTrKRTe
>>85
「浮草」のキャメラは宮川一夫だけど、小津も一目おいたのか
俯瞰もあるし、ローアングルもやや松竹より高い気がする。
>>89
同じく「浮草」杉村春子と雁治郎の箱膳・燗酒シーンもありますね。
真夏で杉村が自然に雁治郎を団扇であおぎつつ。
大映の伝統でセットはすごい。
でもちょっと「殺陣師段平」かとオモタw
どちらも、新国劇演技は上田吉二郎監修らしい。
94この子の名無しのお祝いに:04/10/30 14:42:40 ID:TkQgUe2k
>>92
綾子に張り手をするシーンが戦後カットされたらしいよ。
95この子の名無しのお祝いに:04/10/30 15:34:35 ID:eJrFx3kU
>>94
そうそう、俺も何かで読んだよ。旦那を先にぶっ飛ばして、それから
綾子を殴る予定だったみたいだけど、旦那の方は撮影されなかった
みたい、佐分利信、怒っていたからそのシーン観たかったなぁ〜

でもラストで高峰三枝子が結婚相手に薦めた桑野通子が訪ねて来た時に
部屋着で飛び出し、家の裏の砂浜で跳び上がって終るラストはコミック過ぎて
どうかと思いました。
96この子の名無しのお祝いに:04/10/30 16:54:36 ID:6+BOstUX
桑野通子がいまいち不美人なのが嫌だな
97この子の名無しのお祝いに:04/10/30 17:42:26 ID:eJrFx3kU
>>96
そうですか、美人系じゃないですが、娘同様になかなか個性的な顔立ち
で魅力的だった。
「淑女は何を忘れたか」の時は大阪弁丸出しのお転婆娘役だったので、
そんなに思わなかったけど、この映画では清楚で気品があって感じが
良かったと思ったんだけどなぁ〜
98この子の名無しのお祝いに:04/10/30 19:51:35 ID:c/C8Decp
戸田家の兄妹で佐分利信が自分の帽子を高峰三枝子の頭にのせるシーンが好き。
最初人間関係がよくわからなくて、あの2人夫婦かと思った。
99この子の名無しのお祝いに:04/10/30 22:12:11 ID:FmP8kL7z
戸田家の人間関係は、ほぼ小津家とおなじだったらしい。
ただ母親はもっと強気だったそうだが。
100この子の名無しのお祝いに:04/10/30 22:24:20 ID:Q65J+QgC
桑野通子はデブっていうか、、、。
当時は今で言う誰と同じ人気だったんだろう。
101この子の名無しのお祝いに:04/10/31 00:25:27 ID:xeyE5UOG
>>73
■青葉茂れる
http://bariken.com/hprecital-Aobashigereru.shtml
■「小 楠 公」
乃父之訓は骨に銘じ
先皇之詔は耳猶熱す
十年蘊結す熱血の腸
今日直に賊鋒に向って裂く
想う至尊に辞して重ねて茲に来り
再拝腑伏して血涙垂る
心を同じゅうするもの百四十三人
志を表す三十一字の詞

かえらじと かねて思えば梓弓
なき数に入る名をぞとどむる

鏃を以て筆に代え涙に和して揮う
鋩は板面にほとばしって光陸離たり
北のかた四条を望めば妖氛黒し
賊将は誰ぞや高師直
渠が頭を獲ずんば臣が頭を授けん
皇天后土臣が臆を鑑みよ
成敗は天也言う可からず
一気磅はく万古に存す
君見ずや芳野の廟板旧鑿の痕
今に至るまで生活す忠烈の魂
■いまださめず ちとうしゅんそうのゆめ
少年易老学難成
一寸光陰不可軽
未覚池糖春草夢
階前梧葉已秋声
102この子の名無しのお祝いに:04/10/31 01:59:00 ID:CH/UH7+y
小津映画って最近テレビいろいろリメークされていますが
あれのビデオやDVDなど発売されているのでしょうか?
一応秋刀魚の味とかストーリーはほぼ同じらしいので
どんな感じなのか見たいのですが

黒澤の赤ひげなどはありますよね?
103この子の名無しのお祝いに:04/10/31 02:12:17 ID:8A5hqiQD
DVDあるから検索しろ。
104この子の名無しのお祝いに:04/10/31 09:37:53 ID:AICRaOWw
「戸田家の兄妹」で坂本武は骨董屋で出ていたと
思うけど、笠智衆も多分出ていたと思うんですが、
どの場面で、どんな役だったか思い出せない??
105この子の名無しのお祝いに:04/10/31 11:16:51 ID:U5GcEvV/
>>55
>>102
ちと、小津版とフジのリメイク、「秋刀魚の味」で配役比較してみます。
平山周平:笠智衆 宇津井健
平山路子:岩下志麻 財前直見 15才くらい上乗せw
平山幸一:佐田啓二 佐野史郎
妻秋子:岡田茉莉子 余貴美子 ほぼ年倍ですw
河合秀三:中村伸郎 米倉斉加年
堀口晋:北竜二 井川比佐志
堀口たま子:環三千代 若村麻由美
佐久間清太郎:東野英治郎 植木等
佐久間伴子:杉村春子 泉ピン子
バーのマダム:岸田今日子 片平なぎさ
脚本設定はほぼ忠実、ただし、バーのシークエンスは、阿佐ヶ谷のトリスバーを銀座の老舗バーに替えたり、
周平の経験をゼネコンOBにして軍艦マーチを万博音頭にしたところなどは、
表現すべきムードが破綻してました。
106この子の名無しのお祝いに:04/10/31 21:17:32 ID:U5GcEvV/
白黒最期の「東京暮色」は公開時から不評多くと聞きますが、
木下の「日本の悲劇」よりはずっといいと思います。
山田五十鈴があの時代の女の悲しみを、原節子・有馬稲子が
男運のなさに苦しむ姿を哀切いっばいに演じてます。
中絶したあと、原の幼児を見掛けて、後悔のあまり絶句。
でも記憶に残る好きなシーンは、冒頭の笠、田中春雄、浦辺粂子の
的矢のコノワタと牡蠣をめぐってのやり取りや、五反田の雀荘で高橋貞二が
有馬の「ラージポンポン」を悪友達や中村伸郎に当時のNHK風に語るとこや、
山田と中村が昼間のおでん屋で杯をかわすシーン、また上野駅の一連のシークエンスは、
周囲の描き方とカット割が家族の別離を強調しており心に残ります。
へたな麻雀好きの商家のだんなを演じる通斉が売防法の記事を読むとこは笑わせますし、
藤原釜足のラーメン屋もいい味出してますw
あとほんとに有馬稲子はキレイです。
107この子の名無しのお祝いに:04/10/31 21:45:35 ID:8A5hqiQD
>>106
> 山田五十鈴があの時代の女の悲しみを、

「あの時代」ってどういうこと?
山田五十鈴は男と逃げたんでしょ?

自分勝手に別れた子供だけどどうしても…
って感情表現は流石にうまいと思ったけども。


108この子の名無しのお祝いに:04/10/31 22:20:28 ID:U5GcEvV/
>>107
笠が京城支店単身赴任中の浮気で離別、男と満州に、そしてシベリア抑留、その地で男と死別。
抑留所で中村伸郎と知り合い戦後10年近くたってからの引き上げ。
「あの時代」とはそういう意味で、特別な時代つてことです。杉村春子演じる義妹が「むこうで大変苦労したみたい」と。
母・五十鈴の写真は戦災で一枚も残っていないことも伏線になってます。
109この子の名無しのお祝いに:04/10/31 22:38:19 ID:8A5hqiQD
いや、特別な時代が浮気を誘発しているわけじゃないよね。
笠が戦死したと思っていたらというのなら判るんだけど、
あれは戦争絡めないでも成立する話だよね。
単なる単身赴任だもんね。

抑留時代に伸郎と逢って深い仲にならなくても、
浮気で別れたわけだから、有馬たちに逢えなくて当然だし。

野田+小津にしてはやけに冗長な設定だと思うんだが。
110この子の名無しのお祝いに:04/10/31 22:52:39 ID:U5GcEvV/
プロット設定を冗長と見るかは見解の相違でしょう。
戦前から戦後にかけての中産階級家庭の離散と崩壊と孤独を描いてると思うから、
戦争の影響を五十鈴の遍歴に具現化することにより、アプレの有馬との断絶をわかりやすくしているのだと思います。
あえて言えば当時の社会風俗の普遍ステレオタイプ。
111この子の名無しのお祝いに:04/10/31 23:21:05 ID:8A5hqiQD
他にも変だなーと思うのは、
有馬の付き合っている相手の人物像がほとんどないのね。
有馬を捨ててしまう薄情な男であることははっきりしているけど、
主役である有馬を捨てる重要な役なのに、有馬との関係がほとんど描かれない。
だから有馬の立ち場が判りづらい。

演出はいつも通り冴えていると思うけど、脚本は訳がわかんない。
いくら意見が合わなかったと言っても、この二人でこんな酷い脚本は他にない。
112この子の名無しのお祝いに:04/10/31 23:43:11 ID:U5GcEvV/
あのボーイフレンドのキャラ設定と田浦正巳のミスキャストは禿同。
不評が多いのでいい所も見出だすように探して観てるw
113この子の名無しのお祝いに:04/10/31 23:59:29 ID:8A5hqiQD
まあ、キネ旬でも一応19位の順位は付いているわけだからね。
本人は相当の自負の元「なにせ19位」と嘆いているんだろう。

ついでに書くと、
ほとんど山田五十鈴が主役なんだが、
そうすると笠智衆の役が訳わからん。
二人が合い見えることがないのは受け入れるとして、
笠は原にする進言以外は、実質ストーリーに貢献していない。
ただいるだけだと言っていい。
これで山田の孤独感を際立たせているといえないこともないけど、
やっぱり全体が散漫なものになってしまっていると思う。
主要人物の相関関係の描き込みが甘い。

野田と小津の意見の食い違いは何が原因だったんだろう。
俺は山田五十鈴の役の肉付けは、
小津がかなり強引に挿入したんじゃないかと思っている。
根拠は特にないんだけど(w、
「風の中の牝鶏」でも妻の不義を扱っていて、
こちらには野田は入っていないから。
114この子の名無しのお祝いに:04/10/31 23:59:38 ID:bHmDtgac
>>109
ストーリーを骸骨に還元するあなたの見方はつまらんな。
戦争がらみでもがらみでなくても、いや江戸時代でも国元と江戸で
単身赴任はあるし、未来のはなしとしてだって、神話時代だって、
成り立つんだよ。その普遍的物語が「あの時代」に設定されることで出てくる
過剰な部分を楽しんでこその「東京暮色」でしょ。
115この子の名無しのお祝いに:04/11/01 00:03:41 ID:mbGvm8PK
しかし野田+小津の脚本は
骸骨がしっかりした上で肉付けしてあるのがとてもよいからねえ。

深作の映画みたいにでたらめな奴も面白いけどね。
116この子の名無しのお祝いに:04/11/01 08:40:42 ID:VPOsWZxk
>113やっぱアレだな、小津ファンって理屈っぽいな。
 野田の脚本まで詳しく分析してるとこなんかね。
 
 あのねー小さな不幸(浮気)なんてのは大きな不幸(戦争)
 の前に吹っ飛ぶ、五十鈴の母はもともと軽薄であったにせよ、
 戦争が一家庭に大きな影を与えたってのがこの映画のテーマ
 だろうな、110がうまいこと書いてんじゃん。
117この子の名無しのお祝いに:04/11/01 10:37:01 ID:CeAveiyJ
俺は「東京暮色」と「風の中の牝?」は暗くて
どうも好きになれないであります。

でも「東京暮色」のラストの上野駅のシーンはしみじみして
良かった。中村伸郎も山田五十鈴もショボイ感じが出ていた。
ホームで明治大学応援団だったか、雰囲気が出ていましたね。
118110:04/11/01 11:12:34 ID:2mn6s7zF
>>116さん
お褒めいただきどうも。当方、ただの映画好きなもので、年がわかりますが五才で
「ガメラ対バルゴン」「大魔神」を観てから、おととい観た「隠し剣鬼の爪」まで、どんな映画にでも楽しみ見つけようしてますがw
小津も黒澤も木下も成瀬も、三隅、増村だって、内田吐夢、嘉次郎、山貞、稲垣みんな好きです。
で「東京暮色」ですが、これって映画興業人口最盛期に撮られた写真ですから、
多くの大衆はカジュアルなエンターテインメントを求めているわけで、ここに描かれる人物像を眺めると、
どこか近所に親戚にいがちありがちなキャラがいやらしく身近でカタルシスが感じられないこと、
小津風のコミカルなシークエンスがない、家族のほのぼの感もない、各人の疎外感が増幅されているだけの暗い戦後映画です。
もはや戦後ではないと言われていた社会風潮に迎合しえない、
小津の戦争体験トラウマが反映している作品ではないかと。
山村聡に会った笠が、娘・有馬の借金を伝えられ、ごまかしなからもパチンコ台に眼を落とし玉を弾く表情に、
父親の心像がうまく捉らえられているように、この映画はシークエンス毎の人物造型は後期カラー作品のそれらより優れているとこが多々あります。
119この子の名無しのお祝いに:04/11/01 21:51:35 ID:2mn6s7zF
「東京暮色」の再評価のためにも、できれば各人で
好きなセリフやシークエンスをageてみませんか?
自分は評判いいとこですが:上野駅で、応援団の歌う
明治大学応援歌が流れ、原節子が見送りに来ることを、
期待しながら、窓から身を乗り出し、ガラス越しにも、
懐紙で曇る内側を拭いつつ写る五十鈴の横顔。
そんな彼女の葛藤を知るか知らずか、
横にいる無頓着な中村伸郎、ポケットウィスキー勧めるが、
五十鈴の心ここにあらず。
ホームに流れる通過駅のアナウンス。上野駅から青森駅。
秀逸です。「張り込み」の大木実、宮口精二、田村高広での
佐賀駅のアナウンスも人生の再出発を暗示しててよかった。
これは佐賀から東京まで。人生の岐路と夜汽車駅(哀)
120この子の名無しのお祝いに:04/11/01 22:47:30 ID:PF4yga5j
『東京暮色』は成瀬の『浮雲』の影響を受けているんじゃないかなぁ
『東京物語』であの路線は完成したから別路線をと
もっと激しいものをと
そんな時に『浮雲』を観て大いに刺激を受けたんじゃないかと
しかも、溝口や内田や黒澤ではなく「俺と同じで基調音が低い」成瀬が作ったし
『浮雲』は個人的に好きなタイプの映画じゃないんだがグッときた
俺は『東京暮色』はあんまり好きじゃない
なにより(小津作品にしては珍しく)貧乏臭い
『浮雲』は貧乏臭くなかった(凄味みたいなものを感じた)
121この子の名無しのお祝いに:04/11/02 01:20:46 ID:YLLjVtqP
好きなセリフage






なんですって、あやちゃん‥
122この子の名無しのお祝いに:04/11/02 10:18:27 ID:Vdc+GpOh
須賀不二夫「今の子誰だい」
高橋貞二「あれですか、スベ公ですよ」
須賀不二夫「ズベ公、賛成だね」
123この子の名無しのお祝いに:04/11/02 10:42:37 ID:jta45vKw
突貫小僧「お父ちゃん、お辞儀した方がいゝよ」
斎藤達雄(にやり・・・)
124この子の名無しのお祝いに:04/11/02 11:15:05 ID:T/7zeyqN
「秋田行ったらモンペはかなくちゃいけないのよ」
125この子の名無しのお祝いに:04/11/02 14:06:22 ID:Vdc+GpOh
>>124
原「うんだ、何とかかんとか」
淡島「うんだ、何とかかんとか」」
126この子の名無しのお祝いに:04/11/02 14:16:00 ID:Vdc+GpOh
「秋刀魚の味」
例の岸田今日子のトリスバーに行く前の東野英治郎の中華屋で
加東大介「親父、チャーシュウ」
東野「ヘイ、ヘイ」
そこで加東大介、笠智衆を見つけ
「か、艦長じゃありませんか」
そこで笠と飲みに行く話しがまとまり
加東「親父、チャーシューもういいや」
出口に行きがてら、加東が笠に
「ここの、チャーシュウ、不味いんですよ、な、親父」
127この子の名無しのお祝いに:04/11/02 14:29:40 ID:FYKAvcRv
>>126
そこの場面いいねぇ。脚本では、サンマー麺になってて、
フジのリメイクも植木等に「親父、サンマー麺」って注文してた。
http://www.yokohama-bayside.com/sanmamen.html
↑うまいのかな? 小津は、中華街の店「海員閣」
(もうないのかな?)で、大船の帰りとか打ち上げとかに
食べてたそうだけど。
128この子の名無しのお祝いに:04/11/02 14:47:58 ID:Vdc+GpOh
>>127
そうでしたか「サンマー麺」でしたか。

「秋刀魚の味」
笠が中村伸郎の自宅に娘の縁談を頼みに行く場面
中村「お前が早く決めないから、堀江の所に紹介したんだ」
笠「決まったのか」
中村「決まりそうなんだ、なぁ堀江」
北龍二「悪かったな、平山」
笠「そうか、決まったか」
そこへ、ニコニコしながら中村の細君三宅邦子登場
三宅「もうお止めなさいよ、平山さん嘘ですよ」
129この子の名無しのお祝いに:04/11/02 15:43:09 ID:FYKAvcRv
>>128
そこもいいですね。
同じく「秋刀魚の味」で、うろ覚えですが。
高橋とよのお店。
笠と中村が先に小上がりで飲んでるシークエンス。
高橋「あらっ、今日は堀江先生はどうなさったんですか?」
中村「ウーン、急だったねぇ」
笠「そうだなぁ」
中村「あいつ、血圧高かったらからなぁ」
高橋「堀江先生、どうかなさたんですか?」
中村「今日は、通夜の帰りなんだよ。
明日は友引なんで、あさってが告別式。
なぁ、やはり花輪は辞退しようか?」
笠「そうだなぁ」
高橋「本当なんですか、まだお若かったのに」
「あら、イヤですよ、お見えになりましたよ」
130この子の名無しのお祝いに:04/11/02 16:57:23 ID:FYKAvcRv
自己レスですが、再評価だぁとか言ってしまったので
「東京暮色」から:
山田五十鈴の五反田裏通りにある雀荘「壽荘」にて

高橋貞二「エー、さる短期大学に、純情無垢な
男女の学生がありまして、若さといい容姿といい、
そろいもそろって、なんとも言いようのない、美しい友だちだったんですが、
その青年のアパートに、一人の 悪漢がいまして、その青年をおだてて、
ともあれ、この二人をですねぇ、 実にこのぉ、まぁなんと申しましょうかぁ、
手もなく、くっつけてしまったんですねぇ」
山本和子「ほんと? トミさん」
貞二「そうです、そうです、その通りです、たいしたもんです。驚きましたねぇ。
ところがですねぇ、あ、それポン。その娘ともあろうものが、
大学を出て、英文速記に通うかたわら、 まぁ、朱に交われば赤くなるとでも申しましょうかぁ、
だんだん堕落しましてねぇ。 悪漢の仲間になりまして、いまや、
ラッキーセブンで、よくあることでしょう、 女が男を追っかけてるんですが、
英語で言うところの、ラージポンポンとでも言うんでしょうか、今回、ポンポンが
大きくなってきたんじゃーないんでしょうかぁーねぇ」
山本和子「ほんと? のんちゃん」
「よくは知りませんがぁ、ともあれぇ、これぇはもう、面白い現象じゃぁー
ないでぇーしょうかぁー」
中村伸郎「あの娘さんが、驚きましたね」
貞二「そうです、そうです、おどろきましたぁーねぇ、
まれに見るぅ、おどろきーでーすーねぇ」
須賀不二夫「おい、いまのなんだい」
山本和子「カバンよ。西(シャー)よ」

当時のNHKラジオでのプロ野球名解説者の小西徳郎氏のモノマネ
だそうである。
131この子の名無しのお祝いに:04/11/02 17:22:16 ID:Vdc+GpOh
>>129
いいっすね、その場面。頭の中に甦ってきます。
中村伸郎、例の神経質そうな顔で額に皺寄せつつ言って、
笠はいつものように穏やかな声で、
高橋とよ、前に後妻の環三千代を見ているもんだから
真に受け、深刻な表情で・・・
高橋とよ「まぁイヤですよ」で右手をお招き、
「お見えになりましたよ」と辞去する時に、右手で前襟元を
持ち上げる、こんな調子でしたかね
132この子の名無しのお祝いに:04/11/02 17:24:49 ID:Zrt39beP
知ってるよ小西さん、独特のしゃべりかたの人。御前様に少し似てる。
133この子の名無しのお祝いに:04/11/02 17:45:49 ID:Vdc+GpOh
「晩春」の冒頭で原節子と三島雅夫の小料理屋での場面

原節子「不潔、おじ様は不潔よ」
と笑顔で三島を睨む、ニコニコ顔の三島雅夫
三島雅夫「そうかい、おじさん不潔かい」
原節子「そうよ、不潔よ」
三島雅夫「そうかい」
原節子「そうよ」
134この子の名無しのお祝いに:04/11/02 20:45:48 ID:ldl94NC1
んじゃもひとつ「東京暮色」から、冒頭の浦辺粂子の居酒屋
粂子「あっ、ちょうどよかった、今日故郷からコノワタが届きましたですョ」
笠「そりゃいいとこに来たな、じゃ少し熱くしてもらおうかな」
田中春男「おばはん、俺にもくれな」
粂子「なんです?」
春男「コノワタや、それからこれや、熱うしてね」
ここで粂子の娘のスキーの行き先、清水トンネルの
向こうの積雪量で粂子の尺貫世代ボケがひとくさり。
粂子「だんな、牡蠣いかがですか、一緒に来たんですけど、的矢のやつ」
笠「ああ、いいねぇ」
粂子「どうして召し上がります?」
笠「あとで雑炊にでもしてもらおうかな」
粂子「ハイハイ」
春男「おばはん、俺にもおくれな、牡蠣、俺は酢がええわ、
あとで雑炊ももらいますけどな」
粂子「ハイハイ」
笠「俺ももらおうか、酢牡蠣」
粂子「召し上がりますか?」
笠「ああ」春男、笠ともに熱燗を徳利から手酌する。
春男「えろう冷えてきましたな」
笠「そうですねぇ」
春男コノワタを食しながら「なるほどこれはエエ香りや」
ほんとにお酒がおいしそうな場面です。
しかし暖房ないんでしょう、笠も春男も外から入って来たままの恰好。
熱燗うまいのわかります。
135この子の名無しのお祝いに:04/11/02 21:21:13 ID:9Jt6Hnxy
この人の映画、全部同じに見える。
136この子の名無しのお祝いに:04/11/03 00:48:52 ID:M2TBbtSh
秋刀魚の味
トリスバーで、2人の酔客の大本営発表の物真似。

A:大本営発表...
B:帝国海軍は今暁5時30分、南鳥島東方海上において....
A:負けました。
B:そうです...負けました....。
137この子の名無しのお祝いに:04/11/03 09:16:04 ID:SpiGhEtC
>>135
それは一度だけ観たからですよ、今度はじっくりと観なおすと、
ありゃ不思議、ジワ〜と何とも言えん良さが必ず解ってくると
思うんですがねぇ〜

俺は最初にクレジット言うんですか、それが出てきていつもの
穏やかな音楽が流れ、時には女性コーラスであったり、そしていつもの
字体で紹介されるのを観ているだけで、心穏やかになってきます。

そう言えば、「秋刀魚の味」は出演者の名前が一字だけ赤文字じゃ
なかったですかね??
138この子の名無しのお祝いに:04/11/03 11:08:08 ID:rer916PQ
「明ちゃん死んだんです」
「いつ? なぜ?」
「お母様のせいです」


お母さんかわいそう・・・。
139この子の名無しのお祝いに:04/11/03 11:24:09 ID:enarsb0F
お母様のせいじゃないし…
140この子の名無しのお祝いに:04/11/03 11:26:16 ID:rer916PQ
「東京暮色」リメークするとしたら、マージャン屋の場面は誰の物まねだろう。
長嶋茂雄?
141この子の名無しのお祝いに:04/11/03 11:41:32 ID:enarsb0F
物まねは下らないのでカットです。
142この子の名無しのお祝いに:04/11/03 14:05:59 ID:TwllJg7U
>>137
カラーになってからのタイトルバックが、
ドンゴロスのやつは不規則に文字が白の一部赤なつてたりするね。
黒を使って三色あった。小津は赤っぽい色を
画面に入れるの好きだからね。でも「秋刀魚の味」では、
ドンゴロスではないんで文字は白一色です。
143この子の名無しのお祝いに:04/11/03 14:08:55 ID:C8WrHHgF
あんた、そんなややっこしいのわかんの〜?
144この子の名無しのお祝いに:04/11/03 14:54:01 ID:SpiGhEtC
>>142
ありゃ、「秋刀魚の味」は違いましたか、
バックは凹凸感のあるドンゴロスじゃなかったですか?
一文字だけが赤になっているとばかり思ってました。

バックの音楽は普通は穏やかで静かな曲ですが、時折
女性コーラスになるのは、映画の内容と関係あるんです
かね

「晩春」で兄笠智衆と妹杉村春子が鰻屋で昼食済ませた後
神社の境内で杉村晴子がサイフを拾って、そこに警官が通り過ぎ
笠「お前、サイフ届けないのか」
杉村「後で届けるわよ」
この場面もう少し詳しく知っている人居ませんか?
145この子の名無しのお祝いに:04/11/03 19:56:30 ID:fEcGwV/w
小津と森繁(時に山茶花究も)のやりとりが好きだ
監督協会のお祭り行事に呼ばれて
森繁「今日は安ホテルの宴会にきたようで、監督さんたちのタキシードを見てますと、
一寸一部屋都合してくれーと言いたいような気持ちで。小津先生のタキシード姿は始めて
拝見しましたが、何だか安キャバレーの支配人みたいで・・・」
小津「やめろ!バカ者!」
場所を変えて
森繁「ここは監督のコレの店ですか?」
小津「君は、そんなゲスなことしか言えんのか!」
森繁「どうでしょう、一度私をおつかいに成る気はありませんか?
意外と大根でないのに驚かれますよ」

『小早川家の秋』撮影中小津の宿に招かれて
山茶花「あんな五秒や十秒のカットしか撮れない松竹の役者はあわれですな、
わたしらワンカット、三分でも四分でも平気でっせ、ええ芝居見せますがな」
小津「無礼者!俺の映画に軽演劇の芝居はいらないんだ!」

森繁「ローポジ、パンなし、移動なしも結構ですがね、監督でしょう、なんでも撮れなきゃいけない
あれで競輪撮れと言われたらどうするんです、戦争撮れと言われたらどうするんです」
小津「森繁という役者はとってもいい役者なんだよ、ただ、出来ないことが一つある
それは同じ芝居を二度繰り返して見せることだよ」
146この子の名無しのお祝いに:04/11/04 00:47:13 ID:h5ZTtKeo
>>145
> 監督協会のお祭り行事

NG大賞でしょ。あの寸劇は脚本あり。
147この子の名無しのお祝いに:04/11/04 16:26:13 ID:gEckJN2T
評判悪いけど、「秋日和」は好きだなあ。重役、大学教授、医者が、料亭、
岡田の場末の寿司屋でつまんだり、中年純情だったり、佐田が早稲田の政経
だったり。あれ、楽屋落ちじゃあないよね。司のお嬢様と岡田のオキャンと
いうよりがらっぱちのコントラスト。ラストのシミジミとした寂寥感、
よいと思うけどなあ。
「晩春」は、まっぴるまから、鰻屋で日本酒一杯まで滑り出し好調だけど、
鰻ゆえか些か胃にもたれるし、「東京物語」もステレオタイプで、
ただただ、どちらも杉村春子のいけしゃああだけは、
憎たらしいくらい達者だあ。
そんで、一番好きなのは、リメークの「浮草」かなあ。
鴈治朗と京の夜ふけの駅舎、川口もフレッシュ、
なんと言っても、若尾文子は圧巻ですわ。フォトジェニックですわ。
ホンマ綺麗で、溝口の祇園囃子での初々しいさがうっとりに変わった。
キスシーンも濃厚で、小津にしては捨てショットもなく、移動撮影が
結構、多用されてた。おしまいの列車の中が、少し冗長だ。
148147:04/11/04 20:25:54 ID:dfCofwVn
ごめんなさい。訂正です。
いけしゃああ→いけしゃあしゃあ
ですた。正直に書きましたが、門外漢でして、的外れは教えてください。
149この子の名無しのお祝いに:04/11/05 00:16:37 ID:Bv/1NRiX
>>147
一度辞書を引いた方がいい。> がらっぱち
150この子の名無しのお祝いに:04/11/05 01:16:23 ID:mIJbQo46
「お早よう」からですが
泉京子「アパートに行ったらね、先生にお姉ちゃんがよろしくってね」
設楽幸嗣、怪訝な目線「お姉ちゃんておばちゃんかい?」
京子、顔を曇らし「そうよ、あたいだよ」
設楽、ニヤリと「さよならぁ」
島津雅彦「アイ・ラブ・ユー」
松竹グラマーの泉京子も形無しです
。これって素直に読めば、大泉晃はいるけど
佐田啓二に気があるってこと?
あと「にいちゃん、タンマありかい?」雅彦のセリフ。
今の若い人でもわかります?
151この子の名無しのお祝いに:04/11/05 07:24:05 ID:aSY62+2J
若くないから知ってる>タンマ

>147別に門外漢だからって卑屈になることはない、小津信者の中
には重箱の隅を突っつく輩がいるにはいるが、関係ナイヨ。
152この子の名無しのお祝いに:04/11/05 09:33:48 ID:mIJbQo46
>>147
「秋日和」好きですよ。いい映画。
佐分利信の会社で、岡田が
3人に詰問するシークエンスいい。
「浮草」のラストは、夜汽車の
赤いテールランプを撮るためのつなぎシーンと思われ。
特殊な赤いライトを取り付けたらしい。
カラーになってからの小津の赤に対する偏執。
153この子の名無しのお祝いに:04/11/05 10:06:11 ID:Bv/1NRiX
>>152
> 佐分利信の会社で、岡田が
> 3人に詰問するシークエンスいい。

このシーンのスチールはたぶん小津が細かく人物配置を指示したんだと思う。
とても小津らしいスチールに仕上がっている。
154この子の名無しのお祝いに:04/11/05 11:29:54 ID:uP1OsSR2
BS2で放映の「非常線の女」を観た時、男女が台詞を棒読みしていて、
全然良くなかった、ない方が良いと思った。
レンタルでもこの男女が台詞喋ってるんですか?
他の作品をレンタルで観た時は、弁士のオサンが一人で喋っていました。
でもちょっとコミカル過ぎるように思いましたが・・・
155この子の名無しのお祝いに:04/11/05 13:56:22 ID:Stqi6cY3
気づかなかったんですが、おとといの文化の日は、
高橋貞二の命日でした。

「彼岸花」で、佐分利信と、桜むつ子ママのいるバー
での掛け合いが好きです。

バーテンダー「近藤さん、この間の飲まれますか?」
貞二「あんな高いの、呑めるかい」
「普通の、いつもの、国産の、安いの」
水割りが出てくると「うめえな、うめえ、うめえ」
貞二「お、南京豆、来てねえぞ。南京豆、南京豆、ケチケチすんない」
桜「コンちゃん、今日は元気のいいのね」
「調子に乗ってると、この間の重役さんが来るわよ」
貞二「こんな汚いとこ来るかい」
佐分利が本当がドアを開けて入ってくる。

佐田啓二とは、かなり仲が良かったようです。

156この子の名無しのお祝いに:04/11/05 15:49:42 ID:uP1OsSR2
>>155
その場面面白かった。
高橋貞二の持ち味全開場面だった。

その前に佐分利信と来た時も良かった。
157この子の名無しのお祝いに:04/11/05 16:08:34 ID:Stqi6cY3
高橋貞二は、「暮色」も「早春」でも味だしてたよね。
下町出身の大部屋からスタートだけど、佐田と鶴田浩二と
三羽烏にまでなったし、雨の日の深夜、飲酒運転で
横浜市内市電と正面衝突、4人乗ってて、
運転者の貞二のみ死亡。
以降、佐田は自分で運転するのを辞めたそうだけど、
5年後にやはり4人で後部席に乗っていて、佐田だけ死亡。
生きてたら、おふたりとも78才。中年以降の姿が映画で観たかったな。


三井弘次スレに書いたコピペだけど:

「浮草」の桜むつ子のいる飲み屋(2階では売春?)
でのシークエンスがいいね。
潮万太郎に、おばちゃんを押し付けるとこ。
「急に寒くなってきやがった」
田中春男も登場して、松竹、東宝、大映の3脇役
(皆キャリアは無声時代から)の競演です。

あと、田中と潮が先乗りが帰ってこないので
「ドロン」しようかと相談を持ちかけると、
真っ向から大否定、雁治郎の世話になった恩を
忘れるなと、ふたりを叱り飛ばす、で、翌日
本人が率先してドロン。

小津とは関係ないけど、今月のシネマアートンの
山茶花究の特集で、三井も田中も観れます期待大。
ttp://www.cinekita.co.jp/schedule.html

山茶花究は「小早川家の秋」の出てたけど、
小津は芝居が臭いとか思ってたのかな。
158この子の名無しのお祝いに:04/11/05 16:36:46 ID:nn9VHzHu
「お早よう」でなんで佐田啓二が主役なんですか?
笠や三宅の方が主役扱いだし
それまでの小津作品の流れから見ても笠が主役でもおかしくないし
むしろ佐田の名前が一番初めに来てるのが不自然
159この子の名無しのお祝いに:04/11/05 23:11:01 ID:J0gmHpJp
佐田が当時の松竹のスターだったからでは?
160この子の名無しのお祝いに:04/11/05 23:24:52 ID:YIdzkKID
カメラをまっすぐみつめて、棒読みでポツリとセリフをはく俳優は不自然。
常に左右対称を基本とした俳優たちの座る位置は不自然。
カメラが畳をなめて低いアングルから人物を捉えるのは不自然。
カットのつなぎにオーバーラップ、フェードイン/アウトを使わないのは不自然。
「生まれてはみたけれど」で昭和七年に郊外で電車がひっきりなしに通るのは不自然。
「和製喧嘩友達」で吉谷久雄がナフタリンを角砂糖と間違えて数個も頬張るのは不自然。
「東京暮色」でこたつを使っているのに、常に襖が開いているのは不自然。
「東京暮色」で電車事故に遭った女の顔に傷が全くなく、包帯も無しで寝ているのは不自然。
「東京暮色」で雀荘の壁にフェルメールが掛かってるのは不自然。
「長屋紳士録」で筆を持った手を向こうへ伸ばしているのに、頭が下がらないのは不自然。
「風の中の牝鶏」で絹代が後頭部を打ちつけながら階段から落ちたのに怪我をしないのは不自然。
「晩春」で床につく原節子が異様に濃メークなのは不自然。
「早春」でトラックをヒッチハイクして、うまい具合に空荷の荷台に乗り込むのは不自然。
「麦秋」で未婚女性が離婚経験者みたいなセリフを言うのは不自然。
「秋日和」で妻の夫への呼称が「あんた」「あなた」とワンシーンで変化するのは不自然。
「彼岸花」で誰ともなく唄いだして皆がついていくのは不自然。
「浮草」で灯台と相似形をなすようにビール瓶が唐突に置かれているのは不自然。
「浮草」で劇中劇でもないのに楽屋裏で花吹雪がチラチラ舞い落ちるのは不自然。
「父ありき」で父と子がピッタリと息を揃えて釣り竿を引き上げ垂らし直すのは不自然。
「父ありき」で骨壷を列車の網棚に置くのは不自然。
「宗方姉妹」で高峰秀子が徳川夢声みたいな口調で話すのは不自然。
「東京物語」で老夫婦が同じ姿勢、同じ方向を向いて旅行の準備をするのは不自然。
「小早川家の秋」で愛人が父親の遺体を内輪で扇ぐのは不自然。
「秋刀魚の味」で団地のベランダに干されている布団の数が多いのは不自然。
「秋刀魚の味」で岩下志麻がアイロンかけ中、暑い日でもないのにタオルを首に巻いているのは不自然。
「秋刀魚の味」で秋刀魚が出てこないのは不自然。

小津映画は不自然だらけのバカ映画
161この子の名無しのお祝いに:04/11/05 23:34:44 ID:CAy8kOkd
「お早よう」で会釈した三宅邦子が杉村春子にシカトされるときのBGMが好き。
不安をあおるようなやつ。
162この子の名無しのお祝いに:04/11/05 23:43:54 ID:J0gmHpJp
>>160
IDからすでに子供
163この子の名無しのお祝いに:04/11/06 00:03:27 ID:6XMLk1Zk

原節子の役名に「紀子」が多いのは不自然。
娘が嫁に嫁ぐ作品が多いのは不自然。
164この子の名無しのお祝いに:04/11/06 00:08:46 ID:vrDWLKXc
>>160
作品板の小津スレのコピペ貼ってうれしい?
的外れな、木を見てばかりで森を見てない指摘ばかり。
165この子の名無しのお祝いに:04/11/06 00:16:34 ID:QUV/KPN4
>>157
どっかのサイトに「三羽烏といっても貞二だけは全然二枚目じゃないじゃん!」
とかかいてあったが(実際三枚目っぽいが)、それでもひときわ人気はあったらしい。
出演本数の多さ見てもわかるけどね。最期の年も10本。
jmdb見ると、この人の主役と思われる作品、とくに晩年は凄く多いが、
あんまり知らないなあ。「楢山」は有名だが、普通のメロドラマなんかで
岡田、久我、有馬あたりと絡んでいたんだろうなあ・・・。見たい。
同じく早死にしたけど、佐田は子供達が有名になったのと、なんといっても
最近は小津人気のおかげで、小津作品での主演が多いから今でも名前が広くしられている。
同じような立場にあった高橋は、小津作品では脇役が多いだけに、ちょっと
損してるかな?でも、いい役が多いんだけどね。
166この子の名無しのお祝いに:04/11/06 00:36:23 ID:zNl+gna3
この人も交通事故で死んだんだっけ?
167この子の名無しのお祝いに:04/11/06 00:54:26 ID:6XMLk1Zk
「晩春」で杉村春子が財布を拾って「後で届けとくわよ」と言っておきながら、
お巡りさんの姿を見たら一目散に逃げて行くのは不自然。
168この子の名無しのお祝いに:04/11/06 01:10:53 ID:42FuEcAT
>>167
あら探しかできないのは不自然
169この子の名無しのお祝いに:04/11/06 01:23:40 ID:8KHWV40T
この世は色がついてるのに白黒映画は不自然。
170この子の名無しのお祝いに:04/11/06 01:27:23 ID:QUV/KPN4
プープーおならしても全然臭ってこないのは不自然
171この子の名無しのお祝いに:04/11/06 01:32:42 ID:6XMLk1Zk
熊太郎をくーちゃんと呼ぶのは不自然。
172この子の名無しのお祝いに:04/11/06 02:27:50 ID:LfBySLIJ
>>165
貞二が三枚目なのは小津作品に限る。他では二枚目。
三人の中で一番三枚目なのは佐田の"鼻"だろう。

それから佐田が好意的に取り上げられるのは、
小津以外の映画にいいものがあるということと、
晩年の小津に対する献身のため。
173この子の名無しのお祝いに:04/11/06 02:32:07 ID:LfBySLIJ
そう言えば、今日京橋フィルムセンターでやっていたはずの
「遠い雲」は義弟貞二、昔の恋人佐田の間で揺れ動く未亡人高峰秀子という作品。
174この子の名無しのお祝いに:04/11/06 02:51:09 ID:6XMLk1Zk
不自然だらけで変な映画なのに絶賛する小津信者は不気味。
175この子の名無しのお祝いに:04/11/06 11:13:31 ID:vrDWLKXc
「早春」以降の大映、東宝製作を除く
松竹作品6本を製作した山内静夫の自伝によると、
高橋貞二は、気取らないやんちゃな明るい性格で、
撮影所の皆に愛されたそうです。
32年の短い人生でした。貞二が事故後緊急入院していた
横浜の病院に、大船から急遽かけつけた
小津監督は、「バカな奴だ」とつぶやき、
彼の死を非常に悲しがったそうです。
新婚8ケ月であっあ貞二は、忘れ形見も残さず、
令室もその後2年足らずであとを追っています。
納骨の際は、佐田が親族代表として挨拶をしました。
佐田の遺児の演技を今見るにつけ、
高橋貞二が、残された松竹作品の中で
生きていることを、少なくても観ることができ感謝しています。
松竹さん、木下以外にももっとDVD出してください。
176この子の名無しのお祝いに:04/11/06 11:51:44 ID:LfBySLIJ
無茶言うなよ、DVDか名画座で観ろ。
177俺、アホか。:04/11/06 11:52:06 ID:LfBySLIJ
DVD→CS
178この子の名無しのお祝いに:04/11/06 14:06:32 ID:vrDWLKXc
>>156
銀座のバー・ルナのカウンターにて
桜「コンちゃん、馬鹿に元気ないわね」
貞二、顔をしかめて首をふり会話を拒絶する。
桜「なあに?どしたの?」
貞二、桜に小さく手招きする。
貞二「あんまりコンちゃん、コンちゃんていうなよ」
ボックスで久我と話す佐分利を指差し、小声で
「重役だよ、重役」
桜「そう、じゃ心配なく呑めるわね」
貞二「そうもいかねえよ」
桜「どう?おかわり」
貞二「まぁ今日はやめとくよ、向こういけよ、行けったらよ」
桜、貞二から離れながら
「フン、だらしがないの!」
貞二「何言ってやんでぇ、バカヤロウ、おぼえてやがれ」
小津も高橋貞二も深川だからかな。下町言葉だ。
179この子の名無しのお祝いに:04/11/06 15:20:50 ID:7La/u3wd
>>178
あとがとさん、良いですね。

「麦秋」で原節子が淡島千景の料亭に遊びに行った時、
母親の高橋とよが二人が話している部屋にやって来て
高橋「お前、アレ知らないかい」
淡島「アレって、な〜に?」
高橋「アレだよ、確かこの辺にしまったんだけど」
高橋アチコチ捜すのを二人見ている、その内部屋から出て行き
淡島「もう、最近いつもこうよ」
淡島「見てらっしゃい、もう一度来るから」
高橋ソワソワと再度部屋に来て、アチコチ見渡し直ぐに出て行く。
二人顔を見合わせ吹き出す

何かこんなんでしたかね?
180この子の名無しのお祝いに:04/11/06 23:32:58 ID:NW7OXphA
「東京物語」でバスの乗客がみんな無言で同じ方向を見ているのは不自然。

「お早よう」でおでこを押すとオナラが出るのは不自然。
181この子の名無しのお祝いに:04/11/06 23:51:32 ID:Rr3SALo1
「東京物語」のバスの乗客の場面は「見知らぬ乗客」のテニスコートのぱくり
182この子の名無しのお祝いに:04/11/07 00:01:59 ID:1/MvnNXk
小津が志賀直哉の作品を映画化しなかったのは不自然。
183この子の名無しのお祝いに:04/11/07 01:43:51 ID:Cra0JSMC
>>182
だんだんネタが尽きてきたようだな ぷっ
184この子の名無しのお祝いに:04/11/07 01:50:00 ID:8MZx9x/J
「浮草」での海岸のシーン。

文芸部:「悲しいくらい青い空だなぁ」
デブ:「何言うてけつかる、でっけぇトンカツ食いてぇや」
185この子の名無しのお祝いに:04/11/07 02:04:05 ID:kGI8NpOE
>>182
本人が映画化しないのはともかく、
人が映画化するのに因縁付けていたのは子どもっぽいな。
小津って所々子どもっぽい発言が残っているよな。
186この子の名無しのお祝いに:04/11/07 10:54:20 ID:85pEUs9l
「お早よう」のしりとりで「きく」と言われて「月光仮面」と答えるのが不自然。
187この子の名無しのお祝いに:04/11/07 13:00:09 ID:ecmtciMM
>>186
ムキになってネタつくるな!
ネタ探しに苦しんでる君が不自然 (苦笑)
188この子の名無しのお祝いに:04/11/07 19:25:52 ID:iX5C2Ez0
この世は不自然なことだらけだよ>不自然くん。
189この子の名無しのお祝いに:04/11/07 20:07:18 ID:49Au0SGm
小津に『細雪』を撮ってほしかったなぁ(時期的には昭和35年前後)
大映版 鶴子=山田五十鈴、幸子=京マチ子、雪子=山本富士子、妙子=若尾文子
東宝版 鶴子=原節子、幸子=淡島千景、雪子=司葉子、妙子=団令子
辰雄=中村伸郎、貞之助=森雅之でね(松竹だとキャストが思い浮かばない)
190この子の名無しのお祝いに:04/11/07 20:28:07 ID:k1RRSV2Z
本当は小津映画が大好きなのに、素直になれない不自然クンが不自然。
191この子の名無しのお祝いに:04/11/07 23:09:30 ID:kGI8NpOE
>>189
谷崎潤一郎はありえないって。永井荷風とかさ。
192この子の名無しのお祝いに:04/11/07 23:09:44 ID:GFCVv768
東京の合唱なのに無声映画なのは不自然
193この子の名無しのお祝いに:04/11/07 23:28:31 ID:eiZjndPT
東京物語、麦秋、晩春の原節子が紀子ってのは何か意味があるの?

あと
「お早よう」と「麦秋」の勇ちゃん、実ちゃん兄弟は関係あるの?
ないとしたら何で同じ名前をつけたの?
194この子の名無しのお祝いに:04/11/08 03:35:09 ID:ETROOUB7
「お父ちゃん」と呼べばいいのに「ちゃん」で済ませるのは不自然。

>>189
「細雪」の豪華絢爛なイメージと、小津の枯れた雰囲気はちょっとあわなそうだね。
でもそのキャスティングは万人向けでいいよw。
大映なら衣貞、東宝なら・・・
195この子の名無しのお祝いに:04/11/08 20:03:27 ID:jRSvPjxe
雰囲気の問題じゃなくて、小津と谷崎では描くものが全く違う。本質的に違う。相容れない。
196この子の名無しのお祝いに:04/11/08 20:34:20 ID:5q8DGlEA
平山とか沼田とか志げとか、おんなじ名前が別の映画に出てくるのが不自然
(というか、手抜き?)
197この子の名無しのお祝いに:04/11/08 21:52:46 ID:cACzMywP
でも、小津は谷崎のファンだったよね
「痴人の愛」みたいな恋愛ものならやってみたい、と言ってた
「細雪」は美人なのに縁遠い娘(雪子)の縁談をまとめようとする話が骨格でしょ
これは小津作品によくみられる骨格だし
小津なら貧乏臭くならないし
喜劇的に描けば結構いけるんじゃないかな、なんて思ってる
198この子の名無しのお祝いに:04/11/09 00:13:54 ID:m4Ahfd7h
小津はコメディタッチで描いた作品でも、
必ず社会と個人の関わりについて描いている。
社会が全く出てこない作品はない。初期のものでさえ。
自然主義で育った小津なので、
社会における個人の悩みが描かれる。
そしてええ年した親父が主人公であっても成長譚的な色合いの作品が多い。

谷崎だとかろうじて「痴人の愛」はそういう視点で読むことができる。
ただ谷崎は人間の成長なんてまるで信じていないというか、
もともと反自然主義を旗に活動を始めた。
だから「痴人の愛」も結末は身も蓋もない。

ちょっと極論なところもあるが、以上のように考えている。
199昔の映画観よう。:04/11/09 00:33:01 ID:s3vJX3rU
>>178
高橋貞二もったいないな。地から出てるような演技。年とってからの彼も
観たかった。酒飲まなきゃ生きてたかもしれない。小津さんにとっても物凄い損失。
佐田が亡くなる時小津さん生きていなくて良かったんじゃないかな。
200この子の名無しのお祝いに:04/11/09 00:43:44 ID:m4Ahfd7h
>>199
> 佐田が亡くなる時小津さん生きていなくて良かったんじゃないかな。

形見分けで、いい背広持って行ったと思われ
201昔の映画観よう。:04/11/09 00:48:40 ID:s3vJX3rU
>>200
そうゆう意味では、、、。
白いシャツとか、帽子も?
202この子の名無しのお祝いに:04/11/09 01:18:15 ID:1A/+eQkj
田園調布の中井宅の八畳間には、小津のシャツと帽子が
いまでも飾られている。
203この子の名無しのお祝いに:04/11/09 01:29:38 ID:Ae+XIHgv
原節子が亡くなったら
テレビで代表作である東京物語やるんだろうか?

その他じゃ権利云々ありそうだし
204この子の名無しのお祝いに:04/11/09 17:43:06 ID:bToUefy/
ばちあたるぞ
205この子の名無しのお祝いに:04/11/10 00:12:21 ID:cVqHgRZn
東野英治郎のほうが年上なのに笠智衆の先生なのは不自然
206ありゃ:04/11/10 00:13:07 ID:cVqHgRZn
間違えた。「年下」だ・・。
207この子の名無しのお祝いに:04/11/10 00:46:50 ID:r8DLoVbl
不自然シリーズ まだやってたのか この暇人め
208この子の名無しのお祝いに:04/11/10 01:34:57 ID:w856sDET
「お茶漬けの味」「秋刀魚の味」はあるのに「豆腐の味」がないのは不自然
209この子の名無しのお祝いに:04/11/10 03:04:12 ID:4Hp2JjNT
女優陣がやる、悲しいときにワッって両手で顔を覆うの、いいですねえ。
小津先生は、ほんとダンディでかっこええわ。
210この子の名無しのお祝いに:04/11/10 03:34:49 ID:qQoC/bvG
>>209
それはとくに「小早川」の司が印象に残ってる。
211この子の名無しのお祝いに:04/11/10 03:37:22 ID:qQoC/bvG
>>208
豆腐屋は豆腐しか作れない、断りなく豆腐ばかり作ってたら、がんもどきになっちゃった。

笑いと涙が一緒にこみあげてくるエピソードですな。
212この子の名無しのお祝いに:04/11/10 09:04:15 ID:lnWmJNFl
「晩春」
月丘夢路「いつ行くのよ」
原節子「行かないわよ」
月丘夢路「行っちゃいさいよ早く」
原節子「嫌よ」
月丘夢路「行っちゃえ、行っちゃえ」
原節子「何言ってんのよ、あんた」
213この子の名無しのお祝いに:04/11/10 09:50:32 ID:auyHn4uz
>>210
俺は「東京物語」の原と「彼岸花」の有馬。
「彼岸花」の有馬は深刻ぶった演技を逆手に当て役していていい。
214この子の名無しのお祝いに:04/11/10 10:20:43 ID:d0KIuWvm
東京暮色の原節子のマスク顔、美人は顔を半分以上
隠しても美人って判るゾ!
215この子の名無しのお祝いに:04/11/10 10:50:38 ID:auyHn4uz
プロデューサの石井ふく子(新東宝で原と一緒だった)が、
長谷川一夫の舞台を観に来ている原と客席で会った時、
原は大きなマスクで顔をすっぽり覆っていたそうだ。
石井と喋る時の声もヒソヒソ声。
妹が補導されたわけじゃないのにな。
216この子の名無しのお祝いに:04/11/10 20:48:12 ID:qQoC/bvG
数年前写真週刊誌にフォーカスされたときもマスク姿だったなあ。
217この子の名無しのお祝いに:04/11/10 22:59:03 ID:dFr5LpJb
「秋刀魚の塩焼きの味」じゃなくて「秋刀魚の味」なのは不自然。
豆腐屋なのに豆腐を食べるシーンが無いのは不自然。
218この子の名無しのお祝いに:04/11/10 23:38:22 ID:auyHn4uz
>>217
> 「秋刀魚の塩焼きの味」じゃなくて「秋刀魚の味」なのは不自然。

映画観ないでも言えるのはダメだよ。
219この子の名無しのお祝いに:04/11/11 00:05:35 ID:kj0kvTrS
センスないタイトルだなあ。
見えざる伏字が理解できないの。不憫だ。
秋刀魚の刺身も乙なもんだ。
220この子の名無しのお祝いに:04/11/11 19:30:50 ID:g9ofoMtD
馬鹿になに言っても通じないって。
221この子の名無しのお祝いに:04/11/11 21:14:33 ID:VdcGs3bV
森雅之を起用しなかったのは不自然

本当になんで起用しなかったのかなぁ
杉村春子や中村伸郎や宮口精二は起用してるのに
演技力は申し分ないし、里見惇の甥だし
『東京暮色』の山田五十鈴の旦那役なんてピッタリだと思うのだが
222この子の名無しのお祝いに:04/11/11 22:34:39 ID:puZtXeAE
戦後は自分より若くていい男を使わない。
223この子の名無しのお祝いに:04/11/11 22:37:01 ID:BJmwFC5N
森雅之は、いつもどこか生臭いからね。いい意味で。
男臭いというか、陰気な色気というか。
口は臭いし水虫だけど、女は惚れちゃうみたいな。
こういうのが小津の世界に現れたら、別の映画になっちゃうw

224この子の名無しのお祝いに:04/11/11 22:40:38 ID:BJmwFC5N
>>222
佐田啓二は?
小津の映画、本当に見てるのかよw
225222:04/11/11 22:51:58 ID:puZtXeAE
佐田と戦後の上原は、小津より男振りが格下です。
佐田は与えられた役柄も酷いです。

例外は池部良で、本人も文句なしの男前で役どころも男前です。
226この子の名無しのお祝いに:04/11/11 23:07:32 ID:VdcGs3bV
池部良は『早春』の打ち上げで小津名物「カレーすき焼き」を食べて
「この不味いものはなんだね」と言った漢
ちなみに小津の親友、清水宏はみそ汁に砂糖を入れるのが好きだった

森を起用しなかったのは彼が(体質的に)芸人型だからだと思う
一方、杉村や中村は役者型
アドリブを認めない小津映画では芸人型は歓迎されない

227小津安二郎:04/11/12 22:07:44 ID:Xi7ll6uP


    お前ら、俺の映画見てどう思う・・・あんなのみんな嘘だよ。


228この子の名無しのお祝いに:04/11/13 00:29:48 ID:s5S5dtOm
>>226
森雅之は、文学座→民藝で完全に新劇系の役者だよ。
昔テアトルコメディにいたのは事実だけど。
229この子の名無しのお祝いに:04/11/13 23:28:45 ID:u4brcvEY
今村昌平が小津の助監督をしていたのは不自然。
230この子の名無しのお祝いに:04/11/14 00:20:00 ID:haxH8Lb+
「秋刀魚の味」はぜんぜん面白くない。

小津の愚作だね。
231この子の名無しのお祝いに:04/11/14 01:12:46 ID:x1I7BMIb
>>230
小津安二郎
「一つの作品にみな同じ評価をすれば、それはファシズムである」
232この子の名無しのお祝いに:04/11/14 03:28:43 ID:WkEkRI40
全然根拠ないこと言う不自然君
なかなか いい!
233この子の名無しのお祝いに:04/11/14 04:40:40 ID:x1I7BMIb
秋刀魚の味で最初にすでに軍艦マーチが流れていて
加東大介が曲止めさせて、岸田今日子が帰ってきたときに
改めて軍艦マーチをかけさせて、あたかも初めてかけた様にみせたのは自然
234この子の名無しのお祝いに:04/11/14 06:06:38 ID:uDXjIKK7
不自然君 VS 自然君
漏れ的には自然君のほうがポイント高い
235この子の名無しのお祝いに:04/11/14 07:47:34 ID:pih5q6J3
不自然君的には不自然かもしれないが、小津君にしてみれば
オレ流で自然なんやないの?ええやん、オレ流で。
236この子の名無しのお祝いに:04/11/14 09:55:42 ID:m030emrS
「大学は出たけれど」はもっと長い映画だったのを、偶然のこったフィルムだけつないでるの?
スジとしては一応不自然でないのだが。もっと脇のエピソードとかあったのかね?
237この子の名無しのお祝いに:04/11/14 19:26:14 ID:QjNu2VpW
>>229
今村は小津から本質的な影響を受けているよ
映画監督は作品のためならば他人のことなど顧みない、って所でね
川島と並ぶ師匠だからね(二人とも同じ年に亡くなっているのは妙な偶然だ)
『果てしなき欲望』をみた野田高悟に
「お前はなんでウジ虫を描くんだ」と言われて強く反発したが
小津は今村作品については特に発言してないよね
238この子の名無しのお祝いに:04/11/14 21:52:46 ID:SyZsD2Pp
今村映画を見た小津監督は「今村君は汚いのが好きなんだな」と、ポツリと言ったそうだよ。
239この子の名無しのお祝いに:04/11/14 23:48:13 ID:4Vf/TSxZ
>>237
脚本書くのも時間かけるね。
調査魔は川島の影響だろうけど。
240この子の名無しのお祝いに:04/11/15 00:25:19 ID:mWeDxeeG
映画監督なのに自分を豆腐屋と言った小津は不自然どころかボケている。
241この子の名無しのお祝いに:04/11/15 02:26:58 ID:zVqJRhVR
写真好きに小津ファンが多いのはもはや定説?
242この子の名無しのお祝いに:04/11/15 04:40:41 ID:u5TvvP6k
漏れも写真すきだなー
243この子の名無しのお祝いに:04/11/15 15:41:05 ID:abAv3v3r
今度はボケシリーズか。
244この子の名無しのお祝いに:04/11/15 18:06:16 ID:vjPPYdzi
ボケ君 新発売!
245この子の名無しのお祝いに:04/11/15 21:05:36 ID:YTyxN3d+
「淑女と髭」の主人公がボケてる。
時計をいじる前は十時三十分なのに、戻したあとは十時四十分になってる。
246この子の名無しのお祝いに:04/11/16 22:28:56 ID:HWXCVwKZ
俺夏に松阪にある「小津安二郎青春館」に行った。
この中で行った人いるかな?すんげえ小さくて驚いたよ。
客俺だけだったから受付のおばちゃんと色々話できてよかった。
彼女いわく小津は三重県時代はあまり触れて欲しくない過去だったみたいだ。
俺三重県人なだけにちょっとショック。
247この子の名無しのお祝いに:04/11/16 22:49:24 ID:PSYRu+HJ
映画やりたかったのに、教員だし、代用だし…
248この子の名無しのお祝いに:04/11/17 02:11:08 ID:DAjK03Io
淑女と髭が好きです
249この子の名無しのお祝いに:04/11/18 09:54:49 ID:MN/iGcCT
主人「お前は飯に汁かけて食わないか?」
女中「いただきます」
主人「サイタマだな」
250この子の名無しのお祝いに:04/11/19 23:24:24 ID:Xd+4hnIr
秋刀魚の味のリメークで
佐野は宇津井が26歳のときの子供
財前は33歳なので、だいたい佐野は35歳
現時点の宇津井の年齢は60歳ぐらい

現在(2002)−大阪万博(1970)で宇津井が支店長だったのは32年前(28歳)
28歳で支店長なのは不自然

それとも当時は普通だったのか?
当時のゼネコン関係で支店があるぐらい大きい会社の支店長って
いくら優秀でもそんなに簡単になれるのか?

251この子の名無しのお祝いに:04/11/20 00:38:36 ID:qlvrWQPQ
本社採用と支店採用ってのは、
これはもう全然人事上のカテゴリが違うんです。
ゼネコンは知らないけど、保険会社は30代の支店長います。
支店の中で本社採用なのは支店長だけね。
252この子の名無しのお祝いに:04/11/21 00:10:44 ID:ShvvCnaT
小津「おれは豆腐屋だ。がんもどきや油揚げは作れるが、ビフテキは作れないよ」


完全にボケている。
253この子の名無しのお祝いに:04/11/21 19:39:28 ID:JupLjVNU
小津が映画界の斜陽が本格的に始まる前に死んだのは幸せだった
当然の矛先も彼自身の映画にも向けられるし
254この子の名無しのお祝いに:04/11/22 10:20:56 ID:GAgS3vMN
監督協会でも精力的にやっていた小津が生きていたら、
山本富士子も復帰できていた気がする。
というか六社協定そのものが…
255この子の名無しのお祝いに:04/11/23 19:14:04 ID:pJsbvh3M
>>217 脚本には「サンマー麺」が出てくるから「秋刀魚の味」なんだと思ってた。
違うの?

久々に不自然シリーズ。
「東京物語」で、子どもたちが東北部(千住附近)に住んでるのが不自然。
(ふつう西日本出身者は東京の西か南に住みたがる)
256この子の名無しのお祝いに:04/11/24 21:58:07 ID:ZDfqRBM3
小津信者に馬鹿が多いのは自然。
257この子の名無しのお祝いに:04/11/25 00:35:54 ID:qvyYTdPO
秋に公開するから題名を「秋刀魚の味」にしたのは不自然。
258この子の名無しのお祝いに:04/11/25 01:57:35 ID:xA/e+pbq
>>252
ボケてるね。
がんもどきや油揚げを作れるのにステーキ焼けないヤシはいない。
259この子の名無しのお祝いに:04/11/25 07:58:52 ID:a8ZdxRqI
「早春」で夫が、妻の書置きを声に出して読むのが不自然。
260この子の名無しのお祝いに:04/11/25 20:53:26 ID:+/H3h7mQ
どうでもいいけど、小津100周年サイトのBBSってさ、読んでると
うなじの毛がゾクゾクするんだよね、美文と褒め合い・・・。
小津信者ばかりのとこだから当たり前なんだが、去年はなぜか殺伐と
してたのに、メンツが変わったからかなぁ。
261この子の名無しのお祝いに:04/11/25 22:43:22 ID:bZewaLOx
森繁久弥「オヅがどんなに有名な監督かは知らないが、あいつに競輪映画は撮れないだろう」
262この子の名無しのお祝いに:04/11/26 20:59:43 ID:r/bAFVXP
>>259 「お茶漬の味」でした。すまん。
ちなみに「お茶漬の味」には競輪が出てくるな(競輪映画ではないが)。
263この子の名無しのお祝いに:04/11/26 21:59:40 ID:WjjtnI9i
「小早川家の秋」にも競輪場ロケシーンあるよ。
264この子の名無しのお祝いに:04/11/26 22:30:59 ID:CDKNKpNS
>>261
正面からのローアングルの広角で競輪の疾走シーンを撮ったら、自転車に
轢かれるからか。
しかし、小津って意外と競輪好き?
265この子の名無しのお祝いに:04/11/27 00:17:21 ID:GvvBQKU4
>>264
スピード感溢れる映画は撮れないという意味では?
266この子の名無しのお祝いに:04/11/27 00:26:09 ID:vNZtHFA2
いや普通、競輪所のレースは俯瞰になるから。

小津は何だかんだ言って、森繁にかなり自由にやらせている。
流石大人(タイジン)という気がする。

黒澤は成瀬はそもそも映画に出していない…東宝なのに…
267この子の名無しのお祝いに:04/11/27 13:18:52 ID:63fsRu6U
↑森繁をつかってないって意味でしょ?二人とも。
赤ひげにも出てないの?>森繁
そういえば成瀬さんは一度も起用してないね、不思議といえば
不思議だな、小林桂樹も黒澤作品には椿三十郎しか出てない。
268この子の名無しのお祝いに:04/11/27 15:46:14 ID:zOrPMZf0
「赤ひげ」出てないでしょ。

全然不思議じゃないよ。
黒澤も成瀬もたぶん森繁は嫌いだよ。軽演劇で小芝居の人だから。
会社が、儲かる森繁を拘束期間の長い黒澤の映画に
出したがらなかったということはあるかも。

もちろん溝口にも出てない。
269この子の名無しのお祝いに:04/11/27 18:04:46 ID:63fsRu6U
ふーん、正反対な映画を撮った二人とも小芝居する役者が
嫌いってことで・・・じゃぁ、小津もアドリブを嫌う人
だから小早川の秋ではイヤイヤ使ったんでしょうな。
稲垣&豊田以外の巨匠に疎まれた森繁w。
270この子の名無しのお祝いに:04/11/27 21:33:49 ID:3835BRmF
>稲垣&豊田以外の巨匠に疎まれた森繁w。

マキノがいるでしょう、マキノが。
271この子の名無しのお祝いに:04/11/29 10:59:50 ID:0j7dXddH
マキノはマニア以外好みが別れるっしょ、邦画創世記からの人なのは
わかるけど、巨匠扱いされてるのかな?
伊藤大輔とマキノは同列ですかね(微妙)今でいう四大巨匠は黒澤、小津、
成瀬、溝口ってことでいいと思うがいかがでござんしょう。
272この子の名無しのお祝いに:04/11/29 19:46:41 ID:AECwGN2i
稲垣や豊田が「巨匠」だったら、
マキノも十二分以上に巨匠を名乗る資格があるんじゃない。
まあ、どうでもよい話題ですが(w
273この子の名無しのお祝いに:04/11/29 19:56:31 ID:0j7dXddH
ほんとは自分もどうでもいいことなんだよん、稲垣も豊田も
特に巨匠とは思っていない、ファンの人には悪いけど。
上のレスは森繁さんの起用をめぐっての自分の意見だから。
274この子の名無しのお祝いに:04/11/29 23:23:39 ID:mQYgLrja
「巨匠」といえばドライヤーに尊敬されていた衣笠だろw
275この子の名無しのお祝いに:04/11/30 01:22:49 ID:DnEyuay0
衣笠は戦前のが二本出てきたから良かったね。
ああいうのまた出てこないかね…
276この子の名無しのお祝いに:04/12/02 00:44:45 ID:GX32GbN5
お早ようで
勇ちゃんが土手の階段を昇っておまわりに鉢合わせるシーンで
後ろからのシーンは歩いて石の部分を抜けて越えてるのに
次の正面からのシーンは石の真ん中まで立ち位置が戻ってるのは
どう考えても不自然
277この子の名無しのお祝いに:04/12/02 01:38:14 ID:Oqt+Gp38
>>261
小津「いい役者で、どんな演技もできるが、ニ度と同じ芝居ができない」
278この子の名無しのお祝いに:04/12/02 21:51:44 ID:acBjtRLW
「戸田家の兄妹」で仏壇が出てこないのが不自然。写真は飾ってるのに。
279この子の名無しのお祝いに:04/12/02 22:15:22 ID:iZCQuUxB
>>268
黒澤は軽演劇役者は好きだよ
エノケン・藤原釜足・左朴全・山茶花究等々・・・・
成瀬も嫌いではないと思う
小芝居云々というのも違うと思うな
高峯秀子は小芝居が鼻につく時があるし
起用しなかったのは、森繁のキャラクターが両監督の作品に必要なかったんじゃないかな
280この子の名無しのお祝いに:04/12/02 22:26:56 ID:edHlMPfa
言えば小芝居押さえてくれる人: その他
言ったら別の小芝居する人: 森繁
281この子の名無しのお祝いに:04/12/03 01:17:21 ID:uP6rgpiT
来年、BSで秋日和っつ〜のをやるらしい
http://www.nhk.or.jp/bs/popup/g_movie_bs2_n12.html
282この子の名無しのお祝いに:04/12/03 06:33:18 ID:glu6B2r3
秋日和ってたしかセクハラ映画だっけ?
283この子の名無しのお祝いに:04/12/03 18:03:30 ID:JiFyVvgJ
東山「空気枕、そっちに入りんしゃったか」
笠「空気枕、お前に頼んだじゃないか」
東山「ありゃせんよ、こっちゃにゃ」
笠「渡したじゃないか」
東山「そうですか???」
そこへ近所の高橋とよが顔出し、挨拶の後引っ込む
東山「こっちにゃ空気枕、ありゃしぇんよ」
笠「ないことないわ、よう捜してみ」
・・・
笠「あった、あった」
東山「ありゃんしたか」
笠「ああ、あった」

こんな感じでしたね、いいっすね。
好きな場面です、大体台詞憶えやしたよ
284この子の名無しのお祝いに:04/12/03 19:06:21 ID:F1Sq9URy
>>282 「短命」ですな。
285この子の名無しのお祝いに:04/12/05 20:54:54 ID:sVEk5NMv
「小早川」と書いて「こはやがわ」と読むのが不自然。
286この子の名無しのお祝いに:04/12/06 01:08:06 ID:nZpYLkVz
「浮草」で吉之助が梅廼家で「待ってますよ」を四回も言うのは不自然。
「浮草」で矢太蔵が床屋にヒゲは伸びていないのに剃られるのは不自然。
287この子の名無しのお祝いに:04/12/06 21:01:01 ID:84jv5Ulp
そもそも昭和三十年代に旅芸人の一座というのが不自然。
288この子の名無しのお祝いに:04/12/06 21:01:39 ID:84jv5Ulp
そもそも昭和三十年代に旅芸人の一座というのが不自然。
289この子の名無しのお祝いに:04/12/07 21:57:00 ID:it+5MroH
ここ何ヶ月か諸君誌上で小津の戦争体験をやってるね。
今月は戦中日記の公開だった。
小津軍曹も大変だったんだなあ。
290この子の名無しのお祝いに:04/12/08 01:04:16 ID:ZompHJsX
「浮草」で京マチ子が中村に腕を引っ張られて「離せ」と言うのは不自然。
女なら「離してよ」だろ。
291この子の名無しのお祝いに:04/12/08 08:00:47 ID:WCEtTmbj
>289自分も読みますた、ある兵隊が「入れたまま朝まで眠りたい」みたいな
発言箇所にハァハァした、そりゃ溜まるだろうなーと思ったw
292この子の名無しのお祝いに:04/12/08 08:40:38 ID:GC5jhBtu
>>236
一本の映画の部分(三カ所くらい)が欠落している。
元々長い映画。
残りをつなぎあわせたものだから、ストーリーはちぐはぐになった。
293236:04/12/09 09:57:18 ID:743m7D9q
>>292ありがと。ついでにもう一問。
「彼岸花」で浪花千栄子が田中絹代の家のお手洗いを借りる場面。
何故ほうきを元に戻すのだろう。
「まだしばらくい続けるわよ」という意思表示なのかなぁ?
294この子の名無しのお祝いに:04/12/09 10:10:15 ID:QyG8KKCx
ほうきを逆にするのは、招かざる客が帰ってくれるように、
っていうおまじないなのは知っているの?
295293:04/12/09 10:23:12 ID:743m7D9q
それは知ってる。
自分ならほうきを逆さにされてるのに気がついても、戻さないと思うのだが。
296この子の名無しのお祝いに:04/12/09 10:50:21 ID:QyG8KKCx
説明するのもなんだが、
浪花千栄子(の演ずる女)はあのくらいしらっと厚かましい女ってユーモアです。
297この子の名無しのお祝いに:04/12/10 15:04:55 ID:dwVNPQDR
麦秋見たが、小津のいろんな映画がごっちゃになった映画と感じたな
晩春、東京物語、秋日和、お早う、秋刀魚の味、
298この子の名無しのお祝いに:04/12/10 15:12:09 ID:+8v5cT7n
ほうきを逆さにしたのはだれか、浪花、or長岡?
299この子の名無しのお祝いに:04/12/10 18:44:11 ID:dLtY6pxK
>>297
俺も最初はどれがどれだか、サパリ解んなったが、これが2〜3回
観てゆくとアリャ不思議、全然別物(あたり前だけど)、各映画の
良さが、ジワ〜〜と湧いてくるから堪らない。
観れば観るほど、味が出てくる「都こんぶ」と一緒だ。

「東京物語」観て直ぐに「麦秋」観るとチトこんがらがる。
夫婦だった笠智衆&東山千栄子が親子だし、笠智衆は
「麦秋」ではやけに若い感じだし、さっきまで「おい」と
読んでいたのに急に「お母さん」だから戸惑ってしまう。
でもそれは最初だけ、数回観ると全て納得であります。
300この子の名無しのお祝いに:04/12/10 20:23:10 ID:JHWDDbC4
>>298 田中絹代でしょ?
301この子の名無しのお祝いに:04/12/12 18:53:28 ID:l1a5+Au6
ほうきの件、自分は長岡だと思ってたけど。
お土産を渡すくだりとかチクチクやりあってる気が。
浪花「アンタやおまへんで。うちへどすえ」(だったか?)
長岡「ハ、わかっております」
302300:04/12/13 21:29:06 ID:RAqhywXS
そういわれるとそんな気もするが・・。
でも女中の分際でほうき逆にしたりするのは差し出がましいのでは?
303この子の名無しのお祝いに:04/12/13 21:56:24 ID:K358Fcte
>ほうき
浪花。
304この子の名無しのお祝いに:04/12/13 22:54:34 ID:FARFPH87
説明するのもなんだが、
田中絹代が困り果てながらおどおどと逆にしたんでしょ。
平気で元に戻す浪花千栄子との対比のユーモアです。

おどおどして困りながら逆にする田中絹代を想像して(プ
そんなシーンです。
305この子の名無しのお祝いに:04/12/14 20:08:54 ID:akPD1nMs
「浮草」で、息子が女芸人と付き合っているのを知って激怒するのが不自然。
娘が男と付き合ってるのを知って激怒、という形にすれば良かったのに。
306この子の名無しのお祝いに:04/12/14 20:40:30 ID:Fu6gmgGp
>>305
0点
307この子の名無しのお祝いに:04/12/14 21:38:27 ID:Bhoh6Tju
ヒゲを剃る訳じゃないんだよな
理髪店では小学生でもやるよ
308この子の名無しのお祝いに:04/12/14 22:29:15 ID:Rp4wI5S7
>>305
それじゃあ、旅芸人(つかドサ廻りだよ)の辛さが分からないじゃない。
役者の豪華さに誤魔化されて、分かりにくいところではあるけども。
309この子の名無しのお祝いに:04/12/15 19:59:27 ID:xHOJtHUz
子供が走るシーンでパンもアップもない直角演出だからだめだ
と小津さんに言ったら俺には子供がないからら
わからないんだ子供の事はと言われたそうだ。
310この子の名無しのお祝いに:04/12/16 09:11:23 ID:dlWawRrc
>>308
京マチ子が国定忠治を演じるのが不自然>浮草
なぜ座頭が演じないのか。
311この子の名無しのお祝いに:04/12/16 09:29:33 ID:B9yaFgST
女国定忠治ってのはよくあった演目だけど、
頭が女の座がやる演目だよな。

> メール欄
大映が潰れた後、歌舞伎に戻れずどさ回り(w
312この子の名無しのお祝いに:04/12/20 02:04:13 ID:Is/JbaBc
で、戻ったらまんまと人間国宝(w
313この子の名無しのお祝いに:04/12/20 22:20:09 ID:IQVEqRsT
小津の映画って例外なく全て家族がテーマって
聞きましたが本当でしょうか?

今まで見た中では
秋刀魚の味、東京物語はそうだと思いますが
314この子の名無しのお祝いに:04/12/20 22:51:56 ID:bew2YMYq
>>313

もっとみて自分で考えれ
315この子の名無しのお祝いに:04/12/20 23:10:28 ID:5gkem7OF
「若き日」は違うだろ?
316この子の名無しのお祝いに:04/12/24 11:54:55 ID:YuXg4z5w
小津の映画は戦前のほうがテンポもいいし洒脱で好きだな。
「生まれてはみたけれど」、喜八もの、「落第はしたけれど」
斉藤達雄が出てるのは特によくなくない?(北村総一郎風に)
317この子の名無しのお祝いに:04/12/25 02:25:23 ID:k6xVmgKN
今日DVDで借りて「晩春」を見たけど、当時と結婚や家族の意識が違いすぎるのか、
全然楽しめなかった。
晩年の小津さんが、焼き直しと批判されながらも「秋刀魚の味」を撮っ
た気持もわかるなあ。
318この子の名無しのお祝いに:04/12/25 10:33:27 ID:DCl7kNwd
「嫁き遅れ」とか(映画じゃなくて、役の上での言葉の)表現は古いけど、
子供がいつまでも結婚しないのを心配する気持って今でもあるでしょう?

それから原がファザコンなのには気づきましたか?
あからさまにエレクトラ・コンプレックスと言う人もいます。
例えば原が怒って反対の歩道へ行って一人でどんどん歩き出すところ。
父娘、お互い一人で、共生関係になっちゃってるんですね。
最後のシーンは父の慟哭ってことだから深刻ですね。
319この子の名無しのお祝いに:04/12/25 13:35:14 ID:JUjeGrYW
まだるっこしい小津ファンの分析レスは松竹公式サイトでは
いいんだろうが2chでは勘弁願いますヨ、胸やけおこす。
ハイセイコー様にヨロシク!
320この子の名無しのお祝いに:04/12/25 17:34:30 ID:D62rX6mp
>>318
だね。
ただ、当時はそういう父娘の間合いが普通だったのか、それとも小津が
共生関係にある妙な親子を描きたかったのか、またもしかしたら、小津や
野田にそういう関係を期待する依存症的なところがあってそれが出てきた
のか、ちょっと俺には判断がつかない。
321この子の名無しのお祝いに:04/12/28 01:37:18 ID:xMLMBA8c
晩春はつまらん。つ〜かくどい。真ん中寄り過ぎ。

秋刀魚の味は凄いね。無駄が全くない映画とはこのこと。

野田が嫌ってるものの方が、いい映画だよ。
322この子の名無しのお祝いに:04/12/28 08:09:36 ID:yIsMw+1+
受け身な志麻が無茶萌えるな
323この子の名無しのお祝いに:04/12/28 08:55:35 ID:EkPTJBFa
馬鹿馬鹿しいなーハスミじゃあるまいし、小津映画分析してらあ。
324この子の名無しのお祝いに:04/12/28 08:59:11 ID:yIsMw+1+
>>323
蓮實読んだことないんじゃない?
325この子の名無しのお祝いに:04/12/28 12:19:25 ID:lEqf+UrP
「ばんしゅん」と「ばくしゅう」は時々ごっちゃになる。
杉村春子が忘れ物がないか確認して出て行くのが「晩春」だな。
326この子の名無しのお祝いに:04/12/28 12:41:29 ID:PPhuZbMr
小津の映画は「お嫁にはまだ行かないの」がやたら多くて萎える。
そんなに女性の結婚ばかりが関心事なのか?
最近「30代未婚女性は負け犬」とか騒いでいる連中と同じ匂いがする。
327この子の名無しのお祝いに:04/12/28 14:37:27 ID:yIsMw+1+
>>326
君のは現代の基準で過去を裁くって奴だね。
枕草子も駄目か?
328この子の名無しのお祝いに:04/12/28 20:57:59 ID:/nm/MPnr
>>321 原節子が無言で能を見る場面はいい。
 黒澤明の「蜘蛛巣城」に匹敵する。
329この子の名無しのお祝いに:04/12/29 01:38:25 ID:eOXtpisG
「晩春」は笠の「うん・・・」三段活用に爆笑した。
「秋刀魚の味」は平凡すぎてつまらなかった。
330この子の名無しのお祝いに:04/12/29 09:56:50 ID:uYj7HqV/
>>330 わたすとは反対だ。
ベスト10を選ぶなら
1秋刀魚の味
2彼岸花
3東京物語
4麦秋
5浮草
6東京暮色
7長屋紳士録
8父ありき

あと二つは「淑女と髯」「浮草物語」かな。
331330:04/12/29 10:02:41 ID:uYj7HqV/
ごめん、>>329ね。

ついでに好きな場面は

1「浮草」雨中の罵り合いの場
2「秋刀魚の味」軍艦マーチの場
3「彼岸花」同窓会の場
4「父ありき」川釣りの場
5「東京暮色」上野駅の場

以下順不同で「淑女と髯」剣道試合の場、「浮草物語」川釣りの場、「晩春」能鑑賞の場、「麦秋」秋田いったらモンペはくのよの場、「風の中の牝鶏」階段の場、かな。

「東京物語」が出てこないが。
332この子の名無しのお祝いに:04/12/29 12:17:31 ID:z48uUkpb
>>331
> 2「秋刀魚の味」軍艦マーチの場

おれは「秋刀魚の味」は好きなんだけど、
軍艦マーチのバーのシーンは嫌い。加東の出てくる方のシーンが。
まるで伊丹十三のようにやりすぎ。小津でやりすぎと感じるのは珍しい。
息子と再訪するところはいいんだが。

あと、嫌なところがあるのは「お早よう」のガキのシーン。
333この子の名無しのお祝いに:04/12/29 14:26:52 ID:sUo8hKhT
「秋刀魚の味」は、三上真一郎のセリフがひどい。
あれ どうにかならなかったのかなあ。
334この子の名無しのお祝いに:04/12/29 14:30:44 ID:z48uUkpb
無理。他の映画でもそうだから。ラリってるみたいだよな。
335この子の名無しのお祝いに:04/12/29 21:44:54 ID:/DHcq6C6
「秋刀魚の味」の岩下志麻は神品だな!
真正面からのショットは輝いてる
336この子の名無しのお祝いに:04/12/29 23:50:27 ID:z48uUkpb
岩下志麻、演技巧くないのに魔法にかかったようにいいよなあ。
何考えてんだか良く分からないところが
あの頃のああいう家庭の若い女らしくて素晴らしいな。
ロボットみたいだって言う人もいるけど、ロボットみたいで素晴らしい。
337この子の名無しのお祝いに:04/12/30 12:44:03 ID:JXslGfPs
若い志麻にかっての原節子のイメージを期待したんだろうよ。
父は同じ笠智衆だしね。志麻姐さんも映画が斜陽期に入って
たのが運が無かったですな。
338この子の名無しのお祝いに:04/12/30 14:58:20 ID:QFt/n9D1
岩下志麻
好きな男に婚約者がいたことが悲しくて、机の前に座って、リボンを指に巻きながら考え込むシーンがいいですね。すごくきれいだと思う。
339この子の名無しのお祝いに:04/12/30 15:05:14 ID:iGX8DkOe
ああいう静かだけど重要なシーンが、
好きな男にはもう相手がいて、それは兄の失敗も関係していて、
親に勧められるままお見合いして、結婚する、
こういう単純な話に深みを与えているね。
どういう心境なのか考えたくなる。
全体の構成が非常に巧い。
話が単純なことが逆に武器。
340この子の名無しのお祝いに:04/12/30 18:54:31 ID:Fs2qANw5
>>337
原と岩下は対照的だと思う。
原節子は近寄りがたいし、自分から望んでは結婚しないように見えるけど、
岩下志麻はあからさまに行き遅れてる。
でもちょっととげとげしい感じも、振られっぷりもよかった。
341この子の名無しのお祝いに:04/12/30 19:56:13 ID:gDPRXlLf
岸田今日子は“怖い人”というイメージがあるけど、
『秋刀魚の味』での彼女は実にきれいでかわいい。
342この子の名無しのお祝いに:04/12/30 20:20:59 ID:VADg8/LH
「秋刀魚の味」は軍艦マーチもいいが、東野英二郎が鱧を食うシーンが最高に可笑しい。
あの鱧、本当に上手そうだった。
343この子の名無しのお祝いに:04/12/30 20:41:32 ID:1c9X10Ag
小津の映画って客入ってたの?
当時から評価されてたのかもしれないけど
見る側からすれば内容は大筋はほとんど同じだし
344この子の名無しのお祝いに:04/12/30 20:58:53 ID:QvtFuAmy
評論家の評価は一貫してそれなりに高かったが、ネックになってたのは
やっぱり観客動員数とか。
晩春、麦秋や秋日和、彼岸花は興業的にも大ヒットした。
前者は芸術的にもいいけど、後者は大衆的かな?
ちなみに戦前は、芸術的には高評価(キネマ旬報とか)なのに
まるでヒットしなかったらしい。それを打開したのが、「戸田家」で、
キネマ旬報も一位、興業的にも大ヒット。
345この子の名無しのお祝いに:04/12/30 21:48:53 ID:iGX8DkOe
>>343
> 見る側からすれば内容は大筋はほとんど同じだし

スレの流れは思いっ切り無視(ワラ
346この子の名無しのお祝いに:04/12/30 22:51:35 ID:OZgPQD13
>>338
そこは泣けるシーンだな

>>340
「あからさま」ってなんだよ w


347この子の名無しのお祝いに:04/12/31 02:20:58 ID:luq/qE98
>>328
「浮草」の土砂降りの雨は「七人の侍」の雨に匹敵するw
348この子の名無しのお祝いに:04/12/31 07:10:06 ID:iQl7kZGh
「秋刀魚の味」の軍艦マーチは「生きる」のゴンドラの唄に匹敵する。
349この子の名無しのお祝いに:04/12/31 08:55:58 ID:VGLuEF/g
「東京暮色」
冒頭の音楽を聴いたとき、これ喜劇なのか?と思った。
350340:04/12/31 14:32:59 ID:tVzMkO+T
>>346
「あきらか」と「あからさま」まちがえてる・・・恥ずかしい・・・
351この子の名無しのお祝いに:04/12/31 15:10:32 ID:NRVJxPxF
ああ「あきらか」ね。

確かに、ずっと若い岩下の方が嫁き遅れ感が強いな。
アイロンのせいかな...
352この子の名無しのお祝いに:04/12/31 21:42:29 ID:H5LD3Q55
さすがに原にくらべると、岩下といえど庶民的に見えるからじゃないかな
原の神々しさは原のものであって、岩下で「晩春」の旅館のシーンを
「リメイク」できるとは思えない
353この子の名無しのお祝いに:05/01/01 23:11:02 ID:KVmZnjHW
原じゃもう通用せず、岸には逃げられ、没落寸前だった小津が
秋刀魚で復活を遂げることが出来たのは、岩下のおかげ。

そんなの、既にいたるとこで語り尽くされたことじゃね〜の?
354この子の名無しのお祝いに:05/01/02 01:41:16 ID:oXMw5TZM
>>353
そんな高橋治みたいな古臭い論評から離れて、晩年の作品を見直した方がいいと思う。
355この子の名無しのお祝いに:05/01/02 15:38:50 ID:ZEoXYoRA
>354
古かろうが、見直そうが、実際そうであるし、
時代を経るに従って秋刀魚が高く評価されてきた。
以前はあまりいなかったが、最近は秋刀魚を最高傑作とする人も多い。
356この子の名無しのお祝いに:05/01/02 19:24:18 ID:70BTpnOI
>>355
>古かろうが、見直そうが、実際そうであるし、

「実際」ってなんだよw おまえは神か?
そんな見方でいくらでも変わる(秋刀魚の評価のようにな)ものに「絶対」って
そりゃあんた
357この子の名無しのお祝いに:05/01/02 19:25:06 ID:70BTpnOI
あ、ごめん
最後の「絶対」じゃなくて「実際」ね
358この子の名無しのお祝いに:05/01/02 19:51:08 ID:7BZXs+O+
「絶対」と思い込んで読んでたんだから、どうしようもね〜なw
359この子の名無しのお祝いに:05/01/02 21:03:25 ID:n929DWDH
>>340つまり原節子が雅子様で、岩下しまは黒田清子嬢だな。
360この子の名無しのお祝いに:05/01/02 21:32:02 ID:H6ZSEnxB
>>355
『秋刀魚の味』が再評価されたのも随分昔みたいだけど・・・
それも「カラー作品になって質が落ちて、『秋刀魚の味』で復活」みたいな紋切り型ばかり。
今なら「本当に秋刀魚が最高傑作なのか?」って問いがあってもいいんじゃないの?
たとえば様式的完成は『秋日和』あたりが頂点のように思えるし。
361この子の名無しのお祝いに:05/01/03 00:24:54 ID:VroZFpSk
外人は『秋刀魚の味』好きな人、多いみたいね
362この子の名無しのお祝いに:05/01/03 02:25:12 ID:oDhVtIoN
ヴェンダースは、彼の主張からすると、どれが傑作ということはないという立場なのかな
363この子の名無しのお祝いに:05/01/03 10:10:46 ID:IOXtFnrF
>>360 ああいう遺作を「復活」というのだろうか?
364330:05/01/03 19:23:55 ID:SJovgVhT
>>360「彼岸花」ってあまり評価高くなかったんだ(-.-;)
「彼岸花」の同窓会は「隠し砦」の火祭りの場面に匹敵すると思うのだが。
365この子の名無しのお祝いに:05/01/04 07:14:55 ID:rU/au6BP
彼岸花 は、フィルムの発色と女優・景色の美しさだけでも充分傑作だと思うんだがなあ。
366この子の名無しのお祝いに:05/01/05 19:29:14 ID:CjWLTpCJ
明日午後1時からBS2で秋日和です。
367この子の名無しのお祝いに:05/01/06 01:16:14 ID:sddksgbo
「彼岸花」は笑えるのう
「宗方姉妹」の高峰秀子はちょいと滑り気味なんだが…
368この子の名無しのお祝いに:05/01/06 02:21:02 ID:gv87S4mP
彼岸花は何といっても浪花千栄子に尽きるでしょ
369この子の名無しのお祝いに:05/01/06 04:23:56 ID:BchS7SH5
岩下志麻が『秋刀魚の味』で演じたのは
『東京物語』の原節子と杉村春子の中間の女性。
女は若いころは純粋で繊細なのに年齢を重ねるごとにおばちゃん化していくと
小津は思っていたらしい。
『東京物語』の原節子→『秋刀魚の味』の岩下志麻→『東京物語』の杉村春子
370この子の名無しのお祝いに:05/01/06 08:27:28 ID:sddksgbo
『東京物語』の原節子の義理の親に対する言葉使いは、
滅茶苦茶おばちゃん的だと思う。『東京暮色』のマスクとか。
371この子の名無しのお祝いに:05/01/06 15:31:05 ID:7uzX4pcn
原節子は基本的に同じ人物に見える。
『晩春』→『東京物語』→『秋日和』

岩下志麻は同じ『秋刀魚の味』に出てる杉村春子のギスギスした嫁かず後家に一番近い感じ。

原は聖女のような未亡人になるし、岩下はごく普通の主婦になりそう。
こういうヒロインの扱い方自体対照的だね。
372この子の名無しのお祝いに:05/01/07 00:24:44 ID:Ffw9xd3Z
なんであの映画が彼岸花ってタイトルなの
まったくわからん

お茶漬けの味=夫婦はお茶漬けの味のようなもの
お早う=お早うという話題が出てくる
秋日和、秋刀魚の味=秋に出来たから
早春、晩春=春に出来たから
373この子の名無しのお祝いに:05/01/07 11:21:51 ID:jc3TmDIe
>>372 
あのナンセンスコメディは、葬式で始まり結婚で終わる。
劇の真の主人公はあの世(彼岸)にいる、原節子の夫で、
それははじめの葬式のシーンと、後の方のクライマックス(母と娘の旅行)
で、ちょっとだけでてくる笠智衆(原節子の夫の兄)の姿で仮託されている
・・・てのはどう?もっともタイトルにあまり意味はないかもしれんが。

374373:05/01/07 11:31:42 ID:jc3TmDIe
ああ勘違い。ごめん
↑は、「彼岸花」じゃなく昨日見た「秋日和」のことでした。
やっぱり、タイトルにあまり意味はないのか?
375この子の名無しのお祝いに:05/01/07 12:03:53 ID:yrUUdh7d
後期は、脚本を書き始める前にタイトルをつけたものもある。
会社の宣伝のため。「『秋刀魚の味』乞う、ご期待」
376この子の名無しのお祝いに:05/01/07 18:20:44 ID:4qIoJlI9
「秋日和」は全然面白くなかったから途中で見るのをやめた。
努力したんだけどね・・・。
カラー作品で面白いのは「お早う」ぐらいか。
377この子の名無しのお祝いに:05/01/07 18:45:55 ID:voq1xKJe
>>362
BRUTUS CINEMA なにしろ映画好きなもので 
マイ・フェイバリット・ムービー・スペシャル(1998)

ヴェンダースが選ぶ10本のなかに「晩春」がランクされている。
「実は先週、レーザーディスクで『晩春』を見直したばかりなんだ。
小津さんの映画は、何度観ても心が動かされる」とコメント。

ちなみに、文中、最も賛辞を送っているのは「ユリシーズの瞳」でした。
378この子の名無しのお祝いに:05/01/07 18:49:13 ID:tussSlGP
「晩春」は面白いね。
他は全部駄作だがw
379この子の名無しのお祝いに:05/01/07 23:26:55 ID:rHOOeUim
お早ようは好き嫌い分かれそう
380この子の名無しのお祝いに:05/01/08 00:02:25 ID:V8HAr870
タルコフスキーは小津について発言はあるの?
381バカ映画:05/01/09 05:31:02 ID:kyt0xe2R
カメラをまっすぐみつめて、棒読みでポツリとセリフをはく俳優は不自然。
常に左右対称を基本とした俳優たちの座る位置は不自然。
カメラが畳をなめて低いアングルから人物を捉えるのは不自然。
カットのつなぎにオーバーラップ、フェードイン/アウトを使わないのは不自然。
「生まれてはみたけれど」で昭和七年に郊外で電車がひっきりなしに通るのは不自然。
「和製喧嘩友達」で吉谷久雄がナフタリンを角砂糖と間違えて数個も頬張るのは不自然。
「東京暮色」でこたつを使っているのに、常に襖が開いているのは不自然。
「東京暮色」で電車事故に遭った女の顔に傷が全くなく、包帯も無しで寝ているのは不自然。
「東京暮色」で雀荘の壁にフェルメールが掛かってるのは不自然。
「長屋紳士録」で筆を持った手を向こうへ伸ばしているのに、頭が下がらないのは不自然。
「風の中の牝鶏」で絹代が後頭部を打ちつけながら階段から落ちたのに怪我をしないのは不自然。
「晩春」で床につく原節子が異様に濃メークなのは不自然。
「早春」でトラックをヒッチハイクして、うまい具合に空荷の荷台に乗り込むのは不自然。
「麦秋」で未婚女性が離婚経験者みたいなセリフを言うのは不自然。
「秋日和」で妻の夫への呼称が「あんた」「あなた」とワンシーンで変化するのは不自然。
「彼岸花」で誰ともなく唄いだして皆がついていくのは不自然。
「浮草」で灯台と相似形をなすようにビール瓶が唐突に置かれているのは不自然。
「浮草」で劇中劇でもないのに楽屋裏で花吹雪がチラチラ舞い落ちるのは不自然。
「父ありき」で父と子がピッタリと息を揃えて釣り竿を引き上げ垂らし直すのは不自然。
「父ありき」で骨壷を列車の網棚に置くのは不自然。
「宗方姉妹」で高峰秀子が徳川夢声みたいな口調で話すのは不自然。
「東京物語」で老夫婦が同じ姿勢、同じ方向を向いて旅行の準備をするのは不自然。
「小早川家の秋」で愛人が父親の遺体を内輪で扇ぐのは不自然。
「秋刀魚の味」で団地のベランダに干されている布団の数が多いのは不自然。
「秋刀魚の味」で岩下志麻がアイロンかけ中、暑い日でもないのにタオルを首に巻いているのは不自然。
「秋刀魚の味」で秋刀魚が出てこないのは不自然。

不自然だらけの映画を撮る小津安二郎は過大評価されている監督だろ
382この子の名無しのお祝いに:05/01/09 15:34:59 ID:r9AdV4Zk
麦秋には原節子がセーター着て乳首がぽっちり浮いて見えるシーンがありますね
383この子の名無しのお祝いに:05/01/09 23:45:16 ID:SrO2mBck
>>381
努力賞
384この子の名無しのお祝いに:05/01/10 14:23:14 ID:nD4WC2t9
381方面に小津研究家ハッケーン、照準よーし!発射ーっ†
385この子の名無しのお祝いに:05/01/10 20:10:42 ID:nUIpoQxJ
あの不自然なカメラ目線はたしかに頂けないよね
386この子の名無しのお祝いに:05/01/10 23:30:09 ID:K5FVTJvr
自然な映画は素晴らしい


まだ見たことないけど
387この子の名無しのお祝いに:05/01/12 13:16:03 ID:ZD+JCx/z
「お茶漬けの味」だが、あんなにご飯を盛ってはお茶漬け美味しくないだろうと思った。
お茶漬けは永谷園の推奨するようにご飯茶碗半分くらいにするのがよい。
ところで旦那様はウルガイにどのくらいの期間出張されたのだろうか。
388この子の名無しのお祝いに:05/01/12 17:51:37 ID:0ehGa30m
赤飯をたいて祝うべき海外出張の前夜にお茶漬けを食うのが不自然
389この子の名無しのお祝いに:05/01/12 23:27:01 ID:Kz3Zr7/l
実戦を経験して、捕虜も経験したのに戦争映画を撮らなかった小津は不自然。
390この子の名無しのお祝いに:05/01/12 23:54:59 ID:aCEAE5bB
たまには自然なとこも語れないもんかな
391この子の名無しのお祝いに:05/01/13 00:49:29 ID:3TIaH/PS
田中絹代が「ちょっと立ててやってりゃ亭主だと思って図に乗りやがって」と言わんばかりに
佐分利信の上着を床に放り捨てて座り直すところの古女房の迫力は、自然。
392この子の名無しのお祝いに:05/01/13 08:12:43 ID:tsSN8a9f
捕虜ったって生きて帰れる保障はなかった、日本の土を踏むまではね。
トラウマだよ、トラウマ>戦争映画撮らない小津さん
もともと軍人なんか嫌ってたようだし、当時の人たちの思考は報国が
メインなので今の感覚で語るのはナンセンス。
393この子の名無しのお祝いに:05/01/13 10:51:31 ID:n+PLXhSo
小津は、映画に協力して貰ったイギリス将校捕虜への扱いが丁寧だったから、
戦後の捕虜時代はそのお礼によくして貰ったらしいぞ。

戦争は全く描いてないんじゃなくて、戦後にも間接的には取り上げている。
・「風の中の牝鶏」の不貞 ←これがかなり特異。
・「東京暮色」の大陸
・「秋刀魚の味」の軍艦マーチ

他には?
394この子の名無しのお祝いに:05/01/13 12:08:09 ID:a9PEwOGT
上のレスの他にも
・「お茶漬けの味」の脚本執筆時(戦中)は、佐分利信が出征する話だった
・同作品で佐分利と笠はシンガポール駐留の戦友
・「麦秋」「東京物語」で原節子の兄・夫は戦闘中行方不明(MIA)

「秋刀魚の味」と「彼岸花」でどちらも留置囚が艦長になってるのは意図ありや?
395この子の名無しのお祝いに:05/01/13 14:48:50 ID:jjXe/Ipy
>>393
そういや「東京暮色」には、満洲の匂いが強いね。
北海道行きというのも、かつての大陸行きを想起させるし、
上野駅の明治大学の応援歌?も、出征兵士を送る壮行曲
のように聞こえないでもない。
その辺が、あの変な映画の隠れたテーマだったのかな?
コリャ新たな発見!
396395:05/01/13 15:07:10 ID:jjXe/Ipy
あと、満洲とリンクするものに、
山田五十鈴夫妻がやっている麻雀屋。
藤原釜足がやっていて、謝礼ほしさに
屋号を繰り返して叫ぶ「珍々軒」 w
397この子の名無しのお祝いに:05/01/13 16:29:57 ID:a9PEwOGT
「珍々軒」は「彼岸花」にも出てきますね。昨日見たから憶えてるぞ
麻雀が戦後に流行ったのは、空襲後のバラック建築では水平を出せないので
ビリヤードとか開業できなかったからだ、と阿佐田哲也の本で読んだような。
398この子の名無しのお祝いに:05/01/13 19:19:33 ID:j4jDyI/s
「早春」の戦友の同窓会もあるよ。
399この子の名無しのお祝いに:05/01/13 19:29:29 ID:tsSN8a9f
戦後に撮ってるんだからストーリーに多少はからんでくるの
は当たり前じゃん、389が煽ったからってムキになって
戦争エピソード探さなくていい、戦意高揚映画とか国策映画は
撮ってないでしょ、山嘉次や吉村公三郎、黒澤みたいに。
400この子の名無しのお祝いに:05/01/13 19:34:04 ID:j4jDyI/s
「戸田家の兄妹」で、大陸に渡ればいいことがあると思い込んでるのは、自然。
401395:05/01/13 23:58:06 ID:jjXe/Ipy
>>399
あなたは左翼の人?
いや、それで非難はしてないんだけどね。
402この子の名無しのお祝いに:05/01/13 23:58:13 ID:n+PLXhSo
>>397
「東京暮色」で電車に跳ねられた有馬稲子を看ていた
藤原鎌足の中華料理屋も「珍々軒」じゃなかった?

>>393
「東京暮色」の山田五十鈴って男作って大陸渡ってたんだっけ?

>>399
ちょっと君、角度が悪い。
403この子の名無しのお祝いに:05/01/13 23:59:45 ID:aVgfNg+j
各作品、1か所ぐらい、小津の本音が出てるセリフがありますね。
戦争観とか。

あと、小津作品ってのは、脚本の小津と編集の小津、2重に存在している
ように思えますね。だからストーリーがわからなくなってもボーっと見てて
も超おもろい。ビギナーでした。
404この子の名無しのお祝いに:05/01/14 00:18:58 ID:t3/PNlbX
>>399
>戦意高揚映画とか国策映画は撮ってないでしょ、
>山嘉次や吉村公三郎、黒澤みたいに。

おれの独論なんだが、黒澤が終戦の9年後、GHQ占領終了直後に「七人の侍」
を撮ったのには、深い暗喩があると思う。
あれこそ戦意高揚映画と言ってもおかしくないからだ。
GHQの日本人改造計画によって思想は変わったはずなのに、あの映画は大ヒッ
トし、しかもアメリカ人ですら熱狂的ファンが存在するというのは何とも皮
肉な結果で、おれは単なる結果論だとは思えない。これは黒澤の仕掛けた
人間の2重人格性に対するアンチテーゼではないか?
実は小津作品にもそんな暗喩は多分に含まれていると感じる。
小津の場合のそれは黒澤よりも深く、謎が多い。
ビギナーでした。

405この子の名無しのお祝いに:05/01/14 01:25:58 ID:RT/BV/vL
戦後の小津作品とくに「麦秋」「東京物語」は画面に出てこない重要人物がいずれもMIA
小津の「いちばん重要なものは見せない」という流儀に従えば、この2作はポスト戦争映画
と言えるよね
まあ別にどうだっていいんだが
406この子の名無しのお祝いに:05/01/14 02:24:33 ID:i1G9YiO5
戦争で死んだ奴を想っているのはいい奴だが、
戦争から帰った奴の妻は、子供を救うために体を売っている。
この落差に愕然とする。

戦争中、子供を救うために体を売っている女は、
吉田喜重の「水でかかれた物語」でも出てくる。(岡田茉莉子がそう)

「東京物語」の原節子は何を恐れているのだろう。
407この子の名無しのお祝いに:05/01/14 10:50:32 ID:aq1D3yeO
もしも小津が戦争映画を撮っていたら。

「爆臭」軍医(笠智衆)が嫁き遅れの看護婦(原節子)の縁談に気を揉むが
看護婦は北支に転属が決まった幼馴染みの軍医と勝手に結婚を決める。

「柱島物語」退役した提督(笠智衆)が艦隊泊地を訪れるがかつての部下は
みな出世して忙しく相手にされない。

「鯖缶の味」潜水艦の艦長(笠智衆)が加東大介とともに米軍の原爆搭載艦
を雷撃する。
408この子の名無しのお祝いに:05/01/14 12:16:31 ID:BrCNdVRJ
小津ファンってなんか謎とか比喩とか好きだねー。
今井正だって戦意高揚映画撮ってその後方向変わったし別に
いいけどさ、小津はそういうのに加担してないと思っただけ。

>395今は左翼ではないでつ、35年前(古っ!)の厨房の頃
は左に傾いてたけどね。全学連でにぎわってたからさ。
409この子の名無しのお祝いに:05/01/14 12:49:52 ID:t3/PNlbX
謎はあるよ。
解り易いのだと「お早よう」のストーリー、

主人公の兄弟2人がテレビが欲しいと言って絶叫して親を困らせる。
テレビを買ってもらうために2人は無言ストライキをする。
ストライキはプチ家出にまで発展する。
ラスト、父親が子供に根負けしてテレビを購入。
家庭は円満に戻ってハッピーエンド。

・・・終始ほのぼのとした描写であるにも関わらず、今観ると何か不気味な
ものを感じるのはなぜだろう。
しかも小津自身のテレビ普及の世相に対する見解は映画の中盤で登場人物の
口を借りてキチンと語られている。
「家庭円満も金で買う時代になるんですかね。まあ、いいんじゃないでしょ
うか」みたいな強烈な虚無を感じます。
410この子の名無しのお祝いに:05/01/14 17:29:50 ID:aq1D3yeO
「ああいう(パチンコなどという)ものが流行るのは、いかんです。後悔しております」
411この子の名無しのお祝いに:05/01/14 19:14:52 ID:ZZ3kVRYp
>>409
「おはよう」はあまり脈絡のない屁の様な複数のエピーソード
が展開する作品だが、他の作品では感じる、全体を統括する視線が欠けている
ように思う。その欠けている点が、笑えない不気味さを感じさせるのかね?
412この子の名無しのお祝いに:05/01/14 20:24:47 ID:t3/PNlbX
>>411

というか、
「主人公の兄弟2人がテレビが欲しいと言って絶叫して親を困らせる。」

この絶叫、怖くないですか。
いち家庭としては微笑ましいだけの描写なんだけども、なんか、
「あぁ、この絶叫から戦後が始まったんだなぁ・・」みたいな。
でその後、この子供たちがバブルの担い手になるんだと思うと・・。
これ以上言うとアンチに叩かれるな・・・ビギナーでした。
413この子の名無しのお祝いに:05/01/15 03:38:06 ID:0oVBH5uD
この人完璧主義者なんだって
だから役者がサイボーグみたいに動くらしい
414この子の名無しのお祝いに:05/01/15 05:22:28 ID:IZN17e29
413はサイボーグが動いてるところを見たことがあるらしい
415この子の名無しのお祝いに:05/01/15 11:14:38 ID:J5DU3urv
>414

10点
416この子の名無しのお祝いに:05/01/15 12:43:10 ID:6g1wDhkG
アンチではないが、小津ファンってハスミの悪影響をうけすぎ。
深読みも大概にしてほすぃー。
「お早よう」が不気味?バカ言わないでよ、ただの子どもの我がままだろう。
謎探しが好きならどうぞ探してくだされ、でどうでもいいものを分析するのは
いいが、その拡大解釈に同意求めるのは笑止千万。
417この子の名無しのお祝いに:05/01/15 13:05:34 ID:VM/k7Jwp
>>416

いや、小津が繰り返し発表した嫁入りものや、お早ようのような庶民ホーム
ドラマが、単なるそれだけのものだったら、今の時代まで残っているわけ
がない。ところではすみって誰?
418この子の名無しのお祝いに:05/01/15 13:07:21 ID:6g1wDhkG
元東大総長にしてフランス文学者にして映画評論家だす。
419この子の名無しのお祝いに:05/01/15 13:42:46 ID:2w08Xhxw
>今の時代まで残っているわけがない。
もう資料的価値しか残っていないんじゃないの。
小津作品なんて映画ヲタ以外見ないと思う。
420この子の名無しのお祝いに:05/01/15 13:52:37 ID:9O5uciil
421この子の名無しのお祝いに:05/01/15 15:54:36 ID:k89BDi93
「お早よう」のオープンロケは変な場所だなあ。
堤防、面白いことは面白いけども。ちょっと失敗気味だな。
422この子の名無しのお祝いに:05/01/15 15:55:27 ID:k89BDi93
オープンロケ→オープンセット
423この子の名無しのお祝いに:05/01/15 19:34:22 ID:5kR+8gq0
「長屋紳士録」で写真をとったあと、暗闇で会話するのが不自然。
424この子の名無しのお祝いに:05/01/15 21:38:52 ID:GPUHEpF7
昭和30年代半ばの風景である
お早ようで笠智衆が小学低学年の息子に
あそこまで馬鹿にされてもまともに怒れないのは
当時まだ威厳があった父親像のその後の崩壊を暗示してる
425この子の名無しのお祝いに:05/01/15 22:07:19 ID:VM/k7Jwp
>>419
>もう資料的価値しか残っていないんじゃないの。

あれが資料的に扱えるわけがないよ。資料的価値のある映像ってのは、
リアルじゃなきゃ。でも小津の映像はそうじゃないでしょ。
当時まだ生まれてなかったおれだってわかるよ、あれはデフォルメなんだ
ということぐらいねw
だからいま小津映画を見て、ノスタルジーを感じたり、未見の過去に思い
を馳せるのは、やばい行為なんだと思うね。小津映画の価値はそういう意味
じゃない。それを勘違いするやつがいるんだな。去年BSで欧米人の監督が
撮ったという小津オマージュ映像みたいなのみてたら、現代の新宿の喧騒を
映して、小津の世界はどこへ行ってしまったんだろうか、とか言ってんの。
もともとねえっつうんだよ。それに大体にして欧米人に言われたくないし
ねw
426この子の名無しのお祝いに:05/01/15 23:06:04 ID:k89BDi93
大体、終戦後三日後に闇市ができたのが新宿だっつーの。
小津が晩春以降の作品とっている間、ずーとあんな街。
427この子の名無しのお祝いに:05/01/15 23:09:31 ID:fUEFVD49
>>425
419だけど。
もともと映画史に興味を持っている人にとっての資料的価値というつもり
で書いた。不明確な文章ですまそ。
425の趣旨には禿げ同。
428この子の名無しのお祝いに:05/01/15 23:24:46 ID:VM/k7Jwp
いやー今日は、三鷹芸術文化センターで宗方姉妹と麦秋見てきちゃったぜ。
へへへ
429この子の名無しのお祝いに:05/01/16 00:21:04 ID:QLzet21t
「いつまでも古くならないことが新しいってことじゃないかしら?」
宗方姉妹でのこのセリフにデコちゃんだけでなく私もガツンとやられた
430この子の名無しのお祝いに:05/01/16 00:29:28 ID:iKPcWDB0
なかなかよい雰囲気だね。
すこし酔っているが。
ここで、小津映画にふさわしく
スクリーンいっぱいの紅葉の山をどうぞ
431この子の名無しのお祝いに:05/01/16 15:19:30 ID:FchUsaxT
今日センター国語で小津さんのことがでた
432この子の名無しのお祝いに:05/01/17 06:39:12 ID:8i/fQCAk
>428
三鷹芸術文化センターナイス!しばらく企画続くらしいね
オレも次回から行こっかな
433この子の名無しのお祝いに:05/01/17 19:15:05 ID:4iTiatfu
若い人もいるんだね、この板>431
434この子の名無しのお祝いに:05/01/17 20:28:14 ID:hHSWHAxV
>>431
ためしに朝日新聞に載ってた問題解いたけど半分ぐらいしか合わなかった。
小津の映画見ててもあまり関係ないね。
試験委員て紛らわしい解答よくひねり出すよなあ。
435この子の名無しのお祝いに:05/01/17 23:15:29 ID:S8EnOy/9
俺もトライしたけど書取以外は5問中3問しか合わなかった
てゆか吉田きじゅうの文章がそもそも悪文だね…
清水義則の国語入試問題必勝法の法則がちゃんと踏襲されてたのは笑った
436この子の名無しのお祝いに:05/01/17 23:32:11 ID:8i/fQCAk
オレが高校生の頃なんて、小津のオの字も知らなかったんだけどなぁ
小津?ハァ?なんて具合(笑)
437この子の名無しのお祝いに:05/01/18 01:24:11 ID:0yShVZuZ
>>435
悪文が混じった文を、悪文の誤解させるところはうまく外して、
はっきり読み取れるところ部分で問題を作るのが一つの潮流です。
438この子の名無しのお祝いに:05/01/18 04:20:35 ID:61seYP9x
受験話は別スレでやれ
439この子の名無しのお祝いに:05/01/18 11:55:10 ID:9sjbW9r2
>>421
>「おはよう」の堤防とセット
あの構図を作った狙いが、うまくつたわらないから失敗気味、という意味
ですか?


440この子の名無しのお祝いに:05/01/18 13:40:30 ID:0yShVZuZ
あのロングの屋根の上の堤防の道って構図だけでしか生きてないと思う。
小津は高低差のある構図苦手だから。

五所平之助の「煙突の見える場所」なんて、題名にある煙突よりも、
堤防の使い方が抜群に巧いでしょ。
441この子の名無しのお祝いに:05/01/18 16:37:50 ID:uPk8zGLx
あれ中川かな?
おばけ煙突と川と土手がしがない庶民の生活感をよく出していたね。

戦後の小津さんにはあの感じ「風の中の牝鶏」くらいしか浮かばない。
深川生まれなのにプチブル中心になっちゃったからねー。
442この子の名無しのお祝いに:05/01/18 17:06:47 ID:3CpYAntJ
>>441
「風の中の牝鶏」は、小綺麗な住宅地や都心ではない、工場や空き地が点在する街の
殺風景な様がなんとも恐ろしかった。

「東京暮色」の麻雀屋がある国電の駅前、「秋刀魚の味」で老残の東野英治郎が営むいかにも不
味そうなラーメン屋がある界隈と、ところどころで庶民の生活感は無いではないですけどね。
確かにプチブル的で人工的になってしまいましたね。
443この子の名無しのお祝いに:05/01/18 17:26:36 ID:oUcseExK
>>442
>確かにプチブル的で人工的になってしまいましたね。

まるで順風満帆に見える人間同士のやり取りの中から、今にも崩れ去りそう
なピンと張りつめたものを感じとれるのが、後期の様式化された小津作品だ
と思うんだけどね。

444この子の名無しのお祝いに:05/01/18 17:41:42 ID:uPk8zGLx
東京物語は、長男山村聡の開業医の住む下町がその匂いを出してる。
あれ足立区か葛飾区?でちょっと発展からは取り残された場所っぽい。
だからって訳じゃないけど好きな映画です。

助監督だった今村昌平が戦後みなゴミゴミしたバラック住まいが多かった
のに小津さんの映画は鎌倉の広い家で・・・とかちょっと批判してた。
445この子の名無しのお祝いに:05/01/18 17:46:31 ID:9sjbW9r2
>>443
同感。
まじめな人は、「東京物語」は評価しても、プチブル悪ふざけ
三人組が出てくる「彼岸花」「秋日和」「秋刀魚の味」など
ついて行けないだろうね。俺もそうだったw
けど、あの悪ふざけは一種の偽装なんだけどね。
446この子の名無しのお祝いに:05/01/18 18:00:28 ID:oUcseExK
>>445

偽装だね。うんうん。
戦後の同時期だと、黒澤なんかもリアルな現代物をたくさん発表していた
けど、おそらく当時の小津にとって、ブルジョアと労働者の階級差のような
世相問題はどうでもいいことだったんじゃないかな。
もっと大きなものを見つめていた。だからミクロな人間たちばかり描いた。

やっぱり小津自身、出兵して何を見てきたのか、がポイントのような気が
するねえ。
447この子の名無しのお祝いに:05/01/19 00:10:18 ID:Y+O3eEJ5
>>446
その考え方は「長屋紳士録」「風の中の牝鶏」を無視してないかい?
「長屋紳士録」の興業上の不調が、「晩春」以降の流れを促したっていうのは、
色々な証言の通りだと思うが。

「晩春」の次が新東宝の「宗方姉妹」で、
そこで>>429ってことだから、>>446の言うのも一理あるけど、
意図した「偽装」なんてことじゃないよ。


448この子の名無しのお祝いに:05/01/19 01:02:07 ID:vgY6w9Q/
三鷹芸術文化センター

次回は弁士さんがくるよ!
449この子の名無しのお祝いに:05/01/19 01:09:35 ID:y9Ufmr5l
>>389
>実戦を経験して、捕虜も経験したのに戦争映画を撮らなかった小津は不自然。

森繁久弥『映画だから何でも撮れなきゃいけないが、
「ローポジ(ション)、パンなし、移動なし」では、戦争映画は撮れないだろう』
450この子の名無しのお祝いに:05/01/19 01:12:02 ID:njfk+pd6
>>448
次回は「お茶漬の味」と「東京物語」だから活弁じゃないよ。

弁士さんが来るのは4月〜7月の上映。
451この子の名無しのお祝いに:05/01/19 01:21:45 ID:vgY6w9Q/
>>389
>実戦を経験して、捕虜も経験したのに戦争映画を撮らなかった小津は不自然。

不自然だろうか?
実戦を経験していない監督が撮った戦争映画ってのは山ほどあるよ?
そのことを批判する人がいただろうか。
452この子の名無しのお祝いに:05/01/19 08:33:40 ID:Y+O3eEJ5
>>451
それ方向が逆じゃねえ?
西河克己も本は書いているけど、戦争映画は撮ってないんじゃないかな。
453この子の名無しのお祝いに:05/01/19 15:07:59 ID:QRdx3jIC
オヅはね、戦争が嫌いだったの!
召集され、それは国民の義務だから行ったまでのこと。
拒否したら牢屋入りで家族は後ろ指さされてしまうだろ。
捕虜になったからってなんで戦争映画撮らなきゃいけないの?

黒澤天皇なんか兵役免除だが、戦中は「一番美しく」のような
戦意高揚映画撮ってる。戦後は「我が青春に悔いなし」って
反省映画を撮ったりしてな、それも右翼的な思想の原節子と
藤田進起用して撮ってるんだから念がいってまつよ。
454この子の名無しのお祝いに:05/01/19 21:43:23 ID:vgY6w9Q/
個人的な話だが、おれは第二次大戦などに関する歴史再認識に興味を持って
いる中で小津映画を感知しました。だからこそおれにはよくわかるが、小津
というひとは、単なる厭戦感覚でホームドラマを撮っていたわけでもなけれ
ば、短絡直情的な反戦主張一辺倒の堅頭のひとでもない。もちろん平和ボケ
に浸るだけの映画監督でもない。物事を重層的に見る目を持っているひとだ
し、しかもそれを簡単化させる能力のあったひとであったと思う。だからこ
そ後の世代であるおれの心を打つ。昭和30〜40年代あたりの名作と呼ば
れる映画でも、今見ると実はその賞味期限が切れていることに気づくことが
ある。その点で今もなお何かを訴えかけてくる小津映画の息の長さはおれに
とっては脅威です。
戦後日本を支えてきた人たち、ちょうど小津映画に登場している人物たちと
いうのには、我々現代人にとっては2つの側面があって、日本を支えてくれ
たという感謝と、日本をだめにしてくれたという恨みとですw そこから目
をそらしては未来の平和が見えてこない。
そして小津のフィルムにはその2面が、ちゃんと描かれているのが驚きなん
です。小津の目には、愛情とニヒリズムの両方があるってこと。
455この子の名無しのお祝いに:05/01/19 22:37:30 ID:/u//uwcF
このスレッドは有効な、良い書き込みが多いと思う。
だからこそ勿体無い。

<懐かし邦画>板に入っていては一部の小津ファン(加えて一部のアンチ)以
外は訪れない。
<映画作品・人>板で投稿すれば「名前は聞いた事があるけれど、どんな監督
なんだろう?」といったような人の目にも留まる可能性もあり、結果、小津映
画の素晴らしさを広められるのでは(アンチに荒らされる危険性も増す)。

454の書き込みを見て、そう思った。
456この子の名無しのお祝いに:05/01/19 23:20:26 ID:4jQIlEZz
>>447
おれ>>445が「偽装」という言葉を使った意味は、これらの作品
で活躍するプチブル3人組の悪ふざけエピソードは、観客は翻弄するための
仕掛け=狂言、という意味。本当に表現したいものは別にあって
あとでゆっくり立ち上がってくる。(これがわからん人が料亭で談笑する
プチブル映画だ、とまじめな顔で批判する)
 したがって、447は誤解。
457この子の名無しのお祝いに:05/01/20 00:22:28 ID:MaUipul3
447だがそれこそ誤解じゃないかな。
奴等は描きたかったものそのものなんじゃないの?
458この子の名無しのお祝いに:05/01/20 00:35:59 ID:olk4bx2W
>>457

あのほのぼのさは偽装だ・・・というのは正しい見方だと思うよ。

描きたかったから描きたかったのは当たり前の話しで、偽装だったか
そうでないかの論拠にはならないね。

というのは、確かにあの小津の世界に登場する人物たちは観客に愛される
べき人物像をそれぞれ持っていて、それは小津がそういう風に作ってる
からだね。お客も、笠智衆や岡田茉莉子といった魅力的な人物達に愛着も
感じるだろう。
しかし、ただ単にそれだけの映画なら、寅さんと変わらない。
でも実際には小津映画にはそれだけでは終わらない深みがある。
ここに小津が偽装した何かがある。偽装というか、もうひとつの側面だね。
まあ、寅さんを愛するのと同じように小津映画を愛しているだけの人には無
関係の話しですが。
459456:05/01/20 10:41:02 ID:vHovu8Ar
あと、これは思いつきだが、
あのナンセンスな笑劇のどことない違和感、
不自然な所作と会話、シュールな感覚も
それが偽装であることを客に暗示している
のではないかな?
460この子の名無しのお祝いに:05/01/20 18:17:16 ID:olk4bx2W
>>459

あなたが言うところの「偽装」、おれが言うところの「2面性」について
は、その2面において、一方が「虚」で、他方が「実」だとはおれは感じ
ないですね。おれはどちらも「小津の真実」だと感じる。
佐分利信のバストショットカット一発で、可愛らしさと憎たらしさ両方
を感じますね。これが小津マジックというか映画の不思議さというべき
ものかもしれない。計算ではないと思う。
あるいはこれが「中庸」というものなのだろうか・・・
461この子の名無しのお祝いに:05/01/20 18:40:50 ID:P3l9r73j
だからとらやの団子は芸術じゃないんだよ。
462この子の名無しのお祝いに:05/01/21 11:12:41 ID:+SFVaUuY
とらやの羊羹は芸術的に旨いが
463この子の名無しのお祝いに:05/01/21 15:18:50 ID:vQG8cufw
宮内庁御用達かい
464この子の名無しのお祝いに:05/01/24 18:34:45 ID:NdtRrid4
桜むつ子さん、亡くなりましたね。
465この子の名無しのお祝いに:05/01/25 04:26:49 ID:XRdes4s1
【訃報】女優の桜むつ子さん死去 83歳
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1106562342/
小津安二郎監督作品などで活躍、庶民派の脇役として親しまれた女優の桜むつ子
(さくら・むつこ=女優、本名・佐藤文子=さとう・ふみこ)さんが23日午後6時18分、
肺がんのため東京都渋谷区の自宅で死去、83歳。東京都出身。
葬儀・告別式は29日午前11時から渋谷区西原2の42の1、代々幡斎場で。
喪主は長女の山崎優美子(やまざき・ゆみこ)さん。

1933(昭和8)年、奇術の松旭斎天勝一座に入り初舞台。
「あきれたぼういず」などを経て、劇団新風俗に参加。浅草軽演劇の花形女優に。
作家の永井荷風から支持され、親交を深めた。

50年に松竹に入社。下町のおかみさん役などに定評があり、
大船調喜劇の名脇役として活躍、63年フリーに。

代表作に小津監督作品「東京物語」「東京暮色」、ドラマ「私は貝になりたい」など。
映画では昨年の「スウィングガールズ」が最後となった。(共同)

引用元(画像あり)
http://www.sankei.co.jp/news/050124/bun085.htm

謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

466この子の名無しのお祝いに:05/01/25 04:28:38 ID:XRdes4s1
http://www.asahi.com/obituaries/update/0124/001.html
女優の桜むつ子さんが死去
--------------------------------------------------------------------------------
 桜 むつ子さん(さくら・むつこ=女優、本名佐藤文子=さとう・ふみこ)が23日、肺がんで死去、83歳。
通夜は28日午後6時、葬儀は29日午前11時から東京都渋谷区西原2の42の1の代々幡斎場で。喪主
は長女山崎優美子さん。自宅は同区代々木2の37の15の611。
松旭斎天勝一座、あきれたぼういずなどで舞台に立った後、50年、「頓珍漢桃色騒動」で映画デビュー。
松竹で「東京物語」など小津安二郎監督らの作品に脇役で出演。最近も「幻の光」「スウィングガールズ」
など、若手監督の作品に数多く出演していた。
テレビでは主人公の妻役を演じた「私は貝になりたい」など。浅草の舞台で活躍していた頃、永井荷風との
親交でも知られた。
(01/24 17:25)
467この子の名無しのお祝いに:05/01/26 02:39:25 ID:QFOm9IvT
桜むつ子さん、15年くらい前に復帰してからの作品選びも凄すぎるんだが…
ご本人が脚本読んで選んでいたんだろうか…
468この子の名無しのお祝いに:05/01/27 05:51:50 ID:cdPdYNpE
>>389
>実戦を経験して、捕虜も経験したのに戦争映画を撮らなかった小津は不自然。

森繁の言っているように戦争映画を撮れる才能が無かっただけだよ。
469この子の名無しのお祝いに:05/01/27 11:44:16 ID:oKrB1+BG
>>468
森繁は好きだが、小津にはあわん。

470この子の名無しのお祝いに:05/01/27 23:00:21 ID:dIoWOpHS
森繁なんて長生きだけが取り柄の大根じゃねえか
471この子の名無しのお祝いに:05/01/29 00:44:11 ID:hHfrCkY4
森繁久弥「ローポジ、パンなし、移動無しでは、戦争映画は撮れないだろう」

俺はローポジ、パンなし、移動無しの戦争映画を一度見てみたいw
472この子の名無しのお祝いに:05/02/03 08:36:18 ID:l354JbYb
「麦秋」の老夫婦の立場がよくわからない。
もともと大和に住んでいたのが、長男夫婦と鎌倉で同居しているのですか?
473この子の名無しのお祝いに:05/02/03 13:02:05 ID:WHjtkD7k
<<472
同感
高橋治「絢爛たる影絵」では原節子がいなくなったので、
一家の稼ぎが減るから大和に帰る、とあったが、
それなら最初からわかっていたことなのに?
笠智衆(医者)の稼ぎでは苦しいのか?
老夫婦の兄の経済力はあるのか?
474この子の名無しのお祝いに:05/02/03 13:08:16 ID:GKr/g+n7
年老いたから大和から引き上げてくる予定だったんだろう。
今みたいな便利な時代じゃないから、
片方死んだら独り暮らしは大変なんだよ。
コンビニはないし、八百屋は17時には閉まるし。
475この子の名無しのお祝いに:05/02/03 19:02:24 ID:sdg5/LC8
えっ、ずっと昔から鎌倉で同居してたんじゃないんですか
私は、もともとは大和の出身だけど次男なので東京に出てきて、
東京近郊(大学のそば)で長男次男長女を育て、戦前に北鎌倉に引っ越した、
今は退職して鳥の世話、だと思ってました。

そして年取った今、兄の居る大和に戻ったと。違う?
476AO:05/02/03 20:25:17 ID:kjKAN+Bf
どの意見もそれっぽいけど、私の見解は違う。そもそも野田高梧をして、「『東京物語』はだれでも書けるが、
『麦秋』は俺にしか書けない。」と自画(文)自賛したほど深い内容を孕んだ物語なのだ。まず、大事なポイントとして
[三宅邦子が東山千栄子と非常な不仲で、その鎹として原節子を便利に使っていた]という事を挙げなくては行けない。
その理由として、三宅邦子が自分と関係ないくせに原節子が佐野周二の紹介する金持ちのボンボンとの結婚を執拗に勧める。
これは、明かに老夫婦を経済的に裕福なる原節子の新家庭に引き取らせる事が目的である。勿論、笠智衆も姑と嫁の諍いには辟易しているので、大賛成である。更にあわよくば自分の開業資金も引き出す魂胆である。それともうひとつ、彼は
二本柳寛の事が嫌いである。普通、自分の妹が、金持ちとは云え、どこの誰か分らないプレイボーイと自分の職場の後輩のどちらに
嫁がせたいかと云えば、後者が多いのではないか(『秋刀魚の味の佐田啓二のように喜ぶ筈)?しかし、彼もまた、佐野周二の紹介する金持ちのボンボンとの結婚を執拗に勧める。しかも二本柳寛を秋田へ左遷したのは自分だと自白するセリフもある。
だから、妹の意志が硬いと判断した途端、心を鬼にして、老夫婦を追出し、あまったスペースで開業、嫁と姑の諍いも解消と
いう訳。唯一の誤算は妹の亭主から資金を引き出せなかったことだ。

結局、原節子の純愛が一家離散を齎した、小津悲劇の最高傑作。

因みに何故こんな考えをしたかというと、私は東山千栄子という俳優がどうも嫌いで、あのわざとらしい表情が堪らなく
嫌だ。彼女が愛想よくすればするほど偽善的である。実際、劇中の笠智衆も「母さんは欲張り過ぎだ。」と叱責する。
これは云いかえれば「行き遅れの妹にこんな金持ちの相手が見つかったんだぞ。いい加減に贅沢云うな!!ババア!!!俺の開業がパーになるだろ!!!」
という感じ。
477472:05/02/03 21:17:05 ID:5Xv8akxc
なるほどそんな気もするが、しかしあの時代、老夫婦が長男の家を出て娘の嫁入り先に同居する、というのはずいぶんとっぴではないか?
>>473さんと同じく大和の家の経済状態も謎だ。誰が働いて三人の老人を養っているんだろう?画面に出ないだけで、裕福な家なのか?
478この子の名無しのお祝いに:05/02/04 08:54:39 ID:jhHANK65
>>476

その説文の中に出てくる人名が、実際の登場人物の誰に当たるのか、おれは
定かではないのだが、おれが麦秋を見ていて不思議だったのは、原節子が
みずから無理な嫁ぎ先を決めてしまって、そのあと号泣しているところ。
あまりにも辛そうだったので、不思議だった。
このことは、あなたの説と合致しているだろうか?
479この子の名無しのお祝いに:05/02/04 19:40:37 ID:sTbwEwWz
>>478モンペはかなくちゃいけないのが悲しくて泣いたんだよ。
480この子の名無しのお祝いに:05/02/04 20:34:51 ID:jhHANK65
三宅邦子と原節子が海岸を裸足で歩くシーンは、いいシーンだと思ったん
だけど、>>476の説によると、三宅「せっかくアンタにお義母さん押し付け
ようと思ってたのに」、原「そうはいかないわよ」
・・・ってこういうことになるんかい・・・
481この子の名無しのお祝いに:05/02/04 21:44:58 ID:LBKwULLv
こ、怖すぎる…
>>476を読んでしまうと、小津映画が橋田ドラマにしか見えなくなる

でもたしかに笠智衆は二本柳寛のこと嫌ってる感じだったね。
で、終始不在の次男坊はどのようにからんでくるんでしょうか。続きが聞きたい>>476
482AO:05/02/04 22:57:07 ID:7pASp927
高々個人的な見解なのにいろいろなレスを頂き光栄です。
只、以前に評論家(確か佐藤忠男)が云っていたのですが、小津映画はホームドラマで
あるが故に個々の人間の裏側まで考えれば様々な解釈が出来るし、また小津
安二郎自身も観る人によって解釈がずれる事を計算していたと云います。その
証拠に"顔で笑って心で泣いて"と云うように表情や口調だけで心境を表現できる
演技を嫌い、その代表例は『小早川家の秋』で森繁久弥のストレートな演技を
徹底して否定したという事です。更に、小津自身が出演者(確か高橋貞二だった
と思います)に対して、自分の映画を表面的に観れば善人しか登場しないように
見えるがそれはまやかしだ。と云っていたという記事も読みました。
従って、小津作品は観る人によって、または同じ人でも観た時の感情によって
違ったテイストに感じるのが息の長い人気の秘訣かもしれません。
件の『麦秋』でもなんとなく観ていると原節子が杉村春子との他愛のない
会話だけで結婚を承諾するのは不自然ですが、その伏線として、深夜に
原節子の家に訪れた二本柳寛に一個900円もするケーキを1/4(現在の貨幣価値だと
9,000×1/4=2,250円くらいかな)を振舞ったりしてます。これは好意のない
相手には出来ない事でしょう。何しろ、肉親の子供(甥)に対しても隠す位
ですからね。また、子供達がプチ家出した時、一緒に探してくれた事にも
好意を膨らませたかもしれません。そして、これらの場面はさり気なく描写
されているので、その時点ではあまり重要性をもちませんが、結婚決意の
切っ掛けであると思います。因みに『東京物語』に関しても、医学者で
映画評論家の岡本医師の『東京物語』論をまとめると、およそ次のようなものであります。
@ 東京で所帯を持った子どもたちを訪ねて、はるばる尾道から上京した
  笠智衆と東山千栄子演じる老夫婦が直面した現実。それは、その後半
世紀に渡って加速する人口の東京(大都市)集中とそれに伴う家族崩壊
を見事に描く。
A 右も左も分からない東京に戸惑う老夫婦に対して親身になって気遣いを
するのは実の息子や娘ではなく亡くなった次男の嫁(原節子)、すなわ
ち血のつながっていない他人としての家族だった。そしてドラマの後半、
妻に先立たれた老人(笠智衆)の身の回りの世話について真剣に案じる
のも、その嫁だった。
B 老母(東山千栄子)の死に方に注目。脳溢血で倒れてからほんの数日で
亡くなる。このように当時の高齢者は、せいぜい1週間の介護で亡く
なった。だから現在のように寝たきり老人を何年も介護するような介
護地獄は存在しなかった。その後、国民皆保険による医療の普及によっ
て寝たきり老人が急増していくのである。
C そのように急増する寝たきり老人のケアの担い手としては肉親たる家族
は当てにならず、血の通わない他人に頼らざるを得ないという来たるべ
き現実、。つまり介護の社会化の必要性をほのめかす。
D 原節子演じる次男の嫁の強さ。そこに真の女性の自立心の芽生えがうか
がえる。すなわち、安易に結婚という永久就職に解決策を求めようと
しない女性の自立の原型を描く。
とまあ、一般的には原節子の善良性ばかりが取上げられます。勿論、それは
当たってるでしょうが、逆に尾道からさっさと帰った長男、次男、長女が
冷酷であるという見解は極解ではないかと思います。仕事上、最も暇なのが
原節子で、尾道に長期滞在が可能だったとも考えられるでしょう。次男は
サラリーマンなのでまだ忌引・有給ありますが、長男、長女は個人事業主
ですから休みに対する保証などありません。そう考えると、葬式後の各人の
行動も普通かもしれません。
とまあ、こんあ具合です。長文ですみません。
尚、フランスでは『晩春』を近親相姦劇として解釈する評論家も居るらしい
ですから、小津映画は深いとしか云いようがありません。
483AO:05/02/04 23:15:08 ID:7pASp927
東京物語の尾道から帰ったのは長男、三男、長女の間違いでした。
スミマセン。
484この子の名無しのお祝いに:05/02/05 01:39:08 ID:eWr+W9s2
>>482
「東京物語」の原節子は、老夫婦を引き取ることはあり得ないんだもん。
どんなに親切にしても、ここに住ませてくれなんて言われることはない。
他の息子、娘たちは、そのことに戦々恐々としているんだけど。
近すぎてかえって疎遠になる。ああいう事はよくあることだわなあ。
485この子の名無しのお祝いに:05/02/05 10:18:30 ID:MWY4Lo0i
>>484
では、「東京物語」とは、東京を舞台にした「楢山節考」だったのでしょうか?
486この子の名無しのお祝いに:05/02/05 13:03:44 ID:mAPdTDnN
小津は東京物語をメロドラマ的だと自嘲したらしいが、
最後の原節子の「ずるいんです」や末娘との会話などで
ドラマの趣旨を説明していて、他の作品よりわかりやすい。
 やはり、麦秋はなぞだな。原節子が杉村の息子と一緒になったら
なぜ、一家離散しなければならないのか。
>>476が指摘したように、長男夫婦に追い出される形(遠慮して)
で大和に帰るというのが、妥当なのかな。
しかし・・・あまりに説明のないのもこまるw
487この子の名無しのお祝いに:05/02/05 21:44:19 ID:ARiGQbGL
後期の傑作『秋日和』が大好き。
親子愛を描いた『晩春』と
理由は"亡き夫を愛し続ける"という『東京物語』
という戦後の二大傑作のエッセンスを両方含んでる。
若し、『東京物語』の原節子に若し子供が居たとすれば後日譚のようだ。
ま、笠智衆は父親でなく、義理の兄だけどね。
488この子の名無しのお祝いに:05/02/05 21:49:20 ID:ARiGQbGL
後期の傑作『秋日和』が大好き。
理由は親子愛を描いた『晩春』と
"亡き夫を愛し続ける"という『東京物語』
という戦後の二大傑作のエッセンスを両方含んでる。
若し、『東京物語』の原節子に若し子供が居たとすれば後日譚のようだ。
ま、笠智衆は父親でなく、義理の兄だけどね。
489この子の名無しのお祝いに:05/02/05 23:17:54 ID:mAPdTDnN
>>488
「秋日和」をはじめ見たときは、ばかばかしくて怒りが湧いた。
2回目で、ようやくわかって数日間興奮で頭が真っ白になったw
490Aravesk:05/02/06 14:37:10 ID:Mfz52Zgj
真っ白ってどういう感じかな?
491この子の名無しのお祝いに:05/02/06 14:52:44 ID:+j6Bez01
>>484
他人と思ってるからこその親切だよ。
本当の身内だからこそ「甘え」もあって冷たい振る舞いもできる。

この映画の原節子は本当に嫌な女だよ。
492ALACK:05/02/06 15:02:44 ID:Mfz52Zgj
>>491
同感かも。偽善的で打算的にも見える。
しかし、それを云っちゃあ、お終いよ。
493この子の名無しのお祝いに:05/02/06 16:59:50 ID:wpfZ/55H
「麦秋」
自分は最初は>>474のように解釈してたけど、>>475が正解のような気がしてきた。
494この子の名無しのお祝いに:05/02/06 21:50:59 ID:Am6Ccwjs
「浮草」(カラー版)見たけど、匂いたつようなエロティシズムがあるね。
495この子の名無しのお祝いに:05/02/06 23:20:24 ID:3ior1OIU
変態家族兄貴の嫁さんって見たことある人いるの?
496ALACK:05/02/07 01:29:41 ID:n8fUGjfF
>>495
周防の馬鹿が形だけ小津真似した駄作。
出だしは『秋日和』、BARのシーンは『秋刀魚の味』
をモチーフにしているけど、
ローアングルも中途半端だし、
大杉漣の笠智衆なんか吐き気がするほど無様。
風かおるの超豊満バディだけが見物。
497この子の名無しのお祝いに:05/02/07 02:38:25 ID:EvDBpOzv
>>494
京マチ子の熱演も良いけど、若尾文子も可愛いよね。
因みに若尾文子は小津の大人の魅力にノックアウトされた
らしいけど、クランクアップ後の宴会で、酔った小津監督が
若尾文子を「葉子(司葉子)ちゃん。」
と何度も間違って呼び、若尾文子も最初は笑ってたけど、
その内に怒って、椅子を蹴飛ばして帰ったらしいね。
『晩春』以降のの小津作品としては異色の内容だし
宮川一夫の撮影だから、画面も一風違ってるのも良い。
498この子の名無しのお祝いに:05/02/07 03:14:50 ID:Us1WIxlp
まあ、「東京物語」の原節子については意見がわかれるところでしょうなぁ。
とくに最後の「ずるいんです」あたりになると、感動する人と、偽善的で
いやになる人と。

ちなみに山田太一は、この「ずるいんです」を白々しいセリフであって、
この傑作の数少ない欠点だ、とずっと思ってたが、最近になってようやく、
このセリフの意味とか深さに気がついた、なんて言ってる。
小津の戦争経験なんかと関連させて論じていたけど。
まあ、年をとると考え方も変わるのかもしれない。
499この子の名無しのお祝いに:05/02/07 03:17:19 ID:Us1WIxlp
>497
司葉子のほうが、女優として小津好みという気がする。
司を借りたお返しとして東宝系でとった「小早川家の秋」でも、また
しっかり起用してるし、やっぱ気に入ってたのかな。
500472:05/02/07 11:12:25 ID:xaC2aX8h
「麦秋」だが、結局あの老夫婦は

若いときに大和の農家から関東に出てきて就職・結婚。
この地で子供たちを育て、退職後は娘の給料のおかげで一家で生活できていた。
娘が結婚・退職したあと、家を長男夫婦に乗っ取られて大和に帰った。

という設定なのですかねぇ?
501この子の名無しのお祝いに:05/02/07 17:43:32 ID:aNkan+1W
>>500 麦秋
>家を長男夫婦に乗っ取られて大和に帰った。
そうじゃないみたいね。ちゃんと説明はあった。
・あの夫婦は今の家に(たぶん東京から?)16年前に引っ越してきた。
・大和の茂吉が芝居をみたあと、若いもんもようやる、年寄りは若いもん
の邪魔をすることは無い、大和に来い、大和はマホロバじゃ、というような
ことを言っていた。
・茂吉は耳が遠く、キャラメルを紙ごと食べるように耄碌しているのだから、
死が近いこと、その後で老夫婦が大和の家を守る、という設定だろう。
・したがって周吉が、大和に帰るのを決めたのは、原がかたずいたことや、
自己主張し始めたガキや開業に伴う金などのことで腐心する長男夫婦をみて
世代交代を決意したためだろう。
・象徴的には、鳥の餌を買いに行く踏切のシーンで、心境の変化をうかがわせる。
502この子の名無しのお祝いに:05/02/07 19:38:42 ID:JMyjmWBy
「秋刀魚の味」の娘は岩下志麻より若尾文子のほうがよかったなぁ。

「浮草」の娘は若尾文子より岩下志麻のほうがよかったなぁ。
503この子の名無しのお祝いに:05/02/07 21:56:11 ID:Us1WIxlp
>>500-1
「麦秋」で、BGである原節子が家に入れていた給料のことを凄く重く見て
(かなり高かったといいたいらしい)、それが途絶えることで、家族の側の
エゴが出てきたり、老夫婦も田舎にひっこんだりする・・・という「解釈」は、
高橋治がいいはじめたものらしいが、そんなに原節子の働きが一家にとって
決定的だったとも思えないが…
504この子の名無しのお祝いに:05/02/07 23:08:02 ID:JMyjmWBy
>>503

BGを説明せよ。
505この子の名無しのお祝いに:05/02/07 23:14:12 ID:Us1WIxlp
ビジネス・ガール。タイピストとか、秘書とか。
今で言うOLかな。戦後しばらくはBGと言ったけど、放送禁止用語になってしまったのです。
506この子の名無しのお祝いに:05/02/07 23:14:50 ID:Us1WIxlp
(というか、BGをOLと言い換えるようになったはず)
507この子の名無しのお祝いに:05/02/07 23:38:17 ID:JMyjmWBy
了解。
死語をレスに使用するときは、今後気をつけるようにw
508この子の名無しのお祝いに:05/02/07 23:39:43 ID:xaC2aX8h
随分若い人も書き込みしてるんだね。
509この子の名無しのお祝いに:05/02/07 23:59:00 ID:8i0y1I4m
>>505
BG(ビジネス・ガール)はアメリカでは娼婦の含意があることがわかり、使われ
なくなったのだと記憶するが・・・。

>>507
釣りか? 自分の無知を棚に上げて、何を言っているんだ? つくづくバカが増えたな・・・。
510この子の名無しのお祝いに:05/02/08 00:32:51 ID:0WVXeTP6
>>503
あの家族構成だと決定的だとしか思えないが…
511この子の名無しのお祝いに:05/02/08 00:43:03 ID:641du4SN
そうか?
大学教授(父)の恩給はかなりのものだろうし、笠智衆は大学病院の医長か部長だろ?
原節子は今で言うとパラサイトの負け犬、いい子だから家にも入れてたろうけど、彼女
の給料なんて+α以上のものではないだろ。かなりアクロバチックな解釈だと思う
512この子の名無しのお祝いに:05/02/08 02:39:56 ID:lJkz+xf2
>>503
「絢爛たる影絵」の中で書いてますね。たしかに高橋さんが最初にした
観方のようです。

>>511
戦前の大学教授の地位は今よりはるかに高かった(給与も恩給もいいだろう)、
勤務医は、戦後すぐはそれほどでもなかったかもしれないけど、まぁ人並みよりは
いいだろうから、原節子の専務秘書(だっけ?)の給与がそんなに家計にとって
大きかったとも思えない。もっとも小津安二郎がそこまで意識したかは知らないけど、
まぁ批評だからね。

それにしても、「パラサイト(シングル)」の「負け犬」って、まさに今の
流行語を地で行く登場人物だなぁ。当時原節子三十路だし、劇中年齢はしらないが、
初婚平均年齢22〜3だっただろうから、まさに負け犬だ。
513この子の名無しのお祝いに:05/02/08 16:38:27 ID:zct4wgMb
test
514この子の名無しのお祝いに:05/02/08 16:57:12 ID:zct4wgMb
自分も皆さんと同じく、今まで観た小津作品の中で唯一人物設定が最後まで判らなかった(大
和に帰る老夫婦)のが「麦秋」。

総じて評価が高い作品ですけど、そういった人達はちゃんと一回観ただけで呑み込めているの
か疑問に思えてきました(自分が基本的に映画は一回しか観ないもので)。
今までは自分の注意力が散漫したいたせいで見落としていたものだと思っていましたが、こう
も同じ意見の方が多いと、やはり作品としての完成度に疑問を抱いてしまいます。

先日、近所のTSUTAYAが半額レンタル中だったので、自分の中の特例として二回目の「麦秋」
鑑賞に踏み切ろうかと思いましたが、未見だった「浮草」を借りました。
結果、大正解でした。
515この子の名無しのお祝いに:05/02/08 17:54:05 ID:Hfs1hZC5
>>514
>やはり作品としての完成度に疑問を抱いてしまいます。

でも一般的に、人物関係が把握しにくい映画はけっこうあるよ。原作やシナリオには書
いてあるが、映画では過剰な説明は省略したりとか。
「麦秋」も小津さんが「説明は要らネ」(だいたいわかればいい)ということで
切っちゃったのでは?

実は自分も「麦秋」の人物図はよくわからない部分があった。こんなことを
考えていたのは自分だけじゃなかったのかw
516514:05/02/08 18:28:28 ID:TwmetKjb
>>515
>「麦秋」も小津さんが「説明は要らネ」(だいたいわかればいい)ということで
 切っちゃったのでは?

そうかも知れないですね。
自分は、小津作品は「痒い所にいちいち手が届いている」映画だと思っていますので、それが
感じられなかった「麦秋」は実に惜しい一本、という解釈をしてしまいます。
517この子の名無しのお祝いに:05/02/08 19:10:59 ID:mYp1/pbL
麦秋は小津自身会心の出来だそうだ。

自分も最初に観たときはもうひとつの印象があった。
しかし何度も観るに素晴らしい映画であると分かった。

会者定離、自身の人生と重なり合う、大人のための映画。
志賀直哉の「焚火」にあるような忘れ難い一瞬を捉えた、
振り返れば幸せだったと、そう思えるシーンには涙してしまう。





518この子の名無しのお祝いに:05/02/08 19:24:20 ID:Hfs1hZC5
>>516
>小津作品は「痒い所にいちいち手が届いている」

「麦秋」も、小津さんと野田さんの間では、ここで俎上にあがっているような点
の説明は、いちおうはあると思うんですよ。映画の上では切っただけでね。

いわゆる戦後の小津さんのブルジョア趣味ですが、そんなに呑気な人だった
わけがないですし。行間には生活の実感が必ずありますからね。

余談だが、ここを勘違いしてスタイルだけ真似る監督が困るんだね。まあ、日本の
映画・TVから生活感が消えて久しいとはいえね。
519472:05/02/09 08:53:48 ID:znQyOuBy
>>501の解釈でまぁわかるのだが、今度は>>474のような謎が残る。
わざわざ便利な都会を出て、不便な田舎に越したりするものだろうか?
520この子の名無しのお祝いに:05/02/09 09:08:38 ID:m2IBelnz
もしかして「麦秋」の裏のテーマは「楢山節考」?
521この子の名無しのお祝いに:05/02/10 01:13:06 ID:Y/vdxkuh
つーか、他の作品でも…

小津は母親と同居し続けたからそこのところは常に考えていたのでは?
鎌倉に引っ越した時は結婚するかもしれないという人がいたくらいだし。

522この子の名無しのお祝いに:05/02/11 17:58:07 ID:BfqCrHe9
今日シネマ・クレールで「麦秋」と「秋刀魚の味」を見てきました。
よかったです。みなさんよく笑ってました。
523この子の名無しのお祝いに:05/02/11 18:05:29 ID:v6IHQdwl
>>515
「麦秋」は、原節子が思いを貫いたがために一家が離れ離れになるという悲喜劇が主題なのだから、なぜ老夫婦が大和に引っ越すのか「説明は要らね」というのはいかがなものかと思う。
524OZ:05/02/11 19:05:35 ID:hwL3ytut
この板に限らず、小津映画に関する刊行物は全般的に『晩春』以降が殆どのような気がする。
確かにどっかの評論家が『晩春』以降の一連作品(『浮草』は除いてたかも)を小津スタイル
と呼ぶとか云ってたし、実際TSUTAYAとかでも『晩春』以降のDVDしかない(VHSはある)みたいだ。
で、この前戦前の作品を借りてみたんだけど『戸田家の兄妹』なんて戦後の作品に近いテイスト
だし、『父ありき』なんかも親子愛を描いた傑作だと思う(笠智衆のストイックな演技はカッコイイ)。
他に戦前作品でお奨めございませんかね?
525この子の名無しのお祝いに:05/02/12 00:44:15 ID:d3/pXLO6
全部見ればいいじゃん。大した数じゃないし。
とりあえず「非常線の女」を挙げておくが
526この子の名無しのお祝いに:05/02/12 01:02:44 ID:5jSJ4p0p
>>524
鈴木清順は「野獣の青春」で唐突に清順スタイルを確立したとかってのと同じで、
ある一つの作品が映画監督を劇的に変えたってのは、あまり良く知らない評論家さんが
当てずっぽうで書いたガセの可能性が高いんじゃないですか?
一人の人間が信念を持ちながら年をとっているわけだから、ある日突然ゲージツに
目覚めて過去を全否定するなんてことはないと思われ。
ってことで、無声映画時代からまとめて見ないと小津スタイルがどうやって生まれたかは
わからないってぇことですよ。
527KTE:05/02/12 01:29:20 ID:hkozDq9v
>>524
>>526
嘗て映画大国だった日本は年間500本以上の映画を作ってた訳だし、
評論家といえども全作品を観てる訳がない。仮に観たとしても、殊に
小津映画のように単純に見えて内容の深い作品などは一回観ただけでは
見落としている部分も多いわけで、評論家でさえも他の評論なんかを
参考にしている場合が多いっす。526さんの仰るとおりどんな作家でも
たった一本を転機に劇的に作風が変化する事はまずありえねっす。
漫画でも小説でも映画でもタッチというもの徐々に変化していくのが
当然でげしょ。只、『晩春』以降を小津風と呼ぶのはそれ以降は最終作まで
野田高梧とコンビで脚本を書いてる(戦前も野田高梧はあるけどね)んで
戦後の第一作『長屋紳士録』、第二作『風の中の牝?』なんかとは違う
感じは否めねえす。しかし『晩春』と後年の『小早川家の秋』や『秋刀魚の味』
では似て非なる作風ですがねえ。
528この子の名無しのお祝いに:05/02/12 01:37:13 ID:1sogvimV
漏れにとっての小津スタイルとは、秋刀魚の味だけだな。

それ以前の作品は小津スタイルに至る通過点。
529この子の名無しのお祝いに:05/02/12 02:22:45 ID:pM+WzBgm
毎日新聞に載っていたのだが映画関係者のあいだで有名な東大阪の「伝説の映画コレクター」が
先日他界したとのこと。
戦前戦後の所蔵フィルムが数万本というとてつもない数らしい。
専門家の調査を彼は今まで頑なに拒みつづけていたらしいが
相続人がいないため今後文化庁が調査するだとさ。
朝鮮の幻の映画「アリラン」の存在有無が注目されているらしいが
もしかしたら小津の幻のフィルムも発見されるかもしれませんね。
てか出てきてほしいです。
530この子の名無しのお祝いに:05/02/12 09:28:50 ID:d3/pXLO6
>>526
まあしかし小津の「晩春」は清順の「野獣の青春」よりはずっと転機になっているよね。
531この子の名無しのお祝いに:05/02/12 13:09:26 ID:5jSJ4p0p
関係ないけどこないだ戦時中の高峰秀子と原節子が共演した映画
(希望の青空だったかな?)をCSで見てたら、
原節子が文金高島田で何かキャピキャピやってるんで、
原節子にとっては小津より更に「晩春」が転機になったのかなーと思ってみたり。
532この子の名無しのお祝いに:05/02/12 13:54:34 ID:jgFiTCnd
>>524 戦前だとその二作が一番おもしろいと思う。
ぜんぜん傾向の違うので良かったら、「淑女と髭」かな。
533この子の名無しのお祝いに:05/02/12 16:03:33 ID:hkozDq9v
>>524
『悪名』、『男はつらいよ』のような強烈な印象をもつメインキャラクター
を擁した歴史的シリーズ映画を除けば、凡そ小津作品ほどリメイク困難な
ものはないと云われる。実際一昨年フジTVが制作した『東京物語』『秋刀魚
の味』は観るに耐えない出来だし、前出の『変態家族兄貴の嫁さん』なんて
吐き気がするほどおぞましい。ややましなのは市川崑がパロディに徹した
『あなたと私の合言葉 さようなら、今日は』くらいだね。(でもやっぱり
程遠い。『娘の結婚』については未見)これはやっぱり小津調というもが
存在する証ではなでしょうか?只、その時期は不明ですね。野田高梧との
関係も合わせて分析する必要がありますな。
534この子の名無しのお祝いに:05/02/12 16:24:06 ID:0Jl48YsF
>>533
そもそも往年の撮影所映画のリメイクは、現在の日本ではほぼ不可能。日本の映画・T
Vは、すでに日常描写の行間を失っているし、表現できる俳優もいない。
森田芳光が「阿修羅のごとく」という微妙な映画を撮ったりもしたけどね。

それに加えて、小津調の繊細な人物構図、独特の映画文法を撮れる人間などいないよ。
是枝や竹中が形だけ真似たぐらいじゃないですか? 周防は笑えるだけマシ、許してやりたい。
535この子の名無しのお祝いに:05/02/12 17:11:59 ID:BcS4WYyZ
>533
未見とのことだが、『娘の結婚』は再現し得てるとは考えないのか?
536この子の名無しのお祝いに:05/02/12 18:39:14 ID:hkozDq9v
>>535
533です。仰せの通り、近いうちに観ますよ。
鈴木京香、長塚京三は期待できるけど、仲村トオルはどーかな?
537この子の名無しのお祝いに:05/02/12 21:02:59 ID:vAqfLjpM
淀川長治「小津映画は東大生の同窓会を見せられてるようだ」

フランソワ・トリュフォー「小津の作品は私にはどこがいいのか分からない。
いつもテーブルを囲んで無気力な人間たちが座りこんでいるのを、
これも無気力なカメラが、無気力に捉えている。映画的な生命の躍動感が全く感じられない」

木下恵介「小津映画は古い」

森繁久弥「小津がどんなに有名な監督かは知らないが、あいつに競輪映画は撮れないだろう」
538この子の名無しのお祝いに:05/02/12 21:12:43 ID:cdVdwNPt
539この子の名無しのお祝いに:05/02/14 13:25:50 ID:0l+CZe6D
>>518
>余談だが、ここを勘違いしてスタイルだけ真似る監督が困るんだね。

同意
一昨年のBSの特集でもそうだったが、ローアングルなどスタイルばかりの紹介で、
肝心な「何を表現したかったか」については、なにひとつ触れられず、
結論は「親子のほのぼのとした愛情」w。
これじゃあ、レベルはアンチとかわらん。
540この子の名無しのお祝いに:05/02/21 18:28:47 ID:6JABGzYL
田中絹代が監督した「恋文」って映画に小津がカメオ出演してる
らしいんだけど、誰か見たことある?厚田雄春が言ってるんだけど、
予告編以外に動いてる小津の映像があるなんて知らなかったYO。
541この子の名無しのお祝いに:05/02/21 19:46:49 ID:kxCubOfI
ヤフーオークションに「東京物語」のポスターが出てるよ。45万円。
542この子の名無しのお祝いに:05/02/21 20:16:46 ID:oV34+pfo
>>540
観たことあるけど気づかなかったよ!そもそも知らなかったし。
映画は面白いので一度是非。
543この子の名無しのお祝いに:05/02/21 23:20:07 ID:k4srR6Vh
>>539
いちおう、何本か新しいドキュメンタリーや関連番組も放送されたが・・・「吉田喜重が語る小津さんの映画」
もしくは「吉田喜重が語る小津安二郎の映画世界」を再放送すべきだった。
(紛らわしいが、同じ題材で2つのバージョンが制作・放送された。普通にビデオで流通
 していたのは前者。現在は両方、DVD化されているね)
ttp://www.geocities.co.jp/Hollywood/7675/tv.yoshida-yoshishige.html
544この子の名無しのお祝いに:05/02/26 02:53:34 ID:QJjzKmZR
笠がニタニタしながらカメラ目線でボソボソ喋る
原がニタニタしながらカメラ目線でボソボソ喋る

所詮小津映画はこの繰り返しだろ。
もう・・・糞すぎ。
絶賛しているアホは早く目を覚まして成瀬映画の素晴らしさに気づいてほしい。
545この子の名無しのお祝いに:05/02/26 03:29:43 ID:Pl/4djCg
>>544
黒澤じゃないのかよ!?
546この子の名無しのお祝いに:05/02/26 03:35:27 ID:QJjzKmZR
成瀬映画は高峰秀子が綺麗。
小津映画は原節子がブサイク。
547この子の名無しのお祝いに:05/02/26 03:39:15 ID:Pl/4djCg
確かに成瀬の映画の秀子はカワイイのう
「ひき逃げ」ですら。"投げ捨て"だもんな…
548この子の名無しのお祝いに:05/02/26 03:45:58 ID:Z7RnC4wE
「ひき逃げ」は最近やたら人気があるようだね
549この子の名無しのお祝いに:05/02/26 11:14:56 ID:r1x8EiPR
>>544
あんたDQN。笠は兎も角、原なんか六作品だけ、それも戦後しか出てないよ。
『浮草』、『戸田家の兄妹』、『彼岸花』なんかは観てないのね。カワイソー。
550この子の名無しのお祝いに:05/02/27 15:38:51 ID:j36y40aT
544はアラシだす、成瀬のファンであるかもあやすィー
551この子の名無しのお祝いに:05/02/28 00:43:51 ID:yMZABqT+
「お早よう」の駄作ぶりはどうしたことでしょう。
住宅のあまりにもの醜い姿にまず驚きます。
汚かったり貧相だったりするのとは違う、あまりにもの卑しさ。
そして屁の遊びが、ギャグだったとは。
全てがアホらしく、なおかつガキ二人が実に鬱陶しい。
最後にテレビを買ってやるのなんて無茶苦茶。
小津の駄作ですね。
552この子の名無しのお祝いに:05/02/28 01:08:36 ID:WV0BH7cy
>>551
小津ファンとして残念ながらほぼ同意。
553この子の名無しのお祝いに:05/02/28 02:31:12 ID:TVevd8mb
>>551
爺臭いよね。感覚が古い。
よくプチブル映画が古いと批判されているけど、
あれは当時の小津がよく知っている世界だけあってちゃんとしている。
「お早よう」は知らない世界なのに、強引に作っちゃった感じだ。

まあ、殿山泰司が押売りの役を演じているのは、
殿山&小津の逸話を知っていると笑えるけれども。
554この子の名無しのお祝いに:05/02/28 09:20:38 ID:iG0KhqwR
>>553
殿山&小津の逸話って何?
555この子の名無しのお祝いに:05/02/28 10:52:17 ID:7zP6LGqS
高橋治「絢爛たる影絵」を読み、ヨーロッパでは「お早よう」の評価が高いという話を知って、びっくり。
556この子の名無しのお祝いに:05/02/28 11:33:16 ID:iG0KhqwR
>>555
『お早よう』は俺も後期の凡作だと思うんだけれど、全小津作品で最初に
DVD化(但し米国版)されたのはこの作品なんだよね。不思議だ。
557この子の名無しのお祝いに:05/02/28 12:35:32 ID:AShZTH9J
『あなたと私の合言葉 さようなら、今日は』が公開された同じ年に
『お早よう』を撮った小津に乾杯。
558この子の名無しのお祝いに:05/02/28 12:51:44 ID:TVevd8mb
>>554
殿山その他が、小津が脚本を書いている宿に押し掛けて、
「ご馳走になる」と勝手に洋酒を飲み出して、
小津に「お前等は役者じゃない、強盗だ」と難詰される話。
殿山が自書のエッセイで書いている。「三文役者の〜」の一つ目だったはず。
559この子の名無しのお祝いに:05/02/28 12:52:33 ID:TVevd8mb
>>556
クライテリオンでDVDされたね。
ツボに入る人がいるんだろうね。
560この子の名無しのお祝いに:05/02/28 16:49:31 ID:gMDP5L6K
日石灯油のウルトラマンのやつってオズ風味?

管野よう子が出てるやつ
561この子の名無しのお祝いに:05/03/01 23:18:18 ID:Dz2/ZB6D
>>日石灯油のウルトラマンのやつ


・・・これでわかるやつなんているの?

562この子の名無しのお祝いに:05/03/02 00:31:50 ID:wi6qR+eI
当方テレビは見ないが、たぶんテレビCMの事だろうと思う。
ウルトラマンが茶の間でお茶でも飲んでますかね?
563この子の名無しのお祝いに:05/03/02 02:36:51 ID:KeLpVg1S
小津の東京物語で素晴らしいのは原節子が自分がそれほど立派な人間じゃない
云々と言うところ。これはいろんな人が言ってると思うが。
「それでもあんたはいい人じゃ」
こういう告白は西洋的。ヴェンダースなど外国人に日本をいとおしくさせた
のはこういう部分だろう。実際はこんな告白は日本ではあまり無いのだから。
はぐらかすのが通例。小津の日本的政治に対する批判が入っている。小津は西洋的観念の人
ということがこの作品でわかる。日本人は逆に違和感を覚えるのがこの部分であろう。
日本人はどきっとする。
564この子の名無しのお祝いに:05/03/02 02:44:17 ID:wi6qR+eI
ん? 日本にもあるぞ。白樺派だろ?
565この子の名無しのお祝いに:05/03/02 02:48:39 ID:AP8LECcy
スマソが、笠のあの態度はむかしの日本人にはよくあるものだと思うが?
それにヴェンダースは自分でもたびたび言ってるように小津が西洋的だとか(あるいは逆に東洋的であってもいいけど)じゃなくてuniversalだから賞賛してるのでは?
566この子の名無しのお祝いに:05/03/02 03:17:57 ID:wi6qR+eI
>>565
たぶん>>563は原の方を言っている。
567この子の名無しのお祝いに:05/03/02 03:28:54 ID:KeLpVg1S
笠はどきっとした日本人側だろう。まるでセックスした後の恋人のように
ほんわかした会話。日本人にとっては恥ずかしい部分だろう。
ヴェンダースはレトリックがある。今村を大して評価しないのは、その辺
が関係してるだろう。日本の嫌な部分、がっかりした部分がヴェンダースにはある。
日本に来て大衆を見てそう思ったのだろうし、日本に東京物語は無かったのだ。
そして日本の東京物語的でない部分を露骨に嫌悪し動揺した。
むしろソダバーグの「セックスと嘘とビデオテープ」の方がヴェンダースの
求める東京物語に近かったのだろう。
白樺派は小津の愛読書と言うことで参考文献程度だろう。
568この子の名無しのお祝いに:05/03/02 09:11:45 ID:wi6qR+eI
>>567
志賀直哉読んだことないな?
569この子の名無しのお祝いに:05/03/02 16:15:11 ID:12Sq4vTg
>>568
白樺派は小津のレトリックではないか。解読してみる価値はある。

570この子の名無しのお祝いに:05/03/02 17:04:40 ID:AP8LECcy
>>568

ていうか567は単に無教養なだけ。
571この子の名無しのお祝いに:05/03/02 19:38:09 ID:NVytKpjh
>>570が無教養。

572この子の名無しのお祝いに:05/03/03 00:48:58 ID:IbZxsvxo
小津はとにかくじっくり見てもらいたかったのよ
先を追わずに
>>563
〉原節子が自分がそれほど立派な人間じゃない

あのセリフは余計だろ
その後の笠のセリフも

東京物語でギョッとするのはもっと別のところだろ
あの場面はギョッとしたあとだからもうセリフなんてたいして意味持たないと思うんだが
573この子の名無しのお祝いに:05/03/03 01:12:05 ID:eRhHm+Iy
>>572
そんな卑怯な反論の仕方、どうしてするのか?
自分がギョッとしたところをきちんと言えばいいのに。
2チャンなんだし。

574この子の名無しのお祝いに:05/03/03 06:26:29 ID:lzDx2yxj
高橋とよは全体的に
ドキッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー−−−−ッとするが。
575この子の名無しのお祝いに:05/03/03 10:26:21 ID:ComfMhWy
パリ・テキサスでトラヴィスが求める地=原点としてのセックス・東京物語
576この子の名無しのお祝いに:05/03/03 18:15:50 ID:giub+2RI
>>572
思わせぶりのレスはいかんね

577この子の名無しのお祝いに:05/03/03 19:03:23 ID:rXt6gJrK
さめざめ
578この子の名無しのお祝いに:05/03/05 14:11:35 ID:8zRHoDha
八雲とイケナイことしたい
579この子の名無しのお祝いに:05/03/07 15:06:22 ID:+I1mCRkI
久我美子age
580この子の名無しのお祝いに:05/03/09 01:46:17 ID:UfrtYCUv
昨日、このスレを見つけて最初から読ましていただきました。
その前の日に「小早川」のDVD、レンタルで久しぶりに見たものだから
いちいち思い当たる節が多くて実に楽しいひとときでした。
当方、オーストリア共和国のウィーン在住です。
確か、五六年前だったでしょうか、
ここの国立映画博物館で小津の回顧上映会が約二ヶ月間にわたって行われた事が有ります。
その時の事なのですが、「麦秋」の上映が終わり、会場が明るくなってみると
自分の斜め前に座っている、現地人とおぼしき初老の男性が
ハンカチを目に当ててさめざめと泣いているではありませんか。
この男性の心中を忖度する訳では有りませんが、
「美しい物は必ず滅びる、美しい物はその内側に"滅び"を内包するが故に美しく愛おしい。」
という思いを、我々はこの映画を通して共有したように感じ、
自分一人でいたく感動したのを憶えています。
581この子の名無しのお祝いに:05/03/09 02:04:37 ID:Qp8G277k
『麦秋』か。
日本人でもかなり微妙なところを突く作品に、やられちゃったんだね。
戦争を描いているから、戦争がらみで涙が流れたって可能性もあるね、その年代だと。
# 初老のもともとの意味=40歳代とは解釈してません
582580:05/03/09 06:52:02 ID:yB5wXHuM
>初老のもともとの意味=40歳代
とは、知りませんでした。その人は五十代の半ばといったところでしょうか。
隣に座っていた奥さんと思われる、少し若めの女の人が、
恥ずかしいような困ったような微苦笑を顔に浮かべ、
周りの人達から夫を、隠すように守るように見回していたのが、
なんとなく美しい印象として残っています。

話は変わりますが、自分の書き込みにレスがつくというのは、
なるほどなかなか嬉しい物ですね。初めての経験です。
どなたか存じませんが、ありがとうございます。
583この子の名無しのお祝いに:05/03/09 12:05:54 ID:Qp8G277k
ところで客の入りはどうだったの?
ウィーン国立映画博物館では。

それからどんな紹介のされ方なのかも教えてくれると嬉しいな。
584580:05/03/10 04:42:36 ID:RbbjwFtI
今時、五十代半ばで「初老」はちょっと酷でしょうか。「中年の男性」と書くべきでした。
それに、それじゃ自分も「初老」の域に入ってしまいそうですから。
で、客の入りはかなり良かったんじゃないかなと思います。少なくとも溝口の時よりは多かった。
映画博物館と言っても、階段式の三百席程度の上映室が一つあるっきりで、
全席指定で立ち見は不可、毎日二本づつ日替わり上映、そういう所なのですが、
僕が見に行った時は大概ほぼ満席か、ちらほら空席が見える程度でした。
ずっと前、溝口の「忠臣蔵」見に行った時は観客は僕も入れて四人しかいませんでした。
この時は「字幕なし」というのが現地人にはきつかったのでしょう。
>それからどんな紹介のされ方なのかも教えてくれると嬉しいな。
残念ながらこれに関しては僕もよくわかりません。
というのも、恥ずかしい話ですが十年以上ウィーンで暮らしているにもかかわらず、
ドイツ語が不得手でこちらの新聞雑誌やテレビにほとんど触れずに暮らしている物ですから。
ただ、来ているお客さんの様子を見ていると二十代、三十代のインテリぽいのがほとんど、
という感じで、そういう人達のスノビズムをくすぐる所が小津の映画には確かにありますね。
>淀川長治「小津映画は東大生の同窓会を見せられてるようだ」
これには笑ってしまいました。
585この子の名無しのお祝いに:05/03/11 23:18:32 ID:cK0Icldi
いま「秋日和」を見てるんだけど、娘のアヤちゃんが24で相手の後藤が27?
でもその後藤と同窓生が7年前に死んだ三輪部長の部下だった…
あれ、後藤って早稲田だよね、じゃ29? なんか気になって集中して見れん

この映画はぬるーくていいなあ
586この子の名無しのお祝いに:05/03/12 00:31:48 ID:KRSoXSc5
>>585
>でもその後藤と同窓生が7年前に死んだ三輪部長の部下だった
そういう説明ある?三輪周造と後藤の会社(三和商事)とは関係ないのと思う。
 「秋日和」は一見ぬるいんだけど、俺には小津作品の中で最も神秘的だった。
最初の法事からのスタートで、登場人物はすべて死者(三輪周蔵)の手の中
で踊っている、と思ったから。
アンチプリン、アンマコ、アンチヘブリンガン・・ストーリーは初老紳士の青春
ノスタルジーから始まって、原節子と娘の三輪周造の追慕(伊香保温泉)で
クライマックスを迎える。
587この子の名無しのお祝いに:05/03/12 00:44:28 ID:vaWYuxz4
ごめん。須賀不二男と渡辺文雄を混乱してた。
いやあ、ぬるーく見終わりました。死者が生者の意志を左右する話だと「麦秋」が一番だと
思うな僕は。あれは死者の名前があんまり出てこないぶん、緊張感があった。
アンマコは按摩膏ですかね。かっこわるいですね。中村伸郎にはぴったりだね。
588この子の名無しのお祝いに:05/03/12 08:59:42 ID:JzTdXhfh
「麦秋」の死者って誰だっけ?
589この子の名無しのお祝いに:05/03/12 10:03:37 ID:Qc4myB46
ほら、憶えてないでしょ。これくらい存在が薄いほうがいいかと
590この子の名無しのお祝いに:05/03/12 19:22:22 ID:mb7slxRt
「麦秋」の死者? 戦死したはずの息子? それとも杉村春子の娘の奥さん?
ほかにいたっけ??
591586:05/03/12 21:47:59 ID:KRSoXSc5
>>590
たぶん589は、「戦死したはずの息子」(=原節子の兄)のことを言っているんだろう。
>>587
「秋日和」は表向きナンセンス喜劇だからね。シリアスな「麦秋」とは
ニュアンスは違うよ。
原節子の最後のシーンも老境を前にして、寂しさと同時に充足感もある
ハッピーエンディングとなっている。
592この子の名無しのお祝いに:05/03/12 23:38:39 ID:MtslelrT
ジャームッシュは小津なら基本的にどれも好きだが、「東京物語」と「お茶漬けの味」がお気に入りらしい。
さすがにちょっと変わってる(俺も「お茶漬けの味」大好きなんでうれしいが)。
海外の小津マニアにしては珍しく黒澤もいいと広言してるし。
593この子の名無しのお祝いに:05/03/13 12:41:42 ID:lHS7QfIV
>>589はもしかして「晩春」と間違えてない?
594この子の名無しのお祝いに:05/03/13 16:48:44 ID:3HC/7h6q
東京物語や麦秋はともかく
「お茶漬けの味」や「おはよう」って
このタイトルって客を呼ぶ気があったのか?
客の心理からすればいくら小津でもまずタイトルで
どういう映画か→見てみたいか判断するんだろうし
595この子の名無しのお祝いに:05/03/13 17:04:18 ID:iVPvnxW4
タイトルについていえば、
「秋日和」「彼岸花」「長屋紳士録」はなかなか。
「早春」「麦秋」「晩春」あたりはシリーズみたいだ。
「東京物語」は、タイトルだけでは違う内容を思い浮かべそう。
「東京暮色」もイイ。
596みなみ:05/03/13 20:17:15 ID:tdSztTBp
題名でいいのは「東京暮色」と「風の中の牝鶏」かな。「麦秋」「晩春」は紛らわしくて。
597この子の名無しのお祝いに:05/03/13 22:53:05 ID:mEuPP6H9
「浮草」は元は「大根役者」というタイトルが予定されていたものの、
主演の中村鴈治郎に配慮して変更されたそうです。
でも、「大根役者」の方が、作品の本質をよくあらわしてると思うんだけど
598この子の名無しのお祝いに:05/03/13 22:54:05 ID:3HC/7h6q
>>597
というか浮草物語のリメークなんだろ?
599この子の名無しのお祝いに:05/03/14 06:38:34 ID:3oo9CPhH
昨日、ばあさん家いったら、小津の記念切手が3シートあったので、
一枚貰ってきた。こんなのいつ出たのだろう。。。
600この子の名無しのお祝いに:05/03/14 08:37:57 ID:fARVGNZX
6 0 0
601 :05/03/14 09:28:05 ID:QY/wZh4b
成瀬の『浮雲』スレに間違って書き込んでしまったオレ。
もう一度ココに書き込ませてくれい。


『浮草』の読み方は、本や音声解説では『うきくさ』って濁点ないんだけど
DVDに入っているロゴシートには『うきぐさ』ってルビが付いている。
どちらが正しいんだ?
602この子の名無しのお祝いに:05/03/14 12:06:15 ID:QnmxEVdU
「大根役者」ってヒデぇタイトルだなw
603この子の名無しのお祝いに:05/03/14 14:22:13 ID:tc47o5o7
鑑定団見てたんだな・・・
604この子の名無しのお祝いに:05/03/15 03:03:20 ID:oSBSQ1Nw
小津信者に悪い人間はいない
605580:05/03/15 03:21:48 ID:T3F2D/LR
中村鴈治郎かぁ.....
自分は大阪で生まれ育ったので、
鴈次郎の大阪弁を聞いていると"純正"という感じがしてすごく懐かしい。
それに、巨大な顔面におもいっきり胴長短足のスタイルは和服がとてもよく似合う。
舌をベローンと出して舐め繰るように煙草をくわえるあの仕草を、
「浮草」と「小早川」では何度も見せてくれて、「ちょっと下品だなあ....」と思うのだけど、
そういうとこも含めて、自分にとってこの人は
「上方古典文化の権化」のように思われる。
606この子の名無しのお祝いに:05/03/15 04:23:58 ID:HUv7tdXo
我が家は先代の雁治郎さんを見ると全員「悪役」「スケベ」っていう先入観にとらわれる。
「浮草」を見れば「何で雁治郎さんが一番悪くないんだ」って一家で怒り、
「小早川家の秋」を見れば「やっぱり雁治郎さんが一番家族を不幸にしている」と胸を撫で下ろし、
関係ないけど稲垣浩の「日本誕生」を見れば母親が「雁治郎さんの天皇はいつ三船の息子を殺すの?」と
しつこく聞いてくる。
ウチの父親は雁治郎さんの生前に歌舞伎座の友人の紹介で雁治郎さん本人に会っているんだが、
何かあの時も「暖簾」の関西商人の役が良かったとか、ちょっと失礼な話をしたような希ガス。
607580:05/03/15 05:35:52 ID:T3F2D/LR
ワハハハハ 確かにあの顔はねぇ.....ワハハハハ
黒沢の「どん底」もひどかった。なんか骸骨のような印象だった。
骸骨といえば浪花千栄子、浪花千栄子といえばオロナインのCM......
「あんさん、オロナインはなぁ、痔にもききよりますねんで!」
608この子の名無しのお祝いに:05/03/15 10:20:38 ID:KFm7yntv
むかし中座かどっかで鴈治郎の「釣女」を見たな
自分にとっては映画の鴈治郎は別キャラ
609この子の名無しのお祝いに:05/03/15 16:10:06 ID:Gpf7NYXY
一緒やったら怖いわ。いつの映画やねん。
610この子の名無しのお祝いに:05/03/15 19:43:41 ID:iip2iOhE
「わいに惚れよって、転がり込んできよって、
どうやら一人前にならしてもろたんは誰のおかげじゃ、誰の!
恩を忘れたらナ、犬畜生にもおとるんやぞ!
阿呆!馬鹿たれ! わいわナ、おまえみたいなもんのナ、世話にならんかてナ
結構やっていけますのじゃ!結構..」(浮草)
611この子の名無しのお祝いに:05/03/15 20:42:55 ID:eWj9xUer
関西ものはイマイチ心地よくないんだよな
612この子の名無しのお祝いに:05/03/16 01:34:20 ID:Mqy0gbES
出来た脚本は一字一句変えないそうだが、関西弁の添削は受けたんだろうか。
(撮影中にどうしても変えたくなった時は、野田さんに電話して許可を取ったとか)

> わいわナ、おまえみたいなもんのナ、世話にならんかてナ
> 結構やっていけますのじゃ!結構..

この辺り、うまい。
613この子の名無しのお祝いに:05/03/16 23:25:50 ID:Kb2lMNKJ
秋刀魚の味、DVDで見直した。
何回見ても小津の非常に巧みなセルフパロディって感じだなー。
ひょっとしたら後世に周防とか竹中とかアンゲロプロスみたいな模倣者が出ることを察していたのかな。
そんな後輩たちに向って「君たち、僕をうまく真似たつもりだろうが、僕を一番巧く真似ることが出来るのは
僕なんだよ」ってニヤリと笑ってみせるような感覚があって、楽しい。
岩下志麻が出れば「極妻、極妻」、三上真一郎が出れば「仁義なき戦い、仁義なき戦い」、
岸田今日子が出れば「砂の女、砂の女」、吉田輝雄が出れば「ゴケミドロ、ゴケミドロ」っていう、
出演者の落差が楽しめるのも好き。
614この子の名無しのお祝いに:05/03/17 01:07:41 ID:LXUt3q0b
俺ナイター棒にふって来たんだぜ 
綺麗好き夜はすこぶるきたな好き
その代わり私買うわよ冷蔵庫
いいよなーマクレガー
さかなへンに豊か鱧ゆかい
おとうさん!おとうさん!
艦長 よってってくださいよ ここあまり美味くないんす
またアレかけましょうか?マーチ

ねえさん泣いてたみたいだぜ 俺飯炊いてやるから
ひとりぼっちか・・・
615この子の名無しのお祝いに:05/03/18 01:13:31 ID:Mf9jy2Bi
「東京物語」で、周吉ら夫婦が熱海旅館に泊まったとき、
夜に当時の歌謡曲を歌うグループが出てきますが
彼らは実在するグループなのでしょうか?
アコーディオンの女性のいる三人組。
「それ〜も○○〜と言うの〜なら♪」みたいな歌詞なんですが、あの曲びみょうに
好きなんです…
もし曲名などが分かっておられたら教えてください!
616この子の名無しのお祝いに:05/03/18 01:14:43 ID:Mf9jy2Bi
>>614
走馬灯のように映像がよみがえりますね
617この子の名無しのお祝いに:05/03/18 12:01:10 ID:+fr4gO2v
<<615
「湯の町エレジー」 じゃね?
♪伊豆の山々 月淡く
熱海ににおう 湯の香り
618この子の名無しのお祝いに:05/03/18 21:40:35 ID:/2XzQOiP
>>617
あれ、「幸福の黄色いハンカチ」のラストあたりで歌ってるのと同じ曲?
619この子の名無しのお祝いに:05/03/19 14:57:35 ID:m/cxTYFE
>>615
灰田勝彦の『燦めく星座』もあるよ。
http://wagesa.cool.ne.jp/music/j-senzen/kiramekuseiza.html
620この子の名無しのお祝いに:05/03/19 15:00:26 ID:m/cxTYFE
『燦めく星座』
「秀子の応援団長」より
佐伯孝夫 作詞
佐々木俊一 作曲
男純情の 愛の星の色
冴えて夜空に ただ一つ
あふれる想い
春を呼んでは 夢見ては
うれしく輝くよ
思い込んだら命がけ
男のこころ
燃える希望だ憧れだ
燦めく金の星


何故に流れくる 熱い涙やら
これが若さと いうものさ
楽しじゃないか
強い額に 星の色
うつして歌おうよ
生きる命は一筋に
男のこころ
燃える希望だ憧れだ
燦めく金の星
621蓮実:05/03/20 12:46:48 ID:G+4VTeu7
カメラをまっすぐみつめて、棒読みでポツリとセリフをはく俳優は不自然。
常に左右対称を基本とした俳優たちの座る位置は不自然。
カメラが畳をなめて低いアングルから人物を捉えるのは不自然。
会話中に音楽があまり流れないのは不自然。
カットのつなぎにオーバーラップ、フェードイン/アウトを使わないのは不自然。
実戦を経験して、捕虜も経験したのに小津が戦争映画を撮らなかったのは不自然。
「生まれてはみたけれど」で昭和七年に郊外で電車がひっきりなしに通るのは不自然。
「和製喧嘩友達」で吉谷久雄がナフタリンを角砂糖と間違えて数個も頬張るのは不自然。
「東京暮色」でこたつを使っているのに、常に襖が開いているのは不自然。
「東京暮色」で電車事故に遭った女の顔に傷が全くなく、包帯も無しで寝ているのは不自然。
「東京暮色」で雀荘の壁にフェルメールが掛かってるのは不自然。
「長屋紳士録」で筆を持った手を向こうへ伸ばしているのに、頭が下がらないのは不自然。
「風の中の牝鶏」で絹代が後頭部を打ちつけながら階段から落ちたのに怪我をしないのは不自然。
「晩春」で床につく原節子が異様に濃メークなのは不自然。
「早春」でトラックをヒッチハイクして、うまい具合に空荷の荷台に乗り込むのは不自然。
「早春」で設定は夏なのにタイトルが早春なのは不自然。
「麦秋」で未婚女性が離婚経験者みたいなセリフを言うのは不自然。
「秋日和」で妻の夫への呼称が「あんた」「あなた」とワンシーンで変化するのは不自然。
「彼岸花」で誰ともなく唄いだして皆がついていくのは不自然。
「浮草」で灯台と相似形をなすようにビール瓶が唐突に置かれているのは不自然。
「浮草」で劇中劇でもないのに楽屋裏で花吹雪がチラチラ舞い落ちるのは不自然。
「浮草」で京マチ子が国定忠治を演じるのは不自然。
「父ありき」で父と子がピッタリと息を揃えて釣り竿を引き上げ垂らし直すのは不自然。
「父ありき」で骨壷を列車の網棚に置くのは不自然。
「宗方姉妹」で高峰秀子が徳川夢声みたいな口調で話すのは不自然。
「東京物語」で老夫婦が同じ姿勢、同じ方向を向いて旅行の準備をするのは不自然。
「小早川家の秋」で愛人が父親の遺体を内輪で扇ぐのは不自然。
「戸田家の兄妹」で写真は飾っているのに仏壇が出てこないのは不自然。
「秋刀魚の味」で団地のベランダに干されている布団の数が多いのは不自然。
「秋刀魚の味」で岩下志麻がアイロンかけ中、暑い日でもないのにタオルを首に巻いているのは不自然。
「秋刀魚の味」で秋刀魚が出てこないのは不自然。

不自然だらけの映画を撮る小津安二郎は過大評価されている監督だろ
622この子の名無しのお祝いに:05/03/20 12:51:58 ID:XG2nLlXd
バージョンアップしたかな? おつですw
623この子の名無しのお祝いに:05/03/20 13:28:47 ID:bA9dZWps
小津への自然な愛情を感じる。
624蓮實:05/03/20 13:32:12 ID:QL1btRan
>>621
蓮実かよ!?
625この子の名無しのお祝いに:05/03/20 19:14:28 ID:IevhUYPC
ウンウンと頷きながら
大方どのシーンか分かってしまった。
結構私も見ているんだと気付いた。
626この子の名無しのお祝いに:05/03/20 20:55:24 ID:azhFKpBj
>>601
うきくさ、が正解。もともと濁らない。辞書引いてちょ。
627580:2005/03/21(月) 08:43:36 ID:nuFobTft
ついこのあいだ、"日本映画上映会"というのがあって、
子供向けのアニメ(ワンピースとかいうやつ)と"釣りバカ日誌15"の二本立てを見て来たのだけど、
"釣りバカ"を見てると突然"麦秋"のワンシーンが挿入されててびっくりしてしまいました。
紀子が、杉村春子扮する幼なじみの母親の前で「私でよければ....」とか告白するシーンと
帰宅途中の二本柳寛とすれ違ってそそくさと挨拶するシーン。
奈良岡朋子演ずるスーさんの妻が夜一人でDVDを見ている、という設定で
風呂上がりの三国が通りがかりに「今時こんな事ありえない云々」と言うと奈良岡が、
「映画なんてね所詮夢の世界なんですよ!」とか言わせているのですが、
本編ではその後、ヒロインの江角マキコが吉行和子扮する幼なじみの母親の前で、
まったく同じシチュエーションを演じるのです。
"麦秋"の挿入の後なんとなく予想していて、「江角マキコではちょっとなぁ.....」
なんて思っていたのですが、驚くべき事に悪くなかった、というか結構行けました。
それまで日本屋のレンタルビデオで見た「ショムニ2」の印象が強かったんですが
「結構いい女優さんかもしれない......」なんて思いました。
そういえば是枝裕和の"幻の光"の江角も決して悪くなかったように記憶しています。
いや、ただ単に自分はああいう女の人が好みなだけなのかもしれませんね。
あと蛇足ですが、円くなった三国連太郎ってちょっとつまらない気がする.......
628この子の名無しのお祝いに:2005/03/21(月) 09:56:46 ID:1hHjnRJt
>>627
> 風呂上がりの三国が通りがかりに「今時こんな事ありえない云々」と言うと奈良岡が、

このセリフはなかなか面白いね。
小津の映画はあの頃でさえあり得ないと思われていたんだけど、
「今時あり得ない」なら小津の映画を批判したことにはならない。
今の世の中を批評したに過ぎない。
しかし、それを、

> 「映画なんてね所詮夢の世界なんですよ!」とか言わせているのですが、

で引き継いでいるところをみると、
小津に対してよく行われた批判を念頭に置いていることが分かる。
偉大な松竹大船の偉大な先輩小津を批判するわけにはいかないので、
言外で語らせて、それを受けて賛同を示している。

脚本は、山田洋次、朝間義隆、流石にこういう嫌らしい気づかいは巧い。
城戸の茶坊主だけある。
629この子の名無しのお祝いに:2005/03/21(月) 10:59:39 ID:PakWoUhm
>>580「アンパン」とか「秋田いったらモンペ」とか、どんなふうにドイツ語の字幕に出たのか興味深いですね。
630この子の名無しのお祝いに:2005/03/21(月) 23:28:07 ID:sAun4FNu
いま「秋刀魚の味」を見てるんだけど、これって至る所で登場人物たちが酩酊してるね。
自分が酒飲まないので酔っぱらいが珍しい。ドラッグ映画かと思うよ。
それにしても佐田啓二はぼんくらを演るのが楽しそうだねえ。
631この子の名無しのお祝いに:2005/03/21(月) 23:34:41 ID:sAun4FNu
それにしてもこの可憐な岩下志麻が広域暴力団の奥方になろうとは
632この子の名無しのお祝いに:2005/03/22(火) 00:01:40 ID:BUnlyNaQ
>>630
むしろ小津が佐田にボンクラをやらせるのが楽しそう。
若い男前にボンクラをさせるのが好きらしい。
633この子の名無しのお祝いに:2005/03/22(火) 01:06:04 ID:5dtJNtuY
http://japanese.joins.com/html/2005/0321/20050321200347400.html
このおっさんまさに売国奴だな
634この子の名無しのお祝いに:2005/03/22(火) 06:23:48 ID:5hM7Ufv+
>>617
>>619
ありがとうございます!私の書き込み方が悪く、混乱を呼んでしまいました。ごめんなさい。
私が好きなのは『燦めく星座』みたいです!>>619さん、MIDI付のページまで教えていただいて、感謝します!
この曲です、この曲!CDあれば買います・笑 ありがとうございました。
635この子の名無しのお祝いに:2005/03/22(火) 09:07:15 ID:SRxQgziW
>>633
先生、まともなことも言うんだ
636580:2005/03/22(火) 09:41:50 ID:of1e8P78
>>629ウーン申し訳ない、憶えてないんですよ。というか、
僕も興味あったんですが、なにせ字幕消えるの早くて大概読み取れないんですいつも。
ただ一つ憶えているのは「しようがない」というセリフ。
この日本的ニュアンスに満ちた言葉をどう訳したか、非常に知りたかったし、
おまけに何度も出てくるので(特に小津の映画では)憶え易かったんですけどね。
"Mann kan nicht helfen"または"Kan nicht helfen"これを英語になおすと"One can not help"
という事になるでしょうか。訳としては間違ってないと思うけど、なんかねぇ......
事ほど左様に異文化理解というのは難しいのだと思います。逆もまた真なりで、
僕らが笑わないような所でウィーンのお客さんが笑ったりもします。
とはいえ、小津、野田の脚本は大きな骨組みがいかにもしっかりしているので、
どこの国の人が見ても物語の大筋を間違える事は無いんじゃないでしょうか。
で、そういう所で感動できれば、理解不能だった細部をも知りたいと思うようになる、
というのが映画を見る人の自然な気持ちの流れ方なのかもしれません。
637580:2005/03/22(火) 10:12:00 ID:of1e8P78
↑↑↑≫629 すいませんリンクしてませんでした。




638580:2005/03/22(火) 10:16:03 ID:of1e8P78
↑↑↑あっ!まただめだ。どうすればいいんでしょうか?
639この子の名無しのお祝いに:2005/03/22(火) 10:27:53 ID:C3E9wSer
「>>」くらい覚えとけ
640629:2005/03/22(火) 10:42:59 ID:Ncqt6H/I
>>636(←このようにする)「麦秋」はけっこう難解な映画ですけどねw>>472-523
641この子の名無しのお祝いに:2005/03/22(火) 11:40:47 ID:BUnlyNaQ
難解って言い方は違う。
よく練り込んだ脚本。

志賀直哉の小説を難解と言ったりはしないでしょ。
642この子の名無しのお祝いに:2005/03/22(火) 13:53:08 ID:S7AiJQO6
志賀さんは難解です。
文章はこの上なく明晰かつひきしまってます。
よく造りこまれています。
しかし簡単には歯が立ちません。
643この子の名無しのお祝いに:2005/03/22(火) 15:22:12 ID:BUnlyNaQ
そういうのは難解じゃなくて、奥が深いって言うんじゃないのかね?
644この子の名無しのお祝いに:2005/03/22(火) 15:37:33 ID:S7AiJQO6
明晰なのに解釈しようとすると難しいんですよ。
奥が深いっていう方がいいのかもしれません。
しかし遠近法を連想させる用語ですし情緒的な用法もしばしばあるので
それらのイメージが倍音で鳴ると志賀には適さないような気がして
難解と言ったのです。個人的な感慨です。すみません。
645この子の名無しのお祝いに:2005/03/22(火) 16:32:23 ID:fAKNF+B3
>>474-475のように正反対の解釈が生まれるのは「難解」だからと思うが>麦秋
646この子の名無しのお祝いに:2005/03/22(火) 17:19:31 ID:LQh3pY8R
初期の作品のが好き。
全作品みたいのですが、DVD化されていなさそう。(´・ω・`)
映画祭かどこかで見れますか〜?
647この子の名無しのお祝いに:2005/03/22(火) 18:26:59 ID:LQh3pY8R
DVD化されてないのは、現存してないのかぁ〜   ( ´・ω ・ ` )
648この子の名無しのお祝いに:2005/03/22(火) 18:33:25 ID:LQh3pY8R
映画の虫〜  マツダ翁こまるやないか〜    ( ´ ・ ω・`)
649この子の名無しのお祝いに:2005/03/22(火) 18:49:41 ID:uLJEH4oy
>>634
619っす。CDは勿論、カラオケでもあります。わたしゃよく唄いますよ。
当年37歳ですけど。
650この子の名無しのお祝いに:2005/03/22(火) 19:01:21 ID:LQh3pY8R
見たことあるジジイの頭しぼって復元せなぁ〜   (´・ω ・ ` )
若かりし飯田蝶子役はインリンオブジョイトイに似てるから、
インリンにやらせるんや〜    
651この子の名無しのお祝いに:2005/03/22(火) 21:44:42 ID:C3E9wSer
>LQh3pY8R
現存する作品は全てDVD化されてますが?
652この子の名無しのお祝いに:2005/03/22(火) 23:01:53 ID:fmGTummF
お蓮の本によると
東京物語のネガは現像所の火事で失われてるそうだね
653この子の名無しのお祝いに:2005/03/23(水) 04:29:08 ID:wF4ZPyb9
「秋刀魚の味」で三と四の数字会話が多いのは不自然。
「東京暮色」で稲子の恋人がゲイみたいな喋り方をするのは不自然。
「その夜の妻」で高い塀の上に細長い牛乳瓶が置かれているのは不自然。
「戸田家の兄妹」で結婚が簡単に決まるのは不自然。
654580:2005/03/23(水) 05:24:06 ID:4w2NaDtx
>>629
>>636
実は、深くお詫びしなければいけない事があります。今日、忽然と思い出したのですが、
六年前のウィーンでの小津の回顧上映会の時の字幕はすべて英語もしくはフランス語だけで、
ドイツ語の字幕は一つもありませんでした。したがって>>636の 「しようがない」のドイツ語訳
"Mann kan nicht helfen"または"Kan nicht helfen"は僕の、まったくの思い過ごしに過ぎず,
この時僕が見たのは英語訳の"Can not help"だけだったのです。
恥ずかしい話ですが>>629さんの問いかけについ嬉しくなって、思い込んじゃったんでしょう。
決してうそをつこうと思って >>636を書き込んだ訳ではありません。
重ねてお詫び致します。二度とこういう事がないように、以後気をつけたいと思います。

655この子の名無しのお祝いに:2005/03/23(水) 09:51:04 ID:FeEQnqYy
2ちゃんねるでそこまで馬鹿丁寧なのは不自然
656この子の名無しのお祝いに:2005/03/23(水) 12:43:50 ID:Q5aKhQOC
もし今、家族の映画をとるとすると、
西武沿線のひなびた住宅地を舞台に、パラサイトの娘がフリーターの男へ
嫁に行く、弟はニート、妻は遊びまくっており、旦那はリストラされかけ。

タイトルは   「レトルトの味」   か?
657580:2005/03/23(水) 12:52:06 ID:N5mg5AxP
>>655スイマセン、性格なもんで......
658この子の名無しのお祝いに:2005/03/23(水) 13:49:15 ID:+JD5/g1m
>>654
じゃあ、ドイツ語版はなくて、ヴェンダースも英語版を見ているって事なのかな。
659この子の名無しのお祝いに:2005/03/23(水) 17:04:51 ID:nq+Hwxzb
>>658
ヴェンダースは主にシネマテークで見たからフランス語版でしょう。
「東京画」の東京物語もフランス語の字幕版だったし。
660この子の名無しのお祝いに:2005/03/23(水) 17:21:27 ID:nq+Hwxzb
アンゲロもジャームッシュもオリベイラもキアロスタミもホウシャオシェンも
みんなパリのフランス語字幕版で小津を初めて見たと言ってる。

ドイツ語版なんていまだにあっても無きがごとしなんじゃないの?
ウィーンも寅さんの前に小津見れや。
御前様がいったい何者かウィーンの人たちはわかっているのだろうか?
661この子の名無しのお祝いに:2005/03/23(水) 18:16:28 ID:iSclxpM6
あっ、DVD集に大映の浮草だけ入ってないじゃん。
いじわるせんと入れたりーや、大映さーーーーん  ( ´ ・ω・`)
662この子の名無しのお祝いに:2005/03/23(水) 18:22:04 ID:+JD5/g1m
>>661
新東宝や大映は別途DVDを出しております。
663この子の名無しのお祝いに:2005/03/23(水) 18:28:30 ID:iSclxpM6
ほんとだー、小早川家の秋も宗方姉妹も入ってないやーん  ( ´・ ω・ ` )
664この子の名無しのお祝いに:2005/03/24(木) 01:17:59 ID:kshfvszf
『秋刀魚の味』はクソつまらん・・・。

俳優のカメラ目線演技を多用しすぎて見ていて非常に鬱陶しい。
ストーリーも平凡で退屈だった。

巨匠の遺作は駄作が多いからしょうがないか。
665580:2005/03/24(木) 05:59:03 ID:bDfvdBlD
>>658>>660
日本を除く旧枢軸国(ドイツ+オーストリアそれにイタリア)では現在も基本的には
普通の映画館で上映される外国映画は字幕ではなく吹き替えで上映されています。
したがって、今ではオーストリアの普通の映画館で上映される映画のほとんどは
言うまでもなくハリウッド製ですが、それらは総てドイツ語に吹き替えられて上映されています。
666この子の名無しのお祝いに:2005/03/24(木) 05:59:41 ID:IBeyPIlz
感じ方は人それぞれですねぇ
秋刀魚の味
私は最高傑作だと思いますよ
小津のというより日本映画の
667この子の名無しのお祝いに:2005/03/24(木) 06:03:35 ID:h/88r+wN
>665
怪物くんのイタリア版の吹き替えはすごい。声そっくり。
668この子の名無しのお祝いに:2005/03/24(木) 10:19:43 ID:O2EluVTR
>>666
感じ方はそれぞれでいいけれど、やはり見る方も
一定の鑑賞力を要求されるとおもう。
 「秋刀魚の味」は、普通のホームドラマを予期する人にとっては、
なにこれ?となる。
669この子の名無しのお祝いに:2005/03/24(木) 10:29:52 ID:iTZQxC9Q
>>668
> 一定の鑑賞力を要求されるとおもう。

大げさ。
670この子の名無しのお祝いに:2005/03/24(木) 14:17:04 ID:CQvPnw5I
なんの予備知識もなく見て、もっとも笑えるのは「秋日和」だと思う
薬缶が出てくるだけで爆笑する

「秋刀魚の味」はちょっとひどいよね、と思う
でも表立っては言えないことをぬけぬけと撮ってしまう監督はすごい(ひどい)
671この子の名無しのお祝いに:2005/03/24(木) 20:01:22 ID:Hx2OHLeI
「秋刀魚の味」には下ネタが出て来るけど、後はどの映画にあったっけ?
672この子の名無しのお祝いに:2005/03/24(木) 20:05:48 ID:hLpLWj8+
「君も変態か」(麦秋)
673この子の名無しのお祝いに:2005/03/24(木) 20:15:43 ID:u54WRk45
「ワタシずるいんです」(東京物語)
674この子の名無しのお祝いに:2005/03/24(木) 20:48:15 ID:hLpLWj8+
「あんなのが相手だと亭主は長生きだな」(秋日和)
675この子の名無しのお祝いに:2005/03/24(木) 21:32:06 ID:3U3USK0f
秋子の亡夫の形見のパイプ(=男根の象徴)それを旧友達が各自の鼻(!)にこすりつける (秋日和)
秋子の禍々しいほど目立つ白銀色のマニキュア(=抑圧された性欲)  (秋日和)
丑年の森繁(牡牛=男根の象徴)ライターの巨大な炎(性欲の暗示)   (小早川家の秋)
「私を女にしてもろたんがあの夜どした。」          (小早川家の秋)
矛盾した言い方ですが、こういうあからさまな性的暗示は小津の映画の中では頻繁に見られます。
はっきり言って小津の映画って「むっつりスケベ」。
676この子の名無しのお祝いに:2005/03/24(木) 21:41:22 ID:+2HPnwgB
童貞の程は保証しないが。ハハハ…
677この子の名無しのお祝いに:2005/03/24(木) 21:51:48 ID:qoy3Dp9V
俺はな、橋の下で菰をかぶって春をひさぐ夜鷹なのさ。吉田君、君は橋の上にいるのだろう。
橋の上に立って、橋の下の世界を見下しているんだろう
678この子の名無しのお祝いに:2005/03/25(金) 02:26:49 ID:MH5f2ICO
。ヨヌ�スゥ。ラ、ホフミオネ、ホ・サ・?・ユ
。ヨイヌケヤ、ッ、ク、网ハ、キフサシ隍?、ク、网ハ、キ。「ツ荀ホノヘセニ、ュカヲ、ク、网ハ、キ。ラ
、ケ、?、ネオェサメ。「ソネフ螟ィ、サ、ミ、ォ、熙ヒテム、コ、ォ、キ、ャ、テ、ニタハ、ゥ、ト。」「ォ、ノ、ヲ、、、ヲーユフ」、ハ、ヌ、キ、遉ヲ、ォ。」
、筅ヲー?、ト。ヨヌ�スゥ。ラ、ォ、?
テクナ鄲鮃ハ、ホ・ケ・キ・ヘ・ソ、ホケ・、゚。「、マ、゙、ー、?(=スュエ?)、ネ・ォ・テ・ムエャ、ュ(=、ュ、ヲ、?=テヒタュエ?.)
。ヨ、ェチー、簗ムツヨ、タ、隘ア・ア・ア.......。ラ。ヨヌ�スゥ。ラ、ホコエフリ�ニマナート?ナェ、ヒキハテヒ、ネ、キ、ニノチ、ォ、?。「
コヌク螟ヒ、マツ狒ヲ、ホーァサ「、ヒヘ隍ソオェサメ、ヒソカ、鬢?。「、メ、ソ、ケ、鮴ミ、テ、ニ、エ、゙、ォ、ケ。」
679この子の名無しのお祝いに:2005/03/25(金) 03:08:12 ID:MH5f2ICO
↑↑↑スイマセン、文字化けしてしまいました。
「麦秋」の茂吉のせりふ「嫁行くじゃ無し婿取るじゃ無し、鯛の浜焼き喰うじゃ無し」
これどういう意味なんでしょう。その後なぜ紀子は身悶えせんばかりに恥ずかしがって
席を立ったのでしょうか。  もう一つ「麦秋」から、
田村アヤのスシネタの好みは、はまぐり(=女性器)とカッパ巻き(=きうり=男性器)
「おまえも変態だよ。ケケケ.......」「麦秋」の佐野周二は徹底的に嫌な男に描かれていて、
最後は退職の挨拶に来た紀子にも振られてしまい、ひたすら笑ってごまかす。
680この子の名無しのお祝いに:2005/03/25(金) 10:32:38 ID:YcD9L7UJ
>>678
やり方おしえて〜。   古代日本語みたい〜。   )´・ω・`(
681この子の名無しのお祝いに:2005/03/25(金) 13:19:49 ID:wPRqZJS+
ξ´・ω・` ξ
682この子の名無しのお祝いに:2005/03/25(金) 23:04:10 ID:932EEboI
>>680
ようわかりませんのじゃ。気がついたらなっとりました。
おぉぉぉ! たたりじゃぁ! アラカツマさまのたたりじゃぁぁ!
683この子の名無しのお祝いに:2005/03/26(土) 02:23:37 ID:sVRAM/63
笠「むーむーむー、かね」(月は上りぬ)
684この子の名無しのお祝いに:2005/03/26(土) 03:44:11 ID:ZgUNxl4w
スレ住人は、小津安二郎批評は結構読んでますか?
あんまり批評家の批評ばっかやってるとスレが混乱するけど、
ハスミ、田中、佐藤といった有名どころだけでなく、
小津安二郎について書かれた面白い文章、資料なんかについても語りたいね。
もっともスレが別に必要かも。

ところで今年のセンター試験は吉田の小津論だったらしい。
685この子の名無しのお祝いに:2005/03/26(土) 08:27:14 ID:qSkwUKxa
>>684
既出
686この子の名無しのお祝いに:2005/03/26(土) 12:22:25 ID:fM5lWeFR
小津作品のリメイク、パロディは数多くあるけど、あの小津調の雰囲気は
他人には絶対出せないものがある。特に『七人の熟女』『乳搾り』などの
官能作品でパロッても鑑賞者の何割が気付く事やら?疑問ですね。
687この子の名無しのお祝いに:2005/03/26(土) 12:48:56 ID:2zWk4ngU
戦隊特撮ものでも気づくものがいるわけだが…
688この子の名無しのお祝いに:2005/03/26(土) 14:44:10 ID:6tyq2Bm5
>>687なにそれ?
689この子の名無しのお祝いに:2005/03/26(土) 15:15:00 ID:2zWk4ngU
>>688
google: 小津安二郎 花嫁はアバレチャン
690この子の名無しのお祝いに:2005/03/27(日) 12:34:27 ID:lCmWcwl1
『秋日和』の『小早川家の秋』と『秋刀魚の味』を"老愁"をメインテーマ
にした作品と位置づけるのであれば、本作品は小津安二郎が長きに亘って
描き続けてきた親子愛をテーマとした一連作品の最終到達点であり、最高
傑作ではないかと考えられる。恐らく"マイフェバリット小津映画"という
アンケートを不特定多数に対して行えば『晩春』若しくは『東京物語』が
首位になる可能性が高いが、本作品は"片親家庭の親子愛"を描いた『晩春』
と "亡き夫を愛し続ける純愛"を描いた『東京物語』 という戦後の二大傑作
のエッセンスを両方含んでる。 若し、『東京物語』の原節子に子供が居た
とすれば後日譚のようでもある。 公開された昭和35年当時は浅沼稲次郎社
会党委員長刺殺事件や日米安保問題に関する紛争が勃発した時期であった。
その為、公開前に取材した記者連中に「何故、世相を取り入れないのか?」
と質問された小津は「こういう時代だからこそ、ものの哀れを描く必要があ
った。」と云い切り、敢えて白樺派作家の里見ク原作の映画化に踏み切り、
しかも大傑作に作り上げるあたりは流石に非凡な才能を感じる。
691この子の名無しのお祝いに:2005/03/27(日) 12:35:31 ID:lCmWcwl1
『秋日和』の『小早川家の秋』と『秋刀魚の味』を"老愁"をメインテーマ
にした作品と位置づけるのであれば、『秋日和』は小津安二郎が長きに亘って
描き続けてきた親子愛をテーマとした一連作品の最終到達点であり、最高傑作
ではないかと考えられる。恐らく"マイフェバリット小津映画"というアンケ
ートを不特定多数に対して行えば『晩春』若しくは『東京物語』が首位に
なる可能性が高いが、本作品は"片親家庭の親子愛"を描いた『晩春』と
"亡き夫を愛し続ける純愛"を描いた『東京物語』 という戦後の二大傑作
のエッセンスを両方含んでる。 若し、『東京物語』の原節子に子供が居た
とすれば後日譚のようでもある。 公開された昭和35年当時は浅沼稲次郎社
会党委員長刺殺事件や日米安保問題に関する紛争が勃発した時期であった。
その為、公開前に取材した記者連中に「何故、世相を取り入れないのか?」
と質問された小津は「こういう時代だからこそ、ものの哀れを描く必要が
あった。」と云い切り、敢えて白樺派作家の里見ク原作の映画化に踏み切り、
しかも大傑作に作り上げるあたりは流石に非凡な才能を感じる。
692この子の名無しのお祝いに:2005/03/27(日) 14:09:31 ID:cL2/JVhI
小津があと10年長生きしたらどんな作品作ってたのかな。
あの墓石みたいに、あらゆる雑念を洗い流したような簡素で深い傑作を作ったか、
それとも反骨の人小津らしく、周りが引くようなふざけた喜劇でも作ったのだろうか。
「お早よう」って、たしか「彼岸花」で芸術祭受賞した翌年に作って、世間や業界の期待を
木っ端微塵に打ち砕いたため、当時は「なかったこと」にされたらしい。
小津って考えたらやりたい放題なんだよね。「小早川家の秋」、ラスト近くの火葬場の
煙を見つめる笠智衆と望月優子の夫婦の会話、シュールと言うより商業映画の
限界を超えてる。
世間で言われる小津調って、実は脚本を共同執筆した野田高悟の影響力も大きく、
小津は結構、シニカルな考え方をしていたのではないか、と思う。だから喜劇が冴えた。
個人的には、「東京暮色」が小津の世界観に一番近いんじゃないかと思う。
693この子の名無しのお祝いに:2005/03/27(日) 14:29:17 ID:q5Xd8AT/
初めて「晩春」と「秋刀魚の味」立て続けに観た。
感想:ほぼおんなじストーリーじゃねぇか。
リアルサザエさんって感じがした。ほのぼの。
「晩春」の笠智衆、今のパラサイト宿主に見習って欲しいね。

それと、他の作品もこんなのばっかりなの?
あと家庭も良家ばかりだし、当時(現在)の庶民には
鼻につくところもあったと思うね。
694この子の名無しのお祝いに:2005/03/27(日) 14:50:47 ID:ZfWrNqeZ
>>693
たまたま一番極端に似ている二作を見た。
695この子の名無しのお祝いに:2005/03/27(日) 15:22:21 ID:s6uflHUh
「リアルサザエさん」「同じストーリー」
というのはオブラートというか偽アッケージというか仕掛けだよ。
696この子の名無しのお祝いに:2005/03/27(日) 15:22:41 ID:s6uflHUh
偽パッケージ
697この子の名無しのお祝いに:2005/03/27(日) 16:12:45 ID:JrNT5Dyv
墓石の文字は小津の遺志で刻ませたの?

だとしたら、相当な俗物だな。
698この子の名無しのお祝いに:2005/03/27(日) 17:42:37 ID:N+NZ6twZ
>>693
初期の作品を見よ。むしろ貧乏人ばかりです。
699693:2005/03/27(日) 19:41:22 ID:q5Xd8AT/
あと「晩春」と「秋刀魚の味」で気になったこと。

「晩春」:サイクリングデート時に数秒写しっぱなしのコカコーラ看板。
「秋刀魚の味」:家にとんかつ屋のサポーロの箱、三菱マーク、
        あと他にもう1つあったと思ったが忘れた。

正直えげつなく感じたね。「晩春」ではまさか、と思ったが
「秋刀魚の味」でもあからさまに宣伝の思惑が見えて、がっかりしたよ。
700この子の名無しのお祝いに:2005/03/27(日) 20:21:52 ID:+OYKK+4z
あともうひとつはダルマかな?
701この子の名無しのお祝いに:2005/03/27(日) 20:56:04 ID:lCmWcwl1
>>693
スポンサーとか関係ないよ。良く他の作品も観てごらん。
キリン、サントリー、バヤリース、ユーハイム、リーアンドペリン、タバスコ
等々と小津は自分の感性にあったデザインの意匠は使いまくってる。
尤も、サントリーなんかはスポンサー契約もしていないのに良く画面に
使ってくれるから定期的に小津宛てにウィスキイを贈っていたらしいけどね。
702この子の名無しのお祝いに:2005/03/27(日) 22:48:15 ID:fFDEc+GV
福岡在住の皆さん、今年のゴールデンウィークは百道の総合図書館映像ホールで
小津監督の特集上映がありますよー。
703この子の名無しのお祝いに:2005/03/28(月) 14:27:05 ID:koSEUoad
>>697
>墓石の文字は小津の遺志で刻ませたの?
>だとしたら、相当な俗物だな。
あれ「無」とかかいてんの?
諧謔と韜晦の人にしては直球で面白みが無いね。
「ルナ」とか書いて欲しかったねw。
704この子の名無しのお祝いに:2005/03/28(月) 14:58:34 ID:DtS4p/on
想像してワロタ
705この子の名無しのお祝いに:2005/03/29(火) 01:46:30 ID:oBD+Y9Vx
俺は、
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
にしようかな…
706この子の名無しのお祝いに:2005/03/29(火) 13:35:29 ID:2sBq615u
おまいは「逝ってきまつ」だろ?

俺の墓には「(´・ω・`)知らんがな」
707この子の名無しのお祝いに:2005/03/29(火) 14:08:58 ID:hCDWigNt
おゐおゐ
708この子の名無しのお祝いに:2005/03/29(火) 14:09:48 ID:hCDWigNt
間違えた
をゐをゐ
709この子の名無しのお祝いに:2005/03/29(火) 21:24:48 ID:5Bm51eF7
>>671
>「秋刀魚の味」には下ネタが出て来るけど、後はどの映画にあったっけ?

テーマに関わる重要な下ネタ。
「晩春」の下記のセリフはいかがでつか。

原「ううんおぢさまがよ、何だか、不潔よ」
小野寺「不潔?」
原「きたならしいわ」
小野寺「きたならしい!ひどいことになってきたな・・どうだい」
原「ダメダメ」
小野寺「そうかい、不潔かい」
原「そうよ!」


710この子の名無しのお祝いに:2005/03/30(水) 00:18:23 ID:v/8mLyUa
>>709
>おぢさま

ここもポイントですね
711この子の名無しのお祝いに:2005/03/30(水) 15:26:44 ID:op0/C+MV
>>671
このテーマに好適な評論がありました。雑誌「マリ・クレール」1994年3月号の小特集「小津安二郎の誘惑」の中から、
中条省平氏の「原節子の声と爪」ー小津映画に隠された性の奔騰ー  とても面白いので、少々転載させてもらいます。

『「いいえ、いいの。お父さん、奥さんお貰いになったっていいのよ。やっぱりあたし、お父さんの側にいたいの。お父さんが好きなの。
お父さんとこうしていることが、あたしには、一番幸せなの。ね、お父さん、お願い、このままにさせといて」(晩春)

ほとんど、妾でいいから棄てないでくれと懇願する情婦の愁嘆場である。「奥さんお貰いになったっていいのよ」という台詞の、官能的な低音へと沈みこむ声の優しさは、聞くたびに肌に粟粒が生じるほど感動的であるが、
同時に、物の怪が振りまくような媚のもの凄さにも圧倒される。そして、「このままにさせといて」という絶妙のひと言の、怠惰で、なげやりな、猥雑さ。エロティックな恍惚のなかでこのままどうなっても構わないという、
女の性の恐ろしさと一途さを尽くして余すところのない台詞であった。』                                                                        
712この子の名無しのお祝いに:2005/03/30(水) 17:13:32 ID:COvIxjND
中条省平って変態?  
見る側の感性に変態的要素が無いと、そこまで汲み取れんべ。
モラトリアムなだけなんじゃねーですかねー。
713この子の名無しのお祝いに:2005/03/30(水) 19:34:04 ID:vapRZ/OV
俺は正常なロリだけど、このセリフにはヌメッとしたエロを感じるよ。
714この子の名無しのお祝いに:2005/03/30(水) 22:20:45 ID:ZR6PmGyz
「麦秋」の女友達の会話もひどいぞ。
715この子の名無しのお祝いに:2005/03/31(木) 03:25:52 ID:QTa0Ji7v
>>709
>中条省平って変態?←ひょっとしたらそうかもしれません。
こんな評論を面白がってる俺もやっぱり変態?←これはほぼ間違いないでしょう。
ところで、「私は如何にして変態になったか」を中条氏は上記の評論の冒頭で述べています。再び転載してみましょう。

『「小津安二郎の世界」というに枚組のLPレコードがあった。いまでも精力的に小津の世界を発掘しつづけている井上和男氏にようるアンソロジーで、
小津映画の名作、名場面をみごとに編集し、その間を関係者や女優たちへのインタヴューでつないだものだ。
小津映画の「音と言葉と音楽」にたいする統一的展望を具体的に示した点で、現存する作品が大部分廉価なビデオ版で手に入るようになった現在でも、
その価値を失わない労作である(いまはCD化されている)。このLPをカセットにダビングして、繰り返し聞いたものである。            
小津と野田高梧のシナリオのうまさに舌を捲き、しまいには、台本の逐一と、俳優の声色や台詞まわしまでことごとく覚えてしまい、いまでも時どき口ずさむことがあるほどだ。』 

確かに、「映像無しの音だけ」って妄想を際限無しに膨らますにはもってこいの環境ですよね〜      
716この子の名無しのお祝いに:2005/03/31(木) 13:08:52 ID:i6rT6F8s
>>714 [麦秋」の「君は変態だね」発言(佐野周二)
ノイズにしては、意味深長で気にかかるんだけど、
あの後(前かもしれん)、佐野が淡島に原のことで耳打ちして、淡島に
たしなまれる、というシーンがある。
そのシーン、想像で再現すれば・・・
佐野:「彼女は処女だから、君だれか世話してやれよ」
淡島:「まあ、いやらしい、だめよ」
つまり原=「変態」=処女、の意でよい?
717この子の名無しのお祝いに:2005/03/31(木) 13:40:14 ID:i6rT6F8s
>>712
>モラトリアムなだけなんじゃねーですかねー。(晩春)
たんなるモラトリアムだけなら、わざわざ新婚旅行を装って(?)
煩悩を振り払うため、抹香くさい京都の禅寺まで嫉妬に狂った
原をつれてこないでしょう。小津・野田コンビとしてはw..

718この子の名無しのお祝いに:2005/03/31(木) 15:40:13 ID:ZhEVpquw
>>716
三上真一郎『巨匠とチンピラ』によれば、「変態」=女性同性愛の意味らしいよ。
719この子の名無しのお祝いに:2005/03/31(木) 16:13:32 ID:i6rT6F8s
>>718
そーなんですか。しらんかった。ありがとう。
720この子の名無しのお祝いに:昭和80/04/01(金) 03:13:10 ID:q1x90UAv
俺が来ましたよ
721この子の名無しのお祝いに:映画暦110/04/01(金) 14:01:55 ID:7/NyyZFX
『「いいえ、いいの。やっぱりあたし、ニートをやっていたいの。ニート状態が好きなの。
就職しないでニートやってることが、あたしには、一番幸せなの。ね、お父さん、お願い、このままにさせといて」
722この子の名無しのお祝いに:映画暦110/04/01(金) 14:55:54 ID:psWE37K/
「紀子ぉ、すぉれぅはぁ、違うんじゃよ。
んやっぱりぃ、就職するのがぁ、ええんじゃよ。
すぉれぅがぁ、幸せというもんなんだよ。」
723この子の名無しのお祝いに:映画暦110/04/01(金) 23:33:00 ID:iS5cb0fy
「東京物語」の紀子が勤めてるのは、ブリジストンてことでOK?
724この子の名無しのお祝いに:映画暦110/04/02(土) 08:48:12 ID:fpiPF23O
ここのスレ読んでると又見たくなってくるよ。
725この子の名無しのお祝いに:2005/04/04(月) 18:00:32 ID:FocW5i+P
小津映画4本観たが、1度たりとも1回で観切ったことが無い。
どうしても途中で眠くなるのだ。

それはそうと「彼岸花」、田中絹代に萌えた。
カワユイ人だったんだな。若かりし頃の絹代タンの作品DVDであったらおせーて。
あと、浪速千恵子と山本富士子の京都弁の掛け合いもおかしかった。

726この子の名無しのお祝いに:2005/04/04(月) 18:16:29 ID:YsfUy+Fy
「銀座化粧」も「彼岸花」みたいな役柄でいいよ。
国内でDVD出てるし。
727この子の名無しのお祝いに:2005/04/04(月) 19:38:37 ID:2KpKkBIM
『彼岸花』では、佐分利信と中村伸郎がゴルフ場のバーで、仲人のことやクラス会のことを話すシーンがいいですね。好きな場面です。それから最後のほうで、佐分利信が山本富士子に結婚を勧めるシーンもきれいです。
728この子の名無しのお祝いに:2005/04/04(月) 20:31:54 ID:nSqukeI3
>>725
小津の良さは、人としてかなり熟してこないと分からないかも。 ( ´ ・ω・‘)
729この子の名無しのお祝いに:2005/04/04(月) 20:52:31 ID:uQSTdDIJ
>>728

オマイ、中村伸郎並みにヤな感じだな。
730この子の名無しのお祝いに:2005/04/04(月) 21:03:00 ID:YsfUy+Fy
>>728自身、あまり分かってなさそう。
731この子の名無しのお祝いに:2005/04/04(月) 21:33:24 ID:rDRBPTPb
をゐ!『彼岸花』は先の大戦で逝った皇国主義者たちの挽歌だぞ。
このことに気づかぬ者に、この映画を語る資格なーし。
みんなで靖国に参拝しよう
♪「青葉繁れる桜井の......」

732この子の名無しのお祝いに:2005/04/04(月) 21:43:04 ID:nSqukeI3
だから初期のドタバタ作品のが好き。 (´・ω・ ‘ )
中村伸郎がよくわからんのが、ちょっと悔しいーーーー
733この子の名無しのお祝いに:2005/04/04(月) 22:19:14 ID:vfnm6eSd
左右か、あの下手な吟詩にはさうゐう意味があつたのか
734この子の名無しのお祝いに:2005/04/04(月) 22:29:19 ID:yLgfM91q
>>727
禿同!!!!!!!!!!!!!!!!
『秋日和』でも再現されてますね。何気なくバヤリースの灰皿もあるし。
古きよき時代の紳士の社交場の雰囲気満点。
735この子の名無しのお祝いに:2005/04/05(火) 00:31:07 ID:M71OD/Wl
>若かりし頃の絹代タンの作品DVD

初期の小津の作品に、たくさん出てるだろうが!
736この子の名無しのお祝いに:2005/04/05(火) 03:28:43 ID:rSBLPUOf
浪速千栄子出てくると子分二千人抱えた女大親分にしかみえなくなってる自分がいて困る。
737この子の名無しのお祝いに:2005/04/05(火) 09:40:37 ID:7upg0mbK
岩下志麻の結婚相手が組関係者にしかおもえなくなっている自(ry
738この子の名無しのお祝いに:2005/04/05(火) 11:22:16 ID:J/hlNsqd
>>727

娘の結婚のことで気分を悪くしている佐分利信。
そんな佐分利にお構いなしに、仲人をすることを淡々と話す中村伸郎。
おもしろいシーンです。
739この子の名無しのお祝いに:2005/04/05(火) 14:11:27 ID:S/98ErSt
『彼岸花』のエンディングシーン。佐分利信が口ずさんむ
「青葉繁れる桜井の」は、この作品の背後にある歴史性を暗示している
のだが、現代に生きる人にはこれがほとんどわからなくなってしまっている。
俺も最近知ったのが下記のググルの検索から。
ご参考までに〜。

桜井の訣れさながら夏の駅       衣川有賀子
 「青葉繁れる桜井の里のわたりの夕まぐれ」で始まる楠正成、正行父子の
「桜井の訣れ」は悲痛であった。少年時代、私はこの歌を口ずさむたびに涙したものだった。
作者も同じであっただろう。だからこそこのような句が生まれたのだ。
今のような時代の話ではない。半世紀以上も前の学童の集団疎開の話である。
戦火拡大による不安の中で、子どもを送る親の気持ちはいかばかりであったろう。
そして子どもたち−。一家で旅行するなども滅多に出来ない貧しい時代の「訣れ」である。
単なる「別れ」ではなく「訣れ」である。別離、訣別の意のこもる悲痛の別れであった−。
740この子の名無しのお祝いに:2005/04/06(水) 01:10:58 ID:lwzF+Iok
小津の映画は、誰かが消えていく映画だ。
741この子の名無しのお祝いに:2005/04/06(水) 10:17:55 ID:zzsrH70A
「非常線の女」の岡譲二、カッコいい。眼力すごい。

初期のサイレント映画には、活弁版付けといてほしい。
あと、今ならアフレコで声優付き版も作っといてほしい。
ファンならずとも、充分楽しめる作品になるのに惜しいなぁ。
742この子の名無しのお祝いに:2005/04/06(水) 15:21:18 ID:SL5Kah7s
DVDボックス発売されて3年たつんだっけ?
そろそろ、ボックス1、2ぐらいは単品で
DVD発売して欲しいよ。
一本2500円ぐらいだとうれしいんだけどね。
どう?皆の衆?
743この子の名無しのお祝いに:2005/04/06(水) 15:41:53 ID:MOz15CVI
>>741
03年にNHKで特集した時は、一作品を除いてすべて
男女一組で俳優が字幕をよんでたよ。
竹下景子、中井貴恵、風間杜雄その他
744この子の名無しのお祝いに:2005/04/06(水) 15:59:52 ID:zzsrH70A
たまに出る字幕を読む程度? 
脚本とか読唇術で読みとって、画面にあわせてのアフレコ?

あるなら、音声だけネットで配信してくれればいいのにーーー
745asd:2005/04/06(水) 16:13:20 ID:6rtSDsrU
waas

746この子の名無しのお祝いに:2005/04/06(水) 16:31:23 ID:ePXobVE+
サイレント映画は全部セリフが存在するのを前提に作ってないから
すべてアフレコにしたらダサダサの駄作になっちまうよ。
役者の口が動いてたら必ずセリフを喋ってると思うのは厨房だよw
747この子の名無しのお祝いに:2005/04/06(水) 17:01:49 ID:JXduSePW
そういえば、DVD出る前に流れてきた
サイレンとの字幕の時間を長くするって話はどうなったんだ?
748この子の名無しのお祝いに:2005/04/06(水) 21:53:17 ID:lwzF+Iok
さいれんと 映画で、「字幕」だけのカットは
「スポークン・タイトル」と言いますでやんす

さいれんとでも ちゃんと脚本にはセリフ書いてあるでやんす

でも現場ではたいていデタラメ言ってるさ だから アフレコいれると合わない
749この子の名無しのお祝いに:2005/04/06(水) 22:35:35 ID:zzsrH70A
藤原鎌足じゃあるまいし。
アニメの口パクに合わせられるならできます。
750この子の名無しのお祝いに:2005/04/06(水) 22:45:04 ID:lwzF+Iok
>>749
チミ 活弁聞いたことある? 
751この子の名無しのお祝いに:2005/04/06(水) 22:45:07 ID:qB+T0KV4
>>748
>でも現場ではたいていデタラメ言ってるさ だから アフレコいれると合わない

笠智衆も、デタラメ言ってたからセリフ覚える必要なかったって書いてたね。
752この子の名無しのお祝いに:2005/04/06(水) 22:56:45 ID:zzsrH70A
松田春翠翁のビデオみたよ。ほとんど落語ですな。
ただ、駄作になると感じる人はサイレント版みればいいだけ。

デタラメにも、ほどがあるし。相手がいて話しているから、
「うんこちんこまんぼぉ」とは言ってない。
掛け合いがあるから、少なくとも会話が成立してないと。
753この子の名無しのお祝いに:2005/04/06(水) 23:43:45 ID:JXduSePW
喋り始めると字幕になるスタイルのコンテもあるよね。
長いダイアローグがあるシーンは大抵そうだけど。
>>743
NHKではどう処理していたの?
754この子の名無しのお祝いに:2005/04/07(木) 20:57:25 ID:oHQLRcgU
>>741自分は蜘蛛男の岡譲二しか知りませんけどイイですね。
755この子の名無しのお祝いに:2005/04/08(金) 02:56:42 ID:ALvGHirD
小津の駄作

「宗方姉妹」「秋刀魚の味」「風の中の牝鶏」「お早よう」「東京暮色」「秋日和」
756この子の名無しのお祝いに:2005/04/08(金) 09:44:37 ID:Z520kMw6
釣れますか?
757この子の名無しのお祝いに:2005/04/08(金) 12:24:51 ID:/toRk6bO
「宗方」は、「長屋」「牝鶏」あたりといっしょにくくられがちだが、
時期的には「晩春」の後なんだよね。
758この子の名無しのお祝いに:2005/04/08(金) 13:26:33 ID:Z520kMw6
>「宗方」は、「長屋」「牝鶏」あたりといっしょにくくられがちだが

ほぉー、新説!!
759この子の名無しのお祝いに:2005/04/09(土) 01:06:03 ID:qqny2vJs
>>757
ようするに相対的に評価が低いという点で共通してるんじゃないか。
ベストテンにははいっているけれども。
『宗方姉妹』は他の二つよりは、描かれている対象自体は『晩春』『麦秋』の
ほうに近い。
成瀬巳喜男もそうだが、低迷期だのというカテゴライズは怪しいものも多い。
760この子の名無しのお祝いに:2005/04/09(土) 01:52:08 ID:q0TA/SlU
そういうくくりなら「東京暮色」と一緒にしてくれ。
俺の中のベスト3の1本だけど。
761この子の名無しのお祝いに:2005/04/09(土) 02:34:31 ID:uXWr9Ni2
東京暮色はハードボイルドで良い
762この子の名無しのお祝いに:2005/04/09(土) 05:05:30 ID:0cb/Mp4z
ああ、高橋貞二がね…(w
763この子の名無しのお祝いに:2005/04/09(土) 17:46:30 ID:a/bxMtn3
いま日本映画専門chで「日本のいちばん長い日」見てるんだけど、
あー、この映画でも北竜二と中村伸郎が同じ場面で共演してるんだー。
しかし笠智衆が同じ場面に出てないのが惜しいな(笠−中村の
ツーショットはあるけど)。

で、以下妄想↓
終戦が決まって陸軍が皇居を占拠してるというのに
何故か首相官邸で新しいワイフを貰った蓮沼侍従武官長(北)を
冷やかしながら酒を飲む鈴木首相(笠)と木戸内大臣(中村)。
蓮沼「しかし鈴木だってなかなかやるじゃないか。こないだお前さんの家に
凄い美人(新珠三千代)がいるのを見たぜ」
鈴木「何を言う。ありゃ徳川侍従(小林桂樹)の嫁だよ」
木戸「嘘をつけ。徳川の嫁がお前の私邸でお前の褌を洗ってるわけないだろ」
鈴木「そうかね」
木戸「そうだよ」
蓮沼「戦争が終わって米軍が来ればステーキが嫌というほど食えるな。
あれはなかなかいいんだよ、精がつくんだよ」
鈴木「そうか。じゃあお前も女房を喜ばせられるな」
蓮沼「ああ」
木戸「お前らはシャバにいるから金を出して食わなきゃならんが、俺はタダで食えるぜ。
何たって戦犯でアメリカの刑務所に入れられるからな。食うことだけが楽しみだよ」
鈴木「そうか。そりゃいいな」
764この子の名無しのお祝いに:2005/04/09(土) 18:19:32 ID:qqny2vJs
>鈴木「そうかね」
>木戸「そうだよ」

こういうさりげないのをはさむ所がニクイ(w
765この子の名無しのお祝いに:2005/04/10(日) 01:07:18 ID:rPP0alnq
松竹 DVD 単品発売きぼん!
766この子の名無しのお祝いに:2005/04/11(月) 03:22:54 ID:R+h67Y5X
サイレント期の作品には、音声アフレコ版をきぼん!
「全くの無音」と「ひっきりなしの活弁」では、究極の選択。
生誕110周年くらいまでに、お願い。 
全くの無音じゃ、やっぱ物足りない。なにより良い作品が惜しい。
767この子の名無しのお祝いに:2005/04/11(月) 03:35:19 ID:R+h67Y5X
生誕110周年って7年後か。我乍ら、気がなげーーー
768この子の名無しのお祝いに:2005/04/11(月) 09:50:56 ID:NtZ9L7TF
>>766
その発想って、モノクロ作品のカラー版みたいなものじゃん。
少なくとも小津自身は賛成しないって。
769この子の名無しのお祝いに:2005/04/11(月) 13:41:54 ID:NtZ9L7TF
カラー版てのはデジタル着色とか、そういうのね。
前にも書いてあるけど、サイレントというのは
役者が口を動かしていようが、そもそも
セリフありきで作ってないんだから
アフレコで声を被せるなんざ
監督にとっても役者にとっても俺達ファンにとっても
迷惑この上ないのよ。
君だけの妄想にしておいてくれ。
770この子の名無しのお祝いに:2005/04/11(月) 17:10:56 ID:R+h67Y5X
そういうファンは全作品、音を消して聞けばよろし。
しかし迷惑がるのは理解できないね。
771この子の名無しのお祝いに:2005/04/11(月) 17:13:56 ID:NtZ9L7TF
サウンド版ならオッケー。
アフレコ版はインチキのバッタもん。
それが分からん奴はサイレント観るな。
772この子の名無しのお祝いに:2005/04/11(月) 17:24:54 ID:viCaZN44
小津特集では、NFCではピアノ伴奏つきもやってたし、
活弁つきも澤登翠とか、時々やってるはず(文芸座はそうだったっけ?)
今でも色々趣向をこらしてはいるわけだ。

個人的には、先般の小津特集では、弁士は体験できなかったけど、
ピアノ演奏は、さりげなく「サセレシア」とか戦後のテーマ曲をはさんでみたり、
なかなかシャレていた。
しかしNHKで佐野史郎が弁士で小津のサイレントを放映していたが、
これはもう一つだった。
773この子の名無しのお祝いに:2005/04/11(月) 17:30:16 ID:R+h67Y5X
(゚д゚)
774この子の名無しのお祝いに:2005/04/11(月) 17:31:06 ID:viCaZN44
しかしサイレント映画を、まったくのアフレコにして放映したりした例は
あるのかな?
775この子の名無しのお祝いに:2005/04/11(月) 17:43:04 ID:viCaZN44
ちがった…今調べたら
NHKBSでやってたのはアフレコだったようだ…
そうだったかな・・・
776この子の名無しのお祝いに:2005/04/11(月) 17:47:42 ID:R+h67Y5X
おぉ、まぼろしのアフレコ!   いいねーーー

ていうか、特に後期サイレントの作品は、画面をみてると
今にも声が聞こえてきそうで、ついボリューム上げちゃうんだよ。
777この子の名無しのお祝いに:2005/04/11(月) 18:32:33 ID:viCaZN44
検索してみたら、
男性の吹き替えをやったのが、中井貴一(!)、佐野史郎、
女性は倍賞千恵子、竹下景子などなど。

自分は「東京の合唱」で佐野史郎がしゃべってるのを一部見て、
逆にボリュームを消した記憶があるんですが、彼一人で活弁風に
やっていたのだと思い込んでいました。
778('A`)('A`)('A`)('A`)('A`):2005/04/11(月) 18:48:14 ID:NtZ9L7TF
NHK-BSでやったのも

ア フ レ コ じ ゃ あ り ま せ ん

サイレントを完全にアフレコにするのは
ほぼ不可能であり不自然!w
779この子の名無しのお祝いに:2005/04/11(月) 18:54:43 ID:R+h67Y5X
DVD2層化の時代だからね。アフレコ版と活弁士版いれれば、
生誕110周年でまた新たにDVD売れて儲かるよ。
声優自身はあまりめだたない専門の人が通しでね。なるたけ控えめにね。
サウンドは始めと終りにサセレシア程度、効果音も控えめに。
780この子の名無しのお祝いに:2005/04/11(月) 19:02:31 ID:R+h67Y5X
いいんだよ、アフレコできるとこだけアフレコできれば。
そもそもサイレントで理解できる映画なんだから、
セリフが脚本より欠けてても、いいんだよ。

全くの無音であることのほうが、よぽーど不自然なんだけど。
781この子の名無しのお祝いに:2005/04/11(月) 19:05:39 ID:viCaZN44
NHKのは、要するに活弁がやるところを、複数の声優が吹き込んだという
感じだったんだと思う。もちろん挿入字幕もそのままで。
どうも記憶が曖昧で。
782('A`)('A`)('A`)('A`)('A`):2005/04/11(月) 19:19:36 ID:NtZ9L7TF
だから
ア フ レ コ じ ゃ ね え っ て !
サイレントの完全アフレコ版なんてあったら逆に教えて欲しいよ。
この世には存在しないと思うがね。
783この子の名無しのお祝いに:2005/04/11(月) 19:48:18 ID:R+h67Y5X
よくわからんが、佐野史郎はアフレコと書いてる。
http://www.kisseido.co.jp/zakki/zakki0304.html
784この子の名無しのお祝いに:2005/04/11(月) 20:15:58 ID:uf8W8SFB
あり余る音声トラックの一つに「映写機の音、客の咳払い」とかだけが入ったのを
用意してほしい>サイレント映画DVD
785この子の名無しのお祝いに:2005/04/11(月) 20:45:43 ID:NtZ9L7TF
>>781
それは「広義」のアフレコ。(After Recording)
786この子の名無しのお祝いに:2005/04/12(火) 10:51:52 ID:RKjZ8Dqp
活弁版を作っても、それは
アフレコした、と言われる。
787この子の名無しのお祝いに:2005/04/12(火) 22:32:28 ID:L949nz3s
NHKの観てないんだけど、
挿入字幕を声優が読んだだけなんじゃないの?

サイレントは、セリフ喋るシーンで、

映像: 喋り始める瞬間
 字幕
映像: 相手が喋り始める瞬間 あるいは 喋り終わった瞬間

というのがよくあるから、挿入字幕抜きにするのは難しい。
788この子の名無しのお祝いに:2005/04/13(水) 00:50:16 ID:y6c3jcGK
挿入字幕抜きにしなければいい。
音けせば、いままでどおりになるし。
789この子の名無しのお祝いに:2005/04/13(水) 01:10:19 ID:rWdk3Yer
小津作品は、まだ4〜5本くらいしか見ていないが途中で
早送りしたいような気分になる。
タイトルが変わっても、内容は同じようなテーマが続く。
当時の音楽とはいえ、軍艦マーチなどが流れてくると、この音楽的センスには辟易する。
790この子の名無しのお祝いに:2005/04/13(水) 01:20:14 ID:KutZMdsw
>>789
>当時の音楽とはいえ、軍艦マーチなどが流れてくると、この音楽的センスには辟易する。

おいおい当時って何時のことだよ(苦笑
音楽にかぎらず勝手な独り合点はやめてくれ
791この子の名無しのお祝いに:2005/04/13(水) 01:41:25 ID:rWdk3Yer
小津って音楽的センス無いよね。
名曲を作品に生かしきっていないような・・・。
792この子の名無しのお祝いに:2005/04/13(水) 06:36:35 ID:RajswLFl
あらあら、よほどセンスが御ありな方のようで、よござんしたね
793この子の名無しのお祝いに:2005/04/13(水) 10:59:56 ID:4BfYRJnP
オルゴール風の音楽が時々使われていますね。『麥秋』の冒頭など。
なかなかいいと思うけど。
794この子の名無しのお祝いに:2005/04/13(水) 11:29:24 ID:x5bvX7iJ
>>78>>791
煽るのなら、もっとまともな煽りをしろよ。
ボケにしてもあまりにもツマラン。
突っ込み甲斐がないよ┐('〜`;)┌
795この子の名無しのお祝いに:2005/04/13(水) 11:39:08 ID:x5bvX7iJ
>>788
無声映画は、あくまでも映像のみで見せるための形態。
もしもトーキーの技術が使えるならば
同じ題材や俳優を使っても、全く違った作り方をするはず。
極力セリフなしでも分かる脚本とカット割りで作ってあるので
間に挿入される字幕を抜きにして編集しても
監督の思い通りの流れにはならない。
むしろ、そこでワンクッション欲しい場合の方が多い。
観客が自分で“トリミング”できる演劇と違って
映画は見せたくない部分はカメラに収めないでしょ。
それと一緒でサイレントで作ってあるのにわざわざセリフを喋らせないよ。
もちろん、トーキーの技術が欲しい部分を仕方なく字幕にした箇所はあるかも知れないが
無声映画を完全アフレコにするなんてのは
監督にとっても俳優にとっても脚本家にとっても「ありがた迷惑」でしかない。
796この子の名無しのお祝いに:2005/04/13(水) 18:22:38 ID:y6c3jcGK
「無声映画に対して恋々の情を持っているかのように思はれているこてとは
甚だ迷惑な話である。」
797この子の名無しのお祝いに:2005/04/13(水) 22:11:09 ID:XWFJ07Po
>>789
4〜5本でそう結論するとはずいぶん「勇敢な」ヤシだが、まあ
体質に合っていないのだろう。しかし、斎藤(高)と黛のどっちのこと
いってるのかねぇ。「名曲」というと黛のようだし、軍艦マーチというと
斎藤のようだが。
798この子の名無しのお祝いに:2005/04/14(木) 00:39:36 ID:XH6eEhAE
「おはよう」の黛はタチの音楽を参考にしてるな。
小津にあんな感じの音楽をと言われたのだろうか。
799この子の名無しのお祝いに:2005/04/14(木) 09:55:17 ID:zL0FPJXi
BSでやったサイレントものを見直した。
アフレコは字幕部分のみだったよ。
それと、たとえば字幕が7〜8行あっても、実際に口を動かしている映像は最初の1〜2行分だけ。
残りの部分を実際に話していれば字幕なしのアフレコも可能かも知れないけど
字幕のない部分は、結構適当にうなづいてるだけみたいな演技も多く見られるし
完全アフレコは難しいと思った。
最小限に削った字幕の喋りを軸に、あとはパントマイムと普通の演技の中間のようで
根本的にトーキー作品とはつくりが違うというのが、やはり俺の結論。
800この子の名無しのお祝いに:2005/04/14(木) 10:08:55 ID:zL0FPJXi
昨夜観たのは「朗かに歩め」。これ結構好きなんだよな。
どこが好きかというと、小津の和洋折衷の趣味がモロに出ているところ。
特に、タイピストの昔ながらの和風の家とかなぜだか懐かしさが込み上げてくる。
実際に俺はあんな住まいに縁がないのに、だよ。
そんな日本風の家の近所に、オープンカーに乗った洋風のチンピラがやってきて
純和風の川崎弘子を迎えに来る。江戸時代から生きているようなお婆さんが
白いスーツを着たインチキ紳士にあいさつをする・・・。
銀座の街並も信じられないくらい今と違うしね。
801この子の名無しのお祝いに:2005/04/14(木) 15:02:19 ID:KbQy5vQn
>>794
あの程度で煽りと感じるのかw 被害妄想が激しいタイプか?
まともに煽れるほどのレス書いてから出直してきてね、
802この子の名無しのお祝いに:2005/04/14(木) 17:21:05 ID:D1Ix6HRl
「秋日和」は面白いと思うんだけど、3人のおじさんが司葉子に罪なことをするところは見ていて辛い。
803この子の名無しのお祝いに:2005/04/14(木) 19:50:25 ID:4NviAQFS


    正直、小津映画は全然面白くない。
    お前らも本当はそう思っているんだろ?w

804この子の名無しのお祝いに:2005/04/14(木) 20:48:59 ID:si3ySN8R
>>803
俺は
805この子の名無しのお祝いに:2005/04/14(木) 23:17:40 ID:q30iQW8w
確かにお子様向けじゃない
806この子の名無しのお祝いに:2005/04/15(金) 03:33:14 ID:n0fQdmoT
おもしろーーーい   全部みるのが惜しくてチビチビみてます
807この子の名無しのお祝いに:2005/04/15(金) 10:42:59 ID:CI1YOmO8
>>801
794は、どう読んでも「煽りには感じられない。まともに煽れるほどのレス書いてから
出直してきてね」としか書いてないが?妄想してるのはお前のほうだぞ、恥ずかしい奴め。
808この子の名無しのお祝いに:2005/04/15(金) 14:09:26 ID:LZ0ObOXn
小津映画はストーリーよりも、女優がいい

最近の女優には無い色気を感じる

ばあちゃん達も昔はいい女だったんだなー
809この子の名無しのお祝いに:2005/04/15(金) 14:12:21 ID:BUm9my4f
>>808
八雲恵美子(理恵子)は萌えますね。さすが元名芸伎
810この子の名無しのお祝いに:2005/04/15(金) 21:34:27 ID:mhyCvfaP
>>808

同意。



811この子の名無しのお祝いに:2005/04/16(土) 03:11:59 ID:ZDtB0B3y
>>808
俺は淡島千景がいいな。特に早春は良かったな。
812この子の名無しのお祝いに:2005/04/16(土) 09:22:54 ID:QuSyvKcB
>>811
2階の暗い部屋で、亭主の浮気をなじる場面がいい。
『彼岸花』で、田中絹代が、佐分利信の矛盾を責める場面と似ている。
813この子の名無しのお祝いに:2005/04/16(土) 13:37:51 ID:qyYI5utz
>>812 そう? 「早春」のほうがずっと危機的だと思うけど。
淡島千景は「麦秋」が一番でしょう。
814この子の名無しのお祝いに:2005/04/16(土) 13:52:13 ID:xVun/MlD
>>812
おお!
俺の感性と同じ人がいるとは!
結婚して下さい!
815この子の名無しのお祝いに:2005/04/16(土) 13:58:36 ID:xVun/MlD
>>813
彼女は他の作品のおきゃんな娘役もいいけど、
早春のジメっとした役は、何となくエロティックで良いんですわ。
816この子の名無しのお祝いに:2005/04/16(土) 16:18:59 ID:ueDjiOBk
岸田今日子が出てる小津映画って「秋刀魚の味」だけなの?
そうだとしたら すごくもったいない。
817この子の名無しのお祝いに:2005/04/16(土) 17:33:06 ID:rQyGcROr
でもキャラが強烈杉だからなあ。
818この子の名無しのお祝いに:2005/04/16(土) 18:18:57 ID:6ARz4hAJ
杉村春子と絡むシーンには出せない。
819この子の名無しのお祝いに:2005/04/16(土) 18:27:20 ID:rQyGcROr
想像できないw
820この子の名無しのお祝いに:2005/04/16(土) 20:47:27 ID:iRXZnfgm
「東京暮色」エカッタ。

出戻り、駆け落ち、駄目男+中絶コンボ、死別、別離等いろんなテーマがあった。
晩春、秋刀魚、麦秋、彼岸花と見てきて一番良かったかな。
821この子の名無しのお祝いに:2005/04/16(土) 21:31:35 ID:6ARz4hAJ
次は「浮草」を是非。
822この子の名無しのお祝いに:2005/04/17(日) 02:31:29 ID:dJ5Ejkyb
>>818
詳しく
823この子の名無しのお祝いに:2005/04/17(日) 02:37:55 ID:cs6voxRn
>>822
女優の杉村春子とストーリーの中で絡むシーンにはとても出せない。
824818:2005/04/17(日) 03:17:11 ID:bx2gTV0e
杉村春子はあまりにも偉大な女優であったため、
文学座の講演の多くは杉村春子主演、企画もそれに合うものとなった。
その路線に不満を持つ者が文学座を脱退し、劇団雲を作った。
福田恆存、芥川比呂志、岸田今日子そして仲谷昇。
杉村はこれらの人を一生許さず、目も合わせることも決してなかった。
825この子の名無しのお祝いに:2005/04/17(日) 03:24:07 ID:bx2gTV0e
ちなみに小津の遺作の「秋刀魚の味」に二人とも出ていて、
1962/11/18公開、文学座分裂は1963/1/14。

他にも「暗夜行路」「破戒」と共演している。杉村の推薦なのかも。
826この子の名無しのお祝いに:2005/04/17(日) 03:59:20 ID:LC/ZZ9tW
>>824
あらやだねぇ
827この子の名無しのお祝いに:2005/04/17(日) 04:00:24 ID:NdGgftE6
芸人は偉くなったら終わりだな
828この子の名無しのお祝いに:2005/04/17(日) 11:34:42 ID:Hwi+83Nf

浅野忠信さん出演「珈琲時光」が金賞 イスタンブール映画祭

http://www.sankei.co.jp/news/050417/bun028.htm
829この子の名無しのお祝いに:2005/04/17(日) 12:52:47 ID:ciiLshCJ
岸田今日子と杉村春子って「秋刀魚の味」で共演してたっけ?
830この子の名無しのお祝いに:2005/04/17(日) 13:52:27 ID:bx2gTV0e
同じシーンには出てない。
杉村にバーに行く生活の余裕はない。
831この子の名無しのお祝いに:2005/04/17(日) 15:59:53 ID:ciiLshCJ
杉村春子の役が思い出せない・・・
832この子の名無しのお祝いに:2005/04/17(日) 17:23:52 ID:tmlh4m1f
ラーメン屋(東野)の娘
833この子の名無しのお祝いに:2005/04/17(日) 18:00:37 ID:ciiLshCJ
あー、なんとなく思い出した。ありがとう。
ちょっと地味な役どころだったのかなあ。
こんなところでツマラんこと尋ねてスマンかったです。
『秋刀魚の味』DVDバラ売りしてくんないかな〜。
834この子の名無しのお祝いに:2005/04/17(日) 18:08:00 ID:Tl+u6CkF
なんでバラ売りしてくれないんだろうな
高くて手が電よ
835この子の名無しのお祝いに:2005/04/17(日) 18:38:33 ID:uegvAc9D
漏れもバラ売りキボンヌ。
晩春だけホスィ。。
836この子の名無しのお祝いに:2005/04/17(日) 19:44:38 ID:kwi1XUOo
よし。デモやろうぜ。
837この子の名無しのお祝いに:2005/04/17(日) 19:46:19 ID:Tl+u6CkF
地味なデモになりそうだ。
838この子の名無しのお祝いに:2005/04/17(日) 20:08:16 ID:lYbs7zn0
>>830
多分、東野英次郎のラーメン屋と加東大介のポンコツ屋と、
岸田今日子のトリスバーは、全部、阿佐ケ谷駅前の町内の設定だと思う。
839この子の名無しのお祝いに:2005/04/17(日) 20:33:21 ID:Tl+u6CkF
>>835
晩春って最後のシーンで笠智衆が軍艦マーチを歌うやつ?
俺はあれが欲しい。
840この子の名無しのお祝いに:2005/04/17(日) 20:42:58 ID:rztmF72G
>>838
あれは当時の阿佐ヶ谷のイメージですか? 東野英次郎のいるラーメン屋はリアルだね。
ああいう店ってけっこうあるし。今は不況と飲食業のチェーン化で苦しいだろうな。

東野英次郎の元教師に、行き遅れの中年の娘がいる設定はちょっとゾッとした。東野のように
目に見えて落ちぶれているか否かは別にして、世間には実はああいう家庭はけっこうある。

今は出世した教え子たちにせよ、みな多少の余裕のある人間たちで、出世していないであろ
う同級生たちとは付き合っていない(戦中戦後に死んだ者もいるのだろうが)
東野をいたわる場面は微笑ましいが残酷でもある。

岩下志麻をめぐるやりとりや、佐田・岡田夫婦の描き方もリアルでほろ苦い。唯一、ホッと
させられるのが笠・加東・岸田がいるバーの場面かな?

遺作「秋刀魚の味」は、カラー時代のしみじみ風だがどこかおっかない作風の到達点だな。
841この子の名無しのお祝いに:2005/04/17(日) 20:50:34 ID:uegvAc9D
>>839
軍艦マーチはどうだったっけ、、、
りんご向いてる笠智衆の後姿が切ないシーンが最後だったような。

アメリカだと麦秋はDVD出てるみたいだけど 晩春も出してくれないかなぁ。
ガンガって個人輸入するのに。
842この子の名無しのお祝いに:2005/04/17(日) 21:21:36 ID:kwi1XUOo
軍艦マーチといえば岸田今日子のトリスバー
843この子の名無しのお祝いに:2005/04/17(日) 21:27:11 ID:1O91AZEc
よくわからんが
笠の会社が横浜で
東野の家が阿佐ヶ谷
同窓会場所が新宿近辺でいいの?

最後のシーンとか見ると笠の家も阿佐ヶ谷近辺ってこと?
844この子の名無しのお祝いに:2005/04/17(日) 23:51:12 ID:bx2gTV0e
俺は東野のラーメン屋のあまりの寂れぶりに、四谷辺りかと思ったけども、
笠の家からバーへは歩いていったんだろうね。「前髪」の服装を見ると。
845この子の名無しのお祝いに:2005/04/17(日) 23:58:06 ID:kwi1XUOo
東京ローカル・ネタ。ウザイ。
阿佐ヶ谷だか四ッ谷だか知らんが、日本人が東京の地理を理解
してるという前提で会話するな。
846この子の名無しのお祝いに:2005/04/18(月) 00:00:48 ID:xgbUHiwJ
>>845
まー僻むな、田舎者。
847この子の名無しのお祝いに:2005/04/18(月) 00:07:49 ID:WsM25YCd
佐田岡田夫妻のアパートの場所は石川台あたりだよね…
これは吉田&岩下が登場するシーンの駅名からはっきりわかる。
848この子の名無しのお祝いに:2005/04/18(月) 00:11:27 ID:L7m9PM0t
そういえばどういうわけか笠の家って言うと
横浜方面が多いね。
野毛の新吉さんとか、鎌倉の医者とか
撮影所のせいだろうか?
蒲田使ってたんだっけ?
849この子の名無しのお祝いに:2005/04/18(月) 00:37:41 ID:TO99kkJ2
>>848
昔はね。> 蒲田
笠が実際に住んでいた家は、大船の山の麓。大船に移転後購入。

石川台は、いわゆる馬込文士村のあったところだから、
小津と同世代の文士がたくさんいたところだね。

田園調布や自由が丘も近いから、やはり「文化住宅」のイメージなんだろう。
850この子の名無しのお祝いに:2005/04/18(月) 00:43:27 ID:CJ2G8PdI
たのむから田舎者にも分かるように説明してくれ。
地図を見て位置関係を確認することは出来ても
それだけでは書いてある内容が理解できんのですわ。
851この子の名無しのお祝いに:2005/04/18(月) 00:51:06 ID:WsM25YCd
>地図を見て位置関係を確認することは出来ても

それだけするのも立派なことだ。
私は神奈川在住で東京に通っているが、何も上の議論の詳細まで、土地鑑がはたらくわけでもなし。
852この子の名無しのお祝いに:2005/04/18(月) 01:24:47 ID:TO99kkJ2
聞いてくれれば、分かる範囲で答えるけど…

小津の映画は人物イントロが極端に少ないから、
人間関係が分かりづらいことがあるね。
けど、セリフで上手く説明していることも非常に多い。

東京暮色の藤原釜足のラーメン屋なんか一体何なんだか良く分からないんだけども。
あれは自宅近くって設定なの? それとも学校の近く? 彼の部屋の近く?
853この子の名無しのお祝いに:2005/04/18(月) 01:29:16 ID:WsM25YCd
「東京暮色」ではあんま乗り物で移動するイメージがないから、
勝手に自宅近くかと思っちゃうけど…
田浦・有馬が川べりだか海だったかの前で、妊娠したとか何とか
話してる、あのシーンはどこだっけか?
854この子の名無しのお祝いに:2005/04/18(月) 07:55:26 ID:w1wy777a
東京暮色は、自宅が豊島区雑司が谷、雀荘や下宿屋やラーメン屋珍々軒は品川区の
東急池上線・五反田から大崎広小路付近です。
港のシーンはよくわからないのですが、品川の京浜運河とかですかね?
855この子の名無しのお祝いに:2005/04/18(月) 08:40:22 ID:OEkH5mki
>>854
五反田の池上線ガード下は、つい最近まで「東京暮色」のふいんきが
残っていてお気に入りだったんだけど、ついにクリアランスされて
今じゃマンソン建設中になってしまいますた。orz
856この子の名無しのお祝いに:2005/04/18(月) 09:05:55 ID:CJ2G8PdI
つーか、東京の具体的な個々の場所のふいんきが分かってないと
小津映画の楽しみは減りますか?
架空の家庭や架空の家だったりするんじゃないんすか?
極力リアルっぽく見せながら実は虚構の世界なんじゃないんすか?
だから東京ローカルの知名ネタは読んでてイライラするんだが。
それで小津映画の議論が成り立っているのが端から見てて歯がゆい!
857この子の名無しのお祝いに:2005/04/18(月) 09:39:33 ID:qXLFakfK
>>856
でも、脚本にも書いてあるんだよ。
小津がイメージした場所を想起して観ることが、
ある種の楽しみであることは認めて欲しい。
858この子の名無しのお祝いに:2005/04/18(月) 12:17:17 ID:TO99kkJ2
>>856
架空でも虚構でも、ドラマに意味がある設定かも知れない。
物語上何の意味もないかも知れないが、
だからといって話すことが全く意味がないとも思えない。

↓参考まで
http://www.asahi-net.or.jp/~ut5m-ok/japan/indexCinema.html
859この子の名無しのお祝いに:2005/04/18(月) 12:20:43 ID:TO99kkJ2
そのURLにもある、「小早川家〜」「月は上がりぬ」「宗方姉妹」
「東京物語」の尾道、あたりはよくわからないから、歯痒いんだが。
860この子の名無しのお祝いに:2005/04/18(月) 12:41:22 ID:CJ2G8PdI
歯がゆさを分かってくれてありがとうw
それにしても「東京暮色」は、どのシーンも無気味だな。
踏み切りと、その近くにある看板。雀荘近辺。応援歌が歌われる駅の構内。
極め付けは主役達の住む坂の上の家。
861この子の名無しのお祝いに:2005/04/18(月) 12:42:37 ID:CJ2G8PdI
そう、深夜喫茶と警察署。
なんなんだ、あれらは?
862この子の名無しのお祝いに:2005/04/18(月) 14:17:23 ID:74G1f5cn
田舎者がイライラしているらしいから、
場所の話はやめましょうや。
863この子の名無しのお祝いに:2005/04/18(月) 15:30:58 ID:CJ2G8PdI
田舎者自ら場所の話をし始めたところですが・・・(´・ω・`)
864この子の名無しのお祝いに:2005/04/18(月) 18:48:17 ID:50wf8A0Y
秋刀魚の味のトリス・バーは、三軒茶屋あたりだと
なにかで読んだ記憶があるが、阿佐ヶ谷の根拠は
どこ?
865この子の名無しのお祝いに:2005/04/18(月) 19:54:55 ID:CJ2G8PdI
オラも東京に生まれたかったよ(´;ω;`)
866この子の名無しのお祝いに:2005/04/18(月) 23:05:43 ID:UecHUEnn
>>853-854
港のシーンは浜離宮。脚本にあるが、珍々軒とかは「私鉄」としか書いてない。
ソースきぼん。
867この子の名無しのお祝いに:2005/04/18(月) 23:17:26 ID:CgBJQy0X
>>866
浜離宮!
へぇぇ…すると海に近いほうだと築地川とかの辺なのかなぁ・・・
ありがとうございます。今度DVDでも見て確かめてみよう・・・
868この子の名無しのお祝いに:2005/04/18(月) 23:59:12 ID:TO99kkJ2
>>864
まあ、あれはセットだけど、設定が三軒茶屋だとすると、今でも飲食店が残っている
http://map.yahoo.co.jp/pl?nl=35.38.25.787&el=139.40.22.124&la=1&sc=2&CE.x=323&CE.y=223
か、数年前の駅前開発まで元々商店街だった
http://map.yahoo.co.jp/pl?nl=35.38.26.665&el=139.40.25.006&la=1&sc=2&CE.x=209&CE.y=260
か、それとも、今でも飲み屋が多い
http://map.yahoo.co.jp/pl?nl=35.38.23.282&el=139.40.24.285&la=1&sc=2&CE.x=222&CE.y=247
この辺りだろうか?

ちなみに地図に見える東急世田谷線は、昔渋谷まで路面電車で伸びていた。
(今は地下を東急田園都市線が走っている)
この先にある上町からバス乗り継ぐと、新東宝の撮影所がある。
昔は東宝の第二撮影所だったから、今では結構有名な役者のエッセイにも、
バスに乗り継いで撮影所に行ったことが出てくる。

http://map.yahoo.co.jp/pl?nl=35.38.13.329&el=139.38.30.500&la=1&fi=1&sc=4
拡大すると「大蔵ランド」とある。
869この子の名無しのお祝いに:2005/04/19(火) 00:00:56 ID:AokMk1fp
>>861
ほんと、変っているよな、東京暮色は。場面があちこちに飛ぶ。
小津はロケの挿入ショットをあまり撮らないからなんとも雰囲気が出ない。
870この子の名無しのお祝いに:2005/04/19(火) 00:29:16 ID:SBxeFyr1
>>856
撮影所の所在地がロケハンに関係してるのかと思って聞きました。
蒲田撮影所は映画の話でよく聞くので有名ですよね。
大船撮影所も両方とも、東京から見ると横浜方面です。
鎌倉は横浜を通り越してもっと先になる。
こちら方面にはハイカラなものが日常に何気なく混じってるイメージがある。
反対方向の東京から埼玉県方面は、
「キューポラのある町」などにでてくるような工場・田舎のイメージで、
文化は東京から流れて来るのを待っているような感じがする。
も少し前、その工場すら東京から移転する前は、田圃や畑。
あくまでも個人的な感じです。

私は東京生まれで在住だけど、土地柄の雰囲気は説明し難い所がある。
何故なら時代で変化してしまった部分が大きくて、
今の雰囲気で説明すると大間違いなんです。
渋谷も今の渋谷ってワケじゃなくて、銀座からすると
今ひとつ品下れる場所だったような気がします。
その割りには沿線に文化人が大勢住んでいたりしてね。
文化人ていっても、新聞記者や出版社勤務や役者と言った人たちだけど。
渋谷に乗り入れている東急が田園調布を開発したお陰なんですが。
871この子の名無しのお祝いに:2005/04/19(火) 00:40:02 ID:AokMk1fp
東急の開発の前に馬込文士村。

それから「生れてはみたけれど」に出てくるガスタンクなんかは、
当時蒲田周辺が新興工業地帯だったから。
872この子の名無しのお祝いに:2005/04/19(火) 01:23:32 ID:P+Z7eW7o
雌鳥のガスタンク、恐い。。。
873この子の名無しのお祝いに:2005/04/19(火) 02:01:04 ID:bvRbzxyj
俺も子供のころ、
怪獣に蹴られて転がるガスタンクを見てから、
ガスタンクは恐ろしい。

え?引っ込め?
…続きをどうぞ。
874この子の名無しのお祝いに:2005/04/19(火) 02:07:18 ID:rTEF0qQM
「お早よう」の箱庭みたいな新興住宅地。
875この子の名無しのお祝いに:2005/04/19(火) 12:41:43 ID:P+Z7eW7o
「お早よう」のJAZZ真似キモイ!
876この子の名無しのお祝いに:2005/04/19(火) 22:12:11 ID:gx4iTb45
をゐ! 黛先生をバカにすな! もまえのようなのが兵隊だからニッポン
負けたんだ! (トカイウ
877この子の名無しのお祝いに:2005/04/20(水) 00:46:42 ID:Xa8sP76f
「あんな兵隊ばっかりだから、日本は戦争に負けたのよ!」
by 淡島千景(早春)
878この子の名無しのお祝いに:2005/04/20(水) 15:25:30 ID:9JEKMKCw
晩春の原節子、図体がデカイ。
カバーするためにちじこまっているのが見苦しい。
なんか媚びたような笑顔もキモイ。
879この子の名無しのお祝いに:2005/04/20(水) 20:27:26 ID:mTZJPJBG
だからいいんじゃないか。
ホラーファンの俺にとって
小津&原節子は最高
880876:2005/04/21(木) 00:20:19 ID:pfU3dYSn
>>684
>ハスミ、田中、佐藤といった有名どころだけでなく、
井上バンの小津全集別冊では?
881この子の名無しのお祝いに:2005/04/23(土) 07:33:32 ID:ZGflChnq
「秋日和」良かった。
ほのぼのとした喜劇だったね。

司葉子はなかなか綺麗だけど、歯並びとなんというか華奢な感じがちょっと、、
小津映画のヒロインの中では、半歩くらい落ちる気がした。
やっぱこの映画では岡田菜利子がイイ。なんと言ってもイイ。
882この子の名無しのお祝いに:2005/04/23(土) 12:41:15 ID:Qvr83nBQ
岡田茉莉子はすばらしいね。
司がむくれてるのを適当に受け流すところなんかも面白いし。
小津映画ではああいう個性はやっぱり脇役でこそ生きると思う。

松竹女優がヒロインを演じた作品は、小津テイストが多少薄れてるような気がする。
『彼岸花』の有馬や『秋刀魚の味』の岩下は、好演してるけど二人とも普通の娘で原節子のような
他の出演者から突出した浮いた感じがしない。
『晩春』以降の原の出演作の印象が他の作品に比べて強いのは、冷たい異質な中心をもっている
からだと思う。

『秋日和』の司と原は同質なものを持っていて、あの親子だけ他の登場人物とは一線を画していた。
娘のキャスティングには小津監督は非常に拘ったみたいだけど、晩年の小津作品に出演した
若手女優の中でそういう異質なものを感じたのは司葉子だけだった。
その意味で司葉子はまさに小津監督好みなのかも。
883この子の名無しのお祝いに:2005/04/23(土) 14:58:45 ID:R92yhYXw
『秋日和』のラスト近くの伊香保温泉での翌日の湖畔でのシーン。
吉田本(「反映画」)によれば、「主人公のいない匿名の映像の神秘性」、
とか書いていたが、見逃したな。暗喩としての”山”を。
→・司の会社の若い人のグループの山登り。
・原と司が親子でみる山の映画。
・義兄の経営する宿で、もう麓から山に登ることはできない、という原の独白。
884この子の名無しのお祝いに:2005/04/23(土) 18:15:15 ID:ZGflChnq
再婚にあたって「もう麓から山に登るのはこりごり」って台詞
心に響いたね。
885この子の名無しのお祝いに:2005/04/23(土) 19:15:21 ID:NPeyPeqC
「タラコ」って大きな声で言っちゃ駄目。
886この子の名無しのお祝いに:2005/04/25(月) 01:08:12 ID:l0PSB2OY
『秋日和』はアグファカラーフィルムによって撮影された映画の中では
恐らく世界最高傑作だと思う。
887この子の名無しのお祝いに:2005/04/25(月) 01:10:14 ID:2gSqPSYT
アグファカラーフィルムによって撮影された映画ってのをよく知らないんですが
2、3挙げてもらえますか。
888この子の名無しのお祝いに:2005/04/25(月) 01:30:46 ID:/YWE790m
「浮草」がアグファだろ?
「浮草」の方が好きだけどな。

大映はほとんどアグファ。
「おとうと」がカンヌで技術特別賞。
http://www.jmdb.ne.jp/1960/cj005070.htm
889この子の名無しのお祝いに:2005/04/25(月) 01:31:09 ID:2PSFh1A1
>>886
落ち着いていていいですね、「彼岸花」「秋日和」あたりが、色調ではいいような。

>>887
小津のカラー映画以外では、代表的なのは

東宝スコープでは稲垣浩の「無法松」戦後版、
大映では市川崑の「おとうと」とかかな?

逆にイーストマンでは、第一作が衣笠「地獄門」
890この子の名無しのお祝いに:2005/04/25(月) 01:37:20 ID:WNYAeiI1
>>887
こんなのがあった。参考にどうぞ。
「国産カラーの時代」
ttp://users.ejnet.ne.jp/~manuke/zatsu/eiga/kokusan.html
891この子の名無しのお祝いに:2005/04/25(月) 01:51:23 ID:l3Ayv8xA
マニアック過ぎてついて行けん…
さらばじゃ。
892この子の名無しのお祝いに:2005/04/25(月) 02:28:12 ID:/YWE790m
>>889
「彼岸花」で、山本富士子が出たから、
大映の使っているアグファにしたって話は昔からよく聞いたけど、
今ではほとんど聞かないから、やっぱり嘘なんだろうね。
赤の発色が良いと、顔色もいいだろうけどね。
893この子の名無しのお祝いに:2005/04/25(月) 02:51:59 ID:AcXyJRoz
色は綺麗ですね、「彼岸花」の山本富士子、それから「浮草」の
若尾文子がとても綺麗。
「秋日和」は女優もさることながら、自然の風景が美しい。
894この子の名無しのお祝いに:2005/04/25(月) 04:44:31 ID:iRxPY2fc
ここはいいですね〜
いつ来てもなまぬる〜い春風がマタ〜リと吹いていて……
895この子の名無しのお祝いに:2005/04/25(月) 14:00:16 ID:+gXevfyF
>>892
>「彼岸花」で、山本富士子が出たから、 大映の使っているアグファにした
ってのは知らなかったなあ。
俺の読んだ本だと、赤系色の好きな小津は感度の悪い国産は全く考えず、
最も赤が綺麗に発色するイーストマンコダックを最初に検討したが、
コダックは青が鮮やか過ぎて小津のイメージのセルリアンブルーと異なった
為、アグファに落ち着いたと厚田雄春が語っていた。
そして最初のカラー作品である『彼岸花』は会心の出来映えだったが、
ケチな松竹は地方館で上映するフィルムをさくらカラーで焼増し、
小津を激怒させたそうな。
896この子の名無しのお祝いに:2005/04/25(月) 15:49:35 ID:jYZlNSOe
「赤色」に関するそういう話はよく聞くけど
俺のテレビのモニターが悪いせいか
小津の狙った色が「赤」とは思えないんだが?
「赤色」ではなく「朱色」じゃない??
897この子の名無しのお祝いに:2005/04/25(月) 17:20:45 ID:+gXevfyF
『秋日和』の原節子が勤める洋裁教室の看板や教室の軒先の葉鶏頭(『小早川家の秋』でも登場じてたかも)の赤色が理想らしいから896さんの云われる通り、
Scarlet(緋色)でもCarmine(深紅色)でもなくVermillion(赤橙色)でしょうね。
因みに朱色という表現は英語にはないんだろうか?知ってたらどなたか教えて下さい。
898この子の名無しのお祝いに:2005/04/25(月) 20:39:39 ID:xX3edPLh
DVDセットが半額で投売りされてるのみかけたけど
やっぱりボックスセットだとほとんど好き者しか買わないのだろうな
899この子の名無しのお祝いに:2005/04/25(月) 21:08:12 ID:NLcDpZ7j
eee,半額だったら買うかも。
900この子の名無しのお祝いに:2005/04/25(月) 22:15:47 ID:Dbro7a4y
撮影助手だった川又さんが、DVD作成に全面的にかかわったそうだけど、
インタビューで、スクリーンで見られる赤が10割とすると、
ビデオは3割、それが今度のDVDでは7割くらいは出ている、といっていた。
901この子の名無しのお祝いに:2005/04/26(火) 00:13:37 ID:rWDJpTTQ
スクリーンだろうが何だろうが、あの赤はいいとは思えない。
画面に占める面積も大きすぎる。宮川のほうが正しい。
まあ、ジジイが赤が好きなのは仕方がないけど。
902この子の名無しのお祝いに:2005/04/26(火) 07:37:09 ID:VmsC9ogG
>>897
>因みに朱色という表現は英語にはないんだろうか?

中国や日本の絵画技法では、『朱』という色は古来、
辰砂という鉱物より抽出された硫化水銀を顔料とする色ですが、
西洋では、水銀を化学反応で硫化水銀にして『Vermillion』と名付けました。
後には、中国でも水銀を化学反応させて『朱』を作り出すようになりました。
したがって、『朱色』は英語では『Vermillion』となります。

ちなみに、『Scarlet』も『Carmine』も植物性染料の名前で、特に後者は、
日本でいう所の、茜の根から抽出されるものです。   
903この子の名無しのお祝いに:2005/04/26(火) 08:41:10 ID:bCvnjC2g
>>902
897っす。勉強になりますた。
904この子の名無しのお祝いに:2005/04/26(火) 22:05:25 ID:0R6QG8LS
ドーイタシマシテ、オヤスイゴヨウ。
905この子の名無しのお祝いに:2005/04/26(火) 22:57:49 ID:mSYxMMAY
>>898
買いたい。どこででした?
906この子の名無しのお祝いに:2005/04/27(水) 22:04:11 ID:8oQOe8Sd
「秋刀魚の味」のエンディングの「軍艦マーチ」はペーソスがあって実に
よいなあ。
前の戦争のこと、笑っていいのか、泣いていいのか、怒っていいのか...トホホ
という日本人のリアルな感情がよくでている。
907この子の名無しのお祝いに:2005/04/29(金) 00:59:31 ID:tfjGr28U
「宗方姉妹」で、カメラがいきなりググってパンしたのには驚いた。
で、何を映すのかと思ったら、そこでシーンが変わったのにはもっと驚いた。
ありゃ何だったのか?
908この子の名無しのお祝いに
>907
あれはパン(首振り)ではありません。

移動撮影(トラッキング)です。